JP4864849B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4864849B2
JP4864849B2 JP2007265881A JP2007265881A JP4864849B2 JP 4864849 B2 JP4864849 B2 JP 4864849B2 JP 2007265881 A JP2007265881 A JP 2007265881A JP 2007265881 A JP2007265881 A JP 2007265881A JP 4864849 B2 JP4864849 B2 JP 4864849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
engine
water temperature
automatic transmission
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007265881A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009092213A (ja
Inventor
博彦 戸塚
義弘 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007265881A priority Critical patent/JP4864849B2/ja
Publication of JP2009092213A publication Critical patent/JP2009092213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4864849B2 publication Critical patent/JP4864849B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

この発明は自動変速機の制御装置に関し、より具体的にはロックアップ可能なトルクコンバータを備えた自動変速機における低温始動時のロックアップの禁止に関する。
低温始動時のトルクコンバータのロックアップの禁止に関する従来技術としては、特許文献1記載の技術を挙げることができる。特許文献1記載の技術にあっては、機関回転数などから推定された機関冷却水温が所定値に達するまでロックアップを禁止することで、エミッションの悪化を防止すると共に、暖機を促進している。
特開平8−285073号公報
ところで、始動前の車両の停車時間は一様ではなく、短時間でホットリスタートされる場合もある一方、長時間放置されてソーク状態となっている場合もある。その点、特許文献1記載の技術にあっては、推定された機関冷却水温が所定値に達したか否かでロックアップの禁止の可否を一律に判断しているため、ソーク状態の始動におけるロックアップの禁止の可否判断に改善の余地があった。
従って、この発明の目的は上記した不都合を解消し、ロックアップ可能なトルクコンバータを介して入力される内燃機関の回転を変速して出力する自動変速機の制御装置において、ソーク状態の始動においてロックアップの禁止の可否を適切に判断するようにした変速機の制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、車両に搭載されると共に、ロックアップ可能なトルクコンバータを介して入力される内燃機関の回転を変速して出力する自動変速機の制御装置において、前記自動変速機の作動油の油温を求めると共に、前記求めた油温が所定油温に達するまで前記トルクコンバータのロックアップを禁止するロックアップ禁止手段と、前記内燃機関が始動されるときに前記車両がソーク状態にあったか否か判断するソーク状態判断手段と、記内燃機関の冷却水温を検出する機関冷却水温検出手段とを備え、前記ロックアップ禁止手段は、前記車両がソーク状態にあったと判断され、前記内燃機関が始動され記冷却水温が第1の所定水温を超えたと判断されたとき前記油温が前記第1の所定水温よりも低く設定された所定油温に達していない場合であっても前記ロックアップの禁止を解除する如く構成した。また、請求項2に係る自動変速機の制御装置にあっては、前記内燃機関の吸気温度を検出する機関吸気温検出手段を備え、前記ソーク状態判断手段は、前記冷却水温と前記吸気温度がほぼ等しく、前記冷却水温が前記第1の所定水温より低く設定された第2の所定水温を超えたと判断されたとき、前記車両がソーク状態であったと判断する如く構成した。
請求項1にあっては、自動変速機の作動油の油温が所定油温に達するまでトルクコンバータのロックアップを禁止すると共に、内燃機関が始動されるときに車両がソーク状態にあったか否か判断し、ソーク状態にあったと判断され、内燃機関の冷却水温が第1の所定水温を超えたと判断したとき前記油温が第1の所定水温よりも低く設定された所定油温に達していない場合であってもロックアップの禁止を解除する如く構成したので、所定水温を適宜設定することで、ソーク状態にあったとしても、内燃機関の暖機判断がほぼ完了したと判定できる時点で自動変速機側の暖機も完了したと見做すことができ、作動油の油温計測バラツキを吸収できると共に、ロックアップの禁止区間を短縮することができて燃費を向上できる一方、所定水温を超えていないときは解除しないことで暖機の促進とエミッションの悪化の防止も確保することができる。また、請求項2に係る自動変速機の制御装置にあっては、内燃機関の冷却水温と吸気温度がほぼ等しく、冷却水温が第1の所定水温より低く設定された第2の所定水温を超えたと判断されたとき、車両がソーク状態であったと判断する如く構成したので、暖機の促進とエミッションの悪化の防止も確保することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る自動変速機の制御装置を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、この発明の実施例に係る自動変速機の制御装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン10は、車両(駆動輪Wなどで部分的に示す)14に搭載される。
エンジン10の吸気系に配置されたスロットルバルブ(図示せず)は車両運転席に配置されるアクセルペダル(図示せず)との機械的な接続が絶たれ、電動モータなどのアクチュエータからなるDBW(Drive By Wire)機構16が接続されて駆動される。
スロットルバルブで調量された吸気はインテークマニホルド(図示せず)を通って流れ、各気筒の吸気ポート付近でインジェクタ(燃料噴射弁)20から噴射された燃料と混合して混合気を形成し、吸気バルブ(図示せず)が開弁されたとき、当該気筒の燃焼室(図示せず)に流入する。燃焼室において混合気は点火されて燃焼し、ピストン(図示せず)を駆動してクランクシャフト22を回転させた後、排気となってエンジン10の外部に放出される。
エンジン10のクランクシャフト22の回転は、トルクコンバータ24を介して変速機26に入力される。即ち、クランクシャフト22はトルクコンバータ24のポンプ・インペラ24aに接続される一方、それに対向配置されて流体(作動油)を収受するタービン・ランナ24bはメインシャフト(ミッション入力軸)MSに接続される。
変速機26は無段変速機(Continuous Variable Transmission。以下「CVT」という)からなり、メインシャフトMSに配置されたドライブプーリ26aと、メインシャフトMSに平行なカウンタシャフトCSに配置されたドリブンプーリ26bと、その間に掛け回される金属製のベルト26cからなる。
ドライブプーリ26aは、メインシャフトMSに配置された固定プーリ半体26a1と、固定プーリ半体26a1に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体26a2からなる。ドリブンプーリ26bは、カウンタシャフトCSに固定された固定プーリ半体26b1と、固定プーリ半体26b1に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体26b2からなる。
CVT26は、前後進切換装置30に接続される。前後進切換装置30は、前進クラッチ30aと、後進ブレーキ30bと、その間に配置されるプラネタリギヤ機構30cからなる。
プラネタリギヤ機構30cにおいて、サンギヤ30c1はメインシャフトMSに固定されると共に、リングギヤ30c2は前進クラッチ30aを介してドライブプーリ26aの固定プーリ半体26a1に固定される。
サンギヤ30c1とリングギヤ30c2の間には、ピニオン30c3が配置される。ピニオン30c3は、キャリア30c4でサンギヤ30c1に連結される。キャリア30c4は、後進ブレーキ30bが作動させられると、それによって固定(ロック)される。
カウンタシャフトCSの回転は減速ギヤ34,36を介してセカンダリシャフトSSに伝えられると共に、セカンダリシャフトSSの回転はギヤ40とディファレンシャルDを介して左右の駆動輪(タイヤ。右側のみ示す)Wに伝えられる。駆動輪Wの付近にはディスクブレーキ42が配置される。
前進クラッチ30aと後進ブレーキ30bの切換は、車両運転席に設けられた、例えばP,R,N,D,S,Lのポジションを備えるシフトレバー44を運転者が操作することによって行われる。運転者によってシフトレバー44のいずれかのポジションが選択されたとき、その選択動作はCVT26などの油圧機構(後述)のマニュアルバルブに伝えられる。
例えばD,S,Lポジションが選択されると、それに応じてマニュアルバルブのスプールが移動し、後進ブレーキ30bのピストン室から作動油(油圧)が排出される一方、前進クラッチ30aのピストン室に油圧が供給されて前進クラッチ30aが係合(締結)される。
前進クラッチ30aが係合されると、全ギヤがメインシャフトMSと一体に回転し、ドライブプーリ26aはメインシャフトMSと同方向(前進方向)に駆動される。
他方、Rポジションが選択されると、前進クラッチ30aのピストン室から作動油が排出される一方、後進ブレーキ30bのピストン室に油圧が供給されて後進ブレーキ30bが作動する。それによってキャリア30c4が固定されてリングギヤ30c2はサンギヤ30c1とは逆方向に駆動され、ドライブプーリ26aはメインシャフトMSとは逆方向(後進方向)に駆動される。
また、PあるいはNポジションが選択されると、両方のピストン室から作動油が排出されて前進クラッチ30aと後進ブレーキ30bが共に解放され、前後進切換装置30を介しての動力伝達が断たれ、エンジン10とCVT26のドライブプーリ26aとの間の動力伝達が遮断される。
図2は上記したCVT26などの油圧機構を模式的に示す油圧回路図である。
図示の如く、油圧機構(符号46で示す)には油圧ポンプ46aが設けられる。油圧ポンプ46aはギヤポンプからなり、エンジン10によって駆動され、リザーバ46bに貯留された作動油を汲み上げてPH制御バルブ(PH REG VLV)46cに圧送する。
PH制御バルブ46cの出力(PH圧(ライン圧))は、一方では油路46dから第1、第2のレギュレータバルブ(DR REG VLV, DN REG VLV)46e,46fを介してCVT26のドライブプーリ26aの可動プーリ半体26a2のピストン室(DR)26a21とドリブンプーリ26bの可動プーリ半体26b2のピストン室(DN)26b21に接続されると共に、他方では油路46gを介してCRバルブ(CR VLV)46hに接続される。
CRバルブ46hはPH圧を減圧してCR圧(制御圧)を生成し、油路46iから第1、第2、第3の(電磁)リニアソレノイドバルブ46j,46k,46l(LS-DR, LS-DN, LS-CPC)に供給する。第1、第2のリニアソレノイドバルブ46j,46kはそのソレノイドの励磁に応じて決定される出力圧を第1、第2のレギュレータバルブ46e,46fに作用させ、よって油路46dからPH圧の作動油を可動プーリ半体26a2,26b2のピストン室26a21,26b21に供給し、それに応じてプーリ側圧を発生させる。
従って、図1に示す構成においては、可動プーリ半体26a2,26b2を軸方向に移動させるプーリ側圧が発生させられてドライブプーリ26aとドリブンプーリ26bのプーリ幅が変化し、ベルト26cの巻掛け半径が変化する。このように、プーリの側圧を調整することで、エンジン10の出力を駆動輪Wに伝達する変速比を無段階に変化させることができる。
図2の説明に戻ると、CRバルブ46hの出力(CR圧)はCRシフトバルブ(CR SFT VLV)46nにも接続され、そこから前記したマニュアルバルブ(MAN VLV。符号46oで示す)を介して前後進切換装置30の前進クラッチ30aのピストン室(FWD)30a1と後進ブレーキ30bのピストン室(RVS)30b1に接続される。
マニュアルバルブ46oは図1を参照して説明した如く、運転者によって操作(選択)されたシフトレバー44の位置に応じてCRシフトバルブ46nの出力を前進クラッチ30aと後進ブレーキ30bのピストン室の30a1,30b1のいずれかに接続する。
また、PH制御バルブ46cの出力は、油路46pを介してTCレギュレータバルブ(TC REG VLV)46qに送られ、TCレギュレータバルブ46qの出力はLCコントロールバルブ(LC CTL VLV)46rを介してLCシフトバルブ(LC SFT VLV)46sに接続される。LCシフトバルブ46sの出力は一方ではトルクコンバータ24のロックアップクラッチ24cのピストン室24c1に接続されると共に、他方ではその背面側の室24c2に接続される。
CRシフトバルブ46nとLCシフトバルブ46sは第1、第2(電磁)オン・オフソレノイド(SOL-A, SOL-B)46u,46vに接続され、その励磁・非励磁によって前進クラッチ30aへの油路の切り替えとロックアップクラッチ24cの締結(オン)・開放(オフ)が制御される。
ロックアップクラッチ24cについていえば、LCシフトバルブ46sを介して作動油がピストン室24c1に供給される一方、背面側の室24c2から排出されると、ロックアップクラッチ24cが係合(締結。オン)され、背面側の室24c2に供給される一方、ピストン室24c1から排出されると、解放(非締結。オフ)される。ロックアップクラッチ24cのスリップ量、即ち、係合と解放の間でスリップさせられるときの係合容量は、ピストン室24c1と背面側の室24c2に供給される作動油の量(油圧)によって決定される。
先に述べた第3のリニアソレノイド46lは、油路46wとLCコントロールバルブ46rを介してLCシフトバルブ46sに接続され、さらに油路46xを介してCRシフトバルブ46nに接続される。即ち、前進クラッチ30aと、ロックアップクラッチ24cの係合容量(滑り量)は、第3のリニアソレノイドバルブ46lのソレノイドの励磁・非励磁によって調整(制御)される。
図1の説明に戻ると、エンジン10のカム軸(図示せず)付近などの適宜位置にはクランク角センサ48が設けられ、ピストンの所定クランク角度位置ごとにエンジン回転数NEを示す信号を出力する。吸気系においてスロットルバルブの下流の適宜位置には絶対圧センサ50が設けられ、吸気管内絶対圧(エンジン負荷)PBAに比例した信号を出力する。
DBW機構16のアクチュエータにはスロットル開度センサ52が設けられ、アクチュエータの回転量を通じてスロットル開度THに比例した信号を出力すると共に、アクセルペダル付近にはアクセル開度センサ54が設けられ、運転者のアクセルペダル操作量に相当するアクセル開度APに比例する信号を出力する。
さらに、エンジン10の冷却水通路(図示せず)の付近には水温センサ56が設けられ、エンジン冷却水温TW、換言すればエンジン10の温度に応じた出力を生じると共に、吸気系には吸気温センサ58が設けられ、エンジン10に吸入される吸気温(外気温)に応じた出力を生じる。
上記したクランク角センサ48などの出力は、エンジンコントローラ60に送られる。エンジンコントローラ60はマイクロコンピュータを備え、それらセンサ出力に基づいて目標スロットル開度を決定してDBW機構16の動作を制御すると共に、燃料噴射量を決定してインジェクタ20を駆動する。
メインシャフトMSにはNTセンサ(回転数センサ)62が設けられ、タービン・ランナ24bの回転数、具体的にはメインシャフトMSの回転数、より具体的には前進クラッチ30aの入力軸回転数を示すパルス信号を出力する。
CVT26のドライブプーリ26aの付近の適宜位置にはNDRセンサ(回転数センサ)64が設けられてドライブプーリ26aの回転数、換言すれば前進クラッチ30aの出力軸回転数に応じたパルス信号を出力すると共に、ドリブンプーリ26bの付近の適宜位置にはNDNセンサ(回転数センサ)66が設けられ、ドリブンプーリ26bの回転数を示すパルス信号を出力する。
セカンダリシャフトSSのギヤ36の付近にはVELセンサ(回転数センサ)70が設けられ、ギヤ36の回転数を通じて車速VELを示すパルス信号を出力する。前記したシフトレバー44の付近にはシフトレバーポジションセンサ72が設けられ、運転者によって選択されたR,N,Dなどのポジションに応じたPOS信号を出力する。また、油圧機構46の適宜位置には温度センサ(図2で図示省略)74が配置され、CVT26の作動油の温度TATFを示す出力を生じる。
上記したNTセンサ62などの出力は、図示しないその他のセンサの出力も含め、シフトコントローラ76に送られる。シフトコントローラ76もマイクロコンピュータを備えると共に、エンジンコントローラ60と通信自在に構成される。
シフトコントローラ76はそれら検出値に基づき、油圧機構46の第1、第2オン・オフソレノイド46u,46v、および第1、第2、第3のリニアソレノイドバルブ46j,46k,46lのうちのいずれかの電磁ソレノイドを励磁・非励磁して前進切換装置30とCVT26とトルクコンバータ24のロックアップクラッチ24cのロックアップのオン(係合)・オフ(解放)を制御する。
図3はシフトコントローラ76のその動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムはシフトコントローラ76によってインギヤ時に所定時間、例えば10msecごとに実行される。
以下説明すると、S10においてソーク温度判断を実行する。
図4はその処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
以下説明すると、S100においてIGONイニシャル時、即ち、エンジン10のイグニションスイッチがオンされ、エンジン10がクランキングされる始動時にあるか否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップする。従って、エンジン10が完爆した後はS100の判断は常に否定される。
他方、S100で肯定されてエンジン10が始動時にあると判断されるときはS102に進み、検出されたエンジン冷却水温TWと吸気温TAがほぼ(あるいは完全に)等しいか否か、換言すれば車両14がソーク状態にあるか否か判断する。尚、シフトコントローラ76は、エンジン冷却水温TWと吸気温TAをエンジンコントローラ60から入力する。
尚、ソーク(soak)状態とは、車両14が長時間駐車された結果、車両14がエンジン10を含めて各部で同一温度になっている状態を意味する。従って、エンジン10の冷却水温TWと吸気温TAがほぼ(あるいは完全に)等しいとき、車両14がソーク状態にあると判断する。
S102で否定されて車両14がソーク状態にないと判断されるときはS104に進み、ソーク温度LC許可判断フラグのビットを0にリセットする一方、S102で肯定されるときはS106に進み、エンジン冷却水温TWが第1の所定水温TW1(例えば20℃)以上か否か判断する。
S106で肯定されるときはS108に進み、ソーク温度LC許可判断フラグのビットを1にセットすると共に、否定されるときはS104に進み、ソーク温度LC許可判断フラグのビットを0にセットする。
図3フロー・チャートの説明に戻ると、S12に進み、検出されたエンジン冷却水温TWが第2の所定水温TW2(例えば50℃)以上か否か判断する。図4フロー・チャートのS102以降の処理の直後にS12に進むとき、S12の判断は当然否定され、S14に進み、LC禁止、即ち、トルクコンバータ24のロックアップクラッチ24cの係合(オン)を禁止する。
他方、エンジン10の暖機が進むにつれてエンジン冷却水温TWは経時的に上昇する。その結果、S12の判断は肯定されてS16に進み、温度センサ74で検出されたCVT26の作動油の温度TATFが所定油温TATF1(例えば30℃)以上か否か判断する。
S16で肯定されるときはエンジン10の暖機が完了していることからS18に進み、燃費向上を意図してLC許可、即ち、トルクコンバータ24のロックアップクラッチ24cの係合(オン)を許可する。
また、S16で否定されるときはS20に進み、ソーク温度LC許可判断フラグのビットが1であったか否か、即ち、エンジン10が始動されるときに車両14がソーク状態にあり、エンジン10が始動されるときのエンジン冷却水温TWが第1の所定水温TW1を超えていたと判断されていたか否か判定する。
S20で否定されるときはS14に進むと共に、肯定されるときはS18に進む(即ち、ロックアップの禁止を解除する)。これは、S16の油温判定は推定する場合のみならず、実施例のように温度(油温)センサ74から検出する場合であってもバラツキは存在することから、ロックアップクラッチ24cの係合(オン)を極力早く許可して燃費向上を図るためである。
上記の如く、この実施例にあっては、車両14に搭載されると共に、ロックアップクラッチ24cを係合することでロックアップ可能なトルクコンバータ24を介して入力されるエンジン10の回転を変速して出力するCVT(自動変速機)のシフトコントローラ(制御装置)76において、前記CVT26の作動油の油温TATFを求めると共に、前記求めた油温TATFが所定油温TATF1に達するまで前記トルクコンバータ24のロックアップを禁止するロックアップ禁止手段(S16,S20,S14)と、前記エンジン10が始動されるときに前記車両14がソーク状態にあったか否か判断するソーク状態判断手段(S10,S100,S102)と、記エンジン10の冷却水温TWを検出するエンジン(機関)冷却水温検出手段(水温センサ56,S106)とを備え、前記ロックアップ禁止手段は、前記車両14がソーク状態にあったと判断され、前記エンジン10が始動され記冷却水温TWが第1の所定水温(実施例における第2の所定水温に相当)TWを超えたと判断されたとき前記油温TATFが第1の所定水温TW2よりも低く設定された所定油温TATF1に達していない場合であっても前記ロックアップの禁止を解除する(S108,S20,S18)如く構成した。また、エンジン10の吸気温度TAを検出するエンジン(機関)吸気温検出手段(吸気温センサ58)を備え、前記ソーク状態判断手段は、前記冷却水温TWと前記吸気温度TAがほぼ等しく、前記冷却水温TWが前記第1の所定水温TW2より低く設定された第2の所定水温(実施例における第1の所定水温に相当)TW1を超えたと判断されたとき、前記車両14がソーク状態であったと判断する如く構成した。
これにより、第1の所定水温TW1を適宜設定することで、車両14がソーク状態にあったとしても、S12においてエンジン10の暖機判断がほぼ完了したと判定できる時点でCVT26側の暖機も完了したと見做すことができ、作動油の油温計測バラツキを吸収できると共に、トルクコンバータ24のロックアップの禁止区間を短縮することができて燃費を向上できる一方、第1の所定水温TW1を超えていないときは解除しないことで暖機の促進とエミッションの悪化の防止も確保することができる。
尚、上記において温度センサ74を介してCVT26の作動油の温度TATFを検出したが、油圧機構46の第3のリニアソレノイドバルブ46lの電磁ソレノイドの抵抗値から推定しても良い。
また、上記において自動変速機としてCVT26を開示したが、それに限定されるものではなく、この発明は他の自動変速機にも妥当する。
この発明の実施例に係る自動変速機の制御装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す自動変速機とトルクコンバータの油圧機構を示す油圧回路図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。 図3に示すソーク温度判断処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
符号の説明
10 内燃機関(エンジン)、14 車両、16 DBW機構、24 トルクコンバータ、24c ロックアップクラッチ、26 自動変速機(無段変速機。CVT)、30 前後進切換装置、30a 前進クラッチ(クラッチ)、46 油圧機構、46l 電磁バルブ(第3のリニアソレノイドバルブ)、46s 切換バルブ(LCシフトバルブ)、56 水温センサ、58 吸気温センサ、60 エンジンコントローラ、74 温度センサ、76 シフトコントローラ

Claims (2)

  1. 車両に搭載されると共に、ロックアップ可能なトルクコンバータを介して入力される内燃機関の回転を変速して出力する自動変速機の制御装置において、
    a.前記自動変速機の作動油の油温を求めると共に、前記求めた油温が所定油温に達するまで前記トルクコンバータのロックアップを禁止するロックアップ禁止手段と、
    b.前記内燃機関が始動されるときに前記車両がソーク状態にあったか否か判断するソーク状態判断手段と、
    c.記内燃機関の冷却水温を検出する機関冷却水温検出手段と、
    を備え、前記ロックアップ禁止手段は、前記車両がソーク状態にあったと判断され、前記内燃機関が始動され記冷却水温が第1の所定水温を超えたと判断されたとき前記油温が前記第1の所定水温よりも低く設定された所定油温に達していない場合であっても前記ロックアップの禁止を解除することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. d.前記内燃機関の吸気温度を検出する機関吸気温検出手段と、
    を備え、前記ソーク状態判断手段は、前記冷却水温と前記吸気温度がほぼ等しく、前記冷却水温が前記第1の所定水温より低く設定された第2の所定水温を超えたと判断されたとき、前記車両がソーク状態であったと判断することを特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
JP2007265881A 2007-10-11 2007-10-11 自動変速機の制御装置 Active JP4864849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007265881A JP4864849B2 (ja) 2007-10-11 2007-10-11 自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007265881A JP4864849B2 (ja) 2007-10-11 2007-10-11 自動変速機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009092213A JP2009092213A (ja) 2009-04-30
JP4864849B2 true JP4864849B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=40664387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007265881A Active JP4864849B2 (ja) 2007-10-11 2007-10-11 自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4864849B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8321101B2 (en) 2009-05-05 2012-11-27 Ford Global Technologies, Llc Temperature dependent minimum transmission input speed
JP5702229B2 (ja) * 2011-05-31 2015-04-15 本田技研工業株式会社 変速機の油圧供給装置
US8833191B2 (en) 2011-05-31 2014-09-16 Honda Motor Co., Ltd. Control apparatus for automatic transmission
JP6122772B2 (ja) * 2013-06-04 2017-04-26 本田技研工業株式会社 コンバータ機構の制御装置
CN104214330B (zh) * 2013-06-04 2017-01-04 本田技研工业株式会社 变矩器机构的控制装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5828049A (ja) * 1981-08-10 1983-02-18 Toyota Motor Corp 自動変速機の制御方法
JP2959284B2 (ja) * 1991-07-31 1999-10-06 三菱自動車工業株式会社 自動変速機の変速制御装置
JP2903456B2 (ja) * 1993-12-22 1999-06-07 日産自動車株式会社 自動変速機のロックアップ制御装置
JP3541489B2 (ja) * 1995-04-17 2004-07-14 日産自動車株式会社 自動変速機のロックアップ制御装置
JP3503494B2 (ja) * 1998-10-15 2004-03-08 トヨタ自動車株式会社 車両用変速機の油温推定装置
JP4274858B2 (ja) * 2003-06-25 2009-06-10 本田技研工業株式会社 ロックアップ機構付きトルクコンバータの制御装置
JP2005030484A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009092213A (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8296028B2 (en) Control device and control method for lockup clutch and engine torque in a vehicle
JP4897639B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP6152424B2 (ja) 車両の制御装置
JP5842990B2 (ja) 車両の制御装置
JP6203887B2 (ja) 車両の制御装置
JP4864849B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP5791986B2 (ja) 車両の制御装置
JP2013181408A (ja) 車両の制御装置
JP6023692B2 (ja) 内燃機関の回転制御装置
JP2010078021A (ja) 無段変速機の制御装置
JP5548181B2 (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP5712047B2 (ja) 車両の制御装置
JP4782756B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP5936943B2 (ja) 車両の制御装置
JP5525006B2 (ja) 車両の制御装置
JP4744497B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP6203888B2 (ja) 車両の制御装置
JP5718751B2 (ja) 車両の制御装置
JP4744498B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP4927053B2 (ja) 無段変速機の油圧異常検出装置
JP2010078024A (ja) トルクコンバータの逆転検出装置
JP6038755B2 (ja) ロックアップクラッチの制御装置
JP5836142B2 (ja) 車両用動力伝達系の制御装置
JP4764465B2 (ja) 車両の制御装置
JP2013155782A (ja) 車両用動力伝達系の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4864849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250