JP2007266823A - アンテナ装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製作が簡単で重量も軽く、波長の短い電波を感度良く受信できるアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 空洞部20が設けられた保持部材17の上面17aに第1端子部25を有する渦巻状の第1電極板18を設けると共に、保持部材17の上面17aに対向する下面17bに第2端子部28を有する平板状の第2電極板19を設けた。従って、保持部材17によって第1、第2電極板18、19を接触させることなく所定間隔で対向させることができると共に、空洞部20によって誘電率の最も低い空気空間を第1、第2電極板18、19間に設けることができ、これにより波長の短い電波を感度良く受信することができる。第1電極板18が渦巻状に形成されているので、第1電極板18の全長を十分に長くすることができ、これにより受信感度を高めることができる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、電子腕時計などの携帯型の電子機器に用いられるアンテナ装置およびその製造方法に関する。
例えば、電子腕時計においては、アンテナ装置を内蔵した電波時計がある。この種の電子腕時計は、特許文献1に記載されているように、合成樹脂製の腕時計ケースの外周部にバンド取付部を外側に突出させて設け、この突出したバンド取付部と電子腕時計の中心を結ぶ線上の腕時計ケースの内周部近くにアンテナ収納部を設け、このアンテナ収納部内にアンテナ装置を収納した構成になっている。この場合、アンテナ装置は、バーアンテナであり、コアの外周にコイルを巻き付けた構成になっている。
特開2002−98780号
しかしながら、このような従来のアンテナ装置では、コアの外周にコイルを巻き付けた構成であるから、波長の長い電波を受信する場合に有効であっても、波長の短い電波、例えば高周波の電波を受信することは難しく、このため人口衛星などからの波長の短い電波を受信して居場所を特定するGPS用としては不向きであるばかりか、コアの外周にコイルを巻き付けなければならないため、その製作が面倒で、製造コストも高く、重量も重いなどの問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、製作が簡単で重量も軽く、波長の短い電波を感度良く受信することができるアンテナ装置およびその製造方法を提供することである。
また、この発明が解決しようとする課題は、取付作業および接続作業が簡単で容易にでき、且つ所定の波長の電波を感度良く受信することができるアンテナ装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図34に示すように、一対の対向する端部(上端17a、51a、61a;下端17b、51b、61b)を有し、これら端部を介して内部が大気に通じる中空合成樹脂製の保持部材(17、51、61)と、 前記一対の対向する端部の一方に設けられ、且つ第1の端子部(25、52a、62a)を有する渦巻き状の第1電極板(18、52、62)と、 前記1対の対向する端部の他方に設けられ、且つ第2の端子部(28、53a、63a)を有する平板状の第2電極板(19、46、53、63)と を備えたことを特徴とするアンテナ装置である。
請求項2に記載の発明は、図1〜図25、図32、図33に示すように、前記保持部材(17、61)の前記一方の端部(上端17a、51a、61a)は、前記他方の端部(下端17b、51b、61b)に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置である。
請求項3に記載の発明は、図1〜図31に示すように、前記中空の保持部材(17、51)の中央に設けられて前記第1の電極板(18、52、62)と前記第2の電極板(19、46、53、63)とを平面状態に維持するように前記第1の電極板と前記第2の電極板を前記中空の保持部材の内部から支持する支持壁(21、56)を有することを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置である。
請求項4に記載の発明は、図1〜図25に示すように、前記保持部材(17)の前記一方の端部(上端17a)には、前記第1電極板(18)を保護するためこの第1電極板の両側から外方に突出する保護突起部(22a、22b)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装置である。
請求項5に記載の発明は、図1〜図21に示すように、少なくとも前記第2電極板(19)は、溶着ボス(23)により前記保持部材(17)の前記他方の端部(下端17b)に溶着固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアンテナ装置である。
請求項6に記載の発明は、図1〜図21に示すように、前記第1電極板(18)の前記第1端子部(25)と前記第2電極板(19)の前記第2端子部(28)とは、前記第2電極板が設けられた前記保持部材(17)の前記他方の端部(下端17b)の側方にそれぞれ並んで延出されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアンテナ装置である。
請求項7に記載の発明は、図14〜図18に示すように、第1端子部(25)を有する渦巻状の第1電極板(18)を屈曲形成する工程と、前記第1電極板を金型内(31)の所定位置に配置して前記金型内に樹脂を注入することにより、中空の保持部材(17)を前記第1電極板と一体に形成する工程と、 前記金型を離型して前記第1電極板が一体に固定された前記保持部材を取り出し、この取り出した保持部材に第2端子部(28)を有する第2電極板(19)を前記第1電極板と対向させて固定する工程とを有するアンテナ装置の製造方法である。
請求項1に記載の発明によれば、中空合成樹脂製の保持部材の一対の対向する端部の一方に第1の端子部を有する渦巻き状の第1電極板を設け、これに所定間隔を置いて対向するように前記一対の対向する端部の他方に第2の端子部を有する平板状の第2電極板を設けているので、例えば、所定波長の電波を受信できる。また、保持部材は中空なので、前記第1電極板と前記第2の電極板との間は誘電率のもっとも小さな空気で満たされ、これにより波長の短い電波を感度良く受信することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1電極板が設けられた保持部材の一面が、これに対向する保持部材の他面に対して傾斜していることにより、第1電極板の設置面積を広くすることができ、これによっても受信感度を高めることができるほか、特に腕時計などの携帯型の電子機器に組み込むときに、保持部材の傾斜した一面に設けられた第1電極板を電子機器の外部に向けやすくことができ、これにより電波受信の指向性を高めることができるので、より一層、受信感度を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、支持壁は、前記中空の保持部材の中央に設けられて第1の電極板と第2の電極板とを平面状態に維持するように第1の電極板と第2の電極板を前記中空の保持部材の内部から支持している。これにより第1、第2電極板が銅などの薄い導体箔で形成してあるが安定した状態で保持部材に固定することができるので、安定した受信性能を確保することができる。この場合、特に第1電極板が渦巻状に形成されて変形しやすいが、この渦巻状に形成された第1電極板の中間部分を支持壁の上端面によって保持することができるので、第1電極板の変形を防ぐことができると共に、第1電極板を安定した状態で確実に保持部材に固定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、保持部材の一方の端部には、第1電極板を保護するためこの第1電極板の両側から外方に突出する保護突起部が設けられている。したがって、輸送時や組み立て時および使用時などにおいて外部から衝撃を受けても、その衝撃を保護突起部で受け止めることができ、これにより第1電極板が衝撃によって変形するのを防ぐことができ、これによっても安定した受信性能を確保することができる。
請求項5に記載の発明によれば、少なくとも第2電極板は、溶着ボスにより保持部材の前記他方の端部に溶着固定されている。したがって、第2電極板は保持部材の他面に確実に且つ強固に固定され、これにより第2電極板を安定した受信状態に保つことができるので、これによっても安定した受信性能を確保することができる。
請求項6に記載の発明によれば、第1電極板の第1端子部と第2電極板の第2端子部とが、第2電極板を固定する保持部材の他面における側方にそれぞれ並んで延出されていることにより、第1、第2端子部を一箇所に集中させて配置することができ、これにより第1、第2電極板の電気的な接続作業が簡単で容易にでき、接続作業性の向上を図ることができると共に、第1、第2端子部を回路基板に直接接続させて取り付けることができるので、アンテナ装置を回路基板に簡単に且つ容易に取り付けることができる。
請求項7に記載の発明によれば、第1端子部を有する渦巻状の第1電極板を屈曲形成した後、この第1電極板を金型内の所定位置に配置して金型内に樹脂を注入することにより、空洞部を有する保持部材を第1電極板と一体に形成するので、保持部材を形成するときに第1電極板を保持部材に一体に固定することができる。このため、第1電極板が銅箔などの薄い金属板で形成されているが、第1電極板を保持部材に確実に且つ強固に固定することができる。
また、金型を離型して第1電極板が一体に固定された保持部材を取り出し、この取り出した保持部材の下面に第2端子部を有する第2電極板を第1電極板と対向させて所定間隔離して固定するので、従来例のようにコアの外周にコイルを巻き付けたアンテナ装置に比べて、容易に製作でき、生産性の向上を図ることができると共に、波長の短い電波を感度良く受信することができる。
以下、本発明のアンテナ装置の実施形態をいくつか図面に関して説明するが、類似の参照符号は類似の部分を示す。
(実施形態1)
以下、図1〜図18を参照して、この発明のアンテナ装置を電子腕時計に適用した実施形態1について説明する。
図1はこの発明を適用した電子腕時計の拡大正面図、図2は図1のA−A矢視における要部の拡大断面図、図3は図2のアンテナ装置を示した拡大斜視図である。
この電子腕時計は、図1および図2に示すように、合成樹脂製の腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1は、12時側と6時側との外周部にバンド取付部2がそれぞれ設けられている。また、この腕時計ケース1の上部には、図2に示すように、時計ガラス3が取り付けられており、この腕時計ケース1の内部の内周近くには、時計モジュール4およびGPS用(グローバル・ポジショニング・システム用)のアンテナ装置5が収納されている。さらに、この腕時計ケース1の下面には、裏蓋6が防水リング6aを介して取り付けられている。
この場合、腕時計ケース1は、図2に示すように、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなるケース本体7と、このケース本体7の外周面に設けられたウレタン樹脂などの軟質の合成樹脂からなる第1ベゼル8と、ケース本体7の上部外周に設けられた装飾用の第2ベゼル9とで構成されている。また、時計モジュール4は、時計機能およびGPS機能に必要な各種の電子部品を備え、時刻情報を表示するほか、受信した電波情報に基づいてGPS情報をも表示するように構成されている。
すなわち、時計モジュール4は、図2に示すように、上部ハウジング10と下部ハウジング11とを備えている。この上部ハウジング10には、表示パネル12およびバックライトパネル13が設けられており、この上部ハウジング10と下部ハウジング11との間には回路基板14が配置されている。また、上部ハウジング10と下部ハウジング11とは、下部ハウジング11の下面に配置された地板15によって、回路基板14を挟んで相互に取り付けられている。この状態で、時計モジュール4は、腕時計ケース1内に組み込まれている。
GPS用のアンテナ装置5は、図2に示すように、時計モジュール4の回路基板14に取り付けられ、この状態で12時側のバンド取付部2とケース1の中心とを結ぶ線上で腕時計ケース1の内周部近くに設けられたアンテナ収納空間16内に収納されている。すなわち、このアンテナ装置5は、図3〜図9に示すように、ABS樹脂などの合成樹脂製の誘電体からなる上から見てほぼ台形で中空の保持部材17と、この保持部材17の傾斜上端17aに設けられた第1電極板18と、これに対向する保持部材17の幾分水平な下端17b設けられた第2電極板19とを備え、これら全体が小型に形成された構成になっている。
この中空の保持部材17の内部空間である空洞部20には、図6および図7に示すように、中央に台形の長辺と短辺にそれぞれ関わる高壁17cと低壁17dを結ぶ支持壁21が内部空間20を横断するように形成されて上下の第1電極板18と第2電極板19とが平面状態を維持されるように内部から支持している。アンテナ装置5は、保持部材7の高壁17cと低壁17dがそれぞれ時計ケース1の中心と内周に近くなるように時計ケース内1に配置されている。
また、この保持部材17の台形形状の長辺と短辺にそれぞれ関わる保持部材17の高(または後)壁と低(または前)壁の上端には保護突起部22aと22bが、図3および図7(a)に示すように、第1電極板18の上方に突出して設けられている。保護突起22bは、その中点から斜め上方に延びる枝部22cを有し、それにより第1電極板18を保護している。また、この保持部材17の台形状の下端17bにおける所定箇所、図7(b)に示すように、台形状の下端17bの長辺のほぼ両端に1つずつおよび短辺の中点に1つの計3箇所には、第2電極板19を溶着によって固定するための溶着ボス23がそれぞれ設けられており、この下端17bにおける長辺の右側には、図4および図7(b)に示すように、端子固定部24が設けられている。
第1電極板18は、平坦なアンテナ電極であり、厚みが0.2mm程度の銅などの薄い金属箔からなり、図3、図5、および図8に示すように、保持部材17の上面17aとほぼ同じ大きさの台形状に形成されていると共に、スリット18aによって全体が渦巻形状に形成され、この状態で図3、図5、および図6に示すように第1電極部18の前後の縁部が保持部材17の上端17aにインサート成形によって埋め込まれた状態で固定されている。また、この第1電極板18の後部側の端部には、図8に示すように、第1端子部25が一体に形成されている。
この第1端子部25は、アンテナ端子25aとグランド端子25bとからなり、図3、図4、および図5に示すように、それぞれ保持部材17の上面17aから保持部材17の後部17cの壁中を通して保持部材17の下端17bの端子固定部24において並んで延出されている。また、このアンテナ端子25aとグランド端子25bとの各先端部には、ビス孔26がそれぞれ設けられている。
第2電極板19は、グランド電極であり、第1電極板18と同様、厚みが0.2mm程度の銅などの薄い金属箔からなり、図4および図9に示すように、保持部材17の下面17bとほぼ同じ大きさの台形状に形成されていると共に、その所定箇所に複数の取付孔27が保持部材17の下端17bに設けられた複数の溶着ボス23を受け入れて固定するために対応して設けられている。
また、この第2電極板19の後端部におけるほぼ中間部分は、図4および図9に示すように、第2端子部28が一体に形成されている。この第2端子部28は、グランド端子であり、幅広の板状に形成され、図4に示すように、保持部材17の下面17bにおける後端部(図4では上辺部)から後方に向けて延出されている。この場合、第2端子部28には、複数のビス孔28aと複数のボス孔28bとが設けられている。また、第1電極板18の第1端子部25と第2電極板19の第2端子部28とは、図3および図4に示すように、保持部材17の高壁17の下縁において後方(図3では左側)に向けてそれぞれ並んで延出されている。
そして、このアンテナ装置5は、図2に示すように、第1、第2端子部25、28が所定角度θ1に折り曲げられて時計モジュール4内の回路基板14に取り付けられ、さらに、この回路基板14の各接続端子14a、14bにねじ29により電気的に接続された状態で取り付けられている。すなわち、第1、第2端子部25、28のうち、第1端子部25のアンテナ端子25aとグランド端子25bとは、図11および図12に示すように、ビス29によって回路基板14の接続端子14aと接続端子14bとにそれぞれ固定されている。また、第2端子部28は、複数のボス孔28bに回路基板14のボス29aが挿入して位置決めされ、この状態で複数のビス孔28aに挿入されたビス29によって第2の電極板19は回路基板14の接続端子14bに取り付けられている。
アンテナ装置5の下側に位置する裏蓋6の上面には、図2および図13に示すように、ストッパ部材30がアンテナ装置5下面に接近して接着剤30aによって接着されている。このストッパ部材30は、緩衝部材からなり、腕時計ケース1が外部から衝撃を受けたときに、その衝撃によってアンテナ装置5が下方向に位置ずれしないように構成されている。
次に、図8、図14〜図18を参照して、このアンテナ装置5を製造する場合について説明する。この場合には、図8に示すように、予め、第1端子部25を有する渦巻状の第1電極板18を屈曲形成する。すなわち、板厚が0.2mm程度の銅などの金属箔を打ち抜き加工することにより、第1電極板18にスリット18aを形成して第1電極板18を渦巻形状に形成すると共に、第1端子部25を形成し、この後、第1端子部25を折り曲げ加工によりほぼL字状に形成する。
次いで、図14に示すように、屈曲形成された第1電極板18を金型31内の所定位置に配置する。このときには、図15(a)および図15(b)に示すように、まず、下金型32の上面に形成された保持部材17の内面に対応する形状の型突起部32a上に第1電極板18を配置する。この後、図14に示すように、保持部材17の外面に対応する型凹部33aが設けられた上金型33を重ねて、下金型32の型突起部32aの上面と上金型33の型凹部33a内の下面との間に第1電極板18を挟んで固定する。
この状態では、図14に示すように、下金型32と上金型33との間に保持部材17に対応するキャビティ34が形成され、このキャビティ34内の一部に図示しないが、第1端子部25が配置される。また、この下金型32と上金型33との間には、樹脂を注入するためのゲート35が形成されている。そして、このゲート35から樹脂をキャビティ34内に注入すると、空洞部20を有する保持部材17が形成されると共に、この保持部材17の上端17aに第1電極板18が一体に固定される。
この後、上金型33と下金型32を離型して金型31内から保持部材17を取り出すと、図16に示すように、第1電極板18が一体に固定された保持部材17が得られる。この取り出した保持部材17の下端17bに第2電極板19を第1電極板18と対向させて取り付ける。このときには、予め、板厚が0.2mm程度の銅などの金属箔を打ち抜き加工することにより、第2端子部28を有する第2電極板19を形成し、図17(a)に示すように、この第2電極板19に設けられた取付孔27に、保持部材17の下面17bに設けられた溶着ボス23を挿入させて溶融させると、図17(b)に示すように、この溶融した溶着ボス23によって第2電極板19が保持部材17の下面17bに固定される。これにより、図3〜図6に示すように、第1電極板18の第1端子部25と第2電極板19の第2端子部28とが保持部材17の下面における後方に並んで延出されたアンテナ装置5が得られる。
この場合、第1、第2端子部25、28は、図18に示すように、保持部材17の下端17bと同一平面に沿って後方(図18では左上)に向けて延出されているが、アンテナ装置5を回路基板14に取り付けるときに、図6(a)に示すように、所定角度θ1で折り曲げることにより、アンテナ収納空間16内の所定位置に、つまり図2に示すように、保持部材17の傾斜した上面17aに設けられた第1電極板18が腕時計ケース1の内面とほぼ平行になるように、アンテナ収納部16内に片持ち梁式に支持された状態で配置される。
このように、この電子腕時計のアンテナ装置5によれば、保持部材17の空洞部20の上端17aに第1端子部25を有する渦巻状の第1電極板18を設けると共に、保持部材17の上端17aに対向する保持部材17の下端17bに第2端子部28を有する平板状の第2電極板19を設けているので、保持部材17によって相対向する第1電極板18と第2電極板19の間には所定間隔が得られ、これにより両電極間で波長の短い電波を効果的に受信することができると共に、保持部材17の空洞部20内で誘電率の最も低い空気空間を第1、第2電極板18、19間に設けることができるので、波長の短い電波を感度良く受信することができる。
この場合、特に第1電極板18は渦巻状に形成されていることにより、第1電極板18の設置面積が狭いが、第1電極板18の全長を十分に長くすることができ、このため保持部材17は小さく形成してあるが、周波数の調整ができ、受信感度を高めることができる。これにより、波長の短い電波、例えば高周波の電波を受信できるので、人工衛星などからの電波を確実に受信することができ、ユーザ自身の居場所を特定するGPS用のアンテナとして良好に使用することができるほか、特に従来例のようにコアにコイルを巻き付けた構成のアンテナ装置に比べて、その製作が簡単で重量も軽く、波長の短い電波を感度良く受信することができる。
また、第1電極板18が保持部材17の上端17a側に、これに対向する保持部材17の下端17b側に対して傾斜していることにより、第1電極板18の設置面積を広くすることができ、これによっても受信感度を高めることができるほか、特に腕時計ケース1内に組み込むときに、保持部材17の傾斜した上端17a側に設けられた第1電極板18を腕時計ケース1の外部に向けやすくことができ、これにより電波受信の指向性を高めることができるので、より一層、受信感度を高めることができる。
また、保持部材17の内部中央に設けた支持壁21により凹凸のないように上下の第1、第2電極板18、19をそれら中央部で支持することができ、これにより第1、第2電極板18、19が銅などの薄い金属板で形成してあり変形しやすいが、第1、第2電極板18、19を安定した状態で保持部材17に固定し、これら電極の変形を防止することができるので、安定した受信性能を確保することができる。
また、図3に示すように、保持部材17の対向するそれぞれの高低壁17c、17dの上部を形成する保護突起部22a、22bが第1電極板18の面を超えて上方に突出するよう設けられていることにより、輸送時や組み立て時および使用時などにおいて腕時計ケース1が外部から衝撃を受けても、その衝撃を保護突起部22で受け止めることができ、これにより第1電極板18が衝撃によって変形するのを防ぐことができるので、安定した受信性能を確保することができる。
また、図17に示すように、保持部材17の下端17bに第2電極板19を溶着により固定する溶着ボス23が設けられていることにより、保持部材17の下端17bに第2電極板19を配置し、この状態で溶着ボス23を溶融することによって第2電極板19を保持部材17の下面17bに確実に且つ強固に固定することができ、これにより第2電極板19を安定した受信状態に保つことができるので、これによっても安定した受信性能を確保することができる。
さらに、図3および図4に示すように、第1電極板18の第1端子部25と第2電極板19の第2端子部28が保持部材17の高壁17cの下端17b後方にまとめて配置されていることにより、第1、第2電極板18、19の電気的な接続作業が簡単で容易にでき、接続作業性の向上を図ることができると共に、図2に示すように、第1、第2端子部25、28を時計モジュール4の回路基板14に直接接続させて取り付けることができるので、アンテナ装置5を回路基板14に簡単に且つ容易に取り付けることができる。
この場合、アンテナ装置5は、腕時計ケース1の内周部に設けられたアンテナ収納部16内に片持ち梁式に支持された状態で配置されているので、アンテナ装置5の周囲に誘電率の最も低い空気空間を設けることができ、これによってもアンテナ装置5の受信精度を向上させることができると共に、アンテナ装置5がアンテナ収納部16内に片持ち梁式に支持されていることにより、外部からの衝撃が直接アンテナ装置5に加わることがないので、耐衝撃性の高いものを得ることができる。
また、アンテナ装置5の下側に対応する箇所の裏蓋5には、ストッパ部材30が配置されているので、腕時計ケース1が外部から下方への衝撃を受けて、その衝撃によってアンテナ装置5が下方向に位置ずれを起こしても、アンテナ装置5がストッパ部材30に当接することにより、アンテナ装置5の上下方向への位置ずれを抑制することができ、これによりアンテナ装置5を常に所定位置に位置規制することができるので、これによっても安定した受信性能を維持することができる。
特に、このアンテナ装置5は、図1に示すように、12時側のバンド取付部2に位置する腕時計ケース1の内周部に形成されたアンテナ収納部16内に収納されているので、受信性能に影響を及ぼす腕時計の電子部品や金属部品からアンテナ装置5を十分に離すことができると共に、この腕時計を使用者の腕に取り付けて胸の近くで時計モジュール4の表示を見るときに、アンテナ装置5を腕時計ケース1内で使用者の胸から遠い方に位置させることができるので、アンテナ装置5が使用者の身体による影響を受けにくくすることができ、このため6時側に設けた場合に比べて、受信性能を高めることができる。
また、このアンテナ装置5の製造方法によれば、第1端子部25を有する渦巻状の第1電極板18を屈曲形成した後、この第1電極板18を金型31内の所定位置に配置して金型31のキャビティ34内に樹脂を注入することにより、空洞部20を有する保持部材17を第1電極板18と一体に形成固定するので、第1電極板18が厚さ0.2mm程度の銅箔などの薄い金属板で形成してあるが、第1電極板18を保持部材17に確実に且つ正確に固定することができる。
また、金型31を離型して第1電極板18が一体に固定された保持部材17を取り出し、この取り出した保持部材17の下面17bに第2端子部28を有する第2電極板19を第1電極板18と対向させて固定するので、従来例のようにコアの外周にコイルを巻き付けたアンテナ装置に比べて、容易に製作でき、生産性の向上を図ることができると共に、第2電極板19と第1電極板18との間には所定間隔が確保されるので、波長の短い電波を感度良く受信することができる。
(実施形態2)
次に、図19〜図21を参照して、この発明のアンテナ装置を電子腕時計に適用した実施形態2について説明する。
この電子腕時計のアンテナ装置40は、図19に示すように、保持部材17の上面17aに第1電極板18を溶着ボス41によって第2電極板19と同様に固定した構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この保持部材17の上端17aにおける所定箇所、つまり図20に示すように、上面17aの後部壁(または高壁)17cの両側および前側の低壁17dの41中間部(同図では右下辺部の中間部)には、溶着ボス41がそれぞれ設けられている。また、第1電極板18の所定箇所には、保持部材17の各溶着ボス41が挿入する取付孔42がそれぞれ設けられており、この第1電極板18の後端部(図20では左上辺の一端部)にも、第1端子部25が設けられている。この第1端子部25も、実施形態1と同様、アンテナ端子25aとグランド端子25bとからなり、第1電極板18の端部からほぼL状に屈曲形成された構成になっている。
そして、この第1電極板18は、取り付け時に図20、図21に示すように、保持部材17の上端17aに上方から配置するときに、各取付孔42に保持部材17の各溶着ボス41を挿入させ、この状態で図19に示すように溶着ボス41を溶融させることにより、保持部材17の上端17aに固定されるように構成されている。この場合、第1電極板18の第1端子部25は、保持部材17の上面17aにおける後端部(図19では左上辺部)から後部(同図では左側)の外面に沿って垂下されて、この垂下された先端部が実施形態1と同様に保持部材17の下端17bにおける後方に向けて延出されている。
このようなアンテナ装置40においても、保持部材17の上面17aに第1電極板18を溶着ボス41によって確実に且つ強固に固定することができるので、実施形態1と同様、第1電極板18を安定した受信状態に保つことができ、これによっても安定した受信性能を確保することができる。この場合にも、実施形態1と同様、第1端子部25が保持部材17の下端17bに取り付けられた第2電極板19の第2端子部28と共に保持部材17の下面17bにおける後方に向けて並んで延出されているので、時計モジュール4の回路基板14に第1、第2端子部25、28を直接、電気的に接続させて取り付けることができる。
(実施形態3)
次に、図22および図23を参照して、この発明のアンテナ装置を電子腕時計に適用した実施形態3について説明する。
この電子腕時計のアンテナ装置45は、図22に示すように、時計モジュール4の回路基板14上に第2電極板46を設け、この第2電極板46上に保持部材17を設けた構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、時計モジュール4の回路基板14は、図22に示すように、時計モジュール4から右側方の12時方向の時計ケース1の内側近くのアンテナ収容空間16まで伸びて端部47にアンテナ装置45を支持するように構成されている。このアンテナ装置45では、第2電極板46が銅などの導体箔によってパターンとして形成されている。この第2電極板46の上には、保持部材17が固定されている。
この保持部材17は、実施形態1と同様に構成されており、この保持部材17の上端17aには、実施形態1と同様、第1電極板18が固定されている。この場合にも、第1電極板18の第1端子部25は、保持部材17の上面17aにおける後壁(高壁)17cを垂下され、この垂下された先端部が実施形態1と同様に保持部材17の下面17bにおける後方に向けて延出され、この延出した先端部が図23に示すように回路基板14の接続端子14a、14bに半田などで電気的に接続されて取り付けられている。
このような電子腕時計のアンテナ装置45によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、第2電極板46が回路基板14の端部47に設けられているので、第2電極板46を別部材として形成する必要がなく、回路基板14の配線をパターンで形成するときに、これと同時に形成することができるほか、第1電極板18が設けられた保持部材17を回路基板14の端部47上に設けられた第2電極板46と対応する箇所に固定すると共に、第1電極板18の第1端子部25を回路基板14上の接続端子14aに半田などで固定すればよいので、その取付作業および接続作業が簡単で容易にできる。
なお、上記実施形態3では、第1電極板18の第1端子部25を回路基板14の上面に配置した場合について述べたが、これに限らず、例えば図24または図25に示す第1、第2変形例のように、第1電極板18の第1端子部25を回路基板14の下面に固定した構成でも良い。
すなわち、図24に示された第1変形例では、回路基板14の端部47に第1端子部25が挿入する貫通孔48を設け、この貫通孔48を通して第1端子部25を回路基板14の下面に延出した構成になっている。この場合、回路基板14の端部47の上面には第2電極板46が設けられ、その下面には図23と同様に接続端子14a、14bが設けられている。従って、第1端子部25は接続端子14a、14bに半田などで接続され、第2電極板46の第2端子部(図示せず)は回路基板14のスルーホール49を介して回路基板14の上面から下面に導かれて接続端子14bに半田などで接続されている。このような構成でも、実施形態3と同様の作用効果がある。
また、図25に示された第2変形例では、回路基板14の端部47の下面に第2電極板46をパターン形成し、この第2電極板46に対応する回路基板14の端部47の上面に保持部材17を固定し、この保持部材17の上面17aに設けられた第1電極板18の第1端子部25を第1変形例と同様に回路基板14の端部47の貫通孔48を通して回路基板14の下面に図23と同様に設けられた接続端子14a、14bに半田などで接続した構成になっている。このような構成でも、実施形態3と同様の作用効果がある。
(実施形態4)
次に、図26〜図31を参照して、この発明のアンテナ装置を電子腕時計に適用した実施形態4について説明する。この場合にも、図1〜図18に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計のアンテナ装置50は、時計ケース1に支持されていて実施形態1と同様、図26〜図31に示すように、ABS樹脂などの合成樹脂製の誘電体からなるほぼ長方形の箱状の保持部材51と、この保持部材51の上端51aと下端51bのそれぞれの内縁に沿って設けたステップ状の切り欠き54に嵌着され固定された導体(例えば銅)材料からなる薄板状又は箔状の第1、第2電極板52、53とを備え、第1電極52の上面は保持部材51の上端と同一レベルであり、第2電極52の下面は保持部材51の下端と同一レベルとなっている。これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成なっている。
また、保持部材51の内部55の中央には、図28に示すように、支持壁56が設けられてその上下に存在する第1電極板52と第2電極板53とが凹凸せずに平面状態を維持できるように支持している。
また、このアンテナ装置50は、図26および図31に示すように、第1電極板52の第1端子部52aと第2電極板53の第2端子53aとが保持部材51の左側面から延出されて時計モジュール4の回路基板14にビス57によって取り付けられた状態で電気的に接続されるように構成されている。さらに、このアンテナ装置50では、図31に示すように、時計モジュール4の回路基板14から受信性能に影響を受けない程度の距離Sを隔て第1端子52aと第2端子53aがビス57によって回路基板14に固定されている。なお、このアンテナ装置50は、必ずしもビス57で時計モジュール4の回路基板14に固定される必要はなく、腕時計ケース1に固定されていても良い。
このような電子腕時計のアンテナ装置50によれば、合成樹脂製の誘電体でほぼ長方形の箱状に形成された保持部材51と、この保持部材51の上面51aと下面51bとに配置された銅系の金属材料で薄板状に形成された第1、第2電極部52、53とを備え、これら全体がチップ形状に形成されているので、全体をコンパクトに構成することができるほか、第1、第2電極板52、53が保持部材51の互いに対向する上面51aと下面51bとに所定距離を隔てて固定されているので、第1、第2電極板52、53によって波長の短い電波、例えば、人工衛星などからの電波を受信しやすく、ユーザ自身の居場所を特定するGPS用として良好に用いることができる。
この場合、保持部材51の上端51aと下端51bの内周縁に沿ってそれぞれ形成した切り欠き54に第1、第2電極板52、53をそれぞれ嵌着させて固定している。この場合、両面接着テープや接着剤は使用されない。このため、従来例のようにコアにコイルを巻き付けた構成のアンテナ装置に比べて、その製作が簡単で重量も軽くなるばかりでなく、誘電率の経年変化が起こり得る面接着テープや接着剤を用いていないので、受信性能の高いものを得ることができる。
また、保持部材51の空洞部20の上下端に取り付けた第1、第2電極板52、53間は誘電率の最も低い空気で満たされている。このため、より一層、受信性能は改善されると共に、重量を更に軽くすることができる。また、この保持部材51の内部には、中央に支持壁56が形成されているので、保持部材51内は中空であるが、支持壁56によって保持部材51の強度は十分確保される。
この場合、保持部材51の内部中央には、支持壁56が設けられてその上下に存在する第1電極板52と第2電極板53とを保持部材51と協力して水平になるよう支持している。これにより第1、第2電極板52、53を安定させた状態で保持部材51に確実に且つ強固に固定することができるので、第1、第2電極板52、53の変形を防ぐことができ、これにより安定した受信性能を確保することができる。
また、アンテナ電極である第1電極板52とグランド電極である第2電極板53とを個別に保持部材51の上端51aと下端51bとに固定することにより、第1、第2電極板52,53の製造のばらつきや、組み込み時における第1、第2電極板52、53の変形を軽減することができ、これによっても第1、第2電極板52、53を保持部材51の上面51aと下面51bとに精度良く固定することができるので、安定した受信性能を確保することができる。特に、受信性能を調整する必要が生じた場合には、保持部材51の形状、例えば厚みや大きさを変更することにより、容易に受信性能を調整することができる。
さらに、このアンテナ装置50では、第1、第2電極板52、53が、図31に示すように、時計モジュール4の回路基板14がアンテナ装置50の受信性能に影響を及ぼさない程度の距離Sを隔てビス57によって回路基板14に固定されている。また、これにより、アンテナ装置50は位置ずれを起こさないように、確実に且つ良好に固定することができ、これによっても、GPS用のアンテナ装置として、受信性能を安定させることができる。
このアンテナ装置50においても、12時側のバンド取付部2に位置する腕時計ケース1の内周部に形成されたアンテナ収納空間16内に収納されているので、受信性能に影響を及ぼす電子部品や金属部品からアンテナ装置50を十分に離すことができると共に、ユーザが腕時計を取り付けた腕を胸元に引き寄せて時計モジュール4の表示を見るときに、アンテナ装置50を使用者の身体から遠いほうの時計ケース1内の12時側の位置に位置させることができるので、アンテナ装置50が使用者の身体による影響を受けにくくすることができ、このため6時側に設けた場合に比べて、受信性能を高めることができる。
(実施形態5)
次に、図32〜図33を参照して、この発明のアンテナ装置を電子腕時計に適用した実施形態5について説明する。
この電子腕時計のアンテナ装置60は、ABS樹脂などの合成樹脂製の誘電体からなる水平断面がほぼ台形状の中空の保持部材61と、この保持部材61の上端61aと下端61bとにそれぞれ設けられた第1、第2電極板62、63とを備え、全体が小型に形成されてアンテナ収納部16内に取り付けられた構成で、実施形態1とほぼ同じ構成なっている。
すなわち、保持部材61(中空であることが好ましい)は、図33に示すように、その上端61aが下端61bに対して傾斜し、その両端部にほぼ三角形状の位置決め突起部61cが形成され、図32に示すように時計ケース1の内面に設けられた取付凹部16aに挿入固定されてアンテナ収納空間16内に配置されるように構成されている。
この場合、第1、第2電極板62、63は、図33に示すように、保持部材61の上下に互いに対向した状態で所定間隔を隔て設けられている。この場合、第1電極板62には第1端子部62aが設けられ、第2電極板63には第2端子部63aが設けられ、これら第1、第2端子部62a、63aは、図32に示すように、保持部材61の後方(同図では左側)に突出し、この突出した部分が接続線(図示せず)によって時計モジュール4に電気的に接続されるように構成されている。
ところで、裏蓋6は、図32に示すように、腕時計ケース1の下面全体に対応する樹脂部64と、アンテナ装置60の下の所定角度範囲に入らないように伸びる樹脂部64に一体的に設けられた金属部65とを備えている。樹脂部64は、図32に示すように、内側(図32では上側)に位置して腕時計ケース1の下面に圧接することにより、防水リング6aを腕時計ケース1に押し付けて防水性を図るように構成されている。このため、この樹脂部64は、硬質樹脂、例えばガラス繊維入りの強化樹脂で形成されていることが望ましい。また、金属部65は、腕などの人体からの静電気を防ぐためのシールド機能を有するものであり、インサート成形によって樹脂部64に一体に形成されている。
この場合、図32に示すように、第2電極板63の下方内端部と金属部65の外端部とを結ぶ直線Sがアンテナ装置60の水平な下面に対して交差する角度をθとしたとき、
θ≧30°
の関係に設定されており、好ましくはその角度θが45°〜90°の範囲で、特に60°前後であることが望ましい。これにより、裏蓋6は、アンテナ装置60の下側に位置するシールド機能を持つ金属部65による電波障害を極力避けるように構成されている。
この電子腕時計によれば、合成樹脂製の腕時計ケース1の内周部に形成されたアンテナ収納部16内にチップ形状のアンテナ装置60を収納したので、実施形態1と同様、腕時計ケース1の上方および側方における外部からの電波を良好に受信することができるほか、腕時計ケース1の下面に取り付けられた裏蓋6の金属部65はアンテナ装置60の下方の角度範囲θに非金属空間が確保されるような広がりであるので、アンテナ装置60は、裏蓋6の金属部65の影響を受けずに腕時計ケース1の下方斜めからθの範囲内に入り来る電波を確実に受信することができる。これにより、アンテナ装置60の受信精度を高めることができると共に、アンテナ装置60を腕時計ケース1の内側に近づけて配置することができ、腕時計全体の小型化をも図ることができる。
また、裏蓋6は、腕時計ケース1の下面に圧接する樹脂部64が、ガラス繊維入りの強化樹脂などの硬質樹脂で形成されているので、防水リング6aを腕時計ケース1に押し付けて防水性を図ることができるほか、金属部65がインサート成形によって樹脂部64に一体に形成されるので、裏蓋6を容易に製作することができると共に、部品点数が増えず、組立作業も煩雑にならないため、低価格なものを得ることができる。
さらに、アンテナ装置60は、第1、第2電極板62、63が設けられた合成樹脂製の誘電体からなる保持部材61に設けた位置決め突起部61aがアンテナ収納部16に設けられた取付凹部16aに挿入されて取り付けられ、これによりアンテナ収納部16内に片持ち梁式に配置されているので、アンテナ装置60の周囲に誘電率の最も低い空気空間を設けることができ、これによってもアンテナ装置60の受信精度を向上させることができると共に、アンテナ装置60がアンテナ収納部16内に片持ち梁式に存在することにより、外部からの衝撃が直接アンテナ装置60に加わることがないので、耐衝撃性の高いものを得ることができる。
なお、上記実施形態5では、裏蓋6の金属部65を樹脂部64にインサート成形によって一体に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図34(a)および図34(b)に示す変形例のように、裏蓋6の樹脂部64と金属部65とを別々に形成し、樹脂部64に金属部65を嵌め込んで一体化するように構成しても良い。このように構成すれば、組立作業が煩雑にならず、低価格なアンテナ装置を得ることができる。
なおまた、上記実施形態1〜5では、電子腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも電子腕時計である必要はなく、トラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができるほか、携帯電話機やPDA(携帯情報端末機)などの各種の電子機器にも広く適用することができる。
本発明の広範な趣旨と範囲から逸脱せずに種々の変形変更がなし得よう。上記の実施形態は本発明を例示するためで、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲は実施形態よりもむしろ添付の請求項により示される。本発明の請求項と等価な意味範囲および請求項の範囲で行った種々の変形例は、本発明の範囲内にあるとみなされるべきである。
この発明の第1の実施形態のアンテナ装置を適用した電子腕時計の拡大正面図である。 図1のA−A矢視における要部の拡大断面図である。 図2のアンテナ装置を示した拡大斜視図である。 図3のアンテナ装置を下面側から見た拡大斜視図である。 図3のアンテナ装置を示した拡大平面図である。 図5のアンテナ装置の断面を示し、(a)は図5のアンテナ装置のB−B矢視における断面図、(b)は図5のアンテナ装置のC−C矢視における断面図である。 図3のアンテナ装置の保持部材を示し、(a)はその保持部材を上面側から見た斜視図、(b)はその保持部材を下面側から見た斜視図である。 図3の第1電極板を示した斜視図である。 図4の第2電極板を示した斜視図である。 図3のアンテナ装置を時計モジュールに取り付けた状態の斜視図である。 図10のアンテナ装置と時計モジュールを下面側から見た斜視図である。 図10におけるアンテナ装置と回路基板との接続状態を示した拡大平面図である。 図2の裏蓋を示した斜視図である。 図8の第1電極板を金型内に配置した状態を示した断面図である。 図14の金型の下金型を示し、(a)はその下金型の断面図、(b)はその下金型の型突起部上に第1電極板を配置した状態を示した断面図である。 図14で成形された保持部材の下面に第2電極板を取り付ける方法を示した斜視図である。 保持部材の下面に第2電極板を固定する状態を示し、(a)は第2電極板に保持部材の溶着ボスを挿入した状態の斜視図、(b)はその溶着ボスの溶融により第2電極板を保持部材に固定した状態の斜視図である。 図17(b)のアンテナ装置の断面図である。 この発明の第2の実施形態のアンテナ装置を示した拡大斜視図である。 図19の保持部材に第1電極板を取り付ける状態を示した分解斜視図である。 図20の第1電極板の取付孔に保持部材の上面に設けられた溶着ボスを挿入した状態の斜視図である。 この発明の第3の実施形態のアンテナ装置を適用した電子腕時計の要部の拡大断面図である。 図22におけるアンテナ装置と回路基板との接続状態を示した拡大平面図である。 本発明のアンテナ装置の第3の実施形態の第1変形例を取り付けた電子腕時計の要部の拡大断面図である。 図24に類似の第3の実施形態の第2変形例の図である。 本発明のアンテナ装置の第4の実施形態を適用した電子腕時計の要部の拡大断面図である。 図26のアンテナ装置を示した拡大平面図である。 図27のD−D矢視における断面図である。 図28のE−E矢視における断面図である。 図29の分解図である。 図29の状態のアンテナ装置を回路基板にビスで取り付けた状態を示した図である。 本発明のアンテナ装置の第5の実施形態を適用した電子腕時計の要部の拡大断面図である。 図32のアンテナ装置を示した斜視図である。 図32の裏蓋の変形例を示し、(a)はその裏蓋の樹脂部と金属部とを分解した要部の拡大断面図、(b)はその樹脂部に金属部を嵌め込んだ状態を示した要部の拡大断面図である。
符号の説明
1 腕時計ケース
2 バンド取付部
3 時計ガラス
4 時計モジュール
5、40、45、50、60 アンテナ装置
6 裏蓋
14 回路基板
16 アンテナ収納部
17、51、61 保持部材
18、52、62 第1電極板
18a スリット孔
19、46、53、63 第2電極板
20、55 空洞部
21、56 支持壁
22a、22b 保護突起部
23、41 溶着ボス
25、52a、62a 第1端子部
28 53a、63a 第2端子部
30 ストッパ部材
31 金型
32 下金型
33 上金型

Claims (7)

  1. 一対の対向する端部を有し、これら端部を介して内部が大気に通じる中空合成樹脂製の保持部材と、
    前記一対の対向する端部の一方に設けられ、且つ第1の端子部を有する渦巻き状の第1電極板と、
    前記一対の対向する端部の他方に設けられ、且つ第2の端子部を有する平板状の第2電極板と
    を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記保持部材の前記一方の端部は、前記他方の端部に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記中空の保持部材の中央に設けられて前記第1の電極板と前記第2の電極板とを平面状態に維持するように前記第1の電極板と前記第2の電極板を前記中空の保持部材の内部から支持する支持壁を有することを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記保持部材の前記一方の端部には、前記第1電極板を保護するためこの第1電極板から外方に突出する保護突起部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2電極板は、前記保持部材の少なくとも前記他方の端部に設けられた溶着ボスにより前記他方の端部に溶着固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1電極板の前記第1端子部と前記第2電極板の前記第2端子部とは、前記第2電極板が設けられた前記保持部材の前記他方の端部の側方にそれぞれ並んで延出されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 第1端子部を有する渦巻状の第1電極板を屈曲形成する工程と、
    前記第1電極板を金型内の所定位置に配置して前記金型内に絶縁性の樹脂を注入することにより、空洞部を有する保持部材を前記第1電極板と一体に形成する工程と、
    前記金型を離型して前記第1電極板が一体に固定された前記保持部材を取り出し、この取り出した保持部材に第2端子部を有する第2電極板を前記第1電極板と対向させて固定する工程と
    を有するアンテナ装置の製造方法。
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