JP2011007135A - ガソリン−エタノール混合燃料の供給方法及びその装置 - Google Patents

ガソリン−エタノール混合燃料の供給方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エタノール−水混合液を、分離されたガソリンとの残量の偏りを考慮せずに内燃機関に供給できるガソリン−エタノール混合燃料の供給方法及びその装置を提供する。
【解決手段】燃料タンク2からガソリン−エタノール混合燃料を分離槽4に供給すると共に、水タンク3から所定量の水を分離槽4に供給する。分離槽4でガソリン−エタノール混合燃料と水とを混合して、エタノールの一部をエタノール−水混合液として分離し、残余のガソリン−エタノール混合燃料を燃料タンク2に還流する。ガソリン−エタノール混合燃料のエタノール濃度が所定の値に低減したときに、分離槽4へのガソリン−エタノール混合燃料の供給を停止し、分離されたエタノール−水混合液をエタノールタンク5に移送する。ガソリン−エタノール混合燃料を第1の燃料噴射弁9を介して内燃機関10に供給すると共に、エタノール−水混合液を第2の燃料噴射弁34を介して内燃機関10に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガソリンにエタノールを混合してなるガソリン−エタノール混合燃料を供給する方法及びその装置に関する。
近年、自動車用燃料として、ガソリン−エタノール混合燃料を用いることが検討されている。前記エタノールとしては、植物性物質、例えばサトウキビ、トウモロコシ等の農作物の発酵、蒸留により得たバイオエタノールを用いることができる。前記植物性物質は、土壌管理を厳密に行うことにより、所謂カーボンニュートラル効果を得ることができる。前記カーボンニュートラル効果は、原料となる植物自体が既に二酸化炭素を吸収しているので、係る植物性物質から得られたエタノールを燃焼させたとしても、排出される二酸化炭素の量は前記植物自体が吸収した二酸化炭素の量に等しく、総計としての二酸化炭素の排出量が理論的にはゼロになるというものである。従って、自動車用燃料として、前記ガソリン−エタノール混合燃料を用いることにより、二酸化炭素の排出量を削減し、地球の温暖化防止に寄与することができる。
また、前記エタノールは燃料として見た場合、オクタン価が高く、ガソリンに比較してアンチノッキング性に優れている。従って、前記エタノールを燃料とすることにより内燃機関の性能を律しているノッキングを抑制することが可能になる。
しかし、前記エタノールのみを燃料とするには高濃度のエタノールが必要である上、該エタノールは体積発熱量がガソリンに比較して小さいので、前記ノッキングを抑制することによる熱効率は向上しても、体積燃料消費率は悪化する虞がある。しかも、前記エタノールは植物由来であるため、生産量に限度がある。
一方、内燃機関のノッキングは、該内燃機関の高負荷時において生じるものであり、低負荷時には生じる虞が小さいことが知られている。そこで、高負荷時にのみ、高濃度のエタノールを燃料とすることにより、前記ノッキングを効率的に抑制できるものと考えられる。
このような考えに基づいて、前記ガソリン−エタノール混合燃料に水を混合することにより、ガソリンとエタノール−水混合液とに分離し、内燃機関の要求負荷に応じて、該内燃機関に対するガソリンとエタノール(エタノール−水混合液)との供給割合を制御することが考えられる。そこで、車上で、前記ガソリン−エタノール混合燃料に水を混合することにより、ガソリンとエタノール−水混合液とに分離する混合燃料の供給方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
前記混合燃料の供給方法は、前記ガソリン−エタノール混合燃料を収容するメインタンクと、該メインタンクから供給される該ガソリン−エタノール混合燃料に水を混合してガソリンとエタノール−水混合液とに分離する分離槽とを備える装置により実施される。前記混合燃料の供給方法では、前記ガソリン−エタノール混合燃料は、前記メインタンク内に配設されたポンプにより前記分離槽に供給され、該分離槽内で別途供給される水と混合される。
この結果、前記ガソリン−エタノール混合燃料は、前記分離槽内でガソリンとエタノール−水混合液とに分離し、相対的に比重の小さなガソリンが上層に、相対的に比重の大きなエタノール−水混合液が下層になる。このとき、前記ガソリン−エタノール混合燃料は、常に前記ポンプにより前記メインタンクから前記分離槽に供給されているので、該分離槽内には、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とが加圧された状態で充満している。
そこで、前記分離槽の前記ガソリンと前記エタノール−水混合液との界面より上方にガソリン取出導管を設けると共に、該界面より下方にエタノール−水混合液取出導管を設け、各取出導管を前記内燃機関のインジェクタに接続すれば、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液とを適宜該内燃機関に供給することができる。
特開2009−62893号公報
しかしながら、前記混合燃料の供給方法では、前記ガソリンと前記エタノール−水混合液との前記内燃機関への供給が進むに従って、前記分離槽内における両者の残量に偏りが生じることがあるという不都合がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、ガソリン−エタノール混合燃料をガソリンとエタノール−水混合液とに分離することができると共に、エタノール−水混合液を、分離されたガソリンとの残量の偏りを考慮することなく内燃機関に供給することができるガソリン−エタノール混合燃料の供給方法及びその装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法は、ガソリンにエタノールを混合してなるガソリン−エタノール混合燃料を収容する燃料タンクから該ガソリン−エタノール混合燃料を分離槽に供給すると共に、水を収容する水タンクから該ガソリン−エタノール混合燃料に含有されるエタノールの容積に対し、エタノール回収率が最大となる範囲の量の水を該分離槽に供給する工程と、該分離槽で該ガソリン−エタノール混合燃料と該水とを混合して、該ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの一部をエタノール−水混合液として分離すると共に、残余のガソリン−エタノール混合燃料を該燃料タンクに還流する工程と、該燃料タンクに収容されているガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノール濃度が該水により分離されたエタノールの量に対応する値に低減したときに、該分離槽への該ガソリン−エタノール混合燃料の供給を停止すると共に、該分離槽内で分離された該エタノール−水混合液をエタノールタンクに移送する工程と、該燃料タンクに貯留された該ガソリン−エタノール混合燃料を第1の燃料噴射弁を介して内燃機関に供給すると共に、該エタノールタンクに貯留された該エタノール−水混合液を第2の燃料噴射弁を介して該内燃機関に供給する工程とを備えることを特徴とする。
本発明のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法では、まず、前記分離槽に、前記燃料タンクから前記ガソリン−エタノール混合燃料を供給すると共に、前記水タンクから前記水を供給する。このとき、前記水タンクから供給される水の量を、前記ガソリン−エタノール混合燃料に含有されるエタノールの容積に対し、エタノール回収率が最大となる範囲の量とする。
次いで、前記分離槽で前記ガソリン−エタノール混合燃料と前記水とを混合すると、エタノールは親水性であるので、前記ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの一部がエタノール−水混合液を形成して分離される。一方、前記エタノールが分離された残余のガソリン−エタノール混合燃料は、前記燃料タンクに還流される。
この結果、前記燃料タンクから連続して供給される前記ガソリン−エタノール混合燃料から、エタノールの一部が連続して分離され、該ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの濃度が次第に低減する。
ところで、前記水タンクから供給される水の量は前記範囲であって一定であるので、この水により分離することができるエタノールの量には限界がある。そこで、前記燃料タンクに収容されている前記ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノール濃度が前記の量の水により分離されたエタノールの量に対応する値に低減したならば、前記分離槽への前記ガソリン−エタノール混合燃料の供給を停止する。そして、前記分離槽内で分離された前記エタノール−水混合液を前記エタノールタンクに移送する。
本発明のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法では、以上のようにして含有するエタノールの一部が分離されたガソリン−エタノール混合燃料を、前記燃料タンクから第1の燃料噴射弁を介して前記内燃機関に供給する。また、前記エタノール−水混合液を、前記エタノールタンクから第2の燃料噴射弁を介して前記内燃機関に供給する。
従って、本発明のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法によれば、ガソリンは含有するエタノールの一部が分離されたガソリン−エタノール混合燃料として内燃機関に供給されることとなり、ガソリンの残量の偏りを考慮することなく、エタノール−水混合液を内燃機関に供給することができる。
本発明のガソリン−エタノール混合燃料の供給装置は、ガソリンにエタノールを混合してなるガソリン−エタノール混合燃料を収容する燃料タンクと、水を収容する水タンクと、該燃料タンクから供給される該ガソリン−エタノール混合燃料と、該水タンクから供給される該水とを混合して、該ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの一部をエタノール−水混合液として分離する分離槽と、該分離槽で分離された該エタノール−水混合液を収容するエタノールタンクと、該燃料タンクから該分離槽に該ガソリン−エタノール混合燃料を供給する第1の混合燃料供給手段と、該ガソリン−エタノール混合燃料に含有されるエタノールの濃度を検知するエタノール検知手段と、該エタノール検知手段により検知されたエタノール濃度に対応するエタノールの容積に対し、エタノール回収率が最大となる範囲の量の水を前記水タンクから前記分離タンクに供給する水供給手段と、該分離槽で分離された該エタノール−水混合液を該エタノールタンクに移送する移送手段と、該分離槽でエタノールの一部が分離された残余のガソリン−エタノール混合燃料を該燃料タンクに還流する還流手段と、該燃料タンクに貯留された該ガソリン−エタノール混合燃料を第1の燃料噴射弁を介して該内燃機関に供給する第2の混合燃料供給手段と、該エタノールタンクに貯留された該エタノール−水混合液を第2の燃料噴射弁を介して該内燃機関に供給するエタノール供給手段とを備えることを特徴とする。これにより、本発明のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法を有利に実施することができる。
また、本発明のガソリン−エタノール混合燃料の供給装置では、前記分離槽、前記水タンク、前記エタノールタンクの少なくとも1つが、前記燃料タンク内に設置されることが好ましい。前記分離槽、前記水タンク、前記エタノールタンクの少なくとも1つを、前記燃料タンク内に設置することにより、本発明のガソリン−エタノール混合燃料タンク全体の容積を小さくすることができる。
本発明のガソリン−エタノール混合燃料の供給装置の一実施形態の構成を示す説明的断面図。 図1に示すガソリン−エタノール混合燃料の供給装置による供給方法を示すフローチャート。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態のガソリン−エタノール混合燃料の供給装置1は、ガソリン−エタノール混合燃料を収容する燃料タンク2と、水を収容する水タンク3と、分離槽4と、エタノールタンク5とを備えている。分離槽4は、ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの一部をエタノール−水混合液として分離するものであり、エタノールタンク5は、分離槽4で分離されたエタノール−水混合液を収容するものである。また、水タンク3、分離槽4、エタノールタンク5は、それぞれ燃料タンク2の上面から懸吊されて、燃料タンク2内に設置されている。
燃料タンク2は、上面に燃料補給口6を備えると共に、底部にポンプ7を備え、ポンプ7には混合燃料供給導管8が接続されている。混合燃料供給導管8は第1の燃料噴射弁としてのインジェクタ9を介して内燃機関(以下、「エンジン」と記載する)10にガソリン−エタノール混合燃料を供給するようになっている。尚、インジェクタ9は開閉弁として作用する。
また、ポンプ7は、燃料タンク2内に収容されているガソリン−エタノール混合燃料の液位を検知するフロートセンサ11を備えている。フロートセンサ11は、揺動自在のアーム12と、アーム12の先端に備えられたフロート13とを備え、アーム12の揺動角によりガソリン−エタノール混合燃料の液位を検知するようになっている。
混合燃料供給導管8の途中からは、分離用混合燃料供給導管14が分岐している。分離用混合燃料供給導管14は、第1開閉弁15、ジェットポンプ16を介して分離槽4に接続され、分離槽4内の下部に開口している。
分離用混合燃料供給導管14の途中からは、さらにバイパス導管17が分岐しいている。バイパス導管17は第2開閉弁18を介して燃料タンク2に接続されている。また、分離用混合燃料供給導管14は、バイパス導管17の分岐点より上流側にエタノールセンサ19を備えている。
水タンク3は、上面に水補給導管20を備えると共に、水位を検知するフロートセンサ21を備えている。フロートセンサ21は、水タンク3を上下方向に貫通して設けられたガイド部材22と、水面に浮遊すると共にガイド部材22に沿って昇降自在に設けられたフロート23とを備え、フロート23の位置により水位を検知するようになっている。
また、水タンク3は、水供給導管24を備えている。水供給導管24は、第3開閉弁25を介して、ジェットポンプ16の供給口16aに接続されている。
分離槽4は、収容された液体の界面を検知する界面センサ26を備えると共に、底部に攪拌機27を備えている。界面センサ26は、分離槽4を上下方向に貫通して設けられたガイド部材28と、界面に浮遊すると共にガイド部材28に沿って昇降自在に設けられたフロート29とを備えている。そして、界面センサ26は、フロート29の位置により、ガソリン−エタノール混合燃料とエタノール−水混合液との界面を検知するようになっている。
また、分離槽4は、上面にガソリン−エタノール混合燃料還流導管30を備えている。ガソリン−エタノール混合燃料還流導管30は、水の流入を阻止するサクションフィルター31を介して燃料タンク2に接続されている。
エタノールタンク5は、底部にポンプ32を備え、ポンプ32にはエタノール供給導管33が接続されている。エタノール供給導管33は、第2の燃料噴射弁としてのインジェクタ34を介してエンジン10にエタノール−水混合液を供給するようになっている。尚、インジェクタ34は開閉弁として作用する。
また、ポンプ32は、エタノールタンク5内に収容されているエタノール−水混合液の液位を検知するフロートセンサ35を備えている。フロートセンサ35は、揺動自在のアーム36と、アーム36の先端に設けられたフロート37とを備え、アーム36の揺動角によりエタノール−水混合液の液位を検知するようになっている。
エタノールタンク5内では、エタノール供給導管33の途中から、バイパス導管38が分岐している。バイパス導管38はエタノールタンク5内の下部に開口しており、途中にジェットポンプ39を備えている。尚、エタノール供給導管33は、バイパス導管38の分岐点より上流側にエタノールセンサ33aを備えている。
また、エタノールタンク5は、上面にエタノール−水混合液補給導管40を備えている。エタノール−水混合液補給導管40は、基端部が分離槽4の底面に接続されると共に、後端部が第4開閉弁41を介してジェットポンプ39の供給口39aに接続されている。
ガソリン−エタノール混合燃料供給装置1において、ポンプ7,32、インジェクタ9,34、フロートセンサ11,21,26,35、開閉弁15,18,25,41、エタノールセンサ19は、図示しない制御装置、例えばエンジン制御等を行う電子制御ユニット(ECU)により制御される。
次に、上記ガソリン−エタノール混合燃料供給装置1を用いるガソリン−エタノール混合燃料の供給方法について説明する。
その方法の実施に際し、ガソリン−エタノール混合燃料供給装置1は、エンジン10が始動されると、ポンプ7,32が作動され、燃料タンク2に収容されているガソリン−エタノール混合燃料が混合燃料供給導管8から第1インジェクタ9を介してエンジン10に供給される。また、エタノールタンク5に収容されているエタノール−水混合液がエタノール供給導管33から第2インジェクタ34を介してエンジン10に供給される。
このとき、インジェクタ9,34は開閉弁として作用するので、第1インジェクタ9又は第2インジェクタ34の開閉に応じて、それぞれ所定量のガソリン−エタノール混合燃料又はエタノール−水混合液がエンジン10に供給される。
本実施形態のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法では、まず、エンジン10が始動されると、前記制御装置(例えばECU)が、図2に示す処理を開始する。
初めにSTEP1で、第1開閉弁15が開弁されると共に、第2開閉弁18が閉弁される。このようにすると、燃料タンク2に収容されているガソリン−エタノール混合燃料が、混合燃料供給導管8、分離用混合燃料供給導管14により取出され、分離槽4に供給される。
このとき、STEP2で、エタノールセンサ19によりガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノール濃度が検知される。前記エタノール濃度が検知されたならば、次にSTEP3で、前記ガソリン−エタノール混合燃料と共に分離槽4に供給される水の量が算出される。前記水の量は、具体的には、エタノールセンサ19により検知されたエタノール濃度から、前記ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの容積を求め、該エタノールの容積に対し、エタノール回収率が最大となる範囲の量として算出される。前記水の量は、前記ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの容積に対し、例えば8〜15容積%の量とすることが好ましく、9〜13容積%の量とすることがさらに好ましい。
次に、STEP4で、前記範囲の量の水が、水タンク3から分離槽4に供給される。分離槽4に対する水の供給は、第3開閉弁25を開弁することにより、水供給導管24、ジェットポンプ16を介して行われる。ジェットポンプ16は、ガソリン−エタノール混合燃料が流通される貫通孔(図示せず)と、該貫通孔の側方に連通して水が供給される供給口16aとを備えており、該貫通孔にガソリン−エタノール混合燃料が流通されると、供給口16aに負圧が生じる。
そこで、第3開閉弁25を開弁すると、水供給導管24から供給される水が、供給口16aからジェットポンプ16に吸引され、ガソリン−エタノール混合燃料と共に分離槽4に供給される。第3開閉弁25は、前記範囲の量の水が分離槽4に供給された後、閉弁される。
次に、前記範囲の量の水が分離槽4に供給されたならば、STEP5で攪拌機27を作動させることにより、ガソリン−エタノール混合燃料と水とを混合する。このようにすると、エタノールは親水性であるので、ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの一部がエタノール−水混合液を形成して、ガソリン−エタノール混合燃料から分離する。
このとき、エタノール−水混合液はガソリン−エタノール混合燃料に対して相対的に比重が大きいので、分離したエタノール−水混合液は分離槽4の下部に貯留される。一方、この間、燃料タンク2から分離槽4へのガソリン−エタノール混合燃料の供給は、連続して行われている。そこで、エタノールの一部が分離された残余のガソリン−エタノール混合燃料は、分離槽4の上部からガソリン−エタノール混合燃料還流導管30により燃料タンク2に還流される。ガソリン−エタノール混合燃料還流導管30には、サクションフィルタ31が備えられているので、分離槽4内の水はサクションフィルタ31で阻止され燃料タンク2に流入することはない。
前記のようにしてエタノールの分離が開始されると、燃料タンク2に貯留されるガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの濃度が次第に低減する。一方、分離槽4に供給された水の量は前記範囲であって一定であるので、この水により分離することができるエタノールの量には限界がある。
そこでSTEP6で、燃料タンク2に貯留されているガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノール濃度を監視する。そして、前記エタノール濃度が、分離開始前の値から、前記範囲の量の水により分離されたエタノールの量に対応する値を減算した値Xに低減したならば、STEP7で第1開閉弁15が閉弁されると共に、第2開閉弁18が開弁されることにより、分離槽4へのガソリン−エタノール混合燃料の供給が停止される。
分離槽4へのガソリン−エタノール混合燃料の供給が停止されたならば、STEP8で攪拌機27が停止され、分離槽4内で混合された液が所定時間静置される。このようにすると、分離槽4内でエタノール−水混合液とガソリン−エタノール混合燃料とが2層に分離する。このとき、前述のように、エタノール−水混合液は相対的に比重の大きいので下層になり、相対的に比重の小さいガソリン−エタノール混合燃料が上層になる。
エタノール−水混合液とガソリンと−エタノール混合燃料とが2層に分離したならば、次にSTEP10で、分離されたエタノール−水混合液を分離槽4からエタノールタンク3に移送する。エタノール−水混合液の移送は、第4開閉弁41を開弁することにより、エタノール−水混合液補給導管40、ジェットポンプ39を介して行われる。ジェットポンプ39は、エタノールタンク5内のエタノール−水混合液が流通される貫通孔(図示せず)と、該貫通孔の側方に連通して分離槽4からのエタノール−水混合液が供給される供給口39aとを備えている。
そこで、第4開閉弁41を開弁すると、エタノール−水混合液補給導管40から供給されるエタノール−水混合液が、供給口39aからジェットポンプ39に吸引され、エタノールタンク5に移送される。次に、分離槽4のフロートセンサ26で検知される界面の位置が所定の位置よりも低くなったならば、第4開閉弁41が閉弁され、エタノール−水混合液のエタノールタンク5への移送が完了する。
そして、STEP1〜10の処理が繰り返される。
本実施形態のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法によれば、分離槽4で分離されたエタノール−水混合液は、エタノールタンク5に移送されて貯留され、エタノールタンク5からエンジン10に供給される。一方、ガソリンはガソリン−エタノール混合燃料から分離されることがなく、エタノール濃度の低減したガソリン−エタノール混合燃料として、燃料タンク2からエンジン10に供給される。
従って、本実施形態のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法によれば、エタノール−水混合液を、ガソリンの残量の偏りを考慮することなくエンジン10に供給することができる。
また、本実施形態のガソリン−エタノール混合燃料の供給方法によれば、図2に示すSTEP1〜10の処理を1サイクル行う毎に、ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの容積に対し、エタノール回収率が最大となる範囲の量の水を供給してエタノールを分離する。そして、分離槽4におけるガソリン−エタノール混合燃料と水との混合は、燃料タンク2に貯留されているガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの濃度が前記範囲の量の水により分離されたエタノールの量に対応する値に低減するまで行う。この結果、前記ガソリン−エタノール混合燃料から、単位容積当たりの水に対して、分離されるエタノールの量を増加させることができる。
尚、前記低減したエタノールの濃度は、例えば、ガソリン−エタノール混合燃料が10容積%のエタノールを含んでいる場合、1サイクル目では6容積%、2サイクル目では3容積%となる。
1…ガソリン−エタノール混合燃料タンク、 2…燃料タンク、 3…水タンク、 4…分離槽、 5…エタノールタンク、 8…混合燃料供給導管、 9…第1インジェクタ(第1の燃料噴射弁)、 19…エタノールセンサ、 33…エタノール供給導管、 34…第2インジェクタ(第2の燃料噴射弁)。

Claims (5)

  1. ガソリンにエタノールを混合してなるガソリン−エタノール混合燃料を収容する燃料タンクから該ガソリン−エタノール混合燃料を分離槽に供給すると共に、水を収容する水タンクから該ガソリン−エタノール混合燃料に含有されるエタノールの容積に対し、エタノール回収率が最大となる範囲の量の水を該分離槽に供給する工程と、
    該分離槽で該ガソリン−エタノール混合燃料と該水とを混合して、該ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの一部をエタノール−水混合液として分離すると共に、残余のガソリン−エタノール混合燃料を該燃料タンクに還流する工程と、
    該燃料タンクに収容されているガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノール濃度が該水により分離されたエタノールの量に対応する値に低減したときに、該分離槽への該ガソリン−エタノール混合燃料の供給を停止すると共に、該分離槽内で分離された該エタノール−水混合液をエタノールタンクに移送する工程と、
    該燃料タンクに貯留された該ガソリン−エタノール混合燃料を第1の燃料噴射弁を介して内燃機関に供給すると共に、該エタノールタンクに貯留された該エタノール−水混合液を第2の燃料噴射弁を介して該内燃機関に供給する工程とを備えることを特徴とするガソリン−エタノール混合燃料の供給方法。
  2. ガソリンにエタノールを混合してなるガソリン−エタノール混合燃料を収容する燃料タンクと、
    水を収容する水タンクと、
    該燃料タンクから供給される該ガソリン−エタノール混合燃料と、該水タンクから供給される該水とを混合して、該ガソリン−エタノール混合燃料に含まれるエタノールの一部をエタノール−水混合液として分離する分離槽と、
    該分離槽で分離された該エタノール−水混合液を収容するエタノールタンクと、
    該燃料タンクから該分離槽に該ガソリン−エタノール混合燃料を供給する第1の混合燃料供給手段と、
    該ガソリン−エタノール混合燃料に含有されるエタノールの濃度を検知するエタノール検知手段と、
    該エタノール検知手段により検知されたエタノール濃度に対応するエタノールの容積に対し、エタノール回収率が最大となる範囲の量の水を前記水タンクから前記分離タンクに供給する水供給手段と、
    該分離槽で分離された該エタノール−水混合液を該エタノールタンクに移送する移送手段と、
    該分離槽でエタノールの一部が分離された残余のガソリン−エタノール混合燃料を該燃料タンクに還流する還流手段と、
    該燃料タンクに貯留された該ガソリン−エタノール混合燃料を第1の燃料噴射弁を介して該内燃機関に供給する第2の混合燃料供給手段と、
    該エタノールタンクに貯留された該エタノール−水混合液を第2の燃料噴射弁を介して該内燃機関に供給するエタノール供給手段とを備えることを特徴とするガソリン−エタノール混合燃料の供給装置。
  3. 請求項2記載のガソリン−エタノール混合燃料の供給装置において、前記分離槽は前記燃料タンク内に設置されることを特徴とするガソリン−エタノール混合燃料の供給装置。
  4. 請求項2または請求項3記載のガソリン−エタノール混合燃料の供給装置において、前記水タンクは前記燃料タンク内に設置されることを特徴とするガソリン−エタノール混合燃料の供給装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載のガソリン−エタノール混合燃料の供給装置において、前記エタノールタンクは前記燃料タンク内に設置されることを特徴とするガソリン−エタノール混合燃料の供給装置。
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