JP2007239477A - 排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置及び検出方法 - Google Patents

排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置及び検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量を正確に検出することができる排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置及び検出方法を提供する。
【解決手段】排ガス中に含まれる灰分が排ガス浄化フィルタの壁面に堆積するのか底部に堆積するのかを判定し(ステップS1)、壁面に堆積した灰分による圧力損失影響代を算出し(ステップS6)、底部に堆積した灰分による圧力損失影響代を算出し(ステップS8)、排ガス中に含まれるパティキュレートを捕捉する排ガス浄化フィルタの前後差圧から、ステップS6で算出した圧力損失影響代及びステップS8で算出した圧力損失影響代を除くことで、パティキュレートによる圧力損失を求め(ステップS9)、排ガス浄化フィルタに堆積するパティキュレート量を推定する(ステップS10)。
【選択図】図5

Description

この発明は、エンジンから排出される排ガス中に含まれるパティキュレートを捕捉して大気への排出を防止する排ガス浄化フィルタに堆積するパティキュレートの堆積量を検出する装置及び方法に関する。
従来から、ディーゼルエンジンは、排ガスの浄化対策として排気通路にパティキュレート(Particulate Matter;以下「PM」という)を捕捉するディーゼルパーティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter;以下「DPF」という)を装着している。DPFがPMを捕捉し続けると、やがて目詰まりを生じてしまう。そこでPMがある程度堆積したら排ガス温度を上昇させて、堆積したPMを強制的に燃焼除去してDPFを再生する。
DPFの再生が必要なほどPMが堆積したか否かは、DPFの入口と出口との差圧(前後差圧)に基づいて判定している(例えば特許文献1)。
特開2002−97930号公報
しかし、前述した従来の方法では、運転状態によってはPM堆積量を正確に推定することができず、DPFの再生時期を正確には判定できないことがあった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量を正確に検出することができ、DPFの再生時期を正確に判定できる排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置及び検出方法を提供することを目的としている。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、排ガス中に含まれるパティキュレートを捕捉する排ガス浄化フィルタ(52)のパティキュレート堆積量を検出するパティキュレート堆積量検出装置であって、前記排ガス浄化フィルタ(52)の前後差圧を検出する差圧検出手段(61)と、排ガス中に含まれる灰分が前記排ガス浄化フィルタ(52)の壁面に堆積するのか底部に堆積するのかを判定する灰分堆積判定手段(ステップS1)と、前記壁面に堆積した灰分による圧力損失影響代を算出する壁面灰分圧損算出手段(ステップS6)と、前記底部に堆積した灰分による圧力損失影響代を算出する底部灰分圧損算出手段(ステップS8)と、前記差圧検出手段(61)で検出したフィルタ前後差圧から、前記壁面灰分圧損算出手段(ステップS6)で算出した圧力損失影響代及び前記底部灰分圧損算出手段(ステップS8)で算出した圧力損失影響代を除くことで、パティキュレートによる圧力損失を求める圧損算出手段(ステップS9)と、前記圧損算出手段(ステップS9)で求めた圧力損失に基づいて、前記排ガス浄化フィルタ(52)に堆積するパティキュレート量を推定するパティキュレート量推定手段(ステップS10)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、排ガス浄化フィルタの壁面に堆積した灰分による圧力損失影響代を算出するとともに、排ガス浄化フィルタの底部に堆積した灰分による圧力損失影響代を算出し、それぞれの圧力損失影響代を、差圧検出手段で検出したフィルタ前後差圧から除くようにした。このようにしたので、排ガス浄化フィルタに堆積する灰分の影響を無くしてパティキュレート量を正確に推定できるのである。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。まず初めに、本発明の理解を容易にするために、図面を参照して発明者の知見について説明する。
(第1実施形態)
図1はDPFの断面を拡大した模式図であり、図1(A)はPMが堆積していない状態を示し、図1(B)はPMが堆積している状態を示す。また図中の矢印は排ガス通流を示す。
上述のように従来から、DPFの圧力損失ΔPに基づいてDPFのPM堆積量を推定し、DPFの再生時期を判断している。これについて説明する。
DPFは、例えばコージェライト等のセラミックから成る多孔質のハニカム構造である。DPFには、多孔質薄壁によって格子状に流路が区画される。図1に示すように、各流路の入口は、交互に目封じされる。入口が目封じされない流路は、出口が目封じされる。DPFに流入した排ガスは、図中の矢印で示すように、各流路を区画する多孔質薄壁を透過して下流へ排出される。そのため、DPFにPMが堆積し、図1(A)の状態から図1(B)の状態になるにしたがって、DPFにおける圧力損失ΔPが大きくなる。そこで、DPFの圧力損失(DPF前後の圧力差)ΔPに基づいてDPFのPM堆積量を推定できるのである。
ところが発明者の研究によって運転状態によっては上述の方法でPM堆積量を誤検出することが知見された。発明者は、この原因がエンジンオイル中の添加剤による不純物などの不燃成分であるAsh(灰分)の影響であるとの知見を得た。この点について図2,図3を参照して詳述する。図2は、ディーゼルエンジンの高速走行におけるDPFのAshの堆積状態を示す模式図である。図3は、ディーゼルエンジンの通常運転におけるDPFの作用を説明する模式図であり、図3(A)はPMを捕捉する様子を示し、図3(B)はPMを再生した後のAshの堆積状態を示す。なお図2,図3において白丸はPMを示し、黒丸はAshを示す。
高速走行時は、排ガス温度が高温で、DPFの温度(ベッド温度)も高温になる。この状態では、排ガスに含まれるPMがDPFの多孔質薄壁の内側表面で捕捉されると、堆積することなく自然燃焼(自然再生)する。ところがAshは燃焼しない。そのためAshは図2に示すように多孔質薄壁の内側表面に拡がって多孔質薄壁を閉塞する。このためDPFの圧力損失が増大する。
一方、通常運転時には、図3(A)に示すように、排ガスに含まれるPMが、多孔質薄壁の内側表面で捕捉されて堆積する。またそのPMとともにAshも堆積する。そして捕捉されたPMの一部はDPFで燃焼するものの、DPFの温度(ベッド温度)が高温でなければ燃焼量は少なく、PMの燃焼量よりも堆積量のほうが多い。この状態が継続しDPFがPMを捕捉し続けると、やがて目詰まりを生じてしまう。そこでPMがある程度堆積したら排ガス温度を上昇させて、堆積したPMを強制的に燃焼除去する。
ところが、排ガス温度を上昇させて堆積したPMを燃焼しても、Ashは燃焼しない。このAshは、PM燃焼時のガス流によって図3(B)に示すようにDPFの下流部(底部)に堆積する。この堆積したAshが多孔質薄壁を閉塞する。このためDPFの圧力損失が増大する。
このように、本件発明者は、高速走行などによって排ガス温度が高温になることでDPFに堆積したPMが自然燃焼する場合と、PMを強制燃焼した場合とで、Ashの堆積状態が異なることを見いだした。
すなわち、PMが自然燃焼したときは、図2のようにAshが多孔質薄壁の内側表面に拡がる。この堆積状態はPMの堆積状態と似ている(図1(B)参照)。このためPMが自然燃焼したときのAsh堆積によって生じるDPFの圧力損失は、PM堆積によって生じる圧力損失と同様の傾向を示す。したがってAsh堆積量が相当するPM堆積量を求めることで、Ash堆積によるDPFの圧力損失を求めることができる。
一方、PMを強制燃焼したときは、図3(B)のようにAshがDPFの下流部(底部)に堆積する。この堆積によって、DPFの圧力損失は、DPFの容量が減少したときと同様の傾向を示す。
そこで本発明では、PMが自然燃焼したときのAsh堆積Ash1及びPMを強制燃焼したときのAsh堆積Ash2をそれぞれ求め、それらから生じる影響代を除くことでPM堆積によって生じた圧力損失を推定し、PM堆積量を算出するようにしたのである。このようにすることで一層正確にPM堆積量を算出できるようになったのである。
以下では上述の考え方を適用した具体的な装置の構成について説明する。
図4は、本発明によるDPFのパティキュレート堆積量検出装置の一実施形態を示す全体システム図である。
DPFのパティキュレート堆積量検出装置1は、ディーゼルエンジン10から排出され、DPF52に堆積するパティキュレート量を各センサ類61〜64の検出信号に基づいて検出する。
ディーゼルエンジン10には、高圧ポンプ14で高圧化されコモンレール13に一旦蓄圧された燃料がインジェクタ12から噴射タイミングに応じて噴射される。
ディーゼルエンジン10から排出され排気通路23を通流する排ガスの一部が排ガス再循環装置(Exhaust Gas Recirculation;以下「EGR装置」という)30を介して吸気通路21に還流する。EGR装置30は、EGR通路31にEGRクーラ32とEGRバルブ33とを有する。EGRクーラ32は排気通路23から還流する排ガスを冷却する。EGRバルブ33は開閉してEGR量を調整する。EGRバルブ33は、コントローラ70によってデューティ制御される。
ディーゼル酸化触媒(Diesel Oxidative Catalyst;以下「DOC」という)40は、ディーゼルエンジン10の排気通路23に設けられ、パラジウム、白金などの触媒による酸化作用でパティキュレートを減少させる。DOC40に未燃成分(炭化水素HC)が流入すると、触媒反応によって高温になった排ガスがDOC40から流出する。
DPFアッセンブリ50は、DOC40のさらに下流に設けられる。DPFアッセンブリ50は、DPFハウジング51にDPF52を内蔵する。DPF52は、例えばコージェライト等のセラミックから成る多孔質のハニカム構造である。DPF52には、多孔質薄壁によって格子状に流路が区画される。各流路の入口は、交互に目封じされる。入口が目封じされない流路は、出口が目封じされる。DPF52に流入した排ガスは、各流路を区画する多孔質薄壁を透過して下流へ排出される。排ガスに含まれるPMは多孔質薄壁の内側表面で捕捉されて堆積する。捕捉されたPMの一部はDPFで燃焼するものの、DPFの温度(ベッド温度)が高温でなければ燃焼量は少なく、PMの燃焼量よりも堆積量のほうが多いこととなる。この状態が継続しDPFがPMを捕捉し続けると、やがて目詰まりを生じてしまう。そこでPMがある程度堆積したら排ガス温度を上昇させて、堆積したPMを強制的に燃焼除去する。
差圧センサ61は、DPFハウジング51の上流室51a(DPF52の入口)及び下流室51b(DPF52の出口)の差圧(圧力損失)を検出し、差圧信号をコントローラ70に出力する。
DPF入口温度センサ62は、DPF52の入口温度Tinを検出し、入口温度信号をコントローラ70に出力する。
DPF出口温度センサ63は、DPF52の出口温度Toutを検出し、出口温度信号をコントローラ70に出力する。
クランク角センサ64は、ディーゼルエンジン10のクランクシャフト11の回転速度を検出する。
コントローラ70は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
コントローラ70は、差圧センサ61の差圧信号を入力し、この差圧の大小に基づいてDPF52のPM堆積量Mpmを推定する。コントローラ70は、PM堆積量Mpmに基づいてDPF再生時期を判定する。コントローラ70は、DPF入口温度センサ62の入口温度信号及びDPF出口温度センサ63の出口温度信号を入力し、これらに基づきDPF52のベッド温度を算出する。コントローラ70は、エンジンの運転状態から最適な変速段(ギヤ比)を決定し、クランク角センサ64の信号とあわせて、走行距離を算出する。
またコントローラ70は、入力信号に基づいてインジェクタ12及び高圧ポンプ14を制御して燃料噴射量、噴射時期を調整する。コントローラ70は、入力信号に基づいてスロットルバルブ22の開度を調整する。コントローラ70は、EGRバルブ33をデューティ制御する。コントローラ70は、これらをコントロールすることで空気過剰率(空燃比)を調整(λコントロール)して排ガス中に含まれる未燃成分(炭化水素HC)を調整し、DOC40から流出する排ガス温度を上昇させてDPF再生を実行する。
さらにコントローラ70は、エンジン運転状態に基づいてオイル消費量を算出する。
次にコントローラ70の動作を中心として、本発明によるDPFのパティキュレート堆積量検出装置の具体的な動作を説明する。図5は、DPFのパティキュレート堆積量検出装置の動作を説明するメインフローチャートである。なおコントローラ70はこの処理を微少時間(例えば10ミリ秒)毎に繰り返し実行している。
ステップS1において、コントローラ70は、Ash堆積モードを判定する。この具体的な判定方法は後述する。
ステップS2において、コントローラ70は、今サイクル中のオイル消費量Qocをエンジン運転状態に基づいて算出する。
ステップS3において、コントローラ70は、オイル消費量Qocを、あらかじめROMに格納された図7に示す特性のマップに適用してエンジンのAsh排出量Ash0を求める。このマップはあらかじめ実験を通じて設定される。
ステップS4において、コントローラ70は、Ash堆積モードがMODE1であるか否かを判定する。MODE1であればステップS5へ処理を移行し、そうでなければステップS7へ処理を移行する。
ステップS5において、コントローラ70は、Ash0を加算して今回までのAsh堆積Ash1を求める。これによりPMが自然燃焼したときのAsh堆積Ash1を更新する。
ステップS6において、コントローラ70は、Ash堆積Ash1を、あらかじめROMに格納された図8(A)に示す特性のマップに適用してAsh1による圧力損失ΔPash1を求める。このマップはあらかじめ実験を通じて設定される。
ステップS7において、コントローラ70は、Ash0を加算して今回までのAsh堆積Ash2を求める。これによりPMを強制燃焼したときのAsh堆積Ash2を更新する。
ステップS8において、コントローラ70は、Ash堆積Ash2を、あらかじめROMに格納された図8(B)に示す特性のマップに適用してAsh2による圧力損失ΔPash2を求める。このマップはあらかじめ実験を通じて設定される。
ステップS9において、コントローラ70は、以下の式に基づいてPM堆積による圧力損失ΔPpmを算出する。
Figure 2007239477
なおこの(1)式は、以下の(2)式から導かれた式である。
Figure 2007239477
なお仕様係数kは、一般値である(2)式の右辺第2項を、DPFそれぞれの仕様に合わせるようにするための変換係数であり、DPFの仕様ごとに設定されている。
このステップS9では、(1)式のΔPtotalとして差圧センサ61の検出値を代入し、ΔPash1としてステップS6で算出(更新)したΔPash1を代入し、ΔPash2としてステップS10で算出(更新)したΔPash2を代入して、PM堆積による圧力損失ΔPpmを算出する。
ステップS10において、コントローラ70は、従来より既知の手法によって圧力損失ΔPpmからPM堆積量Mpmを算出する。
図6は、Ash堆積モード判定ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS11において、コントローラ70は、DPF52の入口温度Tinが基準温度を超えているか否かを判定する。DPF52の入口温度(すなわちDPFに流入する排ガス温度)が高温であればあるほど、DPF52の内部でPMが自然燃焼しやすくなる。基準入口温度はこのことを判定する。基準入口温度はあらかじめ実験を通じて設定されるが、一例を挙げるとすれば例えば450℃である。DPF52の入口温度Tinが基準温度を超えるときはステップS12に処理を移行し、超えなければステップS15に処理を移行する。
ステップS12において、コントローラ70は、DPF52のベッド温度Tbedが基準ベッド温度を超えているか否かを判定する。DPF52のベッド温度(すなわちDPFの内部温度)が高温であればあるほど、DPF52の内部でPMが自然燃焼しやすくなる。基準ベッド温度はこのことを判定する。基準ベッド温度はあらかじめ実験を通じて設定されるが、一例を挙げるとすれば例えば450℃である。DPF52のベッド温度Tbedが基準温度を超えるときはステップS13に処理を移行し、超えなければステップS15に処理を移行する。
ステップS13において、コントローラ70は、DPF52のPM堆積量PMaが基準堆積量を超えているか否かを判定する。DPF52の内部にPMが堆積していればいるほど、DPF52の内部でPMが自然燃焼しにくくなる。基準堆積量はこのことを判定する。基準堆積量はあらかじめ実験を通じて設定されるが、一例を挙げるとすれば例えば0グラムである。DPF52のPM堆積量PMaが基準堆積量を超えるときはステップS15に処理を移行し、超えなければステップS14に処理を移行する。
ステップS14において、コントローラ70は、Ash堆積モードとして壁面堆積モード(MODE1)を設定する。
ステップS15において、コントローラ70は、Ash堆積モードとして底部堆積モード(MODE2)を設定する。
図9は、本発明によるDPFのパティキュレート堆積量検出装置の動作を示すタイムチャートである。なおフローチャートとの対応が分かりやすくなるように、フローチャートのステップ番号をS付けで併記した。
時刻t1まではAsh堆積モードがMODE1である(図9(A))。この間、オイル消費量Qocは略一定であり(図9(B))、Ash排出量Ash0も略一定であるとする(図9(C))。このときAsh堆積Ash1にAsh排出量Ash0が加算され(ステップS5)、Ash堆積Ash1は経過時間に比例して増加し(図9(D))、Ash1による圧力損失ΔPash1も増加する(図9(F))。差圧センサ61の検出値ΔPtotalは増加しているが(図9(I))、ここからAshによる圧力損失の影響代を除いてPM堆積による圧力損失ΔPpmを求め(ステップS9)、PM堆積量Mpmを推定する(ステップS10)。このようにすることでPM堆積量Mpmを正確に推定することができる(図9(K))。
時刻t1〜t2では、Ash堆積モードがMODE2である(図9(A))。この間、オイル消費量Qocは略一定であり(図9(B))、Ash排出量Ash0も略一定であるとする(図9(C))。このときAsh堆積Ash2にAsh排出量Ash0が加算され(ステップS7)、Ash堆積Ash2は経過時間に比例して増加し(図9(E))、Ash2による圧力損失ΔPash2も増加する(図9(G))。差圧センサ61の検出値ΔPtotalは増加しているが(図9(I))、ここからAshによる圧力損失の影響代を除いてPM堆積による圧力損失ΔPpmを求め(ステップS9)、PM堆積量Mpmを推定する(ステップS10)。このようにすることでPM堆積量Mpmを正確に推定することができる(図9(K))。
従来より排ガス浄化フィルタのPM堆積量をフィルタ前後差圧に基づいて推定し、この推定結果に基づいて再生時期を判定している。ところがエンジンの運転状態によってはPM堆積量を正確に推定することができず、再生時期を誤ることがあった。本件発明者は、この原因がエンジンオイル中の添加剤による不純物などの不燃成分であるAsh(灰分)の影響であることを見いだした。すなわち、本件発明者は、高速走行などによって排ガス温度が高温になることでDPFに堆積したPMが自然燃焼する場合と、PMを強制燃焼した場合とで、Ashの堆積状態が異なり、これがフィルタ前後差圧に影響することを見いだしたのである。
そこで本件発明では、Ashによる圧力損失の影響代を、PMが自然燃焼する場合の圧力損失影響代ΔPash1と、PMを強制燃焼した場合の圧力損失影響代ΔPash2とに分離し、それぞれの圧力損失影響代を、差圧センサ61の検出値ΔPtotalから除算することで、PM堆積による圧力損失ΔPpmを正確に求めることができるようになり、PM堆積量Mpmを正確に推定することができるようになったのである。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
例えば、上記実施形態においては、DPFの前後差圧を差圧センサ61を用いて直接検出することとしているが、他のセンサの検出結果を用いて計算することで間接的に検出してもよい。これに限らず、検出とはセンサによって直接検出することはもちろんのこと、他のセンサの検出結果を用いて間接的に検出してもよい。
また上記実施形態ではエンジンとしてディーゼルエンジンを例示しているが、ガソリンエンジンにも適用することができる。
DPFの断面を拡大した模式図である。 ディーゼルエンジンの高速走行におけるDPFのAshの堆積状態を示す模式図である。 ディーゼルエンジンの通常運転におけるDPFの作用を説明する模式図である。 本発明によるDPFのパティキュレート堆積量検出装置の一実施形態を示す全体システム図である。 DPFのパティキュレート堆積量検出装置の動作を説明するメインフローチャートである。 Ash堆積モード判定ルーチンを示すフローチャートである。 エンジンのAsh排出量Ash0を求めるための特性マップである。 Ash1,Ash2による圧力損失ΔPash1,ΔPash2を求めるための特性マップである。 本発明によるDPFのパティキュレート堆積量検出装置の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 パティキュレート堆積量検出装置
10 ディーゼルエンジン
50 DPFアッセンブリ
52 DPF(排ガス浄化フィルタ)
61 差圧センサ(差圧検出手段)
70 コントローラ
ステップS1 灰分堆積判定手段
ステップS6 壁面灰分圧損算出手段
ステップS8 底部灰分圧損算出手段
ステップS9 圧損算出手段
ステップS10 パティキュレート量推定手段

Claims (9)

  1. 排ガス中に含まれるパティキュレートを捕捉する排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量を検出するパティキュレート堆積量検出装置であって、
    前記排ガス浄化フィルタの前後差圧を検出する差圧検出手段と、
    排ガス中に含まれる灰分が前記排ガス浄化フィルタの壁面に堆積するのか底部に堆積するのかを判定する灰分堆積判定手段と、
    前記壁面に堆積する灰分による圧力損失影響代を算出する壁面灰分圧損算出手段と、
    前記底部に堆積する灰分による圧力損失影響代を算出する底部灰分圧損算出手段と、
    前記差圧検出手段で検出したフィルタ前後差圧から、前記壁面灰分圧損算出手段で算出した圧力損失影響代及び前記底部灰分圧損算出手段で算出した圧力損失影響代を除くことで、パティキュレートによる圧力損失を求める圧損算出手段と、
    前記圧損算出手段で求めた圧力損失に基づいて、前記排ガス浄化フィルタに堆積するパティキュレート量を推定するパティキュレート量推定手段と、
    を備えることを特徴とする排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置。
  2. 前記灰分堆積判定手段は、前記排ガス浄化フィルタが自然再生するときに排ガス浄化フィルタの壁面に灰分が堆積すると判定し、前記排ガス浄化フィルタを強制再生するときに排ガス浄化フィルタの底部に灰分が堆積すると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置。
  3. 前記灰分堆積判定手段は、前記排ガス浄化フィルタの入口温度、ベッド温度及びパティキュレート堆積量に基づいて、排ガス中の灰分が排ガス浄化フィルタの壁面に堆積するのか底部に堆積するのかを判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置。
  4. 前記灰分堆積判定手段は、前記排ガス浄化フィルタの入口温度が基準温度よりも低いときに排ガス中の灰分が排ガス浄化フィルタの底部に堆積することを判定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置。
  5. 前記灰分堆積判定手段は、前記排ガス浄化フィルタのベッド温度が基準温度よりも低いときに排ガス中の灰分が排ガス浄化フィルタの底部に堆積することを判定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置。
  6. 前記灰分堆積判定手段は、前記排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量が基準量よりも多いときに排ガス中の灰分が排ガス浄化フィルタの底部に堆積することを判定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置。
  7. 前記壁面灰分圧損算出手段は、前記壁面に堆積する灰分が多いほど大きく、また灰分の多少にかかわらず増加量が略一定になるように、圧力損失影響代を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置。
  8. 前記底部灰分圧損算出手段は、前記底部に堆積する灰分が多いほど大きく、また増加量が大きくなるように、圧力損失影響代を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置。
  9. 排ガス中に含まれるパティキュレートを捕捉する排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量を検出するパティキュレート堆積量検出方法であって、
    前記排ガス浄化フィルタの前後差圧を検出する差圧検出工程と、
    排ガス中に含まれる灰分が前記排ガス浄化フィルタの壁面に堆積するのか底部に堆積するのかを判定する灰分堆積判定工程と、
    前記壁面に堆積する灰分による圧力損失影響代を算出する壁面灰分圧損算出工程と、
    前記底部に堆積する灰分による圧力損失影響代を算出する底部灰分圧損算出工程と、
    前記差圧検出工程で検出したフィルタ前後差圧から、前記壁面灰分圧損算出工程で算出した圧力損失影響代及び前記底部灰分圧損算出工程で算出した圧力損失影響代を除くことで、パティキュレートによる圧力損失を求める圧損算出工程と、
    前記圧損算出工程で求めた圧力損失に基づいて、前記排ガス浄化フィルタに堆積するパティキュレート量を推定するパティキュレート量推定工程と、
    を備えることを特徴とする排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出方法。
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