JP2007205052A - 多方向開放窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に内倒し又は内開き状態を維持することができる多方向開放窓を提供すること。
【解決手段】内開き内倒する多方向開放窓の窓枠1の内側に配設されている障子7は、その周囲に摺動可能な作動杵が配設され、内開き内倒し機構と連動して窓を内開き内倒しすることができる。障子7には第1安全装置Jと第2安全装置Kを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓枠の下枠を回動軸として障子を内倒ししたり、窓枠の一側部を回動軸として障子を内開きしたりできる多方向開放窓に関する。
窓には、内側に配設される障子について、障子の上側が外側に縦開きに回動(図2のB参照)するとともに、一側面が横開きに回動(図2のA参照)するように構成された内倒し内開き窓(内開き内倒し又は多方向開放窓ともいう)がある。
実公平6−11349号公報に開示された内倒し内開き窓を図9に示す。
図に示すように、窓枠1は上枠2と下枠3と一方の縦枠4と他方の縦枠5とで四角形状に形成されている。窓枠1の内側に配設されている障子7は、上框8と下框9と一方の縦框10と他方の縦框11で四角形状枠に形成され、その内部にガラス12が装着されている。
障子7には作動杵14が配設され、他方の縦框11には作動杆14aが摺動自在に配設され、上框8に沿って摺動自在な作動杆14bが配設され、一方の縦框10に沿って摺動自在な作動杆14cが配設され、さらに下框9に沿って摺動自在な作動杆14dが配設されている。
障子7の各コーナー部には、作動杵14aと作動杵14bとの間にこれらの部材を連結する連結部材15aを取付け、作動杵14bと作動杵14cとの間にこれらの部材を連結する連結部材15bを取付けている。そして、作動杵14cと作動杵14d(作動杵14a〜14dの全体を作動杵14とする)の間にこれらの部材を連結する連結部材15cを取付け、作動杵14と作動杵14aの間にこれらの部材を連結する連結部材15dを取付けている。
連結部材15a〜15dは、フレキシブルな帯鋼などで形成されている。すなわち作動杵14a〜14dは、連結部材15a〜15dとともに4角枠を形成し、障子7の外周部に摺動自在に配設されている。
他方の縦框11にはハンドル16が回動自在に取付け、作動杆14aには、ハンドル16に固着したピニオンと噛合し、ハンドル16を回動すると上下に摺動して、四角枠形状の作動杵14aの全体が時計回り若しくは反時計周りに回動することができる。
図10に示すように、窓枠1の一方の縦枠4の上部には、図11に示す蝶番Aが取付けられている。蝶番Aは、一方の縦枠4の上部に取着した固定部材などのブラケット20aに縦ピン20bで可動部材、例えば回転体20cを回動自在に連結し、その回転体20cに受け片20dが設けられている。一方の縦框10に沿って摺動する作動杵14cには、受け片20dと係脱自在なる係合部材、例えば係合ピン19が固着してある。
蝶番Aの受け片20dには縦ガイド溝20eが形成され、この縦ガイド溝20eには、前記一方の縦框10に沿って摺動する作動杵14cに固着した係合部材、例えば係合ピン19が摺動自在に差し込まれている。縦ガイド溝20eの上部には、室内側に開口した切欠開口部20fが形成され、この切欠開口部20fより係合ピン19が出没自在となっている。
図12は、ヒンジ装置Bを示す。
ヒンジ装置は、縦枠4に取着した窓枠側部材60と、縦框10と下框9とのコーナー部に取着した障子側部材70とを備え、窓枠側部材60は取付ブラケット61に縦軸62を介して可動片63を回動自在に支承すると共に、この可動片63に円柱状の横軸64を縦軸62と位置を案内外方向にずらして固着し、その取付ブラケット61の円弧状端部61aをハウジング65の半円形凹部66内に嵌合してあり、取付ブラケット61を縦枠4にビス止めしてある。
障子側部材70は、縦片71と横片72とでL型となった本体73を備え、その横片72の厚肉部72aに下面と一側面とに開口した断面略半円形の凹陥溝74を形成すると共に、他側面に透孔75を形成している。その凹陥溝74に横軸64を嵌合すると共に、透孔75より段付のビス76を横軸64のビス孔67に螺入して横軸64が回転自在なるように連結してある。そして、本体73を縦框10と下框9とのコーナー部に亘って配設し、ビス77を縦框10と下框9に設けたブロック材(図示せず)に螺合して取付けてある。なお、コーナー連結部材15cにはビス77が臨む長孔70aが形成され、コーナー連結部材15cが摺動できるようにしてある。
図13は、障子支承部材Dを示す。
障子支障部材は、縦枠5にブロック80をビスで固着し、この受けブロック80に上端面80aと内面80bとに開口した縦溝82を形成している。この縦溝82の中間に開口した切欠部83を開口し、縦框11と下框9との連結コーナー部に、縦片84aと横片84bとでコーナー部84cが円弧状となったL型のガイドブロック84をビス85で固着している。縦片84aには、一対の支持片86,86を一体形成して縦ガイド溝87を形成し、この縦ガイド溝87に嵌合した縦杆88の上端を作動杆14aに連結している。縦杆88の下端には、係合部材89を縦溝82に沿って摺動自在なるように取付け、コーナー連結部材15dの一端を作動杆14aに連結している。そして、ガイドブロック84のコーナー部84cに沿って下框9側に配設して作動杆14dに連結してある。
図14に示すように上框4には、アーム42とレバー51が設けられている。アーム42には、長孔42aが形成され、レバー51の他端に固着したピン53は、アーム42の長孔42aに臨ませてあり、そのレバー51には係合凹溝54と係合長溝55とが長手方向反対方向に開口して形成され、係合凹溝54は略長円形となって可動杵48に突設した第1ピン56と対向し、係合長溝55は開口端に斜面55aを有し、かつ可動杵48に突設した第2ピン57と対向している。横材49の長手方向一端側に形成したガイド長孔41にアーム42の先端に取着したピン43が臨んでいる。
前記安全装置Gは、図15示すように、本体90と可動体91と当片92とを備え、本体90は縦板90aの上下にガイド片90b,90bを一体成形してガイド溝93を形成している。縦板90aには、長孔94が形成され、縦板90aは、他方の縦框11に固着されている。可動体91の上下部には、縁部91a,91aがガイド溝93に摺動自在に嵌合し、かつ一端を縦框11に係止し、他端を可動体91の係止孔に配設したバネ95で摺動付勢している。長孔94には、これと対向する規制縦溝96が形成され、規制縦溝96の室内側には第1、第2、第3凹部97a,97b,97cが上下に間隔を置いて形成されている。
作動杆14aには係合突起98が固定され、係合突起98は長孔94を介して規制縦溝96内に突出し、障子7を閉じた時には他方の縦枠5に固着した当片92に可動体91が当接してバネ95に抗して室内側に押され係合突起98が規制縦溝96に沿って上下に移動できるようになっている。
障子7を開放すると可動体91が当片92と離れてバネ95によって室外側に摺動して係合突起98が第1、第2、第3凹部97a,97b,97cのいずれかに嵌合し、これによって作動杆14aが移動できないように規制する。
なお、第3凹部97aは係合突起98よりも長くなって係合突起98が所定ストローク移動できるようにしてある。
次に、窓の作動を説明する。
ハンドル16が下向きにある障子7を閉じた状態では、図10に示す第1ピン56と第2ピン57は第1位置Iとなって第1ピン56が係合凹溝54と離れ、第2ピン57が係合長溝55内に位置している。安全装置Gの係合突起98は、第1凹部97aと対向する第1位置I、障子支承装置Dの係合部材89は縦溝82の上部に嵌合した第1位置I、係合ピン19は縦ガイド溝20eの下部に嵌合した第1位置Iとなっている。
この状態よりハンドル16を第1位置Xまで回転すると作動杆14aは下方に摺動してコーナー連結部材15aを介して第1作動杆20を左方に移動し、連動杆21、第2作動杆22、可動杵48が同時に左方に移動して第1、第2ピン56,57は第2位置IIに移動する。
これにより係合部材89は切欠部83より受けブロック80の室内側に突出できるようになる。他方、係合ピン19は縦ガイド溝20eに沿って上方に摺動して切欠開口部20fまで達せずに縦ガイド溝20eに臨む第2位置IIとなり、障子7の一方の縦枠4は係合ピン19を介して受け片20dに係合保持される。また、係合部材89は切欠部83より離脱する。
この状態から、ハンドル16を持って室内側に引くことで障子7がヒンジ装置Bの縦軸62と蝶番20の縦ピン20bを介して室内側に回動した内開き状態となる。
この時、安全装置Gの係合突起98は縦溝96に沿って第2凹部97bと対向する第2位置IIに移動し、障子支承部材Dの係合部材89は縦溝82の切欠部83と対向した第2位置IIに移動する。
障子7が回動すると、安全装置Gの可動体91がバネ95で室外側に押されて係合突起98に第2凹部97bが嵌合し、作動杆14aの移動を規制するのでハンドル16を回動することができずに、障子7を室内側に回動した状態でハンドル16を回動して係合ピン19が移動できないので、誤って係合ピン19が縦ガイド溝20eより外れたりすることがなく安全である。
つまり、障子7を室内側に回動した状態で係合ピン19が縦ガイド溝20eより外れると障子7の上部が窓枠1に対してフリーとなって障子7が室内側に外れることがある。
前述の状態より障子7を閉じると安全装置Gの可動体91が当片92に当接してバネ95に抗して室内側に押されて係合突起98が縦溝96に位置する。
これよりハンドル16を更に回動すると前述と同様に可動杵48が左方に移動して第1ピン56が係合凹溝54に嵌合する第3位置III、第2ピン57が係合長溝55の斜面55aに接する第3位置IIIとなる。
障子支承部材Dの係合部材89は切欠部83より外れた第3位置IIIとなると共に、係合ピン19は切欠開口部20fに対向する第3位置IIIとなって一方の縦框10は窓枠1の一方の縦枠4に対してフリーとなる。これより更にハンドル16を回動すると第2ピン57が斜面55aを押してレバー51がピン52を中心として回動され、かつ第1ピン56も係合凹溝54を押して回動される。
これにより、レバー51を支持している障子7の上框4が室内側に押されて傾倒する。この時第1ピン56は係合凹溝54の半円形部分54bに嵌合していると共に、係合ピン19は切欠開口部20fより室内側に離脱する。
すなわち、障子7はヒンジ装置Bの横軸64の中心軸と障子支承装置Dの係合部材89の中心軸を中心として傾動すると共に、係合ピン19は切欠開口部20fより室内側に離脱する。
そして更にハンドル16を回動して可動杵48を左方に移動すると第1ピン56がレバー51をピン52を中心として更に回動し、レバー51のピン53がアーム42の長孔42aに摺動しながら上框4を室内側に順次押して障子7を室内側に所定角度傾倒する。
この時、アーム42のピン43は横材49のガイド長孔41に沿って摺動すると共に、リンク44に対して揺動する。
他方、安全装置Gの係合突起98は第3凹部97cの上部に対向する第3位置IIIとなり、障子7を室内側に傾動した状態では係合突起98が第3凹部97cに嵌合しているから、係合突起98は第3凹部97cの範囲内でしか移動できず、ハンドル16を回動して障子支承装置Dの係合部材89が切欠部83と対向する第2位置IIまでは移動できないから誤ってハンドル16を回動しても障子7が外れることがない。
また、障子7を閉じる時にはハンドル16を反対方向に回動して作動杆14を上方に移動させる。これにより、可動杵48とともに第1ピン56が矢印方向に移動してレバー51をピン52を中心として矢印方向に回動し、ピン53を介してアーム42を上框4側に回動することになるから上框が窓枠1側に移動して障子7が閉じ動作する。
ハンドル16を更に回動すると、可動杵48が右方に移動して第1ピン56が係合凹溝54より離れ、第2ピン57が係合長溝55内に嵌合する。そして、嵌合する際に障子引き寄せ作用すると共に、第2作動杆22とともに引き寄せ片58が右方に移動してアーム42に設けた引き寄せピン59に係合した状態となる。
他方、係合ピン19は、切欠開口部20fより縦ガイド溝20e内に臨み、その後のハンドル16の回動によって縦ガイド溝20eに沿って摺動して第1位置Iとなると共に、係合部材89は切欠部83より縦溝82内に臨みハンドル16の回動により第1位置Iとなり、係合突起98は縦溝96に沿って第1位置Iとなる。
実公平6−11349号公報
上述したように、多方向開放窓は、内倒し、内開きするように構成され、窓が開放されている状態では、安全装置によって、ハンドルを固定して作動杵を摺動しないようにしている。これは、例えば窓を内開きした状態でハンドルを回すと、例えば、図11に示す蝶番から係止ピンが外れるおそれがあったり、内倒し状態で、支承部材と係止ピンとが外れるおそれがあったりする。
本発明は、このような安全装置についてさらなる改良を加え、確実に内倒し又は内開き状態を維持することができる多方向開放窓を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の多方向開放窓は、窓枠の内側に障子が配設され、ハンドル操作によって前記障子が窓枠の一側部を回動軸として内開きするとともに前記窓枠の下枠を回動軸として内倒しする障子の多方向開放機構を備え、前記ハンドルと連動して前記障子の周囲に摺動自在に配設される作動杵が前記多方向開放機構と連動し、該作動杵の第1位置で前記障子を内開きし第2位置で前記障子を内倒しし、前記障子が内開き又は内倒しの開放状態にあるとき、安全装置によって、前記作動杵の摺動を規制して前記ハンドル操作をロックする多方向開放窓において、前記安全装置を前記障子に複数設けている。
上記多方向開放窓は、前記安全装置が第1の安全装置と第2の安全装置とによって構成され、該第1安全装置には、前記障子側に取付けられた突状の第1係止部材を設け、該第1係止部材が前記作動杵の第1位置に対応させて形成した第1規制部に、前記第1係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、該第1係止部材が前記作動杵の第2位置に対応させて形成した第2規制部に、前記第1係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、前記第1係止部材の第1規制部に対するクリアランス又は前記第1係止部材の第2規制部に対するクリアランスに対して、前記第2安全装置が前記作動杵の摺動を前記クリアランスよりも広い領域で作動することができる。
上記多方向開放窓の前記第2安全装置には、前記障子側に取付けられた第2係止部材を設け、該第2係止部材が前記作動杵の第1位置に対応させて形成した第3規制部に、前記第2係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、該第2係止部材が前記作動杵の第2位置に対応させて形成した第4規制部に、前記第2係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、前記第1規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスよりも第3規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスを大きく形成し又は前記第2規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスよりも第4規制部の前記摺動方向に対するクリアランスを大きく形成することができる。
上記多方向開放窓は、前記第1安全装置の第1係止部材及び前記第2安全装置の第2係止部材が前記障子に取付けられた揺動レバーの揺動軸に形成されたリブであって、前記第1規制部及び第2規制部の幅を前記リブ幅よりも広く形成するとともに前記リブ幅とほぼ同一幅の通路を前記第1規制部及び第2規制部間に前記作動杵の摺動方向に沿って形成し、前記第3規制部及び第4規制部の幅を前記リブ幅よりも広く形成するとともに前記リブ幅とほぼ同一幅の通路を前記第1規制部及び第2規制部間に前記作動杵の摺動方向に沿って形成し、前記障子の開放時に揺動レバーが傾斜することによって、前記第1係止部材のリブが前記作動杵の通路に対して傾斜し、前記第1規制部又は第2規制部で規制され、前記障子の開放時に揺動レバーが傾斜することによって、前記第2係止部材のリブが前記作動杵の通路に対して傾斜し、前記第3規制部又は第4規制部で規制され、前記第1規制部のクリアランスを前記第3規制部のクリアランスより大きく形成し、前記第2規制部のクリアランスを前記第4規制部のクリアランスより大きく形成することができる。
上記多方向開放窓は、前記障子の多方向開放機構は、前記窓枠の一側上部に設けられ、前記障子を内開き可能にする蝶番と、前記窓枠の他側下部に設けられ、前記障子を内倒し可能にする支承部材と、前記窓枠の一側下部に設けられ前記蝶番と協働して前記障子を内開き可能にする第2蝶番とともに前記支承部材と協働して前記窓枠を内倒し可能にするヒンジ軸を備えたヒンジ装置とを備え、前記作動杵に第1ロックピン及び第2ロックピンを取付け、前記第1ロックピンが前記蝶番と係合可能で、前記第2ロックピンが前記支承部材と係合可能に取付けられ、前記ハンドルによって摺動された作動杵の第1位置で、前記第2ロックピンが前記支承部材と非係合状態にされる一方、前記第1ロックピンが前記蝶番と係合し、該蝶番と前記ヒンジ装置の第2蝶番によって、前記障子を前記窓枠の一側部を回動軸として内開き可能に開放し、前記ハンドルによって摺動された作動杵の第2位置で、前記第1ロックピンが前記蝶番と非係合状態にされる一方、前記第2ロックピンが前記支承部材と係合し、該支承部材と前記ヒンジ装置によって、前記障子が窓枠下部を回動軸にして内倒し可能に開放することができる。
本発明の多方向開放窓は、窓枠の内側に障子が配設され、ハンドル操作によって前記障子が窓枠の一側部を回動軸として内開きするとともに前記窓枠の下枠を回動軸として内倒しする障子の多方向開放機構を備え、前記ハンドルと連動して前記障子の周囲に摺動自在に配設される作動杵が前記多方向開放機構と連動し、該作動杵の第1位置で前記障子を内開きし第2位置で前記障子を内倒しし、前記障子が内開き又は内倒しの開放状態にあるとき、安全装置によって、前記作動杵の摺動を規制して前記ハンドル操作をロックする多方向開放窓において、前記安全装置を前記障子に複数設けたので、障子が開状態にあるとき、安全装置がより確実にハンドル操作をロックすることができる。
上記多方向開放窓は、前記安全装置が第1の安全装置と第2の安全装置とによって構成され、該第1安全装置には、前記障子側に取付けられた突状の第1係止部材を設け、該第1係止部材が前記作動杵の第1位置に対応させて形成した第1規制部に、前記第1係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、該第1係止部材が前記作動杵の第2位置に対応させて形成した第2規制部に、前記第1係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、前記第1係止部材の第1規制部に対するクリアランス又は前記第1係止部材の第2規制部に対するクリアランスに対して、前記第2安全装置が前記作動杵の摺動を前記クリアランスよりも広い領域で作動するようにしたので、第1の安全装置に誤動作があっても、第1の安全装置よりも広い領域で第2安全装置が作動しているので、障子が内倒し内開き状態となるのを防止できる。
上記多方向開放窓の前記第2安全装置には、上記多方向開放窓の前記第2安全装置には、前記障子側に取付けられた第2係止部材を設け、該第2係止部材が前記作動杵の第1位置に対応させて形成した第3規制部に、前記第2係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、該第2係止部材が前記作動杵の第2位置に対応させて形成した第4規制部に、前記第2係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、前記第1規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスよりも第3規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスを大きく形成し又は前記第2規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスよりも第4規制部の前記摺動方向に対するクリアランスを大きく形成したので、第1安全装置の第1係止部材に誤作動があっても、それよりも広い範囲で作動する第2安全装置の第2係止部材が規制部に規制されて、障子の内倒し内開き状態を防止できる。クリアランスをおおきくとるだけなので、容易に実施が可能である。
上記多方向開放窓は、前記第1安全装置の第1係止部材及び前記第2安全装置の第2係止部材が前記障子に取付けられた揺動レバーの揺動軸に形成されたリブであって、前記第1規制部及び第2規制部の幅を前記リブ幅よりも広く形成するとともに前記リブ幅とほぼ同一幅の通路を前記第1規制部及び第2規制部間に前記作動杵の摺動方向に沿って形成し、前記第3規制部及び第4規制部の幅を前記リブ幅よりも広く形成するとともに前記リブ幅とほぼ同一幅の通路を前記第1規制部及び第2規制部間に前記作動杵の摺動方向に沿って形成し、前記障子の開放時に揺動レバーが傾斜することによって、前記第1係止部材のリブが前記作動杵の通路に対して傾斜し、前記第1規制部又は第2規制部で規制され、前記障子の開放時に揺動レバーが傾斜することによって、前記第2係止部材のリブが前記作動杵の通路に対して傾斜し、前記第3規制部又は第4規制部で規制され、前記第1規制部のクリアランスを前記第3規制部のクリアランスより大きく形成し、前記第2規制部のクリアランスを前記第4規制部のクリアランスより大きく形成したので、作動杵と他にリブを形成した揺動レバーで実施できるので、構造が簡易であるとともに部品点数を増やすことなく、実施できる。
以下、本発明の実施の形態による多方向開放窓について、図面を参照しながら説明する。なお、多方向開放窓に機構については、ハンドルの向き、操作などの相違はあるが、基本的に従来例と同じであるので、その詳細な説明を省略する。また、従来例による多方向窓と同一部材については同一の符号を付して説明する。
図1は、本発明に係わる多方向開放窓を示し、多方向開放窓の窓枠1は、上枠2と下枠3と一方の縦枠4と他方の縦枠5とで四角形状に形成されている。窓枠1の内側に配設されている障子7は、上框8と下框9と一方の縦框10と他方の縦框11で四角形状枠に形成され、その内部にガラス12が装着されている。障子7の周囲には、作動杵14が摺動自在に配設されている。
障子7の一側部における中間位置には、作動杵のラック部と噛合するピニオンギヤ(図示せず)が取付けられたハンドル16が取付けられている。ハンドル16の回転方向に沿って、作動杵14が摺動する。
図2は、ハンドル16の位置と障子の作動状態を示す。
図2のAは、ハンドル16を上方に向けた状態であり、下枠3を回動軸として障子7を内倒しにでき、作動杵14の摺動位置は第1位置を示す。図2のBは、ハンドル16を横に向けた状態であり、障子7を内開きにでき、作動杵14の摺動位置は第2位置を示す。図2のCは、障子7がハンドル16を下方に向けた状態であり、窓の施錠状態である。
図3は本発明の第1安全装置Jであり、図3のAは障子7の外周部から安全装置Jを見た平面図、図3のBは障子7の内側から安全装置Jを見た背面図、図3のCは障子7の側面から見た側面図である。
安全装置Jは、障子7の縦框11に固定した表面板21を設け、縦框5と表面板21との間に作動杵14が摺動可能に配設されている。
表面板21の表面側には、揺動レバーとしてのトリガー22が揺動軸23を中心に回動可能に取付けられている。トリガー22の揺動軸23の裏側にはリブ23aが形成されている。
図3のBに示すように、作動杵14には、トリガー22のリブ23aが移動できる長孔通路25を形成し、下部に第1規制孔26を形成し、その上にある下通路25aを挟んで第2規制孔27を形成し、さらにその上側には上通路25bを挟んで長孔28を形成している。通路25a,25bの幅は、ほぼトリガー22のリブ23a幅と一致させ、リブ23aが通過できる程度の幅に形成されている。第1規制孔26、第2規制孔27及び長孔28の幅は、トリガー22のリブ23aが傾斜して、リブ23aの両端部が各孔26〜28の側縁部に当接する大きさに形成されている。第1規制孔26及び第2規制孔27の長さ(作動杵14の摺動方向)は、多少の遊び(クリアランス)を有するように形成されている。クリアランスが必要なのは、ハンドル16の角度を丁度、例えば、障子7が内開き状態にあるときは、ほぼ正確にハンドル16を90度位置に合わせなければ、トリガー23がスムースに動かないからである。
トリガー22は、障子7の開状態で、図示しないスプリングバネで、反時計周りへ回動する方向へバネ力が付加され、図3のAに示すように、窓枠1の縦枠5がある方向へ、先端側が突出する。そして、トリガー22は、第1規制孔26,第2規制孔27及び長孔28のいずれかの側縁部に当接して回転が阻止されて、図3のAに示す位置で静止する。したがって、図示の位置では、トリガー22は矢印aに示す方向へ回動が可能となる。
トリガー22は、障子7が閉じ状態になると、窓枠1の縦枠5に当たり、図4のAに示す縦框11が延びる垂直方向に向いて、縦框11と重なるようにして静止する。
リブ23aと、第1規制孔26,第2規制孔27及び長孔28の位置関係を説明すると、
図2のAに示すように、ハンドル16を障子7の内倒し位置にすると、作動杵14が下側に移動し、リブ23aが第1規制孔26に収容される。図2のBに示すように、ハンドル16を障子7の内開き位置にすると、作動杵14が図2のAの位置よりも上側に摺動し、リブ23aが第2規制孔27に収容される。図2のCに示すように、ハンドル16を障子7の閉じ状態位置にすると、作動杵14がさらに上側に移動し、リブ23aが長孔28に収容される。リブ23aが第1規制孔26に収容された状態では、障子7の内倒しができ、リブ23aが第2規制孔27に収容されて状態では、障子7の内開きができる。リブ23aが長孔28に収容されて状態は、障子7の施錠状態である。
障子7が内開き状態であるときは、図3のAに示すように、トリガー22は傾斜した状態であるので、一体的に形成されたリブ23aが、第2規制孔27で傾斜した状態となり、リブ23a幅とほぼ同幅の通路25a,25bを通ることができず、第2規制孔27の角部にリブ23aの端部が当接して摺動規制される。したがって、障子7の内開き状態では、リブ23aによって、作動杵14の摺動が規制され、ハンドル16を上方へ回転させようとしても、回転が阻止される。よって、障子7の内開き状態から図11に示す蝶番Aから係止ピン19の係合が解除されるのを防止している。
同様に、障子7が内倒し状態であるときは、トリガー22のリブ23aが、図2のAに示すように、第1規制孔26で傾斜した状態であるので、リブ23aが通路25aを通ることができず、第1規制孔26の角部にリブ23aの端部が当接して移動規制される。したがって、障子7の内倒し状態では、リブ23aによって、作動杵14の摺動が規制され、ハンドル16を回転させようとしても、回転が阻止される。よって、障子7の内倒し状態から、図13に示す支承装置Dと係止ピン89の係合が解除されるのを防止している。
図5は、ハンドル16の操作位置と操作状態を示す図である。
多方向開放窓は機構上、ハンドル16を横向き(90度位置)にした状態の内開き可能範囲eを有し、ハンドル16を上向きにした内倒し可能範囲dを有する。そして、第1安全装置Jが正常に作動しているときのハンドルロック範囲fは、内倒し可能範囲dと内開き可能範囲eが一部重なっている。
障子7を閉めた状態ではトリガー22が作動しないので、ハンドル16を自由に回転させることができる。障子7を閉めたままハンドル16を内倒しにした状態で、トリガー22によるハンドルロックがかかることなく、通路25aにリブ23aが微妙に引っ掛かったまま(図5の領域Cの範囲)、障子7を内開き、この状態からハンドル16を上向きにして障子7を内倒しにすると、蝶番Aから係止ピン19が外れて内倒し、内開き状態になって、ヒンジ装置(図12参照)の一点支持状態になってしまうおそれがある。
そこで、本実施の形態では、第1安全装置Jとともに第2安全装置Kにトリガー22(第1安全装置のトリガーと同じ符号を付す)を設け、障子の上框8に取付けている。
図7のBに示すように、第2安全装置Kは、第1安全装置Jと同じ形状のトリガー22を上框7に取付けている。すなわち、障子7の上框8に固定した表面板31を設け、上框8と表面板31との間に作動杵14が摺動可能に配設されている。
表面板31の表面側には、トリガー22が揺動軸23を中心に回動可能に取付けられている。トリガー22の揺動軸23の裏側にはリブ23aが形成されている。
図7のBに示すように、作動杵14には、トリガー22のリブ23aが移動できる長孔通路35を形成し、下部に第3規制孔36を形成し、その上にある下通路35aを挟んで第4規制孔37を形成し、さらにその上側には上通路35bを挟んで長孔38を形成している。通路35a,35bの幅は、ほぼトリガー22のリブ23a幅と一致させ、リブ23aが通過できる程度の幅に形成されている。第3規制孔36、第4規制孔37及び長孔38の幅は、トリガー22のリブ23aが傾斜して、リブ23aの両端部が各孔36〜38の側縁部に当接する大きさに形成されている。第3規制孔36は、第1安全装置Jのリブ23aが第1規制孔26に収容された状態で、第2安全装置Kのリブ23aを収容し、第4規制孔37は、第1安全装置Jのリブ23aが第2規制孔27に収容された状態で、第2安全装置Kのリブ23aを収容する。
図7のAに示す第1安全装置Jと図8のBに示す安全装置Kのクリアランスについて説明すると、第1安全装置Jのリブ23aの収容部である第1規制孔26及び第2規制孔27の大きさは、トリガー22がスムースに揺動できるように設定する一方、第1規制孔26及び第2規制孔27の大きさは遊びを少なくすることが好ましい。ハンドル16の遊び量を大きくなるのを防止するととともに、内開き内倒し機構の切り替え範囲が狭くなるからである。
そのため、第1安全装置Jでは、第1規制孔26及び第2規制孔27のクリアランスを最小限にしている。図7のAに示すように第2規制孔26を例にあげると、第2規制孔27のストロークL1に対して、図7のBに示すように、それに対応する第4規制孔37のストロークL2を第1規制孔26の両端よりも外側へ延ばすようにして広く形成している。
これを図8にて説明すると、障子7を閉めた状態では第1及び第2安全装置J,Kの各トリガー22が作動しないので、ハンドル16を自由に回転させることができる。障子7を閉めたままハンドル16を内開きにした状態で、第1安全装置Jトリガー22によるハンドルロックがかかることなく、図7のAに示すように、通路25aにリブ23aが微妙に引っ掛かったまま障子7を内開きし、この状態からハンドル16を上向きにして障子7を内倒しにすると、第1安全装置Jのトリガー22が1つでは、図11に示す蝶番Aから係止ピン19が外れて内倒し、内開き状態になって、ヒンジ装置の一点支持状態になってしまうおそれがある。しかしながら、第2安全装置Kにトリガー22を設け、第4規制孔37のストロークを大きくしたので、通路25aに第1安全装置Jのリブ23aが微妙に引っ掛かった状態では、第2安全装置Kのトリガー22のリブ23aが通路35aに引っ掛かることなく、トリガー22は傾斜状態にある。したがって、ハンドル16を回転させても図8に示すハンドルロック範囲gまでハンドル16を回転させると、第2安全装置Kのリブ23aによって作動杵14の摺動が規制されて、障子7が内開きされた状態であっても、ハンドル16が回転することなく、内倒し状態になることがない。
なお、図1に示す第1安全装置Jの取付箇所は、上框8のほぼ中間部に取付け、第2安全装置Kの取付箇所は、縦框11のほぼ中間部に取付けているが、回転軸からできるだけ離して取付けたほうが好ましい。すなわち、第1安全装置Jであれば、内開き状態の障子7の回転軸となる縦枠4から離し(縦枠5側に近づける)、第2安全装置Kであれば、内倒し状態の障子7の回転軸となる下枠3から離した位置(上枠2側に近づける)に配置することが好ましい。
これについては、障子の内倒し状態から内開き状態に移行するときも同様に、リブ23aが第1規制孔26から通路25aに僅かに入り込んだ状態で、障子7を内倒ししたまま、ハンドル16を内開き状態に回動しても、ハンドル16をハンドルロック範囲gで回転したときに、第2安全装置Kのリブ23aが第4規制孔36に規制されて、内倒し状態から、内開き内開き状態となることを防止できる。
このように、本実施の形態については、安全装置を2個設けることによって、基準となる第1安全装置Jの規制孔26,27に対して第2安全装置Kの規制孔36,37のストロークを変更することによって、障子7の内開き内倒し状態及び内倒し内開き状態になるのを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、本発明は種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、図2に示すようにハンドル16を横向きにすると、内開きとなり、ハンドル16を上向きにすると内倒しになる障子7を例としたが、ハンドルを横向きにすると内倒しとなり、ハンドルを上向きにすると内開きになる内倒し内開き機構を有する障子にも適用が可能である。
例えば、上記実施の形態では、第2安全装置Kを上框8に配設したが、第1安全装置Jと同様に縦框11に配設してもよい。
また、本発明は、従来例の図15に示すタイプの安全装置Gについても適用可能であり、上記実施の形態と同様に、障子7が内倒し内開きになるおそれがあり、係止ピン98に対するクリアランスの異なる複数の安全装置を取付けることで、本願発明と同様の効果がある。
本発明の実施の形態の多方向開放窓を室内側から見た正面図である。 図1の多方向開放窓動作説明をするための図であって、Aは、障子が内倒し状態にあるときの障子各部の概略図、Bは障子が内開き状態にあるときの障子各部の概略図、Cは、障子が閉じ状態にあるときの障子各部の概略図である。 図1の障子の開状態における安全装置を示す図であって、Aは安全装置を障子の側面外側から見た側面図、Bは安全装置を障子の側面内側から見た側面図、Cは安全装置を障子の正面から見た正面図である。 図1の障子の閉じ状態における安全装置を示す図であって、Aは安全装置を障子の側面外側から見た側面図、Bは安全装置を障子の側面内側から見た側面図である。 図1に示す障子の第1安全装置を踏まえたハンドル動作を説明するためのハンドルの正面図である。 図1に示す障子の第1安全装置の長孔通路の側面図である。 Aは、図1に示す障子の第1安全装置の第2規制孔のストロークを示す側面図、Bは図1に示す障子の第2安全装置の第4規制孔のストロークを示す側面図である。 図1に示す障子の第1及び第2安全装置を踏まえたハンドル動作を説明するためのハンドルの正面図である。 従来の内倒し内開き窓の正面図である。 図9の障子の操作系統の概略斜視図である。 図9の障子の蝶番の斜視図である。 図9のヒンジ装置の斜視図である。 図9の支承部材の斜視図である。 図9のリンク機構の斜視図である。 図9の安全装置の斜視図である。
符号の説明
1 窓枠
7 障子
14 作動杵
16 ハンドル
22 トリガー
23 揺動軸
23a リブ
25,35 長孔通路
26 第1規制孔
27 第2規制孔
36 第3規制孔
37 第4規制孔
J 第1安全装置
K 第2安全装置

Claims (5)

  1. 窓枠の内側に障子が配設され、ハンドル操作によって前記障子が窓枠の一側部を回動軸として内開きするとともに前記窓枠の下枠を回動軸として内倒しする障子の多方向開放機構を備え、
    前記ハンドルと連動して前記障子の周囲に摺動自在に配設される作動杵が前記多方向開放機構と連動し、該作動杵の第1位置で前記障子を内開きし第2位置で前記障子を内倒しし、
    前記障子が内開き又は内倒しの開放状態にあるとき、安全装置によって、前記作動杵の摺動を規制して前記ハンドル操作をロックする多方向開放窓において、
    前記安全装置を前記障子に複数設けたことを特徴とする多方向開放窓。
  2. 前記安全装置が第1の安全装置と第2の安全装置とによって構成され、
    該第1安全装置には、前記障子側に取付けられた突状の第1係止部材を設け、
    該第1係止部材が前記作動杵の第1位置に対応させて形成した第1規制部に、前記第1係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、
    該第1係止部材が前記作動杵の第2位置に対応させて形成した第2規制部に、前記第1係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、
    前記第1係止部材の第1規制部に対するクリアランス又は前記第1係止部材の第2規制部に対するクリアランスに対して、前記第2安全装置が前記作動杵の摺動を前記クリアランスよりも広い領域で作動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の多方向開放窓。
  3. 前記第2安全装置には、前記障子側に取付けられた第2係止部材を設け、
    該第2係止部材が前記作動杵の第1位置に対応させて形成した第3規制部に、前記第2係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、
    該第2係止部材が前記作動杵の第2位置に対応させて形成した第4規制部に、前記第2係止部材がクリアランスをもって遊嵌されることによって前記作動杵の摺動を規制し、
    前記第1規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスよりも第3規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスを大きく形成し又は前記第2規制部の前記作動杵の摺動方向に対するクリアランスよりも第4規制部の前記摺動方向に対するクリアランスを大きく形成したことを特徴とする請求項2に記載の多方向開放窓。
  4. 前記第1安全装置の第1係止部材及び前記第2安全装置の第2係止部材が前記障子に取付けられた揺動レバーの揺動軸に形成されたリブであって、
    前記第1規制部及び第2規制部の幅を前記リブ幅よりも広く形成するとともに前記リブ幅とほぼ同一幅の通路を前記第1規制部及び第2規制部間に前記作動杵の摺動方向に沿って形成し、
    前記第3規制部及び第4規制部の幅を前記リブ幅よりも広く形成するとともに前記リブ幅とほぼ同一幅の通路を前記第1規制部及び第2規制部間に前記作動杵の摺動方向に沿って形成し、
    前記障子の開放時に揺動レバーが傾斜することによって、前記第1係止部材のリブが前記作動杵の通路に対して傾斜し、前記第1規制部又は第2規制部で規制され、
    前記障子の開放時に揺動レバーが傾斜することによって、前記第2係止部材のリブが前記作動杵の通路に対して傾斜し、前記第3規制部又は第4規制部で規制され、
    前記第1規制部のクリアランスを前記第3規制部のクリアランスより大きく形成し、前記第2規制部のクリアランスを前記第4規制部のクリアランスより大きく形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の多方向開放窓。
  5. 前記障子の多方向開放機構は、前記前記窓枠の一側上部に設けられ、前記障子を内開き可能にする蝶番と、
    前記窓枠の他側下部に設けられ、前記障子を内倒し可能にする支承部材と、
    前記窓枠の一側下部に設けられ前記蝶番と協働して前記障子を内開き可能にする第2蝶番とともに前記支承部材と協働して前記窓枠を内倒し可能にするヒンジ軸を備えたヒンジ装置とを備え、
    前記作動杵に第1ロックピン及び第2ロックピンを取付け、前記第1ロックピンが前記蝶番と係合可能で、前記第2ロックピンが前記支承部材と係合可能に取付けられ、
    前記ハンドルによって摺動された作動杵の第1位置で、前記第2ロックピンが前記支承部材と非係合状態にされる一方、前記第1ロックピンが前記蝶番と係合し、該蝶番と前記ヒンジ装置の第2蝶番によって、前記障子を前記窓枠の一側部を回動軸として内開き可能に開放し、
    前記ハンドルによって摺動された作動杵の第2位置で、前記第1ロックピンが前記蝶番と非係合状態にされる一方、前記第2ロックピンが前記支承部材と係合し、該支承部材と前記ヒンジ装置によって、前記障子が窓枠下部を回動軸にして内倒し可能に開放するようにしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の多方向開放窓。
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