JP2002211418A - ジョイント及びそれを用いた操舵補助装置 - Google Patents

ジョイント及びそれを用いた操舵補助装置

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JP2002211418A
JP2002211418A JP2001012247A JP2001012247A JP2002211418A JP 2002211418 A JP2002211418 A JP 2002211418A JP 2001012247 A JP2001012247 A JP 2001012247A JP 2001012247 A JP2001012247 A JP 2001012247A JP 2002211418 A JP2002211418 A JP 2002211418A
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worm
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steering
joint
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JP2001012247A
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Kunihiro Oka
邦洋 岡
Takeo Iino
武夫 飯野
Masanori Kobayashi
正典 小林
Shigetaka Kaname
茂孝 金目
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータの出力軸と回転軸とを少ないスペ
ースでコスト安価に連結することができるとともに、回
転軸の振動を減衰させることができるジョイント及びそ
れを用いた操舵補助装置を提供する。 【解決手段】 電動モータ6の出力軸60とウォーム軸
70とをジョイント8を介して連結する。ジョイント8
は出力軸60に取り付けられる筒状の第1伝達部材81
と、ウォーム軸70が取り付けられる筒状の第2伝達部
材82との間に、ゴム等からなる筒状の弾性体83を介
在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動モータの出
力軸と回転軸とを連結するジョイント及びそれを用いた
操舵補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用の操舵補助装置として、
図5に示すように、操舵輪(ハンドル)101を取り付
けた第1操舵軸102と、この第1操舵軸102の下方
に直列に設けられた第2操舵軸104とを、トーション
バー103を介して互いに連結し、前記第1操舵軸10
2と第2操舵軸104との相対的な回転変位量に基づい
て、トルクセンサ105により操舵トルクを検出すると
ともに、このトルクセンサ105の検出結果に基づいて
操舵補助用の電動モータ106を駆動し、この電動モー
タ106の回転を減速機構109により減速して前記第
2操舵軸104に伝達することにより、操舵輪101に
よる手動操舵力を補助するものが提供されている。
【0003】前記減速機構109は、ウォームが設けら
れたウォーム軸107と、このウォームに噛み合わせた
状態で前記第2操舵軸104に一体回転可能に取り付け
られた合成樹脂製のウォームホイール108とによって
構成されており、前記ウォーム軸107は電動モータ1
06の出力軸にジョイントを介して一体回転可能に連結
されている。また、前記ウォーム軸107及び第2操舵
軸104は、その軸方向の両端部において軸受によりそ
れぞれ支持されて、径方向及び軸長方向への移動が阻止
されている。
【0004】前記従来の操舵補助装置においては、ウォ
ーム軸107のウォームとウォームホイール108との
噛み合わせ部分でバックラッシュが生じると、いわゆる
歯打ち音が発生し、これが車内に洩れて運転者や同乗者
に不快感を与えるおそれがある。このため、装置の製造
時にウォーム軸107及びウォームホイール108の寸
法を選別して、前記バックラッシュが生じないように両
者を組み合わせることが行われている。しかし、このよ
うに装置の製造時にバックラッシュを調整しても、操舵
補助装置の使用に伴ってウォーム軸107及びウォーム
ホイール108の歯が摩耗することから、バックラッシ
ュが生じるのを避けることは困難である。また、吸水や
熱等によって合成樹脂製のウォームホイール108が膨
張して、回転トルク(回転抵抗)が大きくなるおそれも
ある。そこで、前記ウォーム軸107をウォームホイー
ル108に向けて偏倚可能に支持し、このウォーム軸1
07をばねによりウォームホイール方向へ付勢すること
によって、バックラッシュが生じたり回転トルクが大き
くなったりするのを防止するようにした操舵補助装置が
提案されている(例えば特開2000−43739号公
報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この操舵補助
装置は、電動モータ106の出力軸に対してウォーム軸
107の偏芯及び傾きを許容する必要があるので、ユニ
バーサルジョイント等の長尺のジョイントを用いて両者
を連結する必要がある。このため、連結のためのスペー
スが大きくなって装置が大型化するとともに、コストア
ップになるという問題があった。また、電動モータ10
6の回転時にウォーム軸107が振動し易く、この振動
が操舵輪101に伝わって操舵フィーリングを低下させ
るおそれもあった。この発明は前記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、電動モータの出力軸とこの出力軸によ
って回転駆動される回転軸とを、少ないスペースで安価
に連結することができるとともに、回転軸の振動を減衰
させることができるジョイント及びそれを用いた操舵補
助装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明のジョイントは、電動モータの出力軸に回転
軸を一体回転可能に連結するジョイントであって、前記
出力軸に一体回転可能に取り付けられる第1伝達部材
と、この第1伝達部材を隙間を有して包囲しているとと
もに、前記回転軸を一体回転可能に連結する第2伝達部
材と、前記第1伝達部材と第2伝達部材との間に介在
し、前記第1伝達部材の回転を第2伝達部材に伝達する
弾性体とを備えることを特徴としている(請求項1)。
このような構成のジョイントによれば、電動モータの出
力軸の回転を、前記第1伝達部材と第2伝達部材との間
に介在した弾性体を介して、回転軸に伝達することがで
きる。このため、電動モータの出力軸と回転軸との偏芯
及び傾きを前記弾性体によって吸収もしくは許容するこ
とができる。また、回転軸が振動した場合でも、この振
動を弾性体によって減衰させることができる。しかも、
ジョイントの構造が簡素であり、その軸方向の長さを短
くすることができる。
【0007】前記第1伝達部材、第2伝達部材及び弾性
体は筒体からなるのが好ましく(請求項2)、この場合
には、ジョイントの構造を極めて簡素にすることができ
る。前記ジョイントは第1伝達部材の外周及び第2伝達
部材の内周に互いに対向させた状態で平坦面を形成して
いるものであってもよい(請求項3)。この場合には、
各平坦面によって前記第1伝達部材と第2伝達部材との
相対的な回転が制限されるので、電動モータの回転を弾
性体を介して回転軸へ容易且つ確実に伝達することがで
きる。また、ウォーム軸に対して過大な負荷が作用した
場合に、当該負荷を各伝達部材の平坦面によって受け止
めて、弾性体に過大な負荷がかかるのを防止することが
できる。
【0008】また、この発明の操舵補助装置は、電動モ
ータの回転をウォームが設けられた回転軸としてのウォ
ーム軸とこのウォーム軸のウォームに噛み合わせたウォ
ームホイールとを介して操舵軸に伝達することにより操
舵補助を行う操舵補助装置において、前記電動モータの
出力軸とウォーム軸とを請求項1から請求項3の何れか
に記載のジョイントを用いて連結していることを特徴と
している(請求項4)。このような構成の操舵補助装置
によれば、電動モータの出力軸の回転を、前記第1伝達
部材と第2伝達部材との間に介在した弾性体を介して、
ウォーム軸に伝達することができる。このため、電動モ
ータの出力軸と回転軸との偏芯及び傾きを前記弾性体に
よって吸収もしくは許容することができる。また、ウォ
ーム軸が振動した場合でも、この振動を弾性体によって
減衰させることができる。しかも、ジョイントの構造が
簡素であり、その軸方向の長さを短くすることができる
ので、電動モータの出力軸とウォーム軸とを少ないスペ
ースで連結することができる。
【0009】前記操舵補助装置は、ウォーム軸をウォー
ムホイールへ向けて偏倚可能に支持し、このウォーム軸
を付勢手段によってウォームホイール方向へ付勢してい
るのが好ましい(請求項5)。この場合には、ウォーム
軸がウォームホイールへ向けて偏倚可能であるので、ジ
ョイントの弾性体によって電動モータの出力軸に対する
ウォーム軸の偏芯及び傾動を許容している点と相まっ
て、ウォーム軸をウォームホイールへ向けて無理なく移
動させることができる。このため、前記付勢手段によっ
てウォームをウォームホイールの摩耗に追従させて確実
に移動させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明する。図3はこの発明
の操舵補助装置の一実施形態を示す断面図である。この
操舵補助装置は、上端に操舵輪1を取り付ける第1操舵
軸2と、この第1操舵軸2の下端にトーションバー3を
介して連結された筒状の第2操舵軸4と、前記第1操舵
軸2と第2操舵軸4との相対的な回転変位量により操舵
トルクを検出するトルクセンサ5と、前記トルクセンサ
5の検出結果に基づいて駆動される操舵補助用の電動モ
ータ6と、この電動モータ6の回転を減速して第2操舵
軸4に伝達する減速機構7とを備えている。前記第1操
舵軸2は、第1ステアリングコラム9及び第2ステアリ
ングコラム10に包囲された状態で支持されており、前
記第1ステアリングコラム9はブラケット12を介して
車体Aに取り付けられている。また、前記トルクセンサ
5はセンサハウジングH1に収容されており、前記減速
機構7はギヤハウジングH2に収容されており、前記電
動モータ6はギヤハウジングH2に取り付けられてい
る。
【0011】前記第1操舵軸2は、上端部に前記操舵輪
1が取り付けられた筒状の第1軸体2aと、この第1軸
体2aの下端部に軸方向への移動が許容された状態で一
体回転可能に嵌合された棒状の第2軸体2bと、この第
2軸体2bにピン2cにより連結された筒状の第3軸体
2dとを備えている。前記第1軸体2aは、その中間部
が軸受13を介して円筒状の前記第1ステアリングコラ
ム9に回転自在に支持されている。また、前記第1及び
第2軸体2a,2b間には、自動車の衝突時等において
運転者から前記操舵輪1に作用する衝撃エネルギーを吸
収するための合成樹脂製の緩衝部材2eが設けられてい
る。さらに、第3軸体2dと第2操舵軸4との間には前
記トルクセンサ5が配置されている。
【0012】前記第2ステアリングコラム10は、その
上端部が前記第1ステアリングコラム9に摺動自在に嵌
合され、下端部が前記センサハウジングH1に嵌入され
ており、前記衝撃エネルギーを吸収する際に、第1ステ
アリングコラム9を第2ステアリングコラム10に対し
て軸方向へ移動させ得るようになっている。前記第2操
舵軸4の内部にはトーションバー3が導入されており、
その下端部は、ピン4aにより当該トーションバー3に
一体回転可能に連結されている。また、前記第2操舵軸
4の軸方向の中間部は、一対の軸受14,15を介して
前記ギヤハウジングH2に回転可能に支持されており、
これら軸受14,15の相互間4bに前記ウォームホイ
ール72の内周が一体回転可能に嵌合されている。
【0013】減速機構7は、図1に示すように、前記電
動モータ6の出力軸60にジョイント8を介して連結さ
れたウォーム軸70と、前記第2操舵軸4に一体回転可
能に嵌合されたウォームホイール72とを備えている。
前記ウォーム軸70の軸方向の中間部には、ウォーム7
1が一体形成されており、このウォーム71は前記ウォ
ームホイール72に噛み合わせてある。したがって、前
記電動モータ6の出力軸60の回転をウォーム軸70と
ウォームホイール72とによって減速して第2操舵軸4
に伝達することができる。この第2操舵軸4の回転は、
車輪に連結された例えばラックピニオン式の舵取機構に
ユニバーサルジョイントJ(図3参照)を介して伝達さ
れる。
【0014】前記電動モータ6の出力軸60とウォーム
軸70とを連結するジョイント8は、図1及び図2に示
すように、前記出力軸60に取り付けられた第1伝達部
材81と、前記ウォーム軸70が取り付けられた第2伝
達部材82と、前記第1伝達部材81と第2伝達部材8
2との間に介在した筒状の弾性体83とを備えるもので
ある。前記第1伝達部材81は短筒体からなり、その内
周が出力軸60の外周に対して一体回転可能に圧入され
ている。この第1伝達部材81の外周の相対向する2箇
所には、互いに平行な平坦面81aが形成されている。
【0015】前記第2伝達部材82は第1伝達部材81
よりも大径且つ長尺の筒体からなり、その内周上部で第
1伝達部材81の外周を隙間Sを設けて包囲した状態
で、当該第1伝達部材81と同芯に配置されている。前
記ウォーム軸70は、その図1において右端部を、第2
伝達部材82の内周の左端部に嵌合させてあり、両者は
セレーション等の回り止め手段によって相対回転するの
が規制されている。また、前記第2伝達部材82の内周
の相対向する2箇所には、前記第1伝達部材81の平坦
面81aに対向させた状態で、互いに平行な平坦面82
aが形成されている。このため、両伝達部材81,82
が一定角度以上相対回動するのが、前記両平坦面81
a,82aによって規制されることになる。前記弾性体
83はゴム又は合成樹脂からなる筒体で構成されてお
り、その内周を第1伝達部材81の外周に、外周を第2
伝達部材82の内周の右端側にそれぞれ密着させた状態
で、前記隙間Sに介在してある。
【0016】前記の構成のジョイント8は、電動モータ
6の出力軸60の回転を、前記第1伝達部材81及び弾
性体83を介して第2伝達部材82に伝達し、この第2
伝達部材82を介してさらにウォーム軸70に伝達する
ことができる。この際、前記弾性体83によって、出力
軸60とウォーム軸70との偏芯及び傾きを吸収もしく
は許容することができる。このため、ウォーム軸70と
出力軸60との連結精度を特段上げる必要がなく、その
連結が容易となる。また、ウォーム軸70の回転振動を
弾性体83によって吸収することができるので、当該振
動が操舵輪1に伝わって操舵フィーリングが低下するの
を防止することができる。しかも、構造が簡素であり、
筒状の第1伝達部材81、第2伝達部材82及び弾性体
83を同芯状に配置している点と相まって、その全長を
極めて短くすることができ、その分、減速機構7の小型
化を図ることができる。
【0017】さらに前記ジョイント8は、第1伝達部材
81及び第2伝達部材82の各平坦面81a,82aに
よって出力軸60の回転を伝達するので、ジョイント8
の構造をより一層簡素にすることができる。また、ウォ
ーム軸70に対して過大な負荷が作用した場合に、当該
負荷を各伝達部材81,82の平坦面81a,82aに
よって受け止めて、弾性体83に過大な負荷がかかるの
を防止することができる。このため、過負荷によって弾
性体83が破損するのを防止することができ、ひいては
ジョイント8の耐久性及び信頼性を高めることができ
る。
【0018】前記ウォーム軸70は、第2操舵軸4の軸
線と直交させた状態で配置されており、その軸方向両端
部が第1及び第2軸受16,17を介して前記ギヤハウ
ジングH2の第1及び第2軸受孔91,92に回転可能
に支持されている。ウォーム軸70の基端部側(電動モ
ータ6側)に配置された第1軸受16はボール軸受によ
って構成されており、先端部側に配置された第2軸受1
7はメタル軸受によって構成されている。前記ウォーム
軸70の先端側に配置された第2軸受17は、ウォーム
ホイール72方向に偏倚できるように前記第2軸受孔9
2に取り付けられている。すなわち、図4にも示すよう
に、前記第2軸受孔92の内奥部と第2軸受17との間
には、隙間92aが設けられており、第2軸受17は前
記隙間92a分だけウォームホイール72側への移動で
きるようになっている。
【0019】前記第2軸受孔92の開孔側にはプラグ3
4がねじ込まれており、このプラグ34と第2軸受17
との間には、当該第2軸受17をウォームホイール72
方向へ常時付勢する付勢手段としての圧縮コイルばね3
2を、弾性収縮させた状態で介在してある。図の場合、
前記圧縮コイルばね32は、第2軸受17の外輪17a
の外周に突設された有底筒状の突部17bの内部に収容
されている。この圧縮コイルばね32の付勢力は、第2
軸受孔92へのプラグ34のねじ込み量を調整すること
によって最適な値に調整されている。
【0020】以上の構成により、ウォーム軸70がジョ
イント8側を中心としてウォームホイール72側へ傾動
可能となる。このため、圧縮コイルばね32の付勢力に
よりウォーム軸70のウォーム71をウォームホイール
72に弾性的に押し付けておくことができる。したがっ
て、長期間の使用によってウォーム71及びウォームホ
イール72の歯面が摩耗した場合でも、この摩耗にウォ
ーム71を追従させてバックラッシュが生じるのを防止
することができる。特にこの実施の形態においては、ジ
ョイント8の弾性体83によって電動モータ6の出力軸
60に対するウォーム軸70の偏芯及び傾動を許容して
いるので、圧縮コイルばね32の付勢力により当該ウォ
ーム軸70を無理なくウォームホイール72側へ移動さ
せることができるとともに、吸水や熱等によって合成樹
脂製のウォームホイール72が膨張した場合には、ウォ
ーム軸70をウォームホイール72の反対側へ逃がして
回転トルクが大きくなるのを防止することができる。ま
た、前記のようにウォーム軸70が移動すると、出力軸
60に対してウォーム軸70が偏芯及び傾動するので、
ウォーム軸70の振動が大きくなるが、この振動につい
ても前記弾性体83によって効果的に減衰させることが
できる。また、前記のようにウォーム軸70のウォーム
71をウォームホイール72に弾性的に押し付けること
ができるので、両者を組み付ける際に、両者を含む部品
の寸法誤差に影響されることなくバックラッシュを調整
することができる。なお、前記ウォーム軸70は各軸受
16,17によって拘束されているが、各軸受16,1
7自体のラジアル隙間や各軸受16,17とウォーム軸
70との隙間によって、ウォーム軸70の傾動には支障
がない。
【0021】この発明の操舵補助装置は前記した実施の
形態に限定されるものでなく、例えば各伝達部材81,
82の相対向する周面を六角形断面とすること等、種々
の設計変更を施すことができる。また、前記ジョイント
8は、電動モータ6の出力軸60とウォーム軸70との
連結だけでなく、出力軸60とこの出力軸60によって
回転駆動される各種回転軸用とを連結するジョイントと
しても好適に使用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のジョイン
トによれば、構造簡素にて小型のものであるので、電動
モータの出力軸と回転軸とを少ないスペースで連結する
ことができる。このため、電動モータと回転軸とを備え
る各種装置の小型化及びコストダウンを図ることができ
る。また、前記電動モータの出力軸と回転軸との偏芯及
び傾きを前記弾性体によって吸収もしくは許容すること
ができるので、電動モータの出力軸と回転軸とを調心さ
せる必要がなく、その分、両者の連結が容易となる。し
かも、回転軸が振動した場合でも、この振動を弾性体に
よって減衰させることができるので、操舵フィーリング
が低下するのを防止することができる。
【0023】請求項2記載のジョイントによれば、第1
伝達部材、第2伝達部材及び弾性体が筒体からなるの
で、ジョイントの構造を極めて簡素にすることができ
る。請求項3記載のジョイントによれば、電動モータの
出力軸の回転を、第1伝達部材及び第2伝達部材に形成
した平坦面によって回転軸に容易且つ確実に伝達するこ
とができるとともに、ジョイントの構造をより一層簡素
にすることができる。また、ウォーム軸に対して過大な
負荷が作用した場合に、当該負荷を各伝達部材の平坦面
によって受け止めて、弾性体に過大な負荷がかかるのを
防止することができる。このため、過負荷によって弾性
体が破損するのを防止することができ、ジョイントの耐
久性及び信頼性を高めることができる。
【0024】請求項4記載の操舵補助装置によれば、電
動モータの出力軸とウォーム軸とを、構造が簡素で軸方
向の長さの短いジョイントを用いて連結しているので、
装置の小型化及びコストダウン図ることができる。ま
た、ウォーム軸が振動した場合でも、この振動を弾性体
によって減衰させることができるので、操舵フィーリン
グが低下するのを防止することができる。
【0025】請求項5記載の操舵補助装置によれば、ウ
ォーム軸がウォームホイールへ向けて偏倚可能であるの
で、ジョイントの弾性体によって、電動モータの出力軸
に対してウォーム軸が偏芯及び傾動可能である点と相ま
って、ウォーム軸をウォームホイールへ向けて無理なく
移動させることができる。このため、前記付勢手段によ
ってウォームをウォームホイールの摩耗に追従させて容
易に移動させることができ、ひいてはバックラッシュが
生じるのを容易且つ確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る操舵補助装置の電
動モータ及び減速機構部分を示す断面図である。
【図2】図1のIV−IV線断面図である。
【図3】この発明の操舵補助装置の全体構造を示す断面
図である。
【図4】ジョイントの横断面図である。
【図5】操舵補助装置の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 操舵輪 32 圧縮コイルばね(付勢手段) 6 電動モータ 60 出力軸 7 減速機構 70 ウォーム軸(回転軸) 71 ウォーム 72 ウォームホイール 8 ジョイント 81 第1伝達部材 81a 平坦面 82 第2伝達部材 82a 平坦面 83 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正典 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 金目 茂孝 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA02 CA04 CA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動モータの出力軸に回転軸を一体回転可
    能に連結するジョイントであって、 前記出力軸に一体回転可能に取り付けられる第1伝達部
    材と、 この第1伝達部材を隙間を有して包囲しているととも
    に、前記回転軸を一体回転可能に連結する第2伝達部材
    と、 前記第1伝達部材と第2伝達部材との間に介在し、前記
    第1伝達部材の回転を第2伝達部材に伝達する弾性体と
    を備えることを特徴とするジョイント。
  2. 【請求項2】前記第1伝達部材、第2伝達部材及び弾性
    体が筒体からなる請求項1記載のジョイント。
  3. 【請求項3】前記第1伝達部材の外周及び第2伝達部材
    の内周に互いに対向させた状態で平坦面を形成している
    請求項2記載のジョイント。
  4. 【請求項4】電動モータの回転をウォームが設けられた
    回転軸としてのウォーム軸とこのウォーム軸のウォーム
    に噛み合わせたウォームホイールとを介して操舵軸に伝
    達することにより操舵補助を行う操舵補助装置におい
    て、 前記電動モータの出力軸とウォーム軸とを請求項1から
    請求項3の何れかに記載のジョイントを用いて連結して
    いることを特徴とする操舵補助装置。
  5. 【請求項5】前記ウォーム軸をウォームホイールへ向け
    て偏倚可能に支持し、このウォーム軸を付勢手段によっ
    てウォームホイール方向へ付勢している請求項4記載の
    操舵補助装置。
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