JP2009013818A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、FFV用のデュアル噴射型内燃機関において、運転状態等に応じてポート噴射弁と筒内噴射弁とを適切な噴射比率で使用することを目的とする。
【解決手段】内燃機関10は、各気筒12の吸気ポート12aに向けて燃料を噴射するポート噴射弁16と、気筒12内に燃料を噴射する筒内噴射弁18とを備える。ECU42は、燃料中のアルコール濃度が高く、かつ内燃機関10が低回転・高負荷領域Aで運転されているときに、ポート噴射弁16による燃料の噴射比率を通常時の噴射比率よりも増大させる。これにより、吸入空気の流動性が低い上に多量の燃料噴射が必要となる状況でも、ポート噴射弁16の燃料噴射量を増やして均質な混合気を形成することができ、混合気の燃焼状態を安定させることができる。従って、内燃機関10の出力要求を満たしつつ、燃費やトルク変動を改善することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、内燃機関の運転状態を制御する制御装置に係り、特に、ガソリンとアルコールとを混合した燃料で作動することが可能な内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1(特開2006−214415号公報)に開示されているように、ガソリンとアルコールとを混合した燃料で作動することが可能な内燃機関が知られている。そして、従来の内燃機関は、燃焼室の吸気ポートに向けて燃料を噴射するポート噴射弁と、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁とを備えている。
また、この内燃機関を制御する制御装置は、内燃機関の運転状態に応じてポート噴射弁と筒内噴射弁のうち何れか一方または両方の噴射弁から燃料を噴射させる。そして、両方の噴射弁から燃料を噴射させるときには、燃料中のアルコール濃度が高くなるほど、筒内噴射弁から噴射される燃料の噴射比率を大きくする構成としている。この場合、従来技術では、アルコール濃度が高い燃料であれば、噴射から燃焼までの時間が短い筒内噴射を行う場合でも、燃料が速やかに気化して良好な混合気を得られると想定している。
特開2006−214415号公報
上述した従来技術では、燃料中のアルコール濃度が高くなるほど、筒内噴射弁の噴射比率を高く設定するようにしている。しかし、筒内に噴射された燃料は、燃焼までの時間が短いために不均質な混合気を形成し易い。このため、燃料噴射制御の方法としては、内燃機関の全運転領域のうち、ポート噴射弁が作動する領域を出来るだけ広く設定し、運転性能を安定させたいという考え方もある。
しかしながら、単にポート噴射弁の作動領域を広く設定すると、その分だけ筒内噴射弁の燃料噴射量が減ることになる。この結果、例えば燃焼温度の高い領域等では筒内噴射弁の先端温度が上昇し、デポジット等の堆積を誘発し易い。また、例えば内燃機関の出力を確保したい領域等において、筒内噴射弁の燃料噴射量が減ると、吸入空気の充填効率が低下して出力が不足する場合もある。このため、従来技術では、ポート噴射弁と筒内噴射弁とを適切に使い分けるのが難しいという問題がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、内燃機関の運転状態に応じてポート噴射弁と筒内噴射弁とを適切に使い分けることができ、出力等の要求を満たしつつ、燃費、トルク変動等の運転性能を向上させることが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の吸気ポートに向けて燃料を噴射するポート噴射弁と、
内燃機関の筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、
内燃機関の運転状態に応じて前記ポート噴射弁と前記筒内噴射弁とから噴射すべき燃料の総量を目標噴射量として演算する目標演算手段と、
前記燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手段と、
前記アルコール濃度が判定値よりも高く、かつ内燃機関が低回転・高負荷状態で運転されているときに、前記目標噴射量のうち前記ポート噴射弁から噴射される燃料の噴射比率を、前記アルコール濃度が前記判定値以下であるときの噴射比率よりも増大させるポート噴射比率増大手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、内燃機関の燃焼圧及び/又は燃焼圧の変動状態を検出する燃焼状態検出手段と、
前記燃焼状態検出手段の検出結果が内燃機関の良好な燃焼状態に対応しているか否かを判定する燃焼状態判定手段とを備え、
前記ポート噴射比率増大手段は、前記燃焼状態判定手段によって内燃機関の燃焼状態が良好であると判定したときに、前記ポート噴射弁の噴射比率を前記アルコール濃度が前記判定値以下であるときの噴射比率に保持する構成としている。
第3の発明は、内燃機関の機関回転数を検出する回転検出手段と、
前記回転検出手段によって検出した機関回転数の変動状態が内燃機関の良好な燃焼状態に対応しているか否かを判定する燃焼状態判定手段とを備え、
前記ポート噴射比率増大手段は、前記燃焼状態判定手段によって内燃機関の燃焼状態が良好であると判定したときに、前記ポート噴射弁の噴射比率を前記アルコール濃度が前記判定値以下であるときの噴射比率に保持する構成としている。
第4の発明は、前記ポート噴射弁と筒内噴射弁のうち何れか一方の噴射弁から噴射すべき燃料噴射量が当該噴射弁の最大噴射量を超えたときに、他方の噴射弁から噴射される燃料噴射量を増量する噴射量補完手段を備えている。
第5の発明は、前記ポート噴射弁と前記筒内噴射弁とに供給する燃料を加圧する燃料加圧手段と、前記ポート噴射弁と前記筒内噴射弁の最大噴射量を合計した最大総噴射量よりも前記目標噴射量が大きくなったときに前記燃料加圧手段によって燃料に加える圧力を上昇させる燃圧上昇手段とを備えている。
第1の発明によれば、低回転・高負荷状態の運転領域では、機関回転数が低いために吸入空気の流動性が低い。その上、高い負荷状態に対応して比較的多量の燃料が噴射される。しかも、燃料中のアルコール濃度が高い場合には、燃焼時の発熱量を維持するために、より多量の燃料が噴射される。つまり、流動性が低い吸入空気に対して多量の燃料噴射が行われるから、均質な混合気を形成するのが難しい。特に、筒内噴射弁から燃料を噴射しようとすると、噴射から燃焼までの時間が短いので、混合気が不均質となり易い。
このように、燃料中のアルコール濃度が高く、かつ低回転・高負荷状態で運転が行われている状況において、ポート噴射比率増大手段は、ポート噴射弁の噴射比率を増やすことができる。これにより、ポート噴射弁から噴射された燃料は、燃焼室に達するまでの間に吸入空気と混ざり合うことになるので、筒内噴射弁と比較して均質な混合気を形成することができる。この結果、ポート噴射比率増大手段は、ポート噴射弁の噴射比率が増えた分だけ混合気の燃焼状態を安定させることができ、また筒内噴射弁から混合気の形成に不利な燃料噴射が行われるのを防止することができる。
一方で、筒内噴射弁からも残りの燃料を噴射することができるので、内燃機関の出力を確保することができる。従って、内燃機関の運転状態や燃料中のアルコール濃度等に応じて、ポート噴射弁と筒内噴射弁とを適切な噴射比率で使用することができる。そして、内燃機関の出力要求等を満たしつつ、燃費、トルク変動等の運転性能を向上させることができる。
第2の発明によれば、燃焼状態判定手段は、例えば内燃機関の燃焼圧及び/又は燃焼圧の変動状態と、良好な燃焼状態における基準データ等とを比較することにより、内燃機関の燃焼状態が良好か否かを判定することができる。そして、燃焼状態が良好であると判定したときには、ポート噴射弁の噴射比率を増大させるべき前提条件が成立していたとしても、この噴射比率をアルコール濃度が低いときの噴射比率に保持することができる。
これにより、アルコール濃度が高い燃料を用いて低回転・高負荷状態で運転を行うときには、内燃機関の燃焼状態が不安定な場合にのみ、ポート噴射弁の噴射比率を増大させることができる。一方、燃焼状態が良好な場合には、筒内噴射を十分に行うことができ、例えば出力を優先した状態で内燃機関を運転することができる。従って、ポート噴射弁の噴射比率が不要なタイミングで増大されるのを回避することができ、各噴射弁の噴射比率を適切に制御することができる。
第3の発明によれば、燃焼状態判定手段は、例えば内燃機関の機関回転数の変動状態と、良好な燃焼状態における基準データ等とを比較することにより、内燃機関の燃焼状態が良好か否かを判定することができる。そして、燃焼状態が良好であると判定したときには、ポート噴射弁の噴射比率を増大させるべき前提条件が成立していたとしても、この噴射比率をアルコール濃度が低いときの噴射比率に保持することができる。これにより、第2の発明の場合と同様に、ポート噴射弁の噴射比率が不要なタイミングで増大されるのを回避することができる。
第4の発明によれば、ポート噴射弁と筒内噴射弁とは、一方の噴射弁で噴射しきれない燃料を他方の噴射弁から噴射させることができ、互いの燃料噴射を補完することができる。従って、例えば燃料中のアルコール濃度に応じて目標噴射量が増大された場合でも、目標噴射量に対応する量の燃料噴射を確実に行うことができる。
第5の発明によれば、燃圧上昇手段は、燃料の目標噴射量が2つの噴射弁の最大総噴射量を超えたときに、燃料加圧手段によって噴射弁に供給される燃料の圧力を上昇させることができる。これにより、一定の開弁時間に対する噴射弁の燃料噴射量を増やすことができる。従って、例えば燃料中のアルコール濃度に応じて目標噴射量が増大された場合でも、これに対応して噴射弁の最大総噴射量を大きくすることができ、目標噴射量に対応する量の燃料噴射を確実に行うことができる。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1ないし図4を参照しつつ、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示す内燃機関10は、ガソリンとアルコールとを任意の比率で混合した燃料によって作動するFFV(Flexible Fuel Vehicle)用のデュアル噴射型内燃機関として構成されている。
ここで、内燃機関10は、1個または複数個(本実施の形態では、4気筒を例示)の気筒12を備えている。これらの気筒12の吸気ポート12aには、インテークマニホールドを含む吸気通路14がそれぞれ接続されている。この吸気通路14は、個々の気筒12内に空気(吸入空気)を吸込むものである。また、各気筒12の排気ポート(図示せず)には、排気通路がそれぞれ接続されている。
また、各気筒12の吸気通路14には、吸気ポート12aに向けて燃料を噴射するポート噴射弁16が設けられている。さらに、各気筒12には、それぞれの燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁18が設けられている。この場合、筒内噴射弁18は、内燃機関10が高回転または高負荷状態で運転されるときに、比較的多量の燃料を噴射することが多い。このため、筒内噴射弁18は大流量型の噴射弁を用いて構成され、燃料の最大噴射量がポート噴射弁16よりも大きく設定されている。
次に、各噴射弁16,18への燃料供給系統について説明する。まず、内燃機関10には、ガソリンとアルコールとが任意の混合比率で給油される燃料タンク20が付設されている。この燃料タンク20と各ポート噴射弁16との間には、低圧燃料配管22が接続されている。また、低圧燃料配管22の途中には低圧ポンプ24が設けられている。これにより、低圧ポンプ24は、燃料タンク20内に貯留された燃料を吸引して低圧燃料配管22に流通させ、ポート噴射弁16に加圧した燃料を供給することができる。
一方、低圧燃料配管22には、低圧ポンプ24よりも下流側で当該配管22から分岐する高圧燃料配管26が設けられている。この高圧燃料配管26は、高圧ポンプ28と他の燃料配管30とを経由して各筒内噴射弁18にそれぞれ接続されている。これにより、高圧ポンプ28は、低圧ポンプ24と共に燃料を2段階で加圧して高圧燃料配管26に流通させ、筒内噴射弁18に高圧な燃料を供給することができる。
このように、2つのポンプ24,28は、噴射弁16,18に供給する燃料を加圧する燃料加圧手段を構成している。そして、各ポンプ24,28の作動状態、及び燃料の吐出圧等は、後述のECU42によって制御される。
次に、内燃機関10の制御系統について説明する。まず、内燃機関10は、回転センサ32、エアフロメータ34、水温センサ36、燃焼圧センサ38、及びアルコール濃度センサ40を含む各種のセンサを備えている。この場合、回転センサ32は、本実施の形態の回転検出手段を構成しており、内燃機関10の出力軸の回転数(機関回転数Ne)に対応する検出信号を出力する。また、エアフロメータ34は、吸気通路14を流れる空気の流量を吸入空気量Gaとして検出する。
また、水温センサ36は、内燃機関10の冷却水の温度を検出する。また、燃焼圧センサ38は、本実施の形態の燃焼状態検出手段を構成しており、各気筒12での燃焼時に生じる圧力(燃焼圧P)及びその変動状態を検出する。さらに、アルコール濃度センサ40は、本実施の形態のアルコール濃度検出手段を構成しており、燃料タンク20内に貯留された燃料中のアルコール濃度Maを検出するものである。
また、本実施の形態のシステム構成は、内燃機関10の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit)42を備えている。このECU42は、マイクロコンピュータ等によって構成され、ROM、RAM等からなる記憶回路42aを有している。この記憶回路42aには、後述の図2に示す運転領域のマップデータと、図3及び図4に示すプログラムと、判定値Mx,Kx,Nx等を含めた各種のデータとが予め記憶されている。
また、ECU42の入力側には、上述したセンサ32,36,38,40及びエアフロメータ34を含む各種のセンサが接続されている。ECU42の出力側には、ポート噴射弁16、ポンプ24,28等を含む各種のアクチュエータが接続されると共に、筒内噴射弁18を駆動する駆動回路44が接続されている。
そして、ECU42は、前記各センサによって内燃機関10の運転状態やオペレータの運転操作等を検出し、その検出結果に応じて燃料噴射制御、点火時期制御等を含む各種の制御を行う。ここで、燃料噴射制御について説明すると、まずECU42は、内燃機関10の運転状態に応じて燃料の目標噴射量Qを算出すると共に、ポート噴射弁16と筒内噴射弁18との燃料噴射量の比率(噴射比率)を決定する。
この噴射比率の設定範囲には、噴射弁16,18のうち何れか一方の噴射弁の燃料噴射量が零になる場合(即ち、他方の噴射弁だけで燃料噴射を行う場合)も含まれる。そして、ECU42は、目標噴射量Qのうち各噴射弁16,18が分担する燃料噴射量を噴射比率に応じて設定し、個々の噴射弁16,18から燃料を噴射させる。一例を挙げれば、ポート噴射弁16の噴射比率が30%である場合には、目標噴射量Qのうち30%の燃料がポート噴射弁16から噴射(ポート噴射)され、残りの70%の燃料が筒内噴射弁18から噴射(筒内噴射)される。
[実施の形態1の特徴部分]
(基本的なポート噴射比率増大制御)
図2は、ECU42の記憶回路42aに予め記憶された運転領域のマップデータを示している。この図2に示すように、内燃機関10の運転領域中には、ポート噴射比率増大制御を行う領域である低回転・高負荷領域Aが予め設定されている。以下、この低回転・高負荷領域Aで必要に応じて実行されるポート噴射比率増大制御について説明する。
まず、本実施の形態に示す一例において、低回転・高負荷領域Aは、内燃機関10の機関回転数Neが予め設定された回転判定値Nxよりも低く、かつ内燃機関10の負荷率KLが予め設定された負荷判定値Kxよりも高い運転領域として設定されている。この場合、負荷率KLとは、内燃機関10の負荷状態を表す数値であり、機関回転数Ne、吸入空気量Ga等を用いて算出される。
ここで、内燃機関10が高い負荷状態にあるときには、基本的に、筒内噴射を行うことによって内燃機関10の出力(トルク)を向上させたいという要求がある。即ち、筒内噴射された燃料は、燃焼室内で気化するときに周囲から気化熱を奪う。このため、筒内噴射は、ポート噴射と比較して吸入空気の温度を低下させることができ、吸入空気の充填効率を高めて出力を向上させることができる。
しかしながら、低回転・高負荷領域Aでは、筒内噴射によって均質な混合気を形成するのが難しい。なぜなら、低回転・高負荷領域Aでは、機関回転数Neが低いために吸入空気の流動性が低い。その上、高い負荷状態に対応して比較的多量の燃料が噴射されるので、噴射された燃料は吸入空気と混ざり難い。特に、筒内噴射された燃料は、噴射から燃焼までの時間が短いので、吸入空気と均質に混ざり合う前に燃焼することになり易い。
このため、本実施の形態では、低回転・高負荷領域Aにおいて、ポート噴射と筒内噴射とを一緒に行う構成としている。ポート噴射された燃料は、燃焼室に達するまでの間に吸入空気と混ざり合うことになるから、筒内噴射と比較して均質な混合気を形成することができる。これにより、ポート噴射では、混合気の燃焼状態を安定させることができ、燃費やトルク変動を改善することができる。
従って、低回転・高負荷領域Aでは、筒内噴射によって内燃機関10の出力を確保しつつ、ポート噴射によって燃費やトルク変動を向上させるようにしている。この場合、ポート噴射弁16と筒内噴射弁18の燃料噴射量の比率(噴射比率)は、実験等によって求められた適切な値に設定され、ECU42の記憶回路42aに予め記憶されている。
このように、低回転・高負荷領域Aでは、比較的多量の燃料が噴射されるが、燃料中のアルコール濃度が高い場合には、さらに多量の燃料を噴射する必要が生じる。即ち、燃料中のアルコール濃度が高い場合には、燃焼時の発熱量が低下するのを補うために、ガソリンの濃度が高い場合と比較して燃料噴射量が大きく設定される。このため、低回転・高負荷領域Aでは、混合気を均質化し難い状況において、一段と多量の燃料が噴射されることになり、混合気の均質化が一層困難となる。
このため、本実施の形態では、燃料中のアルコール濃度Maが濃度判定値Mxよりも高く、かつ内燃機関10が低回転・高負荷領域Aで運転されているときに、ポート噴射比率増大制御を行う構成としている。このポート噴射比率増大制御では、ポート噴射弁16から噴射される燃料の噴射比率(以下、ポート噴射比率と称す)を、通常時の噴射比率よりも増大させる。この場合、通常時の噴射比率は、例えばアルコール濃度Maが濃度判定値Mx以下であるときの噴射比率として設定される。
これにより、ポート噴射比率増大制御は、ポート噴射比率が増えた分だけ均質な混合気を形成することができ、混合気の燃焼状態を安定させることができる。また、例えば目標噴射量Qのうち、筒内噴射では混合気の形成に不利となる分の燃料を、ポート噴射弁16から噴射させることができる。この結果、混合気の均質化が難しい状況において、筒内噴射弁18から過剰な燃料噴射が行われるのを防止することができる。その一方で、筒内噴射弁18からも残りの燃料を噴射することができるので、内燃機関10の出力を確保することができる。
従って、内燃機関10の運転状態や燃料中のアルコール濃度等に応じて、ポート噴射弁16と筒内噴射弁18とを適切な噴射比率で使用することができる。そして、内燃機関10の出力要求等を満たしつつ、燃費、トルク変動等の運転性能を向上させることができる。なお、この制御に用いる濃度判定値Mxは、ポート噴射比率を増大させる必要が生じるようなアルコール濃度Maの最低値として設定される。
一方、ポート噴射比率を増大させると、筒内噴射弁18の噴射比率(以下、筒内噴射比率と称す)は減少することになる。しかし、アルコール濃度が高い場合には、前述したように、燃焼時の発熱量を維持するために目標噴射量Qの値が大きく設定される。このため、筒内噴射比率が減少したとしても、筒内噴射弁18の先端部を冷却する分の燃料流量は確保することができる。従って、ポート噴射比率増大制御を実行したとしても、筒内噴射弁18の先端部が高温となってデポジット等が堆積するのを防止することができる。
(燃焼状態が良好な場合の例外制御)
このように、基本的なポート噴射比率増大制御では、筒内噴射を行うと混合気の形成に不利となる分の燃料を、ポート噴射に振り分けて混合気の均質化を促進することができる。しかし、内燃機関10の運転状態によっては、ポート噴射比率増大制御を行わなくても、予想以上に均質な混合気が形成され、燃焼状態が良好となる場合がある。
一例を挙げれば、内燃機関10が十分に暖機されている場合、あるいは燃料中のガソリンに軽質成分が多く含まれていた場合等には、アルコール濃度が高い燃料を低回転・高負荷領域Aで筒内噴射したとしても、燃料の気化が予想以上に促進されるため、燃焼室内には均質な混合気が形成され易い。
このため、本実施の形態では、例えば内燃機関10の燃焼圧Pと、燃焼圧Pの変動量と、機関回転数Neの変動量とからなる3つのパラメータを検出している。この場合、燃焼圧Pや機関回転数Neの変動量としては、例えば平均値に対する偏差等のように、データのばらつきを反映することができる一般的な指標を用いればよい。
また、ECU42の記憶回路42aには、例えば良好な燃焼状態における燃焼圧Pの平均値と、燃焼圧Pの平均的な変動量と、機関回転数Neの平均的な変動量とが「良好な燃焼状態に対応する基準データ」として予め記憶されている。そして、ECU42は、前述した全てのパラメータとこれらの基準データとを比較する。
そして、全てのパラメータが前記基準データと等しいか、または基準データに対して許容範囲内であると判定したときには、均質な混合気が形成されているために内燃機関10の燃焼状態が良好であると判断する。この場合には、ポート噴射比率増大制御を行うべき前提条件(燃料中のアルコール濃度が高く、かつ低回転・高負荷領域Aで運転中であること)が成立していたとしても、ポート噴射比率を増大させない。即ち、ポート噴射比率を前述した通常時の噴射比率(例えば、アルコール濃度Maが濃度判定値Mx以下であるときの噴射比率)に保持する構成となっている。
一方、例えば燃焼圧Pが前記基準データよりも低かったり、燃焼圧Pや機関回転数Neの変動量が基準データよりも大きいときには、混合気が不均質であるために、燃焼状態が安定していないと考えられる。従って、この場合には、前述したように、ポート噴射比率を増大させることにより、混合気の均質化を促進する。
これにより、アルコール濃度が高い燃料を用いて低回転・高負荷領域Aで運転を行うときには、内燃機関10の燃焼状態が不安定な場合にのみ、ポート噴射比率を増大させることができる。そして、燃焼状態が良好な場合には、通常時の噴射比率を保持することによって筒内噴射を十分に行うことができ、例えば出力を優先した状態で内燃機関10を運転することができる。
従って、ポート噴射比率が不要なタイミングで増大されるのを回避することができ、各噴射弁16,18の噴射比率を適切に制御することができる。なお、上述した燃焼圧Pによる燃焼状態の判定処理は、各気筒12毎にそれぞれ個別に実行される。そして、全ての気筒12で燃焼状態が良好であると判定されたときにのみ、機関回転数Neの変動量に応じてポート噴射比率を増大させてもよい状態となるものである。
(目標噴射量が大きい場合の制御)
燃料中のアルコール濃度が高い場合には、前述したように、目標噴射量Qの値が大きくなり易い。この場合、目標噴射量Qを噴射比率の設定値に応じて各噴射弁16,18に割り当てたとしても、個々の噴射弁16,18に割り当てられた燃料噴射量が当該噴射弁の最大噴射量を超えてしまうことがある。
このため、本実施の形態では、噴射弁16,18のうち何れか一方の噴射弁から噴射すべき燃料噴射量が当該噴射弁の最大噴射量を超えたときに、噴射量が超過した分だけ他方の噴射弁の燃料噴射量を増量する構成としている。これにより、噴射弁16,18は、一方の噴射弁で噴射しきれない燃料を他方の噴射弁から噴射させることができ、互いの燃料噴射を補完することができる。従って、例えば燃料中のアルコール濃度Maに応じて目標噴射量Qが増大された場合でも、目標噴射量Qに対応する量の燃料噴射を確実に行うことができる。
また、目標噴射量Qの値がさらに大きくなった場合には、ポート噴射弁16の最大噴射量と筒内噴射弁18の最大噴射量とを合計した全体の最大噴射量(以下、最大総噴射量と称す)と比較して、目標噴射量Qの方が大きくなってしまうこともある。
このため、本実施の形態では、目標噴射量Qの値が噴射弁16,18の最大総噴射量を超えたときに、これらの噴射弁16,18に供給する燃料の圧力を上昇させる構成としている。即ち、ECU42は、例えば低圧ポンプ24と高圧ポンプ28の作動状態を切換えることにより、これらのポンプ24,28から吐出される燃料の圧力を上昇させる。
一般に、燃料噴射弁は、加圧燃料が供給された状態で、開弁時間を変化させることによって燃料噴射量を制御する。このため、ECU42は、ポンプ24,28から噴射弁16,18に供給される燃料の圧力を上昇させることにより、一定の開弁時間に対する噴射弁16,18の燃料噴射量を増やすことができる。従って、本実施の形態によれば、例えば燃料中のアルコール濃度等に影響によって目標噴射量Qが増大した場合でも、これに対応して噴射弁16,18の最大総噴射量を大きくすることができ、目標噴射量Qに対応する量の燃料噴射を確実に行うことができる。
[実施の形態1を実現するための具体的な処理]
図3は、本実施の形態のシステム動作を実現するために、ECU42が燃料噴射制御中に実行するルーチンのフローチャートである。なお、図3に示すルーチンは、内燃機関10の始動時に開始され、一定の時間毎に繰返し実行されるものである。
まず、ECU42は、ステップ100において、各センサ32,36,38,40及びエアフロメータ34から検出信号を読込むことにより、機関回転数Ne、吸入空気量Ga、温度、アルコール濃度Ma、燃焼圧Pを検出する。また、ステップ100では、燃焼圧Pと機関回転数Neの変動量についても、例えば平均値に対する偏差を求める等の演算処理を行うことによって検出する。そして、ステップ102では、機関回転数Ne、吸入空気量Gaと、予め記憶されたシリンダ容積等とを用いて負荷率KLを算出する。
次に、ステップ104では、機関回転数Ne、吸入空気量Ga、アルコール濃度Maと、他のセンサを用いて検出したオペレータの運転操作の検出結果等とを用いて、噴射弁16,18から噴射すべき燃料の目標噴射量Qを算出する。
次に、ステップ106では、アルコール濃度Maが予め設定された濃度判定値Mxよりも高いか否かを判定する。さらに、ステップ108では、例えば現在の機関回転数Ne及び負荷率KLを、ECU42に予め記憶された判定値Nx,Kxと比較することにより、現在の運転状態が低回転・高負荷領域Aに属しているか否かを判定する。具体的には、例えば機関回転数Neが回転判定値Nxよりも低く、かつ負荷率KLが負荷判定値Kxよりも高いときに、低回転・高負荷領域Aで運転が行われていると判定する。
そして、ステップ106,108の両方で「YES」と判定したときには、ポート噴射比率増大制御を行うべき前提条件が成立しているので、ステップ110に移る。また、ステップ106,108の少なくとも一方で「NO」と判定した場合には、後述のステップ114に移って、ポート噴射比率を通常時の噴射比率に設定する。
次に、ステップ110では、第1の燃焼状態判定手段として、燃焼圧Pの大きさ及び変動量が、ECU42に記憶された基準データと一致するか否か(正確には、基準データと等しいか、または基準データに対して許容範囲内にあるか否か)を判定する。さらに、ステップ112では、第2の燃焼状態判定手段として、機関回転数Neの変動量が前記基準データと一致するか否かを判定する。
そして、ステップ110,112の両方で「YES」と判定したときには、内燃機関10の燃焼状態が安定していると判断されるので、ステップ114に移り、ポート噴射比率を通常時の噴射比率に保持する。また、ステップ106,108の少なくとも一方で「NO」と判定した場合には、良好な燃焼状態ではないと判断されるので、ステップ116に移ってポート噴射比率を増大させる。
次に、ステップ118では、後述の噴射量補正処理を実行し、ステップ120では、この噴射量補正処理による補正結果や、ステップ114,116で設定した噴射比率等に応じて燃料噴射を行う。
次に、図4を参照して、噴射量補正処理について説明する。まず、ステップ130では、目標噴射量Qが噴射弁16,18の最大総噴射量よりも大きいか否かを判定する。ここで、「YES」と判定したときには、ステップ132でポンプ24,28の吐出圧を上昇させ、その後にリターンする。また、ステップ130で「NO」と判定したときには、ステップ134に移る。
ステップ134では、ポート噴射弁16に割り当てられた燃料噴射量が当該噴射弁16の最大噴射量を超えているか否かを判定する。ここで、「YES」と判定したときには、ステップ136で筒内噴射弁18に割り当てる燃料噴射量を増量させ、その後にリターンする。この増量は、例えばポート噴射弁16に割り当てられていた燃料噴射量と、当該噴射弁16の最大噴射量との差分に対応した量だけ行う。
また、ステップ134で「NO」と判定したときには、ステップ138に移り、筒内噴射弁18に割り当てられた燃料噴射量が当該噴射弁18の最大噴射量を超えているか否かを判定する。ここで、「YES」と判定したときには、ステップ140でポート噴射弁16に割り当てる燃料噴射量を増量させ、その後にリターンする。
以上詳述した通り、本実施の形態によれば、内燃機関10の運転状態、燃料中のアルコール濃度、噴射弁16,18の燃料噴射能力等に応じて、ポート噴射弁16と筒内噴射弁18とを適切な噴射比率で使用することができる。これにより、内燃機関10の出力要求等を満たしつつ、燃費、トルク変動等の運転性能を向上させることができる。
なお、前記実施の形態1では、図3中のステップ104が目標演算手段の具体例を示し、ステップ106,108,114,116は、ポート噴射比率増大手段の具体例を示している。また、ステップ110は第1の燃焼状態検出手段の具体例を示し、ステップ112は第2の燃焼状態検出手段の具体例を示している。さらに、図4中のステップ134〜140が噴射量補完手段の具体例を示し、ステップ130,132が燃圧上昇手段の具体例を示している。
また、実施の形態1では、低回転・高負荷領域Aの境界として、機関回転数Neの上限値(回転判定値Nx)のみと、負荷率KLの下限値(負荷判定値Kx)のみとを設定する構成とした。即ち、機関回転数Neの下限値は、内燃機関10を運転することが可能な最低の回転数であり、負荷率KLの上限値は、内燃機関10を運転することが可能な最大の負荷率であるものとして設定した。しかし、本発明はこれに限らず、低回転・高負荷領域Aの境界として、機関回転数Neと負荷率KLのそれぞれについて、上限値と下限値の両方を設定する構成としてもよい。
また、実施の形態1では、内燃機関の燃焼圧P、燃焼圧Pの変動量及び機関回転数Neの変動量からなる3つのパラメータを用いて、内燃機関10の燃焼状態が良好であるか否かを判定する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、前記3つのパラメータのうちの何れか1つまたは2つを用いて燃焼状態を判定する構成としてもよい。
また、実施の形態1では、目標噴射量Qが噴射弁16,18の最大総噴射量を超えたときに、低圧ポンプ24と高圧ポンプ28の両方の吐出圧を上昇させる構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、低圧ポンプ24と高圧ポンプ28のうち一方のポンプの吐出圧のみを上昇させる構成としてもよい。
さらに、実施の形態1では、内燃機関10の負荷状態を表すパラメータとして負荷率KLを用いる構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、負荷状態を表す指標としては、例えば燃料の目標噴射量Q、吸入空気量Ga、スロットル開度、オペレータのアクセル操作量等のパラメータや、これらのパラメータによって算出されるトルク等のパラメータを用いる構成としてもよい。
本発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置を示す全体構成図である。 内燃機関の運転領域中における低回転・高負荷領域を示す説明図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 図3中の噴射量補正処理ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 気筒
12a 吸気ポート
14 吸気通路
16 ポート噴射弁
18 筒内噴射弁
20 燃料タンク
22 低圧燃料配管
24 低圧ポンプ(燃料加圧手段)
26 高圧燃料配管
28 高圧ポンプ(燃料加圧手段)
30 燃料配管
32 回転センサ(回転検出手段)
34 エアフロメータ
36 水温センサ
38 燃焼圧センサ(燃焼状態検出手段)
40 アルコール濃度センサ(アルコール濃度検出手段)
42 ECU
A 低回転・高負荷領域
Ga 吸入空気量
KL 負荷率
Kx 負荷判定値
Ne 機関回転数
Nx 回転判定値
Ma アルコール濃度
Mx 濃度判定値
P 燃焼圧
Q 目標噴射量

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気ポートに向けて燃料を噴射するポート噴射弁と、
    内燃機関の筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、
    内燃機関の運転状態に応じて前記ポート噴射弁と前記筒内噴射弁とから噴射すべき燃料の総量を目標噴射量として演算する目標演算手段と、
    前記燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手段と、
    前記アルコール濃度が判定値よりも高く、かつ内燃機関が低回転・高負荷状態で運転されているときに、前記目標噴射量のうち前記ポート噴射弁から噴射される燃料の噴射比率を、前記アルコール濃度が前記判定値以下であるときの噴射比率よりも増大させるポート噴射比率増大手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 内燃機関の燃焼圧及び/又は燃焼圧の変動状態を検出する燃焼状態検出手段と、
    前記燃焼状態検出手段の検出結果が内燃機関の良好な燃焼状態に対応しているか否かを判定する燃焼状態判定手段とを備え、
    前記ポート噴射比率増大手段は、前記燃焼状態判定手段によって内燃機関の燃焼状態が良好であると判定したときに、前記ポート噴射弁の噴射比率を前記アルコール濃度が前記判定値以下であるときの噴射比率に保持する構成としてなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 内燃機関の機関回転数を検出する回転検出手段と、
    前記回転検出手段によって検出した機関回転数の変動状態が内燃機関の良好な燃焼状態に対応しているか否かを判定する燃焼状態判定手段とを備え、
    前記ポート噴射比率増大手段は、前記燃焼状態判定手段によって内燃機関の燃焼状態が良好であると判定したときに、前記ポート噴射弁の噴射比率を前記アルコール濃度が前記判定値以下であるときの噴射比率に保持する構成としてなる請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記ポート噴射弁と筒内噴射弁のうち何れか一方の噴射弁から噴射すべき燃料噴射量が当該噴射弁の最大噴射量を超えたときに、他方の噴射弁から噴射される燃料噴射量を増量する噴射量補完手段を備えてなる請求項1,2または3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記ポート噴射弁と前記筒内噴射弁とに供給する燃料を加圧する燃料加圧手段と、前記ポート噴射弁と前記筒内噴射弁の最大噴射量を合計した最大総噴射量よりも前記目標噴射量が大きくなったときに前記燃料加圧手段によって燃料に加える圧力を上昇させる燃圧上昇手段とを備えてなる請求項1ないし4の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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