JP2015213402A - Dc/dcコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】並列接続されたスイッチング素子に分流バラツキを生じることなく、また、スイッチング周波数を増加させることなく小型なリアクトルを用いることのできるDC/DCコンバータを提供することを目的とする。【解決手段】半導体素子を互いに並列に接続された3個の半導体素子411、421、431で構成し、リアクトル5に印加される電圧の周波数がスイッチング素子のスイッチング周波数の3倍となるよう、3個のスイッチング素子411s、421s、431sのオンオフ制御を、スイッチング素子のスイッチング周期の1/3=120?だけ互いに位相をずらして行うようにした。【選択図】図3
Description
この発明は、リアクトルと半導体素子とを備え、半導体素子を構成するスイッチング素子をオンオフ制御することによるリアクトルの充放電動作を利用して直流電圧の変換を行うDC/DCコンバータに係り、特に、その構成部品の小型化を実現できる技術に関するものである。
モータや圧縮機などを駆動するインバータに安定した電圧を供給するために、DC/DCコンバータが用いられている。例えば、電気自動車において、高圧バッテリはその充電状態(SOC)によりバッテリ電圧は幅広く変化する。また、鉄道車両においてもその架線電圧が大きく変動する。幅広く変動する直流入力電圧を、DC/DCコンバータを用いて安定した直流電圧に変換し、インバータに供給している。
例えば、特許文献1では、構成部品の小型化を図るため、n個のスイッチング素子を、各相で位相差を設けてスイッチング動作を行うことで、入力電流のリップルを相殺し入力側のコンデンサ容量を低減することができるスイッチング電源装置を開示する。
従来の特許文献1の装置では、入力電流のリップルの振幅が低減されるため、平滑コンデンサの小型化は可能となる。しかし、スイッチング素子のスイッチング周波数と各相のリアクトルに印加される電圧の周波数とが等しいため、構成部品であるリアクトルの小型化を図ろうとすると、スイッチング周波数を増加させる必要があり、スイッチング素子の損失増加が免れない。また、各スイッチング素子と各リアクトルとが直列に接続される構成となるので、並列接続されたスイッチング素子に、リアクトルのインダクタンスのバラツキによる分流バラツキが生じ電流耐量が脅かされるという課題があった。
この発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、並列接続されたスイッチング素子に分流バラツキを生じることなく、また、スイッチング周波数を増加させることなく小型なリアクトルを用いることのできるDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
この発明に係るDC/DCコンバータは、入力端子と出力端子との間に、リアクトルと半導体素子とを接続し、半導体素子を構成するスイッチング素子をオンオフ制御することによるリアクトルの充放電動作を利用して入力端子と出力端子との間で直流電圧の変換を行うDC/DCコンバータにおいて、半導体素子を互いに並列に接続されたn個(nは2以上の整数)の半導体素子で構成し、リアクトルに印加される電圧の周波数がスイッチング素子のスイッチング周波数のn倍となるよう、n個のスイッチング素子のオンオフ制御を、スイッチング素子のスイッチング周期の1/nだけ互いに位相をずらして行うようにしたものである。
この発明に係るDC/DCコンバータは、以上のように、半導体素子を互いに並列に接続されたn個の半導体素子で構成し、リアクトルに印加される電圧の周波数がスイッチング素子のスイッチング周波数のn倍となるよう、n個のスイッチング素子のオンオフ制御を、スイッチング素子のスイッチング周期の1/nだけ互いに位相をずらして行うようにしたので、スイッチング周波数を高周波化することなくリアクトルの高周波化が可能となり、スイッチング素子の損失を増大させることなくリアクトルの小型化が実現する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるDC/DCコンバータの適用例を示す全体構成図で、直流電源1に基づきモータを速度制御する電力変換装置を示す。
図1において、DC/DCコンバータ(CNV)101は、例えば、電気自動車の高圧バッテリや鉄道車両の架線電圧等の直流電源1の変動する直流電圧を入力して出力側平滑用コンデンサ7に一定の直流電圧を出力する。出力負荷2は、ここでは、インバータ(INV)とモータ(M)から構成され、インバータ(INV)は、出力側平滑用コンデンサ7からの直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換してモータ(M)に供給することによりモータ(M)を駆動する。
図1は、この発明の実施の形態1によるDC/DCコンバータの適用例を示す全体構成図で、直流電源1に基づきモータを速度制御する電力変換装置を示す。
図1において、DC/DCコンバータ(CNV)101は、例えば、電気自動車の高圧バッテリや鉄道車両の架線電圧等の直流電源1の変動する直流電圧を入力して出力側平滑用コンデンサ7に一定の直流電圧を出力する。出力負荷2は、ここでは、インバータ(INV)とモータ(M)から構成され、インバータ(INV)は、出力側平滑用コンデンサ7からの直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換してモータ(M)に供給することによりモータ(M)を駆動する。
図2は、図1のDC/DCコンバータ101の内部構成を示す回路図である。図2において、スイッチング回路4は、直流電源1に接続される入力端子P1、N1間に接続された入力側平滑用コンデンサ3の電圧を所定の直流電圧に降圧し出力端子P2、N2間に接続された出力側平滑用コンデンサ7に出力する。
更にスイッチング回路4では、互いに並列に接続された3個の半導体素子411、421、431と同じく互いに並列に接続された3個の半導体素子412、422、432とが互いに直列になって入力端子P1、N1間に接続されている。
そして、各半導体素子411等は、例えば、MOSFETやIGBTで構成されるスイッチング素子sとこのスイッチング素子sに逆並列接続されたダイオードdとからなる。
なお、本願明細書においては、半導体素子411等を、適宜アームとも称するものとする。
そして、各半導体素子411等は、例えば、MOSFETやIGBTで構成されるスイッチング素子sとこのスイッチング素子sに逆並列接続されたダイオードdとからなる。
なお、本願明細書においては、半導体素子411等を、適宜アームとも称するものとする。
互いに直列に接続された半導体素子411、412等の3個の接続点は、互いに接続され、更にこの接続点と出力端子P2との間にリアクトル5が接続されている。また、半導体素子412、422、432の下端は、出力端子N2に接続されている。
次に、この発明の実施の形態1によるDC/DCコンバータ101の動作について説明する。もっとも、図2に示す回路で直流電圧の変換を行う動作は、いわゆる降圧チョッパとして周知であるので、その降圧変換に係る基本的な動作の説明は割愛し、ここでは、本願発明が特に着目する、並列接続されたスイッチング素子のスイッチング制御動作の詳細を説明するものとする。
図2により降圧動作を行う場合、よく知られたように、半導体素子411、421、431は、スイッチング素子としての動作を担い、即ち、オンオフ制御でそのオン期間であるオンデューティを制御する。一方、半導体素子412、422、432は、ダイオードとしての動作を担う。
図3は、スイッチング制御の具体例を示し、各スイッチング素子411s〜431sをオンオフ駆動するゲート信号(同図(1)〜(3))およびこれらゲート信号に基づき各スイッチング素子411s〜431sに流れるコレクタ電流(同図(4)〜(6))とリアクトル5に流れる電流(同図(7))の波形を示す。
即ち、図3に示すように、並列接続されたスイッチング素子411s〜431sのオンオフ制御に位相差を設ける。ここでは、並列数であるアーム数が3であるので、この位相差は120°となる。
即ち、図3に示すように、並列接続されたスイッチング素子411s〜431sのオンオフ制御に位相差を設ける。ここでは、並列数であるアーム数が3であるので、この位相差は120°となる。
なお、このアーム数は、図2、図3に示す3に限らず、一般に、n(nは2以上の整数)とすれば後述する本願発明の効果が得られる。アーム数を一般にnとすると、この位相差は、スイッチング周期を360°として位相差=360°/nとなる。従って、例えば、n=2の場合は、位相差=360°/2=180°となる。
各スイッチング素子411s〜431sのオンオフ制御に位相差を設けたことで、各半導体素子の中間点に接続されたリアクトル5に印加される電圧、電流の周波数は等価的にスイッチング周波数のn倍となる。
以下では、便宜上、スイッチング周波数のn倍となったリアクトル5に印加される電圧、電流の周波数をリアクトル周波数と呼ぶ。
従来の動作では、スイッチング周波数とリアクトル周波数とは同じであったが、この実施の形態では、スイッチング周波数を高周波化せずに、従って、スイッチング素子のスイッチング損失を増大させることなく、リアクトル周波数を高周波化した状態で電圧変換動作が可能となる。
以下では、便宜上、スイッチング周波数のn倍となったリアクトル5に印加される電圧、電流の周波数をリアクトル周波数と呼ぶ。
従来の動作では、スイッチング周波数とリアクトル周波数とは同じであったが、この実施の形態では、スイッチング周波数を高周波化せずに、従って、スイッチング素子のスイッチング損失を増大させることなく、リアクトル周波数を高周波化した状態で電圧変換動作が可能となる。
なお、図2の回路で、下段のスイッチング素子412s、422s、432sは、いずれも常にオフとなるように操作すればよい。また、下段のダイオード412d、422d、432dは、常に並列に電流が流れることになるが、ダイオードのみを並列接続するので、特にその分流バラツキが問題になることはない。
この発明の効果として、以下に、リアクトル5の周波数が高周波化することでリアクトル5のインダクタンス値を低減することができることを説明する。
従来の、位相差を設けない単相のチョッパにおいて、あるリップル率を満足するために必要なインダクタンス値をL1とすると、インダクタンス値L1は、次の式(1)で求められる。
ここで、VLはリアクトル印加電圧、Δtはリアクトル5に電圧が印加される時間、ΔIはリップル電流(ピーク−ピーク間)、ILはリアクトル電流の最大値、rippleはリップル率、fはリアクトル周波数、dutyはスイッチング素子のオンデューティとする。
これに対し、アーム数を3(多相駆動)とした場合、上記と同じリップル率rippleを満足するために必要なインダクタンス値をL3とすると、リアクトル周波数が単相時の3倍になることから、以下に示す式(2)より、従来の単相チョッパに求められるインダクタンス値L1の1/3でよいことがわかる。
サイズの指標としてコアの実効断面積Aeを使用する。従来の単相(並列数n=1)チョッパにおける実効断面積をAe1とすると、Ae1は次の式(3)で求められる。
ここで、ΔBは磁束密度変化、Tはリアクトルの巻数とする。
次に、並列数nを3、磁束密度変化ΔBおよびターン数Tが上記と同じとした場合、実効断面積Ae3は、Ae1の1/3となることが次の式(4)から求められる。
次に、並列数nを3、磁束密度変化ΔBおよびターン数Tが上記と同じとした場合、実効断面積Ae3は、Ae1の1/3となることが次の式(4)から求められる。
もっとも、実際にはインダクタンス値やターン数などの変更が生じるため、コアの実効断面積Aeは、厳密には1/3とはならないが小型化は可能である。多相駆動によるリアクトル周波数の高周波化により、リアクトルの小型・軽量化が可能となる。
ここで、先の図2の降圧チョッパと同様、本願発明を適用でき同等の効果が期待できる、DC/DCコンバータの主回路構成例を以下で紹介する。
図4のスイッチング回路4は、先の図2のそれと同様の回路構成であるが、図4では、互いに直列に接続された半導体素子411、412等の3個の接続点は、互いに接続され、この接続点と入力端子P1との間にリアクトル5が接続されている。また、半導体素子411、421、431の上端は出力端子P2に、半導体素子412、422、432の下端は入力端子N1と出力端子N2とにそれぞれ接続されている。
図4のスイッチング回路4は、先の図2のそれと同様の回路構成であるが、図4では、互いに直列に接続された半導体素子411、412等の3個の接続点は、互いに接続され、この接続点と入力端子P1との間にリアクトル5が接続されている。また、半導体素子411、421、431の上端は出力端子P2に、半導体素子412、422、432の下端は入力端子N1と出力端子N2とにそれぞれ接続されている。
以上の回路構成により、図4のDC/DCコンバータは、いわゆる昇圧チョッパを構成し、よく知られたように、半導体素子412、422、432は、スイッチング素子としての動作を担い、一方、半導体素子411、421、431は、ダイオードとしての動作を担う。
また、図5のスイッチング回路4は、先の図2のそれと同様の回路構成であるが、図5では、互いに直列に接続された半導体素子411、412等の3個の接続点は、互いに接続され、この接続点と入力端子N1との間にリアクトル5が接続されている。また、半導体素子411、421、431の上端は入力端子P1に、半導体素子412、422、432の下端は出力端子N2にそれぞれ接続されている。出力端子P2は、入力端子N1に接続されている。
以上の回路構成により、図5のDC/DCコンバータは、いわゆる昇降圧チョッパを構成し、よく知られたように、半導体素子411、421、431は、スイッチング素子としての動作を担い、一方、半導体素子412、422、432は、ダイオードとしての動作を担う。
更に、図6では、互いに並列に接続された3個の半導体素子411、421、431と同じく互いに並列に接続された3個の半導体素子412、422、432とが互いに直列になって入力端子P1、N1間に接続されたスイッチング回路4と、互いに並列に接続された3個の半導体素子611、621、631と同じく互いに並列に接続された3個の半導体素子612、622、632とが互いに直列になって出力端子P2、N2間に接続されたスイッチング回路6とを備えている。
そして、スイッチング回路4の、互いに直列に接続された半導体素子411、412等の3個の接続点は互いに接続されリアクトル5の一端に、スイッチング回路6の、互いに直列に接続された半導体素子611、612等の3個の接続点は互いに接続されリアクトル5の他端にそれぞれ接続されている。
図6の回路において、降圧動作を行うときは、先の図2の場合と同様、スイッチング回路4のみをスイッチング制御し、スイッチング回路6は、すべてのスイッチング素子をオフとする。この場合、スイッチング回路6のダイオード611d、621d、631dは、常に並列の電流が流れることになるが、ダイオードのみを並列接続するので、特にその分流バラツキが問題になることはない。
また、図6において、昇圧動作を行うときは、先の図4の場合と同様、スイッチング回路6のみをスイッチング制御し、スイッチング回路4は、上側のスイッチング素子411s、421s、431sをオン、下側のスイッチング素子412s、422s、432sをオフとする。ここで、上側のスイッチング素子411s、421s、431sをオンする場合、そのすべてを常にオンにしてもよいが、位相差をずらせてオンとすれば、分流バラツキをより確実になくすことが出来る。
更に、図7は、スイッチング制御を行う半導体素子は、IGBT等のスイッチング素子のみで構成し、ダイオード動作を行う半導体素子は、ダイオードのみで構成するようにしたもので、同図(1)、(2)、(3)は、それぞれ先の図2、図4、図6に対応するものである。
これにより、すべての半導体素子にスイッチング素子とダイオードとを備える場合に比較して、同一の機能を発揮する中で、半導体素子の構成が簡素になるという利点がある。
これにより、すべての半導体素子にスイッチング素子とダイオードとを備える場合に比較して、同一の機能を発揮する中で、半導体素子の構成が簡素になるという利点がある。
逆に、先の図2、図4、図6のように、すべての半導体素子を、スイッチング素子とダイオードとを備えた均一の構成のものとする場合は、例えば、IGBTとダイオードとが並列接続されたものが2セット実装された、いわゆる2in1の半導体モジュールを採用することで実装を簡素化できるという利点がある。
以上のように、この発明の実施の形態1によるDC/DCコンバータでは、半導体素子を互いに並列に接続されたn個の半導体素子421、421、431等で構成し、n個のスイッチング素子411s、421s、431s等のオンオフ制御を、スイッチング素子のスイッチング周期の1/nだけ互いに位相をずらして行うようにしたので、リアクトル5に印加される電圧の周波数がスイッチング素子のスイッチング周波数のn倍となり、スイッチング周波数を高周波化することなくリアクトルの高周波化が可能となり、スイッチング素子の損失を増大させることなくリアクトル5の小型化が実現する。
実施の形態2.
この実施の形態2では、各スイッチング素子をオンオフすることでオンデューティを制御する要領について図8を参照して説明する。
通常の制御方式を、そのまま本願で扱う、3アーム駆動に適用したものを図8(1)に示す。
この実施の形態2では、各スイッチング素子をオンオフすることでオンデューティを制御する要領について図8を参照して説明する。
通常の制御方式を、そのまま本願で扱う、3アーム駆動に適用したものを図8(1)に示す。
図8(1)に示すように、図示しない電圧検出手段により検出された出力端子P2、N2間の電圧Voutが電圧指令値Vout*に追従するよう、各アーム毎に設けられたPI制御器により変調信号を作成し、いわゆるPWM制御により、これら各変調信号sg1、sg2、sg3と120°ずつずらして発生する各キャリア信号carr1、carr2、carr3との比較演算に基づきオンデューティ信号duty1、duty2、duty3を生成し、これらオンデューティ信号duty1、duty2、duty3に基づき各アームのスイッチング素子をスイッチング駆動する。
従って、各アームのオンデューティ信号duty1、duty2、duty3は、それぞれスイッチング周期360°の1/3=120°ずれたタイミングで更新されることになる。このため、上記追従制御の応答性は高くなるが、各アームのdutyが異なる可能性があり、本願の多相駆動方式では、以下の問題点が生じ得る。
即ち、各アームのduty1〜3が異なると、励磁開始時の電流値(磁束密度)と消磁終了時の電流値(磁束密度)つまり、現在と次のリップル電流値の谷の値が異なる可能性が生じる。これにより、リアクトル5の偏磁が生じ、これがリアクトル5の飽和に繋がり機器の故障を引き起こす恐れが生じる。
そこで、リアクトル5の磁束密度変化を均一化するために、図8(2)に示すように、基準となるアームを設定し基準アームと同じdutyを残りのアームに入力する。また、dutyの更新は基準アームのスイッチングに同期させる。
即ち、各アームのオンデューティを一括して更新するとともに、各アームには、常に互いに同一のオンデューティを設定する。オンデューティの更新サイクルは、基準アームの1周期毎でもよいし、複数周期毎としてもよい。
即ち、各アームのオンデューティを一括して更新するとともに、各アームには、常に互いに同一のオンデューティを設定する。オンデューティの更新サイクルは、基準アームの1周期毎でもよいし、複数周期毎としてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態2によるDC/DCコンバータでは、n個のスイッチング素子のオンデューティを一括して更新するとともに、n個のスイッチング素子に常に互いに同一のオンデューティを設定するようにしたので、リアクトル5の偏磁を抑え安定な動作が可能となる。
実施の形態3.
この実施の形態3に係るDC/DCコンバータは、特に、そのリアクトルの電磁騒音の抑制を図るものである。
リアクトルに交流成分を含む電流を印加すると、コアの磁歪による振動、ギャップ間の磁気吸引力による振動、ローレンツ力による巻線の振動といった電磁振動が生じる。この電磁振動周波数が可聴域内であるとき、人体には音として感知される。このリアクトルの電磁騒音を回避するために、従来のコンバータではスイッチング周波数を可聴周波数上限とされる20kHzより高い周波数に設定していることが多い。
この実施の形態3に係るDC/DCコンバータは、特に、そのリアクトルの電磁騒音の抑制を図るものである。
リアクトルに交流成分を含む電流を印加すると、コアの磁歪による振動、ギャップ間の磁気吸引力による振動、ローレンツ力による巻線の振動といった電磁振動が生じる。この電磁振動周波数が可聴域内であるとき、人体には音として感知される。このリアクトルの電磁騒音を回避するために、従来のコンバータではスイッチング周波数を可聴周波数上限とされる20kHzより高い周波数に設定していることが多い。
ここで、本願発明が対象とするDC/DCコンバータのように、リップル電流が重畳された直流電流が流れるリアクトル5に発生する電磁騒音の周波数がリップル電流の周波数となることを説明する。
先ず、直流分を含まない交流電流の場合では、以下に示すように、電磁力に基づく振動周波数は交流電流の周波数の2倍になる。
先ず、直流分を含まない交流電流の場合では、以下に示すように、電磁力に基づく振動周波数は交流電流の周波数の2倍になる。
ここで、Fは電磁力、Bは磁束密度、Sはギャップ面の面積、μ0は透磁率とする。
磁束密度Bの変化を次の式(6)のように表わすと、電磁力Fは、次の式(7)で得られる。
磁束密度Bの変化を次の式(6)のように表わすと、電磁力Fは、次の式(7)で得られる。
即ち、電磁力Fは、交流電流の倍周波のcos2θで振動することになる。
これに対し、本願のDC/DCコンバータのリアクトル5では、リップル電流が重畳された直流電流が流れ、この場合には、BACを磁束密度(リップル成分)、BDCを磁束密度(直流成分)として、磁束密度Bの変化を次の式(8)のように表わすと、電磁力Fは、式(9)で得られる。
これに対し、本願のDC/DCコンバータのリアクトル5では、リップル電流が重畳された直流電流が流れ、この場合には、BACを磁束密度(リップル成分)、BDCを磁束密度(直流成分)として、磁束密度Bの変化を次の式(8)のように表わすと、電磁力Fは、式(9)で得られる。
式(9)において、直流成分がリップル成分に対し十分に大きいと仮定すると、第2項、第3項の成分が主となり、この内、第3項の成分は直流分のオフセットでしかないため、第2項が振動の主成分となる。
即ち、DC/DCコンバータの場合では、当該電磁力Fに基づく振動の周波数はリップル電流の周波数と同じとなる。
即ち、DC/DCコンバータの場合では、当該電磁力Fに基づく振動の周波数はリップル電流の周波数と同じとなる。
従って、本願のDC/DCコンバータにおいては、リアクトル5に流れるリップル電流の周波数を可聴周波数より高い周波数に設定すればよい。そして、本願発明では、多相駆動により、リアクトル周波数をスイッチング周波数より高周波化できることから、半導体素子のスイッチング周波数は可聴域内であったとしても、リアクトル周波数つまり電磁騒音の周波数を可聴域外とすることが可能である。
例えば、アーム数が3、スイッチング周波数が7kHzの場合、リアクトル周波数はアーム数倍の21kHzとなり、可聴域上限周波数20kHzを超えるため、リアクトル周波数21kHzの電磁騒音は無音化することができる。
また、電磁騒音を無音化できることから防音構造が不要となり、装置全体を小型化出来るという効果もある。
また、電磁騒音を無音化できることから防音構造が不要となり、装置全体を小型化出来るという効果もある。
以上のように、この発明の実施の形態3によるDC/DCコンバータでは、リアクトル5に印加される電圧の周波数が人間の可聴周波数より高くなるようスイッチング素子のスイッチング周波数を設定したので、リアクトル5の電磁騒音を無音化してリアクトル5の小型化も可能となる。
実施の形態4.
先の各実施の形態では、多相駆動のスイッチング周波数は固定であったが、本実施の形態ではリアクトル5に流れる電流の大きさ、つまり負荷電力の大きさに応じてスイッチング周波数を可変させる。
リアクトルの直流重畳特性は、リアクトルに流れる電流値が増加するとコアの持つBH特性から、インダクタンス値が減少するという特性が一般的である。従って、重負荷領域ではリアクトルには大電流が流れるためインダクタンス値が低減する。
先の各実施の形態では、多相駆動のスイッチング周波数は固定であったが、本実施の形態ではリアクトル5に流れる電流の大きさ、つまり負荷電力の大きさに応じてスイッチング周波数を可変させる。
リアクトルの直流重畳特性は、リアクトルに流れる電流値が増加するとコアの持つBH特性から、インダクタンス値が減少するという特性が一般的である。従って、重負荷領域ではリアクトルには大電流が流れるためインダクタンス値が低減する。
その結果、次の式(10)に示される分母のインダクタンス値Lが低下することで出力のリップル電流ΔIが増加する。このリップル電流ΔIが増加することでさらにインダクタンス値の低下を招き、磁気飽和を起こす恐れがある。
そこで、重負荷領域でのリップル電流ΔIを低減させるために、スイッチング周波数を増加させる。図示しない電流センサを用いてリアクトル5に流れる電流を検出し、電流値に応じてスイッチング周波数を制御する。軽負荷領域では低周波数、負荷が増加するにつれてスイッチング周波数を高周波に制御する。
このように、重負荷領域で高周波スイッチングすることで、リアクトルの磁気飽和を防ぐことが容易となる。また、出力のリップル電流を低減できることから、コンデンサの耐リップル電流値に対する要求スペックを緩和することができ、耐リップル電流値の低いコンデンサを使用することができる。
以上のように、この発明の実施の形態4によるDC/DCコンバータでは、検出したリアクトル5の電流が増大するにつれてスイッチング周波数を増大させるようにしたので、リアクトル5の磁気飽和が防止でき電流のリップル成分を低減することが出来る。
実施の形態5.
先の実施の形態4では、重負荷領域でのリアクトルの磁気飽和を防ぐため、スイッチング周波数を高周波化しリップル電流の低減を行う場合について説明したが、本実施の形態では、軽負荷領域での動作について説明する。
多相駆動を全負荷領域で実行すると、軽負荷領域では入力電力に対し半導体素子の損失などの割合が高くなるため、変換効率が低下する。
先の実施の形態4では、重負荷領域でのリアクトルの磁気飽和を防ぐため、スイッチング周波数を高周波化しリップル電流の低減を行う場合について説明したが、本実施の形態では、軽負荷領域での動作について説明する。
多相駆動を全負荷領域で実行すると、軽負荷領域では入力電力に対し半導体素子の損失などの割合が高くなるため、変換効率が低下する。
そこで、この実施の形態5では、軽負荷領域での効率低下を軽減する目的で、検出したリアクトルの電流が予め設定した下限電流値以下になったときに駆動方式を上述した多相駆動から切り替えるようにしている。
この軽負荷領域で切り替える駆動方式として二通り考えられ、先ず、第1の駆動方式は、駆動相数(アーム数)を3相から1相とする単相駆動に切り替える方式である。
例えば、先に図2の回路で説明すると、3個のスイッチング素子411s、421s、431sの内、1個のみ、例えば、スイッチング素子411sのみをオンオフ制御して残りのスイッチング素子421s、431sは常時オフに制御する。
例えば、先に図2の回路で説明すると、3個のスイッチング素子411s、421s、431sの内、1個のみ、例えば、スイッチング素子411sのみをオンオフ制御して残りのスイッチング素子421s、431sは常時オフに制御する。
第2の駆動方式は、3個のスイッチング素子411s、421s、431sを同位相でオンオフ制御する並列駆動に切り替える方式である。
いずれの駆動方式でも、多相駆動ではではなく単相駆動となり、リアクトル周波数はスイッチング周波数と同じになるので、記述した関係式からリアクトルの磁束密度やリップル成分は増大する方向となるが、軽負荷領域で電流値が小さいため問題はない。
また、並列駆動においては、並列素子間の電流バラツキが考えられるが、スイッチング素子のみの並列駆動であり、かつ、電流自体が小さいので問題とはならない。
いずれの駆動方式でも、多相駆動ではではなく単相駆動となり、リアクトル周波数はスイッチング周波数と同じになるので、記述した関係式からリアクトルの磁束密度やリップル成分は増大する方向となるが、軽負荷領域で電流値が小さいため問題はない。
また、並列駆動においては、並列素子間の電流バラツキが考えられるが、スイッチング素子のみの並列駆動であり、かつ、電流自体が小さいので問題とはならない。
ところで、この二つの駆動方式の選択は、使用する半導体素子の損失特性に依存する。半導体損失のうち、スイッチング損失の割合が支配的である第1のケースでは、第1の駆動方式である単相駆動を選択するのが有効である。3相の多相駆動ではスイッチング素子数は3個であるが、単相駆動にすることでスイッチング素子数を1個に低減することができる。
どちらの方式でも半導体素子に印加される電圧・電流は変化しないため、スイッチング素子の個数とスイッチング回数を低減できる単相駆動の方がスイッチング損失を低減することができる。
どちらの方式でも半導体素子に印加される電圧・電流は変化しないため、スイッチング素子の個数とスイッチング回数を低減できる単相駆動の方がスイッチング損失を低減することができる。
一方、半導体損失のうち導通損失の割合が支配的となる第2のケースでは、3並列駆動の方が有効である。3相の多相駆動に比べ、導通時間は3倍となるが、半導体素子1個あたりに流れる電流は1/3となる。そして、導通損失は電流の2乗の項の影響が大きいため、多相駆動時より、導通損失を低減することができる。
なお、以上では、軽負荷領域での効率低下を軽減する目的で駆動方式を切り替える場合を説明したが、同じ軽負荷領域での運転であっても、リアクトルの電磁騒音を考慮して駆動方式を切り替えるのが有効となる場合もある、以下、その内容について説明する。
リアクトルに発生する電磁振動は、磁束密度変化ΔBが関係しており、騒音の大きさをAと設定すると、騒音の大きさAと磁束密度変化ΔBとは比例の関係を持つ。また、磁束密度変化ΔBとリップル電流ΔIとも比例の関係であるため、次の式(11)に示すように負荷電流Iと電磁騒音の大きさAとは比例しており、軽負荷では電磁騒音は小さく、重負荷では大きくなることが分かる。
磁束密度変化ΔBが小さい電力領域、つまり軽負荷領域では可聴域周波数でのスイッチングを行っても電磁騒音が小さいため、効率を上げることを目的にスイッチング周波数およびリアクトル周波数を積極的に低減することができる。
上述した下限電流値として、リアクトルの電磁騒音以外の騒音、例えば、モータや冷却ファンなどの騒音に対し、リアクトルの電磁騒音が無視できる騒音値となる電力に相当する電流値を設定し、電力をモニタリングすることでこの設定した電力以下になると、上述した単相駆動(第1の駆動方式)または並列駆動(第2の駆動方式)に切り替える。
以上により、周囲環境等で、リアクトルの電磁騒音が許容される範囲内で、効率改善を優先した運転が可能となる。
以上により、周囲環境等で、リアクトルの電磁騒音が許容される範囲内で、効率改善を優先した運転が可能となる。
以上のように、この発明の実施の形態5によるDC/DCコンバータでは、検出した電流が、予め設定した下限電流値以下となったとき、n個のスイッチング素子の1個のみをオンオフ制御する単相駆動またはn個のスイッチング素子を同位相でオンオフ制御する並列駆動に切り替えるようにしたので、軽負荷領域での効率低下を軽減でき、また、電磁騒音の許容範囲内での効率改善が実現する。
実施の形態6.
先の実施の形態3では、リアクトル周波数を可聴域外とすることを特徴としたが、サイズやコストなどの制約により、多相駆動を行ってもリアクトル周波数を可聴域外にできず、電磁騒音を発生する場合が考えられる。
このとき、電磁騒音を抑えるには式(11)から磁束密度変化ΔBまたはリップル電流ΔIを抑える必要があり、特に、重負荷領域でその値が大きくなるリアクトルの電磁騒音に影響を与える磁束密度の最大値BMAXは、次の式(12)で表わされる。
先の実施の形態3では、リアクトル周波数を可聴域外とすることを特徴としたが、サイズやコストなどの制約により、多相駆動を行ってもリアクトル周波数を可聴域外にできず、電磁騒音を発生する場合が考えられる。
このとき、電磁騒音を抑えるには式(11)から磁束密度変化ΔBまたはリップル電流ΔIを抑える必要があり、特に、重負荷領域でその値が大きくなるリアクトルの電磁騒音に影響を与える磁束密度の最大値BMAXは、次の式(12)で表わされる。
ここで、Lはリアクトルのインダクタンス値、IMAXはリアクトル電流の最大値(直流+リップル)、Tはリアクトルのターン数、Aeはリアクトルコアの実効断面積とする。
そこで、この実施の形態6では、リアクトルのインダクタンス特性によりこの問題を解決する。
直流重畳で使用するリアクトルのインダクタンスは、一般的に、直流電流が増大にするにつれて低下する傾向を持つ。そこで、リアクトルのハードウエアを工夫することにより、インダクタンスLが直流電流Iに反比例して変化する特性を有するリアクトルは設計可能である。
直流重畳で使用するリアクトルのインダクタンスは、一般的に、直流電流が増大にするにつれて低下する傾向を持つ。そこで、リアクトルのハードウエアを工夫することにより、インダクタンスLが直流電流Iに反比例して変化する特性を有するリアクトルは設計可能である。
インダクタンスLと電流Iとが反比例の関係にあると、式(12)の分子の値が電流値に拘わらず一定となる、即ち、磁束密度BMAXが一定となって重負荷領域でのリアクトルの電磁騒音の増大を抑制することが出来る。
以上のように、この発明の実施の形態6によるDC/DCコンバータでは、リアクトルは、そのインダクタンスLが、直流電流Iに反比例して変化する特性を備えたものとしたので、重負荷領域でのリアクトルの電磁騒音の増大を抑制することが出来る。
実施の形態7.
先の各実施の形態では、いずれも半導体素子としてIGBTを用いていたが、図9に示すように、MOSFETを採用していわゆる同期整流制御を行うようにすることも出来、この場合も、先の各実施の形態の場合と同様の効果を得ることが出来、更に、同期整流制御による下記の効果も得られる。
先の各実施の形態では、いずれも半導体素子としてIGBTを用いていたが、図9に示すように、MOSFETを採用していわゆる同期整流制御を行うようにすることも出来、この場合も、先の各実施の形態の場合と同様の効果を得ることが出来、更に、同期整流制御による下記の効果も得られる。
即ち、MOSFETの逆並列ダイオードのオン電圧よりもMOSFET側の導通時の両端電圧が低電圧となる場合には、同期整流動作によりMOSFET側に電流が流れるため、その分導通損失を低減することが可能となる。
実施の形態8.
先の各実施の形態では、使用する半導体素子にはモジュール構造のものを使用するのが一般的である。多相駆動のDC/DCコンバータのアーム数を変更する場合には、正極側と負極側の半導体素子が一つのモジュールに納まった2in1モジュールの並列接続にてアーム数を増減する。
先の各実施の形態では、使用する半導体素子にはモジュール構造のものを使用するのが一般的である。多相駆動のDC/DCコンバータのアーム数を変更する場合には、正極側と負極側の半導体素子が一つのモジュールに納まった2in1モジュールの並列接続にてアーム数を増減する。
しかし、アーム数が3の倍数の場合では、6個の素子が一つのパッケージに収められ、インバータなどによく用いられる、いわゆる6in1モジュールの適用が可能となる。これにより、モジュール数が低減し組立工程の簡素化が可能となる。また、モジュールのサイズによっては実装面積の低減が可能となり、装置の小型化に繋がる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 直流電源、2 出力負荷、3 入力側平滑用コンデンサ、
4,6 スイッチング回路、5 リアクトル、7 出力側平滑用コンデンサ、
101 DC/DCコンバータ、411〜432、611〜632 半導体素子、
s スイッチング素子、d ダイオード、P1,N1 入力端子、
P2,N2 出力端子。
4,6 スイッチング回路、5 リアクトル、7 出力側平滑用コンデンサ、
101 DC/DCコンバータ、411〜432、611〜632 半導体素子、
s スイッチング素子、d ダイオード、P1,N1 入力端子、
P2,N2 出力端子。
Claims (10)
- 入力端子と出力端子との間に、リアクトルと半導体素子とを接続し、前記半導体素子を構成するスイッチング素子をオンオフ制御することによる前記リアクトルの充放電動作を利用して前記入力端子と前記出力端子との間で直流電圧の変換を行うDC/DCコンバータにおいて、
前記半導体素子を互いに並列に接続されたn個(nは2以上の整数)の半導体素子で構成し、前記リアクトルに印加される電圧の周波数が前記スイッチング素子のスイッチング周波数のn倍となるよう、前記n個の前記スイッチング素子のオンオフ制御を、前記スイッチング素子のスイッチング周期の1/nだけ互いに位相をずらして行うようにしたことを特徴とするDC/DCコンバータ。 - 前記出力端子の電圧を検出する手段を備え、前記検出した電圧が電圧指令値に追従するよう、前記スイッチング素子のオン期間であるオンデューティを更新する制御を行う場合、前記n個の前記スイッチング素子のオンデューティを一括して更新するとともに、前記n個の前記スイッチング素子に常に互いに同一のオンデューティを設定するようにしたことを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
- 前記リアクトルに印加される電圧の周波数が人間の可聴周波数より高くなるよう前記スイッチング素子のスイッチング周波数を設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記リアクトルに流れる電流を検出する手段を備え、前記検出した電流が増大するにつれて前記スイッチング周波数を増大させるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記リアクトルに流れる電流を検出する手段を備え、前記検出した電流が、予め設定した下限電流値以下となったとき、前記n個の前記スイッチング素子の1個のみをオンオフ制御する単相駆動または前記n個の前記スイッチング素子を同位相でオンオフ制御する並列駆動に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記下限電流値は、前記DC/DCコンバータの軽負荷運転時における効率低下を軽減する目的で設定することを特徴とする請求項5記載のDC/DCコンバータ。
- 前記下限電流値は、前記リアクトルの電磁騒音低レベル時における効率を改善する目的で設定することを特徴とする請求項5記載のDC/DCコンバータ。
- 前記リアクトルは、そのインダクタンスLが、直流電流Iに反比例して変化する特性を備えたものとしたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記スイッチング素子にMOSFETを採用し、同期整流制御を行うようにしたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記nが3の倍数となる場合、前記半導体素子に6in1モジュールを使用することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
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-
2014
- 2014-05-07 JP JP2014095695A patent/JP2015213402A/ja active Pending
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