JP4341606B2 - 内燃機関用燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ポンプから圧送されてくる燃料を蓄圧器内に一旦高圧状態で蓄え、蓄圧器内の高圧燃料をディーゼルエンジン(以下、内燃機関という)に噴射供給する燃料噴射装置に関するものである。
従来の蓄圧式の燃料噴射装置は、燃料ポンプにて燃料を加圧して高圧燃料を蓄圧器に供給し、蓄圧器内に蓄えられた高圧燃料を燃料噴射弁を介して内燃機関の各気筒の燃焼室内に噴射供給するように構成されている。そして、燃料ポンプから蓄圧器を介して燃料噴射弁に至る高圧燃料系統の異常を検知して、高圧燃料系統の異常時には、運転者への警告や内燃機関の出力制限等の対応をとるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−273443号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、高圧燃料系統の異常は検知できるものの、燃料ポンプ、蓄圧器、および燃料噴射弁から排出される燃料を燃料タンクに導くリーク燃料系統の異常を検知することはできない。このため、リーク燃料系統で異常が発生しても対応することができないという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、蓄圧式の燃料噴射装置において、リーク燃料系統の異常を検知可能にして、異常時に適切な対応がとれるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、蓄圧器(1)および燃料噴射弁(2)から排出される燃料を受け入れる噴射系リーク配管(L1)を備える内燃機関用燃料噴射装置において、噴射系リーク配管(L1)内を流れる燃料の流量を検出する流量計(10)と、非燃料カット運転中に流量計(10)にて検出された燃料の流量が、直前の燃料カット運転中に流量計(10)にて検出された燃料の流量よりも所定量以上増加しない場合は、異常が発生していると判定する判定手段(S303)を備えることを徴とする。
正常時に燃料噴射弁から排出される燃料の量は、非燃料カット運転中の方が燃料カット運転中よりも多くなるが、非燃料カット運転中に噴射系リーク配管において流量計よりも上流側で燃料の外部漏れが発生した場合、排出燃料が流量計設置位置まで流れてこないため、流量計にて検出される燃料の流量が少なくなる。したがって、請求項1に記載の発明の特徴によると、リーク燃料系統の異常を検知して、警告等の適切な対応をとることができる。
請求項2に記載の発明は、蓄圧器(1)および燃料噴射弁(2)から排出される燃料を受け入れる噴射系リーク配管(L1)を備える内燃機関用燃料噴射装置において、噴射系リーク配管(L1)内を流れる燃料の流量を検出する流量計(10)と、燃料カット運転中に流量計(10)にて検出された燃料の流量が、直前の非燃料カット運転中に流量計(10)にて検出された燃料の流量よりも所定量以上減少しない場合は、異常が発生していると判定する判定手段(S307)を備えることを徴とする。
正常時に燃料噴射弁から排出される燃料の量は、燃料カット運転中の方が燃料カット運転中よりも少なくなるが、噴射系リーク配管において流量計よりも上流側で燃料の外部漏れが発生した場合、排出燃料が流量計設置位置まで流れてこないため、流量計にて検出される燃料の流量は燃料カット運転中であるか否かにかかわらずほぼ同等になる。したがって、請求項2に記載の発明の特徴によると、リーク燃料系統の異常を検知して、警告等の適切な対応をとることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関用燃料噴射装置において、判定手段(S107、S112、S207、S212、S303、S307、S309)は、異常は噴射系リーク配管(L1)での燃料外部洩れであると判定することを徴とする。
これによると、異常の発生場所や内容に応じたより適切な対応をとることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の内燃機関用燃料噴射装置において、非燃料カット運転中に流量計(10)にて検出された燃料の流量が所定流量以下の場合は、噴射系リーク配管(L1)での燃料外部洩れが発生していると判定する洩れ判定手段(S309)を備えることを特徴とする。
正常時には燃料噴射弁から排出される燃料の量はある量以上になるが、噴射系リーク配管において流量計よりも上流側で燃料の外部漏れが発生した場合、排出燃料が流量計の設置位置まで流れてこないため、流量計にて検出される燃料の流量が少なくなる。したがって、請求項4に記載の発明の特徴によると、リーク燃料系統の異常を検知して、警告等の適切な対応をとることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の内燃機関用燃料噴射装置において、蓄圧器(1)の燃料圧力が異常圧力になると開弁して、蓄圧器(1)の高圧燃料を噴射系リーク配管(L1)に排出させるプレッシャリミッタ(7)と流量計(10)にて検出された燃料の流量が所定流量以上の場合は、プレッシャリミッタ(7)の開弁状態であると判定する開弁判定手段(S310、S314)とを備えることを徴とする。
蓄圧器内が異常高圧になってプレッシャリミッタが開弁した場合は、正常時よりも多量の燃料が噴射系リーク配管に排出されるため、請求項5に記載の発明の特徴によると、リーク燃料系統の異常を検知して、警告等の適切な対応をとることができる。
請求項6に記載の発明は、蓄圧器(1)および燃料噴射弁(2)から排出される燃料を受け入れる噴射系リーク配管(L1)と、燃料ポンプ(5)から排出される燃料を受け入れるポンプ系リーク配管(L3)と、噴射系リーク配管(L1)とポンプ系リーク配管(L3)との合流部(A)から燃料タンク(4)までを接続する共通リーク配管(L2)とを備える内燃機関用燃料噴射装置において、噴射系リーク配管(L1)内を流れる燃料の流量を検出する第1流量計(10)と、共通リーク配管(L2)内を流れる燃料の流量を検出する第2流量計(11)と、第1流量計(10)にて検出された燃料の流量が、第2流量計(11)にて検出された燃料の流量を所定量以上超える場合は、異常が発生していると判定する判定手段(S401)を備えることを徴とする。
正常時には共通リーク配管内を流れる燃料の量が噴射系リーク配管内を流れる燃料の量よりも多くなるが、ポンプ系リーク配管で燃料の外部洩れが発生した場合や、共通リーク配管において第2流量計よりも上流側で燃料の外部洩れが発生した場合は、排出燃料が第2流量計設置位置まで流れてこない。したがって、請求項6に記載の発明の特徴によると、リーク燃料系統の異常を検知して、警告等の適切な対応をとることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の内燃機関用燃料噴射装置において、判定手段(S401)は、異常はポンプ系リーク配管(L3)または共通リーク配管(L2)での燃料外部洩れであると判定することを徴とする。
これによると、異常の発生場所や内容に応じたより適切な対応をとることができる。
請求項8に記載の発明は、蓄圧器(1)および燃料噴射弁(2)から排出される燃料を受け入れる噴射系リーク配管(L1)と、燃料ポンプ(5)から排出される燃料を受け入れるポンプ系リーク配管(L3)と、噴射系リーク配管(L1)とポンプ系リーク配管(L3)との合流部(A)から燃料タンク(4)までを接続する共通リーク配管(L2)とを備える内燃機関用燃料噴射装置において、噴射系リーク配管(L1)内を流れる燃料の流量を検出する第1流量計(10)と、共通リーク配管(L2)内を流れる燃料の流量を検出する第2流量計(11)と、第1流量計(10)にて検出された燃料の流量と第2流量計(11)にて検出された燃料の流量との差が所定値以下の場合は、異常が発生していると判定する判定手段(S404)を備えることを徴とする。
正常時には、ポンプ系リーク配管を流れる燃料の分が、噴射系リーク配管内を流れる燃料流量と共通リーク配管内を流れる燃料流量との差となるが、ポンプ系リーク配管で燃料の外部洩れが発生した場合は、ポンプ系リーク配管に排出された燃料が第2流量計の設置位置まで流れてこない。したがって、請求項8に記載の発明の特徴によると、リーク燃料系統の異常を検知して、警告等の適切な対応をとることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の内燃機関用燃料噴射装置において、判定手段(S404)は、異常はポンプ系リーク配管(L3)での燃料外部洩れであると判定することを徴とする。
これによると、異常の発生場所や内容に応じたより適切な対応をとることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図である。
図1に示すように、燃料噴射装置は、高圧燃料が蓄圧される蓄圧器1を備えている。蓄圧器1には複数の燃料噴射弁2が接続され、燃料噴射弁2は、制御装置(以下、ECUという)3に制御されて所定の時期に所定の期間開弁して、内燃機関(図示せず)の各気筒内に燃料を噴射する。
燃料噴射弁2は、具体的には、その内部に形成された背圧室の燃料圧力が制御されることにより開弁・閉弁が制御されるようになっている。そして、燃料噴射弁2には噴射系リーク配管L1が接続されており、燃料噴射弁2の余剰燃料や背圧室から排出された燃料は、噴射系リーク配管L1および共通リーク配管L2を介して燃料タンク4に戻される。なお、共通リーク配管L2は、噴射系リーク配管L1と後述するポンプ系リーク配管L3との合流部Aから、燃料タンク4までを接続する配管である。
燃料ポンプ5は、燃料タンク4から燃料を吸入し、吸入した燃料を高圧に加圧して蓄圧器1に供給する。ここで、燃料ポンプ5に吸入される燃料量が吸入調量弁6で調整されることにより、燃料ポンプ5の燃料吐出量が制御されるようになっている。燃料ポンプ5にはポンプ系リーク配管L3が接続されており、燃料ポンプ5から排出された燃料は、ポンプ系リーク配管L3および共通リーク配管L2を介して燃料タンク4に戻される。
蓄圧器1には、蓄圧器1内の燃料圧力が限界設定圧力を超えた際に開弁して蓄圧器1内の燃料圧力を限界設定圧力以下に抑えるプレッシャリミッタ7が設けられている。プレッシャリミッタ7には噴射系リーク配管L1が接続されており、プレッシャリミッタ7の開弁により蓄圧器1から排出される燃料は、噴射系リーク配管L1および共通リーク配管L2を介して燃料タンク4に戻される。
噴射系リーク配管L1には、合流部Aに近い部位に、噴射系リーク配管L1内の燃料の温度を検出する温度センサ8が設けられている。
ECU3は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータに記憶したプログラムに従って演算処理を行うものである。ECU3には、温度センサ8からの信号が入力されるとともに、各種センサからエンジン回転数、アクセル開度等の種々の情報が随時入力される。
そして、ECU3は、エンジンや車両の運転状態に応じた最適の噴射時期、噴射量(噴射期間)を算出して、各燃料噴射弁2の開弁時期および開弁期間を制御する。例えば、ECU3は、減速時においてエンジン回転数が所定回転数以上の場合には、燃料噴射を停止した状態で内燃機関の運転を継続させる燃料カット運転を行う。また、ECU3は、温度センサ8からの情報等に基づいて、リーク燃料系統の異常を検知する。なお、噴射系リーク配管L1、共通リーク配管L2、およびポンプ系リーク配管L3が、リーク燃料系統に相当する。
図2はリーク燃料系統の異常を検知するためにECU3にて実行される異常検知処理の流れ図である。
ECU3は、図2に示すように、内燃機関が始動されると温度センサ8からの信号に基づいて噴射系リーク配管L1内の燃料の温度を検出する(ステップS100)。このステップS100では、新しいデータを今回データとしてRAMに記憶し、それまで今回データとして記憶されていたデータを前回データとしてRAMに記憶する。また、直前の非燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の温度に関するデータや、後述する第1所定時間t1経過前における噴射系リーク配管L1内の燃料の温度に関するデータも、RAMに記憶する。
次いで、ステップS101にて燃料カット運転中か否かを判定し、燃料カット運転中の場合は(ステップS101が肯定判定)、ステップS102に進む。
ステップS102では、ステップS100で検出した噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の温度が直前の非燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の温度よりも所定量(例えば、5℃)以上上昇した状態が、所定時間継続したか否かを判定する。なお、この所定時間は、センサ特性を考慮して適宜決定される。
ここで、燃料カット運転中は、燃料噴射弁2から排出される燃料の量は非常に少なく且つ安定しているため、噴射系リーク配管L1内の燃料の温度も低い温度で安定する。しかし、蓄圧器1内が異常高圧になってプレッシャリミッタ7が開弁した場合は、噴射系リーク配管L1に多量の燃料が排出されるため、噴射系リーク配管L1内の燃料の温度が上昇する。したがって、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の温度が、直前の非燃料カット運転中の噴射系リーク配管L1内の燃料の温度よりも上昇した場合には(ステップS102が肯定判定)、蓄圧器1内の燃料圧力が限界設定圧力を超えてプレッシャリミッタ7が開弁した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS102が肯定判定された場合には、プレッシャリミッタ7が開弁したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS103)、プレッシャリミッタ7が開弁したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS104)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS105)。
次に、ステップS101が否定判定の場合、すなわち、非燃料カット運転中の場合はステップS106に進む。そして、ステップS106では、内燃機関が始動してから第1所定時間t1以上経過したか否かを判定し、内燃機関が始動してから第1所定時間t1以上経過していない場合には(ステップS106が否定判定)、ステップS100に戻る。
一方、内燃機関が始動してから第1所定時間t1以上経過している場合には(ステップS106が肯定判定)、ステップS107に進む。ステップS107では、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の温度が第1所定時間t1経過前における噴射系リーク配管L1内の燃料の温度よりも所定量(例えば、5℃)以上上昇した状態が、所定時間継続したか否かを判定する。
ここで、正常時には内燃機関が暖機されるのに伴って燃料の温度が上昇するが、噴射系リーク配管L1において温度センサ8よりも上流側で燃料の外部漏れが発生した場合は、外気温よりも高温である排出燃料が温度センサ8の設置位置まで流れてこないため、温度センサ8にて検出される燃料の温度は上昇しない。したがって、温度センサ8にて検出された現在の燃料の温度が、第1所定時間t1経過前に温度センサ8にて検出された燃料の温度以下の場合、すなわち燃料の温度が上昇していない場合は(ステップS107が否定判定)、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS107が否定判定された場合には、噴射系リーク配管L1での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS108)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS109)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS105)。
次に、ステップS107が肯定判定の場合、すなわち、温度センサ8にて検出された現在の燃料の温度が、第1所定時間t1経過前に温度センサ8にて検出された燃料の温度よりも上昇している場合は、ステップS110に進む。そして、ステップS110では、内燃機関の定常運転状態が第2所定時間t2以上継続しているか否かを判定し、内燃機関の定常運転状態継続時間が第2所定時間t2に達するまでは(ステップS110が否定判定)、ステップS110の処理を繰り返す。なお、内燃機関の定常運転状態とは、内燃機関の負荷が略一定、換言すると、燃料噴射量が略一定の運転状態である。
内燃機関の定常運転状態継続時間が第2所定時間t2に達すると(ステップS110が肯定判定)、温度センサ8からの信号に基づいて噴射系リーク配管L1内の燃料の温度を検出する(ステップS111)。このステップS111では、新しいデータを今回データとしてRAMに記憶し、それまで今回データとして記憶されていたデータを前回データとしてRAMに記憶する。
次いで、ステップS112では、内燃機関の定常運転状態が第2所定時間t2以上継続している期間中に、噴射系リーク配管L1内の燃料の温度が所定量(例えば、5℃)以上低下し、且つその温度低下状態が所定時間継続したか否かを判定する。
ここで、内燃機関の定常運転状態が第2所定時間t2以上継続している場合は、燃料噴射弁2から排出される燃料の量は安定しているため、噴射系リーク配管L1内の燃料の温度も安定する。しかし、噴射系リーク配管L1において温度センサ8よりも上流側で燃料の外部漏れが発生した場合は、外気温よりも高温である排出燃料が温度センサ8の設置位置まで流れてこないため、温度センサ8にて検出される燃料の温度は外気温程度まで低下する。したがって、内燃機関の定常運転状態が継続している状態で、噴射系リーク配管L1内の燃料の温度が低下した場合は(ステップS112が肯定判定)、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS112が肯定判定された場合には、噴射系リーク配管L1での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS108)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS109)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS105)。
本実施形態によると、噴射系リーク配管L1での燃料の外部漏れや、蓄圧器1内の異常圧力上昇によるプレッシャリミッタ7の開弁など、リーク燃料系統の異常を検知して、警告やフェイルセーフ制御等の適切な対応をとることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図、図4はリーク燃料系統の異常を検知するためにECU3にて実行される異常検知処理の流れ図である。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態は、図3に示すように、第1実施形態における温度センサ8を廃止し、噴射系リーク配管L1における合流部Aに近い部位に、噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力を検出する圧力センサ9が設けられている。そして、圧力センサ9からの信号がECU3に入力されるようになっている。
ECU3は、図4に示すように、内燃機関が始動されると圧力センサ9からの信号に基づいて噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力を検出する(ステップS200)。このステップS200では、新しいデータを今回データとしてRAMに記憶し、それまで今回データとして記憶していたデータを前回データとしてRAMに記憶する。また、直前の非燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力に関するデータや、後述する第1所定時間t1経過前における噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力に関するデータも、RAMに記憶する。
次いで、ステップS101にて燃料カット運転中か否かを判定し、燃料カット運転中の場合は(ステップS101が肯定判定)、ステップS202に進む。
ステップS202では、ステップS200で検出した噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の圧力が直前の非燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力よりも所定量(例えば、5kPa)以上上昇した状態が、所定時間継続したか否かを判定する。なお、この所定時間は、センサ特性を考慮して適宜決定される。
ここで、燃料カット運転中は、燃料噴射弁2から排出される燃料の量は非常に少なく且つ安定しているため、噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力も低い圧力で安定する。しかし、蓄圧器1内が異常高圧になってプレッシャリミッタ7が開弁した場合は、噴射系リーク配管L1に多量の燃料が排出されるため、噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力が上昇する。したがって、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の圧力が、直前の非燃料カット運転中の噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力よりも上昇した場合には(ステップS202が肯定判定)、蓄圧器1内の燃料圧力が限界設定圧力を超えてプレッシャリミッタ7が開弁した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS202が肯定判定された場合には、プレッシャリミッタ7が開弁したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS103)、プレッシャリミッタ7が開弁したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS104)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS105)。
次に、ステップS101が否定判定され、さらにステップS106が肯定判定された場合、ステップS207に進む。ステップS207では、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の圧力が第1所定時間t1経過前における噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力よりも所定量(例えば、5kPa)以上上昇した状態が、所定時間継続したか否かを判定する。
ここで、正常時には内燃機関が暖機されるのに伴って燃料の圧力が上昇するが、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した場合は、噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力は上昇しない。したがって、圧力センサ9にて検出された現在の燃料の圧力が、第1所定時間t1経過前に圧力センサ9にて検出された燃料の圧力以下の場合、すなわち燃料の圧力が上昇していない場合は(ステップS207が否定判定)、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS207が否定判定された場合には、噴射系リーク配管L1での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS108)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS109)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS105)。
次に、ステップS207が肯定判定の場合、すなわち、圧力センサ9にて検出された現在の燃料の圧力が、第1所定時間t1経過前に圧力センサ9にて検出された燃料の圧力よりも上昇している場合は、ステップS110に進む。そして、内燃機関の定常運転状態継続時間が第2所定時間t2に達すると(ステップS110が肯定判定)、圧力センサ9からの信号に基づいて噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力を検出する(ステップS211)。このステップS211では、新しいデータを今回データとしてRAMに記憶し、それまで今回データとして記憶されていたデータを前回データとしてRAMに記憶する。
次いで、ステップS212では、内燃機関の定常運転状態が第2所定時間t2以上継続している期間中に、噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力が所定量(例えば、5kPa)以上低下し、且つその圧力低下状態が所定時間継続したか否かを判定する。
ここで、内燃機関の定常運転状態が第2所定時間t2以上継続している場合は、燃料噴射弁2から排出される燃料の量は安定しているため、噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力も安定する。しかし、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した場合は、噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力が低下する。したがって、内燃機関の定常運転状態が継続している状態で、噴射系リーク配管L1内の燃料の圧力が低下した場合は(ステップS212が肯定判定)、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS212が肯定判定された場合には、噴射系リーク配管L1での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS108)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS109)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS105)。
本実施形態によると、噴射系リーク配管L1での燃料の外部漏れや、蓄圧器1内の異常圧力上昇によるプレッシャリミッタ7の開弁など、リーク燃料系統の異常を検知して、警告やフェイルセーフ制御等の適切な対応をとることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図5は本発明の第3実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図、図6はリーク燃料系統の異常を検知するためにECU3にて実行される異常検知処理の流れ図である。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態は、図5に示すように、第1実施形態における温度センサ8を廃止し、噴射系リーク配管L1における合流部Aに近い部位に、噴射系リーク配管L1内を流れる燃料の流量を検出する第1流量計10が設けられている。そして、第1流量計10からの信号がECU3に入力されるようになっている。
ECU3は、図6に示すように、内燃機関が始動されると第1流量計10からの信号に基づいて噴射系リーク配管L1内の燃料の流量を検出する(ステップS300)。このステップS300では、新しいデータを今回データとしてRAMに記憶し、それまで今回データとして記憶されていたデータを前回データとしてRAMに記憶する。また、直前の燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の流量に関するデータ、および直前の非燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の流量に関するデータも、RAMに記憶する。
次いで、ステップS301では、内燃機関の運転状態が、燃料カット運転から非燃料カット運転に変化したか否か、或いはその逆に変化したか否かを判定し、内燃機関の運転状態が変化した場合は(ステップS301が肯定判定)、ステップS302に進む。
ステップS302では、内燃機関の運転状態が、燃料カット運転から非燃料カット運転に変化したか否かを判定する。そして、内燃機関の運転状態が、燃料カット運転から非燃料カット運転に変化した場合は(ステップS302が肯定判定)、ステップS303(判定手段)に進む。
ステップS303では、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の流量が直前の非燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の流量よりも所定量(例えば、5cc)以上増加しているか否かを判定する。
ここで、正常時に燃料噴射弁2から排出される燃料の量は、非燃料カット運転中の方が燃料カット運転中よりも多くなるが、非燃料カット運転中に噴射系リーク配管L1において第1流量計10よりも上流側で燃料の外部漏れが発生した場合、排出燃料が第1流量計10の設置位置まで流れてこないため、第1流量計10にて検出される燃料の流量が少なくなる。したがって、第1流量計10にて検出された現在の燃料の流量が、直前の非燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の流量以下の場合、すなわち燃料の流量が増加していない場合は(ステップS303が否定判定)、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS303が否定判定された場合には、噴射系リーク配管L1での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS304)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS305)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS306)。
次に、ステップS302が否定判定された場合、すなわち、内燃機関の運転状態が、非燃料カット運転から燃料カット運転に変化した場合は、ステップS307(判定手段)に進む。
ステップS307では、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の流量が直前の燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の流量よりも所定量(例えば、5cc)以上減少しているか否かを判定する。
ここで、正常時に燃料噴射弁2から排出される燃料の量は、燃料カット運転中の方が燃料カット運転中よりも少なくなるが、噴射系リーク配管L1において第1流量計10よりも上流側で燃料の外部漏れが発生した場合、排出燃料が第1流量計10の設置位置まで流れてこないため、第1流量計10にて検出される燃料の流量は燃料カット運転中であるか否かにかかわらずほぼ同等になる。したがって、第1流量計10にて検出された現在の燃料の流量が、直前の燃料カット運転中における噴射系リーク配管L1内の燃料の流量以上の場合、すなわち燃料の流量が減少していない場合は(ステップS307が否定判定)、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS307が否定判定された場合には、噴射系リーク配管L1での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS304)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS305)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS306)。
次に、ステップS301が否定判定された場合、すなわち、内燃機関の運転状態が変化していない場合は、ステップS308に進む。ステップS308では、燃料カット運転中か否かを判定し、燃料カット運転中でない場合、すなわち非燃料カット運転中は(ステップS308が否定判定)、ステップS309(洩れ判定手段)に進む。ステップS309では、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の流量が第1所定流量K1以下か否かを判定する。
ここで、正常時には燃料噴射弁2から排出される燃料の量はある量以上になるが、噴射系リーク配管L1において第1流量計10よりも上流側で燃料の外部漏れが発生した場合、排出燃料が第1流量計10の設置位置まで流れてこないため、第1流量計10にて検出される燃料の流量が少なくなる。したがって、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の流量が第1所定流量K1以下の場合は(ステップS309が肯定判定)、噴射系リーク配管L1において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS309が肯定判定された場合には、噴射系リーク配管L1での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS304)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS305)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS306)。
次に、ステップS309が否定判定された場合には、ステップS310(開弁判定手段)に進む。ステップS310では、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の流量が第2所定流量K2以上か否かを判定する。なお、K1<K2である。
ここで、蓄圧器1内が異常高圧になってプレッシャリミッタ7が開弁した場合は、正常時よりも多量の燃料が噴射系リーク配管L1に排出される。したがって、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の流量が第2所定流量K2以上の場合は(ステップS310が肯定判定)、蓄圧器1内の燃料圧力が限界設定圧力を超えてプレッシャリミッタ7が開弁した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS310が肯定判定された場合には、プレッシャリミッタ7が開弁したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS311)、プレッシャリミッタ7が開弁したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS312)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS313)。
次に、ステップS308が肯定判定された場合、すなわち、燃料カット運転中の場合は、ステップS314(開弁判定手段)に進む。ステップS314では、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の流量が第3所定流量K3以上か否かを判定する。なお、K2≧K3である。
ここで、蓄圧器1内が異常高圧になってプレッシャリミッタ7が開弁した場合は、正常時よりも多量の燃料が噴射系リーク配管L1に排出される。したがって、噴射系リーク配管L1内の現在の燃料の流量が第3所定流量K3以上の場合は(ステップS314が肯定判定)、蓄圧器1内の燃料圧力が限界設定圧力を超えてプレッシャリミッタ7が開弁した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS314が肯定判定された場合には、プレッシャリミッタ7が開弁したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS311)、プレッシャリミッタ7が開弁したことを例えば警告灯にてドライバーに警告し(ステップS312)、さらに、内燃機関の出力制限等のフェイルセーフ制御を行う(ステップS313)。
本実施形態によると、噴射系リーク配管L1での燃料の外部漏れや、蓄圧器1内の異常圧力上昇によるプレッシャリミッタ7の開弁など、リーク燃料系統の異常を検知して、警告やフェイルセーフ制御等の適切な対応をとることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。図7は本発明の第4実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図、図8はリーク燃料系統の異常を検知するためにECU3にて実行される異常検知処理の流れ図である。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態は、図7に示すように、第1実施形態における温度センサ8を廃止し、噴射系リーク配管L1における合流部Aに近い部位に、噴射系リーク配管L1内を流れる燃料の流量を検出する第1流量計10が設けられ、さらに、共通リーク配管L2における燃料タンク4に近い部位に、共通リーク配管L2内を流れる燃料の流量を検出する第2流量計11が設けられている。そして、第1流量計10および第2流量計11からの信号がECU3に入力されるようになっている。
ECU3は、図8に示すように、内燃機関が始動されると第1流量計10および第2流量計11からの信号に基づいて、噴射系リーク配管L1内の燃料の流量Q1(以下、噴射系リーク燃料量という)、および共通リーク配管L2内の燃料の流量Q2(以下、共通リーク燃料量という)を検出する(ステップS400)。
次いで、ステップS401(判定手段)では、噴射系リーク燃料量Q1と共通リーク燃料量Q2を比較する。ここで、正常時には共通リーク燃料量Q2が噴射系リーク燃料量Q1よりも多くなるが、ポンプ系リーク配管L3で燃料の外部洩れが発生した場合や、共通リーク配管L2において第2流量計11よりも上流側で燃料の外部洩れが発生した場合は、排出燃料が第2流量計11の設置位置まで流れてこない。したがって、噴射系リーク燃料量Q1が共通リーク燃料量Q2を所定量(例えば、5cc)以上超える場合は(ステップS401が肯定判定)、ポンプ系リーク配管L3または共通リーク配管L2において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS401が肯定判定された場合には、ポンプ系リーク配管L3または共通リーク配管L2での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS402)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告する(ステップS403)。
次に、ステップS401が否定判定された場合、すなわち、噴射系リーク燃料量Q1が共通リーク燃料量Q2以下の場合は、ステップS404(判定手段)に進む。
ステップS404では、噴射系リーク燃料量Q1と共通リーク燃料量Q2が略等しいか、換言すると、両者の流量の差が所定値以下であるか否かを判定する。
ここで、正常時には、ポンプ系リーク配管L3を流れる燃料の分が、噴射系リーク燃料量Q1と共通リーク燃料量Q2の流量の差となるが、ポンプ系リーク配管L3で燃料の外部洩れが発生した場合は、ポンプ系リーク配管L3に排出された燃料が第2流量計11の設置位置まで流れてこない。したがって、噴射系リーク燃料量Q1と共通リーク燃料量Q2が略等しい場合は(ステップS404が肯定判定)、ポンプ系リーク配管L3において燃料の外部漏れが発生した異常状態であると推定される。
そこで、ステップS404が肯定判定された場合には、ポンプ系リーク配管L3での燃料外部漏れが発生したことをダイアグコードとしてRAMに記憶し(ステップS405)、燃料外部漏れが発生したことを例えば警告灯にてドライバーに警告する(ステップS406)。
本実施形態によると、ポンプ系リーク配管L3または共通リーク配管L2での燃料外部漏れを検知して、警告やフェイルセーフ制御等の適切な対応をとることができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図である。 図1のECU3にて実行される異常検知処理の流れ図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図である。 図3のECU3にて実行される異常検知処理の流れ図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図である。 図5のECU3にて実行される異常検知処理の流れ図である。 本発明の第4実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図である。 図7のECU3にて実行される異常検知処理の流れ図である。
符号の説明
1…蓄圧器、2…燃料噴射弁、4…燃料タンク、5…燃料ポンプ、8…温度センサ、A…合流部、L1…噴射系リーク配管、L2…共通リーク配管、L3…ポンプ系リーク配管、S112…判定手段。

Claims (9)

  1. 燃料噴射を停止した状態で内燃機関の運転を継続させる燃料カット運転が行われる車両に搭載され、
    高圧燃料が蓄圧される蓄圧器(1)と、
    前記蓄圧器(1)の高圧燃料を前記内燃機関の気筒内に噴射する燃料噴射弁(2)と、
    燃料タンク(4)から燃料を吸入・加圧して前記蓄圧器(1)に高圧燃料を供給する燃料ポンプ(5)と、
    前記蓄圧器(1)および前記燃料噴射弁(2)から排出される燃料を受け入れる噴射系リーク配管(L1)と、
    前記燃料ポンプ(5)から排出される燃料を受け入れるポンプ系リーク配管(L3)と、
    前記噴射系リーク配管(L1)と前記ポンプ系リーク配管(L3)との合流部(A)から前記燃料タンク(4)までを接続する共通リーク配管(L2)とを備える内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記噴射系リーク配管(L1)内を流れる燃料の流量を検出する流量計(10)と、
    非燃料カット運転中に前記流量計(10)にて検出された燃料の流量が、直前の燃料カット運転中に前記流量計(10)にて検出された燃料の流量よりも所定量以上増加しない場合は、異常が発生していると判定する判定手段(S303)とを備えることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  2. 燃料噴射を停止した状態で内燃機関の運転を継続させる燃料カット運転が行われる車両に搭載され、
    高圧燃料が蓄圧される蓄圧器(1)と、
    前記蓄圧器(1)の高圧燃料を前記内燃機関の気筒内に噴射する燃料噴射弁(2)と、
    燃料タンク(4)から燃料を吸入・加圧して前記蓄圧器(1)に高圧燃料を供給する燃料ポンプ(5)と、
    前記蓄圧器(1)および前記燃料噴射弁(2)から排出される燃料を受け入れる噴射系リーク配管(L1)と、
    前記燃料ポンプ(5)から排出される燃料を受け入れるポンプ系リーク配管(L3)と、
    前記噴射系リーク配管(L1)と前記ポンプ系リーク配管(L3)との合流部(A)から前記燃料タンク(4)までを接続する共通リーク配管(L2)とを備える内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記噴射系リーク配管(L1)内を流れる燃料の流量を検出する流量計(10)と、
    燃料カット運転中に前記流量計(10)にて検出された燃料の流量が、直前の非燃料カット運転中に前記流量計(10)にて検出された燃料の流量よりも所定量以上減少しない場合は、異常が発生していると判定する判定手段(S307)とを備えることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  3. 前記判定手段(S303、S307)は、前記異常は前記噴射系リーク配管(L1)での燃料外部洩れであると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  4. 非燃料カット運転中に前記流量計(10)にて検出された燃料の流量が所定流量以下の場合は、前記噴射系リーク配管(L1)での燃料外部洩れが発生していると判定する洩れ判定手段(S309)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  5. 前記蓄圧器(1)の燃料圧力が異常圧力になると開弁して、前記蓄圧器(1)の高圧燃料を前記噴射系リーク配管(L1)に排出させるプレッシャリミッタ(7)と、
    前記流量計(10)にて検出された燃料の流量が所定流量以上の場合は、前記プレッシャリミッタ(7)の開弁状態であると判定する開弁判定手段(S310、S314)とを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  6. 高圧燃料が蓄圧される蓄圧器(1)と、
    前記蓄圧器(1)の高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射する燃料噴射弁(2)と、
    燃料タンク(4)から燃料を吸入・加圧して前記蓄圧器(1)に高圧燃料を供給する燃料ポンプ(5)と、
    前記蓄圧器(1)および前記燃料噴射弁(2)から排出される燃料を受け入れる噴射系リーク配管(L1)と、
    前記燃料ポンプ(5)から排出される燃料を受け入れるポンプ系リーク配管(L3)と、
    前記噴射系リーク配管(L1)と前記ポンプ系リーク配管(L3)との合流部(A)から前記燃料タンク(4)までを接続する共通リーク配管(L2)とを備える内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記噴射系リーク配管(L1)内を流れる燃料の流量を検出する第1流量計(10)と、
    前記共通リーク配管(L2)内を流れる燃料の流量を検出する第2流量計(11)と、
    前記第1流量計(10)にて検出された燃料の流量が、前記第2流量計(11)にて検出された燃料の流量を所定量以上超える場合は、異常が発生していると判定する判定手段(S401)とを備えることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  7. 前記判定手段(S401)は、前記異常は前記ポンプ系リーク配管(L3)または前記共通リーク配管(L2)での燃料外部洩れであると判定することを特徴とする請求項に記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  8. 高圧燃料が蓄圧される蓄圧器(1)と、
    前記蓄圧器(1)の高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射する燃料噴射弁(2)と、
    燃料タンク(4)から燃料を吸入・加圧して前記蓄圧器(1)に高圧燃料を供給する燃料ポンプ(5)と、
    前記蓄圧器(1)および前記燃料噴射弁(2)から排出される燃料を受け入れる噴射系リーク配管(L1)と、
    前記燃料ポンプ(5)から排出される燃料を受け入れるポンプ系リーク配管(L3)と、
    前記噴射系リーク配管(L1)と前記ポンプ系リーク配管(L3)との合流部(A)から前記燃料タンク(4)までを接続する共通リーク配管(L2)とを備える内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記噴射系リーク配管(L1)内を流れる燃料の流量を検出する第1流量計(10)と、
    前記共通リーク配管(L2)内を流れる燃料の流量を検出する第2流量計(11)と、
    前記第1流量計(10)にて検出された燃料の流量と前記第2流量計(11)にて検出された燃料の流量との差が所定値以下の場合は、異常が発生していると判定する判定手段(S404)とを備えることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  9. 前記判定手段(S404)は、前記異常は前記ポンプ系リーク配管(L3)での燃料外部洩れであると判定することを特徴とする請求項に記載の内燃機関用燃料噴射装置。
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