JP2007253828A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007253828A
JP2007253828A JP2006081686A JP2006081686A JP2007253828A JP 2007253828 A JP2007253828 A JP 2007253828A JP 2006081686 A JP2006081686 A JP 2006081686A JP 2006081686 A JP2006081686 A JP 2006081686A JP 2007253828 A JP2007253828 A JP 2007253828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
shaft
damping force
magnetic field
damping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006081686A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsuke Terada
真介 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2006081686A priority Critical patent/JP2007253828A/ja
Publication of JP2007253828A publication Critical patent/JP2007253828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】操舵部材に伝達される振動を抑制することにより、操舵感の向上を図ることができるステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリングホイール30の操作を、ステアリング軸3を介して舵取機構に伝え、該舵取機構の動作により舵取りを行わせるステアリング装置において、ステアリング軸3に増減可能な減衰力を付加することにより、例えば、悪路走行時においては、路面反力を減衰させずにステアリングホイール30に伝達し、運転者が路面情報を敏感に検知できるようにする一方、高速走行中である等、操舵感を重視しないような状況においては、ステアリングホイール30に伝達される振動を抑制することにより、快適性の向上を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、操舵部材に伝達される振動を抑制することにより、快適性の向上を図るステアリング装置に関する。
車両の舵取りを行うステアリング装置は、運転者によるステアリングホイール等の操舵部材の操作を、ステアリング軸を介して舵取機構に伝え、この舵取機構を動作させるよう構成されている。
また近年においては、ステアリングホイールを操作する運転者の負担を軽減すべく、ステアリングホイールの回転操作に応じて舵取機構に補助力を加えるようにしたパワーステアリング装置が実用化されている。パワーステアリング装置の一例である電動パワーステアリング装置は、舵取機構に補助力を加えるモータをステアリングホイールの回転操作に応じて駆動し、該モータの回転を、一般的には減速機により減速してステアリング軸又は舵取機構に伝達するよう構成してある。また前記モータをステアリング軸に同軸をなして取付け、該モータの回転力をステアリング軸に、減速機を用いずに直接的に伝動するよう構成されたダイレクトドライブ式の電動パワーステアリング装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許2539631号公報
このような車両の操舵においては、走行中に路面から車輪に伝わる反力(以下、路面反力という)がステアリング軸を介してステアリングホイールにフィードバックされ、ステアリングホイールを操作する運転者に体感される。
この路面反力は、マニュアル式のステアリング装置においては、例えば、悪路走行時には、路面の状態を運転者に伝えて操舵感を良好に保ち、運転者が適切な操舵を行うために有用である一方、高速走行中には、路面反力が高周波数の微振動としてステアリングホイールに加わり、乗り心地の悪化を招来するという問題がある。
減速機付きの電動パワーステアリング装置においては、モータの慣性が、減速機の存在により倍力されてステアリング軸に加えられるため、ステアリングホイールを操作する運転者への路面反力の体感程度が緩和されて、高速走行中には、高周波数の微振動がステアリングホイールに加わりにくく、乗り心地の悪化を抑制し、快適性を向上することができる一方、悪路走行時には、路面の状態が運転者に伝わりにくく、操舵感が悪いという問題がある。
ダイレクトドライブ式の電動パワーステアリング装置においては、操舵感が悪いという減速機付きの電動パワーステアリング装置の問題点を緩和することができるが、マニュアル式のステアリング装置と同様、路面反力がダイレクトに伝わりすぎて高速走行時の乗り心地の悪化を招来するという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ステアリング軸に増減可能な減衰力を付加することにより、走行状態の如何に拘わらず、良好な操舵感と快適性の向上とを両立させ得るステアリング装置を提供することを目的とする。
第1発明に係るステアリング装置は、車両の操舵部材の操作を、ステアリング軸を介して舵取機構に伝え、該舵取機構の動作により舵取りを行わせるステアリング装置において、前記ステアリング軸に減衰力を付加する減衰手段と、該減衰手段の減衰力を増減する増減手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係るステアリング装置は、第1発明において前記車両の走行状態を示す情報を検出する検出手段と、該検出手段により検出された走行状態に応じた減衰力を付加すべく前記増減手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
第3発明に係るステアリング装置は、第1発明又は第2発明において前記減衰手段が、粘性流体の粘性抵抗により前記ステアリング軸に減衰力を付加する構成としてあることを特徴とする。
第4発明に係るステアリング装置は、第3発明において前記粘性流体が、磁気粘性流体であり、前記増減手段は、前記磁気粘性流体に印加する磁場を発生する磁場発生手段であることを特徴とする。
第5発明に係るステアリング装置は、車両の操舵部材の操作を、ステアリング軸を介して舵取機構に伝え、該舵取機構の動作により舵取りを行わせるステアリング装置において、前記ステアリング軸又は該ステアリング軸に連結された回転軸に固定されたプロペラと、該プロペラを囲繞するハウジングに充填され、前記プロペラに粘性抵抗による減衰力を付加する磁気粘性流体と、前記減衰力を増減すべく前記磁気粘性流体に印加する磁場を発生するコイルとを備えることを特徴とする。
第1発明によれば、ステアリング軸に減衰力を付加する減衰手段を設けてあるから、速度に応じて増大する減衰力がステアリング軸に付加されることになるので、路面反力の伝達を阻害することなく操舵感を良好に保ちつつ、高周波数の振動を抑制して快適性を向上することができ、また減衰手段の減衰力を増減する増減手段を設けてあるから、効果的に高周波数の振動を抑制して快適性の向上を図ることができる。
第2発明によれば、車速の高低、路面の状態等、車両の走行状態に応じた減衰力を付加すべく増減手段を制御するよう構成してあるから、例えば車速の高低に応じて減衰力を増減させることにより、高速走行中は、ステアリングホイールに伝達される振動を十分に抑制して、快適性を向上することができ、低速走行中は、路面反力をほとんど減衰せずにステアリングホイールに伝達するため、操舵感を良好に保つことができる。
第3発明によれば、粘性流体の粘性抵抗によりステアリング軸に減衰力を付加する減衰手段を用いており、高粘性流体の使用により小容積で大きい減衰力をステアリング軸に付加することができる。
第4発明によれば、減衰手段の粘性流体として磁気粘性流体を用い、この磁気粘性流体に磁場発生手段により磁場を印加する構成としてあるから、磁場の強さの変化に応じて磁気粘性流体の粘性が変化するので、印加する磁場の強弱を変更することにより、容易に減衰力を増減することができる。
第5発明によれば、ステアリング軸又はステアリング軸に連結された回転軸にプロペラが固定され、プロペラを囲繞するハウジングに磁気粘性流体が充填されており、磁気粘性流体の粘性抵抗により速度に応じて増大する減衰力が、プロペラを介してステアリング軸に付加されることになるので、路面反力の伝達を阻害することなく操舵感を良好に保ちつつ、高周波数の振動を抑制して快適性を向上することができる。また磁気粘性流体に印加する磁場を発生するコイルを設け、コイルに電流を供給し、磁気粘性流体に磁場を印加する。印加された磁場の強さの変化に応じて磁気粘性流体の粘性が変化するので、印加する磁場の強弱を変更することにより、容易に減衰力を増減することができ、効果的に高周波数の振動を抑制して快適性の向上を図ることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す模式図である。
図示の電動パワーステアリング装置はラックピニオン式の舵取機構を備える。ラックピニオン式の舵取機構は、図示しない車体の左右方向に延設されたラックハウジング10の内部に軸長方向への移動自在に支持されたラック軸1と、ラックハウジング10の中途に交叉するピニオンハウジング20の内部に回転自在に支持されたピニオン軸2とを備える公知の構成を有している。
ラックハウジング10の両側から外部に突出するラック軸1の両端は、各別のタイロッド11,11を介して操舵輪としての左右の前輪12,12に連結され、またピニオンハウジング20の一側から外部に突出するピニオン軸2の上端は、ステアリング軸3を介して操舵部材としてのステアリングホイール30に連結されている。またピニオンハウジング20の内部に延びるピニオン軸2の中途には、図示しないピニオンが形成されており、該ピニオンは、ラックハウジング10との交叉部において、ラック軸1の外面に適長に亘って形成されたラック歯に噛合させてある。
ステアリング軸3は、筒形をなすコラムハウジング31の内部に回転自在に支持され、該コラムハウジング31を介して、図示しない車室の内部に前方を下とした傾斜姿勢を保って取付けてあり、コラムハウジング31の下方へのステアリング軸3の突出端にピニオン軸2が連結され、同じく上方への突出端にステアリングホイール30が固設されている。
以上の構成により、操舵のためにステアリングホイール30が回転操作された場合、この回転がステアリング軸3を介してピニオン軸2に伝達され、該ピニオン軸2の回転が、ピニオンとラック歯との噛合部においてラック軸1の軸長方向の移動に変換されることとなり、このようなラック軸1の移動により、左右の前輪12,12が各別のタイロッド11,11を介して押し引きされて舵取りがなされる。
ステアリング軸3を支持するコラムハウジング31の中途には、以上のような舵取りを補助する操舵補助用のモータ5が設けてあり、また、このモータ5の上位置には、ステアリングホイール30に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサ4が設けてある。
操舵補助用のモータ5は、コラムハウジング31の中途を大径化してなるモータハウジングと、このモータハウジングに内嵌されているステータと、このステータの内面に対向し、ステアリング軸3に、これと同軸をなして固定されたロータとを備えている。操舵補助用のモータ5のステータに電流を供給することによりロータが回転力を受けて、ステアリング軸3と一体に回転する。
このような操舵補助用のモータ5を備える電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイール30に加えられる操舵トルクをトルクセンサ4により検出し、この検出トルクに基づいて駆動制御される操舵補助用のモータ5の回転力を、これと一体回転をするステアリング軸3を介して、ステアリング軸3の下端に連設されたピニオン軸2に伝え、前述の如く行われる舵取りを補助する構成となっている。
このように構成された本発明に係る電動パワーステアリング装置は、ピニオンハウジング20の下端に連設された減衰手段6と磁場発生手段7とを備えている。図2は、減衰手段6及び磁場発生手段7を略示する断面図である。減衰手段6は、ハウジング60内に充填された磁気粘性流体61と、磁気粘性流体61中に設けられたプロペラ62とを備えている。
ハウジング60は、扁平な円筒形の非磁性体からなる部材である。ハウジング60内に充填された磁気粘性流体61は、強磁性金属の粒子を媒体となる液体中に高濃度で分散させたスラリーであり、磁場内にないときには低い粘性を示すが、磁場内に置かれると、磁化された粒子同士が強く引きつけ合い相互間に連結力が発生し、磁場の強弱に応じて粘性が増減する特性を有している。
このような磁気粘性流体61が充填されたハウジング60内には、ピニオンハウジング20の下方に突出するピニオン軸2の下端が、ベアリング63により回転自在に支持されて延設されている。このピニオン軸2の延設端には、プロペラ62が固定されている。プロペラ62は、円筒形のボス部と、このボス部の径方向に延びる複数の羽根とを備えており、磁性体から構成されている。
磁場発生手段7は、ハウジング70と、ハウジング70内に固定されたコア71及びコイル72,72とを備えている。
ハウジング70は、扁平な円筒形の部材であり、ハウジング60の下端に固定されている。ハウジング70内には、コの字形をしたコア71が、両端部を上にして固定されており、コア71のこれらの端部には夫々コイル72,72が設けられている。コア71の両端部がハウジング60の下端とピニオン軸2の軸長方向に僅かなエアギャップを隔てて対向するように、コア71はハウジング70内に固定されている。
以上のように構成された減衰手段6において、プロペラ62が回転すると、磁気粘性流体61の粘性により、プロペラ62の回転速度に比例した減衰力がプロペラ62に付与されることになる。磁場を印加しない状態では、ハウジング60内の磁気粘性流体61は磁化されないため、磁気粘性流体61は低い粘性を示す。このため、プロペラ62の回転はほとんど減衰されず、プロペラ62が連設されているピニオン軸2に加わる減衰力は小さい。
一方、コイル72,72に夫々電流が供給されると、図中に破線で示したように磁場が形成されるため、ハウジング60内の磁気粘性流体61が磁化され、磁気粘性流体61は、磁場の強さに応じた高い粘性を示す。この状態において、プロペラ62が回転すると、磁場の強さ及び回転速度に応じた大きい減衰力がプロペラ62に付加されるので、プロペラ62の回転は大幅に減衰され、ピニオン軸2に大きい減衰力が加わる。
そしてコイル72,72に供給する電流を増減すると、磁気粘性流体61の粘性が増減され、この結果、プロペラ62に付加される減衰力が増減されるため、コイル72,72への供給電流を変更することにより、ピニオン軸2の回転方向の振動に対する減衰の程度を変更することが可能となる。
このような減衰手段6及び磁場発生手段7が設けられた電動パワーステアリング装置は、車両が路面反力を受け、この力がラック軸1を介してピニオン軸2に伝達され、これによりピニオン軸2が回転したときに、前述したように磁気粘性流体61に対する磁場の強弱に応じて大小となる減衰力がピニオン軸2に付加される。
磁場発生手段7のコイル72,72への供給電流は、図1に示す制御部8により増減制御されており、この制御部8には、車両の適宜部位に配された車速センサ等の走行状態センサ9による車速等の走行状態の検出値が与えられている。ここでは走行状態として車速を例に説明する。
制御部8は、車速センサにより検出された車速の高低に応じて、磁場発生手段7のコイル72,72に夫々供給する電流を増減するように制御する。高速走行中には、強い磁場が形成されるので、減衰手段6により回転速度及び磁場の強さに応じた減衰力がピニオン軸2に付加され、路面反力によりピニオン軸2に生じた回転方向の振動は大幅に減衰される。これによりピニオン軸2からステアリング軸3を介してステアリングホイール30に伝達される振動は大幅に抑制されることとなる。
逆に低速走行中には、弱い磁場が形成されるので、減衰手段6の減衰力は小さく、路面反力によりピニオン軸2に生じた回転は、ほとんど減衰されずに、ステアリング軸3を介してステアリングホイール30に伝達されることとなる。
このような減衰手段6及び磁場発生手段7を備える電動パワーステアリング装置においては、高速走行中は、ステアリングホイール30に伝達される振動が効果的に抑制されるため快適性を向上でき、低速走行中は、路面反力がステアリングホイール30にほとんど減衰することなくダイレクトに伝達されるため、操舵感を良好に保つことができる。また磁場発生手段7のコイル72,72への供給電流を増減することにより、容易に減衰手段6の減衰力を増減することができるから、走行状態に応じて減衰力を増減することにより、良好な操舵感と快適性の向上とを両立させることができる。
なお、この実施の形態では、車速の高低に応じてコイル72,72に供給する電流を増減させるよう構成しているが、高速走行中は、磁場発生手段7のコイル72,72に電流を供給し、低速走行中は、磁場発生手段7のコイル72,72に電流を供給しない構成としてもよい。
また、この実施の形態では、走行状態の例として車速について述べたが、これに限定されず、路面の状態に応じて変化する走行状態を用いることができる。例えば、悪路走行時には、磁場発生手段7のコイル72,72への供給電流を減少させることにより、路面反力をほとんど減衰させずにダイレクトにステアリングホイール30に伝えるため、運転者はステアリングホイール30を通じて路面情報を敏感に検知することができる。逆に良路走行時には、磁場発生手段7のコイル72,72への供給電流を増大させることにより、路面反力によりステアリングホイール30に伝達される振動が効果的に抑制されるため、運転者は快適に操舵することができる。更に、車速及び路面の状態の両方を組み合わせ、これに応じて、磁場発生手段7のコイル72,72への供給電流を増減させる構成としてもよい。また、例えば、スポーティ、コンフォタブル等の運転モードを設定して、運転者の嗜好に応じて運転モードを適宜切り換えるようにしてもよい。
また図2に示す減衰手段6では、磁気粘性流体61を用いているが、電気粘性流体を用いて減衰手段を構成し、磁場発生手段の代わりに電場発生手段を用いて、減衰手段に電場を印加して、減衰手段の減衰力を変更する構成としてもよい。
図3は、他の実施の形態である減衰手段及び増減手段を略示する断面図である。図に示す減衰手段15は、前述の減衰手段6と同じくピニオンハウジング20の下端に連設されており、ハウジング16内に充填された流体17と、ハウジング16内を2室に隔てる仕切り板18とを備えている。
ハウジング16は、円筒形の部材である。ハウジング16内に充填された流体17は、油等の適宜の粘性を有する流体である。ハウジング16の内側の中心位置には、ピニオンハウジング20の下方に突出するピニオン軸2の下端が延設されており、この延設端に仕切り板18が固定されている。
仕切り板18は、円筒形のボス部と、このボス部の径方向に延び、ハウジング16内を2室に隔てる矩形の隔壁とを備えており、この隔壁には絞り面積が可変のオリフィス19,19が設けられている。
このような仕切り板18が回転すると、オリフィス19,19を通って2室間に流体17が流れ、流体17の流速に比例した所定の流動抵抗が仕切り板18に作用し、仕切り板18は回転と逆向きの力を受ける。オリフィス19,19の絞り面積を小さくすると、これらのオリフィス19,19を流れる流体17の流動抵抗が大きくなり、仕切り板18に作用する力が増大し、仕切り板18に連設されているピニオン軸2の回転方向の振動も大幅に減衰される。
逆に、オリフィス19,19の絞り面積を大きくすると、これらのオリフィス19,19を流れる流体17の流動抵抗は小さくなるため、仕切り板18に作用する力が減少し、ピニオン軸2の回転もほとんど減衰されない。
このようにオリフィス19,19の絞り面積を変更することにより、仕切り板18に作用する力が増減するので、仕切り板18に連設されたピニオン軸2の回転方向の振動に対する減衰の程度を変更することが可能となる。なおオリフィス19,19の絞り面積の変更は、車両の懸架装置に設けられている公知のショックアブソーバと同様の適宜の手段を用いて行う。
このような減衰手段15が設けられた電動パワーステアリング装置は、車両が路面反力を受け、この力がラック軸1を介してピニオン軸2に伝達され、これによりピニオン軸2が回転したときに、仕切り板18に設けられたオリフィス19,19の絞り面積が小のときは、大きい減衰力が仕切り板18に付加されるので、仕切り板18に連設されたピニオン軸2の回転方向の振動は大幅に減衰される。これによりピニオン軸2からステアリング軸3を介してステアリングホイール30に伝達される振動は大幅に抑制されることとなり、快適性を向上できる。逆に、仕切り板18に設けられたオリフィス19,19の絞り面積が大のときは、小さい減衰力が仕切り板18に付加されるので、仕切り板18に連設されたピニオン軸2に生じた回転は、ほとんど減衰されない。このため路面反力が、ピニオン軸2からステアリング軸3を介してステアリングホイール30にほとんど減衰することなくダイレクトに伝達されることとなり、操舵感を良好に保つことができる。
なお減衰手段は、ステアリングホイールに伝達される振動を抑制すべく、ピニオン軸に生じる振動を減衰でき、増減手段は、減衰手段の減衰力を変更することができる手段であれば良く、前述した実施の形態に限定されるものではない。
また以上に述べた実施の形態では、ピニオンハウジング20の下端に減衰手段を設ける構成としているが、これに限定されるものではなく、ステアリングホイール30から舵取機構までの間の適宜の場所に設けることができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す模式図である。 減衰手段及び磁場発生手段を略示する断面図である。 他の実施の形態である減衰手段及び増減手段を略示する断面図である。
符号の説明
1 ラック軸(舵取機構)、2 ピニオン軸(舵取機構)、3 ステアリング軸、5 操舵補助用のモータ→モータ(操舵補助用)、6 減衰手段、7 磁場発生手段(増減手段)、8 制御部(制御手段)、9 走行状態センサ(検出手段)、30 ステアリングホイール(操舵部材)、61 磁気粘性流体、62 プロペラ、72 コイル

Claims (5)

  1. 車両の操舵部材の操作を、ステアリング軸を介して舵取機構に伝え、該舵取機構の動作により舵取りを行わせるステアリング装置において、前記ステアリング軸に減衰力を付加する減衰手段と、該減衰手段の減衰力を増減する増減手段とを備えることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記車両の走行状態を示す情報を検出する検出手段と、該検出手段により検出された走行状態に応じた減衰力を付加すべく前記増減手段を制御する制御手段とを備える請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記減衰手段は、粘性流体の粘性抵抗により前記ステアリング軸に減衰力を付加する構成としてある請求項1又は請求項2記載のステアリング装置。
  4. 前記粘性流体は、磁気粘性流体であり、前記増減手段は、前記磁気粘性流体に印加する磁場を発生する磁場発生手段である請求項3記載のステアリング装置。
  5. 車両の操舵部材の操作を、ステアリング軸を介して舵取機構に伝え、該舵取機構の動作により舵取りを行わせるステアリング装置において、前記ステアリング軸又は該ステアリング軸に連結された回転軸に固定されたプロペラと、該プロペラを囲繞するハウジングに充填され、前記プロペラに粘性抵抗による減衰力を付加する磁気粘性流体と、前記減衰力を増減すべく前記磁気粘性流体に印加する磁場を発生するコイルとを備えることを特徴とするステアリング装置。
JP2006081686A 2006-03-23 2006-03-23 ステアリング装置 Pending JP2007253828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006081686A JP2007253828A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006081686A JP2007253828A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 ステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007253828A true JP2007253828A (ja) 2007-10-04

Family

ID=38628494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006081686A Pending JP2007253828A (ja) 2006-03-23 2006-03-23 ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007253828A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208608A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Mitsubishi Electric Corp 車両挙動検出装置
JP2010215047A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2010264822A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Jtekt Corp 車両用ステアリングダンパ装置及びステアリング装置
CN109178092A (zh) * 2018-09-03 2019-01-11 天津英创汇智汽车技术有限公司 转向负载模拟装置及系统
CN112918548A (zh) * 2021-01-27 2021-06-08 南京航空航天大学 一种磁流变阻尼路感的无级变速线控转向装置及方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6124669A (ja) * 1984-07-16 1986-02-03 Kayaba Ind Co Ltd ステアリングダンパ
JPS6154360A (ja) * 1984-08-21 1986-03-18 Nippon Seiko Kk ラツクピニオン式ステアリングのダンパ−装置
JPH01153379A (ja) * 1987-12-09 1989-06-15 Honda Motor Co Ltd 操舵装置
JPH09323661A (ja) * 1996-06-06 1997-12-16 Toyota Motor Corp 車両用舵取装置
JP2003034255A (ja) * 2001-05-18 2003-02-04 Koyo Seiko Co Ltd 電動式動力舵取装置
JP2005324774A (ja) * 2004-04-12 2005-11-24 Toyota Motor Corp ダンピングフォース発生装置およびそれを備えたステアリングシステム
JP2006224818A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Toyota Motor Corp ステアリング装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6124669A (ja) * 1984-07-16 1986-02-03 Kayaba Ind Co Ltd ステアリングダンパ
JPS6154360A (ja) * 1984-08-21 1986-03-18 Nippon Seiko Kk ラツクピニオン式ステアリングのダンパ−装置
JPH01153379A (ja) * 1987-12-09 1989-06-15 Honda Motor Co Ltd 操舵装置
JPH09323661A (ja) * 1996-06-06 1997-12-16 Toyota Motor Corp 車両用舵取装置
JP2003034255A (ja) * 2001-05-18 2003-02-04 Koyo Seiko Co Ltd 電動式動力舵取装置
JP2005324774A (ja) * 2004-04-12 2005-11-24 Toyota Motor Corp ダンピングフォース発生装置およびそれを備えたステアリングシステム
JP2006224818A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Toyota Motor Corp ステアリング装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208608A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Mitsubishi Electric Corp 車両挙動検出装置
JP4550910B2 (ja) * 2008-03-04 2010-09-22 三菱電機株式会社 車両挙動検出装置
US8050839B2 (en) 2008-03-04 2011-11-01 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle behavior detection apparatus
JP2010215047A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2010264822A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Jtekt Corp 車両用ステアリングダンパ装置及びステアリング装置
CN109178092A (zh) * 2018-09-03 2019-01-11 天津英创汇智汽车技术有限公司 转向负载模拟装置及系统
CN112918548A (zh) * 2021-01-27 2021-06-08 南京航空航天大学 一种磁流变阻尼路感的无级变速线控转向装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6576414B2 (ja) サブフレーム用のマウント
JP5093295B2 (ja) 操舵装置及び操舵制御装置
EP3393850B1 (en) Improved seat-damping devices, systems, and methods
JP2007253828A (ja) ステアリング装置
WO2013168422A1 (ja) ステアリングダンパ制御装置及びそれを備えた鞍乗型車両
JP2010023528A (ja) 可変剛性スタビライザー装置
JP2010115962A (ja) 可変剛性スタビライザ装置
JP2012006417A (ja) 操舵制御装置
KR102043057B1 (ko) 강성 가변 기능을 갖는 차량용 부시
JP2005029013A (ja) 車両用ステアリング装置
JP2008087715A (ja) 車両の挙動制御装置
JP2003063424A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2010158946A (ja) 電動車両
JP2009113562A (ja) 車両の操舵装置
KR100559618B1 (ko) 차량의 진동흡수식 스티어링 칼럼
JP2007106358A (ja) パワーステアリング装置
KR101034074B1 (ko) 조향핸들의 시미저감장치
JP2005343338A (ja) ステアリングダンパ装置
JP3666245B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPS5996062A (ja) サスペンシヨンとステアリングの総合制御装置
JP2006082665A (ja) ステアリング装置
JPH10100927A (ja) ステアリングギヤボックス
KR20070040230A (ko) 자동차의 조향력 제어장치
KR100452215B1 (ko) 차량용 스티어링컬럼의 쉬미저감장치
JP2006290110A (ja) 剛性可変スタビライザ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120626