JP2007204438A - 新規なアントラセン化合物及び光重合用増感剤 - Google Patents

新規なアントラセン化合物及び光重合用増感剤 Download PDF

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Abstract

【課題】
モノマーへの溶解性や耐ブリード性に優れた、新規な光重合用増感剤を提供する。
【解決手段】
9,10−ジヒドロキシアントラセン化合物と酸化アルキレンとの付加反応で得られる9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物を、さらに(メタ)アクリル化することにより得られる新規な9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物を光重合用の増感剤として用いる。
【効果】
光ラジカル重合及び光カチオン重合用の増感剤として有用である。
【選択図】
なし

Description

本発明は、光重合増感剤として有用な、9,10−ビス(2−(メタ)アクルオキシアルコキシ)アントラセン化合物及びその製造方法並びにそれを含む光増感剤及び光硬化性組成物に関する。
従来から光ラジカル重合もしくは光カチオン重合において9,10−ジアルコキシアントラセンの増感剤としての効果は良く知られている。例えば、光ラジカル重合用途では、テトラエチレングリコールジメタクリレートに対し9,10−ジエトキシアントラセンが用いられており(特許文献1参照)、また、光カチオン重合用途では脂環式エポキシ化合物に対し2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセンを用いることが知られている(特許文献2参照)。
特開平06−059380 特開平11−279212
しかしながら、従来のジアルコキシアントラセンはポリマーに対する溶解度が低く、塗膜形成後ブリーディングしてフィルム表面にアントラセン化合物が浮き上がってくる等の問題があった。また、環境への移行性の点でも、有機溶剤に溶けやすいためアントラセン化合物が抽出される恐れがあり、より移行性の少ない増感剤が求められていた。そのため、アントラセン骨格にアクリル基やグリシジル基の導入を試みたが、得られたアクリレートは重合性能に乏しく、また、グリシジル基の導入されたアントラセン化合物もモノマーに対する溶解度が低く、望ましいものでは無かった。
本発明者は、アントラセン−9,10−ジエーテル化合物の構造と物性に関して鋭意検討した結果、9,10−ジヒドロキシアントラセン化合物と酸化アルキレンとの付加反応で得られる9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物を、さらに(メタ)アクリル化することにより得られる9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物が、光ラジカル重合及び光カチオン重合の増感剤として効果をしめすのみならず、アクリル基によりポリマー化が可能となりブリーディング等の問題が無くなる事を見出し、本発明を完成させた。
本発明の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物は新規な化合物であり、光ラジカル重合、光カチオン重合において増感剤として優れた効果を示すとともに、硬化フィルムから溶出性が低く、環境に優しい優れた製品を与える。
本発明の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物は、式(1)に記載の構造を有する化合物で、式(1)中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシメチル基、アリルオキシメチル基、アリールオキシメチル基のいずれかを示し、R2、R3は同一であっても異なっていても良く、水素原子またはメチル基のいずれかを示し、X,Yは同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、チオアリールオキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基のいずれかを示す。
Figure 2007204438
式(1)中、R1で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等が挙げられ、R1で表されるアリール基としてはフェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、p−エトキシフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、R1で表されるアルコキシメチル基としてはメトキシメチル基、ブトキシメチル基、2−エチルヘキシルオキシメチル基、2−オクチルオキシメチル基等が挙げられ、R1で表されるアリルオキシメチル基としてはアリルオキシメチル基、メタリルオキシメチル基等が挙げられ、また、R1で表されるアリールオキシメチル基としてはフェノキシメチル基等が挙げられる。式(1)中XまたはYで表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、アミル基、2-エチルヘキシル基、4−メチルペンチル、4−メチル−3−ペンテニル基等が挙げられ、式(1)中XまたはYで表されるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子,臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。式(1)中XまたはYで表されるアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基,n―プロポキシ基,n−ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、フェノキシ基等が挙げられる。式(1)中XまたはYで表されるアルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基,ブチルチオ基、ヘキシルチオ基等が挙げられる。式(1)中XまたはYで表されるアリールチオ基としては、フェニルチオ基、o−トリルチオ基、m−トリルチオ基、p−トリルチオ基、p−ヒドロキシフェニルチオ基等が挙げられる。
式(1)に示す本発明の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物としては、次のものが挙げられる。すなわち、9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシブトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシブトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシブトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシブトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ))アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシブトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシブトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシブトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシブトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシブトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシブトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ステアリルオキシ)プロポキシアントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アント
ラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシブトキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシブトキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−(2−エチル)ヘキシルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシブトキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシブトキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシヘプチルオキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシオクチルオキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセ−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−(3−ステアリルオキシ)プロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−アクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−メタクリルオキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸等である。
式(1)に示す本発明の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物の代表的な構造式を以下にしめす。なお、以下の構造式中、n−Buはブチル基(n−ブチル基)を表す。
Figure 2007204438
Figure 2007204438

Figure 2007204438
Figure 2007204438
本発明の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物は、9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物を、塩基の存在または非存在下、塩化アクリロイルまたは塩化メタアクリロイルと反応させることによって得られる。また、9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物は、9,10−ジヒドロキシアントラセン化合物と酸化アルキレンを、塩基の存在下または非存在下に反応させることにより得られる。
用いられる9,10−ジヒドロキシアントラセン化合物としては、例えば、次のような化合物が挙げられる。すなわち、9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−(t−ブチル)−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−(4−メチル−3−ペンテニル)−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−(4−メチルペンチル)−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−クロル−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−エトキシ−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−エチルチオ−9,10−ジヒドロキシアントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ジヒドロキシアントラセン、9,10−ジヒドロキシアントラセン−2−カルボン酸、9,10−ジヒドロキシアントラセン−2−スルホン酸等である。
9,10−ジヒドロキシアントラセンとの付加反応に用いる酸化アルキレンとしては,例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、酸化ブチレン、1−ヘキセンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、メチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、2−メチルオクチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等が用いられる。
9,10−ジヒドロキシアントラセン化合物と酸化アルキレンの反応において、塩基としてアルカリを使用する場合は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような無機のアルカリが好適に用いられる。アルカリは通常水溶液として使用される。溶媒は用いても用いなくとも良い。溶媒を用いる場合は、例えば、次に挙げる溶媒が使用される。アルコール系溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等が挙げられ、ケトン系溶媒としてはアセトン、メチルエチルケトン、アセトン等が挙げられ、エーテル系溶媒としてはテトラヒドフラン、1,4−ジオキサン等が挙げられ、アミド系溶媒としてはジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド等が挙げられ、アミン系溶媒としてはピリジン、ピペリジン等が挙げられる。9,10−ジヒドロキシアントラセン化合物に対する酸化アルキレンの添加量は2モル倍以上10モル倍以下が好ましい。より好ましくは2.2モル倍以上5モル倍以下である。2モル倍以下では、未反応の9,10-ジヒドロキシアントラセンが残留し、生成物の純度が低下する。又、10モル倍以上では反応液から生成物の結晶が析出しにくくなる場合がある。使用するアルカリは通常9,10−ジヒドロキシアントラセンと等モル程度使用する。反応は、通常室温で行われる。反応の進行が遅い場合は,50℃前後に加熱しても良い。反応は、窒素雰囲気下で実施することが好ましい。空気中では9,10−ジヒドロキシアントラセンは容易に酸化され、アントラキノン化合物が生成する。反応の進行とともに、ジヒドロキシアントラセン化合物のナトリウム塩に由来する赤色が消えるので、反応の進行をチェックすることができる。反応終了後、反応液を冷却し、析出した結晶をろ別・乾燥し、相当する9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物を得る。このようにして得た9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物と塩化アクリロイルまたは塩化メタアクリロイルとを、塩基の存在下または非存在下、反応させることにより、相当する本発明の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物を得ることができる。
原料として用いる9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物としては、次のものが挙げられる。すなわち、9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシヘプチルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシオクチルオキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシオクチルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシオクチルオキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン2−クロロ−、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシオクチルオキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3ブトキシ)プロポキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ステアリルオキシ)プロポキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシヘプチルオキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシオクチルオキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−(2−エチル)ヘキシルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン、2−フェニルチオ−9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシヘプチルオキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシオクチルオキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−(2−エチル)ヘキシルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−フェノキシ)プロポキシアントラセン−2−カルボン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシブトキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシヘプチルオキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシオクチルオキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルエトキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3ブトキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−(2−エチル)ヘキシルオキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−ステアリルオキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸、9,10−ビス(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロポキシ)アントラセン−2−スルホン酸等が挙げられる。
9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物と塩化アクリロイルまたは塩化メタアクリロイルとの反応に用いる塩基としては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ピペリジン、ピリジン、α−ピコリン、γ−ピコリンのような有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムのような無機塩基等が挙げられる。無機塩基は通常水溶液として用いられる。
反応に用いる塩化アクリロイルもしくは塩化メタアクリロイルと9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物との添加モル比率は好ましくは2〜10、より好ましくは2.2〜6.0である。添加モル比率が2より少ないと未反応のアントラセン化合物が残り、また添加比率が10より多くなると重合した塩化アクリロイルもしくは塩化メタアクリロイルのため、単離が困難となり生成物の純度が低下する。
一方、塩基の塩化アクリロイルもしくは塩化メタクリロイルに対する添加モル比率は好ましくは1〜1.5、より好ましくは1.1〜1.2である。1よりも少ないとアントラセン化合物が未反応で残り、1.5より多くなると生成物が反応液から結晶化し難くなる欠点がある。
反応溶媒としては、塩化アクリロイルまたは塩化メタアクリロイルと反応しなければ良く、特に種類を選ばない。ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、エチルベンゼン、i−プロピルベンゼン、クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン、メチルナフタレン、クロルナフタレン等の芳香族系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタン、1,2−ジクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒が好適に用いられる。
反応温度としては、0〜80℃の範囲が好ましく、より好ましくは、20〜50℃である。0℃よりも温度が低いと反応速度が遅く時間がかかりすぎ、80℃より高くなると、塩化アクリロイルまたは塩化メタアクリロイルの重合が進行し、生成物の純度が低下するため好ましくない。反応液中の反応物の濃度は特に制限されず、溶解しない場合は、スラリー状態で反応させてもかまわない。
得られた化合物の同定は、赤外スペクトル、マススペクトル、1H−NMRスペクトルを用いて行い、これらの化合物が9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセンであることを確認した。いずれの化合物も赤外スペクトルでは、1720cm-1付近にエステル基に帰因する強いCO伸縮振動を示し、1H-NMRではABX型のアクリル基特有のスペクトルを示す。
今回合成した9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物は従来知られておらず、検討の結果、これらの9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物は、光増感剤としてカチオン重合においても、またラジカル重合においても共にその硬化速度を促進することを見出した。本発明の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物を含む光増感剤、光重合開始剤および重合性モノマーを含有する光硬化性組成物は光照射により容易に硬化する。光重合開始剤としては、オニウム塩を用いることができる。オニウム塩としては通常スルホニウム塩またはヨードニウム塩が使用される。スルホニウム塩としてはS,S,S’、S’−テトラフェニルーS,S’−(4、4’−チオジフェニル)ジスルホニウム ビスヘキサフルオロフォスフェート、ジフェニルー4−フェニルチオフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォスフェートが挙げられ、例えばダウ・ケミカル製UVI6992を用いることが出来る。一方、ヨードニウム塩としては4−イソブチルフェニル−4’−メチルフェニルヨードニウムヘキサフルオロフォスフェート、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、4−イソプロピルフェニルー4’−メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートが挙げられ、例えばチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製irgaure250,ローディア社製2074を用いることが出来る。
光重合性モノマーとしては、カチオン重合性モノマー、ラジカル重合性モノマーともに使用可能である。また、ラジカル重合性モノマー、カチオン重合性モノマーの混合物も使用可能である。使用するカチオン重合性モノマーとしてはエポキシ化合物、ビニルエーテル等が挙げられる。エポキシ化合物として一般的なものは脂環式エポキシ化合物、エポキシ変性シリコーン、芳香族のグリシジルエーテル等である。脂環式エポキシ化合物としては3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペートが挙げられ、例えばダウ・ケミカル製UVR6105、UVR6110を用いることが出来る。エポキシ変性シリコーンとしては東芝GEシリコーン製UV-9300等が挙げられる。芳香族グリシジル化合物としては2,2’−ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン等が挙げられる。ビニルエーテルとしてはメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。
ラジカル重合性モノマーとしては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等を用いることが出来る。(メタ)アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、ポリオールアクリレート、ポリエーテルアクリレート、シリコーン樹脂アクリレート、イミドアクリレート等が挙げられる。これら重合性モノマーは、一種でも二種以上の混合物であっても良い。
9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物の添加量はモノマーに対して0.01〜2重量%の範囲が好ましく、さらに好ましくは0.1〜1重量%の範囲である。増感剤の濃度が低すぎれば、硬化速度が遅くなり、また増感剤の濃度が多すぎると硬化物の物性が悪化する。また、開始剤のモノマーに対する添加量は0.01〜5重量%が好ましく、さらに好ましくは0.05〜2重量%である。硬化はフィルム状で行うことも出来るし、塊状に硬化させることも可能である。フィルム状に硬化させる場合は、たとえばポリエステルフィルムの基材に光硬化性組成物をバーコーター用いて塗布し、ついで光照射する。用いるランプとしてはメタルハライドランプ、キセノンランプ、紫外線LED、青色LD,白色LED、フュージョン社製のDランプ、Vランプ等が挙げられる。太陽光の使用も可能である。モノマーがアクリレートの場合は光照射を酸素非存在下で実施することが望ましい。酸素存在下では酸素阻害のためフィルム表面のべたつきがなかなか取れず、開始剤の大量添加が必要となる。酸素非存在下での硬化方法としては、窒素ガス、ヘリウムガス等の雰囲気で行うことが挙げられる。また、酸素非過性の膜をかぶせて光硬化させる方法も有効である。
光硬化の判定は、タックフリーテスト(指触テスト)に基づいて行った。すなわち、光照射によりフィルム表面の光硬化性組成物のタック(べたつき)が取れるまでの時間を硬化時間とした。
「実施例1」
9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセンの合成
9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン5.0g(16.8mmol)とアセトン200mL、トリエチルアミン8.0g(78.8mmol)を混合した後、40℃に加熱し塩化アクリロイル6.8g(75.4mmol)を添加して1時間攪拌した。メタノール2mLを加え、10℃まで反応液を冷却して析出したトリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。濾液を濃縮したのちヘキサン、酢酸エチルを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色結晶の9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン4.7g(11.6mmol,収率:69mol%)を得た。
融点: 87−89℃
1H−NMR(CDCl3,ppm):δ=4.42−4.46(m,4H,メチレン),4.67−4.70(m,4H,メチレン),5.94(dd,2H,ビニル基),6.28(dd,2H,ビニル基),6.53(dd,2H,ビニル基),7.45−7.52(m,4H,アントラセン環),8.29−8.36(m,4H,アントラセン環).
IR(KBr,cm-1):933,976,1045,1068,1192,1294,1346,1379,1408,1726.
マススペクトル:(EI−MS)m/z=406(M+
1H−NMR,IR,マススペクトルより、得られた化合物は9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセンと同定した。
「実施例2」
9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセンの合成
9,10−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン5.0g(16.8mmol)とアセトン200mL、トリエチルアミン8.0g(78.5mmol)を混合した後、室温で塩化メタクリロイル7.9g(75.4mmol)を添加して3時間攪拌した。メタノール2mLを加えて塩化メタクリロイルをクエンチし、10℃まで反応液を冷却して析出したトリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。濾液を濃縮したのちヘキサン、酢酸エチルを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色結晶の9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン5.6g(12.9mmol,収率:77mol%)を得た。
融点: 102−104℃
1H−NMR(CDCl3,ppm):δ=2.05(s,6H,メチル基),4.43−4.47(m,4H,メチレン),4.66−4.69(m,4H,メチレン),5.68(t,2H,ビニル基),6.26(s,2H,ビニル基),7.44−7.52(m,4H,アントラセン環),8.31−8.37(m,4H,アントラセン環).
IR(KBr,cm-1):1074,1161,1300,1319,1352,1383,1712.
マススペクトル:(EI−MS)m/z=434(M+
1H−NMR,IR,マススペクトルより、得られた化合物は9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセンと同定した。
「実施例3」
9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセンの合成
9,10−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)アントラセン5.0g(15.4mmol)とアセトン200mL、トリエチルアミン5.9g(67.8mmol)を混合した後、40℃に加熱し塩化アクリロイル6.9g(64.7mmol)を添加して1時間攪拌した。メタノール2mLを加えて塩化アクリロイルをクエンチし、10℃まで反応液を冷却して析出したトリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去した。濾液を濃縮したのちヘキサン、酢酸エチルを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色結晶の9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン5.8g(13.4mmol,収率:88mol%)を得た。
融点 :97−99℃
1H−NMR(CDCl3,ppm):δ=1.56(d,6H,CHCH3),4.19−4.31(m,4H,CHCH2O),5.53−5.61(m,2H,CHCH3),5.92(dd,2H,ビニル基),6.25(dd,2H,ビニル基),6.51(dd,2H,ビニル基),7.44−7.50(m,4H,アントラセン環),8.26−8.31(m,4H,アントラセン環).
IR(KBr,cm-1):765,1076,1200,1362,1404,1726.
マススペクトル:(EI−MS)m/z=434(M+
1H−NMR,IR,マススペクトルより、得られた化合物は9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセンと同定した。
「評価例1」
モノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート100部にトリル−i―ブチルフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート(チバ・スペシャリティー社製イルガキュア250)を2部、実施例1で合成した9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン0.5部を加え、均一な組成物とした。この組成物をバーコーターを用いてポリエステルフィルムルミラー(膜厚100ミクロン)上に膜厚12ミクロンになるように塗布した。ついで窒素雰囲気下、紫外線LEDを照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は4秒であった。
「評価例2」
モノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート100部にトリル−i―ブチルフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート(チバ・スペシャリティー社製イルガキュア250)を2部、実施例2で合成した9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン0.5部を加え、均一な組成物とした。この組成物をバーコーターを用いてポリエステルフィルムルミラー(膜厚100ミクロン)上に膜厚12ミクロンになるように塗布した。ついで窒素雰囲気下、紫外線LEDを照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は4秒であった。
「評価例3」
モノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート100部にトリル−i―ブチルフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート(チバ・スペシャリティー社製イルガキュア250)を2部、実施例3で合成した9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン0.5部を加え、均一な組成物とした。この組成物をバーコーターを用いてポリエステルフィルムルミラー(膜厚100ミクロン)上に膜厚12ミクロンになるように塗布した。ついで窒素雰囲気下、紫外線LEDを照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は5秒であった。
「比較例1」
9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセンを添加しない以外は実施例1と全く同様に光硬化組成物を調製し、紫外線LED(395nm、照射強度3mw/cm2)を照射して硬化時間を求めた画、300秒たっても硬化しなかった。
「評価例1」、「評価例2」、「評価例3」、「比較例1」の結果を表1にまとめる
Figure 2007204438
「評価例4」
モノマーとしてエポキシ変性シリコーン(東芝GEシリコーン製UV-9300)に対し、4−イソプロピルフェニルー4’−メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ローディア社製2074)0.5部、実施例1で合成した9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン0.2部を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は3秒であった。
「評価例5」
モノマーとしてエポキシ変性シリコーン(東芝GEシリコーン製UV-9300)に対し、4−イソプロピルフェニルー4’−メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ローディア社製2074)0.5部、実施例2で合成した9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン0.2部を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は3秒であった。
「評価例6」
モノマーとしてエポキシ変性シリコーン(東芝GEシリコーン製UV-9300)に対し、4−イソプロピルフェニルー4’−メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ローディア社製2074)0.5部、実施例3で合成した9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセン0.2部を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は5秒であった。
「比較例2」
9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセンを添加しない以外は実施例4と全く同様に光硬化組成物を調製し、紫外線LED(395nm、照射強度3mw/cm2)を照射して硬化時間を求めたが、組成物は600秒照射後も硬化しなかった。「評価例4」、「評価例5」、「評価例6」、「比較例2」の結果を表2にまとめる。
Figure 2007204438
「昇華試験例1」
評価例2において調整した、光硬化性フィルムをオーブン中で180℃に過熱した。一定時間ごとにフィルムをオーブンから出して、UVスペクトルを測定し、9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシエトキシ)アントラセンに起因する403nmの吸収強度を求めて、昇華の程度を調べた。その結果、10分後に10%昇華していることが判明した。
「昇華試験比較例1」
9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシエトキシ)アントラセンの代わりに9,10−ジブトキシアントラセンを用いる以外は評価例2と同様にして調整した光硬化性フィルムをオーブン中180℃で過熱した。一定時間ごとにフィルムをオーブンから出して、UVスペクトルを測定し、9,10−ジブトキシアントラセンの406nmの吸収強度を求めて、昇華の程度を調べた。その結果、10分後に55%昇華していることが判明した。
「昇華試験例1」、「昇華試験比較例1」の結果を図1にしめす。
本発明の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物と比較化合物のジブトキシアントラセンの昇華性を比較した結果を示す図である。

Claims (5)

  1. 式(1)で示される9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物。
    Figure 2007204438
    (式(1)中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシメチル基、アリルオキシメチル基、アリールオキシメチル基のいずれかを示し、R2、R3は同一であっても異なっていてもよく、水素原子またはメチル基を示し、X,Yは同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、チオアリールオキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基のいずれかを示す。)
  2. 9,10−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)アントラセン化合物を(メタ)アクリル化することよりなる請求項1に記載の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物の製造方法。
  3. 請求項1に記載の9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物を含有する光重合増感剤。
  4. 請求項3に記載の光重合増感剤と光重合開始剤および重合性モノマーを含有する光硬化性組成物。
  5. 光重合開始剤がオニウム塩であることを特徴とする請求項4に記載の光硬化組成物。

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