JP2001355700A - 電動パワーステアリング装置の防振構造 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の防振構造

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JP2001355700A
JP2001355700A JP2000179497A JP2000179497A JP2001355700A JP 2001355700 A JP2001355700 A JP 2001355700A JP 2000179497 A JP2000179497 A JP 2000179497A JP 2000179497 A JP2000179497 A JP 2000179497A JP 2001355700 A JP2001355700 A JP 2001355700A
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Junichiro Yanagi
順一郎 柳
Mitsuhiro Yonetani
光博 米谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中の路面の凹凸等に起因するステアリン
グコラムの振動及びギヤの歯打音を有効に低減する。 【解決手段】 ウォームホイール2のハブ21の外周に
弾性体24を介して連結した第一及び第二ギヤ22,2
3の歯22a,23aで、ウォームギヤ41の歯41a
を円周方向両側から挟み込むようにする。このため、走
行中の路面の凹凸に起因して、ステアリングコラム側か
らウォームホイール2へ振動が入力されても、この振動
は弾性体24によって吸収されるので、電動アシストモ
ータの出力軸への加振が有効に抑えられ、噛合部のバッ
クラッシュが解消されるため、歯打音の発生を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の電
動パワーステアリング装置において、走行時の路面の凹
凸等による振動及びギヤの歯打音を低減するための防振
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の電動パワーステアリング装置
は、基本的には図9に示されるような構造を備える。す
なわち、電動パワーステアリング装置100は、ステア
リングホイール101から延びる操舵入力軸102の先
端に、トルクセンサ105により操舵トルクが検出され
るトーションバー103を介して操舵出力軸104が連
結され、この操舵出力軸104に形成されたピニオン
に、左右へ移動することにより車軸の方向を変える操舵
ラック(図示省略)が噛合している。前記操舵出力軸1
04にはウォームホイール108が取り付けられてお
り、このウォームホイール108には、電動アシストモ
ータ106の出力軸に連結されたウォームギヤ107が
噛合されている。
【0003】すなわち、この種の電動パワーステアリン
グ装置100は、運転者がステアリングホイール(ハン
ドル)101を回転させようとする時の操舵トルクによ
って、操舵入力軸102と操舵出力軸104の間に介在
するトーションバー103に捩り変形が与えられると、
その捩りトルクの方向及び大きさが、トルクセンサ10
5により検出され、その検出信号に基づいて、図示され
ていない制御装置により電動アシストモータ106への
電流が制御され、この電動アシストモータ106の出力
軸に連結されたウォームギヤ107と、これに噛合して
いるウォームホイール108からなる減速機構によっ
て、操舵出力軸104に、前記ステアリングホイール1
01による操舵トルクの方向へ補助操舵トルクが与えら
れるようになっている。
【0004】電動パワーステアリング装置100におい
ては、走行中の路面の凹凸等によって、車軸側から操舵
出力軸104、トーションバー103及び操舵入力軸1
02で構成されるステアリングコラムへ振動が伝達され
ると、ウォームホイール108とウォームギヤ107に
よる減速機構を介して、電動アシストモータ106の出
力軸が捩り方向に加振される。そして一般に、ウォーム
ギヤ107は軸径が比較的小さいため、このウォームギ
ヤ107の軸部を捩りばねとし、電動アシストモータ1
06の内部機構をマスとするばね−マス系が捩り方向へ
共振し、この振動が、前記ステアリングコラムを更に加
振するため、ステアリングホイール101が振動した
り、ウォームホイール108とウォームギヤ107の噛
合部に、バックラッシュによる歯打ち音が発生する問題
が指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題に鑑みてなされたもので、その主な技術的課題と
するところは、走行中の路面の凹凸等に起因するステア
リングコラムの振動及びギヤの歯打音を有効に低減し得
る電動パワーステアリング装置の防振構造を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係る電動パワ
ーステアリング装置の防振構造は、電動アシストモータ
により回転されるウォームギヤが、操舵出力軸に装着さ
れたウォームホイールと噛合した構造を備える電動パワ
ーステアリング装置において、前記ウォームホイール
が、ハブの外周に軸方向に並んで同心的かつ捩り変位可
能に配置された互いに同一歯数・同一ピッチの第一及び
第二ギヤと、これら第一及び第二ギヤをその歯の位相が
互いに異なる状態で前記ハブに弾性的に連結する弾性体
とを備え、前記第一及び第二ギヤの歯が前記ウォームギ
ヤの歯を噛合位置で円周方向両側から挟み込むものであ
る。このため、噛合部を介しての振動の伝達を弾性体に
よって吸収し、噛合部のバックラッシュを解消して、歯
打音の発生を有効に防止することができる。
【0007】また、上述した技術的課題を有効に解決す
るための他の手段として、本発明に係る電動パワーステ
アリング装置の防振構造は、電動アシストモータの出力
軸に相対回転が阻止されると共に軸方向移動可能な状態
に係合されたスライダが、中空に形成されたウォーム軸
の端壁部の内周に、スプリングの付勢力によって軸方向
移動可能な状態に螺合され、このスライダに、前記端壁
部に軸方向両側から当接可能なストッパが設けられ、前
記スプリングが、前記スライダを、前記ストッパを前記
端壁部と非接触とする中立位置に向けて付勢してなるも
のである。このため、モータ出力軸の回転が停止した状
態においては、スライダが前記中立位置に保持されるこ
とによって、ウォームギヤから電動アシストモータの出
力軸への捩り振動伝達が遮断されるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る防振構造を
備えた電動パワーステアリング装置の一部を概略的に示
すもので、参照符号1はステアリングコラムの操舵出力
軸、2はこの操舵出力軸1に取り付けられたウォームホ
イール、3は電動アシストモータ、4はこの電動アシス
トモータ3の出力軸に連結され軸心が前記操舵出力軸1
と直角に延びるウォーム軸である。このウォーム軸4の
外周に形成されたウォームギヤ41は、前記ウォームホ
イール2と噛合している。本発明に係る防振構造の第一
の実施形態においては、前記ウォームホイール2は、操
舵出力軸1に固定された円盤状のハブ21と、このハブ
21の外周に配置された第一及び第二ギヤ22,23
と、これら第一及び第二ギヤ22,23を前記ハブ21
の外周面に弾性的に連結する弾性体24とを備える。
【0009】図2及び図3に一層明確に示されるよう
に、第一及び第二ギヤ22,23は、互いに同一歯数・
同一ピッチであって、ハブ21の外周に、軸方向に並ん
で同心的かつ捩り変位可能に配置されている。よく知ら
れているように、前記ウォームギヤ41の歯41aは、
螺旋状に延びるものであるため、このウォームギヤ41
と噛合する前記第一及び第二ギヤ22,23の歯22
a,23aは、歯面が円周方向に対して前記ウォームギ
ヤ41の歯41aと対応する角度で傾斜しており、ウォ
ームギヤ41の歯41aは、前記第一及び第二ギヤ2
2,23の歯22a,23aに跨って噛合されるように
なっている。
【0010】弾性体24は、エラストマ(ゴム又はゴム
状弾性材料)で成形されたものであって、ハブ21の外
周面と第一及び第二ギヤ22,23との間に加硫接着に
より接合されている。また、第一及び第二ギヤ22,2
3は、その歯22a,23aの位相が互いに異なる状態
で、前記弾性体24に接合されており、この位相ずれの
大きさは、ウォームギヤ41に噛合させない自由状態で
は、ウォームギヤ41の歯41aと第一及び第二ギヤ2
2,23の歯22a,23aとの円周方向隙間よりも適
宜大きく設定されている。このため、ウォームギヤ41
との噛合部においては、このウォームギヤ41の歯41
aを円周方向両側から挟み込むように噛合するものであ
る。
【0011】上記構成を備える電動パワーステアリング
装置の防振構造によれば、例えば走行中の路面の凹凸等
によって、車軸側から操舵出力軸1を介してウォームホ
イール2に捩り振動が入力されても、ウォームギヤ41
へのこの振動の伝達が、弾性体24によって吸収される
ので、電動アシストモータ3の出力軸への加振が抑えら
れる。このため、ウォーム軸4を捩りばねとし、電動ア
シストモータ3の内部機構をマスとするばね−マス系の
共振や、これによるステアリングコラムへの更なる加振
を、有効に抑制することができる。
【0012】また、ウォームギヤ41とウォームホイー
ル2の噛合部では、電動アシストモータ3によって回転
されるウォームギヤ41の歯41aが、第一及び第二ギ
ヤ22,23の歯22a,23aを円周方向両側へ変位
させるように介入し、これによって、弾性体24が捩り
変形を受ける。したがって、図3に示されるように、第
一及び第二ギヤ22,23の歯22a,23aが、弾性
体24の復帰力によって、ウォームギヤ41の歯41a
に、円周方向両側から挟み込むように噛合することにな
る。このため、噛合部のバックラッシュが解消され、歯
打音の発生を低減又は防止することができる。
【0013】更に、この実施形態による防振構造は、ウ
ォームホイール2のハブ21に、第一及び第二ギヤ2
2,23をエラストマからなる弾性体24で連結した簡
素な構造であるため、低コストで所要の防振効果を実現
することができる。
【0014】次に図4は、本発明に係る電動パワーステ
アリング装置の防振構造の好ましい第二の実施形態を示
すもので、上記第一の実施形態と異なるところは、第一
及び第二ギヤ22,23を、その歯22a,23aの位
相が互いに異なる状態でハブ21に弾性的に連結する弾
性体24が、前記ハブ21の外周面に適当な締め代をも
って圧入嵌着された一対の金属環25,26と、第一及
び第二ギヤ22,23との間にそれぞれ加硫接着されて
いる点にある。
【0015】詳しくは、金属環25,26は、それぞれ
内周筒部25a,26a及び鍔部25b,26bからな
る略L字形の断面形状を呈し、前記鍔部25b,26b
がハブ21の両端面と面位置になるように、ハブ21の
外周面に互いに対称に嵌着されている。また、弾性体2
4は、第一ギヤ22と金属環25の間に加硫接着された
部分24Aと、第二ギヤ23と金属環26の間に加硫接
着された部分24Bに分離しており、それぞれ、第一及
び第二ギヤ22,23と金属環25,26の対向周面間
から、この金属環25,26の鍔部25b,26bとの
対向端面間にかけて延びる、略L字形の断面形状を呈す
る。
【0016】その他の部分は、先に説明した図1と基本
的に同様に構成されているため、同一符号を付して、説
明を省略する。
【0017】この実施形態によれば、先に説明した第一
の実施形態と同様の効果を実現するものであるが、特
に、ウォームホイール2が、弾性体24A,24Bを第
一及び第二ギヤ22,23と金属環25,26の間に加
硫接着した後、金属環25,26をハブ21の外周面に
圧入嵌着して組み立てられるため、その過程で、金属環
25,26の内周筒部25a,26aが拡径されること
によって、成形後の収縮に起因する弾性体24A,24
Bの内部引張応力が緩和又は解消され、その耐久性を向
上させることができる。また、第一及び第二ギヤ22,
23の歯22a,23aの位相差は、金属環25,26
をハブ21の外周面に圧入嵌着する際に、任意に設定す
ることができる。
【0018】次に図5は、本発明に係る電動パワーステ
アリング装置の防振構造の第三の実施形態を示すもの
で、図中の参照符号5は、先に説明した図1に示される
電動アシストモータ3の出力軸(以下、モータ出力軸と
いう)、参照符号6は、このモータ出力軸5に外挿され
たスライダである。スライダ6は、モータ出力軸5にキ
ー又はスプライン51によって軸方向移動可能に係合さ
れ、このモータ出力軸5と共に回転するようになってい
る。
【0019】スライダ6は、ウォーム軸4におけるモー
タ側の端壁部42の内周面と螺合している。詳しくは、
スライダ6の外周面には雄螺子部61が形成され、一
方、外周面にウォームギヤ41が形成されたウォーム軸
4は中空であって、その端壁部42の内周面には雌螺子
部43が形成されており、前記スライダ6は、この端壁
部42に挿入されると共に、前記雄螺子部61と雌螺子
部43同士で螺合している。そして、モータ出力軸5の
先端部は、前記スライダ6を介してウォーム軸4の中空
部内に挿入された状態にある。
【0020】モータ出力軸5には、その先端部と軸方向
所定位置に、鍔状の一対のスプリング保持部52,53
が形成されている。このスプリング保持部52,53間
の距離は、スライダ6の軸方向長さよりも長く、ウォー
ム軸4の端壁部42は、スプリング保持部52,53間
の距離の中間位置にある。
【0021】スライダ6の軸方向両端には鍔状のストッ
パ62,63が形成されており、モータ出力軸5に形成
されたスプリング保持部52,53は、このストッパ6
2,63の軸方向両側に位置している。また、一方のス
プリング保持部52とストッパ62の対向距離Lと他
方のスプリング保持部53とストッパ63の対向距離L
の和は、ウォーム軸4の端壁部42の内側面42aと
一方のストッパ62の対向距離Lと前記端壁部42の
外側面42bと他方のストッパ63の対向距離Lの和
よりも大きい(L+L>L+L)。
【0022】スプリング保持部52,53とストッパ6
2,63の間には、それぞれエラストマからなる筒状の
スプリング7A,7Bが介装されている。また、ウォー
ム軸4の端壁部42に形成された雌螺子部43と、これ
に螺合したスライダ6の雄螺子部61は、スプリング7
A又は7Bの付勢力によってスライダ6が軸方向へ移動
可能となるように、リード(螺子の1回転で軸方向へ動
く距離)が大きく設定されている。
【0023】以上の構成において、図6に示されるよう
に、モータ出力軸5が矢印R方向へ回転した場合は、
このモータ出力軸5と共に回転されるスライダ6が、雄
螺子部61と雌螺子部43の螺合による螺子推進力によ
って、ウォーム軸4の中空部内へ向けて、スプリング7
Aを圧縮しながら軸方向移動する。そして、この軸方向
移動によってスライダ6のストッパ63がウォーム軸4
の端壁部42の外側面42bと当接した時点で、モータ
出力軸5のR方向の駆動トルクがスライダ6からウォ
ーム軸4へ伝達され、ウォームギヤ41とウォームホイ
ールの噛合部を介して、補助操舵トルクとしてステアリ
ングコラムに与えられる。
【0024】次に、図7に示されるように、モータ出力
軸5が矢印R方向へ回転した場合は、このモータ出力
軸5と共に回転されるスライダ6が、雄螺子部61と雌
螺子部43の螺合による螺子推進力によって、ウォーム
軸4の外側(モータ側)へ向けて、スプリング7Bを圧
縮しながら軸方向移動する。そして、この軸方向移動に
よってスライダ6のストッパ62がウォーム軸4の端壁
部42の内側面42aと当接した時点で、モータ出力軸
5のR方向の駆動トルクがスライダ6からウォーム軸
4へ伝達され、ウォームギヤ41とウォームホイールの
噛合部を介して、補助操舵トルクとしてステアリングコ
ラムに与えられる。
【0025】また、モータ出力軸5の回転が停止した場
合は、図8に示されるように、スライダ6は、スプリン
グ7A又は7Bの付勢力によって、ストッパ62,63
がウォーム軸4の端壁部42と非接触となる中立位置に
保持される。例えば、図6に示された状態から、モータ
出力軸5の回転が停止した場合は、L−Lの長さに
圧縮されたスプリング7Aの反発力によって、スライダ
6は、ある程度の回転を伴いながら前記中立位置へ押し
戻される。したがって、車両走行中の路面の凹凸等に起
因する捩り振動がウォーム軸4に入力されても、この捩
り振動によるトルクは、雄螺子部61と雌螺子部43の
螺合部においてスライダ6の軸方向変位に変換され、モ
ータ出力軸5には殆ど伝達されない。
【0026】また、上述のように、ウォーム軸4に捩り
振動が入力されることに伴うスライダ6の軸方向変位
は、その両側に存在するスプリング7A,7Bの変形を
伴って行われる。そして、このスプリング7A,7Bを
形成しているエラストマは、変形を受けることによって
内部摩擦による減衰を生じるので、適度な振動減衰効果
が得られる。
【0027】更に、この実施形態による防振構造は、ス
ライダ6と、これを付勢するエラストマからなるスプリ
ング7A,7Bによる簡素な構造であるため、低コスト
で所要の防振効果を実現することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る電動パワーステ
アリング装置の防振構造によれば、ウォームホイールの
ハブの外周に弾性体を介して連結した第一及び第二ギヤ
の歯で、ウォームギヤの歯を円周方向両側から挟み込む
ようにしたため、走行中の路面の凹凸に起因して、ステ
アリングコラム側からウォームホイールへ振動が入力さ
れても、この振動は弾性体によって吸収されるので、電
動アシストモータの出力軸への加振が有効に抑えられ、
しかも噛合部のバックラッシュが解消されるため、歯打
音の発生を防止することができる。
【0029】また、本発明の請求項2に係る電動パワー
ステアリング装置の防振構造によれば、モータ出力軸の
回転が停止した状態においては、モータ出力軸とウォー
ム軸の間に介在するスライダが、スプリングによって、
トルクの伝達を遮断する中立位置に保持されるので、走
行中の路面の凹凸等に起因する捩り振動がウォームホイ
ールからウォーム軸に入力されても、この捩り振動によ
るトルクは、モータ出力軸には殆ど伝達されず、したが
って、電動アシストモータの出力軸への加振が有効に抑
えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の防
振構造の第一の実施形態を適用した電動パワーステアリ
ング装置の一部を概略的に示す説明図である。
【図2】上記第一の実施形態を、ウォームホイールとウ
ォームギヤとの噛合部の断面で示す説明図である。
【図3】上記第一の実施形態におけるウォームホイール
とウォームギヤとの噛合状態を示す説明図である。
【図4】本発明に係る電動パワーステアリング装置の防
振構造の第二の実施形態を、ウォームホイールとウォー
ムギヤとの噛合部の断面で示す説明図である。
【図5】本発明に係る電動パワーステアリング装置の防
振構造の第三の実施形態を、ウォーム軸の軸心を通る平
面で切断して示す断面図である。
【図6】上記第三の実施形態において、モータ出力軸が
R1方向へ回転した場合の動作を示す説明図である。
【図7】上記第三の実施形態において、モータ出力軸が
R2方向へ回転した場合の動作を示す説明図である。
【図8】上記第三の実施形態において、モータ出力軸が
停止した場合の動作を示す説明図である。
【図9】車両の電動パワーステアリング装置の概略構造
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 操舵出力軸 2 ウォームホイール 21 ハブ 22 第一ギヤ 22a,23a,41a 歯 23 第二ギヤ 24,24A,24B 弾性体 25,26 金属環 25a,26a 内周筒部 25b,26b 鍔部 3 電動アシストモータ 4 ウォーム軸 41 ウォームギヤ 42 端壁部 43 雌螺子部 5 モータ出力軸(出力軸) 51 キー又はスプライン 52,53 スプリング保持部 6 スライダ 61 雄螺子部 62,63 ストッパ 7A,7B スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米谷 光博 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会 社内 Fターム(参考) 3D033 CA04 3J030 AB02 AB04 BA03 BB16 BD06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動アシストモータ(3)により回転さ
    れるウォームギヤ(41)が、操舵出力軸(1)に装着
    されたウォームホイール(2)と噛合した構造を備える
    電動パワーステアリング装置において、 前記ウォームホイール(2)が、 ハブ(21)の外周に軸方向に並んで同心的かつ捩り変
    位可能に配置された互いに同一歯数かつ同一ピッチの第
    一及び第二ギヤ(22,23)と、 これら第一及び第二ギヤ(22,23)をその歯(22
    a,23a)の位相が互いに異なる状態で前記ハブ(2
    1)に弾性的に連結する弾性体(24)とを備え、 前記第一及び第二ギヤ(22,23)の歯(22a,2
    3a)が前記ウォームギヤ(41)の歯(41a)を噛
    合位置で円周方向両側から挟み込むことを特徴とする電
    動パワーステアリング装置の防振構造。
  2. 【請求項2】 電動アシストモータにより回転されるウ
    ォーム軸(4)に形成されたウォームギヤ(41)が、
    操舵出力軸に装着されたウォームホイール(2)と噛合
    した構造を備える電動パワーステアリング装置におい
    て、 前記電動アシストモータの出力軸(5)に相対回転が阻
    止されると共に軸方向移動可能な状態に係合されたスラ
    イダ(6)が、中空に形成された前記ウォーム軸(4)
    の端壁部(42)の内周に、スプリング(7A,7B)
    の付勢力によって軸方向移動可能な状態に螺合され、 このスライダ(6)に、前記端壁部(42)に軸方向両
    側から当接可能なストッパ(62,63)が設けられ、 前記スプリング(7A,7B)が、前記スライダ(6)
    を、前記ストッパ(62,63)を前記端壁部(42)
    と非接触とする中立位置に向けて付勢してなることを特
    徴とする電動パワーステアリング装置の防振構造。
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Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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