JP2007262968A - 加速要求判定装置及び制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関の出力性能を燃費性能と両立させつつ、適時に向上させることが可能な加速要求判定装置及び制御装置を提供する。
【解決手段】 過給式の内燃機関50に対する加速要求を判定するECU1であって、吸気系10に配設されたスロットル弁14aの上流圧P1及び下流圧P2の圧力差が所定値以下であるか否かを判定するとともに、圧力差が所定値以下でない、と判定した場合に、加速要求がない、と判定する加速要求判定手段を備える。さらに、ECU1は、加速要求判定手段が、加速要求がある、と判定した場合に、内燃機関50の吸気充填効率及び出力トルクが、等下流圧P2で最大の吸気充填効率及び出力トルクになるよう、InVVT61及びExVVT62を制御する可変動弁機構制御手段を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、加速要求判定装置及び制御装置に関し、特に内燃機関の出力性能を燃費性能と両立させつつ、適時に向上させることが可能な加速要求判定装置及び制御装置に関する。
従来、内燃機関において、出力性能を向上させるためなどに加速要求を判定する技術が知られている。一般的に加速要求は、例えば特許文献1の実施例でも示されているように、アクセルペダルの開度などで判定される。また、従来、過給機と可変動弁機構とを備えた内燃機関において、バルブオーバーラップを拡大する技術が知られている。例えば特許文献1では、加速要求があった際に吸排気弁のバルブオーバーラップを拡大する過給式エンジンが提案されている。また、特許文献2では、高負荷運転時など、内燃機関がリッチ空燃比で運転される際にバルブオーバーラップを拡大する内燃機関の空燃比制御装置が提案されている。なお、特許文献1の過給式エンジンは、バルブオーバーラップの拡大により未燃HCの二次燃焼を発生させ、過給機のターボラグを改善しようとする技術であり、特許文献2の空燃比制御装置は、バルブオーバーラップの拡大により排気空燃比を理論空燃比またはリーンにし、触媒の浄化能力を維持することで排気中の未燃HCの増加を防止しようとする技術である。
特開2004−245104号公報 特開平11−257109号公報
ここで、スロットル弁の上流の圧力(以下、単に上流圧とも称す)は環境変化や径時変化などによって変化する。具体的には、例えば車両が高地にいる場合には、大気圧が低いため吸気密度が低くなるとともに上流圧も低くなる。さらに、例えば過給式内燃機関を備えた車両においては、インタークーラの冷却効率が低下した場合に、吸気が冷却されない分吸気密度が低くなるとともに、吸気温度が高い分インタークーラにおける吸気の圧力損失が増大するため、インタークーラ後に配設されるスロットル弁の上流圧も低下する。
図7は、内燃機関において、アクセルペダルの開度で加速要求を判定する場合の問題点を概念的に示す図である。具体的には、図7(a)では、通常の場合と高地等の場合夫々について、スロットル弁の開度と吸気流量との関係を示し、図7(b)では、スロットル弁の開度とスロットル弁の下流の圧力(以下、単に下流圧とも称す)との関係を、通常の場合と高地等の場合夫々の上流圧とともに示している。なお、図7では、ベースの状態を通常と称し、ベースの状態に対して、スロットル弁の上流圧が低下するような環境変化や経時変化があった状態を高地等と称している。また、図7(a)と(b)では、スロットル弁の開度を示す横軸のスケールの大きさは同一になっている。
図7(a)に示すように、高地等の場合には、スロットル弁の開度が同一でも通常の場合と比較して吸気流量が低下する。この場合、通常の場合と同じ大きさの出力を得るためには、高地等の場合、スロットル弁の開度を大きくする必要がある。一般的に、燃料噴射制御はスロットル弁の開度と内燃機関の回転数とに基づいて行われるので、まずこの段階で空燃比が適正にならなくなる。この状態をさらに図7(b)で確認すると、下流圧はいずれの場合にもスロットル弁の開度が大きくなるに従って次第に大きくなる一方で、高地等の場合には通常の場合よりも上流圧が低くなる。そのため、通常の場合には、スロットル弁が十分に大きく開かれたときに上流圧と下流圧とがほぼ等しくなるのに対して、高地等の場合には、スロットル弁が十分に大きく開かれる前に、早期に上流圧と下流圧とがほぼ等しくなる(以下、上流圧と下流圧とがほぼ等しくなる状態を単にWOT(Wide Open Throttle)点とも称す)。すなわち、スロットル弁の上流圧が変化するとWOT点が変化してしまうことがわかる。なお、WOT点では、スロットル弁がWOT点の開度以上に開かれても吸気流量の増大は期待できないため、更に出力性能を向上させるためには過給機などで吸気充填効率の向上を図る必要がある。
ここで、仮に加速要求を判定するためのアクセルペダルの開度が、開度X1に対応しているとする。この場合、スロットル弁の開度が開度X1以上になるようにアクセルペダルが踏み込まなければ、高地等の場合には加速要求があると判定されない。すなわち、WOT点の開度から開度X1までは不感帯となって、出力増大を求めてアクセルペダルを踏み込む運転者の意思と合致するように、適時に出力性能が向上されないため、ドライバビリティが悪化する虞がある。また、仮に加速要求を判定するためのアクセルペダルの開度が、開度X2に対応しているとする。このときには、通常の場合にアクセルペダルが踏み込まれた際、WOT点を迎えるよりも早期に加速要求があると判定されることから、内燃機関にまだ余力があるにも関らず、加速要求に基づき出力性能が向上されることになる。すなわち、この場合には、燃費性能を犠牲にして出力性能が向上されるような状態となり、燃費性能と出力性能のバランスが悪化する。このように、アクセルペダルの開度などで加速要求を判定する従来の技術では、環境変化や径時変化などによるWOT点の変化に対して十分に対応できなかったため、加速要求に基づき内燃機関の出力性能を燃費性能と両立させて好適に向上させることができなかった。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、内燃機関の出力性能を燃費性能と両立させつつ、適時に向上させることが可能な加速要求判定装置及び制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内燃機関に対する加速要求を判定する加速要求判定装置であって、前記内燃機関の吸気系に配設されたスロットル弁の上流及び下流の圧力を判定要素として、加速要求を判定する加速要求判定手段を有することを特徴とする。すなわち、本発明は、WOT点を基準とした加速要求判定を行うべく、WOT点を決定付けるスロットル弁の上流圧及び下流圧を加速要求の判定要素とする点に特徴を有するものである。本発明によれば、環境変化や径時変化などでWOT点が変化しても、WOT点を基準として加速要求を判定することができる。したがって、本発明が判定する加速要求に基づき適宜の制御対象が制御されることで、内燃機関の出力性能を燃費性能と両立させて、適時に向上させることが可能になる。なお、判定要素としての圧力は、圧力センサなどの出力信号に基づき直接的に検出される圧力が好ましいが、これに限られず、演算などにより推定される圧力などであってもよい。すなわち、判定要素としての圧力とは、上流圧と下流圧とを指標するものの意である。また、本発明が判定する加速要求は、内燃機関の出力性能を好適に向上させることが可能な制御対象を制御するために利用されることが最も好ましいが、これに限られず、車両の加速状態に起因する種々の課題を解決するために、種々の目的で適宜の制御対象を制御するために利用されてもよい。
また、本発明は、前記スロットル弁の上流及び下流の圧力の圧力差を検出する圧力差検出手段を有し、前記加速要求判定手段が、前記圧力差検出手段が検出した圧力差が所定値以下であるか否かを判定するとともに、圧力差が所定値以下でない、と判定した場合に、加速要求がない、と判定してもよい。より具体的には、例えば本発明のようにしてWOT点を基準とした加速要求の有無を判定することが可能である。なお、本発明では、加速要求が他の条件を含めて最終的に判定されてもよいことに鑑み、加速要求判定手段が、加速要求がない、と判定する場合の条件を例示している。したがって、考慮すべき他の条件が特にない場合や、全て揃っているときには、加速要求判定手段は、圧力差が所定値以下であると判定した場合に、加速要求がある、と判定することになる。また、本発明は上述の発明のより具体的な態様の一つであり、上述の発明においては、圧力差だけではなく、例えば上流圧と下流圧の圧力比に基づいて加速要求判定手段が加速要求を判定することも含まれる。
また、請求項1または2記載の加速要求判定装置の判定結果に基づき、制御対象を制御する制御装置であって、前記内燃機関が、吸気が過給される過給式内燃機関であるとともに、前記制御対象が、前記内燃機関の吸気弁及び排気弁のうち、少なくともいずれか一方のバルブ特性を変更可能な可変動弁機構であり、且つ、前記加速要求判定手段が、加速要求がある、と判定した場合に、前記吸気弁及び前記排気弁のうち、少なくともいずれか一方のバルブ特性を、前記内燃機関の出力性能がより向上するバルブ特性に変更するように、前記可変動弁機構を制御する可変動弁機構制御手段を備えることを特徴とする。前述した発明によって判定される加速要求を利用する制御対象としては、例えば本発明に示す過給式内燃機関と組み合わされた可変動弁機構が、特にインタークーラの性能変化に起因する前述の課題が解決されることで、より大きな効果を期待できるため好適である。
なお、バルブ特性とは、バルブタイミングだけでなく、バルブリフト量も含む意である。また、バルブ特性の変更態様としては、過給機の過給効果も考慮して変更後に最大の吸気充填効率及び出力トルクが得られるようにバルブ特性を変更することがより好適である。係るバルブ特性の変更態様の例としてバルブタイミングに着目した場合、例えば可変動弁機構制御手段が、等下流圧での吸気充填量が増大するバルブタイミングに吸気弁のバルブタイミングを進角させるように、可変動弁機構を制御することが好適である。また、より好適なバルブ特性の変更態様を実現するためには、例えば制御装置が、さらに最大の吸気充填効率及び出力トルクが得られるバルブ特性として、内燃機関の回転数と、過給効果やポンプ損失の影響が反映される下流圧とで定義された最適バルブ特性のマップデータを備えることが好適である。
また、例えば可変動弁機構制御手段は、排気弁のバルブタイミングを遅角させるように、可変動弁機構を制御してもよく、さらに、可変動弁機構制御手段は、吸気弁のバルブタイミングを進角させるとともに、排気弁のバルブタイミングを遅角させるように、可変動弁機構を制御してもよい。ここで、排気弁のバルブタイミングを遅角させるだけでなく吸気弁のバルブタイミングを進角させた場合にもバルブオーバーラップは拡大するが、過給過渡時にバルブオーバーラップを拡大した場合、吸気の吹き抜け量を効果的に増大させて筒内の残留ガスを減少させることができるため、ノッキングが発生する虞を好適に減少させることができる。また、過給式内燃機関は排気駆動式過給機に限られず、所謂スーパーチャージャなどの機械式過給機等、適宜の過給機によって過給されてよいが、特に過給式内燃機関が排気駆動式過給機によって過給される場合には、上述した可変動弁機構のバルブ特性の変更や後述する点火時期の変更などは、排気エネルギーの増大にも繋がることから、さらに過給により吸気の充填量増大や吹き抜け量増大の効果が相乗的に発揮されるようになるため好適である。
また、本発明は、前記内燃機関が、駆動をアシスト可能な排気駆動式のアシスト式過給機によって吸気が過給されるとともに、前記制御対象が、さらに該アシスト式過給機であり、且つ、前記加速要求判定手段が、加速要求がある、と判定した場合に、駆動をアシストするように、前記アシスト式過給機を制御する過給機制御手段をさらに備えてもよい。本発明によれば、アシスト式過給機を制御することでさらにターボラグを減少させることができ、その結果、より好適に出力性能を向上させることが可能である。
また、本発明は、さらに、前記内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御手段を備えるとともに、前記加速要求判定手段が、加速要求がある、と判定した場合に、前記点火時期制御手段が、点火時期を進角させてもよい。本発明によれば、ノッキングが発生する虞が減少した分、点火時期を進角させることで、より好適に出力性能を向上させることが可能である。なお、加速要求がある、と判定された場合に限られず、バルブ特性の変更によって吸気の吹き抜け量が増大する場合、本発明に示す点火時期制御手段で点火時期を進角させることで、出力性能を向上させることが可能である。また、吸気の吹き抜け量が増大する場合として、特に過給過渡時に吸気の吹き抜け量が増大する場合が出力性能を向上させるにあたって好適である。
また、本発明は、さらに、前記内燃機関の排気系に配設された触媒後方の排気の空燃比を判定する空燃比判定手段を備えるとともに、該空燃比判定手段が、空燃比がリーンである、と判定した場合に、前記可変動弁機構制御手段が、バルブ特性の変更を停止するよう、前記可変動弁機構を制御してもよい。ここで、空燃比がリーンになった後にも継続して吸気の吹き抜け量が増大されると、触媒に酸素がより吸蔵され、触媒の浄化能力が低下する。これに対して、本発明によれば、吹き抜け量の増大が停止されるため、触媒の浄化能力の低下を抑制することができる。なお、加速要求がある、と判定された場合に限られず、バルブ特性の変更によって吸気の吹き抜け量が増大する場合には、本発明のようにしてバルブ特性の変更を停止することで、触媒の浄化能力の低下を抑制することが可能である。
また、本発明は、さらに、前記内燃機関の排気系に配設された触媒後方の排気の空燃比を判定する空燃比判定手段を備えるとともに、該空燃比判定手段が、空燃比がリーンである、と判定し、且つ、前記吸気弁及び前記排気弁夫々のバルブ特性が変更されている場合に、前記可変動弁機構制御手段が、前記排気弁のバルブ特性を、前記吸気弁のバルブ特性よりも優先して戻すように、前記可変動弁機構を制御してもよい。空燃比がリーン反転した後には、さらに本発明のようにしてバルブ特性を戻すことが好適である。ここで、加速要求がある、と判定されているにも関らず、吸気弁のバルブ特性を戻すと吸気流量が大幅に減少してドライバビリティに悪影響を及ぼす虞がある。これに対して、本発明によれば、優先して排気弁のバルブ特性を戻すことで、好適に触媒の浄化能力低下を抑制可能である。なお、加速要求がある、と判定された場合に限られず、バルブ特性の変更によって吸気の吹き抜け量が増大する場合には、本発明のようにしてバルブ特性を戻すことで、触媒の浄化能力の低下を抑制することが可能である。
また、本発明は、さらに、前記加速要求判定手段が、加速要求がない、と判定し、且つ、前記吸気弁及び前記排気弁夫々のバルブ特性が変更されている場合に、前記可変動弁機構制御手段が、前記吸気弁のバルブ特性を、前記排気弁のバルブ特性よりも優先して戻すように、前記可変動弁機構を制御してもよい。加速要求がなくなった場合には、例えば本発明のようにしてバルブ特性を戻すことが好適である。本発明によれば、吸気弁のバルブ特性を優先して戻すことで、ポンプ損失等を早期に低減して燃費性能を好適に向上させることができるとともに、出力性能の変化を緩やかにすることができる。なお、加速要求判定手段は、加速要求があった後には、吸気流量が目標値になった場合にも、加速要求がない、と判定する。また、加速要求がある、と判定された場合に限られず、吸気弁及び排気弁夫々のバルブ特性が変更されており、且つ吸気弁のバルブ特性が、吸気の充填量が向上するように変更されている場合には、本発明に示す可変動弁機構制御手段のようにしてバルブ特性を戻すことで、燃費性能を好適に向上させることが可能である。
本発明によれば、内燃機関の出力性能を燃費性能と両立させつつ、適時に向上させることが可能な加速要求判定装置及び制御装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本実施例に係るECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)1を有して構成される過給式内燃機関システム100を模式的に示す図である。過給式内燃機関システム100は、ECU1と、吸気系10と、排気系20と、過給機30と、内燃機関50と、各種のセンサとを有して構成されている。吸気系10は、エアクリーナ11と、エアフロメータ12と、インタークーラ13と、電動スロットル14と、サージタンク15と、インテークマニホールド16と、シリンダ51aを含めた内燃機関50の各気筒(図示省略)に連通する吸気ポート52aを含めた各吸気ポート(図示省略)と、これらの各構成の間に適宜配設される吸気管とを有して構成されている。エアクリーナ11は内燃機関50に供給される吸気を濾過するための構成であり、エアダクトを介して大気に連通している。エアフロメータ12は吸気流量を計測するための構成であり吸気流量に応じた信号を出力する。インタークーラ13は、過給機30によって圧縮された吸気を冷却するための構成である。電動スロットル14は、ECU1の制御のもと、内燃機関50に供給する全吸気流量を調整するための構成であり、スロットル弁14aや図示しない電動モータ及びスロットル開度センサなどを有して構成されている。サージタンク15は、吸気を一時的に貯蔵するための構成であり、インテークマニホールド16は、サージタンク15から吸気を内燃機関50の各気筒に分配するための構成である。吸気系10には、電動スロットル14、より具体的にはスロットル弁14aの上流圧P1を検出するための圧力センサ17aや、スロットル弁14aの下流圧P2を検出するための圧力センサ17bのほか、インタークーラ13を通過した吸気の温度を検出するための温度センサ18などが配設されている。
排気系20は、内燃機関50の各気筒に連通する排気ポート52bを含めた各排気ポート(図示省略)と、エキゾーストマニホールド21と、三元触媒22と、図示しない消音器と、これらの構成の間に適宜配設される吸気管などを有して構成されている。エキゾーストマニホールド21は、各気筒からの排気を合流させるための構成であり、各気筒に対応させて分岐させた排気通路を、下流側で一つの排気通路に集合させている。三元触媒22は、排気を浄化するための構成であり、炭化水素HC及び一酸化炭素COの酸化と、窒素酸化物NOxの還元を行う。排気系20には、排気中の酸素濃度に基づき空燃比をリニアに検出するためのA/Fセンサ23が三元触媒22の上流に、排気中の酸素濃度に基づき空燃比が理論空燃比よりもリッチかリーンかを検出するための酸素センサ24が三元触媒22の下流に、夫々配設されている。
過給機30は、コンプレッサロータ31と、タービンロータ32と、アシストモータ33と、ウェストゲートバルブ34とを有して構成されている。過給機30は、コンプレッサロータ31を収納するコンプレッサ部が吸気系10に、タービンロータ32を収納するタービン部が排気系20に、夫々介在するようにして配設されている。コンプレッサロータ31とタービンロータ32とは、図示しない回転軸で連結されており、タービンロータ32が排気によって駆動されると、回転軸を介してコンプレッサロータ31が駆動し、吸気を圧縮する。アシストモータ33は、回転軸に設けられた回転子(図示省略)と、固定子(図示省略)とを有して構成されている。ECU1の制御のもと、固定子のコイルが通電されると回転軸が回転し、コンプレッサロータ31の駆動がアシストされる。ウェストゲートバルブ34は、過給圧を所定値以下に抑制するための構成である。ウェストゲートバルブ34が開かれると、排気はタービンロータ32を迂回するようにしてウェストゲートバルブ34を流通する。
内燃機関50は、シリンダブロック51と、シリンダヘッド52と、ピストン53と、吸気弁54と、排気弁55と、点火プラグ56と、燃料噴射弁57と、コネクティングロッド58と、クランクシャフト59と、吸気側VVT(Variable Valve Timing)61と、排気側VVT62とを有して構成されている。本実施例に示す内燃機関50は直列4気筒の過給式ガソリンエンジンである。但し、これに限られず、内燃機関50は、他の適宜の気筒配列構造及び気筒数を有していてもよく、また、内燃機関50は、所謂直噴ガソリンエンジンやリーンバーンエンジンのほか、他の適宜の内燃機関であってよい。また、図1では内燃機関50に関し、各気筒の代表としてシリンダ51aについて要部を示しているが他の気筒についても同様の構造となっている。
シリンダブロック51には、略円筒状のシリンダ51aが形成されている。シリンダ51a内には、ピストン53が収容されている。シリンダブロック51の上面にはシリンダヘッド52が固定されている。燃焼室60は、シリンダブロック51、シリンダヘッド52及びシリンダ53に囲まれた空間として形成されている。シリンダヘッド52には、燃焼室60に吸気を導くための吸気ポート52aのほか、燃焼したガスを燃焼室60から排気するための排気ポート52bが形成され、これら吸排気ポート52a及び52bの流路を開閉するための吸気弁54及び排気弁55が配設されている。点火プラグ56は、燃焼室60の上方略中央に電極を突出させた状態でシリンダヘッド52に配設されている。燃料噴射弁57は、吸気通路に噴射孔を突出させた状態でインテークマニホールド16に配設されている。ピストン53は、コネクティングロッド58を介してクランクシャフト59に連結されており、ピストン53の往復運動は、クランクシャフト59で回転運動に変換される。また、内燃機関50には、回転数Neに比例した出力パルスを発生するクランク角センサ63や水温を検出するための水温センサ(図示省略)などが配設されている。
吸気側VVT(以下、単にInVVTと称す)61は、吸気弁54のバルブタイミングを変更するための構成であり、図示しない吸気側カムシャフト及び油圧装置を有して構成されている。ECU1の制御のもと、クランクシャフト59の位相に対する吸気側カムシャフトの位相が油圧装置により変更されることで、吸気弁54のバルブタイミングが変更される。この油圧装置には、吸気側カムシャフトの位相を連続的に変更できる機構が採用されている。排気側VVT(以下、単にExVVTと称す)62は、排気弁55のバルブタイミングを変更するための構成であり、図示しない排気側カムシャフト及び油圧装置を有して構成されている。ECU1の制御のもと、ExVVT62も、InVVT61と同様に排気弁55のバルブタイミングを連続的に変更できるようになっている。なお、InVVT61やExVVT62の代わりに、例えばバルブタイミングとともにバルブリフト量を変更可能な機構など、他の適宜の機構が適用されてもよい。本実施例では、InVVT61とExVVT62とで可変動弁機構を実現している。
ECU1は、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、入出力回路などを有して構成されている。ECU1は主として内燃機関50を制御するための構成であり、より具体的には、本実施例では電動スロットル14や、燃料噴射弁56や、点火プラグ57のほか、過給機30や、InVVT61及びExVVT62なども制御している。ROMは主として内燃機関50を制御するにあたって、CPUが実行する種々の処理が記述されたプログラムなどを格納するための構成であり、本実施例では加速要求を判定するための加速要求判定用プログラム、上流圧P1と下流圧P2の圧力差(式P1−P2)を検出するための圧力差検出用プログラム、過給機30にアシスト駆動させるための過給機30制御用プログラム、InVVT61及びExVVT62にバルブタイミングを変更させるためのInVVT61及びExVVT62制御用のプログラム、点火時期を制御するための点火時期制御用プログラム、及び酸素センサ24の出力信号に基づき空燃比を判定するための空燃比判定用プログラムなどがROMに格納されている。なお、これらのプログラムは他のプログラムとともに例えば内燃機関50制御用のプログラムとして一体的に組み合わされていてもよい。
また、ECU1には、エアフロメータ12や、圧力センサ17a及び17bや、温度センサ18や、A/Fセンサ23や、酸素センサ24や、クランク角センサ63などの各種センサが接続されている。また、ECU1には、電動スロットル14や、過給機30や、点火プラグ56や、燃料噴射弁57や、InVVT61や、ExVVT62などの各種の制御対象が駆動回路(図示省略)を介して接続されている。なお、図1ではこれらの接続については図示省略している。本実施例では、CPUとROMとRAM(以下、CPU等とも称す)と加速要求判定用プログラムとで加速要求判定手段を、CPU等と圧力差検出用プログラムとで圧力差検出手段を、CPU等と過給機30制御用のプログラムとで過給機制御手段を、CPU等とInVVT61及びExVVT62制御用のプログラムとで可変動弁機構制御手段を、CPU等と点火時期制御用プログラムとで点火時期制御手段を、CPU等と空燃比判定用プログラムとで空燃比判定手段を夫々実現している。また、本実施例では、ECU1で加速要求判定装置及び制御装置をともに実現している。
上述の構成で、次に、圧力差に基づく加速要求をもとに、内燃機関50の出力性能を向上させるためにECU1で行われる処理を図2に示すフローチャートを用いて詳述する。ROMに格納された上述の各種プログラムに基づき、CPUがフローチャートに示す処理を極短い時間で繰り返し実行することで、ECU1は、各種判定の結果に基づき各種制御対象を制御する。CPUは、加速要求があるか否かを判定する処理を実行する(ステップ11)。より具体的には、加速要求があるか否かを判定するにあたって、CPUは圧力センサ17a及び17bの出力信号に基づき上流圧P1と下流圧P2の圧力差を検出する処理を実行するとともに、圧力差が所定値以下であるか否かを判定する処理を実行し、圧力差が所定値以下であれば、加速要求がある、と判定する。また、本ステップで、CPUは、次回のルーチン以降、吸気流量が所定の目標値になったか否かを判定する処理を実行し、吸気流量が目標値になれば、圧力差が所定値以下であっても、加速要求がない、と判定する。この目標値は、過給が定常状態になったことを示す値として設定され、吸気流量が目標値になるまでの間、過給は過渡状態となっている。
なお、本フローチャートは過給過渡時から過給定常時にかけての制御フローチャートとなっており、過給が定常状態になった場合(具体的には、さらに例えば圧力差が略零の状態(式P1−P2≒0)で、且つ上流圧P1が所定値以上になった場合)には、CPUは、アクセルペダルの開度に基づき、加速要求を判定するとともに所定の制御(例えば従来技術同様の制御)を行うための処理を実行する。また、本ステップで、圧力差の代わりに例えば圧力比(式P1/P2)を検出する処理が実行されてもよい。この場合には、圧力差検出用プログラムの代わりに圧力比検出用プログラムをROMに格納し、本ステップで、圧力比が所定値以内であるか否かを判定する処理をCPUに実行させればよい。この場合には、圧力比が所定値以内である、と判定されれば、加速要求がある、と判定されることになる。
ステップ11で、加速要求がある、と判定された場合には、CPUは吸気弁54のバルブタイミングを進角させるよう、InVVT61、より具体的には吸気側カムシャフトに配設された油圧装置を制御するための処理を実行する(ステップ12)。図3は、本ステップにおける吸気弁54のバルブタイミングの変更を概念的に示す図である。具体的には、図3では、バルブタイミングのダイヤグラムとこれに対応させた内燃機関50の要部とで吸気弁54のバルブタイミング変更前後の状態を示している。バルブタイミング変更前には、吸気弁54の開弁期間はK1で、ピストン53頂面は吸気弁54閉時期に位置Z1に位置していたとする。一方、バルブタイミング変更後には、吸気弁54の開弁期間はK2となり、ピストン53頂面は吸気弁54閉時期に位置Z2に位置するとする。このように吸気弁54のバルブタイミングを進角させれば、容積Vで示す分、吸気弁54閉時期の筒内容積を増大させることができ、その結果、吸気の充填量を増大させることができる。また、吸気弁54のバルブタイミングを進角させた場合、バルブオーバーラップも拡大するが、特に過給過渡時には吸気の吹き抜け量が増大するため、排気エネルギーの増大により過給機30の過給効果も相乗的に向上する。なお、過給過渡時の吸気の吹き抜け態様については後述する。
一方、吸気弁54のバルブタイミングを進角させると、吸気弁54閉時期に筒内容積が増大する反面、下流圧P2が減少するので、ポンプ損失は増大することになる。これに対して、本ステップでは以下に示すようにして吸気弁54のバルブタイミングを進角させることで、さらに吸気充填効率及び出力トルクの最大化を図っている。図4は、吸気弁54のバルブタイミングを進角させて変更した場合と変更しなかった場合とについて、回転数Neを所定の回転数(ここでは1600rpm)に固定して、スロットル弁14aの開度を一定の度合いで大きくした場合の内燃機関50の出力トルク特性を示す図である。図4ではこの出力トルク特性を、出力トルクと上流圧P1及び下流圧P2との関係で示している。
図4に示すような所定の回転数Neにおける出力トルク特性を実験などにより把握することで、バルブタイミング変更後に増大する出力トルクの大きさを過給効果やポンプ損失も含めて具体的に確認できる。また、所定の回転数Neにおいて最大の吸気充填効率及び出力トルクが得られるバルブタイミングは、過給効果やポンプ損失も含めて判断されるところ、これらの影響は下流圧P2に反映されることになる。したがって、最大の吸気充填効率及び出力トルクが得られる最適バルブタイミングは、所定の回転数Neにおいて下流圧P2に応じて変化する。そのため、本実施例では、下流圧P2と回転数Neとに応じてバルブタイミングを最適バルブタイミングに変更すべく、下流圧P2と回転数Neとで定義した最適バルブタイミングのマップデータを作成するとともにこれをROMに格納しており、このマップデータに基づいてバルブタイミングを変更することで、内燃機関50の出力性能を好適に向上させている。具体的には、CPUは、吸気弁54のバルブタイミングを進角させるよう、油圧装置を制御するための処理を実行するにあたって、本ステップで予め圧力センサ17b及びクランク角センサ63との出力信号に基づき下流圧P2及び回転数Neを検出する処理を実行するとともに、このマップデータから最適バルブタイミングを読み取る処理を実行している。
なお、バルブタイミングを変更しなかった場合には、図4において、ポイントWがWOT点(式P1−P2≒0)となり、ポイントWを含めたポイントW近傍で、加速要求がある、と判定されることが燃費性能上、最も好ましいことになる。同時に、バルブタイミングの変更は加速要求に基づき、このポイントWを含めたポイントW手前で行われることになるが、最適バルブタイミングへの変更は、図4に示すように、バルブタイミングを変更しなかった場合と比較して、等下流圧P2での出力トルクが増大するように行われる。また、後述するように排気弁55のバルブタイミングも同時に遅角させる場合には、上述のマップデータは、排気弁55のバルブタイミング変更の影響が含まれた下流圧P2で作成されてもよい。また、本実施例では、過給過渡時の燃料噴射制御も下流圧P2と回転数Neとで定義された燃料噴射量のマップデータに基づいて行われる。
また、本ステップで、CPUは排気弁55のバルブタイミングを遅角させるよう、ExVVT62、より具体的には排気側カムシャフトに配設された油圧装置を制御するための処理を実行する。これにより、バルブオーバーラップが拡大するため、吸気ポート52aから排気ポート52bに吹き抜ける吸気の吹き抜け量をさらに増大させることができ、その結果、過給機30の過給効果をより高めることができる。さらに本ステップで、CPUは、駆動をアシストするよう、過給機30、より具体的にはアシストモータ33を制御するための処理を実行する。ここで、例えば図4に示す出力トルク特性において、ある状態から一気にフルスロットルになるようにアクセルペダルが踏み込まれた場合には、圧力差が減少(式P1−P2≒0)して加速要求がある、と判定されるため、吸気弁54及び排気弁55のバルブタイミングは変更される。その一方で、一気にアクセルペダルが踏み込まれた場合には、出力トルク特性が図4に示すバルブタイミング変更後の出力特性になるまでにはターボラグが発生する。これに対して、本ステップでは、内燃機関50の出力トルク特性を、バルブタイミング変更後の出力トルク特性に素早く合わせるようにアシストモータ33を制御することで、急激なアクセルペダルの変化に対しても好適に出力性能の向上を図っている。
図2に戻り、ステップ12に続き、CPUは酸素センサ24の出力信号に基づき空燃比を検出するとともに、空燃比が理論空燃比よりもリーンになっているか否かを判定する処理を実行する(ステップ13)。ステップ13で肯定判定であれば、CPUは、排気弁55のバルブタイミングを、吸気弁54のバルブタイミングよりも優先して戻すように、まずExVVT62を制御し、その後、吸気弁54のバルブタイミングを戻すように、InVVT61を制御するための処理を実行する(ステップ14)。但し、吸気弁54のバルブタイミングが戻されている途中で、排気弁55のバルブタイミングが戻され始めてもよい。また、本ステップで、CPUはステップ13の肯定判定毎に所定の度合いでバルブタイミングを戻すよう、InVVT61及びExVVT62を徐変制御するための処理を実行する。これにより、三元触媒22の浄化能力が低下することを、出力性能の維持と両立させてさらに好適に抑制できる。
なお、ステップ12において、InVVT61及びExVVT62のうち、少なくともいずれか一方をステップ11の肯定判定毎に所定の度合いで進角或いは遅角させるよう、徐変制御することも可能である。この場合において、例えばExVVT62を徐変制御する場合には、本ステップでまず排気弁55のバルブタイミングの変更を停止するよう、ExVVT62を制御し、その後のルーチンで、ステップ13の肯定判定毎に、本ステップで所定の度合いで排気弁55のバルブタイミングを戻すよう、ExVVT62を制御することになる。また、徐変制御を行う場合には、その後のルーチン毎にステップ12に示す処理が実行されることになるが、徐変制御を行わない場合には、その後のルーチンでステップ12に示す処理はスキップされることになる。
一方、ステップ13で否定判定であった場合には、CPUは、最適な点火時期に点火時期を補正する処理を実行する(ステップ15)。図5は、本ステップで行われる点火時期の補正を概念的に示す図である。図5では、所定の回転数及び負荷率(吸気流量)における背圧と下流圧P2との関係を、過給定常時と過給過渡時夫々の場合について示している。なお、定常時、過渡時ともに、バルブタイミングの変更によりバルブオーバーラップは同様に拡大した状態になっている。図5に示すように、背圧は、比較のための条件として吸気流量を同一にしているので定常時と過渡時とで同一である。一方、下流圧P2は、過渡時には背圧よりも高くなり、逆に定常時には背圧よりも低くなる。すなわち、過給が行われているときにバルブタイミングを変更した場合であっても、定常時には吹き抜けの状態が悪く、筒内に残留ガスが残ることになる。このため、過給定常時には、残留ガスを考慮してノッキングの発生を抑制するため、点火時期の進角度合いを抑制しなければならなくなる。
これに対して、過給過渡時にはスムースに吸気が吹き抜けるため、筒内が十分に掃気される。その結果、ノッキング発生の虞が大幅に減少することから、過給定常時よりも点火時期を進角させることが可能になる。本実施例では、このような過給過渡時の吸気の吹き抜け態様に着目して、点火時期を進角させるように補正することで、より好適に出力性能を向上させている。また、ステップ14で吸排気弁54、55のバルブタイミングが戻された場合には、CPUは、本ステップでその変更に応じて最適な点火時期に点火時期を補正すべく、点火時期を戻す処理を実行する。これにより、吸排気弁54、55のバルブタイミングが所定の度合い毎に戻された場合でも、吸気の吹き抜け量に応じた好適な燃焼が実現される。ステップ15に続いて、CPUは加速中のフラグをONにする処理を実行する(ステップ16)。
一方、ステップ11で否定判定された場合には、CPUは加速中のフラグがONであるか否かを判定することで、前回のルーチンで加速中であったか否かを判定する処理を実行する(ステップ21)。また、本ステップで、CPUは、後述するステップ24または25で設定される減衰処理のフラグがONであるか否かを判定することで、減衰処理要求があるか否かを判定する処理を実行する。前回加速中でなく、且つ減衰処理要求もない、と判定した場合、CPUは、ステップ11及び21に示す処理を、ステップ11で肯定判定するまで繰り返し実行する。一方、前回加速中である、または減衰処理要求がある、と判定した場合には、CPUは、ステップ22に示す処理を実行する。
ステップ22で、CPUは、吸気弁54のバルブタイミングを、排気弁55のバルブタイミングよりも優先して戻すように、まずInVVT61を制御し、その後、排気弁55のバルブタイミングを戻すように、ExVVT62を制御するための処理を実行する。但し、吸気弁55のバルブタイミングが戻されている途中で、排気弁56のバルブタイミングが戻され始めてもよい。また、本ステップで、CPUはステップ21の肯定判定毎に所定の度合いでバルブタイミングを戻すよう、InVVT61及びExVVT62ともに徐変制御するための処理を実行する。これにより、ポンプ損失などを早期に低減して燃費性能を好適に向上させることができるとともに、出力性能の変化を緩やかにしてドライバビリティの悪化を抑制できる。
ステップ22に続いて、CPUは、吸気弁54及び排気弁55のバルブタイミングが定常目標のバルブタイミングになったか否かを判定する処理を実行する(ステップ23)。否定判定であれば、CPUは、減衰処理要求のフラグをONにする処理を実行する(ステップ24)。続いて、CPUは加速中のフラグをOFFにする処理を実行し(ステップ26)、再びステップ11に示す処理に続いて、ステップ21からステップ23に示す処理を実行する。一方、ステップ23で肯定判定であれば、CPUは、減衰処理要求のフラグをOFFにする処理を実行し(ステップ25)、続いてステップ26に示す処理を実行する。
次に、図2に示すフローチャートに対応した各種の状態量の変化の一例を、図6に示すタイムチャートを用いて詳述する。図6では、各種の状態量の変化として、上流圧P1、下流圧P2、空気流量、酸素センサ24の出力信号に基づく空燃比、吸気弁54のバルブタイミング、排気弁55のバルブタイミング及び点火時期夫々の変化を模式的に示している。まず、アクセルペダルが踏み込まれることで、タイミングT1で上流圧P1と下流圧P2の圧力差が所定値以下になる。このタイミングで、ステップ11で加速要求がある、と判定される。続いてステップ12でInVVT61及びExVVT62が制御される結果、吸気弁54及び排気弁55のバルブタイミングが変化する。さらに、これらバルブタイミングの変化とスロットル弁14aの開度の変化により吸気流量が増大する。なお、吸気流量の急激な増大に対応するため、点火時期はタイミングT1で一時的に遅角制御される。
タイミングT1から吸気流量が目標値に収束するタイミングT2までは、ステップ11で繰り返し加速要求がある、と判定されることで、加速状態が維持され、過給圧の上昇とともに上流圧P1及び下流圧P2と吸気流量とが増大する。また、タイミングT2までは吸気の吹き抜け量が増大するため、ステップ15で点火時期が進角される。タイミングT2では、吸気流量が目標値に収束するためステップ11で加速要求がない、と判定される。続いて繰り返しステップ23でInVVT61が先に制御される結果、タイミングT3に吸気弁54のバルブタイミングが定常目標のバルブタイミングに収束する。続いて繰り返しステップ23でExVVT62が制御される結果、タイミングT4で排気弁55のバルブタイミングが定常目標のバルブタイミングに収束する。なお、より燃費性能を重視すべく、例えばInVVT61を徐変制御せずに、タイミングT2で定常目標のバルブタイミングに変更するよう制御することも可能である。
一方、タイミングT1、T2間に示すタイミングT5で、破線で示すように空燃比がリーンになった場合、ステップ13で肯定判定され、繰り返しステップ14でExVVT62が先に制御される結果、破線で示すようにタイミングT6で排気弁55のバルブタイミングが定常目標のバルブタイミングに収束する。続いて繰り返しステップ14でInVVT61が制御される結果、破線で示すようにタイミングT7で吸気弁54のバルブタイミングが定常目標のバルブタイミングに収束する。
なお、本実施例でECU1によって実現されている加速要求判定装置の加速要求は、本実施例で示した過給機30や、InVVT61や、ExVVT62のほか、適宜の制御対象を制御するために利用されてよい。また、例えばこの場合、加速要求判定手段は、制御対象の応答性や機能などを考慮して、加速要求に基づき制御される制御対象毎に、上流圧P1及び下流圧P2について異なる条件で加速要求を判定してもよい。また、加速要求判定手段は、例えば同一の制御対象の場合でも、制御対象の応答性や機能などを考慮して、上流圧P1及び下流圧P2について異なる条件で段階的に加速要求を判定してもよい。すなわち、加速要求が度合いの要素を含んで判定されてもよい。また、例えば図2に示すフローチャートのステップ11で示したように、加速要求がある、と判定するにあたっては、圧力差以外に、例えば回転数Neや水温など他の条件が満たされたか否かを含めて、すなわち禁止条件の判定などを含めて、最終的に、加速要求がある、と判定してもよい。以上により、圧力差に基づく加速要求をもとに、過給過渡時から過給定常時にかけて過給機30、InVVT61、ExVVT62を好適に制御することで、内燃機関50の出力性能を燃費性能と両立させつつ、適時に向上させることが可能なECU1を実現可能である。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
ECU1を有して構成される過給式内燃機関システム100を模式的に示す図である。 圧力差に基づく加速要求をもとに、内燃機関50の出力性能を向上させるためにECU1で行われる処理をフローチャートで示す図である。 ステップ11における吸気弁54のバルブタイミングの変更を概念的に示す図である。 吸気弁54のバルブタイミングを進角させて変更した場合と変更しなかった場合とについて、回転数Neを所定の回転数に固定して、スロットル弁14aの開度を一定の度合いで大きくした場合の内燃機関50の出力トルク特性を示す図である。 ステップ15で行われる点火時期の補正を概念的に示す図である。 図2に示すフローチャートに対応した各種の状態量の変化の一例をタイムチャートで示す図である。 内燃機関において、アクセルペダルの開度で加速要求を判定する場合の問題点を概念的に示す図である。
符号の説明
1 ECU
14 電動スロットル
17a、17b 圧力センサ
10 吸気系
20 排気系
22 三元触媒
24 酸素センサ
30 過給機
50 内燃機関
61 InVVT
62 ExVVT
100 過給式内燃機関システム

Claims (8)

  1. 内燃機関に対する加速要求を判定する加速要求判定装置であって、
    前記内燃機関の吸気系に配設されたスロットル弁の上流及び下流の圧力を判定要素として、加速要求を判定する加速要求判定手段を有することを特徴とする加速要求判定装置。
  2. 前記スロットル弁の上流及び下流の圧力の圧力差を検出する圧力差検出手段を有し、
    前記加速要求判定手段が、前記圧力差検出手段が検出した圧力差が所定値以下であるか否かを判定するとともに、圧力差が所定値以下でない、と判定した場合に、加速要求がない、と判定することを特徴とする請求項1記載の加速要求判定装置。
  3. 請求項1または2記載の加速要求判定装置の判定結果に基づき、制御対象を制御する制御装置であって、
    前記内燃機関が、吸気が過給される過給式内燃機関であるとともに、前記制御対象が、前記内燃機関の吸気弁及び排気弁のうち、少なくともいずれか一方のバルブ特性を変更可能な可変動弁機構であり、
    且つ、前記加速要求判定手段が、加速要求がある、と判定した場合に、前記吸気弁及び前記排気弁のうち、少なくともいずれか一方のバルブ特性を、前記内燃機関の出力性能がより向上するバルブ特性に変更するように、前記可変動弁機構を制御する可変動弁機構制御手段を備えることを特徴とする制御装置。
  4. 前記内燃機関が、駆動をアシスト可能な排気駆動式のアシスト式過給機によって吸気が過給されるとともに、前記制御対象が、さらに該アシスト式過給機であり、
    且つ、前記加速要求判定手段が、加速要求がある、と判定した場合に、駆動をアシストするように、前記アシスト式過給機を制御する過給機制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の制御装置。
  5. さらに、前記内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御手段を備えるとともに、前記加速要求判定手段が、加速要求がある、と判定した場合に、前記点火時期制御手段が、点火時期を進角させることを特徴とする請求項3または4記載の制御装置。
  6. さらに、前記内燃機関の排気系に配設された触媒後方の排気の空燃比を判定する空燃比判定手段を備えるとともに、該空燃比判定手段が、空燃比がリーンである、と判定した場合に、前記可変動弁機構制御手段が、バルブ特性の変更を停止するよう、前記可変動弁機構を制御することを特徴とする請求項3から5いずれか1項記載の制御装置。
  7. さらに、前記内燃機関の排気系に配設された触媒後方の排気の空燃比を判定する空燃比判定手段を備えるとともに、該空燃比判定手段が、空燃比がリーンである、と判定し、且つ、前記吸気弁及び前記排気弁夫々のバルブ特性が変更されている場合に、前記可変動弁機構制御手段が、前記排気弁のバルブ特性を、前記吸気弁のバルブ特性よりも優先して戻すように、前記可変動弁機構を制御することを特徴とする請求項3から5いずれか1項記載の制御装置。
  8. さらに、前記加速要求判定手段が、加速要求がない、と判定し、且つ、前記吸気弁及び前記排気弁夫々のバルブ特性が変更されている場合に、前記可変動弁機構制御手段が、前記吸気弁のバルブ特性を、前記排気弁のバルブ特性よりも優先して戻すように、前記可変動弁機構を制御することを特徴とする請求項3から7いずれか1項記載の制御装置。
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