JP2006290110A - 剛性可変スタビライザ - Google Patents

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幸司 檜尾
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Abstract

【課題】限られたレイアウト空間であっても、ねじり剛性の調整幅を大きくすることができる剛性可変スタビライザを提供する。
【解決手段】一対のスタビ本体10a,10bの連結部のねじり剛性が可変可能なねじり剛性可変手段12と、このねじり剛性可変手段のねじり剛性を調整する調整手段とを備えている。ねじり剛性可変手段は、スタビ本体10aの端部に固定されている外筒部材14と、スタビ本体10bの端部に固定されている軸部材16と、軸方向に移動自在となるように外筒部材及び軸部材の間に配置した内筒部材18と、内筒部材の軸方向一端側の外周に設けられている第1トルク伝達部26aと、内筒部材の軸方向一端側から他端側までの内周に連続して設けられている第2トルク伝達部24aと、内筒部材を軸方向に移動させるトルク伝達経路変更手段20,28とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両幅方向に延在しているスタビ本体のねじり剛性を可変とする剛性可変スタビライザに関する。
ロール角を抑える必要のある旋回走行時には、ねじり剛性を大きくしてアンチロール効果を高め、悪路等の走行時には、ねじり剛性を小さくして乗り心地を向上させるようにした剛性可変スタビライザが種々提案されている。
例えば特許文献1に記載されている剛性可変スタビライザは、左右の車輪を支持する車輪側部材に連結している一対の連結部から車幅方向に延在しているスタビライザバーのねじれ部の径方向外方に、一方の端部がねじれ部に固着し、他方の端部がねじれ部に相対回転自在としたパイプを配置している。また、このパイプ内に、ねじれ部及びパイプに相対回転不可能であり、且つ軸線方向に移動可能に係合するピストンを配置してパイプ内を2つの流体室に区画している。そして、パイプの一方の端部とピストンとの間に区画された一方の流体室に圧力流体を供給すると、ピストンはパイプの他方の端部に向けて移動し、剛性に寄与するパイプの長さが長くなってねじり剛性が増大する。逆に、パイプの他方の端部とピストンとの間に区画された他方の流体室に圧力流体を供給すると、剛性に寄与するパイプの長さが短くなってねじり剛性が減少する。
特公平7−84125号公報
ところで、特許文献1の剛性可変スタビライザは、パイプの長さがねじり剛性の調整幅となっているが、レイアウト上、パイプの長さには制約がある。したがって、特許文献1の剛性可変スタビライザは、ねじり剛性の調整幅を大きくすることができない。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、限られたレイアウト空間であっても、ねじり剛性の調整幅を大きくすることができる剛性可変スタビライザを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る剛性可変スタビライザは、左右の車輪と車体側部材とを連結する車輪側部材にそれぞれ連結した一対のスタビ連結部と、これら一対のスタビ連結部から車幅方向の内側に向けて延在している一対のスタビ本体と、これら一対のスタビ本体の連結部のねじり剛性が可変可能なねじり剛性可変手段と、このねじり剛性可変手段のねじり剛性を調整する調整手段とを備え、前記ねじり剛性可変手段は、前記一対のスタビ本体の一方の端部に固定されている外筒部材と、前記一対のスタビ本体の他方の端部に固定され、前記外筒部材内に位置するように配置した軸部材と、軸方向に移動自在となるように前記外筒部材及び前記軸部材の間に配置した内筒部材と、この内筒部材の軸方向一端側の外周に設けられ、前記外筒部材の内周との係合により前記内筒部材及び前記外筒部材間のトルク伝達を行なう第1トルク伝達部と、前記内筒部材の軸方向一端側から他端側までの内周に連続して設けられ、前記軸部材の外周との係合により前記内筒部材及び前記軸部材間のトルク伝達を行なう第2トルク伝達部と、前記内筒部材を軸方向に移動させることで、前記第1トルク伝達部に係合する前記外筒部材の係合位置と前記第2トルク伝達部に係合する前記軸部材の係合位置との間のトルク伝達経路の長さを変更するトルク伝達経路変更手段と、を備えている。
本発明の剛性可変スタビライザによると、外筒部材及び軸部材との間で軸方向に移動することでねじり剛性に関与するトルク伝達経路の長さが変化する内筒部材をねじり剛性の調整部材としているので、限られたレイアウト空間であっても、ねじり剛性の調整幅を大きくすることができる。
以下、本発明に係る剛性可変スタビライザの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態の剛性可変スタビライザ2を示すものであり、左右の車輪4a,4bを支持する車輪側部材6a,6bにそれぞれ連結されている一対のスタビ連結部8a,8bと、これら一対のスタビ連結部8a,8bから車幅方向の内側に向けて延在している一対のスタビ本体10a,10bと、これら一対のスタビ本体10a,10bの連結位置に設けたねじり剛性可変部12と、このねじり剛性可変部12の制御を行なう制御弁30とを備えている。
ねじり剛性可変部12は、図2に示すように、一方のスタビ本体10aの端部に固定されている外筒部材14と、外筒部材14の開口部14bから外筒部材14内に挿入した他方のスタビ本体10bの端部に固定されている軸部材16と、外筒部材14及び軸部材16の間に同軸に配置されている内筒部材18と、外筒部材14内に軸方向に移動自在に配置されながら内筒部材18に連結しているピストン20と、他方のスタビ本体10bにラジアル玉軸受22を介して回転自在に支持されながら外筒部材14の開口部14bを閉塞している閉塞部材23とを備えている。
内筒部材18は、ピストン20と連結部材23を介して連結されている小径筒部24と、小径筒部24より軸方向の寸法が短く、この小径筒部24の一端側(図2の右側)に一体に設けられている大径筒部26とで構成されている。そして、大径筒部26の外周面にスプライン26aが形成されており、小径筒部24の内周面にスプライン24aが形成されている。
また、外筒部材14の開口14b側の内周面にスプライン14aが形成されており、このスプライン14aが、内筒部材18の大径筒部26の外周面に形成したスプライン26aとスプライン係合している。軸部材16の外周面にスプライン16aが形成されており、このスプライン16aが、内筒部材18の小径筒部24の内周面に形成したスプライン24aとスプライン係合している。なお、スプライン14a及びスプライン26aのスプライン係合とは、外筒部材14及び内筒部材18の相対回転が不可能であり、互いの部材の軸方向の相対移動を可能とした係合である。また、スプライン16a及びスプライン24aの係合とは、軸部材16及び内筒部材18の相対回転が不可能であり、互いの部材の軸方向の相対移動を可能とした係合である。
そして、外筒部材14内に配置したピストン20により流体室28が画成されており、この流体室28への作動油の出し入れ制御を制御弁30が行なっている。
制御弁30は、図1に示すように、油圧式パワーステアリング装置32の油圧発生回路36に接続している。油圧式のパワーステアリング装置32は、ステアリングホイール32の転舵角に応じた操舵補助力がパワーシリンダ34で発生するように、油圧発生回路36からパワーシリンダ34への油圧供給制御を行なう装置であるが、制御弁30は、油圧発生回路36で発生するステアリングホイール32の転舵角に応じた油圧によって制御される。
すなわち、制御弁30は、図3に示すように、互いに並列に配置された第1シリンダ32及び第2シリンダ34と、これら第1及び第2シリンダ32,34内をそれぞれ摺動する第1ピストン36及び第2ピストン38と、これら第1ピストン36及び第2ピストン38が同一方向に同一ストロークで摺動するように、第1ピストン36及び第2ピストン38を一体化している連結ピストンロッド40とを備えている。そして、ステアリングホイール32の転舵角に応じた油圧が油圧発生回路36で発生し、第1シリンダ32のシリンダ室32aに油圧発生回路36の作動油が出入りすると同時に、連結ピストンロッド40が第1シリンダ32のシリンダ室32a内及び第2シリンダ34のシリンダ室32a内を移動し、第2シリンダ34のシリンダ室34aとねじり剛性可変部12の流体室28との間で作動油の出入りが行なわれるようになっている。
ここで、本実施形態の制御弁30及び油圧発生回路36が本発明の調整手段に相当し、外筒部材14内に配置したピストン20及び流体室28が本発明のねじり剛性可変手段に相当し、内筒部材18の外周面に形成したスプライン26aが本発明の第1トルク伝達部に相当し、小径筒部24の内周面に形成したスプライン24aが第2トルク伝達部に相当する。
次に、本実施形態の動作について、図面を参照しながら説明する。
車両走行中にステアリングホイール32の転舵角が大きくなると、転舵角に応じた操舵補助力がパワーシリンダ34で発生するように油圧発生回路36の作動油圧が所定圧まで上昇する。この上昇した作動油の一部が、制御弁30の第1シリンダ32のシリンダ室32a内に流れ、このシリンダ室32a及び第2シリンダ34のシリンダ34a内に配置されている連結ピストンロッド40が、シリンダ室32a及びシリンダ室34aの容積を増大する方向(図3の右側)に移動していく。
連結ピストンロッド40の移動によりシリンダ室34aの容積が増大すると、流体室28内の作動油が制御弁34のシリンダ34aに流れていき、ねじり剛性可変部12は、図4に示すように、流体室28の容積減少によってピストン20が図の左側に移動していく。ピストン20が移動すると、ピストン20に連結している内筒部材18も移動していき、図4に示すように、外筒部材14のスプライン14a及び内筒部材18の大径筒部26のスプライン26aがスプライン係合している部分と、軸部材16のスプライン16a及び内筒部材18の小径筒部24のスプライン24aがスプライン係合している部分との軸方向の長さが短くなる。
このように、外筒部材14及び内筒部材16の大径筒部26のスプライン係合している部分と、軸部材16及び内筒部材18の小径筒部24のスプライン係合している部分との軸方向の長さが短くなると、外筒部材14、軸部材16及び内筒部材18を介して連結している一対のスタビ本体10a,10bのトルク伝達経路が短くなるので(図4の太線で示す経路)、ねじり剛性可変部12のねじり剛性が大きく設定される。
したがって、ステアリングホイール32の転舵角を大きくして車両が旋回走行し、横加速度の増大によって車両のロール角が大きくなろうとする際に、剛性可変スタビライザ2のねじり剛性可変部12によりねじり剛性が大きく設定されるので、旋回走行時の車両ロール角を抑制し、操縦安定性を高めることができる。
一方、車両走行中にステアリングホイール32の転舵角が小さくなると、油圧発生回路36で発生する作動油圧が低下する。この油圧発生回路36の作動油圧が低下すると、制御弁30の第1シリンダ32のシリンダ室32a内の作動油が油圧発生回路36側に流れていき、連結ピストンロッド40が、シリンダ室32a及びシリンダ室34aの容積を減少させる方向(図3の左側)に移動していく。
連結ピストンロッド40の移動によりシリンダ室34aの容積が減少すると、ねじり剛性可変部12の流体室28内にシリンダ室34aの作動油が流れていき、図5に示すように、流体室28の容積増大によってピストン20が図の右側に移動していく。ピストン20が移動すると、ピストン20に連結している内筒部材18も移動していき、外筒部材14のスプライン14a及び内筒部材18の大径筒部26のスプライン26aがスプライン係合している部分と、軸部材16のスプライン16a及び内筒部材18の小径筒部24のスプライン24aがスプライン係合している部分との軸方向の長さが長くなる。
このように、外筒部材14及び内筒部材16の大径筒部26のスプライン係合している部分と、軸部材16及び内筒部材18の小径筒部24のスプライン係合している部分との軸方向の長さが長くなると、外筒部材14、軸部材16及び内筒部材18を介して連結している一対のスタビ本体10a,10bのトルク伝達経路が長くなるので(図5の太線で示す経路)、ねじり剛性可変部12のねじり剛性が小さく設定される。
したがって、ステアリングホイール32の転舵角が小さいときには、剛性可変スタビライザ2のねじり剛性可変部12のねじり剛性が小さく設定されるので、凹凸路等の不整地路を走行する場合であっても車内の乗員にゴツゴツ感を与えず、乗り心を向上させることができる。
このように、本実施形態の剛性可変スタビライザ2は、外筒部材14及び軸部材16との間で軸方向に移動することでねじり剛性に関与する長さが変化する内筒部材16をねじり剛性の調整部材としているので、限られたレイアウト空間であっても、ねじり剛性の調整幅を大きくすることができる。
また、ねじり剛性可変部12に配置されている内筒部材18は、油圧式パワーステアリング装置32の油圧発生回路36で発生するステアリングホイール32の転舵角に応じた油圧によって軸方向移動が制御されており、ステアリングホイール32の転舵角が大きいときには、外筒部材14と軸部材16とのスプライン係合している部分の軸方向の長さを短くすることでねじり剛性可変部12のねじり剛性を大きく設定し、ステアリングホイール32の転舵角が小さいときには、外筒部材14と軸部材16とのスプライン係合している部分の軸方向の長さを長くすることでねじり剛性可変部12のねじり剛性を小さく設定しているので、旋回走行時の車両ロール角を抑制し操縦安定性を高めることができるとともに、凹凸路等の不整地路を走行する場合であっても車内の乗員にゴツゴツ感を与えず、乗り心を向上させることができる。
次に、図6から図8に示すものは、ねじり剛性可変部の第2実施形態を示すものである。なお、図1から図5で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のねじり剛性可変部40は、図6に示すように、外筒部材14と軸部材16との間に、互いに径が異なる第1〜第3内筒部材42,44,46が配置されている。
第1内筒部材42は、内周面の略全域にスプライン44aを形成した小径筒部44と、この小径筒部44より軸方向の寸法が短く、小径筒部44の一端側(右側)に一体に設けられ、外周面にスプライン46aを形成した大径筒部46とで構成されており、小径筒部44のスプライン44aが、軸部材16のスプライン16aとスプライン係合している。
第2内筒部材44は、第1内筒部材42の大径筒部46と同一の外径寸法であり、内周面の略全域にスプライン48aを形成した小径筒部48と、この小径筒部48より軸方向の寸法が短く、小径筒部48の他端側(左側)に一体に設けられ、外周面にスプライン50aを形成した大径筒部50とで構成されており、小径筒部48のスプライン48aが、第1内筒部材42の大径筒部46の外周面に形成したスプライン46aと係合している。
そして、この第2内筒部材44は、小径筒部44の一端側(右側)が閉塞部材23の内周面側に係合することで軸方向の移動が規制されている。
また、第3内筒部材46は、第2内筒部材44の大径筒部50と同一外径寸法であり、内周面の略全域にスプライン52aを形成した小径筒部52と、この小径筒部52より軸方向の寸法が短く、小径筒部52の一端側(右側)に一体に設けられ、外周にスプライン54aを形成した大径筒部54とで構成されており、小径筒部52のスプライン52aが、第2内筒部材44の大径筒部50のスプライン50aと係合し、大径筒部54のスプライン54aが、外筒部材14の内周面に形成したスプライン14aに係合している。
本実施形態のねじり剛性可変部40によると、図6に示すように、流体室28の容積減少によってピストン20が図の左側に移動していくと、ピストン20に連結している第1内筒部材44及び第3内筒部材46も左側に移動していき、軸部材16から外筒部材14までの第1〜第3内筒部材42,44,46間のスプライン係合している部分の軸方向の長さが短くなるので、一対のスタビ本体10a,10bのトルク伝達経路が短くなり(図6の太線で示す経路)、ねじり剛性可変部40のねじり剛性が大きく設定される。
また、図7に示すように、流体室28の容積増大によってピストン20が右側に移動していくと、第1内筒部材44及び第3内筒部材46も右側に移動していく。このとき、軸部材16から外筒部材14までの第1〜第3内筒部材42,44,46間のスプライン係合している部分は軸方向の長さが長くなり、図8に示すものと等価となる。これにより、一対のスタビ本体10a,10bのトルク伝達経路が長くなり(図7の太線で示す経路)、ねじり剛性可変部40のねじり剛性が小さく設定される。
したがって、本実施形態のねじり剛性可変部40によると、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、外筒部材14及び軸部材16との間に配置した第1〜第3内筒部材42,44,46が互いに軸方向に相対移動し、ねじり剛性に関与する長さが大きく変化するので、ねじり剛性の調整幅をさらに大きくすることができる。
次に、図9及び図10に示すものは、本発明に係る第3実施形態の剛性可変スタビライザ50を示すものである。本実施形態も、前述した図1から図8で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態は、一対のスタビ本体10a,10bの連結位置に設けたねじり剛性可変部60と、車両の旋回状態を検出する横加速度センサ62と、車輪4a,4bの回転数を検出する回転センサ64a,64bと、横加速度センサ62、回転センサ64a,64bの検出結果に基づいてねじり剛性可変部60を制御する制御装置66とを備えている。
ねじり剛性可変部60は、図10に示すように、外筒部材14の内部にリニアモータ68を配置しており、このリニアモータ68でピストン20を移動させている。
リニアモータ68は、外筒部材14の内周面に配置した環状のコイルユニット68aと、コイルユニット68aに対向しながら軸方向に移動可能に配置されている磁石ユニット68bとを備えており、制御装置66からドライバ(図示せず)に制御信号が入力することで、リニアモータの駆動制御が行なわれる。
制御装置66は、横加速度センサ62の検出結果に基づいて車両の旋回状態を判断する。また、回転センサ64a,64bの検出結果に基づいて車両の加速状態を判断する。
制御装置66は、車両が旋回していると判断したときには、ピストン20が図の左側に移動するようにリニアモータ68のドライバに制御信号を出力し、図6で示した太線の経路のように一対のスタビ本体10a,10bのトルク伝達経路を短くすることで、ねじり剛性可変部60のねじり剛性を大きく設定する。また、車両が直進で走行していると判断したときには、ピストン20が図の右側に移動するようにリニアモータ68のドライバに制御信号を出力し、図7で示した太線の経路のように一対のスタビ本体10a,10bのトルク伝達経路を長くすることで、ねじり剛性可変部60のねじり剛性を小さく設定する。
ここで、本実施形態の制御装置66が本発明の調整手段に相当し、外筒部材14内に配置したリニアモータ68及びピストン20が本発明のねじり剛性可変手段に相当する。
したがって、本実施形態の剛性可変スタビライザ50は、前述した第1及び第2実施形態と同様の効果を奏することができるとともに、ねじり剛性可変部60の第1〜第3内筒部材42,44,46の軸方向の相対移動をリニアモータ68で行なっているので、軽量で小型のねじり剛性可変部60を得ることができる。
本発明に係る第1実施形態の剛性可変スタビライザを示す図である。 第1実施形態の剛性可変スタビライザを構成しているねじり剛性可変部の構造を示す図である。 第1実施形態の調整手段を構成する制御弁の構造を示す図である。 車両が旋回走行しているときの第1実施形態のねじり剛性可変部の状態を示す図である。 車両が直線走行しているときの第1実施形態のねじり剛性可変部の状態を示す図である。 車両が旋回走行しているときの第2実施形態のねじり剛性可変部の状態を示す図である。 車両が直線走行しているときの第2実施形態のねじり剛性可変部の状態を示す図である。 車両が直線走行しているときの第2実施形態のねじり剛性可変部の状態を模式的に示した図である。 本発明に係る第3実施形態の剛性可変スタビライザを示す図である。 第3実施形態の剛性可変スタビライザを構成しているねじり剛性可変部の構造を示す図である。
符号の説明
2,50 剛性可変スタビライザ
4a,4b 車輪
6a,6b 車輪側部材
8a,8b スタビ連結部
10a,10b スタビ本体
12,40,60 ねじり剛性可変部
14 外筒部材
14a スプライン
16 軸部材
16a スプライン
18 内筒部材
20 ピストン
24 内筒部材の小径筒部
24a スプライン
26 内筒部材の大径筒部
26a スプライン
30 制御弁
42 第1内筒部材
44 第2内筒部材
46 第3内筒部材
62 横加速度センサ
64a,64b 回転センサ
66 制御装置

Claims (5)

  1. 左右の車輪と車体側部材とを連結する車輪側部材にそれぞれ連結した一対のスタビ連結部と、これら一対のスタビ連結部から車幅方向の内側に向けて延在している一対のスタビ本体と、これら一対のスタビ本体の連結部のねじり剛性が可変可能なねじり剛性可変手段と、このねじり剛性可変手段のねじり剛性を調整する調整手段とを備え、
    前記ねじり剛性可変手段は、前記一対のスタビ本体の一方の端部に固定されている外筒部材と、前記一対のスタビ本体の他方の端部に固定され、前記外筒部材内に位置するように配置した軸部材と、軸方向に移動自在となるように前記外筒部材及び前記軸部材の間に配置した内筒部材と、この内筒部材の軸方向一端側の外周に設けられ、前記外筒部材の内周との係合により前記内筒部材及び前記外筒部材間のトルク伝達を行なう第1トルク伝達部と、前記内筒部材の軸方向一端側から他端側までの内周に連続して設けられ、前記軸部材の外周との係合により前記内筒部材及び前記軸部材間のトルク伝達を行なう第2トルク伝達部と、前記内筒部材を軸方向に移動させることで、前記第1トルク伝達部に係合する前記外筒部材の係合位置と前記第2トルク伝達部に係合する前記軸部材の係合位置との間のトルク伝達経路の長さを変更するトルク伝達経路変更手段と、を備えていることを特徴とする剛性可変スタビライザ。
  2. 前記内筒部材を、直径が異なる部材として同軸に配置し、互いが相対回転不可能であり、且つ軸方向に相対移動可能となるように、内周面及び外周面同士が係合している少なくとも2個以上の内筒部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の剛性可変スタビライザ。
  3. 前記調整手段は、前記外筒部材内に流体の出し入れを行なうことで前記内筒部材を軸方向に移動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の剛性可変スタビライザ。
  4. 前記調整手段は、パワーステアリング装置で発生する制御油圧を前記流体として使用することを特徴とする請求項3記載の剛性可変スタビライザ。
  5. 前記調整手段は、前記外筒部材内に配置したニリアモータを駆動することで前記内筒部材を軸方向に移動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の剛性可変スタビライザ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115962A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Jtekt Corp 可変剛性スタビライザ装置
CN114348115A (zh) * 2022-02-17 2022-04-15 一汽解放汽车有限公司 一种变刚度横梁及车架总成

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