JP2012006417A - 操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーステアリング部による操舵部材の操舵の補助が停止した場合、操舵比可変部における制御を変更することにより、操舵輪の操舵を適切に制御する操舵制御装置を提供する。
【解決手段】EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止しているか否かを判断し(S301)、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止していると判断された場合(S301:YES)、出力軸20の回転角度が入力軸の回転角度より小さくなる値に増速比を決定し(S303)、決定された増速比に基づき、VGRSモータ52の駆動を制御する。これにより、比較的小さいトルクでハンドル8の操舵を継続することができるので、操舵輪の操舵が適切に制御され、ハンドル8がロックされたと乗員に誤解される可能性を低減することができる。
【選択図】 図15

Description

本発明は、操舵輪の操舵を制御する操舵制御装置に関する。
従来、操舵部材の操舵角に対する操舵輪の舵角の比を変更可能な操舵比可変(Variable Gear Ratio Steering、以下「VGRS」という。)装置が知られている。例えば、特許文献1では、差動歯車機構、および差動歯車機構を駆動するギア比制御モータを有するギア比可変ユニットが、操舵部材としてのステアリングホイールの軸に直結されている。また、近年では、車両のステアリング操作を補助する機構として、電動式でトルクを発生させる電動パワーステアリング(Electric Power Steering、以下「EPS」という。)装置が、VGRS装置とともに用いられることが知られている。
特開2008−273327号公報
ところで、例えばEPS装置の故障等により、EPS装置による操舵の補助が停止すると、操舵部材を操舵するのに通常より大きなトルクを要する。特に、車両重量が大きい中型車や大型車においてEPS装置による操舵の補助が停止すると、操舵部材をほとんど動かすことができないことがある。このように、操舵部材を操舵するのに通常よりも大きなトルクを要すると、操舵部材がロックされたと乗員に誤解される虞がある。しかしながら、特許文献1では、EPS装置による操舵の補助が停止した場合におけるVGRS装置の制御については、何ら考慮されていなかった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、パワーステアリング部による操舵部材の操舵の補助が停止した場合、操舵比可変部における制御を変更することにより、操舵輪の操舵を適切に制御する操舵制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の操舵制御装置は、入力軸と、出力軸と、操舵比可変部と、パワーステアリング部と、増速比決定手段と、駆動制御手段と、停止判断手段と、を備える。入力軸は、乗員により操舵される操舵部材に連結可能である。出力軸は、入力軸と相対回転可能に設けられ、操舵部材に加えられたトルクを操舵輪側へ伝達するトルク伝達経路をなす。操舵比可変部は、入力軸の回転を出力軸へ伝達する歯車機構および歯車機構を駆動する第1のモータを有し、入力軸の回転角度と出力軸の回転角度との比を可変にする。パワーステアリング部は、第2のモータを有し、第2のモータを駆動することで生じるトルクにより乗員による操舵部材の操舵を補助する。
増速比決定手段は、入力軸の回転角度と出力軸の回転角度との比である増速比を決定する。駆動制御手段は、増速比決定手段により決定された増速比に基づき、第1のモータの駆動を制御する。停止判断手段は、パワーステアリング部による操舵の補助が停止しているか否かを判断する。
増速比決定手段は、停止判断手段によりパワーステアリング部による操舵の補助が停止していると判断された場合、出力軸の回転角度が入力軸の回転角度より小さくなる値に増速比を決定する。
出力軸の回転角度が大きくなると操舵輪の舵角が大きくなり、操舵輪の舵角が大きくなると操舵部材を操舵するのに要するトルクが大きくなる。また、パワーステアリング部による操舵の補助が停止した場合、操舵部材の操舵に通常より大きなトルクを要するようになり、操舵部材がロックされたと誤解される虞がある。そこで、例えばパワーステアリング部の故障等によりパワーステアリング部による操舵の補助が停止した場合、操舵部材に連結される入力軸の回転角度に対する出力軸の回転角度を小さくして操舵輪の舵角を小さくすることにより、同じトルクで操舵部材を操舵可能な角度範囲を広げている。これにより、パワーステアリング部による操舵の補助が停止した場合に操舵比可変部の第1のモータの駆動の制御に係る増速比を変更することにより、操舵輪の操舵を適切に制御することができる。また、入力軸の回転角度に対する出力軸の回転角度を小さくすることにより、比較的小さいトルクで操舵部材を操舵可能な角度範囲が広がるので、操舵部材がロックされたと乗員に誤解される可能性を低減することができる。
ところで、車両の走行速度が小さいほど、操舵部材の操舵に要するトルクが大きくなる。そこで、請求項2に記載の発明では、車両の走行速度である車速を取得する車速取得手段をさらに備える。また、増速比決定手段は、停止判断手段によりパワーステアリング部による操舵の補助が停止していると判断された場合、車速取得手段により取得された車速が小さいほど入力軸の回転角度に対する出力軸の回転角度が小さくなる値に増速比を決定する。
これにより、車両の走行速度が小さいほど出力軸の回転角度が小さくなるように操舵比可変部の第1のモータの駆動の制御に係る増速比を変更するので、操舵輪の操舵をより適切に制御することができる。また、操舵部材の操舵に要するトルクが大きい低速走行時において、操舵部材がロックされたと乗員に誤解される可能性を低減することができる。
請求項3に記載の発明では、トルク伝達経路は、入力軸および出力軸を有するコラム軸、およびコラム軸の回転運動を直線運動に変換するラックアンドピニオン機構からなる。また、操舵比可変部およびパワーステアリング部は、コラム軸に設けられる。請求項4に記載の発明では、操舵比可変部およびパワーステアリング部は、一体にモジュール化されている。請求項3、4に記載の発明によれば、操舵制御装置全体の体格を小型化することができる。これにより、従来、搭載スペースの制約が大きく、VGRS装置の適用が困難であった小型車にも搭載することが可能になる。
本発明の第1実施形態による操舵制御システムの全体構成を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態による操舵制御装置の断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 本発明の第1実施形態によるVGRS ECUを説明するブロック図である。 本発明の第1実施形態によるEPS ECUを説明するブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるVGRS部の制御演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるVGRSモータ回転角指令値演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるVGRSモータ回転角制御演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるVGRS部におけるPWM指令値演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるEPS部の制御演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるEPSモータ電流指令値演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるEPSモータ電流制御演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるEPS部におけるPWM指令値演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態における操舵トルクおよび車速とEPSモータ電流指令値とが対応付けられたマップを説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による増速比決定処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態おける車速と増速比とが対応づけられたマップを説明する説明図である。 ハンドル角度とハンドルトルクとの関係を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態による操舵制御システムの全体構成を示す概略構成図である。
以下、本発明による実施の形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による操舵制御装置を図1〜図17に基づいて説明する。
まず、操舵システム100の概略構成を図1に基づいて説明する。図1に示すように、操舵システム100は、操舵制御装置1、コラム軸2、ラックアンドピニオン機構6、操舵輪7、操舵部材としてのハンドル8等を備えている。本実施形態では、コラム軸2およびラックアンドピニオン機構6が「トルク伝達経路」を構成している。
操舵制御装置1は、入力軸10の回転角度と出力軸20の回転角度の比を可変にする操舵比可変部3、および運転者によるハンドル8の操舵を補助する補助トルクを発生するパワーステアリング部としての電動パワーステアリング部5等を備える。以下、操舵比可変部を「VGRS部」といい、電動パワーステアリング部を「EPS部」という。本実施形態では、VGRS部3およびEPS部5は、コラム軸2周りに配置され、ハウジング12に収容されている。これにより、VGRS部3およびEPS部5は、一体にモジュール化されているといえる。なお、操舵制御装置1の詳細は、図2等に基づいて後述する。
コラム軸2は、入力軸10、出力軸20、ユニバーサルジョイント9、シャフト24を有している。入力軸10は、乗員により操舵されるハンドル8と連結されている。入力軸10には、ハンドル8が操舵された操舵角であるハンドル角θhを検出するハンドル角センサ92が設けられている。
出力軸20は、入力軸10と同軸に設けられ、入力軸10と相対回転可能に設けられる。なお、操舵比可変部3のディファレンシャルギアの作用により、入力軸10と出力軸20の回転方向が逆転する。出力軸20は、運転者がハンドル8を操舵することにより生じた操舵トルクを、ユニバーサルジョイント9、シャフト24、ラックアンドピニオン機構6を経由して操舵輪7へ伝達する。また、出力軸20には、ピニオン角を検出するピニオン角センサ96が設けられている。
ラックアンドピニオン機構6は、ステアリングピニオン60およびステアリングラックバー61等を備え、左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線(図1中において、記号Lで示す。)よりも車両後方に設けられている。
円形歯車であるステアリングピニオン60は、コラム軸2のハンドル8と反対側の端部に設けられ、出力軸20およびシャフト24と共に正逆回転する。ステアリングラックバー61は、車両の左右方向に移動可能に設けられる。ステアリングラックバー61に設けられるラック歯がステアリングピニオン60と噛み合うことにより、ステアリングピニオン60の回転運動がステアリングラックバー61の車両左右方向の直線運動に変換される。すなわち、ラックアンドピニオン機構6は、コラム軸2の回転運動を直線運動に変換している。
ステアリングラックバー61の両端には、図示しないタイロッドおよびナックルアームが設けられ、このタイロッドおよびナックルアームを介してステアリングラックバー61と左右の操舵輪7とが接続される。これにより、左右の操舵輪7は、ステアリングラックバー61の移動量に応じて操舵される。
なお、本実施形態では、左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lとステアリングピニオン60との間の距離Aは、左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lとステアリングラックバー61との距離Bよりも長くなっている。
本実施形態では、入力軸10と出力軸20との間に設けられるディファレンシャルギアの作用により出力軸20は入力軸10の回転方向と反対方向に回転するので、ハンドル8が左方向に操舵されると、ユニバーサルジョイント9側から見てステアリングピニオン60が右回りに回転し、ステアリングラックバー61は右方向に移動し、車両が左方向へ進行するように操舵輪7の舵角が変更される。
また、ハンドル8が右方向に操舵されると、ユニバーサルジョイント9側から見てステアリングピニオン60が左回りに回転し、ステアリングラックバー61は左方向に移動し、車両が右方向へ進行するように操舵輪7の舵角が変更される。
このように、左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lとステアリングピニオン60との間の距離Aを左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lとステアリングラックバー61との距離Bよりも長くする、すなわちA>Bとすることにより、出力軸20、シャフト24、およびステアリングピニオン60の回転方向とは反対方向に操舵輪7が操舵され、ハンドル8の回転方向と操舵輪7の舵角の向きを整合させている。
次に、図2および図3に基づいて、操舵制御装置1について説明する。なお、図2は図3のII−II線断面に対応する図であり、図3は図2のIII−III線断面に対応する図である。
操舵制御装置1は、ハウジング12、入力軸10、出力軸20、VGRS部3、EPS部5等を備える。
ハウジング12は、ハウジング本体121およびフレームエンド122と有する。ハウジング本体121とフレームエンド122とは、ねじ123により固定されている。ハウジング12には、歯車機構30が収容されるとともに、入力軸10および出力軸20が挿通される。ハウジング本体121の反フレームエンド122側には、第1軸受部13が設けられる。また、フレームエンド122には、第2軸受部14が設けられる。
出力軸20は、第1出力軸21および第2出力軸22から構成される。第1出力軸21および第2出力軸22は、中空のパイプ状に形成され、内部にトーションバー70が挿通される。第1出力軸21は、第2出力軸22よりも入力軸10側に設けられる。第1出力軸21は、入力軸10と反対側に内径の大きい大径部211を有している。また、第2出力軸22は、第1出力軸21側に大径部211の内径よりも外径が小さい小径部221を有している。第2出力軸22の小径部221が第1出力軸21の大径部211に挿入される。
トーションバー70は、第1出力軸21および第2出力軸22の径方向内側に形成される空間に挿通される。トーションバー70の入力軸10側の端部には、セレーション701が形成されている。このセレーション701は、第1出力軸21の径方向内側の内壁に形成されたセレーションと噛み合っている。また、トーションバー70の反入力軸10側の端部は、ピン702によって出力軸22に接続されている。これにより、第1出力軸21と第2出力軸22とは、トーションバー70により相対回転可能に接続される。なお、トーションバー70は、第1出力軸21と第2出力軸20とが相対回転することにより捩れトルクが加わると、一定の弾性率で軸周りに捩れが生じる。したがって、第1出力軸21と第2出力軸22との間に加わるトルクは、トーションバー70の捩れ変位として変換される。トーションバー70の捩れ変位は、操舵トルク検出部4により検出される。
操舵トルク検出部4は、トーションバー70の捩れ変位を検出することにより操舵トルクを検出する。操舵トルク検出部4は、多極磁石71、一組の磁気ヨーク72、73、一組の集磁リング75、76、およびトルクセンサ94(図5等参照)を備える。操舵トルク検出部4は、軸方向において、後述する出力ギア23と僅かに隙間を開けて設けられる。
多極磁石71は、円環状に形成され、第1出力軸21に嵌合する。これにより、多極磁石71は、第1出力軸21と共に回転する。なお、多極磁石71は、軸方向において、第1出力軸21に嵌合する出力ギア23よりも反入力軸10側に配置される。また、多極磁石71は、N極とS極とが周方向に交互に着磁されている。
一組の磁気ヨーク72、73は、多極磁石71の径方向外側であって、多極磁石71によって形成される磁界内において、軸方向に向き合う一組の円環部からそれぞれ軸方向に延びる爪が周方向に交互にずれて配置されている。磁気ヨーク72、73は、モールド樹脂74に一体にモールドされている。モールド樹脂74は、図示しないカラーを介して第2出力軸22の径方向外側に嵌合している。これにより、磁気ヨーク72、73は、第2出力軸22と共に回転する。
一組の集磁リング75、76は、それぞれ円環状に形成され、磁気ヨーク72、73をモールドするモールド樹脂74の径方向外側にて、モールド樹脂74と相対回転可能に設けられる。軸方向において、一方の集磁リング75は、一方の磁気ヨーク72と対応する位置に設けられる。また、軸方向において、他方の集磁リング76は、他方の磁気ヨーク73と対応する位置に設けられる。一方の集磁リング75と他方の集磁リング76との間には、図示しないエアギャップが形成される。トルクセンサ94は、エアギャップ内に設けられ、エアギャップに生じる磁束密度を検出する。
ここで、トルクセンサ94による操舵トルクの検出方法を説明する。
出力軸20に操舵トルクが入力されていない場合、トーションバー70における捩れ変位が生じていない。このとき、磁気ヨーク72、73の爪の中心と多極磁石71のN極およびS極の境界線とが一致している。ここで、磁気ヨーク72、73の爪には、多極磁石71のN極およびS極から同数の磁力線が出入りするので、一方の磁気ヨーク72の内部の磁力線と、他方の磁気ヨーク73の内部の磁力線とが、それぞれ閉じた状態となる。したがって、集磁リング75、76の間に形成されるエアギャップに磁束が漏れることがなく、トルクセンサ94の検出する磁束密度は0となる。
一方、出力軸20に操舵トルクが入力された場合、トーションバー70において捩れ変位が生じる。このとき、多極磁石71と磁気ヨーク72、73との相対位置が周方向に偏かする。これにより、磁気ヨーク72、73の爪の中心と、多極磁石71のN極およびS極の境界線とが一致しなくなる。ここで、一方の磁気ヨーク72と他方の磁気ヨーク73とに、それぞれN極またはS極の極性を有する磁力線が増加する。このため、集磁リング75、76の間に形成されるエアギャップに磁束が漏れ、トルクセンサ94の検出する磁束密度は、0でなくなる。トルクセンサ94により検出される磁束密度は、トーションバー70の捩れ変位量に略比例し、かつトーションバー70の捩れ方向に応じて極性が反転する。これにより、トーションバー70の捩れ変位が検出される。なお、上述の通り、第1出力軸21と第2出力軸22との間に生じるトルクは、トーションバー70の捩れ変位に変換される。したがって、操舵トルク検出部4は、エアギャップに生じる磁束密度を検出することにより、第1出力軸21と第2出力軸22との間に生じるトルクを検出している。
VGRS部3は、歯車機構30、および歯車機構30を駆動する第1のモータとしてのVGRSモータ52を有している。
歯車機構30は、入力ギア11、出力ギア23、ピニオンギア41、ウォームホイール50、およびウォーム51から構成される。なお、入力ギア11、出力ギア23、およびピニオンギア41が「ディファレンシャルギア」に対応し、ウォームホイール50およびウォーム51が「ウォームギア」に対応している。
入力ギア11は、入力軸10のハンドル8と反対側に設けられる。入力ギア11は、ピニオンギア41と噛み合うかさ歯車であり、金属または樹脂で形成されている。入力ギア11は、筒状の筒部111と、筒部111の径方向外側に設けられる傘状のギア部112とを有する。筒部111には、入力軸10が圧入されている。また、筒部111は、ハウジング本体121に設けられた第1軸受部13により、ハウジング本体121に回転可能に支持される。これにより、入力軸10および入力ギア11は、ハウジング12に回転可能に支持されている。
入力ギア11の径方向内側には、第1出力軸21の入力軸10側の端部が挿入される。入力ギア11と第1出力軸21との間には、ニードル軸受113が設けられる。これにより、第1出力軸21は、入力ギア11に回転可能に支持されている。
出力ギア23は、ピニオンギア41を挟んで入力ギア11のギア部112と向かい合うように設けられている。出力ギア23は、ピニオンギア41と噛み合うかさ歯車であり、金属または樹脂で形成されている。出力ギア23には、出力軸20の第1出力軸21が圧入されている。なお、出力ギア23は、軸方向において、ニードル軸受113よりも反入力軸10側に設けられる。
入力ギア11と出力ギア23との間には、複数のピニオンギア41が設けられる。ピニオンギア41は、入力ギア11および出力ギア23に噛み合うかさ歯車である。
ここで、入力ギア11、出力ギア23、およびピニオンギア41の関係性について述べておく。ピニオンギア41の歯数は偶数である。一方、入力ギア11および出力ギア23は、歯数が同一であって、その歯数は奇数である。これにより、入力ギア11とピニオンギア41との歯当たりの位置が回転に伴って入れ替わる。同様に、出力ギア23とピニオンギア41との歯当たりの位置が回転に伴って入れ替わる。したがって、特定の歯の摩耗が進行することがなく、偏摩耗によって耐久寿命を損なうことがない。なお、入力ギア11、出力ギア23、およびピニオンギア41は、その歯が曲がり歯となっており、入力ギア11とピニオンギア41との噛み合い率、および、出力ギア23とピニオンギア41との噛み合い率を高くしている。
また、入力ギア11および出力ギア23が金属で形成される場合、ピニオンギア41は樹脂で形成される。入力ギア11および出力ギア23が樹脂で形成される場合、ピニオンギア41は金属で形成される。
ピニオンギア41は、その回転軸が入力軸10および出力軸20の回転軸と直交するように、第1出力軸21の径方向外側に配置される。ピニオンギア41には軸孔が形成され、この軸孔にピニオンギア軸部材43が挿通される。なお、ピニオンギア41に形成される軸孔は、ピニオンギア軸部材43の外径よりもわずかに大きく形成される。
ピニオンギア41と第1出力軸21との間には、第3軸受15および内側リング部材40が設けられる。第3軸受15は、軸方向においてニードル軸受113と出力ギア23との間であって、径方向において第1出力軸21と内側リング部材40との間に設けられる。これにより、第3軸受15は、第1出力軸21の径方向外側において内側リング部材40を回転可能に支持する。
内側リング部材40は、第1出力軸21の回転軸に直交する方向に貫通する第1孔401が形成される。第1孔401は、内側リング部材40の周方向に等間隔で複数形成されている。第1孔401には、ピニオンギア41に挿通されるピニオンギア軸部材43の一方の端部が嵌合している。
外側リング部材42は、ピニオンギア41を挟んで内側リング部材40の径方向外側に設けられる。外側リング部材42は、第1出力軸21の回転軸に直交する方向に貫通する第2孔421が形成される。第2孔421は、外側リング部材42の周方向に等間隔であって、内側リング部材40の第1孔401と対応する箇所に複数形成されている。第2孔421には、ピニオンギア41に挿通されるピニオンギア軸部材43の端部であって、第1孔401と反対側の端部が嵌合している。すなわち、ピニオンギア41は、内側リング部材40と外側リング部材42との間に配置され、内側リング部材40および外側リング部材42とで保持されるピニオンギア軸部材43の軸周りに回転可能に設けられている。
外側リング部材42の径方向外側には、ウォームホイール50が嵌合している。すなわち、径方向内側から、第1出力軸21、第3軸受15、内側リング部材40、ピニオンギア41、外側リング部材42、ウォームホイール50が、この順で配列されている。また、内側リング部材40、外側リング部材42、ピニオンギア軸部材43、およびウォームホイール50は、一体となって回転する。さらにまた、第3軸受15は、内側リング部材40、外側リング部材42、ピニオンギア軸部材43、およびウォームホイール50を、第1出力軸21の径方向外側において回転可能に支持している。
図3に示すように、ウォームホイール50の径方向外側には、ウォーム51が噛み合っている。また、ウォーム51は、ハウジング12に設けられた第4軸受16および第5軸受17により回転可能に支持されている。
ウォームホイール50およびウォーム51のリード角は、進み角が摩擦角よりも小さく設定されている。これにより、ウォームホイール50とウォーム51とをセルフロック可能にしている。すなわち、ウォームホイール50とウォーム51のリード角は、セルフロック可能な角度に設定されている。
ウォーム51の第5軸受17側には、VGRSモータ52が設けられている。本実施形態のVGRSモータ52は、ブラシつきモータである。VGRSモータ52は、通電によりウォーム51を正逆回転駆動する。VGRSモータ52がウォーム51を正回転し、これに伴ってウォームホイール50が入力軸10の回転方向と同じ方向に回転すると、入力軸10の回転が減速されて出力軸20へ伝達される。一方、VGRSモータ52がウォーム51を逆回転し、これに伴ってウォームホイール50が入力軸10の回転方向とは逆方向に回転すると、入力軸10の回転か増速されて出力軸20へ伝達される。これにより、入力軸10の回転角度と出力軸20の回転角度とが可変となる。
EPS部5は、入力軸10および出力軸20を挟んでVGRSモータ52と反対側に設けられる。EPS部5は、EPSウォームホイール80、EPSウォーム81、および第2のモータとしてのEPSモータ82を備える。EPSウォームホイール80およびEPSウォーム81は、ハウジング12内に収容されている。
EPSウォームホイール80は、樹脂または金属で形成される。EPSウォームホイール80は、第2出力軸22に嵌合し、第2出力軸22と一体となって回転する。
EPSウォームホイール80の径方向外側には、EPSウォーム81が噛み合っている。EPSウォーム81は、ハウジング12に設けられた第6軸受18および第7軸受19により回転可能に支持されている。なお、本実施形態では、EPSウォームホイールの歯筋が回転軸と平行に形成されている。また、EPSウォームホイール80の歯底が円弧面ではなく、平面で形成されている。これにより、加工公差よりEPSウォームホイール80の設置位置が第2出力軸22の軸方向にずれたとしても、EPSウォームホイール80とEPSウォーム81との歯当たりの状態を、正回転時と逆回転時とで同様に保つことができる。
EPSウォーム81の第7軸受19側には、EPSモータ82が設けられている。本実施形態では、EPSモータ82は、ブラシレスの三相モータである。EPSモータ82は、通電によりEPSウォーム81を正逆回転駆動する。これにより、EPSウォーム81に噛み合うEPSウォームホイール80が第2出力軸22に操舵補助トルクを付与することにより、操舵がアシストされる。
ここで、VGRSモータ52の駆動を制御するVGRS電子制御装置(以下、「VGRS ECU」という。)、およびEPSモータ82の駆動を制御するEPS電子制御装置(以下、「EPS ECU」という。)について図4および図5に基づいて説明する。図4は、VGRS ECU55を説明するブロック図であり、図5は、EPS ECU85を説明するブロック図である。
図4に示すように、VGRS ECU55は、VGRS制御部56およびVGRSインバータ57を有している。VGRS制御部56は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスラインを備えたコンピュータとして構成されており、VGRSモータ52の駆動制御を司る。また、VGRS制御部56には、車両の走行速度を検出する車速センサ91、ハンドル8の回転角度を検出するハンドル角センサ92、およびVGRSモータ52の回転角度を検出するVGRSモータ回転角センサ93等が接続されている。
VGRSインバータ57は、複数のスイッチング素子からなり、VGRSモータ52への通電を切り替える。VGRSインバータ57を構成するスイッチング素子は、車速、ハンドル角、VGRSモータ回転角に基づき、VGRS制御部56によりオン/オフの切り替えが制御される。すなわち、VGRS制御部56は、車速、ハンドル角、VGRSモータ回転角に基づいてVGRSインバータ57を制御することにより、VGRSモータ52の駆動を制御している。
図5に示すように、EPS ECU85は、EPS制御部86およびEPSインバータ87を有している。EPS制御部86は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスラインを備えたコンピュータとして構成されており、EPSモータ82の駆動制御を司る。また、EPS制御部86には、車速センサ91、ハンドル8の操舵トルクを検出するトルクセンサ94、EPSモータ82に通電されるモータ電流を検出するEPSモータ電流センサ95が接続されている。
EPSインバータ87は、複数のスイッチング素子からなり、EPSモータ82への通電を切り替える。EPSインバータ87を構成するスイッチング素子は、車速、操舵トルク、巻線電流等に基づき、EPS制御部86によりオン/オフの切り替えが制御される。すなわち、EPS制御部86は、車速、操舵トルク、モータ電流に基づいてEPSインバータ87を制御することにより、EPSモータ82の駆動を制御している。
続いて、VGRS制御部56におけるVGRS部3の制御処理を図6〜図9に基づいて説明する。
VGRS制御部56におけるVGRSモータ52に駆動制御に係る制御演算処理のメインフローを図6に示す。
最初のステップS100(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す)では、車速センサ91により検出される車速センサ値を読み込み、車両の走行速度である車速を取得する。また、ハンドル角センサ92により検出されるハンドル角センサ値を読み込み、ハンドル8が操舵された角度であるハンドル角を取得する。さらにまた、VGRSモータ回転角センサ93により検出されるVGRSモータ回転角センサ値を読み込み、VGRSモータ回転角を取得する。
S110では、VGRSモータ回転角指令値演算処理を行う。
S120では、VGRSモータ回転角制御演算処理を行う。
S130では、VGRSモータPWM指令値演算処理を行う。
S140では、S130で算出されたPWM指令値に基づき、VGRSインバータ57を構成するスイッチング素子のオン/オフを切り替えることにより、VGRSモータ52の駆動を制御する。
ここで、VGRSモータ回転角指令値演算処理を図7に基づいて説明する。
S111では、車速センサ91により検出される車速センサ値を読み込み、車両の走行速度である車速を取得する。また、ハンドル角センサ92により検出されるハンドル角センサ値を読み込み、ハンドル8の操舵角であるハンドル角θhを取得する。なお本実施形態では、ハンドル8が右方向に操舵された場合のハンドル角を正とし、ハンドル8が左方向に操舵された場合のハンドル角を負とする。
S112では、S111にて取得された車速に基づき、増速比を算出する。増速比算出処理については、図15に基づいて後述する。
S113では、VGRSモータ回転角指令値θcを算出し、本処理を終了する。S111にて取得されたハンドル角をθh、S112にて算出された増速比をz、ウォームギアの減速比をiとすると、VGRSモータ回転角指令値θcは、以下の式(1)により算出される。
θc=θh×(z−1)×i×0.5 …(1)
続いて、VGRSモータ回転角制御演算処理を図8に基づいて説明する。
S121では、図7中のS113で算出されたVGRSモータ回転角指令値θcを取得する。また、VGRSモータ回転角センサ93により検出されるVGRSモータ回転角センサ値を読み込み、VGRSモータ回転角θmを取得する。
S122では、角度差分値θdを算出する。角度差分値θdは、以下の式(2)により算出される。
θd=θc−θm …(2)
S123では、VGRSモータ電圧指令値Vvcを算出し、本処理を終了する。なお、VGRSモータ電圧指令値Vvcは、PI制御によりフィードバック制御される。ここで、VGRSモータにおける比例ゲインをKPvとし、積分ゲインをKIvとすると、VGRSモータ電圧指令値Vvcは、以下の式(3)により算出される。
Figure 2012006417
続いて、VGRSモータにおけるPWM指令値演算処理を図9に基づいて説明する。
S131では、図8中のS123で算出されたVGRSモータ電圧指令値Vvcを取得する。
S132では、VGRSモータPWM指令値Pvを算出する。バッテリ電圧をVbとすると、Pvは、以下の式(4)により算出される。
v=Vvc/Vb×100 …(4)
VGRS制御部56は、S132にて算出されたVGRSモータPWM指令値Pvに基づき、VGRSインバータ57を構成するスイッチング素子のオン/オフのタイミングを制御することにより、VGRSモータ52の駆動を制御する(図6中のS140)。VGRSモータ52の駆動により、入力軸10の回転角度と出力軸20の回転角度との比を可変としている。
次に、EPS制御部86におけるEPS部5の制御処理を図10〜図13に基づいて説明する。
EPS制御部86におけるEPSモータ82の駆動制御に係る制御演算処理のメインフローを図10に示す。
最初のS200では、車速センサ91により検出される車速センサ値を読み込み、車両の走行速度である車速を取得する。また、トルクセンサ94のセンサ値を読み込み、乗員によりハンドル8が操舵されることにより生じる操舵トルクを取得する。さらにまた、EPSモータ電流センサ95により検出される電流センサ値を読み込み、EPSモータ82に通電されるモータ電流を取得する。
S210では、EPSモータ電流指令値演算処理を行う。
S220では、EPSモータ電流制御演算を行う。
S230では、EPSモータPWM指令値演算処理を行う。
S240では、S230で算出されたPWM指令値に基づき、EPSインバータ87を構成するスイッチング素子のオン/オフを切り替えることにより、EPSモータ82の駆動を制御する。
ここで、EPSモータ電流指令値演算処理を図11に基づいて説明する。
S211では、車速センサ91により検出される車速センサ値を読み込み、車両の走行速度である車速を取得する。また、トルクセンサ94のセンサ値を読み込み、乗員によりハンドル8が操舵されることにより生じる操舵トルクを取得する。
S212では、S211にて取得された車速および操舵トルクに基づき、EPSモータ電流指令値Icを算出し、本処理を終了する。なお、各車速における操舵トルクとEPSモータ電流指令値Icとの関係は、予めマップ等に記憶されている。本実施形態では、操舵トルクとEPSモータ電流指令値Icとの関係が、車速ごとに図14に示すマップとして記憶されている。すなわち、図14に示すように、EPSモータ電流指令値Icは、操舵トルクの増加に伴って大きくなる。また、操舵トルクが同じである場合、車速が大きいほど、EPSモータ電流指令値Icは小さい。
続いて、EPSモータ電流指令制御演算処理を図12に基づいて説明する。
S221では、図11中のS212で算出されたEPSモータ電流指令値Icを取得する。また、EPSモータ電流センサ95により検出される電流センサ値を読み込み、EPSモータ82に通電されるEPSモータ電流値Imを取得する。
S222では、電流差分値Idを算出する。電流差分値Idは、以下の式(5)により算出される。
d=Ic−Im …(5)
S223では、EPSモータ電圧指令値Vecを算出し、本処理を終了する。なお、EPSモータ電圧指令値Vecは、PI制御によりフィードバック制御される。ここで、EPSモータにおける比例ゲインをKPeとし、積分ゲインをKIeとすると、EPSモータ電圧指令値Vecは、以下の式(6)により算出される。
Figure 2012006417
続いて、EPSモータPWM指令値演算処理を図13に基づいて説明する。
S231では、図12中のS223で算出されたEPSモータ電圧指令値Vecを取得する。
S232では、EPSモータPWM指令値Peを算出する。バッテリ電圧をVbとすると、Peは、以下の式(7)により算出される。
e=Vec/Vb×100 …(7)
EPS制御部86は、S232にて算出されたEPSモータPWM指令値Peに基づき、EPSインバータ87を構成するスイッチング素子のオン/オフのタイミングを制御することにより、EPSモータ82の駆動を制御する(図10中のS240)。EPSモータ82の駆動により生じるトルクにより、乗員によるハンドル8の操舵が補助される。
本実施形態では、EPS部5の故障等によりEPS部5によりハンドル8の操舵をアシストできない場合、VGRS部3における増速比を適切に設定することにより、乗員により入力可能なトルクで操舵可能な角度範囲を広げている。
ここで、増速比について説明する。増速比は、入力軸10の回転角度と出力軸20との回転角度の比であり、本実施形態では、出力軸20の回転角度を入力軸10の回転角度で除した値とする。したがって、入力軸10の回転角度に増速比を乗じることにより、出力軸20の回転角度が算出される。また、増速比が1であるとき、入力軸10の回転角度と出力軸20の回転角度とが一致している。さらにまた、増速比が1より小さい値である場合、出力軸20の回転角度は、入力軸10の回転角度よりも小さくなる。なお本実施形態では、ディファレンシャルギアの作用により、入力軸10の回転方向と出力軸20の回転方向とが反対方向となるので、増速比が1であって、ハンドル8が右方向にθh操舵された場合、ハンドル8側からみて入力軸10が右方向にθh回転し、出力軸20は左方向にθh回転する。
VGRS制御部56における増速比決定処理を図15に基づいて説明する。図15に示すフローチャートは、図7に示すVGRSモータ回転角指令値演算処理のサブフローであって、図7中のS112にて実行される増速比決定処理である。
S301では、EPS部5の故障等により、ESP部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止しているか否かを判断する。ここでの判断は、EPS部5によりハンドル8の操舵を補助する補助トルクを発生できなくなった場合にEPS制御部86から出力されるEPS故障信号に基づいて判断する。このEPS故障信号は、CAN(Controller Area Network)を経由して取得される。EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止していると判断された場合(S301:YES)、S303へ移行する。EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止していないと判断された場合(S301:NO)、S302へ移行する。
S302では、図7中のS111で取得された車速に基づき、増速比を決定する。このときの増速比を通常時増速比zcとする。車速と通常時増速比zcとの関係は、予めマップとして記憶されている。本実施形態では、車速と通常時増速比zcとの関係が、図16に示すマップとして記憶されている、すなわち、図16に示すように、車速が所定値よりも小さい場合、通常時増速比zcは、車速の増大に伴って大きくなる。また車速が所定値以上である場合、通常時増速比zcは、車速の増大に伴って小さくなる。
図15に戻り、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止していると判断された場合(S301:YES)に移行するS303では、入力軸10の回転角度よりも出力軸20の回転角度が小さくなる値に増速比を決定する。このときの増速比を停止時増速比zsとする。本実施形態では、上述の通り、入力軸10の回転角度に増速比を乗じることにより出力軸20の回転角度が算出されるので、停止時増速比zsを1より小さい所定値、例えば0.2、に決定する。
そして、本処理にて決定された増速比に基づき、VGRSモータ52の駆動を制御する。具体的には、決定された増速比である通常時増速比zcまたは停止時増速比zsを増速比zとし、図7中のS113以降の処理を実行する。
ここで、ハンドル8を操舵するのに要するトルクであるハンドルトルクとハンドル角度との関係を図17に示す。なお、いずれの場合においても、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が行われている場合の増速比が1より大きい値となる一定の速度で走行しているものとする。
図17中においては、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が行われている場合におけるハンドルトルクとハンドル角度との関係を実線S1で示し、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止した場合において、増速比を停止時増速比zsとしたときのハンドルトルクとハンドル角度との関係を実線S2で示した。また、参考例として、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止した場合において、増速比を通常時増速比zcとしたときのハンドルトルクとハンドル角度との関係を実線S3で示した。
なお、操舵輪7の舵角が大きくなると、ハンドル8の操舵に要するハンドルトルクが大きくなるものとする。すなわち、増速比が一定のとき、ハンドル角度が大きくなるほど操舵輪7の舵角が大きくなるので、ハンドルトルクが大きい。また、ハンドル8をある角度θまで回転するとき、増速比が小さいほど操舵輪7の舵角が小さくなるので、ハンドル8の操舵に要するトルクが小さい。
EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が行われている場合(S301:NO)、増速比を車速に基づいて1より大きい値である通常時増速比zcに決定し(S302)、VGRSモータ52の駆動を制御する。このとき、実線S1で示すように、ハンドル8をθ1回転させるのに要するハンドルトルクがT1であるものとする。
EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止した場合について説明する。
参考例において、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止した場合であって、増速比を車速に基づいて1より大きい値である通常時増速比zcに決定した場合、実線S3で示すように、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が行われている場合に要するトルクT1と比較してハンドル8をθ1まで操舵するのに大きなトルクT3を要する。すなわち、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が行われている場合よりもハンドル8を操舵するのに大きなトルクを要するので、ハンドル8がロックされたとユーザに誤解される虞がある。
そこで、本実施形態では、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御がEPS部5の故障等により停止している場合(S301:YES)、出力軸20の回転角度が入力軸10の回転角度よりも小さくなるように、増速比を1よりも小さい値である停止時増速比zsに決定している(S303)。本実施形態では、停止時増速比zsが十分に小さい値に設定されているので、実線S2で示すように、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が行われている場合に要するトルクT1と比較して小さなトルクT2でハンドル8をθ1まで操舵することができる。
換言すると、同じトルクT1でハンドル8を操舵するとき、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止している場合であって増速比を停止時増速比zsとした場合にハンドル8を操舵可能な回転角度θ2は、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が行われている場合にであって増速比を通常時増速比zcとした場合にハンドル8を操舵可能な回転角度θ1より大きい。また、同じトルクT1でハンドル8を操舵するとき、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止している場合であって増速比を停止時増速比zsとした場合にハンドル8を操舵可能な回転角度θ2は、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止している場合であって増速比を通常時増速比zcとした場合にハンドル8を操舵可能な回転角度θ3よりも大きい。すなわち、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止している場合、増速比を1より小さい停止時増速比zsとすることにより、同じトルクで操舵可能な角度範囲を大きくしている。
なお、増速比を通常時増速比zcよりも小さい値である停止時増速比zsとした場合にハンドル8をθ1操舵したときの操舵輪7の舵角は、増速比を通常時増速比zcとした場合にハンドル8をθ1操舵したときの操舵輪7の舵角よりも小さくなる。
ここで、操舵制御装置1が発揮する効果について説明する。
(1)入力軸10は、乗員により操舵されるハンドル8に連結される。出力軸20は、入力軸10と相対回転可能に設けられ、ハンドル8に加えられたトルクを操舵輪7側へ伝達するトルク伝達経路をなしている。VGRS部3は、入力軸10の回転を出力軸20へ伝達する歯車機構30、および歯車機構30を駆動するVGRSモータ52を有し、入力軸10の回転角度と出力軸20の回転角度との比を可変にする。EPS部5は、EPSモータ82を有し、EPSモータ82を駆動することにより生じるトルクにより乗員によるハンドル8の操舵を補助する。
また、入力軸10の回転角度と出力軸20の回転角度との比である増速比zを決定し(図7中のS112)、決定された増速比に基づき、VGRSモータ52の駆動を制御する(図6中のS140)。さらにまた、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止しているか否かを判断し(図15中のS301)、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止していると判断された場合(S301:YES)、出力軸20の回転角度が入力軸の回転角度より小さくなる値、すなわち本実施形態では1より小さい値である停止時増速比zs、に増速比を決定する(S303)。
出力軸20の回転角度が大きくなると操舵輪7の舵角が大きくなり、操舵輪7の舵角が大きくなるとハンドル8を操舵するのに要するトルクが大きくなる。また、EPS部5の故障等により、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止した場合、ハンドル8の操舵に通常より大きなトルクを要するようになり、ハンドル8がロックされたと誤解される虞がある。特に近年、モータ出力の向上に伴い、EPS装置が中型車や大型車にも適用されるようになってきている。中型車や大型車のように車両重量が重い車両においてESP装置の故障等により操舵のアシストが停止すると、ハンドル8をほとんど動かすことができなくなってしまう。そこで本実施形態では、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止した場合(S301:YES)、ハンドル8に連結される入力軸10の回転角度に対する出力軸20の回転角度を小さくして操舵輪7の舵角を小さくすることにより、同じトルクで操舵可能な角度範囲を広げている。これにより、EPS部5によるハンドル8の操舵を補助するアシスト制御が停止した場合にVGRS部3のVGRSモータ52の駆動の制御に係る増速比を変更することにより、操舵輪7の操舵を適切に制御することができる。また、入力軸10の回転角度に対する出力軸20の回転角度を小さくすることにより、比較的小さいトルクでハンドル8を操舵可能な角度範囲が広がるので、ハンドル8がロックされたと乗員に誤解される可能性を低減することができる。
(2)本実施形態のトルク伝達経路は、入力軸10および出力軸20を有するコラム軸2、およびコラム軸2の回転運動を直線運動に変換するラックアンドピニオン機構6からなる。本実施形態では、VGRS部3およびEPS部5は、いずれもコラム軸2に設けられる。また、VGRS部3およびEPS部5は、一体にモジュール化されている。これにより、従来、搭載スペースの制約が大きく、VGRSの適用が困難であった小型車にも搭載可能となる。
なお、本実施形態では、VGRS制御部56が、「増速比決定手段」、「駆動制御手段」、「停止判断手段」、「車速取得手段」を構成している。また、図15中のS302およびS303が「増速比決定手段」の機能としての処理に対応し、S301が「停止判断手段」の機能としての処理に対応している。さらにまた、図6中のS140が「駆動制御手段」の機能としての処理に対応している。また、図7中のS111が「車速取得手段」の機能としての処理に対応している。
(他の実施形態)
上記実施形態では、EPS部によるハンドルの操舵をアシストするアシスト制御が停止しているとき、出力軸の回転角度が入力軸の回転角度よりも小さくなるように、増速比を1より小さい所定値とした。ところで、ハンドルの操舵に要するトルクは、車速が小さいほど大きい。そこで、他の実施形態では、EPS部によるハンドルの操舵をアシストするアシスト制御が停止しているとき、出力軸の回転角度が入力軸の回転角度よりも小さくなる範囲において、車速に応じて増速比を可変としてもよい。すなわち、パワーステアリング部により操舵のアシストが停止していると判断された場合、車速が小さいほど入力軸の回転角度に対する出力軸の回転角度が小さくなる値に増速比を決定してもよい。
これにより、車両の走行速度が小さいほど出力軸の回転角度が小さくなるようにVGRS部のVGRSモータの駆動の制御に係る増速比を変更することにより、操舵輪の操舵を適切に制御することができる。また、ハンドルの操舵に要するトルクが大きい低速走行時においても、ハンドルがロックされたと乗員に誤解される可能性を低減することができる。
なお、EPS部によるアシスト停止時における増速比は、上記実施形態の如く所定値としてもよいし、車速に基づいて決定される関数としてもよいし、車速に基づいて段階的に変わるようにしてもよい。また、EPS部によるアシスト制御が行われている場合において増速比が比較的小さく設定されている高速走行時においては、EPS部によるアシスト制御が行われていない場合であってもEPS部によるアシスト制御が行われている場合と同様の増速比としてもよい。
また、上記実施形態では、図17に示すように、同じトルクT1でハンドルを操舵する場合において、EPS部による操舵のアシスト制御が行われている場合であって増速比を通常時増速比zcとした場合のハンドルの操舵角度をθ1、EPS部による操舵のアシスト制御が停止している場合であって増速比を1より小さい停止時増速比zsとした場合のハンドルの操舵角度をθ2、EPS部による操舵のアシスト制御が停止している場合であって増速比を通常時増速比zcとした場合のハンドルの操舵角度をθ3としたとき、θ3<θ1<θ2であった。他の実施形態では、θ3<θ2<θ1であってもよい。すなわち、EPS部による操舵のアシスト制御が停止している場合(図15中のS301:YES)、通常時増速比zcよりも停止時増速比zsを小さい値とすれば、操舵輪の舵角が小さくなるので、同じトルクで操舵可能な角度範囲が大きくなり(すなわち、θ3<θ2)、操舵部材がロックされたと乗員に誤解される可能性を低減することができる。
上記実施形態では、VGRS部およびEPS部は、一体にモジュール化されてコラム軸に設けられていた。他の実施形態では、VGRS部とEPS部とは、一体にモジュール化されていなくてもよい。また、VGRS部をコラム軸に設け、EPS部をラック軸に設ける、といった具合に、別々の場所に設けてもよい。さらにまた、VGRS部およびEPS部等の構造としては、一般的に用いられているVGRS装置およびEPS装置を用いることができ、上記実施形態の構造に限らない。
また、上記実施形態では、VGRS ECUとEPS ECUとが別々に設けられていたが、1つのECUがVGRS部およびEPS部を制御するように構成してもよい。
上記実施形態では、VGRS部は、VGRSモータの回転角に基づいてVGRSモータ電圧指令値を算出して制御されていたが、VGRSモータの回転角に替えて、ピニオン角センサにより検出されるピニオン角に基づいて制御してもよい。
上記実施形態の操舵制御装置では、ラックアンドピニオン機構は、左右の操舵輪の回転中心を結ぶ直線よりも車両後方側に設けられていた。ここで、他の実施形態における操舵制御装置を図18に示す。なお、上記実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図18に示す操舵システム200のように、ラックアンドピニオン機構6は、左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lよりも車両前方側に設けてもよい。図18に示す例において、左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lとステアリングピニオン60との間の距離Aは、左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lとステアリングラックバー61との距離Bよりも長くなっている。
図20に示す例においても、入力軸10と出力軸20との間に設けられるディファレンシャルギアの作用により出力軸20は入力軸10の回転方向と反対方向に回転するので、ハンドル8が左方向に操舵されると、ユニバーサルジョイント9側から見てステアリングピニオン60が右回りに回転し、ステアリングラックバー61は左方向に移動し、車両が左方向へ進行するように操舵輪7の舵角が変更される。
また、ハンドル8が右方向に操舵されると、ユニバーサルジョイント9側から見てステアリングピニオン60が左回りに回転し、ステアリングラックバー61は右方向に移動し、車両が右方向に進行するように操舵輪7の舵角が変更される。
このように、上記実施形態と同様、左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lとステアリングピニオン60との間の距離Aを左右の操舵輪7の回転中心を結ぶ直線Lとステアリングラックバー61との距離Bよりも長くする、すなわちA>Bとすることにより、出力軸20、シャフト24、およびステアリングピニオン60の回転方向とは反対方向に操舵輪7が操舵され、ハンドル8の回転方向と操舵輪7の舵角の向きを整合させている。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・操舵制御装置
2・・・コラム軸
3・・・操舵比可変部
5・・・電動パワーステアリング部(パワーステアリング部)
6・・・ラックアンドピニオン機構
7・・・操舵輪
8・・・ハンドル(操舵部材)
10・・・入力軸
11・・・入力ギア
20・・・出力軸
23・・・出力ギア
30・・・歯車機構
41・・・ピニオンギア
52・・・VGRSモータ(第1のモータ)
55・・・VGRS ECU
56・・・VGRS制御部(増速比決定手段、駆動制御手段、停止判断手段、車速取得手段)
57・・・VGRSインバータ
82・・・EPSモータ(第2のモータ)
85・・・EPS ECU
86・・・EPS制御部
87・・・EPSインバータ
100・・・操舵システム

Claims (4)

  1. 乗員により操舵される操舵部材に連結可能な入力軸と、
    前記入力軸と相対回転可能に設けられ、前記操舵部材に加えられたトルクを操舵輪側へ伝達するトルク伝達経路をなす出力軸と、
    前記入力軸の回転を前記出力軸へ伝達する歯車機構および前記歯車機構を駆動する第1のモータを有し、前記入力軸の回転角度と前記出力軸の回転角度との比を可変にする操舵比可変部と、
    第2のモータを有し、前記第2のモータを駆動することで生じるトルクにより乗員による前記操舵部材の操舵を補助するパワーステアリング部と、
    前記入力軸の回転角度と前記出力軸の回転角度との比である増速比を決定する増速比決定手段と、
    前記増速比決定手段により決定された前記増速比に基づき、前記第1のモータの駆動を制御する駆動制御手段と、
    前記パワーステアリング部による操舵の補助が停止しているか否かを判断する停止判断手段と、
    を備え、
    前記増速比決定手段は、
    前記停止判断手段により前記パワーステアリング部による操舵の補助が停止していると判断された場合、前記出力軸の回転角度が前記入力軸の回転角度より小さくなる値に前記増速比を決定することを特徴とする操舵制御装置。
  2. 車両の走行速度である車速を取得する車速取得手段をさらに備え、
    前記増速比決定手段は、
    前記停止判断手段により前記パワーステアリング部による操舵の補助が停止していると判断された場合、前記車速取得手段により取得された前記車速が小さいほど前記入力軸の回転角度に対する前記出力軸の回転角度が小さくなる値に前記増速比を決定することを特徴とする請求項1に記載の操舵制御装置。
  3. 前記トルク伝達経路は、前記入力軸および前記出力軸を有するコラム軸、および前記コラム軸の回転運動を直線運動に変換するラックアンドピニオン機構からなり、
    前記操舵比可変部および前記パワーステアリング部は、前記コラム軸に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の操舵制御装置。
  4. 前記操舵比可変部および前記パワーステアリング部は、一体にモジュール化されていることを特徴とする請求項3に記載の操舵制御装置。
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