JP2008267310A - 燃料分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料分離装置の異常状態を検知する。
【解決手段】ECUは貯水タンクの水面の高さを読込む(ステップS100)。メインタンクの混合燃料をガソリン燃料とアルコール燃料とに分離する(ステップS103)。混合分離に用いた水を貯水タンクに戻す。分離終了後、ECUは貯水タンクの水面の高さを読込む(ステップS104、ステップS105)。水面の高さが第1の閾値をこえて減少している場合、分離禁止フラグをONに切替える。以後、分離禁止フラグがONであるときには、燃料分離を実行しない(ステップS102)。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガソリンのような非水溶性燃料とアルコール燃料との混合燃料を、非水溶性燃料とアルコール燃料に分離する分離装置に関する。
従来、ガソリンとアルコールの混合燃料を用いる内燃機関が知られている。また、内燃機関の容易な制御や、内燃機関の始動性の向上のために、水を用いて貯留された混合燃料をガソリンとアルコールに分離させて、内燃機関に使用することが知られている(特許文献1〜特許文献3参照)。
特公平3−43458号公報 特開2006−257907号公報 特開平7−19124号公報
しかし、特許文献1〜特許文献3における水を用いた混合燃料の分離には、複数の問題があった。第1の問題は、混合燃料の分離のために必要な水が多いため、容量の小さな貯水タンクに頻繁に水を補給するか、容量の大きな貯水タンクが必要になることである。頻繁な補給は、ユーザーに大きな負担がかかり、容量の大きな貯水タンクを使うと車重が増加する。第2の問題は、水の混入により内燃機関の出力が低下する可能性があることである。
本発明は、混合燃料の非水溶性燃料とアルコールに分離する燃料分離装置であって、搭載する水の量を少なくしながら補給の頻度を低く抑え、かつ分離不能状態を検知して内燃機関への水の混入の可能性を低減化する燃料分離装置の提供を目的とする。
第1の発明に係る燃料分離装置は、貯水手段、第1の分離手段、第2の分離手段、および異常検出手段を含む。貯水手段は、水を貯留する。第1の分離手段は、貯水手段から排出した水を非水溶性燃料とアルコール燃料との混合燃料に添加することにより混合燃料からアルコール燃料と抽出して、混合燃料を非水溶性燃料とアルコール水溶液に分離する。第2の分離手段は、アルコール水溶液を水とアルコール燃料に分離し、分離した水を貯留手段に戻す。異常検出手段は、貯水手段および第1、第2の分離手段の少なくとも一つの異常状態を検出する。
第1の発明によると、混合燃料の分離に使用した水を再利用するため搭載する水量を低くすることが可能であって、異常状態を検知するので分離不能に基づくエンジンの出力低下などを防ぐことが可能になる。
第2の発明に係る燃料分離装置では、第1の発明の構成に加えて、異常検出手段が水を排出させる前の貯水手段に貯留される水の量と、排出した水を第1の分離手段と第2の分離手段を介して貯水手段に戻したときに貯水手段に貯留される水の量とを比較することにより、異常状態を検出する。
第2の発明によると、混合燃料の分離に使用する前後の水の量を比較することにより、簡易に燃料分離装置が異常であるか否かを判別可能になる。
第3の発明に係る燃料分離装置では、第1、第2の発明のいずれかの構成に加えて、異常検出手段は貯水手段からの水の排出、第1の分離手段による混合燃料の分離、および第2の分離手段によるアルコール水溶液の分離の少なくともいずれか一つを実行中には、異常状態の検出を停止する。
第3の発明によると、燃料分離装置による非水溶性燃料とアルコール燃料とへの分離を停止しているときに、異常状態の検出を行うので、異常状態の検出のための変数が安定する。したがって、異常状態の検出精度を向上可能である。
第4の発明に係る燃料分離装置では、第1〜第3の発明のいずれかの構成に加えて、異常検出手段は貯水手段からの水の排出、第1の分離手段による混合燃料の分離、および第2の分離手段によるアルコール水溶液の分離のすべてを停止している間において所定の時間の経過後に貯水手段に蓄えられた水の量が第1の所定の変化量を超えて変化する場合に、貯水手段に水漏れの異常があると判断する。
第4の発明によると、無操作状態における貯水手段の貯水量の変化を検出することにより、簡易に貯水手段に異常があるか否かを判断可能である。
第5の発明に係る燃料分離装置では、第1〜第4の発明のいずれかの構成に加え、異常検出手段は、第1のアルコール濃度検出手段、第2のアルコール濃度検出手段、算出手段、および判断手段を有する。第1のアルコール濃度検出手段は、混合燃料のアルコール濃度を検出する。第2のアルコール濃度検出手段は、混合燃料を燃焼させる内燃機関の排気ガスの成分に基づいて、混合燃料のアルコール濃度を検出する。算出手段は、第1、第2のアルコール濃度検出手段夫々によって検出された混合燃料のアルコール濃度の差を算出する。判断手段は、アルコール濃度の差が第2の所定の変化量を超えるときに、第1の分離手段に異常があると判断する。
第5の発明によると、直接検出されるアルコール濃度と排気ガスの成分から検出されるアルコール濃度の差に基づいて、簡易に第1の分離手段に異常があると検出することが可能になる。
第6の発明に係る燃料分離装置は、第1〜第5の発明のいずれかの構成に加え、貯水手段から排出される前に貯留されている水の量が閾値未満であると異常検出手段が判断するときに、貯水手段からの水の排出、第1の分離手段による混合燃料の分離、および第2の分離手段によるアルコール水溶液の分離の実行を禁止する制御手段を更に含む。
第6の発明によると、燃料分離のための水が不足しているとき、効率よく燃料分離が出来ないので、燃料分離を自動的に禁止することが可能である。したがって、無駄な動力の消費を抑えることが可能になる。
第7の発明に係る燃料分離装置では、第1〜第4の発明のいずれかの構成に加え、制御手段は、異常検出手段が貯水手段からの水の排出、第1の分離手段による混合燃料の分離、および第2の分離手段によるアルコール水溶液の分離の実行を禁止した後に、貯水手段に貯留されている水の量が第3の閾値を超えると判断するときに、貯水手段からの水の排出、第1の分離手段による混合燃料の分離、および第2の分離手段によるアルコール水溶液の分離を実行する。
第7の発明によると、貯水手段に水が補給され閾値を超えるときに燃料分離の禁止状態を自動的に解除される。
第8の発明に係る燃料分離装置は、第6の発明の構成に加え、貯水手段から排出される前に貯留されている水の量が閾値未満であると異常検出手段が判断するときに、警告を発する警告手段を更に含む。
第8の発明によると、水が不足していることを警告して水の補給を促すことが可能である。
本発明によれば、水の搭載量の少ない燃料分離装置において異常状態を自動的に検知することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を適用した燃料分離装置が設けられる燃料供給システムの構成図である。
本実施形態におけるエンジン10は、非水溶性燃料であるガソリン燃料およびアルコール燃料を用いることが可能である。ガソリン燃料およびアルコール燃料は、別々にエンジン10に供給される。ガソリン燃料は、メインタンク11からエンジン10に供給される。アルコール燃料は、アルコールタンク12からエンジン10に供給される。
外部から供給される混合燃料は、給油口13からメインタンク11に流入する。メインタンク11には、混合燃料またはガソリン燃料が貯留される。メインタンク11に貯留された燃料は、第1のポンプ14により切替弁15に送出される。切替弁15は三方弁であり、燃料の供給先をエンジン10と燃料分離装置20とのいずれかに切替る。
メインタンク11に混合燃料が貯留されているとき、切替弁15を切替えることにより、混合燃料は燃料分離装置20に送られる。後述するように、燃料分離装置20によって混合燃料はガソリン燃料とアルコール燃料とに分離される。ガソリン燃料は、第2のポンプ16により、メインタンク11に戻される。アルコール燃料は、アルコールタンク12に送られ、貯留される。
メインタンク11にガソリン燃料が貯留されているとき、切替弁15を切替えることにより、ガソリン燃料はエンジン10に供給される。また、アルコール燃料は、第3のポンプ17によりエンジン10に送出される。
次に、燃料分離装置20の構成について図2を用いて説明する。燃料分離装置20は、ECU21、貯水タンク22、相分離タンク23、分離膜24などを含んで構成される。
相分離タンク23は、貯水タンク22の重力方向下方に配置される。貯水タンク22の底部に設けられた排出口と、相分離タンク23の上部に設けられた注入口とが、自動開閉バルブ25を介して接続される。自動開閉バルブ25を開閉するときに、貯水タンク22に貯留された水が相分離タンク23に注入される。切替弁15の燃料分離装置20行きの吐出口は相分離タンク23に接続され、メインタンク11から送出される混合燃料が相分離タンク23に注入される。
相分離タンク23に混合燃料と水とを混入すると、ガソリン燃料とアルコール水溶液に相分離する。すなわち、相分離タンク23内の液体は2層に別れ、ガソリン燃料である油相が上層を形成し、アルコール水溶液である水相が下層を構成する。
相分離タンク23の内部には、底面から上方に延びるフレキシブルパイプ26が設けられる。フレキシブルパイプ26の上方側端部であるガソリン吸入口には、浮き27が取り付けられる。浮き27は、比重がアルコール水溶液より軽くガソリン燃料より重くなるように、形成される。ガソリン吸入口は浮き27と共にアルコール水溶液の液面に応じて、相分離タンク23内を移動する。したがって、ガソリン吸入口には、ガソリン燃料が流入する。ガソリン吸入口から流出したガソリン燃料は、第2のポンプ16によりメインタンク11に送出される。
また、相分離タンク23の底面には、水溶液排出口が設けられる。水溶液排出口からはアルコール水溶液が排出される。排出されるアルコール水溶液は、第4のポンプ28によって分離膜24に送出される。アルコール水溶液は、分離膜24により水をアルコール燃料とに分離される。分離された水は、貯水タンク22に戻される。また、分離されたアルコール燃料は、アルコールタンク12に送られる。
メインタンク11には、第1の液面センサ29が設けられる(図1参照)。第1の液面センサ29によりメインタンク11に貯留される燃料の液面までの高さが検出される。検出された液面の高さに相当する燃料液面データが、ECU21に送られる。
メインタンク11の底面にアルコール濃度センサ30が設けられる。アルコール濃度センサ30によりメインタンク11に貯留される燃料のアルコール濃度が検出される。検出されたアルコール濃度に相当するアルコール濃度データが、ECU21に送られる。
貯水タンク22には、第2の液面センサ31が設けられる、第2の液面センサ31により貯水タンク22に貯留される水の水面までの高さが検出される。検出された水面の高さに相当する水面データが、ECU21に送られる。
エンジン10には、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ(図示せず)が設けられる(図1参照)。酸素センサに検出される排気ガス中の酸素濃度が酸素濃度データとしてECU21に送られる。
ECU21は、多種類のパラメータに基づいて、エンジン10の各部位の動作を制御する。燃料分離装置20における各部位の動作も、ECU21によって制御される。燃料分離装置20における切替弁15による燃料の供給先の切替、第2、第4のポンプ16、28の起動/停止、および自動開閉バルブ25の開閉も、ECU21によって制御される。
また、ECU21は、受信した燃料液面データ、アルコール濃度データ、水面データ、および酸素濃度データに基づいて燃料分離装置20の異常状態を検出する。燃料分離装置20が異常状態を検出するとき、後述するように、運転者への異常状態の警告および混合燃料の分離の停止のための動作が、ECU21により制御される。
次に、図3〜図5のフローチャートを用いて、本実施形態にかかる燃料分離装置において、ECU21が実行する燃料分離および異常検出の制御について説明する。燃料分離の制御および異常検出の制御は、例えば、運転者により分離入力がされるとき、給油口13から燃料が注入されるとき、車両の静止時などにECU21に燃料分離要求が出されるときに、開始する。また、燃料分離の制御は、燃料分離装置20の各部位が作動しているときには実行されない。
ステップS100において、ECU21は燃料液面データ、アルコール濃度データ、および水面データを受信する。ステップS101では、燃料分離実行可能か否かの判断を行なう。ステップS100において受信したデータに基づいてメインタンク11の燃料の液面が所定の高さを超えているとき、貯水タンク22の水面の高さが第1の閾値を超えているとき、またはメインタンク11に貯留されている燃料のアルコール濃度が所定の濃度を超えているときに燃料分離実行可能と判断して、ステップS102に進む。燃料分離実行不可能であると判断するときは、ステップS102〜ステップS107をスキップしてステップS108に進む。
ステップS102において、ECU21は分離禁止フラッグがONであるか否かを判断する。分離禁止フラッグがOFFであるときは、ステップS103に進む。分離禁止フラッグがONであるときは、ステップS103〜ステップS107をスキップしてステップS108に進む。なお、初期状態では分離禁止フラッグはOFFであり、ステップS103に進む。
ステップS103において、ECU21は燃料分離の実行を行なわせる。すなわち、切替弁15の燃料供給先を燃料分離装置20方向に切替え、第1のポンプ16を始動することにより、メインタンク11に貯留される燃料を相分離タンク23に注入させる。また、自動開閉バルブ25を開かせることにより、水を相分離タンク23に注入させる。次に、第2、第4のポンプ16、28を始動することにより、分離したガソリン燃料およびアルコール水溶液をそれぞれメインタンク11および分離膜24に送出す。分離膜24によりアルコール水溶液からアルコール燃料が分離してアルコールタンク12に注入される。
ステップS104において、ECU21は燃料分離を終了しているか否かを判断する。燃料分離が終了していないときはステップS104に戻り、燃料分離を終了するまで、ステップS104を繰返す。燃料分離を終了していると判断するときに、ステップS105に進む。なお、燃料分離の完了は、どのような方法により判断してもよい。例えば、相分離タンク23における液量が所定の値以下になったときに燃料分離が完了したと判断可能である。
ステップS105において、ECU21は再び水面データを受信する。ステップS106では、ステップS100およびステップS105において受信した水面データに基づいて、ステップS100におけるデータ受信時とステップS105におけるデータ受信時の貯水タンク22内の水面の高さが比較される。水面が低下し、低下量が第2の閾値を超えるときには、ステップS107に進む。水面の低下量が第2の閾値未満であるときには、ステップS100に戻る。
ステップS107において、ECU21は燃料分離装置20に異常があると判断して、分離禁止フラッグをONに切替える。次にステップS108において、ECU21は内蔵されるタイマ(図示せず)による時間計測を開始させる。ステップS109では、計測開始後の経過時間が所定の時間を越えているか否かを判別する。所定の時間の経過前であればステップS109に戻り、所定の時間が経過するまで、ステップS109を繰返す。所定の時間を経過するときは、ステップS110に進む。
ステップS110において、ECU21は再び水面データを受信する。ステップS111では、ステップS100およびステップS110において受信した水面データに基づいて、ステップS100におけるデータ受信時とステップS110におけるデータ受信時の貯水タンク22内の水面が低下しているか否かを、ECU21は判断する。水面が低下するときには、ステップS112に進む。液面の高さが変化しないときには、ステップS112をスキップしてステップS113に進む。
ステップS112において、貯水タンク22が故障していると判断して、ECU21は運転者に貯水タンク22の故障を警告するための動作を実行する。例えば、貯水タンク故障マークの表示、または貯水タンクの故障を知らせる音声通知を実行させる。警告後、ステップS113に進む。
ステップS113において、ECU21はエンジン10へのアルコール燃料の供給を停止させる。すなわち、ECU21はメインタンク11に貯留される燃料のみをエンジン10に供給させる。
ステップS114において、ECU21はアルコール濃度データと酸素濃度データとを受信する。ステップS115において、ステップS114で受信した酸素濃度データとエンジン10への流入空気量とから、対応マップに基づいて、理論上の燃料中のアルコールの濃度を算出する。
ステップS116において、ステップS114で検出したメインタンク11の燃料のアルコール濃度と、ステップS115において算出された燃料のアルコール濃度との差を、ECU21は判断する。アルコール濃度の検出値とアルコール濃度の計算値とが異なるときは、ステップS117に進む。アルコール濃度の検出値とアルコール濃度の計算値とが実質的に一致するとき、ステップS117をスキップしてステップS118に進む。
ステップS117において、相分離タンク23が故障していると判断して、ECU21は運転者に相分離タンク23の故障を警告するための動作を実行する。例えば、相分離タンク故障マークの表示、または相分離タンク23の故障を知らせる音声通知を実行させる。警告後、ステップS118に進む。
ステップS118では、ステップS110において受信した水面データに基づいて、ステップS110の水面データ検出時における貯水タンク22の水面の高さが第1の閾値を下回るか否かを、ECU21は判断する。第1の閾値を超えるときには、ステップS123に進む。第1の閾値を下回るときには、ステップS119に進む。
ステップS119では、混合燃料の分離のための必要量の水が確保されていないと判断して、ECU21は給水指示を警告するための動作を実行する。例えば、給水指示マークの表示、または給水を指示する音声通知を実行させる。
ステップS120において、ECU21は再び水面データを受信する。ステップS121において、ステップS120において受信した水面データに基づいて、ステップS120の水面データ検出時における貯水タンク22の水面の高さが第1の閾値を下回るか否かを、ECU21は判断する。第1の閾値を下回るときは、ステップS119に戻る。以後、貯水タンク22の水面の高さが第1の閾値を越えるまで、ステップS119〜ステップS121を繰返す。水面が第1の閾値を超えるとき、ステップS122に進む。
ステップS122において、ECU21は分離禁止フラッグをOFFに切替える。分離禁止フラッグをOFFに切替えた後、ステップS100に戻る。
なお、ステップS118からステップS123に進むと、ステップS123においてECU21は分離禁止フラッグをリセットするための運転者による操作入力があるか否かを判断する。例えば、貯水タンク22や相分離タンク23の修理を終えたときに入力することにより、貯水タンク22の故障または相分離タンク23の故障の警告を停止させることが可能になる。リセットの入力があるときには、ステップS122に進み、ECU21は分離禁止フラッグをOFFに切替える。リセットの入力が無いときには、ステップS122をスキップしてステップS100に戻る。
以上のような構成の燃料分離装置によれば、低い搭載水量で頻繁に水の補給の不要な燃料分離装置の異常状態を自動的に検知することが可能になる。異常状態を検知すると、燃料分離の停止やメインタンク11からの燃料のみをエンジン10に供給させて、エンジン10への水の混入を防止することが可能である。
また、燃料分離装置によれば、異常状態を検知するときに、どの部位が故障しているかを知ることが可能である。したがって、修理が容易となる。また燃料分離装置20によれば、貯水タンク22の水が不足しているときに、燃料分離の動作を禁止するので無駄な動力の消費を抑えることが可能になる。
なお、本実施形態において、燃料分離動作の前後における貯水タンク22の水面の変化の確認による燃料分離装置20全体の異常検出、貯水タンク22の異常の検出、および相分離タンク23の異常の検出が行なわれるが、少なくともいずれか一つの異常状態が検出される構成であってもよい。
また、本実施形態において、燃料分離および異常検出のためのECU21による制御は、燃料分離装置20の各部位の動作が停止中に行なわれるが、各部位における動作、すなわち、メインタンク11および貯水タンク22から相分離タンク23への送水、相分離タンク23における相分離、相分離タンク23からガソリン燃料とアルコール水溶液との送出を実行中にECU21による制御を行なってもよい。ただし、本実施形態のように燃料分離装置20の各部位の動作を停止中に、液面の高さやアルコール濃度を検出する方が正確に異常状態を検出可能になる。
また、本実施形態において、貯水タンク22の水面の高さが第2の閾値を下回るときに給水指示の警告を行なう構成であるが、警告を行なわなくてもよい。警告を発さなくても異常状態の検出を行い、分離禁止などの異常状態に応じた動作を実行させることが可能である。
また、本実施形態において、給水指示の警告後に給水をしたときに分離禁止を自動的に解除する構成であるが、自動解除しなくてもよい。
また、本実施形態において、メインタンク11の液面および貯水タンク22の液面の高さに基づいて、前述の燃料分離および異常検出の処理を行うが、メインタンク11に貯留される燃料および貯水タンク22に貯留される水の量に変動する他のパラメータを用いて前述の処理を行ってもよい。
また、本実施形態において、貯水タンク11の水面の高さ、およびアルコール濃度に基づいて、燃料分離装置の異常状態を検出する構成であるが、他のいかなる変数を用いて燃料分離装置の異常状態を検出してもよい。
本発明の一実施形態を適用した燃料分離装置が設けられる燃料供給システムの構成図である。 燃料分離装置の構成図である。 ECUが行なう燃料分離および異常検出の制御構造を示す第1のフローチャートである。 ECUが行なう燃料分離および異常検出の制御構造を示す第2のフローチャートである。 ECUが行なう燃料分離および異常検出の制御構造を示す第3のフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
11 メインタンク
12 アルコールタンク
15 切替弁
16 第2のポンプ
20 燃料分離装置
21 ECU
22 貯水タンク
23 相分離タンク
24 分離膜
25 自動開閉バルブ
28 第4のポンプ
29 第1の液面センサ
30 アルコール濃度センサ
31 第2の液面センサ

Claims (8)

  1. 水を貯留する貯水手段と、
    前記貯水手段から排出した水を非水溶性燃料とアルコール燃料との混合燃料に添加することにより前記混合燃料から前記アルコール燃料を抽出して、前記混合燃料を非水溶性燃料とアルコール水溶液に分離する第1の分離手段と、
    前記アルコール水溶液を水と前記アルコール燃料に分離し、分離した水を前記貯水手段に戻す第2の分離手段と、
    前記貯水手段および前記第1、第2の分離手段の少なくとも一つの異常状態を検出する異常検出手段とを備える
    ことを特徴とする燃料分離装置。
  2. 前記異常検出手段は、水を排出させる前の前記貯水手段に貯留される水の量と、排出した水を前記第1の分離手段と前記第2の分離手段を介して前記貯水手段に戻したときに前記貯水手段に貯留される水の量とを比較することにより、前記異常状態を検出することを特徴とする請求項1に記載の燃料分離装置。
  3. 前記異常検出手段は、前記貯水手段からの水の排出、前記第1の分離手段による前記混合燃料の分離、および前記第2の分離手段による前記アルコール水溶液の分離の少なくともいずれか一つを実行中には、前記異常状態の検出を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料分離装置。
  4. 前記異常検出手段は、前記貯水手段からの水の排出、前記第1の分離手段による前記混合燃料の分離、および前記第2の分離手段による前記アルコール水溶液の分離のすべてを停止している間において所定の時間の経過後に前記貯水手段に蓄えられた水の量が第1の所定の変化量を超えて変化する場合に、前記貯水手段に水漏れの異常があると判断することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の燃料分離装置。
  5. 前記異常検出手段は、
    前記混合燃料のアルコール濃度を検出する第1のアルコール濃度検出手段と、
    前記混合燃料を燃焼させる内燃機関の排気ガスの成分に基づいて、前記混合燃料のアルコール濃度を検出する第2のアルコール濃度検出手段と、
    前記第1、第2のアルコール濃度検出手段それぞれによって検出された前記混合燃料のアルコール濃度の差を算出する算出手段と、
    前記アルコール濃度の差が第2の所定の変化量を超えるときに、前記第1の分離手段に異常があると判断する判断手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の燃料分離装置。
  6. 前記貯水手段から排出される前に貯留されている水の量が閾値未満であると前記異常検出手段が判断するときに、前記貯水手段からの水の排出、前記第1の分離手段による前記混合燃料の分離、および前記第2の分離手段による前記アルコール水溶液の分離の実行を禁止する制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料分離装置。
  7. 前記制御手段は、前記異常検出手段が前記貯水手段からの水の排出、前記第1の分離手段による前記混合燃料の分離、および前記第2の分離手段による前記アルコール水溶液の分離の実行を禁止した後に、前記貯水手段に貯留されている水の量が前記閾値を超えると判断するときに、前記貯水手段からの水の排出、前記第1の分離手段による前記混合燃料の分離、および前記第2の分離手段による前記アルコール水溶液の分離を実行することを特徴とする請求項6に記載の燃料分離装置。
  8. 前記貯水手段から排出される前に貯留されている水の量が閾値未満であると前記異常検出手段が判断するときに、警告を発する警告手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の燃料分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010144571A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の運転制御方法
JP2011007135A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Honda Motor Co Ltd ガソリン−エタノール混合燃料の供給方法及びその装置

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