JP6696595B2 - インクジェット捺染方法 - Google Patents
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り、結果として形成された画像の耐光性や堅牢性があまり良好ではないという課題があった。特に、ブラックインクに含有されるC.I.アシッドブラック52:1の絹以外のナイロンやウール、更に絹やナイロンとウレタンとの混紡布に対する堅牢性(染着性)が不十分であった。また、色再現域の点においてもある程度改良されているものの、さらなる改善の余地があった。このように、特許文献1に開示されているインクジェット捺染用インクセットは、インクセットとしての性能が不十分であり、バランスが悪かった。
本発明に係るインクジェット捺染用インクセットの一態様は、
着色剤としてC.I.アシッドイエロー79を含有するイエローインクと、
着色剤としてC.I.アシッドレッド138及びC.I.アシッドレッド289よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するマゼンタインクと、
着色剤としてC.I.ダイレクトブルー87を含有するシアンインクと、
着色剤としてC.I.アシッドオレンジ33及びC.I.アシッドオレンジ94よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するオレンジインクと、
着色剤としてC.I.アシッドブルー112及びC.I.アシッドブルー140よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するブルーインクと、
着色剤としてC.I.アシッドブラック172を含有するブラックインクと、
を備えることを特徴とする。
適用例1のインクジェット捺染用インクセットにおいて、
前記各々のインクが、着色剤の総量を100質量%としたときに、それぞれ前記着色剤として含有する酸性染料を50質量%以上含有することができる。
適用例1または適用例2のインクジェット捺染用インクセットにおいて、
前記各々のインクのうち少なくとも1色に、着色剤としてC.I.アシッドバイオレット48及びC.I.アシッドバイオレット97よりなる群から選択される少なくとも1種をさらに含有することができる。
やC.I.アシッドバイオレット97は、マゼンタインクまたはブルーインクに添加されることが好ましい。
適用例1ないし適用例3のいずれか一例のインクジェット捺染用インクセットにおいて、前記各々のインクの亜鉛含有量がそれぞれ50ppm以下であることができる。
本発明に係るインクジェット捺染方法の一態様は、
適用例1ないし適用例4のいずれか一例のインクジェット捺染用インクセットを用いて布帛の一方の面にインクを付着させるインクジェット印捺工程と、
前記インクを付着させた布帛面に浸透液を付着させる布帛表面処理工程と、
を含むことを特徴とする。
本実施形態に係るインクジェット捺染用インクセット(以下、単に「インクセット」ともいう。)は、着色剤としてC.I.アシッドイエロー79を含有するイエローインクと、着色剤としてC.I.アシッドレッド138及びC.I.アシッドレッド289よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するマゼンタインクと、着色剤としてC.I.ダイレクトブルー87を含有するシアンインクと、着色剤としてC.I.アシッドオレンジ33及びC.I.アシッドオレンジ94よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するオレンジインクと、着色剤としてC.I.アシッドブルー112及びC.I.アシッドブルー140よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するブルーインクと、着色剤としてC.I.アシッドブラック172を含有するブラックインクと、を備えることを特徴とする。このように、特定の着色剤を含有する6色のインクセットとすることで、絹だけでなくナイロンやウール、更には絹やナイロンとウレタンとの混紡布に対する堅牢性及び耐光性に優れた画像を形成できると共に、広い色再現域を確保でき、かつ、保存安定性が良好となる。
本実施形態に係るインクセットを構成する各色のインクは、絹だけでなくナイロンやウ
ール、更に絹やナイロンとウレタンとの混紡布に対する堅牢性及び耐光性に優れた画像を形成できると共に、広い色再現域を確保する観点から、着色剤として特定の酸性染料、すなわち、イエローインクにはC.I.アシッドイエロー79、マゼンタインクにはC.I.アシッドレッド138及びC.I.アシッドレッド289よりなる群から選択される少なくとも1種の酸性染料、シアンインクにはC.I.ダイレクトブルー87、オレンジインクにはC.I.アシッドオレンジ33及びC.I.アシッドオレンジ94よりなる群から選択される少なくとも1種の酸性染料、ブルーインクにはC.I.アシッドブルー112及びC.I.アシッドブルー140よりなる群から選択される少なくとも1種の酸性染料、ブラックインクにはC.I.アシッドブラック172を含有することを特徴とする。本実施形態に係るインクセットは、2色以上のインクにより混色して広い色再現域を確保し、様々な布帛に対して堅牢性及び耐光性に優れた画像を形成する観点から、使用する酸性染料同士間で特別な相性が要求される。そのため、本実施形態で規定するような酸性染料構成とすると共に、少なくとも6色のインクセットとすることが必要となる。
できる。これにより、マゼンタとブルーの色調を好みの色調に調色することができる。
本実施形態に係るインクセットを構成する各色のインクには、インクジェットプリンターの記録ヘッドのノズルからの吐出安定性を向上させる観点から、保湿剤を含有させることが好ましい。保湿剤としては、通常のインクジェット捺染用インクに保湿剤として使用されている化合物を用いることができ、例えばグリセリン、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等のポリオール類、およびそのエーテルまたはエステル等の誘導体;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム等のラクタム類;尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチルイミダゾリジノン類等の尿素類;マルチトール、ソルビトール、グルコノラクトン、マルトース等の糖類等を挙げることができ、これらの一種または二種以上を用いることができる。前記保湿剤の含有量は、インク組成物の全質量に対して、好ましくは4〜40質量%である。
本実施形態に係るインクセットを構成する各色のインクには、布帛への濡れ性を高めてインクの浸透性を高める観点から、浸透剤(インクに浸透性を付与する物質)を含有させることが好ましい。そのような浸透性有機溶剤としては、通常のインクジェット捺染用インクに浸透性有機溶剤として使用されている化合物を用いることができ、例えばエタノール、プロパノール等の低級アルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のセロソルブ類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のカルビトール類;トリエチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル類等を挙げることができ、これらの一種または二種以上を用いることができる。浸透性有機溶剤(浸透剤)の含有量は、インク組成物の全質量に対して、好ましくは2〜15質量%である。
本実施形態に係るインクセットを構成する各色のインクは、上記した各成分に加えて、水を含有する。水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることが好ましい。特に、これらの水を、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌処理した水は、長期間に亘ってカビやバクテリアの発生が防止されるので好ましい。
本実施形態に係るインクセットを構成する各色のインクには、さらに必要に応じて、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、酸素吸収剤、pH調整剤(例えば、トリエタノールアミン等の3級アルカノールアミン)、または溶解助剤等のように、インクジェット捺染用インクにおいて通常用いることができる各種添加剤の一種または二種以上を含有させることができる。
本実施形態に係るインクセットを構成する各色のインクは、上記した各成分を、分散/混合機(例えばボールミル、サンドミル、アトライター、バスケットミル、ロールミル等)に供給し、分散させることにより調製することができる。また、上記した分散/混合機により得られたインク原液をメンブランフィルターやメッシュフィルター等のフィルターを用いて濾過し、粗大粒子を除去することが好ましい。
本実施形態に係るインクジェット捺染方法は、上述のインクジェット捺染用インクセットを用いて布帛の一方の面にインクを付着させるインクジェット印捺工程と、前記インクを付着させた布帛面に浸透液を付着させる布帛表面処理工程と、を含むことを特徴とする。本実施形態に係るインクジェット捺染方法によれば、様々な布帛に対して堅牢性及び耐光性に優れた画像を形成できる。また、布帛に浸透液を付着させることにより、インクが布帛の厚み方向へ染み込んだ後に、浸透液による布帛への浸透効果を付与できる。これにより、布帛の横方向への浸透が抑制され、インク滲みを低減することができる。
インクジェット印捺工程は、インクジェット方式により、上述のインクセットを構成する各色のインクを布帛の印捺面に付着させることにより行われる。具体的には、インクジェットプリンターのインクカートリッジに各色インクを充填して、記録ヘッドからインク滴を布帛に対して吐出することにより行われる。インクジェットプリンターとしては、コンティニュアス方式、ドロップオンデマンド方式等を適用することが可能であるが、ドロップオンデマンド型のインクジェットプリンターが好ましい。ドロップオンデマンド型のインクジェットプリンターには、ピエゾ方式(記録ヘッドに配設された圧電素子を用いて記録を行う方法)、サーマル方式(記録ヘッドに配設された発熱抵抗素子のヒーター等によって発生した気泡を用いて記録を行う方法)等があり、いずれのインクジェット方法を採用することもできるが、ピエゾ方式が好ましい。
次いで、インクを付着させた印捺面に浸透液を付着させる布帛表面処理工程を行う。インクが布帛の厚み方向へ染み込んだ後に、インクを付着させた印捺面に浸透液を付着させ
ることにより、インク滲みを低減することができる。
本実施形態に係るインクジェット捺染方法では、上記したインクジェット印捺工程、布帛表面処理工程を行う前に、予め布帛の前処理を行ってもよい。布帛の前処理には、公知の前処理剤を用いることができ、前処理剤は、一般に、糊剤、pH調整剤、及びヒドロトロピー剤を含み、更に場合によりシリカを含むことができる。
本実施形態に係るインクジェット捺染方法では、上記のインクジェット印捺工程を実施した後、染料固着処理を行うことが好ましい。染料固着処理は、例えば公知のスチーマー(マチス社製;スチーマーDHe型)を用いて定着操作を行うことができる。具体的には、例えば温度102℃の高加湿条件下で30分間スチーミング処理を行う。
上記した通り、本実施形態におけるインクジェット捺染方法は、サーマル方式、コンティニュアス方式、又はピエゾ方式などの任意のインクジェット方式に適用することができるが、好適にはピエゾ方式である。
なり、布帛上に再現性の優れた所望の画像を印捺することができる。
本実施形態によるインクジェット捺染方法において好適に使用される布帛としては、ポリアミド系繊維及び/又はセルロース系繊維からなる布帛(例えば、織物、網物、または不織布)が挙げられる。セルロース系繊維としては、例えば綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、リヨセル等が挙げられる。ポリアミド系繊維としては、例えば絹、ウール、ナイロンが挙げられる。本実施形態に係るインクジェット捺染方法によれば、上述のインクセットを用いるため、絹だけでなくナイロンやウール、及び絹やナイロンとウレタンとの混紡に対する堅牢性及び耐光性に優れた画像を形成することができる。
以下、本発明の実施形態を実施例及び比較例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
下記の表1に示した組成に従い、各成分を混合して浸透液を調製した。なお、表1中、TEG−m−BEとはトリエチレングリコールモノブチルエーテルを表し、プロキセルX
L2は、ロンザジャパン株式会社製の防黴剤(防腐剤)を表す。表1中の数値は、質量%を表す。
下記の表2〜表5に従って各成分を混合し、6色の各色インクを調製し、これをインクセットとした。なお、表2中、TEG−m−BE及びプロキセルXL2は、表1と同様のものを表し、EDTAはエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを表す。表2〜表5中の数値は、質量%を表す。
<ガマット体積>
実施例及び比較例の各インクセットをインクジェットプリンター(PX−G930、セイコーエプソン株式会社製)を用いて、解像度1440×720dpiで、布帛の表面(印捺する面)に印捺した。この際、単色のDuty100%を13mg/inch2とし、混合色のDutyを120%、16mg/inch2とした。これらの各Dutyを最高Dutyとし、各単色インクのDutyが0%〜100%の範囲内で、Dutyを3%ごとに変化させ、かつ、各インクの総組合せを行うことによって、各インクセットで再現可能な色を全て印捺し、各記録物を得た。なお、布帛には、絹、羊毛、ナイロンとウレタンの混紡の3種類を使用した。
度、D50光源で測定し、CIEで規定する、L*a*b*を得た。
A:ガマット体積が、35,000以上。
B:ガマット体積が、25,000以上、35,000未満。
C:ガマット体積が、20,000以上、25,000未満。
D:ガマット体積が、20,000未満。
インクジェット印捺工程として上記した6色のインクセットを8列(8色分)のノズル列を有するインクジェットプリンター(PX−G930、セイコーエプソン株式会社製)のヘッド6列にそれぞれ充填し、残りの2列の内の1列に浸透液をセットし、布帛の表面(印捺する面)に1440×720dpiの解像度で色インク100%dutyと浸透液100%duty(合計200%duty)のベタ印刷(布帛の単位面積あたり1インクの塗布量が20mg/inch2)を行った。このようにして、ベタ印刷を行った捺染物を各色ごとに用意した。なお、布帛には、絹、羊毛、ナイロンとウレタンの混紡の3種類を使用した。次いで、スチーマー(マチス社製;スチーマーDHe型)を用いて102℃の高加湿条件下で30分間スチーミング処理を行い得られたた捺染物を、ISO 105−C10:2006に準じた方法で洗濯堅牢性評価を実施した。評価基準は、以下の通りである。
A:インクセットの洗濯堅牢性について、最もレベルが低い色の結果が4級以上である。B:インクセットの洗濯堅牢性について、最もレベルが低い色の結果が3級以上、4級未満である。
C:インクセットの洗濯堅牢性について、最もレベルが低い色の結果が2級以上、3級未満である。
D:インクセットの洗濯堅牢性について、最もレベルが低い色の結果が2級未満である。
インクジェット印捺工程として上記した6色のインクセットを8列(8色分)のノズル列を有するインクジェットプリンター(PX−G930、セイコーエプソン株式会社製)のヘッド6列にそれぞれ充填し、残りの2列の内の1列に浸透液をセットし、布帛の表面(印捺する面)に1440×720dpiの解像度で色インク100%dutyと浸透液100%duty(合計200%duty)のベタ印刷(布帛の単位面積あたり1インクの塗布量が20mg/inch2)を行った。このようにして、ベタ印刷を行った捺染物を各色ごとに用意した。なお、布帛には、絹、羊毛、ナイロンとウレタンの混紡の3種類を使用した。次いで、スチーマー(マチス社製;スチーマーDHe型)を用いて102℃の高加湿条件下で30分間スチーミング処理を行い得られたた捺染物を、ISO 105−E04:1994に準じた方法で汗堅牢性(酸性汗耐性、アルカリ性汗耐性)評価を実施した。評価基準は、以下の通りである。
A:インクセットの汗堅牢性について、最もレベルが低い色の結果が4級以上である。
B:インクセットの汗堅牢性について、最もレベルが低い色の結果が3級以上、4級未満である。
C:インクセットの汗堅牢性について、最もレベルが低い色の結果が2級以上、3級未満である。
D:インクセットの汗堅牢性について、最もレベルが低い色の結果が2級未満である。
インクジェット印捺工程として上記した6色のインクセットを8列(8色分)のノズル
列を有するインクジェットプリンター(PX−G930、セイコーエプソン株式会社製)のヘッド6列にそれぞれ充填し、残りの2列の内の1列に浸透液をセットし、布帛の表面(印捺する面)に1440×720dpiの解像度で色インク100%dutyと浸透液100%duty(合計200%duty)のベタ印刷(布帛の単位面積あたり1インクの塗布量が20mg/inch2)を行った。このようにして、ベタ印刷を行った捺染物を各色ごとに用意した。なお、布帛には、絹、羊毛、ナイロンとウレタンの混紡の3種類を使用した。次いで、スチーマー(マチス社製;スチーマーDHe型)を用いて102℃の高加湿条件下で30分間スチーミング処理を行った後、ラッコールSTA(明成化学株式会社製、界面活性剤)を0.2質量%含む水溶液を用いて55℃で10分間洗浄し、乾燥させ、得られたた捺染物を、Xenon耐光性試験機を用いて、ISO 105−B02:1994に準じて耐光性評価を実施した。耐光性の評価基準は、以下の通りである。A:インクセットの耐光性について、最もレベルが低い色の結果が5級以上である。
B:インクセットの耐光性について、最もレベルが低い色の結果が4級以上、5級未満である。
C:インクセットの耐光性について、最もレベルが低い色の結果が3級以上、4級未満である。
D:インクセットの耐光性について、最もレベルが低い色の結果が3級未満である。
表6に記載の各成分を混合・撹拌することにより、インクジェット捺染用ブラックインク1〜3を調製した。なお、表6中、PD002Wは、オルフィンPD002W(日信化学工業株式会社製、アセチレングリコール系界面活性剤)を表す。この各ブラックインクをインクジェットプリンター(PX−G930、セイコーエプソン株式会社製)のヘッド内に充填した。充填後、ノズルチェックパターンを印刷して、充填不良・ノズル目詰まりのないことを確認してから、プリンターの電源をOFFにして、ヘッドをホームポジションに戻した状態にして、温度40℃、湿度10〜20%RHの環境下で2週間放置した。放置後、必要に応じてクリーニング動作を行って、ノズルチェックパターンを30枚連続で印刷した。このときのノズル抜けの数を観察することにより、インクの保存安定性を評価した。その評価基準を以下に示す。
A:30枚連続で吐出したときのノズル抜けなし。
B:30枚連続で吐出したときのノズル抜けが1個以上5個未満。
C:30枚連続で吐出したときのノズル抜けが5個以上。
実施例及び比較例の各インクセットで使用した各インクの組成、並びに評価試験の結果を、表2〜表6に示した。
Claims (5)
- インクジェット捺染用インクセットを用いて布帛の一方の面にインクを付着させるインクジェット印捺工程と、
前記インクと同時に布帛面に浸透液を付着させる布帛表面処理工程と、
を含むインクジェット捺染方法であって、
前記インクジェット捺染用インクセットが、
着色剤としてC.I.アシッドイエロー79を含有するイエローインクと、
着色剤としてC.I.アシッドレッド138及びC.I.アシッドレッド289よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するマゼンタインクと、
着色剤としてC.I.ダイレクトブルー87を含有するシアンインクと、
着色剤としてC.I.アシッドオレンジ33及びC.I.アシッドオレンジ94よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するオレンジインクと、
着色剤としてC.I.アシッドブルー112及びC.I.アシッドブルー140よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するブルーインクと、
着色剤としてC.I.アシッドブラック172を含有するブラックインクと、
を備えるインクジェット捺染方法。 - 前記各々のインクが、着色剤の総量を100質量%としたときに、それぞれ前記着色剤として含有する酸性染料を50質量%以上含有する、請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
- 前記各々のインクのうち少なくとも1色に、着色剤としてC.I.アシッドバイオレット48及びC.I.アシッドバイオレット97よりなる群から選択される少なくとも1種をさらに含有する、請求項1または請求項2に記載のインクジェット捺染方法。
- 前記各々のインクの亜鉛含有量がそれぞれ50ppm以下である、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット捺染方法。
- 前記浸透液がトリエチレングリコールを含有する、請求項1ないし請求項4のいずれか
一項に記載のインクジェット捺染方法。
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