JP2003063424A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003063424A
JP2003063424A JP2001258591A JP2001258591A JP2003063424A JP 2003063424 A JP2003063424 A JP 2003063424A JP 2001258591 A JP2001258591 A JP 2001258591A JP 2001258591 A JP2001258591 A JP 2001258591A JP 2003063424 A JP2003063424 A JP 2003063424A
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electric power
power steering
housing
worm wheel
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JP2001258591A
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Toru Segawa
徹 瀬川
Kazuo Chikaraishi
一穂 力石
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0498Worm gearings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動パワーステアリング装置において、潤滑
剤が常に噛み合い面に存在するようにし、この潤滑剤に
よって不快なラトルノイズが軽減し、電動パワーステア
リング装置の耐久性の向上、及び長寿命化を図ることを
課題とする。 【解決手段】 電動パワーステアリング装置1におい
て、ウォーム33の歯頂部、及びウォームホィール31
の側面には、それぞれ永久磁石51に接続されたヨーク
52が接近して設けられている。潤滑剤としての磁性流
体がウォーム33とウォームホィール31の噛み合い面
に供給されると形成される磁気回路によって潤滑油の飛
散と分散が防止される。これにより、噛み合い部には常
に潤滑油が存在し、ラトルノイズの発生が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車において使
用される電動パワーステアリング装置に関し、潤滑性能
を向上させラトルノイズを低減させた電動パワーステア
リング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリング装置は、車重の増加
に対応して増加してきた大きな操舵力をアシストし、軽
い力でも運転者が楽に運転することができるようにした
ものである。ウォームギヤ機構は小型で大きな負荷を伝
達できるため、パワーステアリング装置、特に電動パワ
ーステアリング装置における減速機構として非常に多く
採用されている。
【0003】ウォームギヤ機構は、ウォームホィールと
ウォームとからなり、電動パワーステアリング装置にお
けるアシスト用電動機の動力はウォームから与えられ
る。ウォームホィールとウォームとの噛み合い面では大
きな滑りが伴うため、ここに潤滑剤が供給される。近
年、ウォームホィールの歯面を合成樹脂とすることによ
り歯面のなじみ易さを改良し、製造コスト、摩耗と騒音
の低減が図られているが、それでも噛み合い面には充分
な潤滑剤が供給される必要がある。噛み合い面に充分な
潤滑剤が供給されないとき、歯面の摩耗、焼き付きが生
じ、やがて、強度の低下やバックラッシュの増加をもた
らす。
【0004】ウォームから入力されたアシスト用電動機
の動力はウォームホィールに伝達され、運転者が与えた
操舵力と合わさって、車輪の向きを変える力となる。と
ころが、車輪が路面から受ける力、特に路面状況によっ
て生じる振動的力、が車輪側から逆のコースを辿ってウ
ォームホィールに伝達されると、バックラッシュがある
ことによってウォームホィールとウォームとの歯面は衝
突を繰り返すような現象が生じる。これは音として認識
され、いわゆるギヤ打音あるいはラトルノイズといわれ
る不快な音として聞こえる。
【0005】噛み合い面に潤滑剤が充分にある場合、潤
滑剤の緩衝作用によって上記ラトルノイズは相当に軽減
されるが、衝撃、振動あるいは偏りによって潤滑剤が噛
み合い面に充分に供給されない場合が生じ、不快なラト
ルノイズを発生させ、この積み重ねにより歯面の摩耗が
増大し、寿命の低下という悪循環を招く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑み、電動パワーステアリング装置において、潤滑剤が
常に噛み合い面に存在するようにして、不快なラトルノ
イズを軽減し、電動パワーステアリング装置の耐久性、
長寿命化を図ることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の手段に
より解決される。すなわち、第1番目の発明の解決手段
は、ハウジングと、上記ハウジングに回転自在に支持さ
れ、操舵軸の回転が伝達される入力軸と、上記ハウジン
グに回転自在に支持された出力軸と、上記出力軸と一体
的に回転するウォームホィールと、上記ウォームホィー
ルと噛合し、上記ハウジングに回転可能に支持されたウ
ォームと、上記ウォームを駆動するためのアシストモー
タと、上記入力軸と上記出力軸とにその両端が固定され
たトーションバーと、上記入力軸と上記出力軸との相対
的角度を検出する相対角度検出装置と、上記相対角度検
出装置の検出結果に応じて検出された相対角度をなくす
方向に上記アシストモータを駆動するためのモータ駆動
装置と、を備えた電動パワーステアリング装置におい
て、この電動パワーステアリング装置は、更に、上記ウ
ォームホィール及び上記ウォームが磁性材料からできて
おり、上記ハウジングの内部であって、上記ウォームの
近傍に一方の極が、また、上記ウォームホィールの側面
に他方の極が接近して取り付けられた永久磁石ユニット
とを備えており、上記ウォームと上記ウォームホィール
との噛合する箇所には、潤滑剤として磁性流体が使用さ
れているものである。
【0008】第2番目の発明の解決手段は、第1番の発
明の電動パワーステアリング装置において、上記ウォー
ムホィールが、その歯面に合成樹脂層を備えているもの
である。
【0009】第3番目の発明の解決手段は、第1番又は
第2番目の発明の電動パワーステアリング装置におい
て、上記ハウジングと永久磁石ユニットとの間には非磁
性体のスペーサが介在されているものである。
【0010】第4番目の発明の解決手段は、第1番又は
第2番目の発明の電動パワーステアリング装置におい
て、上記ハウジングの永久磁石ユニットの近傍の材料は
非磁性体である。
【0011】第5番目の発明の解決手段は、ハウジング
と、上記ハウジングに回転自在に支持され、操舵軸の回
転が伝達される入力軸と、上記ハウジングに回転自在に
支持された出力軸と、上記出力軸と一体的に回転するウ
ォームホィールと、上記ウォームホィールと噛合し、上
記ハウジングに回転可能に支持されたウォームと、上記
ウォームを駆動するためのアシストモータと、上記入力
軸と上記出力軸とにその両端が固定されたトーションバ
ーと、上記入力軸と上記出力軸との相対的角度を検出す
る相対角度検出装置と、上記相対角度検出装置の検出結
果に応じて検出された相対角度をなくす方向に上記アシ
ストモータを駆動するためのモータ駆動装置と、を備え
た電動パワーステアリング装置において、上記ウォーム
は、磁性材料製であり、上記ウォームホィールは合成樹
脂からできており、その内部の歯の近傍には、この歯の
ピッチとピッチが等しく、歯と歯の間において極性が入
れ代わるリング状の永久磁石55を備えており、上記ウ
ォームと上記ウォームホィールとの噛合する箇所には、
潤滑剤として磁性流体が使用されているものである。
【0012】第6番目の発明の解決手段は、第1番又は
第5番目の発明の電動パワーステアリング装置におい
て、上記磁性流体が磁性コロイドを液体状の潤滑剤に分
散させた磁性流体である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の電動パ
ワーステアリング装置にかかる実施形態を説明する。図
1は、本発明を説明するための実施形態の一例における
電動パワーステアリング装置1の部分断面図である。こ
の電動パワーステアリング装置1は、下部ハウジング1
1、上部ハウジング12、出力軸3、操舵軸2、センサ
シャフト32、トーションバー4、ウォームホィール3
1、ウォーム33、入力軸22、ボール23、検出用円
筒体24、付勢部材25からおおよそ構成されている。
【0014】操舵軸2は、その一方(図面右側)が不図
示のステアリングホィール(ハンドル)に接続されてお
り、運転者のハンドル操作によって回転される。操舵軸
2の他方(左側)は自在継手21の一部となっている。
自在継手21の一方は、上部ハウジング12に回転自在
に支持された入力軸22に結合されている。自在継手2
1は、操舵軸2の軸線方向が出力軸3の軸線に対して傾
斜可能であり、多少傾斜しても、軸線の傾きの影響があ
らわれないようにするためのものである。
【0015】出力軸3は、その一方(図面右側)におい
てこれに固定されたセンサシャフト32と一体になって
下部ハウジング11に回転自在に支持されている。出力
軸3の他方(図面左側)は車輪の向きを変える機構(不
図示)に連結されている。センサシャフト32には、ウ
ォームホィール31が同軸で固定されており、このウォ
ームホィール31はウォーム33と噛合している。上記
ウォーム33は不図示のアシストモータの軸に結合さ
れ、上部ハウジング12に回転自在に支持されている。
【0016】センサシャフト32の円筒外面には軸方向
を向いた螺旋状のボール溝が形成されており、この溝内
に、入力軸22端に設けられたスリット内に保持された
ボールが嵌合している。検出用円筒体24の内側円筒面
にはボール23が嵌合するためのリング状(螺旋状では
ない)の溝が形成されている。検出用円筒体24とウォ
ームホィール31との間には付勢部材25が圧縮して介
在させられているため、検出用円筒体24は、常に右方
向に付勢されている。入力軸22に保持されたボール2
3は、検出用円筒体24のリング溝とセンサシャフト3
2の螺旋溝の両方に嵌合している。この構造により、セ
ンサシャフト32に対して入力軸22が相対的に回転す
ると、ねじ送り作用を受けて検出用円筒体24が図面で
みて左又は右方向に移動することになる。
【0017】トーションバー4の両端は、それぞれセン
サシャフト32(あるいはこれと一体的な出力軸3)及
び入力軸22に固定されている。今、運転者がハンドル
操作をすると、回転力は操舵軸2から入力軸22、入力
軸22からトーションバー4に伝達され、トーションバ
ー4から出力軸3に伝達される。このときトーションバ
ーにかかるねじりトルクによってトーションバー4がね
じれる。トーションバー4のねじれによって、センサシ
ャフト32と入力軸22との間には相対的な回転が生じ
る。この相対的回転によって、検出用円筒体24が軸方
向に変位する。この変位は不図示の検出器によって検出
される。トーションバー4、センサシャフト32、ボー
ル23、検出用円筒体24及び、上記不図示の検出器に
よって、入力軸22と出力軸3の相対的角度を検出する
相対角度検出装置が形成される。
【0018】相対角度検出装置の検出結果に応じて不図
示のモータ駆動装置がウォーム33に結合されたアシス
トモータを回転させる。アシストモータの回転によっ
て、ウォーム33が回転し、これに噛合するウォームホ
ィール31が回転し、更にこの回転がセンサシャフト3
2を介して出力軸3へと伝達される。アシストモータの
回転方向は、トーションバー4のねじれをなくす方向、
つまり、操舵軸2の回転と同じ方向にウォームホィール
31を回転させるような方向である。
【0019】運転者がハンドル操作する力とアシストモ
ータからの力が合わせられて出力軸3にあらわれるた
め、運転者は、実際に出力軸3が出す力と比べてはるか
に軽い力でハンドルを操作することができる。この形式
の電動パワーステアリング装置1は以下に説明する本発
明が適用される一つの例にしか過ぎず、他の形式の電動
パワーステアリング装置にも適用できることはいうまで
もない。なお、上部ハウジング12と下部ハウジング1
1は電動パワーステアリング装置として組み立てられた
とき一つのハウジングを形成する。
【0020】さて、上記ウォームホィール31にはアシ
ストモータからだけ力が加わる訳ではない。車輪は路面
から絶えず力を受ける。特に路面状況が悪いとき路面か
らは振動的な力が車輪に伝えられ、出力軸3、センサシ
ャフト32へと逆のコースを辿ってウォームホィール3
1に伝達される。ウォームホィール31に伝達された振
動的な力は、ウォーム33との間にあるバックラッシュ
の距離だけウォームホィール31を正逆両方に小刻みな
往復運動をさせる。これが歯面同志を衝突させることに
なり不快なラトルノイズが発生する。
【0021】噛み合い面に潤滑剤が充分にある場合、潤
滑剤の緩衝作用によって上記ラトルノイズは相当に軽減
されるが、衝撃、振動によって潤滑剤が飛散、分散さ
れ、噛み合い面に一時的に潤滑剤がないか、あるいは、
あってもきわめて少ない状態になる。この現象がまたラ
トルノイズを発生させる。このように結果が次の原因と
なるような悪循環は、潤滑剤が飛散あるいは分散するこ
とにより生じる。本発明では、潤滑剤を磁性流体とし、
磁力によって潤滑剤を保持することにより、飛散あるい
は分散が起こらないようにされる。
【0022】図2は、本実施形態におけるウォーム33
と上部ハウジング12の近傍を拡大して示す拡大断面図
である。図3は、本実施形態におけるウォーム33、ウ
ォームホィール31、それらの歯と磁力線(磁路)の関
係を模式的に示す説明図である。
【0023】上部ハウジング12内のウォーム33近傍
にはスペーサ121が取付られており、スペーサ121
には、永久磁石51とその両極に2つのヨーク52が固
定されている。スペーサ121は磁気的には中立、つま
り、磁石によって力を受けない材料、非磁性材料、例え
ば合成樹脂材料、アルミニウム、セラミック等、からで
きている。
【0024】一方のヨーク52はウォーム33の歯の歯
頂部にきわめて接近した端部を有しており、他方のヨー
ク52はウォームホィール31の側面にきわめて接近し
た端面を有している。2つのヨーク52はともに磁性材
料、つまり磁石に吸引される鉄系などの材料、からでき
ており、また、ウォーム33、ウォームホィール31
(の芯部)は磁性材料からできている。
【0025】ウォームホィール31の歯面は、ウォーム
33の歯面とのなじみをよくするため、薄い合成樹脂層
311が設けられている。この合成樹脂層311は磁性
的には中立(非磁性体)である。なお、スペーサ121
は、通常は鉄系の金属製である上部ハウジング12を通
って磁気回路が形成されにくいように、この上部ハウジ
ング12から所定の距離を保つためである。したがっ
て、上部ハウジング12全体、あるいは、永久磁石5
1、ヨーク52の近傍部分が、磁性的に中立な材料から
なる場合にはこれを設ける必要がなく、永久磁石51、
ヨーク52を直接上部ハウジング12に取り付けること
ができる。また、永久磁石51と2つのヨーク52は一
体として永久磁石ユニットを形成するものであるが、一
つの永久磁石から構成することも可能である。
【0026】以上のような構成により、永久磁石51の
N極から出た磁力線はヨーク52(上側)、このヨーク
52とウォーム33の歯頂との間隙、ウォーム33の
歯、合成樹脂層311、ウォームホィール31の歯、ウ
ォームホィール31の側面、側面とヨーク52(下)と
の間隙、及び、ヨーク52を通って、永久磁石51のS
極に還る。つまり、矢印で示すような磁気回路が形成さ
れる。
【0027】本発明では潤滑剤には磁性流体が用いられ
る。磁性コロイドをスピンドル油などの液体状の潤滑剤
からなるベース溶液に分散させた磁性流体は、それ自体
潤滑性を有する。また、磁性コロイドは粒径1000オ
ングストローム以下であり、機械要素に対して摩耗性を
示さない。
【0028】ウォームホィール31とウォーム33との
歯面に上記潤滑剤を供給すると、磁性流体である潤滑剤
は磁気回路の磁束密度の最も大きな部分すなわち最も狭
い間隙に集まる。ヨーク52とウォーム33の歯頂との
間隙、及びウォーム33の歯とウォームホィール31の
歯との間の噛み合い位置がそれに当たる。図3、におい
て、符号53、54はこうして集まった潤滑剤を示して
いる。符号54で示す潤滑剤が集まっている箇所は、ま
さに噛み合い面であるから、噛み合い面への潤滑は充分
になされる。更に、ウォームホィール31とウォーム3
3とが回転した場合でも、潤滑剤は回転によって生じた
新しい磁気回路によって形成される磁束密度の最も大き
い新しい場所に引き寄せられるように移動する。こうし
て、噛み合い面には常に潤滑剤が存在することになり、
また、磁力により潤滑剤の飛散、分散が防止される。ま
た、衝撃に対する潤滑剤の緩衝性能も維持される。
【0029】図4、図5は他の実施形態の説明図であっ
て、ウォームホィール31の構造が先の実施形態のもの
と異なる。この実施形態のものでは上部ハウジング12
内には永久磁石51、及びヨーク52を設ける必要がな
い。合成樹脂製のウォームホィール31には、歯の近傍
にリング状の永久磁石55が埋め込まれ、あるいは一体
成形されている。永久磁石55は円周に沿ってウォーム
ホィール31のピッチと等しいピッチで交互にN極とS
極に磁化されており、上記ウォームホィール31の歯と
歯の間において極性が入れ代わるように磁化されてい
る。
【0030】ウォーム33がこのウォームホィール31
と噛合すると、ウォーム33の透磁率が高いため磁力線
がウォーム33の歯を通るように磁気回路(点線矢印で
示す)が形成される。そのため、図5に示すように磁束
密度の最も高い部分、つまり噛み合い面に磁性流体であ
る潤滑剤54が集まる。
【0031】また、ウォームホィール31が回転した場
合でも、ウォームホィール31の歯底に止まり、噛み合
い点に近づくと歯底から噛み合い面側に移動して潤滑性
を発揮する。こうして、噛み合い面には常に潤滑剤が存
在することになり、また、磁力により潤滑剤の飛散、分
散が防止される。更に、衝撃に対する潤滑剤の緩衝性能
も維持される。
【0032】以上の実施形態によれば、更に、潤滑剤を
噛み合い面に存在させるように維持するために特別に外
部からエネルギーを加える必要がなく、また、そのため
に特段のメンテナンスをする必要もない。
【0033】
【発明の効果】本発明の電動パワーステアリング装置に
よれば、潤滑剤が常に噛み合い面に存在するようになっ
ており、潤滑剤によって不快なラトルノイズが軽減さ
れ、電動パワーステアリング装置の耐久性の向上、及び
長寿命化を図ることができるという効果を奏する。
【0034】また、潤滑剤を噛み合い面に存在させるよ
うに維持するために特別に外部からエネルギーを加える
必要がなく、また、そのために特段のメンテナンスをす
る必要がないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための実施形態の一例におけ
る電動パワーステアリング装置1の部分断面図である。
【図2】本実施形態におけるウォーム33と上部ハウジ
ング12の近傍を拡大して示す拡大断面図である。
【図3】本実施形態におけるウォーム33、ウォームホ
ィール31、それらの歯と磁力線(磁路)の関係を模式
的に示す説明図である。
【図4】図5とともに示す他の実施形態の説明図であ
る。
【図5】図4とともに示す他の実施形態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 電動パワーステアリング装置 2 操舵軸 3 出力軸 4 トーションバー 11 下部ハウジング 12 上部ハウジング 21 自在継手 22 入力軸 23 ボール 24 検出用円筒体 25 付勢部材 31 ウォームホィール 32 センサシャフト 33 ウォーム 51、55 永久磁石 52 ヨーク 54 潤滑剤 121 スペーサ 311 合成樹脂層
フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 CA04 CA22 3J030 AA08 AC01 BA03 BC01 CA10 3J063 AA02 AB03 BA09 BA11 BB11 BB14 CB01 XB01 XD04 XD41 XD64 XD72 XE15 XE18 XF01 XF12 XF30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 上記ハウジングに回転自在に支持され、操舵軸の回転が
    伝達される入力軸と、 上記ハウジングに回転自在に支持された出力軸と、 上記出力軸と一体的に回転するウォームホィールと、 上記ウォームホィールと噛合し、上記ハウジングに回転
    可能に支持されたウォームと、 上記ウォームを駆動するためのアシストモータと、 上記入力軸と上記出力軸とにその両端が固定されたトー
    ションバーと、 上記入力軸と上記出力軸との相対的角度を検出する相対
    角度検出装置と、 上記相対角度検出装置の検出結果に応じて検出された相
    対角度をなくす方向に上記アシストモータを駆動するた
    めのモータ駆動装置と、を備えた電動パワーステアリン
    グ装置において、この電動パワーステアリング装置は、
    更に、 上記ウォームホィール及び上記ウォームは磁性材料から
    できており、 上記ハウジングの内部であって、上記ウォームの近傍に
    一方の極がまた、上記ウォームホィールの側面に他方の
    極が接近して取り付けられた永久磁石ユニットとを備え
    ており、 上記ウォームと上記ウォームホィールとの噛合する箇所
    には、潤滑剤として磁性流体が使用されていることを特
    徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された電動パワーステア
    リング装置において、 上記ウォームホィールは、その歯面に合成樹脂層を備え
    ていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された電動
    パワーステアリング装置において、 上記ハウジングと永久磁石ユニットとの間には非磁性体
    のスペーサが介在されていることを特徴とする電動パワ
    ーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載された電動
    パワーステアリング装置において、 上記ハウジングの永久磁石ユニットの近傍の材料は非磁
    性体であることを特徴とする電動パワーステアリング装
    置。
  5. 【請求項5】 ハウジングと、 上記ハウジングに回転自在に支持され、操舵軸の回転が
    伝達される入力軸と、 上記ハウジングに回転自在に支持された出力軸と、 上記出力軸と一体的に回転するウォームホィールと、 上記ウォームホィールと噛合し、上記ハウジングに回転
    可能に支持されたウォームと、 上記ウォームを駆動するためのアシストモータと、 上記入力軸と上記出力軸とにその両端が固定されたトー
    ションバーと、 上記入力軸と上記出力軸との相対的角度を検出する相対
    角度検出装置と、 上記相対角度検出装置の検出結果に応じて検出された相
    対角度をなくす方向に上記アシストモータを駆動するた
    めのモータ駆動装置と、を備えた電動パワーステアリン
    グ装置において、 上記ウォームは、磁性材料製であり、 上記ウォームホィールは合成樹脂からできており、その
    内部の歯の近傍には、この歯のピッチとピッチが等し
    く、歯と歯の間において極性が入れ代わるリング状の永
    久磁石を備えており、 上記ウォームと上記ウォームホィールとの噛合する箇所
    には、潤滑剤として磁性流体が使用されていることを特
    徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれかに
    記載された電動パワーステアリング装置において、 上記磁性流体は磁性コロイドを液体状の潤滑剤に分散さ
    せた磁性流体であることを特徴とする電動パワーステア
    リング装置。
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JP (1) JP2003063424A (ja)

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