JPH10100927A - ステアリングギヤボックス - Google Patents

ステアリングギヤボックス

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JPH10100927A
JPH10100927A JP26077296A JP26077296A JPH10100927A JP H10100927 A JPH10100927 A JP H10100927A JP 26077296 A JP26077296 A JP 26077296A JP 26077296 A JP26077296 A JP 26077296A JP H10100927 A JPH10100927 A JP H10100927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
weight
gear box
flutter
vibration
Prior art date
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Pending
Application number
JP26077296A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Sano
誠治 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP26077296A priority Critical patent/JPH10100927A/ja
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】直進走行時のステアリングのフラッタを抑制で
きるステアリングギヤボックスを提供すること。 【解決手段】ステアリングホイールの回転運動を転舵輪
に連結された操舵軸の往復運動に変換するステアリング
ギヤボックスにおいて、操舵軸に断続手段を介して連結
された振動低減手段と、操舵状態を検出する検出手段
と、この検出手段によって検出された操舵状態に基づい
て断続手段の断続を制御する制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールの回転運動を転舵輪に連結された操舵軸の往復運動
に変換するステアリングギヤボックスに関するものであ
り、特に、フラッタの抑制を考慮したステアリングギヤ
ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の高速走行時に、タイヤのアンバ
ランス等に起因してステアリング系が共振し、運転者が
ステアリングホイールの周方向の不快な振動として感じ
るフラッタと呼ばれる現象が知られている。このフラッ
タを抑制するための技術として、例えば、特開平7−4
0840号公報に記載されステアリングダンパーがあ
る。このステアリングダンパーは、ステアリングホイー
ルとギヤボックスとの間に設けられ、トルク伝達系の途
中に弾性体を介在させることにより、ステアリングホイ
ールにフラッタが伝達されることを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなス
テアリングダンパーを用いると、トルク伝達系の剛性を
低下させることになり、文字通りステアリングの剛性感
が悪くなる。このステアリングの剛性感の悪さは、特に
中立付近において顕著となる。
【0004】そこで、ステアリングの剛性感を良好に保
ちながら、フラッタを抑制できる装置が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のステアリングギ
ヤボックスは、上述したようなステアリングダンパーを
用いることなくフラッタを抑制することを可能としたも
のであり、操舵軸に断続手段を介して連結された振動低
減手段と、操舵状態を検出する検出手段と、この検出手
段によって検出された操舵状態に基づいて前記断続手段
の断続を制御する制御手段とを備えている。
【0006】操舵が中立であるという操舵状態が検出手
段により検出されているときに振動低減手段と操舵軸を
連結するように制御手段が断続手段を制御すれば、操舵
が中立の時の操舵軸の振動が低減する。そのため、操舵
中立時のフラッタが抑制される。また、ステアリングギ
ヤボックスとステアリングホイールの間にダンパーが介
在していないためステアリングの剛性感が悪化すること
がない。
【0007】操舵状態を示すパラメータとして舵角速度
を用い、舵角速度が所定操舵速度以上に急峻に増大した
ときに振動低減手段と操舵軸を連結するように制御手段
が断続手段を制御すれば、転舵輪が縁石等に衝突した場
合、その転舵輪が縁石等に当接した瞬間に舵角速度が急
峻に増大して振動低減手段が操舵軸に連結し、そのとき
の衝突で発生する衝撃のエネルギの一部が振動低減手段
に吸収され、ステアリングにかかる衝撃荷重が低減され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明のステアリングギヤ
ボックスの一実施形態を示す部分切り欠き正面図であ
る。ラックハウジング11の中に操舵軸であるラックバ
ー12が左右方向に摺動自在に設けられている。ラック
バー12にはステアリングシャフト13の先端部に設け
られたステアリングギアと噛み合う不図示の第1ラック
と、後述する振動低減装置30の原動軸31に設けられ
たピニオンギア32と噛み合う第2ラック14を備え
る。なお、第2ラック14のピッチは、第1ラックのピ
ッチよりも小さい。
【0009】ステアリングシャフト13にはこのシャフ
トにかかる操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ15
およびステアリングシャフト13の操舵角を検出する操
舵角センサ16が設けられており、両センサ出力は振動
低減装置30を制御する図3に示す電子制御装置(EC
U)60に与えられる。
【0010】ラックバー12の両端には図示を省略した
車輪のナックルアームに連結されるタイロッド17、1
8が設けられている。
【0011】図2は振動低減装置30の内部構造および
ラックバー12との係合関係を示す断面図である。振動
低減装置30は断続手段である電磁クラッチ機構33を
備え、この電磁クラッチ機構33の原動軸31には第2
ラック14と噛み合うピニオンギア32が取り付けられ
ている。原動軸31は電磁クラッチ機構33のオンオフ
時に発生する反力を受けても軸方向に動かないようにア
ンギュラベアリング34、35により回転自在にハウジ
ング11に取り付けられている。このような構成によ
り、ラックバー12の左右方向のストローク運動が原動
軸31の回転運動に変換される。
【0012】原動軸31の上端には回転体36がキー締
結されている。回転体36の外周部上にはアーマチュア
37が設けられており、アーマチュア37は回転体36
に対してスプライン結合され上下に摺動可能となってい
る。
【0013】原動軸31と同軸に配置された従動軸40
にはロータ41がキー締結されている。ロータ41は従
動軸40を中心に回転可能となっている。フランジ42
にはロータ41に取り付けられたベアリング43の外側
に電磁コイル44が固着されている。電磁コイル44
は、通電によりアーマチュア37を上方に引きつけてロ
ータ41に密着させる。電磁コイル44が非通電となれ
ば、アーマチュア37は磁力から開放され自重で回転体
36上に戻る。なお、アーマチュア37と回転体36を
バネで連結し、電磁コイルが44が非導通となったとき
にバネで引き戻す構成としてもよい。アーマチュア37
とロータ41との密着部は摩擦係数が高くなっており、
アーマチュア37が電磁コイル44の磁力によってロー
タ41に密着しているときに原動軸31が回転すれば、
その回転力はアーマチュア37、ロータ41を介して従
動軸40に伝達される。
【0014】従動軸40にはベアリング51によりハウ
ジング11に回転可能に取り付けられた振動低減手段で
あるウエイト50が固着されている。したがって、この
ウエイト50は従動軸40と一体になって回転する。
【0015】この電磁クラッチ機構33のオンオフ制御
は、図3に示すようにECU60からの指示に基づい
て、電磁コイル44に対する通電をオンオフ制御するこ
とにより行われる。ECU60はステアリング系の制御
を行う電子制御装置であり、操舵トルクセンサ15およ
び操舵角センサ16等からの検出出力信号に基づいて電
磁クラッチ機構33だけでなく、たとえば、パワーステ
アリング装置のアシスト制御用モータ61の制御などを
行う。
【0016】つぎに、本実施形態の動作を説明する。
【0017】直進走行時には、操舵トルクセンサ15お
よび操舵角センサ16の出力値が共にほぼ零となる。E
CU60は操舵トルクセンサ15および操舵角センサ1
6の出力を常時監視しており、両センサの出力値が共に
ほぼ零のときには電磁クラッチ機構33をオン状態にす
る。これにより、アーマチュア37とロータ41とが密
着し、ピニオンギア32とウエイト50が直結状態とな
る。この状態で走行すると、タイヤのアンバランス等に
起因してラックバー12に与えられる振動のエネルギ
は、ステアリングの回転運動エネルギとウエイト50の
回転運動エネルギとに分割され、振動低減装置30を有
しない場合と比較するとステアリングに与えられる回転
運動エネルギが小さくなる。すなわち、タイヤのアンバ
ランス等に起因して発生するステアリングの振動すなわ
ちフラッタの回転振幅および角速度が小さくなる。しか
も、直進走行時の好ましい剛性感は維持される。
【0018】なお、既に述べたように、第2ラック14
のピッチを第1ラックのピッチよりも小さくしているの
で、振動低減装置30はフラッタのような微小な振幅の
振動にも十分に追従可能となっており、フラッタによる
振動エネルギを効率よく吸収できる。
【0019】操舵トルクセンサ15および操舵角センサ
16の出力値の少なくとも何れか一方が所定の値(絶対
値)以上となってほぼ零であるとは言えなくなったとき
には、後述する縁石等への衝突と推定される時以外は原
則として電磁クラッチ機構33をオフ状態にする。
【0020】たとえば、通常の旋回時には操舵トルクセ
ンサ15および操舵角センサ16の出力値は共に零では
なくなり、電磁クラッチ機構33はオフ状態となる。し
たがって、旋回操作時にはウエイト50による不要な慣
性感がなくなり、振動低減装置30を有しない従来のも
のと同じ操舵感を得ることができる。なお、旋回時であ
っても直進状態へ戻す際には、操舵トルクセンサ15の
出力がほぼ零となるが直進状態に戻るまでは操舵角セン
サ16の出力値がある程度の値を出力するのでオフ状態
が維持される。また、逆に、ドリフトによる旋回状態の
ときは、操舵角センサ16の出力値がほぼ零のときがあ
り得るが、操舵トルクセンサ15の出力がある程度の値
を出力するので、やはりオフ状態が維持される。
【0021】つぎに、縁石等への衝突と推定されるとき
の動作を説明する。操舵トルクセンサ15および操舵角
センサ16の出力値の少なくとも何れか一方が所定の値
以上であっても、操舵速度が所定値以上となったときに
は電磁クラッチ機構33をオン状態にする。操舵速度
は、ECU60が操舵角センサ16の出力値に基づいて
操舵角の微分値を算出することにより得られる。この操
舵速度が所定の所定操舵速度値以上となったときには、
車輪が縁石等に衝突したとみなして、ECU60が電磁
クラッチ機構33をオン状態にする。これにより、衝突
により発生する車輪反力のエネルギが、ステアリングの
回転運動エネルギとウエイトの回転運動エネルギに分散
され、ステアリングとラックバーとの間の操舵伝達系に
かかる衝撃荷重を小さくすることができる。これによ
り、縁石等への衝突時のステアリング操作が容易になる
とともに、ステアリングとラックバーとの間の操舵伝達
系の強度を下げることができるため小型化が可能とな
る。
【0022】なお、本実施形態では、操舵トルクセンサ
15および操舵角センサ16の2つの出力値に基づいて
電磁クラッチ機構33のオンオフ制御を行っているが、
操舵角センサ16の出力値のみに基づいてオンオフ制御
を行ってもよい。この場合、操舵角センサ16の出力値
がほぼ零であれば直進時とみなし、それ以外、すなわち
操舵角センサ16の出力値が所定値以上であれば旋回時
とみなす。また、縁石等衝突時の動作は上述した実施形
態と同様に行うことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステアリ
ングギヤボックスによれば、操舵中立時に振動低減手段
と操舵軸を連結することにより剛性感を残したままフラ
ッタを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるステアリングギヤボ
ックスの全体構成を示す部分切り欠き正面図。
【図2】図1のステアリングギヤボックスに用いられる
振動低減装置の構成を示す断面図。
【図3】この実施形態の制御部を示すブロック図。
【符号の説明】
11…ラックハウジング、12…ラックバー、13…ス
テアリングシャフト、14…第2ラック、15…操舵ト
ルクセンサ、16…操舵角センサ、30…振動低減装
置、33…電磁クラッチ機構、44…電磁コイル、50
…ウエイト、60…電子制御装置(ECU)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの回転運動を転舵
    輪に連結された操舵軸の往復運動に変換するステアリン
    グギヤボックスにおいて、 前記操舵軸に断続手段を介して連結された振動低減手段
    と、操舵状態を検出する検出手段と、この検出手段によ
    って検出された操舵状態に基づいて前記断続手段の断続
    を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするステア
    リングギヤボックス。
  2. 【請求項2】 前記操舵状態を示すパラメータが舵角速
    度であり、前記制御手段はこの舵角速度に基づいて前記
    断続手段の断続を制御することを特徴とする請求項1に
    記載のステアリングギヤボックス。
JP26077296A 1996-10-01 1996-10-01 ステアリングギヤボックス Pending JPH10100927A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7828111B2 (en) 2005-10-28 2010-11-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power steering system
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