JP2021045453A - 保持枠、および保持具 - Google Patents

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Suhei Nagamura
崇平 長村
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充弘 飯田
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Abstract

【課題】被保持媒体の厚みが大きく変わる場合でも、保持具と枠形成部との間で被保持媒体を保持することができる保持枠および保持具を提供することを目的とする。【解決手段】保持枠は、内側領域を画定する枠形成部と保持具とを含む。枠形成部は、第1保持面と第2保持面と第1連結部とを含む。保持具は、第1保持部と第2保持部とを含む。第1保持面と第2保持面とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向にそれぞれ延び、保持具が枠形成部に磁力により取り付けられた状態において、第1保持部の内側面と第2保持部の内側面とにそれぞれ対向する。第1保持面は、第1連結部に連結される第1部分と、第1部分と反対側に位置する第1端とを含む。第2保持面は、第1連結部に連結される第2部分と、第2部分と反対側に位置する第2端とを含む。第1端と第2端との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きい。【選択図】 図1

Description

本発明は、保持枠、および保持具に関する。
従来、布を展張する保持枠が知られている。特許文献1に開示される保持枠は、4つの枠辺部からなる枠体と、保持具とで構成される。保持具は、頂部と、頂部の両端から二股状になるガイド片とからなる。枠辺部の断面形状は、正方形または長方形等の方形状である。保持具は断面略門形状であり、両ガイド片は、互いに平行に形成される。したがって、両ガイド片は、枠辺部の両対向面にほぼ平行な状態で両対向面に取り付けられる。保持具の頂部、および頂部に対向する枠辺部のいずれか一方に磁石部材が取り付けられ、他方に被吸着部材が取り付けられる。布を展張する際は、布を介して保持具が枠辺部に跨るように被せられる。
特開2010−82017号公報
しかしながら、従来の保持枠のように、両ガイド片の内側面における下端部間の距離が両ガイド片の内側面における上方部間の距離と同じである場合、被保持媒体の厚みが大きく変わると、保持具は、枠辺部との間で被保持媒体を保持することができない虞がある。また、両ガイド片の内側面における下端部間の距離が、上方部間の距離よりも小さい場合においても、被保持媒体の厚みが大きく変わると、保持具は、枠辺部との間で被保持媒体を保持することができない虞がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、被保持媒体の厚みが大きく変わる場合でも、保持具と枠形成部との間で被保持媒体を保持することができる保持枠、および保持具を提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る保持枠は、被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する枠形成部と、枠形成部に磁力によって取り付けられる保持具と、を含む。枠形成部は、第1保持面と、第2保持面と、第1保持面と第2保持面とを連結する第1連結部とを含む。保持具は、第1保持部と、第2保持部とを含む。第1保持面と第2保持面とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向にそれぞれ延びる。第1保持面は、第1連結部に連結される第1部分と、第1部分と反対側に位置する第1端とを含む。第2保持面は、第1連結部に連結される第2部分と、第2部分と反対側に位置する第2端とを含む。第1端と第2端との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きい。保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持面は第1保持部の内側面に対向し、第2保持面は第2保持部の内側面に対向する。保持具と、枠形成部とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含む。
前記第一態様の保持枠では、第1端と第2端との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きい枠形成部に、保持具が取り付けられる構成であるため、被保持媒体の厚みが大きく変わる場合でも、保持具は、枠形成部との間で被保持媒体を保持することができる。
前記第一態様では、さらに、第1保持部と、第1保持面が形成される枠形成部の部分とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含んでもよい。第2保持部と、第2保持面が形成される枠形成部の部分とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含んでもよい。
前記第一態様の保持枠では、保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、2つの磁石の磁力が、領域面に交差する第1保持面と第1保持部とを吸着させるとともに、領域面に交差する第2保持面と第2保持部とを吸着させることにより、保持具と枠形成部とで保持された被保持媒体が内側領域において引っ張られて、保持具と枠形成部との間で滑ることを確実に低減することができる。
前記第一態様では、さらに、保持具は、第1保持具と第2保持具とを連結する第2連結部を含んでもよい。第1保持部は、第2連結部に連結される第3部分を含み、第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分を含んでもよい。第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きくてもよい。保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第2連結部の内側面は、枠形成部の第1連結部に対向してもよい。
前記第一態様の保持枠では、保持具が枠形成部に直接取り付けられた際に、第2連結部の内側面と第1連結部とが当接する一方で、第1保持部の内側面と第1保持面との間、または第2保持部の内側面と第2保持面との間に間隙が生じるため、保持具を枠形成部から取り外しやすい。
前記第一態様では、さらに、第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分と、第4部分と反対側に位置する第4端とを含んでもよい。第1方向が、第4部分から第4端への方向に垂直で、第2保持部の内側面に平行な方向であってもよい。第2保持部が、第1方向と交差する方向に延びる側面を含んでもよい。第1把持部は、第2保持部の側面から突出した状態で、第2保持部に配置されてもよい。
前記第一態様の保持枠では、保持具が枠形成部に取り付けられた際に、ユーザが第1把持部を用いて、保持具を枠形成部から取り外しやすい。
前記第一態様では、さらに、第1保持部または第2保持部において、内側面と反対側にある外側面に、内側面から外側面の方向に突出する第2把持部が配置されてもよい。
前記第一態様の保持枠では、保持具が枠形成部に取り付けられた際に、ユーザが第2把持部を用いて、保持具を枠形成部から取り外しやすい。
前記第一態様では、さらに、領域面と第1保持面とがなす角度は、領域面と第2保持面とがなす角度に等しくてもよい。
前記第一態様の保持枠では、保持具が枠形成部に取り付けられる際に、保持具の第1保持部の内側面を枠辺部の第2保持面に対向させ、保持具の第2保持面を枠辺部の第1保持面に対向させた状態でも、保持具を枠形成部に取り付けることができる。この結果、ユーザは、保持具を取り付ける姿勢を気にすることなく、容易に保持具を枠辺部に取り付けることができる。
前記第一態様では、さらに、第1保持面は、枠形成部の内側領域から離れる外側方向において第2保持面よりも外側に位置してもよい。枠形成部は、被保持媒体に加工を施す加工装置に取り付けるための取付部が取り付けられる取付枠形成部を含んでもよい。取付枠形成部は、取付枠形成部の長手方向に直線状に延び、取付枠形成部の第1保持面が、領域面に垂直な平面であってもよい。
前記第一態様の保持枠では、取付枠形成部の第1保持面が領域面に垂直な平面であることから、保持具を取付枠形成部に取り付ける際に、保持具が加工装置に接触することを回避することができる。また、領域面に垂直な面である取付枠形成部の第1保持面と保持具の第1保持部との間で被保持媒体が磁力で保持されるため、保持具と枠形成部とで保持された被保持媒体が内側領域において引っ張られて、保持具と枠形成部との間で滑ることを低減することができる。
前記第一態様では、さらに、枠形成部が、多角形状であり、取付枠形成部を1つの枠辺部として含む複数の枠辺部を含んでもよい。複数の枠辺部の各枠辺部の第1保持面は、領域面に垂直な平面であってもよい。
前記第一態様の保持枠では、領域面に垂直な面である各枠形成部の第1保持面と保持具の第1保持部との間で被保持媒体が磁力で保持されるため、保持具と枠形成部とで保持された被保持媒体が内側領域において引っ張られて、保持具と枠形成部との間で滑ることを低減することができる。
前記第一態様では、さらに、枠形成部が、多角形状であり、多角形状の辺の数と同数である複数の枠辺部を含んでもよい。辺の数と同数または同数を超える数の保持具を含んでもよい。
前記第一態様の保持枠では、枠辺部の数と保持具の数とが同数または、枠辺部の数よりも保持具の数の方が多いことから、各枠辺部において、枠辺部と保持具とが被保持媒体を保持でき、枠辺部と保持具とが内側領域において被保持媒体を展張した状態にすることができる。
前記第一態様では、さらに、保持具が、枠形成部の形状と同じ形状に、環状に形成されてもよい。
前記第一態様の保持枠では、1つの保持具と枠形成部とが、確実に被保持媒体を展張できる。
本発明の第二態様に係る保持枠は、被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する4つの枠辺部を含む枠形成部と、枠形成部に磁力によって取り付けられる保持具とを含む。4つの枠辺部の各枠辺部は、第1保持面と、第2保持面と、第1保持面と第2保持面とを連結する第1連結部とを含む。各枠辺部は、磁性体で構成される部分を含む。保持具は、第1保持部と、第2保持部とを含む。第1保持面と第2保持面とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向にそれぞれ延びる。第1保持面が、領域面に垂直な平面である。第1保持面は、枠形成部の内側領域から離れる外側方向において第2保持面よりも外側に配置される。第1保持面は、第1連結部に連結される第1部分と、第1部分と反対側に位置する第1端とを含む。第2保持面は、第1連結部に連結される第2部分と、第2部と反対側に位置する第2端とを含む。第1端と第2端との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きい。保持具が枠辺部に取り付けられた状態において、枠辺部の第1保持面は、保持具の第1保持部の内側面に対向し、枠辺部の第2保持面は、保持具の第2保持部の内側面に対向する。第1保持部の内側面に第1永久磁石が配置され、第2保持部の内側面に第2永久磁石が配置される。
前記第二態様の保持枠では、第1端と第2端との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きい枠形成部に、保持具が取り付けられる構成であるため、被保持媒体の厚みが大きく変わる場合でも、保持具は、枠形成部との間で被保持媒体を保持することができる。また、領域面に垂直な第1保持面と第1保持部の内側面との間、および、領域面に交差する第2保持面と第2保持部の内側面との間で、被保持媒体が第1永久磁石および第2永久磁石の磁力により保持されるため、保持具と枠形成部とで保持された被保持媒体が内側領域において引っ張られて、保持具と枠形成部との間で滑ることを低減することができる。さらに、第1永久磁石と第2永久磁石とが第1保持部の内側面と第2保持部の内側面とにそれぞれ配置されることで、永久磁石を枠辺部に配置する場合に比べて、使用する永久磁石の量を減らすことができるため、コストが安価になる。
本発明の第三態様に係る保持枠は、被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する枠形成部と、枠形成部に磁力によって取り付けられる保持具と、を含む。枠形成部は、第1保持面と、第2保持面とを含む。保持具は、第1保持部と、第2保持部と、第1保持部と第2保持部とを連結する第2連結部とを含む。保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持部と第2保持部とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向に延びる。第1保持部は、第2連結部に連結される第3部分と、第3部分と反対側に位置する第3端とを含む。第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分と、第4部分と反対側に位置する第4端とを含む。第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きい。保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持面は第1保持部の内側面に対向し、第2保持面は第2保持部の内側面に対向する。保持具と、枠形成部とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含む。
前記第三態様の保持枠では、第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きい保持具を枠形成部に取り付ける構成であることから、被保持媒体の厚みが大きく変わる場合でも、保持具は、枠形成部との間で被保持媒体を保持することができる。
本発明の第四態様に係る保持枠は、被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する枠形成部と、枠形成部に磁力によって取り付けられる保持具と、を含む。枠形成部は、第1保持面と、第2保持面とを含む。保持具は、第1保持部と、第2保持部と、第1保持部と第2保持部とを連結する第2連結部とを含む。保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持部は、内側領域が広がる領域面に平行な方向に延び、第2保持部は、領域面に交差する方向に延びる。第1保持部は、第2連結部に連結される第3部分と、第3部分と反対側に位置する第3端とを含む。第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分と、第4部分と反対側に位置する第4端とを含む。第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きい。保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第3端は、領域面に平行な方向に保持具が移動可能なように構成される。保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持面は第1保持部の内側面に対向し、第2保持面は第2保持部の内側面に対向する。保持具と、枠形成部とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含む。
前記第四態様の保持枠では、第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きい保持具を枠形成部に取り付ける構成であることから、被保持媒体の厚みが大きく変わる場合でも、保持具は、枠形成部との間で被保持媒体を確実に保持することができる。
本発明の第五態様に係る保持具は、被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する枠形成部を含む保持枠に、磁力によって取り付けられる保持具である。保持具は、第1保持部と、第2保持部と、第1保持部と第2保持部とを連結する第2連結部と、を含む。保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持部と第2保持部とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向に延びる。第1保持部は、第2連結部に連結される第3部分と、第3部分と反対側に位置する第3端とを含む。第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分と、第4部分と反対側に位置する第4端とを含む。第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きい。第1保持部と、第2保持部と、第2連結部とのうち少なくとも1つの部分に磁石が配置される。
前記第五態様の保持具では、第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きい構成であるため、保持具が枠形成部に取り付けられる際に、被保持媒体の厚みが大きく変わる場合でも、保持具は、枠形成部との間で被保持媒体を保持することができる。
第1実施形態の保持枠1と、ミシンの取付部100とを示す斜視図である。 枠体2を上から見た平面図である。 図2に示されるA−A切断線に沿って切断された枠辺部210の断面図である。 角部310の斜視図である。 角部310を下からみた底面図である。 図5に示されるB−B切断線に沿って切断された角部310の断面図である。 保持具3の斜視図である。 図7に示されるC−C切断線に沿って切断される保持具3の断面図である。 保持具3の分解斜視図である。 保持具3の内壁部30を幅方向において後方から見た背面図である。 図10に示されるD−D切断線に沿って切断される内壁部30の断面図である。 多数の保持具3を用いて保持枠1に布4aを取り付けた状態を示す斜視図である。 保持枠1に布4aを取り付けた状態における枠辺部210と保持具3との断面図である。 保持枠1に分厚い布4bを取り付けた状態における枠辺部210と保持具3との断面図である。 第2実施形態の保持枠1に布4を取り付けた状態を上から見た平面図である。 保持枠1に布4を取り付けた状態における枠辺部1210と保持具3との断面図である。 第3実施形態の保持枠1に布4を取り付けた状態における枠辺部2210と保持具3との断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における要部断面図である。 変形例の保持枠1に布4を取り付けた状態における斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の第1から第3実施形態を説明する。第1実施形態から第3実施形態の各実施形態は、本発明の保持枠をミシンに取り付けられる保持枠に適用した実施形態である。
[第1実施形態]
図1から図14を参照して、第1実施形態の保持枠の構造を説明する。本実施形態に係る保持枠の外観全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、保持枠1と、ミシンの取付部100とを示す斜視図である。保持枠1は、ミシンの取付部100を介してミシンに取り外し可能に取り付けられる。ミシンに関する詳細な構成は、特開2018−123445号公報に記載されているので、その説明を省略する。保持枠1は、枠体2と保持具3とで構成され、保持具3が、枠体2に対して取り付け又は取り外しが可能に構成される。なお、本明細書において、上下方向、前後方向、および左右方向は、ミシンを正面に見るユーザの目線を基準として、図1に矢印で示す方向を指す。
≪枠体2の構造≫
枠体2の詳細な構造について、図1および図2を参照して説明する。図2は、枠体2を上から見た平面図である。枠体2は、取付部10と、枠形成部20とを含む。取付部10は、枠形成部20に連結される。
<取付部10の構造>
取付部10は、鋼板等の磁性体により構成される。取付部10は、取付本体部110と、2つの固定部120、130とを含む。取付本体部110は、図2に示すように、左右方向に延びる平坦な部位である。取付本体部110には、4つの孔と、4つのネジ孔とが形成される。4つの孔と、4つのネジ孔とは、取付本体部110を上下方向に貫通するように形成される。4つの孔は、保持枠1をミシンの取付部100に取り付ける際に用いられる。4つのネジ孔のうち2つのネジ孔は、取付本体部110の右側の端部近傍に配置される。4つのネジ孔のうち他の2つのネジ孔は、取付本体部110の左側の端部近傍に配置される。固定部120、130は、略L字の形状を有する。固定部120は、図1に示すように、側板部121、122を含む。側板部121は、前後方向および左右方向に延びる平坦な部位である。2つの孔が、側板部121を上下方向に貫通するように形成される。側板部122は、上下方向および前後方向に延びる平坦な部位である。2つの孔が、側板部122を左右方向に貫通するように形成される。側板部121の右側の部分が、側板部122の上側の部分に連結される。固定部130は、固定部120の側板部121、122にそれぞれ相当する側板部131、132を含む。固定部130は、側板部131の左側の部分と側板部132の上側の部分とが連結される点を除いて、固定部120と同じ構造を有するため、固定部130の説明を省略する。
<取付部10の組み立て>
固定部120の側板部121は、側板部121の2つの孔が、取付本体部110の右側に配置される2つのネジ孔にそれぞれ連通し、側板部122が前側に突出するように、取付本体部110の上に配置される。固定部120は、2つのネジ140が、側板部121の孔に挿通される状態で取付本体部110のネジ孔にそれぞれ螺合されることで、取付本体部110の右側に固定される。固定部130は、固定部120と取付本体部110との固定と同様の方法で、取付本体部110の左側に固定される。
<枠形成部20の構造>
枠形成部20は、図2に示すように、平面視において略方形状を有する。枠形成部20は、4つの枠辺部210、220、230、240と、4つの角部310、330、350、370とを含む。
(枠辺部210、220、230、240の構造)
枠辺部210、220、230、240は、鋼板等の磁性体で構成される。枠辺部210、220、230、240は、それぞれの長手方向において直線状に延びる形状を有する。枠辺部210と枠辺部230とは、図2における左右方向である長手方向において、同じ長さを有する。枠辺部220と枠辺部240とは、図2における前後方向である長手方向において、同じ長さを有する。枠辺部210、230の長手方向における長さは、枠辺部220、240の長手方向における長さよりも長い。枠辺部210、220、230、240は、それぞれの長手方向における長さが異なる点を除いて、同じ構造を有する。枠辺部210、220、230、240を代表して、枠辺部210の構造について、図2、および図3を参照して説明する。図3は、図2に示されるA−A切断線に沿って切断された枠辺部210の断面図である。なお、本明細書において、枠辺部210の長手方向、幅方向、および高さ方向は、枠辺部210の長手を基準として、図3に矢印で示す方向を指す。図3において、図示を明確にするため、断面のハッチングを省略する。
枠辺部210は、図3に示すように、略直角三角形状の断面を有する。枠辺部210は、断面が略直角三角形状になるように、平板の磁性体を屈曲させることで形成される。枠辺部210は、側板部211、213と、第1連結部216と、底板部218とを含む。側板部211は、高さ方向および長手方向に延びる平坦な部位である。側板部211の外表面が、第1保持面212である。第1保持面212は、第1部分212aと、第1端212bとを含む。第1部分212aは、第1保持面212の高さ方向における一方側に位置する部分である。第1端212bは、第1保持面212の高さ方向における他方側に位置する端部である。すなわち、第1端212bは、第1保持面212の高さ方向において、第1部分212aと反対側に位置する。端部とは、部位が存在する領域における限界部分を意味し、他の部位に連結される部分であってもよいし、連結されない部分であってもよい。2つの孔が、側板部211における長手方向の一方側を幅方向に貫通するように形成される。2つの孔が、側板部211における長手方向の他方側を幅方向に貫通するように形成される。側板部213は、幅方向に対して45度傾斜し、長手方向に延びる平坦な部位である。すなわち、第1実施形態において、側板部211と側板部213とがなす角度は、45度に設定される。側板部211と側板部213とがなす角度が鋭角であると、保持枠1が布4を保持する際、保持具3が枠体2に対して上方に変位し、保持具3と枠体2との間に布4の厚みに応じた間隙を十分に確保でき、保持枠1が布4を保持することができる。また、保持枠1が布4を屈曲させて保持するため、保持された布4が引っ張られて、保持具3と枠体2との間で滑ることを低減することができる。側板部213の外表面が、第2保持面214である。第2保持面214は、第2部分214aと、第2端214bとを含む。第2部分214aは、第2保持面214の高さ方向における一方側に位置する部分である。第2端214bは、第2保持面214の高さ方向における他方側に位置する端部である。すなわち、第2端214bは、第2保持面214の高さ方向において、第2部分214aと反対側に位置する。第1連結部216は、円弧形状を有する。第1連結部216の幅方向における一方側の部分が、第1保持面212の第1部分212aに連結される。第1連結部216の幅方向における他方側の部分が、第2保持面214の第2部分214aに連結される。底板部218は、幅方向に平行で、長手方向に延びる平坦な部位である。底板部218における幅方向の一方側の部分が、第1保持面212の第1端212bに連結される。図3に示すように、枠辺部210は略直角三角形状の断面を有することから、第1端212bと第2端214bとの間の距離D1が、第1部分212aと第2部分214aとの間の距離D2よりも大きい。
(角部310、330、350、370の構造)
角部310、330、350、370の詳細な構造について、図4、図5および図6を参照して説明する。図4は、角部310の斜視図である。図5は、角部310を下からみた底面図である。図6は、図5に示されるB−B切断線に沿って切断された角部310の断面図である。角部310、330、350、370は、プラスチック等の非磁性体で成型される。角部310、330、350、370は、同じ構造を有するため、角部310、330、350、370を代表して、角部310について説明する。なお、本明細書において、角部310の長手方向、幅方向、および高さ方向は、角部310の長手を基準として、図4に矢印で示す方向を指す。
角部310は、図4に示すように、略L字の形状を有する。角部310は、図6に示すように、略直角三角形状の断面を有する。角部310は、図4に示すように、アーム部311、315と、第3連結部321とを含む。アーム部311は、幅方向に直線状に延びる。アーム部311は、側板部312、313を含む。側板部312は、高さ方向および幅方向に延びる平坦な部位である。2つの孔が、側板部312を長手方向に貫通するように形成される。側板部313は、高さ方向に対して45度傾斜し、幅方向に延びる平坦な部位である。側板部312における高さ方向の一方側は、側板部313における高さ方向の一方側に連結される。アーム部315は、長手方向に直線状に延びる。アーム部315は、側板部316、317を含む。側板部316は、高さ方向および長手方向に延びる平坦な部位である。2つの孔が、側板部316を幅方向に貫通するように形成される。側板部317は、高さ方向に対して45度傾斜し、長手方向に延びる平坦な部位である。側板部316における高さ方向の一方側は、側板部317における高さ方向の一方側に連結される。第3連結部321は、円弧形状を有する。第3連結部321は、フランジ322、323を含む。フランジ322は、第3連結部321における幅方向の一方側に配置される。フランジ322が、アーム部311に連結される。フランジ322は、アーム部311に対して高さ方向および長手方向に突出する。フランジ323は、第3連結部321における長手方向の一方側に配置される。フランジ323が、アーム部315に連結される。フランジ323は、アーム部315に対して高さ方向および幅方向に突出する。第3連結部321の外表面は、曲面324、325を含む。曲面324は、高さ方向に平行に延びるとともに、長手方向および幅方向に屈曲する曲面である。曲面325は、高さ方向に対して45度傾斜する方向に延びるとともに、長手方向および幅方向に屈曲する曲面である。角部310は、図5に示すように、内部に、止め板400を配置する空間を有する。
止め板400は、ステンレス等の非磁性体で構成される。止め板400は、図5に示すように、略L字の形状を有する。止め板400は、平板の非磁性体を屈曲させて形成される。止め板400は、2つの側板部410、420を含む。側板部410は、高さ方向および幅方向に延びる平坦な部位である。2つのネジ孔が、側板部410を長手方向に貫通するように形成される。側板部420は、高さ方向および長手方向に延びる平坦な部位である。2つのネジ孔が、側板部420を幅方向に貫通するように形成される。側板部410における幅方向の一方側は、側板部420における長手方向の一方側に連結される。側板部410の側板部410は、図6に示すように、角部310の側板部312と平行になるように、側板部312と側板部313との間に配置される。側板部420は、角部310の側板部316と平行になるように、側板部316と側板部317との間に配置される。
≪枠体2の組み立て≫
枠体2の組み立てについて、図1および図2を参照して説明する。枠辺部210、220、230、240と角部310、330、350、370との固定は、2つの固定ステップで実行される。2つの固定ステップは、人、または専用の組付け機により実行される。
1つ目の固定ステップは、枠辺部210と角部310との固定、枠辺部210と角部330との固定、枠辺部220と角部350との固定、枠辺部230と角部350との固定、枠辺部230と角部370との固定、および枠辺部240と角部370との固定で、実行される。代表して、枠辺部210と角部310との固定について説明する。図2に示すように、枠辺部210における側板部211の2つの孔と、角部310における側板部316の2つの孔と、止め板400における側板部420の2つのネジ孔とがそれぞれ連通するように、枠辺部210と角部310とが配置される。2つのネジ390は、側板部211の2つの孔と、側板部316の2つの孔とに挿通された状態で、側板部420の2つのネジ孔にそれぞれ螺合される。2つのネジ390が螺合されると、枠辺部210の第2保持面214と角部310の曲面325とが面一となり、枠辺部210の右側の端面とフランジ323とが当接する状態で、枠辺部210と角部310とは固定される。
2つ目の固定ステップは、枠辺部220と角部330と取付部10との固定、および枠辺部240と角部310と取付部10との固定で、実行される。代表して、枠辺部240と角部310と取付部10との固定について説明する。枠辺部240と角部310とは、枠辺部210と角部310との配置と同様の方法で、配置される。この配置の後、図2に示すように、取付部10における側板部122の2つの孔が、枠辺部240における側板部241の2つの孔と、角部310における側板部312の2つの孔と、止め板400における側板部410の2つのネジ孔とに連通するように、取付部10が配置される。2つのネジ392は、側板部122の2つの孔と、側板部241の2つの孔と、側板部312の2つの孔とにそれぞれ挿通された状態で、側板部410の2つのネジ孔にそれぞれ螺合される。2つのネジ392が螺合されると、枠辺部240の第2保持面244と角部310の曲面325とが面一となり、枠辺部240の後側の端面とフランジ322とが当接する状態で、枠辺部220と角部310と取付部10とは固定される。
枠辺部210、220、230、240と角部310、330、350、370とを固定することによって、図2に示すように、第2保持面214、224、234、244と曲面325、345、365、385とが、略方形状の内側領域A1を画定する。内側領域A1は、前後方向および左右方向に広がる。内側領域A1は、前後方向および左右方向に広がる領域面P1を有する。第1保持面212、222、232、242は、内側領域A1から離れる外側方向において第2保持面214、224、234、244よりも外側に位置する。たとえば、第1保持面212は、外側方向となる後方において、第2保持面214よりも後方に位置する。第1保持面212、222、232、242と第2保持面214、224、234、244とは、領域面P1に交差する2つの異なる方向にそれぞれ延びる。たとえば、図3に示すように、領域面P1は枠辺部210の長手方向および幅方向に平行であるため、第1保持面212が、領域面P1に対して直交する方向である高さ方向に延び、第2保持面214が、領域面P1に対して45度傾斜する方向に延びる。
≪保持具3の構造≫
保持具3の詳細な構造について、図7から図11を参照して説明する。図7は、保持具3の斜視図である。図8は、図7に示されるC−C切断線に沿って切断される保持具3の断面図である。図9は、保持具3の分解斜視図である。図10は、保持具3の内壁部30を幅方向において後方から見た背面図である。図11は、図10に示されるD−D切断線に沿って切断される内壁部30の断面図である。保持具3は、図9に示すように、内壁部30と、外装部40と、磁石510、520と、磁石枠610、620と、ヨーク710、720とを含む。図11において、図示を明確にするため、内壁部30の断面のハッチングを省略する。なお、本明細書において、保持具3の長手方向、幅方向、および高さ方向は、保持具3の長手を基準として、図7に矢印で示す方向を指す。
<内壁部30の構造>
内壁部30は、アルミニウム等の非磁性体で構成される。内壁部30は、図11に示すように、略V字の形状の断面を有する。内壁部30は、平板の非磁性体を屈曲させることで形成される。内壁部30は、第1保持部31と、第2保持部34と、第2連結部39とを含む。第1保持部31は、高さ方向および長手方向に延びる平担な部位である。第1保持部31は、第3部分31aと、第3端31bと、内側面32とを含む。第3部分31aは、第1保持部31の高さ方向における一方側に位置する部分である。第3端31bは、第1保持部31の高さ方向における他方側に位置する端部である。すなわち、第3端31bは、第1保持部31の高さ方向において、第3部分31aと反対側に位置する。図10に示すように、2つのネジ孔31c、31dが、第1保持部31を幅方向に貫通するように形成される。開口31eが、第1保持部31における2つのネジ孔31c、31dの間に形成される。内側面32は、高さ方向および長手方向に延びる。第2保持部34は、図11に示すように、幅方向に対して45度傾斜し、長手方向に延びる平担な部位である。すなわち、第1実施形態において、第1保持部31と第2保持部34とがなす角度は、45度に設定される。第1保持部31と第2保持部34とがなす角度が鋭角であると、保持枠1が布4を保持する際、保持具3が枠体2に対して上方に変位し、保持具3と枠体2との間に布4の厚みに応じた間隙を設けることができ、保持枠1が布4を保持することができる。また、保持枠1が布4を屈曲させて保持するため、保持された布4が引っ張られて、保持具3と枠体2との間で滑ることを低減することができる。第2保持部34は、第4部分34aと、第4端34bと、内側面35と、側面37、38とを含む。第4部分34aは、第2保持部34の高さ方向における一方側に位置する部分である。第4端34bは、第2保持部34の高さ方向における他方側に位置する端部である。すなわち、第4端34bは、第2保持部34の高さ方向において、第4部分34aと反対側に位置する。内側面35は、幅方向に45度傾斜し、長手方向に延びる。図9に示すように2つのネジ孔34c、34dが、第2保持部34を、内側面35に垂直な方向に貫通するように形成される。開口34eが、第2保持部34における2つのネジ孔34c、34dの間に形成される。側面37、38は、図9に示すように、第2保持部34の長手方向における両端部にある側面であり、高さ方向および幅方向に延びる。第2連結部39は、図11に示すように、円弧形状を有する。第2連結部39の幅方向における一方側の部分が、第1保持部31の第3部分31aに連結される。第2連結部39の幅方向における他方側の部分が、第2保持部34の第4部分34aに連結される。図11に示すように、内壁部30は略V字の形状の断面を有することから、第3端31bにおける内側面32と第4端34bにおける内側面35との距離D3が、第3部分31aにおける内側面32と第4部分34aにおける内側面35との間の距離D4よりも大きい。距離D4は、図3に示す第1部分212aと第2部分214aとの間の距離D2よりも大きい。
<外装部40の構造>
外装部40は、プラスチック等の非磁性体で成型される。外装部40は、図8に示すように、略V字の形状の断面を有する。外装部40は、図9に示すように、側板部42、44と、上板部46と、把持部48とを含む。側板部42は、高さ方向および長手方向に延びる部位である。2つの孔が、側板部42を幅方向に貫通するように形成される。側板部44は、幅方向に対して45度傾斜し、長手方向に延びる部位である。2つの孔が、側板部44を、側板部44の面に垂直な方向に貫通するように形成される。上板部46は、幅方向および長手方向に延びる部位である。上板部46の幅方向における一方側が、側板部42の高さ方向における一方側に連結される。上板部46の幅方向における他方側が、側板部44の高さ方向における一方側に連結される。把持部48は、側板部44と上板部46とから長手方向に延びるように形成される部分であって、側板部42よりも長手方向に突出する部分である。
<磁石510、520の構造>
磁石510、520は、ネオジウム磁石等の永久磁石である。磁石510、520は、同じ構造を有するため、磁石510、520を代表して、磁石510について説明する。磁石510は、図9に示すように、略直方体形状を有する。磁石510は、6つの面うち、面積が最も大きい2つの面512、514を含む。磁石510は、図8に示すように、面512、514に垂直な方向に、磁界M1を生じる。磁石520は、面522、524に垂直な方向に、磁界M2を生じる。
<磁石枠610、620の構造>
磁石枠610、620は、ステンレス等の非磁性体で構成される。磁石枠610、620は同じ構造を有するため、磁石枠610、620を代表して、磁石枠610について説明する。磁石枠610は、平面視において略方形状を有する。磁石枠610は、平板の非磁性体を屈曲させることで形成される。磁石枠610は、図9に示すように、基部612と、側板部613、614、615、616と、固定部617、618とを含む。
基部612は、図9に示すように、略方形状の平坦な部位である。基部612における長手方向の長さは、磁石510の長手方向の長さよりも長い。基部612における高さ方向の長さは、磁石510の高さ方向の長さよりも長い。穴612aが、基部62を、幅方向に貫通するように形成される。穴612aにおける長手方向の長さは、磁石510の長手方向の長さよりも短い。穴612aにおける高さ方向の長さは、磁石510の高さ方向の長さよりも短い。側板部613、614は、幅方向および長手方向に延びる平坦な部位である。側板部613における幅方向の一方側が、基部612における高さ方向の一方側に連結される。側板部614における幅方向の一方側が、基部612における高さ方向の他方側に連結される。側板部615、616は、幅方向および高さ方向に延びる平坦な部位である。側板部615における幅方向の一方側が、基部612における長手方向の一方側に連結される。側板部616における幅方向の一方側が、基部612における長手方向の他方側に連結される。固定部617、618は、長手方向および高さ方向に延びる平坦な部位である。孔617aが、固定部617を、幅方向に貫通するように形成される。固定部617における長手方向の一方側は、側板部615における幅方向の他方側に連結される。孔618aが、固定部618を、幅方向に貫通するように形成される。固定部618における長手方向の一方側は、側板部616における幅方向の他方側に連結される。
<ヨーク710、720の構造>
ヨーク710、720は、鉄板等の磁性体から構成される。ヨーク710、720は同じ構造を有するため、ヨーク710、720を代表して、ヨーク710について説明する。ヨーク710は、図9に示すように、略U字形状を有する。ヨーク710は、平板の磁性体を屈曲させることで形成される。ヨーク710は、底板部712と、側板部714、716とを含む。底板部712は、略方形状の平担な部位である。底板部712における長手方向の長さは、磁石510における長手方向の長さよりも長い。底板部712における高さ方向の長さは、磁石枠610における高さ方向の長さよりも長い。側板部714、716は、幅方向および長手方向に延びる平坦な部位である。側板部714における幅方向の一方側は、底板部712における高さ方向の一方側に連結される。側板部716における幅方向の一方側は、底板部712における高さ方向の他方側に連結される。
≪保持具3の組み立て≫
保持具3の組み立てについて図9を参照して説明する。磁石510は、面514が磁石枠610の基部612に対向する姿勢で、磁石枠610の側板部613、614、615、616の間に挿入される。磁石枠610に磁石510が挿入された後、磁石510と磁石枠610とは、磁石510の面512がヨーク710の底板部712に対向する姿勢で、ヨーク710の側板部714、716の間に挿入される。ヨーク710に磁石510と磁石枠610とが挿入された後、磁石510と、磁石枠610と、ヨーク710とは、磁石枠610の固定部617、618の孔617a、618aが内壁部30における第1保持部31のネジ孔31c、31dにそれぞれ連通するように、開口31eに挿入される。第2保持部34と磁石520と磁石枠620とヨーク720とは、第1保持部31と磁石510と磁石枠610とヨーク710との取り付けと同様な方法で、取り付けられる。次に、側板部42の2つの孔と、磁石枠610における固定部617、618の孔617a、618aと、第1保持部31のネジ孔31c、31dとが連通し、側板部44の2つの孔が、磁石枠620における固定部627、628の孔627a、628aと、第2保持部34のネジ孔34c、34dとにそれぞれ連通するように、外装部40は、内壁部30の上に配置される。2つのネジ80は、側板部42の2つの孔と、固定部617,618の孔617a、618aとにそれぞれ挿通された状態で、第1保持部31のネジ孔31c、31dにそれぞれ螺合される。2つのネジ82は、側板部44の2つの孔と、固定部627,628の孔627a、628aとにそれぞれ挿通された状態で、第2保持部34のネジ孔34c、34dにそれぞれ螺合される。この螺合によって、内壁部30と、外装部40と、磁石510、520と、磁石枠610、620と、ヨーク710、720とは固定される。
上述のように組み立てられた保持具3は、図8に示すように、磁石510の面514と、磁石枠610の基部612と、ヨーク710における側板部714、716の端部とが、第1保持部31の内側面32から露出する。磁石520の面524と、磁石枠620の基部622と、ヨーク720における側板部724、726の端部とが、第2保持部34の内側面35から露出する。磁石510の面512、514が、第1保持部31の内側面32に平行になるため、磁石510の磁界M1の方向は、内側面32に直交する。磁石520の面522、524が、第2保持部34の内側面35に平行になるため、磁石520の磁界M2の方向は、内側面35に直交する。内壁部30が略V字の形状の断面を有するため、第1保持部31の内側面32と第2保持部34の内側面35とは非平行になり、磁石510の磁界M1の方向は、磁石520の磁界M2の方向と異なる。外装部40の把持部48は、内壁部30の側面37、38から突出した状態で、第2保持部34に配置される。
≪保持枠1の動作および作用≫
以上説明したように構成された保持枠1の動作および作用について、図12から図14を参照して説明する。図12は、多数の保持具3を用いて保持枠1に布4aを取り付けた状態を示す斜視図である。図13は、保持枠1に布4aを取り付けた状態における枠辺部210と保持具3との断面図である。図14は、保持枠1に分厚い布4bを取り付けた状態における枠辺部210と保持具3との断面図である。図13、14において、図示を明確にするため、枠辺部210および布4a、4bの断面のハッチングを省略する。
<保持枠1に布4を取り付ける操作>
ユーザは、枠体2から保持具3を取り外した状態で、布4aの縫製領域が枠形成部20における内側領域A1の内部に配置されるように、布4aを枠形成部20の上に載置する。縫製領域とは、布4aにおける、ユーザが縫製を希望する領域である。枠形成部20の上に布4aを載置した後、ユーザは、図12に示すように、布4aの上方から、1つ以上の保持具3を、枠形成部20の枠辺部210、220、230、240の各枠辺部にそれぞれ取り付ける。すなわち、ユーザは、枠辺部210、220、230、240の数と同数または同数を超える数の保持具3を、枠形成部20に取り付ける。保持具3を枠辺部210、220、230、240にそれぞれ取り付ける姿勢は、すべて同じ姿勢であるため、代表して、保持具3を枠辺部210に取り付ける姿勢について図13を参照して説明する。保持具3における第1保持部31の内側面32と、磁石510の面514と、磁石枠610の基部612と、ヨーク710の側板部714、716の端部とが、布4aを介して、枠辺部210の第1保持面212にそれぞれ対向する。保持具3における第2保持部34の内側面35と、磁石520の面524と、磁石枠620の基部622と、ヨーク720の側板部724、726の端部とが、布4aを介して、枠辺部210の第2保持面214にそれぞれ対向する。枠辺部210は磁性体で構成されるため、磁石510と第1保持面212との間、および、磁石520と第2保持面214との間でそれぞれ引き合う磁力が生じる。図12に示すように、保持具3の磁石510、520と枠辺部210、220、230、240との間の磁力によって、枠形成部20と保持具3とが布4aを確実に保持する。
枠形成部20と1つ以上の保持具3とが布4aを保持した状態において、図12に示すように、布4aは、前後方向および左右方向に展張される。内側領域A1および領域面P1が前後方向および左右方向に広がるため、展張された布4aと領域面P1とは平行になる。このとき、図13に示すように、第1保持面212と第1保持部31とが対向し、第2保持面214と第2保持部34とが対向するため、第1保持部31と第2保持部34とは、領域面P1に交差する2つの異なる方向にそれぞれ延びる。具体的には、第1保持部31が、領域面P1に対して直交する方向である上下方向に延び、第2保持部34が、領域面P1に対して45度傾斜する方向に延びる。
保持枠1に分厚い布4bを取り付ける操作は、保持枠1に薄い布4aを取り付ける操作と同様な方法で実行されるため、説明を省略する。保持枠1に分厚い布4bを取り付けた場合において、保持具3を枠辺部210、220、230、240の各枠辺部にそれぞれ取り付ける姿勢は、すべて同じ姿勢であるため、代表して、保持具3を枠辺部210に取り付ける姿勢について図14を参照して説明する。保持枠1に分厚い布4bを保持する場合は、保持枠1に薄い布4aを保持する場合と同様に、枠辺部210と保持具3とが対向する一方、保持枠1に薄い布4aを保持する場合に比べて、保持具3が、枠辺部210に対して、布4bの厚みの分だけ上方に変位し、配置される。したがって、第1保持面212と内側面32との間の間隙、および第2保持面214と内側面35との間の間隙が大きくなる。第1保持面212と内側面32との間の間隙、および第2保持面214と内側面35との間の間隙が大きくなった場合においても、磁石510と第1保持面212との間、および磁石520と第2保持面214との間でそれぞれ引き合う磁力が生じるため、枠形成部20と保持具3とが分厚い布4bを確実に保持する。
<保持枠1から布4を取り外す操作>
ユーザが枠辺部210、220、230、240からすべての保持具3をそれぞれ取り外すことで、枠形成部20と保持具3とによる布4aの保持が解放されるため、ユーザは、布4aを保持枠1から取り外すことができる。枠辺部210、220、230、240から保持具3をそれぞれ取り外す操作は、すべて同じ方法で実行されるため、代表して、枠辺部210から保持具3を取り外す操作について説明する。ユーザは、図13に示すように、枠辺部210と保持具3とが布4aを保持した状態で、図7に示す保持具3の把持部48を把持する。ユーザは、把持部48を把持した後、保持具3における第1保持部31の内側面32と枠辺部210の第1保持面212とが対向した状態で、内側面32を第1保持面212に沿って上方に移動させて、枠辺部210から保持具3を取り外す。または、ユーザは、保持具3における第2保持部34の内側面35と枠辺部210の第2保持面214とが対向した状態で、内側面35を第2保持面214に沿って上方に移動させて、枠辺部210から保持具3を取り外す。
<枠体2に保持具3を直接取り付ける操作>
ユーザが、保持具3を枠形成部20における枠辺部210、220、230、240にそれぞれ直接取り付けた状態にすることがある。保持具3を枠辺部210、220、230、240にそれぞれ取り付ける姿勢は、すべて同じ姿勢であるため、代表して、保持具3を枠辺部210に取り付ける姿勢について説明する。図13において、布4aを介さずに、保持具3を枠辺部210に直接取り付けた場合、第1保持部31の内側面32と、磁石510の面514と、磁石枠610の基部612と、ヨーク710の側板部714、716の端部とが、枠辺部210の第1保持面212にそれぞれ対向する。第2保持部34の内側面35と、磁石520の面524と、磁石枠620の基部622と、ヨーク720の側板部724、726の端部とが、枠辺部210の第2保持面214にそれぞれ対向する。枠辺部210の第1保持面212と第2保持面214とがなす角度と、保持具3の内側面32と内側面35とがなす角度とは、それぞれ45度である。また、図11に示す第3部分31aにおける内側面32と第4部分34aにおける内側面35との間の距離D4が、図3に示す第1部分212aと第2部分214aとの間の距離D2よりも大きい。したがって、図13において、枠辺部210の第1保持面212と保持具3の内側面32とが当接する場合、枠辺部210の第2保持面214と保持具3の内側面35との間に間隙が生じる。または、枠辺部210の第2保持面214と保持具3の内側面35とが当接する場合、枠辺部210の第1保持面212と保持具3の内側面32との間に間隙が生じる。
≪保持枠1の効果≫
枠体2の角部310、330、350、370が、図2に示すように、同じ構造を有するため、枠辺部210と枠辺部230とが、それぞれの長手方向において、同じ長さを有し、枠辺部220と枠辺部240とが、それぞれの長手方向において、同じ長さを有する限り、枠辺部210、220、230、240の長手方向の長さを、所望の長さに設定することができる。この結果、内側領域A1の形状または領域面P1の面積の異なる枠体2を構成することができる。
枠体2の枠辺部210、220、230、240が、図3に示すように、略直角三角形状の断面を有するため、第1端212bと第2端214bとの間の距離D1は、第1部分212aと第2部分214aとの間の距離D2よりも大きい。保持具3が、図3に示す断面を有する枠辺部210、220、230、240に取り付けられるため、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3が枠辺部210、220、230、240に対して、布4の厚みの分だけ上方に変位することができる。したがって、枠体2と保持具3との間に、布4の厚みに応じた間隙を設けることができ、保持具3と枠辺部210、220、230、240との間で布4を保持することができる。
保持具3の内壁部30は、図11に示すように、略V字の形状の断面を有するため、第3端31bにおける内側面と第4端34bにおける内側面との距離D3が、第3部分31aにおける内側面と第4部分34aにおける内側面との間の距離D4よりも大きい。図11に示す断面を有する保持具3が、枠辺部210、220、230、240に取り付けられるため、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3が枠辺部210、220、230、240に対して、布4の厚みの分だけ上方に変位するができる。したがって、枠体2と保持具3との間に、布4の厚みに応じた間隙を設けることができ、保持具3と枠辺部210、220、230、240との間で布4を保持することができる。
保持具3における第3部分31aにおける内側面と第4部分34aにおける内側面との間の距離D4が、枠辺部210における第1部分212aと第2部分214aとの間の距離D2よりも大きいため、枠辺部210の第1保持面212と保持具3の内側面32とが当接する場合、枠辺部210の第2保持面214と保持具3の内側面35との間に間隙が生じる。または、枠辺部210の第2保持面214と保持具3の内側面35とが当接する場合、枠辺部210の第1保持面212と保持具3の内側面32との間に間隙が生じる。第1保持面212と内側面32とが当接するとともに、第2保持面214と内側面35とが当接する場合に比べて、枠辺部210と保持具3との間に間隙が生じる場合の方が、枠辺部210と保持具3との間で引き合う磁力が弱まる。したがって、ユーザは、保持具3を枠体2から取り外しやすい。
保持具3は、把持部48を含むため、図13に示すように、保持具3が枠体2に取り付けられた際に、ユーザが把持部48を把持して、保持具3を、磁界M1、M2に直交する方向、すなわち枠辺部210、220、230、240の第1保持面212、222、232、242、または第2保持面214、224、234、244に沿って上方に移動させることができるため、保持具3を枠体2から取り外しやすい。
枠辺部210における第1保持面212が、上下方向に平行な平面であることから、保持具3を枠辺部210に取り付ける際に、保持具3がミシンの取付部100に接触することを回避することができる。
保持枠1に保持された布4にミシンで縫製をする際、布4に対して、内側領域A1の外側から内側への方向に引っ張る張力が働く。すなわち、布4に働く張力は、図13に示す前後方向または左右方向に平行に働く。保持具3と略直角三角形状の断面を有する枠辺部210、220、230、240とが布4を屈曲させた状態で保持する構成であるため、枠体2と保持具3とで保持された布4が内側領域A1において引っ張られて、枠体2と保持具3との間で滑ることを低減することができる。
保持具3は、図13に示すように、略V字の形状の断面を有する。図13に示す断面を有する保持具3と枠辺部210、220、230、240とが、布4を屈曲させた状態で保持する構成であるため、枠体2と保持具3とで保持された布4が内側領域A1において引っ張られて、枠体2と保持具3との間で滑ることを低減することができる。
保持枠1で布4を保持した状態において、図13に示すように、保持具3における第1保持部31の内側面32と、磁石510の面514と、枠辺部210、220、230、240の第1保持面212、222、232、242とは、上下方向に延びて配置され、磁石510の磁界M1が前後方向または左右方向に平行に発生する。この結果、保持枠1で布4を保持した状態において、磁石510の磁界M1の方向と布4に働く張力の方向とが平行になるため、枠体2と保持具3とで保持された布4が内側領域A1において引っ張られて、枠体2と保持具3との間で滑ることを低減することができる。
保持具3において、磁石510、520が第1保持部31と第2保持部34とにそれぞれ配置されることで、第1保持部31または第2保持部34の何れか一方に磁石510、520が配置される場合に比べて、磁石510、520の磁界M1、M2が、第1保持面212、222、232、242と第1保持部31とを吸着させるとともに、第2保持面214、224、234、244と第2保持部34とを吸着させることにより、保持具3と枠体2とで保持された布4が内側領域A1において引っ張られて、保持具3と枠体2との間で滑ることを確実に低減することができる。
ユーザは、図12に示すように、1つ以上の保持具3を、布4の上方から、枠辺部210、220、230、240にそれぞれ取り付ける構成であるため、保持枠1は、布4を前後方向および左右方向で保持できる。したがって、保持枠1は、布4を内側領域A1において展張した状態にすることができる。
保持具3において、図13に示すように、磁石510、520が第1保持部31の内側面32と第2保持部34の内側面35とにそれぞれ配置されることで、磁石を枠辺部210、220、230、240に配置する場合に比べて、使用する磁石の量を減らすことができるため、コストが安価になる。
[第2実施形態]
図15および図16を参照して、第2実施形態の保持枠1の構造を説明する。図15は、保持枠1に布4を取り付けた状態を上から見た平面図である。図16は、保持枠1に布4を取り付けた状態における枠辺部1210と保持具3との断面図である。図16から図26において、図示を明確にするため、断面のハッチングを省略する。第2実施形態は、ユーザが、枠辺部1210、1220、1230、1240に対する保持具3の取り付け姿勢を気にすることなく、保持具3を枠辺部1210、1220、1230、1240に取り付けることができる構成において、第1実施形態と相違する。以下、第1実施形態と相違する構成のみについて説明し、第1実施形態と同一構成には同一の番号を付して示す。
<枠形成部20の構造>
枠形成部20は、図15に示すように、平面視において略方形状を有する。枠形成部20は、4つの枠辺部1210、1220、1230、1240と、第1実施形態と同様な構造を有する4つの角部310、330、350、370とを含む。
(枠辺部1210、1220、1230、1240の構造)
枠辺部1210、1220、1230、1240は、第1実施形態の枠辺部210、220、230、240と同様に、長手方向における長さが異なる点を除いて、同じ構造を有する。枠辺部1210、1220、1230、1240を代表して、枠辺部1210の構造について、図16を参照して説明する。枠辺部1210は、略V字の形状の断面を有する。枠辺部1210は、第1実施形態の枠辺部210と断面の形状が相違する点を除いて、枠辺部210と同じ構造を有する。枠辺部1210は、側板部213、1211と、第1連結部1216とを含む。側板部213は、第1実施形態の側板部213と同様の構造を有する。側板部1211は、図16における前後方向である幅方向に対して45度傾斜し、図16における左右方向である長手方向に延びる平坦な部位である。側板部1211は、側板部1211が幅方向に対して傾斜する点を除いて、第1実施形態の側板部211と同じ構造を有する。側板部1211の外表面が、第1保持面1212である。第1保持面1212は、第1部分1212aと、第1端1212bとを含む。第1部分1212aは、上下方向である高さ方向において、第1保持面1212の一方側に位置する部分である。第1端1212bは、高さ方向において第1保持面1212の他方側に位置する端部である。第1連結部1216は円弧形状を有する。第1連結部1216の幅方向における一方側の部分が、第1保持面1212の第1部分1212aに連結される。第1連結部1216の幅方向における他方側の部分が、第2保持面214の第2部分214aに連結される。枠辺部1210は略V字の断面を有することから、第1端1212bと第2端214bとの間の距離が、第1部分1212aと第2部分214aとの間の距離よりも大きい。
≪枠体2の組み立て≫
枠体2は、第1実施形態と同様の方法で組み立てられることで、図15に示すように、枠形成部20が略方形状の内側領域A2を画定する。内側領域A2は、前後方向および左右方向に広がる。内側領域A2は、前後方向および左右方向に広がる領域面P2を有する。枠辺部1210、1220、1230、1240の第1保持面1212、1222、1232、1242は、内側領域A2から離れる外側方向において第2保持面214、224、234、244よりも外側に位置する。たとえば、第1保持面1212は、外側方向となる後方において、第2保持面214よりも後方に位置する。第1保持面1212、1222、1232、1242と第2保持面214、224、234、244とは、領域面P2に対して45度傾斜する方向にそれぞれ延びる。すなわち、領域面P2と第1保持面1212、1222、1232、1242とがなす角度は、領域面P2と第2保持面214、224、234、244とがなす角度に等しい。なお、等しいとは、完全に一致だけでなく、技術常識を勘案した意味も含む。
≪保持具3の構造≫
保持具3は、図16に示すように、内壁部1030と、外装部1040と、磁石510、520と、磁石枠610、620と、ヨーク710、720とを含む。磁石510、520と、磁石枠610、620と、ヨーク710、720とは、第1実施形態と同様の構造をそれぞれ有する。
<内壁部1030の構造>
内壁部1030は、図16に示すように、略V字の形状の断面を有する。内壁部1030は、第1実施形態の内壁部30と断面の形状が相違する点を除いて、内壁部30と同じ構造を有する。内壁部1030は、第1保持部1031と、第2保持部34と、第2連結部1039とを含む。第2保持部34は、第1実施形態の第2保持部34と同じ構造を有する。第1保持部1031は、前後方向である幅方向に対して45度傾斜し、左右方向である長手方向に延びる平担な部位である。第1保持部1031は、第1保持部1031が幅方向に対して傾斜する点を除いて、第1実施形態の第1保持部31と同じ構造を有する。第1保持部1031は、第3部分1031aと、第3端1031bとを含む。第3部分1031aは、上下方向である高さ方向において、第1保持部1031の一方側に位置する部分である。第3端は1031bは、高さ方向において、第1保持部1031の他方側に位置する端部である。第2連結部1039は円弧形状を有する。第2連結部1039の幅方向における一方側の部分が、第1保持部1031の第3部分1031aに連結される。第2連結部1039の幅方向における他方側の部分が、第2保持部34の第4部分34aに連結される。内壁部1030は略V字の形状の断面を有することから、第3端1031bにおける内側面1032と第4端34bにおける内側面35との距離が、第3部分1031aにおける内側面1032と第4部分34aにおける内側面35との間の距離よりも大きい。第3部分1031aにおける内側面1032と第4部分34aにおける内側面35との間の距離は、第1部分1212aと第2部分214aとの間の距離よりも大きい。
<外装部1040の構造>
外装部1040は、略V字の形状の断面を有する。外装部1040は、第1実施形態の外装部40と断面の形状が相違する点を除いて、外装部40と同じ構造を有する。外装部1040は、図16に示すように、側板部44、1042と上板部1046とを含む。側板部44は、第1実施形態の側板部44と同じ構造を有する。側板部1042は、幅方向に対して45度傾斜し、長手方向に延びる部位である。側板部1042は、側板部1042が幅方向に対して傾斜する点を除いて、第1実施形態の側板部42と同じ構造を有する。上板部1046の幅方向における一方側が、側板部1042の高さ方向における一方側に連結される。
≪保持具3の組み立て≫
保持具3は、第1実施形態の組み立てと同様な方法で組み立てられることで、磁石510の面512、514が、第1保持部1031の内側面1032に平行になるため、磁石510の磁界M1の方向は、内側面1032に直交する。内壁部30が略V字の形状の断面を有するため、第1保持部1031の内側面1032と第2保持部34の内側面35とは直交し、第1保持部1031に固定される磁石510の磁界M1の方向は、第2保持部34に固定される磁石520の磁界M2の方向に直交する。
<枠体2に保持具3を取り付ける操作>
枠体2に保持具3を、布4を介して、取り付ける操作、および枠体2に保持具3を直接取り付ける操作は、第1実施形態と同様の方法で実行できる一方で、第1実施形態における枠体2に保持具3を取り付ける姿勢と異なる姿勢で、枠体2に保持具3を取り付けることができる。保持具3を枠辺部1210、1220、1230、1240にそれぞれ取り付ける姿勢は、すべて同じ姿勢であるため、代表して、保持具3を枠辺部1210に取り付ける姿勢について説明する。第1保持面1212と、第2保持面214と、第1保持部1031と、第2保持部34とが、図16に示すように、幅方向に対して同じ角度である45度にそれぞれ傾斜する。したがって、図16に示す姿勢と異なる姿勢、すなわち、保持具3における第1保持部1031の内側面1032と、磁石510の面514と、磁石枠610の基部612と、ヨーク710の側板部714、716の端部とが、第2保持面214にそれぞれ対向し、保持具3における第2保持部34の内側面35と、磁石520の面524と、磁石枠620の基部622と、ヨーク720の側板部724、726の端部とが、第1保持面1212にそれぞれ対向する姿勢で、ユーザは、保持具3を枠辺部1210に取り付けることができる。
枠体2に保持具3を取り付けた状態において、図16に示すように、第1保持面1212と第1保持部1031とが対向し、第2保持面214と第2保持部34とが対向するため、第1保持部1031と第2保持部34とは、領域面P2に平行である前後方向に対して45度傾斜する方向にそれぞれ延びる。すなわち、領域面P2と第1保持部1031とがなす角度は、領域面P2と第2保持部34とがなす角度に等しい。
≪保持枠1の効果≫
第1保持面1212、1222、1232、1242と、第2保持面214、224、234、244と、第1保持部1031と、第2保持部34とが、幅方向に対して同じ角度で傾斜するため、第1保持面1212、1222、1232、1242と第1保持部1031の内側面1032とを対向させ、第2保持面214、224、234、244と第2保持部34の内側面35とを対向させる姿勢で、保持具3を枠体2に取り付けることができる。また、第1保持面1212、1222、1232、1242と第2保持部34の内側面35とを対向させ、第2保持面214、224、234、244と第1保持部1031の内側面1032とを対向させる姿勢でも、保持具3を枠体2に取り付けることができる。この結果、ユーザが枠体2に対して保持具3を取り付ける姿勢を気にすることなく、容易に保持具3を枠体2に取り付けることができる。
[第3実施形態]
図17を参照して、第3実施形態の保持枠1の構造を説明する。図17は、保持枠1に布4を取り付けた状態における枠辺部2210と保持具3との断面図である。第3実施形態は、保持具3の第1保持部2031と枠辺部2210、2220、2230、2240の第1保持面2212とが図17における前後方向である幅方向に平行に延びる構成において、第1実施形態および第2実施形態と相違する。以下、第1実施形態および第2実施形態と相違する構成のみについて説明し、第1実施形態と同一構成には同一の番号を付して示す。
<枠形成部20の構造>
枠形成部20は、4つの枠辺部2210、2220、2230、2240と、第1実施形態と同様な構造を有する4つの角部310、330、350、370とを含む。
(枠辺部2210、2220、2230、2240の構造)
枠辺部2210、2220、2230、2240は、第1実施形態の枠辺部210、220、230、240と同様に、長手方向における長さが異なる点を除いて、同じ構造を有する。枠辺部2210、2220、2230、2240を代表して、枠辺部2210の構造について、図17を参照して説明する。枠辺部2210は、略V字の形状の断面を有する。枠辺部2210は、第1実施形態の枠辺部210および第2実施形態の枠辺部1210と断面の形状が相違する点を除いて、枠辺部210、1210と同じ構造を有する。枠辺部2210は、側板部213、2211と、第1連結部2216とを含む。側板部213は、第1実施形態の側板部213と同様の構造を有する。側板部2211は、幅方向および左右方向である長手方向に延びる平坦な部位である。側板部2211の外表面が、第1保持面2212である。第1保持面2212は、第1部分2212aと、第1端2212bとを含む。第1部分2212aは、第1保持面2212の幅方向における一方側に位置する部分である。第1端2212bは、第1保持面212の幅方向における他方側に位置する端部である。第1連結部2216は、円弧形状を有する。第1連結部2216の幅方向における一方側の部分が、第1部分2212aに連結される。第1連結部2216の幅方向における他方側の部分が、第2部分214aに連結される。枠辺部2210は略V字の形状の断面を有することから、第1端2212bと第2端214bとの間の距離が、第1部分2212aと第2部分214aとの間の距離よりも大きい。
≪枠体2の組み立て≫
枠体2は、第1実施形態と同様の方法で組み立てられることで、枠形成部20は、前後方向および左右方向に広がる内側領域を画定する。内側領域は、前後方向および左右方向に広がる領域面を有する。したがって、第1保持面2212は、領域面に平行な方向に延びる。第2保持面214は、領域面に対して45度傾斜する方向、すなわち領域面に交差する方向に延びる。
≪保持具3の構造≫
保持具3の詳細な構造について、図17を参照して説明する。保持具3は、内壁部2030と、外装部2040と、磁石510、520と、磁石枠610、620と、ヨーク710、720とを含む。磁石510、520と、磁石枠610、620と、ヨーク710、720とは、第1実施形態と同様の構造をそれぞれ有する。
<内壁部2030の構造>
内壁部2030は、図17に示すように、略V字の形状の断面を有する。内壁部2030は、第1保持部2031と、第2保持部34と、第2連結部2039を含む。第2保持部34は、第1実施形態の第2保持部34と同じ構造を有する。第1保持部2031は、幅方向および長手方向に延びる平坦な部位である。第1保持部2031は、第1保持部2031が幅方向に平行である点を除いて、第1実施形態の第1保持部31と同じ構造を有する。第1保持部2031は、第3部分2031aと、第3端2031bとを含む。第3部分2031aは、第1保持部2031の幅方向における一方側に位置する部分である。第3端2031bは、第1保持部2031の幅方向における他方側に位置する端部である。第3端2031bは、他の部位に連結されない。第2連結部2039は、円弧形状を有する。第2連結部2039の幅方向における一方側の部分が、第3部分2031aに連結される。第2連結部2039の幅方向における他方側の部分が、第4部分34aに連結される。内壁部2030は略V字の形状の断面を有することから、第3端2031bにおける内側面2032と第4端34bにおける内側面35との距離が、第3部分2031aにおける内側面2032と第4部分34aにおける内側面35との間の距離よりも大きい。
<外装部2040の構造>
外装部2040は、略V字の形状の断面を有する。外装部2040は、側板部44と上板部2042とを含む。側板部44は、第1実施形態の側板部44と同じ構造を有する。上板部2042は、幅方向および長手方向に延びる部位である。上板部2042は、上板部2042が幅方向に平行な点を除いて、第1実施形態の側板部42と同じ構造を有する。側板部44の高さ方向における一方側が、上板部2042の幅方向における一方側に直接連結される。
≪保持具3の組み立て≫
保持具3は、第1実施形態の組み立てと同様な方法で組み立てられることで、磁石510の面512、514が、第1保持部2031の内側面2032に平行になるため、磁石510の磁界M1の方向は、内側面2032に直交する。内壁部2030が略V字の形状の断面を有するため、第1保持部2031の内側面2032と第2保持部34の内側面35とは非平行になり、第1保持部2031に固定される磁石510の磁界M1の方向は、第2保持部34に固定される磁石520の磁界M2の方向と異なる。
<枠体2に保持具3を取り付ける操作>
枠体2に保持具3を、布4を介して、取り付ける操作、および枠体2に保持具3を直接取り付ける操作は、第1実施形態と同様の方法で実行される。保持具3を枠辺部2210、2220、2230、2240にそれぞれ取り付ける姿勢は、すべて同じ姿勢であるため、代表して、保持具3を枠辺部2210に取り付ける姿勢について説明する。図17に示すように、第1保持部2031の内側面2032と、磁石510の面514と、磁石枠610の基部612と、ヨーク710の側板部714、716の端部とが、枠辺部2210の第1保持面2212にそれぞれ対向する。第2保持部34の内側面35と、磁石520の面524と、磁石枠620の基部622と、ヨーク720の側板部724、726の端部とが、枠辺部2210の第2保持面214にそれぞれ対向する。枠辺部2210は磁性体で構成されるため、磁石510と第1保持面2212との間、および磁石520と第2保持面214との間でそれぞれ引き合う磁力が生じる。保持具3の磁石510、520と枠辺部2210、2220、2230、2240との間の磁力によって、枠形成部20と保持具3とが布4を確実に保持する。
枠体2に保持具3を取り付けた状態において、第1保持面2212と第1保持部2031とが対向し、第2保持面214と第2保持部34とが対向するため、図17に示すように、第1保持部2031は、領域面に平行である前後方向に延びる。第2保持部34は、領域面に対して45度傾斜する方向、すなわち領域面に交差する方向に延びる。
≪保持枠1の効果≫
枠体2の枠辺部2210、2220、2230、2240が、図17に示すように、略V字の形状の断面を有するため、第1端2212bと第2端214bとの間の距離は、第1部分2212aと第2部分214aとの間の距離よりも大きい。保持具3が、図17に示す断面を有する枠辺部2210、2220、2230、2240に取り付けられるため、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3が枠辺部2210、2220、2230、2240に対して、布4の厚みの分だけ上方および内側領域の内側方向に変位することができる。したがって、枠体2と保持具3との間に、布4の厚みに応じた間隙を設けることができ、保持具3と枠体2との間で布4を保持することができる。
保持具3の内壁部2030は、図17に示すように、略V字の形状の断面を有するため、第3端2031bにおける内側面2032と第4端34bにおける内側面35との距離が、第3部分2031aにおける内側面2032と第4部分34aにおける内側面35との間の距離よりも大きい。図17に示す断面を有する保持具3が、枠辺部2210、2220、2230、2240に取り付けられるため、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3が枠辺部2210、2220、2230、2240に対して、布4の厚みの分だけ上方および内側領域の内側方向に変位するができる。したがって、枠体2と保持具3との間に、布4の厚みに応じた間隙を設けることができ、保持具3と枠体2との間で布4を保持することができる。
枠体2に保持具3を取り付けた状態において、図17に示すように、保持具3の第1保持部2031は、領域面に平行な方向である前後方向に延びる平坦な部位である。第3端2031bは、他の部位に連結されない。このような構成を有する保持具3が、枠辺部2210、2220、2230、2240に取り付けられるため、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3が、枠辺部2210、2220、2230、2240に対して、布4の厚みの分だけ領域面に平行な方向に移動可能である。すなわち、図17において、保持具3は、枠辺部2210に対して前方に移動可能であるとともに、保持具3は、枠辺部2210、2220、2230、2240との間で布4を保持することができる。
[変形例]
本発明は、本実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない限り、種々の変更を加えることができる。
(1)本実施形態では、図3、図16、および図17に示すように、枠辺部210、1210、2210の第1連結部216、1216、2216が円弧形状を有する部位であったが、図18に示すように、第1連結部3216が、図18における前後方向である幅方向、および図18における左右方向である長手方向に延びる平坦な部位であってもよい。また、図11、図16、および図17に示すように、保持具3における内壁部30、1030の第2連結部39、1039、2039が円弧形状を有する部位であったが、図18に示すように、内壁部3030の第2連結部3039が前後方向である幅方向および左右方向である長手方向に延びる平坦な部位であってもよい。この構成においても、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を確実に保持することができる。
(2)本実施形態では、図16に示すように、第1保持面1212と第2保持面214とが幅方向に対してそれぞれ45度傾斜し、第1保持面1212と第2保持面214とが直交する構成であったが、図19に示すように、第1保持面1212と第2保持面214とがなす角度が鋭角であってもよい。また、図19に示すように、第1保持部1031と第2保持部34とがなす角度が鋭角であってもよい。この構成によって、保持枠1が布4を屈曲させた状態で保持する構成であるため、枠体2と保持具3とで保持された布4が内側領域A1において引っ張られて、枠体2と保持具3との間で滑ることを低減することができる。
(3)本実施形態では、図16に示すように、第1保持面1212と第2保持面214とが幅方向に対してそれぞれ45度傾斜し、第1保持面1212と第2保持面214とが直交する構成であったが、図17に示すように、第1保持面2212と第2保持面214とがなす角度が鈍角であってもよい。また、図17に示すように、第1保持部2031と第2保持部34とがなす角度が鈍角であってもよい。この構成によって、布4が枠体2と保持具3との間で作用する磁力により保持された際に、磁力により押圧された跡が布4に形成されにくい。また、保持枠1が布4を屈曲させた状態で保持する構成であるため、枠体2と保持具3とで保持された布4が内側領域A1において引っ張られて、枠体2と保持具3との間で滑ることを低減することができる。
(4)本実施形態では、図13、図16、および図17に示すように、枠辺部210、1210、2210が略直角三角形状、または略V字の形状の断面を有する構成であったが、図20に示すように、枠辺部3210が円弧形状などの曲面形状の断面を有してもよい。この構成によって、布4が枠体2と保持具3との間で作用する磁力により保持された際に、磁力により押圧された跡が布4に形成されにくい。また、保持枠1が布4を屈曲させた状態で保持する構成であるため、枠体2と保持具3とで保持された布4が内側領域A1において引っ張られて、枠体2と保持具3との間で滑ることを低減することができる。
(5)本実施形態では、図13、図16、および図17に示すように、保持具3の内壁部30、1030、2030に2つの磁石510、520が配置され、磁石510、520が異なる方向に磁界M1、M2を発生させる構成であったが、図21に示すように、磁石530が内壁部3030の第2連結部3039に配置されてもよい。また、内壁部3030に配置された磁石510、520、530が異なる方向に磁界を発生させる構成であってもよい。この構成により、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を確実に保持することができる。
(6)本実施形態では、図13、図16、および図17に示すように、2つの磁石510、520が、第1保持部31、1031、2031と第2保持部34とにそれぞれ配置される構成であったが、図22に示すように、磁石510、520が第1保持部1031と第2連結部3039とにそれぞれ取り付けられる構成であってもよい。また、磁石510、520が第2連結部3039と第2保持部34とにそれぞれ取り付けられる構成であってもよい。この構成においても、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を確実に保持することができる。
(7)本実施形態では、図13、図16、および図17に示すように、2つの磁石510、520が、第1保持部31、1031、2031と第2保持部34とにそれぞれ取り付けられる構成であったが、図23および図24に示すように、1つの磁石510が、第1保持部31、1031、2031、および第2保持部34のいずれか1つの部分に取り付けられる構成、または、1つの磁石510が、図22に示す第2連結部3039のみに取り付けられる構成であってもよい。この構成においても、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を保持することができる。
(8)本実施形態では、図13、図16、および図17に示すように、枠辺部210、1210、2210が磁性体で構成され、2つの磁石510、520が、第1保持部31、1031、2031と第2保持部34とにそれぞれ取り付けられる構成であったが、枠辺部210、1210、2210に複数の磁石が取り付けられ、内壁部30、1030、2030が磁性体で構成されてもよい。この構成においても、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を確実に保持することができる。
(9)本実施形態では、図2、図15、および図17に示すように、第1保持面212、222、232、242、1212、1222、1232、1242、2212と第2保持面214,224,234、244とが磁性体のみで構成されたが、第1保持面212、222、232、242、1212、1222、1232、1242、2212と第2保持面214,224,234、244とが磁性体と非磁性体を含んで構成されてもよい。この構成においても、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を保持することができる。
(10)本実施形態では、図3、図16、および図17に示すように、枠辺部210、1210、2210おける第1連結部216、1216、2216が第1保持面212、1212、2212と第2保持面214とを連結する構成であったが、図25に示すように、第1連結部216、1216、2216を含まずに、底板部218が第1保持面1212と第2保持面214とを下方部分において連結してもよい。この構成においても、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を確実に保持することができる。
(11)本実施形態では、図11、図16、および図17に示すように、内壁部30、1030、2030における第2連結部39、1039、2039が第1保持部31、1031、2031と第2保持部34とを連結する構成であったが、図26に示すように、第2連結部39、1039、2039を備えずに、外装部3040が第1保持部1031と第2保持部34とを連結してもよい。すなわち、外装部3040と1031、および外装部3040と第2保持部34とが、ネジでそれぞれ螺合されて、固定されてもよい。この場合、外装部3040が、本発明の第2連結部に相当する。この構成においても、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を確実に保持することができる。
(12)本実施形態では、図3、図16、および図17に示すように、第1連結部216、1216、2216が、第1保持面212、1212、2212と第2保持面214とを連結する構成であったが、第1連結部216、1216、2216を備えずに、角部310、330、350、370が、第1保持面212、1212、2212と第2保持面214とを連結してもよい。すなわち、角部310、330、350、370と第1保持面212、1212、2212、および角部310、330、350、370と第2保持面214が、ネジでそれぞれ螺合されて、固定されてもよい。この場合、角部310、330、350、370が、本発明の第1連結部に対応する。この構成においても、布4の厚みが大きく変わる場合でも、保持具3は、枠形成部20との間で布4を確実に保持することができる。
(13)本実施形態では、図12および図15に示すように、複数の保持具3が、布4の上方から、枠形成部20にそれぞれ取り付けられる構成であったが、図27に示すように、1つの環状の保持具3が枠形成部20に取り付けられる構成であってもよい。この構成においては、保持具3が、図8、および図16から図26に示す断面を有する限り、図27に示すように、枠形成部20の形状と同じ形状に、環状に形成されてもよい。この構成においては、外装部のみが環状に形成されてもよく、内壁部と外装部とが環状に形成されてもよい。
(14)本実施形態では、図7に示すように、保持具3の把持部48が、内壁部30の側面37、38から突出した状態で、第2保持部34に配置される部分であったが、第1保持部または第2保持部は表裏の関係を有する内壁面と外壁面を含み、図26に示すように、保持具3が、側板部1042から、第1保持部1031の内側面1032から外側面1033の方向、すなわち図26における後方に突出する把持部3048を含んでもよい。または、把持部が、側板部44から、第2保持部34の内側面35から外側面36の方向、すなわち図26にける前方に突出する部分であってもよい。このように把持部3048を含むことにより、保持具3が枠体2に取り付けられた際に、ユーザが把持部3048を把持して、保持具3を枠体2から取り外しやすい。
(15)本実施形態では、図2、および図15に示すように、枠形成部20が、平面視において略方形状を有する構成であったが、方形状以外の多角形状であってもよい。多角形状としては、三角形状、五角形状、六角形状、七角形状、八角形状などがある。多角形状の枠形成部20を形成するために、角部310、330、350、370における2つのアーム部311、315がなす角度を、多角形状に適合する角度に適宜定めてもよい。
(16)本実施形態では、図2、および図15に示すように、枠形成部20が、平面視において略方形状を有する構成であったが、円状および楕円状などの曲線形状であってもよい。曲線形状の枠形成部20を形成するために、角部310、330、350、370における2つのアーム部311、315がなす角度を、曲線形状に適合する角度に適宜定めてもよい。また、枠辺部210、220、230、240、1210、1220、1230、1240、2210、2220、2230、2240、3210は、長手方向に直線状に延びる形状を有する構成であったが、円弧状に屈曲する形状を有してもよい。また、保持具3が長手方向に直線状に延びる形状を有する構成であったが、円弧状に屈曲する形状を有してもよい。
(17)本実施形態では、図13、図16、および図17に示すように、磁石510、520が永久磁石から構成されたが、磁石が、電磁石であってもよい。
(18)本実施形態では、図1、図2、図15、および図27に示すように、枠体2が取付部10を含む構成であったが、枠体2が取付部10を含まず、枠形成部20のみから構成されてもよい。
(19)本実施形態では、図12から図27に示すように、被保持媒体としての布4が保持枠1に保持されたが、被保持媒体として、皮、樹脂性シート、または紙が保持枠1に保持されてもよい。また、被保持媒体を保持した保持枠1をミシンに取り付け、被保持媒体に縫製される構成であったが、被保持媒体を保持した保持枠1をプリンタに取り付け、被保持媒体に印刷される構成であってもよい。
本実施形態の保持枠1は、本発明の保持枠の一例である。本実施形態の内側領域A1、A2は、本発明の内側領域の一例である。本実施形態の領域面P1、P2は、本発明の領域面の一例である。本実施形態の枠形成部20は、本発明の枠形成部の一例である。本実施形態の枠辺部210は、本発明の取付枠形成部の一例である。本実施形態の枠辺部210、220、230、240、1210、1220、1230、1240、2210、2220、2230、2240、3210は、本発明の枠辺部の一例である。本実施形態の第1保持面212、222、232、242、1212、1222、1232、1242、2212は、本発明の第1保持面の一例である。本実施形態の第2保持面214、224、234、244は、本発明の第2保持面の一例である。本実施形態の第1連結部216、1216、2216、3216は、本発明の第1連結部の一例である。本実施形態の第1部分212a、1212a、2212aは、本発明の第1部分の一例である。本実施形態の第1端212b、1212b、2212bは、本発明の第1端の一例である。本実施形態の第2部分214aは、本発明の第2部分の一例である。本実施形態の第2端214bは、本発明の第2端の一例である。本実施形態の距離D1は、本発明の第1端と第2端との間の距離の一例である。本実施形態の距離D2は、本発明の第1部分と第2部分との間の距離の一例である。本実施形態の保持具3は、本発明の保持具の一例である。本実施形態の第1保持部31、1031、2031は、本発明の第1保持部の一例である。本実施形態の第2保持部34は、本発明の第2保持部の一例である。本実施形態の第2連結部39、1039、2039、3039は、本発明の第2連結部の一例である。本実施形態の内側面32、1032、2032は、本発明の第1保持部の内側面の一例である。本実施形態の外側面1033は、本発明の第1保持部の外側面の一例である。本実施形態の内側面35は、本発明の第2保持部の内側面の一例である。本実施形態の外側面36は、本発明の第2保持部の外側面の一例である。本実施形態の第3部分31a、1031a、2031aは、本発明の第3部分の一例である。本実施形態の第3端31b、1031b、2031bは本発明の第3端の一例である。本実施形態の第4部分34aは、本発明の第4部分の一例である。本実施形態の第4端34bは、本発明の第4端の一例である。本実施形態の距離D3は、本発明の第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離の一例である。本実施形態の距離D4は、本発明の第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離の一例である。本実施形態の側面37,38は、本発明の第2保持部の側面の一例である。本実施形態の保持具3の長手方向は、本発明の第1方向の一例である。本実施形態の把持部48は、本発明の第1把持部の一例である。本実施形態の把持部3048は、本発明の第2把持部の一例である。本実施形態の磁石510は、本発明の第1永久磁石の一例である。本実施形態の磁石520は、本発明の第2永久磁石の一例である。本実施形態の布4、4a、4bは、本発明の被保持媒体の一例である。本実施形態のミシンは、本発明の加工装置の一例である。本実施形態の取付部10は、本発明の取付部の一例である。
1 保持枠
2 枠体
3 保持具
4、4a、4b 布
10 取付部
100 ミシンの取付部
20 枠形成部
30、1030、2030 内壁部
31、1031、2031 第1保持部
31a 第3部分
31b 第3端
34 第2保持部
34a 第4部分
34b 第4端
37、38 側面
39、1039、2039、3039 第2連結部
40、1040、2040、3040 外装部
48、3048 把持部
80、82、390、392 ネジ
110 取付本体部
120、130 固定部
210、220、230、240、1210、1220、1230、1240、2210、3210 枠辺部
212、222、232、242、1212、1222、1232、1242、2212 第1保持面
212a、1212a、2212a 第1部分
212b、1212b、2212b 第1端
214、224、234、244 第2保持面
214a 第2部分
214b 第2端
216、1216、2216、3216 第1連結部
310、330、350、370 角部
400 止め板
510、520、530 磁石
610、620 磁石枠
710、720 ヨーク
A1、A2 内側領域
D1、D2、D3、D4 距離
M1、M2 磁界
P1、P2 領域面

Claims (14)

  1. 保持枠であって、
    被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する枠形成部と、
    枠形成部に磁力によって取り付けられる保持具と、
    を含み、
    枠形成部は、第1保持面と、第2保持面と、第1保持面と第2保持面とを連結する第1連結部とを含み、
    保持具は、第1保持部と、第2保持部とを含み、
    第1保持面と第2保持面とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向にそれぞれ延び、
    第1保持面は、第1連結部に連結される第1部分と、第1部分と反対側に位置する第1端とを含み、
    第2保持面は、第1連結部に連結される第2部分と、第2部分と反対側に位置する第2端とを含み、
    第1端と第2端との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きく、
    保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持面は第1保持部の内側面に対向し、第2保持面は第2保持部の内側面に対向し、
    保持具と、枠形成部とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含む保持枠。
  2. 第1保持部と、第1保持面が形成される枠形成部の部分とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含み、
    第2保持部と、第2保持面が形成される枠形成部の部分とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含む請求項1に記載の保持枠。
  3. 保持具は、第1保持部と第2保持部とを連結する第2連結部を含み、
    第1保持部は、第2連結部に連結される第3部分を含み、
    第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分を含み、
    第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きく、
    保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第2連結部の内側面は、枠形成部の第1連結部に対向する請求項1または2に記載の保持枠。
  4. 第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分と、第4部分と反対側に位置する第4端とを含み、
    第1方向は、第4部分から第4端への方向に垂直で、第2保持部の内側面に平行な方向であり、
    第2保持部は、第1方向と交差する方向に延びる側面を含み、
    第1把持部は、第2保持部の側面から突出した状態で、第2保持部に配置される請求項1から3の何れかに記載の保持枠。
  5. 第1保持部または第2保持部において、内側面と反対側にある外側面に、内側面から外側面の方向に突出する第2把持部が配置される請求項1から4の何れかに記載の保持枠。
  6. 領域面と第1保持面とがなす角度は、領域面と第2保持面とがなす角度に等しい請求項1から5の何れかに記載の保持枠。
  7. 第1保持面は、枠形成部の内側領域から離れる外側方向において第2保持面よりも外側に位置し、
    枠形成部は、被保持媒体に加工を施す加工装置に取り付けるための取付部が取り付けられる取付枠形成部を含み、
    取付枠形成部は、取付枠形成部の長手方向に直線状に延び、
    取付枠形成部の第1保持面は、領域面に垂直な平面である請求項1から5の何れかに記載の保持枠。
  8. 枠形成部は、多角形状であり、取付枠形成部を1つの枠辺部として含む複数の枠辺部を含み、
    複数の枠辺部の各枠辺部の第1保持面は、領域面に垂直な平面である請求項7に記載の保持枠。
  9. 枠形成部は、多角形状であり、多角形状の辺の数と同数である複数の枠辺部を含み、
    辺の数と同数または同数を超える数の保持具を含む請求項1から8の何れかに記載の保持枠。
  10. 保持具は、枠形成部の形状と同じ形状に、環状に形成される請求項1から8の何れかに記載の保持枠。
  11. 保持枠であって、
    被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する4つの枠辺部を含む枠形成部と、
    枠形成部に磁力によって取り付けられる保持具と、
    を含み、
    4つの枠辺部の各枠辺部は、第1保持面と、第2保持面と、第1保持面と第2保持面とを連結する第1連結部とを含み、
    各枠辺部は、磁性体で構成される部分を含み、
    保持具は、第1保持部と、第2保持部とを含み、
    第1保持面と第2保持面とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向にそれぞれ延び、
    第1保持面は、領域面に垂直な平面であり、
    第1保持面は、枠形成部の内側領域から離れる外側方向において第2保持面よりも外側に配置され、
    第1保持面は、第1連結部に連結される第1部分と、第1部分と反対側に位置する第1端とを含み、
    第2保持面は、第1連結部に連結される第2部分と、第2部分と反対側に位置する第2端とを含み
    第1端と第2端との間の距離が、第1部分と第2部分との間の距離よりも大きく、
    保持具が枠辺部に取り付けられた状態において、枠辺部の第1保持面は、保持具の第1保持部の内側面に対向し、枠辺部の第2保持面は、保持具の第2保持部の内側面に対向し、
    第1保持部の内側面に第1永久磁石が配置され、
    第2保持部の内側面に第2永久磁石が配置される保持枠。
  12. 保持枠であって、
    被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する枠形成部と、
    枠形成部に磁力によって取り付けられる保持具と、
    を含み、
    枠形成部は、第1保持面と、第2保持面とを含み、
    保持具は、第1保持部と、第2保持部と、第1保持部と第2保持部とを連結する第2連結部とを含み、
    保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持部と第2保持部とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向に延び、
    第1保持部は、第2連結部に連結される第3部分と、第3部分と反対側に位置する第3端とを含み、
    第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分と、第4部分と反対側に位置する第4端とを含み、
    第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きく、
    保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持面は第1保持部の内側面に対向し、第2保持面は第2保持部の内側面に対向し、
    保持具と、枠形成部とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含む保持枠。
  13. 保持枠であって、
    被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する枠形成部と、
    枠形成部に磁力によって取り付けられる保持具と、
    を含み、
    枠形成部は、第1保持面と、第2保持面とを含み、
    保持具は、第1保持部と、第2保持部と、第1保持部と第2保持部とを連結する第2連結部とを含み、
    保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持部は、内側領域が広がる領域面に平行な方向に延び、第2保持部は、領域面に交差する方向に延び、
    第1保持部は、第2連結部に連結される第3部分と、第3部分と反対側に位置する第3端とを含み、
    第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分と、第4部分と反対側に位置する第4端とを含み、
    第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きく、
    保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第3端は、領域面に平行な方向に保持具が移動可能なように構成され、
    保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持面は第1保持部の内側面に対向し、第2保持面は第2保持部の内側面に対向し、
    保持具と、枠形成部とのいずれか一方に磁石が配置され、他方は磁性体で構成される部分を含む保持枠。
  14. 被保持媒体が展張される方向に広がる内側領域を画定する枠形成部を含む保持枠に、磁力によって取り付けられる保持具であって、
    第1保持部と、
    第2保持部と、
    第1保持部と第2保持部とを連結する第2連結部と、
    を含み、
    保持具が枠形成部に取り付けられた状態において、第1保持部と第2保持部とは、内側領域が広がる領域面に交差する2つの異なる方向に延び、
    第1保持部は、第2連結部に連結される第3部分と、第3部分と反対側に位置する第3端とを含み、
    第2保持部は、第2連結部に連結される第4部分と、第4部分と反対側に位置する第4端とを含み、
    第3端における内側面と第4端における内側面との間の距離が、第3部分における内側面と第4部分における内側面との間の距離よりも大きく、
    第1保持部と、第2保持部と、第2連結部とのうちの少なくとも1つの部分に磁石が配置される保持具。
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