JP2001153645A - ベルト検尺装置 - Google Patents

ベルト検尺装置

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JP2001153645A
JP2001153645A JP33789899A JP33789899A JP2001153645A JP 2001153645 A JP2001153645 A JP 2001153645A JP 33789899 A JP33789899 A JP 33789899A JP 33789899 A JP33789899 A JP 33789899A JP 2001153645 A JP2001153645 A JP 2001153645A
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height
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toothed
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Takeshi Murakami
武史 村上
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯頂部及び歯底部の高さを測定できるベルト
の検尺装置及び、ベルトの検尺装置自体の小型化が可能
なベルトの検尺装置を提供するものである。 【解決手段】 駆動側プーリ1と移動側プーリ2にベル
ト3を巻きかけて、錘4等によって所定の荷重をベルト
3に付与し、ベルト3を走行させてベルト3の各部の寸
法を測定するベルト検尺装置であって、歯付ベルトの歯
頂部高さと歯底部高さを測定する歯高測定手段5と、ベ
ルト幅測定手段6と、ベルト長さ測定手段7を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動ベルトなどの
無端ベルトの各部の寸法を測定するためのベルトの検尺
装置に係わり、特に、歯付ベルトの歯高を測定し、更
に、ベルトに非接触でその幅を測定するベルトの検尺装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベルトの各部の寸法を測定する検
尺装置としては、特開平6−323801号や特開平9
−318345号に記載のものが知られている。特開平
6−323801号に記載の検尺装置には、ベルトの長
さ、ベルトの蛇行量及び片寄量を測定する測定手段は開
示されている。前記ベルト長さ測定手段はリニアスケー
ルである。特開平9−318345号に記載の検尺装置
には、ベルトの長さ、幅、厚み、そりを計測する手段が
開示されている。前記ベルト長さ測定手段はリニアスケ
ールである。前記ベルト幅測定手段は、レーザー式微小
スポット光電スイッチであり、ベルトの幅方向を横断す
る方向に移動させて、横行パルス数を高速カウンタで計
数してベルト幅を算出する測定手段である。前記ベルト
厚み測定手段は、シリンダーによってベルト表面に当接
するロッドを上下動させることによってベルト厚みを測
定するリニアゲージである。
【0003】ところで、最近、各機器の小型化が図られ
ている。それに伴いそれらの各機器に使用される部品も
小型化され精密化するようになってきている。ベルトも
同様に小型化され精密化されることが要求されるように
なってきている。特に、伝動ベルトなどの無端ベルトで
歯付の場合、正確な同期を得るように歯はその高さが精
度良く形成されていることが要求される。そのため、歯
付ベルトの長さ、幅のみならず歯高の測定も可能なベル
トの検尺装置が望まれるようになってきた。更に、ベル
トの検尺装置自体の小型化も望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−323801号に記載の検尺装置には、歯付ベルト
の歯高測定手段及びベルト幅測定手段は示されていな
い。そして、特開平9−318345号に記載の検尺装
置においては、リニアゲージがベルトに接触してベルト
の厚みを測定するため、小型歯付ベルトの場合、歯頂部
の高さは測定できるが、歯底部の高さまでは測定できな
いという問題を有している。
【0005】本発明は、上記問題を鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、歯頂部及び歯底部
の高さを測定できるベルトの検尺装置及び、ベルトの検
尺装置自体の小型化が可能なベルトの検尺装置を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のベルト検尺装置は、駆動側プーリと移動側プ
ーリにベルトを巻きかけて、所定の荷重をベルトに付与
し、ベルトを走行させてベルトの各部の寸法を測定する
ベルト検尺装置である。
【0007】特に、請求項1に記載のベルト検尺装置
は、歯付ベルトの歯頂部高さと歯底部高さを測定する歯
高測定手段と、ベルト幅測定手段と、ベルト長さ測定手
段を有することを特徴とする。上記構造のベルト検尺装
置によれば、歯付ベルトの幅及び長さのみならず歯高の
測定も可能となる。
【0008】請求項2に記載のベルト検尺装置は、歯付
ベルトの側面に平行レーザービームを投光する投光器
と、前記平行レーザービームを受光するために前記歯付
ベルトの幅方向で前記歯付ベルトを挟んで対向する位置
に配設される受光器と、前記投光器及び受光器がベルト
の側面上を走査して得た歯付ベルトの歯形のイメージを
データ化して走行する歯付ベルトの歯頂部高さと歯底部
高さを演算する演算器を有して歯付ベルトの歯頂部高さ
と歯底部高さを測定する歯高測定手段を備えていること
を特徴とする。上記構造のベルト検尺装置によれば、歯
付ベルトの歯の形状及び高さの測定も可能となる。
【0009】請求項3に記載のベルト検尺装置は、歯付
ベルト幅方向で前記歯付ベルトを挟んで対向する位置に
配設され、各々のレーザービームを歯付ベルトの側面に
照射し、この反射光を各々受光することによって各々の
照射距離を同時に測定する1対の反射型レーザー変位計
と、予め入力された一対の反射型レーザー変位計の設置
間隔と前記照射距離を演算することによって走行する歯
付ベルトの幅を演算する演算器を有するベルト幅測定手
段を備えていることを特徴とする。上記構造によれば、
幅を測定するためのセンサーを移動させる必要が無く、
よって前記センサーを移動させるための設備が不要とな
り、ベルト検尺装置の小型化に寄与する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態の一例を図
面に基づいて説明する。図1(a)は本実施形態のベル
ト検尺装置の上面図であり、図1(b)は側面図であ
り、図1(a)における配線を省略している。図2は、
各種機器の接続を示す図であり、図3は図1(a)のA
−A線断面図であり、図4は歯形データを示す図であ
る。図5は図1(a)のB−B線断面図であり、図6は
ベルト幅測定方法を説明するための上面図である。
【0011】図1において、符号1は駆動側プーリを、
2は移動側プーリを、3はベルトを、4は錘を、5は歯
付ベルトの歯頂部高さと歯底部高さを測定する歯高測定
手段を、6はベルト幅測定手段を、7はベルト長さ測定
手段を示す。
【0012】前記駆動側プーリ1は、設置台8上の一端
側にモータMによって回転可能に設置されている。前記
モータMはモータ用ドライバ17を介してコンピュータ
本体CPUに接続されている(図2参照)。コンピュー
タ本体CPUの指示によって駆動する。前記移動側プー
リ2は、移動台9上に回転可能に設置されている。前記
ベルト3は、前記駆動側プーリ1と前記移動側プーリ2
に巻きかけられている。前記プーリ1,2の半径は12
mmから35mm程度の大きさである。前記モータMの
回転速度は、100ppsである。実施例に使用したベ
ルト3のサイズは、歯底部高さ(背厚)が0.88m
m、幅が6mm、長さが100mmと小さいサイズのベ
ルトであった。
【0013】前記移動台9は、前記設置台8上の一端側
の駆動側プーリ1側から前記設置台8上の他端側に設置
台8上の図示されないレールに沿って移動する。前記移
動台9の背面壁9aには錘4がワイヤ10を介して接続
されている。前記錘ワイヤ10は設置台8の移動台9が
設置されている側の端部で水平方向に突出したローラ1
1に巻きかけられて下方に垂れ下がっている。その垂れ
下がったワイヤの下端に錘4が取り付けられている。こ
の錘4は、移動台9に常に前記固定側プーリ1から離れ
る方向に一定の力を作用させ、前記駆動側プーリ1と前
記移動側プーリ2に巻きかけされたベルト3に所定の荷
重を付与する。更に、所定の荷重が付与されているかど
うかを確かめるために、張力センサが設けられることが
望ましい。
【0014】そして、本実施形態のベルト検尺装置は、
駆動側プーリ1と移動側プーリ2に巻きかけられたベル
ト3に錘4による所定の荷重を付与しつつ、ベルト3を
走行させてベルト3の各部の寸法を測定する。本実施形
態のベルト検尺装置は少なくとも歯高測定手段5と、ベ
ルト幅測定手段6と、ベルト長さ測定手段7を有し、歯
付ベルトの歯頂部高さと歯底部高さと、ベルト幅と、ベ
ルト長さを測定する。
【0015】前記歯高測定手段5は、前記歯付ベルトの
側面に平行レーザービームを投光する投光器12と、前
記平行レーザービームを受光するために前記歯付ベルト
の幅方向で前記歯付ベルトを挟んで対向する位置に配設
される受光器13と、前記投光器及び受光器によってベ
ルトの側面上を走査して得た歯付ベルトの歯形のイメー
ジをデータ化して走行する歯付ベルトの歯頂部高さと歯
底部高さを算出する演算器CPU(図2参照)とを基本
的に有する。本実施形態においては、前記投受光器1
2,13と前記演算器CPUとの信号の交信は投受光器
用コントローラ14を介して行われる。この投受光器用
コントローラ14は、前記受光器12,13からの検出
信号を補正したり増幅したり、また、前記検出信号を前
記演算器CPUが許容する信号に変換したりする機器で
あり、ゼロ設定や光軸ズレの点検等の簡単な補助機能を
有する。具体的には、前記投受光器12,13として株
式会社キーエンス社のレーザラインゲージVG−03
5、投受光器用コントローラ14として株式会社キーエ
ンス社のレーザラインゲージVG−300が挙げられ
る。また、前記演算器CPUの具体的な機器として、パ
ーソナルコンピュータの本体が挙げられる。
【0016】前記歯高測定手段5の簡単な動作原理を説
明する。前記投光器12内では、可視光半導体レーザー
素子から放射された赤色のレーザ光が、投光レンズによ
って平行な光にされる。そして、前記平行な光が前記投
光器12から送りだされる。この平行な光は、受光器1
3内のバンドパスフィルターを通過し、受光器13に内
蔵されているCCDイメージセンサによって受光され
る。前記投受光器12,13を歯付ベルト3の両側面に
それぞれ配設すると、前記投受光器12,13間の平行
な光は歯付ベルト3によって遮られる。そして、前記歯
付ベルト3の側面の大きさに比例した影が受光器13に
生じる。この影の大きさや位置を受光器13内のCCD
イメージセンサが780回/秒で走査する。前記演算器
CPUが、前記投光器及び受光器12,13が歯付ベル
ト3の側面上を走査して得た歯付ベルトの歯形のイメー
ジをデータ化して走行する歯付ベルトの歯頂部高さと歯
底部高さを算出する。
【0017】前記ベルト幅測定手段6は、歯付ベルト幅
方向で前記歯付ベルト3を挟んで対向する位置に配設さ
れ、各々のレーザービームを歯付ベルト3の側面に照射
し、この反射光を各々受光することによって各々の照射
距離を同時に測定する1対の反射型レーザー変位計15
L ,15R と、予め入力された一対の反射型レーザー変
位計15L ,15R の設置間隔と前記照射距離を演算す
ることによって走行する歯付ベルト3の幅を演算する演
算器CPU(図2参照)を基本的に有する。
【0018】前記1対の反射型レーザー変位計15L
15R は、前記駆動プーリ1及び移動プーリ2の下を通
る側のベルト3の幅を測定するように配置されている
(図5参照)。尚、前記1対の反射型レーザー変位計1
L ,15R は前記駆動プーリ1及び移動プーリ2の上
を通る側のベルト3の幅を測定するように配置しても良
い。本実施形態においては、前記1対の反射型レーザー
変位計15L ,15R と前記演算器CPUとの信号の交
信は2個の変位計用アンプ16を介して行われる。この
変位計用アンプ16は、前記反射型レーザー変位計15
L ,15R からの照射距離信号を補正したり増幅した
り、また、前記照射距離信号を前記演算器CPUが許容
する信号に変換したりする機器である。具体的には、反
射型レーザー変位計15L ,15R 及び変位計用アンプ
16として株式会社キーエンス社のCCDレーザ変位セ
ンサLKシリーズが挙げられる。また、前記演算器CP
Uの具体的な機器として、パーソナルコンピュータの本
体が挙げられ。
【0019】前記ベルト幅測定手段6の反射型レーザー
変位計の簡単な動作原理を説明する。反射型レーザー変
位計の各々に発光素子とCCD等の受光素子が内蔵され
ており、三角測量を応用した方式で測定される。発光素
子から照射されたレーザ光は投光側のレンズを通過し、
対象物の表面で拡散反射する。その反射光の一部を受光
側のカスタムレンズで集光し、CCD上にスポットを結
ぶ。対象物が変位すると、拡散反射光の集光する角度が
変化し、それにともないCCD上のスポットが移動す
る。その位置を検出することによって対象物の変位量を
測定する。
【0020】前記ベルト長さ測定手段7は、リニヤスケ
ールで、メインスケールとLED等の光源を内蔵するス
ケールユニット7aと、インデックススケールとフォト
ランジスタ等の受光素子を内蔵する検出ヘッド7bと、
カウンタ7cとを基本的に有する。具体的には、株式会
社ミツトヨのデジタルリード・システムのリニヤスケー
ルが挙げられる。図示されていない前記メインスケール
に沿って図示されていない前記インデックススケールが
移動可能なように、前記スケールユニット7aに検出ヘ
ッド7bの一端が取り付けられている。他端側は、前記
移動側プーリ2をが設けられた移動台9の取り付けられ
ている。図示されていないが、前記メインスケールと前
記インデックススケールを挟んで前記光源と前記受光素
子が向かい合うように、それぞれ前記スケールユニット
7a及び前記検出ヘッド7bに内蔵されている。本実施
形態においては、前記カウンタ7cは、パーソナルコン
ピュータの本体CPUに接続されている(図2参照)。
【0021】前記ベルト長さ測定手段7の簡単な動作原
理を説明する。前記メインスケールとインデックススケ
ールを挟んで光源と受光素子が向かい合っているので、
インデックスがメインスケールに沿って移動するとイン
デックススケールのそれぞれの窓を通過する光は目盛り
のピッチと同じ周期で明暗を繰り返す。この変化を電気
信号に変換し、90°位相差の二相正弦波信号を出力す
る。カウンタ7cではこの信号を分割し、移動方向を判
別してベルト長さを計数表示する。絶対原点マークがイ
ンデックススケールの50mmピッチにあり、パルス信
号を発生させる。このパルス信号によりカウントの計数
を停止させたり開始したりする。前記カウンタ7cで計
数表示されたベルト長さ等は、データとして前記パーソ
ナルコンピュータの本体CPUに送られ蓄積される。
【0022】各種機器の接続を図2に基づいて行う。パ
ーソナルコンピュータ本体CPUは、前記モータ用ドラ
イバ17、前記歯高測定手段の投受光器用コントローラ
14、前記ベルト幅測定手段の変位計用アンプ16及び
前記長さ測定手段7のカウンタ7cに接続されている。
このパーソナルコンピュータ本体CPUは、前記歯高測
定手段及び前記ベルト幅測定手段の演算器として機能す
ると共に、測定された歯付ベルトの歯頂部高さ、歯底部
高さ、ベルト幅、ベルト長さをデータとして蓄積し、こ
れらのデータに基づいて駆動側プーリ1のモータMを制
御したり、前記モータ用ドライバ17、前記歯高測定手
段の投受光器用コントローラ14、前記ベルト幅測定手
段の変位計用アンプ16及び前記長さ測定手段7のカウ
ンタ7cに付随のアラームを作動させたりしてベルト検
尺装置の統括的コントローラとしての機能を有する。更
に、前記パーソナルコンピュータ本体CPUには、CR
T等の表示装置CRTやプリンタPが接続されており、
各データを文字や図にして表示し確認することが可能で
ある。加えて、パーソナルコンピュータ本体CPUには
フロッピーやCD−ROM等の外部記憶媒体にデータ等
を保存する装置FDDが接続され、データの長期保存が
可能である。
【0023】次に、歯高測定手段5による歯付ベルト3
の歯頂部高さ、歯底部高さ測定方法を図3及び図4に基
づいて説明する。図3に示すように、歯部3aを有する
歯付ベルト3の側面形状の影像が取れるように、投光器
12と受光器13とを前記歯付ベルト3の幅方向で前記
歯付ベルト3を挟んで対向する位置に配設する。前記投
光器12によって前記歯付ベルト3の側面に歯高方向の
スリット状平行レーザービーム12aを連続投光する。
前記受光器13によって、前記平行レーザービームを連
続受光する。すると図4に示すような歯形がCRT等の
画面に表示される。x軸は前記歯付ベルトの測定位置を
y軸は高さを示している。前記演算器CPUによって歯
の高さを算出する。
【0024】〔高さの算出方法〕任意に設定した高さの
値Cからの1ピッチ歯形のデータ群を取りだす。前記任
意の値Cと交差する測定位置Xa,Xb,Xcを求め
る。測定位置Xa−Xc間の1ピッチの測定距離を求め
る。所定の1ピッチの計算距離と設計ピッチの誤差が±
5%からはずれている場合は、この測定を無効として再
測定する。誤差が±5%以内であれば以下の計算に進
む。
【0025】〔歯底部高さの算出〕前記測定位置Xb−
Xc間のデータを歯底部高さの算出に使用する。前記測
定位置Xb−Xc間の中間の測定位置Xn を求めその高
さYn を取り出す。前記中間の測定位置Xn の両側の任
意の個数の測定位置、例えば、片側15個、両側で30
個(Xn-15からXn+15)に対応する高さ(Yn-15からY
n+15)を取り出す。前記30個の高さ(Yn-15からY
n+15)と前記中間測定位置Xn での高さYnを要素とす
る集合(計31個の要素からなる集合)から最大値と最
小値を除いて29個の要素を有する集合をつくる。
【0026】この集合の要素を用いて平均し、これを第
1歯底部高さTL1とする。この第1歯底部高さTL1が予
め設定した所定の歯底部高さを越えた場合は、この測定
を無効とし再測定する。また、前記29個のデータの誤
差分散が予め設定した数値を越えた場合も、この測定を
無効とし再測定する。前記第1歯底部高さTL1が有効で
ある場合は、前記駆動側プーリ1を回転させて引き続き
等間隔で第2,第3歯底部高さTL2,TL3の測定を2箇
所で行う。従って、計3箇所で歯底部高さの測定を行う
ことになる。前記第1,第2,第3歯底部高さTL1,T
L2,TL3間の差が所定の予め設定した値を越えると、こ
れらの測定を無効とする。前記第1,第2,第3歯底部
高さTL1,TL2,TL3間の差が前記所定値内である場合
は、前記3箇所の第1,第2,第3歯底部高さTL1,T
L2,TL3を平均し、その平均値TLmを歯底部高さ(背厚
さ)とする。この歯底部高さTLmが、予め設定した許容
値と対比し、許容範囲を越えた場合にアラーム信号を発
信する。尚、前記駆動側プーリ1を等間隔で回転させて
歯底部高さの測定を行う箇所は、前記3箇所に限らず任
意のN箇所で行っても良い。そして、それらの平均をと
る。
【0027】〔歯頂部高さの算出〕前記測定位置Xa−
Xb間のデータを歯頂部高さの算出に使用し、上記〔歯
底部高さの算出〕方法と同様な方法によって歯頂部高さ
(総厚)を算出する。
【0028】〔歯高測定方法のまとめ〕このように前記
演算器CPUは、所定のサンプリング時間で測定した歯
付ベルトの時系列高さデータをデータ群として記憶し、
任意に設定した閾値Cを用いてこのデータ群から歯溝形
状1ピッチのデータ群を取り出すと共にこのデータ群を
歯頂部高さデータ群と歯底部高さデータ群に分離し、各
データ群のデータ平均化処理し、歯付ベルトの歯頂部高
さと歯底部高さを算出し、測定歯頂部高さと測定歯底部
高さとする。
【0029】更に、前記測定歯頂部高さと測定歯底部高
さを得る工程を、駆動プーリ1を等間隔で回転させて任
意のN箇所でそれぞれ行う。前記N個の測定歯頂部高さ
と前記N個の測定歯底部高さのそれぞれの平均をとり、
歯頂部高さと歯底部高さの実測値として記録する。この
実測値が、予め設定した許容値と対比して許容範囲を越
えた場合にアラーム信号を発信する。
【0030】次に、前記ベルト長さ測定手段61による
ベルト幅の測定方法を図5及び図6に基づいて説明す
る。図5に示すように、1対の反射型レーザー変位計1
L ,15R が、歯付ベルト幅方向で前記歯付ベルト3
を挟んで対向する位置に配設されている。前記駆動プー
リ1及び移動プーリ2の下を通る側のベルト3の幅を測
定するためにベルト3の側面にレーザービームを照射し
てベルト幅の測定を行う。
【0031】図6に示されるように、一対の反射型レー
ザー変位計の設置間隔W1 を基準に左右の反射型レーザ
ー変位計15L ,15R の照射距離のゼロ点調整を行
う。左右の一点鎖線がそれぞれの反射型レーザー変位計
15L ,15R のゼロ点である。実際に計るベルト3を
前記プーリ1,2にセットする。各々の反射型レーザー
変位計15L ,15R が前記ベルト3の側面の所定の位
置にレーザービームを照射する。
【0032】左側の反射型レーザー変位計15L から実
測照射距離WL を得る。右側の反射型レーザー変位計1
R から実測照射距離WR を得る。これらの値が表示装
置に表示され、演算器CPUによって測定ベルト幅W=
1 −(WL +WR )が算出される。このような測定を
駆動プーリ1を等間隔で回転させて任意のN箇所で行
う。前記N個の測定ベルト幅Wの平均をとり、ベルト幅
の実測値として記録する。このベルト幅の実測値が、予
め設定した許容値と対比して許容範囲を越えた場合にア
ラーム信号を発信する。
【0033】次に、前記ベルト長さ測定手段7によるベ
ルト長さ測定方法を図1に基づいて説明する。駆動プー
リ1に移動プーリ2を近接させる。ベルト3の両端をそ
れぞれのプーリ1,2に巻きかける。そして、移動台9
を駆動プーリ1から離すように移動させて、ベルト長さ
測定手段7であるリニヤスケールの検出ヘッド7bをス
ケールユニット7aに沿って移動させる。そして、ベル
ト長さがカウンタ7cに表示されると共に、前記パーソ
ナルコンピュータの本体CPUにベルト長さ実測値が送
られ、記録される。
【0034】尚、本実施形態は、歯高測定手段5と、ベ
ルト幅測定手段6と、ベルト長さ測定手段7を有するベ
ルト検尺装置について説明したが、歯高測定手段5のみ
を有するベルト検尺装置、ベルト幅測定手段6のみを有
するベルト検尺装置でもあっても良い。また、本実施形
態のベルト検尺装置に、ベルトの反り検出手段を加えた
形態であっても良い。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載のベルト検尺装置は、歯
高測定手段と、ベルト幅測定手段と、ベルト長さ測定手
段を有しているので、歯付ベルトの幅及び長さのみなら
ず歯高の測定も可能となる。その結果、精密に歯が形成
された歯付ベルトを選定できる。
【0036】請求項2に記載のベルト検尺装置は、平行
レーザービーム投光器と、前記平行レーザービームを受
光する受光器と、前記投光器及び受光器がベルトの側面
上を走査して得た歯付ベルトの歯形のイメージをデータ
化して走行する歯付ベルトの歯頂部高さと歯底部高さを
演算する演算器とを有する歯高測定手段を備えているの
で、歯付ベルトの歯の形状及び高さの測定も可能とな
る。その結果、精密に歯が形成された歯付ベルトを選定
できる。
【0037】請求項3に記載のベルト検尺装置は、1対
の反射型レーザー変位計と前記変位計によるベルト側面
への照射距離に基づいて歯付ベルトの幅を演算する演算
器を有するベルト幅測定手段を備えているので、幅を測
定するためのセンサーを移動させる必要が無く、よって
前記センサーを移動させるための設備が不要となる。そ
の結果、ベルト検尺装置の小型に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本実施形態のベルト検尺装置の上
面図であり、図1(b)は側面図である。
【図2】各種機器の接続を示す図である。
【図3】図1(a)のA−A線断面図である。
【図4】歯形データを示す図である。
【図5】図1(a)のB−B線断面図である。
【図6】ベルト幅測定方法を説明するための上面図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動側プーリ 2 移動側プーリ 3 ベルト 4 錘 5 歯高測定手段 6 ベルト幅測定手段 7 ベルト長さ測定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA21 AA24 AA25 BB15 CC00 DD02 FF02 FF04 FF09 GG06 GG16 HH03 HH05 HH15 JJ02 JJ25 LL08 LL22 MM22 QQ13 QQ42 QQ51 SS06 SS09 SS13 2F069 AA34 AA42 AA43 AA49 BB29 BB34 CC09 DD25 DD27 GG04 GG07 GG59 GG62 GG63 HH09 HH30 JJ13 NN00 NN26 QQ03 QQ07 TT05 3J049 AA03 BF01 BF02 BG10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側プーリと移動側プーリにベルトを
    巻きかけて、所定の荷重をベルトに付与し、ベルトを走
    行させてベルトの各部の寸法を測定するベルト検尺装置
    であって、 歯付ベルトの歯頂部高さと歯底部高さを測定する歯高測
    定手段と、ベルト幅測定手段と、ベルト長さ測定手段を
    有するベルト検尺装置。
  2. 【請求項2】 駆動側プーリと移動側プーリにベルトを
    巻きかけて、所定の荷重をベルトに付与し、ベルトを走
    行させてベルトの各部の寸法を測定するベルト検尺装置
    であって、 前記歯付ベルトの側面に平行レーザービームを投光する
    投光器と、前記平行レーザービームを受光するために前
    記歯付ベルトの幅方向で前記歯付ベルトを挟んで対向す
    る位置に配設される受光器と、前記投光器及び受光器が
    ベルトの側面上を走査して得た歯付ベルトの歯形のイメ
    ージをデータ化して走行する歯付ベルトの歯頂部高さと
    歯底部高さを算出する演算器を有して歯付ベルトの歯頂
    部高さと歯底部高さを測定する歯高測定手段を備えてい
    ることを特徴とするベルト検尺装置。
  3. 【請求項3】 駆動側プーリと移動側プーリにベルトを
    巻きかけて、所定の荷重をベルトに付与し、ベルトを走
    行させてベルトの各部の寸法を測定するベルトの検尺装
    置であって、 歯付ベルト幅方向で前記歯付ベルトを挟んで対向する位
    置に配設され、各々のレーザービームを歯付ベルトの側
    面に照射し、この反射光を各々受光することによって各
    々の照射距離を同時に測定する1対の反射型レーザー変
    位計と、 予め入力された一対の反射型レーザー変位計の設置間隔
    と前記照射距離を演算することによって走行する歯付ベ
    ルトの幅を算出する演算器を有するベルト幅測定手段を
    備えたていることを特徴とするベルトの検尺装置。
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