JP2007222189A - 布保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 押え枠を加工布を挟んで支え枠に載せた状態で、複数のマグネットを夫々支え枠の所定位置に容易に解除可能に吸着させ、加工布を段階的に保持及び保持解除できるようにして、加工布を伸張させて支え枠に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができる、布保持装置を提供する。
【解決手段】 布保持装置10は、磁性体からなる支え枠11、支え枠11に加工布Wを押える合成樹脂製の押え枠12、押え枠12を加工布Wを挟んで支え枠11に載せた状態でその支え枠11に押え枠12側から吸着可能な複数のマグネット13、複数のマグネット13を夫々保持する合成樹脂製の複数のマグネット保持部材14、複数のマグネット13を夫々押え枠12に対して支え枠11と反対側から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段15を有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は加工布を伸張して保持する布保持装置に関するものである。
従来、刺繍ミシンにおいて、縫製に供する加工布を伸張して保持する布保持装置として、一般に、外枠と内枠とを有する刺繍枠が用いられ、加工布は外枠とその外枠に内嵌された内枠との間に挟持される。そして、この刺繍枠が刺繍ミシンの枠駆動機構のキャリッジに連結され、その枠駆動機構により水平方向へ駆動されて布送りが行われる。
布保持装置に保持された加工布に対して縫製を行う際には、加工布が縫製時にずれると模様の縫製が正しく行えないため、布保持装置による加工布の保持力を強くする必要がある。例えば、特許文献1の布保持装置は、外枠と内枠からなる刺繍枠において、外枠の上面部に複数のマグネットを装着し、外枠と内枠により保持される加工布を介して前記マグネットとは別のマグネットを前記マグネットに吸着させることにより、加工布が保持されるように構成されている。
実公昭63−28230号公報
特許文献1のように、外枠と内枠とを有する刺繍枠では、加工布を保持する場合、先ず、外枠と内枠との間に加工布をセットして外枠と内枠とを嵌合していくが、その際、加工布に作用する外枠、内枠との摩擦により加工布がずれる虞がある。そして、外枠と内枠とを嵌合させることにより、それら全体で加工布を一括的に挟持することになるし、外枠と内枠との嵌合による加工布の挟持後は、加工布の保持を部分的に解除することも難しいため、刺繍枠に対して加工布を所望量だけずらして保持し直すことが難しく、結局、加工布を伸張させ刺繍枠に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことが難しい。
また、加工布を装着した状態で前記別のマグネットを外枠に設けたマグネットに吸着させる際に、外枠のマグネットが加工布の下側に隠れてしまい、前記別のマグネットを外枠のマグネットを設けた位置に正しく位置決めすることが困難である。
また、特許文献1のように、外枠と内枠により構成される布保持装置とは異なり、鋼板製の支え枠とこの支え枠に対して加工布を押える押え枠とこれら両枠間に保持及び解放する布保持装置も実用化されているが、電磁石を励磁及び消磁して布保持装置を駆動する為の駆動制御装置等が必要となるため、構造が複雑になり製作コストも高価なものになる。
本発明の目的は、押え枠を加工布を挟んで支え枠(支え部材)に載せた状態で、複数のマグネットを夫々支え枠(支え部材)、押え枠の所定位置に容易に解除可能に吸着させ、加工布を段階的に保持及び保持解除できるようにして、加工布を伸張させて支え枠(支え部材)に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができる、布保持装置を提供することである。
請求項1の布保持装置は、加工布を伸張して保持するために、磁性体からなる支え枠と、この支え枠に加工布を押える押え枠とを備えた布保持装置において、前記押え枠を加工布を挟んで支え枠に載せた状態で、その支え枠に押え枠側から吸着可能な複数のマグネットと、前記複数のマグネットを夫々押え枠に対して支え枠と反対側から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段とを備えたことを特徴とするものである。
加工布を保持する場合、例えば支え枠に加工布を載せ、その加工布を挟むように押え枠を支え枠に載せる。この状態で、マグネット位置決め手段により押え枠に位置決めされたマグネットが支え枠に吸着され、複数のマグネットを押え枠に装着して位置決めすると、押え枠により加工布が支え枠に確実に押えられ保持される。複数のマグネットを押え枠に装着して支え枠に吸着させる場合、加工布を伸張しつつまた位置決めしつつ、場合によっては支え枠に吸着されたマグネットの一部を取り外し再度吸着させて段階的に行って、加工布が段階的に保持されていく。
請求項2の布保持装置は、請求項1の発明において、前記マグネット位置決め手段は、複数のマグネットが夫々係合するように押え枠に形成された複数の係合穴を有することを特徴とするものである。各マグネットは係合穴に係合されて、押え枠に位置決めされる。
請求項3の布保持装置は、加工布を伸張して保持するために、磁性体からなる支え枠と、この支え枠に加工布を押える押え枠とを備えた布保持装置において、前記押え枠に装着されると共に、押え枠を加工布を挟んで支え枠に載せた状態で、その支え枠に吸着可能な複数のマグネットと、前記押え枠に装着された各マグネットの位置を、そのマグネットが支え枠に吸着する吸着位置とこの吸着位置から離間した非吸着位置とに亙って切り換えるマグネット位置切換手段とを備えたことを特徴とするものである。
加工布を保持する場合、例えば支え枠に加工布を載せ、その加工布を挟むように押え枠を支え枠に載せる。この状態で、マグネット位置切換手段により非吸着位置から吸着位置に切り換えられたマグネットが支え枠に吸着され、複数のマグネットを吸着位置に切り換えると、押え枠により加工布が支え枠に確実に押えられ保持される。複数のマグネットを非吸着位置から吸着位置へ切り換えて支え枠に吸着させる場合、請求項1と同様に、加工布を伸張しつつまた位置決めしつつ段階的に行って、加工布が段階的に保持されていく。
請求項4の布保持装置は、請求項3の発明において、前記マグネット位置切換手段は、押え枠に設けられマグネットを支え枠の支え面と直交する方向へ移動自在にガイドするガイド部と、マグネットに固定的に設けられそのマグネットを前記ガイド部でガイドされた方向へ押し引きして前記吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部とを有することを特徴とするものである。マグネットに固定的に設けられた操作部を操作することにより、そのマグネットがガイド部により支え枠の支え面と直交する方向へガイドされて押し引きされ、マグネットが吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換えられる。
請求項5の布保持装置は、請求項3の発明において、前記マグネット位置切換手段は、長さ方向途中部が押え枠に回動自在に支持され且つ一端部にマグネットが連結されたレバー部材と、このレバー部材の両端部に設けられレバー部材を回動させてマグネットを前記吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部とを有することを特徴とするものである。レバー部材の両端部に設けられた操作部を操作することにより、レバー部材が回動され、そのレバー部材の一端部に連結されたマグネットが吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換えられる。
請求項6の布保持装置は、請求項1〜5の何れかの発明において、前記複数のマグネットを夫々保持する複数のマグネット保持部材を設け、前記支え枠に吸着されたマグネットのマグネット保持部材が、押え枠を支え枠に押圧するように構成したことを特徴とするものである。マグネットの支え枠への磁気吸着力が、そのマグネット保持部材から押え枠に伝達され、そのマグネットの周辺部分において押え枠が支え枠に押圧される。
請求項7の布保持装置は、請求項1〜6の何れかの発明において、前記支え枠のうち押え枠と対向する部分に滑り止め部を形成したことを特徴とするものである。押え枠により支え枠に押えられた加工布が滑り止め部により滑りにくくなる。
請求項8の布保持装置は、加工布を伸張して保持するために、平板状又は枠状の支え部材と、この支え部材に加工布を押える磁性体からなる押え枠とを備えた布保持装置において、前記押え枠を加工布を挟んで支え部材に載せた状態で、その押え枠に支え部材側から吸着可能な複数のマグネットと、前記複数のマグネットを夫々支え部材に対して押え枠と反対側から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段とを備えたことを特徴とするものである。
加工布を保持する場合、例えば支え部材に加工布を載せ、その加工布を挟むように押え枠を支え部材に載せる。この状態で、マグネット位置決め手段により支え部材に位置決めされたマグネットが押え枠に吸着され、複数のマグネットを支え部材に装着して位置決めすると、押え枠により加工布が支え部材に確実に押えられ保持される。複数のマグネットを支え部材に装着して押え枠に吸着させる場合、例えば、押え枠よりも支え部材が上側になるように反転させて行ってもよいが、加工布を伸張しつつまた位置決めしつつ、場合によっては押え枠に吸着されたマグネットの一部を取り外し再度吸着させて段階的に行って、加工布が段階的に保持されていく。
請求項9の布保持装置は、加工布を伸張して保持するために、平板状又は枠状の支え部材と、この支え部材に加工布を押える磁性体からなる押え枠とを備えた布保持装置において、前記支え部材に装着されると共に、押え枠を加工布を挟んで支え部材に載せた状態で、その押え枠に吸着可能な複数のマグネットと、前記支え部材に装着された各マグネットの位置を、そのマグネットが押え枠に吸着する吸着位置とこの吸着位置から離間した非吸着位置とに亙って切り換えるマグネット位置切換手段とを備えたことを特徴とするものである。
加工布を保持する場合、例えば支え部材に加工布を載せ、その加工布を挟むように押え枠を支え部材に載せる。この状態で、マグネット位置切換手段により非吸着位置から吸着位置に切り換えられたマグネットが押え枠に吸着され、複数のマグネットを吸着位置に切り換えると、押え枠により加工布が支え部材に確実に押えられ保持される。複数のマグネットを非吸着位置から吸着位置へ切り換えて押え枠に吸着させる場合、例えば、押え枠よりも支え部材が上側になるように反転させて行ってもよいが、請求項8と同様に、加工布を伸張しつつまた位置決めしつつ段階的に行って、加工布が段階的に保持されていく。
請求項1の布保持装置によれば、加工布を保持する場合、押え枠を加工布を挟んで支え枠に載せた状態で、マグネット位置決め手段により複数のマグネットを押え枠に位置決めして支え枠に吸着させて、押え枠により加工布を支え枠に確実に押えて保持することができ、複数のマグネットを押え枠に装着して支え枠に吸着させる場合、加工布を伸張しつつまた位置決めしつつ、場合によっては支え枠に吸着されたマグネットの一部を取り外し再度吸着させて段階的に行って、加工布を段階的に保持していくことができるので、加工布を伸張させて支え枠に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができる。従って、刺繍ミシンにおいて、縫製に供する加工布を保持する装置として適用することが可能となり、縫製及び縫製位置精度の向上、一連の縫製作業時間の短縮等を図ることが可能になる。
請求項2の布保持装置によれば、マグネット位置決め手段は、複数のマグネットが夫々係合するように押え枠に形成された複数の係合穴を有するので、各マグネットを係合穴に係合させることにより、押え枠に簡単、確実に位置決めすることができ、しかも、マグネット位置決め手段は簡単な構成となり、製作コスト的に有利になる。
請求項3の布保持装置によれば、加工布を保持する場合、押え枠を加工布を挟んで支え枠に載せた状態で、マグネット位置切換手段により複数のマグネットを非吸着位置から吸着位置に切り換えて支え枠に吸着させて、押え枠により加工布を支え枠に押えて確実に保持することができ、複数のマグネットを非吸着位置から吸着位置へ切り換えて支え枠に吸着させる場合、請求項1と同様に、加工布を伸張しつつまた位置決めしつつ段階的に行って、加工布を段階的に保持していくことができるので、加工布を伸張させて支え枠に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができ、また、複数のマグネットは常時押え枠に装着された状態となるため紛失するのを防止できる。その他、請求項1と同様の効果を奏する
請求項4の布保持装置によれば、マグネット位置切換手段は、押え枠に設けられマグネットを支え枠の支え面と直交する方向へ移動自在にガイドするガイド部と、マグネットに固定的に設けられそのマグネットを前記ガイド部でガイドされた方向へ押し引きして前記吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部とを有するので、各マグネットを吸着位置と非吸着位置とに亙って簡単に切り換えることができる。
請求項5の布保持装置によれば、マグネット位置切換手段は、長さ方向途中部が押え枠に回動自在に支持され且つ一端部にマグネットが連結されたレバー部材と、このレバー部材の両端部に設けられレバー部材を回動させてマグネットを前記吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部とを有するので、各マグネットを吸着位置と非吸着位置とに亙って簡単に切り換えることができる。
請求項6の布保持装置によれば、複数のマグネットを夫々保持する複数のマグネット保持部材を設け、支え枠に吸着されたマグネットのマグネット保持部材が、押え枠を支え枠に押圧するように構成したので、マグネットの支え枠への磁気吸着力が、そのマグネット保持部材から押え枠に伝達され、そのマグネットの周辺部分において押え枠を支え枠に押圧することができ、請求項1のように、複数のマグネットを押え枠に着脱するものでは、このマグネット保持部材を介してマグネットを把持し易くなるため作業性も向上する。
請求項7の布保持装置によれば、支え枠のうち押え枠と対向する部分に滑り止め部を形成したので、押え枠により支え枠に押えられた加工布が滑り止め部により滑りにくくなり、加工布を伸張させて支え枠に対して所望の位置に位置決めした状態をより確実に保持することが可能となる。
請求項8の布保持装置によれば、加工布を保持する場合、押え枠を加工布を挟んで支え部材に載せた状態で、マグネット位置決め手段により複数のマグネットを支え部材に位置決めして押え枠に吸着させて、押え枠により加工布を支え部材に確実に押えて保持することができ、複数のマグネットを支え部材に装着して押え枠に吸着させる場合、加工布を伸張しつつまた位置決めしつつ、場合によっては押え枠に吸着されたマグネットの一部を取り外し再度吸着させて段階的に行って、加工布を段階的に保持していくことができるので、加工布を伸張させて支え部材に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができる。特に、加工布や加工布に縫製された刺繍模様にプリントする場合、そのプリント面を支え部材側と反対側に向けて加工布を保持すると、支え部材に装着された複数のマグネット等が邪魔になることなく、加工布のプリント面にプリンタヘッドを接近させた状態で、プリンタヘッドと加工布を相対的に移動させてプリントできる。
請求項9の布保持装置によれば、加工布を保持する場合、押え枠を加工布を挟んで支え部材に載せた状態で、マグネット位置切換手段により複数のマグネットを非吸着位置から吸着位置に切り換えて押え枠に吸着させて、押え枠により加工布を支え部材に確実に押えて保持することができ、複数のマグネットを非吸着位置から吸着位置へ切り換えて支え枠に吸着させる場合、請求項8と同様に、加工布を伸張しつつまた位置決めしつつ段階的に行って、加工布を段階的に保持していくことができるので、加工布を伸張させて支え部材に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができ、また、複数のマグネットは常時押え枠に装着された状態となるため紛失するのを防止できる。その他、請求項8と同様の効果を奏する。
本発明の実施形態に係る布保持装置は、刺繍ミシンにおいて、縫製に供する加工布を保持する装置として適用され、その場合、例えば、磁性体からなる支え枠、この支え枠に加工布を押える押え枠、この押え枠を加工布を挟んで支え枠に載せた状態で、その支え枠に押え枠側から吸着可能な複数のマグネット、これら複数のマグネットを夫々押え枠に対して支え枠と反対側から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段を備えたものであり、また、本発明の実施形態に係る布保持装置は、プリンタにおいて、プリントに供する加工布を保持する装置として適用され、その場合、例えば、平板状の支え部材、この支え部材に加工布を押える磁性体からなる押え枠、この押え枠を加工布を挟んで支え部材に載せた状態で、その押え枠に支え部材側から吸着可能な複数のマグネット、これら複数のマグネットを夫々支え部材に対して押え枠と反対側から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段を備えたものである。
実施例1の布保持装置10は、図1のような刺繍ミシン1において、縫製に供する加工布Wを伸張して保持する為に用いられる。
図1に示すように、刺繍ミシン1は、ベッド部1a、脚柱部1b、アーム部1c、頭部1dを有し、頭部1dに針棒2が上下動可能に支持されて、その下端部に縫針3が装着され、また、頭部1dには布押え4が支持されている。ベッド部1aに刺繍機5が設けられ、この刺繍機5に布保持装置10が連結され前後方向と左右方向へ駆動されて、その布保持装置10に保持された加工布Wが布送りされる。
刺繍機5は、ベッド部1aの上面側に配設されて左右方向へ移動自在に支持された可動体6と、この可動体6を左右方向へ駆動する機構と、可動体6に前後方向へ移動自在に支持されたキャリッジ7(図6参照)と、このキャリッジ7を前後方向へ駆動する機構と、キャリッジ7に布保持装置10を解除可能に連結する連結機構8(図6参照)を有する。
図2〜図7に示すように、布保持装置10は、厚さ約1mmの磁性体からなる支え枠11と、この支え枠11に加工布Wを押える厚さ約1mmの合成樹脂製の押え枠12と、押え枠12を加工布Wを挟んで支え枠11に載せた状態でその支え枠11に押え枠12側(上側)から吸着可能な複数(例えば、8個)のマグネット13と、複数のマグネット13を夫々保持する合成樹脂製の複数(例えば、8個)のマグネット保持部材14と、複数のマグネット13を夫々押え枠12に対して支え枠11と反対側(上側)から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段15とを備えている。
支え枠11と押え枠12は、略同形、同サイズに形成され、支え枠11に押え枠12を夫々の中心を位置合わせして載せた状態で、支え枠11は、押え枠12よりも連結機構8の方へ張り出す連結片11aを有し、その連結片11aに1対の連結穴11bが形成されている。ここで、図6に示すように、連結機構8は、キャリッジ7に回動自在に枢支されたレバー8aを有し、そのレバー8aの先端部に設けられた1対の係合凸部8bが、連結片11aの1対の連結穴11bに係合して、キャリッジ7と支え枠11とが連結される。
支え枠11には、支え枠11の直交する2本の中心線を示す中心線指示部11c,11dが形成され、押え枠12にも、直交する2本の中心線を示す中心線指示部12a,12bが形成されている。マグネット13は短尺円柱状に形成され、その直径は支え枠11の各支え片の幅の約1/2の長さである。マグネット保持部材14は、マグネット13を内嵌しその先端部を約1mm突出させた状態で保持し、マグネット保持部材14の基端部には、指で把持することができる鍔状の把持部14aが形成されている。
マグネット位置決め手段15は、複数のマグネット13が夫々係合するように押え枠12に形成された複数(例えば、8個)の係合穴12cを有する。複数の係合穴12cは、それら係合穴12cに係合した複数のマグネット13の磁気吸着力により、加工布Wを支え枠11に均一的に押え得る適当な位置に形成されている。係合穴12cの径はマグネット13の直径と同径かそれよりも僅かに大径に形成され、この係合穴12cにマグネット13の先端部が係合され、そのマグネット13のマグネット保持部材14の先端面が支え枠11の支え面11eに近接又は当接して、そのマグネット13が押え枠12に装着され位置決めされる。
この布保持装置10によれば、加工布Wを保持する場合、支え枠11に加工布Wを載せ、押え枠12から複数のマグネット13を取り外した状態で、その押え枠12を加工布Wを挟むように支え枠11に載せる。この状態で、マグネット位置決め手段15により押え枠12に位置決めされたマグネット13が支え枠11に吸着され、複数のマグネット13を押え枠12に装着して位置決めして支え枠11に吸着させて、押え枠12により加工布Wを支え枠11に確実に押えて保持することができる。
複数のマグネット13を押え枠11に装着して支え枠12に吸着させる場合、加工布Wを伸張しつつまた位置決めしつつ、場合によっては支え枠11に吸着されたマグネット13の一部を取り外し再度吸着させて段階的に行って、加工布Wを段階的に保持していくことができるので、加工布Wを伸張させて支え枠11に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができる。
加工布Wを保持した状態で、支え枠11の下側へ張り出すものがないので、その支え枠11を刺繍ミシン1のベッド部1aに水平方向へ移動可能に載置し、刺繍機5のキャリッジ7に連結機構8により連結することができる。つまり、この布保持装置10を、刺繍ミシン1において縫製に供する加工布Wを保持する装置として適用することが可能となり、縫製及び縫製位置精度の向上、一連の縫製作業時間の短縮等を図ることが可能になる。
マグネット位置決め手段15は、複数のマグネット13が夫々係合するように押え枠12に形成された複数の係合穴12cを有するので、各マグネット13を係合穴12cに係合させることにより、押え枠12に簡単且つ確実に位置決めすることができ、しかも、マグネット位置決め手段15は簡単な構成となり、製作コスト的に有利になる。
複数のマグネット13を夫々保持する複数のマグネット保持部材14を設け、支え枠11に吸着されたマグネット13のマグネット保持部材14が、押え枠12を支え枠11に押圧するように構成した場合、マグネット13の支え枠11への磁気吸着力が、そのマグネット保持部材14から押え枠12に伝達され、そのマグネット13の周辺部分において押え枠12を支え枠11に押圧することができ、しかも、このマグネット保持部材14を介してマグネット13を把持し易くなるため作業性も向上する。
尚、この布保持装置10を部分的に次のように変更してもよい。
1]支え枠11と押え枠12の形状とサイズ、マグネット13とマグネット保持部材14と係合穴12cの形状とサイズと数、複数のマグネット13と係合穴12cの配置、マグネット13の磁力等は適宜変更可能である。
2]マグネット保持部材14を省略し、マグネット13に操作部を設けてもよい。
3]マグネット位置決め手段で押え枠12に位置決めされたマグネット13が、押え枠12の外側又は内側に位置して支え枠11に吸着するように構成してもよい。
実施例2の布保持装置20は、図1のような刺繍ミシン1に設けられた、或いは、別途設けられたインクジェット式のプリンタにおいて、加工布Wや刺繍ミシン1により加工布Wに縫製された刺繍模様にプリントするために、その加工布Wを伸張して保持する為に用いられる。
図8〜図12に示すように、布保持装置20は、厚さ約1mmの平板状の合成樹脂製の支え部材21と、この支え部材21に加工布Wを押える厚さ約1mmの磁性体からなる押え枠22と、押え枠22を加工布Wを挟んで支え枠21に載せた状態でその押え枠21に支え部材21側(下側)から吸着可能な複数(例えば、4個)のマグネット23と、複数のマグネット23を夫々保持する合成樹脂製の複数(例えば、4個)のマグネット保持部材24と、複数のマグネット23を夫々支え部材21に対して押え枠22と反対側(下側)から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段25とを備えている。
支え部材21に押え枠22を夫々の中心を位置合わせして載せた状態で、押え枠22は支え部材21よりも少し外側へ張り出した形状である。支え部材21には、支え部材21の直交する2本の中心線を示す中心線指示部21a,21bが形成され、押え枠22にも、直交する2本の中心線を示す中心線指示部22a,22bが形成されている。マグネット23と、マグネット保持部材24と、それらの結合関係は、実施例1と同様である。マグネット位置決め手段25は、複数のマグネット23が夫々係合するように支え部材21にその外周付近部分において形成された複数(例えば、4個)の係合穴21cを有する。
この布保持装置20によれば、加工布Wを保持する場合、支え部材21から複数のマグネット23を取り外した状態で、その支え部材21に加工布Wを載せ、その加工布Wを挟むように押え枠22を支え部材21に載せる。この状態で、マグネット位置決め手段25により支え部材21に位置決めされたマグネット23が押え枠22に吸着され、複数のマグネット23を支え部材21に装着して位置決して押え枠22に吸着させて、押え枠22により加工布Wを支え部材21に確実に押えて保持することができる。
複数のマグネット23を支え部材21に装着して押え枠22に吸着させる場合、例えば、押え枠22よりも支え部材21が上側になるように反転させてから行ってもよいが、加工布Wを伸張しつつまた位置決めしつつ、場合によっては押え枠22に吸着されたマグネット23の一部を取り外し再度吸着させて段階的に行って、加工布Wを段階的に保持していくことができるので、加工布Wを伸張させて支え部材21に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができる。
ここで、図12に示すように、加工布Wや加工布Wに縫製された刺繍模様にプリントする場合、加工布Wのプリント面を支え部材21側と反対側(上側)に向けて加工布Wを布保持装置20により保持し、その布保持装置20の押え枠22のうち支え部材21よりも外側へ張り出した部分を所定の支持部材28に連結する。すると、支え部材21側(下側)の複数のマグネット23等が邪魔になることなく、加工布Wのプリント面にプリンタヘッド29を接近させた状態で、そのプリンタヘッド29を加工布Wに対して相対的に移動させて、加工布Wや加工布Wに縫製された刺繍模様に確実にプリントすることができる。
尚、この布保持装置20については、部分的に実施例1に加えた変更のように変更してもよい。また、支え部材を押え枠22と略同形・同サイズの枠状に構成してもよい。
実施例3の布保持装置30は、図1のような刺繍ミシン1において、縫製に供する加工布Wを伸張して保持する為に用いられる。
図13〜図18に示すように、布保持装置30は、厚さ約1mmの磁性体からなる支え枠31と、この支え枠31に加工布Wを押える合成樹脂製の押え枠32と、押え枠32に装着されると共に押え枠32を加工布Wを挟んで支え枠31に載せた状態でその支え枠31に吸着可能な複数(例えば、8個)のマグネット33と、複数のマグネット33を夫々保持する合成樹脂製の複数(例えば、8個)のマグネット保持部材34と、押え枠31に装着された各マグネット33の位置をそのマグネット33が支え枠32に吸着する図17に示す吸着位置とこの吸着位置から離間した図18に示す非吸着位置とに亙って切り換えるマグネット位置切換手段35と、各マグネット33を非吸着位置に保持可能な非吸着位置保持手段36とを備えている。
支え枠31は、実施例1の支え枠11と同じ構成であり、1対の連結穴31bが形成された連結片31aを有する。押え枠32は断面門形に形成され、その開放側(下側)の端部により加工布Wが支え枠31に押えられる。支え枠31には、支え枠31の直交する2本の中心線を示す中心線指示部31c,31dが形成され、押え枠32にも、直交する2本の中心線を示す中心線指示部32a,32bが形成されている。
マグネット33は短尺円柱状に形成され、その直径は支え枠31の各支え片の幅の約1/2の長さであり、複数のマグネット33は、押え枠32の内部側において、それらの磁気吸着力により加工布Wを支え枠31に均一的に押え得る適当な位置に配設されている。マグネット保持部材34は、マグネット33を内嵌しその先端部を約1mm突出させた状態で保持し、マグネット保持部材34の基端部には、マグネット33側と反対側へ延びるガイドピン34aが一体形成されている。
マグネット位置切換手段35は、押え枠32に設けられ各マグネット33を支え枠31の支え面31eと直交する方向(上下方向)へ移動自在にガイドするガイド部32cと、各マグネット33に固定的に設けられそのマグネット33をガイド部32cでガイドされた方向へ押し引きして図17に示す吸着位置と図18に示す非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部34bとを有する。
押え枠32の上壁には、複数のマグネット33に対応する位置に複数(例えば、8個)の穴部32cが形成され、この穴部32cがガイド部32cをなし、この穴部32cにマグネット保持部材34のガイドピン34aが摺動自在に挿通されている。尚、マグネット保持部材34は押え枠32の内面に摺動自在に接触しており、この接触も含めて、マグネット33が確実にガイドされる。操作部34bは、ガイドピン34aのうち穴部32cから押え枠32の外部へ突出する先端部に連結されている。
非吸着位置保持手段36は、各マグネット33に対応する位置において、押え枠32の上壁の内面に固定され、且つ、ガイドピン34aと干渉しないように配設された厚さ約1mmの磁性体からなる板状部材37を有する。マグネット33が図18に示す非吸着位置に切り換えられると、マグネット33の磁気吸着力がマグネット保持部材34を隔てて板状部材37に作用し、その磁気吸着力によりマグネット33が非吸着位置に保持される。ここで、マグネット33の磁力が比較的大きな場合でも、板状部材37への磁気吸着力をマグネット保持部材34を隔てて作用させるようにしてあるため適度な保持力が得られる。
この布保持装置30によれば、加工布Wを保持する場合、支え枠31に加工布Wを載せ、押え枠32に装着された複数のマグネット33を非吸着位置に切り換えた状態で、その押え枠32を加工布Wを挟むように支え部材31に載せる。この状態で、マグネット位置切換手段35により非吸着位置から吸着位置に切り換えられたマグネット33が支え枠31に吸着され、複数のマグネット33を吸着位置に切り換えると、押え枠32により加工布Wを支え枠31に確実に押えて保持することができる。
複数のマグネット33を非吸着位置から吸着位置へ切り換えて支え枠31に吸着させる場合、実施例1と同様に、加工布Wを伸張しつつまた位置決めしつつ段階的に行って、加工布Wを段階的に保持していくことができる。マグネット位置切換手段35は、前記ガイド部32cと操作部34bとを有するので、各マグネット33を吸着位置と非吸着位置とに亙って簡単に切り換えることができる。
ここで、図17、図18に示すように、操作部34bと押え枠32との間にスペーサ38を配設しマグネット保持部材34に一体的に設けた場合、支え枠31に吸着されたマグネット33のマグネット保持部材34が、スペーサ38を介して押え枠32を支え枠31に押圧する。即ち、マグネット33の支え枠31への磁気吸着力がそのマグネット保持部材34から押え枠32に伝達され、そのマグネット33の周辺部分において押え枠32を支え枠31に押圧することができる。その他、実施例1と同様の作用・効果を奏する。
尚、この布保持装置30を部分的に次のように変更してもよい。
1]支え枠31と押え枠32の形状とサイズ、マグネット33とマグネット保持部材34の形状とサイズと数、マグネット33の配置及び磁力等は適宜変更可能である。
2]非吸着位置保持手段36においては、板状部材37を有する構成の他に、マグネット保持部材34に設けられた被係合部が押え枠32に設けられた係合部に係合して、マグネット33を非吸着位置に保持する構成や、単にマグネット保持部材34とそれに接触する押え枠32の内面との摩擦により、マグネット33を非吸着位置に保持する構成等、種々の非吸着位置保持手段を適用可能である。
実施例4の布保持装置40は、図1のような刺繍ミシン1に設けられた、或いは、別途設けられたインクジェット式のプリンタにおいて、加工布Wや刺繍ミシン1により加工布Wに縫製された刺繍模様にプリントするために、その加工布Wを伸張して保持する為に用いられる。
図19〜図22に示すように、布保持装置40は、略平板状の合成樹脂製の支え部材41と、この支え部材41に加工布Wを押える厚さ約1mmの磁性体からなる押え枠42と、支え部材41に装着されると共に押え枠42を加工布Wを挟んで支え部材41に載せた状態でその押え枠42に吸着可能な複数(例えば、4個)のマグネット43と、複数のマグネット43を夫々保持する合成樹脂製の複数(例えば、4個)のマグネット保持部材44と、支え部材41に装着された各マグネット43の位置をそのマグネット43が押え枠42に吸着する吸着位置とこの吸着位置から離間した非吸着位置とに亙って切り換えるマグネット位置切換手段45と、各マグネット43を非吸着位置に保持可能な非吸着位置保持手段46とを備えている。
支え部材41に押え枠42を夫々の中心を位置合わせして載せた状態で、押え枠42は支え部材41よりも少し外側へ張り出した形状である。支え部材41には、支え部材41の直交する2本の中心線を示す中心線指示部41a,41bが形成され、押え枠42にも、直交する2本の中心線を示す中心線指示部42a,42bが形成されている。支え部材41の外周部分には断面逆門型の枠部41cが形成され、その開放側(上側)の端部に加工布Wが押え枠42により押えられる。
複数のマグネット43は、支え部材41の枠部41cの内部側において、それらの磁気吸着力により加工布Wを支え部材41に均一的に押え得る適当な位置に配設されている。マグネット43と、マグネット保持部材44と、それらの結合関係は、実施例3と同様である。また、支え部材41の枠部41cは、実施例3の押え枠32と略同様である。
マグネット位置切換手段45は、支え部材41に設けられ各マグネット43を支え部材41の支え面41dと直交する方向(上下方向)へ移動自在にガイドする穴部41eからなるガイド部41eと、各マグネット43に固定的に設けられそのマグネット43をガイド部41eでガイドされた方向へ押し引きして前記吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部44bとを有する。非吸着位置保持手段46は、各マグネット43に対応する位置において、枠部41cの下壁の内面に固定された磁性体からなる板状部材47を有する。
この布保持装置40によれば、加工布Wを保持する場合、支え部材41に加工布Wを載せ、支え部材41に装着された複数のマグネット43を非吸着位置に切り換えた状態で、押え枠32を加工布Wを挟むように支え部材41に載せる。この状態で、マグネット位置切換手段45により非吸着位置から吸着位置に切り換えられたマグネット43が押え枠42に吸着され、複数のマグネット43を吸着位置に切り換えると、押え枠42により加工布Wを支え部材41に確実に押えて保持することができる。
複数のマグネット43を非吸着位置から吸着位置へ切り換えて押え枠42に吸着させる場合、実施例3と同様に、加工布Wを伸張しつつまた位置決めしつつ段階的に行って、加工布Wを段階的に保持していくことができるので、加工布Wを伸張させて支え部材41に対して所望の位置に位置決めして保持する作業を簡単に確実に行うことができる。その他、実施例2と同様の作用・効果を奏する。
尚、この布保持装置40については、部分的に実施例3に加えた変更のように変更してもよい。また、支え部材を押え枠42と略同サイズの枠状に構成してもよい。
実施例5の布保持装置50は、図1のような刺繍ミシン1において、縫製に供する加工布Wを伸張して保持する為に用いられる。
図23〜図29に示すように、布保持装置50は、厚さ約1mmの磁性体からなる支え枠51と、この支え枠51に加工布Wを押える合成樹脂製の押え枠52と、押え枠52に装着されると共に押え枠52を加工布Wを挟んで支え枠51に載せた状態でその支え枠51に吸着可能な複数(例えば、8個)のマグネット53と、複数のマグネット53を夫々保持し且つ後述のレバー部材61の一部をなす合成樹脂製の複数(例えば、8個)のマグネット保持部材54と、押え枠52に装着された各マグネット53の位置をそのマグネット53が支え枠51に吸着する図27に示す吸着位置とこの吸着位置から離間した図28に示す非吸着位置とに亙って切り換えるマグネット位置切換手段55と、各マグネット53を非吸着位置に保持可能な非吸着位置保持手段56とを備えている。
支え枠51及び押え枠52は、実施例3の支え枠31及び押え枠52と同じ構成であり、支え枠51は、1対の連結穴51bが形成された連結片51aを有し、支え枠31には中心線指示部51c,51dが形成され、押え枠52には中心線指示部52a,52cが形成されている。マグネット53はやや長めの円柱状に形成され、その直径は支え枠51の各支え片の幅の約1/2の長さであり、複数のマグネット53は、押え枠52の内部側において、それらの磁気吸着力により加工布Wを支え枠51に均一的に押え得る適当な位置に配設されている。マグネット保持部材54は、マグネット53を内嵌しこれら両先端面が面一となる状態で保持する。
マグネット位置切換手段55は、長さ方向途中部が枢支ピン60により押え枠51に回動自在に支持され且つ一端部にマグネット53が連結されたマグネット保持部材54を有するレバー部材61と、このレバー部材61の両端部に設けられレバー部材61を回動させてマグネット53を図27に示す吸着位置と図28に示す非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部61a,61bとを有する。レバー部材61は押え枠51の内部側に配設されている。
押え枠52の上壁には、各マグネット53及びレバー部材61に対応させて1対の穴52c,52dが形成され、これら穴52c,52dから操作部61a,61bが夫々外部へ突出可能になっており、マグネット53が吸着位置のときには操作部61bが外部へ突出し、マグネット53が非吸着位置のときには操作部61aが外部へ突出する。従って、マグネット53が非吸着位置のときに操作部61aを押すと吸着位置に切り換わり、マグネット53が吸着位置のときに操作部61bを押すと非吸着位置に切り換わる。
非吸着位置保持手段56は、図29に示すように、押え枠52の内部側において枢支ピン60に外装された皿バネ62を有する。皿バネ62の付勢力によりレバー部材61が押え枠52の内面に押圧され、これらレバー部材61と押え枠52との間に作用する摩擦により、レバー部材61が回動しにくくなり、マグネット53が非吸着位置に保持される。
この布保持装置50によれば、加工布Wを保持する場合、支え枠51に加工布Wを載せ、押え枠52に装着された複数のマグネット53を非吸着位置に切り換えた状態で、その押え枠52を加工布Wを挟むように支え部材51に載せる。この状態で、マグネット位置切換手段55により非吸着位置から吸着位置に切り換えられたマグネット53が支え枠51に吸着され、複数のマグネット53を吸着位置に切り換えると、押え枠52により加工布Wを支え枠51に確実に押えて保持することができる。
複数のマグネット53を非吸着位置から吸着位置へ切り換えて支え枠51に吸着させる場合、加工布Wを伸張しつつまた位置決めしつつ段階的に行って、加工布Wを段階的に保持していくことができる。マグネット位置切換手段55は、前記レバー部材61と操作部61a,61bとを有するので、各マグネット53を吸着位置と非吸着位置とに亙って簡単に切り換えることができる。
ここで、図27、図28に示すように、レバー部材61の一端部のマグネット保持部材54には、押え枠51の上壁に外側から係合する第1係合部63と、押え枠51の上壁に内側から係合する第2係合部64とが形成されている。従って、支え枠51に吸着されたマグネット53のマグネット保持部材54が、第1係合部63を介して押え枠52を支え枠51に押圧する。また、第2係合部64が押え枠51の上壁に係合してマグネット53が非吸着位置となり、この状態で、レバー部材61が押え枠52よりも下側へ突出しないようにすると、これ以上、図において時計回り方向へ回動しないので、加工布Wを保持する場合、押え枠52を加工布Wを挟んで支え枠52に安定させて載せることができる。
尚、この布保持装置50を部分的に次のように変更してもよい。
1]支え枠51と押え枠52の形状とサイズ、マグネット53とレバー部材61(マグネット保持部材54)の形状とサイズと数、マグネット53の配置及び磁力等は適宜変更可能である。
2]非吸着位置保持手段56においては、皿バネ62の他に圧縮コイルバネ等の種々の付勢部材を適用してもよいし、この皿バネ62を有する構成の他に、単にマグネット保持部材54とそれに接触する押え枠52の内面との摩擦により、マグネット53を非吸着位置に保持する構成等、種々の非吸着位置保持手段を適用可能である。
尚、前記実施例1〜5において、支え枠、押え枠については、次のように変更してもよい。尚、支え部材については説明しないが、支え枠と同様に変更してもよい。
1]図30に示すように、支え枠71のうち押え枠70と対向する部分に滑り止め部71aを形成する。
2]図31に示すように、押え枠72のうち支え枠73と対向する部分に滑り止め部72aを形成する。
3]図32に示すように、押え枠74のうち支え枠75と対向する部分と、支え枠75のうち押え枠74と対向する部分に、夫々、滑り止め部74a,75aを形成する。
前記滑り止め部71ap72a,74a,75aは、複数の微小な凹凸を形成することにより構成される。
本発明の実施例に係る刺繍ミシンの斜視図である。 実施例1に係る布保持装置の支え枠の平面図である。 押え枠と複数のマグネットの平面図である。 布保持装置(布保持状態)の平面図である。 図4のI−I線断面図である。 縫製可能に連結された布保持装置の縦断面図である。 布保持装置の要部の縦断面図である。 実施例2に係る布保持装置の支え部材と複数のマグネットの平面図である。 押え枠の平面図である。 布保持装置装置(布保持状態)の平面図である。 図10のII−II線断面図である。 プリンタ可能に連結された布保持装置の縦断面図である。 実施例3に係る布保持装置の支え枠の平面図である。 押え枠の平面図である。 布保持装置(布保持状態)の平面図である。 図15のIII −III 線断面図である。 布保持装置の要部(マグネット吸着状態)の縦断面図である。 布保持装置の要部(マグネット非吸着状態)の縦断面図である。 実施例4に係る布保持装置の支え部材の平面図である。 押え枠の平面図である。 布保持装置(布保持状態)の平面図である。 図21のIV−IV線断面図である。 実施例5に係る布保持装置の支え枠の平面図である。 押え枠の平面図である。 布保持装置(布保持状態)の平面図である。 図25のV−V線断面図である。 図25のマグネット吸着状態におけるVI−VI線断面図である。 マグネット非吸着状態における図25相当図である。 図27のVII −VII 線断面図である。 変形例の支え枠と押え枠の縦断面図である。 別の変形例の支え枠と押え枠の縦断面図である。 更に別の変形例の支え枠と押え枠の縦断面図である。
符号の説明
W 加工布
10,20,30,40,50 布保持装置
11,31,51 支え枠
12,22,32,42,52 押え枠
13,23,33,43,53 マグネット
15,25 マグネット位置決め手段
21,41 支え部材
35,45,55 マグネット位置切換手段

Claims (9)

  1. 加工布を伸張して保持するために、磁性体からなる支え枠と、この支え枠に加工布を押える押え枠とを備えた布保持装置において、
    前記押え枠を加工布を挟んで支え枠に載せた状態で、その支え枠に押え枠側から吸着可能な複数のマグネットと、
    前記複数のマグネットを夫々押え枠に対して支え枠と反対側から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段と、
    を備えたことを特徴とする布保持装置。
  2. 前記マグネット位置決め手段は、複数のマグネットが夫々係合するように押え枠に形成された複数の係合穴を有することを特徴とする請求項1に記載の布保持装置。
  3. 加工布を伸張して保持するために、磁性体からなる支え枠と、この支え枠に加工布を押える押え枠とを備えた布保持装置において、
    前記押え枠に装着されると共に、押え枠を加工布を挟んで支え枠に載せた状態で、その支え枠に吸着可能な複数のマグネットと、
    前記押え枠に装着された各マグネットの位置を、そのマグネットが支え枠に吸着する吸着位置とこの吸着位置から離間した非吸着位置とに亙って切り換えるマグネット位置切換手段と、
    を備えたことを特徴とする布保持装置。
  4. 前記マグネット位置切換手段は、押え枠に設けられマグネットを支え枠の支え面と直交する方向へ移動自在にガイドするガイド部と、マグネットに固定的に設けられそのマグネットを前記ガイド部でガイドされた方向へ押し引きして前記吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部とを有することを特徴とする請求項3に記載の布保持装置。
  5. 前記マグネット位置切換手段は、長さ方向途中部が押え枠に回動自在に支持され且つ一端部にマグネットが連結されたレバー部材と、このレバー部材の両端部に設けられレバー部材を回動させてマグネットを前記吸着位置と非吸着位置とに亙って切り換える為に操作する操作部とを有することを特徴とする請求項3に記載の布保持装置。
  6. 前記複数のマグネットを夫々保持する複数のマグネット保持部材を設け、
    前記支え枠に吸着されたマグネットのマグネット保持部材が、押え枠を支え枠に押圧するように構成したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の布保持装置。
  7. 前記支え枠のうち押え枠と対向する部分に滑り止め部を形成したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の布保持装置。
  8. 加工布を伸張して保持するために、平板状又は枠状の支え部材と、この支え部材に加工布を押える磁性体からなる押え枠とを備えた布保持装置において、
    前記押え枠を加工布を挟んで支え部材に載せた状態で、その押え枠に支え部材側から吸着可能な複数のマグネットと、
    前記複数のマグネットを夫々支え部材に対して押え枠と反対側から着脱可能に位置決めするマグネット位置決め手段と、
    を備えたことを特徴とする布保持装置。
  9. 加工布を伸張して保持するために、平板状又は枠状の支え部材と、この支え部材に加工布を押える磁性体からなる押え枠とを備えた布保持装置において、
    前記支え部材に装着されると共に、押え枠を加工布を挟んで支え部材に載せた状態で、その押え枠に吸着可能な複数のマグネットと、
    前記支え部材に装着された各マグネットの位置を、そのマグネットが押え枠に吸着する吸着位置とこの吸着位置から離間した非吸着位置とに亙って切り換えるマグネット位置切換手段と、
    を備えたことを特徴とする布保持装置。
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