JP2009156057A - 内燃機関の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

内燃機関の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】加圧燃料を蓄える蓄圧室の燃料を内燃機関に噴射する内燃機関において、内燃機関の始動時の燃焼の不安定化を抑制しつつ、内燃機関が突然停止されることを抑制する。
【解決手段】コモンレール内の加圧燃料をインジェクタから噴射するディーゼルエンジンにおいて、ECUは、レール圧(コモンレール内の圧力)PがP(1)よりも低いと(S100にてYES)、燃料噴射を停止させるステップ(S102)と、レール圧PがP(1)よりも高く(S100にてNO)かつP(1)よりも高いP(2)よりも低いと(S104にてYES)、燃料噴射量をアイドル噴射量に固定するステップ(S106)と、コモンレールに加圧燃料を供給するサプライポンプの異常が発生したことをインフォメーションパネルに表示するステップ(S108)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の制御に関し、特に、コモンレール式ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御に関する。
インジェクタ内のニードル弁を開閉させて各気筒の燃焼室内に直接燃料を噴射するエンジンが公知である。このようなエンジンにおいては、インジェクタからの燃料の噴射状態(たとえば噴射燃料の霧化の状態や噴射の範囲)が燃焼状態に大きく影響する。燃焼異常を起こさない適切な噴射状態の燃料をインジェクタから噴射するためには、燃料を適切な高圧状態にしておく必要がある。
そこで、たとえばコモンレール式燃料噴射系統を有するディーゼルエンジン(コモンレール式ディーゼルエンジン)においては、サプライポンプ内の高圧燃料ポンプで加圧された燃料を蓄圧室であるコモンレール内に蓄えておき、コモンレール内の高圧燃料をインジェクタから各気筒の燃焼室内に噴射する。高圧燃料ポンプはエンジンのクランクシャフトに連結されたカムシャフトに設けられるカムにより駆動されるため、エンジン始動初期においてはコモンレール内の燃圧が十分には高められていない状態が生じ得る。このような状態で燃料噴射を開始すると、インジェクタから適切な噴射状態の燃料を噴射できないため、空燃比のオーバーリッチ化あるいはオーバーリーン化を招き、燃焼が不安定化するという問題が生じる。このような問題を解決する技術が、たとえば特開平5−65842号公報(特許文献1)および特開2000−265888号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献1に開示されたエンジンの燃料噴射制御方法は、燃料圧力を検出するステップと、燃料圧力が上限圧力値よりも高い場合には燃料噴射量を減量補正するステップと、燃料圧力が下限圧力値よりも低い場合には燃料カットを実行してエンジンを停止させるステップとを含む。
特許文献1に開示された制御方法によると、プレッシャレギュレータの異常などにより、燃料圧力が上限圧力値よりも高い場合には、燃料噴射量の減量補正を行なうので空燃比のオーバーリッチ化が解消される。燃料圧力が下限圧力値よりも低い場合には、燃料カットを行ないエンジンを停止させるので空燃比のオーバーリーン化が解消される。
特許文献2に開示されたエンジンの触媒保護装置は、燃圧の変動により燃圧低下を検出する手段と、燃圧低下が検出されたとき燃圧低下率を算出する手段と、燃圧低下率が増大するに従い燃料噴射停止気筒数を増加させる手段とを含む。
特許文献2に開示された装置によると、燃圧低下率に応じて燃料カット気筒数を増減させて燃料消費量を制限するため、燃圧の急激な低下を防止できる。そのため、車両が不意に停車してしまうことが無く、燃料を補給するための最小限の走行を確保することができる。更に、燃圧低下率に応じて、燃料カット気筒数を増減させることで、燃料噴射対象気筒の空燃比がオーバーリーンとならず、失火の発生を未然に防止できる。
特開平5−65842号公報 特開2000−265888号公報
しかしながら、特許文献1に開示された制御方法においては燃料圧力が正常な値であっても時間あたりの低下代が大きいと、たとえわずかな距離であっても運転者が車両を走行させることができなくなったり、パワーステアリングやブレーキの効きが突然低下したりする。また、特許文献2に開示された装置においては、たとえば燃圧低下率が大きく短時間で多数の気筒が突然燃料カットされた場合、エンジントルクが急激に低下するため、大きなショックが発生するとともに、エンジンストールして車両を走行させることができなくなることが考えられる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、加圧燃料を蓄える蓄圧室の燃料を内燃機関に噴射する内燃機関において、内燃機関の始動時の燃焼の不安定化を抑制しつつ、内燃機関が突然停止されることを抑制することができる制御装置、制御方法、その方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る制御装置は、燃料ポンプから圧送された加圧燃料を蓄える蓄圧室と、蓄圧室内の燃料を内燃機関に噴射するインジェクタとを備えた内燃機関を制御する。この制御装置は、蓄圧室内の圧力を検出するための検出手段と、検出手段により検出された圧力がインジェクタの燃料噴射状態に応じて設定される予め定められた第1の圧力より低い場合に、内燃機関への燃料噴射を停止するようにインジェクタを制御するための噴射停止手段と、検出された圧力が第1の圧力より高い場合、検出された圧力が第1の圧力より高い予め定められた第2の圧力よりも低いか否かを判断するための手段と、検出された圧力が第2の圧力よりも低いと判断された場合、内燃機関への燃料噴射量が内燃機関を燃料の燃焼により駆動することができる下限量に応じた量に減量されるように、インジェクタを制御するための減量手段とを含む。第8の発明に係る制御方法は、第1の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第1または8の発明によると、たとえば内燃機関のクランキング中は、蓄圧室内の圧力が第1の圧力(たとえば燃焼異常を起こさない適切な噴射状態の燃料をインジェクタから噴射することができる圧力)に達するまでは、燃料噴射が停止される。そのため、内燃機関始動時の燃焼の不安定化が抑制される。一方、たとえば車両走行中に燃料ポンプの流量が低下する異常が発生した場合、蓄圧室への燃料供給量が低下して蓄圧室内の圧力が低下する。この場合、蓄圧室内の圧力が第1の圧力より高い第2の圧力に低下した時点で、内燃機関への燃料噴射量が、たとえば内燃機関の負荷に応じた量に比べて、内燃機関を燃料の燃焼により駆動することができる下限量に応じた量(たとえばアイドル噴射量)に減量される。減量後の燃料噴射量が燃料ポンプの流量より少なくなると、蓄圧室からの燃料排出量が蓄圧室への燃料供給量よりも少なくなり、蓄圧室内の圧力は上昇する。そのため、蓄圧室内の圧力が第1の圧力まで低下することを抑制することができる。そのため、車両走行中に燃料ポンプの異常が発生した場合であっても、内燃機関が突然停止されることを抑制することができる。その結果、加圧燃料を蓄える蓄圧室の燃料を内燃機関に噴射する内燃機関において、内燃機関の始動時の燃焼の不安定化を抑制しつつ、内燃機関が突然停止されることを抑制することができる制御装置、制御方法、その方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
第2の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、減量手段は、検出された圧力が第2の圧力よりも低いと判断された場合、内燃機関への燃料噴射量が予め定められたアイドル噴射量に応じた量に減量されるように、インジェクタを制御する。第9の発明に係る制御方法は、第2の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第2または9の発明によると、車両走行中に燃料ポンプの異常が発生した場合であっても、内燃機関のアイドル状態での駆動を継続させることができる。
第3の発明に係る制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、減量手段は、検出された圧力が第2の圧力よりも低いと判断された後は、内燃機関への燃料噴射量をアイドル噴射量に固定するように、インジェクタを制御する。第10の発明に係る制御方法は、第3の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第3または10の発明によると、蓄圧室内の圧力が第2の圧力まで低下して燃料噴射量がアイドル噴射量に減量された後は、その後に蓄圧室内の圧力が上昇して第2の圧力を超えた場合であっても、燃料噴射量はアイドル噴射量に固定される。これにより、アイドル噴射量と内燃機関の負荷に応じた噴射量との間で燃料噴射量が頻繁に変更されることが抑制されるので、内燃機関をアイドル状態で安定して駆動させることができる。
第4の発明に係る制御装置は、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、検出された圧力が第2の圧力よりも低いと判断された場合、燃料ポンプの異常を内燃機関の運転者に報知するための手段をさらに含む。第11の発明に係る制御方法は、第4の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第4または11の発明によると、蓄圧室内の圧力が第2の圧力よりも低い場合、燃料ポンプの異常が内燃機関の運転者に報知される。そのため、運転者の要求に応じた走行ができない要因が燃料ポンプの異常であることを運転者に認識させ、燃料ポンプの点検や交換を運転者に促すことができる。
第5の発明に係る制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、蓄圧室には、蓄圧室内の圧力が第2の圧力よりも高い予め定められた第3の圧力よりも高い場合に、蓄圧室内の圧力を減圧する減圧弁が設けられる。制御装置は、減量手段による燃料噴射量の減量中に、減圧弁の作動頻度が予め定められた頻度を超えると、燃料ポンプの異常が継続していることを内燃機関の運転者に報知するための手段をさらに含む。第12の発明に係る制御方法は、第5の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第5または12の発明によると、燃料ポンプの異常による燃料噴射量の減量中において、燃料ポンプが正常な状態に復帰した場合には、燃料ポンプによる流量制御が可能となるため、減圧弁が作動する頻度は低い。しかし、燃料ポンプの異常が継続している場合には、燃料噴射量の減量に伴なって蓄圧室内の圧力が上昇し続け、蓄圧室内の圧力が第3の圧力まで上昇すると減圧弁が頻繁に作動する。そこで、燃料噴射量の減量中に、減圧弁の作動頻度が予め定められた頻度を超えた場合には、燃料ポンプの異常が継続していることが内燃機関の運転者に報知される。これにより、運転者に燃料ポンプの点検や交換を強く促すことができる。
第6の発明に係る制御装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、減量手段による燃料噴射量の減量中に、検出された圧力が減量中の燃料噴射量に応じた目標制御圧より高くなった場合、減量手段による燃料噴射量の減量を停止するための減量停止手段と、減量停止手段による燃料噴射量の減量の停止後に、内燃機関への燃料噴射量が検出された圧力を少なくとも第1の圧力より高く維持する量であってかつ内燃機関の負荷状態に応じた量となるように、インジェクタを制御するための手段とをさらに含む。第13の発明に係る制御方法は、第6の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第6または13の発明によると、燃料ポンプの異常による燃料噴射量の減量中に、蓄圧室内の圧力が減量中の燃料噴射量に応じた目標制御圧より高くなった場合、燃料ポンプの流量が少なくとも減量中の燃料噴射量よりも多いと考えられる。すなわち、燃料ポンプの流量を越えない範囲であれば、減量中の燃料噴射量よりも多くの燃料を噴射しても、蓄圧室内の圧力は低下しないと考えられる。そこで、蓄圧室内の圧力が減量中の燃料噴射量に応じた目標制御圧より高くなった場合、燃料噴射量の減量が停止される。さらに、燃料噴射量の減量の停止後に、内燃機関への燃料噴射量が、蓄圧室内の圧力を少なくとも第1の圧力より高く維持する量であってかつ内燃機関の負荷状態(たとえばアクセル開度)に応じた量に制御される。これにより、燃料ポンプが異常であっても、燃料噴射が停止されない範囲内で、運転者の加速要求に応じた走行が可能となる。
第7の発明に係る制御装置においては、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、内燃機関は、コモンレール式ディーゼルエンジンである。第14の発明に係る制御方法は、第7の発明に係る制御装置と同様の要件を備える。
第7または14の発明によると、コモンレール式ディーゼルエンジンにおいて、たとえば燃料ポンプの異常などによりコモンレール内の圧力が低下しても、エンジンが突然停止されることを抑制することができる。
第15の発明に係るプログラムにおいては、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法をコンピュータに実行させる。第16の発明に係る記録媒体は、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した媒体である。
第15または16の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッション2000と、ディファレンシャルギヤ5000と、ドライブシャフト6000と、前輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。
エンジン1000は、インジェクタから噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させるコモンレール式ディーゼルエンジンである。エンジン1000に吸入される空気は、コンプレッサなどにより圧縮され、インタークーラなどにより冷却された後、燃焼室内に導入される。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。
本実施の形態において、エンジン1000は、コモンレール式ディーゼルエンジンであるものとして説明するが、燃料ポンプから圧送された加圧燃料を蓄える蓄圧室の燃料をインジェクタによりエンジンに噴射するものであれば、本発明に係る制御装置を適用できるエンジンは、コモンレール式であることにもディーゼルエンジンであることにも限定されない。エンジン1000の詳細については後述する。
オートマチックトランスミッション2000は、トルクコンバータ3200と、プラネタリギヤユニット3000と、油圧回路4000とから構成される。オートマチックトランスミッション2000は、所望の変速段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。
トルクコンバータ3200の入力軸はエンジン1000のクランクシャフトに連結される。オートマチックトランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ5000と噛合っている。ディファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結される。ドライブシャフト6000を経由して、左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012のストロークセンサ8014と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024とがハーネスなどを介在させて接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数から車両の速度を検出する。ポジションスイッチ8006は、シフトレバー8004の位置を検出する。アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度(アクセル開度)ACCを検出する。ストロークセンサ8014は、ブレーキペダル8012のストローク量を検出する。エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数(エンジン回転数)NEを検出する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数NTを検出する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOを検出する。これらの各センサは、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、車速センサ8002、ポジションスイッチ8006、アクセル開度センサ8010、ストロークセンサ8014、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
さらに、ECU8000には、インフォメーションパネル8030がハーネスなどにより接続されている。インフォメーションパネル8030は、ECU8000からのさまざまな異常情報を表示して運転者に警告する。なお、ECU8000からの異常情報を運転者に報知するものであれば、インフォメーションパネル8030のように異常情報を表示するものに限定されない。たとえば、異常情報をスピーカにより音声で運転者に報知するようにしてもよい。
図2を参照して、エンジン1000の燃料噴射装置について説明する。エンジン1000には、サプライポンプ120とコモンレール130とインジェクタ140とからなる燃料噴射装置が設けられる。
サプライポンプ120は、フィードポンプ122と、SCV(Suction Control Valve)124と、高圧ポンプ126とを含む。
フィードポンプ122は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されたカムシャフトに設けられるカムにより駆動され、フィルタ110でろ過された燃料タンク200の燃料を吸い込み、SCV124に吐出する。
SCV124は、高圧ポンプ126に供給される燃料流量を調整するソレノイドバルブである。SCV124は、ECU8000からの制御信号で制御されるスプールでバルブ位置を変化させることで、ECU8000からの制御信号に応じた流量の燃料を高圧ポンプ126に供給する。SCV124は、フィードポンプ122から供給された燃料のうち、高圧ポンプ126に供給しなかった残りの燃料を配管128を経由して燃料タンク200に戻す。
高圧ポンプ126は、フィードポンプ122と同様に、エンジン1000のクランクシャフトに連結されたカムシャフトに設けられるカムにより駆動され、SCV124から供給された燃料をを加圧し、加圧された燃料を配管210を経由してコモンレール130に供給する。
コモンレール130は、高圧ポンプ126からの加圧燃料を蓄える。コモンレール130に蓄えられた燃料は、インジェクタ140に供給され、インジェクタ140により燃焼室内に直接噴射される。インジェクタ140に供給された燃料の一部は、燃焼室に噴射されずに配管220を経由して燃料タンク200に戻される。
コモンレール130には、レール圧センサ132と、減圧弁134とが設けられる。レール圧センサ132は、コモンレール130内の燃料の圧力(レール圧)Pを検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。減圧弁134は、ECU8000からの制御信号により制御され、コモンレール130内の圧力が大きくなり過ぎないように、コモンレール130内の燃料を配管230に供給してコモンレール130内の圧力を減圧する。配管230に供給された燃料は燃料タンク200に戻される。
本実施の形態に係るエンジン1000のように、燃料が燃焼室内に直接噴射される場合、インジェクタ140からの燃料の噴射状態(たとえば噴射燃料の霧化の状態や噴射の範囲)が燃焼状態に大きく影響する。燃焼異常を起こさない適切な噴射状態の燃料をインジェクタ140から噴射するためには、インジェクタ140内の燃圧(すなわちコモンレール130内の燃料の圧力)を適切な高い圧力に制御する必要がある。
そこで、ECU8000は、SCV124から高圧ポンプ126に供給される燃料流量(以下、SCV流量とも記載する)を調整して、レール圧Pが車両の状態に応じた目標制御圧になるように制御する。車両の状態とは、たとえばアクセル開度ACCやエンジン回転数NEであるが特にこれらに限定されるものではない。
ECU8000は、通常状態(SCV流量を調整してレール圧Pを目標制御圧に制御し得る状態)においては、エンジン1000の負荷(アクセル開度ACCやエンジン回転数NEや吸入空気量など)に応じた燃料噴射量となるようにインジェクタ140を制御する。しかし、サプライポンプ120の異常などによりレール圧Pを目標制御圧に制御できずにレール圧Pが低下した場合、ECU8000は、後述するように、燃料噴射量を通常状態とは異なる量に設定する。
図3に、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU8000の機能ブロック図を示す。ECU8000は、入力インターフェイス(以下、入力I/Fと記載する)8100と、演算処理部8200と、記憶部8300と、出力インターフェイス(以下、出力I/Fと記載する)8400とを含む。
入力I/F8100は、レール圧センサ132からのレール圧Pを受信して、演算処理部8200に送信する。
記憶部8300には、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じて演算処理部8200からデータが読み出されたり、格納されたりする。
演算処理部8200は、噴射停止制御部8210と、減量制御部8220と、減圧制御部8230と、報知部8240とを含む。
噴射停止制御部8210は、レール圧Pが予め定められた圧力P(1)より低い場合に、燃料噴射を停止する燃料噴射制御信号を生成する。予め定められた圧力P(1)は、インジェクタ140の作動可能圧力(燃焼異常を起こさない適切な噴射状態の燃料をインジェクタ140から噴射することができる圧力)の下限値に応じて設定される。すなわち、噴射停止制御部8210は、レール圧Pが燃料の噴射状態を適切な状態にできる値に達していない場合には、燃焼の不安定化を抑制するために燃料噴射を停止する。
減量制御部8220は、レール圧Pが予め定められた圧力P(2)より低い場合に、燃料噴射量を予め定められたアイドル噴射量(アクセルオフ状態においてエンジン回転数NEを目標アイドル回転数に維持する噴射量)に固定する燃料噴射制御信号を生成する。予め定められた圧力P(2)は、エンジン回転数NEを目標アイドル回転数に維持するときのコモンレール130内の燃料の圧力の目標制御圧(アイドル目標制御圧)P(ID)に応じて設定され、少なくとも予め定められた圧力P(1)よりも高い値に設定される。
減圧制御部8230は、コモンレール130内の圧力が大きくなり過ぎないように、レール圧Pが予め定められた圧力P(3)より高い場合に、減圧信号(減圧弁134を作動させる信号)を生成する。予め定められた圧力P(3)は、予め定められた圧力P(1)および予め定められた圧力P(2)よりも高い値に設定される。
報知部8240は、減量制御部8220で燃料噴射量を予め定められたアイドル噴射量に固定する燃料噴射制御信号が生成された場合、サプライポンプ120の異常を報知する異常信号を生成する。また、報知部8240は、減量制御部8220で燃料噴射量を予め定められたアイドル噴射量に固定する燃料噴射制御信号が生成された場合において、減圧制御部8230で減圧信号が生成される頻度が予め定められた頻度を超える場合に、サプライポンプ120の異常が継続していることを報知する異常信号を生成する。
出力I/F8400は、燃料噴射制御部8220で生成された燃料噴射制御信号をインジェクタ140に送信する。これにより、インジェクタ140から燃料噴射制御信号に応じた燃料が噴射される。また、出力I/F8400は、減圧制御部8230で生成された減圧信号を減圧弁134に送信する。これにより、減圧弁134が作動し、コモンレール130内の燃料が配管230に供給されてコモンレール130内の圧力が減圧される。また、出力I/F8400は、報知部8240で生成された異常信号をインフォメーションパネル8030に送信する。これにより、異常信号に応じた状態がインフォメーションパネル8030に表示される。
なお、本実施の形態において、噴射停止制御部8210と、減量制御部8220と、減圧制御部8230と、報知部8240とは、いずれも演算処理部8200であるCPUが記憶部8300に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
図4を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000がインジェクタ140を制御する際に実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、予め定められたサイクルタイムで繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU8000は、レール圧Pが予め定められた圧力P(1)よりも低いか否かを判断する。P(1)よりも低いと(S100にてYES)、処理はS102に移される。そうでないと(S100にてNO)、処理はS104に移される。
S102にて、ECU8000は、燃料噴射を停止する燃料噴射制御信号をインジェクタ140に送信して、燃料噴射を停止させる。
S104にて、ECU8000は、レール圧Pが予め定められた圧力P(2)よりも低いか否かを判断する。P(2)よりも低いと(S104にてYES)、処理はS106に移される。そうでないと(S104にてNO)、この処理は終了する。
S106にて、ECU8000は、燃料噴射量を予め定められたアイドル噴射量に固定する燃料噴射制御信号をインジェクタ140に送信して、燃料噴射量を予め定められたアイドル噴射量に固定する。
S108にて、ECU8000は、サプライポンプ120の異常を報知する異常信号をインフォメーションパネル8030に送信して、サプライポンプ120の異常が発生したことをインフォメーションパネル8030に表示する。
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000が減圧弁134を制御する際に実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、予め定められたサイクルタイムで繰り返し実行される。
S150にて、ECU8000は、レール圧Pが予め定められた圧力P(3)よりも高いか否かを判断する。P(3)よりも高いと(S150にてYES)、処理はS154に移される。そうでないと(S150にてNO)、処理はS152に移される。
S152にて、ECU8000は、減圧信号を生成せずに、減圧弁134の作動を停止させる。
S154にて、ECU8000は、減圧信号を生成して減圧弁134に送信し、減圧弁134を作動させる。
S156にて、ECU8000は、燃料噴射がアイドル噴射量に固定されているか否かを判断する。アイドル噴射量に固定されていると(S156にてYES)、処理はS158に移される。そうでないと(S156にてNO)、この処理は終了する。
S158にて、ECU8000は、減圧減124の作動頻度(減圧信号が生成される頻度)が予め定められた頻度を超えているか否かを判断する。たとえば、ECU8000は、予め定められた時間における減圧信号の生成回数を記憶しておき、記憶された減圧信号の生成回数が予め定められた回数より多い場合に、減圧減124の作動頻度が予め定められた頻度を超えていると判断する。予め定められた頻度を超えていると(S158にてYES)、処理はS160に移される。そうでないと(S158にてNO)、この処理は終了する。
S160にて、ECU8000は、サプライポンプ120の異常が継続していることを報知する異常信号をインフォメーションパネル8030に送信して、サプライポンプ120の異常が継続していることをインフォメーションパネル8030に表示する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000の動作について説明する。
エンジン1000を始動するために運転者がイグニッションキーをSTA位置に切り換えると、エンジン1000のクランキングが開始される。エンジン回転数NEの上昇に応じてSCV124が制御されてSCV流量が上昇し始めるとともに、クランクシャフトに連結されたカムシャフトに設けられるカムにより高圧ポンプ126が駆動され始め、コモンレール130内の燃料の圧力が上昇し始める。
図6に示すように、レール圧PがP(1)に達する時刻T(1)までは、燃料噴射が停止される(S100にYES、S102)。そのため、エンジン1000始動時の燃焼の不安定化が抑制される。
時刻T(1)でレール圧PがP(1)に達すると(S100にてYES、S104にてYES)、アイドル噴射量の燃料がインジェクタ140から噴射され(S106)、エンジン1000が自立運転状態(燃料の燃焼により駆動されている状態)となる。その後、レール圧Pがさらに上昇してP(2)を超えると(S104にてNO)、燃料噴射量はアイドル噴射量に固定されず、アクセル開度ACCやエンジン回転数NEなどに応じて増加する。
その後の時刻T(3)にて、SCV124内に異物が詰まりSCV124内のバルブが全開時よりも流路断面が狭い状態で固着すると、図6に示すように、SCV流量(コモンレール130への燃料供給量)が低下して燃料噴射量(コモンレール130の燃料排出量)よりも少なくなるため、レール圧Pが低下する。この状態が継続すると、図6の一点鎖線に示すように、レール圧PがP(1)より低下してしまい、車両走行中であっても燃料噴射が突然停止されてしまう(S100にYES、S102)。
そこで、時刻T(4)にて、レール圧PがP(2)まで低下した時点で(S104にてYES)、燃料噴射量がアイドル噴射量に固定される(S106)。これにより、図6に示すように、燃料噴射量が減少されてSCV流量よりも少なくなり、レール圧PがP(1)まで低下する前に再び上昇し始める。
そのため、車両走行中にSCV124が固着した場合であっても、燃料噴射は停止されず、エンジン1000が突然停止してしまうことを回避することができるとともに、車両をアイドル状態で走行させることができる。
さらに、再びレール圧PがP(2)より高くなっても、燃料噴射量がアイドル噴射量に固定されているため、アイドル噴射量とエンジン1000の負荷に応じた噴射量との間で燃料噴射量が頻繁に変更されることが抑制される。そのため、エンジン1000をアイドル状態で安定して駆動させることができる。
さらに、サプライポンプ120の異常が発生したことがインフォメーションパネル8030に表示される(S108)。そのため、運転者は、サプライポンプ120(特にSCV124)の点検や交換を行なうために、近くの整備工場まで車両を走行させることができる。
燃料噴射量がアイドル噴射量に固定された状態において、SCV124内の異物が排出されずSCV124の固着が継続すると、レール圧Pはさらに上昇し続ける。時刻T(5)にて、レール圧PがP(3)を超えると(S150にてYES)、減圧弁134が作動して(S154)レール圧Pが一旦低下する。しかし、V124の固着が継続しているため、レール圧PがP(3)まで低下した時点で減圧弁134が停止されると(S152)、再びレール圧Pが上昇し、レール圧PがP(3)を超えた時点で(S150にてYES)、再び減圧弁134が作動する(S154)。
このように減圧弁134の作動と停止とが繰り返され、減圧弁134の作動頻度が予め定められた頻度より高くなると(S158)、サプライポンプ120の異常が継続していることがインフォメーションパネル8030に表示される(S160)。これにより、運転者にサプライポンプ120の点検や交換を強く促すことができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置によれば、コモンレール式ディーゼルエンジンにおいて、コモンレール内のレール圧PがP(1)より低い場合は燃料噴射が停止されるため、エンジン始動時の燃焼の不安定化が抑制される。一方、車両走行中にSCVの固着によりコモンレールへの燃料供給量が低下してレール圧Pが低下しても、P(1)より高いP(2)に低下した時点で、燃料噴射量がアイドル噴射量に固定(減量)される。そのため、コモンレールへの燃料供給量よりも燃料噴射量が少なくなり、レール圧PがP(1)まで低下する前に上昇する。これにより、燃料噴射は停止されず、車両走行中にエンジンが突然停止してしまうことを回避することができる。
なお、本実施の形態においては、レール圧PがP(2)より低い場合にエンジン1000への燃料噴射量をアイドル噴射量に固定する場合について説明したが、エンジン1000を自立運転させることができる下限量に応じた量に燃料噴射量を減量するのであれば、本発明に係る制御装置は、燃料噴射量をアイドル噴射量にするものにも燃料噴射量を固定するものにも限定されない。たとえば、アイドル噴射量よりもやや高い予め定められた範囲内でアクセル開度に応じて燃料噴射量を減量するようにしてもよい。
<変形例>
上述の実施の形態に係るECU8000が実行する、図4のフローチャートに示す制御構造に加えて、図7のフローチャートに示す制御構造を追加してもよい。
図7を参照して、本変形例に係るECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。
S200にて、ECU8000は、燃料噴射がアイドル噴射量に固定されているか否かを判断する。アイドル噴射量に固定されていると(S200にてYES)、処理はS202に移される。そうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
S202にて、ECU8000は、レール圧Pがアイドル目標制御圧P(ID)より高いか否かを判断する。なお、以下の説明においては、アイドル目標制御圧P(ID)がP(2)より高い場合について説明するが、アイドル目標制御圧P(ID)はP(2)と同じ値であってもよい。アイドル目標制御圧P(ID)より高いと(S202にてYES)、処理はS204に移される。そうでないと(S202にてNO)、この処理は終了する。
S204て、ECU8000は、燃料噴射量のアイドル噴射量での固定を解除(すなわち燃料噴射量の減量を停止)する。S206にて、ECU8000は、レール圧Pが少なくともP(1)より高く維持される範囲内で、エンジン1000の負荷(アクセル開度ACCやエンジン回転数NEなど)に応じた燃料噴射量となるように、燃料噴射制御信号を生成し、インジェクタ140に送信する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本変形例に係るECU8000の動作について説明する。
図8に示すように、車両走行中(エンジン1000の自立運転中)の時刻T(6)にてSCV124が固着し、時刻T(7)で燃料噴射量がアイドル噴射量に固定された場合(S106)を想定する。
ここで、燃料噴射量をアイドル噴射量に固定した状態で、レール圧Pがアイドル目標制御圧P(ID)より高くなる場合には、固着後のSCV流量Bが少なくともアイドル噴射量よりも多いと考えられる。すなわち、固着後のSCV流量Bを越えない範囲であれば、アイドル噴射量よりも多くの燃料を噴射しても、レール圧Pは低下しないと考えられる。
そこで、時刻T(8)にて、レール圧Pがアイドル目標制御圧P(ID)に達すると(S202にてYES)、図8に示すように、燃料噴射量のアイドル噴射量での固定が解除され(S204)、レール圧Pが少なくともP(1)より高く維持される範囲内(すなわち燃料噴射が停止されない範囲内)で、アクセル開度ACCなどのエンジン1000の負荷に応じた燃料がインジェクタ140から噴射される(S206)。これにより、SCV124が固着した場合においても、エンジン1000を停止させることなく、かつ運転者の加速要求に応じた走行がある程度可能となる。
以上のように、本変形例に係る制御装置によれば、燃料噴射量がアイドル噴射量に固定された状態でレール圧Pがアイドル目標制御圧P(ID)より高くなる場合には、アイドル噴射量での固定を解除(すなわち燃料噴射量の減量を停止)し、レール圧Pが少なくともP(1)より高く維持される範囲内(すなわち燃料噴射が停止されない範囲内)で、アクセル開度などのエンジンの負荷に応じた燃料を噴射させる。そのため、SCVの固着などによりサプライポンプが故障したと考えられる場合においても、エンジンを停止させることなく、かつ運転者の加速要求に応じた走行がある程度可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置が搭載される車両の構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係るエンジンの燃料噴射装置の構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の変形例に係る制御装置であるECUの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例に係る制御装置であるECUの動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
110 フィルタ、120 サプライポンプ、122 フィードポンプ、126 高圧ポンプ、128,210,220,230 配管、130 コモンレール、132 レール圧センサ、134 減圧弁、140 インジェクタ、200 燃料タンク、1000 エンジン、2000 オートマチックトランスミッション、3000 プラネタリギヤユニット、3200 トルクコンバータ、4000 油圧回路、5000 ディファレンシャルギヤ、6000 ドライブシャフト、7000 前輪、8000 ECU、8002 車速センサ、8004 シフトレバー、8006 ポジションスイッチ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 ブレーキペダル、8014 ストロークセンサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ、8030 インフォメーションパネル、8100 入力インターフェイス、8200 演算処理部、8210 噴射停止制御部、8220 減量制御部、8230 減圧制御部、8240 報知部、8300 記憶部、8400 出力インターフェイス。

Claims (16)

  1. 燃料ポンプから圧送された加圧燃料を蓄える蓄圧室と、前記蓄圧室内の燃料を前記内燃機関に噴射するインジェクタとを備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記蓄圧室内の圧力を検出するための検出手段と、
    前記検出手段により検出された圧力が前記インジェクタの燃料噴射状態に応じて設定される予め定められた第1の圧力より低い場合に、前記内燃機関への燃料噴射を停止するように前記インジェクタを制御するための噴射停止手段と、
    前記検出された圧力が前記第1の圧力より高い場合、前記検出された圧力が前記第1の圧力より高い予め定められた第2の圧力よりも低いか否かを判断するための手段と、
    前記検出された圧力が前記第2の圧力よりも低いと判断された場合、前記内燃機関への燃料噴射量が前記内燃機関を燃料の燃焼により駆動することができる下限量に応じた量に減量されるように、前記インジェクタを制御するための減量手段とを含む、制御装置。
  2. 前記減量手段は、前記検出された圧力が前記第2の圧力よりも低いと判断された場合、前記内燃機関への燃料噴射量が予め定められたアイドル噴射量に応じた量に減量されるように、前記インジェクタを制御する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記減量手段は、前記検出された圧力が前記第2の圧力よりも低いと判断された後は、前記内燃機関への燃料噴射量を前記アイドル噴射量に固定するように、前記インジェクタを制御する、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記検出された圧力が前記第2の圧力よりも低いと判断された場合、前記燃料ポンプの異常を前記内燃機関の運転者に報知するための手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載の制御装置。
  5. 前記蓄圧室には、前記蓄圧室内の圧力が前記第2の圧力よりも高い予め定められた第3の圧力よりも高い場合に、前記蓄圧室内の圧力を減圧する減圧弁が設けられ、
    前記制御装置は、前記減量手段による燃料噴射量の減量中に、前記減圧弁の作動頻度が予め定められた頻度を超えると、前記燃料ポンプの異常が継続していることを前記内燃機関の運転者に報知するための手段をさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の制御装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記減量手段による燃料噴射量の減量中に、前記検出された圧力が減量中の燃料噴射量に応じた目標制御圧より高くなった場合、前記減量手段による前記燃料噴射量の減量を停止するための減量停止手段と、
    前記減量停止手段による前記燃料噴射量の減量の停止後に、前記内燃機関への燃料噴射量が前記検出された圧力を少なくとも前記第1の圧力より高く維持する量であってかつ前記内燃機関の負荷状態に応じた量となるように、前記インジェクタを制御するための手段とをさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の制御装置。
  7. 前記内燃機関は、コモンレール式ディーゼルエンジンである、請求項1〜6のいずれかに記載の制御装置。
  8. 燃料ポンプから圧送された加圧燃料を蓄える蓄圧室と、前記蓄圧室内の燃料を前記内燃機関に噴射するインジェクタとを備えた内燃機関の制御方法であって、
    前記蓄圧室内の圧力を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出された圧力が前記インジェクタの燃料噴射状態に応じて設定される予め定められた第1の圧力より低い場合に、前記内燃機関への燃料噴射を停止するように前記インジェクタを制御する噴射停止ステップと、
    前記検出された圧力が前記第1の圧力より高い場合、前記検出された圧力が前記第1の圧力より高い予め定められた第2の圧力よりも低いか否かを判断するステップと、
    前記検出された圧力が前記第2の圧力よりも低いと判断された場合、前記内燃機関への燃料噴射量が前記内燃機関を燃料の燃焼により駆動することができる下限量に応じた量に減量されるように、前記インジェクタを制御する減量ステップとを含む、制御方法。
  9. 前記減量ステップは、前記検出された圧力が前記第2の圧力よりも低いと判断された場合、前記内燃機関への燃料噴射量が予め定められたアイドル噴射量に減量されるように、前記インジェクタを制御する、請求項8に記載の制御方法。
  10. 前記減量ステップは、前記検出された圧力が前記第2の圧力よりも低いと判断された後は、前記内燃機関への燃料噴射量を前記アイドル噴射量に固定するように、前記インジェクタを制御する、請求項9に記載の制御方法。
  11. 前記制御方法は、前記検出された圧力が前記第2の圧力よりも低いと判断された場合、前記燃料ポンプの異常を前記内燃機関の運転者に報知するステップをさらに含む、請求項8〜10のいずれかに記載の制御方法。
  12. 前記蓄圧室には、前記蓄圧室内の圧力が前記第2の圧力よりも高い予め定められた第3の圧力よりも高い場合に、前記蓄圧室内の圧力を減圧する減圧弁が設けられ、
    前記制御方法は、前記減量ステップによる燃料噴射量の減量中に、前記減圧弁の作動頻度が予め定められた頻度を超えると、前記燃料ポンプの異常が継続していることを前記内燃機関の運転者に報知するステップをさらに含む、請求項8〜11のいずれかに記載の制御方法。
  13. 前記制御方法は、
    前記減量ステップによる燃料噴射量の減量中に、前記検出された圧力が減量中の燃料噴射量に応じた目標制御圧より高くなった場合、前記減量ステップによる前記燃料噴射量の減量を停止する減量停止ステップと、
    前記減量停止ステップによる前記燃料噴射量の減量の停止後に、前記内燃機関への燃料噴射量が前記検出された圧力を少なくとも前記第1の圧力より高く維持する量であってかつ前記内燃機関の負荷状態に応じた量となるように、前記インジェクタを制御するステップとをさらに含む、請求項8〜11のいずれかに記載の制御方法。
  14. 前記内燃機関は、コモンレール式ディーゼルエンジンである、請求項8〜13のいずれかに記載の制御方法。
  15. 請求項8〜14のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項8〜14のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
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