JP5168222B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に用いられる燃料噴射装置に関するものである。
従来の内燃機関用燃料噴射装置は、高圧燃料が蓄えられる蓄圧器、この蓄圧器に高圧燃料を供給するサプライポンプを備えている。サプライポンプは、燃料を加圧して蓄圧器に吐出する高圧ポンプ、燃料タンクから吸入した燃料を高圧ポンプへ供給するフィードポンプ、および、このフィードポンプから高圧ポンプへ供給される燃料の流量を制御する調量弁を備えている。また、燃料タンクから調量弁に至る燃料経路には燃料を濾過するフィルタが配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−231920号公報
しかしながら、従来の燃料噴射装置は、フィルタの目詰まりが発生すると、高速運転域あるいは高負荷運転域においてサプライポンプが蓄圧器に対して必要な量の燃料を供給することができなくなり、ひいては内燃機関に対して必要な量の燃料を噴射することができなくなるという問題が発生する。したがって、フィルタの目詰まりを正確に検出し、フィルタの交換を促すことが望まれる。
本発明は上記点に鑑みて、燃料噴射装置におけるフィルタの目詰まりを正確に検出することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、高圧ポンプ(7)に供給される燃料の流量を制御する調量弁(9)と、燃料経路に配置されたフィルタ(6)とを備え、高圧ポンプ(7)に供給される燃料量の目標値である供給燃料量目標値に基づいて調量弁(9)を制御する燃料噴射装置において、供給燃料量目標値が所定値よりも過大な値か否かを判定する過大流量判定手段(160)と、供給燃料量目標値が所定値よりも過大な値であると過大流量判定手段(160)が判定したときに、内燃機関が低速・低負荷運転状態であるか否かを判定する運転状態判定手段(211)と、内燃機関が低速・低負荷運転状態であると運転状態判定手段(211)が判定したときに、閾値と供給燃料量目標値とを比較し、供給燃料量目標値が閾値以下である場合はフィルタ(6)の目詰まりが発生していると判定する異常モード判別手段(215)とを備えることを特徴とする。
ところで、燃料噴射量が少ない低速・低負荷運転域ではフィルタ(6)の目詰まりの影響は小さいため、フィルタ(6)の目詰まりによる供給燃料量目標値の増加分は少ない。その他の原因(例えば、フィードポンプ異常)で供給燃料量目標値が増加する場合は、燃料噴射量が少ない低速・低負荷運転域であっても、供給燃料量目標値の増加分は大きくなり易い。したがって、供給燃料量目標値が所定値よりも大きくなった後において、低速・低負荷運転状態のときに供給燃料量目標値が閾値以下である場合はフィルタ(6)の目詰まりが発生していると判定することにより、フィルタ(6)の目詰まりを正確に検出することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の燃料噴射装置において、異常モード判別手段(215)にてフィルタ(6)の目詰まりが発生していると判定されたときに、フィルタ(6)の目詰まりが発生していることを報知する第1報知手段(216)を備えることを特徴とする。
これによると、フィルタ(6)の交換を促して、高速運転域あるいは高負荷運転域での噴射量不足を早期に回避することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の燃料噴射装置において、異常モード判別手段(215)は、供給燃料量目標値が閾値を超えている場合はフィードポンプ(8)に異常が発生していると判定することを特徴とする。
これによると、低速・低負荷運転域での供給燃料量目標値の増加分は、フィルタ(6)の目詰まりの場合よりもフィードポンプ(8)の異常時の方が大きくなるため、フィードポンプ(8)の異常を正確に検出することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の燃料噴射装置において、異常モード判別手段(215)にてフィードポンプ(8)に異常が発生していると判定されたときに、フィードポンプ(8)が故障していることを報知する第2報知手段(203)を備えることを特徴とする。
これによると、フィードポンプ(8)の交換ないしは修理を促して、噴射量不足を早期に回避することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、蓄圧器(1)内の燃料圧力の目標値であるレール圧目標値を算出するレール圧演算手段(140、320)を備え、このレール圧演算手段(140、320)は、異常モード判別手段(215)にてフィードポンプ(8)に異常が発生していると判定されたときに、フィードポンプ(8)に異常が発生していないときよりもレール圧目標値を低くすることを特徴とする。
これによると、フィードポンプ(8)の負荷が小さくなり、フィードポンプ(8)の異常の程度が進行するのを抑制することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、噴射弁(2)から噴射される燃料量である噴射量目標値を算出する噴射量演算手段(120、300)を備え、この噴射量演算手段(120、300)は、異常モード判別手段(215)にてフィードポンプ(8)に異常が発生していると判定されたときに、フィードポンプ(8)に異常が発生していないときよりも噴射量目標値の最大値を低くすることを特徴とする。
これによると、フィードポンプ(8)の負荷が小さくなり、フィードポンプ(8)の異常の程度が進行するのを抑制することができる。
請求項7に記載の発明のように、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、内燃機関は車両に搭載され、運転状態判定手段(211)は、内燃機関の回転数が所定回転数以下で、且つ車両のアクセルペダルの踏み込み量が所定値以下のときに、内燃機関が低速・低負荷運転状態であると判定することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る燃料噴射装置の全体構成を示す図である。 図1のECU3が行うエンジン制御処理の内容を示すフローチャートである。 図2におけるフィード系異常判定処理の詳細を示すフローチャートである。 噴射量目標値の算出に用いる特性図である。 噴射時期目標値の算出に用いる特性図である。 レール圧目標値の算出に用いる特性図である。 供給燃料量目標値の算出に用いる特性図である。
本実施形態の燃料噴射装置は、車両に搭載される内燃機関に用いられる。図1に示すように、燃料噴射装置は、高圧燃料が蓄えられる蓄圧器1を備え、この蓄圧器1には複数の噴射弁2が接続されている。噴射弁2は、制御装置(以下、ECUという)3に制御されて所定の時期に所定の期間開弁して、蓄圧器1から供給される高圧燃料をディーゼルエンジン(図示せず)の各気筒内に噴射する。ここでは、4気筒エンジンの1つに対応する噴射弁2のみを示し、他の気筒に対応する噴射弁については図示を省略している。
蓄圧器1に蓄えられる高圧燃料は、高圧通路4を介してサプライポンプPから供給される。サプライポンプPは、燃料を加圧して蓄圧器1に吐出する高圧ポンプ7、燃料を溜めておく燃料タンク5から燃料を濾過するフィルタ6を介して吸入した燃料を高圧ポンプ7へ供給するフィードポンプ8、および、このフィードポンプ8から高圧ポンプ7へ供給される燃料の流量を制御する調量弁9を備えている。
高圧ポンプ7およびフィードポンプ8は、エンジンによって駆動される。高圧ポンプ7は、燃料の吸入量が調量弁9にて調整されることにより燃料の吐出量が調整される形式のポンプである。フィードポンプ8は、トロコイドポンプまたはベーンポンプが用いられる。
ECU3は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータに記憶したプログラムに従って演算処理を行うものである。ECU3には、各種センサSから、蓄圧器1内の燃料圧力(以下、レール圧という)に関する信号、エンジン回転数、車両のアクセルペダルの踏み込み量に相当するアクセル開度等の種々の情報が随時入力される。
そして、ECU3は、エンジンや車両の運転状態に応じた最適の噴射時期、噴射量(噴射期間)を算出して、各噴射弁2の開弁時期および開弁期間を制御する。また、ECU3は、サプライポンプPの目標吐出量を算出してサプライポンプPの調量弁9に制御信号を出力し、サプライポンプPの吐出量を制御することにより、レール圧を制御する。
次に、上記ECU3が行うエンジン制御処理について説明する。図2に示すフローは、クランキングしてエンジンがかかった後にスタートする。
ステップ100では、各種センサSから、レール圧、エンジン回転数、アクセル開度等の種々の情報を読み込む。
ステップ110では、フィードポンプ異常判定フラグが1に設定されているか否かの判定を行う。そして、そのフラグが1に設定されていない場合は、フィードポンプ8が正常であるとしてステップ110にて否定判定され、ステップ120に進む。
ステップ120では、噴射弁2から噴射される燃料量の制御目標値である噴射量目標値を算出する。具体的には、図4に示すようなエンジンの全回転域で調速作用を行なういわゆるオールスピード制御型のマップがECU3に記憶されており、そのマップにてエンジン回転数とアクセル開度に基づいて噴射量目標値を取得する。
ステップ130では、噴射弁2から燃料を噴射するタイミングの制御目標値である噴射時期目標値を算出する。具体的には、図5に示すような主にエンジン回転数の上昇に伴って噴射時期(進角度)が早くなる特性のマップがECU3に記憶されており、そのマップを用いて、ステップ120で求めた噴射量目標値とエンジン回転数に基づいて噴射時期(進角度)目標値を取得する。
ステップ140では、レール圧の制御目標値であるレール圧目標値を算出する。具体的には、ステップ120で求めた噴射量目標値とエンジン回転数に基づいて、ECU3に記憶されたマップからレール圧目標値を取得する。図6はこのレール圧目標値を取得する際に用いるマップであり、このマップは、噴射量目標値が最小の場合はエンジン回転数にかかわらずレール圧目標値が一定となる特性である。また、噴射量目標値が最大の場合は、低速回転域から中速回転域にかけてはエンジン回転数の上昇に伴ってレール圧目標値が上昇し、中速回転域から高速回転域にかけてはエンジン回転数にかかわらず一定のレール圧目標値となる特性である。
ステップ150では、フィードポンプ8から高圧ポンプ7へ供給される燃料量(すなわち、サプライポンプPの吐出量)の制御目標値である供給燃料量目標値Qfeedを算出する。
具体的には、図7に示すようなマップが噴射量目標値毎に多数用意され、それらのマップがECU3に記憶されている。ここで、ステップ140で求めたレール圧目標値をP1、実際のレール圧をP2、その差圧をΔP(=P1−P2)とする。図7に示すように、このマップは、エンジン回転数と差圧ΔPに基づいて供給燃料量目標値Qfeedが設定されている。そして、ステップ120で求めた噴射量目標値に対応するマップが選択され、その選択されたマップを用いて、エンジン回転数と差圧ΔPに基づいて供給燃料量目標値Qfeedを取得する。
図7に示すように、このマップは、エンジン回転数の上昇に伴って供給燃料量目標値Qfeedが増加する特性である。また、ΔP>0の場合(すなわち、レール圧目標値P1が実際のレール圧P2よりも高い場合)は、ΔP=0の場合よりも供給燃料量目標値Qfeedが増量補正され、ΔP<0の場合は、ΔP=0の場合よりも供給燃料量目標値Qfeedが減量補正される特性である。
過大流量判定手段としてのステップ160では、供給燃料量目標値Qfeedがフィード系異常判定閾値Q1を超えているか否かの判定を行う。このフィード系異常判定閾値Q1は、燃料タンク5から高圧ポンプ7に至るまでの燃料経路(すなわち、フィード系)に異常がない場合に取得される供給燃料量目標値(すなわち、通常時の供給燃料量目標値)よりも、所定の割合だけ大きい値である。そして、供給燃料量目標値Qfeedがフィード系異常判定閾値Q1を超えていない場合は、フィード系に異常がないとしてステップ160にて否定判定され、ステップ170に進む。
ステップ170では、ステップ150で求めた供給燃料量目標値Qfeedが達成されるように、調量弁9に制御信号を出力する。なお、ステップ150およびステップ170は、本発明の燃料流量制御手段を構成する。
ステップ180では、ステップ120で求めた噴射量目標値およびステップ130で求めた噴射時期目標値が達成されるように、噴射弁2に制御信号を出力する。
なお、ステップ110またはステップ160にて肯定判定がなされない限り、上記の処理が繰り返し行われる。
そして、供給燃料量目標値Qfeedがフィード系異常判定閾値Q1を超えて、ステップ160にて肯定判定がなされた場合は、ステップ200に進んでフィード系異常判定処理が行われる。
図3は、このフィード系異常判定処理の詳細を示すものである。ステップ201では、エンジンの運転状態が安定運転状態か否かを判定する。具体的には、エンジン回転数やアクセル開度の変動が所定範囲内であるとき(すなわち、それらの変動が少ないとき)は、安定運転状態であるとして、ステップ201にて肯定判定される。このように、ステップ201にて肯定判定された場合は、ステップ100(図2参照)で取得した情報は安定運転状態のときに取得されたものであり、その情報を信頼することができる。
ステップ201にて肯定判定されると、ステップ202では、エンジンの運転状態が低速・低負荷運転状態か否かを判定する。具体的には、エンジン回転数が所定回転数以下で、且つ、アクセル開度が所定開度以下であるときは、低速・低負荷運転状態であるとして、ステップ202にて肯定判定される。
ところで、燃料噴射量が少ない低速・低負荷運転域ではフィルタ6の目詰まりの影響は少ないため、フィルタ6の目詰まりによる供給燃料量目標値の増加分は小さい。一方、フィードポンプ8の異常で供給燃料量目標値が増加する場合は、燃料噴射量が少ない低速・低負荷運転域であっても、供給燃料量目標値の増加分は大きくなる傾向になる。換言すると、供給燃料量目標値の増加分は、フィルタ目詰まりの場合よりもフィードポンプ異常時の方が大きくなる。したがって、低速・低負荷運転状態のときに供給燃料量目標値がフィード系異常判定閾値を超えている場合、すなわち、供給燃料量目標値が正常時の供給燃料量目標値よりも大幅に増加している場合は、フィルタ6の目詰まりではなくフィードポンプ8の異常であると推定することができる。
そして、ステップ201およびステップ202にてともに肯定判定された場合は、ステップ100(図2参照)で取得した情報は、安定運転状態で且つ低速・低負荷運転状態のときに取得されたものであり、ステップ160(図2参照)の判定はその情報に基づいてなされたものである。したがって、ステップ202にて肯定判定された場合は、低速・低負荷運転状態のときの供給燃料量目標値がフィード系異常判定閾値を超えていてフィードポンプ8の異常であると推定される。
そこで、第2報知手段としてのステップ203では、フィードポンプ8の交換ないしは修理を促すために、車両の計器盤に配置されたランプ(図示せず)を点灯させて、フィードポンプ8が故障していることを乗員に報知する。このように、フィードポンプ8の交換ないしは修理を促すことにより、噴射量不足を早期に回避することができる。ここで点灯したランプは、エンジンが停止されると消灯する。
また、フィードポンプ8に異常が発生していることを示すフィードポンプ異常判定フラグ1がステップ204で立てられた後に、本フローは終了する。このフィードポンプ異常判定フラグは、エンジンが停止されるとリセットされる。
なお、ステップ201で否定判定された場合、ステップ100で取得した情報は安定運転状態でないときに取得されたものであり、その情報の信頼性が充分に高いとはいえないため、本フローを終了する。
また、ステップ202にて否定判定された場合は、運転状態判定手段としてのステップ211に進んでステップ202と同様の判定を行う。ステップ211では、肯定判定がなされるまでその処理が繰り返し行われる。
そして、ステップ211にて肯定判定がなされると、すなわち、低速・低負荷運転状態になると、ステップ212でステップ100と同様の処理を行い、ステップ213でステップ140と同様の処理を行い、ステップ214でステップ150と同様の処理を行い、ステップ215でステップ160と同様の処理を行う。
異常モード判別手段としてのステップ215にて肯定判定された場合は、低速・低負荷運転状態のときの供給燃料量目標値がフィード系異常判定閾値を超えていてフィードポンプ8の異常であると推定される。
そして、ステップ215にて肯定判定された場合は、ステップ203に進み、ランプを点灯させてフィードポンプ8が故障していることを乗員に報知する。続いてステップ204の処理を実行した後、本フローを終了する。
ステップ215にて否定判定された場合は、低速・低負荷運転状態のときの供給燃料量目標値が、正常時よりは大きいものの、フィードポンプ8の異常といえるほど大きくはなく、フィルタ6の目詰まりであると推定される。
そして、ステップ215にて否定判定された場合は、第1報知手段としてのステップ216に進む。このステップ216では、フィルタ6の交換を促すために、車両の計器盤に配置されたランプ(図示せず)を点灯させて、フィルタ6の目詰まりが発生していることを乗員に報知する。このように、フィルタ6の交換を促すことにより、高速運転域あるいは高負荷運転域での噴射量不足を早期に回避することができる。ここで点灯したランプは、エンジンが停止されると消灯する。
図2に戻り、フィード系異常判定処理にてフィードポンプ8の異常であると推定されてフィードポンプ異常判定フラグ1が立てられた場合は、ステップ110にて肯定判定され、ステップ300に進む。
ステップ300では、フィードポンプ8に異常が発生した場合の噴射弁2から噴射される燃料量の制御目標値である異常時噴射量目標値を算出する。具体的には、図4と同様のマップがECU3に記憶されており、そのマップにてエンジン回転数とアクセル開度に基づいて噴射量目標値を取得する。但し、このマップでは、異常時噴射量目標値の最大値が、フィードポンプ8に異常が発生していないときの噴射量目標値の最大値よりも低く設定されている。これにより、フィードポンプ8の負荷が小さくなり、フィードポンプ8の異常の程度が進行するのを抑制することができる。なお、ステップ120およびステップ300は、本発明の噴射量演算手段を構成する。
ステップ310では、フィードポンプ8に異常が発生した場合の噴射弁2から燃料を噴射するタイミングの制御目標値である異常時噴射時期目標値を算出する。具体的には、図5に示すマップを用いて、ステップ300で求めた異常時噴射量目標値とエンジン回転数に基づいて噴射時期(進角度)目標値を取得する。
ステップ320では、フィードポンプ8に異常が発生した場合のレール圧の制御目標値である異常時レール圧目標値を算出する。具体的には、図6と同様のマップがECU3に記憶されており、そのマップにてステップ300で求めた異常時噴射量目標値とエンジン回転数に基づいてレール圧目標値を取得する。但し、このマップでは、異常時レール圧目標値が、フィードポンプ8に異常が発生していないときのレール圧目標値よりも低く設定されている。これにより、フィードポンプ8の負荷が小さくなり、フィードポンプ8の異常の程度が進行するのを抑制することができる。なお、ステップ140およびステップ320は、本発明のレール圧演算手段を構成する。
ステップ330では、フィードポンプ8に異常が発生した場合のフィードポンプ8から高圧ポンプ7へ供給される燃料量の制御目標値である異常時供給燃料量目標値を算出する。具体的には、図7に示すようなマップが噴射量目標値毎に多数用意され、ステップ300で求めた異常時噴射量目標値に対応するマップが選択され、その選択されたマップを用いて、エンジン回転数と差圧ΔPに基づいて異常時供給燃料量目標値を取得する。
そして、ステップ330からステップ170に進み、ステップ170では、ステップ330で求めた異常時供給燃料量目標値が達成されるように、調量弁9に制御信号を出力し、続いてステップ180では、ステップ300で求めた異常時噴射量目標値およびステップ310で求めた異常時噴射時期目標値が達成されるように、噴射弁2に制御信号を出力する。
以上述べたように、本実施形態では、低速・低負荷運転域において、供給燃料量目標値の増加分が少ないときはフィルタ6の目詰まりが発生していると判定し、供給燃料量目標値の増加分が多いときはフィードポンプ8の異常と判定することにより、フィルタ6の目詰まりおよびフィードポンプ8の異常を正確に検出することができる。
フィルタ6の目詰まりが発生していると判定されたときにそれを報知するようにしているため、フィルタ6の交換を促して、高速運転域あるいは高負荷運転域での噴射量不足を早期に回避することができる。
フィードポンプ8に異常が発生していると判定されたときにそれを報知するようにしているため、フィードポンプ8の交換ないしは修理を促して、噴射量不足を早期に回避することができる。
フィードポンプ8に異常が発生していると判定されたときには、フィードポンプ8に異常が発生していないときよりもレール圧目標値を低くするため、フィードポンプ8の負荷が小さくなり、フィードポンプ8の異常の程度が進行するのを抑制することができる。
フィードポンプ8に異常が発生していると判定されたときには、フィードポンプ8に異常が発生していないときよりも噴射量目標値の最大値を低くするため、フィードポンプ8の負荷が小さくなり、フィードポンプ8の異常の程度が進行するのを抑制することができる。
1 蓄圧器
2 噴射弁
5 燃料タンク
6 フィルタ
7 高圧ポンプ
8 フィードポンプ
9 調量弁
150 燃料流量制御手段
160 過大流量判定手段
170 燃料流量制御手段
211 運転状態判定手段
215 異常モード判別手段

Claims (7)

  1. 燃料タンク(5)から燃料を汲み上げて吐出するフィードポンプ(8)と、
    前記フィードポンプ(8)から供給される燃料を加圧して圧送する高圧ポンプ(7)と、
    前記高圧ポンプ(7)から供給される高圧燃料を蓄える蓄圧器(1)と、
    前記蓄圧器(1)から供給される高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射する噴射弁(2)と、
    前記高圧ポンプ(7)に供給される燃料の流量を制御する調量弁(9)と、
    前記燃料タンク(5)から前記調量弁(9)に至る燃料経路に配置されて燃料を濾過するフィルタ(6)と、
    前記高圧ポンプ(7)に供給される燃料量の目標値である供給燃料量目標値を算出して前記調量弁(9)を制御する燃料流量制御手段(150、170)とを備える燃料噴射装置において、
    前記供給燃料量目標値が所定値よりも過大な値か否かを判定する過大流量判定手段(160)と、
    前記供給燃料量目標値が前記所定値よりも過大な値であると前記過大流量判定手段(160)が判定したときに、前記内燃機関が低速・低負荷運転状態であるか否かを判定する運転状態判定手段(211)と、
    前記内燃機関が低速・低負荷運転状態であると前記運転状態判定手段(211)が判定したときに、閾値と前記供給燃料量目標値とを比較し、前記供給燃料量目標値が前記閾値以下である場合は前記フィルタ(6)の目詰まりが発生していると判定する異常モード判別手段(215)とを備えることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記異常モード判別手段(215)にて前記フィルタ(6)の目詰まりが発生していると判定されたときに、前記フィルタ(6)の目詰まりが発生していることを報知する第1報知手段(216)を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記異常モード判別手段(215)は、前記供給燃料量目標値が前記閾値を超えている場合は前記フィードポンプ(8)に異常が発生していると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記異常モード判別手段(215)にて前記フィードポンプ(8)に異常が発生していると判定されたときに、前記フィードポンプ(8)が故障していることを報知する第2報知手段(203)を備えることを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記蓄圧器(1)内の燃料圧力の目標値であるレール圧目標値を算出するレール圧演算手段(140、320)を備え、このレール圧演算手段(140、320)は、前記異常モード判別手段(215)にて前記フィードポンプ(8)に異常が発生していると判定されたときに、前記フィードポンプ(8)に異常が発生していないときよりも前記レール圧目標値を低くすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料噴射装置。
  6. 前記噴射弁(2)から噴射される燃料量である噴射量目標値を算出する噴射量演算手段(120、300)を備え、この噴射量演算手段(120、300)は、前記異常モード判別手段(215)にて前記フィードポンプ(8)に異常が発生していると判定されたときに、前記フィードポンプ(8)に異常が発生していないときよりも前記噴射量目標値の最大値を低くすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料噴射装置。
  7. 前記内燃機関は車両に搭載され、
    前記運転状態判定手段(211)は、前記内燃機関の回転数が所定回転数以下で、且つ前記車両のアクセルペダルの踏み込み量が所定値以下のときに、前記内燃機関が低速・低負荷運転状態であると判定することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料噴射装置。
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