JP6124262B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のDC/DCコンバータを並列接続して備える電源装置に関するものである。
複数のDC/DCコンバータであるコンバータユニットを並列に接続した構成を有する従来の電源装置であるコンバータ装置は、各コンバータユニットに、運転動作モードと待機動作モードの2つの動作モードの間で切り替える動作モード切替回路を設ける。各コンバータユニットごとに異なる運転開始電圧と目標出力電圧を設定し、各コンバータユニットの運転モード切替制御回路は、コンバータ装置の出力電圧の値が運転開始電圧以下であることを検出した場合に運転動作モードに遷移し、電流検出回路で検出された出力電流の値があらかじめ設定された運転停止電流以下であることを検出した場合に待機動作モードに遷移するように、動作モード切替回路を制御する。
そして各コンバータユニットごとに異なる運転開始電圧と目標出力電圧とを設定することにより、負荷が増大して現在運転中のコンバータユニットが定格容量の総和を越えるたびに、順次、待機動作中であったコンバータユニットが起動する動作が可能となる。また、コンバータユニットの出力電流が運転停止電流以下となった場合に、そのコンバータユニットを待機動作モードとすることで、運転中の残りのコンバータユニットの負荷率が高まって、効率が向上する。これにより運転中のコンバータユニットを常に高い負荷率で運転することが可能になり、コンバータ装置全体としての効率を高く保ったまま運転することが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−135373号公報
上記従来の電源装置では、運転中の各DC/DCコンバータをできるだけ定格出力に近い高効率状態で運転するように制御するものであるが、電源装置の出力を最大変換効率点に追従させることはできず、さらなる変換効率の向上は困難であった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、複数のDC/DCコンバータを並列接続して備え、さらに高い変換効率で動作可能な電源装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電源装置は、並列接続されたN台のDC/DCコンバータと、該各DC/DCコンバータを制御する制御装置とを備えて、一定電圧の直流電圧を出力する。上記各DC/DCコンバータは、半導体スイッチング素子およびリアクトルを有するチョッパ回路部と、該リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流検出手段とを備える。上記制御装置は、上記各リアクトル電流の総和である出力電流に応じて、第1制御モードを含む複数の制御モードから1つを選択して、上記各DC/DCコンバータに対し、運転要否と運転時の電流指令を決定して制御する。上記第1制御モードは、上記N台のDC/DCコンバータ内の複数台を運転し、その内の少なくとも1台を、上記半導体スイッチング素子をゼロ電流スイッチングさせるソフトスイッチングコンバータとして運転するものである。そして、上記制御装置は、上記リアクトル電流の瞬時値およびその時間微分値が共に0である不連続状態を検出して上記リアクトル電流が不連続と判定することで、検出された上記リアクトル電流が不連続か否かを判定する判定回路を備え、上記第1制御モードを選択時に、上記ソフトスイッチングコンバータに対し、上記判定回路の結果に基づいて、上記リアクトル電流が不連続となる該リアクトル電流の平均値を上記電流指令に決定するものである。
またこの発明に係る電源装置は、並列接続されたN台のDC/DCコンバータと、該各DC/DCコンバータを制御する制御装置とを備えて、一定電圧の直流電圧を出力する。上記各DC/DCコンバータは、半導体スイッチング素子およびリアクトルを有するチョッパ回路部と、該リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流検出手段とを備える。上記制御装置は、上記各リアクトル電流の総和である出力電流に応じて、第1制御モードを含む複数の制御モードから1つを選択して、上記各DC/DCコンバータに対し、運転要否と運転時の電流指令を決定して制御する。上記第1制御モードは、上記N台のDC/DCコンバータ内の複数台を運転し、その内の少なくとも1台を、上記半導体スイッチング素子をゼロ電流スイッチングさせるソフトスイッチングコンバータとして運転するものである。そして、上記制御装置は、上記出力電流に応じて上記各DC/DCコンバータに対し運転要否と運転時の上記電流指令を決定する処理を、所定の繰り返し周期で行い、上記DC/DCコンバータの運転台数の切り替え時における上記出力電流の安定に要する時間に基づいて、上記繰り返し周期が決定されるものである。
この発明に係る電源装置は以上のように構成されるため、ゼロ電流スイッチングを用いる制御を可能にしてスイッチング損失の低減が図れ、さらに高い変換効率が実現できる。
この発明の実施の形態1による電源装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1による電源装置における出力電流に対する変換効率特性を示す図である。 この発明の実施の形態1によるリアクトル電流の不連続状態を説明する図である。 この発明の実施の形態1による電源装置における制御モード決定動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態1による電源装置における制御モード毎の電流制御および電圧制御を示す制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1による不連続判定回路の論理回路図である。 この発明の実施の形態1による不連続判定回路の各部の波形図である。 この発明の実施の形態3による電源装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態3による電源装置における制御モード決定動作を説明するフローチャートである。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電源装置を図に基づいて以下に説明する。図1は、この発明の実施の形態1による電源装置の構成を、入出力部に接続される各種機器と共に示した回路図である。
電源装置1はハイブリッド車あるいは電気自動車に搭載される降圧DC/DCコンバータ等に用いられる。図1に示すように、電源装置1の入力側には高電圧バッテリ2が、出力側には低電圧バッテリ3が接続され、電源装置1は高電圧バッテリ2から低電圧バッテリ3へ降圧動作による電力変換を行い、出力側の電圧を一定に保つように動作する。
この場合、出力側の低電圧バッテリ3と並列に電気負荷4が接続されており、電源装置1は電気負荷4の電力要求に応じた電力変換を行う。また入力側の高電圧バッテリ2には、電動機として動作すると共に車両減速時には発電機として動作して回生電力を出力する電動発電機10が、インバータ5を介して接続される。
インバータ5は、電動発電機10を駆動する際に、すなわち電動発電機10が電動機として動作する際には、高電圧バッテリ2の直流電力を三相交流電力に変換して電動発電機10を駆動する。そしてインバータ5は、電動発電機10を発電機として回生動作させる際には、電動発電機10で生成された三相交流の回生電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ2を充電する。
電源装置1は、入力フィルタ部6と、並列接続された2台のDC/DCコンバータである第1DC/DCコンバータ7および第2DC/DCコンバータ8と、出力側の平滑コンデンサ11とを備えて主回路を構成する。
入力フィルタ部6は2つのコンデンサ61、63およびリアクトル62にて構成される。第1DC/DCコンバータ7は、2直列の半導体スイッチング素子(以下、単にスイッチング素子)71、72と、スイッチング素子71、72の接続点に接続された電流平滑用のリアクトル73と、リアクトル73に直列接続されリアクトル73に流れるリアクトル電流ILaを検出する電流検出手段としての電流検出回路74とを有する。第2DC/DCコンバータ8は、第1DC/DCコンバータ7と同じ回路構成であり、2直列のスイッチング素子81、82と、電流平滑用のリアクトル83と、リアクトル83に流れるリアクトル電流ILbを検出する電流検出手段としての電流検出回路84とを有する。
なお、各スイッチング素子71、72、81、82は、自己消弧型の半導体スイッチング素子、この場合MOSFETから成り、それぞれダイオードが逆並列に接続されて構成される。
また、電源装置1は、第1DC/DCコンバータ7および第2DC/DCコンバータ8を制御する制御装置14を備え、制御装置14は、リアクトル電流ILaが連続か不連続かを判定する判定回路としての不連続判定回路12と、第1DC/DCコンバータ7および第2DC/DCコンバータ8への制御信号を生成するコントローラ13とを備える。さらに電源装置1は、入力電圧Vinを検出する電圧センサ15と、出力電圧Voutを検出する電圧センサ16とを備える。
コントローラ13は、各電流検出回路74、84で検出されたリアクトル電流ILa、ILbの電流値と、電圧センサ15、16で検出された入力電圧Vin、出力電圧Voutの電圧値と、不連続判定回路12の判定結果とが入力され、出力電圧Voutが一定の目標電圧となるように、第1DC/DCコンバータ7および第2DC/DCコンバータ8をPWM制御する。これにより電源装置1は、高電圧バッテリ2から低電圧バッテリ3へ降圧動作による電力変換を行う。
電源装置1の出力電流Ioutは、第1DC/DCコンバータ7の出力電流であるリアクトル電流ILaと、第2DC/DCコンバータ8の出力電流であるリアクトル電流ILbとの和である。コントローラ13は、出力電圧Voutが一定の目標電圧となるように出力電流Ioutを制御する。その際、後述する制御モードを切替選択し、第1DC/DCコンバータ7の電流指令ILaと第2DC/DCコンバータ8の電流指令ILbとを生成して、リアクトル電流ILaが電流指令ILaに、リアクトル電流ILbが電流指令ILbに追従するように、第1DC/DCコンバータ7および第2DC/DCコンバータ8の各スイッチング素子71、72、81、82をオンオフする制御信号を生成して出力する。
上述したように、電源装置1は、第1、第2DC/DCコンバータ7、8の出力電流和で出力電流Ioutを出力するものであるが、第1、第2DC/DCコンバータ7、8を均等に出力させるように運転する複数台均等モードにて電源装置1が動作した場合と、仮に1台のみ、例えば第1DC/DCコンバータ7のみ運転する単駆動モードにて電源装置1が動作した場合とでは、変換効率が異なる。複数台均等モードでは、第1DC/DCコンバータ7、第2DC/DCコンバータ8からそれぞれ出力電流Ioutの1/2ずつ出力させ、単駆動モードでは第1DC/DCコンバータ7から出力電流Ioutを出力させ、第2DC/DCコンバータ8は出力0で待機状態である。
複数台均等モードおよび単駆動モードにおける出力電流Ioutに対する電源装置1の変換効率ηの特性を図2に示す。
図2に示すように、複数台均等モードの変換効率ηを示す効率曲線αおよび単駆動モードの変換効率ηを示す効率曲線βは、それぞれ変換効率ηの極大値を2個有する。効率曲線αでは、Iout=iα1の時、変換効率ηは第1極大値αdm(点P2)となり、Iout=iα2(>iα1)の時、変換効率ηは第2極大値である最大値αmax(点P3)となる。効率曲線βでは、Iout=iβ1の時、変換効率ηは第1極大値βdm(点P1)となり、Iout=iβ2(>iβ1)の時、変換効率ηは第2極大値である最大値βmax(点Q)となる。
DC/DCコンバータで構成される電源装置1における出力電流Ioutに対する変換効率ηは、入出力電圧が一定の場合、電源装置1の全損失Plossを用いて以下の式(1)で計算できる。
η(Iout)=(Vout・Iout)
/(Vout・Iout+Ploss(Iout))
・・・式(1)
なお、出力電流Ioutに対する電源装置1の全損失Ploss(Iout)は、係数a、b、cを用いて以下の式(2)で示される。
Ploss(Iout)=a(Iout)+b(Iout)+c ・・・式(2)
上記式(1)(2)から、変換効率ηが第2極大値で最大値となるIoutは、以下のように求められる。
dη(Iout)/d(Iout)=0
から、Iout=(c/a)1/2 ・・・式(3)
式(2)で用いる係数a、b、cを、複数台均等モードの場合は、aα、bα、cαとし、単駆動モードの場合は、aβ、bβ、cβとする。
また式(2)において、出力電流Ioutに対して固定の損失cは、主にリアクトル73、83の鉄損である。単駆動モードではリアクトル83の鉄損が発生しないため、
cα≒2(cβ) ・・・式(4)
となる。また出力電流Ioutの2次の損失は主に抵抗成分であり、その係数aについては、
aβ≒2(aα) ・・・式(5)
となる。
式(3)より、効率曲線αでは、Iout=iα2=(cα/aα)1/2の時、変換効率ηは最大値αmax(点P3)となる。また効率曲線βでは、Iout=iβ2=(cβ/aβ)1/2の時、変換効率ηは最大値βmax(点Q)となる。そして、iα2、iβ2について、式(4)(5)から以下の式(6)が成立する。
Figure 0006124262
一般に、変換効率ηが最大値を満たす出力電流値以下では、急峻に変換効率ηが低下する。これは入力電力が減少して出力電流Ioutの1次と2次の損失が減少し、固定の損失cの全損失に占める割合が増大するためである。
効率曲線α、βにおいて、変換効率ηが第1極大値となる点P2、P1は、スイッチング素子71、72、81、82がゼロ電流スイッチングにてスイッチングされ、電源装置1の全損失Plossからスイッチング損失が減少するときである。
リアクトル電流が不連続となるとき、即ち、スイッチング素子71、72、81、82を流れる電流がスイッチングのタイミングでゼロとなるときゼロ電流スイッチングが成立する。不連続状態のリアクトル電流の波形を、連続状態の波形と共に図3に示す。なお、制御に用いるリアクトル電流や出力電流の電流値は、制御周期の例えば1周期の平均値を用いる。
複数台均等モードの効率曲線αでは、第1DC/DCコンバータ7のリアクトル電流iLa、および第2DC/DCコンバータ8のリアクトル電流iLbが共に不連続で、第1DC/DCコンバータ7および第2DC/DCコンバータ8の各スイッチング素子71、72、81、82のゼロ電流スイッチングが成立する。なお、リアクトル電流iLaとリアクトル電流iLbとは等しくなるように制御されている。
また単駆動モードの効率曲線βでは、第1DC/DCコンバータ7のみ運転しているため、リアクトル電流iLaが不連続で、第1DC/DCコンバータ7の各スイッチング素子71、72のゼロ電流スイッチングが成立する。
このため効率曲線α、βにおいて、変換効率ηが第1極大値となる点P2、P1の出力電流Ioutであるiα1、iβ1について、以下の式(7)が成立する。
Figure 0006124262
図2に示す効率曲線α、βを比較すると、出力電流Ioutがiβ1以下の時、単駆動モード(効率曲線β)の変換効率ηがより高く、出力電流Ioutがiα2以上の時、複数台均等モード(効率曲線α)の変換効率ηがより高い。そして、出力電流Ioutがiα1の周辺では複数台均等モード(効率曲線α)の変換効率ηがより高いことが分かる。 この実施の形態では、出力電流に応じて、より高い変換効率ηが実現できるように、複数台均等モードと単駆動モードと、さらに後述する不連続モードとの3種の制御モードを切替選択して用いる。この不連続モードが第1制御モードであり、単駆動モードが第2制御モード、複数台均等モードが第3制御モードである。これらの制御モードを切り替えることにより、電源装置1は、例えば図2において出力電流の昇順に点P1、P2、P3を通る効率曲線を描く。
次に、不連続モードについて説明する。
不連続モードは、出力電流Ioutがiβ1以上の電流範囲に適用され、第1DC/DCコンバータ7の各スイッチング素子71、72がゼロ電流スイッチングするように制御する、即ち第1DC/DCコンバータ7をソフトスイッチングコンバータとして運転する。コントローラ13は、リアクトル電流iLaが不連続となる電流指令ILaを用いて第1DC/DCコンバータ7を制御し、要求されている出力電流Iout(出力電流指令Iref)から電流指令ILaを差し引いた残りの電流値を電流指令ILbに用いて第2DC/DCコンバータ8を制御する。
この不連続モードの期間では、第1DC/DCコンバータ7でのスイッチング損失の低減効果が継続され、スイッチング損失分の低減効果が効率に与える影響が大きい出力電流範囲では、複数台均等モードや単駆動モードよりも変換効率ηが高くなる。
これらの制御モードの切替選択は、電源装置1の出力電流Ioutに応じて行う。ところで、コントローラ13は、出力電圧Voutが一定の目標電圧となるように出力電流指令Irefを生成して出力電流Ioutを制御している。このため、出力電流Ioutは出力電流指令Irefに追従制御されており、制御モードの切替選択は出力電流指令Irefに基づいて行っても良い。
コントローラ13は、出力電流Ioutの昇順に、単駆動モード、不連続モード、複数台均等モードの順に切替選択するように、単駆動モードと不連続モードとの切り替えに用いる出力電流Ioutの閾値Is、および不連続モードと複数台均等モードとの切り替えに用いる出力電流Ioutの閾値Id(>Is)を予め設定して保持している。
この実施の形態では、予め測定した効率曲線α、βの第1、第2極大値の出力電流値iα1、iα2、iβ1、iβ2に基づいて、閾値Isをiβ1以上iα1以下の値、例えばiβ1に設定し、閾値Idをiβ2以上iα2以下の値、例えばiα2に設定する。
電源装置1は、出力電圧Voutを一定に制御するものであるが、入力電圧Vinは高電圧バッテリ2の状態などによって変化する。このため、コントローラ13は、入力電圧毎に、閾値Is、Idを閾値電流テーブルとして保持し、電圧センサ15で検出された入力電圧Vinに基づき適切な閾値を選択して用いる。
コントローラ13による制御モード決定動作を、図4に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。
まず、電流検出回路74、84で検出したリアクトル電流の和から出力電流Ioutを検出する(S1)。次に、出力電流Ioutを閾値Idと比較して(S2)、出力電流Ioutが閾値Idより低い時は、さらに出力電流Ioutを閾値Isと比較する(S3)。出力電流Ioutが閾値Is以下の時は単駆動モードを選択し(S4)、出力電流Ioutが閾値Isより高い時は不連続モードを選択する(S5)。また、ステップS2において、出力電流Ioutが閾値Id以上の時は、複数台均等モードを選択する(S6)。
なお、制御モード決定動作のステップS1〜S6は、所定の繰り返し周期で繰り返し行う。
また、僅かな電流差で頻繁に制御モードが切り替わり電源装置1の動作が不安定になるのを防止するため、各閾値Is、Idにはヒステリシス幅を設けても良い。
次に、コントローラ13による制御の詳細を図5に基づいて説明する。
コントローラ13による第1、第2DC/DCコンバータ7、8の制御は、電圧コントローラ20を用いた電圧フィードバック制御と、電流コントローラ21、22を用いた電流フィードバック制御とで構成される。即ち、コントローラ13は、電圧センサ16で検出した出力電圧Voutによる電圧フィードバック制御と、電流検出回路74、84で検出されたリアクトル電流ILa、ILbによる電流フィードバック制御とによりDuty比を決定して制御信号を生成し、第1、第2DC/DCコンバータ7、8をPWM制御する。
また、第1DC/DCコンバータ7のPWM制御に用いられるキャリア波と、第2DC/DCコンバータ8のPWM制御に用いられるキャリア波との間には180度の位相差が設けられる。これにより、第1DC/DCコンバータ7の出力電流(ILa)と第2DC/DCコンバータ8の出力電流(ILb)とが合成された出力電流Ioutの波形は、PWM駆動周波数の倍の周波数で、電流リプルは1/2に低減できる。
図5(a)に示すように、単駆動モードの場合は、電圧センサ16で検出した出力電圧Voutを一定の電圧指令Vrefから減算した偏差が電圧コントローラ20に入力され、電圧コントローラ20は、入力された偏差が0となるように出力電流指令Irefを演算する。そして、この出力電流指令Irefを第1DC/DCコンバータ7の電流指令ILaとし、電流検出回路74で検出されたリアクトル電流ILaを電流指令ILaから減算した偏差を電流コントローラ21に入力する。電流コントローラ21は、入力された偏差が0となるように第1DC/DCコンバータ7のDuty比Daを生成する。
一方、第2DC/DCコンバータ8の電流指令ILbは0に設定され、電流コントローラ22は第2DC/DCコンバータ8のDuty比Db(=0)を生成する。
そして、第1DC/DCコンバータ7では、スイッチング素子71、72がDuty比Daに応じたオン時間で駆動され、第2DC/DCコンバータ8では、スイッチング素子81、82がオフ状態に固定される。
図5(b)に示すように、不連続モードの場合は、単駆動モードの場合と同様に、出力電圧Voutを電圧指令Vrefから減算した偏差が0となるように出力電流指令Irefが演算される。また、第1DC/DCコンバータ7のリアクトル電流iLaが不連続となる電流値(不連続電流値Idis)を取得し、この不連続電流値Idisを第1DC/DCコンバータ7の電流指令ILaとする。なお、不連続電流値Idisの取得についての詳細は後述する。
そして、電流検出回路74で検出されたリアクトル電流ILaを電流指令ILaから減算した偏差を電流コントローラ21に入力する。電流コントローラ21は、入力された偏差が0となるように第1DC/DCコンバータ7のDuty比Daを生成する。
また、出力電流指令Irefから第1DC/DCコンバータ7の電流指令ILaを差し引いた残りの電流値を電流指令ILbとする。そして、電流検出回路84で検出されたリアクトル電流ILbを電流指令ILbから減算した偏差を電流コントローラ22に入力する。電流コントローラ22は、入力された偏差が0となるように第2DC/DCコンバータ8のDuty比Dbを生成する。
そして、第1DC/DCコンバータ7では、スイッチング素子71、72がDuty比Daに応じたオン時間で駆動され、第2DC/DCコンバータ8では、スイッチング素子81、82がDuty比Dbに応じたオン時間で駆動される。
図5(c)に示すように、複数台均等モードの場合は、単駆動モードの場合と同様に、出力電圧Voutを電圧指令Vrefから減算した偏差が0となるように出力電流指令Irefが演算される。また、出力電流指令Irefの1/2を第1、2DC/DCコンバータ7、8の各電流指令ILa、ILbにそれぞれ設定する。
そして、電流検出回路74で検出されたリアクトル電流ILaを電流指令ILaから減算した偏差を電流コントローラ21に入力し、電流コントローラ21は、入力された偏差が0となるように第1DC/DCコンバータ7のDuty比Daを生成する。また、電流検出回路84で検出されたリアクトル電流ILbを電流指令ILbから減算した偏差を電流コントローラ22に入力し、電流コントローラ22は、入力された偏差が0となるように第2DC/DCコンバータ8のDuty比Dbを生成する。
そして、第1DC/DCコンバータ7では、スイッチング素子71、72がDuty比Daに応じたオン時間で駆動され、第2DC/DCコンバータ8では、スイッチング素子81、82がDuty比Dbに応じたオン時間で駆動される。
不連続モードにおける不連続電流値Idisの取得は、制御装置14内の不連続判定回路12を用いて行う。不連続判定回路12は、リアクトル電流ILaの瞬時値およびその時間微分値が共に0である不連続状態を検出してリアクトル電流ILaが不連続と判定する論理回路から成る。この場合、検出されたリアクトル電流ILaを電圧変換した電圧値V(IL)を用いて判定するものを示す。
図6は不連続判定回路12の論理回路図であり、図7は不連続判定回路12の各部の出力波形図である。
図6に示すように、不連続判定回路12は、電圧値V(IL)を微分する微分回路25と、電圧値V(IL)が0であることを判断する論理回路26aと、微分回路25からの微分値25aが0であることを判断する論理回路26bと、AND回路31とを備える。
また、リアクトル電流ILaを電圧変換した電圧値V(IL)の波形を図7(a)に、電圧値V(IL)を時間微分した微分値(dV(IL)/dt)25aの波形を図7(b)に、論理回路26bの出力30bの波形を図7(c)に、それぞれ示す。
図6、図7に示すように、論理回路26aでは、0に相当する電圧値に微少な電圧差を加算した値V1と、減算した値V2とを用い、コンパレータ27aは電圧値V(IL)とV2とを比較し、コンパレータ28aは電圧値V(IL)とV1とを比較する。そして、AND回路29aの出力30aは、電圧値V(IL)が、V2<V(IL)≦V1のときにHiとなる。
また、微分回路25は、電圧値V(IL)を時間微分した微分値25aを出力する。論理回路26bでは、論理回路26aと同様に、コンパレータ27bは微分値25aとV2とを比較し、コンパレータ28bは微分値25aとV1とを比較する。そして、AND回路29bの出力30bは、微分値25aが、V2<微分値25a≦V1のときにHiとなる。
AND回路31は、出力30a、30bが共にHiである時、Hi信号を出力して不連続状態を検出する。この不連続状態の期間は、出力30bのHi期間の内、矢印32にて示される期間である(図7(c)参照)。
コントローラ13は、不連続判定回路12により不連続状態と判定された場合に、その時のリアクトル電流ILaの電流平均値を、不連続電流値Idisとして取得する。
このように、不連続モードでの制御において、不連続判定回路12を用いて取得された不連続電流値Idisを第1DC/DCコンバータ7の電流指令ILaとするため、リアクトル73のインダクタンス値のばらつき等に拘わらず、第1DC/DCコンバータ7の各スイッチング素子71、72のゼロ電流スイッチングが確実に成立して、第1DC/DCコンバータ7をソフトスイッチングコンバータとして運転することができる。
なお、不連続判定回路12は、リアクトル電流が不連続か否かを判定するものであれば良く、上記構成に限るものではない。
以上のように、この実施の形態では、出力電流Ioutに応じて、複数の制御モードである単駆動モード、不連続モード、複数台均等モードから1つを選択して第1、第2DC/DCコンバータ7、8を制御するため、電源装置1は高い変換効率を実現できる。また不連続モードでは、第1DC/DCコンバータ7をソフトスイッチングコンバータとして運転し、第2DC/DCコンバータ8から残りの出力電流を得るように運転することで、効果的にスイッチング損失の低減が図れる。
さらに、各制御モードの切り替えは、予め設定された閾値にて行い、高い変換効率を実現できる制御モードを容易に切替選択して第1、第2DC/DCコンバータ7、8を信頼性良く制御できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、制御装置14は、不連続判定回路12を備えて不連続電流値Idisを取得したが、不連続電流値Idisは演算により取得しても良い。
降圧動作を行う第1DC/DCコンバータ7では、リアクトル電流ILaの電流リプルΔILは、PWM制御のスイッチング周波数fswと、リアクトル73のインダクタンス値Lとを用いて、以下の式(8)で演算できる。
ΔIL=(Vin−Vout)・(Vout/Vin)/(fsw・L)
・・・式(8)
演算されたΔILの1/2の値を不連続電流値Idisとする。
これにより電源装置1は、不連続判定回路12を不要にして簡易な構成で高い変換効率を実現できる。
なお、演算された不連続電流値Idisに基づいて閾値Isを決定しても良い。またその場合、閾値Idに定格電圧など既知の電圧値を用いる事で、入力電圧毎に閾値Is、Idを閾値電流テーブルとして保持するのを不要にできる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による電源装置について説明する。図8は、この発明の実施の形態3による電源装置の構成を、入出力部に接続される各種機器と共に示した回路図である。
この実施の形態3では、第1、第2DC/DCコンバータ7、8にそれぞれ温度検出回路75、85を設け、第1、第2DC/DCコンバータ7、8の回路上の位置で温度を検出する。温度検出回路75、85で検出された各温度T1、T2はコントローラ13に入力される。
コントローラ13には、各電流検出回路74、84で検出されたリアクトル電流ILa、ILbの電流値と、電圧センサ15、16で検出した入力電圧Vin、出力電圧Voutの電圧値と、不連続判定回路12の判定結果と、温度検出回路75、85で検出された各温度T1、T2とが入力され、出力電圧Voutが一定の目標電圧となるように、第1DC/DCコンバータ7および第2DC/DCコンバータ8をPWM制御する。
その他の構成は上記実施の形態1と同様である。
この実施の形態においても、コントローラ13は上記実施の形態1と同様の制御モードである単駆動モード、不連続モード、複数台均等モードを備えて第1、第2DC/DCコンバータ7、8を制御する。
また、上記実施の形態1と同様の閾値Is、Idを保持して出力電流Ioutに応じて制御モードを切替選択する。コントローラ13による制御モード決定動作を、図9に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。
まず、電流検出回路74、84で検出したリアクトル電流の和から出力電流Ioutを検出する(S1)。次に、温度検出回路75で検出された第1DC/DCコンバータ7の温度T1が設定された基準値Trefを超えると、複数台均等モードを選択し(SS1)、温度検出回路85で検出された第2DC/DCコンバータ8の温度T2が設定された基準値Trefを超えると、複数台均等モードを選択する(SS2)。
次に、出力電流Ioutを閾値Idと比較して(S2)、出力電流Ioutが閾値Idより低い値の時は、さらに出力電流Ioutを閾値Isと比較する(S3)。出力電流Ioutが閾値Is以下の時は単駆動モードを選択し(S4)、出力電流Ioutが閾値Isより高い値の時は不連続モードを選択する(S5)。また、ステップS2において、出力電流Ioutが閾値Id以上の時は、複数台均等モードを選択する(S6)。
なお、一連の制御モード決定動作のステップS1、SS1、SS2、S2〜S6は、所定の繰り返し周期である期間Tで繰り返し行うものである。
なお、期間Tは、制御モードの切り替え、特に第1、第2DC/DCコンバータ7、8の運転台数の切り替え時において、検出される出力電流Ioutが安定するのに要する時間に基づいて設定される。これにより、制御モードの切り替え時に発生する共振や振動による出力電流Ioutの一時的な変動により制御モードを頻繁に切り替えることが防止でき決定動作が信頼性良く行える。
また、僅かな電流差で頻繁に制御モードが切り替わり電源装置1の動作が不安定になるのを防止するため、各閾値Is、Idにはヒステリシス幅を設けても良い。
この実施の形態では、第1、第2DC/DCコンバータ7、8の温度を検出する温度検出回路75、85を備え、各検出温度T1、T2の内、少なくとも1つが基準値Trefを超えると、出力電流Ioutに拘わらず複数台均等モードを選択するようにした。このため、第1、第2DC/DCコンバータ7、8の温度上昇を抑制でき、第1、第2DC/DCコンバータ7、8内の各素子の劣化を防止して信頼性を高めることができる。
上記各実施の形態では、単駆動モードでは第1DC/DCコンバータ7のみを運転するものとしたが、第2DC/DCコンバータ8のみを運転しても良く、また不連続モードにおいて、第2DC/DCコンバータ8をソフトスイッチングコンバータとして運転し、第1DC/DCコンバータ7から残りの出力電流を得るように運転しても良い。なお、その場合、不連続判定回路12は第2DC/DCコンバータ8のリアクトル電流ILbが不連続であるか否かを判定する。
実施の形態4.
上記各実施の形態では、電源装置1は、2台のDC/DCコンバータである第1、第2DC/DCコンバータ7、8を並列接続して備えたが、3台以上のDC/DCコンバータを並列接続して備えても良い。この実施の形態による電源装置は、N台(3台以上)のDC/DCコンバータが並列接続され、制御装置14は、上記実施の形態1と同様に、出力電流Ioutに応じて単駆動モード、不連続モード、複数台均等モードの制御モードを切替選択して各DC/DCコンバータを制御する。即ち、予め設定された閾値Is、Id(>Is)を保持して、出力電流Ioutが、閾値Is以下の時は単駆動モードを選択し、閾値Id以上の時は複数台均等モードを選択する。そして、出力電流Ioutが閾値Isより高く閾値Idより低い時は不連続モードを選択する。
制御装置14による単駆動モードおよび複数台均等モードの制御については上記実施の形態1と同様である。即ち、単駆動モードでは1台のみ運転し、複数台均等モードはN台のDC/DCコンバータに対し同じ電流指令を用いて運転する。複数台均等モードでの各電流指令は、出力電流指令Irefの1/Nとなる。
また、不連続モードの制御については、N台のDC/DCコンバータ内のk台を運転し、その内、(k−1)台をソフトスイッチングコンバータとして運転する。そして、出力電流Ioutが上昇するとDC/DCコンバータの運転台数を増加させる。
即ち、(k−1)台のDC/DCコンバータに対して、それぞれリアクトル電流iLが不連続となる電流値(不連続電流値Idis)を取得し、この不連続電流値Idisを各DC/DCコンバータの電流指令ILとする。そして、残りの出力電流をk台目のDC/DCコンバータが出力するように運転する。これにより効果的にスイッチング損失の低減が図れる。
なお、不連続判定回路12は、全てのDC/DCコンバータ、あるいはソフトスイッチングコンバータとして運転しない1台を除く(N−1)台のDC/DCコンバータの各リアクトル電流が不連続であるか否かを判定する。
不連続モードが選択されている時、DC/DCコンバータの運転台数の切り替えは、予め設定された出力電流Ioutの閾値Ik(kは3〜N)に基づいて行う。閾値Ikは運転台数が(k−1)台とk台との切り替えに用いられる。なお、運転台数が1台と2台との切り替えは、単駆動モードと不連続モードとの切り替えであるため、閾値Isが用いられる。
閾値Ikは、例えば、図2で示したiβ1の(k−1)倍で設定される。また、僅かな電流差で頻繁に制御モードが切り替わり電源装置の動作が不安定になるのを防止するため、各閾値Ikにヒステリシス幅を設けても良い。
制御装置14は、出力電流Ioutに応じて制御モードを切替選択し、不連続モードの場合はDC/DCコンバータの運転台数をさらに決定し、各DC/DCコンバータの電流指令を決定する。即ち、出力電流Ioutに応じて、各DC/DCコンバータに対し、運転要否と運転時の電流指令を決定して制御する。これにより、電源装置は高い変換効率を実現できる。
なお上記実施の形態では、不連続モードの制御について、N台のDC/DCコンバータ内のk台を運転し、その内、(k−1)台をソフトスイッチングコンバータとして運転するとしたが、k台の内、少なくとも1台をソフトスイッチングコンバータとして運転するものでも良く、スイッチング損失低減の効果が得られる。
また、単駆動モード、複数台均等モードの制御については、上述した制御に限るものではなく、不連続モードを含んで制御モードを切替選択して用いる事で、電源装置は効果的にスイッチング損失の低減が図れ、高い変換効率を実現できる。
またこの発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 電源装置、7 第1DC/DCコンバータ、8 第1DC/DCコンバータ、
12 不連続判定回路、13 コントローラ、14 制御装置、
71,72 スイッチング素子、73 リアクトル、74 電流検出回路、
75 温度検出回路、81,82 スイッチング素子、83 リアクトル、
84 電流検出回路、85 温度検出回路。

Claims (12)

  1. 並列接続されたN台のDC/DCコンバータと、該各DC/DCコンバータを制御する制御装置とを備えて、一定電圧の直流電圧を出力する電源装置において、
    上記各DC/DCコンバータは、半導体スイッチング素子およびリアクトルを有するチョッパ回路部と、該リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流検出手段とを備え、
    上記制御装置は、上記各リアクトル電流の総和である出力電流に応じて、第1制御モードを含む複数の制御モードから1つを選択して、上記各DC/DCコンバータに対し、運転要否と運転時の電流指令を決定して制御し、
    上記第1制御モードは、上記N台のDC/DCコンバータ内の複数台を運転し、その内の少なくとも1台を、上記半導体スイッチング素子をゼロ電流スイッチングさせるソフトスイッチングコンバータとして運転するものであり、
    上記制御装置は、
    上記リアクトル電流の瞬時値およびその時間微分値が共に0である不連続状態を検出して上記リアクトル電流が不連続と判定することで、検出された上記リアクトル電流が不連続か否かを判定する判定回路を備え、
    上記第1制御モードを選択時に、上記ソフトスイッチングコンバータに対し、上記判定回路の結果に基づいて、上記リアクトル電流が不連続となる該リアクトル電流の平均値を上記電流指令に決定する
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 並列接続されたN台のDC/DCコンバータと、該各DC/DCコンバータを制御する制御装置とを備えて、一定電圧の直流電圧を出力する電源装置において、
    上記各DC/DCコンバータは、半導体スイッチング素子およびリアクトルを有するチョッパ回路部と、該リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流検出手段とを備え、
    上記制御装置は、上記各リアクトル電流の総和である出力電流に応じて、第1制御モードを含む複数の制御モードから1つを選択して、上記各DC/DCコンバータに対し、運転要否と運転時の電流指令を決定して制御し、
    上記第1制御モードは、上記N台のDC/DCコンバータ内の複数台を運転し、その内の少なくとも1台を、上記半導体スイッチング素子をゼロ電流スイッチングさせるソフトスイッチングコンバータとして運転するものであり、
    上記制御装置は、上記出力電流に応じて上記各DC/DCコンバータに対し運転要否と運転時の上記電流指令を決定する処理を、所定の繰り返し周期で行い、上記DC/DCコンバータの運転台数の切り替え時における上記出力電流の安定に要する時間に基づいて、上記繰り返し周期が決定される
    ことを特徴とする電源装置。
  3. 上記制御装置は、上記第1制御モードを選択時に、上記ソフトスイッチングコンバータに対し、上記リアクトル電流が不連続となるように上記電流指令を決定することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  4. 上記制御装置は、検出された上記リアクトル電流が不連続か否かを判定する判定回路を備え、その判定結果に基づいて、上記リアクトル電流が不連続となる該リアクトル電流の平均値を上記ソフトスイッチングコンバータの上記電流指令に決定することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  5. 上記判定回路は、上記リアクトル電流の瞬時値およびその時間微分値が共に0である不連続状態を検出して上記リアクトル電流が不連続と判定する論理回路から成ることを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  6. 上記制御装置は、上記ソフトスイッチングコンバータに対し、入力電圧と出力電圧と上記リアクトルのインダクタンスとに基づいて、上記リアクトル電流が不連続となる該リアクトル電流の平均値を演算して上記電流指令に決定することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  7. 上記第1制御モードは、上記N台のDC/DCコンバータ内のk台を運転し、その内、(k−1)台を上記ソフトスイッチングコンバータとして運転するものであって、
    上記制御装置は、上記第1制御モードを選択時に、上記出力電流の昇順にkを2からNまで増加させて上記DC/DCコンバータの運転台数を切り替えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電源装置。
  8. 上記複数の制御モードは、上記第1制御モードと、上記N台のDC/DCコンバータ内の1台のみを運転する第2制御モードと、上記N台のDC/DCコンバータの全てに対し、上記各電流指令を同等に決定して運転する第3制御モードとを有し、
    上記制御装置は、上記出力電流の昇順に、上記第2制御モード、上記第1制御モード、上記第3制御モードの順に切替選択することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電源装置。
  9. 上記各DC/DCコンバータの温度を検出する手段を備え、
    上記制御装置は、各検出温度の内、少なくとも1つが基準値を超えると、上記出力電流に拘わらず上記第3制御モードを選択することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  10. 上記制御装置は、上記第1制御モードにおける上記DC/DCコンバータの運転台数の切り替えを、予め設定された上記出力電流の閾値に基づいて行い、該閾値にヒステリシス幅を設けたことを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  11. 上記制御装置は、上記複数の制御モード間の切り替えを、予め設定された上記出力電流の閾値に基づいて行い、該閾値にヒステリシス幅を設けたことを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  12. 上記電源装置の電力変換効率を示す曲線が極大値となるときの上記出力電流の値に基づいて、上記出力電流の上記閾値が設定されることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の電源装置。
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