JP2007187295A - 無段変速制御装置および鞍乗型車両 - Google Patents

無段変速制御装置および鞍乗型車両 Download PDF

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    • F16H2057/014Monitoring wear or stress of gearing elements, e.g. for triggering maintenance of friction elements in transmissions

Abstract

【課題】制御装置の処理負担を軽減することができ、制御の応答性および安定性に優れ、Vベルトの磨耗量を認識することが可能な無段変速制御装置を提供する。
【解決手段】Vベルトのベルト幅を、プライマリシーブのシーブ位置、Vベルトの長さ、シーブ間距離、シーブ角度および変速比に基づいて自動二輪車のアイドリング中に算出し、算出されたベルト幅を記憶するように構成されている。そして、このベルト幅に基づいて、プライマリシーブのシーブ目標位置を補正し、補正後のシーブ目標値にシーブ位置が達するようにセルモータのフィードフォワード制御を行う。また、算出されたベルト幅が所定の閾値以下になったときに、Vベルトの交換を促す警告表示を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、Vベルト式無段変速機と、このVベルト式無段変速機の変速比の変更を行うアクチュエータとを備えた無段変速制御装置、および、この無段変速制御装置を備えた鞍乗型車両に関するものである。
従来より、Vベルト式無段変速機とアクチュエータとを備え、このアクチュエータによりVベルト式無段変速機の変速比の変更を自動的に行うように構成された無段変速制御装置が知られている。また、上述したような無段変速制御装置であって、車両のスロットル開度に対応して予め設定されている変速比と、プライマリシーブ回転数センサのセンサ値とセカンダリシーブ回転数センサのセンサ値とから算出される変速比とを比較し、その偏差が0になるようにフィードバック制御するように構成された無段変速制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3194641号公報
ところで、Vベルト式無段変速機が備えるVベルトは、長時間の使用により磨耗し、そのベルト幅が減少する。このようにVベルトのベルト幅が減少すると、シーブの位置がずれてしまい、実際の変速比は予定される変速比からずれてしまうことになる。しかし、上述した特許文献1に記載の無段変速制御装置では、変速比の検出結果(実際の変速比)に基づいたフィードバック制御を行うので、ベルト幅の減少に伴ってシーブの位置がずれたとしても、特に問題はない。
しかしながら、このようなフィードバック制御では、アクチュエータの駆動制御を行う制御装置の処理負担が増大してしまう。また、制御の応答性や安定性が必ずしも十分とは言い難い。さらに、Vベルトが磨耗していることを乗員が知ることができないため、常に適切な時期にVベルトを交換することが困難であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、制御装置の処理負担を軽減することができる無段変速制御装置を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、制御の応答性および安定性に優れた無段変速制御装置を提供することである。さらに、本発明の他の目的は、Vベルトの磨耗量を認識することが可能な無段変速制御装置を提供することである。
本発明に係る無段変速制御装置は、第1および第2のシーブ軸と、それぞれ前記第1および第2のシーブ軸と共に回転する第1および第2のシーブと、前記第1および第2のシーブに巻き掛けられたVベルトとを備えたVベルト式無段変速機と、前記第1または第2のシーブの位置を変化させることによって前記Vベルト式無段変速機の変速比を変化させるアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動制御を行う制御装置と、前記Vベルトのベルト幅を算出するベルト幅算出装置と、前記ベルト幅算出装置にて算出されたベルト幅を記憶する記憶装置とを備えたものである。
上記無段変速制御装置によれば、Vベルトのベルト幅を算出し、この算出されたベルト幅を記憶するように構成されている。そのため、実際のベルト幅に基づいて各種の制御等を実行することが可能となる。例えば、実際のベルト幅に基づいて、Vベルトの磨耗による第1または第2のシーブの目標位置を補正し、その補正結果に基づいてシーブ位置のフィードフォワード制御(またはシーブ位置に基づく変速比のフィードフォワード制御)を行うことも可能である。このようなフィードフォワード制御を行った場合、上記制御装置にかかる処理負担を軽減することが可能となるとともに、制御の応答性および安定性が向上する。
また、算出されたベルト幅に基づいて、このベルト幅の値を表示したり、ベルト幅の交換を警告する表示を行ったりすることも可能である。この場合、乗員がVベルトの交換時期を認識することが可能となるため、適切な時期にVベルトの交換を行うことが可能となる。
本発明によれば、無段変速制御装置が備える制御装置の処理負担を軽減することができる。また、制御の応答性および安定性を向上させることができる。さらに、適切な時期にVベルトの交換を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る鞍乗型車両は自動二輪車10である。なお、本発明において、車両の形状としては、図1に示したものに限定されず、また、車両の最高速度や排気量、車両の大小等も限定されない。また、本発明に係る鞍乗型車両は、シートの前方に燃料タンクが配置されているいわゆるモーターサイクル型等の他の自動二輪車等であってもよい。また、自動二輪車に限らず、四輪バギー等の他の鞍乗型車両であってもよい。
以下の説明では、前後左右の方向は、シート16に着座した乗員から見た方向をいうものとする。図1に示すように、自動二輪車10は、前面、両側面の大半がカウルによって覆われた構造を有し、前輪19と駆動輪である後輪26との間にシート(座席)16を備えるとともに、シート16の下方に配置されたエンジンユニット28を備えている。なお、本実施形態において、エンジンユニット28は、ガソリンエンジンであるエンジン29(図3参照)を備えているが、エンジン29(図3参照)はガソリンエンジン等の内燃機関に限定されず、モータエンジン等であってもよい。
図2は、図1に示した自動二輪車10のエンジンユニット28が備えるVベルト式無段変速機(以下、CVTという)30の断面図であり、図3は、エンジンユニット28の断面図である。図3に示すように、エンジンユニット28は、強制空冷式の4サイクルエンジンであるエンジン29と、クランクケース35の左側から後方に延びる変速機ケース37とを備えている。クランクケース35は、左ケース35aと右ケース35bとに分割されており、左ケース35aに変速機ケース37が一体的に形成されている。左ケース35aと右ケース35bとの間には、クランク軸52が回転自在に設けられている。
また、クランクケース35の前側には、前方に向かって延びるシリンダブロック17が連結されている。シリンダブロック17内のピストン17aは、コネクティングロッド17bを介してクランク軸52に連結されている。シリンダブロック17およびシリンダヘッド40の周囲は、エアシュラウド42によって覆われており、このエアシュラウド42内には、クランク軸52とともに回転するファン(図示せず)を介して外気が送風されるようになっている。
変速機ケース37と左ケース35aとの左側部分は、ケースカバー43によって覆われている。変速機ケース37、左ケース35aおよびケースカバー43の間には、変速室44が形成されており、この変速室44の前側端部に、クランク軸52の一端部が導入されている。変速室44の後側には、クランク軸52と平行に配置される従動軸57と、後輪26(図1参照)の車軸59が支持されている。これら従動軸57と車軸59との間には、歯車変速機60が介装されている。
また、左ケース35aの左側面には、変速室44に向けて突出するハウジング45が突き合わされている。ハウジング45と左ケース35aとから形成される空間は、クラッチ室46を形成している。クラッチ室46は、変速室44と液密に仕切られており、クラッチ室46内をクランク軸52が貫通している。また、クラッチ室46内には、クランク軸52と平行に配置されるアイドラ軸58が収容されている。
アイドラ軸58は、クランクケース35の左ケース35aと、ハウジング45とに、それぞれ軸受け48を介して回転自在に支持されている。アイドラ軸58の左端部は、ハウジング45を貫通して変速室44に導出されており、この導出部分58aの外周には、平歯車49が一体的に形成されている。また、アイドラ軸58におけるクラッチ室46の貫通部分には、スプライン歯58b(図2参照)が形成されているとともに、このスプライン歯58bに隣接して後述する始動歯車53のボス部54(図2参照)が取り付けられている。
始動歯車53は、アイドラ軸58の軸方向に移動可能であり、且つ、回転可能に支持されている。この始動歯車53は、セルモータ51の駆動軸51aに常時噛み合っている。セルモータ51は、クランクケース35に支持されているとともに、アイドラ軸58の後側上方に位置している。なお、このセルモータ51は、本発明にいうアクチュエータに該当する。
図2に示すように、始動歯車53のボス部54の外周には、中間歯車55のボス部55aが圧入されている。このボス部55aの内面の一端は、アイドラ軸58の外周を覆っており、このボス部55aの内面には、スプライン歯58bに着脱可能に嵌合するスプライン溝55bが形成されている。そして、この中間歯車55が圧入された始動歯車53は、スプリング56によってスプライン溝55bとスプライン歯58bとが嵌合する方向(図中、左方向)に付勢されており、スプライン溝55bとスプライン歯58bとの嵌合により、始動歯車53とアイドラ軸58とが共に回転するようになっている。なお、上述した中間歯車55は、はすば歯車である。
図2において、クラッチ室46を貫通するクランク軸52の外周には、スリーブ61がスプライン嵌合されている。このスリーブ61は、軸受け62を介してハウジング45に回転可能に支持されている。スリーブ61の外周には、一方向クラッチ70が取り付けられている。一方向クラッチ70は、セルモータ51からクランク軸52への駆動力の伝達を許容するためのもので、クラッチ室46に収容されている。この一方向クラッチ70は、上述した中間歯車55に常時噛み合う入力歯車63を備えている。この入力歯車63は、はすば歯車である。
エンジン29が始動する際には、セルモータ51が作動して回転し、これに連動して駆動軸51aが回転する。駆動軸51aが回転すると、これに連動して始動歯車53、中間歯車55および入力歯車63が回転する。上述したように、中間歯車55およびこれに噛み合う入力歯車63は、共にはすば歯車であり、はすば歯車同士の噛み合い作用によって、スプリング56の付勢力に抗する方向(図中、右方向)にスラスト力が発生する。その結果、中間歯車55および始動歯車53は、スプリング56の付勢力に抗して右方向に移動し、スプライン溝55bとスプライン歯58bとの嵌合が解除する。この移動により、始動歯車53と中間歯車55とは、アイドラ軸58とともに回転することなく、アイドラ軸58上を空転するようになる。すなわち、エンジン29の始動時には、セルモータ51の駆動力は、クラッチ室46内に収容された始動歯車53、中間歯車55、入力歯車63および一方向クラッチ70を介してクランク軸52にのみ伝達される。
上述した変速室44内には、クランク軸52と従動軸57とを連動させるCVT30が収容されている。図2に示すように、CVT30は、クランク軸52とともに回転するプライマリシーブ66と、従動軸57の外周に遠心式クラッチ67を介して取り付けられたセカンダリシーブ68と、プライマリシーブ66およびセカンダリシーブ68に巻き掛けられたVベルト69とを備えている。
プライマリシーブ66は、クランク軸52の一端に固定された固定シーブ半体66aと、クランク軸52の軸方向に移動可能に取り付けられた可動シーブ半体66bとを備えている。固定シーブ半体66aと可動シーブ半体66bとの対向面は、軸心から径方向外側に向かって両シーブ半体間の間隔が増大するように傾斜した円錐面66c、66dをなしている。これら円錐面66c、66dの間に、Vベルト69が巻き掛けられる断面視略V字状のベルト溝66eが形成されている。
プライマリシーブ66の可動シーブ半体66bは、クランク軸52が貫通する円筒状のボス64を有しており、このボス64の内側に円筒状のスライダ65が固定されている。また、このスライダ65とクランク軸52との間には、スリーブ71が介装されている。このスリーブ71は、クランク軸52の外周にスプライン嵌合されており、クランク軸52と共に回転するようになっている。そして、このスリーブ71の外周に上述したスライダ65が軸方向に移動可能に装着されている。スライダ65には、軸方向に延びるガイド溝65aが形成されており、このガイド溝65aには、スリーブ71の外周に突設されたスライドピン72が軸方向に摺動可能に嵌合されている。このような構成により、スライダ65に固定された可動シーブ半体66bは、クランク軸52の軸方向に移動可能となっている。
上述したハウジング45における可動シーブ半体66bと向かい合う側面45aには、可動シーブ半体66bに向かって突出する円筒状の送りガイド73がねじ止めされている。送りガイド73は、クランク軸52と平行に配置されており、その外周面には、雄ねじ74が形成されている。
送りガイド73の外周には往復歯車80が設けられている。この往復歯車80は、プライマリシーブ66の可動シーブ半体66bと一方向クラッチ70との間に配置されるとともに、アイドラ軸58の平歯車49と常時噛み合っている。そのため、往復歯車80は、アイドラ軸58から駆動力を受けて回転するようになっている。往復歯車80のボス部81の内周面には、上述した雄ねじ74と噛み合う雌ねじ82が形成されている。雄ねじ74と雌ねじ82とには、ネジ山の断面が台形の台形ねじがそれぞれ用いられている。また、往復歯車80のボス部81の一端は、軸受け83を介して可動シーブ半体66bのボス64の外周に支持されている。
本実施形態において、セルモータ51は、上述したエンジン29を始動させる機能を有する他、プライマリシーブ66の可動シーブ半体66bの位置を変化させる本発明のアクチュエータとして機能する。セルモータ51が回転して駆動軸51aが回転すると、これに連動して始動歯車53が回転する。始動歯車53が回転すると、これに固定されている中間歯車55も回転する。ここで、可動シーブ半体66bの位置を変化させる際のセルモータ51の回転速度は低く、そのため、スラスト力の発生によって中間歯車55および始動歯車53が、スプリング56の付勢力に抗して右方向に移動することはない。そのため、中間歯車55に形成されているスプライン溝55bと、アイドラ軸58に形成されているスプライン歯58bとの嵌合が解除されることはない。
したがって、セルモータ51の駆動力はアイドラ軸58に伝達されてアイドラ軸58が回転し、さらに、アイドラ軸58の先端に形成された平歯車49から往復歯車80に駆動力が伝達されて往復歯車80が回転する。
往復歯車80が回転すると、この往復歯車80は、雄ねじ74と雌ねじ82との噛み合い作用により、送りガイド73の外周を軸方向に移動する。この移動により、可動シーブ半体66bがクランク軸52の軸方向に送り出される。このような動作により可動シーブ半体66bの位置が変化し、これにより、ベルト溝55eの溝幅が変化する。このようなシーブ位置(可動シーブ半体66bの位置)の変更は、セルモータ51に接続された変速制御装置100によって制御される。なお、可動シーブ半体66bの位置を変化させるときのセルモータ51の回転速度によっては、上述した一方向クラッチ70は接続状態とならず、切断状態が維持される。
上述したセカンダリシーブ68は、従動軸57に固定された固定シーブ半体68aと、従動軸57の軸方向に移動可能に取り付けられた可動シーブ半体68bとを備えている。固定シーブ半体68aと可動シーブ半体68bとの対向面は、軸心から径方向外側に向かって両シーブ半体間の間隔が増大するように傾斜した円錐面68c、68dをなしている。これら円錐面68c、68dの間に、Vベルト69が巻き掛けられる断面視略V字状のベルト溝68eが形成されている。
固定シーブ半体68aは、円筒状のガイド76を有しており、このガイド76は、軸受け75を介して従動軸57の外周に回転可能に支持されている。固定シーブ半体68aと従動軸57との間には、遠心式クラッチ67が介装されている。遠心式クラッチ67は、固定シーブ半体68aのガイド76と一体的に回転する遠心プレート77と、この遠心プレート77に支持された遠心ウエイト78と、従動軸57の一端に固定されたクラッチハウジング79とを備えている。
固定シーブ半体68aと一体的に回転する遠心プレート77の回転数が所定値に達すると、遠心ウエイト78が遠心力により径方向外側に移動してクラッチハウジング79に接触し、固定シーブ半体68aの回転が従動軸57に伝達される。
可動シーブ半体68bは、上述したガイド76の外周に軸方向に移動可能に支持される円筒状のボス部84を有している。そして、可動シーブ半体68bは、スプリング86によってベルト溝68eの溝幅を減じる方向(図中、右方向)に付勢されている。したがって、プライマリシーブ66の可動シーブ半体66bがセルモータ51によって駆動され、ベルト溝66eの溝幅が減少すると、セカンダリシーブ68側においては、Vベルト69が径方向の内側に引っ張られる。そして、セカンダリシーブ68の可動シーブ半体68bは、スプリング86の付勢力に抗してベルト溝68eの溝幅を広げる方向(図中、左方向)に移動する。このとき、CVT30の変速比は減少する。
図4は、図2に示した変速制御装置100を含む無段変速制御装置の全体構成を示す図である。図4において、実施形態に係る無段変速制御装置は、自己保持回路101を内蔵する変速制御装置100(図2も参照)と、メインスイッチ201と、メインリレー202と、電源保持/電源切断回路203と、電源200と、シーブ位置検出装置301と、プライマリシーブ回転数検出装置302と、車速検出装置303と、セカンダリシーブ回転数検出装置304とを備えている。また、実施形態に係る無段変速制御装置は、図1〜図3にも示したように、プライマリシーブ66、セカンダリシーブ68およびVベルト69を有するCVT30と、CVT30の変速比を変化させるためのセルモータ51とを備えている。
電源200は、メインスイッチ201およびメインリレー202を介して変速制御装置100に電源電圧を供給するとともに、電源保持/電源切断回路203を介して変速制御装置100内の自己保持回路101に保持電圧を供給する。
メインスイッチ201は、自動二輪車を始動する際に運転者が操作するスイッチであり、運転者のスイッチ操作によりオンにされると、電源200から電源電圧をメインリレー202と電源保持/電源切断回路203に供給する。また、メインスイッチ201は、オン/オフ状態を示すメインSW信号を変速制御装置100に出力する。
メインリレー202は、励磁コイルと接点とからなり、メインスイッチ201を介して電源電圧が励磁コイルに供給されると、接点をオン状態にして電源電圧を変速制御装置100に供給する。
電源保持/電源切断回路203は、定電圧ダイオード等からなり、メインスイッチ201を介して供給される電源電圧が一定電圧以上の場合には、保持電圧を変速制御装置100内の自己保持回路101に供給し、電源電圧が一定電圧以下の場合には、自己保持回路101への保持電圧の供給を停止する。
シーブ位置検出装置301は、ポテンショメータからなり、プライマリシーブ66のシーブ位置(可動シーブ半体66bの位置)を検出してシーブ位置検出信号を変速制御装置100に出力する。また、プライマリシーブ回転数検出装置302は、プライマリシーブ66の回転数を検出してプライマリシーブ回転数信号を変速制御装置100に出力する。また、車速検出装置303は、後輪26の回転数を検出し、この回転数に基づいて車速信号を変速制御装置100に出力する。セカンダリシーブ回転数検出装置304は、セカンダリシーブ68の回転数を検出してセカンダリシーブ回転数信号を変速制御装置100に出力する。
また、ハンドル41(図1参照)の所定位置に設置されたハンドルスイッチ(図示せず)が乗員により操作された際には、そのハンドルスイッチから出力されるハンドルSW信号が変速制御装置100に入力される。さらに、エンジン29の吸気通路に設けられたスロットルバルブ(図示せず)のスロットル開度を検出するスロットル開度検出装置(図示せず)から出力されるスロットル開度信号は、変速制御装置100に入力される。
変速制御装置100は、入力した各種の信号に基づいて、セルモータ51の駆動制御を行う。また、変速制御装置100は、入力した上記セカンダリシーブ回転数信号、シーブ位置検出信号およびプライマリシーブ回転数信号と、図示しないROMに記憶されているVベルト69に関する情報とに基づいて、Vベルト69のベルト幅を算出する。なお、このベルト幅の算出方法については、後に詳述する。さらに、変速制御装置100は、EEPROM102を備え、算出したVベルト69のベルト幅をEEPROM102に記憶する。変速制御装置100は、本発明にいう制御装置に該当する。また、変速制御装置100は、本発明にいうベルト幅算出装置に該当する。さらに、変速制御装置100が備えるEEPROM102は、本発明にいう記憶装置に該当する。
変速制御装置100は、自己保持回路101を備え、自己保持回路101は、不揮発性メモリ等からなり、電源保持/電源切断回路203から供給される保持電圧により各種のデータ等を保存する。また、自己保持回路101は、電源保持/電源切断回路203から供給される保持電圧が停止された場合、自己保持機能により上記各種のデータ等を保持する。
上述したように、本実施形態に係る自動二輪車10が備える変速制御装置100は、Vベルト60のベルト幅を算出する機能を有している。以下においては、変速制御装置100によるベルト幅の算出方法について説明する。
まず、Vベルト69のベルト全長(L)は、シーブ間距離(D)、プライマリシーブ66の巻掛半径(R)、セカンダリシーブ68の巻掛半径(R)を用いて下記式(1)にて表される。
Figure 2007187295
図5に示すように、上記ベルト全長(L)は、Vベルト69の全長である。また、上記シーブ間距離(D)は、プライマリシーブ66の軸心Oからセカンダリシーブ68の軸心Oまでの距離である。さらに、プライマリシーブ66の巻掛半径(R)は、プライマリシーブ66の軸心OからVベルト69までの距離であり、セカンダリシーブ68の巻掛半径(R)は、セカンダリシーブ68の軸心OからVベルト69までの距離である。
また、CVT30の変速比(M)は、プライマリシーブ66の巻掛半径(R)と、セカンダリシーブ68の巻掛半径(R)とを用いて下記式(2)にて表される。
Figure 2007187295
上述したプライマリシーブ66の巻掛半径(R)は、ベルト幅(W)、プライマリシーブ66のシーブ角度(θ)およびシーブ位置(V)を用いて下記式(3)にて表される。
Figure 2007187295
図6に示すように、ベルト幅(W)は、Vベルト69のベルト幅である。また、プライマリシーブ66のシーブ角度(θ)は、プライマリシーブ66における固定シーブ半体66aの円錐面66cのなす角度である。また、シーブ位置(V)は、固定シーブ半体66bの位置であり、本実施形態では、可動シーブ半体66aの軸心と固定シーブ半体66bの軸心とを結ぶ中心線と、円錐面66c、66dとの交点間の距離として定義している。なお、シーブ位置(V)は、シーブ位置検出装置(図4参照)からのシーブ位置検出信号に基づいて算出することが可能である。
上記式(1)〜式(3)から、CVT30の変速比(M)を取得するため下記式(4)が得られる。
Figure 2007187295
一方、プライマリシーブ回転数検出装置302(図4参照)により得られるプライマリシーブ66の回転数(n)、および、セカンダリシーブ回転数検出装置304により得られるセカンダリシーブ68の回転数(n)から、下記式(5)を用いて、実変速比(GIN)を算出することができる。
IN=n/n ・・・式(5)
そして、実変速比(GIN)と、シーブ位置検出装置の検出結果より得られるシーブ位置(PIN)とから、下記式(6)を用いてベルト幅の変化量(ΔW)を算出することができる。なお、このベルト幅変化量(ΔW)は負数である。
Figure 2007187295
式(6)を用いた算出したベルト幅変化量(ΔW)を、所定時間毎に算出して記憶しておき、過去N回分のベルト幅変化量(ΔWt−1、ΔWt−2、・・・ΔWt−N)を用いて時間的統計処理により下記式(7)を用いてベルト幅(W)を算出する。なお、Wは、未使用時のベルト幅の初期値であり、ΔWINTIALは、後述する図9に示す処理にて算出される初期ベルト幅のWからの変化量である。
Figure 2007187295
図7は、上記式(7)を用いて時間的統計処理により算出されたベルト幅(W)を示す図である。図7に示すように、時間が経過するに連れて、算出されるベルト幅(W)の値が一定になっていく。アイドリング時のように、変速比に変動がある場合には、このような時間的統計処理を採用することによって、正確なベルト幅を算出することが可能となる。
上述したVベルト69は、経時変化により徐々にベルト幅が減少し、これに起因して、プライマリシーブ66のシーブ位置と変速比との関係が変化する。図8は、シーブ位置と変速比との関係を示す図である。図8において、横軸は、プライマリシーブ66のシーブ位置を示しており、右方向にいく程、固定シーブ半体66aと可動シーブ半体66bとの間隔が大きくなる。また、縦軸は、CVT30の変速比を示しており、上方向にいく程、変速比が大きくなる。
図中、実線にて示したラインは、Vベルト69が未使用であり、且つ、CVT30の組み付け誤差がない場合のシーブ位置に対する変速比の目標値である。また、図中、破線にて示したラインは、経時変化によりベルト幅が減少した場合のシーブ位置と変速比との関係を示している。図8に示すように、経時変化によりVベルト69のベルト幅が減少すると、シーブ位置に対して変速比が大きい方(ロー側)にずれてしまう。本実施形態では、変速制御装置100によるセルモータ51の駆動制御を行う際、上記シーブ位置の目標位置を補正することにより、図8に示したようなずれを補正するのである。
図9は、ベルト幅算出処理を示すフローチャートである。ベルト幅算出処理が開始されると、変速制御装置100は、まず、ステップS100においてアイドリング中であるか否かを判定する。アイドリング中であるか否かの判定は、プライマリシーブ回転数検出装置302の検出結果に基づいて行われる。プライマリシーブ回転数検出装置302によって検出されるプライマリシーブ66の回転数は、エンジン回転数と等しく、この回転数が所定値以下であるときにアイドリング中であると判定する。ステップS100においてアンドリング中ではないと判定した場合、ベルト幅算出処理を終了する。すなわち、アイドリング中でない場合には、Vベルト69のベルト幅の算出は行われない。
一方、ステップS100においてアイドリング中であると判定した場合、次に、ステップS110において、初回始動時であるか否かを判定する。すなわち、工場から出荷後、初めてエンジンを始動させたときであるか、または、自動二輪車10が比較的新しい状態でエンジンを始動させたときであるか否かを判定する。この判定は、変速制御装置のEEPROM102に、後述する初期ベルト幅が記憶されているか否かを判定することにより行われる。初期ベルト幅が記憶されていると判定した場合には、初回始動時ではないと判定し、初期ベルト幅が記憶されていると判定した場合には、初回始動時であると判定する。
ステップS110において初回始動時であると判定した場合、ステップS120、S130において、Vベルト60のベルト幅を初期ベルト幅として算出し、記憶する処理を行う。すなわち、先に詳述したベルト幅算出方法を用いて、Vベルト69のベルト幅を算出し、これを初期ベルト幅としてEEPROM102に記憶する。ステップS130の処理を終了した場合、ベルト幅算出処理を終了させる。
一方、ステップS110において初回始動時ではないと判定した場合、ステップS140、S150において、それぞれ、Vベルト69のベルト幅を算出して、EEPROM102に記憶する処理を行う。ステップS150においては、ステップS140において算出されたベルト幅を、上記初期ベルト幅とは別個に記憶する。ステップS150の処理を終了した場合、ベルト幅算出処理を終了させる。
図9を用いて説明したように、本実施形態では、アイドリング中であるときにVベルト69のベルト幅の算出、記憶が行われる。また、自動二輪車10の初回始動時には、算出されたベルト幅が初期ベルト幅として、その後に算出されるベルト幅とは別個に記憶される。これら初期ベルト幅およびベルト幅は、後に説明するシーブ位置の目標位置を補正する際に用いられる。
図10は、発進時または走行中のシフトチェンジ時におけるセルモータ51の駆動制御処理を示すフローチャートである。この駆動制御処理が開始されると、変速制御装置100は、まず、ステップS200において、シーブ目標位置を算出する。この処理において、変速制御装置100は、車速とスロットル開度とをパラメータとしてプライマリシーブ回転数検出装置66の可動シーブ半体66bの目標位置(シーブ目標位置)を算出する処理を行う。なお、変速制御装置100が備えるROM等には、車速およびスロットル開度と、シーブ目標位置との関係を規定する変速マップが予め記憶されており、この変速マップに基づいて、シーブ目標位置を算出するようにしてもよい。
ステップS200の処理を実行すると、次に、ステップS210においてベルト幅および初期ベルト幅の読み出しを行う。すなわち、図9に示したフローチャートのステップS130、S150の処理(図9参照)にてそれぞれ記憶された初期ベルト幅およびベルト幅をEEPROM102から読み出す。
ステップS210の処理を実行すると、次に、ステップS220において補正シーブ目標位置を算出する処理を行う。この処理において、変速制御装置100は、ステップS200にて算出したシーブ目標位置と、ステップS210にて読み出したベルト幅および初期ベルト幅とに基づいて、補正シーブ目標位置を算出する処理を行う。この補正シーブ目標位置に基づいてセルモータ51の駆動制御を行うことによって、組み付け誤差やVベルト69の磨耗に起因する変速比の変化を補正することが可能となる。
ステップS220の処理を実行すると、次に、ステップS230において、シーブ目標移動量を算出する処理を行う。この処理において、変速制御装置100は、シーブ位置検出装置301から入力されるシーブ位置信号に基づいて算出されるシーブ位置と、ステップS220の処理により算出された補正シーブ目標位置とに基づいて、シーブ目標移動量を算出する。
ステップS230の処理を実行すると、次に、ステップS240において、算出されたシーブ目標移動量に基づいて、制御出力(PWM出力)をセルモータ51に出力する処理を行い、その後、駆動制御処理を終了させる。
図10を用いて説明したように、実施形態に係る変速制御装置100は、EEPROM102に記憶されているベルト幅および初期ベルト幅に基づいて、シーブ目標位置を補正して補正シーブ目標位置を取得し、この補正シーブ目標位置に基づいてセルモータ51の駆動制御を行うフィードフォワード制御を行うように構成されている。これにより変速比の制御の応答性および安定性が向上する。
実施形態に係る変速制御装置100は、自動二輪車10の停車時に、EEPROM102に記憶されているベルト幅および初期ベルト幅に基づいてプライマリシーブ66のシーブ位置を調節することによって、停車時の変速比を一定に保持するように構成されている。以下、この停車時のシーブ位置の制御について説明する。
図11は、自動二輪車10の停車時におけるシーブ位置の制御処理を示すフローチャートである。この停車時シーブ位置制御処理が開始されると、変速制御処理100は、まず、ステップS300において、停車時のシーブ目標位置を読み出す。停車時のシーブ目標位置は、変速制御装置100のROM等に予め記憶されている。
ステップS300の処理を実行すると、次に、ステップS310においてベルト幅および初期ベルト幅の読み出しを行う。すなわち、図9に示したフローチャートのステップS130、S150の処理(図9参照)にてそれぞれ記憶された初期ベルト幅およびベルト幅をEEPROM102から読み出す。
ステップS310の処理を実行すると、次に、ステップS320において、停車時の補正シーブ目標位置を算出する処理を行う。この処理において、変速制御装置100は、ステップS300において読み出した停車時のシーブ目標位置と、ステップS310において読み出したベルト幅および初期ベルト幅とに基づいて、停車時の補正シーブ目標位置を算出する。プライマリシーブ66のシーブ位置を、この停車時の補正シーブ目標位置に設定することにより、停車時における変速比を目標値に保持させることができる。
ステップS320の処理を実行すると、次に、ステップS330において、シーブ位置検出信号と停車時の補正シーブ位置とに基づいてセルモータ51の駆動制御を行う。この処理において、変速制御装置100は、シーブ位置検出装置301から出力されるシーブ位置検出信号に基づいて、プライマリシーブ66の実シーブ位置を算出し、この実シーブ位置と、ステップS320において算出した補正シーブ目標位置とに基づいて、セルモータ51の駆動制御を行う。具体的には、実シーブ位置が補正シーブ目標位置からずれた場合には、実シーブ位置を補正シーブ目標位置に一致させるように、セルモータ51を駆動させる。ステップS330の処理を実行すると、停車時シーブ位置制御処理を終了させる。
図11を用いて説明したように、本実施形態では、算出されたベルト幅および初期ベルト幅に基づいて停車時のシーブ目標位置を算出し、シーブ位置検出装置301(図4参照)の検出結果に基づく実シーブ位置が、上記シーブ目標位置に一致するように、シーブ位置のフィードフォワード制御を行うように構成されている。停車時においては、変速比が変動し易く、この変速比の検出結果に基づいてシーブ位置を指定することは困難である。しかし、本実施形態では、ベルト幅および初期ベルト幅に基づいてシーブ目標位置を算出し、実シーブ位置をこのシーブ目標位置に一致させるようにセルモータ51の駆動制御を行うようにしているので、安定した停車時変速比を実現することが可能となる。
本実施形態では、さらに、図9に示したベルト幅算出処理にて算出されたVベルト69のベルト幅が所定値以下になったときに、Vベルト69の交換時期であるとして乗員の所定の報知を行うように構成されている。
図12は、ベルト交換報知処理を示すフローチャートである。ベルト交換報知処理が開始されると、まず、変速制御装置100は、ステップS400において、ベルト幅が更新されたか否かを判定する。この処理において、変速制御装置100は、図9に示したフローチャートのステップS150において、ベルト幅がEEPROM102に新たに記憶された(更新された)か否かを判定する。ベルト幅が更新されていないと判定した場合、ベルト交換報知処理を終了させる。
一方、ステップS400においてベルト幅が更新されたと判定した場合、次に、ステップS410において、ベルト幅の読み出しを行う。すなわち、EEPROM102に更新されたベルト幅の読み出しを行う。ステップS410の処理を実行すると、次に、ステップS420において、ベルト幅が所定の閾値(A)以下になったか否かを判定する。すなわち、上述したステップS410において読み出されたベルト幅と、予め記憶されている閾値(A)とを比較し、当該ベルト幅が閾値(A)以下であるか否かを判定する。
ステップS420においてベルト幅が閾値(A)以下になっていない(閾値(A)より大きい)と判定した場合、ベルト交換報知処理を終了させる。一方、閾値(A)以下になったと判定した場合、次に、ステップS430において警告表示を行う。本実施形態では、ベルト交換を促す警告用のインジケータ(図示せず)を自動二輪車10が備えており、当該インジケータを点灯させることにより警告表示を行う。なお、上記インジケータは、本発明にいう表示装置に該当する。
以上説明したように、本実施形態に係る自動二輪車10によれば、Vベルト69のベルト幅(W)を、プライマリシーブ66のシーブ位置(V)、Vベルト69の長さ(L)、シーブ間距離(D)、シーブ角度(θ)および変速比(M)に基づいて算出し、算出されたベルト幅を記憶するように構成されている。そして、このベルト幅に基づいて、プライマリシーブ66のシーブ目標位置を補正し、補正後のシーブ目標値にシーブ位置が達するようにセルモータ51のフィードフォワード制御を行うように構成されている。そのため、変速制御装置100にかかる処理負担を軽減することが可能となるとともに、制御の応答性および安定性が向上する。
特に、自動二輪車においてはレスポンスの速さが重要であるので、自動二輪車に対して本発明を適用することにより、運転経験が豊富な乗員をも十分に満足させることが可能となる。
また、一度算出したVベルトのベルト幅に基づいて、シーブ位置のフィードフォワード制御を行うように構成した場合、実変速比と目標変速比とを比較して行うフィードバック制御と比較して、以下に示すような利点がある。すなわち、上述したフィードバック制御では、走行中において、プライマリシーブ66の回転数とセカンダリシーブ68の回転数とを、それぞれプライマリシーブ回転数検出装置302とセカンダリシーブ回転数検出装置304とにより常時監視しておく必要がある。しかし、本実施形態では、予め記憶されているベルト幅に基づいてフィードフォワード制御を行うので、プライマリシーブ回転数検出装置302およびセカンダリシーブ回転数検出装置304により回転数を監視しておく必要がない。一方、シーブ目標位置を算出する際には、エンジン回転数が必要であるので、走行中において、プライマリシーブ回転数検出装置302は作動させておく必要がある。これらのことから、本実施形態においては、走行中にセカンダリシーブ回転数検出装置304が故障等により動作しなくなってしまった場合であっても、シーブ位置の制御を行うことが可能となるという利点がある。
また、本実施形態に係る自動二輪車10によれば、算出したVベルト69のベルト幅が所定の閾値(A)以下になったときに、Vベルト69の交換を促す警告表示を、インジケータを点灯させることにより行うように構成されている。そのため、乗員はVベルト69の交換時期を認識することが可能となり、適切な時期にVベルトの交換を行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る自動二輪車10によれば、自動二輪車10の初回始動時のベルト幅を初期ベルト幅としてEEPROM102に記憶し、この初期ベルト幅と、EEPROM102に記憶されているベルト幅とに基づいて、プライマリシーブ66のシーブ位置を補正するように構成されている。そのため、CVT30の組み付け誤差等により、シーブ位置に対する変速比が、自動二輪車10が新品の状態で目標値からずれてしまっている場合であっても、変速比が目標値と一致するようにシーブ位置を補正することが可能となる。
また、本実施形態に係る自動二輪車10によれば、算出されたベルト幅および初期ベルト幅に基づいて停車時のシーブ目標位置を算出し、シーブ位置検出装置301の検出結果に基づく実シーブ位置が、上記シーブ目標位置に一致するように、シーブ位置のフィードフォワード制御を行うように構成されている。停車時においては、変速比が変動し易く、この変速比の検出結果に基づいてシーブ位置を指定することは困難であるが、本実施形態の構成とすることにより、安定した停車時変速比を実現することが可能となる。
また、本実施形態に係る自動二輪車10によれば、ベルト幅および初期ベルト幅の算出をアイドリング中に行うように構成されている。アイドリング中では、Vベルト69のかかる負荷が小さいため、算出されるベルト幅の精度を高くすることができる。
上述した実施形態においては、算出したベルト幅が閾値(A)以下になった場合に警告用のインジケータを点灯させることにより、Vベルト69の交換を乗員等に促すように自動二輪車10が構成されている場合について説明したが、Vベルト69の交換を促す方法としてはこれに限定されるものではなく、例えば、以下の構成を採用することができる。
例えば、図9のステップS140において算出され、ステップS150においてEEPROM102に記憶されるベルト幅をそのまま表示させるようにしてもよい。この場合、自動二輪車10に液晶表示装置等の表示装置を設け、この表示装置に算出されたベルト幅の数値を表示させる。
また、本発明では、図13に示すようなベルト幅とベルト寿命とを対応させたテーブルを変速制御装置100のROM等に記憶させておき、算出されたベルト幅に対応するベルト寿命を乗員に報知するようにしてもよい。図13では、Vベルト69のベルト幅と、ベルト寿命(Vベルト69の交換時期までの残り期間)とを対応させたテーブルが示されている。或るVベルトについては、ベルト幅が1年毎に約1mmずつ減少するというように、Vベルトのベルト幅減少量については、ある程度目安を付けることができる。図13に示したテーブルでは、この目安と算出されたベルト幅とに基づいて、交換すべきベルト幅(図13においては、20mm)に達するまでの期間を算出している。
また、上述した実施形態では、算出されたベルト幅に基づいて、プライマリシーブ66のシーブ位置のフィードフォワード制御を行うように自動二輪車10が構成されている場合について説明したが、本発明では、シーブ位置の制御がフィードフォワード制御のみによって行われる必要はなく、フィードフォワード制御と、検出された実変速比および目標変速比の比較に基づくフィードバック制御とを併用するように構成されていてもよい。また、通常は、フィードバック制御を行いつつ、フィードバック制御を行うために必要なセカンダリシーブ回転数検出装置304が故障等したときに、非常用としてフィードフォワード制御に切り換えるように構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、エンジン29を始動させるためのセルモータ51によって、プライマリシーブ66のシーブ位置を変化させる場合について説明したが、本発明では、エンジンを始動させるためのセルモータとは別個に、シーブ位置を変化させるためのアクチュエータ(モータ等)を備えていてもよい。
上述した実施形態では、本発明の鞍乗型車両を自動二輪車10に適用した場合について説明したが、本発明の鞍乗型車両は自動二輪車に限定されず、例えば、四輪バギー等であってもよい。
以上説明したように、本発明は、無段変速制御装置について有用である。
実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 図1に示した自動二輪車のエンジンユニットが備えるVベルト式無段変速機の断面図である。 エンジンユニットの断面図である。 図2に示した変速制御装置を含む無段変速制御装置の全体構成を示す図である。 セカンダリシーブおよびプライマリシーブを模式的に示す側面図である。 プライマリシーブを模式的に示す断面図である。 時間的統計処理により算出されたベルト幅を示す図である。 シーブ位置と変速比との関係を示す図である。 ベルト幅算出処理を示すフローチャートである。 発進時または走行中のシフトチェンジ時におけるセルモータの駆動制御処理を示すフローチャートである。 自動二輪車の停車時におけるシーブ位置の制御処理を示すフローチャートである。 ベルト交換報知処理を示すフローチャートである。 ベルト幅とベルト寿命とを対応させたテーブルを示す図である。
符号の説明
10 自動二輪車(鞍乗型車両)
16 シート
28 エンジンユニット
29 エンジン
30 Vベルト式無段変速機(CVT)
51 セルモータ(アクチュエータ)
66 プライマリシーブ(第1のシーブ)
66a 固定シーブ半体
66b 可動シーブ半体
67 遠心式クラッチ
68 セカンダリシーブ(第2のシーブ)
68a 固定シーブ半体
68b 可動シーブ半体
69 Vベルト
100 変速制御装置(制御装置、ベルト幅算出装置、補正装置)
102 EEPROM(記憶装置)
301 シーブ位置検出装置
302 プライマリシーブ回転数検出装置
303 車速検出装置
304 セカンダリシーブ回転数検出装置

Claims (15)

  1. 第1および第2のシーブ軸と、それぞれ前記第1および第2のシーブ軸と共に回転する第1および第2のシーブと、前記第1および第2のシーブに巻き掛けられたVベルトとを備えたVベルト式無段変速機と、
    前記第1または第2のシーブの位置を変化させることによって前記Vベルト式無段変速機の変速比を変化させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動制御を行う制御装置と、
    前記Vベルトのベルト幅を算出するベルト幅算出装置と、
    前記ベルト幅算出装置にて算出されたベルト幅を記憶する記憶装置と、を備えた無段変速制御装置。
  2. 前記記憶装置に記憶されているベルト幅に基づいて、前記制御装置による前記アクチュエータの駆動態様を補正する補正装置を備えた請求項1に記載の無段変速制御装置。
  3. 前記ベルト幅算出装置は、初回始動時における前記Vベルトのベルト幅を初期ベルト幅として算出し、
    前記記憶装置は、前記初期ベルト幅を記憶し、
    前記補正装置は、前記記憶装置に記憶されているベルト幅と前記初期ベルト幅とに基づいて、前記制御装置による前記アクチュエータの駆動態様を補正する請求項2に記載の無段変速制御装置。
  4. 前記アクチュエータは、前記第1または第2のシーブの位置が目標位置になるように前記第1または第2のシーブの位置を変化させ、
    前記補正装置は、前記アクチュエータの目標位置を補正し、
    前記制御装置は、前記第1または第2のシーブの位置が補正後の目標位置に達するように前記アクチュエータの駆動制御を行う請求項2に記載の無段変速制御装置。
  5. 前記制御装置は、前記第1または第2のシーブの位置に関するフィードフォワード制御を行う請求項4に記載の無段変速制御装置。
  6. 前記記憶装置に記憶されているベルト幅に基づいて、停止時における前記第1または第2のシーブの位置を設定するシーブ位置設定装置を備えた請求項1に記載の無段変速制御装置。
  7. 前記ベルト幅算出装置は、アイドリング中に前記Vベルトのベルト幅を算出する請求項1に記載の無段変速制御装置。
  8. 前記ベルト幅算出装置は、前記Vベルトのベルト幅を、前記第1または第2のシーブの位置、前記Vベルトの長さ、前記第1および第2のシーブ間の距離、シーブ角度ならびに変速比に基づいて算出する請求項1に記載の無段変速制御装置。
  9. 前記第1または第2のシーブの位置を検出するシーブ位置検出装置と、
    前記第1および第2のシーブの回転数をそれぞれ検出する第1および第2のシーブ回転数検出装置を備え、
    前記変速比は、前記第1および第2の回転数センサの検出結果に基づいて算出される請求項8に記載の無段変速制御装置。
  10. 前記ベルト幅算出装置にて算出されたベルト幅に関する情報を表示する表示装置を備えた請求項1に記載の無段変速制御装置
  11. 前記表示装置は、前記ベルト幅算出装置にて算出されたベルト幅が所定値以下になったときに警告表示を行う請求項10に記載の無段変速制御装置。
  12. 前記表示装置は、前記ベルト幅算出装置にて算出されたベルト幅を数値表示する請求項10に記載の無段変速制御装置。
  13. 前記表示装置は、前記ベルト幅算出装置によって算出されたベルト幅を目安に算出された前記Vベルトの寿命を表示する請求項10に記載の無段変速制御装置。
  14. 前記アクチュエータはモータである請求項1に記載の無段変速制御装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1つに記載の無段変速制御装置を備えた鞍乗型車両。
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