JP6394157B2 - ミシン及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ミシン及びプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP6394157B2
JP6394157B2 JP2014156990A JP2014156990A JP6394157B2 JP 6394157 B2 JP6394157 B2 JP 6394157B2 JP 2014156990 A JP2014156990 A JP 2014156990A JP 2014156990 A JP2014156990 A JP 2014156990A JP 6394157 B2 JP6394157 B2 JP 6394157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
pixel
sewing machine
photographing
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014156990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016032596A (ja
Inventor
仁 東倉
仁 東倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014156990A priority Critical patent/JP6394157B2/ja
Priority to US14/805,794 priority patent/US9534326B2/en
Publication of JP2016032596A publication Critical patent/JP2016032596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6394157B2 publication Critical patent/JP6394157B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/08Arrangements for inputting stitch or pattern data to memory ; Editing stitch or pattern data
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B21/00Sewing machines with devices for automatically controlling movement of work-carrier relative to stitch-forming mechanism in order to obtain particular configuration of seam, e.g. programme-controlled for sewing collars, for attaching pockets
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B39/00Workpiece carriers
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2205/00Interface between the operator and the machine
    • D05D2205/12Machine to the operator; Alarms
    • D05D2205/16Display arrangements
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2207/00Use of special elements
    • D05D2207/05Magnetic devices
    • D05D2207/06Permanent magnets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明は、撮影手段を備えたミシン及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
撮影手段を備えたミシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のミシンでは、撮影対象物を複数領域に分割した画像(部分画像)が、撮影手段によって撮影される。撮影手段は、撮影した部分画像を示す画像データを複数生成する。ミシンは、生成された複数の画像データに基づいて、撮影した複数の部分画像を合成することで、撮影対象物の全領域を示す合成画像を生成する。
特開2009−201704号公報
ミシンが使用される環境の要因(例えば、周囲の明るさ、光源の違い等)に起因して、撮影手段が生成した画像データによって表される部分画像の色合いが異なる場合がある。この場合、ミシンが複数の部分画像を合成して合成画像を生成すると、合成画像における部分画像間の繋ぎ目に色の濃淡の差異が生じる可能性があった。
本発明の目的は、部分画像間の繋ぎ目に色の濃淡の差異が生じることを抑制しつつ、合成画像を取得可能なミシン及びプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
本発明の第一態様に係るミシンは、主走査方向に配列された複数の撮像素子を有し、色基準部材と撮影対象物とを配置可能な対象領域を撮影可能であり、且つ前記対象領域よりも狭い撮影可能範囲を有する撮影手段と、前記撮影手段が前記色基準部材を撮影した第一画像に基づいて、前記撮影可能範囲内における特定範囲を設定する設定手段と、前記撮影手段が前記撮影対象物に含まれる複数領域を撮影した複数の第二画像の各々から、前記設定手段によって設定された前記特定範囲内で撮影された部分画像を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された複数の前記部分画像を、前記第一画像に基づいて補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された前記複数の部分画像を合成した合成画像を生成する生成手段とを備え、前記撮影手段は、副走査方向に沿って前記第二画像を撮影し、前記設定手段は、前記第一画像に基づく画像において、前記主走査方向に並ぶ複数の画素である複数の対象画素毎に、各々の画素情報を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された複数の前記画素情報に基づいて、所定の基準値とする前記画素情報を有する第一画素と、前記基準値に対して同一又は第一閾値内の前記画素情報を有する第二画素とを、前記複数の対象画素の中から決定する決定手段とを含み、前記特定範囲は、前記複数の撮像素子のうち、前記決定手段によって決定された前記第一画素及び前記第二画素に夫々対応する第一撮像素子及び第二撮像素子と、前記第一撮像素子と前記第二撮像素子との間に配置されている一以上の前記撮像素子とによって撮影される範囲であり、前記補正手段は、前記第一画像のうちで前記特定範囲に対応する部分に基づいて、前記複数の部分画像を夫々補正することを特徴とする。
本発明の第二態様に係るプログラムを記録した記録媒体は、主走査方向に配列された複数の撮像素子を有し、色基準部材と撮影対象物とを配置可能な対象領域を撮影可能であり、且つ前記対象領域よりも狭い撮影可能範囲を有する撮影手段を備えたミシンであるコンピュータに、前記撮影手段が前記色基準部材を撮影した第一画像に基づいて、前記撮影可能範囲内における特定範囲を設定する設定ステップと、前記撮影手段が前記撮影対象物に含まれる複数領域を撮影した複数の第二画像の各々から、前記設定ステップによって設定された前記特定範囲内で撮影された部分画像を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって取得された複数の前記部分画像を合成した合成画像を生成する生成ステップとを実行させるプログラムを記録した記録媒体であって、前記撮影手段は、副走査方向に沿って前記第二画像を撮影し、前記設定ステップは、前記第一画像に基づく画像において、前記主走査方向に並ぶ複数の画素である複数の対象画素毎に、各々の画素情報を特定する特定ステップと、前記特定ステップによって特定された複数の前記画素情報に基づいて、所定の基準値とする前記画素情報を有する第一画素と、前記基準値に対して同一又は第一閾値内の前記画素情報を有する第二画素とを、前記複数の対象画素の中から決定する決定ステップとを含み、前記特定範囲は、前記複数の撮像素子のうち、前記決定ステップによって決定された前記第一画素及び前記第二画素に夫々対応する第一撮像素子及び第二撮像素子と、前記第一撮像素子と前記第二撮像素子との間に配置されている一以上の前記撮像素子とによって撮影される範囲であり、前記補正ステップは、前記第一画像のうちで前記特定範囲に対応する部分に基づいて、前記複数の部分画像を夫々補正することを特徴とする
本発明の第一態様及び第二態様によれば、撮影手段が色基準部材を撮影した第一画像に基づいて、撮影手段の撮影可能範囲内における特定範囲が設定される。撮影手段が撮影対象物に含まれる複数領域を撮影した複数の第二画像の各々から、設定された特定範囲内で撮影された部分画像が取得される。取得された複数の部分画像を合成した合成画像が生成される。従ってミシンは、部分画像間の繋ぎ目に色の濃淡の差異が生じることを抑制しつつ、合成画像を取得できる。
ミシン1の斜視図である。 頭部14の下端部の構成を示す説明図である。 保持部材150の平面図である。 紙190を固定した状態の保持部材150の平面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 メイン処理のフローチャートである。 図6のメイン処理において、合成画像データが生成されるまでの過程を模式的に示した説明図である。 範囲設定処理のフローチャートである。 主走査方向画素番号とグレースケール値との関係を示すグラフである。 主走査方向画素番号とグレースケール値との関係を示すグラフである。 合成画像の具体例を示す図である。
本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。図1及び図2を参照して、ミシン1の物理的構成を説明する。図1の上下方向、右下側、左上側、左下側、右上側が、各々、ミシン1の上下方向、前方、後方、左方、右方である。つまり、後述の液晶ディスプレイ(以下、LCDと称す)15が配置された面がミシン1の前面である。ベッド部11及びアーム部13の長手方向がミシン1の左右方向である。脚柱部12が配置されている側が右側である。脚柱部12の伸長方向がミシン1の上下方向である。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、及び頭部14を備える。ベッド部11は、左右方向に延びるミシン1の土台部である。脚柱部12は、ベッド部11の右端部から上方へ立設されている。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12の上端から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左先端部に連結する部位である。
ベッド部11は、その上面に針板21(図2参照)を備える。針板21は、後述する縫針7が挿通可能な針穴(図示略)を有する。針板21の上面には、図示しない縫製対象物(例えば、加工布)が載置される。ミシン1は、針板21の下側(つまり、ベッド部11内)に、図示しない送り歯、送り機構、及び釜機構等を備える。送り歯は、刺繍縫製ではない通常の縫製時に、送り機構によって駆動され、被縫製物を所定の移動量で移動させる。釜機構は、針板21の下方において上糸(図示略)を下糸(図示略)に絡ませる。
ミシン1は移動機構40を備える。移動機構40は、ベッド部11に対して着脱可能である。図1は、ミシン1に移動機構40が装着された状態を示す。移動機構40がミシン1に装着されると、移動機構40とミシン1とは電気的に接続される。移動機構40は、本体部41及びキャリッジ42を備える。キャリッジ42は、本体部41の上側に設けられている。キャリッジ42は、前後方向に長い直方体形状である。キャリッジ42は、枠ホルダ(図示略)、Y軸移動機構(図示略)、及びY軸モータ84(図5参照)を備える。枠ホルダは、キャリッジ42の右側面に設けられている。枠ホルダには、大きさ及び形状が異なる複数種類の刺繍枠及び保持部材150の中から選択された1つを着脱可能である。Y軸移動機構は、枠ホルダを前後方向(Y軸方向)に移動させる。Y軸モータ84は、Y軸移動機構を駆動する。
本実施形態の刺繍枠(図示外)は、公知の刺繍枠と同様の構成である。刺繍枠は、図示しない第一枠部材及び第二枠部材を有し、且つ第一枠部材と第二枠部材とで縫製対象物を保持可能である。刺繍枠の内側に設定される縫製可能領域は、縫目が形成可能な領域である。保持部材150は、イメージセンサ35の撮影対象物を保持する部材であり、詳細は後述する。
本体部41は、X軸移動機構(図示略)及びX軸モータ83(図5参照)を内部に備える。X軸移動機構は、キャリッジ42を左右方向(X軸方向)に移動させる。X軸モータ83は、X軸移動機構を駆動する。移動機構40は、キャリッジ42(詳細には、枠ホルダ)に装着された刺繍枠又は保持部材150を、固有のXY座標系(刺繍座標系)で示される位置に移動可能である。刺繍座標系では、例えば、ミシン1の右方、左方、前方、及び後方が、Xプラス方向、Xマイナス方向、Yマイナス方向、及びYプラス方向である。
脚柱部12の前面には、LCD15が設けられている。LCD15には、コマンド、イラスト、設定値、及びメッセージ等の様々な項目を含む画像が表示される。LCD15の前面側には、押圧された位置を検知可能なタッチパネル26が設けられている。ユーザが、指又はスタイラスペン(図示略)を用いてタッチパネル26の押圧操作を行うと、タッチパネル26によって押圧位置が検知される。ミシン1のCPU61(図5参照)は、検知された押圧位置に基づき、画像中で選択された項目を認識する。以下、ユーザによるタッチパネル26の押圧操作を、パネル操作と言う。ユーザはパネル操作によって、縫製したい模様及び実行すべきコマンド等を選択できる。脚柱部12は、内部にミシンモータ81(図5参照)を備える。
アーム部13の上部には、開閉可能なカバー16が設けられている。図1は、カバー16が閉じた状態を示す。カバー16の下方(つまり、アーム部13の内部)には、糸収容部(図示略)が設けられている。糸収容部は、上糸が巻回された糸駒(図示略)を収容可能である。アーム部13内部には、左右方向に延びる主軸(図示略)が設けられている。主軸は、ミシンモータ81により回転駆動される。アーム部13の前面左下部には、スタート/ストップスイッチ29を含む各種スイッチが設けられている。スタート/ストップスイッチ29は、ミシン1の運転を開始又は停止させる。即ち、スタート/ストップスイッチ29は、縫製開始又は縫製停止の指示を入力するのに使用される。
図2に示すように、頭部14には、針棒6、押え棒8、及び針棒上下動機構34等が設けられている。針棒6及び押え棒8は、頭部14の下端部から下方に延びる。針棒6の下端には、縫針7が着脱可能に装着される。押え棒8の下端部には、押え足9が着脱可能に取り付けられている。針棒6は、針棒上下動機構34の下端に設けられる。針棒上下動機構34は、主軸の回転により針棒6を上下方向に駆動させる。
頭部14の内部には、イメージセンサ35が設けられている。イメージセンサ35は、例えば、周知のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。イメージセンサ35は、主走査方向に並ぶ複数の撮像素子35A(例えば、複数のCMOS)が、副走査方向に複数列で配置された公知のエリアセンサである。本実施形態では、主走査方向及び副走査方向は各々、ミシン1のX軸方向(左右方向)及びY軸方向(前後方向)に相当する。
イメージセンサ35が1回の撮影で撮影する全範囲を、撮影可能範囲H1と称す。本実施形態のイメージセンサ35では、主走査方向に並ぶ撮像素子35Aの数量が、副走査方向に並ぶ撮像素子35Aの数量よりも多い。つまり、主走査方向の画素数が副走査方向の画素数よりも多いため、撮影可能範囲H1は副走査方向よりも主走査方向が長い矩形状である。一例として、本実施形態のイメージセンサ35は、主走査方向に1280画素、副走査方向に720画素のエリアセンサである。撮影可能範囲H1は、後述の撮影対象領域R(図3の二点鎖線参照)よりも狭い。
撮影可能範囲H1のうち、後述のメイン処理(図6参照)で画像処理に用いられる範囲を、単位撮影範囲H2と称す(図3の破線参照)。本実施形態の単位撮影範囲H2は、撮影可能範囲H1の一部であるが、撮影可能範囲H1と同じ大きさでもよい。一例として、単位撮影範囲H2の基準サイズ(つまり、初期値)は、主走査方向が1000ドット、副走査方向が600ドットである。ミシン1では、メイン処理(図6参照)において単位撮影範囲H2を変更可能であるが、詳細は後述する。なお、単位撮影範囲H2の副走査方向のドット数は、1ドット以上であればよい。
イメージセンサ35は、針棒6の下方を含む領域を撮影可能に配置され、画像データを生成可能である。出力された画像データはRAM63(図5参照)の所定記憶エリアに記憶される。イメージセンサ35が生成した画像データによって表される画像の座標系と、空間全体の座標系(以下、「ワールド座標系」ともいう。)とは、フラッシュメモリ64(図5参照)に記憶されたパラメータによって予め関連づけられている。ワールド座標系と刺繍座標系とは、フラッシュメモリ64に記憶されたパラメータによって予め関連づけられている。このためミシン1は、イメージセンサ35が生成した画像データに基づき、刺繍座標系の座標を特定する処理を実行可能である。
本実施形態のイメージセンサ35は、ホワイトバランスを補正した画像データを生成する機能を有する。より具体的には、イメージセンサ35は、オートホワイトバランス機能(AWB)と、マニュアルホワイトバランス機能(MWB)とを有する。AWBは、画像データの色情報に基づき決定された決定ホワイトバランス値(決定WB値)を用いて画像データの色温度補正を行う機能である。MWBは、設定ホワイトバランス値(設定WB値)を用いて画像データの色温度補正を行う機能である。設定WB値は、CPU61によって設定されたホワイトバランス値(WB値)である。色情報は、色を表す情報である。本実施形態の色情報は、赤(R)、緑(G)、青(B)の三つの原色の諧調値(0から255の数値)で表される。
図3及び図4を参照して、移動機構40に装着可能な保持部材150を説明する。図3及び図4の左右方向、上方、及び下方を各々、保持部材150の左右方向、後方、及び前方とする。保持部材150は、平面視前後方向に長い矩形状の板部材である。保持部材150の短辺方向が、保持部材150の左右方向である。後述の装着部152が設けられた側が、保持部材150の左方である。保持部材150の長辺方向が、保持部材150の前後方向である。後述の色基準部材153が設けられた側が、保持部材150の後方である。本実施形態の保持部材150は、例えばシート状の撮影対象物をイメージセンサ35で撮影する場合に使用される。撮影対象物は、例えば、紙、加工布、樹脂シートである。
図3及び図4に示すように、保持部材150は、平面部151、装着部152、保護板部155、色基準部材153、及び4つの磁石160(図4参照)を主に備える。平面部151、装着部152、及び保護板部155は、樹脂材料により一体的に形成されている。平面部151は、平面視で矩形状且つ平面状の表面163を有する。
表面163のうち中央部を含む平面視矩形状の領域は描画領域158である。描画領域158は、磁性体製(例えば、鉄製)の板165によって形成されている。板165には、筆記具(例えば、専用のペン)による描画及び消去具による消去の少なくとも一方が可能な表面加工が施されている。具体的には、板165の表面は、例えばフッ素系樹脂によるコーティング処理が施された所謂ホワイトボードである。ユーザは描画領域158に、筆記具による描画と消去具による消去とを行うことができる。
描画領域158は、保持部材150が移動機構40に装着された場合に設定される撮影対象領域R(図3の二点鎖線参照)と一致する。撮影対象領域Rは、イメージセンサ35によって撮影される対象となる矩形状の範囲である。本実施形態のミシン1は、フラッシュメモリ64に記憶されたデータに基づき、移動機構40に装着された保持部材150に対応する撮影対象領域Rを設定する。撮影対象領域Rは、ミシン1の最大撮影範囲内(つまり、ミシン1で撮影可能な領域の最大範囲内)に設定される。ミシン1の最大撮影範囲は、イメージセンサ35の撮影可能範囲H1、移動機構40の移動可能範囲、保持部材150の大きさ等によって予め定められている。
ミシン1は、撮影対象領域R全体を撮影した画像データを生成するために、移動機構40により保持部材150を移動させながら、イメージセンサ35で撮影対象領域R内を連続的に撮影する。換言すると、ミシン1は、イメージセンサ35に対して相対移動する保持部材150の撮影対象物を、イメージセンサ35で連続的に撮影する。ミシン1は、イメージセンサ35で撮影された複数の部分画像を合成することで、撮影対象物の全体を表現する合成画像を生成することができる。
平面部151には、板165が嵌る凹部(図示略)が形成されている。凹部の深さは、板165の板厚と略等しい。板165は、その裏面が平面部151の凹部に接着されて、平面部151に固定されている。装着部152は、平面部151の周縁部のうち一方の長辺(左方の長辺)の略中央部に設けられた、平面視で前後方向に長い矩形状の部位である。装着部152は、平面部151を支持し、且つ移動機構40に着脱可能である。装着部152には、検出対象部159が設けられている。検出対象部159は、保持部材150に固有の形状を有する。保持部材150が移動機構40に取り付けられた場合、ミシン1は後述の検出器36(図5参照)によって検出される検出対象部159の形状に基づき、保持部材150が取り付けられたことを特定可能である。
また、図示はしないが、刺繍枠にも検出対象部が設けられている。刺繍枠の検出対象部は、刺繍枠の種類に応じた固有の形状で、且つ保持部材150の検出対象部159とは異なる形状を有している。これより、刺繍枠が移動機構40に取り付けられた場合には、ミシン1は、刺繍枠が取り付けられたこと及び刺繍枠の種類を特定可能である。
保護板部155は、保持部材150が非対応ミシンの移動機構に誤って装着されることを防止する部位である。非対応ミシンとは、イメージセンサ35を備えていないミシンである。保護板部155は、装着部152の周縁から表面163と平行に突出している。詳細には、保護板部155は、装着部152の左端よりも左側に延設された部位と、装着部152の後端よりも後方に延設された部位とを有する。
ユーザが保持部材150を移動機構40に装着する場合、ユーザは移動機構40の前方に保持部材150を配置した状態から、保持部材150の装着部152を後方に移動させて、装着部152を移動機構40の枠ホルダに差し込む。仮に、ユーザが非対応ミシンの移動機構に保持部材150を装着しようとした場合、保護板部155が非対応ミシンの移動機構の枠ホルダと干渉して、装着部152を枠ホルダに差し込むことができない。
一方、ユーザが本実施形態のミシン1に保持部材150を装着する場合、保護板部155は移動機構40の枠ホルダと干渉しないように構成されており、装着部152を枠ホルダに差し込むことができる。このように、保持部材150が移動機構40に装着された場合、表面163はベッド部11と略平行に配置される。平面部151は、針板21の上側、且つ、針棒6及び押え足9の下方に配置される。
色基準部材153は、色の基準となる部材である。色基準部材153は、描画領域158よりも、保持部材150の長辺方向の一端部側(後方)に配置されている。色基準部材153は、表面163と略同一の平面上に設けられた白色基準部材161及び黒色基準部材162を含む。白色基準部材161は白色の基準となる部材である。黒色基準部材162は、黒色の基準となる部材である。本実施形態の色基準部材153は、表面163に設けられた平面状の反射板である。つまり白色基準部材161及び黒色基準部材162は各々、白色及び黒色の反射板である。尚、色基準部材153は、表面163に白色及び黒色で印刷、又は白色及び黒色の塗料で塗布された部位でもよい。また、色基準部材153は、表面163に貼り付けられた白色及び黒色の反射テープ材でもよい。
白色基準部材161及び黒色基準部材162は各々、ミシン1の最大撮影範囲内に設けられ、且つ撮影対象領域Rよりも面積が小さい。本実施形態では、白色基準部材161及び黒色基準部材162は、何れも保持部材150の短辺方向(左右方向)に延びる同形の矩形状である。白色基準部材161及び黒色基準部材162は、保持部材150の長辺方向(前後方向)に隣接している。白色基準部材161及び黒色基準部材162の各前後方向長さは、単位撮影範囲H2を考慮して設定されている。例えば、白色基準部材161及び黒色基準部材162の各前後方向長さは、単位撮影範囲H2の基準サイズの副走査方向長さよりも少し大きい。
4つの磁石160は各々、平面視で矩形状且つ薄板状の磁石である。描画領域158は、撮影対象物(例えば、紙190)を配置可能である。磁石160は、撮影対象物の上側から描画領域158に配置される。保持部材150では、磁石160が撮影対象物を挟んで板165に吸着することによって、撮影対象物を描画領域158に固定可能である。
図5を参照して、ミシン1の電気的構成を説明する。ミシン1は、CPU61、ROM62、RAM63、フラッシュメモリ64、及び入出力インターフェイス(I/O)66を備えている。CPU61はバス65を介して、ROM62、RAM63、フラッシュメモリ64、及び入出力I/O66と接続されている。
CPU61は、ミシン1の主制御を司り、ROM62に記憶された各種プログラムに従って、撮影及び縫製に関わる各種演算及び処理を実行する。ROM62は、図示しないが、プログラム記憶エリアを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、ミシン1を動作させるための各種プログラム(例えば、後述のメイン処理を実行させるためのプログラム)が記憶されている。
RAM63には、CPU61が演算処理した演算結果等を収容する記憶エリアが設けられる。フラッシュメモリ64には、ミシン1が各種処理を実行するための各種パラメータ等が記憶されている。入出力I/O66には、駆動回路71〜74、タッチパネル26、スタート/ストップスイッチ29、イメージセンサ35、及び検出器36が接続されている。検出器36は、刺繍枠又は保持部材150が移動機構40に装着されたことを検出し、検出結果を出力するよう構成されている。
駆動回路71には、ミシンモータ81が接続されている。駆動回路71は、CPU61からの制御信号に従って、ミシンモータ81を駆動する。ミシンモータ81の駆動に伴い、ミシン1の主軸(図示略)を介して針棒上下動機構34(図2参照)が駆動され、針棒6が上下動する。駆動回路72には、X軸モータ83が接続されている。駆動回路73には、Y軸モータ84が接続されている。駆動回路72及び73は、各々、CPU61からの制御信号に従って、X軸モータ83及びY軸モータ84を駆動する。X軸モータ83及びY軸モータ84の駆動に伴い、制御信号に応じた移動量だけ、移動機構40に装着されている刺繍枠又は保持部材150が左右方向(X軸方向)及び前後方向(Y軸方向)に移動する。駆動回路74は、CPU61からの制御信号に従ってLCD15を駆動することで、LCD15に画像を表示する。
ミシン1の動作を簡単に説明する。刺繍枠(図示外)を用いた刺繍縫製時には、刺繍枠が移動機構40によってX軸方向及びY軸方向に移動されるのと併せて、針棒上下動機構34(図2参照)及び釜機構(図示略)が駆動される。これにより、針棒6に装着された縫針7によって、刺繍枠に保持された縫製対象物に対して刺繍模様が縫製される。また、刺繍模様ではない通常の実用模様の縫製時には、ベッド部11から移動機構40が取り外された状態で、送り歯(図示略)により縫製対象物が移動されながら縫製が行われる。
図6を参照して、ミシン1のメイン処理を説明する。メイン処理では、撮影対象物に描かれた図形を撮影して生成された画像データ(以下、第二画像データと称す)に基づき、刺繍データが生成される。本実施形態では、撮影対象物は保持部材150に保持された状態で、イメージセンサ35によって撮影される。第二画像データ(詳細には、後述の部分画像データ)は、色基準部材153を撮影して生成された画像データ(以下、第一画像データと称す)に基づき、色に関して補正される。
メイン処理では、生成された刺繍データに基づき、撮影された図形を表す複数の縫目(模様)が縫製対象物に縫製される。刺繍データは、縫製順序と、座標データとを含む。座標データは、移動機構40による刺繍枠の移動位置を表す。本実施形態の座標データは、模様を縫製するための針落ち点の刺繍座標系の座標(相対座標)を表す。針落ち点は、針板21の針穴(図示略)の鉛直上方に配置された縫針7が、針棒6を上から下方向に移動させた際に、縫製対象物に刺さる点である。
本実施形態の刺繍データは、糸色データを含む。糸色データは、縫目を形成する上糸の色を示すデータである。メイン処理では、補正後の第二画像データが表す図形の色情報に基づき、糸色データが決定される。以下の説明では、図4に示す紙190に描かれた図形200を縫製する為の刺繍データが生成される場合を例示する。図形200は、第一色の五線譜状の図形201、第二色の音符状の図形202、及び第三色の音符状の図形203が組み合わされた図形である。
メイン処理は、ユーザがパネル操作によって開始指示を入力した場合に起動される。CPU61は開始指示を検知すると、ROM62のプログラム記憶エリアに記憶されたメイン処理を実行するためのプログラムを、RAM63に読み出す。CPU61は、RAM63に読み出したプログラムに含まれる指示に従って、以下のステップを実行する。メイン処理を実行するのに必要な各種パラメータは、フラッシュメモリ64に記憶されている。メイン処理の過程で得られた各種データは、適宜RAM63に記憶される。
以下では説明を簡単にするために、メイン処理の開始前に、保持部材150が移動機構40に装着されているとする。CPU61はメイン処理の開始時に、基準サイズの単位撮影範囲H2を、RAM63に設定する。本実施形態では、基準サイズの単位撮影範囲H2の左右方向長さは、撮影対象領域Rの左右方向長さの半分よりも少し大きい(図3参照)。
図6に示すメイン処理では、CPU61はイメージセンサ35のAWBをONに設定する(S1)。CPU61は、フラッシュメモリ64に記憶されている第一座標データに基づき、駆動回路72、73を制御して保持部材150を移動させる(S3)。第一座標データは、白色基準部材161の少なくとも一部が、基準サイズの単位撮影範囲H2に入る位置を示す座標データである。これにより、白色基準部材161の少なくとも一部は、基準サイズの単位撮影範囲H2内に配置される。尚、第一座標データは、保持部材の種類に応じて異なる位置を示す座標データでもよい。この場合、CPU61は、検出器36により検出された保持部材の種類に応じて、フラッシュメモリ64から最適な第一座標データを取得すればよい。
CPU61は、イメージセンサ35から第一画像データを取得し、取得した第一画像データを白色基準画像データとしてRAM63に記憶する(S5)。より詳細には、S5においてイメージセンサ35は、白色基準部材161を撮影した画像データの色情報に基づき、公知の手法によって決定WB値を決定する。イメージセンサ35は、決定された決定WB値を用いて、撮影した画像データを補正する。CPU61は、補正された画像データのうち、基準サイズの単位撮影範囲H2に対応する画像を表すデータを、第一画像データとして取得する。図7に例示する白色基準画像301は、S5で取得された白色基準画像データによって表される画像である。つまり、白色基準画像301は、イメージセンサ35によって撮影された画像のうちで、基準サイズの単位撮影範囲H2内で撮影された白色基準部材161の一部分を表す画像である。
CPU61は、イメージセンサ35によって出力された決定WB値を取得し、RAM63に記憶する(S7)。CPU61は、イメージセンサ35のAWBをOFFに設定する(S9)。CPU61は、S7で取得された決定WB値を設定WB値として、イメージセンサ35のMWBをONに設定する(S11)。
CPU61は、フラッシュメモリ64に記憶されている第二座標データに基づき、駆動回路72、73を制御して保持部材150を移動させる(S13)。第二座標データは、黒色基準部材162の少なくとも一部が、基準サイズの単位撮影範囲H2に入る位置を示す座標データである。これにより、黒色基準部材162の少なくとも一部は基準サイズの単位撮影範囲H2内に配置される。尚、第二座標データは、保持部材の種類に応じて異なる位置を示す座標データでもよい。この場合、CPU61は、検出器36により検出された保持部材の種類に応じて、フラッシュメモリ64から最適な第二座標データを取得すればよい。
CPU61は、イメージセンサ35から第一画像データを取得し、取得された第一画像データを黒色基準画像データとしてRAM63に記憶する(S15)。より詳細には、S15においてイメージセンサ35は、S11で設定された設定WB値を用いて、黒色基準部材162を撮影した画像データを補正する。CPU61は、補正された画像データのうち、基準サイズの単位撮影範囲H2に対応する画像を表すデータを第一画像データとして取得する。図7に例示する黒色基準画像302は、S15で取得された黒色基準画像データによって表される画像である。つまり、黒色基準画像302は、イメージセンサ35によって撮影された画像のうちで、基準サイズの単位撮影範囲H2内で撮影された黒色基準部材162の一部分を表す画像である。S15の実行後、以下の範囲設定処理が実行される(S17)。
図8に示す範囲設定処理では、CPU61はS5で取得された白色基準画像データにより表される白色基準画像を、公知の手法によりグレースケール画像に変換する(S51)。これにより、白色基準画像を構成する複数画素は、各々対応するグレースケール値を有する画素に変換される。
CPU61は、変換したグレースケール画像に基づいて、複数の対象画素毎にグレースケール値を特定する(S53)。複数の対象画素は、グレースケール画像を構成する複数画素のうち、主走査方向に並ぶ複数画素である。本実施形態では、グレースケール画像において特定の副走査方向の位置にある複数画素(例えば、グレースケール画像の前後方向中心にある複数画素)が、複数の対象画素として使用される。
図9に例示するグラフは、主走査方向(左右方向)に沿って割り振られた画素番号を横軸とし、グレースケール値の大きさを縦軸として、S53で特定された複数の対象画素のグレースケール値の変化を示す。本実施形態では、複数の対象画素に各々対応するグレースケール値が、一つの画素番号(つまり、図9に示す横軸上の一点)に対応するグレースケール値を示す。一例として、図9のグラフは、グレースケール画像の副走査方向中心において主走査方向に並ぶ複数画素のグレースケール値の変化を示す。グレースケール値の変化は、ミシン1が使用される環境の要因(例えば、周囲の明るさ、光源の違い等)に起因するものである。
CPU61は、S53で特定された複数の対象画素のグレースケール値に基づき、基準画素のグレースケール値(以下、基準GS値と称す)を取得する(S55)。基準画素は、複数の対象画素のうち、単位撮影範囲H2を変更するための基準となる画素である。本実施形態では、主走査方向の画素番号が最も小さい画素(つまり、左端部の対象画素)を、基準画素と決定する。従って図9に示す例では、横軸の「0」位置の画素が基準画素であり、この基準画素に対応するグレースケール値が、基準GS値として取得される。なお、図9において、基準画素は、横軸の「0」以外の位置の画素であってもよい。基準画素は、「第一画素」に相当する。
CPU61は、S55で取得した基準GS値に基づき、対応画素を決定する(S57)。対応画素は、複数の対象画素のうち、基準GS値に対して同一又は所定閾値内のグレースケール値を有する画素である。従って図9に示す例では、基準GS値と同一のグレースケール値を有する画素Kが、対応画素として決定される。対応画素は、「第二画素」に相当する。
尚、基準GS値と同一のグレースケール値を有する画素がない場合、CPU61は基準GS値に対して所定閾値内(例えば、±10%)にあるグレースケール値を有する画素を、対応画素として特定する。所定閾値は、第一閾値に相当する。基準GS値に対して所定閾値内にあるグレースケール値を有する画素が複数ある場合、CPU61はこれらの画素のうちで、主走査方向の画素番号が最も大きい画素(つまり、基準画素から最も離れている画素)を、対応画素として特定することが好適である。
CPU61は、特定した基準画素及び対応画素に基づき、単位撮影範囲H2を特定する(S59)。具体的には、CPU61は、基準画素から対応画素までの範囲を、単位撮影範囲H2の主走査方向範囲として特定する。尚、本実施形態では、S59で特定される単位撮影範囲H2の副走査方向範囲は、基準サイズの単位撮影範囲H2の副走査方向範囲(例えば、600ドット)と同じである。
S59で特定される単位撮影範囲H2は、イメージセンサ35が有する複数の撮像素子35Aのうち、第一撮像素子、第二撮像素子及び第三撮像素子によって撮影される範囲である。第一撮像素子は、基準画素に対応する撮像素子35A(つまり、基準画素を撮影した撮像素子35A)である。第二撮像素子は、対応画素に対応する撮像素子35A(つまり、対応画素を撮影した撮像素子35A)である。第三撮像素子は、第一撮像素子と第二撮像素子との間に配置されている一以上の撮像素子35Aである。換言すると、第三撮像素子は、基準画素と対応画素との間で主走査方向に並ぶ一以上の画素を撮影した撮像素子35Aである。
CPU61は、S59で特定した単位撮影範囲H2が、下限値以上であるか否かを判断する(S61)。下限値は、単位撮影範囲H2が過剰に狭くなることを規制する為の閾値であり、一例として撮影可能範囲H1の主走査方向長さ(つまり、上限値)の60%である。下限値は、第二閾値に相当する。図9に示す例では、単位撮影範囲H2は上限値と下限値との間にある。従って、CPU61は、単位撮影範囲H2が下限値以上であると判断し(S61:YES)、処理をメイン処理に戻す。この場合、図9に示す例では、単位撮影範囲H2は800ドット×600ドットに特定される。
一方、図10に示す例では、基準画素と同一のグレースケール値を有する画素は、画素K1である。画素K1を対応画素とした場合、単位撮影範囲H2は下限値未満である(S61:NO)。この場合、CPU61は、基準画素と対応画素との主走査方向距離が下限値以上となるように、対応画素を変更する(S63)。例えばCPU61は、図10に示すように、画素K1よりも画素番号が大きい画素K2を対応画素に変更する。
S63の実行後、CPU61は基準画素及び対応画素に基づき、単位撮影範囲H2を再度特定する(S59)。図10に示す例では、画素K2が対応画素である場合、単位撮影範囲H2は下限値と等しい。従って、CPU61は、単位撮影範囲H2が下限値以上であると判断し(S61:YES)、処理をメイン処理に戻す。この場合、図10に示す例では、単位撮影範囲H2は600ドット×600ドットに特定される。
図6に示すように、CPU61は、フラッシュメモリ64に記憶されている第三座標データと、S17で特定された単位撮影範囲H2とに基づいて、駆動回路72、73を制御して保持部材150を移動させる(S19)。第三座標データは、撮影対象領域Rの少なくとも一部が、S17で特定された単位撮影範囲H2に入る位置を示す座標データである。これにより、描画領域158に配置されている撮影対象物(本実施形態では、紙190)の少なくとも一部は、S17で特定された単位撮影範囲H2に配置される。尚、第三座標データは、保持部材の種類に応じて異なる位置を示す座標データでもよい。この場合、CPU61は、検出器36により検出された保持部材の種類に応じて、フラッシュメモリ64から最適な第三座標データを取得すればよい。
本実施形態では、単位撮影範囲H2は撮影対象領域Rよりも狭いため、CPU61は保持部材150を左右方向(主走査方向)にずらしながら、保持部材150を前後方向(副走査方向)に往復移動させる。例えば、CPU61は保持部材150の前方向の搬送が完了したのち、保持部材150を右方向に所定量移動させてから、保持部材150の後方向の搬送を開始する。
そこで、CPU61はS19の実行時に、S17で特定された単位撮影範囲H2に基づいて、第三座標データを補正する。例えば、保持部材150の前後方向の一往復時において、往路の単位撮影範囲H2で撮影される画像と復路の単位撮影範囲H2で撮影される画像との隙間及び重複が所定閾値(例えば、5ドット)よりも小さくなるように、第三座標データが補正される。これにより、CPU61は、S17で特定された単位撮影範囲H2に基づいて、後述する複数の部分画像間の隙間及び重複が所定閾値よりも小さくなるように、移動機構40による保持部材150の移動を制御できる。
CPU61は、駆動回路72、73の制御と同期して、イメージセンサ35に撮影対象領域Rを連続的に撮影させ、複数の第二画像データを取得する(S21)。より詳細には、イメージセンサ35はS21において、撮影可能範囲H1を1回の撮影単位として、撮影対象領域Rを部分的に複数回撮影することで、撮影対象領域R全体を撮影する。更にイメージセンサ35は、S11で設定された設定WB値を用いて、撮影した複数の第二画像データを補正する。CPU61は、補正された複数の第二画像データを、イメージセンサ35から取得する。
CPU61は、補正された複数の第二画像データの各々から部分画像データを取得して、RAM63に記憶する(S23)。より詳細には、CPU61は、補正された複数の第二画像データのうち、S17で特定された単位撮影範囲H2に対応する画像を表すデータを、複数の部分画像データとして取得する。S23の処理によって、図7に例示するように、複数の部分画像310、340を表す複数の部分画像データが生成される。複数の部分画像310は、撮影対象領域R内の左半分を、副走査方向に沿って複数部分に分けて撮影した複数の画像である。複数の部分画像340は、撮影対象領域R内の右半分を、副走査方向に沿って複数部分に分けて撮影した複数の画像である。
CPU61は、白色基準画像データ及び黒色基準画像データに基づき、S23で記憶された複数の部分画像データを補正する(S25)。本実施形態では、CPU61は、白色基準画像データ及び黒色基準画像データに基づき、部分画像データに対して公知のシェーディング補正を行う。より詳細には、S5で取得された白色基準画像データのうち、S17で特定された単位撮影範囲H2に対応する部分が、以下のシェーディング補正に使用される。同様に、S15で取得された黒色基準画像データのうち、S17で特定された単位撮影範囲H2に対応する部分が、以下のシェーディング補正に使用される。図7に示す例では、複数の部分画像310、340の各々に対応する複数の部分画像データが各々補正される。
シェーディング補正の手順を、具体例を挙げて簡単に説明する。白色基準画像データに基づいて、白色基準画像を構成するマトリクス状の複数画素のうち、N行M列(N、Mは自然数)の画素におけるR、G、Bの諧調値が取得される。同様に、黒色基準画像データに基づいて、黒色基準画像を構成するマトリクス状の複数画素のうち、N行M列の画素におけるR、G、Bの諧調値が取得される。部分画像データに基づいて、部分画像を構成するマトリクス状の複数画素のうち、N行M列の画素におけるR、G、Bの諧調値が取得される。N行M列の画素における、白色基準画像データの諧調値をWとし、黒色基準画像データの諧調値をBとし、部分画像データの諧調値をSとした場合、補正後のデータDは次式により得られる。
補正後のデータD=(S−B)*255/(W−B)
諧調値Wが(240、232、238)であり、諧調値Bが(10、5、9)であり、諧調値Sが(54、152、43)であった場合、CPU61は、(R、G、B)の各々について補正後のデータDを以下のように計算する。
R=(54−10)*255/(240−10)=49
G=(152−5)*255/(232−5)=165
B=(43−9)*255/(238−9)=38
CPU61は、上記の計算を、各画像に含まれる全ての画素について実行する。S23の処理によって、図7に示すように、複数の部分画像310の各々に対応する部分画像データと、複数の部分画像340との各々に対応する部分画像データとが、白色基準画像301を表す白色基準画像データと、黒色基準画像302を表す黒色基準画像データとに基づき補正される。図7において、補正された部分画像データにより表される画像は、複数の部分画像320及び複数の部分画像350である。
S25の処理によって、複数の部分画像データが、第二画像データと同じ撮影条件(例えば、明るさ、光源)で撮影して得られた第一画像データ(白色基準画像データ及び黒色基準画像データ)に基づいて補正される。つまり、複数の部分画像が、白色基準画像及び黒色基準画像を用いて、ミシン1の実際の使用環境による影響を抑えるように色補正される。従ってミシン1は、画像の色合いが自然となる適正な色で表現された複数の部分画像を取得できる。
更にS25では、白色基準画像データ及び黒色基準画像データのうち、S17で特定された単位撮影範囲H2に対応する部分が、複数の部分画像データのシェーディング補正に使用される。S17で特定された単位撮影範囲H2の主走査方向の両端部は、第一画像データのグレースケール画像において互いに同一又は近似のグレースケール値に対応する。従ってミシン1は、各部分画像における主走査方向の両端部に対して、上記のシェーディング補正時にほぼ同じレベルの色補正を実行できる。
CPU61は、S25で補正された部分画像データに基づき、撮影対象領域R全体を表す合成画像データを生成する(S27)。合成画像データは、部分画像データによって表される複数の部分画像が合成された、1つの合成画像を表す画像データである。例えば、以下の手順で合成画像データが生成される。図7に示すように、CPU61は、複数の部分画像320の各々に対応する部分画像データに基づき、撮影対象領域Rの左半分の画像330を表す画像データを生成する。同様にCPU61は、複数の部分画像350の各々に対応する部分画像データに基づき、撮影対象領域Rの右半分の画像360を表す画像データを生成する。CPU61は、画像330を表す画像データと、画像360を表す画像データとに基づき、撮影対象領域R全体の合成画像370を表す合成画像データを生成する。
CPU61は、S27で生成された合成画像データに基づき、刺繍データを生成する(S29)。画像データに基づき、刺繍データを生成する方法は、公知の方法が用いられればよい(例えば、特開2009−201704号公報に記載の方法)。S29の処理によって、縫製順序、座標データ、及び糸色データを含む刺繍データが生成される。糸色データは、ミシン1の記憶機器(例えば、フラッシュメモリ64)に記憶されている使用可能な糸色の色情報の中から決定された、合成画像データが表す図形の色情報に最も類似する糸色を表す。図4に示す例では、図形200に含まれる図形201〜203について、各々、第一色、第二色、及び第三色に最も類似する糸色が決定され、糸色データが生成される。
合成画像データが表す画像(以下、合成画像と称す)に、意図しない物体(例えば、磁石160)が写っている場合がある。この場合、ユーザは合成画像のうちで、意図しない物体を特定する指示を入力してもよい。CPU61は、S29において、合成画像のうちでユーザにより指定された物体を除外して、刺繍データの生成を実行すればよい。
CPU61は、駆動回路74を制御して、LCD15に図示外の表示画面を表示させる(S31)。表示画面には、例えばS27で生成された合成画像データによって表される合成画像と、S29で生成された刺繍データによって表される模様に関する情報とが表示される。ユーザは、表示画面を確認後、縫製対象物を保持させた刺繍枠(図示外)を移動機構40に装着する。ユーザは、パネル操作又はスタート/ストップスイッチ29を押下して、縫製開始の指示を入力する。
CPU61は、縫製開始の指示を検知するまで待機する(S33:NO)。CPU61は、縫製開始の指示を検知した場合(S33:YES)、検出器36の検出結果に基づき刺繍枠が装着されたことを検知するまで待機する(S35:NO)。CPU61は刺繍枠が装着されたことを検知した場合(S35:YES)、刺繍データに従って、駆動回路72、73を制御して、移動機構40を駆動し、刺繍枠を移動させる。CPU61は、駆動回路72、73の駆動制御と同期して、駆動回路71を駆動して針棒上下動機構34を駆動させる(S37)。これにより、刺繍データに従って、刺繍枠に保持された縫製対象物に、合成画像の模様を表す複数の縫目が形成される。
図11を参照し、ミシンで生成される合成画像の具体例を説明する。合成画像401は、従来のミシンによって、被写体を分割して撮影した複数の部分画像を合成した画像である。合成画像402は、本実施形態のミシン1によって、被写体を分割して撮影した複数の部分画像を合成した画像である。合成画像401、402は、何れも同一の被写体を撮影した複数の部分画像を合成したものである。合成画像401は、主走査方向(左右方向)に並んで合成された部分画像の繋ぎ目に、色の濃淡の差異C1、C2が生じている。一方、合成画像40は、主走査方向(左右方向)に並んで合成された部分画像の繋ぎ目に、色の濃淡の差異が殆どない。その理由は、CPU61が前述の各処理を実行することによって、各部分画像における主走査方向の両端部の色の濃度が、ほぼ同じレベルになるように補正されたからである。


以上説明したように、本実施形態のミシン1によれば、イメージセンサ35が白色基準部材161を撮影した第一画像(白色基準画像)に基づいて、撮影可能範囲H1内における単位撮影範囲H2が設定される(S17)。イメージセンサ35が撮影対象物に含まれる複数領域を撮影した複数の第二画像の各々から、設定された単位撮影範囲H2内で撮影された部分画像が取得される(S23)。取得された複数の部分画像を合成した合成画像が生成される(S27)。即ち、単位撮影範囲H2は、合成する部分画像間の繋ぎ目に発生する色の濃淡の差異を抑制する為に設定される。そして、単位撮影範囲H2内で撮影された部分画像が取得されて、合成画像が生成される。従ってミシン1は、部分画像間の繋ぎ目に色の濃淡の差異が生じることを抑制しつつ、合成画像を取得できる。
第一画像(白色基準画像)を構成する複数画素の各画素情報(グレースケール値)に基づいて、単位撮影範囲H2が設定される(S17)。従ってミシン1は、単位撮影範囲H2をより好適な範囲で設定できる。
イメージセンサ35は、主走査方向に配列された複数の撮像素子35Aを有し、且つ副走査方向に沿って第二画像を撮影可能に構成されている。第一画像(白色基準画像)がグレースケール画像に変換される(S51)。変換されたグレースケール画像において、主走査方向に並ぶ複数画素である複数の対象画素毎に、各々のグレースケール値が特定される(S53)。変換されたグレースケール画像に基づいて、基準GS値と同一のグレースケール値を有する基準画素と、基準GS値に対して同一又は所定閾値内のグレースケール値を有する対応画素とが、複数の対象画素の中から決定される(S55、S57)。単位撮影範囲H2は、複数の撮像素子35Aのうち、決定された基準画素及び対応画素の夫々に対応する第一撮像素子及び第二撮像素子と、第一撮像素子と第二撮像素子との間に配置されている一以上の第三撮像素子とによって撮影される範囲である。従って、単位撮影範囲H2で撮影された部分画像における主走査方向の両端部は、ほぼ同じレベルの色補正が行われる。ミシン1は、部分画像間の主走査方向の繋ぎ目に色の濃淡の差異が生じることを抑制できる。
決定された基準画素と対応画素との距離が下限値未満である場合、基準画素と対応画素との距離が下限値以上となるように、対応画素が複数の対象画素の何れかに変更される(S63)。従って、ミシン1は、単位撮影範囲H2が過剰に狭くなることを抑制できる。
針棒6は、下端に縫針7が装着される。保持部材150は、針棒6の下方に配置され、撮影対象物(例えば、紙190)を保持するように構成された、描画領域158を有する。従って、ミシン1は、加工布の縫製を行う部位と同じ位置で、撮影対象物を撮影できる。色基準部材153は、保持部材150に一体的に設けられている。従って、ミシン1は、保持部材150とは別に色基準部材153を備える必要がない。
移動機構40は、保持部材150を移動するよう構成されている。CPU61は、移動機構40による保持部材150の移動を制御する。イメージセンサ35は、保持部材150の移動に伴って、イメージセンサ35に対して相対移動する撮影対象物から複数の第二画像を撮影する(S19)。CPU61は、設定された単位撮影範囲H2に基づいて、複数の部分画像間の隙間及び重複が所定閾値よりも小さくなるように、移動機構40による保持部材150の移動を制御する(S19)。従って、ミシン1は、複数の部分画像を合成した場合に、部分画像間の隙間及び重複が抑制された良好な合成画像を取得できる。
色基準部材153は、白色基準部材161を有する。従って、ミシン1は、白色基準部材161を撮影した第一画像(白色基準画像)に基づき、被写体の色(特に白色及び白色に近い色)を適切に表現できる。色基準部材153は、黒色基準部材162を有する。従って、ミシン1は、黒色基準部材162を撮影した第一画像(黒色基準画像)に基づき、被写体の色(特に黒色及び黒色に近い色)を適切に表現できる。より詳細には、CPU61は、第一画像を用いた公知のシェーディング補正を行うことによって、補正前に比べ、色ムラ及び照度ムラを低減させた画像を取得できる。
白色基準部材161を撮影した第一画像(白色基準画像)は、AWBを用いて補正されている(S5)。従って白色基準画像は、AWBを用いて補正されていない場合に比べ、白色基準部材161の色を適切に表現できる。黒色基準部材162を撮影した第一画像(黒色基準画像)及び撮影対象物を撮影した複数の部分画像は各々、白色基準画像と同じWB値を用いてホワイトバランスが調整される(S15、S23)。
従ってミシン1は、撮影毎に異なるWB値を用いて撮影画像のホワイトバランスを調整する場合に比べ、第一画像データ及び複数の部分画像の補正精度を向上できる。つまりミシン1は、画像の色合いが自然となるように適正な色で表現された合成画像を生成できる。更にミシン1は、この合成画像に基づいて刺繍データを生成することで、撮影対象物に描かれた図形を適切な色で表現可能な刺繍模様を縫製できる。
上記実施形態において、紙190は本発明の「撮影対象物」の一例である。描画領域158は本発明の「対象領域」の一例である。イメージセンサ35は本発明の「撮影手段」の一例である。単位撮影範囲H2は本発明の「特定範囲」の一例である。S17を実行するCPU61は、本発明の「設定手段」の一例である。S19〜S23を実行するCPU61は、本発明の「取得手段」の一例である。S27を実行するCPU61は、本発明の「生成手段」の一例である。
グレースケール値は本発明の「画素情報」の一例である。S51を実行するCPU61は、本発明の「変換手段」の一例である。S53を実行するCPU61は、本発明の「特定手段」の一例である。S55、S57を実行するCPU61は、本発明の「決定手段」の一例である。基準画素は本発明の「第一画素」の一例である。対応画素は本発明の「第二画素」の一例である。S63を実行するCPU61は、本発明の「変更手段」の一例である。移動機構40は本発明の「移動手段」の一例である。S19を実行するCPU61は、本発明の「制御手段」の一例である。S17、S19〜S23、S27は各々、本発明の「設定ステップ」、「取得ステップ」、「生成ステップ」の一例である。
本発明のミシンは、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、ミシン1の構成は適宜変更してよい。ミシン1は、工業用ミシン及び多針ミシンであってもよい。イメージセンサ35は、主走査方向に複数の撮像素子が配列されたラインセンサでもよい。色基準部材153は、単独の部材でもよいし、刺繍枠又は針板21(図2参照)に設けられてもよい。撮影対象物は、シート状に限定されず、描画領域158でもよい。この場合、ミシン1は、描画領域158に描かれた図形を撮影して、合成画像及び刺繍データを生成できる。
S17で使用される画素情報は、グレースケール値に限定されず、他の色空間を示す情報(例えば、公知のHSV、HLS等)でもよい。S25における画像データの補正方法は、適宜変更されてよい。画像データの色情報は、RGBの諧調値以外によって表されてもよい。S53で使用される対象画素は、グレースケール画像における左端部の画素に限定されず、他の画素(例えば、ユーザが指定した画素)でもよい。S63では、対応画素を変更する態様に限定されず、基準画素を変更してもよいし、基準画素及び対応画素の両方を変更してもよい。
S53では、グレースケール画像を構成する複数画素のうち、同一の画素番号に対応する複数画素(つまり、副走査方向に並ぶ複数画素)の各グレースケール値の平均値が、各対象画素のグレースケール値として特定されてもよい。この場合、図9のグラフは、グレースケール画像において副走査方向に並ぶ複数画素の各グレースケール値の平均値が、グレースケール画像の主走査方向位置に応じて変化する状態を示す。
メイン処理(図6参照)を実行させるための指令を含むプログラムは、CPU61がプログラムを実行するまでに、ミシン1の記憶機器に記憶されればよい。従って、プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は、適宜変更してもよい。CPU61が実行するプログラムは、ケーブル又は無線通信を介して、他の装置から受信し、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
メイン処理(図6参照)の各ステップは、CPU61によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。メイン処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。メイン処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。ミシン1上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が、CPU61からの指令に基づきメイン処理の一部又は全部を行う態様も、本開示の範囲に含まれる。
1 ミシン
6 針棒
7 縫針
35 イメージセンサ
35A 撮像素子
40 移動機構
61 CPU
150 保持部材
153 色基準部材
158 描画領域
161 白色基準部材
162 黒色基準部材
190 紙
301 白色基準画像
302 黒色基準画像
310 部分画像
320 部分画像
370 合成画像
H1 撮影可能範囲
H2 単位撮影範囲

Claims (9)

  1. 主走査方向に配列された複数の撮像素子を有し、色基準部材と撮影対象物とを配置可能な対象領域を撮影可能であり、且つ前記対象領域よりも狭い撮影可能範囲を有する撮影手段と、
    前記撮影手段が前記色基準部材を撮影した第一画像に基づいて、前記撮影可能範囲内における特定範囲を設定する設定手段と、
    前記撮影手段が前記撮影対象物に含まれる複数領域を撮影した複数の第二画像の各々から、前記設定手段によって設定された前記特定範囲内で撮影された部分画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された複数の前記部分画像を、前記第一画像に基づいて補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された前記複数の部分画像を合成した合成画像を生成する生成手段と
    を備え
    前記撮影手段は、副走査方向に沿って前記第二画像を撮影し、
    前記設定手段は、
    前記第一画像に基づく画像において、前記主走査方向に並ぶ複数の画素である複数の対象画素毎に、各々の画素情報を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された複数の前記画素情報に基づいて、所定の基準値とする前記画素情報を有する第一画素と、前記基準値に対して同一又は第一閾値内の前記画素情報を有する第二画素とを、前記複数の対象画素の中から決定する決定手段とを含み、
    前記特定範囲は、前記複数の撮像素子のうち、前記決定手段によって決定された前記第一画素及び前記第二画素に夫々対応する第一撮像素子及び第二撮像素子と、前記第一撮像素子と前記第二撮像素子との間に配置されている一以上の前記撮像素子とによって撮影される範囲であり、
    前記補正手段は、前記第一画像のうちで前記特定範囲に対応する部分に基づいて、前記複数の部分画像を夫々補正することを特徴とするミシン。
  2. 記設定手段は、前記第一画像をグレースケール画像に変換する変換手段を含み、
    前記特定手段は、前記変換手段によって変換された前記グレースケール画像において、前記複数の対象画素毎に各々のグレースケール値を特定
    前記決定手段は、前記特定手段によって特定された複数の前記グレースケール値に基づいて、前記基準値とする前記グレースケール値を有する前記第一画素と、前記基準値に対して同一又は前記第一閾値内の前記グレースケール値を有する前記第二画素とを、前記複数の対象画素の中から決定することを特徴とする請求項に記載のミシン。
  3. 前記設定手段は、前記決定手段によって決定された前記第一画素と前記第二画素との距離が第二閾値未満である場合、前記第一画素と前記第二画素との距離が前記第二閾値以上となるように、前記第二画素を、前記複数の対象画素の何れかに変更する変更手段を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 下端に縫針が装着される針棒と、
    前記針棒の下方に配置され、前記撮影対象物を保持するように構成された、前記対象領域を有する保持部材と
    を備えたことを特徴とする請求項1からの何れかに記載のミシン。
  5. 前記色基準部材は、前記保持部材に一体的に設けられていることを特徴とする請求項に記載のミシン。
  6. 前記保持部材を移動するよう構成された移動手段と、
    前記移動手段による前記保持部材の移動を制御する制御手段とを備え、
    前記撮影手段は、前記保持部材の移動に伴って、前記撮影手段に対して相対移動する前記撮影対象物から前記複数の第二画像を撮影し、
    前記制御手段は、前記設定手段によって設定された前記特定範囲に基づいて、前記複数の部分画像間の隙間及び重複が第三閾値よりも小さくなるように、前記移動手段による前記保持部材の移動を制御することを特徴とする請求項又はに記載のミシン。
  7. 前記色基準部材は、白色基準部材を有することを特徴とする請求項1からの何れかに記載のミシン。
  8. 前記色基準部材は、更に黒色基準部材を有することを特徴とする請求項に記載のミシン。
  9. 主走査方向に配列された複数の撮像素子を有し、色基準部材と撮影対象物とを配置可能な対象領域を撮影可能であり、且つ前記対象領域よりも狭い撮影可能範囲を有する撮影手段を備えたミシンであるコンピュータに、
    前記撮影手段が前記色基準部材を撮影した第一画像に基づいて、前記撮影可能範囲内における特定範囲を設定する設定ステップと、
    前記撮影手段が前記撮影対象物に含まれる複数領域を撮影した複数の第二画像の各々から、前記設定ステップによって設定された前記特定範囲内で撮影された部分画像を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって取得された複数の前記部分画像を、前記第一画像に基づいて補正する補正ステップと、
    前記補正ステップによって補正された前記複数の部分画像を合成した合成画像を生成する生成ステップと
    を実行させるプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記撮影手段は、副走査方向に沿って前記第二画像を撮影し、
    前記設定ステップは、
    前記第一画像に基づく画像において、前記主走査方向に並ぶ複数の画素である複数の対象画素毎に、各々の画素情報を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップによって特定された複数の前記画素情報に基づいて、所定の基準値とする前記画素情報を有する第一画素と、前記基準値に対して同一又は第一閾値内の前記画素情報を有する第二画素とを、前記複数の対象画素の中から決定する決定ステップとを含み、
    前記特定範囲は、前記複数の撮像素子のうち、前記決定ステップによって決定された前記第一画素及び前記第二画素に夫々対応する第一撮像素子及び第二撮像素子と、前記第一撮像素子と前記第二撮像素子との間に配置されている一以上の前記撮像素子とによって撮影される範囲であり、
    前記補正ステップは、前記第一画像のうちで前記特定範囲に対応する部分に基づいて、前記複数の部分画像を夫々補正することを特徴とする記録媒体
JP2014156990A 2014-07-31 2014-07-31 ミシン及びプログラムを記録した記録媒体 Active JP6394157B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014156990A JP6394157B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 ミシン及びプログラムを記録した記録媒体
US14/805,794 US9534326B2 (en) 2014-07-31 2015-07-22 Sewing machine and computer-readable medium storing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014156990A JP6394157B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 ミシン及びプログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016032596A JP2016032596A (ja) 2016-03-10
JP6394157B2 true JP6394157B2 (ja) 2018-09-26

Family

ID=55179440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014156990A Active JP6394157B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 ミシン及びプログラムを記録した記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9534326B2 (ja)
JP (1) JP6394157B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015173774A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 ブラザー工業株式会社 ミシン
JP2017029362A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 ブラザー工業株式会社 ミシン、及び、表示プログラム
JP2017064135A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 ブラザー工業株式会社 ミシン及びプログラムを記録した記録媒体
USD794401S1 (en) * 2016-01-13 2017-08-15 Chouki International Company Ltd. Beverage extraction device
US10982365B2 (en) * 2016-06-08 2021-04-20 One Sciences, Inc. Multi-patch multi-view system for stitching along a predetermined path
JP2018068722A (ja) 2016-10-31 2018-05-10 ブラザー工業株式会社 ミシン及び保持部材
EP3750753A4 (en) * 2018-02-11 2021-06-23 BYD Company Limited ROTARY MECHANISM FOR DISPLAY TERMINAL, AND VEHICLE
JP7224112B2 (ja) * 2018-05-21 2023-02-17 Juki株式会社 縫製システム
JP7282811B2 (ja) * 2018-06-15 2023-05-29 ナイキ イノベイト シーブイ 編物コンポーネントの設計および作製のためのツール
US11727615B1 (en) 2022-06-15 2023-08-15 CreateMe Technologies LLC Needle point path editing
US11725319B1 (en) 2022-06-15 2023-08-15 CreateMe Technologies LLC Converting drawn paths into an embroidery machine file
US11473229B1 (en) * 2022-06-20 2022-10-18 CreateMe Technologies LLC Composite procedure editor

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07265569A (ja) 1994-03-31 1995-10-17 Juki Corp 柄合せ装置
JP2005146460A (ja) 2003-11-14 2005-06-09 Brother Ind Ltd 刺繍枠
JP2007222189A (ja) 2004-03-29 2007-09-06 Brother Ind Ltd 布保持装置
JP2007289653A (ja) 2006-03-28 2007-11-08 Brother Ind Ltd ミシン及び刺繍縫製可能なミシン
JP2007275104A (ja) 2006-04-03 2007-10-25 Brother Ind Ltd 刺繍データ作成装置、刺繍データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008110008A (ja) 2006-10-30 2008-05-15 Brother Ind Ltd 刺繍データ作成装置、刺繍データ作成プログラム及び刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒体
US8606390B2 (en) 2007-12-27 2013-12-10 Vsm Group Ab Sewing machine having a camera for forming images of a sewing area
JP5141264B2 (ja) 2008-01-24 2013-02-13 ブラザー工業株式会社 ミシン
JP5141299B2 (ja) 2008-02-28 2013-02-13 ブラザー工業株式会社 ミシン
JP4862928B2 (ja) 2009-09-03 2012-01-25 ブラザー工業株式会社 ミシン
JP4862929B2 (ja) * 2009-09-03 2012-01-25 ブラザー工業株式会社 ミシン
JP2011161087A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Brother Industries Ltd ミシン
JP2011194042A (ja) 2010-03-19 2011-10-06 Brother Industries Ltd ミシン
JP2011234959A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Brother Ind Ltd ミシン
JP2012100842A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Brother Ind Ltd 刺繍データ作成装置、刺繍データ作成プログラム、および刺繍データ作成プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な媒体
JP5942389B2 (ja) * 2011-11-09 2016-06-29 ブラザー工業株式会社 ミシン
JP2014155580A (ja) 2013-02-15 2014-08-28 Brother Ind Ltd ミシン、ミシンプログラム、及びミシンシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US9534326B2 (en) 2017-01-03
JP2016032596A (ja) 2016-03-10
US20160032508A1 (en) 2016-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6394157B2 (ja) ミシン及びプログラムを記録した記録媒体
JP5141299B2 (ja) ミシン
US8606390B2 (en) Sewing machine having a camera for forming images of a sewing area
US8527083B2 (en) Sewing machine and non-transitory computer-readable medium storing sewing machine control program
JP2014042706A (ja) ミシン
JP2011194043A (ja) ミシン
US10450682B2 (en) Sewing machine and non-transitory computer-readable medium
WO2017090294A1 (ja) ミシン及びプログラムを記録した記録媒体
EP2386673A1 (en) Sewing machine and non-transitory computer-readable medium storing sewing machine control program
JP2015167780A (ja) ミシン
US10626533B2 (en) Sewing machine
US9458561B2 (en) Sewing machine and non-transitory computer-readable medium storing computer-readable instructions
JP6604171B2 (ja) 刺繍模様編集プログラム及び刺繍模様編集装置
JP2015175071A (ja) 保持部材
WO2018078958A1 (ja) ミシン及び保持部材
JP2011005180A (ja) ミシン
JP7183918B2 (ja) 印刷画像システム、プログラム、非一時的なコンピュータ可読媒体、及び印刷画像システムの制御方法
WO2019116603A1 (ja) ミシン
JP7180504B2 (ja) 印刷画像システム、印刷画像制御装置、プログラム、非一時的なコンピュータ可読媒体、及び印刷画像制御装置の制御方法
JP2020166651A (ja) 印刷画像システム、印刷画像制御装置、プログラム、非一時的なコンピュータ可読媒体、及び印刷画像制御装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6394157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150