JP2010150957A - エマルジョン燃料の供給装置 - Google Patents

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Yasuo Tomioka
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Abstract

【課題】余剰エマルジョンを再利用する構成において、制御の複雑化を招くことなく、所望の水比率となるエマルジョン燃料を安定して機関に供給する。
【解決手段】エマルジョン燃料の供給装置は、燃料油供給手段(11,15)から供給される燃料油、水供給手段(12,16)から供給される水、及び、乳化剤供給手段(13,17)から供給される乳化剤を混合させてエマルジョン燃料を生成するエマルジョン燃料生成部(10)と、エマルジョン燃料生成部(10)により生成されたエマルジョン燃料をエンジン(1)の燃焼室(3)に噴射供給する噴射供給部(20)と、噴射供給部(20)からの余剰エマルジョン燃料を燃料油と水とに分離し、分離された燃料油と水とをエマルジョン燃料生成部(10)に供給可能なエマルジョン燃料分離部(30)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料油と水とのエマルジョン燃料を機関に供給するエマルジョン燃料の供給装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンにエマルジョン燃料を噴射供給し、燃焼室内の燃焼温度を低下させて窒素酸化物(NOx)の発生を抑制する技術が知られている。かかる技術では、多量に発生する余剰エマルジョン燃料を再利用することが行われている。例えば、特許文献1に記載のシステムでは、燃料噴射弁からの戻りエマルジョン燃料(すなわち、余剰エマルジョン燃料)の水比率を水比率センサで測定し、この測定した水比率に基づいて余剰エマルジョン燃料量、燃料油量、水量及び乳化剤量を調整してミキサに供給し、該ミキサでエマルジョン燃料を生成することにより、余剰エマルジョン燃料を再利用している。
特開2002−4949号公報
しかし、上記従来の技術では、余剰エマルジョン燃料をエマルジョン燃料の生成に用いるため制御が複雑にならざるを得ないという課題がある。
また、車両用のディーゼルエンジンでは、エマルジョン燃料の水比率がエンジンの運転状態に応じて変化するため、エマルジョン燃料の生成に用いる、余剰エマルジョン燃料の水比率を安定して測定することが困難である。さらに、経時劣化や特性変動などにより水比率センサに測定誤差が生じてしまうと、余剰エマルジョン燃料の水比率を正確に測定できないこともある。このため、ディーゼルエンジンに供給するエマルジョン燃料の水比率を最適化することが難しく、エンジン性能が低下したり、エンジンから排出されるNOxの抑制効果が低下したりするおそれがある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、その目的は、余剰エマルジョンを再利用する構成において、制御の複雑化を招くことなく、所望の水比率となるエマルジョン燃料を安定して機関に供給することのできる、エマルジョン燃料の供給装置を提供することである。
本発明によるエマルジョン燃料の供給装置は、燃料油供給手段から供給される燃料油、水供給手段から供給される水、及び、乳化剤供給手段から供給される乳化剤を混合させてエマルジョン燃料を生成する生成手段と、前記エマルジョン生成手段により生成されたエマルジョン燃料を機関の燃焼室に噴射供給する噴射供給手段と、前記噴射供給手段からの余剰エマルジョン燃料を燃料油と水とに分離し、分離された燃料油を前記燃料油供給手段に供給可能な分離手段と、を備える。
ここで、分離手段は、さらに分離された水を前記水供給手段に供給可能に構成されているのが好ましい。また、分離手段は、前記噴射供給手段からの余剰エマルジョン燃料を貯蔵するタンクと、前記タンク内に分離剤を供給可能な分離剤供給手段と、前記タンク内で余剰エマルジョン燃料から分離された燃料油を前記燃料油供給手段に供給可能な分離燃料油供給手段と、前記タンク内で余剰エマルジョン燃料から分離された水を前記水供給手段に供給可能な分離水供給手段と、を備えるものとすることができる。
また、前記タンク内の余剰エマルジョン燃料量を検出する燃料量検出手段を備え、前記分離剤供給手段が、前記タンク内の余剰エマルジョン燃料が所定量以上となると、前記分離剤を前記タンク内に供給するように構成するのが好ましい。
さらに、前記タンク内の余剰エマルジョン燃料の状態を検出する状態検出手段を備え、該状態検出手段により前記タンク内の余剰エマルジョン燃料が燃料油と水とに分離されたことが検出されると、前記分離剤供給手段が前記分離剤の供給を停止し、前記分離燃料油供給手段が前記分離された燃料油の前記燃料油供給手段への供給を行い、前記分離水供給手段が前記分離された水の前記水供給手段への供給を行うように構成してもよい。
さらにまた、前記分離手段は、エンジン停止時に、前記タンク内に貯留する前記分離された水の前記水供給手段への供給を行うように構成してもよい。
本発明によるエマルジョン燃料の供給装置によると、噴射供給手段からの余剰エマルジョン燃料を燃料油と水とに分離し、この分離された燃料油を燃料油供給手段に供給することができるので、余剰エマルジョン燃料の再利用を図りつつ、エマルジョン燃料の生成に際して制御を複雑化することなく、所望の水比率となるエマルジョン燃料を安定して生成することができる
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、ディーゼルエンジンに適用された本発明の第1実施形態によるエマルジョン燃料の供給装置の全体構成を示している。図1に示すように、本実施形態によるエマルジョン燃料の供給装置は、燃料油(ここでは軽油)、水及び乳化剤を混合、攪拌させてエマルジョン燃料を生成するエマルジョン燃料生成部(生成手段)10と、エマルジョン燃料生成部10で生成されたエマルジョン燃料をエンジン1の燃焼室3に噴射供給する噴射供給部(噴射供給手段)20と、噴射供給部20からの余剰エマルジョン燃料を軽油と水とに分離し、分離された軽油及び水をエマルジョン燃料生成部10に戻す(供給する)余剰エマルジョン燃料分離部(分離手段)30と、を備える。
エマルジョン燃料生成部10は、燃料油としての軽油を貯蔵する軽油タンク11と、水を貯蔵する水タンク12と、乳化剤を貯蔵し交換可能な乳化剤カートリッジ13と、燃料、水及び乳化剤を混合、攪拌させるミキサ14と、軽油タンク11内の軽油をミキサ14に供給可能な軽油供給装置15と、水タンク12内の水をミキサ14に供給可能な水供給装置16と、乳化剤カートリッジ13内の乳化剤をミキサ14に供給可能な乳化剤供給装置17と、を有する。
軽油供給装置15は、軽油ポンプ及び流量制御弁(いずれも図示省略)を内蔵し、その供給量を調整しつつ軽油タンク11内の軽油をミキサ14に供給することができる。水供給装置16は、水ポンプ及び流量制御弁(いずれも図示省略)を内蔵し、その供給量を調整しつつ水タンク12内の水をミキサ14に供給することができる。乳化剤供給装置17は、乳化剤ポンプ及び流量制御弁(いずれも図示省略)を内蔵し、その供給量を調整しつつ乳化剤カートリッジ13内の乳化剤をミキサ14に供給することができる。
ミキサ14は、軽油供給装置15、水供給装置16及び乳化剤供給装置17によってそれぞれ供給された軽油、水及び乳化剤を混合、攪拌させてエマルジョン燃料を生成し、供給管18に出力する。なお、ミキサ14は、軽油のみが供給された場合には供給管18に軽油を出力することも可能である。但し、以下では、ミキサ14からエマルジョン燃料が供給管18に出力されるものとして説明する。
ここで、軽油タンク11及び軽油供給装置15が本発明における「燃料油供給手段」に相当し、水タンク12及び水供給装置16が本発明における「水供給手段」に相当し、乳化剤カートリッジ13及び乳化剤供給装置17が本発明における「乳化剤供給手段」に相当する。
噴射供給部20は、エンジン1の燃焼室3に臨んで配置された燃料噴射弁21と、ミキサ14から出力されたエマルジョン燃料を、燃料供給管22を介して燃料噴射弁21に圧送する噴射ポンプ23と、を有する。
燃料噴射弁21は、その開弁動作により噴射ポンプ23によって圧送されたエマルジョン燃料をエンジン1の燃焼室3内に噴射供給する。この噴射供給されたエマルジョン燃料が燃焼室3内で燃焼する。かかる燃焼は、燃料油としての軽油中に水が混合されたエマルジョン燃料を用いるため、燃焼温度の高温化が防止され、NOxの生成が抑制される。燃料噴射弁21からエンジン1の燃焼室3内に噴射されなかった余剰エマルジョン燃料は、燃料噴射弁21又は燃料供給管22からリターン通路24へと排出される。
軽油供給装置15、水供給装置16及び乳化剤供給装置17の動作は、エマルジョン生成コントロールユニット(以下「エマルジョン生成ECU」という)19によって制御され、燃料噴射弁21の動作は、エンジンコントロールユニット(以下「エンジンECU」という)25によって制御される。
エンジンECU25には、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ51、エンジン1の回転数を検出する回転数センサ52、エンジン1の冷却水温度を検出する温度センサ53などの各種センサの出力信号が入力される。そして、エンジンECU25は、入力された各種センサの出力信号に基づいて噴射時期及び噴射期間を決定し、燃料噴射弁21を制御する。
一方、エマルジョン生成ECU19は、CAN(Controller Area Network)などのネットワークを介してエンジンECU25と相互に通信可能に接続され、エンジン運転状態などの各種情報を適宜読込み可能となっている。そして、エマルジョン生成ECU19は、エンジンECU25から読込んだエンジン運転状態等の情報に基づいてエマルジョン燃料の軽油と水との比率(以下単に「水比率」という)を決定し、軽油供給装置15、水供給装置16及び乳化剤供給装置17を制御して最適な量の軽油、水及び乳化剤をミキサ14に供給する。ここで、本実施形態におけるエマルジョン燃料の水比率は、基本的にはエンジン負荷が高くなるほど大きくなるように設定され、最大で30%(軽油:水=70:30)に制限されるものとする。
余剰エマルジョン燃料分離部30は、余剰エマルジョン燃料を貯蔵すると共に貯蔵された余剰エマルジョン燃料の分離が行われる分離タンク31と、(余剰)エマルジョン燃料を軽油と水とに分離するための分離剤を貯蔵し交換可能な分離剤カートリッジ32と、分離剤カートリッジ32内の分離剤を分離タンク31内に供給する分離剤供給装置33と、とを有する。なお、分離剤としては、日本油化工業株式会社製の「ユニック300」などがある。
分離タンク31には、分離剤が供給される分離剤供給口31aと、余剰エマルジョン燃料が流入する燃料流入口31bと、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された水を排出するための水排出口31cと、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された軽油を排出するための軽油排出口31dと、が形成されている。
分離剤供給口31aは、分離タンク31の上部に形成されており、分離剤カートリッジ32に接続されている。燃料流入口31bは、分離タンク31の上部に形成されリターン通路24が接続されており、この燃料流入口31bを介して燃料噴射弁21又は供給管22からリターン通路24に排出された余剰エマルジョン燃料が分離タンク31内に流入する。水排出口31cは、分離タンク31の下部に形成されており、開閉弁34が介装された水リターン通路35を介して水タンク12に接続されている。軽油排出口31dは、分離タンク31の水排出口31cよりも上方位置に形成されており、開閉弁36が介装された軽油リターン通路37を介して軽油タンク11に接続されている。
さらに、分離タンク31には、該分離タンク31内における余剰エマルジョン燃料の攪拌を補助する攪拌器38が取り付けられている。攪拌器38は、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料を直接又は間接的に攪拌できればよく、その構成等は問わない。また、攪拌器38は、エンジン1の回転を利用して動作するものとすることができる。但し、攪拌器38は必須の構成ではなく、攪拌器38を設けることなく、走行中の車体の揺れやエンジン1の振動などを利用して分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料を攪拌するものであってもよい。
分離剤供給装置33は、分離剤ポンプ及び流量制御弁(いずれも図示省略)を内蔵し、その供給量を調整しつつ分離剤カートリッジ32内の分離剤を分離タンク31に供給することができる。ここで、分離剤カートリッジ32及び分離剤供給装置33が本発明における「分離剤供給手段」に相当する。
図2は、分離タンク31の構成を具体的に示している。
図2に示すように、分離タンク31は、断面積が一定で所定の深さを有するものとして形成されており、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の液位(換言すれば、余剰エマルジョン燃料量)を検出する液位センサ(燃料量検出手段)54と、分離タンク31の異なる位置で分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の状態、より具体的には、余剰エマルジョン燃料の比重(水比率)を検出する第1〜第3比重計(状態検出手段)55〜57と、が取り付けられている。
本実施形態において、液位センサ54は、主として余剰エマルジョン燃料量が分離タンク31の容量の約80%(液位が底面からHs:図中破線で示す)となったことを検出するものであり、ここでは分離タンク31の底面からHsの位置に取り付けられている。第1比重計55は、液位センサ54の位置よりも所定量ΔHだけ下方の位置、ここでは分離タンク31の底面からHn(=Hs−ΔH)の位置に取り付けられている。この第1比重計55により検出される比重γ1は、主として分離剤の供給又はその停止を行う際に(すなわち、分離剤供給装置33の制御に)用いられる。
また、水排出口31cは分離タンク31の底面に形成されており、第2比重計56は、分離タンク31の側面の底面近傍の位置(ここでは底面からHwの位置)に取り付けられている。ここで、上記したように、本実施形態においては、分離タンク31はその断面積が一定であり、エマルジョン燃料の水比率は最大30%としていることから、第2比重計56の分離タンク31底面からの位置Hwは(0.3×Hs)以下とするのが好ましい。この第2比重計56により検出される比重γ2は、主として分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された水の水タンク12への供給又はその停止を行う際に(すなわち、開閉弁34の開閉制御に)用いられる。
さらに、軽油排出口31dは、分離タンク31の側面の底面からHv(Hw<Hv<Hn)の位置に形成されており、第3比重計57は、軽油排出口31dの近傍の位置、ここでは軽油排出口31dの上方の底面からHk(>Hv)の位置に取り付けられている。この第3比重計により検出される比重γ3は、主として分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された軽油の軽油タンク11への供給又はその停止を行う際に(すなわち、開閉弁36の開閉制御に)用いられる。
図1に戻って、分離剤供給装置33、開閉弁34及び開閉弁36の動作は、エマルジョン分離コントールユニット(以下「エマルジョン分離ECU」という)39によって制御される。エマルジョン分離ECU39には、液位センサ54、第1〜第3比重計55〜57の出力信号などが入力される。また、エマルジョン分離ECU39は、CANなどのネットワークを介してエンジンECU25と相互に通信可能に接続され、各種情報を適宜読込み可能となっている。そして、エマルジョン分離ECU39は、入力した信号や情報に基づいて分離剤供給装置33、開閉弁34及び開閉弁36の動作を制御して、分離タンク31に回収された余剰エマルジョン燃料を軽油と水とに分離すると共に、分離された軽油及び水を、それぞれ軽油タンク11、水タンク12に戻すようにしている。ここで、開閉弁34、水リターン通路35及びエマルジョン分離ECU39が本発明における「分離燃料油供給手段」に相当し、開閉弁36、軽油リターン通路37及びエマルジョン分離ECU39が本発明における「分離水供給手段」に相当する。
図3〜図5は、エマルジョン分離ECU39が実行する制御を示している。
図3は、分離タンク31内に貯蔵された余剰エマルジョン燃料の分離処理のフローチャートである。このフローは、例えばエンジン始動と共に開始され、所定時間毎に繰り返して実行される。ここで、エンジン始動時には開閉弁34及び36は「閉」となっている。
ステップS1では、液位センサ53の出力信号に基づき、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料量が所定量以上となったか否か、すなわち、余剰エマルジョン燃料の液位HがHs以上となったか否かを判定する。そして、H≧HsであればステップS2に進み、H<Hsであれば処理を終了する。
ステップS2では、第1比重計55によって分離タンク31の余剰エマルジョン燃料の比重(水比率)γ1を検出する。
ステップS3では、第1比重計55により検出された比重γ1が軽油の比重γfであるか否かを判定する。そして、第1比重計55により検出された比重γ1が軽油の比重γfでなければ、すなわち、γ1≠γfであれば、ステップS4に進む。
ステップS4では、分離剤供給装置33を制御して分離剤カートリッジ32からの分離剤を供給する。ここでは、分離剤供給装置33は、予め設定された所定量だけ分離剤を分離タンク31内に供給する。
一方、ステップS3において、第1比重計55によって検出された比重γ1が軽油の比重γfであれば、すなわち、γ1=γfであれば、ステップS5に進む。
ステップS5では、分離剤供給装置33を制御して分離剤カートリッジ32からの分離剤の供給を停止する。
上記フローチャート(図3)に係る処理が繰り返し実行されることにより、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の液位HがHsとなると、分離剤供給装置33がONとされて分離剤の供給が開始される。そして、この供給された分離剤によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料が軽油と水とに十分に分離されると第1比重計55で検出される余剰エマルジョン燃料の比重γ1が軽油の比重γfとなり、分離剤供給装置33がOFFとされて分離剤の供給が停止される。これにより、分離剤の過剰供給が防止され、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重に応じた適量の分離剤を供給して余剰エマルジョン燃料を軽油と水とに分離することができる。
なお、第1比重計55で余剰エマルジョン燃料の比重を検出することに代えて、第3比重計57で余剰エマルジョン燃料の比重を検出するようにしてもよい。また、分離剤を供給する前に、あらかじめ第1比重計55(又は第3比重計57)で余剰エマルジョン燃料の比重(水比率)を検出し、この検出結果に基づいて分離剤の供給量を調整するようにしてもよい。
図4は、分離タンク34内で分離された軽油と水とを、それぞれ軽油タンク11、水タンク12に戻す(供給する)処理を示している。このフローは、上記余剰エマルジョン燃料の分離処理(図3)と連動して実行される。
ステップS11では、第3比重計57によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ3を検出する。
ステップS12では、第3比重計57により検出された比重γ3が軽油の比重γfであるか否かを判定し、検出された比重γ3が軽油の比重γf、すなわち、「γ3=γf」であればステップS13に進み、「γ3≠γf」であればステップS16に進む。
ステップS13では、開閉弁36を「開」とし、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された軽油を軽油排出口31dから排出する。排出された軽油は、軽油リターン通路37を介して軽油タンク11に戻される(供給される)。
ステップS14では、第3比重計57によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ3を再び検出する。
ステップS15では、第3比重計57で検出された比重γ3が軽油の比重γfであるか否かを再び判定する。そして、「検出された比重γ3≠軽油の比重γf」となるとステップS16に進む。
ステップS16では、開閉弁36を「閉」として軽油の排出を停止する。
ステップS17では、第2比重計56によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ2を検出する。
ステップS18では、第2比重計56により検出された比重γ2が水の比重γwであるか否かを判定し、「γ2=γw」であればステップS19に進み、「γ2≠γw」であれば処理を終了する。
ステップS19では、開閉弁34を「開」とし、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された水を水排出口31cから排出する。排出された水は、水リターン通路35を介して水タンク12に戻される(供給される)。
ステップS20では、第2比重計56によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ2を再び検出する
ステップS21では、第2比重計56により検出された比重γ2が水の比重γwであるか否かを再び判定する。そして、「検出された比重γ2≠水の比重γw」となるとステップS22に進む。
ステップS22では、開閉弁34を「閉」として水の排出を停止する。
上記余剰エマルジョン燃料の分離処理(図3)により、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料は軽油と水とに分離され、分離タンク31内の下方には水が溜まり、その上方に軽油が溜まることになる。そして、これと連動して上記フローチャート(図4)に係る処理が実行されることにより、第3比重計57で検出される比重γ3が軽油の比重γfとなると開閉弁36が開弁され、その後、第3比重計57で検出される比重γ3が軽油の比重γf以外となると開閉弁36が閉弁される(ステップS11〜S16)。これにより、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された軽油が軽油タンク11に供給されると共に、余剰エマルジョン燃料が軽油タンク11に供給されてしまうことが防止される。一方、第2比重計56で検出される比重γ2が水の比重γwとなると開閉弁34が開弁され、その後、第2比重計56で検出される比重γ2が水の比重γw以外となると開閉弁34が閉弁される(ステップS17〜S22)。これにより、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された水が水タンク12に供給されると共に、軽油や余剰エマルジョン燃料が水タンク12に供給されてしまうことが防止される。
なお、上記フローでは、軽油の排出を終了した後に水の排出を行っているが、これらを同時に(並列的に)行うようにしてもよい。
図5は、エンジン停止時における処理を示している。このフローは、例えばキースイッチのOFF信号に基づいて出力されるエンジン停止指令をエンジンECU25から受信すると開始される。
ステップS31では、第2比重計56によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ2を検出する。
ステップS32では、第2比重計56により検出された比重γ2が水の比重γwであるか否かを判定し、検出された比重γ2が水の比重γw、すなわち、γ2=γwであればステップS33に進み、γ2≠γwであれば処理を終了する。
ステップS33では、開閉弁34を「開」とし、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された水を水排出口31cから排出する。排出された水は、水リターン通路35を介して水タンク12に戻される(供給される)。
ステップS34では、第2比重計56によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ2を再び検出する。
ステップS35では、第2比重計56により検出された比重γ2が水の比重γwであるか否かを再び判定する。そして、「検出された比重γ2≠水の比重γw」となるとステップS36に進む。
ステップS36では、開閉弁34を「閉」として水の排出を停止する。
なお、以上のステップS31〜S36における処理は、図4のステップS17〜S22における処理と基本的には同じである。
上記フローチャート(図5)に係る処理が実行されることにより、エンジン停止時に分離タンク31内に貯留する水を排出し、分離タンク31内に残存する水を極力少なくすることができるので、エンジン停止中における凍結の影響を抑制することができる。
なお、上記フローチャートでは、エンジン停止時に水の排出だけを行っているが、併せて軽油の排出を行うようにしてもよい。この場合は、図4のステップS11〜S16における処理と同様の処理を実行すればよい。
以上説明した実施形態によると、エマルジョン燃料を生成してエンジン1の燃焼室3内に噴射供給する一方、エンジン1に噴射されなかった余剰エマルジョン燃料を燃料油(軽油)と水とに分離して、それぞれを軽油タンク11、水タンク12に戻しているので、制御の複雑化を招くことなく、余剰エマルジョン燃料を再利用しつつ、水比率を最適化したエマルジョン燃料を安定して機関に供給することが可能となる。
また、余剰エマルジョン燃料から分離された水、軽油の分離タンク31からの排出を、第2、第3比重計56,57により検出される比重γ2、γ3よって制御するので、軽油タンク11に余剰エマルジョン燃料や水が供給されることが防止されると共に、水タンク12に余剰エマルジョン燃料や軽油が供給されることが防止される。
さらに、エンジン停止時に分離タンク31内に貯留する水を排出するので、エンジン停止中の凍結による影響を小さくすることができる。
図6は、本発明の第2実施形態によるエマルジョン燃料の供給装置の全体構成を示している。本実施形態によるエマルジョン燃料の供給装置は、上記第1実施形態(図1)に対して、余剰エマルジョン燃料分離部のみが異なる。なお、上記第1実施形態と共通する構成要素については同一の番号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態における余剰エマルジョン燃料分離部300は、リターン通路24に接続された予備タンク301を有しており、この予備タンク301に開閉弁302が介装された接続管303を介して分離タンク31が接続されている。その他の構成ついては第1実施形態と同じである。
図7〜図9は、第2実施形態においてエマルジョン分離ECU39が実行する制御を示している。図7は、分離タンク31内に貯蔵された余剰エマルジョン燃料の分離処理のフローチャートであり、図3に対応するものである。このフローは、エンジン始動と共に開始され、所定時間毎に繰り返して実行される。なお、エンジン始動時においては、開閉弁32は「開」となっており、開閉弁37及び39は「閉」となっている。
ステップS101では、液位センサ53の出力信号に基づき、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料量が所定量以上となったか否か、すなわち、余剰エマルジョン燃料の液位HがHs以上となったか否かを判定する。そして、H≧HsであればステップS102に進み、H<Hsであれば処理を終了する。
ステップS102では、開閉弁302を「閉」とし、予備タンク301から分離タンク31への余剰エマルジョン燃料の供給を停止する。
ステップS103では、第1比重計55によって分離タンク31の余剰エマルジョン燃料の比重(水比率)γ1を検出する。
ステップS104では、ステップS103で検出された比重γ1に基づいて分離剤の供給量を設定する。かかる設定は、例えば、余剰エマルジョン燃料の比重(水比率)に対応した分離剤供給量が予め設定された分離剤供給量マップを参照することにより行う。
ステップS105では、ステップS104で設定された分離剤の供給量に基づいて分離剤供給装置33を制御し、分離剤を分離タンク31内に供給する。ここで、設定された供給量を一度に供給するのではなく、時間をかけて徐々に供給するのが好ましい。
上記フローチャート(図7)に係る処理が繰り返し実行されることにより、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の液位HがHsとなると、余剰エマルジョン燃料の分離タンク31への供給が停止され、分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料量を一定とした上で、余剰エマルジョン燃料の比重(水比率)に応じた分離剤が分離タンク31内に供給される。これにより、分離剤を過不足なく供給し、余剰エマルジョン燃料を軽油と水とに効果的に分離することができる。
図8は、分離タンク34内で分離された燃料油(軽油)と水とをそれぞれ軽油タンク11、水タンク12に戻す(供給する)処理のフローチャートであり、図4に対応するものである。このフローは、上記余剰エマルジョン燃料の分離処理(図7)が終了してから所定時間が経過すると開始される。なお、所定時間は、分離剤の供給から余剰エマルジョン燃料が十分に分離される時間として予め実験等によって求めたものである。
ステップS111では、開閉弁36を「開」とし、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された軽油を軽油排出口31dから排出する。排出された軽油は、軽油リターン通路37を介して軽油タンク11に戻される(供給される)。
ステップS112では、第3比重計57によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ3を検出する。
ステップS113では、第3比重計57で検出される比重γ3が軽油の比重γfであるか否かを判定する。そして、「検出された比重γ3≠軽油の比重γf」となるとステップS114に進む。
ステップS114では、開閉弁36を「閉」として軽油の排出を停止する。
ステップS115では、開閉弁34を「開」とし、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された水を水排出口31cから排出する。排出された水は、水リターン通路35を介して水タンク12に戻される(供給される)。
ステップS116では、第2比重計56によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ3を検出する。
ステップS117では、第2比重計56で検出される比重γ5が水の比重γwであるか否かを判定する。そして、「検出された比重γ2≠水の比重γw」となるとステップS117に進む。
ステップS118では、開閉弁34を「閉」として水の排出を停止する。
これにより、第1実施形態と同様、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された軽油及び水が、それぞれ軽油タンク11、水タンク12に供給されると共に、軽油に余剰エマルジョン燃料や水が混入すること、及び、水に余剰エマルジョン燃料や軽油が混入することが防止される。
ここで、第1実施形態(図4)のように、開閉弁36を「開」とする前(ステップS111の前)及び開閉弁34を「開」とする前(ステップS115の前)に余剰エマルジョン燃料の比重の検出・確認を行わないのは、本フローが余剰エマルジョン燃料の分離処理の終了後に行うため省略できるからであり、必要に応じて追加してもよい。
なお、本フローにおいても、ステップS111〜S114における処理(軽油の排出)と、ステップS115〜S118における処理(水の排出)とを同時に(並列的に)行うようにしてもよい。
図9は、エンジン停止時における処理のフローチャートであり、図5に対応するものである。本フローは、エンジンECU25からエンジン停止指令を受信すると開始される。
ステップS121では、開閉弁302を「閉」とし、予備タンク301から分離タンク31への余剰エマルジョン燃料の供給を停止する。
ステップS122では、第1比重計55によって分離タンク31の余剰エマルジョン燃料の比重(水比率)γ1を検出する。
ステップS123では、ステップS122で検出された比重γ1に基づいて分離剤の供給量を設定する。
ステップS124では、ステップS123で設定された分離剤の供給量に基づいて分離剤供給装置33を制御し、分離剤を分離タンク31内に供給する
なお、以上のステップS121〜S124における処理は、図7のステップS102〜S105における処理と基本的には同じである。
ステップS125では、第3比重計57によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ3を検出する。
ステップS126では、第3比重計57により検出された比重γ3が軽油の比重γfであるか否かを判定し、検出された比重γ3が軽油の比重γf、すなわち、「γ3=γf」となるとステップS127に進む。
ステップS127では、開閉弁36を「開」とし、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された軽油を軽油排出口31dから排出する。
ステップS128では、第3比重計57によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ3を検出する。
ステップS129では、第3比重計57で検出された比重γ3が軽油の比重γfであるか否かを再び判定する。そして、「検出された比重γ3≠軽油の比重γf」となるとステップS130に進む。
ステップS130では、開閉弁36を「閉」として軽油の排出を停止する。
ステップS131では、第2比重計56によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ2を検出する。
ステップS132では、第2比重計56により検出された比重γ2が水の比重γwであるか否かを判定し、検出された比重γ2が水の比重γw、すなわち、「γ2=γw」となるとステップS133に進む。
ステップS133では、開閉弁34を「開」とし、分離タンク31内で余剰エマルジョン燃料から分離された水を水排出口31cから排出する。
ステップS134では、第2比重計56によって分離タンク31内の余剰エマルジョン燃料の比重γ2を検出する
ステップS135では、第2比重計56により検出された比重γ2が水の比重γwであるか否かを再び判定する。そして、「検出された比重γ2≠水の比重γw」となるとステップS136に進む。
ステップS136では、開閉弁34を「閉」として水の排出を停止する。
上記フローチャート(図9)に係る処理が実行されることにより、エンジン停止時に分離タンク31内に残存している余剰エマルジョン燃料が軽油と水とに分離され、それぞれ軽油タンク11、水タンク12に供給される。これにより、エンジン停止中における凍結の影響をさらに抑制できる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができることに加えて、さらに以下の効果を有する。
分離タンク31内への余剰エマルジョン燃料の供給を停止すると共に、分離タンク内31の余剰エマルジョン燃料の比重(水比率)に応じた分離剤が供給されるので、分離剤の過不足を抑制して余剰エマルジョン燃料を軽油と水とに効果的かつ安定して分離することができる。
また、エンジン停止時に、分離タンク31内に余剰エマルジョン燃料及び水が残存することが抑制されるので、エンジン停止中における凍結による影響をさらに小さくすることができる。
なお、以上説明した第1、第2実施形態においては、余剰エマルジョン燃料を軽油と水とに分離し、分離された軽油を軽油タンク11に戻すと共に分離された水を水タンク12に戻すようにしているが、分離された水を水タンク12に戻すことなく、分離された軽油のみを軽油タンク11に戻すようにしてもよい。この場合には、例えば、分離された水を一時的の貯蔵できるタンクをさらに設け、該タンクに貯蔵された水を廃水として定期的に除去できる構成とすればよい。
さらに、第1、第2実施形態において、分離タンク31の周囲にエンジン冷却水を循環させるように構成してもよい。このようにすると、余剰エマルジョン燃料の軽油と水との分離が促進され、より効果的に分離処理を行うことができる。また、エンジン停止中に分離タンク31内に残存した水や余剰エマルジョン燃料が凍結したとしても、これをできるだけ早く解消することができる。
本発明の第1実施形態によるエマルジョン燃料の供給装置の全体構成を示す図である。 分離タンクの構成を具体的に示す図である。 第1実施形態における余剰エマルジョン燃料の分離処理のフローチャートである。 第1実施形態における、分離された軽油と水とをエマルジョン燃料生成部に戻す処理のフローチャートである。 第1実施形態におけるエンジン停止時の処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるエマルジョン燃料の供給装置の全体構成を示す図である。 第2実施形態における余剰エマルジョン燃料の分離処理のフローチャートである。 第2実施形態における、分離された軽油と水とをエマルジョン燃料生成部に戻す処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるエンジン停止時の処理のフローチャートである。
符号の説明
1…エンジン、3…燃焼室、10…エマルジョン燃料生成部(生成手段)、11…軽油タンク、12…水タンク、13…乳化剤カートリッジ、14…ミキサ、15…軽油供給装置、16…水供給装置、17…乳化剤供給装置、19…エマルジョン生成ECU、20…噴射供給部(噴射供給手段)、21…燃料噴射弁、22…燃料供給管、23…噴射ポンプ、24…リターン通路、25…エンジンECU、30…エマルジョン燃料分離部(分離手段)、31…分離タンク、32…分離剤カートリッジ、33…分離剤供給装置、34…開閉弁、35…水リターン通路、36…開閉弁、37…軽油リターン通路、39…エマルジョン分離ECU、51…アクセル開度センサ、52…回転数センサ、53…温度センサ、54…液位センサ、55〜57…比重計、300…エマルジョン燃料分離部(分離手段)、301…予備タンク、302…開閉弁、303…接続管

Claims (8)

  1. 燃料油供給手段から供給される燃料油、水供給手段から供給される水、及び、乳化剤供給手段から供給される乳化剤を混合させてエマルジョン燃料を生成する生成手段と、
    前記エマルジョン生成手段により生成されたエマルジョン燃料を機関の燃焼室に噴射供給する噴射供給手段と、
    前記噴射供給手段からの余剰エマルジョン燃料を燃料油と水とに分離し、分離された燃料油を前記燃料油供給手段に供給可能な分離手段と、
    を備える、エマルジョン燃料の供給装置。
  2. 前記分離手段は、さらに分離された水を前記水供給手段に供給可能に構成されている、請求項1に記載のエマルジョン燃料の供給装置。
  3. 前記分離手段は、
    前記噴射供給手段からの余剰エマルジョン燃料を貯蔵するタンクと、
    前記タンク内に分離剤を供給可能な分離剤供給手段と、
    前記タンク内で前記余剰エマルジョン燃料から分離された燃料油を前記燃料供給手段に供給可能な分離燃料油供給手段と、
    前記タンク内で前記余剰エマルジョン燃料から分離された水を前記水供給手段に供給可能な分離水供給手段と、
    を備える、請求項2に記載のエマルジョン燃料の供給装置。
  4. 前記タンク内の余剰エマルジョン燃料量を検出する燃料量検出手段を備え、
    前記分離剤供給手段は、前記タンク内の余剰エマルジョン燃料が所定量以上となると、前記分離剤を前記タンク内に供給する、請求項3に記載のエマルジョン燃料の供給装置。
  5. 前記タンク内の余剰エマルジョン燃料の状態を検出する状態検出手段を備え、
    前記分離剤供給手段は、前記状態検出手段により前記タンク内の余剰エマルジョン燃料が燃料油と水とに分離されたことが検出されると、前記分離剤の供給を停止する、請求項4に記載のエマルジョン燃料の供給装置。
  6. 前記タンク内の余剰エマルジョン燃料の状態を検出する状態検出手段を備え、
    前記分離燃料油供給手段は、前記状態検出手段により前記タンク内の余剰エマルジョン燃料が燃料油と水とに分離されたことが検出されると、前記分離された燃料油の前記燃料供給手段への供給を開始する、請求項4又は請求項5に記載のエマルジョン燃料の供給装置。
  7. 前記タンク内の余剰エマルジョン燃料の状態を検出する状態検出手段を備え、
    前記分離水供給手段は、前記状態検出手段により前記タンク内の余剰エマルジョン燃料が燃料油と水とに分離されたことが検出されると、前記分離された水の前記水供給手段への供給を開始する、請求項4〜6のいずれか1つに記載のエマルジョン燃料の供給装置。
  8. 前記分離手段は、エンジン停止時に、前記タンク内に貯留する前記分離された水を前記水供給手段に供給する、請求項2〜7のいずれか1つに記載のエマルジョン燃料の供給装置。
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