JP2007255322A - 燃料タンク - Google Patents

燃料タンク Download PDF

Info

Publication number
JP2007255322A
JP2007255322A JP2006081065A JP2006081065A JP2007255322A JP 2007255322 A JP2007255322 A JP 2007255322A JP 2006081065 A JP2006081065 A JP 2006081065A JP 2006081065 A JP2006081065 A JP 2006081065A JP 2007255322 A JP2007255322 A JP 2007255322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
fuel tank
gasoline
ethanol
suction port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006081065A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kamio
純一 神尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006081065A priority Critical patent/JP2007255322A/ja
Publication of JP2007255322A publication Critical patent/JP2007255322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、貯蔵されている比重の異なる2種の液体燃料をそれぞれ独立して、確実に取り出すことができる燃料タンクを提供する。
【解決手段】比重の異なる2種の液体燃料を貯蔵する。燃料タンク2内の底部に設けられ、比重が大きい燃料24を導出する第1の燃料吸い込み口27と、比重が小さい燃料23の液面23aに浮遊するフロート28と、フロート28に設けられ、燃料23を導出するの第2の燃料吸い込み口31とを備える。燃料24はエタノール−水混合液であり、燃料23はガソリンである。ガソリンとエタノールとから成る混合燃料と水とを混合して分離されたガソリン23とエタノール−水混合液24とを貯蔵する。混合燃料供給口21と、水供給口22と、第1の燃料吸い込み口27と、フロート28と、第2の燃料吸い込み口31とを備える。フレキシブルチューブ32と、導管33と、ジョイント34とからなるガソリン導出手段を更に備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、比重の異なる2種の液体燃料を貯蔵する燃料タンクに関するものである。
近年、内燃機関の燃費を向上し、排出物を低減するために、予混合圧縮着火内燃機関に代表される圧縮着火内燃機関が検討されている。圧縮着火内燃機関は、酸素含有気体と圧縮自着火可能な燃料とをシリンダ内に導入し、圧縮して自着火させるものである。
しかし、圧縮着火内燃機関は、火花点火方式の内燃機関と異なり着火のタイミングを制御することが難しく、安定に運転することができる運転領域が狭いという問題がある。前記問題は、さらに詳しくは、着火性の高い燃料を用いると該機関の要求負荷が高くなったときにノッキングを起こしやすく、着火性の低い燃料を用いると該機関の要求負荷が低くなった時に失火しやすいということである。
前記問題を解決するために、従来、着火性の高い燃料と、着火性の低い燃料とを備え、両燃料を混合して該機関に供給する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。前記技術によれば、前記圧縮着火内燃機関の要求負荷に対応して、両燃料の混合比を調節することにより、広い範囲の要求負荷に対して安定して運転することができる。しかし、前記技術では、着火性の高い燃料と、着火性の低い燃料とをそれぞれに別に準備し収容しておく必要がある。
これに対して、単一の燃料を用い、前記圧縮着火内燃機関の要求負荷が高くなったときには、該燃料の一部を部分酸化して着火性抑制物質を生成させる技術も知られている(例えば特許文献2参照)。前記技術は、具体的には、軽油等の炭化水素系燃料の一部を部分酸化してホルムアルデヒド等の着火性抑制物質を生成させるものである。しかし、前記軽油等の炭化水素を部分酸化してホルムアルデヒドを生成させるには、高温で長時間の反応が必要になるという問題がある。
一方、内燃機関の燃料として、炭化水素とアルコールとの混合燃料を用いることが検討されている。前記混合燃料は前記アルコールとしてエタノールを用いる場合、エタノールによる所謂カーボンニュートラル効果を得ることができるので、二酸化炭素排出量の削減に寄与することができる。尚、前記カーボンニュートラル効果とは、エタノールの原料となる植物は、その成育過程で光合成を行うことにより二酸化炭素を吸収しているので、エタノールを燃焼させて二酸化炭素を発生しても、全体としては新たな二酸化炭素を排出したことにならない、というものである。
ところで、前記炭化水素とアルコールとの混合燃料を用いるに当たり、前記混合燃料に水を添加して、炭化水素とアルコール−水混合液とに分離することが考えられる。このようにすると、前記予混合圧縮着火内燃機関の要求負荷に応じて炭化水素とアルコール−水混合液との供給割合を変更することにより、広範囲の要求負荷に対して該予混合圧縮着火内燃機関を安定して運転することができる。
そこで、前記混合燃料を炭化水素とアルコール−水混合液とに分離した後に、炭化水素とアルコール−水混合液とをそれぞれ独立に取り出して前記予混合圧縮着火内燃機関に供給することができる燃料タンクが望まれる。
特開2001−355471号公報 特開2000−213444号公報
本発明は、かかる事情に鑑み、簡単な構成で、貯蔵されている比重の異なる2種の液体燃料をそれぞれ独立して、確実に取り出すことができる燃料タンクを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、第1発明の燃料タンクは、比重の異なる2種の液体燃料を貯蔵するための燃料タンクであって、燃料タンク内の底部に設けられ、前記液体燃料のうち比重が相対的に大きい燃料を燃料タンク外に導出するための第1の燃料吸い込み口と、前記液体燃料のうち比重が相対的に小さい燃料の液面に浮遊するフロートと、該フロートに設けられ、前記比重が相対的に小さい燃料を前記燃料タンク外に導出するための第2の燃料吸い込み口とを備えたことを特徴とする。
第1発明の燃料タンクでは、燃料タンク内において、比重の異なる2種の液体燃料は、比重が相対的に大きい燃料と比重が相対的に小さい燃料とが、比重の大小に従って上下2層に分離して貯蔵されている。下層の比重が相対的に大きい燃料は、燃料タンク内の底部に設けられた第1の燃料吸い込み口によって燃料タンク外に導出される。一方、比重が相対的に大きい燃料は、該燃料の液面に浮遊するフロートに設けられた第2の燃料吸い込み口によって燃料タンク外に導出される。
第1の燃料吸い込み口は、燃料タンクの底部に設けられているので、上層の比重が相対的に小さい燃料が第1の燃料吸い込み口によって燃料タンク外に導出されることはない。また、第2の燃料吸い込み口は、上層の比重が相対的に小さい燃料の液面に浮遊するフロートに設けられているので、下層の比重が相対的に大きい燃料が第2の燃料吸い込み口によって燃料タンク外に導出されることはない。
従って、第1発明によれば、燃料タンク内に貯蔵されている比重の異なる2種の液体燃料を、相互に混合させることなく、それぞれ独立に取り出すことができる。
第1発明では、例えば、前記比重が相対的に大きい燃料はエタノール−水混合液であり、前記比重が相対的に小さい燃料はガソリンである。
第2発明の燃料タンクは、ガソリンとエタノールとから成る混合燃料と水とを混合して分離されたガソリンとエタノール−水混合液とを貯蔵するための燃料タンクであって、燃料タンク内に前記混合燃料を供給するための混合燃料供給口と、前記燃料タンク内に水を供給するための水供給口と、前記燃料タンク内の底部に設けられ、前記エタノール−水混合液を燃料タンク外に導出するための第1の燃料吸い込み口と、前記ガソリンの液面に浮遊するフロートと、該フロートにおいて前記ガソリンの液面よりも下方に設けられ、前記ガソリンを前記燃料タンク外に導出するための第2の燃料吸い込み口とを備えたことを特徴とする。
第2発明の燃料タンクでは、混合燃料供給口から供給されたガソリンとエタノールとから成る混合燃料に、水供給口から供給された水が混合される。このようにすると、前記混合燃料を構成する前記ガソリンは疎水性であり、前記エタノールは親水性であるので、前記混合燃料は、前記ガソリンとエタノール−水混合液とに分離する。この結果、前記燃料タンク内では、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とが、2層に分離して貯蔵されている。
このとき、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とは、比重が相対的に大きいエタノール−水混合液が下層となり、比重が相対的に小さいガソリンが上層となるように、燃料タンク2内で上下2層に分離する。下層のエタノール−水混合液は、燃料タンク内の底部に設けられた第1の燃料吸い込み口によって燃料タンク外に導出される。一方、上層のガソリンは、ガソリンの液面に浮遊するフロートに設けられた第2の燃料吸い込み口によって燃料タンク外に導出される。
第1の燃料吸い込み口は、燃料タンクの底部に設けられているので、上層のガソリンが第1の燃料吸い込み口によって燃料タンク外に導出されることはない。また、第2の燃料吸い込み口は、上層のガソリンの液面に浮遊するフロートに設けられているので、下層のエタノール−水混合液が第2の燃料吸い込み口によって燃料タンク外に導出されることはない。
従って、第2発明によれば、燃料タンク内に貯蔵されているガソリンとエタノール−水混合液とを、相互に混合させることなく、それぞれ独立に取り出すことができる。
第2発明の燃料タンクでは、前記ガソリンを前記燃料タンク外に導出するためのガソリン導出手段を更に備え、該ガソリン導出手段は、一端が前記第2の燃料吸い込み口に接続したフレキシブルチューブと、一端が前記燃料タンク外まで延びた導管と、前記燃料タンクの底部に設けられ、前記フレキシブルチューブの他端と前記導管の他端とを接続するジョイントとで構成されることが好ましい。前記構成によれば、フレキシブルチューブが自在に伸縮するので、フロートはガソリンの液面を前後左右に浮遊したり、ガソリンの液面の上下に従って浮動しても、その動きを妨げられることがない。
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。図1は本実施形態の燃料タンクを備える内燃機関の一構成例を示すシステム構成図であり、図2は第1の実施形態の燃料タンクの構成を示す説明的断面図であり、図3は第2の実施形態の燃料タンクの構成を示す説明的断面図であり、図4は第3の実施形態の燃料タンクの構成を示す説明的断面図であり、図5は本実施形態の燃料タンクを備える内燃機関の他の構成例を示すシステム構成図である。
図1に示すように、内燃機関システム1は、燃料タンク2と、インジェクタ3と、フレキシブルフューエルエンジン4とを備える。内燃機関システム1では、まず燃料タンク2に収容されているガソリンとエタノールから成る混合燃料を燃料タンク2に導入し、該混合燃料に水を混合する。このようにすると、前記混合燃料を構成する前記ガソリンは疎水性であり、前記エタノールは親水性であるので、前記前記混合燃料は、前記ガソリンとエタノール−水混合液に分離する。このとき、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とは、比重が相対的に大きいエタノール−水混合液が下層となり、比重が相対的に小さいガソリンが上層となるように、比重の大小に従って燃料タンク2内で上下2層に分離する。次に、燃料タンク2に収容されている前記ガソリンと前記エタノール−水混合液は燃料タンク2外に導出され、それぞれ、前記ガソリンはインジェクタ3aに、前記エタノール−水混合液はインジェクタ3bに供給され、フレキシブルフューエルエンジン4に噴射される。
内燃機関システム1によれば、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とを、内燃機関システム1の要求負荷に応じて任意の割合でフレキシブルフューエルエンジン4に噴射することができるので、広範囲の要求負荷に対してフレキシブルフューエルエンジン4を安定して運転することができる。
次に、図2を参照して、燃料タンク2の第1の実施形態である燃料タンク20について説明する。
燃料タンク20は、その上部に前記混合燃料を供給するための混合燃料供給口21と、水を供給するための水供給口22とを備え、混合燃料供給口21から供給された前記混合燃料に、水供給口22から供給された水が混合されるようになっている。このようにすると、前記混合燃料を構成するガソリンは疎水性であり、エタノールは親水性であるので、前記混合燃料は、ガソリン23とエタノール−水混合液24に分離する。このとき、前記ガソリン23と前記エタノール−水混合液24とは、比重が相対的に小さいガソリン23が上層となり、比重が相対的に大きいエタノール−水混合液24が下層となるように、燃料タンク20内で比重の大小により上下2層に分離して貯蔵される。
燃料タンク20の底部には、第1の導管25が保持部材26によって保持されており、第1の導管25の下端部25aは、エタノール−水混合液24内に開口して第1の燃料吸い込み口27を形成している。第1の導管25は、他端部25bが燃料タンク20の外部まで延長されていて、途中に図示しないポンプを備えている。
一方、ガソリン23の液面23aには、ガソリンの比重よりも小さくなるように構成されたフロート28が浮設されている。フロート28は、中央部に図示しない第1の貫通孔を備え、燃料タンク20の底部に鉛直方向に立設された略円柱状のガイド部材29が該貫通孔に挿通されている。この結果、フロート28はガイド部材29に沿って上下動自在であり、ガソリン23の液面23aの上下に従って浮動することができる。
また、フロート28は前記貫通孔を迂回して設けられた管路30を備え、管路30は一方の開口部が第2の燃料吸い込み口31となると共に、他方の開口部30aに取り付けられたフレキシブルチューブ32を介して、第2の導管33の下端部33aに接続されている。第2の燃料吸い込み口31は、フロート28においてガソリン23の液面23aよりも下方、例えばフロート28の底面に設けられている。
第2の導管33は、燃料タンク20の底部に設けられた保持部材34によって保持されており、他端部33bが燃料タンク20の外部まで延長されていて、途中に図示しないポンプを備えている。ここで、保持部材34はフレキシブルチューブ32と第2の導管33とを接続するジョイントとなっている。
また、燃料タンク20は、下部に設けられた第1の燃料種類検知器35と、フロート28に設けられた第2の燃料種類検知器36を備えている。第1の燃料種類検知器35は、エタノール−水混合液24を検知する検知部35aが第1の燃料吸い込み口27よりも上方に位置するように設けられ、図示しない第1の制御装置を介して第1の導管25に設けられた前記ポンプに電気的に接続されている。第2の燃料種類検知器36は、ガソリン23を検知する検知部36aが第2の燃料吸い込み口31よりも下方に位置するように設けられ、図示しない第2の制御装置を介して第2の導管33に設けられた前記ポンプに電気的に接続されている。
燃料タンク20では、前述のようにガソリン23とエタノール−水混合液24とを上下2層に分離して貯蔵している。そこで、前記第1の制御装置は、第1の燃料種類検知器35がエタノール−水混合液24を検知したときのみ、第1の導管25に設けられた前記ポンプを作動し、第1の燃料吸い込み口27からエタノール−水混合液24を吸い込む。この結果、燃料タンク20内で下層にあるエタノール−水混合液24は、第1の燃料吸い込み口27から、第1の導管25を介して燃料タンク20の外部に導出され、図1に示すインジェクタ3bに供給される。
また、前記第2の制御装置は、第2の燃料種類検知器36がガソリン23を検知したときのみ、第2の導管33に設けられた前記ポンプを作動し、第2の燃料吸い込み口31からガソリン23を吸い込む。この結果、燃料タンク20内で上層にあるガソリン23は、第2の燃料吸い込み口31から、フレキシブルチューブ32と、第2の導管33とを介して燃料タンク20の外部に導出され、図1に示すインジェクタ3aに供給される。
従って、燃料タンク20によれば、上下2層に分離して貯蔵しているガソリン23とエタノール−水混合液24とをそれぞれ独立に取り出すことができる。
尚、燃料タンク20では、第1の制御装置と第2の制御装置とを用いているが、第1の燃料種類検知器35の検知結果によるエタノール−水混合液24の吸い込みと、第2の燃料種類検知器36の検知結果によるガソリン23の吸い込みとを単一の制御装置により、制御するようにしてもよい。
次に、図3を参照して、燃料タンク2の第2の実施形態である燃料タンク40について説明する。燃料タンク40は、燃料タンク20におけるガイド部材29を備えず、ジョイント33に回動自在に取り付けられているアーム部材41を備えることと、第1の燃料種類検知器35、第2の燃料種類検知器36に代えて、燃料タンク40の外部の第1の導管25に設けられた第1の燃料種類検知器42と、燃料タンク40の外部の第2の導管33に設けられた第2の燃料種類検知器43とを備えることとを除いて、燃料タンク20と全く同一の構成となっている。
アーム部材41は、一端部41aが第2の導管33の保持部材34に回動自在に取り付けられる一方、他端部41bがフロート28に回動自在に取り付けられている。この結果、フロート28は、アーム部材41に支持されて、ガソリン23の液面23aの上下に従って浮動することができる。
第1の燃料種類検知器42は、第1の導管25内のエタノール−水混合液24を検知するものであって、図示しない第1の制御装置を介して第1の導管25に設けられた前記ポンプに電気的に接続される。また、第2の燃料種類検知器43は、第2の導管33内のガソリン23を検知するものであって、図示しない第2の制御装置を介して第2の導管33に設けられた前記ポンプに電気的に接続されている。
前記第1の制御装置は、第1の燃料種類検知器42がエタノール−水混合液24を検知したときのみ、第1の導管25に設けられた前記ポンプを作動し、第1の燃料吸い込み口27からエタノール−水混合液24を吸い込む。この結果、燃料タンク20内で下層にあるエタノール−水混合液24は、第1の燃料吸い込み口27から、第1の導管25を介して燃料タンク20の外部に導出され、図1に示すインジェクタ3bに供給される。
また、前記第2の制御装置は、第2の燃料種類検知器43がガソリン23を検知したときのみ、第2の導管33に設けられた前記ポンプを作動し、第2の燃料吸い込み口31からガソリン23を吸い込む。この結果、燃料タンク20内で上層にあるガソリン23は、第2の燃料吸い込み口31から、フレキシブルチューブ32と、第2の導管33とを介して燃料タンク20の外部に導出され、図1に示すインジェクタ3aに供給される。
従って、燃料タンク40によれば、上下2層に分離して貯蔵しているガソリン23とエタノール−水混合液24とをそれぞれ独立に取り出すことができる。
尚、燃料タンク40では、第1の制御装置と第2の制御装置とを用いているが、第1の燃料種類検知器42の検知結果によるエタノール−水混合液24の吸い込みと、第2の燃料種類検知器43の検知結果によるガソリン23の吸い込みとを単一の制御装置により、制御するようにしてもよい。
次に、図4を参照して、燃料タンク2の第3の実施形態である燃料タンク50について説明する。燃料タンク50は、隔壁51を備え、隔壁51により内部が第1槽52と第2槽53とに区画されていることと、フレキシブルチューブ32が隔壁51を貫通して第2槽53内に開口していることと、第2の導管33の下端部33aが第2槽53内に開口していることとを除いて、燃料タンク20と全く同一の構成となっている。
燃料タンク50によれば、ガソリン23と、エタノール−水混合液24とは、第1層52内で上下2層に分離して貯蔵されており、第2の燃料吸い込み口31から吸い込まれたガソリン23を一旦第2槽53に貯留し、第2槽53に貯留されたガソリン23を第2の導管33により導出する以外は、燃料タンク20と全く同一に作動する。
燃料タンク50では、ガソリン23を第2槽53に貯留しておくことにより、内燃機関システム1がガソリン23のみを必要とする場合には、第2槽53に貯留されているガソリン23を第2の導管33により導出することができる。また、燃料タンク50では、フロート28に設けられた管路30と、フレキシブルチューブ32とがサイホンとして作用するので、第1槽52内のガソリン23の液面23aが、第2槽53内のガソリン23の液面23aよりも低くなることがない。従って、第1槽52内には常に一定量のガソリン23が確保され、エタノール−水混合液24が第2の燃料吸い込み口31から吸い込まれることを確実に防止することができる。
また、仮に内燃機関システム1を搭載している車体が激しく振動したとき等には、フロート28の第2の燃料吸い込み口31からエアが混入する可能性が無いとは言えない。このとき、燃料タンク50のように第2槽53を備え、一旦第2槽53内にガソリン23を貯留することにより、もしエアが混入したとしても該エアを取り除くことができる。
本実施形態の燃料タンク20,40,50は、図1に示す内燃機関システム1の他に、例えば図5に示す内燃機関システム5の燃料タンク2として用いることも可能である。
内燃機関システム5は、燃料タンク2から導出されたエタノール−水混合液24の一部を分取して、エタノール−水混合液24に含まれるエタノールをジエチルエーテルに改質してジエチルエーテル−水混合液を得る改質器6と、該ジエチルエーテル−水混合液から水を分離してジエチルエーテルを得る水分離器7と、該ジエチルエーテルをフレキシブルフューエルエンジン4に噴射するインジェクタ3cとを備えることを除いて、内燃機関システム1と全く同一の構成を備えている。
内燃機関システム5によれば、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液と前記ジエチルエーテルとを、内燃機関システム5の要求負荷に応じて任意の割合でフレキシブルフューエルエンジン4に噴射することができるので、さらに広範囲の要求負荷に対してフレキシブルフューエルエンジン4を安定して運転することができる。
尚、本実施形態では、燃料タンク2がガソリン23とエタノール−水混合液24とを分離して貯蔵するものとして説明しているが、燃料タンク2に貯蔵される液体燃料は、比重の異なる2種の液体燃料であれば、どのような組み合わせであってもよい。
本発明の燃料タンクを備える内燃機関システムの一構成例を示すシステム構成図。 本発明の燃料タンクの一実施形態の構成を示す説明的断面図。 本発明の燃料タンクの他の実施形態の構成を示す説明的断面図。 本発明の燃料タンクのさらに他の実施形態の構成を示す説明的断面図。 本発明の燃料タンクを備える内燃機関システムの他の構成例を示すシステム構成図。
符号の説明
2,20,40,50…燃料タンク、 23…比重が相対的に小さい燃料、 24…比重が相対的に大きい燃料、 27…第1の燃料吸い込み口、 28…フロート、 31…第2の燃料吸い込み口、 32…フレキシブルチューブ、 33…導管、 34…ジョイント。

Claims (4)

  1. 比重の異なる2種の液体燃料を貯蔵するための燃料タンクであって、
    燃料タンク内の底部に設けられ、前記液体燃料のうち比重が相対的に大きい燃料を燃料タンク外に導出するための第1の燃料吸い込み口と、
    前記液体燃料のうち比重が相対的に小さい燃料の液面に浮遊するフロートと、
    該フロートに設けられ、前記比重が相対的に小さい燃料を前記燃料タンク外に導出するための第2の燃料吸い込み口とを備えたことを特徴とする燃料タンク。
  2. 前記比重が相対的に大きい燃料はエタノール−水混合液であり、
    前記比重が相対的に小さい燃料はガソリンであることを特徴とする請求項1記載の燃料タンク。
  3. ガソリンとエタノールとから成る混合燃料と水とを混合して分離されたガソリンとエタノール−水混合液とを貯蔵するための燃料タンクであって、
    燃料タンク内に前記混合燃料を供給するための混合燃料供給口と、
    前記燃料タンク内に水を供給するための水供給口と、
    前記燃料タンク内の底部に設けられ、前記エタノール−水混合液を燃料タンク外に導出するための第1の燃料吸い込み口と、
    前記ガソリンの液面に浮遊するフロートと、
    該フロートにおいて前記ガソリンの液面よりも下方に設けられ、前記ガソリンを前記燃料タンク外に導出するための第2の燃料吸い込み口とを備えたことを特徴とする燃料タンク。
  4. 前記ガソリンを前記燃料タンク外に導出するためのガソリン導出手段を更に備え、
    該ガソリン導出手段は、一端が前記第2の燃料吸い込み口に接続したフレキシブルチューブと、一端が前記燃料タンク外まで延びた導管と、前記燃料タンクの底部に設けられ、前記フレキシブルチューブの他端と前記導管の他端とを接続するジョイントとで構成されることを特徴とする請求項3記載の燃料タンク。
JP2006081065A 2006-03-23 2006-03-23 燃料タンク Pending JP2007255322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006081065A JP2007255322A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 燃料タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006081065A JP2007255322A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 燃料タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007255322A true JP2007255322A (ja) 2007-10-04

Family

ID=38629807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006081065A Pending JP2007255322A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 燃料タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007255322A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010044202A1 (ja) * 2008-10-15 2010-04-22 本田技研工業株式会社 自動車用燃料タンク
JP5069807B1 (ja) * 2012-03-08 2012-11-07 政男 森田 内燃機関用燃料供給装置
US8360013B2 (en) * 2008-03-19 2013-01-29 Honda Motor Co., Ltd. Fuel tank system

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5896155A (ja) * 1981-12-02 1983-06-08 Mazda Motor Corp エンジンの燃料供給装置
JPH0874696A (ja) * 1994-08-23 1996-03-19 Caterpillar Inc 多種燃料機関の燃料貯蔵送出装置と方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5896155A (ja) * 1981-12-02 1983-06-08 Mazda Motor Corp エンジンの燃料供給装置
JPH0874696A (ja) * 1994-08-23 1996-03-19 Caterpillar Inc 多種燃料機関の燃料貯蔵送出装置と方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8360013B2 (en) * 2008-03-19 2013-01-29 Honda Motor Co., Ltd. Fuel tank system
WO2010044202A1 (ja) * 2008-10-15 2010-04-22 本田技研工業株式会社 自動車用燃料タンク
JP2010096058A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Honda Motor Co Ltd 自動車用燃料タンク
JP5069807B1 (ja) * 2012-03-08 2012-11-07 政男 森田 内燃機関用燃料供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4807706B2 (ja) ガソリン−エタノール分離装置
JP4382722B2 (ja) 内燃機関システム
JP2006257907A (ja) 内燃機関の始動システム
JP2009150397A (ja) 燃料レール組立体、及び、エンジン用燃料装置の作動方法
ES2660825T3 (es) Sistema de propulsión de barco y método para operar un sistema de propulsión de barco
JP2007255322A (ja) 燃料タンク
JP5414189B2 (ja) 燃料タンクシステム
JP2007046538A (ja) 圧縮着火内燃機関及びその制御方法
JP5280793B2 (ja) 自動車用燃料タンク
JP2014129805A (ja) 内燃機関用のhhoガス供給装置
JP2011007135A (ja) ガソリン−エタノール混合燃料の供給方法及びその装置
JP4873419B2 (ja) 燃料タンクシステム
JP2007056707A (ja) 圧縮着火内燃機関及びその制御方法
JP4319200B2 (ja) 燃料タンク
JP2007153071A (ja) 自動二輪車の燃料供給装置及び自動二輪車
JP2008196432A (ja) エンジン用燃料供給装置
KR100481383B1 (ko) 공기-진공보상시스템에의한연료소모최적화장치및이산화탄소감소장치
JP2007231836A (ja) 内燃機関の燃料装置
JP5119409B2 (ja) 燃料供給装置
JP4979668B2 (ja) 自動車用燃料タンク
JP4348628B2 (ja) 内燃機関用燃料改質装置
JP4914737B2 (ja) エンジン用燃料供給装置
JP4193860B2 (ja) 水素利用内燃機関
JP2007127061A (ja) 圧縮着火内燃機関を備える車両
JP2007120414A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081126

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100722

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100929

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20101026

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02