JP2007313958A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディファレンシャルギヤ機構を採用する場合としない場合とで同一のラックを使用できるようにする。
【解決手段】ステアリングホィール1を設けたステアリングシャフト2の下端と、車体左右方向へ移動して一対の操舵車輪3を操舵するラック4に噛み合う第1ピニオン5との間を連結させた構成と、ディファレンシャルギヤ機構7を介在させた構成とが選択的に採用され、ディファレンシャルギヤ機構7は、ステアリングシャフト2の下端に連結される入力軸8と第1ピニオン5に連結されて入力軸8の回転方向と逆方向へ回転する出力軸9と、入力軸8の回転数に対する出力軸9の回転数の比を制御する舵角比制御用モータ10とを有するステアリング装置において、第1ピニオン5が当接し得るラック4の両面に前面ラック歯4aと後面ラック歯4bとを、ラック4の長さ方向の略同じ位置に夫々形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリング装置に関し、舵角比可変機構を設ける場合も設けない場合も同じラックが使えるようにしたものである。
エンジンの駆動力を駆動輪に伝達し、かつ左右の駆動輪に回転数の差が生じるのを許容するため、エンジンと駆動輪との間にはディファレンシャルギヤが用いられる。
ディファレンシャルギヤは以下のように構成されている。左右の駆動輪に結合された右駆動軸と左駆動軸とが同一直線上に配置され、対向端部の位置には右駆動軸,左駆動軸に対して回転自在にデフケースが設けられている。右駆動軸と左駆動軸との対向端部には夫々第1傘歯車が固定されている。また、右駆動軸,左駆動軸と直行する支持軸がデフケースに設けられており、該支持軸に回転自在に設けられた第2傘歯車が前記第1傘歯車の双方と噛み合っている。そして、右駆動軸,左駆動軸と同心のウォームホィールがデフケースに一体に結合され、該ウォームホィールと噛み合うウォームが設けられ、該ウォームはエンジンのクランク軸に連結されている。
エンジンの駆動力によりウォームを介してウォームホィールおよびデフケースが共に回転されると、デフケースの回転が第1傘歯車,第2傘歯車を介してそのまま右駆動軸,左駆動軸に伝わり、右駆動軸,左駆動軸は同一方向へ回転する。車がコーナリングする際には内輪よりも外輪の回転数が多くなるが、右駆動軸と左駆動軸とは第2傘歯車を介して回転方向に連結されているので、一方の回転数が少なくなるとその分だけ他方の回転数が多くなり、車がコーナリングする際に内輪と外輪との回転数に差が生じるのを吸収する。
このディファレンシャルギヤの機構は、ステアリング装置の舵角比可変機構として用いることができる。この舵角比可変機構を備えたステアリング装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このステアリング装置は、右駆動軸,左駆動軸の一方をステアリングシャフトの下端に連結すると共に他方を操舵機構のラックと噛み合うピニオンに連結し、ウォームを舵角比制御用モータに連結し、舵角比制御用モータの回転速度を制御することにより、車速が大きいときにはステアリングホィールの回転角度に対して舵角を略同じにし、車速が小さいときにはステアリングホィールの回転角度に対して舵角を大きくすることができる。
そして、ディファレンシャルギヤの右駆動軸,左駆動軸の一方を入力軸とし他方を出力軸として用いることから、入力軸の回転方向に対して出力軸の回転方向が逆になる。そのため、操舵車輪の軸から車体前方へ突出するナックルアームにラックの両端を連結した構成を採用する場合は、車体の左右方向へ移動するラックに対し、出力軸に設けたピニオンを車体の前面側で噛み合わせている。
特開昭47−20835号公報
ところが、舵角比可変機構を採用しないステアリング装置ではステアリングホィールとピニオンとの回転方向が同じなので、ラックに対し、ピニオンを車体後面側で噛み合わせることになり、舵角比可変機構を採用する場合としない場合とで前面側にラック歯を有するラックと後面側にラック歯を有するラックとの2種類のラックを準備しなければならず、煩雑である。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、舵角比可変機構の採用の有無に拘らず1種類のラックで対応できるステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、ステアリングホィールを有するステアリングシャフトの下端と、車体左右方向へ移動して一対の操舵車輪を操舵するラックに噛み合う第1ピニオンとの両者を連結させた構成と、両者間に舵角比可変機構を介在させた構成とが選択的に採用され、前記舵角比可変機構は、前記ステアリングシャフトの下端に連結される入力軸と前記第1ピニオンに連結されて前記入力軸の回転方向と逆方向へ回転する出力軸と前記入力軸の回転数に対する前記出力軸の回転数の比を制御する舵角比制御用モータとを有するステアリング装置において、前記ラックの一方側面と反対側の他方側面とに、夫々一方側ラック歯と他方側ラック歯とを、前記ラックの長さ方向の略同じ位置に夫々所定長さ分形成することにより、前記第1ピニオンを前記一方側ラック歯と前記他方側ラック歯とに選択的に連結できるようにしたことを特徴とする。
この発明によれば、ステアリングシャフトの下端と第1ピニオンとの間に舵角比可変機構を介在させる場合は第1ピニオンを一方側ラック歯に噛み合せ、介在させないでステアリングシャフトの下端と第1ピニオンとを連結する場合は第1ピニオンを他方側ラック歯に噛み合せることになり、1種類のラックで対応できる。また、一方側ラック歯と他方側ラック歯とがラックの長さ方向の略同じ位置に所定長さ分形成されているので、ラック歯の硬度を上げるために施す熱処理はラックの長さ方向での1箇所となり、ラックの両端近傍に熱処理を施す場合のようにラックが反ったり捩れたりすることがない。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のステアリング装置において、前記ステアリングシャフトの下端と前記第1ピニオンとの間に前記舵角比可変機構を介在させ、前記一方側ラック歯には、前記第1ピニオンを噛み合せる一方、前記他方側ラック歯には、パワーステアリング機構の出力軸に連結した第2ピニオンを噛み合せたことを特徴とする。
この発明によれば、舵角比可変機構とパワーステアリング機構との双方を備えているので、車の走行速度に対応して舵角比が変化し、かつステアリングホィールを回す操舵力が小さくてすむ。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のステアリング装置において、前記ステアリングシャフトの下端と前記第1ピニオンとを連結させ、前記他方側ラック歯には、前記第1ピニオンを噛み合せ、前記ステアリングシャフトの下端と前記第1ピニオンとの間にパワーステアリング機構の出力軸を連結したことを特徴とする。
この発明によれば、舵角比可変機構を備えない場合においても、舵角比は常に一定である。一方、パワーステアリング機構を備えているので、ステアリングホィールを回す操舵力が小さくてすむ。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のステアリング装置において、前記舵角比可変機構としてディファレンシャルギヤ機構を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、舵角比可変機構としてディファレンシャルギヤ機構を用いるので、ディファレンシャルギヤ機構における右駆動軸,左駆動軸の一方が舵角比可変機構の入力軸となり、他方が出力軸となる。従って、入力軸と出力軸とが1対1で対応し、入力軸の回転方向と出力軸の回転方向とが逆になる。
請求項1に係るステアリング装置によれば、ステアリングシャフトの下端と第1ピニオンとの間に、入力軸の回転方向に対して出力軸の回転方向が逆になる舵角比可変機構を介在させる構成と、介在させないで連結する構成とを選択的に採用するステアリング装置において、ラックの一方側面には一方側ラック歯を他方側面には他方側ラック歯を夫々形成したので、舵角比可変機構を介在させる場合は第1ピニオンを一方側ラック歯に噛み合せ、介在させないで連結する場合は第1ピニオンを他方側ラック歯に噛み合せればよく、舵角比可変機構を介在させる場合も介在させない場合も同じラックを用いることができる。これにより、舵角比可変機構の有無に拘わらず同一の部品を共有できる。従って、1種類のラックを用いてステアリング装置の種々のバリエーションに対応することができる。
本発明に係るステアリング装置の具体的な実施の形態を説明する前に、ステアリング装置に舵角比可変機構を設けた場合の構成を図1に基づいて説明する。図1は車体を側方から見た場合の説明図である。
ステアリング装置は、ステアリングホィール1を有するステアリングシャフト2と、車体左右方向へ移動して一対の操舵車輪3を操舵するラック4に第1ピニオン5を噛み合わせた操舵機構6とを備えている。そして、図2のようにステアリングシャフト2の下端と操舵機構6の第1ピニオン5との間に舵角比可変機構を介在させた構成と、図4のように舵角比可変機構を介在させることなくステアリングシャフト2の下端と操舵機構6の第1ピニオン5とを連結する構成とが選択的に採用できるようになっている。
この実施の形態では、前記舵角比可変機構としてディファレンシャルギヤ機構7が用いられる。ディファレンシャルギヤ機構7は、図1に示すように、ステアリングシャフト2の下端に自在継手25を介して連結される入力軸8と第1ピニオン5に連結されて入力軸8の回転方向と逆方向へ回転する出力軸9と舵角比制御用モータ10とを有する。入力軸8と出力軸9とが同一直線上に配置され、入力軸8の端部と出力軸9の端部とが対向する対向端部の位置に入力軸8,出力軸9を中心として回転自在にデフケース12が設けられ、入力軸8および出力軸9の対向端部に夫々第1傘歯車13が固定され、デフケース12に入力軸8,出力軸9と直交する支持軸14を介して回転自在に設けられた第2傘歯車15が第1傘歯車13の双方に噛合され、入力軸8,出力軸9と同心のウォームホィール16がデフケース12に一体結合され、該ウォームホィール16と噛み合うウォーム17が舵角比制御用モータ10の出力軸11に結合されている。
ステアリングホィール1を例えば右回りに回転させ、ディファレンシャルギヤ機構7の入力軸8が同じく右回りに回転すると、出力軸9は左回りに回転する。このため、操舵車輪3が右向きになるには、図1のようにラック4における車体の前面側で第1ピニオン5が噛み合うようにする。一方、ディファレンシャルギヤ機構7を介在させることなくステアリングシャフト2の下端と操舵機構6の第1ピニオン5とを連結する場合は、図1に仮想線で示すように、ラック4の後面側で第1ピニオン5が噛み合うようにする。このため、本発明では、ラック4に前面ラック歯4aおよび後面ラック歯4bが形成されている。
以下に示すステアリング装置の実施の形態1〜2は、ラック4に前面ラック歯4aおよび後面ラック歯4bを形成したものであり、実施の形態1に設けられているディファレンシャルギヤ機構7は図1に示す構成のものである。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1を図2に示す。図2は、右ハンドル車であって、かつラック4およびナックルアーム22が操舵車輪3の軸3aに対して車体前方に配置される場合の実施例である。
図1で説明したように、ステアリングシャフト2に連結された第1ピニオン5は、前記ラック4の一方側面である前面、または他方側面である後面に当接し得ることになる。このため、ラック4の前面には前面ラック歯4aが形成され、後面には後面ラック歯4bが形成されている。前面ラック歯4a,後面ラック歯4bは、ラック4の長さ方向に対し、車体の右側であって略同じ位置に夫々所定長さ分だけ形成されている。この実施の形態では、ステアリングシャフト2の下端と第1ピニオン5との間にディファレンシャルギヤ機構7を介在させている。そのため、図1に示したのと同様に、前面ラック歯4aにはディファレンシャルギヤ機構7の出力軸9に設けた第1ピニオン5が噛み合っている。
一方、後面ラック歯4bにはパワーステアリング機構を構成するパワーステアリング用モータ18の出力軸18aに連結した第2ピニオン19が噛み合っている。即ち、出力軸18aにはウォーム20が設けられ、該ウォーム20が第2ピニオン19と一体に回転するウォームホィール21と噛み合っている。ステアリングホィール1とディファレンシャルギヤ機構7との間には、図示しないトルクセンサが設けられ、ステアリングシャフト2の回転方向とトルクとを検出する。そして、該検出値に基づいて前記パワーステアリング用モータ18が回転し、操舵力を補助する。
ラック4と操舵車輪3との関係を説明する。図2(a)に示すように、ラック4の両端を延長するようにタイロッド26が設けられ、該タイロッド26と、操舵車輪3の軸3aと一体のナックルアーム22とがボールジョイント23を介して連結されている。これにより、ラック4が左右へ移動すると、軸3aと操舵車輪3とが回動軸24を中心として回動し、操舵車輪3が右または左を向く。
次に、ステアリング装置の作用を説明する。
ステアリングホィール1を例えば右回転させると、ディファレンシャルギヤ機構7の入力軸8が右回転し、出力軸9が左回転して出力される。そして、第1ピニオン5が左回転するので、ラック4が右へ移動する。すると、ボールジョイント23が右方へ押されるので、ナックルアーム22が回動軸24を中心として右方へ回動し、操舵車輪3が右へ向く。ステアリングホィール1を左回転させると、同様にして操舵車輪3が左へ向く。
一方、ステアリングホィール1を右または左へ回転させる際には、図示しない前記トルクセンサがステアリングシャフト2の回転方向とトルクとを検出し、該検出値に基づいてパワーステアリング用モータ18が回転し、該回転による回転力がウォーム20とウォームホィール21とを介して第2ピニオン19へ伝わり、ラック4を駆動する。これにより、ステアリングホィール1による操舵力を補助することになる。
図3は操舵機構6の平面図である。図のように、ラック4の前面ラック歯4aに噛み合う第1ピニオン5と、後面ラック歯4bに噛み合う第2ピニオン19とがラック4の長さ方向の略同じ位置に設けられている。このため、ディファレンシャルギヤ機構7とパワーステアリング用モータ18とは一本のラック4の長さ方向の略同じ位置に近接配置せざるを得ないことになる。しかし、近接配置すると両者が干渉するという問題がある。このため、図3に示すようにラック4の幅寸法Wが大きな値に設定されている。幅寸法Wを大きな値に設定したので、ディファレンシャルギヤ機構7とパワーステアリング用モータ18とを相互に干渉することなく配置することができる。そして、両者をひとつのケースにまとめて収容することが可能となる。
また、ラック4にはステアリングシャフト2に連結されたピニオン5とパワーステアリング用モータ18の出力軸18aに連結されたピニオン19とを噛み合わせる必要があり、ラック4の長さ方向での中央部はエンジンと干渉するため、従来はステアリングシャフト2に連結されたピニオン5が噛み合うラック歯と、パワーステアリング用モータ18に連結された第2ピニオン19が噛み合うラック歯とをラック4の両端に配置しており、ラック歯の部分の硬度を上げるためにラック4の両端を熱処理したことによりラック4が反ったり捩れたりして、ラック4を覆うラックケースの内面とラック4との摺動抵抗が大きくなるという問題がある。本発明では、前面ラック歯4a,後面ラック歯4bをラック4の長さ方向の略同じ位置の1箇所に夫々形成するので、このような問題が生じない。
この発明によれば、ステアリングシャフト2の下端と第1ピニオン5との間にディファレンシャルギヤ機構7を介在させる実施の形態1の場合には第1ピニオン5をラック4における一方側ラック歯としての前側ラック歯4aに噛み合せ、後述する実施の形態2のようにステアリングシャフト2の下端と第1ピニオン5とを連結する場合には第1ピニオン5を他方側ラック歯としての後側ラック歯4bに噛み合せることになり、いずれの場合も1種類のラック4で対応できることになる。
この発明によれば、舵角比可変機構としてディファレンシャルギヤ機構7を用いるので、ディファレンシャルギヤ機構7における右駆動軸,左駆動軸の一方が舵角比可変機構の入力軸となり、他方が出力軸となる。従って、入力軸と出力軸とが1対1で対応し、入力軸の回転方向と出力軸の回転方向とは逆になる。
この発明によれば、ディファレンシャルギヤ機構7とパワーステアリング用モータ18からなるパワーステアリング機構との双方を備えているので、車の走行速度に対応して舵角比が変化し、かつステアリングホィール1を回す操舵力が小さくてすむ。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2を図4に示す。なお、この実施の形態は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
この実施の形態ではディファレンシャルギヤ機構を設けないので、ステアリングシャフト2の下端と第1ピニオン5とが、延長シャフト2aを介して連結されている。そして、前述したように、ステアリングシャフト2の下端と第1ピニオン5とを連結するため、第1ピニオン5の回転方向はステアリングホィール1の回転方向と同じになり、そのために第1ピニオン5をラック4における他方側ラック歯としての後側ラック歯4bに噛み合せることになる。
この第1ピニオン5には、パワーステアリング用モータ18の出力軸18aが連結されている。即ち、延長シャフト2aにウォームホィール21が設けられ、該ウォームホィール21に、パワーステアリング用モータ18の出力軸18aに設けられたウォーム20が噛み合っている。
次に、ステアリング装置の作用を説明する。
ステアリングホィール1を例えば右回転させると、第1ピニオン5が右回転するので、ラック4が右へ移動する。そのため、実施の形態1の場合と同様に操舵車輪3が右へ向く。逆に、ステアリングホィール1を左回転させると、操舵車輪3が左へ向く。
一方、パワーステアリング用モータ18も、実施の形態1の場合と同様にステアリングホィール1の回転方向と同じ方向へ回転し、操舵力を補助する。
その他の構成,作用は実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
この発明によれば、ディファレンシャルギヤ機構を備えていないので、舵角比は常に一定である。一方、パワーステアリング機構を備えているので、ステアリングホィール1を回す操舵力が小さくてすむ。
なお、実施の形態1〜2は入力軸と出力軸との回転方向が逆になる舵角比可変機構がディファレンシャルギヤ機構である場合を示したが、入力軸と出力軸との回転方向が逆であればディファレンシャルギヤ機構とは異なる構成の舵角比可変機構であってもよい。
また、本実施の形態では、第1ピニオンの軸心を略鉛直方向に沿って配置したので一方側ラック歯,他方側ラック歯がラックの前後に位置する前面ラック歯,後面ラック歯となるが、第1ピニオンの軸心を水平方向に沿って配置するとラックの上下に位置する上面ラック歯,下面ラック歯となる。
ステアリング装置にディファレンシャルギヤ機構を介在させた場合と介在させないで連結した場合とを比較して示す説明図。 ステアリング装置に係り、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視図(実施の形態1)。 ラックとピニオンとの関係を示す平面図(実施の形態1)。 ステアリング装置に係り、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B矢視図(実施の形態2)。
符号の説明
1…ステアリングホィール
2…ステアリングシャフト
3…操舵車輪
4…ラック
4a…前面ラック歯(一方側ラック歯)
4b…後面ラック歯(他方側ラック歯)
5…第1ピニオン
6…操舵機構
7…ディファレンシャルギヤ機構(舵角比可変機構)
8…入力軸
9…出力軸
10…舵角比制御用モータ
18…パワーステアリング用モータ(パワーステアリング機構 )
19…第2ピニオン

Claims (4)

  1. ステアリングホィールを有するステアリングシャフトの下端と、車体左右方向へ移動して一対の操舵車輪を操舵するラックに噛み合う第1ピニオンとの両者を連結させた構成と、両者間に舵角比可変機構を介在させた構成とが選択的に採用され、
    前記舵角比可変機構は、前記ステアリングシャフトの下端に連結される入力軸と前記第1ピニオンに連結されて前記入力軸の回転方向と逆方向へ回転する出力軸と前記入力軸の回転数に対する前記出力軸の回転数の比を制御する舵角比制御用モータとを有するステアリング装置において、
    前記ラックの一方側面と反対側の他方側面とに、夫々一方側ラック歯と他方側ラック歯とを、前記ラックの長さ方向の略同じ位置に夫々所定長さ分形成することにより、前記第1ピニオンを前記一方側ラック歯と前記他方側ラック歯とに選択的に連結できるようにしたことを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記ステアリングシャフトの下端と前記第1ピニオンとの間に前記舵角比可変機構を介在させ、
    前記一方側ラック歯には、前記第1ピニオンを噛み合せる一方、
    前記他方側ラック歯には、パワーステアリング機構の出力軸に連結した第2ピニオンを噛み合せた
    ことを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記ステアリングシャフトの下端と前記第1ピニオンとを連結させ、
    前記他方側ラック歯には、前記第1ピニオンを噛み合せ、
    前記ステアリングシャフトの下端と前記第1ピニオンとの間にパワーステアリング機構の出力軸を連結した
    ことを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のステアリング装置において、
    前記舵角比可変機構としてディファレンシャルギヤ機構を設けた
    ことを特徴とするステアリング装置。
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