JP2007247168A - コンクリート構造物の端部処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】土砂型枠を用いた砂防ダム等のコンクリート構造物の築造において、土砂型枠の法面により成形されるノコギリ状突起のコンクリート端部を土砂型枠の撤去と同時に簡単に除去できるコンクリート構造物の端部処理方法を提供する。
【解決手段】一対の土砂型枠1、1間にコンクリート2を打設し、コンクリート上面を敷き均した後、コンクリート本体部2aと突起状のコンクリート端部2bの境目(設計ラインL位置)に、設計ラインLに沿って連続的に鋼板または現地発生土や砂などの充填材からなる目地材3を上方から挿入してコンクリート本体部2aとコンクリート端部2bを構造的に分離しておき、目地材3を挿入した後は、目地材3の上面を含めてコンクリート2の上面を振動ローラー等で均一に締め固め、全段のコンクリート打設が終了すると、土砂型枠1の撤去と同時にコンクリート端部2bを除去してコンクリート本体部2aでコンクリート構造物Bを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、土砂型枠を用いて築造される砂防堰堤(ダム)等のコンクリート構造物の土砂型枠の法面により成形される突起状のコンクリート端部を除去するための端部処理方法に関するものである。
砂防ダム等では、超硬練りのコンクリート(RCC:Roller Compacted Concrete)の型枠として現地土砂を成形して得られた土砂型枠を用い、コンクリート打設を行う場合がある。RCCは、ダンプ等で左右一対の土砂型枠間に荷下ろしされ、ブルドーザー等で敷き均された後、振動ローラー等で締め固められる。
図7(a)は、このような土砂型枠の1例の概略を示したものであり、積み上げた現地土砂Aを成形して、構築されるコンクリート構造物Bの長手方向に平行な一対の土砂型枠1,1を形成する。土砂型枠1は、その型枠面が所定の勾配で傾斜する法面1bとされ、左右一対の土砂型枠1,1で形成される偏平な逆台形の空間にコンクリート2を打設して締め固める。次いで、完成した土砂型枠1及びコンクリート2の平らな上面に、次の土砂型枠1,1を同じ間隔で、あるいは間隔を狭めて成形し、コンクリート2を打設して締め固めし、以上のような土砂型枠1の成形とコンクリート2の打設・締固めを順次繰り返すことにより、砂防ダム等のコンクリート構造物Bが築造される。
このような構成の土砂型枠1の成形には、特許文献1に記載されている土砂型枠の成形方法及び土砂型枠成形用建設機械が使用されている。この成形方法は、バックホウ等の走行式建設機械の下部走行体のトラックフレームの側面に土砂型枠法面整形用の面板を取付け、この面板を土砂の端面に押し付け、上部旋回体に装備されているバケットで土砂の天端を成形することにより土砂を面板側へ掻き寄せて締め固め、土砂型枠の法面を整形し、バケットと面板で土砂型枠の天端と法面を同時に成形するものである。
図7(a)に示すように、1段の土砂型枠は厚さが例えば50cm(25cm×2層のコンクリート打設)であり、端部の法面1bは土砂の崩壊がないように1:1の勾配で成形されている。従って、完成後のコンクリート構造物Bの両側面はノコギリ状の形態をしている。また、水通し部などにおいては、最終的に土砂型枠を除去し、ノコギリ状のコンクリート突起2bをはつり、単一平面に仕上げることが多い。
なお、本発明に関連する先行技術文献として、特許文献2がある。特許文献2の発明は、川岸、海岸、川底などの地盤を掘削して得られた玉石や砂礫を砂防ダム等のコンクリート構造物の基礎のコンクリート骨材に利用するものである。
特開2003−227123号公報 特開2002−180434号公報
前述のような土砂型枠を用いた砂防ダム等の築造においては、砂防ダム等の両側面にノコギリ状のコンクリート突起が形成されるため、次のような課題がある。
(1) 水通し部などにおいてノコギリ状のコンクリート突起をはつるためには、専用の機械(ブレーカーや回転掘削機等)を投入しなければならず、工費及び工程が増加する。
(2) 無人化施工の場合、はつり面の視認に相応のカメラ設備が必要であり、作業に時間を要する。さらに、仕上がりの精度を有人施工なみに確保することが難しい。
(3) 土砂型枠の端面を鉛直にすれば、ノコギリ状のコンクリート突起を無くすことができるが、現地土砂は砂質礫であり、自然の状態では鉛直自立は困難である。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであり、その目的は、土砂型枠を用いた砂防ダム等のコンクリート構造物の築造において、土砂型枠の法面により成形されるノコギリ状の突起のコンクリート端部を土砂型枠の撤去と同時に簡単に除去することができるコンクリート構造物の端部処理方法を提供することにある。
本発明の請求項1は、土砂型枠を用いて築造されるコンクリート構造物(砂防ダム等)の土砂型枠の法面により成形される突起状のコンクリート端部を除去する端部処理方法であり、土砂型枠を用いてコンクリート(RCC等)を打設した後、コンクリート本体部とコンクリート端部の境目部分(設計ライン位置)に、コンクリート構造物の長手方向(設計ライン方向)に沿って連続する目地材を挿入してコンクリート本体部とコンクリート端部を分離し、土砂型枠の撤去とほぼ同時にコンクリート端部を除去してコンクリート本体部によりコンクリート構造物を構成することを特徴とするコンクリート構造物の端部処理方法である。
本発明は、例えば図1、図7(b)に示すように、自然の状態で鉛直自立が困難な砂質礫から構成される土砂型枠の法面により形成されるコンクリート構造物側面のノコギリ状のコンクリート突起を土砂型枠の撤去と同時に除去できるようにしたものであり、1段のコンクリートを打設してその上面を敷き均した後に、設計ラインに沿って連続的に目地材(鋼板など板状のもの、現地発生土や砂などの充填材)を配置し、この目地材によりコンクリート本体部とコンクリート端部を構造的に分離しておくものである。目地材を挿入した後、目地の上を含めてコンクリート上面を振動ローラー等で転圧し、コンクリート上面が均一に締め固められるようにする。なお、目地材は、はつりを必要とする部分にのみ配置すればよい(図7(b)参照)。
本発明の請求項2は、請求項1に記載の端部処理方法において、目地材は板状の部材であることを特徴とするコンクリート構造物の端部処理方法である。
目地材に、鋼板、プラスチック板などの硬い板材あるいはシート等の可撓性のある板状のもの等を用いる場合である。この場合、コンクリートダムで使用される振動目地切り機を利用することができ、その目地切り板を振動圧入する際に目地切り板と共に挿入することができる。目地切り板を引き上げれば、コンクリート本体部と突起状のコンクリート端部との間に隙間をおいて鋼板などが配置され、コンクリート本体部と突起状のコンクリート端部とが構造的に分離された状態となる。土砂型枠を撤去する際に、鋼板などは突起状のコンクリート端部と共に除去される。
本発明の請求項3は、請求項1に記載の端部処理方法において、目地材は土や砂などの充填材であり、コンクリート本体部とコンクリート端部の境目部分(設計ライン位置)に、コンクリート構造物の長手方向(設計ライン方向)に沿って目地切り板を挿入し、この目地切り板をコンクリート構造物の幅方向(設計ライン方向の直角方向)に揺動させることによって自立する充填空間を形成し、この充填空間に充填材を充填することを繰り返しながら連続した目地を設けることを特徴とするコンクリート構造物の端部処理方法である。
目地材に現地発生土や砂などの充填材を用い、目地切りした後、目地内に充填材を充填する場合である。この場合、例えば図2に示す振動板揺動による充填方式の目地切り装置を用いることができる。この目地切り装置をバックホウ等のベースマシンのアーム先端に取り付け、目地切り板をコンクリート中に振動圧入した後、目地切り板を目地幅が拡大する方向に押し引き動作させて目地を上方に向かって広がる充填空間とし、目地切り板を引き上げながらホッパー内の現地砂あるいは購入砂などの充填材を充填空間に充填する(図3、図4参照)。コンクリート本体部と突起状のコンクリート端部とが砂などの充填材を介して構造的に分離された状態となる。土砂型枠を撤去する際に、突起状のコンクリート端部を除去すれば、砂などの充填材は落下して自然の土砂に戻る。
本発明の請求項4は、請求項1に記載の端部処理方法において、目地材は土や砂などの充填材であり、コンクリート本体部とコンクリート端部の境目部分(設計ライン位置)に、コンクリート構造物の長手方向(設計ライン方向)に沿って目地切り板状容器を挿入し、この目地切り板状容器を引き抜きながら形成された充填空間に目地切り板状容器内の充填材を充填することを繰り返しながら連続した目地を設けることを特徴とするコンクリート構造物の端部処理方法である。
目地材に現地発生土や砂などの充填材を用い、目地切りと同時に目地内に充填材を配置し、引き上げと同時に目地内に充填材を残置して充填する場合である。この場合、例えば図5に示す目地切り板状容器挿入による充填方式の目地切り装置を用いることができる。この目地切り装置をバックホウ等のベースマシンのアームの先端に取り付け、現地砂や購入砂などを収納した目地切り板状容器をコンクリート中に振動圧入した後、目地切り板状容器を引き上げながら容器内の充填材を充填空間内に残置して充填する(図6参照)。この場合も、コンクリート本体部と突起状のコンクリート端部とが砂などの充填材を介して構造的に分離された状態となる。土砂型枠を撤去する際に、突起状のコンクリート端部を除去すれば、砂などの充填材は落下して自然の土砂に戻る。
以上のような構成において、1段の土砂型枠間にコンクリートを打設してその上面を敷き均した後、目地切り板や目地切り装置により目地切りと目地材の挿入を行い、ベースマシンを設計ラインに沿って移動させて順次目地を設けることにより、目地材を設計ラインに沿って連続して配置する。目地材の配置後、目地の上を含むコンクリート上面を振動ローラー等で転圧して締め固めを行う。このような施工をはつりの必要な部分のコンクリートに対して実施する。各段のコンクリート本体部と突起状のコンクリート端部は目地材を介して構造的に分離し、土砂型枠の撤去と同時にノコギリ状のコンクリート突起が除去される。
本発明は、以上のような構成からなるので、次のような効果を奏することができる。
(1) 土砂型枠を用いた砂防ダム等のコンクリート構造物の築造において、コンクリート本体部と突起状のコンクリート端部とを目地材で構造的に分離するようにしているため、土砂型枠の法面により成形されるノコギリ状の突起のコンクリート端部を土砂型枠の撤去と同時に簡単に除去することができ、従来のように最終的なはつり作業の必要がなく、工程の短縮及び工費の削減が可能となる。
(2) はつりの必要な箇所におけるノコギリ状のコンクリート突起のみを簡単に除去することができる。
(3) はつり作業がないことから、専用の機械を投入する必要がなく、また無人化施工の場合、はつり面の視認のためのカメラ設備も不要となる。
(4) コンクリートを砂などの目地材に置き換えた後、コンクリートの上面を締め固めることができるため、均一に締め固められたコンクリート構造物を得ることができる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の端部処理方法における目地切り施工の一例を示す施工全体図である。図2は、本発明で用いる目地切り装置の一例を示す正面図、側面図である。図3、図4は、図2の装置による施工を工程順に示す側面図である。図5は、本発明で用いる目地切り装置の他の例を示す正面図、側面図である。図6は、図5の装置による施工を工程順に示す側面図である。
図1のコンクリート構造物の断面図に示すように、砂防ダム等においては、現地土砂Aを積み上げて成形することにより、築造されるコンクリート構造物Bの長手方向(図1の奥行き方向)に沿って形成される土砂型枠1が用いられる場合がある。土砂型枠1は、その型枠面が土砂の崩壊がないように所定の勾配(例えば傾斜角45°)で傾斜する法面1bとされ、左右一対の土砂型枠1,1で形成される偏平な逆台形の空間にコンクリート(RCC)2を打設して締め固める。次いで、完成した土砂型枠1及びコンクリート2の平らな上面に、次の土砂型枠1,1を同じ間隔で、あるいは間隔を狭めて成形し、コンクリート2を打設して締め固めし、以上のような土砂型枠1の成形とコンクリート2の打設・締固めを順次繰り返すことにより、砂防ダム等のコンクリート構造物Bが構築される。なお、土砂型枠1の成形には、例えばバックホウを利用した土砂型枠成形用建設機械(図示せず)が用いられ、バケットにより土砂型枠1の天端1aが成形され、下部走行体に取り付けた土砂型枠法面整形用の面板により法面1bが整形される。
完成したコンクリート構造物Bの両側面には、ノコギリ状のコンクリート突起が形成されるため、本発明では、次のような端部処理によりノコギリ状のコンクリート突起を簡単に除去できるようにする。即ち、各段において一対の土砂型枠1、1間にコンクリート2を打設し、コンクリート2の上面を敷き均した後、コンクリート本体部2aと突起状のコンクリート端部2bの境目(設計ラインL位置)に、コンクリート構造物Bの長手方向に沿う設計ラインLに沿って連続的に目地材3を上方から挿入してコンクリート本体部2aと突起状のコンクリート端部2bを構造的に分離しておく。目地材3を挿入した後は、目地材3の上面を含めてコンクリート2の上面を振動ローラー等で転圧し、コンクリート2の上面を均一に締め固める。全段のコンクリート打設が終了すると、土砂型枠1の撤去と同時に突起状のコンクリート端部2bを除去してコンクリート本体部2aによりコンクリート構造物Bを構成する。
目地材3には、鋼板、プラスチック板などの剛性のある板、可撓性のあるシート等(図示省略)、あるいは現地発生土や砂などの充填材(図1等)が用いられる。
板やシート等の場合には、コンクリートダムに用いられる振動目地切り機を利用することができ、その目地切り板を振動圧入する際に、目地切り板と共に板やシート等をコンクリート中に挿入し、目地切り板を引き上げることにより埋設する。板やシート等は目地切り板の土砂型枠側の側面に添接し、下部を目地切り板の下端に引っ掛けた状態で、目地切り板と共に圧入し、目地切り板を引き上げると、コンクリート本体部との間に隙間をおいて板やシート等が残置されるようにするのが好ましい。土砂型枠の撤去時に、板やシート等はコンクリート端部2bと共に除去される。
現地発生土や砂などの充填材は、図1に示す目地切り機10を使用し、後に詳述するように、目地切りと同時に、コンクリート中に充填して埋設することができる。コンクリートが砂などの充填材に置き換えられ、コンクリート端部2bを除去すれば、充填材は落下して自然の土砂に戻る。
目地切り機10は、図1に示すように、ベースマシンとして例えばバックホウ11を用いることができ、バックホウ11の起伏可能なブーム12の先端に上下方向に回転可能に取付けられたアーム13の先端に、板やシート等を用いる場合は、起振機を介して目地切り板を取り付け(図示せず)、充填材を用いる場合は、図2に示す振動板揺動による充填方式の目地切り装置20または図5に示す目地切り板状容器挿入による充填方式の目地切り装置30などを取り付ける。いずれの場合も、アーム先端のフロントアタッチメントとしての目地切り板や目地切り装置は、設計ラインLに沿って所定の長さを有しているため、目地切り機10を移動させて順次目地切りを行うことにより、目地材3が設計ラインLに沿って連続して配置される。
振動板揺動による充填方式の目地切り装置20は、図2に示すように、主として、目地切り板21とホッパー22から構成されている。目地切り板21は、ベースマシンのアーム13の下端に旋回装置23、起振装置24を介して設けられている。旋回装置23の旋回テーブル23aには、スプリングを有する吊りロッド24bを介して振動テーブル24cが取り付けられ、この振動テーブル24cの下面に目地切り板21の上部が取り付けられており、起振機24aにより目地切り板21が上下振動する。旋回装置23は目地切り板21を水平旋回させ、設計ラインLに沿うように角度調整する。
ホッパー22は、下端の排出口が目地切り板21の側面に位置し、現地発生土や砂などの充填材3が目地切り板21に沿って落下するように、上部がアーム13に取り付けられている。ホッパー22の下端には排出口を開閉する回転式の開閉ゲート25が設けられ、シリンダ等のアクチュエータ26により開閉する。充填材3は、現地砂や購入砂が好ましく、現地砂の場合には、ホッパー22の上部の投入口に礫除去篩27を設け、現地発生土から礫が除去された現地砂(現地土砂に対して60〜70%程度の現地砂が得られる)がホッパー22内に貯蔵される。
以上のような構成の目地切り装置20を用いて、図3、図4に示すように、コンクリートの打設後、コンクリート上面を敷き均した後、目地切りと充填材の充填が行われる。
(1)図3(a)に示すように、目地切り板21を設計ラインLに沿って位置するように位置決めする。目地切り板21のコンクリート本体部2a側の側面が設計ラインLに一致するようにする。図3(b)に示すように、目地切り板21を振動させながら圧入する。目地切り板21はコンクリート本体部2aと突起状のコンクリート端部2bが完全に分離されるように最下端まで挿入される。開閉ゲート25は閉じており、ホッパー22内には砂などの充填材3が貯蔵されている。
(2)図3(c)、図4(a)に示すように、目地切り板21をベースマシンのアーム等により目地4が連続する方向(設計ラインL)の直角方向に揺動させ、押し引き動作を繰り返すことで幅付けを行う。目地4は上方に向かって広がる自立した充填空間となる。
(3)図4(b)に示すように、目地切り板21をコンクリート本体部2a側に寄せた状態で、開閉ゲート25を開き、ホッパー22内に貯蔵された砂などの充填材3を目地4内に投入し、目地4内に充満させる。
(4)図4(c)に示すように、開閉ゲート25を閉じ、目地切り板21を引き上げる。その後、目地4の上を含めてコンクリート2の上面を振動ローラー等で転圧する。コンクリート本体部2aと突起状のコンクリート端部2bが充填材3を介して構造的に分離された状態となる。
図7(b)に示すように、各段において、上記の目地切りと充填材の充填を行い、コンクリート本体部2aと突起状のコンクリート端部2bが充填材3で構造的に分離された砂防ダム等のコンクリート構造物Bが築造される。なお、この図では、上部の3段だけがはつりを必要とする部分となっている。土砂型枠1を撤去すると同時に突起状のコンクリート端部2bが除去され、砂などの充填材3は落下して自然の土砂に戻り、例えば上部3段がコンクリート本体部2aのみからなるコンクリート構造物Bが完成する。
目地切り板状容器挿入による充填方式の目地切り装置30は、図5に示すように、主として、目地切り板状容器31とホッパー32から構成されている。目地切り板状容器31は、目地切り板と充填材貯蔵容器を兼ねる部材であり、二枚の目地切り板31aを所定の間隙をおいて平行に配置し、長さ方向の両端部を閉じ、下端が開口し、上部に漏斗部31bが設けられた薄板状の容器とされている。このような目地切り板状容器31がアーム13の下端に旋回装置33、起振装置34を介して設けられている。
旋回装置33の旋回テーブル33aには、スプリングを有する吊りロッド34bを介して振動テーブル34cが取り付けられ、この振動テーブル34cの下面に設けられた吊り支持材34dの下部が目地切り板状容器31の上部空間に挿入されて取り付けられており、起振機34aにより目地切り板状容器31が上下振動する。旋回装置33は目地切り板状容器31を水平旋回させ、設計ラインLに沿うように角度調整する。
ホッパー32は、下端の排出口が目地切り板状容器31の漏斗部31b内に挿入されるように、上部がアーム13に取り付けられている。開閉ゲート35は目地切り板状容器31の下端の開口部に設けられている。この開閉ゲート35は左右一対のゲート板が左右に開閉する構造であり、目地切り板状容器31の上部に設けられた油圧ジャッキ等のアクチュエータ36により連結ロッド37を介して開閉する。開閉ゲート35は閉じた状態で下端に向かって尖鋭の逆三角形状となる。図2の場合と同様に、充填材3は現地砂や購入砂が好ましく、現地砂の場合、ホッパー32の上部の投入口には礫除去篩38が設けられている。
以上のような構成の目地切り装置30を用いて、図6に示すように、コンクリートの打設後、コンクリート上面を敷き均した後に、目地切りと充填材の充填が行われる。
(1)図6(a)に示すように、目地切り板状容器31を設計ラインLに沿って位置するように位置決めする。目地切り板状容器31のコンクリート本体部2a側の側面が設計ラインLに一致するようにする。図6(b)に示すように、目地切り板状容器31を振動させながら圧入する。開閉ゲート35は閉じており、目地切り板状容器31内にはホッパー32から砂などの充填材3が投入され、貯蔵されている。目地切り板状容器31はコンクリート本体部2aと突起状のコンクリート端部2bが完全に分離されるように下端まで挿入される。
(2)図6(c)に示すように、最下端位置で開閉ゲート35を開き、図6(d)に示すように、目地切り板状容器31をベースマシンのアーム等により引き上げながら目地4内に充填材3を充填していく。
(3)図6(e)に示すように、引き抜きが完了すると、開閉ゲート35を閉じる。その後、目地4の上を含めてコンクリート2の上面を振動ローラー等で転圧する。コンクリート本体部2aと突起状のコンクリート端部2bが充填材3を介して構造的に分離された状態となる。
なお、無人化施工を行う場合には、GPS(全地球測位システム)を利用し、バックホウ11にGPSのアンテナや受信機、監視カメラ装置、自動制御装置などを搭載し、GPSのアンテナや受信機、監視カメラのモニタ、コントローラなどを備えた遠隔操作局により、デジタル無線等で遠隔操作する。
なお、以上は、砂防ダム等の土砂型枠の成形に適用した例について説明したが、その他のコンクリート構造物の土砂型枠の成形にも本発明を適用できることはいうまでもない。また、充填材の目地切り装置は図示例に限らず、その他の目地切り装置を使用することもできることはいうまでもない。
本発明の端部処理方法における目地切り施工の一例を示す施工全体図である。 本発明で用いる目地切り装置の一例であり、(a)は正面図、(b)、(c)は側面図である。 図2の装置による施工(その1)を工程順に示す側面図である。 図2の装置による施工(その2)を工程順に示す側面図である。 本発明で用いる目地切り装置の他の例であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図5の装置による施工を工程順に示す側面図である。 土砂型枠により築造される砂防ダム等のコンクリート構造物の一例を(a)従来と(b)本発明で比較した鉛直断面図である。
符号の説明
A…現地土砂
B…コンクリート構造物(砂防ダム等)
1…土砂型枠
1a…天端
1b…法面
2…コンクリート(RCC等)
2a…コンクリート本体部
2b…突起状のコンクリート端部
3…目地材(鋼板等や充填材)
10…目地切り機
11…バックホウ
12…ブーム
13…アーム
20…目地切り装置
21…目地切り板
22…ホッパー
23…旋回装置
24…起振装置
23a…旋回テーブル
24a…起振機
24b…吊りロッド
24c…振動テーブル
25…開閉ゲート
26…アクチュエータ
27…礫除去篩
30…目地切り装置
31…目地切り板状容器
31a…目地切り板
31b…漏斗部
32…ホッパー
33…旋回装置
33a…旋回テーブル
34…起振装置
34a…起振機
34b…吊りロッド
34c…振動テーブル
34d…吊り支持材
35…開閉ゲート
36…アクチュエータ
37…連結ロッド
38…礫除去篩

Claims (4)

  1. 土砂型枠を用いて築造されるコンクリート構造物の土砂型枠の法面により成形される突起状のコンクリート端部を除去する端部処理方法であり、
    土砂型枠を用いてコンクリートを打設した後、コンクリート本体部とコンクリート端部の境目部分に、コンクリート構造物の長手方向に沿って連続する目地材を挿入してコンクリート本体部とコンクリート端部を分離し、土砂型枠の撤去とほぼ同時にコンクリート端部を除去してコンクリート本体部によりコンクリート構造物を構成することを特徴とするコンクリート構造物の端部処理方法。
  2. 請求項1に記載の端部処理方法において、目地材は板状の部材であることを特徴とするコンクリート構造物の端部処理方法。
  3. 請求項1に記載の端部処理方法において、目地材は土や砂などの充填材であり、コンクリート本体部とコンクリート端部の境目部分に、コンクリート構造物の長手方向に沿って目地切り板を挿入し、この目地切り板をコンクリート構造物の幅方向に揺動させることによって自立する充填空間を形成し、この充填空間に充填材を充填することを繰り返しながら連続した目地を設けることを特徴とするコンクリート構造物の端部処理方法。
  4. 請求項1に記載の端部処理方法において、目地材は土や砂などの充填材であり、コンクリート本体部とコンクリート端部の境目部分に、コンクリート構造物の長手方向に沿って目地切り板状容器を挿入し、この目地切り板状容器を引き抜きながら形成された充填空間に目地切り板状容器内の充填材を充填することを繰り返しながら連続した目地を設けることを特徴とするコンクリート構造物の端部処理方法。
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