JP4873419B2 - 燃料タンクシステム - Google Patents

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Description

本発明は、要求負荷が低いときにはガソリンを燃料とし要求負荷が高いときにはエタノール−水混合液を該燃料に添加する内燃機関のための燃料タンクシステムに関する。
近年、内燃機関の燃費を向上し、排出物を低減するために、予混合圧縮着火内燃機関に代表される圧縮着火内燃機関が検討されている。圧縮着火内燃機関は、酸素含有気体と圧縮自着火可能な燃料とをシリンダ内に導入し、圧縮して自着火させるものである。
ところが、圧縮着火内燃機関は、火花点火方式の内燃機関と異なり着火のタイミングを制御することが難しく、安定に運転することができる運転領域が狭いとの問題がある。さらに詳しくは、前記圧縮着火内燃機関は、着火性の高い燃料を用いると該機関の要求負荷が高くなったときにノッキングを起こしやすく、着火性の低い燃料を用いると該機関の要求負荷が低くなったときに失火しやすいとの問題がある。
前記問題を解決するために、従来、着火性の高い燃料と着火性の低い燃料とを備え、両燃料を混合して該機関に供給する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。前記技術によれば、前記圧縮着火内燃機関の要求負荷に対応して、両燃料の混合比を調整することにより、広い範囲の要求負荷に対して安定して運転することができる。しかし、前記技術では、着火性の高い燃料と着火性の低い燃料とを、予めそれぞれ別に準備し収容しておく必要がある。
これに対して、着火性の高い燃料であるガソリンと着火性の低い燃料であるメタノールとを混合して成る単一の混合燃料に対して水を混合し、メタノールと水とが混合して生成するメタノール−水混合液とガソリンとに分離させる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この技術によれば、燃料タンクに収容された混合燃料に水を混合すると、メタノール−水混合液とガソリンとに容易に分離し、比重が相対的に小さいガソリンは上層となり、比重が相対的に大きいメタノール−水混合液は下層となる。そして、ガソリンの液面に浮遊する第1の燃料吸い込み口から第1の燃料ポンプによりガソリンが圧縮着火内燃機関に供給されるとともに、燃料タンクの底面に設けられた第2の燃料吸い込み口から第2の燃料ポンプによりメタノール−水混合液が圧縮着火内燃機関に供給される。したがって、混合燃料から分離されたガソリンとメタノール−水混合液とを、所望の混合比で圧縮着火内燃機関に供給することができる。
この技術では、着火性の低い燃料としてメタノールを用いているが、メタノールの代わりにエタノールを用いることも可能である。
ガソリンとエタノールとを混合して成る単一の混合燃料に水を混合してガソリンとエタノール−水混合液とに分離するものとして、第1〜第4の燃料タンクと水タンクと第1〜第4の定量ポンプとを備える燃料タンクシステムが本出願人により出願されている(例えば、特許文献3参照)。
この燃料タンクシステムによれば、まず、第1の定量ポンプにより、第1の燃料タンクに収容されている前記混合燃料が第2の燃料タンクに供給される。次に、第2の定量ポンプにより、水タンクに収容されている水が第2の燃料タンクに供給され、続いて撹拌することにより該混合燃料と該水とが混合する。第2の燃料タンク内では、この混合により生成したエタノール−水混合液がガソリンから分離し、比重が相対的に小さいガソリンは上層となり、比重が相対的に大きいエタノール−水混合液は下層となる。次に、第3の定量ポンプにより、第2の燃料タンクに収容されているガソリンが第3の燃料タンクに供給される一方、第4の定量ポンプにより、第2の燃料タンクに収容されているエタノール−水混合液が第4の燃料タンクに供給される。以上により、前記混合燃料から分離されたガソリンが第3の燃料タンクに収容され、分離されたエタノール−水混合液が第4の燃料タンクに収容されるので、ガソリンとエタノール−水混合液とを所望の混合比で圧縮着火内燃機関に供給することができる。
しかし、この燃料タンクシステムでは、相当の重量を有する定量ポンプを4基必要とするので、自動車等の移動体に積載するためにはさらに軽量化することが望まれる。
そこで、定量ポンプの代わりに、各燃料タンクの内部圧力を制御することにより燃料を供給する燃料タンクシステムが本出願人により提案されている(例えば、特許文献4参照)。
この燃料タンクシステムでは、第1〜第4の燃料タンクは、それぞれ第1〜第4の大気開放弁を備える。また、第1の燃料タンクは途中に第1の給液開閉弁を有する第1の給液管を介して第2の燃料タンクに接続され、水タンクは途中に第2の給液開閉弁を有する第2の給液管を介して第2の燃料タンクに接続され、第3の燃料タンクは途中に第3の給液開閉弁を有する第3の給液管を介して第2の燃料タンクに接続され、第4の燃料タンクは途中に第4の給液開閉弁を有する第4の給液管を介して第2の燃料タンクに接続されている。さらに、第2の燃料タンクは途中に第1の吸気開閉弁を有する第1の吸気管を介して真空ポンプに接続され、第3の燃料タンクは途中に第2の吸気開閉弁を有する第2の吸気管を介して該真空ポンプに接続され、第4の燃料タンクは途中に第3の吸気開閉弁を有する第3の吸気管を介して該真空ポンプに接続されている。
この燃料タンクシステムによれば、まず、全ての弁を閉弁した状態で真空ポンプを作動させる。次に、第1の吸気開閉弁を開弁すると、第2の燃料タンクの内部が減圧される。続いて、第1の大気開放弁と第1の給液開閉弁とを開弁すると、第1の燃料タンクに収容されている混合燃料が第2の燃料タンクに供給される。そして、第1の給液開閉弁を閉弁すると、混合燃料の供給が停止する。続いて、第1の大気開放弁を閉弁する。
次に、第2の給液開放弁を開弁すると、水タンクに収容されている水が第2の燃料タンクに供給される。そして、第2の給液開閉弁を閉弁すると、水の供給が停止する。続いて、第1の吸気開閉弁を閉弁した後に第2の大気開放弁を開弁すると、第2の燃料タンクの内部圧力が大気圧に戻される。その後、第2の大気開放弁を閉弁する。
次に、第2の吸気開放弁を開弁すると、第3の燃料タンクの内部が減圧される。続いて、第2の大気開放弁と第3の給液開閉弁とを開弁すると、第2の燃料タンクに収容されているガソリンが第3の燃料タンクに供給される。そして、第3の給液開閉弁を閉弁すると、ガソリンの供給が停止する。続いて、第2の大気開放弁を閉弁し、さらに、第2の吸気開放弁を閉弁した後に第3の大気開放弁を開放すると、第3の燃料タンクの内部圧力が大気圧に戻される。その後、第3の大気開放弁を閉弁する。
次に、第3の吸気開閉弁を開弁すると、第4の燃料タンクの内部が減圧される。続いて、第3の大気開放弁と第4の給液開閉弁とを開弁すると、第3の燃料タンクに収容されているエタノール−水混合液が第4の燃料タンクに供給される。そして、第4の給液開閉弁を閉弁すると、エタノール−水混合液の供給が停止する。続いて、第3の大気開放弁を閉弁し、さらに、第3の吸気開閉弁を閉弁した後に第4の大気開放弁を開弁すると、第4の燃料タンクの内部圧力が大気圧に戻される。その後、第4の大気開放弁を閉弁する。
以上により、前記混合燃料から分離されたガソリンを第3の燃料タンクに収容し、分離されたエタノール−水混合液を第4の燃料タンクに収容し、ガソリンとエタノール−水混合液とを圧縮着火内燃機関に供給することができる。この燃料タンクシステムは、相当の重量を有する定量ポンプを全く使用していないので、装置全体を軽量化することができる。
しかし、この燃料タンクシステムは、5基のタンクを備えるために装置全体が大型である。また、4つの大気開放弁の開閉と4つの給液開閉弁の開閉と3つの吸気開閉弁の開閉とを組み合わせることにより、供給元の燃料タンクと供給先の燃料タンクとの内部圧力の差を利用して燃料又は水の供給を行うので、制御が非常に煩雑である。したがって、軽量かつ小型であって容易に制御することができる燃料タンクシステムが望まれる。
特開平2001−355471号公報 米国特許第4031864号明細書 特開平2007−46538号公報 特開平2007−56707号公報
本発明は、かかる事情に鑑み、内燃機関に用いられ、軽量かつ小型であって容易に制御することができる燃料タンクシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料タンクシステムは、要求負荷が低いときにはガソリンを燃料とし要求負荷が高いときにはエタノール−水混合液を該燃料に添加する内燃機関のための燃料タンクシステムであって、ガソリン及びエタノールを混合して成る混合燃料を収容するメインタンクと、水を収容する水タンクと、前記メインタンク内に前記水タンクから水が供給されたときに、前記混合燃料及び該水を撹拌してガソリンとエタノール−水混合液とに分離させる撹拌手段と、前記エタノール−水混合液を収容するサブタンクと、前記エタノール−水混合液を前記メインタンクから前記サブタンクへ移送する移送手段と、前記ガソリンを該内燃機関に供給する第1の燃料供給手段と、前記サブタンクに収容された前記エタノール−水混合液を該内燃機関に供給する第2の燃料供給手段とを備える。前記第1の燃料供給手段は、一端部が前記メインタンク内の底部に開口し、他端部が前記内燃機関に接続する第1の導管と、第1の導管の途中に設けられた第1のポンプとを備え、前記撹拌手段は、前記第1の導管の前記第1のポンプの下流側から分岐し、前記混合燃料及び前記水を撹拌するときに前記メインタンク内の該混合燃料及び該水の液面下に開口する第2の導管と、第2の導管の途中に設けられた第1の開閉弁とを備え、前記移送手段は、前記第1の導管の前記第1のポンプの下流側から分岐し、前記サブタンク内に開口する第3の導管と、第3の導管の途中に設けられた第2の開閉弁とを備え、前記第2の燃料供給手段は、一端部が前記サブタンク内の底部に開口し、他端部が前記内燃機関に接続する第4の導管と、第4の導管の途中に設けられた第2のポンプとを備える。前記第1の開閉弁が開弁し前記第2の開閉弁が閉弁している状態で、前記撹拌手段が、前記第1のポンプにより吸引された前記混合燃料及び前記水を前記第2の導管を介して前記メインタンクに還流することにより、前記混合燃料及び前記水を撹拌し、ガソリンとエタノール−水混合液とに分離し、前記第1の開閉弁が閉弁し前記第2の開閉弁が開弁している状態で、前記移送手段が、前記第1のポンプにより吸引された前記エタノール−水混合液を前記第3の導管を介して前記サブタンクに移送し、前記移送が終了した後に、前記第1の燃料供給手段が、前記メインタンクに残存する前記ガソリンを前記内燃機関に供給する一方、前記第2の燃料供給手段が前記サブタンクに移送された前記エタノール−水混合液を前記内燃機関に供給することを特徴とする。
本発明によれば、まず、第1の開閉弁及び第2の開閉弁を閉弁した状態で、前記メインタンクに前記ガソリン及び前記エタノールを所定の割合で混合して成る前記混合燃料を収容する。次に、前記水タンクに収容されている前記水を該メインタンクに供給する。
次に、第2の開閉弁を閉弁したまま第1の開閉弁のみを開弁すると、第1のポンプにより吸引された前記混合燃料及び前記水が前記撹拌手段の第2の導管を介して前記メインタンクに還流される。このとき、第1の導管の前記他端部が前記内燃機関に接続されているものの該内燃機関が抵抗となっているので、第1の導管を介して第1のポンプにより吸引された前記混合燃料が該内燃機関に供給されることはない。そして、第2の導管が前記メインタンク内の前記混合燃料及び前記水の液面下に開口しているので、前記メインタンクに還流される前記混合燃料及び前記水によって液流が生じ、前記メインタンク内の該混合燃料及び該水が撹拌され混合される。前記混合燃料は、前記水と混合されると、前記混合燃料を構成する前記エタノールが親水性であることから前記エタノール−水混合液を形成する一方、前記混合燃料を構成する前記ガソリンが疎水性であることにより、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とに分離する。そして、前記ガソリン及び前記エタノール−水混合液への分離が完了した後に、第1の開閉弁を閉弁することにより前記撹拌が終了する。これにより、比重が相対的に小さい前記ガソリンが上層になり、比重が相対的に大きい前記エタノール−水混合液が下層となって、前記メインタンク内で上下二層に分離して収容される。
次に、第1の開閉弁を閉弁したまま第2の開閉弁のみを開弁すると、第1の導管の前記一端部が前記メインタンク内の底部に開口していることにより、第1のポンプが下層の前記エタノール−水混合液を吸引する。そして、第1のポンプにより吸引された前記エタノール−水混合液が前記移送手段の第3の導管を介して前記サブタンクに移送される。次に、第2の開閉弁を閉弁することにより、前記移送が終了する。以上によって、前記メインタンクに前記ガソリンが収容され、前記サブタンクに前記エタノール−水混合液が収容される。
次に、前記第1の燃料供給手段が、前記メインタンクに残存する前記ガソリンを前記内燃機関に供給する一方、前記第2の燃料供給手段が前記サブタンクに移送された前記エタノール−水混合液を前記内燃機関に供給する。
したがって、本発明の燃料タンクシステムは、前記メインタンクにより前記混合燃料の分離を行い、分離されたガソリンを該メインタンクに収容し、分離されたエタノール−水混合液を前記サブタンクに収容するので、従来の燃料タンクシステムと比較して装置全体が軽量かつ小型なものとすることができる。また、第1の開閉弁及び第2の開閉弁を開閉するだけで前記撹拌及び前記移送を行うことができるので、従来の燃料タンクシステムと比較して容易に制御することができる。
ところで、前記移送が進むにつれて、前記エタノール−水混合液の液位が低下し、前記第1の導管の前記メインタンク内の底部に開口する前記一端部よりも下回ると、上層の前記ガソリンが前記第1の導管を介して前記第1のポンプにより吸引され前記サブタンクに移送される恐れがある。そこで、本発明においては、前記第3の導管の途中にエタノールを検知する検知手段を備えることが好ましい。本発明によれば、前記検知手段により前記第3の導管を流通する燃料に含まれるエタノールを検知し、エタノールが検知されなくなったときに前記第2の開閉弁を閉弁して前記移送を終了することにより、前記ガソリンが前記サブタンクに移送されることを防ぐことができる。
また、本発明においては、前記第1の導管は、前記ガソリンを噴射する第1の燃料噴射手段を介して前記内燃機関に接続され、第4の導管は、前記エタノール−水混合液を噴射する前記第2の燃料噴射手段を介して前記内燃機関に接続されることが好ましい。本発明によれば、前記第1の燃料噴射手段及び前記第2の燃料噴射手段により、前記ガソリン及び前記エタノール−水混合液を互いに独立して前記内燃機関に供給することができるので、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とを所望の混合比で前記内燃機関に供給することができる。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。図1は本発明の実施形態に係る燃料タンクシステムの構成を示す説明的断面図、図2は図1示の燃料タンクシステムの作動を示すフローチャート、図3〜7は図1示の燃料タンクシステムの作動を示す説明的断面図である。
図1示の燃料タンクシステム1は、要求負荷が低いときにはガソリンを燃料とし要求負荷が高いときにはエタノール−水混合液を前記ガソリンに添加する圧縮着火内燃機関(以下、エンジンという)Eに用いられるものである。
燃料タンクシステム1は、ガソリンAを収容するメインタンク2と、エタノール−水混合液Bを収容するサブタンク3と、メインタンク2内に収容されているガソリンAをエンジンEに供給する第1の燃料供給手段4と、メインタンク2内に収容されている燃料を撹拌する撹拌手段5と、メインタンク2内に収容されている燃料をサブタンク3へ移送する移送手段6と、サブタンク3内に収容されているエタノール−水混合液BをエンジンEに供給する第2の燃料供給手段7と、水を収容する水タンク8とを備える。
メインタンク2及びサブタンク3は一体成形されたものであり、隔壁21を介してそれぞれ独立に形成されている。メインタンク2及びサブタンク3の容量は任意であるが、本実施形態では、メインタンク2が50リットル、サブタンク3が5リットルとなっている。メインタンク2は、ガソリンとエタノールとが所定の混合比で混合して成る混合燃料C(図3参照)が供給されるための給油口22を上部に備え、メインタンク2内に収容されている燃料のエタノール濃度を検知する第1のエタノールセンサ(図示せず)を底部に備える。第1のエタノールセンサは、検知されたエタノール濃度を基に水タンク8からメインタンク2内に供給する水量を決定する演算装置(図示せず)に接続している。
第1の燃料供給手段4は、メインタンク2内に設けられ、第1の導管41と第1のポンプ42とにより構成される。第1の導管41は、一端部41aがメインタンク2内の底部に開口し、他端部41bが第1のインジェクタ43を介してエンジンEに接続する。第1のポンプ42は、第1の導管41の途中に設けられている。
撹拌手段5は、第1の導管41の第1のポンプ42の下流側から分岐した第2の導管51と、第2の導管51の途中に設けられた第1の開閉弁52とで構成される。第2の導管51は、メインタンク2内に開口している。
移送手段6は、第1の導管41の第1のポンプ42の下流側から分岐した第3の導管61と、第3の導管61の途中に設けられた第2の開閉弁62とで構成される。第3の導管61は、サブタンク3内に開口している。第3の導管61は、第2の開閉弁62よりも上流側に、第3の導管61を流通する燃料のエタノール濃度を検知する第2のエタノールセンサ63を備える。
第2の燃料供給手段7は、サブタンク3内に設けられ、第4の導管71と第2のポンプ72とにより構成される。第4の導管71は、一端部71aがサブタンク3内の底部に開口し、他端部71bが第2のインジェクタ73を介してエンジンEに接続する。第2のポンプ72は、第4の導管71の途中に設けられている。
水タンク8は、メインタンク2の上部に接続する給水管81を備える。給水管81は、途中に吸水開閉弁82を有する。水タンク8は、給水開閉弁82を開弁することにより、収容されている水をメインタンク2に供給することができる。水タンク8の容量は、例えば、サブタンク3の1/10程度でよく、本実施形態では500ミリリットルとなっている。
次に、図1〜図7を参照して、燃料タンクシステム1の作動について説明する。まず、図3示のように、第1のポンプ42及び第2のポンプ72を停止し、第1の開閉弁52、第2の開閉弁62、及び給水開閉弁82を閉弁した状態で、給油口22を介して混合燃料Cを例えば40リットル、メインタンク2に供給する(図2のステップ(以下、STという)1)。この混合燃料Cは、ガソリンとエタノールとを、例えば9:1の重量比で混合したものである。
次に、図示しない第1のエタノールセンサにより、メインタンク2内に収容されている混合燃料Cのエタノール濃度を検知し、所定の濃度であることを確認する(ST2)。
次に、図示しない演算装置により、第1のエタノールセンサにより検知されたエタノール濃度を基に水タンク8からメインタンク2内に供給する水量を決定する(ST3)。
次に、図4示のように、給水開閉弁82を開閉し、前記演算装置により決定された水量、例えば400ミリリットルの水を水タンク8からメインタンク2に供給する(ST4)。以下、メインタンク2に収容されている混合燃料C及び水を「混合燃料及び水D」と記載する。
次に、図5示のように、第1のポンプ42を作動し、第2の開閉弁62を閉弁した状態で第1の開閉弁52のみを開弁する(ST5)と、第1のポンプ42により吸引された混合燃料及び水Dが撹拌手段5の第2の導管51を介してメインタンク2に還流される。このとき、第1の導管41の他端部41bがエンジンEに接続されているものの第1のインジェクタ43が抵抗となっているので、第1の導管41を介して第1のポンプ42により吸引された混合燃料及び水DがエンジンEに供給されることはない。また、このとき、第2の導管51はメインタンク2内の混合燃料及び水Dの液面下に開口するようにされている。従って、第2の導管51を介してメインタンク2に還流される混合燃料及び水Dによって液流が生じ、メインタンク2に収容されている混合燃料及び水Dが撹拌される。撹拌された混合燃料及び水Dは、混合燃料Cを構成するエタノールが親水性であることからエタノール−水混合液Bを形成する一方、混合燃料Cを構成するガソリンAが疎水性であることにより、ガソリンAとエタノール−水混合液Bとに分離する。
所定時間撹拌した後に、第1の開閉弁52を閉弁し(ST6)、前記撹拌を終了する。続いて、所定時間放置すると、図6示のように、比重が相対的に小さいガソリンAが上層となり、比重が相対的に大きいエタノール−水混合液Bが下層となって、メインタンク2内で上下二層に分離する。
次に、図示しない第1のエタノールセンサにより下層の燃料に含まれるエタノールを検知し、所定の濃度に達した場合には、図7示のように、第1の開閉弁52を閉弁した状態で第2の開閉弁62のみを開弁する(ST7)。このとき、第1の導管41の一端部41aがメインタンク2内の底部に開口していることにより、第1のポンプ42が下層のエタノール−水混合液Bを吸引する。そして、第1のポンプ42により吸引されたエタノール−水混合液Bが移送手段6の第3の導管61を介してサブタンク3に移送される。
前記移送が進むにつれて、メインタンク2に収容されている下層のエタノール−水混合液Bの液位が低下し第1の導管41の一端部41aの開口部を下回ると、上層のガソリンが第1の導管41を介して第1のポンプ42により吸引されサブタンク3に移送される恐れがある。そこで、第2のエタノールセンサ63により、第3の導管61を流通する燃料に含まれるエタノールを監視し(ST8)、エタノールが検知されなくなった場合には第2の開閉弁62を閉弁し(ST9)移送を終了する。この結果、図1示の状態となる。
次に、図1示のように、第1のポンプ42に加えて第2のポンプ72を作動させることにより、第1の燃料供給手段4の第1のポンプ42によりメインタンク2内のガソリンAが吸引され、第1のインジェクタ43を介してエンジンEに噴射される。また、第2の燃料供給手段7の第2のポンプ72によりサブタンク3内のエタノール−水混合液Bが吸引され、第2のインジェクタ73を介してエンジンEに噴射される。
以上のように、本実施形態の燃料タンクシステム1によれば、単一の混合燃料Cに水を加えて混合することによりガソリンAとエタノール−水混合液Bとに分離し、ガソリンA及びエタノール−水混合液BをエンジンEに供給することができる。
また、燃料タンクシステム1では、第1の導管41が第1のインジェクタ43を介してエンジンEに接続され、第4の導管71が第2のインジェクタ73を介してエンジンEに接続されているので、ガソリンAとエタノール−水混合液Bとを所望の混合比でエンジンEへ供給することができる。
また、燃料タンクシステム1は、メインタンク2により混合燃料Cの分離を行い、分離されたガソリンAを該メインタンク2に収容し、分離されたエタノール−水混合液Bをサブタンク3に収容するので、従来の燃料タンクシステムと比較して装置全体が軽量かつ小型なものとすることができる。また、第1の開閉弁52及び第2の開閉弁62を開閉するだけで前記撹拌及び前記移送を行うことができるので、従来の燃料タンクシステムと比較して容易に制御することができる。
尚、本実施形態は、燃料タンクシステム1を圧縮着火内燃機関Eに用いるものとして説明しているが、燃料タンクシステム1は火花点火方式の内燃機関に用いるようにしてもよい。
本発明の実施形態の燃料タンクシステムの構成及びその作動を示す説明的断面図。 図1示の燃料タンクシステムの作動を示すフローチャート。 図1示の燃料タンクシステムの作動を示す説明的断面図。 図1示の燃料タンクシステムの作動を示す説明的断面図。 図1示の燃料タンクシステムの作動を示す説明的断面図。 図1示の燃料タンクシステムの作動を示す説明的断面図。 図1示の燃料タンクシステムの作動を示す説明的断面図。
符号の説明
1…燃料タンクシステム、 2…メインタンク、 3…サブタンク、 4…第1の燃料供給手段、 5…撹拌手段、 6…移送手段、 7…第2の燃料供給手段、 8…水タンク、 41…第1の導管、 41a…第1の導管の一端部、 41b…第1の導管の他端部、 42…第1のポンプ、 43…第1の燃料噴射手段、 51…第2の導管、 52…第1の開閉弁、 61…第3の導管、 62…第2の開閉弁、 63…検知手段、 71…第4の導管、 72…第2のポンプ、 73…第2の燃料噴射手段、 A…ガソリン、 B…エタノール−水混合液、 C…混合燃料、 D…混合燃料及び水、 E…内燃機関。

Claims (3)

  1. 要求負荷が低いときにはガソリンを燃料とし要求負荷が高いときにはエタノール−水混合液を該燃料に添加する内燃機関のための燃料タンクシステムであって、
    ガソリン及びエタノールを混合して成る混合燃料を収容するメインタンクと、
    水を収容する水タンクと、
    前記メインタンク内に前記水タンクから水が供給されたときに、前記混合燃料及び該水を撹拌してガソリンとエタノール−水混合液とに分離させる撹拌手段と、
    前記エタノール−水混合液を収容するサブタンクと、
    前記エタノール−水混合液を前記メインタンクから前記サブタンクへ移送する移送手段と、
    前記ガソリンを該内燃機関に供給する第1の燃料供給手段と、
    前記サブタンクに収容された前記エタノール−水混合液を該内燃機関に供給する第2の燃料供給手段とを備え、
    前記第1の燃料供給手段は、一端部が前記メインタンク内の底部に開口し、他端部が前記内燃機関に接続する第1の導管と、第1の導管の途中に設けられた第1のポンプとを備え、
    前記撹拌手段は、前記第1の導管の前記第1のポンプの下流側から分岐し、前記混合燃料及び前記水を撹拌するときに前記メインタンク内の該混合燃料及び該水の液面下に開口する第2の導管と、第2の導管の途中に設けられた第1の開閉弁とを備え、
    前記移送手段は、前記第1の導管の前記第1のポンプの下流側から分岐し、前記サブタンク内に開口する第3の導管と、第3の導管の途中に設けられた第2の開閉弁とを備え、
    前記第2の燃料供給手段は、一端部が前記サブタンク内の底部に開口し、他端部が前記内燃機関に接続する第4の導管と、第4の導管の途中に設けられた第2のポンプとを備え、
    前記第1の開閉弁が開弁し前記第2の開閉弁が閉弁している状態で、前記撹拌手段が、前記第1のポンプにより吸引された前記混合燃料及び前記水を前記第2の導管を介して前記メインタンクに還流することにより、前記混合燃料及び前記水を撹拌し、ガソリンとエタノール−水混合液とに分離し、
    前記第1の開閉弁が閉弁し前記第2の開閉弁が開弁している状態で、前記移送手段が、前記第1のポンプにより吸引された前記エタノール−水混合液を前記第3の導管を介して前記サブタンクに移送し、
    前記移送が終了した後に、前記第1の燃料供給手段が、前記メインタンクに残存する前記ガソリンを前記内燃機関に供給する一方、前記第2の燃料供給手段が前記サブタンクに移送された前記エタノール−水混合液を前記内燃機関に供給することを特徴とする燃料タンクシステム。
  2. 前記第3の導管の途中に、エタノールを検知する検知手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料タンクシステム。
  3. 前記第1の導管は、前記ガソリンを噴射する前記第1の燃料噴射手段を介して前記内燃機関に接続され、前記第4の導管は、前記エタノール−水混合液を噴射する前記第2の燃料噴射手段を介して前記内燃機関に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料タンクシステム。
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