JP2007200559A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価で光電変換性能の優れた色素増感型光電変換装置を提供すること。
【解決手段】 色素増感型光電変換装置10を、主として、ガラスなどの透明基板1、光増感色素を保持した半導体層3、集電体層(負極)12、電解質層4、対向電極(正極)5、対向基板6、および図示省略した封止材などで構成する。半導体層3としては、酸化チタンTiO2の微粒子を焼結させた多孔質層を用い、電解質層4としては、I-/I3 -などの酸化還元種(レドックス対)を含む有機電解液を用い、対向基板6の上には白金層などが積層された対向電極5を設ける。本発明の特徴である集電体層12は、光入射側から遠い側で半導体層3に接するように配置する。このため、集電体層12が半導体層3へ入射する入射光を遮ることがない。また、集電体層12には、電解質層4の電解液が半導体層3に浸透することを可能にする開口部(欠除部)13を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽電池などとして用いることができる光電変換装置、詳しくは安価で光電変換性能の高い色素増感型光電変換装置などとして応用できる光電変換装置に関するものである。
エネルギー源として石炭や石油などの化石燃料を使用する場合、その結果発生する二酸化炭素によって、大気の温暖化がもたらされることが危惧されている。また、原子力エネルギーの利用には、核分裂を制御する困難や、生成する放射性元素による放射能汚染の危険性などが伴う。地球環境の保全が重要な課題となっている現在、これらのエネルギー源に依存し続けていくことは大変問題が多い。
化石燃料に代わるエネルギー源として、太陽光を利用する太陽電池が注目され、種々の研究が行われている。太陽電池は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換装置の1種であり、太陽光をエネルギー源としているため、地球環境に対する影響が極めて小さく、より一層の普及が期待されている。
太陽電池の原理や材料として、様々なものが検討されている。そのうち、半導体のpn接合を利用する太陽電池は、現在最も普及しており、シリコンを半導体材料とした太陽電池が多数市販されている。これらは、単結晶または多結晶のシリコンを用いた結晶シリコン系太陽電池と、非晶質(アモルファス)のシリコンを用いたアモルファスシリコン系太陽電池とに大別される。
太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する性能を表す光電変換効率は、結晶シリコン系太陽電池の方がアモルファスシリコン系太陽電池に比べて高いので、従来、太陽電池には結晶シリコン系太陽電池が多く用いられてきた。しかし、結晶シリコン系太陽電池は、結晶成長に多くのエネルギーと時間とを要するため、生産性が低く、コスト高になる。
一方、アモルファスシリコン系太陽電池には、結晶シリコン系太陽電池に比べてより広い波長領域の光を吸収して利用することができることや、種々の材質の基板材料を選択することができて大面積化が容易であることなどの特徴がある。また、結晶化が不要であるため、結晶シリコン系太陽電池に比べると、生産性よく低コストで製造できる。しかし、光電変換効率は結晶シリコン系太陽電池よりも低い。
いずれのシリコン系太陽電池でも、高純度の半導体材料を製造する工程やpn接合を形成する工程が必要であるため、製造工程数が多くなるという問題点や、真空下での製造工程が必要であるため、設備コストおよびエネルギーコストが高くなるという問題点がある。
以上のような問題点がなく、より低コストで製造できる太陽電池を実現するために、シリコン系材料に代えて有機材料を用いる太陽電池が多く研究されてきたが、これらの多くは光電変換効率が1%以下と非常に低く、耐久性にも問題があった。
しかしながら、1991年に色素によって増感された光誘起電子移動を応用した色素増感型光化学電池(光電変換装置)が提案された(特許公報第2664194号(第2及び3頁、図1)およびB.O’Regan and M.Graetzel,Nature,353,p.737-740(1991)など参照。)。この光電変換装置は、高い光電変換効率を有し、真空装置などの大掛かりな製造装置を必要とせず、酸化チタンなどの安価な材料を用いて、簡易に生産性よく製造できるため、新世代の太陽電池として期待されている。
図4は、従来の一般的な色素増感型光電変換装置100の構造を示す要部断面図である。色素増感型光電変換装置100は、主として、ガラスなどの透明基板1、FTO(フッ素がドープされた酸化スズ(IV)SnO2)などの透明導電層からなる透明電極(負極)102、光増感色素を保持した半導体層103、電解質層4、対向電極(正極)5、対向基板6、および(図示省略した)封止材などで構成されている。
半導体層103としては、酸化チタンTiO2の微粒子を焼結させた多孔質層が用いられることが多い。この半導体層103を構成する微粒子の表面に光増感色素が保持されている。電解質層4は半導体層103と対向電極5との間に充填され、I-/I3 -などの酸化還元種(レドックス対)を含む有機電解液などが用いられる。対向電極5は白金層などで構成され、対向基板6の上に形成されている。
色素増感型光電変換装置100は、光が入射すると、対向電極5を正極、透明電極102を負極とする電池として動作する。その原理は次の通りである。
透明基板1および透明電極102を透過してきた光子を光増感色素が吸収すると、光増感色素中の電子が基底状態(HOMO)から励起状態(LUMO)へ励起される。励起状態の電子は、光増感色素と半導体層103との間の電気的結合を介して、半導体層103の伝導帯に引き出され、半導体層103を通って透明電極102に到達する。
一方、電子を失った光増感色素は、電解質層4中の還元剤、例えばI-から下記の反応
2I- → I2 + 2e-
2 + I- → I3 -
によって電子を受け取り、電解質層4中に酸化剤、例えばI3 -(I2とI-との結合体)を生成させる。生じた酸化剤は拡散によって対向電極5に到達し、上記の反応の逆反応
3 - → I2 + I-
2 + 2e- → 2I-
によって対向電極5から電子を受け取り、もとの還元剤に還元される。
透明電極102から外部回路へ送り出された電子は、外部回路で電気的仕事をした後、対向電極5に戻る。このようにして、光増感色素にも電解質層4にも何の変化も残さず、光エネルギーが電気エネルギーに変換される。
一般に光電変換装置を効果的に動作させるためには、光電変換装置に入射してくる光を最大限に利用できるように、光吸収率を高めることが重要である。色素増感型光電変換装置では、光吸収は光増感色素によって担われるから、入射光に対して最適な光吸収特性を有する光増感色素を選択することによって、最高の光吸収率を実現できると期待される。太陽電池として応用する場合に高い光吸収率を実現するには、可視光近辺の波長300〜900nmの光を効果的に吸収できる光増感色素を選択することが望ましく、ルテニウム錯体などが用いられる。
さて、NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)の発表資料(「2030年に向けた太陽光発電ロードマップ(PV2030)」)によると、2030年までに到達すべき太陽電池モジュールの発電コストは50円/Wである。現在、色素増感型太陽電池の発電コストは100円/W程度と試算されており、目標を達成するにはコストを半減する必要がある。色素増感型太陽電池の構成部材ごとのコストでは、試算にもよるが、FTOなどの透明電極102が全コストの半分以上を占めている。従って、色素増感型太陽電池モジュールの発電コストを大幅に低下させるためには、透明電極102をコストダウンするか、もしくは他の部材で代替することを考えなければならない。
また、透明電極102は、光透過性を高めるために極薄に形成されるので、比較的抵抗が大きい。一方、色素増感型太陽電池の光電変換効率を高めるためには、光照射によって発生した電子のエネルギーを、できるだけ低下させずに外部に取り出すことが必要であり、このためには、電子取り出し経路における内部抵抗をできるだけ減少させ、抵抗損失を抑える必要がある。
そこで色素増感型太陽電池モジュール101では、図5に示すように、半導体層103を帯状に分割し、その間の透明電極102上に、銀などの導電性の高い材料によって集電用配線104を形成するのが一般的である。なお、図5(a)の平面図では、わかりやすくするため、透明基板1側のみを示した。また、図5(b)の断面図は、平面図(a)に5B−5B線で示した位置における断面図である。
しかし、このようにすると、配線104およびその近傍の配線形成領域105には半導体層103を設けることができなくなるので、受光面における光電変換領域(半導体層103形成領域)106の面積が減少する。透明電極102の抵抗が大きいため、低い内部抵抗を実現するためには、集電用配線104を数mm〜十数mmのピッチで、数十μm〜1mm程度の幅(配線形成領域105の幅としては、0.5〜2mm程度)に設置しなければならない。この結果、モジュール101では、受光面に配線形成領域105を設けることによる光電変換領域106の面積の損失は非常に大きなものとなる。
そこで、後述の特許文献1には、負極として透明電極102を用いない色素増感型太陽電池が提案されている。図6は、その一例を示す概略断面図である。この色素増感型太陽電池110は、主として、ガラスなどの透明基板1、半導体電極111、電解質層4、対向電極(正極)5、対向基板6、および封止材7などで構成されている。半導体電極111は、金属網状体112と、その表面に設けられ、光増感色素を保持した半導体層113などからなる。
色素増感型太陽電池110では、光を吸収して励起された光増感色素中の電子は、半導体層113に引き出され、金属網状体112を通って外部に取り出されるので、図4に示した、抵抗が大きく、コストの高い透明電極102を必要としない。このため電子取り出し経路における内部抵抗が減少し、光電変換効率が向上するとともに、大幅なコストダウンが可能となり、安価な色素増感型太陽電池を実現できる。また、受光面に図5に示した配線形成領域105を設ける必要がなくなるので、受光面のほとんどを光電変換領域として用いることができ、この点からも光電変換性能が向上する。
特開2005−196982号公報(第4−7、10、11及び13頁、図10及び11)
しかしながら、色素増感型太陽電池110の半導体電極111では、金属網状体112が半導体層113の中に埋め込まれているため、金属網状体112の位置を中心にして光入射側に近い側の半分と遠い側の半分とに半導体層113を分けて考察すると、遠い側の半分には、金属網状体112に遮られて光が入射しない領域が生じ、光電変換性能が低下する問題点がある。また、近い側の半分は、入射光量が多く光電変換に有利であるものの、遠い側の半分の半導体層113が邪魔をして、電解質層4中の還元剤が接近しにくくなる。この結果、半導体層113に電子を譲り渡した光増感色素が、還元剤によって還元される前に半導体層113中の電子と再結合する確率が増加し、光電変換効率が低下する問題点がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、安価で光電変換性能が高い光電変換装置を提供することにある。
即ち、本発明は、光入射側から順に、光透過性基体と、半導体層と、集電体層と、電解質層とが配置され、前記集電体層と前記電解質層とが接触している、光電変換装置に係わるものである。
本発明の光電変換装置によれば、光入射側から順に前記半導体層と前記集電体層と前記電解質層とが配置され、前記集電体層と前記電解質層とが接触している。言いかえると、前記集電体層の位置を中心として見た場合、光入射側に近い側に前記半導体層があり、遠い側には前記半導体層がない。従って、特許文献1に示されている色素増感型太陽電池110と対比すると、前記集電体層が金属網状体112に相当し、前記半導体層が光入射側に近い側の半分の半導体層113に相当するが、光入射側から遠い側の半分の半導体層113に相当する半導体層が存在しない。
従って、本発明の光電変換装置では、前記集電体層よりも光入射側から遠い側に半導体層が存在することに起因する問題が生じない。すなわち、前記集電体層によって入射光が遮られる領域に前記半導体層が存在しないため、前記集電体層によって入射光が遮られて光電変換性能が低下することがない。また、前記半導体層に前記電解質層中の還元剤が接近するのを、光入射側から遠い側に設けられた半導体層が邪魔をするということもなく、この結果、前記半導体層における電荷の再結合によって光電変換効率が低下することもない。
その他の点では前記集電体層の機能と金属網状体112の機能は類似しているから、特許文献1の発明が有する作用効果は、本発明の光電変換装置でも得られることは言うまでもない。すなわち、光を吸収して励起された光増感色素の電子は、前記半導体層に引き出され、前記集電体層を通って外部に取り出されるので、抵抗が大きく、コストの高い透明電極を必要としない。このため、電子取り出し経路における内部抵抗が減少し、光電変換効率が向上するとともに、大幅なコストダウンが可能となり、安価な光電変換装置を実現できる。また、図5に示したような配線形成領域を受光面に設ける必要がなくなるので、受光面のほとんどを光電変換領域として用いることができ、この点からも光電変換性能が向上する。
本発明において、前記集電体層は前記半導体層に接するとともに、前記電解質層の電解液が前記半導体層に浸透することを可能にする形状を有するのがよい。例えば、前記集電体層の形状が、ライン状、メッシュ状、又は多孔状であるのがよい。このようにすると、前記電解質層中の電解質が前記半導体層に接触しやすくなり、前記半導体層における電荷の再結合によって光電変換効率が低下するのを抑えることができる。
前記集電体層を形成する材料に制限はないが、前記電解質層の構成成分に対して電気化学的に安定で、且つ逆電子移動反応が起こりにくい材料が好ましい。例えば、下記の反応
3 - + 2e- → 3I--
に対する過電圧の大きい材料、具体的にはニッケルNi、チタンTi、ニオブNb、タンタルTa、およびタングステンWなどがよい。また、必要に応じて前記集電体層を絶縁性被膜などのバリア層で被覆してもよい。
前記集電体層の厚さが、1〜100μmであるのがよい。前記集電体層の厚さが増加すると、前記集電体層の抵抗が減少して好ましいものの、厚くなりすぎると、前記半導体層から対向電極までの距離が大きくなり、前記電解質層における電解質の拡散距離が長くなり、光電変換性能が低下するからである。
前記集電体層を形成する方法に制限はないが、例えば、導電性材料を含むペーストを前記半導体層に塗布した後に焼結する方法や、予めパターニングされた前記集電体層を前記半導体層に転写する方法、マスクなどを用いてパターニングしながらスパッタリング法などで前記半導体層に直接成膜する方法などを用いることができる。
また、前記半導体層に光増感色素が保持され、光吸収によって励起された前記光増感色素の電子が前記半導体層へ取り出され、この電子が更に前記集電体層を介して外部へ取り出されるとともに、前記電子を失った前記光増感色素は、前記電解質層中の還元剤によって還元される色素増感型光電変換装置として構成されているのがよい。本発明は、従来、透明電極が用いられることの多い色素増感型光電変換装置に対して、特に有効である。
また、前記光透過性基体に光透過性導電層が形成され、この光透過性導電層に接して前記半導体層が積層されているのもよい。この際、前記光透過性導電層が前記集電体層に電気的に接続されているのがよい。このように前記光透過性導電層を補助的に用いて、光電変換効率を向上させることもできる。
以下、本発明の実施の形態に基づき、詳細を図面参照下に具体的に説明する。
実施の形態1
実施の形態1では、本発明の請求項1〜5に係わる例として、色素増感型光電変換装置として構成された光電変換装置について説明する。
図1は、実施の形態1に基づく色素増感型光電変換装置10の構造を示す要部断面図である。色素増感型光電変換装置10は、主として、ガラスなどの透明基板1、光増感色素を保持した半導体層3、集電体層(負極)12、電解質層4、対向電極(正極)5、対向基板6、および(図示省略した)封止材などで構成されている。
半導体層3としては、酸化チタンTiO2の微粒子を焼結させた多孔質層が用いられることが多い。この半導体層3を構成する微粒子の表面に光増感色素が保持されている。電解質層4は半導体層3と対向電極5との間に充填され、I-/I3 -などの酸化還元種(レドックス対)を含む有機電解液などが用いられる。対向電極5は白金層などで構成され、対向基板6の上に形成されている。
図1に示すように、集電体層12は光入射側から遠い側で半導体層3に接しているので、半導体層3へ入射する入射光を遮ることがない。また、集電体層12は、電解質層4の電解液が半導体層3に浸透することを可能にする形状を有する。例えば、集電体層12の形状が、ライン状、メッシュ状、または多孔状であり、集電体層12には開口部(欠除部)13が設けられている。このようにすると、電解質層4が開口部(欠除部)13に入り込み、電解質層4が半導体層3に直接接触して、電解質層4の電解液が半導体層3に浸透しやすくなる。この結果、半導体層3における電荷の再結合によって光電変換効率が低下するのを抑えることができる。しかし、開口部(欠除部)13が大きすぎると、集電体層12の集電性能が低下する。従って、微細な孔を多数設けるのがよく、集電体層12がメッシュ状またはライン状である場合には、開口率が30〜95%であるのが好ましく、集電体層12が多孔状である場合には、空孔率が20〜80%程度であるのが好ましい。
既述したように、集電体層12を形成する材料に制限はないが、電解質層4の構成成分に対して電気化学的に安定で、且つ逆電子移動反応が起こりにくい材料が好ましい。例えば、電解質層4が酸化還元種(レドックス対)としてI-/I3 -を含む場合、下記の反応
3 - + 2e- → 3I--
に対する過電圧の大きい材料、具体的にはニッケルNi、チタンTi、ニオブNb、タンタルTa、およびタングステンWなどがよい。また、必要に応じて集電体層12を絶縁性被膜などのバリア層で被覆して、電解質層4から保護してもよい。
また、集電体層12の厚さは、1〜100μmであるのがよい。集電体層12の厚さが厚いほど、集電体層12の抵抗が減少して好ましいものの、厚くなりすぎると、半導体層3から対向電極5までの距離が大きくなり、電解質層4における電解質の拡散距離14が長くなり、光電変換性能が低下するからである。
色素増感型光電変換装置10は、負極として、図4に示した透明電極102の代わりに集電体層12が用いられていることを除けば、従来の色素増感型光電変換装置100と違いはなく、光が入射すると、対向電極5を正極、集電体層12を負極とする電池として動作する。その原理は次の通りである。
透明基板1を透過してきた光子を光増感色素が吸収すると、光増感色素中の電子が基底状態(HOMO)から励起状態(LUMO)へ励起される。励起状態の電子は、光増感色素と半導体層3との間の電気的結合を介して、半導体層3の伝導帯に引き出され、半導体層3を通って集電体層12に到達する。
一方、電子を失った光増感色素は、電解質層4中の還元剤、例えばI-から下記の反応
2I- → I2 + 2e-
2 + I- → I3 -
によって電子を受け取り、電解質層4中に酸化剤、例えばI3 -(I2とI-との結合体)を生成させる。生じた酸化剤は拡散によって対向電極5に到達し、上記の反応の逆反応
3 - → I2 + I-
2 + 2e- → 2I-
によって対向電極5から電子を受け取り、もとの還元剤に還元される。
集電体層12から外部回路へ送り出された電子は、外部回路で電気的仕事をした後、対向電極5に戻る。このようにして、光増感色素にも電解質層4にも何の変化も残さず、光エネルギーが電気エネルギーに変換される。
図2は、実施の形態1に基づく色素増感型光電変換モジュール11の平面図(a)および断面図(b)である。なお、平面図(a)では、わかりやすくするため、透明基板1側のみを示した。また、断面図(b)は平面図(a)に2B−2B線で示した位置における断面図である。
色素増感型光電変換モジュール11では、光を吸収して励起された光増感色素の電子は、半導体層3から集電体層12を通って外部へ取り出されるので、図4に示した、抵抗が大きく、コストの高い透明電極102を必要としない。このため電子取り出し経路における内部抵抗が減少し、光電変換効率が向上するとともに、大幅なコストダウンが可能となる。また、図5に示した従来の色素増感型太陽電池モジュール101と異なり、受光面に配線形成領域105を設ける必要がなくなるので、受光面のほとんどを光電変換領域として用いることができ、この点からも光電変換性能が向上する。
集電体層12以外の部材については、従来の色素増感型光電変換装置100などと同様であるが、以下に詳述する。
透明基板1は、光が透過しやすい材質と形状のものであれば特に限定されるものではなく、種々の基板材料を用いることができるが、特に可視光の透過率が高い基板材料が好ましい。また、色素増感型光電変換装置10に外部から侵入しようとする水分やガスを阻止する遮断性能が高く、また、耐溶剤性や耐候性に優れている材料が好ましい。具体的には、石英やガラスなどの透明無機基板、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタラート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフッ化ビニリデン、アセチルセルロース、ブロム化フェノキシ、アラミド類、ポリイミド類、ポリスチレン類、ポリアリレート類、ポリスルフォン類、ポリオレフィン類などの透明プラスチック基板が挙げられる。透明基板1の厚さは特に制限されず、光の透過率や、色素増感型光電変換装置10の内外を遮断する性能を勘案して、適宜選択することができる。
半導体層3としては、半導体微粒子を焼結させた多孔質膜が用いられることが多い。半導体材料として、シリコンに代表される単体半導体材料の他に、化合物半導体材料またはペロブスカイト構造を有する材料などを用いることができる。これらの半導体材料は、光励起下で伝導帯電子がキャリアとなり、アノード電流を生じるn型半導体材料であることが好ましい。具体的に例示すると、酸化チタンTiO2、酸化亜鉛ZnO、酸化タングステンWO3、酸化ニオブNb25、チタン酸ストロンチウムSrTiO3、および酸化スズSnO2であり、特に好ましくは酸化チタンTiO2である。また、半導体材料の種類はこれらに限定されるものでは無く、単独で、もしくは2種類以上を混合して用いることができる。
半導体層3の製膜方法に特に制限は無いが、物性、利便性、製造コストなどを考慮した場合、湿式による製膜法が好ましく、半導体微粒子の粉末あるいはゾルを水などの溶媒に均一に分散させたペースト状の分散液を調製し、透明基板1の上に塗布または印刷する方法が好ましい。塗布方法または印刷方法に特に制限はなく、公知の方法に従って行うことができる。例えば、塗布方法としては、ディップ法、スプレー法、ワイヤーバー法、スピンコート法、ローラーコート法、ブレードコート法、およびグラビアコート法などを用いることができ、また、湿式印刷方法としては、凸版印刷法、オフセット印刷法、グラビア印刷法、凹版印刷法、ゴム版印刷法、およびスクリーン印刷法などを用いることができる。
酸化チタンを用いる場合、その結晶型は光触媒活性の優れたアナターゼ型が好ましい。アナターゼ型酸化チタンは、粉末状、ゾル状、またはスラリー状の市販品を用いてもよいし、あるいは、酸化チタンアルコキシドを加水分解するなどの公知の方法によって、所定の粒径のものを形成してもよい。市販の粉末を使用する際には粒子の二次凝集を解消することが好ましく、ペースト状分散液の調製時に、乳鉢やボールミルなどを使用して粒子の粉砕を行うことが好ましい。このとき、二次凝集が解消された粒子が再度凝集するのを防ぐために、アセチルアセトン、塩酸、硝酸、界面活性剤、およびキレート剤などをペースト状分散液に添加することができる。また、ペースト状分散液の粘性を増すために、ポリエチレンオキシドやポリビニルアルコールなどの高分子、あるいはセルロース系の増粘剤などの各種増粘剤をペースト状分散液に添加することもできる。
半導体微粒子の粒径に特に制限は無いが、一次粒子の平均粒径で1〜200nmが好ましく、特に好ましくは5〜100nmである。また、半導体微粒子よりも大きいサイズの粒子を混合し、入射光を散乱させ、量子収率を向上させることも可能である。この場合、別途混合する粒子の平均サイズは20〜500nmであることが好ましい。
半導体層3は、多くの光増感色素4を吸着することができるように、多孔膜内部の空孔に面する微粒子表面も含めた実表面積の大きいものが好ましい。このため、半導体層3を透明導電層2の上に形成した状態での実表面積は、半導体層3の外側表面の面積(投影面積)に対して10倍以上であることが好ましく、さらに100倍以上であることが好ましい。この比に特に上限はないが、通常1000倍程度である。
一般に、半導体層3の厚みが増し、単位投影面積当たりに含まれる半導体微粒子の数が増加するほど、実表面積が増加し、単位投影面積に保持できる色素量が増加するため、光吸収率が高くなる。一方、半導体層3の厚みが増加すると、光増感色素4から半導体層3に移行した電子が透明導電層2に達するまでに拡散する距離が増加するため、半導体層3内での電荷再結合による電子のロスも大きくなる。従って、半導体層3には好ましい厚さが存在するが、一般的には0.1〜100μmであり、1〜50μmであることがより好ましく、3〜30μmであることが特に好ましい。
半導体層3は、半導体微粒子を透明導電層2上に塗布または印刷した後に、微粒子同士を電気的に接続し、半導体層3の機械的強度を向上させ、透明導電層2との密着性を向上させるために、焼成することが好ましい。焼成温度の範囲に特に制限は無いが、通常は40℃〜700℃が好ましく、より好ましくは40℃〜650℃である。また、焼成時間にも特に制限は無いが、通常は10分〜10時間程度である。
焼成後、半導体微粒子の表面積を増加させたり、半導体層3の不純物を除去し、色素から半導体粒子への電子注入効率を高めたりする目的で、例えば、四塩化チタン水溶液を用いた化学メッキや、三塩化チタン水溶液を用いた電気化学的メッキ処理を行ってもよい。透明基板1としてプラスチック基板を用いている場合には、結着剤を含むペースト状分散液を用いて半導体層3を製膜し、加熱プレスによって圧着することも可能である。
半導体層3に保持させる光増感色素としては、増感作用を示すものであれば特に制限はないが、例えば、ローダミンBや、ローズベンガルや、エオシンや、エリスロシンなどのキサンテン系色素、メロシアニンや、キノシアニンや、クリプトシアニンなどのシアニン系色素、フェノサフラニンや、カブリブルーや、チオシンや、メチレンブルーなどの塩基性染料、その他のアゾ色素、クロロフィルや、亜鉛ポルフィリンや、マグネシウムポルフィリンなどのポルフィリン系化合物、フタロシアニン系化合物、クマリン系化合物、ルテニウムRuのビピリジン錯体やターピリジン錯体、アントラキノン系色素、多環キノン系色素、スクアリリウム系色素などが挙げられる。中でも、配位子がピリジン環を有するルテニウムRuのビピリジン錯体は、量子収率が高く、光増感色素として好ましい。ただし、光増感色素はこれに限定されるものではなく、単独で、もしくは2種類以上を混合して用いることができる。
光増感色素を半導体層3に保持させる方法に特に制限は無いが、例えば、アルコール類、ニトリル類、ニトロメタン、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、ジメチルスルホキシド、アミド類、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、3−メチルオキサゾリジノン、エステル類、炭酸エステル類、ケトン類、炭化水素、および水などの溶媒に色素を溶解させ、この色素溶液に半導体層3を浸漬するか、もしくは色素溶液を半導体層3に塗布して、半導体層3に光増感色素を吸着させるのがよい。また、色素同士の会合を減少させるために、色素溶液にデオキシコール酸などを添加してもよい。
過剰に吸着された色素を除去するために、色素を吸着させた後に、アミン類を用いて半導体層3の表面を処理してもよい。アミン類の例としてピリジン、4−tert−ブチルピリジン、ポリビニルピリジンなどが挙げられる。これらは、アミン類が液体である場合にはそのまま用いてもよいし、有機溶媒に溶解させて用いてもよい。
電解質層4としては、電解液、またはゲル状あるいは固体状の電解質が使用可能である。電解液としては、酸化還元系(レドックス対)を含む溶液が挙げられ、具体的には、ヨウ素I2と金属または有機物のヨウ化物塩との組み合わせや、臭素Br2と金属または有機物の臭化物塩との組み合わせを用いる。金属塩を構成するカチオンは、リチウムLi+、ナトリウムNa+、カリウムK+、セシウムCs+、マグネシウムMg2+、およびカルシウムCa2+などであり、有機塩を構成するカチオンは、テトラアルキルアンモニウムイオン類、ピリジニウムイオン類、イミダゾリウムイオン類などの第4級アンモニウムイオンが好適であるが、これらに限定されるものでは無く、単独もしくは2種類以上を混合して用いることができる。
これらのほか、電解質として、フェロシアン酸塩とフェリシアン酸塩との組み合わせや、フェロセンとフェリシニウムイオンとの組み合わせなどの金属錯体、ポリ硫化ナトリウム、アルキルチオールとアルキルジスルフィドとの組み合わせなどのイオウ化合物、ビオロゲン色素、ヒドロキノンとキノンとの組み合わせなどを用いることができる。
上記の中でも特に、ヨウ素I2と、ヨウ化リチウムLiI、ヨウ化ナトリウムNaI、またはイミダゾリウムヨーダイドなどの第4級アンモニウム化合物とを組み合わせた電解質が好適である。電解液における電解質塩の濃度は0.05M〜5Mが好ましく、さらに好ましくは0.2M〜1Mである。ヨウ素I2または臭素Br2の濃度は0.0005M〜1Mが好ましく、さらに好ましくは0.001〜0.1Mである。また、開放電圧や短絡電流を向上させる目的で4−tert−ブチルピリジンやカルボン酸など各種添加剤を加えることもできる。
電解液を構成する溶媒として、水、アルコール類、エーテル類、エステル類、炭酸エステル類、ラクトン類、カルボン酸エステル類、リン酸トリエステル類、複素環化合物類、ニトリル類、ケトン類、アミド類、ニトロメタン、ハロゲン化炭化水素、ジメチルスルホキシド、スルフォラン、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、3−メチルオキサゾリジノン、および炭化水素などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、単独で、もしくは2種類以上を混合して用いることができる。また、溶媒としてテトラアルキル系、ピリジニウム系、イミダゾリウム系第4級アンモニウム塩の室温イオン性液体を用いることも可能である。
色素増感型光電変換装置10からの電解液の漏液や、電解液を構成する溶媒の揮発を減少させる目的で、電解質構成物にゲル化剤、ポリマー、架橋モノマー、または各種形状の金属酸化物微粒子(繊維)などを溶解または分散させて混合し、ゲル状電解質として用いることも可能である。ゲル化材料と電解質構成物の比率は、電解質構成物が多ければイオン導電率は高くなるが、機械的強度は低下する。逆に、電解質構成物が少なすぎると、機械的強度は大きいが、イオン導電率は低下する。このため、電解質構成物はゲル状電解質の50wt%〜99wt%であるのが好ましく、80wt%〜97wt%であるのがより好ましい。また、電解質と可塑剤とをポリマーと混合した後、可塑剤を揮発させて除去することで、全固体型の光増感型光電変換装置を実現することも可能である。
対向電極5の材料としては、導電性物質であれば任意のものを用いることができるが、絶縁性材料の電解質層4に面している側に導電層が形成されていれば、これも用いることが可能である。ただし、電気化学的に安定である材料を対向電極5の材料として用いることが好ましく、具体的には、白金、金、およびカーボンなどを用いることが望ましい。
また、対向電極5での還元反応に対する触媒作用を向上させるために、電解質層4に接している対向電極5の表面には、微細構造が形成され、実表面積が増大するように形成されていることが好ましく、例えば、白金であれば白金黒の状態に、カーボンであれば多孔質カーボンの状態に形成されていることが好ましい。白金黒は、白金の陽極酸化法や塩化白金酸処理などによって、また多孔質カーボンは、カーボン微粒子の焼結や有機ポリマーの焼成などの方法によって形成することができる。
対向基板6は、光を透過させる必要はないので、材料として、不透明なガラス板、プラスチック板、セラミック板、および金属板を使用してもかまわない。また、透明な対向電極上に透明導電層を形成し、その上に酸化還元触媒作用の高い白金などの金属による配線を形成するか、表面を塩化白金酸処理することによって、透明な対向電極5として用いることもできる。
色素増感型光電変換装置10の製造方法は特に限定されない。電解質が液状である場合、または、液状の電解質を導入し、色素増感型光電変換装置10の内部でゲル化させる場合には、予め周囲が封止され、注入口が設けられた色素増感型光電変換装置10に電解液を注入する方法が好ましい。
色素増感型光電変換装置10を封止するには、半導体層3と対向電極5とを、互いに接しないように適当な間隙を設けて対向させ、半導体層3が形成されていない領域で基板1と対向基板6とを貼り合わせる。半導体層3と対向電極5との間隙の大きさに特に制限は無いが、通常1〜100μmであり、より好ましくは1〜50μmである。この間隙の距離が大きすぎると、導電率が低下し、光電流が減少する。
封止材の材料は特に制限されないが、耐光性、絶縁性、防湿性を備えた材料が好ましく、種々の溶接法、エポキシ樹脂、紫外線硬化樹脂、アクリル樹脂、ポリイソブチレン樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)、アイオノマー樹脂、セラミック、各種熱融着樹脂などを用いることができる。また、注入口を設ける場所は、半導体層3およびそれに対向する対向電極6上でなければ、特に限定されない。
電解液の注入方法に特に制限はないが、注入口に溶液を数滴垂らし、毛細管現象によって導入する方法が簡便である。また、必要に応じて、減圧もしくは加熱下で注入操作を行うこともできる。完全に溶液が注入された後、注入口に残った溶液を除去し、注入口を封止する。この封止方法にも特に制限は無いが、必要であればガラス板やプラスチック基板を封止材で貼り付けて封止することもできる。
また、電解質が、ポリマーなどを用いてゲル化された電解質や、全固体型の電解質である場合、電解質と可塑剤とを含むポリマー溶液を、半導体層3の上にキャスト法などによって塗布する。その後、可塑剤を揮発させ、完全に除去した後、上記と同様に封止材によって封止する。この封止は、真空シーラーなどを用いて、不活性ガス雰囲気下、もしくは減圧中で行うことが好ましい。封止を行った後、電解質層4の電解液が半導体層3に十分に浸透するように、必要に応じて加熱、加圧の操作を行うことも可能である。
本発明に基づく色素増感型光電変換装置はその用途に応じて様々な形状で作製することが可能であり、その形状は特に限定されない。
実施の形態2
実施の形態2では、本発明の請求項6および7に係わる例として、色素増感型光電変換装置として構成された光電変換装置について説明する。
図3は、実施の形態2に基づく色素増感型光電変換装置20の構造を示す要部断面図である。色素増感型光電変換装置20は、主として、ガラスなどの透明基板1、FTO(フッ素がドープされた酸化スズ(IV)SnO2)などの透明導電層2、光増感色素を保持する半導体層3、集電体層12、電解質層4、対向電極(正極)5、対向基板6、および(図示省略した)封止材などで構成されている。
色素増感型光電変換装置20では、透明基板1上に補助的な電子取り出し経路として透明導電層2が透明基板1上に形成され、この上に半導体層3が積層されている。透明導電層2は、光透過性がよく、抵抗が小さいほど好ましい。透明導電層2を形成する材料としては、公知の材料が使用可能であり、具体的にはインジウム−スズ複合酸化物(ITO)、フッ素がドープされた酸化スズ(IV)SnO2(FTO)、酸化スズ(IV)SnO2、酸化亜鉛(II)ZnO、インジウム−亜鉛複合酸化物(IZO)などが挙げられる。また、これらに限定されるものではなく、2種類以上を組み合わせて用いることができる。透明導電層2は、スパッタリング法などによって形成される。
色素増感型光電変換装置20では、透明導電層2が設けられていることだけが色素増感型光電変換装置10と異なっている。その他の点では色素増感型光電変換装置10と同じであるので、共通部分に関しては実施の形態1と同様の作用効果が得られるのは言うまでもない。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例1および2では、図2に示した色素増感型光電変換モジュール11の全体形状を有する色素増感型光電変換装置10および20を作製し、光電変換率などの性能を測定し、比較例1〜3と比較した。
<色素増感型光電変換装置の作製>
実施例1
半導体層3を形成する原料である酸化チタンTiO2のペーストは、Solaronix社製 Ti-Nanoxide TSPを用いた。このTiO2ペーストを、スクリーン印刷法によって、透明基板1上の透明導電層2であるFTO層の上に塗布し、大きさ20mm×50mm、粒径150メッシュの長方形の微粒子層を形成した。この後、500℃に30分間保持して、TiO2微粒子をFTO層2上に焼結した。TiO2膜の厚さが所定の厚さに達するまでこの操作を繰り返し、最終的に厚さ20μmのTiO2膜を形成した。焼結されたTiO2膜を0.05Mの塩化チタン(IV)TiCl4水溶液中に70℃の下で30分間保持した後、洗浄し、再び500℃で30分間焼成を行った。
次に、集電体層12の形成はニッケルNi微粒子を分散させたペーストをスクリーン印刷によって半導体層3および透明導電層2の上に塗布し、半導体層3を完全に被覆し、透明導電層2に接合するように、大きさ24mm×54mmのNi微粒子層を形成した。この後、500℃で30分間焼成を行った。
この後、UV(紫外光)照射装置を用いて透明基板1の側から半導体層(TiO2焼結体)3に紫外線を30分間照射し、TiO2焼結体に含まれる有機物などの不純物をTiO2の触媒作用によって酸化分解して除去し、TiO2焼結体の活性を高める処理を行った。
次に、光増感色素である0.5mMのシス−ビス(イソチオシアナト)−N,N−ビス(2,2’−ビピリジル−4,4’−ジカルボン酸)−ルテニウム(II)二水和物と、20mMのデオキシコール酸を脱水エタノールに溶解させた光増感色素溶液を調製した。半導体層3をこの光増感色素溶液に室温下で12時間浸漬し、半導体層3を構成するTiO2微粒子の表面に光増感色素を保持させた。次に、4−tert−ブチルピリジンのエタノール溶液および脱水エタノールを順に用いて、半導体層3を繰り返し洗浄した後、暗所で溶媒を蒸発させ、乾燥させた。
対向電極5は、予め0.5mmの注液口が形成されたガラス基板6の上に厚さ100nmの白金層をスパッタリング法によって形成し、その上に塩化白金酸のエタノール溶液を数滴垂らし、450℃に加熱したものを用いた。
上記のように加工された集電体層12と対向電極5とを対向させて配置し、外周をポリイソブチレン系熱硬化接着剤によって封止した。
一方、メトキシプロピオニトリル(MPM)2gに、ヨウ化ナトリウムNaIを0.1mol/Lの濃度で、1−プロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウムヨーダイド(DMPImI)を1.4mol/Lの濃度で、ヨウ素I2を0.15mol/Lの濃度で、そして4−tert−ブチルピリジン(TBP)を0.2mol/Lの濃度で溶解させ、電解液を調製した。
この電解液を予め準備した色素増感型光電変換装置20の注液口に数滴垂らし、減圧することで装置内部に注液し、注液口をUV硬化接着剤とガラス基板で封止し、色素増感型光電変換装置20を完成した。
実施例2
透明基板1として青板ガラスを用い、透明導電層2を形成せず、透明基板1に直接半導体層3を形成した。その他は実施例1と同様にして、色素増感型光電変換装置10を作製した。
比較例1
透明基板1に透明電極102としてFTO層を形成し、図4および図5に示した色素増感型太陽電池モジュール101を作製した。透明電極102上に半導体層103として大きさ5mm×20mmの帯状のTiO2層を7本形成し、その間に幅1mmの銀層からなる集電用配線104を形成し、その配線104の上を幅2mmの樹脂で保護した。それ以外は実施例1と同様にして、色素増感型太陽電池モジュール101を作製した。
比較例2
集電用配線104を形成しなかったこと以外は比較例1と同様にして、色素増感型太陽電池モジュールを作製した。
比較例3
透明基板1として青板ガラスを用い、透明電極102を形成せず、透明基板1に直接半導体層103を形成した。それ以外は比較例2と同様にして、色素増感型太陽電池モジュールを作製した。
<色素増感型光電変換装置の性能評価>
以上のようにして作製した実施例1と2、および比較例1〜3の色素増感型太陽電池モジュールについて、擬似太陽光(AM1.5、100mW/cm2)照射時における発電量および有効面積に対する光電変換効率を測定した。表1はこの測定結果を示す表である。
Figure 2007200559
表1からわかるように、本発明の実施例1および2の色素増感型光電変換装置は、集電用配線104を配置しなかった比較例2と比べ、光電変換効率が高く、発電量も多い。また、集電用配線104を配置した比較例1と比べ、有効面積に対する光電変換効率こそ劣るものの、受光部に配線形成領域105を設けることによる、光電変換領域106の面積の損失が無いため、本発明の実施例1の色素増感型光電変換装置20は比較例1より発電量が多い。また、透明導電層2を配置していない実施例1の色素増感型光電変換装置10でも発電が可能であり、大きなコストダウンを実現できることが示された。
以上、本発明を実施の形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明に係る色素増感型光電変換装置は、太陽電池などに応用され、太陽電池の高性能、低価格化を実現し、その普及に寄与する。
本発明の実施の形態1に基づく色素増感型光電変換装置の構造を示す要部断面図である。 同、色素増感型光電変換モジュールの構造を示す平面図(a)および断面図(b)である。 本発明の実施の形態2に基づく色素増感型光電変換装置の構造を示す要部断面図である。 従来の一般的な色素増感型光電変換装置の構造を示す要部断面図である。 同、一般的な色素増感型太陽電池モジュールの構造を示す平面図(a)および断面図(b)である。 特許文献1に示されている色素増感型太陽電池の構造を示す断面図である。
符号の説明
1…透明基板、2…透明導電層、3…半導体層、4…電解質層、
5…対向電極(正極)、6…対向基板、10…光増感型光電変換装置、
11…色素増感型光電変換モジュール、12…集電体層、13…開口部(欠徐部)、
14…拡散距離、20…光増感型光電変換装置、100…光増感型光電変換装置、
101…色素増感型太陽電池モジュール、102…透明電極(透明導電層、負極)、
103…半導体層、104…集電用配線、105…配線形成領域、
106…光電変換領域(半導体層形成領域)、110…色素増感型太陽電池、
111…半導体電極、112…金属網状体、113…光増感色素を保持した半導体層

Claims (7)

  1. 光入射側から順に、光透過性基体と、半導体層と、集電体層と、電解質層とが配置され、前記集電体層と前記電解質層とが接触している、光電変換装置。
  2. 前記集電体層は前記半導体層に接するとともに、前記電解質層の電解液が前記半導体層に浸透することを可能にする形状を有する、請求項1に記載した光電変換装置。
  3. 前記集電体層の形状が、ライン状、メッシュ状、又は多孔状である、請求項2に記載した光電変換装置。
  4. 前記集電体層の厚さが、1〜100μmである、請求項2に記載した光電変換装置。
  5. 前記半導体層に光増感色素が保持され、光吸収によって励起された前記光増感色素の電子が前記半導体層へ取り出され、この電子が更に前記集電体層を介して外部へ取り出されるとともに、前記電子を失った前記光増感色素は、前記電解質層中の還元剤によって還元される色素増感型光電変換装置として構成されている、請求項1に記載した光電変換装置。
  6. 前記光透過性基体に光透過性導電層が形成され、この光透過性導電層に接して前記半導体層が積層されている、請求項1に記載した光電変換装置。
  7. 前記光透過性導電層が前記集電体層に電気的に接続されている、請求項6に記載した光電変換装置。
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