JP2013193711A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動パワーステアリング装置であって、ギヤハウジング10Bにおけるピニオン軸のピニオンとラック軸24のラックとの噛合い部からラック軸24の軸方向に離隔した位置にラックガイド40を設けてなり、ラックガイド40がラック軸24を押圧するとともに、ラック軸24を摺動自在に支持してなり、ラックガイド40によるラック軸24の押圧方向がピニオン軸の軸方向に沿う成分を含む方向に設定されてなるもの。
【選択図】図4
Description
(a)電動モータの出力が伝えられる入力軸に連結されたピニオン軸が鉛直方向に対して交差配置される電動パワーステアリング装置において、ギヤハウジングにおけるピニオン軸のピニオンとラック軸のラックとの噛合い部からラック軸の軸方向に離隔した位置にラックガイドを設けてなり、ラックガイドによるラック軸の押圧方向がピニオン軸の軸方向に沿う成分を含む方向に設定される。従って、被操舵部たるタイヤからナックルアーム、タイロッドを介して伝わる振動がラック軸を車両の前後方向に振動させようとし、ひいてはラック軸のラックを鉛直方向に対して交差する概ね水平前後方向に配置されているピニオン軸のピニオンの歯すじ方向に振動させようとしても、ラックガイドが当該ラック軸を常にピニオン軸の軸方向に沿う成分を含む方向、換言すれば車両の前後方向成分を含む方向に押圧していて、ラック軸のその振動を抑制する。ラックとピニオンの歯打ち音の発生を防止するものになる。
(b)前記ラックガイドによるラック軸の押圧方向がピニオン軸の軸方向に沿う方向に設定される。これにより、ラックガイドがラック軸をピニオン軸の軸方向に沿う方向に押圧し、ラック軸のピニオン軸の軸方向に沿う方向の振動を確実に抑制し、ラックとピニオンの歯打ち音の発生を確実に防止することができる。
(c)ラック軸のラックとピニオン軸のピニオンの少なくとも一方の歯すじがそれらの中心軸に斜交するはすばであったり、ラック軸のラックとピニオン軸のピニオンの歯すじがそれらの中心軸に平行するすぐばであっても、ピニオン軸が車両の前後方向に沿う水平方向に対して斜交配置されている場合に、上述のピニオン軸のピニオンがラック軸のラックに押付けられる効果は大きく、ラックとピニオンの歯打ち音の発生を防止する効果も大きい。
(d)前記ギヤハウジングにおけるピニオン軸のピニオンとラック軸のラックとの噛合い部の背面側に主ラックガイドを設けてなり、主ラックガイドがラック軸のラックをピニオン軸のピニオンに押圧するとともに、ラック軸を摺動自在に支持する。主ラックガイドの存在により、ピニオン軸のピニオンとラック軸のラックが接離することによるラックとピニオンの歯打ち音の発生を防止できる。
(e)電動パワーステアリング装置が、ダブルピニオン型をなし、ステアリングホイールに連結されるハンドル側ピニオン軸を有し、ハンドル側ピニオン軸のピニオンをラック軸のハンドル側ラックに噛合いさせ、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従ってラック軸を移動させるとともに、電動モータの出力が伝えられる入力軸に連結されるアシスト側ピニオン軸を有し、アシスト側ピニオン軸のピニオンをラック軸のアシスト側ラックに噛合いさせ、電動モータの出力トルクをラック軸の移動に対するアシスト力として付与する。
(f)電動パワーステアリング装置が、シングルピニオン型をなすとき、ステアリングホイールに連結されるピニオン軸を有し、ピニオン軸のピニオンをラック軸のラックに噛合いさせ、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従ってラック軸を移動させるとともに、電動モータの出力トルクをラック軸の移動に対するアシスト力として付与する。
図1〜図3に示したダブルピニオン型の電動パワーステアリング装置1は、不図示のブラケットにより車体フレーム等に固定されるギヤハウジング10を有する。ギヤハウジング10は、ハンドル側ギヤハウジング10Aとアシスト側ギヤハウジング10Bとからなる。ハンドル側ギヤハウジング10Aは第1〜第3のハウジング11A〜13Aの組立体である。アシスト側ギヤハウジング10Bは第1、第2のハウジング11B、12Bとキャップ13Bの組立体である。ギヤハウジング10は、ハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11Aとアシスト側ギヤハウジング10Bの第1ハウジング11Bを後述するラック軸24まわりで連結して構成される。
(a)電動モータ30の出力が伝えられる入力軸35に連結されたピニオン軸37が鉛直方向に対して交差配置される電動パワーステアリング装置1において、ギヤハウジング10Bにおけるピニオン軸37のピニオン37Aとラック軸24のラック24Bとの噛合い部からラック軸24の軸方向に離隔した位置にラックガイド40を設けてなり、ラックガイド40によるラック軸24の押圧方向がピニオン軸37の軸方向に沿う成分を含む方向に設定される。従って、被操舵部たるタイヤからナックルアーム、タイロッド28A、28Bを介して伝わる振動がラック軸24を車両の前後方向に振動させようとし、ひいてはラック軸24のラック24Bを鉛直方向に対して交差する概ね水平前後方向に配置されているピニオン軸37のピニオン37Aの歯すじ方向に振動させようとしても、ラックガイド40が当該ラック軸24を常にピニオン軸37の軸方向に沿う成分を含む方向、換言すれば車両の前後方向成分を含む方向に押圧していて、ラック軸24のその振動を抑制する。ラック24Bとピニオン37Aの歯打ち音の発生を防止するものになる。
図6〜図8に示したシングルピニオン型の電動パワーステアリング装置2は、不図示のブラケットにより車体フレーム等に固定されるギヤハウジング110を有する。ギヤハウジング110は第1〜第4のハウジング111〜114の組立体である。
(a)電動モータ130の出力が伝えられる入力軸135に連結されたピニオン軸123が鉛直方向に対して交差配置される電動パワーステアリング装置2において、ギヤハウジング110におけるピニオン軸123のピニオン123Aとラック軸124のラック124Aとの噛合い部からラック軸124の軸方向に離隔した位置にラックガイド140を設けてなり、ラックガイド140によるラック軸124の押圧方向がピニオン軸123の軸方向に沿う成分を含む方向に設定される。従って、被操舵部たるタイヤからナックルアーム、タイロッド128A、128Bを介して伝わる振動がラック軸124を車両の前後方向に振動させようとし、ひいてはラック軸124のラック124Aを鉛直方向に対して交差配置されているピニオン軸123のピニオン123Aの歯すじ方向に振動させようとしても、ラックガイド140が当該ラック軸124を常にピニオン軸123の軸方向に沿う成分を含む方向、換言すれば車両の前後方向成分を含む方向に押圧していて、ラック軸124のその振動を抑制する。ラック124Aとピニオン123Aの歯打ち音の発生を防止するものになる。
10 ギヤハウジング
21 ステアリング軸
22 トーションバー
23 ハンドル側ピニオン軸
23A ピニオン
24 ラック軸
24A ハンドル側ラック
24B アシスト側ラック
25 主ラックガイド
29 操舵トルク検出装置
30 電動モータ
32 歯車伝達装置
33 ウォームギヤ
34 ウォームホイール
35 入力軸
37 アシスト側ピニオン軸
37A ピニオン
40 ラックガイド
42 弾発材
110 ギヤハウジング
121 ステアリング軸
122 トーションバー
123 ピニオン軸
123A ピニオン
124 ラック軸
124A ラック
125 主ラックガイド
129 操舵トルク検出装置
130 電動モータ
132 歯車伝達装置
133 ウォームギヤ
134 ウォームホイール
135 入力軸
140 ラックガイド
142 弾発材
Claims (6)
- 電動モータの出力を入力軸に伝える歯車伝達装置と、入力軸に連結されるピニオン軸と、ピニオン軸のピニオンと噛合うラックを備えるラック軸と、ラック軸に連係する被操舵部に電動モータの出力トルクをアシスト力として付与する電動パワーステアリング装置であり、
車両に搭載された状態で、ピニオン軸が鉛直方向に対して交差配置されてなる電動パワーステアリング装置であって、
ギヤハウジングにおけるピニオン軸のピニオンとラック軸のラックとの噛合い部からラック軸の軸方向に離隔した位置にラックガイドを設けてなり、
ラックガイドがラック軸を押圧するとともに、ラック軸を摺動自在に支持してなり、
ラックガイドによるラック軸の押圧方向がピニオン軸の軸方向に沿う成分を含む方向に設定されてなる電動パワーステアリング装置。 - 前記ラックガイドによるラック軸の押圧方向がピニオン軸の軸方向に沿う方向に設定されてなる請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記ピニオン軸のピニオンとラック軸のラックの少なくとも一方がはすば歯車である請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記ギヤハウジングにおけるピニオン軸のピニオンとラック軸のラックとの噛合い部の背面側に主ラックガイドを設けてなり、
主ラックガイドがラック軸のラックをピニオン軸のピニオンに押圧するとともに、ラック軸を摺動自在に支持してなる請求項1〜3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記電動パワーステアリング装置が、
ステアリングホイールに連結されるハンドル側ピニオン軸を有し、ハンドル側ピニオン軸のピニオンをラック軸のハンドル側ラックに噛合いさせ、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従ってラック軸を移動させるとともに、
電動モータの出力が伝えられる入力軸に連結されるアシスト側ピニオン軸を有し、アシスト側ピニオン軸のピニオンをラック軸のアシスト側ラックに噛合いさせ、電動モータの出力トルクをラック軸の移動に対するアシスト力として付与する請求項1〜4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記電動パワーステアリング装置が、
ステアリングホイールに連結されるピニオン軸を有し、ピニオン軸のピニオンをラック軸のラックに噛合いさせ、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従ってラック軸を移動させるとともに、電動モータの出力トルクをラック軸の移動に対するアシスト力として付与する請求項1〜4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
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JP2012066272A JP2013193711A (ja) | 2012-03-22 | 2012-03-22 | 電動パワーステアリング装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015186973A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-29 | 株式会社ショーワ | パワーステアリング装置およびパワーステアリング装置の組立方法 |
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-
2012
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