JP5493432B2 - 交流−交流直接変換装置および交流−交流直接変換装置の転流制御方法 - Google Patents

交流−交流直接変換装置および交流−交流直接変換装置の転流制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、双方向スイッチの制御によって、多相の交流電源から任意の電圧または周波数に変換した多相出力を得るための転流制御手段を備えた交流−交流直接変換装置(マトリックスコンバータ)およびその転流制御方法に関する。
PWM制御する交流−交流直接変換装置(マトリックスコンバータ)は、自己消弧形の半導体素子を用いた双方向スイッチを高速に切り換え、単相または多相の交流入力を任意の電圧または周波数の電力に変換する変換装置であり、図5のように構成されている。
図5において、三相交流電源51は、リアクトルとコンデンサによる入力フィルタ部52および両方向の電圧と電流を制御できる9つの双方向スイッチSru,Ssu,Stu,Srv,Ssv,Stv,Srw,Ssw,Stwで構成された半導体電力変換部53を介して任意の負荷54に接続される。
図5では電源三相をr,s,t相、出力三相をu,v,w相としている。
このような独自の回路構成であるマトリックスコンバータの動作課題としてスイッチング時の転流方法が挙げられる。マトリックスコンバータ動作には、(1)電源短絡禁止、(2)誘導性負荷の場合、負荷開放禁止、という2つの制限がある。これが転流時に発生しないように転流時間を設けてスイッチングを行う必要がある。
ここで、前記転流方法を、図5のマトリックスコンバータにおける任意の二相電源と一相出力の等価回路を示す図6とともに説明する。
図6においてv1は第1の相の電源、v2は第2の相の電源であり、S1,S2はこれら電源v1、v2と負荷を結ぶ電路に介挿された双方向スイッチを示している。
双方向スイッチS1は、図6(a)に示すように、図示極性のダイオードD1aと電源v1から負荷方向へ流れる電流をオン、オフ制御するスイッチS1a(半導体素子から成る第1のスイッチ)の直列体と、図示極性のダイオードD1bと負荷から電源v1方向へ流れる電流をオン、オフ制御するスイッチS1b(半導体素子から成る第2のスイッチ)の直列体とを並列接続して構成される。
双方向スイッチS2は、図6(a)に示すように、図示極性のダイオードD2aと電源v2から負荷方向へ流れる電流をオン、オフ制御するスイッチS2a(半導体素子から成る第3のスイッチ)の直列体と、図示極性のダイオードD2bと負荷から電源v2方向へ流れる電流をオン、オフ制御するスイッチS2b(半導体素子から成る第4のスイッチ)の直列体とを並列接続して構成される。
またIoは負荷電流、voは負荷電圧を各々示している。
いま電源v1から電源v2へ転流することを考える(ただし、v1>v2かつIo>0の場合)。ここで負荷電流I0は図6の矢印の向きで負荷側へ流れているとする。
初期状態ではスイッチS1a,S1bがオン状態であり、スイッチS2a,S2bがオフ状態であり、v1がvoに出力している。転流完了後はスイッチS1a,S1bがオフ状態であり、スイッチS2a,S2bがオン状態であり、v2がvoに出力する。転流方法としては、例えば下記特許文献1に記載の、(1)電圧転流方式、(2)電流転流方式の2種類がある。
電圧転流方式では、入力電圧v1、v2の大小関係から転流パターンを作成し、転流時間Tdを設け4ステップで転流を行う。表1および図7にその転流パターン例を示す(ただし、v1>v2かつIo>0の場合)。
Figure 0005493432
図7において、T1〜T4は時刻を示している。まず1ステップ目T1でスイッチS2aをオンする。これにより、負荷側への負荷電流の経路を確保する。2ステップ目T2でスイッチS1aをオフする。これにより、電源短絡を防止できる。3ステップ目T3でスイッチS2bをオンする。これにより、電源側への電流経路を確保する。4ステップ目T4でスイッチS1bをオフして転流完了となる。
電流転流方式では、負荷電流極性から転流パターンを作成し、転流時間Tdを設け4ステップで転流を行う。表1および図8にその転流パターン例を示す(ただし、v1>v2かつIo>0の場合)。図8において、まず1ステップ目T1でスイッチS1bをオフする。これにより、電源短絡を防止できる。2ステップ目T2でスイッチS2aをオンする。これにより、負荷側への負荷電流の経路を確保する。3ステップ目T3でスイッチS1aをオフする。これにより、電源短絡を防止でき。4ステップ目T4でスイッチS2bをオンして転流完了となる。
また下記非特許文献1、2には、前記電流転流法と電圧転流法を組み合わせた転流法が記載されている。前述のように、電圧転流方式は電源電圧の大小の切り替わり付近において、電流転流方式は負荷電流の極性の切り替わり付近において、各々転流失敗が発生しやすい。よって、負荷電流のゼロクロス付近では電圧転流方式を用い、他の部分では電流転流法を用いるのが非特許文献1、2の方式である。すなわち転流失敗が発生しやすい状態において、制御法を変更することで転流失敗を防止している。
ここで、電源電圧は負荷電流に比べて安定であるため、電源電圧の切り替わり付近と負荷電流のゼロクロス付近が重なった場合には、電圧転流方式を優先する。電圧転流方式および電流転流方式のどちらか一方を使用した場合、入力電流THD(全高調波ひずみ)特性と出力電流THD特性にトレードオフが存在していたが、非特許文献1の方式はトレードオフも解決可能である。
また上記方式の4ステップ転流方法の他に例えば非特許文献3に記載の3ステップ転流方式が提案されている。
この3ステップ転流は従来の4ステップ転流とは違い、ステップ数を1つ減らした手法であり、入力電圧情報と負荷電流極性情報の両方を常に使用し、転流時間Tdを設けて転流パターンを作成する(以下パターンA転流法と称する)。パターンA転流法のスイッチングパターンを表2および図9に示す。
Figure 0005493432
図9において、1ステップ目T1でスイッチS2aをオンする。これにより、負荷電流の経路を確保する。2ステップ目T2でスイッチS1aをオフし、電源短絡を防止する。3ステップ目T3でスイッチS1bのオフ、スイッチS2bのオンを同時に行い転流を完了する(ただし、v1>v2かつIo>0の場合)。
この転流方式によれば、負荷電流極性がわかっているので、電源側への電流経路を確保する期間が必要なく、これによって、3ステップ目T3で転流完了することができる。さらに、スイッチングタイミングが少なくなるため、転流時のスイッチング遅れにより発生する出力電圧誤差が電圧転流方式、電流転流方式に比べて減少する。
また、3ステップ転流方式としては、表2および図10に示すように、スイッチングパターンのうち1ステップ目T1に2つのスイッチを同時に操作するパターンを選定する転流法(以下、パターンB転流法と称する)が考えられる。
図10において、1ステップ目T1はスイッチS1bのオフ、スイッチS2aのオンを同時に行う。電源電圧の各相の大小、負荷電流の極性が判明しているため、負荷電流の経路は確保され、電源短絡経路は存在しない。2ステップ目T2はスイッチS1aをオフにする。すでに負荷電流経路は確保されているため、オフしてもかまわない。3ステップ目T3にスイッチS2bをオンすることで転流を完了する(ただし、v1>v2かつIo>0の場合)。
また、3ステップ転流方式としては、表2および図11に示すように、スイッチングパターンのうち2ステップ目T2に2つのスイッチを同時に操作するパターンを選定する転流法(以下、パターンC転流法と称する)が考えられる。
図11において、1ステップ目T1でスイッチS2aをオンする。これにより負荷側への負荷電流の経路を確保する。2ステップ目T2はスイッチS1aとスイッチS1bを同時にオフにする。すでに負荷電流経路は確保されているため、オフしてもかまわない。3ステップ目T3にスイッチS2bをオンすることで転流を完了する(ただし、v1>v2かつIo>0の場合)。
尚、本発明では前記パターンA転流法、パターンB転流法、パターンC転流法をまとめて3ステップ転流法と呼ぶ。
特開2003−333851号公報
伊東淳一、加藤康司、「マトリックスコンバータの転流方式の改善」、平成18年電気学会産業応用部門大会、pp.I−73〜I−78 加藤康司、伊東淳一、「マトリックスコンバータの転流失敗を激減する新しい転流方式の開発」、電学論D、127巻8号、2007年、pp.829〜836 櫻井賢彦、竹下隆晴、「マトリックスコンバータの3ステップ転流法」、平成19年電気学会産業応用部門大会、pp.1−219〜1−222
前記電圧転流法は、電源電圧v1,v2の値が接近すると、センサの精度不足による検出誤差や遅れなどにより、誤りが発生する。検出値がv1>v2であるが、実際はv1<v2であるとき、電源短絡が発生し、転流失敗となる。
また前記電流転流法は、負荷電流のゼロクロス付近で負荷電流が小さくなると、センサの精度不足による検出誤差や遅れなどにより、電流極性の判別が困難になり、検出値と実際の値に誤りが生ずる。検出した負荷電流の極性がIo<0であるが、実際はIo>0であるとき負荷開放が発生する。誘導性負荷の場合、出力電圧に過大なサージ電圧を発生させ、転流失敗する。
また前記非特許文献3に記載の3ステップ転流法は、3ステップのうちいずれか1ステップはスイッチ2つを同時に操作している。これは電源電圧の大小と負荷電流極性が同時に判別している場合のみ有効である。どちらか一方に誤りがあると転流失敗が発生する。よって、電源電圧の大小が切り替わる付近(v1とv2の値が近接)や負荷電流ゼロクロス付近では転流失敗が多くなり、電圧転流方式、電流転流方式よりも転流失敗が多い。
また前記非特許文献1、2に記載の、電流転流法と電圧転流法を組み合わせた転流法によれば、電源電圧の大小が切り替わる付近や負荷電流のゼロクロス付近の転流失敗は抑制できるが、転流時のスイッチング回数が4回のため、(1)3ステップ転流法に比べてスイッチング損失が多くなる、(2)3ステップ転流法に比べて転流時のスイッチング遅れが1ステップ分多く、PWMパルス指令と出力電圧パルスとの時間幅に誤差があり、出力電圧の誤差が多くなる、などの問題がある。
上記より、転流失敗を抑制しつつ、且つスイッチング損失を低減でき出力電圧誤差を低減できるマトリックスコンバータの転流法はなかった。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、転流失敗を抑制しつつ、且つスイッチング損失および出力電圧誤差の低減を可能とした交流−交流直接変換装置および交流−交流直接変換装置の転流制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明では、電源電圧の各相の大小関係、負荷電流Ioの極性から状態判別を行い、電圧転流法、電流転流法および3ステップ転流法から任意の転流法を選択する交流−交流直接変換装置の転流法において、|Io|≦|Ith|なる第1の条件式(Ioは負荷電流、Ithは電流閾値)および、(1/2)|v1|−vth≦|v1|≦(1/2)|v1|+vth、(1/2)|v2|−vth≦|v2|≦(1/2)|v2|+vthなる第2の条件式(v1は第1の相の電源電圧、v2は第2の相の電源電圧、vthは電圧閾値)のうち、少なくとも第1の条件式を満たすときに電圧転流法を選択し、電源電圧v1,v2の検出値が前記第2の条件式のみを満たすときに電流転流法を選択し、その他の場合は3ステップ転流法を選択するように構成した(ただしvthは電源電圧の検出値が誤差を含まない範囲に設定する)。尚、前記第1の条件式と第2の条件式を同時に満たす場合は電圧転流法を選択する。
上記構成によれば、転流失敗を抑制しつつ、且つスイッチング損失および出力電圧誤差を低減することができる。
本発明によれば、交流−交流直接変換装置の転流制御において、転流失敗を抑制しつつ、且つスイッチング損失および出力電圧誤差を低減することができる。
すなわち、
(1)検出センサの精度を高めることなく、転流失敗を減少することができる。
(2)電源電圧切り替わり付近における入力電流ひずみと、出力電流ゼロクロス付近の負荷電流のひずみの両方を低減することができる。
(3)転流失敗が減少するため、転流失敗で発生するサージを吸収するスナバ容量を小さくすることができる。
(4)3ステップ転流法を選択しているときは、スイッチング回数を4回から3回に低減できるので、スイッチング損失も低減することができる。
(5)転流に起因する出力電圧誤差を低減することができる。
本発明の実施形態例を示すブロック図。 本発明の実施例1による転流法を表す電圧、電流波形図。 本発明の実施例2による転流法を表す電圧、電流波形図。 本発明の実施例3による転流法を表す電圧、電流波形図。 本発明が適用されるマトリックスコンバータの基本構成図。 図1の装置における二相電源と一相出力の等価回路図。 本発明で選択される4ステップ転流法の電圧転流方式における各ステップの操作を示す説明図。 本発明で選択される4ステップ転流法の電流転流方式における各ステップの操作を示す説明図。 本発明で選択される3ステップ転流法の一例における各ステップの操作を示す説明図。 本発明で選択される3ステップ転流法の他の例における各ステップの操作を示す説明図。 本発明で選択される3ステップ転流法の他の例における各ステップの操作を示す説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。また、交流−交流直接変換装置として、マトリックスコンバータを用いた場合を例に挙げて説明する。図1は本発明のマトリックスコンバータの転流制御の実施形態例を示すブロック図である。図1は、説明のため、図6の二相入力、一相出力(図5の一部の等価回路)を制御対象とし、双方向スイッチS1からS2に切り替わる場合を例に挙げており、実際には例えば三相入力、三相出力へ適用されるものである。
図1において、双方向スイッチ指令(S1,S2)はマトリックスコンバータのPWM制御部60によって決定される。
61は、図示省略の電流検出器により検出された負荷電流Ioの極性を判別する、負荷電流極性判別手段としての極性判別部である。
62は、前記検出された負荷電流Ioの絶対値を求める絶対値演算器62aと、電流閾値Ithおよび前記演算器62aの出力を入力として、
|Io|≦|Ith|…(1)(第1の条件式)
が成立するか否かを演算するコンパレータ62bとを備えた電流条件判定部である。
63は、図示省略の電圧検出器により検出された電源電圧v1、v2の大小比較を行って各相電圧の大小関係を判別する、電圧大小判別手段としての比較部である。
64は、前記検出された電源電圧v1、v2の絶対値を求める絶対値演算器64aと、電圧閾値vthおよび前記演算器64aの出力を入力として、
(1/2)|v1|−vth≦|v1|≦(1/2)|v1|+vth、
(1/2)|v2|−vth≦|v2|≦(1/2)|v2|+vth…(2)(第2の条件式)
が成立するか否かを演算するコンパレータ64bとを備えた電圧条件判定部である。
65は、電源電圧v1,v2の大小関係(比較部63の出力)に基づいて作成した、表1に示す電圧転流法による転流パターンが格納された電圧転流パターン格納部であり、電源電圧v1,v2の大小および負荷電流Ioの極性毎に対応付けたスイッチングパターンデータベースとして構築されている。
66は、負荷電流Ioの極性(極性判別部61の出力)に基づいて作成した、表1に示す電流転流法による転流パターンが格納された電流転流パターン格納部であり、電源電圧v1,v2の大小および負荷電流Ioの極性毎に対応付けたスイッチングパターンデータベースとして構築されている。
67は、電源電圧v1,v2の大小関係(比較部63の出力)および負荷電流Ioの極性(極性判別部61の出力)に基づいて作成した、表2に示す3ステップ転流法による転流パターン(パターンA,B,C)が格納された3ステップ転流パターン格納部であり、電源電圧v1,v2の大小および負荷電流Ioの極性毎に対応付けたスイッチングパターンデータベースとして構築されている。
68は、前記電流条件判定部62の判定出力、すなわち前記第1の条件式(1)を満たすか否かと、前記電圧条件判定部64の判定出力、すなわち前記第2の条件式(2)を満たすか否かの状態に応じて、電圧転流パターン格納部65、電流転流パターン格納部66、3ステップ転流パターン格納部67のいずれかに格納された転流パターンを選択し、該選択された転流パターンと前記PWM制御部60からの双方向スイッチ指令とに基づいて、図6(a)に示すスイッチS1a,S1b,S2a,S2bをスイッチング制御(転流制御)する転流法選択制御部(転流法決定手段)である。
転流法選択制御部68は、図2に示すように、負荷電流Io検出値が前記第1の条件式(1)を満たすときに電圧転流法(電圧転流パターン格納部65の転流パターン)を選択し、その他の場合は3ステップ転流法(3ステップ転流パターン格納部67の転流パターン)を選択する。ただし、Ithは電流閾値であり、負荷電流Ioの極性を誤検出しない範囲に設定する。
図2において、電源電圧波形は3相v1,v2,v3の場合を示し、Tvは電圧転流法が選択されている期間、T3は3ステップ転流法が選択されている期間を各々示している。
これによって期間Tvにおいては、図6の回路であれば図7に示すスイッチング遷移となり、そのときの電圧誤差は非特許文献3の図6のとおりである。また期間T3においては、図6の回路であれば例えば図9に示すスイッチング遷移となり、そのときの電圧誤差は非特許文献3の図8のとおりである。
尚、本実施例1においては、前記第2の条件式(2)を用いないので、電圧条件判定部64は省略しても良い。
転流法選択制御部68は、図3に示すように、電源電圧v1,v2の検出値が前記第2の条件式(2)を満たすときに電流転流法(電流転流パターン格納部66の転流パターン)を選択し、その他の場合は3ステップ転流法(3ステップ転流パターン格納部67の転流パターン)を選択する。ただし、vthは電圧閾値であり、電源電圧の検出値が電源電圧の大小比較をする際に誤差を含まない範囲に設定する。
図3において、電源電圧波形は3相v1,v2,v3の場合を示し、Tiは電流転流法が選択されている期間、T3は3ステップ転流法が選択されている期間を各々示している。
これによって期間Tiにおいては、図6の回路であれば図8に示すスイッチング遷移となり、そのときの電圧誤差は非特許文献3の図7のとおりである。また期間T3においては、図6の回路であれば例えば図9に示すスイッチング遷移となり、そのときの電圧誤差は非特許文献3の図8のとおりである。
尚、本実施例2においては、前記第1の条件式(1)を用いないので、電流条件判定部62は省略しても良い。
本実施例3は、請求項1、2に記載の発明に対応している。転流法選択制御部68は、図4に示すように、負荷電流Io検出値が前記第1の条件式(1)を満たし、且つ電源電圧v1,v2の検出値が前記第2の条件式(2)を満たす場合は電圧転流法(電圧転流パターン格納部65の転流パターン)を選択し、前記第1の条件式(1)のみを満たす場合は電圧転流法(電圧転流パターン格納部65の転流パターン)を選択し、前記第2の条件式(2)のみを満たす場合は電流転流法(電流転流パターン格納部66の転流パターン)を選択し、その他の場合は3ステップ転流法(3ステップ転流パターン格納部67の転流パターン)を選択する。ただし、Ithは電流閾値であり、vthは電圧閾値である。ここで、Ithは負荷電流Ioの極性を誤検出しない範囲に設定し、vthは電源電圧の検出値が電源電圧の大小比較をする際に誤差を含まない範囲に設定する。
図4において、電源電圧波形は3相v1,v2,v3の場合を示し、Tvは電圧転流法が選択されている期間、Tiは電流転流法が選択されている期間、T3は3ステップ転流法が選択されている期間を各々示している。
これによって期間Tvにおいては、図6の回路であれば図7に示すスイッチング遷移となり、そのときの電圧誤差は非特許文献3の図6のとおりである。
また期間Tiにおいては、図6の回路であれば図8に示すスイッチング遷移となり、そのときの電圧誤差は非特許文献3の図7のとおりである。
また期間T3においては、図6の回路であれば例えば図9に示すスイッチング遷移となり、そのときの電圧誤差は非特許文献3の図8のとおりである。
51…三相交流電源
52…入力フィルタ部
53…半導体電力変換部
54…負荷
60…マトリックスコンバータのPWM制御部
61…極性判別部
62…電流条件判定部
63…比較部
64…電圧条件判定部
65…電圧転流パターン格納部
66…電流転流パターン格納部
67…3ステップ転流パターン格納部
68…転流法選択制御部
S1、S2…双方向スイッチ
S1a,S1b,S2a,S2b…スイッチ
v1、v2…電源電圧
Io…負荷電流。

Claims (2)

  1. 交流−交流直接変換装置の転流制御手段であって、
    第1の相の電源から負荷方向へ流れる電流をオン、オフ制御する第1のスイッチと、負荷から前記第1の相の電源方向へ流れる電流をオン、オフ制御する第2のスイッチと、第2の相の電源から負荷方向へ流れる電流をオン、オフ制御する第3のスイッチと、負荷から前記第2の相の電源方向へ流れる電流をオン、オフ制御する第4のスイッチとを有し、
    負荷電流の極性を判別する負荷電流極性判別手段と、
    負荷電流検出値が、|Io|≦|Ith|なる第1の条件式(Ioは負荷電流、Ithは電流閾値)を満たすか否かを判定する電流条件判定手段と、
    第1の相および第2の相の電源電圧の大小関係を判別する電圧大小判別手段と、
    第1の相および第2の相の電源電圧v1,v2の検出値が、(1/2)|v1|−vth≦|v1|≦(1/2)|v1|+vth、(1/2)|v2|−vth≦|v2|≦(1/2)|v2|+vthなる第2の条件式(vthは電圧閾値)を満たすか否かを判定する電圧条件判定手段と、
    前記電流条件判定手段によって前記第1の条件式を満たすと判定される場合と、前記電圧条件判定手段によって前記第2の条件式を満たすと判定される場合のうち、少なくとも第1の条件式を満たすと判定されたときは、1番目のステップ〜4番目のステップを有する4つのステップによって第1の相から第2の相への転流を行い、前記電圧大小判別手段により判別された電源電圧の大小関係に基づいて予め作成した転流パターンによって制御する電圧転流法を転流法として決定し、前記電圧条件判定手段によって前記第2の条件式のみを満たすと判定されたときは、1番目のステップ〜4番目のステップを有する4つのステップによって第1の相から第2の相への転流を行い、前記負荷電流極性判別手段により判別された負荷電流極性に基づいて予め作成した転流パターンによって制御する電流転流法を転流法として決定し、前記電流条件判定手段および電圧条件判定手段によって前記第1の条件式および第2の条件式をともに満たさないと判定された場合は、1番目のステップ〜3番目のステップを有する3つのステップによって第1の相から第2の相への転流を行い、第1の相および第2の相の電源電圧の大小関係および負荷電流極性に基づいて予め作成した転流パターンによって制御する3ステップ転流法を転流法として決定する転流法決定手段とを備え、
    前記転流法決定手段により決定された転流法を用いて前記第1〜第4のスイッチを制御する転流制御手段を備えたことを特徴とする交流−交流直接変換装置。
  2. 交流−交流直接変換装置の転流制御方法であって、
    第1の相の電源から負荷方向へ流れる電流をオン、オフ制御する第1のスイッチと、負荷から前記第1の相の電源方向へ流れる電流をオン、オフ制御する第2のスイッチと、第2の相の電源から負荷方向へ流れる電流をオン、オフ制御する第3のスイッチと、負荷から前記第2の相の電源方向へ流れる電流をオン、オフ制御する第4のスイッチとを有し、
    負荷電流の極性を判別する負荷電流極性判別手段と、
    負荷電流検出値が、|Io|≦|Ith|なる第1の条件式(Ioは負荷電流、Ithは電流閾値)を満たすか否かを判定する電流条件判定手段と、
    第1の相および第2の相の電源電圧の大小関係を判別する電圧大小判別手段と、
    第1の相および第2の相の電源電圧v1,v2の検出値が、(1/2)|v1|−vth≦|v1|≦(1/2)|v1|+vth、(1/2)|v2|−vth≦|v2|≦(1/2)|v2|+vthなる第2の条件式(vthは電圧閾値)を満たすか否かを判定する電圧条件判定手段と、を備え、
    前記電流条件判定手段によって前記第1の条件式を満たすと判定される場合と、前記電圧条件判定手段によって前記第2の条件式を満たすと判定される場合のうち、少なくとも第1の条件式を満たすと判定されたときは、1番目のステップ〜4番目のステップを有する4つのステップによって第1の相から第2の相への転流を行い、前記電圧大小判別手段により判別された電源電圧の大小関係に基づいて予め作成した転流パターンによって制御する電圧転流法を転流法として決定し、
    前記電圧条件判定手段によって前記第2の条件式のみを満たすと判定されたときは、1番目のステップ〜4番目のステップを有する4つのステップによって第1の相から第2の相への転流を行い、前記負荷電流極性判別手段により判別された負荷電流極性に基づいて予め作成した転流パターンによって制御する電流転流法を転流法として決定し、
    前記電流条件判定手段および電圧条件判定手段によって前記第1の条件式および第2の条件式をともに満たさないと判定された場合は、1番目のステップ〜3番目のステップを有する3つのステップによって第1の相から第2の相への転流を行い、第1の相および第2の相の電源電圧の大小関係および負荷電流極性に基づいて予め作成した転流パターンによって制御する3ステップ転流法を転流法として決定し、
    前記決定された転流法を用いて前記第1〜第4のスイッチを制御する、
    ことを特徴とする交流−交流直接変換装置の転流制御方法。
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