JP2007257956A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】酸化剤極側からの排出ガスによって燃料極側からの排出ガスの希釈を行いつつも、燃料電池を湿潤状態に制御する。
【解決手段】制御部40は、燃料電池スタック1の反応に必要な含水状態を基準として、この燃料電池スタック1の乾燥状態を推定する。また、制御部40は、燃料電池スタック1の発電状態に応じて設定される運転圧力に基づいて、空気調圧弁23およびコンプレッサ21の回転数を制御することにより、酸化剤極に供給される空気圧力を制御する。この場合、制御部40は、燃料電池スタック1が乾燥していると推定した場合には、酸化剤極に供給される空気圧力が運転圧力よりも大きくなるように、供給される空気圧力を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに係り、特に、燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力制御に関する。
従来より、燃料極に燃料ガス(例えば、水素)を供給し、酸化剤極に酸化剤ガス(例えば、空気)を供給することにより、これらのガスを電気化学的に反応させて発電を行う燃料電池が知られている。この類の燃料電池のうち、固体高分子型の燃料電池では、プロトン導電性電解質としての機能を確保すべく、燃料電池に水を供給して固体高分子膜を飽和含水状態に維持する必要がある。
例えば、特許文献1には、次のような手法が開示されている。燃料電池に持ち込まれる流入水量に、発電によって生成される生成水量を加算した値から、燃料電池の酸化剤極側の排出ガスによって外部に持ち出される流出水量を減算することにより、収支水量が計算される。そして、この収支水量に基づいて、空気流量を制御することにより、燃料電池を構成する電解質膜が湿潤状態となるように制御される。
特開2004−119052号公報
ところで、燃料電池システムには、燃料電池の燃料極側から排出される排出ガスを、酸化剤極側から排出される排出ガスで希釈して排出するシステムがある。このシステムでは、燃料極側からの排出ガスを希釈するために、酸化剤極側に供給する酸化剤ガスの流量に下限値が存在する。そのため、燃料極側からの排出ガスを希釈するために必要な酸化剤ガスの供給流量が、発電に必要な酸化剤ガスの供給流量よりも多い場合があり、この場合には、燃料電池を通過する酸化剤ガスの流量が多いため、燃料電池から持ち出される水分量が増加し、燃料電池を湿潤状態に制御することが困難となる可能性がある。また、このようなケースにおいて、燃料極に供給される燃料ガスの圧力が増加した場合には、燃料ガスの排出量も増加する。そのため、燃料極側からの排出ガスの希釈に必要な酸化剤ガスの流量もこれに応じて増えるため、燃料電池を湿潤状態に制御することがさらに困難となる可能性がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、酸化剤極側からの排出ガスによって燃料極側からの排出ガスの希釈を行いつつも、燃料電池を湿潤状態に制御することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、燃料電池と、酸化剤ガス供給流路と、酸化剤ガス排出流路と、バイパス流路と、圧力調整手段と、推定手段と、圧力制御手段とを有する燃料電池システムを提供する。ここで、燃料電池は、燃料極に燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤極に酸化剤ガスが供給されることにより、燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて電力を発生する。酸化剤ガス供給流路は、燃料電池に酸化剤ガスを供給する。酸化剤ガス排出流路は、燃料電池の酸化剤極側から排出される排出ガスを外部に排出するとともに、燃料電池の燃料極側から排出される排出ガスを希釈して排出する。バイパス流路は、燃料電池をバイパスして、酸化剤ガス供給流路側から酸化剤ガス排出流路側に酸化剤ガスが流れる。圧力調整手段は、燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力を調整する。推定手段は、燃料電池の反応に必要な含水状態を基準として、この燃料電池の乾燥状態を推定する。圧力制御手段は、燃料電池の発電状態に応じて設定される運転圧力に基づいて、圧力調整手段を制御することにより、燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力を制御する。この場合、圧力制御手段は、推定手段によって燃料電池が乾燥していると推定された場合には、燃料電池に供給される酸化剤ガスの圧力が運転圧力よりも大きくなるように、圧力調整手段を制御する。
本発明によれば、燃料電池が乾燥している場合には、供給される酸化剤ガスの圧力が運転圧力よりも大きくなるように制御されるため、燃料電池から持ち出される水分量が運転圧力時のそれよりも減少する。そのため、燃料電池の乾燥傾向が抑制され、電解質膜を湿潤状態に制御することができる。また、供給される酸化剤ガスの圧力を増加させることにより、バイパス流路を流れる酸化剤ガスの流量が増加するため、燃料電池側に流れる酸化剤ガスの流量を増やさずとも、希釈空気流量を確保することができる。これにより、電解質膜を最適な湿潤状態に制御することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図である。燃料電池システムは、例えば、車両を駆動する電動モータの電源として、車両に搭載されている。
燃料電池システムは、固体高分子電解質膜を挟んで酸化剤極と燃料極とを対設した燃料電池構造体(燃料電池セル)をセパレータで挟持して、これを複数積層して構成される燃料電池スタック1を備える。この燃料電池スタック1は、燃料極に燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤極に酸化剤ガスが供給されることにより、これらのガスを電気化学的に反応させて電力を発生する。本実施形態では、燃料ガスとして水素を、酸化剤ガスとして酸素を用いるケースについて説明する。
燃料電池システムには、燃料電池スタック1に水素を供給するための水素系と、燃料電池スタック1に空気を供給するための空気系と、燃料電池スタック1を冷却するための冷却系とが備えられている。
水素系において、燃料ガスである水素は、燃料タンク10(例えば、高圧水素ボンベ)に貯蔵された状態から、水素供給流路L1を介して燃料電池スタック1に供給される。具体的には、燃料タンク10には燃料タンク元弁(図示せず)が設けられており、この燃料タンク元弁が開状態となると、燃料タンク10からの高圧水素ガスは、その下流に設けられた減圧弁(図示せず)によって機械的に所定の圧力まで減圧される。減圧された水素は、減圧弁よりも下流に設けられた水素調圧弁11によって更に減圧された後に、燃料電池スタック1に供給される。水素調圧弁11は、燃料電池スタック1へ供給される水素圧力が所望の値となるように、後述する制御部40によってその開度が制御される。
燃料電池スタック1の燃料極側から排出されるガス(未使用の水素を含むガス)は、水素循環流路L2へと排出される。この水素循環流路L2は、他方の端部が水素調圧弁11よりも下流側の水素供給流路L1に接続されている。水素循環流路L2には、例えば、水素循環ポンプ12といった水素循環手段が設けられている。この水素循環手段により、燃料極側からの排出ガスはその供給側へと循環され、燃料電池スタック1における反応効率の向上を図ることができる。
ところで、酸化剤ガスとして空気を用いた場合、空気中の窒素が酸化剤極から燃料極に透過するため、水素系におけるガスの窒素濃度が増加し、水素分圧が減少する傾向となる。そのため、水素循環流路L2には、水素系内のガスを排出する水素排出流路L3が接続されている。水素排出流路L3には、パージ弁13が設けられており、このパージ弁13の開閉状態を切り替えることにより、水素循環流路L2を流れる排出ガス(窒素、未使用な水素等を含むガス)が外部に排出される。パージ弁13は、燃料電池スタック1の運転状態に応じて、その開閉状態が制御部40によって制御される。パージ弁13は、基本的に閉状態に制御されているが、燃料極における窒素濃度を推定して、或いは、所定の周期毎に、必要に応じて閉状態から開状態へと切り替えられる。これにより、未反応な水素とともに窒素が水素系からパージされ、水素分圧の減少を抑制することができる。
空気系において、酸化剤ガスである空気は、例えば、大気が空気供給装置20によって取り込まれると、これがコンプレッサ21によって加圧され、空気供給流路L4を介して燃料電池スタック1に供給される。燃料電池スタック1の酸化剤極側から排出されるガス(酸素が消費された空気)は、空気排出流路L5を介して外部(大気)に排出される。この空気排出流路L5には、空気調圧弁23が設けられている。空気調圧弁23は、燃料電池スタック1に供給される空気圧力と空気流量とが所望の値となるように、その開度が、コンプレッサ21の駆動量(回転数)とともに制御部40によって制御される。
また、本実施形態において、酸化剤ガス供給流路L4のコンプレッサ21よりも下流側と、酸化剤ガス排出流路L5の空気調圧弁23の下流側との間には、燃料電池スタック1をバイパスして、酸化剤ガス供給流路L4側から酸化剤ガス排出流路L5側に空気が流れるバイパス流路L6が設けられている。このバイパス流路L6には、自己の開閉状態に応じて、空気の流れを遮断可能なバイパス弁24が設けられている。バイパス弁24の開閉状態は、後述するように、制御部40によって制御される。また、空気排出流路L5には、バイパス流路L6との接続部位よりも下流側に、水素排出流路L3の端部が接続されている。これにより、水素排出流路L3を介して排出される燃料極側からの排出ガスは、空気排出流路L5を流れる排出ガスによって希釈されて大気へと放出される。
冷却系は、燃料電池スタック1を冷却する冷媒(本実施形態では、冷却水)が循環するスタック冷却流路L7,L8を有しており、このスタック冷却流路L7,L8には、冷媒を冷却するラジエータ31と、冷媒を循環させる冷媒循環ポンプ32とが設けられている。ラジエータ31によって冷却された冷媒は、冷媒循環ポンプ32を駆動することにより、冷却流路L7を介して、燃料電池スタック1側へと供給される。スタック冷却流路L7,L8は、燃料電池スタック1内においてその流路が細かく分岐しており、これにより、燃料電池スタック1は、その内部が全体に亘り冷却されるようになっている。燃料電池スタック1の冷却によって温度が上昇した冷媒は、冷却流路L8を経由して、ラジエータ31へと再度供給される。冷媒循環ポンプ32の駆動量(回転数)は、スタック冷却流路L7,L8を循環する冷媒の温度が所望の値となるように、制御部40によって制御される。
制御部40は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースを主体に構成されるマイクロコンピュータを用いることができる。この制御部40は、ROMに記憶された制御プログラムに従い、システムの各部を制御することにより、燃料電池スタック1の運転状態を制御する。この制御部40には、燃料電池スタック1の運転状態を検出するために、センサ41〜44,48を含む各種センサからの検出信号が入力されている。ここで、水素圧力センサ41は、燃料電池スタック1の燃料極に供給される水素の圧力を検出するセンサであり、水素供給流路L1の燃料電池スタック1の入口付近に設けられている。流量計42は、コンプレッサ21から供給される空気の流量を検出するセンサであり、空気供給流路L4の空気供給装置20とコンプレッサ21との間に設けられている。空気圧力センサ43は、燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される空気の圧力を検出するセンサであり、空気供給流路L4の燃料電池スタック1の入口付近に設けられている。スタック温度センサ44は、燃料電池スタック1の温度(以下「スタック温度」という)を検出するセンサであり、例えば、燃料電池スタック1に取り付けられている。なお、例えば、燃料電池スタック1から流出する冷媒の温度を検出することにより、スタック温度を検出してもよい。電流計48は、燃料電池スタック1の発電電流を検出するセンサである。
本実施形態との関係において、制御部40は、その主たる特徴として、空気供給の制御を行う。具体的には、制御部40は、燃料電池スタック1の反応に必要な含水状態を基準として、燃料電池スタック1(特に、酸化剤極)の乾燥状態を推定する。また、制御部40は、運転圧力に基づいて、空気調圧弁23を制御することにより、酸化剤極に供給される空気の圧力を制御する。この運転圧力は、燃料電池スタック1の発電状態に応じて設定される圧力であり、燃料電池スタック1の運転状況に拘わらず一定の固定値、或いは、燃料電池スタック1から取り出す出力や温度に応じて設定される可変圧、或いは、燃料極に供給される水素圧力に応じて設定される圧力のことである。この場合、制御部40は、燃料電池スタック1が乾燥していると推定した場合には、酸化剤極に供給される空気圧力が運転圧力よりも大きくなるように制御する。
以下、このような構成を有する燃料電池システムにおける空気供給制御について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、所定周期毎に呼び出され、制御部40によって実行される。なお、初期的には、バイパス弁24は閉状態に設定されている。
まず、ステップ10において、電流計48によって検出される燃料電池スタック1の発電電流Ieが読み込まれる。読み込まれた発電電流Ieは、制御部40の記憶領域に格納され、これにより、従前に記憶されていたデータ(発電電流Ie)が更新される。なお、制御部40の記憶領域には、2サイクル分の発電電流Ieが格納されるようになっており、最も古いデータが現在読み込まれたデータによって更新される。そのため、制御部40の記憶領域には、本サイクルにおいて読み込まれた発電電流Ieと、前回のサイクルにおいて読み込まれた発電電流Ieとが格納されていることとなる。
ステップ11において、本サイクルにおいて読み込まれた発電電流Ieが、第1の電流判定値Ith1よりも小さいか否かが判定される。この第1の電流判定値Ith1は、バイパス弁24によってバイパス流路L6を遮断するか否かを判定するための閾値である。通常、酸化剤極に供給される空気流量は、水素排出流路L3からの水素を希釈するために必要な空気流量(以下「希釈空気流量」という)と、燃料電池スタック1の発電に必要な空気流量(以下「発電空気流量」という)とを比較し、その値が大きい方に決定される。希釈空気流量と、発電空気流量とは、実験やシミュレーションを通じて、発電電流Ieに応じた最適値がそれぞれ決定されている。発電電流Ieが大きいケースでは、発電空気流量が希釈空気流量を上回るため、燃料電池スタック1からの排出空気のみによって希釈を十分に行うことができるため、バイパス流路L6を開放する必要ない。一方で、発電電流Ieが小さいケースでは、希釈空気流量が発電空気流量を上回るため、燃料電池スタック1には過剰な空気が供給されることとなり、乾燥傾向となる。そのため、バイパス流路L6を開放し、供給される空気の一部をバイパスさせることにより、燃料電池スタック1に過剰な空気を供給することなく、希釈空気を確保する必要がある。したがって、第1の電流判定値Ith1は、バイパス流路L6を遮断したままでも、すなわち、バイパス流路L6を開放して希釈用の空気流量を確保せずとも、排出水素の希釈が行えるような発電電流Ieの下限値が、希釈空気流量と発電空気流量との関係から実験やシミュレーションを通じて設定されている。
ステップ11において肯定判定された場合、すなわち、発電電流Ieが第1の電流判定値Ith1よりも小さい場合には、ステップ12に進み、バイパス弁24が開状態に制御される。一方、ステップ11において否定判定された場合、すなわち、発電電流Ieが第1の電流判定値Ith1以上の場合には、ステップ13に進み、バイパス弁24が閉状態に制御される。
ステップ14において、発電電流Ieが第2の発電電流判定値Ith2よりも小さいか否かが判定される。この第2の発電電流判定値Ith2は、燃料電池スタック1の乾燥状態に応じて空気圧力の調整を行うか否かを判定するための閾値である。すなわち、このステップ14では、発電電流Ieと第2の発電電流判定値Ith2とを比較することにより、燃料電池スタック1の発電に伴い生成される生成水の量が多いか否かが判定される。そのため、この第2の電流判定値Ith2は、発電能力が確保できる程度に、生成水の量が多いと認められるような発電電流Ieの下限値が、実験やシミュレーションを通じて予め決定されている。
このステップ14において肯定判定された場合、すなわち、発電電流Ieが第2の発電電流判定値Ith2よりも小さい場合には、ステップ15に進む。一方、ステップ14において否定判定された場合、すなわち、発電電流Ieが第2の発電電流判定値Ith2以上の場合には、ステップ15以降の処理をスキップして、後述するステップ23に進む。
ステップ15において、スタック温度センサ44によって検出されるスタック温度Tcが読み込まれる。
ステップ16において、乾燥圧力Pdが算出される。一般に、同一温度の環境下において、ある圧力状態(以下「第1の圧力」という)の気体に含まれる水蒸気量は、この第1の圧力よりも高い圧力状態の気体に含まれる水蒸気量よりも多くなる。すなわち、燃料電池スタック1に供給される空気圧力が高い程、燃料電池スタック1からの排出ガスに含まれる水分量が少なくなる。そのため、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある場合には、供給する空気圧力を増加させることにより、燃料電池スタック1から持ち出される水分量が減少し、燃料電池スタック1の乾燥を抑制することができる。このような観点から、ステップ16では、燃料電池スタック1の乾燥状態に応じて、燃料電池スタック1の乾燥を抑制する、具体的には、電解質膜の乾燥を抑制するような空気圧力が乾燥圧力Pdとして算出される。
スタック温度Tcは燃料電池スタック1の乾燥状態と相関がある。そこで、制御部40には、発電電流Ieおよびスタック温度Tcに対応する乾燥圧力Pdの関係が規定されたマップ或いは計算式が内部データとして格納されている。この内部データは、実験やシミュレーションを通じて、種々の発電電流Ie毎に、スタック温度Tcを変化させながら、燃料電池スタック1の乾燥が抑制されるような空気の供給圧力(乾燥圧力Pd)を予め取得することにより、作成することができる。図3は、ある発電電流Ieにおける、スタック温度Tcと、乾燥圧力Pdとの対応関係を示す説明図である。同図に示すように、乾燥圧力Pdは、スタック温度Tcが大きくなる程、すなわち、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、その値が大きくなる。また、この場合、乾燥圧力Pdは、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される空気圧力が、通常の運転圧力よりも大きくなるようになっている。このステップ16では、内部データを参照した上で、スタック温度Tcと発電電流Ieとに基づいて、乾燥圧力Pdを算出する。
ステップ17において、燃料電池スタック1による発電電流Ieの時間変化率(以下「電流変化率」という)dIe/dtが算出される。電流変化率dIe/dtは、記憶領域を参照し、本サイクルにおいて読み込まれた発電電流Ieから、前回のサイクルにおいて読み込まれた発電電流Ieを減算し、この減算された値を制御サイクルの実行周期で除算することにより算出される。
ステップ18において、上限圧力Pmaxが算出される。この上限圧力Pmaxは、燃料電池スタック1に供給される空気圧力のうち、燃料電池スタック1を構成する部品の性能等で決まる空気圧力の上限値であり、電流変化率dIe/dtに応じて可変的に設定される。制御部40には、電流変化率dIe/dtに対応する上限圧力Pmaxの関係が規定されたマップ或いは計算式を実験やシミュレーションを通じ予め所得した上で、これが内部データとして格納されている。図4は、電流変化率dIe/dtと上限圧力Pmaxとの対応関係を示す説明図である。この対応関係において、上限圧力Pは、電流変化率dIe/dtが大きい程、その値が小さくなるような傾向となっている。制御部40は、内部データを参照した上で、ステップ17において算出された電流変化率dIe/dtに基づいて、上限圧力Pmaxを算出する。
ステップ19において、乾燥圧力Pdが上限圧力Pmaxよりも小さいか否かが判定される。このステップ19において肯定判定された場合、すなわち、乾燥圧力Pdが上限圧力Pmaxよりも小さい場合には(Pd<Pmax)、ステップ20に進む。一方、ステップ19において否定判定された場合、すなわち、乾燥圧力Pdが上限圧力以上の場合には(Pd≧Pmax)、ステップ21に進む。
ステップ20において、燃料電池スタック1に供給される空気圧力の目標値である目標圧力Poが乾燥圧力Pdに設定される。一方、ステップ21では、目標圧力Poが上限圧力Pmaxに設定される。そして、ステップ21に続くステップ22において、制御部40は、燃料電池スタック1に対する冷却量の増加制御を行う。例えば、制御部40は、冷媒循環ポンプ32の回転数を増加させて、冷媒の循環流量を増やすといった如くである。
ステップ23において、空気圧力センサ43によって検出される、燃料電池スタック1に供給される空気圧力(以下「入口圧力」という)Pinが読み込まれる。
ステップ24において、燃料電池スタック1に供給される空気圧力の圧力制御が行われる。この圧力制御では、目標圧力Poと、入口圧力Pinとに基づいて、コンプレッサ21の回転数とともに、空気調圧弁23の開度が制御される。具体的には、入口圧力Pinがフィードバックされ、この値が目標圧力Po近づくように、コンプレッサ21の回転数とともに、空気調圧弁23の開度が設定される。なお、ステップ20またはステップ21において、目標圧力Poが設定されていない場合、すなわち、ステップ14において否定判定されたケースでは、このステップ24では、目標圧力Poに通常の運転圧力を設定した上で、これを行う。
このように本実施形態において、燃料電池システムは、燃料電池スタック1と、空気供給流路L4と、空気排出流路L5と、バイパス流路L6と、圧力調整手段と、推定手段と、圧力制御手段とを主体に構成されている。ここで、燃料電池スタック1は、燃料極に燃料ガス(本実施形態では、水素)が供給されるとともに、酸化剤極に酸化剤ガス(本実施形態では、空気)が供給されることにより、燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて電力を発生する。空気供給流路L4は、燃料電池スタック1に空気を供給する。空気排出流路L5は、燃料電池スタック1の酸化剤極側から排出される排出ガスを外部に排出するとともに、燃料電池スタック1の燃料極側から排出される排出ガスを希釈して排出する。バイパス流路L6は、燃料電池スタック1をバイパスして、空気供給流路L4側から空気排出流路L5側に空気が流れる流路である。圧力調整手段は、燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される空気の圧力を調整する手段であり、本実施形態では、コンプレッサ21と空気調圧弁23とがこれに該当する。推定手段は、燃料電池スタック1の反応に必要な含水状態を基準として、この燃料電池スタック1の乾燥状態を推定するものであり、本実施形態では、制御部40がこの機能を担う。圧力制御手段は、燃料電池スタック1の発電状態に応じて設定される運転圧力に基づいて、圧力調整手段を制御することにより、酸化剤極に供給される空気圧力を制御するものであり、本実施形態では、制御部40がこの機能を担う。この場合、圧力制御手段である制御部40は、燃料電池スタック1が乾燥していると推定した場合には、酸化剤極に供給される空気圧力が運転圧力よりも大きくなるように、圧力調整手段を制御する。
かかる構成によれば、燃料電池スタック1、具体的には、これを構成する電解質膜が乾燥している場合には、供給される空気圧力が運転圧力よりも大きくなる。供給される空気圧力を増加させた場合には、増加させる以前の状態と比較して、燃料電池スタック1から持ち出される水分量が減少する。そのため、燃料電池スタック1が乾燥している場合には、供給される空気圧力を増加させることにより、乾燥傾向が抑制され、電解質膜を湿潤状態に制御することができる。これにより、燃料電池システムを効率良く運転することが可能となり、その耐久性を向上させることができる。さらに、酸化剤極側から排出される空気で、燃料極側から排出される水素の希釈をしているシステムでは、供給される空気圧力を増加させることにより、バイパス流路L6を流れる流量が増加するため、燃料電池スタック1側に流れる空気流量を増やさずとも、希釈空気流量を確保することができる。これにより、電解質膜を最適な湿潤状態に制御することができるので、燃料電池システムを効率良く運転することができるとともに、その耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態において、圧力制御手段である制御部40は、燃料電池スタック1が乾燥している程、酸化剤極に供給される空気圧力が運転圧力よりも大きくなるように、圧力調整手段を制御する。これにより、燃料電池スタック1の乾燥状態に応じて、供給される空気圧力を制御することができるので、燃料電池スタック1を最適な湿潤状態に制御することができる。
本実施形態において、圧力制御手段である制御部40は、所定の上限圧力Pmaxの範囲内において、酸化剤極に供給される空気圧力を運転圧力よりも大きくしている。これにより、供給される空気圧力が上がり過ぎてしまうといった事態を抑制することができる。そのため、燃料電池スタック1を構成する部品の性能などで決まる運転圧力の上限値を超えることなく燃料電池システムを運転することができる。
本実施形態において、圧力制御手段である制御部40は、燃料電池スタックに要求される負荷の時間変化率(電流変化率dIe/dt)が大きい場合には、上限圧力Pmaxを小さい値に設定する。過渡運転時、すなわち、電流変化率dIe/dtが大きい場合には、圧力制御の誤差が大きくなることが考えられるが、この誤差を考慮して空気圧力の上限値を小さい値に設定することで、過渡運転時でも部品の性能などで決まる運転圧力の上限値を超えることなく燃料電池システムを運転することができる。
また、本実施形態において、燃料電池システムは、燃料電池スタック1の温度Tcを検出するスタック温度センサ(温度検出手段)44をさらに有している。ここで、推定手段である制御部40は、スタック温度センサ44によって検出されるスタック温度Tcが高い程、燃料電池スタック1が乾燥していると推定する。燃料電池スタック1のスタック温度Tcと、燃料電池スタック1との乾燥状態とは相関があるため、スタック温度Tcから、燃料電池スタック1の乾燥状態を推定することができる。これにより、燃料電池スタック1を最適な湿潤状態に制御することができる。
また、本実施形態において、燃料電池システムは、燃料電池スタック1の発電電流Ieを検出する電流計(発電電流検出手段)48と、バイパス流路L6に設けられ、自己の開閉状態に応じて、空気の流れを遮断可能なバイパス弁(開閉手段)24とをさらに有している。ここで、圧力制御手段である制御部40は、電流計48によって検出される発電電流Ieに基づいて、バイパス弁24の開閉状態をさらに制御する(図2に示すステップ11〜13)。希釈空気流量と、発電空気流量との大小関係は、発電電流Ieに依存する。そのため、この発電電流Ieに基づいて、バイパス弁24の開閉状態をさらに制御することにより、適切な状況で、すなわち、燃料電池スタック1を通過する空気流量が発電空気流量よりも多い状況で、バイパス流路L6へと空気をバイパスさせることができる。これにより、電解質膜を最適な湿潤状態に制御することができるので、燃料電池システムを効率良く運転することができるとともに、その耐久性を向上させることができる。
さらに、本実施形態において、圧力制御手段である制御部40は、電流計48によって検出される発電電流Ieに基づいて、酸化剤極に供給される空気圧力が運転圧力よりも大きくなるように、圧力調整手段を制御するか否かを決定する(図2に示すステップ14)。燃料電池スタック1の発電による生成水量は、発電電流Ieが大きい程多くなる傾向にある。そのため、発電電流Ieに基づいて圧力制御を行うことにより、発電による生成水量が少ない場合に限定して、供給される空気圧力を運転圧力よりも大きくすることが可能となる。これにより、燃料電池スタック1の酸化剤極と燃料極とに差圧が生じる時間を最小限に抑えることができるため、燃料電池スタック1の劣化を抑制することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかる燃料電池システムについて説明する。この第2の実施形態にかかる燃料電池システムが第1の実施形態のそれと相違する点は、乾燥圧力Pdの算出方法である。本実施形態の基本的なシステム構成は、第1の実施形態のそれと同じであり、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いることとし、その詳細な説明は省略する。なお、この第2の実施形態にかかる燃料電池システムにおいて、制御部40は、燃料電池システムがシステムを停止してから次回に起動するまでの経過時間をシステム停止時間Tstopとして測定しているとともに、システムが起動してからの経過時間をシステム経過時間Tstartとして測定している。
図5は、本発明の第2の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャートである。まず、ステップ30〜ステップ33において、第1の実施形態におけるステップ10〜ステップ13と同様に、発電電流Ieが読み込まれ、この発電電流Ieと第1の電流判定値Ith1との比較結果に応じてバイパス弁24が開閉制御される。そして、ステップ34において、第1の実施形態におけるステップ14と同様に、発電電流Ieと第2の電流判定値Ith2との比較結果に応じて、乾燥圧力Pdの算出処理へと進む。
ステップ35において、スタック温度センサ44によって検出されるスタック温度Tcが読み込まれる。ステップ36において、乾燥圧力(暫定値)Pd0が算出される。具体的には、第1の実施形態におけるステップ16と同様に、制御部40には、発電電流Ieおよびスタック温度Tcに対応する乾燥圧力Pdの関係が規定されたマップ或いは計算式が内部データとして格納されている。この内部データは、実験やシミュレーションを通じて、種々の発電電流Ie毎に、スタック温度Tcを変化させながら、燃料電池スタック1の乾燥が抑制されるような空気の供給圧力(乾燥圧力Pd)を予め取得することにより、作成することができる。この内部データにおいて、乾燥圧力Pdは、スタック温度Tcが大きくなる程、すなわち、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、その値が大きくなる。また、この場合、乾燥圧力Pdは、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される空気圧力が、通常の運転圧力よりも大きくなるようになっている。このステップ36では、内部データを参照した上で、スタック温度Tcと発電電流Ieとに基づいて、乾燥圧力(暫定値)Pd0が算出される。
ステップ37において、補正値Cが算出される。燃料電池スタック1の乾燥状態は、システム停止時間Tstopと相関があり、一般に、システム停止時間が長い程、燃料電池スタック1は乾燥している傾向にある。そのため、その後にシステムを起動した場合には、システム停止時間Tstopが長い程、燃料電池スタック1は、乾燥傾向が強く、システム停止時間Tstopが短い程、乾燥傾向が弱くなる。また、システム起動後は、燃料電池スタック1における反応に伴い生成水が発生するため、その乾燥状態は、起動直後の状態と比べて、乾燥が抑制される傾向となる。そこで、この補正値Cにより、燃料電池スタック1の乾燥状態の推定に、上述したスタック温度Tcとともに、システム停止時間Tstopを加味する。
図6は、システム停止時間Tstopおよびシステム起動後停止時間Tstartと、補正値Cとの関係を示す説明図である。制御部40には、システム停止時間Tstopおよび起動後経過時間Tstartに対応する補正値Cの関係が規定されたマップ或いは計算式が内部データとして記憶領域に格納されている。この内部データにおいて、補正値C(C≧1)は、システム停止時間Tstopが大きい程、その値が大きくなる傾向を有しており、また、起動後システム経過時間Tstartが大きい程、その値が小さくなる傾向を有している。このような対応関係は、システム停止時間Tstopおよびその後の経過時間Tstartに応じて、適切な乾燥圧力Pdを実現するための補正値Cの関係が、実験やシミュレーションを通じて予め取得されている。制御部40は、内部データを参照した上で、システム停止時間Tstopとシステム経過時間Tstartとに基づいて、補正値Cを算出する。
ステップ38において、補正値Cと、乾燥圧力(暫定値)Pd0とに基づいて、補正乾燥圧力Pdが算出される。この補正乾燥圧力Pdは、ステップ36において算出された乾燥圧力(暫定値)Pd0が補正値Cによって補正されることにより算出される値であり、本実施形態では、乾燥圧力(暫定値)Pd0に補正値Cを乗算することにより算出される。
ステップ39,40において、第1の実施形態のステップ17,18と同様に、電流変化率dIe/dtと、また、上限圧力Pmaxが算出される。ステップ41において、乾燥圧力Pdと上限圧力Pmaxとが比較され、この結果に応じて、目標圧力Poが乾燥圧力Pdまたは上限圧力Pmaxに設定される(ステップ42またはステップ43)。そして、ステップ44において、第1の実施形態におけるステップ22と同様に、燃料電池スタック1に対する冷却量の増加制御を行う。ステップ45,46において、第1の実施形態におけるステップ23,24と同様に、入口圧力Pinが読み込まれ、供給空気の圧力制御が行われる。
このように本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、システムの停止時間を測定する停止時間測定手段をさらに有している。本実施形態において、停止時間測定手段は、制御部40によってその機能が実行される。この場合、推定手段である制御部40は、測定されたシステムの停止時間Tstopが長い程、燃料電池スタック1が乾燥していると推定する。システム停止時間Tstopと、燃料電池スタック1との乾燥状態とは相関があるため、このシステム停止時間Tstopから、燃料電池スタック1の乾燥状態を推定することができる。これにより、燃料電池スタック1を最適な湿潤状態に制御することができる。
また、本実施形態において、燃料電池システムは、システムの起動後の経過時間Tstartを測定する経過時間測定手段をさらに有している。本実施形態において、経過時間測定手段は、制御部40によってその機能が実行される。この場合、推定手段である制御部40は、システムの起動後の経過時間Tstartが長い程、燃料電池スタック1が湿潤傾向に推移していると推定する。システムの起動後の経過時間Tstartと、燃料電池スタック1との乾燥状態とは相関があるため、このシステムの起動後の経過時間Tstartから、燃料電池スタック1の乾燥状態を推定することができる。これにより、燃料電池スタック1を最適な湿潤状態に制御することができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図である。本発明の第3の実施形態にかかる燃料電池システムについて説明する。この第3の実施形態にかかる燃料電池システムが第1の実施形態のそれと相違する点は、乾燥圧力Pdの算出方法である。本実施形態の基本的なシステム構成は、第1の実施形態のそれと同じであり、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いることとし、その詳細な説明は省略する。なお、この第3の実施形態にかかる燃料電池システムにおいて、制御部40には、スタック温度センサ44からの検出信号の入力に代えて、燃料電池スタック1における電解質膜の抵抗値を測定する抵抗値センサ45からの検出信号が入力されている。
図8は、本発明の第3の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャートである。まず、ステップ50〜ステップ53において、第1の実施形態におけるステップ10〜ステップ13と同様に、発電電流Ieが読み込まれ、この発電電流Ieと第1の電流判定値Ith1との比較結果に応じてバイパス弁24が開閉制御される。そして、ステップ54において、第1の実施形態におけるステップ14と同様に、発電電流Ieと第2の電流判定値Ith2との比較結果に応じて、乾燥圧力Pdの算出処理へと進む。
ステップ56において、抵抗値センサ45よって検出される電解質膜の抵抗値Rが読み込まれる。ステップ57において、乾燥圧力Pdが算出される。電解質膜の抵抗値Rは、燃料電池スタック1の乾燥状態と相関がある。制御部40には、発電電流Ieおよび電解質膜の抵抗値Rに対応する乾燥圧力Pdの関係が規定されたマップ或いは計算式が内部データとして記憶領域に格納されている。この内部データは、実験やシミュレーションを通じて、種々の発電電流Ie毎に、電解質膜の抵抗値Rを変化させながら、燃料電池スタック1の乾燥が抑制されるような空気の供給圧力(乾燥圧力Pd)を予め取得することにより、作成することができる。図9は、ある発電電流Ieにおける、電解質膜の抵抗値Rと、乾燥圧力Pdとの対応関係を示す説明図である。同図に示すように、乾燥圧力Pdは、電解質膜の抵抗値Rが大きくなる程、すなわち、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、その値が大きくなるような傾向となっている。この対応関係において、乾燥圧力Pdは、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される空気圧力が通常の運転圧力よりも大きくなるようになっている。このステップ57では、内部データを参照した上で、電解質膜の抵抗値Rと発電電流Ieとに基づいて、乾燥圧力Pdを算出する。
ステップ58,59において、第1の実施形態のステップ17,18と同様に、電流変化率dIe/dtと、また、上限圧力Pmaxが算出される。ステップ60において、乾燥圧力Pdと上限圧力Pmaxとが比較され、この結果に応じて、目標圧力Poが乾燥圧力Pdまたは上限圧力Pmaxに設定される(ステップ61またはステップ62)。ステップ63において、第1の実施形態におけるステップ22と同様に、燃料電池スタック1に対する冷却量の増加制御を行う。そして、ステップ64,65において、第1の実施形態におけるステップ23,24と同様に、入口圧力Pinが読み込まれ、供給空気の圧力制御が行われる。
このように本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、燃料電池スタック1を構成する電解質膜の抵抗値Rを検出する抵抗値センサ(抵抗値検出手段)45をさらに有している。この場合、推定手段である制御部40は、抵抗値センサ45によって検出される電解質膜の抵抗値Rが大きい程、燃料電池スタックが乾燥していると推定する。電解質膜の抵抗値Rと、燃料電池スタック1との乾燥状態とは相関があるため、電解質膜の抵抗値Rから、燃料電池スタック1の乾燥状態を推定することができる。これにより、燃料電池スタック1を最適な湿潤状態に制御することができる。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図である。本発明の第4の実施形態にかかる燃料電池システムについて説明する。この第4の実施形態にかかる燃料電池システムが第1の実施形態のそれと相違する点は、乾燥圧力Pdの算出方法である。本実施形態の基本的なシステム構成は、第1の実施形態のそれと同じであり、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いることとし、その詳細な説明は省略する。なお、この第4の実施形態にかかる燃料電池システムにおいて、制御部40には、スタック温度センサ44からの検出信号の入力に代えて、燃料電池スタック1の燃料極側からの排出ガスの湿度を検出する湿度センサ46からの検出信号が入力されている。
図11は、本発明の第4の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャートである。まず、ステップ70〜ステップ73において、第1の実施形態におけるステップ10〜ステップ13と同様に、発電電流Ieが読み込まれ、この発電電流Ieと第1の電流判定値Ith1との比較結果に応じてバイパス弁24が開閉制御される。そして、ステップ74において、第1の実施形態におけるステップ14と同様に、発電電流Ieと第2の電流判定値Ith2との比較結果に応じて、乾燥圧力Pdの算出処理へと進む。
ステップ75において、湿度センサ46よって検出される、燃料極側から排出される排出ガスの湿度Houtが読み込まれる。ステップ76において、乾燥圧力Pdが算出される。燃料極側の排出ガスの湿度Houtには、燃料電池スタック1の乾燥状態が反映される。制御部40には、発電電流Ieおよび燃料極側の排出ガスの湿度Houtに対応する乾燥圧力Pdの関係が規定されたマップ或いは計算式が内部データとして記憶領域に格納されている。この内部データは、実験やシミュレーションを通じて、種々の発電電流Ie毎に、燃料極側の排出ガスの湿度Houtを変化させながら、燃料電池スタック1の乾燥が抑制されるような空気の供給圧力(乾燥圧力Pd)を予め取得することにより、作成することができる。一般に、乾燥圧力Pdは、燃料極側の排出ガスの湿度Houtが大きくなる程、すなわち、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、その値が大きくなるような傾向となっている。この対応関係において、乾燥圧力Pdは、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される空気圧力が通常の運転圧力よりも大きくなるようになっている。このステップ76では、内部データを参照した上で、燃料極側の排出ガスの湿度Houtと発電電流Ieとに基づいて、乾燥圧力Pdを算出する。
ステップ77,78において、第1の実施形態のステップ17,18と同様に、電流変化率dIe/dtと、また、上限圧力Pmaxが算出される。ステップ79において、乾燥圧力Pdと上限圧力Pmaxとが比較され、この結果に応じて、目標圧力Poが乾燥圧力Pdまたは上限圧力Pmaxに設定される(ステップ80またはステップ81)。ステップ82において、第1の実施形態におけるステップ22と同様に、燃料電池スタック1に対する冷却量の増加制御を行う。そして、ステップ83,84において、第1の実施形態におけるステップ23,24と同様に、入口圧力Pinが読み込まれ、供給空気の圧力制御が行われる。
このように本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、燃料電池スタック1の燃料極側から排出される排出ガスの湿度を検出する湿度センサ(湿度検出手段)46をさらに有している。ここで、推定手段である制御部40は、湿度センサ46によって検出される排出ガスの湿度Houtが低い程、燃料電池スタック1が乾燥していると推定する。排出ガスの湿度Houtと、燃料電池スタック1との乾燥状態とは相関があるため、燃料極からの排出ガスの湿度Houtから、燃料電池スタック1の乾燥状態を推定することができる。これにより、燃料電池スタック1を最適な湿潤状態に制御することができる。
(第5の実施形態)
図12は、本発明の第5の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図である。本発明の第5の実施形態にかかる燃料電池システムについて説明する。この第5の実施形態にかかる燃料電池システムが第1の実施形態のそれと相違する点は、乾燥圧力Pdの算出方法である。本実施形態の基本的なシステム構成は、第1の実施形態のそれと同じであり、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いることとし、その詳細な説明は省略する。なお、この第5の実施形態にかかる燃料電池システムにおいて、制御部40には、スタック温度センサ44からの検出信号の入力に代えて、燃料電池スタック1の酸化剤極へ供給される空気の湿度を検出する湿度センサ47からの検出信号が入力されている。
図13は、本発明の第5の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャートである。まず、ステップ90〜ステップ93において、第1の実施形態におけるステップ10〜ステップ13と同様に、発電電流Ieが読み込まれ、この発電電流Ieと第1の電流判定値Ith1との比較結果に応じてバイパス弁24が開閉制御される。そして、ステップ94において、第1の実施形態におけるステップ14と同様に、発電電流Ieと第2の電流判定値Ith2との比較結果に応じて、乾燥圧力Pdの算出処理へと進む。
ステップ95において、湿度センサ47よって検出される、酸化剤極へ供給される空気の湿度Hinが読み込まれる。ステップ96において、乾燥圧力Pdが算出される。酸化剤極への供給空気の湿度Hinは、燃料電池スタック1の乾燥状態と相関がある。制御部40には、発電電流Ieおよび供給空気の湿度Hinに対応する乾燥圧力Pdの関係が規定されたマップ或いは計算式が内部データとして記憶領域に格納されている。この内部データは、実験やシミュレーションを通じて、種々の発電電流Ie毎に、供給空気の湿度Hinを変化させながら、燃料電池スタック1の乾燥が抑制されるような空気の供給圧力(乾燥圧力Pd)を予め取得することにより、作成することができる。図14は、ある発電電流Ieにおける、供給空気の湿度Hinと、乾燥圧力Pdとの対応関係を示す説明図である。同図に示すように、乾燥圧力Pdは、供給空気の湿度Hinが低くなり、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、その値が大きくなるような傾向となっている。この対応関係において、乾燥圧力Pdは、燃料電池スタック1が乾燥傾向にある程、燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される空気圧力が通常の運転圧力よりも大きくなるようになっている。このステップ96では、内部データを参照した上で、供給空気の湿度Hinと発電電流Ieとに基づいて、乾燥圧力Pdを算出する。
ステップ97,98において、第1の実施形態のステップ17,18と同様に、電流変化率dIe/dtと、また、上限圧力Pmaxが算出される。ステップ99において、乾燥圧力Pdと上限圧力Pmaxとが比較され、この結果に応じて、目標圧力Poが乾燥圧力Pdまたは上限圧力Pmaxに設定される(ステップ100またはステップ101)。ステップ102において、第1の実施形態におけるステップ22と同様に、燃料電池スタック1に対する冷却量の増加制御を行う。そして、ステップ103,104において、第1の実施形態におけるステップ23,24と同様に、入口圧力Pinが読み込まれ、供給空気の圧力制御が行われる。
このように本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、燃料電池スタック1の酸化剤極に供給される空気の湿度Hinを検出する湿度センサ(湿度検出手段)47をさらに有している。ここで、推定手段である制御部40は、湿度センサ47によって検出される供給空気の湿度Hinが低い程、燃料電池スタック1が乾燥していると推定する。供給空気の湿度Hinと、燃料電池スタック1との乾燥状態とは相関があるため、酸化剤極へ供給される空気の湿度Hinから、燃料電池スタック1の乾燥状態を推定することができる。これにより、燃料電池スタック1を最適な湿潤状態に制御することができる。
なお、上述した実施形態では、スタック温度Tc、システムの停止時間Tstop、電解質膜の抵抗値R、燃料極側からの排出ガスの湿度Hout、および、酸化剤極へ供給される空気の湿度Hinを個別に用いて、燃料電池スタック1の乾燥状態を推定したが、本発明はこれに限定されない。燃料電池スタック1の乾燥状態を推定し得る、これらのパラメータを任意に組み合わせて、複合的に燃料電池スタック1の乾燥状態を推定することも可能である。
第1の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図 第1の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャート ある発電電流Ieにおける、スタック温度Tcと乾燥圧力Pdとの対応関係を示す説明図 電流変化率dIe/dtと上限圧力Pmaxとの対応関係を示す説明図 第2の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャート システム停止時間Tstopおよびシステム起動後停止時間Tstartと補正値Cとの関係を示す説明図 第3の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図 第3の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャート ある発電電流Ieにおける、電解質膜の抵抗値Rと乾燥圧力Pdとの対応関係を示す説明図 第4の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図 第4の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャート 第5の実施形態にかかる燃料電池システムを示すブロック図 第5の実施形態にかかる空気供給制御の手順を示すフローチャート ある発電電流Ieにおける、供給空気の湿度Hinと乾燥圧力Pdとの対応関係を示す説明図
符号の説明
1 燃料電池スタック
10 燃料タンク
11 水素調圧弁
12 水素循環ポンプ
13 パージ弁
20 空気供給装置
21 コンプレッサ
23 空気調圧弁
24 バイパス弁
31 ラジエータ
32 冷媒循環ポンプ
40 制御部
41 水素圧力センサ
42 流量計
43 空気圧力センサ
44 スタック温度センサ
45 抵抗値センサ
46 湿度センサ
47 湿度センサ
48 電流計

Claims (12)

  1. 燃料極に燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤極に酸化剤ガスが供給されることにより、前記燃料ガスと前記酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて電力を発生する燃料電池と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給流路と、
    前記燃料電池の酸化剤極側から排出される排出ガスを外部に排出するとともに、前記燃料電池の燃料極側から排出される排出ガスを希釈して排出する酸化剤ガス排出流路と、
    前記燃料電池をバイパスして、前記酸化剤ガス供給流路側から前記酸化剤ガス排出流路側に前記酸化剤ガスが流れるバイパス流路と、
    前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの圧力を調整する圧力調整手段と、
    前記燃料電池の反応に必要な含水状態を基準として、当該燃料電池の乾燥状態を推定する推定手段と、
    前記燃料電池の発電状態に応じて設定される運転圧力に基づいて、前記圧力調整手段を制御することにより、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの圧力を制御する圧力制御手段とを有し、
    前記圧力制御手段は、前記推定手段によって前記燃料電池が乾燥していると推定された場合には、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの圧力が前記運転圧力よりも大きくなるように、前記圧力調整手段を制御することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記圧力制御手段は、前記燃料電池が乾燥している程、前記酸化剤極に供給される前記酸化剤ガスの圧力が前記運転圧力よりも大きくなるように、前記圧力調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載された燃料電池システム。
  3. 前記圧力制御手段は、前記燃料電池を構成する部品の性能に応じて設定される上限圧力の範囲内において、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの圧力を前記運転圧力よりも大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載された燃料電池システム。
  4. 前記圧力制御手段は、前記燃料電池に要求される負荷の時間変化率が大きい場合には、前記燃料電池に要求される負荷の時間変化率が小さい場合と比較して、前記上限圧力を小さく設定することを特徴とする請求項3に記載された燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池の温度を検出する温度検出手段をさらに有し、
    前記推定手段は、前記温度検出手段によって検出される前記燃料電池の温度が高い程、前記燃料電池が乾燥していると推定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載された燃料電池システム。
  6. システムの停止時間を測定する停止時間測定手段をさらに有し、
    前記推定手段は、前記停止時間測定手段によって測定される前記システムの停止時間が長い程、前記燃料電池が乾燥していると推定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載された燃料電池システム。
  7. システムの起動後の経過時間を測定する経過時間測定手段をさらに有し、
    前記推定手段は、前記経過時間測定手段によって測定される前記システムの起動後の経過時間が長い程、前記燃料電池が湿潤傾向に推移していると推定することを特徴とする請求項6に記載された燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池を構成する電解質膜の抵抗値を検出する抵抗値検出手段をさらに有し、
    前記推定手段は、前記抵抗値検出手段によって検出される前記電解質膜の抵抗値が大きい程、前記燃料電池が乾燥していると推定することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載された燃料電池システム。
  9. 前記燃料電池の燃料極側から排出される排出ガスの湿度を検出する湿度検出手段をさらに有し、
    前記推定手段は、前記湿度検出手段によって検出される前記排出ガスの湿度が低い程、前記燃料電池が乾燥していると推定することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載された燃料電池システム。
  10. 前記燃料電池の酸化剤極に供給される酸化剤ガスの湿度を検出する湿度検出手段をさらに有し、
    前記推定手段は、前記湿度検出手段によって検出される前記酸化剤ガスの湿度が低い程、前記燃料電池が乾燥していると推定することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載された燃料電池システム。
  11. 前記燃料電池の発電電流を検出する発電電流検出手段と、
    前記バイパス流路に設けられ、自己の開閉状態に応じて、前記酸化剤ガスの流れを遮断可能な開閉手段とをさらに有し
    前記圧力制御手段は、前記発電電流検出手段によって検出される前記発電電流に基づいて、前記開閉手段の開閉状態をさらに制御することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載された燃料電池システム。
  12. 前記燃料電池の発電電流を検出する発電電流検出手段をさらに有し、
    前記圧力制御手段は、前記発電電流検出手段によって検出される前記発電電流に基づいて、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスの圧力が前記運転圧力よりも大きくなるように、前記圧力調整手段を制御するか否かを決定することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載された燃料電池システム。
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