JP2010078025A - 無段変速機のベルト劣化判定装置 - Google Patents

無段変速機のベルト劣化判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010078025A
JP2010078025A JP2008245663A JP2008245663A JP2010078025A JP 2010078025 A JP2010078025 A JP 2010078025A JP 2008245663 A JP2008245663 A JP 2008245663A JP 2008245663 A JP2008245663 A JP 2008245663A JP 2010078025 A JP2010078025 A JP 2010078025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deterioration
belt
pulley
calculated
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008245663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4810559B2 (ja
Inventor
Katsumi Tojo
克己 東条
Yuichiro Takemori
祐一郎 竹森
Taihei Tejima
大平 手嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008245663A priority Critical patent/JP4810559B2/ja
Publication of JP2010078025A publication Critical patent/JP2010078025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4810559B2 publication Critical patent/JP4810559B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】ベルトの損傷に至る前の劣化度を経時的に判定するようにした無段変速機のベルト劣化判定装置を提供する。
【解決手段】入力トルクとプーリの入力軸回転数とレシオなどに基づいて無段変速機のリングの劣化度を算出し、エレメントのクランプ力とエレメントの押し力などに基づいてエレメント荷重を算出すると共に、それに基づいてエレメントの劣化度を算出し(S10)、算出されたリングの劣化度あるいはエレメントの劣化度が設定しきい値を超えるとき、それを積算し(S12からS16)、積算された劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する(S18からS20)。
【選択図】図5

Description

この発明は無段変速機のベルト劣化判定装置に関し、より詳しくは無段変速機のベルトの劣化度を経時的に判定する装置に関する。
ベルト式の無段変速機のベルトの損傷を検出する技術としては、例えば特許文献1記載の技術を挙げることができる。特許文献1記載の技術にあっては、ドライブプーリとドリブンプーリの推力比(油圧シリンダの圧力比)と速度比(変速比)を算出すると共に、剛性が低下したベルトは同一の速度比であれば推力比が大きく、同一の推力比であれば速度比が小さくなる傾向があるという知見に基づき、それらの関係からベルトに損傷が生じたことを検出している。
特開2003−42251号公報
特許文献1記載の技術によってベルトに生じた損傷を検出することができるが、損傷に至る前の劣化度を経時的に判定できれば、修理するなどして損傷を未然に防止することも可能となり、なお望ましい。
従って、この発明の目的は上記した不都合を解消し、ベルトの損傷に至る前の劣化度を経時的に判定するようにした無段変速機のベルト劣化判定装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、リングと前記リングに保持される複数個のエレメントからなるベルトと、供給される油圧に応じて決定される巻き掛け半径で前記ベルトをクランプするプーリとを備えた無段変速機において、前記プーリに入力される入力トルクを算出する入力トルク算出手段と、前記プーリの入力軸回転数と出力軸回転数を検出するプーリ回転数検出手段と、前記検出されたプーリの入力軸回転数と出力軸回転数とに基づいて前記無段変速機の変速比を算出する変速比算出手段と、前記供給される油圧の指令値を算出する油圧指令値算出手段と、前記算出された入力トルクと前記検出されたプーリの入力軸回転数と前記算出された変速比と油圧の指令値とに少なくとも基づいて前記ベルトのn回転当たりの前記リングの劣化度を算出するリング劣化度算出手段と、前記プーリに作用する軸推力を算出する軸推力算出手段と、前記算出された軸推力に基づいて前記エレメントを側方からクランプするクランプ力を算出するエレメントクランプ力算出手段と、前記算出された入力トルクと前記検出されたプーリの入力軸回転数と前記算出された変速比とに基づいて前記エレメントの押し力を算出するエレメント押し力算出手段と、前記算出されたエレメントクランプ力とエレメント押し力とに少なくとも基づいて前記エレメントに作用するエレメント荷重を算出するエレメント荷重算出手段と、前記算出されたエレメント荷重に基づいて前記ベルトのn回転当たりの前記エレメントの劣化度を算出するエレメント劣化度算出手段と、前記算出されたリングの劣化度あるいはエレメントの劣化度が設定しきい値を超えるとき、前記設定しきい値を超える劣化度を積算する劣化度積算出手段と、前記積算されたリングの劣化度あるいはエレメントの劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する動作実行手段とを備える如く構成した。
請求項2にあっては、リングと前記リングに保持される複数個のエレメントからなるベルトと、供給される油圧に応じて決定される巻き掛け半径で前記ベルトをクランプするプーリとを備え、車両に搭載される内燃機関の出力を変速する無段変速機において、前記車両の発進加速と前記車両の前後進の切換とを少なくとも含む操作モードを検出する操作モード検出手段と、前記検出された操作モードの回数を前記操作モードごとにカウントする操作モード回数カウント手段と、前記操作モードごとにカウントされた回数と前記操作モードごとに予め設定された劣化度とに基づいて前記ベルトの劣化度を算出すると共に、算出値を積算するベルト劣化度積算手段と、前記積算されたベルトの劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する動作実行手段とを備える如く構成した。
請求項1に係る無段変速機のベルト劣化判定装置にあっては、入力トルクとプーリの入力軸回転数と変速比と油圧の指令値とに少なくとも基づいてベルトのn回転当たりのリングの劣化度を算出し、エレメントクランプ力とエレメント押し力とに少なくとも基づいてエレメントに作用するエレメント荷重を算出し、それに基づいてベルトのn回転当たりの前記エレメントの劣化度を算出し、算出されたリングの劣化度あるいはエレメントの劣化度が設定しきい値を超えるとき、積算すると共に、積算された劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する如く構成したので、例えば警告に応じて修理することで無段変速機のベルトの損傷を未然に防止することができる。また、所定の動作の中に入力トルクの制限やベルト使用領域の制限(負荷の高い領域、例えば最もハイあるいはロー側の使用の制限)などを入れることで、ベルトの負荷を低減でき、修理までの間のベルトをもたせることなども可能となる。
請求項2に係る無段変速機のベルト劣化判定装置にあっては、車両の発進加速と前後進の切換とを少なくとも含む操作モードを検出し、検出された操作モードの回数を操作モードごとにカウントし、操作モードごとにカウントされた回数と操作モードごとに予め設定された劣化度とに基づいてベルトの劣化度を算出して積算すると共に、積算されたベルトの劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する如く構成したので、同様に、例えば警告に応じて修理することでベルトの損傷を未然に防止することができる。また、所定の動作の中に入力トルクの制限やベルト使用領域の制限などを入れることで、ベルトの負荷を低減でき、修理までの間のベルトをもたせることなども可能となる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る無段変速機のベルト劣化判定装置を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る無段変速機のベルト劣化判定装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン10は、車両(駆動輪Wなどで部分的に示す)12に搭載される。
エンジン10において、吸気系に配置されたスロットルバルブ(図示せず)は車両12の運転席に配置されるアクセルペダル(図示せず)との機械的な接続が絶たれ、電動モータなどのアクチュエータ(図示せず)からなるDBW(Drive By Wire)機構14に接続されて駆動される。
スロットルバルブで調量された吸気はインテークマニホルド(図示せず)を通って流れ、各気筒の吸気ポート付近でインジェクタ(燃料噴射弁)16から噴射された燃料と混合して混合気を形成し、吸気バルブ(図示せず)が開弁されたとき、当該気筒の燃焼室(図示せず)に流入する。燃焼室において混合気は点火されて燃焼し、ピストン(図示せず)を駆動してクランクシャフト(図示せず)を回転させた後、排気となってエンジン10の外部に放出される。
エンジン10のクランクシャフトはドライブプレート20に固定される。ドライブプレート20はフライホイールマスも兼ねるトルクコンバータ22のポンプ・インペラ22aに接続される一方、それに対向配置されて流体(作動油)を収受するタービン・ランナ22bはメインシャフト(ミッション入力軸)MSに接続される。符号22cはロックアップクラッチを示す。
トルクコンバータ22の下流には、前後進切換機構24を介して無段変速機(Continuous Variable Transmission。以下「CVT」という)26が接続される。
CVT26は、メインシャフトMS上に配置されるドライブプーリ26aと、メインシャフトMSに平行なカウンタシャフトCS上に配置されたドリブンプーリ26bと、その間に掛け回される金属製のベルト26cからなる。
ドライブプーリ26aは、メインシャフトMS上に配置された固定プーリ半体26a1と、固定プーリ半体26a1に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体26a2とからなる。ドリブンプーリ26bは、カウンタシャフトCSに固定された固定プーリ半体26b1と、固定プーリ半体26b1に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体26b2からなる。
図2は、図1に示すベルト26cを構成するエレメント(ブロック)26c1とリング26c2を撮影して得た説明図であり、図3は図2に示すエレメント26c1の1つを模式的に示す説明図である。
図2に示す如く、ベルト26cは2束のリング26c2とそのリング26c2に保持される多数の、例えば400個程度のエレメント26c1とから構成され、隣接するエレメント26c1が順次押されることでドライブプーリ26aからドリブンプーリ26bにトルクが伝達される。
図3に示す如く、エレメント26c1は、その前面と背面に摩擦面26c1aを備えると共に、前面の楔状に形成される下部に設けられるロッキングエッジ26c1bと、肩部の両側のサドル26c1cと、V字状の頭部26c1eの前面に形成されるノーズ26c1dと、頭部26c1eの背面に形成されてノーズ26c1dを収容するディンプル(図示せず)とを備える。2束のリング26c2は、肩部と頭部26c1eの間の間隙においてサドル26c1cの上にそれぞれ戴置される。
前後進切換機構24は、メインシャフトMSに固定されるリングギヤ24aと、CVT26のドライブプーリ26aの固定プーリ半体26a1に固定されるサンギヤ24bと、その間に配置されるピニオンギヤキャリア24cと、リングギヤ24aとサンギヤ24bを締結可能な前進(フォワード)クラッチ24dと、ピニオンギヤキャリア24cを変速機ケース(図示せず)に固定可能な後進(リバース)ブレーキクラッチ24eとからなる。
カウンタシャフトCSにはセカンダリドライブギヤ30が固定され、セカンダリドライブギヤ30はセカンダリシャフトSSに固定されたセカンダリドリブンギヤ32と噛合する。セカンダリシャフトSSにはファイナルドライブギヤ34が固定され、ファイナルドライブギヤ34は、ディファレンシャル機構Dのファイナルドリブンギヤ36に噛合される。
上記の構成により、カウンタシャフトCSの回転はギヤ30,32を介してセカンダリシャフトSSに伝えられ、セカンダリシャフトSSの回転はギヤ34,36を介してディファレンシャルDに伝えられ、そこで振り分けられて左右の駆動輪(タイヤ。右側のみ示す)Wに伝えられる。駆動輪Wの付近にはディスクブレーキ40が配置される。
図4はCVT26などの油圧機構を模式的に示す油圧回路図である。
図示の如く、油圧機構(符号42で示す)には油圧ポンプ42aが設けられる。油圧ポンプ42aはエンジン10によって駆動され、リザーバ42bに貯留された作動油を汲み上げてPH制御バルブ(PH REG VLV)42cに圧送する。
PH制御バルブ42cの出力(PH圧(ライン圧))は、一方では油路42dから第1、第2のレギュレータバルブ(DR REG VLV, DN REG VLV)42e,42fを介してCVT26のドライブプーリ26aの可動プーリ半体26a2のピストン室(DR)26a21とドリブンプーリ26bの可動プーリ半体26b2のピストン室(DN)26b21に接続されると共に、他方では油路42gを介してCRバルブ(CR VLV)42hに接続される。
CRバルブ42hはPH圧を減圧してCR圧(制御圧)を生成し、油路42iから第1、第2、第3の(電磁)リニアソレノイドバルブ42j,42k,42l(LS-DR, LS-DN, LS-CPC)に供給する。第1、第2のリニアソレノイドバルブ42j,42kはそのソレノイドの励磁に応じて決定される出力圧を第1、第2のレギュレータバルブ42e,42fに作用させ、油路42dから送られるPH圧の作動油を可動プーリ半体26a2,26b2のピストン室26a21,26b21に供給し、それに応じたプーリ側圧を発生させる。
従って、図1に示す構成においては、可動プーリ半体26a2,26b2を軸方向に移動させるプーリ側圧が発生させられてドライブプーリ26aとドリブンプーリ26bのプーリ幅が変化し、ベルト26cの巻掛け半径が変化する。このように、プーリの側圧を調整することで、エンジン10の出力を駆動輪Wに伝達する変速比を無段階に変化させることができる。
CRバルブ42hの出力(CR圧)はCRシフトバルブ(CR SFT VLV)42nにも接続され、そこからマニュアルバルブ(MAN VLV)42oを介して前後進切換機構24の前進クラッチ24dのピストン室(FWD)24d1と後進ブレーキクラッチ24eのピストン室(RVS)24e1に接続される。
前進クラッチ24dと後進ブレーキクラッチ24eの動作は、車両12の運転席に設けられた、例えばP,R,N,D,S,Lのレンジ(ポジション)を備えるセレクトレバー44を運転者が操作して選択することで決定される。即ち、運転者によってセレクトレバー44のいずれかのレンジが選択されたとき、その選択動作は油圧機構42のマニュアルバルブ42oに伝えられる。
例えばD,S,Lレンジ、即ち、前進走行レンジが選択されると、それに応じてマニュアルバルブ42oのスプールが移動し、後進ブレーキクラッチ24eのピストン室24e1から作動油(油圧)が排出される一方、前進クラッチ24dのピストン室24d1に作動油が供給されて前進クラッチ24dが締結される。前進クラッチ24dが締結されると、全ギヤがメインシャフトMSと一体に回転し、ドライブプーリ26aはメインシャフトMSと同方向(車両12が前進する方向に相当する方向)に駆動される。
他方、Rレンジ(後進走行レンジ)が選択されると、前進クラッチ24dのピストン室24d1から作動油が排出される一方、後進ブレーキクラッチ24eのピストン室24e1に作動油が供給されて締結される。その結果、ピニオンギヤキャリア24cが変速機ケースに固定され、サンギヤ24bはリングギヤ24aと逆方向に駆動され、ドライブプーリ26aはメインシャフトMSとは逆方向(車両12が後進する方向に相当する方向)に駆動される。
また、PあるいはNレンジが選択されると、両方のピストン室から作動油が排出されて前進クラッチ24dと後進ブレーキクラッチ24eが共に開放され、前後進切換機構24を介しての動力伝達が断たれ、エンジン10とCVT26のドライブプーリ26aとの間の動力伝達が遮断される。
また、PH制御バルブ42cの出力は、油路42pを介してTCレギュレータバルブ(TC REG VLV)42qに送られ、TCレギュレータバルブ42qの出力はLCコントロールバルブ(LC CTL VLV)42rを介してLCシフトバルブ(LC SFT VLV)42sに接続される。LCシフトバルブ42sの出力は一方ではトルクコンバータ22のロックアップクラッチ22cのピストン室22c1に接続されると共に、他方ではその背面側の室22c2に接続される。
CRシフトバルブ42nとLCシフトバルブ42sは第1、第2(電磁)オン・オフソレノイド(SOL-A, SOL-B)42u,42vに接続され、その励磁・非励磁によって前進クラッチ24dへの油路の切替えとロックアップクラッチ22cの締結(オン)・開放(オフ)が制御される。
ロックアップクラッチ22cにあっては、LCシフトバルブ42sを介して作動油がピストン室22c1に供給される一方、背面側の室22c2から排出されると、ロックアップクラッチ22cが係合(締結。オン)され、背面側の室22c2に供給されると共に、ピストン室22c1から排出されると、解放(非締結。オフ)される。ロックアップクラッチ22cのスリップ量、即ち、係合と解放の間でスリップさせられるときの係合容量は、ピストン室22c1と背面側の室22c2に供給される作動油の量(油圧)によって決定される。
先に述べた第3のリニアソレノイドバルブ42lは油路42wとLCコントロールバルブ42rを介してLCシフトバルブ42sに接続され、さらに油路42xを介してCRシフトバルブ42nに接続される。即ち、前進クラッチ24dと、ロックアップクラッチ22cの係合容量(滑り量)は、第3のリニアソレノイドバルブ42lのソレノイドの励磁・非励磁によって調整(制御)される。
図1の説明に戻ると、エンジン10のカムシャフト(図示せず)付近などの適宜位置にはクランク角センサ50が設けられ、ピストンのTDC付近の位置と所定クランク角度位置ごとにパルス信号を出力する。吸気系においてスロットルバルブの下流の適宜位置には吸気圧力センサ52が設けられ、吸気圧力(エンジン負荷)PBAに比例した信号を出力する。
DBW機構14のアクチュエータにはスロットル開度センサ54が設けられ、アクチュエータの回転量を通じてスロットル開度THに比例した信号を出力すると共に、アクセルペダル付近にはアクセル開度センサ56が設けられ、運転者のアクセルペダル操作量に相当するアクセル開度APに比例する信号を出力する。
さらに、エンジン10の冷却水通路(図示せず)の付近には水温センサ60が設けられ、エンジン冷却水温TW、換言すればエンジン10の温度に応じた出力を生じると共に、吸気系には吸気温センサ62が設けられ、エンジン10に吸入される吸気温(外気温)TAに応じた出力を生じる。
上記したクランク角センサ50などの出力は、エンジンコントローラ64に送られる。エンジンコントローラ64はCPU,ROM,RAM,I/Oなどからなるマイクロコンピュータと波形整形回路などを備える。エンジンコントローラ64は、クランク角センサ50の出力パルス間隔の時間を計測してエンジン回転数NEを検出すると共に、検出されたエンジン回転数NEとその他のセンサ出力に基づいて目標スロットル開度を決定してDBW機構14の動作を制御すると共に、燃料噴射量を決定してインジェクタ16を駆動する。
メインシャフトMSの付近の適宜位置にはNTセンサ(回転数センサ)66が設けられ、タービン・ランナ22bの回転数に相当する、メインシャフトMSの回転数を示すパルス信号を出力すると共に、CVT26のドライブプーリ26aの付近の適宜位置にはNDRセンサ(回転数センサ)70が設けられてドライブプーリ26aの回転数(入力軸回転数)を示す信号を出力する。
セカンダリシャフトSSのセカンダリドリブンギヤ32の付近にはVELセンサ(回転数センサ)72が設けられ、セカンダリドリブンギヤ32の回転数を通じてCVT26の出力軸回転数あるいは車速VELを示すパルス信号を出力する。前記したセレクトレバー44の付近にはセレクトレバーセンサ74が設けられ、運転者によって選択されたR,N,Dなどのレンジに応じた信号を出力する。
また、油圧機構42において、リザーバ42bには油温センサ76が配置されて作動油の温度(油温)に応じた出力を生じると共に、ドリブンプーリ26bの可動プーリ半体26b2のピストン室26b21に接続される油路には油圧センサ78が配置されてピストン室26b21に供給される作動油の圧力(油圧)に応じた出力を生じる。
上記したNTセンサ66などの出力は、シフトコントローラ80に送られる。シフトコントローラ80もエンジンコントローラ64と同様にCPU,ROM,RAM,I/Oなどからなるマイクロコンピュータと波形整形回路などを備えると共に、エンジンコントローラ64と通信自在に構成される。シフトコントローラ80は不揮発性メモリ80aを備える。
シフトコントローラ80において、NTセンサ66とNDRセンサ70の出力は波形整形回路に入力され、CPUはその出力から回転数を検出する。VELセンサ72の出力は、波形整形回路に入力された後、方向検出回路に入力される。CPUは波形整形回路の出力をカウントしてCVT26の出力軸回転数(と車速)を検出すると共に、方向検出回路の出力からCVT26の回転方向を検出する。
シフトコントローラ80はそれら検出値に基づき、CVT26の供給油圧を決定して油圧機構42の電磁ソレノイドバルブ42jなどを励磁・非励磁してCVT26の動作を制御すると共に、トルクコンバータ22のロックアップクラッチ22cと前進クラッチ24dと後進ブレーキクラッチ24eの締結・開放を制御する。
さらに、シフトコントローラ80は、CVT26のベルト26cの劣化を判定する。
図5はシフトコントローラ80のその動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムはシフトコントローラ80によって所定時間ごとに実行される。
まず、S10においてベルト26cの劣化度をリング26c2の劣化度とエレメント26c1の劣化度として算出する。
図6は、その劣化度の算出処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
以下説明すると、S100においてレシオ(変速比)を算出する。レシオは、NDRセンサ70から検出されるドライブプーリ26aの入力軸回転数(入力回転)を、VELセンサ72から検出されるCVT26の出力軸回転数で除算して比を求めることで算出される。
次いでS102に進み、算出されたレシオから図7に特性を示すグラフを検索してドライブプーリ26a側のベルト26cのベルト巻き付け径(巻き付け半径)を算出する。
次いでS104に進み、算出されたレシオから図8に特性を示すグラフを検索して同様にドライブプーリ26a側のベルト巻き付け角度を算出する。巻き付け角度はレシオが1.0であれば、180度あるいはその付近の値となる。
次いでS106,S108に進み、油圧指令値に基づいてドライブプーリ26a側とドリブンプーリ26b側の軸推力を算出する。
次いでS110に進み、NDRセンサ70から検出されるドライブプーリ26aの入力軸回転数に基づいて所定時間当たりのベルト26cの回転数(回転総数)を算出する。
次いでS112に進み、リング26c2の劣化度、即ち、リング劣化度を算出する。
図9は、その算出処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
同図を参照して説明すると、S200において入力トルク、入力回転、レシオ、油圧指令値よりベルト26cの1回転当たりのリング26c2の劣化度(リング劣化度。無名数)を、図10と図11にその特性を示すテーブルから検索する。
即ち、ドライブプーリ26aに入力される入力トルクと、ドライブプーリ26aの入力軸回転数と、レシオとから図10に特性を示すテーブルを検索し、ベルト26cの1回転当たりのリング劣化度を算出する。
次いで、ドリブンプーリ26bに供給される油圧の指令値、より正確には油圧の指令値と基準値の比から図11に特性を示すテーブルを検索して補正係数を算出し、算出された1回転当たりのリング劣化度に補正係数を乗じて補正する。基準値は、入力トルク、入力回転、レシオが定常状態にあるときの油圧の指令値を示す。尚、図10と図11に示す特性は予め実験を通じて求められてROMに格納される。
次いでS202に進み、算出されたリング劣化度を積算の単位時間当たりのリング劣化度に換算する。
即ち、NDRセンサ70あるいはVELセンサ72から検出されたプーリの入力軸あるいは出力軸回転数から積算の単位時間におけるベルト26cの回転数(回転総数)を算出する。次いで算出されたベルト26cの回転数にS200で算出されたリング劣化度を乗じることで、積算の単位時間当たりのリング劣化度に換算する。
図6フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS114に進み、エレメント26c1の劣化度、即ち、エレメント劣化度を算出する。
図12は、その算出処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
同図を参照して説明すると、S300においてベルト26cの回転方向を検出し、それに応じて計算式(後述するエレメント荷重を算出する式)を選択する(持ち替える)。
それについて説明すると、CVT26においてはプーリの間に掛け回されるベルト26cは多数のエレメント26c1が順次押されることでトルクが伝達されるが、走行レンジの切り換え(後進走行レンジRから前進走行レンジDあるいはその逆)に応じてプーリが反転すると、トルク伝達に寄与しなかった側のエレメント26c1の間に生じていた間隙が押されて詰まり、そのときエレメント26c1に大きな応力が発生する。
尚、そのときドライブプーリ26aの回転は急減して一旦停止した後、反転方向に向けて回転し始める。それに応じてNDRセンサ70から出力されるパルスの間隔が徐々に開いて回転検出が一旦不能となった後、再び狭まって回転検出可能となる。
従って、S300においてはNDRセンサ70の出力を監視し、検出が不能となってから再び可能となるまでの反転期間にあるか否か検知し、否定されるときは通常の計算式を選択すると共に、肯定されるときは異なる計算式を選択する。
次いでS302に進み、エレメント26c1の1個当たりのクランプ力を算出する。これは、図6フロー・チャートのS106で算出されたドライブプーリ26bの軸推力を、プーリ内のエレメント26c1の個数で除算して求める。
次いでS304に進み、入力トルク、入力回転、レシオより、図13にその特性を示すテーブルを検索し、エレメント26c1の押し力を算出する。この押し力は、トルクを伝達する、リング26c2に沿った円周方向(図2に矢印Aで示す)の力である。
次いでS306に進み、S304で算出されたエレメント押し力のn乗根をテーブル検索し、検索された値と軸推力と摩擦係数μから、S300で述べた計算式で使用される補正係数を算出する。尚、補正係数はS300で選択される2種の計算式のいずれにも使用される。
次いでS308に進み、S306で算出された補正係数と、S302,S304で算出されたクランプ力とエレメント押し力とからS300で触れた計算式に従ってエレメント荷重を算出する。このエレメント荷重は、エレメント26c1の寿命評価を行うための荷重を意味する。
次いでS310に進み、算出されたエレメント荷重から図14にその特性を示すテーブルを検索してベルト1回転当たりのエレメント26c1の劣化度(エレメント劣化度。無名数)を算出する。図13と図14に示す特性も予め実験を通じて求められてROMに格納される。
次いでS312に進み、算出されたエレメント劣化度を積算の単位時間当たりのエレメント劣化度に換算する。
即ち、NDRセンサ70あるいはVELセンサ72から検出されたプーリの入力軸あるいは出力軸回転数から積算の単位時間におけるベルト26cの回転数(回転総数)を算出する。次いで算出されたベルト26cの回転数にS310で算出されたエレメント劣化度を乗じることで、積算の単位時間当たりのエレメント劣化度に換算する。
図5フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS12に進み、算出されたリング劣化度あるいはエレメント劣化度が設定しきい値(リング劣化度とエレメント劣化度で別々に設定)を超えるか否か判断する。
S12で肯定されて算出されたリング劣化度あるいはエレメント劣化度が対応する設定しきい値を超えると判断されるとき、S14に進み、対応する設定しきい値を越えた劣化度、例えばリング劣化度が超えたときはリング劣化度、エレメント劣化度が超えたときはエレメント劣化度を積算する。積算値は不揮発性メモリ80aに格納される。
一方、S12で否定されるときはS16に進み、積算を中止する。これにより、設定しきい値を適宜設定することで、算出された劣化度が余りに微小な値のときの積算を排除することができる。
次いでS18に進み、劣化度積算値、即ち、積算されたリング劣化度あるいはエレメント劣化度が設定許容値(リング劣化度とエレメント劣化度で別々に設定)を超えるか否か判断する。
S18で肯定されて積算されたリング劣化度とエレメント劣化度の一方(あるいは双方)が対応する設定許容値を超えると判断されるときはS20に進み、警告を含む所定の動作を実行する。一方、S18で否定されるときはS22に進み、そのような動作を実行しない。
この警告を含む所定の動作は、警告、入力トルクの制限、ベルト使用領域の制限などを意味する。
即ち、CVT26のベルト26cが設定許容値を超えて劣化していることをインディケータやブザー(共に図示せず)などを介して視覚あるいは音声によって運転者(ユーザ)に報知して修理を促すと共に、CVT26の制御においてCVT26への入力トルクあるいはベルト使用領域(負荷の高い領域、例えば最もハイあるいはロー側の使用の制限)を制限し、それによってベルト26cへの負荷を低減させる。
上記の如く、第1実施例にあっては、リング26c2と前記リングに保持される複数個のエレメント26c1からなるベルト26cと、供給される油圧に応じて決定される巻き掛け半径で前記ベルト26cをクランプするプーリ(ドライブプーリ26a、ドリブンプーリ26b)とを備えたCVT(無段変速機)26において、前記プーリに入力される入力トルクを算出する入力トルク算出手段(シフトコントローラ80)と、前記プーリの入力軸回転数と出力軸回転数を検出するプーリ回転数検出手段(シフトコントローラ80)と、前記検出されたプーリの入力軸回転数と出力軸回転数とに基づいて前記CVT26のレシオ(変速比)を算出する変速比算出手段(シフトコントローラ80)と、前記供給される油圧の指令値を算出する油圧指令値算出手段(シフトコントローラ80)と、前記算出された入力トルクと前記検出されたプーリの入力軸回転数と前記算出されたレシオ比と油圧の指令値とに少なくとも基づいて前記ベルト26cのn回(具体的には1回)転当たりの前記リング26c2の劣化度(リング劣化度)を算出するリング劣化度算出手段(シフトコントローラ80,S10,S100からS112,S200からS202)、前記プーリに作用する軸推力を算出する軸推力算出手段(シフトコントローラ80,S10,S106からS108)と、前記算出された軸推力に基づいて前記エレメントを側方からクランプするクランプ力を算出するエレメントクランプ力算出手段(シフトコントローラ80,S10,S302)と、前記算出された入力トルクと前記検出されたプーリの入力軸回転数と前記算出されたレシオとに基づいて前記エレメントの押し力を算出するエレメント押し力算出手段(シフトコントローラ80,S10,S304)と、前記算出されたエレメントクランプ力とエレメント押し力とに少なくとも基づいて前記エレメントに作用するエレメント荷重を算出するエレメント荷重算出手段(シフトコントローラ80,S10,S300からS308)と、前記算出されたエレメント荷重に基づいて前記ベルトのn回(具体的には1回)転当たりの前記エレメントの劣化度(エレメント劣化度)を算出するエレメント劣化度算出手段(シフトコントローラ80,S10,S300からS310)と、前記算出されたリングの劣化度あるいはエレメントの劣化度が設定しきい値を超えるとき、前記設定しきい値を超える劣化度を積算する劣化度積算出手段(シフトコントローラ80,S12からS16)と、前記積算されたリングの劣化度あるいはエレメントの劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する動作実行手段(シフトコントローラ80,S18からS20)とを備える如く構成したので、例えば警告に応じて修理することでCVT26のベルト26cの損傷を未然に防止することができる。また、所定の動作の中に入力トルクの制限やベルト使用領域の制限(負荷の高い領域、例えば最もハイあるいはロー側の使用の制限)などを入れることで、ベルト26cの負荷を低減でき、修理までの間のベルト26cをもたせることなども可能となる。
図15は、この発明の第2実施例に係る無段変速機のベルト劣化判定装置の動作を示す、図5と類似するフロー・チャートである。
図示のプログラムもシフトコントローラ80によって所定時間ごとに実行される。
以下説明すると、S400において車両12の発進加速、車両12の前後進の切換(前後進切換機構24を介しての)、高エンジン回転からのインギヤ、インギヤ直後の発進などの所定の操作モードがなされたことを検出すると共に、検出された操作モードの回数を操作モードごとにカウントし、操作モードごとにカウントされた回数と予め設定された劣化度とに基づいてCVT26のベルト26cの劣化度を算出すると共に、算出値を積算する。
ここで、操作モードは、CVT26のベルト26cにとってある程度以上の負荷となって劣化を促進させるような車両12(あるいはCVT26)の操作を意味する。
尚、上記したように、操作モードごと、即ち、発進加速、前後進の切換、高回転からのインギヤ、インギヤ直後の発進ごとにその回数がカウントされると共に、劣化度も操作モードごとに予め設定される。
劣化度は、アクセル開度(あるいはスロットル開度)、インギヤされてからスロットル開度があけられるまでの時間などの操作タイムラグ違いなどによって区分され、それぞれ操作1回当たりの値が予め設定される。第1実施例と異なり、第2実施例において劣化度はベルト26cについての単一の値として設定される。
次いでS402に進み、劣化度積算値、即ち、積算された劣化度が設定許容値(適宜設定)を超えるか否か判断し、肯定されて積算された劣化度が設定許容値を超えると判断されるとき、S404に進み、第1実施例と同様に警告を含む所定の動作を実行する一方、否定されるときはS406に進み、そのような動作を実行しない。
上記の如く、第2実施例にあっては、リング26c2と前記リング26c2に保持される複数個のエレメント26c1からなるベルト26cと、供給される油圧に応じて決定される巻き掛け半径で前記ベルト26cをクランプするプーリ(ドライブプーリ26a、ドリブンプーリ26b)とを備え、車両12に搭載されるエンジン(内燃機関)10の出力を変速するCVT(無段変速機)26において、前記車両12の発進加速と前記車両12の前後進の切換とを少なくとも含む操作モードを検出する操作モード検出手段(シフトコントローラ80,S400)と、前記検出された操作モードの回数を前記操作モードごとにカウントする操作モード回数カウント手段(シフトコントローラ80,S400)と、前記操作モードごとにカウントされた回数と前記操作モードごとに予め設定された劣化度とに基づいて前記ベルトの劣化度(ベルト劣化度)を算出すると共に、算出値を積算するベルト劣化度積算手段(シフトコントローラ80,S400)と、前記積算されたベルトの劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する動作実行手段(シフトコントローラ80,S402,S404)とを備える如く構成したので、第1実施例と同様に、例えば警告に応じて修理することでCVT26のベルト26cの損傷を未然に防止することができる。また、所定の動作の中に入力トルクの制限やベルト使用領域の制限などを入れることで、ベルト26cの負荷を低減でき、修理までの間のベルト26cをもたせることなども可能となる。
尚、上記において図示した構成は例示であり、それに限定されるものではない、例えば図9フロー・チャートのS200の処理において油圧の指令値としてドリブンプーリ26bに供給される油圧の指令値を使用したが、ドライブプーリ26aに供給される油圧の指令値であっても良い。またベルト26cの1回転当たりの劣化度を算出するようにしたが、2回転以上のときの劣化度を算出しても良い。他の処理も同様である。
この発明の実施例に係る無段変速機のベルト劣化判定装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す無段変速機のベルトを構成するエレメントとリングの写真である。 図2に示すエレメントの1つを模式的に示す説明図である。 図1に示す無段変速機(CVT)などの油圧機構を模式的に示す油圧回路図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。 図5のベルト劣化度の算出処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。 図6の処理で使用されるベルトの巻き付け径のテーブル特性を示す説明グラフである。 図6の処理で使用されるベルトの巻き付け角度のテーブル特性を示す説明グラフである。 図6のリング劣化度の算出処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。 図9の処理で使用されるリング劣化度のテーブル特性を示すグラフである。 図10のリング劣化度の補正係数のテーブル特性を示すグラフである。 図6のエレメント劣化度の算出処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。 図12の処理で使用されるエレメント押し力のテーブル特性を示すグラフである。 図12の処理で算出されるエレメント劣化度のテーブル特性を示す説明グラフである。 この発明の第2実施例に係る無段変速機のベルト劣化判定装置の動作を示す、図5と類似するフロー・チャートである。
符号の説明
10 内燃機関(エンジン)、12 車両、22 トルクコンバータ、24 前後進切換機構、24a リングギヤ、24b サンギヤ、24c ピニオンギヤキャリア、24d 前進クラッチ、24e 後進ブレーキクラッチ、26 無段変速機(CVT)、26a ドライブプーリ、26b ドリブンプーリ、26c ベルト、26c1 エレメント、42 油圧機構、44 セレクトレバー、64 エンジンコントローラ、66 NTセンサ、70 NDRセンサ、72 VELセンサ、80 シフトコントローラ、MS メインシャフト、CS カウンタシャフト、SS セカンダリシャフト、D ディファレンシャル、W 駆動輪(タイヤ)

Claims (2)

  1. リングと前記リングに保持される複数個のエレメントからなるベルトと、供給される油圧に応じて決定される巻き掛け半径で前記ベルトをクランプするプーリとを備えた無段変速機において、
    a.前記プーリに入力される入力トルクを算出する入力トルク算出手段と、
    b.前記プーリの入力軸回転数と出力軸回転数を検出するプーリ回転数検出手段と、
    c.前記検出されたプーリの入力軸回転数と出力軸回転数とに基づいて前記無段変速機の変速比を算出する変速比算出手段と、
    d.前記供給される油圧の指令値を算出する油圧指令値算出手段と、
    e.前記算出された入力トルクと前記検出されたプーリの入力軸回転数と前記算出された変速比と油圧の指令値とに少なくとも基づいて前記ベルトのn回転当たりの前記リングの劣化度を算出するリング劣化度算出手段と、
    f.前記プーリに作用する軸推力を算出する軸推力算出手段と、
    g.前記算出された軸推力に基づいて前記エレメントを側方からクランプするクランプ力を算出するエレメントクランプ力算出手段と、
    h.前記算出された入力トルクと前記検出されたプーリの入力軸回転数と前記算出された変速比とに基づいて前記エレメントの押し力を算出するエレメント押し力算出手段と、
    i.前記算出されたエレメントクランプ力とエレメント押し力とに少なくとも基づいて前記エレメントに作用するエレメント荷重を算出するエレメント荷重算出手段と、
    j.前記算出されたエレメント荷重に基づいて前記ベルトのn回転当たりの前記エレメントの劣化度を算出するエレメント劣化度算出手段と、
    k.前記算出されたリングの劣化度あるいはエレメントの劣化度が設定しきい値を超えるとき、前記設定しきい値を超える劣化度を積算する劣化度積算手段と、
    l.前記積算されたリングの劣化度あるいはエレメントの劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する動作実行手段と、
    を備えたことを特徴とする無段変速機のベルト劣化判定装置。
  2. リングと前記リングに保持される複数個のエレメントからなるベルトと、供給される油圧に応じて決定される巻き掛け半径で前記ベルトをクランプするプーリとを備え、車両に搭載される内燃機関の出力を変速する無段変速機において、
    a.前記車両の発進加速と前記車両の前後進の切換とを少なくとも含む操作モードを検出する操作モード検出手段と、
    b.前記検出された操作モードの回数を前記操作モードごとにカウントする操作モード回数カウント手段と、
    c.前記操作モードごとにカウントされた回数と前記操作モードごとに予め設定された劣化度とに基づいて前記ベルトの劣化度を算出すると共に、算出値を積算するベルト劣化度積算手段と、
    d.前記積算されたベルトの劣化度が設定許容値を超えるとき、警告を含む所定の動作を実行する動作実行手段と、
    を備えたことを特徴とする無段変速機のベルト劣化判定装置。
JP2008245663A 2008-09-25 2008-09-25 無段変速機のベルト劣化判定装置 Active JP4810559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008245663A JP4810559B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 無段変速機のベルト劣化判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008245663A JP4810559B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 無段変速機のベルト劣化判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010078025A true JP2010078025A (ja) 2010-04-08
JP4810559B2 JP4810559B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=42208713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008245663A Active JP4810559B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 無段変速機のベルト劣化判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4810559B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103527770A (zh) * 2013-10-24 2014-01-22 淮阴工学院 一种无级变速器夹紧力控制方法
JP2014516007A (ja) * 2011-06-08 2014-07-07 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電動自転車における摩耗を識別するための方法および装置
WO2016059959A1 (ja) * 2014-10-15 2016-04-21 本田技研工業株式会社 無段変速機の異常判定装置
JP2018179274A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP2020008098A (ja) * 2018-07-09 2020-01-16 本田技研工業株式会社 動力伝達装置の制御装置
CN113442851A (zh) * 2020-03-26 2021-09-28 本田技研工业株式会社 车辆控制装置以及车辆管理系统
CN114576352A (zh) * 2020-12-01 2022-06-03 本田技研工业株式会社 车辆用无级变速器、车辆和控制方法
JP2023056966A (ja) * 2021-10-08 2023-04-20 ヤマハ発動機株式会社 車両

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003329126A (ja) * 2002-03-05 2003-11-19 Toyota Motor Corp 無段変速機の制御装置
JP2007187295A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Yamaha Motor Co Ltd 無段変速制御装置および鞍乗型車両
JP2007247816A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Jatco Ltd 無段変速機の制御装置
JP2008544183A (ja) * 2005-06-25 2008-12-04 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト 摩擦係合によってトルクを伝達する伝動装置の運転確実性を監視するための方法および装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003329126A (ja) * 2002-03-05 2003-11-19 Toyota Motor Corp 無段変速機の制御装置
JP2008544183A (ja) * 2005-06-25 2008-12-04 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト 摩擦係合によってトルクを伝達する伝動装置の運転確実性を監視するための方法および装置
JP2007187295A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Yamaha Motor Co Ltd 無段変速制御装置および鞍乗型車両
JP2007247816A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Jatco Ltd 無段変速機の制御装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014516007A (ja) * 2011-06-08 2014-07-07 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電動自転車における摩耗を識別するための方法および装置
CN103527770A (zh) * 2013-10-24 2014-01-22 淮阴工学院 一种无级变速器夹紧力控制方法
WO2016059959A1 (ja) * 2014-10-15 2016-04-21 本田技研工業株式会社 無段変速機の異常判定装置
CN106795960A (zh) * 2014-10-15 2017-05-31 本田技研工业株式会社 无级变速器的异常判定装置
JPWO2016059959A1 (ja) * 2014-10-15 2017-07-20 本田技研工業株式会社 無段変速機の異常判定装置
CN106795960B (zh) * 2014-10-15 2018-08-03 本田技研工业株式会社 无级变速器的异常判定装置
US10041583B2 (en) 2014-10-15 2018-08-07 Honda Motor Co., Ltd. Abnormality determination device for continuously variable transmission
JP2018179274A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP2020008098A (ja) * 2018-07-09 2020-01-16 本田技研工業株式会社 動力伝達装置の制御装置
CN113442851A (zh) * 2020-03-26 2021-09-28 本田技研工业株式会社 车辆控制装置以及车辆管理系统
JP2021156347A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 本田技研工業株式会社 車両制御装置及び車両管理システム
JP7390231B2 (ja) 2020-03-26 2023-12-01 本田技研工業株式会社 車両制御装置及び車両管理システム
CN114576352A (zh) * 2020-12-01 2022-06-03 本田技研工业株式会社 车辆用无级变速器、车辆和控制方法
CN114576352B (zh) * 2020-12-01 2023-12-01 本田技研工业株式会社 车辆用无级变速器、车辆和控制方法
JP2023056966A (ja) * 2021-10-08 2023-04-20 ヤマハ発動機株式会社 車両
US11808350B2 (en) 2021-10-08 2023-11-07 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicle
JP7420778B2 (ja) 2021-10-08 2024-01-23 ヤマハ発動機株式会社 車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP4810559B2 (ja) 2011-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4810559B2 (ja) 無段変速機のベルト劣化判定装置
JP5480227B2 (ja) 動力伝達装置
JP4897639B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP6152424B2 (ja) 車両の制御装置
JP2010078021A (ja) 無段変速機の制御装置
JP4864849B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4908572B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP5027772B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP4782755B2 (ja) 車両の制御装置
JP2010078022A (ja) 無段変速機のベルトスリップ検出装置
JP5548181B2 (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP2013024033A (ja) 車両の制御装置
JP5346998B2 (ja) 車両の制御装置
JP2010078024A (ja) トルクコンバータの逆転検出装置
JP4711443B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4927053B2 (ja) 無段変速機の油圧異常検出装置
JP4870060B2 (ja) 車両の制御装置
JP4764465B2 (ja) 車両の制御装置
JP5416194B2 (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP5718751B2 (ja) 車両の制御装置
JP4782756B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP5195536B2 (ja) 車両の制御装置
JP2006307925A (ja) ベルト式無段変速機のダウンシフト制御装置
JP6106485B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP4744498B2 (ja) 無段変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110822

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4810559

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250