JP2007224128A - 抜染インク、インクジェット抜染方法および抜染対象物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 布帛を染色して染色布帛を準備しておく(ステップa0)。染色布帛としては、染色した糸で織製した織地や編成した編地などを用いることができる。染色布帛には、抜染液をインクジェット方式の印刷装置から抜染インクとして付与する(ステップa1)。抜染液中には常温時pH調整剤が含まれ、pHが中性付近となるように調整する。染色布帛に付与された抜染液にスチームを10〜20分程度吹きつけて加熱処理を行う(ステップa3)と、抜染液中の加熱時pH調整剤がpHを強アルカリ性か、または中性から酸性に変化させ、抜染剤を有効に作用させることができる。
【選択図】 図1
Description
C」や「RRレジスト」は、水溶液の状態では酸化してpHが下がり、pH8未満となると不安定で短寿命となり、1〜7日程度の安定性しか有していないことも経験上知られている。このため、ユーザはインクを調整して即日使用を要求されるので、不経済である。これらの抜染剤を使用する場合、溶液にアルカリ剤を配合してpH11程度の強アルカリ性を保つようにpH調整すれば、綿に対する抜染の効果が向上して色抜けが良くなり、溶液の安定性も向上することも知られている。しかしながら、pH11程度の強アルカリ性に調整すると、抜染剤溶液としては安定するけれども、金属製や合成樹脂製などの機械部品に対する腐食リスクが大きく、インクジェットプリンタの配管経路やヘッドなどを傷めてしまう。
インクジェット印刷時を含む常温で、拔染インクが予め定める中性付近で弱アルカリ性のpHを保つように調整する常温時pH調整剤と、
インクジェット印刷後の予め定める条件での加熱処理時に、拔染インクのpHが該反応pH範囲となるように調整する加熱時pH調整剤とを、
含むことを特徴とする抜染インクである。
また本発明で、前記常温時pH調整剤は、前記加熱時pH調整剤の少なくとも一部を兼ねており、前記加熱処理時に、加熱時pH調整剤としての機能を果すように変化することを特徴とする。
該抜染インクのpHを、
インクジェット印刷時を含む常温では、予め定める中性付近で弱アルカリ性を保つように調整し、
インクジェット印刷後の予め定める条件での加熱処理時に、該反応pH範囲に変化するように調整することを特徴とするインクジェット抜染方法である。
前記加熱処理時のpH範囲の変化は、該常温時pH調整剤の分解によって行うことを特徴とする。
該抜染インクは、
アルカリ性か、または中性から酸性か、いずれかの予め定める反応pH範囲で、安定に染料と反応する抜染剤と、
インクジェット印刷時を含む常温で、予め定める中性付近で弱アルカリ性のpHを保つように調整する常温時pH調整剤と、
インクジェット印刷後の予め定める条件での加熱処理時に、pHが該反応pH範囲となるように調整する加熱時pH調整剤とを、
含むことを特徴とする抜染対象物である。
2 抜染対象物
3 抜染インク
4 抜染物
5 抜染部
10 インクジェット印刷装置
Claims (9)
- 予め染色された布帛に対し、アルカリ性か、または中性から酸性か、いずれかの予め定める反応pH範囲で、安定に染料と反応する抜染剤をインクジェット方式で印刷して抜染を行うための抜染インクにおいて、
インクジェット印刷時を含む常温で、抜染インクが予め定める中性付近で弱アルカリ性のpHを保つように調整する常温時pH調整剤と、
インクジェット印刷後の予め定める条件での加熱処理時に、抜染インクのpHが該反応pH範囲となるように調整する加熱時pH調整剤とを、
含むことを特徴とする抜染インク。 - 前記常温時pH調整剤は、前記加熱時pH調整剤の少なくとも一部を兼ねており、前記加熱処理時に、加熱時pH調整剤としての機能を果すように変化することを特徴とする請求項1記載の抜染インク。
- 前記加熱時pH調整剤は、前記反応pH範囲を強アルカリ性に調整することを特徴とする請求項1または2記載の抜染インク。
- 前記加熱時pH調整剤は、前記反応pH範囲を中性から酸性に調整することを特徴とする請求項1または2記載の抜染インク。
- 予め染色された布帛に対して、アルカリ性か、または中性から酸性か、いずれかの予め定める反応pH範囲で安定に染料と反応する抜染剤を含む抜染インクを、インクジェット方式で印刷して抜染を行うインクジェット抜染方法において、
該抜染インクのpHを、
インクジェット印刷時を含む常温では、予め定める中性付近で弱アルカリ性を保つように調整し、
インクジェット印刷後の予め定める条件での加熱処理時に、該反応pH範囲に変化するように調整することを特徴とするインクジェット抜染方法。 - 前記常温でのpHの調整は、常温時pH調整剤によって行い、
前記加熱処理時のpH範囲の変化は、該常温時pH調整剤の分解によって行うことを特徴とする請求項5記載のインクジェット抜染方法。 - 前記加熱処理時に、前記pHを前記常温での弱アルカリ性から強アルカリ性に変化させることを特徴とする請求項5または6記載のインクジェット抜染方法。
- 前記加熱処理時に、前記pHを前記常温での弱アルカリ性から中性または酸性に変化させることを特徴とする請求項5または6記載のインクジェット抜染方法。
- 予め染色された布帛に、インクジェット方式で抜染インクが印刷される抜染対象物であって、
該抜染インクは、
アルカリ性か、または中性から酸性か、いずれかの予め定める反応pH範囲で、安定に染料と反応する抜染剤と、
インクジェット印刷時を含む常温で、予め定める中性付近で弱アルカリ性のpHを保つように調整する常温時pH調整剤と、
インクジェット印刷後の予め定める条件での加熱処理時に、pHが該反応pH範囲となるように調整する加熱時pH調整剤とを、
含むことを特徴とする抜染対象物。
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