JP2006152894A - 過給機付き内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関のスロットル制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 過給機付きエンジンの加速時や減速時のドライバビリティを確保しながら、排気エミッションを向上させる。
【解決手段】 加速時には、まず、スロットル開度を緩やかに増加させるスロットル緩開き制御を行った後、スロットル開度を速やかに増加させる。一方、減速時には、まず、スロットル開度を緩やかに減少させるスロットル緩閉じ制御を行った後、スロットル開度を速やかに減少させる。これにより、加速時や減速時に吸入空気量(ひいてはトルク)をステップ的に変化させることなくスムーズに変化させて、スムーズな加速感や減速感を実現する。更に、加速初期のスロットル緩開き制御によって過給圧の急低下を防止し、減速初期のスロットル緩閉じ制御によって過給圧の急上昇を防止することで、加速時や減速時の空燃比制御性を向上させて、排気エミッションを向上させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気通路のうちのスロットルバルブよりも上流側に設けたコンプレッサで吸入空気を過給する過給機(ターボチャージャ)を備えた過給機付き内燃機関のスロットル制御装置に関するものである。
過給機付き内燃機関のスロットル制御としては、例えば、特許文献1(特公平6−39917号公報)に記載されているように、加速時にスロットル開度を所定開度に保持した後に全開にすることで、スロットルバルブ下流側の吸気負圧とコンプレッサ(ブロア)上流側の大気圧との差圧を利用してコンプレッサの回転上昇を促進して加速時のターボラグを低減するようにしたものがある。
また、特許文献2(特開2003−97298号公報)に記載されているように、減速時にスロットル開度を所定開度以上に保持することで、コンプレッサとスロットルバルブとの間の過給圧の急上昇を抑制してサージ音を低減するようにしたものもある。
特公平6−39917号公報(第1頁等) 特開2003−97298号公報(第2頁等)
しかし、上記特許文献1,2のスロットル制御では、加速時又は減速時にスロットル開度を一定開度に保持するため、加速又は減速の途中で吸入空気量がほとんど変化しない期間が生じて、その直後に、吸入空気量(ひいてはトルク)がステップ的に急変するようになる。このため、スムーズな加速感又は減速感を得ることができず、ドライバビリティが低下する可能性がある。
一方、図2及び図3に破線で示すように、加速時又は減速時にスロットル開度を速やかに増加又は減少させると、コンプレッサとスロットルバルブとの間の過給圧が一時的に急低下又は急上昇するため、実際に筒内に吸入される空気量に対してエアフローメータ等の検出吸入空気量が一時的に変動して、空燃比が目標値からずれてしまい、排気エミッションが悪化する可能性がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、加速時や減速時のドライバビリティを確保しながら、排気エミッションを向上させることができる過給機付き内燃機関のスロットル制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、内燃機関の吸気通路のうちのスロットルバルブよりも上流側に設けたコンプレッサで吸入空気を過給する過給機を備えた過給機付き内燃機関のスロットル制御装置において、加速初期にスロットルバルブの開度(以下「スロットル開度」という)を緩やかに増加させるスロットル緩開き制御を加速時スロットル制御手段により行うようにしたものである。
加速初期にスロットル緩開き制御を行ってスロットル開度を緩やかに増加させるため、コンプレッサとスロットルバルブとの間の過給圧の一時的な急低下を防止することができて、加速時の空燃比制御性を向上させることができ、加速時の排気エミッションを向上させることができる。また、スロットル緩開き制御後にスロットル開度を速やかに増加させても、吸入空気量(ひいてはトルク)をステップ的に変化させることなくスムーズに増加させることができるため、スムーズな加速感を得ることができ、加速時のドライバビリティを確保することができる。
加速時にスロットル緩開き制御を行う際に、スロットル開度の増加速度を遅くし過ぎると、加速レスポンスが損なわれてしまう。そこで、請求項2のように、スロットル緩開き制御を行う際に、該スロットル緩開き制御前の運転状態、コンプレッサとスロットルバルブとの間の過給圧、スロットル開度、吸入空気量のうちの少なくとも1つに基づいてスロットル開度の増加速度を設定するようにすると良い。スロットル緩開き制御前の運転状態、過給圧、スロットル開度、吸入空気量等のパラメータに応じて過給圧の急低下を防止できるスロットル開度増加速度の上限許容値が変化するため、これらのパラメータに基づいてスロットル開度の増加速度を設定すれば、スロットル開度の増加速度を、過給圧の急低下を防止できる上限許容値付近に設定することが可能となり、加速レスポンスを適度に確保しながら過給圧の急低下を防止することができる。
また、加速時にスロットル緩開き制御を行う際には、例えば、スロットル緩開き制御を所定時間だけ行うようにしても良いが、請求項3のように、加速時にスロットル開度が所定開度よりも大きくなるまでスロットル緩開き制御を行うようにしても良い。このようにすれば、加速時にスロットル開度を速やかに増加させても過給圧が急低下しないスロットル開度領域となるまでスロットル緩開き制御を継続することができる。
この場合、請求項4のように、スロットル緩開き制御を終了するスロットル開度(所定開度)は、スロットルバルブ下流側の吸気圧がコンプレッサとスロットルバルブとの間の過給圧にほぼ一致するスロットル開度にすると良い。吸気圧が過給圧にほぼ一致した後(つまりスロットルバルブ下流側と上流側の圧力がほぼ一致した後)は、スロットル開度を速やかに増加させても過給圧が急低下しないからである。
また、請求項5のように、減速初期にスロットル開度を緩やかに減少させるスロットル緩閉じ制御を減速時スロットル制御手段により行うようにしても良い。減速初期にスロットル緩閉じ制御を行ってスロットル開度を緩やかに減少させるため、過給圧の一時的な急上昇を防止することができて、減速時の空燃比制御性を向上させることができ、減速時の排気エミッションを向上させることができると共に、過給圧の過上昇を防止して吸気系や内燃機関等の故障を防止することができる。また、スロットル緩閉じ制御後にスロットル開度を速やかに減少させても、吸入空気量(ひいてはトルク)をステップ的に変化させることなくスムーズに減少させることができるため、スムーズな減速感を得ることができ、減速時のドライバビリティを確保することができる。
減速時にスロットル緩閉じ制御を行う際に、スロットル開度の減少速度を遅くし過ぎると、減速レスポンスが損なわれてしまう。そこで、請求項6のように、スロットル緩閉じ制御を行う際に、該スロットル緩閉じ制御前の運転状態、コンプレッサとスロットルバルブとの間の過給圧、スロットル開度、吸入空気量のうちの少なくとも1つに基づいてスロットル開度の減少速度を設定するようにすると良い。スロットル緩閉じ制御前の運転状態、過給圧、スロットル開度、吸入空気量等のパラメータに応じて過給圧の急上昇を防止できるスロットル開度減少速度の上限許容値が変化するため、これらのパラメータに基づいてスロットル開度の減少速度を設定すれば、スロットル開度の減少速度を、過給圧の急上昇を防止できる上限許容値付近に設定することが可能となり、減速レスポンスを適度に確保しながら過給圧の急上昇を防止することができる。
また、減速時にスロットル緩閉じ制御を行う際には、例えば、スロットル緩閉じ制御を所定時間だけ行うようにしても良いが、請求項7のように、減速時にスロットル開度が所定開度よりも小さくなるまでスロットル緩閉じ制御を行うようにしても良い。このようにすれば、減速時にスロットル開度を速やかに減少させても過給圧が急上昇しないスロットル開度領域となるまでスロットル緩閉じ制御を継続することができる。
この場合、請求項8のように、スロットル緩閉じ制御を終了するスロットル開度(所定開度)は、過給圧が減速前の値よりも低くなるスロットル開度にすると良い。過給圧が減速前の値よりも低くなった後は、スロットル開度を速やかに減少させても過給圧が急上昇しないからである。
また、減速時にスロットル開度を急減少させると、サージングが発生するサージ領域(図12参照)に入って、サージ音が発生することがある。そこで、請求項9のように、所定開度は、サージングが発生するサージ領域に入らないスロットル開度にしても良い。このようにすれば、減速時にサージ領域に入らないスロットル開度に到達するまでスロットル緩閉じ制御を継続して、サージ音の発生を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を2つの実施例1,2を用いて説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図9に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12(吸気通路)の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、後述する排気タービン式過給機25のコンプレッサ27と、このコンプレッサ27で加圧された吸入空気を冷却するインタークーラー31が設けられている。このインタークーラー31の下流側には、過給圧を検出する過給圧センサ39と、モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ15と、このスロットルバルブ15の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
更に、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17には、吸気圧を検出する吸気圧センサ18が設けられている。また、サージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ21が取り付けられ、各点火プラグ21の火花放電によって各気筒の混合気に着火される。
一方、エンジン11の排気管22には、排出ガスを浄化する三元触媒等の上流側触媒23と下流側触媒24が1つの触媒ケース内に所定の間隔を隔てて設けられている。この上流側触媒23の上流側に、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する第1の排出ガスセンサ40(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられ、上流側触媒23と下流側触媒24との間に、第2の排出ガスセンサ41が設けられている。
このエンジン11には、排気タービン式過給機25が搭載されている。この過給機25は、排気管22のうちの第1の排出ガスセンサ40の上流側に排気タービン26が配置され、吸気管12のうちのエアフローメータ14とスロットルバルブ15との間にコンプレッサ27が配置されている。過給機25は、排気タービン26とコンプレッサ27とが連結され、排出ガスの運動エネルギーで排気タービン26を回転駆動することでコンプレッサ27を回転駆動して吸入空気を過給するようになっている。
更に、吸気管12には、スロットルバルブ15の上流側においてコンプレッサ27の上流側と下流側とをバイパスさせる吸気バイパス通路28が設けられ、この吸気バイパス通路28の途中に、吸気バイパス通路28を開閉するエアバイパスバルブ(以下「ABV」と表記する)29が設けられている。このABV29は、ABV用バキュームスイッチングバルブ30を制御することでABV29の開閉動作が制御されるようになっている。
一方、排気管22には、排気タービン26の上流側と下流側とをバイパスさせる排気バイパス通路32が設けられ、この排気バイパス通路32の途中に、排気バイパス通路32を開閉するウェイストゲートバルブ(以下「WGV」と表記する)33が設けられている。このWGV33は、WGV用バキュームスイッチングバルブ34を制御してダイヤフラム式のアクチュエータ35を制御することでWGV33の開度が制御されるようになっている。
また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ36や、エンジン11のクランク軸が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ37が取り付けられている。このクランク角センサ37の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
これら各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)38に入力される。このECU38は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、実スロットル開度が要求スロットル開度に一致するようにスロットルバルブ15を制御して吸入空気量を制御すると共に、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁20の燃料噴射量や点火プラグ21の点火時期を制御する。
その際、ECU38は、後述する図4乃至図6の加速時スロットル制御用の各プログラムを実行することで、特許請求の範囲でいう加速時スロットル制御手段としての役割を果たし、加速時にスロットル開度を次のように制御する。図2のタイムチャートに示すように、加速時には、まず、要求スロットル開度TArqを徐々に増加させて実スロットル開度TAを緩やかに増加させるスロットル緩開き制御を所定時間だけ行い、その後、要求スロットル開度TArqを急増加させて実スロットル開度TAを速やかに増加させる。これにより、加速時に吸入空気量(ひいてはトルク)をステップ的に変化させることなくスムーズに増加させて、スムーズな加速感を実現しながら、加速初期のスロットル緩開き制御によって過給圧BPの一時的な急低下を防止して、加速時の空燃比制御性を向上させる。
更に、ECU38は、後述する図7乃至図9の減速時スロットル制御用の各プログラムを実行することで、特許請求の範囲でいう減速時スロットル制御手段としての役割を果たし、減速時にスロットル開度を次のように制御する。図3のタイムチャートに示すように、減速時には、まず、要求スロットル開度TArqを徐々に減少させて実スロットル開度TAを緩やかに減少させるスロットル緩閉じ制御を所定時間だけ行い、その後、要求スロットル開度TArqを急減少させて実スロットル開度TAを速やかに減少させる。これにより、減速時に吸入空気量(ひいてはトルク)をステップ的に変化させることなくスムーズに減少させて、スムーズな減速感を実現しながら、減速初期のスロットル緩閉じ制御によって過給圧BPの一時的な急上昇を防止して、減速時の空燃比制御性を向上させる。
以下、ECU38が実行する図4乃至図6の加速時スロットル制御用の各プログラム及び図7乃至図9の減速時スロットル制御用の各プログラムの処理内容を説明する。
[加速時スロットル緩開き制御実行判定]
図4に示す加速時スロットル緩開き制御実行判定プログラムは、ECU38の電源オン中に所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、スロットル緩開き制御実行フラグがオンされているか否かを判定する。スロットル緩開き制御実行フラグがオフされていると判定された場合には、次のステップ102〜104で、スロットル緩開き制御を実行する加速時であるか否かを、例えば、次の(1) 〜(3) の条件を全て満たすか否かによって判定する。
(1) アクセル開度が前回値よりも大きいこと(ステップ102)
(2) 要求スロットル開度の前回値TArq(i-1) が所定値(全閉付近の値)よりも小さいこと(ステップ103)
(3) 過給圧の前回値BP(i-1) が所定値(大気圧よりも少し高い値)よりも高いこと(ステップ104)
上記(1) 〜(3) の条件を全て満たせば、スロットル緩開き制御を実行する加速時であると判定するが、上記(1) 〜(3) の条件のうちいずれか1つでも満たさない条件があれば、スロットル緩開き制御を実行する加速時ではないと判定する。スロットル緩開き制御を実行する加速時ではないと判定された場合には、スロットル緩開き制御実行フラグをオフにしたまま、本プログラムを終了する。
その後、上記ステップ102〜104で、スロットル緩開き制御を実行する加速時であると判定された時点で、ステップ105に進み、スロットル緩開き制御実行フラグをオンにセットすると共に、スロットル緩開き制御の継続時間をカウントする制御時間カウンタのカウント値をリセットする。
スロットル緩開き制御実行フラグをオンした後は、ステップ106に進み、制御時間カウンタのカウント値をカウントアップした後、ステップ107に進み、制御時間カウンタのカウント値が所定値を越えたか否かを判定する。この所定値は、スロットル緩開き制御を開始してからスロットルバルブ15の下流側の吸気圧Pがコンプレッサ27とスロットルバルブ15との間の過給圧BPに一致するまでに要する時間に設定されている。
このステップ107で、制御時間カウンタのカウント値が所定値を越えたと判定された時点で、ステップ108に進み、スロットル緩開き制御実行フラグをオフにリセットする。これにより、加速時に所定時間が経過するまでスロットル緩開き制御実行フラグをオンしてスロットル緩開き制御を実行する。
[加速時要求スロットル開度演算]
図5に示す加速時要求スロットル開度演算プログラムは、ECU38の電源オン中に所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、スロットル緩開き制御実行フラグがオンされているか否かを判定する。スロットル緩開き制御実行フラグがオンされていると判定された場合には、ステップ202に進み、後述する図6の加速時要求スロットル開度徐変量演算プログラムを実行して、加速時の要求スロットル開度徐変量ΔTArqを算出する。
この後、ステップ203に進み、要求スロットル開度の前回値TArq(i-1) に加速時の要求スロットル開度徐変量ΔTArqを加算して要求スロットル開度の今回値TA(i) rqを求める。
TArq(i) =TArq(i-1) +ΔTArq
これにより、スロットル緩開き制御実行フラグがオンされている期間は、要求スロットル開度TArqを徐々に増加させて実スロットル開度TAを緩やかに増加させる。
その後、上記ステップ201で、スロットル緩開き制御実行フラグがオフされていると判定された時点で、ステップ204に進み、アクセル開度等に応じた要求スロットル開度TArqを算出する。これにより、スロットル緩開き制御の実行後に、要求スロットル開度TArqを急増加させて実スロットル開度TAを速やかに増加させる。
[加速時要求スロットル開度徐変量演算]
図6に示す加速時要求スロットル開度徐変量演算プログラムは、前記図5の加速時要求スロットル開度演算プログラムのステップ202で実行されるサブルーチンである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ301で、過給圧センサ39で検出した過給圧BPを読み込んだ後、次のステップ302で、スロットル開度センサ16で検出した実スロットル開度TAを読み込む。
この後、ステップ303に進み、過給圧BPと実スロットル開度BPとをパラメータとする加速時の要求スロットル開度徐変量ΔTAのマップを検索して、過給圧BPと実スロットル開度TAとに応じた加速時の要求スロットル開度徐変量ΔTAを算出する。この加速時の要求スロットル開度徐変量ΔTAのマップは、実スロットル開度TAの増加速度が過給圧BPの急低下を防止できる上限許容値付近となるように設定されている。
この後、ステップ304に進み、スロットル緩開き制御実行フラグがオンされているか否かを判定する。スロットル緩開き制御実行フラグがオンされていると判定された場合には、ステップ305に進み、ECU38のRAMに記憶された加速時の要求スロットル開度徐変量ΔTA(i) を今回の算出値ΔTAで更新する。
ΔTA(i) =ΔTA
一方、上記ステップ304で、スロットル緩開き制御実行フラグがオフされていると判定された場合には、ステップ306に進み、ECU38のRAMに記憶された加速時の要求スロットル開度徐変量ΔTA(i) を前回値ΔTA(i-1) でホールドする。
ΔTA(i) =ΔTA(i-1)
[減速時スロットル緩閉じ制御実行判定]
図7に示す減速時スロットル緩閉じ制御実行判定プログラムは、ECU38の電源オン中に所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ401で、スロットル緩閉じ制御実行フラグがオンされているか否かを判定する。スロットル緩閉じ制御実行フラグがオフされていると判定された場合には、次のステップ402〜404で、スロットル緩閉じ制御を実行する減速時であるか否かを、例えば、次の(1) 〜(3) の条件を全て満たすか否かによって判定する。
(1) アクセル開度が前回値よりも小さいこと(ステップ402)
(2) 要求スロットル開度の前回値TArq(i-1) が所定値(全開付近又はそれよりも少し低い値)よりも大きいこと(ステップ403)
(3) 過給圧の前回値BP(i-1) が所定値(大気圧よりも少し高い値)よりも高いこと(ステップ404)
上記(1) 〜(3) の条件を全て満たせば、スロットル緩閉じ制御を実行する減速時であると判定するが、上記(1) 〜(3) の条件のうちいずれか1つでも満たさない条件があれば、スロットル緩閉じ制御を実行する減速時ではないと判定する。スロットル緩閉じ制御を実行する減速時ではないと判定された場合には、スロットル緩閉じ制御実行フラグをオフにしたまま、本プログラムを終了する。
その後、上記ステップ402〜404で、スロットル緩閉じ制御を実行する減速時であると判定された時点で、ステップ405に進み、スロットル緩閉じ制御実行フラグをオンにセットすると共に、スロットル緩閉じ制御の継続時間をカウントする制御時間カウンタのカウント値をリセットする。
スロットル緩閉じ制御実行フラグをオンした後は、ステップ406に進み、制御時間カウンタのカウント値をカウントアップした後、ステップ407に進み、制御時間カウンタのカウント値が所定値を越えたか否かを判定する。この所定値は、スロットル緩閉じ制御を開始してから過給圧BPが減速前の値よりも低くなるまでに要する時間に設定されている。
このステップ407で、制御時間カウンタのカウント値が所定値を越えたと判定された時点で、ステップ408に進み、スロットル緩閉じ制御実行フラグをオフにリセットする。これにより、減速時に所定時間が経過するまでスロットル緩閉じ制御実行フラグをオンしてスロットル緩閉じ制御を実行する。
[減速時要求スロットル開度演算]
図8に示す減速時要求スロットル開度演算プログラムは、ECU38の電源オン中に所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ501で、スロットル緩閉じ制御実行フラグがオンされているか否かを判定する。スロットル緩閉じ制御実行フラグがオンされていると判定された場合には、ステップ502に進み、後述する図9の減速時要求スロットル開度徐変量演算プログラムを実行して、減速時の要求スロットル開度徐変量ΔTArqを算出する。
この後、ステップ503に進み、要求スロットル開度の前回値TArq(i-1) から減速時の要求スロットル開度徐変量ΔTArqを減算して要求スロットル開度の今回値TA(i) rqを求める。
TArq(i) =TArq(i-1) −ΔTArq
これにより、スロットル緩閉じ制御実行フラグがオンされている期間は、要求スロットル開度TArqを徐々に減少させて実スロットル開度TAを緩やかに減少させる。
その後、上記ステップ501で、スロットル緩閉じ制御実行フラグがオフされていると判定された時点で、ステップ504に進み、アクセル開度等に応じた要求スロットル開度TArqを算出する。これにより、スロットル緩閉じ制御の実行後に、要求スロットル開度TArqを急減少させて実スロットル開度TAを速やかに減少させる。
[減速時要求スロットル開度徐変量演算]
図9に示す減速時要求スロットル開度徐変量演算プログラムは、前記図8の減速時要求スロットル開度演算プログラムのステップ502で実行されるサブルーチンである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ601で、過給圧センサ39で検出した過給圧BPを読み込んだ後、次のステップ602で、スロットル開度センサ16で検出した実スロットル開度TAを読み込む。
この後、ステップ603に進み、過給圧BPと実スロットル開度BPとをパラメータとする減速時の要求スロットル開度徐変量ΔTAのマップを検索して、過給圧BPと実スロットル開度TAとに応じた減速時の要求スロットル開度徐変量ΔTAを算出する。この減速時の要求スロットル開度徐変量ΔTAのマップは、実スロットル開度TAの減少速度が過給圧BPの急上昇を防止できる上限許容値付近となるように設定されている。
この後、ステップ604に進み、スロットル緩閉じ制御実行フラグがオンされているか否かを判定する。スロットル緩閉じ制御実行フラグがオンされていると判定された場合には、ステップ605に進み、ECU38のRAMに記憶された減速時の要求スロットル開度徐変量ΔTA(i) を今回の算出値ΔTAで更新する。
ΔTA(i) =ΔTA
一方、上記ステップ604で、スロットル緩閉じ制御実行フラグがオフされていると判定された場合には、ステップ606に進み、ECU38のRAMに記憶された減速時の要求スロットル開度徐変量ΔTA(i) を前回値ΔTA(i-1) でホールドする。
ΔTA(i) =ΔTA(i-1)
以上説明した本実施例1では、図2に示すように、加速時に、まず、要求スロットル開度TArqを徐々に増加させて実スロットル開度TAを緩やかに開くスロットル緩開き制御を行った後に、要求スロットル開度TArqを急増加させて実スロットル開度TAを速やかに開くようにしたので、吸入空気量(ひいてはトルク)をステップ的に変化させることなくスムーズに開くことができて、スムーズな加速感を得ることができ、加速時のドライバビリティを確保することができる。また、加速初期のスロットル緩開き制御によって過給圧BPの一時的な急低下を防止することができて、加速時の空燃比制御性を向上させることができ、加速時の排気エミッションを向上させることができる。
更に、図3に示すように、減速時に、まず、要求スロットル開度TArqを徐々に減少させて実スロットル開度TAを緩やかに減少させるスロットル緩閉じ制御を行った後に、要求スロットル開度TArqを急減少させて実スロットル開度TAを速やかに減少させるようにしたので、吸入空気量(ひいてはトルク)をステップ的に変化させることなくスムーズに減少させることができて、スムーズな減速感を得ることができ、減速時のドライバビリティを確保することができる。また、減速初期のスロットル緩閉じ制御によって過給圧BPの一時的な急上昇を防止することができて、減速時の空燃比制御性を向上させることができ、減速時の排気エミッションを向上させることができると共に、過給圧BPの過上昇を防止して吸気系やエンジン11等の故障を防止することができる。更に、減速初期のスロットル緩閉じ制御によって、ABV29やWGV33の開放前に過給圧BPの急上昇を防止することができるため、ABV29やWGV33の作動回数を低減できるという利点もある。
このように、本実施例1では、加速時や減速時に過給圧BPの急低下や急上昇を防止することができるため、筒内吸入空気量を予測するシステムにおいて、過給圧BPの急低下や急上昇による筒内吸入空気量予測値のずれを防止して、筒内吸入空気量の予測精度を向上させることができる。
更に、トルク制御において、スロットルバルブ15の上流側と下流側の圧力の比(過給圧BPと吸気圧Pの比)と要求空気量とに基づいて要求スロットル開度を算出するシステムでは、加速時や減速時に過給圧BPが変動すると、要求スロットル開度が変動して、トルク変動が発生するが、本実施例1では、加速時や減速時に過給圧BPの急低下や急上昇を防止することができるため、要求スロットル開度の変動を防止して、トルク変動を防止することができる。
また、本実施例1では、加速時や減速時に、過給圧BPや実スロットル開度TAに応じて過給圧BPの急低下や急上昇を防止できる実スロットル開度TAの変化速度(増加速度又は減少速度)の上限許容値が変化することを考慮して、スロットル緩開き制御やスロットル緩閉じ制御を行う際に、過給圧BPと実スロットル開度TAとに応じて要求スロットル開度徐変量ΔTAを算出して実スロットル開度TAの変化速度を設定するようにしたので、実スロットル開度TAの変化速度を、過給圧BPの急低下や急上昇を防止できる上限許容値付近に設定することができ、加速レスポンスや減速レスポンスを適度に確保しながら過給圧BPの急低下や急上昇を防止することができる。
次に、図10乃至図12を用いて本発明の実施例2を説明する。
前記実施例1では、加速時に所定時間だけスロットル緩開き制御を行い、減速時に所定時間だけスロットル緩閉じ制御を行うようにしたが、本実施例2では、図10の加速時スロットル緩開き制御実行判定プログラムを実行することで、加速時に実スロットル開度TAが所定開度よりも大きくなるまでスロットル緩開き制御を行い、図11の減速時スロットル緩閉じ制御実行判定プログラムを実行することで、減速時に実スロットル開度TAが所定開度よりも小さくなるまでスロットル緩閉じ制御を行うようにしている。
以下、図10の加速時スロットル緩開き制御実行判定プログラム及び図11の減速時スロットル緩閉じ制御実行判定プログラムの処理内容を説明する。
図10に示す加速時スロットル緩開き制御実行判定プログラムでは、ステップ101で、スロットル緩開き制御実行フラグがオフされていると判定された場合に、ステップ102〜104で、スロットル緩開き制御を実行する加速時であるか否かを判定し、スロットル緩開き制御を実行する加速時であると判定された時点で、ステップ105aに進み、スロットル緩開き制御実行フラグをオンにセットする。
スロットル緩開き制御実行フラグをオンした後は、ステップ107aに進み、実スロットル開度TAが所定開度よりも大きいか否かを判定する。この所定開度(つまりスロットル緩開き制御を終了するスロットル開度)は、吸気圧Pが過給圧BPに一致するスロットル開度に設定されている。吸気圧Pが過給圧BPに一致した後は、スロットル開度を速やかに増加させても過給圧BPが急低下しないからである。
このステップ107aで、実スロットル開度TAが所定開度よりも大きいと判定された時点で、ステップ108に進み、スロットル緩開き制御実行フラグをオフにリセットする。これにより、加速時に実スロットル開度TAが所定開度よりも大きくなるまでスロットル緩開き制御実行フラグをオンしてスロットル緩開き制御を実行する。
図11に示す減速時スロットル緩閉じ制御実行判定プログラムでは、ステップ401で、スロットル緩閉じ制御実行フラグがオフされていると判定された場合に、ステップ402〜404で、スロットル緩閉じ制御を実行する減速時であるか否かを判定し、スロットル緩閉じ制御を実行する減速時であると判定された時点で、ステップ405aに進み、スロットル緩閉じ制御実行フラグをオンにセットする。
スロットル緩閉じ制御実行フラグをオンした後は、ステップ407aに進み、実スロットル開度TAが所定開度よりも小さいか否かを判定する。この所定開度(つまりスロットル緩閉じ制御を終了するスロットル開度)は、過給圧BPが減速前の値よりも低くなるスロットル開度に設定されている。過給圧BPが減速前の値よりも低くなった後は、スロットル開度を速やかに減少させても過給圧BPが急上昇しないからである。
このステップ407aで、実スロットル開度TAが所定開度よりも小さいと判定された時点で、ステップ408に進み、スロットル緩閉じ制御実行フラグをオフにリセットする。これにより、減速時に実スロットル開度TAが所定開度よりも小さくなるまでスロットル緩閉じ制御実行フラグをオンしてスロットル緩閉じ制御を実行する。
以上説明した本実施例2では、加速時に実スロットル開度TAが所定開度(吸気圧Pが過給圧BPに一致するスロットル開度)よりも大きくなるまでスロットル緩開き制御を行うようにしたので、加速時に実スロットル開度TAを速やかに増加させても過給圧BPが急低下しないスロットル開度領域となるまでスロットル緩開き制御を継続することができる。尚、加速時に吸気圧センサ18で検出した吸気圧Pが過給圧センサ39で検出した過給圧BPに一致するまでスロットル緩開き制御を行うようにしても良い。
また、本実施例2では、減速時に実スロットル開度TAが所定開度(過給圧BPが減速前の値よりも低くなるスロットル開度)よりも小さくなるまでスロットル緩閉じ制御を行うようにしたので、減速時に実スロットル開度TAを速やかに減少させても過給圧BPが急上昇しないスロットル開度領域となるまでスロットル緩閉じ制御を継続することができる。尚、減速時に過給圧センサ39で検出した過給圧BPが減速前の値よりも低くなるまでスロットル緩閉じ制御を行うようにしても良い。
また、減速時にスロットル開度を急減少させると、サージングが発生するサージ領域(図12参照)に入って、サージ音が発生することがある。そこで、所定開度(スロットル緩閉じ制御を終了するスロットル開度)は、サージ領域に入らないスロットル開度にしても良い。このようにすれば、減速時にサージ領域に入らないスロットル開度に到達するまでスロットル緩閉じ制御を継続して、サージ音の発生を防止することができる。
また、上記各実施例1,2では、スロットル緩開き制御やスロットル緩閉じ制御を行う際に、過給圧BPと実スロットル開度TAとに応じて要求スロットル開度徐変量ΔTAを算出して実スロットル開度TAの変化速度(増加速度又は減少速度)を設定するようにしたが、これに限定されず、スロットル緩開き制御やスロットル緩閉じ制御の制御前の運転状態(過給圧BP、吸気圧P、要求スロットル開度TArq、実スロットル開度TA、吸入空気量等)、制御中の運転状態のうちの少なくとも1つ又は2つ以上に基づいてスロットル開度の変化速度を設定するようにしても良い。
本発明の実施例1におけるエンジン制御システム全体の概略構成図である。 実施例1の加速時のスロットル制御の実行例を示すタイムチャートである。 実施例1の減速時のスロットル制御の実行例を示すタイムチャートである。 実施例1の加速時スロットル緩開き制御実行判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の加速時要求スロットル開度演算プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の加速時要求スロットル開度徐変量演算プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の減速時スロットル緩閉じ制御実行判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の減速時要求スロットル開度演算プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の減速時要求スロットル開度徐変量演算プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の加速時スロットル緩開き制御実行判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の減速時スロットル緩閉じ制御実行判定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 サージ領域を説明するための図である。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管(吸気通路)、15…スロットルバルブ、16…スロットル開度センサ、18…吸気圧センサ、20…燃料噴射弁、21…点火プラグ、22…排気管、25…過給機、26…排気タービン、27…コンプレッサ、38…ECU(加速時スロットル制御手段,減速時スロットル制御手段)、39…過給圧センサ

Claims (9)

  1. 内燃機関の吸気通路のうちのスロットルバルブよりも上流側に設けたコンプレッサで吸入空気を過給する過給機を備えた過給機付き内燃機関のスロットル制御装置において、
    加速初期に前記スロットルバルブの開度(以下「スロットル開度」という)を緩やかに増加させるスロットル緩開き制御を行う加速時スロットル制御手段を備えていることを特徴とする過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
  2. 前記加速時スロットル制御手段は、前記スロットル緩開き制御を行う際に、該スロットル緩開き制御前の運転状態、前記コンプレッサと前記スロットルバルブとの間の過給圧、前記スロットル開度、吸入空気量のうちの少なくとも1つに基づいて前記スロットル開度の増加速度を設定することを特徴とする請求項1に記載の過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
  3. 前記加速時スロットル制御手段は、加速時に前記スロットル開度が所定開度よりも大きくなるまで前記スロットル緩開き制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
  4. 前記所定開度は、前記スロットルバルブ下流側の吸気圧が前記コンプレッサと前記スロットルバルブとの間の過給圧にほぼ一致するスロットル開度であることを特徴とする請求項3に記載の過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
  5. 内燃機関の吸気通路のうちのスロットルバルブよりも上流側に設けたコンプレッサで吸入空気を過給する過給機を備えた過給機付き内燃機関のスロットル制御装置において、
    減速初期に前記スロットルバルブの開度(以下「スロットル開度」という)を緩やかに減少させるスロットル緩閉じ制御を行う減速時スロットル制御手段を備えていることを特徴とする過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
  6. 前記減速時スロットル制御手段は、前記スロットル緩閉じ制御を行う際に、該スロットル緩閉じ制御前の運転状態、前記コンプレッサと前記スロットルバルブとの間の過給圧、前記スロットル開度、吸入空気量のうちの少なくとも1つに基づいて前記スロットル開度の減少速度を設定することを特徴とする請求項5に記載の過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
  7. 前記減速時スロットル制御手段は、減速時に前記スロットル開度が所定開度よりも小さくなるまで前記スロットル緩閉じ制御を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
  8. 前記所定開度は、前記コンプレッサと前記スロットルバルブとの間の過給圧が減速前の値よりも低くなるスロットル開度であることを特徴とする請求項7に記載の過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
  9. 前記所定開度は、サージングが発生するサージ領域に入らないスロットル開度であることを特徴とする請求項7に記載の過給機付き内燃機関のスロットル制御装置。
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