JP2007176277A - マスタシリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ストロークシミュレータのばね室を大気に開放して構造を簡素化することができるようにする。
【解決手段】 ストロークシミュレータ20を、シリンダ2に一体形成されシリンダ孔2Aに沿って軸方向に延びるシミュレータケース21と、シミュレータケース21の軸方向端部を閉塞する蓋体24と、シミュレータケース21内に摺動可能に挿嵌され蓄圧室37、ばね室38を画成する段付ピストン36と、ばね室38内に設けられたスプリング39,40等とにより構成する。蓋体24には、ばね収容部30に隣接させて空洞部からなる空間29Aを形成し、空間29Aを連通路32を介してばね室38内に連通させる。空間29Aは通気孔29D、通気溝29Eにより蓋体24の外部(大気)に開放する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば車両のブレーキバイワイヤ方式のブレーキシステムに好適に用いられるマスタシリンダ装置に関する。
一般に、4輪自動車等の車両には種々のブレーキシステムが搭載されている。そして、ブレーキペダルの操作量(ストローク、踏力等)を検出し、その操作量に応じたブレーキ液圧を、例えば液圧ポンプ等の液圧源から車輪側のホイールシリンダに向けて供給する構成としたブレーキバイワイヤ方式のブレーキシステム(以下、BBWシステムという)が搭載されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の従来技術によるBBWシステムでは、システムの失陥時等に備えて、例えばフェイルセーフ用となるマスタシリンダが設けられ、このマスタシリンダは、ブレーキペダルの踏込み操作時に外部の液圧源に替えて前記ホイールシリンダにブレーキ液圧を供給するように作動するものである。
そして、マスタシリンダとホイールシリンダとの間にはフェイルセーフ弁が設けられ、システムの正常動作時には、このフェイルセーフ弁によってマスタシリンダとホイールシリンダとの間を遮断し、液圧源の失陥、電気系統の失陥(BBWシステムの失陥)時には、フェイルセーフ弁を開弁させることによりマスタシリンダからホイールシリンダへの液圧供給を可能にする構成としている。
また、このようなマスタシリンダには、システムの正常動作時にフェイルセーフ弁によってマスタシリンダとホイールシリンダとの間が遮断されるため、ブレーキ操作に伴ってマスタシリンダの液圧室に発生する液圧を蓄圧するようにしたストロークシミュレータが設けられる。
そして、このストロークシミュレータは、前記液圧室内に発生する液圧を蓄圧すると共に、ブレーキペダルに対してブレーキ反力を伝えることにより、システムの正常動作におけるペダル反力を車両の運転者に与え、ブレーキの効き、所謂踏み応えを生じさせるものである。
特開2005−239001号公報
ところで、上述した従来技術では、ストロークシミュレータのばね室を作動液タンク(リザーバ)側に配管等を用いて接続する構成としているため、これによる配管作業に手間がかかり、製造、組立て時の作業性を低下させる原因になるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ストロークシミュレータのばね室を大気に開放して構造を簡素化できるようにしたマスタシリンダ装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、有底筒状のシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設けられブレーキ操作に応じて該シリンダ内を軸方向に変位するピストンと、該ピストンによりシリンダ内に画成され車輪側のホイールシリンダにフェイルセーフ弁を介して接続される液圧室と、該液圧室とホイールシリンダとの間を前記フェイルセーフ弁により遮断しているときに、前記ブレーキ操作によって該液圧室内に発生する液圧を蓄圧しブレーキ反力を生じさせるストロークシミュレータとを備えてなるマスタシリンダ装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ストロークシミュレータを、前記シリンダに一体形成され内部が該シリンダに沿って軸方向に延びる筒状の空間となったシミュレータケースと、該シミュレータケース内を軸方向の端部から閉塞する蓋体と、前記シミュレータケース内に摺動可能に挿嵌され該シミュレータケース内を前記液圧室に連通する蓄圧室と前記蓋体との間のばね室とに画成する可動隔壁と、前記ばね室内に設けられ該可動隔壁を前記蓄圧室側に向けて付勢する付勢部材とにより構成し、前記蓋体には、前記ばね室とは別個に形成され内部が空洞となった空間と、該空間を前記ばね室に連通する連通路と、前記空間に連通し前記空間を大気に開放する通気開口とを設ける構成としたことにある。
一方、請求項2の発明が採用する構成の特徴は、前記ストロークシミュレータを、前記シリンダに一体形成され内部が該シリンダに沿って軸方向に延びる筒状の空間となったシミュレータケースと、該シミュレータケース内を軸方向の端部から閉塞する蓋体と、前記シミュレータケース内に摺動可能に挿嵌され該シミュレータケース内を前記液圧室に連通する蓄圧室と前記蓋体との間のばね室とに画成する可動隔壁と、前記ばね室内に設けられ該可動隔壁を前記蓄圧室側に向けて付勢する付勢部材とにより構成し、前記蓋体には、前記ばね室とは別個に形成され前記ピストンのうち前記シリンダから突出する部分を外側から取囲んで覆うピストンカバー部を設け、該ピストンカバー部と前記ばね室との間には両者の間を連通する連絡通路を設ける構成としたことにある。
また、請求項3の発明によると、前記ストロークシミュレータのばね室は、前記蓋体のピストンカバー部に対して下側となる位置に配置し、前記連絡通路は、前記ピストンカバー部からばね室内へと下向きに延びる構成としている。
上述の如く、請求項1に記載の発明によれば、ストロークシミュレータのばね室を大気に開放する構造であるため、従来技術のように配管作業等を行う必要がなくなり、マスタシリンダ装置の製造、組立て時における作業性を向上することができる。そして、ストロークシミュレータの可動隔壁をばね室から蓄圧室側に向けて付勢する付勢部材により、ブレーキ反力を発生でき、このときのブレーキ反力によって車両の運転者に十分な踏み応えを与えることができる。従って、ストロークシミュレータのばね室を大気に開放して構造を簡素化できると共に、異音等の発生を抑えることができ、マスタシリンダ装置としての信頼性、商品価値等を高めることができる。
また、請求項2に記載の発明では、ストロークシミュレータの蓋体に、ピストンの突出端側を外側から取囲んで覆うピストンカバー部を設け、このピストンカバー部内を連絡通路によりばね室に連通させる構成としているので、仮にシリンダ内のブレーキ液がシール部材の損傷等によってピストンの突出端側へと漏出したとしても、この漏出液をピストンカバー部内から連絡通路によりばね室側へと自動的に導くことができ、ブレーキ液が装置の外部に漏洩するのを防ぐことができる。
さらに、請求項3に記載の発明では、ストロークシミュレータのばね室とピストンカバー部とを連絡通路により上下方向で連通させる構成としているので、仮にシリンダ内のブレーキ液がシール部材の損傷等によってピストンの突出端側へと漏出したとしても、この漏出液をピストンカバー部内から連絡通路によりばね室側へと自動的に導くことができ、ブレーキ液が装置の外部に漏洩するのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態によるマスタシリンダ装置を、車両のBBWシステム(ブレーキバイワイヤ方式のブレーキシステム)に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は本実施の形態によるマスタシリンダ装置で、該マスタシリンダ装置1は、図1、図2に示す如く後述のシリンダ2、第1,第2のピストン4,5、第1,第2の液圧室10A,10B、ストロークシミュレータ20およびソレノイドバルブ43等により構成されている。
2はマスタシリンダ装置1の主要部を構成するシリンダで、該シリンダ2は、図2に示すように所謂タンデム型マスタシリンダを構成し、その内部は有底円筒状のシリンダ孔2Aとなっている。また、シリンダ2には、シリンダ孔2Aの軸方向に離間して第1,第2のボス部2B,2Cが設けられ、これらのボス部2B,2Cは、第1,第2のサプライポート2D,2Eを介してシリンダ孔2A内と連通するものである。
3は内部にブレーキ液が収容される作動液タンクとしてのリザーバで、該リザーバ3は、図1、図2に示すように管路3A,3Bを介してシリンダ2のボス部2B,2Cに接続され、後述の液圧室10A,10B内に対してブレーキ液を給排するものである。また、リザーバ3には、後述の液圧ポンプ56A,56Bに向けてブレーキ液を供給する他の管路3Cが設けられている。
4はシリンダ2のシリンダ孔2A内に摺動可能に設けられたピストンとしてのプライマリピストン(以下、第1のピストン4という)、5は第1のピストン4よりもシリンダ2の奥所側に位置してシリンダ孔2A内に摺動可能に設けられた他のピストンとしてのセカンダリピストン(以下、第2のピストン5という)を示している。そして、第1,第2のピストン4,5は、シリンダ孔2Aの軸方向に互いに離間して配置され、両者の間には後述の戻しばね12が配設される。
ここで、第1のピストン4は、図2、図3に示す如く軸方向の一側がシリンダ2の開口端側から外部に突出し、この突出部分は、後述のプッシュロッド8が抜止め状態で取付けられるロッド取付部4Aとなっている。そして、該ロッド取付部4Aは、その先端側端面が後述する蓋体24のストッパ部25Bに当接することにより、第1のピストン4のストロークエンド(初期位置または待機位置)を規制するものである。
6は第1のピストン4に設けられた径方向の液孔で、該液孔6は、第1のピストン4に径方向の孔加工を施すことにより形成され、ピストン4の周方向に離間して複数個(例えば、2〜4個程度)設けられている。そして、これらの液孔6は、第1のピストン4が図2、図3に示すようにストロークエンドの位置にあるときに、シリンダ2のサプライポート2Dを後述する第1の液圧室10Aに連通させる。これにより、第1の液圧室10Aとリザーバ3との間では、液孔6を通じてブレーキ液の給排が行われるものである。
7は第2のピストン5に設けられた径方向の液孔で、該液孔7は、第2のピストン5に径方向の孔加工を施すことにより形成され、ピストン5の周方向に離間して複数個(例えば、2〜4個程度)設けられている。そして、これらの液孔7は、第2のピストン5が図2、図3に示す待機位置にあるときに、シリンダ2のサプライポート2Eを後述する第2の液圧室10Bに連通させる。これにより、第2の液圧室10Bとリザーバ3との間では、液孔7を通じてブレーキ液の給排が行われるものである。
8は第1のピストン4を軸方向に押動するプッシュロッドで、該プッシュロッド8は、その一側(基端側)が図1に示すように後述のブレーキペダル9に連結され、他側(先端側)は図2、図3に示す如くピストン4のロッド取付部4Aに抜止め状態で取付けられている。
9は車両のブレーキ操作時に運転者等が踏込み操作するブレーキペダルで、該ブレーキペダル9は、プッシュロッド8を介して第1のピストン4に連結され、第1のピストン4をシリンダ孔2A内へと軸方向(図1中の矢示A方向)に押込むように踏込み操作するものである。そして、ブレーキペダル9には、後述のブレーキ反力(ペダル反力)が第1のピストン4、プッシュロッド8を通じて伝達されるものである。
10A,10Bは第1,第2のピストン4,5によりシリンダ孔2A内に画成された第1,第2の液圧室で、該液圧室10A,10B内には、シリンダ孔2A内でピストン4,5が軸方向へと変位するに応じて液圧が発生するものである。そして、これらの液圧室10A,10Bには、シリンダ2に設けた第1,第2の配管ポート11A,11Bを介して後述のブレーキ配管53A,53Bが接続されるものである。
また、第1,第2の液圧室10A,10Bは、第1,第2のピストン4,5がシリンダ孔2A内を矢示A,B方向に摺動変位するときに、ピストン4,5の液孔6,7によりシリンダ2のサプライポート2D,2Eに対して連通,遮断される。そして、第1,第2のピストン4,5が図2、図3に示す待機位置に戻ったときには、第1,第2の液圧室10A,10Bが第1,第2のピストン4,5の液孔6,7、シリンダ2のサプライポート2D,2Eを介してリザーバ3内と連通した状態に保持されるものである。
一方、ブレーキペダル9の踏込み操作によりピストン4,5が共に図2中の矢示A方向に押動されると、ピストン4,5の液孔6,7は、後述のシール部材14,19を越える位置までシリンダ孔2A内を摺動変位し、これにより液圧室10A,10Bは、サプライポート2D,2E(リザーバ3内)から遮断されるものである。
12は第1のピストン4と第2のピストン5との間に配設された第1の戻しばねで、該戻しばね12は、後述する第2の戻しばね15よりも付勢力が小さい(ばね定数が小さい、ばね力が弱い)コイルばね等を用いて構成されている。そして、戻しばね12は、第1のピストン4を図2中の矢示B方向に常時付勢し、ブレーキペダル9の踏込み操作を解除したときには、第1のピストン4を図2、図3に示すストロークエンド(待機位置)に戻すものである。
また、第1の戻しばね12は、第2のピストン5の一側端面に常時当接し、このピストン5を待機位置に保持する機能も有している。そして、第1,第2のピストン4,5が図2、図3に示す如く待機位置に保持されたときには、ピストン4,5間の離間寸法が図3に示す距離Laに設定される。
13,14は第1のピストン4とシリンダ孔2Aとの間をシールするシール部材で、該シール部材13,14は、例えば環状のリップシール等を用いて構成されている。そして、シール部材13,14は、第1のサプライポート2Dの前,後に離間してシリンダ2の内周側(シール溝内)にそれぞれ装着されている。この場合、シリンダ孔2Aの開口端寄りに位置するシール部材13は、第1のピストン4の外周面に摺接することによりシリンダ孔2A内のブレーキ液が外部に漏洩するのを防ぐものである。
また、シール部材14はピストン4の外周面に摺接することにより、ブレーキペダル9の踏込み操作に従って第1の液圧室10A内に発生する液圧が、例えば第1のサプライポート2D側に漏洩(逆流)するのを防ぎ、第1の液圧室10A内を比較的高い液圧状態に保つものである。
15は第2のピストン5を待機位置に向けて付勢する第2の戻しばねで、該戻しばね15は、筒状リテーナ16とストッパ17を介して第2のピストン5とシリンダ孔2Aの底部との間に配設されている。そして、戻しばね15は、第1の戻しばね12に抗して第2のピストン5を図2中の矢示B方向に付勢し、ブレーキペダル9の踏込み操作を解除したときには、第2のピストン5を図2、図3に示す待機位置に戻すものである。
ここで、前記ストッパ17は、筒状リテーナ16内に摺動可能に挿嵌され、第2のピストン5が戻しばね15に抗して図3中の矢示A方向に押圧されるときには、筒状リテーナ16がストッパ17に対して相対変位するのを許す。しかし、第2のピストン5が図2、図3に示す待機位置に戻ったときには、ストッパ17が筒状リテーナ16の端部に当接する。これにより、ストッパ17は、第2の戻しばね15がこれ以上に伸長するのを筒状リテーナ16と共に規制し、戻しばね15を最大伸長状態に保つものである。
18,19は第2のピストン5とシリンダ孔2Aとの間をシールするシール部材で、該シール部材18,19は、例えば環状のリップシール等を用いて構成されている。そして、シール部材18,19は、第2のサプライポート2Eの前,後に離間してシリンダ2の内周側(シール溝内)にそれぞれ装着されている。
この場合、第1の液圧室10A寄りに位置するシール部材18は、第2のピストン5の外周面に摺接することにより第1の液圧室10A内のブレーキ液が、例えば第2のサプライポート2E側に漏洩するのを防ぐものである。そして、第2のピストン5が待機位置にあるときに、液孔7とシール部材18との間隔は図3に示す寸法Lbとなり、この寸法Lbは、ピストン4,5間の距離Laよりも大なる寸法(Lb>La)に設定されるものである。
また、シリンダ孔2Aの奥所側に位置するシール部材19は、ピストン5の外周面に摺接することにより、ブレーキペダル9の踏込み操作に従って第2の液圧室10B内に液圧が発生するのを補償し、このときの液圧が、例えば第2のサプライポート2E側に漏洩(逆流)するのを防ぐものである。
20は本実施の形態で採用したストロークシミュレータで、このストロークシミュレータ20は、後述のシミュレータケース21、蓋体24、段付ピストン36、蓄圧室37、ばね室38およびスプリング39、40等により構成されている。そして、ストロークシミュレータ20は、ブレーキペダル9の踏込み操作に従って第1の液圧室10A内に発生する液圧を後述の蓄圧室37内に蓄圧し、このときの圧力に従ってブレーキペダル9側にブレーキ反力を生じさせるものである。
21はシリンダ2に一体形成されたシミュレータケースで、該シミュレータケース21は、その内部が図2、図3に示す如くシリンダ2に沿ってシリンダ孔2Aの軸方向に延びる筒状の空間として形成され、後述の蓋体24と共にストロークシミュレータ20の外殻を構成するものである。そして、シミュレータケース21内には、その一側(蓋体24側)に開口するばね受取付穴21Aと、他側(後述のソレノイドバルブ43側)に開口するバルブ取付穴21Bと、これらの取付穴21A,21B間に位置するピストン摺動穴21Cとが段付穴として形成されている。
ここで、シミュレータケース21のピストン摺動穴21Cは、一側のばね受取付穴21Aよりも小径に形成され、他側のバルブ取付穴21Bよりも大径に形成されている。そして、このピストン摺動穴21C内には、後述の段付ピストン36が挿嵌され、後述の弁座部材44側に蓄圧室37が画成されるものである。
22はシリンダ2の軸方向(長さ方向)中間部に設けられた通液路で、該通液路22は、図3に示す如くシリンダ孔2Aからシミュレータケース21のバルブ取付穴21Bに向け斜めに傾斜して延び、その先端側にはフィルタ23が設けられている。そして、このフィルタ23は、通液路22内を流通するブレーキ液を清浄化するものである。
ここで、通液路22は、シリンダ2内の液圧室10Aをバルブ取付穴21Bに連通させるものである。そして、このバルブ取付穴21B内は、後述するソレノイドバルブ43の開弁時に蓄圧室37内と連通し、ソレノイドバルブ43の閉弁時には、シリンダ2内の液圧室10Aを蓄圧室37から遮断するものである。
24はシミュレータケース21のばね受取付穴21Aを軸方向の一側から閉塞する蓋体で、該蓋体24は、図4ないし図7に示す如く中央に位置する筒状のピストンカバー部25と、該ピストンカバー部25の上,下に位置して左,右方向に突出した合計4個の取付座部26,27,28,29と、ピストンカバー部25の下側に位置して取付座部28,29間に一体形成されたばね収容部30等とにより構成されている。
また、蓋体24の取付座部26,27間には、蓋体24の軽量化を図るために肉盗み用の空洞部31が形成されている。そして、蓋体24は、一側面がマスタシリンダ装置1を車両のボディ(図示せず)側に取付ける平坦な取付面24Aとなり、他側面はシリンダ2(シミュレータケース21)の端面に対する当接面24Bとなっている。
即ち、蓋体24は、ピストンカバー部25の周囲に位置する取付座部26,27,28,29、ばね収容部30および空洞部31の底部側が図4、図5に示すように同一の平面(取付面24A)上に配置され、ピストンカバー部25の一側(後述のストッパ部25B側)のみが、取付面24Aから所定寸法だけ軸方向に突出している。
また、蓋体24の当接面24B側には、空洞部31が開口すると共に、後述の挿通穴25A、空洞部28A、有底穴30A、空間29Aが開口される。そして、蓋体24の当接面24Bを、図3に示す如くシリンダ2の端面とシミュレータケース21の端面とに当接させることにより、空洞部31,28Aおよび空間29Aの開口端は、シリンダ2、シミュレータケース21の端面によって閉塞されるものである。
ここで、蓋体24のピストンカバー部25は、その内周側が段付きの挿通穴25Aとなり、この挿通穴25A内には、図3に示すように第1のピストン4のロッド取付部4Aが挿通して配置される。また、ピストンカバー部25の一側端部には、径方向内向きに突出する環状のストッパ部25Bが形成され、該ストッパ部25Bの内周側は、図3に示すプッシュロッド8が挿通されるロッド挿通穴25C(図4参照)となっている。
そして、ピストンカバー部25のストッパ部25Bは、図3に示す如くロッド取付部4Aの端面に当接し、第1のピストン4が矢示B方向に後退するのを規制している。即ち、第1のピストン4は、ロッド取付部4Aの先端が蓋体24(ピストンカバー部25)のストッパ部25Bに当接することにより、ブレーキ操作を解除したときのストロークエンド(後退限の位置)が規制されるものである。
また、蓋体24の取付座部26,27には、図5、図6に示すようにボルト挿通孔26A,27Aが穿設され、これらのボルト挿通孔26A,27A内には、後述のボルト34が挿通して取付けられる。そして、一方の取付座部26には、ボルト挿通孔26Aの一側に位置して後述のナット35が収容される円形の座ぐり部26Bが形成されている。
一方、蓋体24のばね収容部30内には、円形の有底穴30Aと、該有底穴30Aの底部側に形成され該有底穴30Aよりも小径となった凹部30Bとが設けられている。そして、有底穴30Aは、後述するばね室38の一部を形成し、凹部30B内には、後述のバンプラバー42が取付けられるものである。また、左側の取付座部28には、肉盗み用の空洞部28Aが形成されると共に、その底部側にはボルト挿通孔28Bが形成されている。
また、蓋体24の取付座部29には、取付座部28の空洞部28Aとほぼ左右対称な形状の空間29Aが、ばね収容部30の有底穴30Aとは別個に形成されている。そして、取付座部29の空間29Aは、シミュレータケース21の端面によって閉塞されるものである。また、蓋体24の取付座部29には、空間29Aの底部側に位置してボルト挿通孔29Bと、後述のナット35が収容される円形の座ぐり部29Cとが形成されている。
そして、取付座部29の座ぐり部29C側には、図5〜図7に示す如く空間29A内に連通する通気孔29Dと、座ぐり部29Cの径方向に延びる通気溝29Eとが形成され、この通気溝29Eは、通気孔29Dと共に空間29Aを大気に開放する通気開口を構成するものである。
32は蓋体24の空間29Aとばね収容部30の有底穴30Aとを連通する連通路で、該連通路32は、図4に示す如く後述の連絡通路33よりも下側に位置して蓋体24の当接面24B側に形成された凹溝からなり、図5、図6に示す如くばね収容部30の有底穴30Aと空間29Aとの間を斜めに延びている。
そして、連通路32は、ストロークシミュレータ20の作動により後述のばね室38が縮小、拡大されるときに、ばね室38の空気を空間29A内に流出,入させるものである。また、連通路32は、取付座部29の通気孔29Dよりも上側となる位置に配置されている。
33は蓋体24のピストンカバー部25内をばね収容部30の有底穴30Aに連通させる連絡通路で、該連絡通路33は、図4〜図6に示す如くピストンカバー部25の挿通穴25Aをばね収容部30の有底穴30A内に上,下方向で連通するものである。そして、連絡通路33は、挿通穴25Aの最下部位に位置して蓋体24の当接面24B側に形成された凹溝からなり、ばね収容部30の有底穴30Aに向けて下向きに延びている。
34,34,…はシリンダ2、シミュレータケース21の端面側に設けられた締結部材としてのボルトで、これらのボルト34は、マスタシリンダ装置1を車両のボディに締結状態で取付けるもので、例えば合計4個のボルト34がシリンダ2、シミュレータケース21の端面側に植設されている。そして、これらのボルト34は、図5、図6に示す取付座部26,27,28,29のボルト挿通孔26A,27A,28B,29B内に挿通されるものである。
35,35は蓋体24をボルト34に固定する固定部材としてナットで、該ナット35は、合計4本のボルト34のうち取付座部26,29のボルト挿通孔26A,29B内に挿通されたボルト34に螺着される。そして、ナット35は、取付座部26,29の座ぐり部26B,29C内に配置され(図3参照)、蓋体24の当接面24Bをシリンダ2、シミュレータケース21の端面に衝合させた状態に保持するものである。
このとき、ナット35は、蓋体24の取付面24Aとほぼ面一となるように座ぐり部26B,29C内に収容される。そして、蓋体24の取付面24Aから図2に示す如く突出する各ボルト34は、その突出端側が車両のボディに別のナット(図示せず)等を用いて締結され、これによりマスタシリンダ装置1は、車両に設置されるものである。
36はストロークシミュレータ20の可動隔壁を構成する段付ピストンで、該該段付ピストン36は、シミュレータケース21のピストン摺動穴21C内に摺動可能に挿嵌され、シミュレータケース21内を蓄圧室37とばね室38とに画成している。そして、シミュレータケース21内を蓄圧室37は、後述のソレノイドバルブ43、通液路22を介してシリンダ2内の液圧室10Aに連通されるものである。
また、ばね室38は、シミュレータケース21のばね受取付部21Aと蓋体24のばね収容部30(有底穴30A)との間に形成される。そして、ばね室38は、図5、図6に示す空間29Aに連通路32を介して連通されると共に、空間29Aが通気孔29D等を介して大気に連通されるものである。
39,40はばね室38内にばね受41を介して配設された付勢部材としてのスプリングで、これらのスプリング39,40のうちばね定数の小さいスプリング39は、段付ピストン36とばね受41との間にプリセット状態(初期撓みを与えた状態)で設けられ、ばね定数の大きい方のスプリング40は、蓋体24(ばね収容部30)の有底穴30Aとばね受41との間にプリセット状態で設けられている。
ここで、ストロークシミュレータ20の作動時には、ブレーキペダル9の踏込み操作に従って液圧室10A内に液圧が発生すると、この液圧が比較的小さい段階でスプリング39が撓み変形し、シミュレータケース21内の段付ピストン36が図3中の矢示C方向に摺動変位するのを許しつつ、蓄圧室37内に液圧を蓄圧させる。
そして、液圧室10A、蓄圧室37内の圧力がさらに上昇すると、スプリング39に続いてスプリング40が撓み変形し、このときには段付ピストン36がばね受41と一緒に矢示C方向に変位する。
42は蓋体24(ばね収容部30)の凹部30B内に設けられたバンプラバーを示し、該バンプラバー42は、合成ゴム等の弾性材料を用いて形成され、ばね受41がばね収容部30(有底穴30A)の底部側に衝突するのを防ぐものである。即ち、ばね受41が段付ピストン36と一緒に図3中の矢示C方向に大きく変位したときには、ばね受41の先端がバンプラバー42に弾性的に当接することにより、このときのストロークエンドがバンプラバー42で規制される。
このため、蓄圧室37内の圧力は、スプリング39,40の撓み変形により2段階で変化し、バンプラバー42の弾性変形によっても変化する。そして、このときの蓄圧室37内の圧力がブレーキ反力となって、シリンダ2内の液圧室10Aから第1のピストン4を介してブレーキペダル9に伝達され、3段階のペダル反力を生じさせるものである。
43はシミュレータケース21のバルブ取付穴21B側に設けられた開閉弁としてのソレノイドバルブで、該ソレノイドバルブ43は、図3に示すように、段付ピストン36に対向してバルブ取付穴21B内に固定(嵌合)して設けられた有蓋筒状の弁座部材44と、該弁座部材44を段付ピストン36との間で挟むようにバルブ取付穴21Bに螺合して設けられたバルブ筒45と、後述のソレノイド47、固定鉄心48、可動鉄心49、弁体50および弁ばね51等とにより構成されている。
ここで、弁座部材44の蓋部側には、弁体50により開,閉される液孔44Aが穿設され、該液孔44Aは、ストロークシミュレータ20の蓄圧室37と恒常的に連通している。また、弁座部材44の内側には、液孔44Aを流通するブレーキ液を清浄化するためのフィルタ46が装着されている。そして、弁座部材44は、後述する弁体50の開弁時に液孔44Aを通じて蓄圧室37内にブレーキ液を流出,入させ、弁体50の閉弁時にはブレーキ液の流通を遮断するものである。
47はソレノイドバルブ43のバルブ筒45に設けられたソレノイドで、該ソレノイド47は、バルブ筒45の外周側に巻回して設けられた電磁コイルにより構成されるものである。そして、バルブ筒45内には、ソレノイド47の内周側に位置して固定鉄心48が設けられている。なお、ソレノイド47には、図2に示すソレノイドバルブ43のコネクタ43Aを通じて外部から通電が行われる。
49は固定鉄心48に対向してバルブ筒45内に設けられた可動鉄心で、該可動鉄心49には、弁座部材44に対して離着座する弁体50が固定して設けられている。また、可動鉄心49と固定鉄心48との間には弁ばね51が設けられ、この弁ばね51は、可動鉄心と一緒に弁体50を常時閉弁方向に付勢するものである。
そして、ソレノイドバルブ43は、例えば車両のエンジンを始動するとソレノイド47が励磁されることにより、可動鉄心49を固定鉄心48側(図3中の矢示D方向)に吸引または吸着し、弁体50を弁座部材44から離座させる。これにより、シリンダ2内の液圧室10Aは、通液路22、弁座部材44の液孔44A等を介してストロークシミュレータ20の蓄圧室37に連通される。即ち、常閉のソレノイドバルブ43は、図1に示す如くソレノイド47が励磁されることにより、閉弁位置(c)から開弁位置(d)に切換えられる。
また、車両のエンジンを停止させたり、電気系統に失陥等が生じたときには、ソレノイド47に対する通電が解除されるために、可動鉄心49は弁ばね51の付勢力で弁座部材44側に付勢され、弁座部材44の液孔44Aは弁体50により閉弁される。これによって、ソレノイドバルブ43は、通液路22と弁座部材44との間を閉塞し、シリンダ2内の液圧室10Aをストロークシミュレータ20の蓄圧室37に対して遮断するものである。この場合、ソレノイドバルブ43は、図1に示す開弁位置(d)から閉弁位置(c)に弁ばね51により切換えられる。
52A,52Bは図1に示す如く車両の車輪側に設けられる第1,第2のホイールシリンダを示し、該ホイールシリンダ52A,52Bは、例えばドラムブレーキまたはディスクブレーキ等のシリンダ部を構成し、図1に示す第1,第2のブレーキ配管53A,53Bを介してブレーキ液圧が給排されることにより、車両に制動力を付与するものである。
54A,54Bはブレーキ配管53A,53Bの途中に設けられた第1,第2のフェイルセーフ弁で、該フェイルセーフ弁54A,54Bは、後述するコントロールユニット60からの制御信号により開弁位置(a)から閉弁位置(b)に切換えられる。即ち、フェイルセーフ弁54A,54Bは、システムの正常動作時には開弁位置(a)から閉弁位置(b)に切換えられ、システムの失陥時等には開弁位置(a)に復帰するものである。
55A,55Bはホイールシリンダ52A,52Bに液圧を供給するための液圧源を構成する第1,第2の液圧ユニットで、これらの液圧ユニット55A,55Bは、ホイールシリンダ52A,52B、フェイルセーフ弁54A,54B間に位置するブレーキ配管53A,53Bの途中部位とリザーバ3の管路3Cとの間に配設されている。
そして、第1の液圧ユニット55Aは、図1に示す如くリザーバ3に管路3Cを介して接続された液圧ポンプ56Aと、該液圧ポンプ56Aの吐出側にチェック弁57Aを介して接続され常開の電磁弁からなるブレーキ液圧の供給弁58Aと、常閉の電磁弁からなるブレーキ液圧の排出弁59A等とにより構成されるものである。
また、第2の液圧ユニット55Bについても同様に、リザーバ3に管路3Cを介して接続され液圧源を構成する液圧ポンプ56Bと、該液圧ポンプ56Bの吐出側にチェック弁57Bを介して接続された常開の供給弁58B、常閉の排出弁59B等とにより構成されるものである。
60はBBWシステムの制御装置を構成するコントロールユニットで、該コントロールユニット60は、例えばマイクロコンピュータ等により構成され、その入力側は、ブレーキペダル9の操作検出器(以下、ペダルセンサ61という)とホイールシリンダ52A,52B側の圧力センサ62A,62B等とに接続されている。
この場合、ペダルセンサ61は、ブレーキペダル9を踏込み操作したときのストロークまたは踏力を検出するものである。また、圧力センサ62A,62Bは、ホイールシリンダ52A,52Bに供給されるブレーキ液圧を検出する。そして、コントロールユニット60は、ペダルセンサ61、圧力センサ62A,62Bからの検出信号に従ってBBWシステムが正常に動作しているか否かを判別すると共に、後述の如くブレーキ液圧の制御等を行うものである。
また、コントロールユニット60は、出力側がフェイルセーフ弁54A,54Bおよび液圧ユニット55A,55B等に接続されている。そして、コントロールユニット60は、システムの正常動作時にフェイルセーフ弁54A,54Bを閉弁位置(b)に切換えると共に、液圧ユニット55A,55Bに給電を行って液圧ポンプ56A,56Bを作動させ、ホイールシリンダ52A,52Bのブレーキ液圧を増圧、保持または減圧するために供給弁58A,58B、排出弁59A,59Bを選択的に開,閉弁させるものである。
63は図2に示すプッシュロッド8を外側から覆う保護ブーツで、該保護ブーツ63は、例えば合成ゴム等の弾性材料により蛇腹状をなす筒体として形成され、その一側はプッシュロッド8に取付けられている。また、保護ブーツ63の他側は、ピストンカバー部25の突出端側に抜止め状態で取付けられている。
本実施の形態によるマスタシリンダ装置1を用いたBBWシステムは、上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、BBWシステムが正常に動作するときには、コントロールユニット60からの制御信号により常開のフェイルセーフ弁54A,54Bが図1に示す開弁位置(a)から閉弁位置(b)に切換えられ、シリンダ2内の液圧室10A,10Bは、ホイールシリンダ52A,52Bに対して遮断された状態となる。
また、常閉のソレノイドバルブ43は、ソレノイド47が励磁されることにより閉弁位置(c)から開弁位置(d)に切換えられ、シリンダ2内の液圧室10Aは、ストロークシミュレータ20の蓄圧室37に通液路22、ソレノイドバルブ43等を介して連通した状態に保持される。
そして、この状態で車両の制動時にブレーキペダル9が踏込み操作されると、シリンダ孔2A内で第1,第2のピストン4,5が図2中の矢示A方向に押動される。このとき、第2の液圧室10Bは、フェイルセーフ弁54Bによりホイールシリンダ52Bに対して遮断されている。このため、第2のピストン5は、図2に示す液孔7がシリンダ2のサプライポート2Eから遮断された段階で液圧ロック状態となり、これ以上の摺動変位が抑制される。
しかし、第1の液圧室10Aは、通液路22、ソレノイドバルブ43等を介してストロークシミュレータ20側に連通されている。このため、第1の液圧室10Aは、第1のピストン4が矢示A方向に摺動変位するに従って液圧が上昇すると、この液圧を通液路22側からストロークシミュレータ20のシミュレータケース21(蓄圧室37)内に供給する。
このときストロークシミュレータ20は、ばね室38のスプリング39,40のうち弱ばねであるスプリング39が先に撓み変形され、シミュレータケース21のピストン摺動穴21C内で段付ピストン36を摺動変位させることにより、蓄圧室37内に液圧を蓄圧する。そして、この蓄圧室37内の圧力はブレーキ反力となって、シリンダ2内の液圧室10Aから第1のピストン4を介してブレーキペダル9に伝えられる。
そして、第1のピストン4が矢示A方向に摺動変位するに従って第1の液圧室10Aの液圧がさらに上昇すると、蓄圧室37内の圧力も上昇するので、これに従ってばね室38内では、ばね定数の大きいスプリング40も撓み変形するようになり、ブレーキ反力も増大する。さらに、ばね受41がバンプラバー42に当接して弾性変形することによりブレーキ反力が増大する。この結果、ブレーキペダル9のペダル反力は3段階で変化することになり、車両の運転者には良好なペダルフィーリング(ブレーキの効き)、所謂踏み応えを与えることができる。
即ち、車両の運転者に対しては、ブレーキペダル9の踏み初めが軽く、ブレーキペダル9を踏み込むに従って徐々に重くなり、ある程度踏み込んだ段階でいきなり重さを感じるような踏み応えを与えることができる。これにより、ブレーキペダル9の操作感を向上でき、その踏み応えを良好に保つことができる。
また、このようなブレーキ操作時には、ブレーキペダル9の踏込み操作をペダルセンサ61で検出することにより、コントロールユニット60から液圧ユニット55A,55Bに制御信号を出力して液圧ポンプ56A,56Bを作動できると共に、供給弁58A,58B、排出弁59A,59Bを選択的に開,閉弁することができる。
このため、車両の制動時等には、ブレーキペダル9の踏込み操作に従って液圧ポンプ56A,56Bからホイールシリンダ52A,52Bに供給するブレーキ液圧を増圧、保持または減圧でき、ブレーキペダル9の踏込み操作に対応したブレーキ液圧をホイールシリンダ52A,52Bに供給できると共に、車両の制動力制御を高精度に行うことができる。
一方、例えば液圧源となる液圧ポンプ56A,56Bが故障したり、コントロールユニット60が故障したりした場合には、前述の如きBBWシステムによる自動的なブレーキ液圧の制御が失効する。そして、このようなシステムの失陥時には、コントロールユニット60からフェイルセーフ弁54A,54Bに制御信号が出力されず、フェイルセーフ弁54A,54Bは図1に示す開弁位置(a)に自動的に復帰する。
このため、マスタシリンダ装置1は、シリンダ2内の液圧室10A,10Bがホイールシリンダ52A,52Bに連通した状態となる。また、常閉のソレノイドバルブ43も、ソレノイド47の消磁に従って弁ばね51により閉弁位置(c)に戻され、シリンダ2内の液圧室10Aは、ストロークシミュレータ20の蓄圧室37から遮断された状態に保持される。
このため、車両の制動時等にブレーキペダル9が踏込み操作されると、シリンダ孔2A内でピストン4,5が共に軸方向に押動され、液圧室10A,10Bにはブレーキペダル9の踏込み操作に対応した液圧が発生する。そして、液圧室10A,10B内に発生した液圧は、ブレーキ配管53A,53Bを介してホイールシリンダ52A,52Bにブレーキ液圧として供給され、この場合でも、ブレーキペダル9の踏込み操作に対応したブレーキ液圧をホイールシリンダ52A,52Bに供給することができる。
また、シリンダ2内の液圧室10Aとストロークシミュレータ20との間に通液路22を介して設けたソレノイドバルブ43は、電気系統の失陥等に伴ってソレノイド47の磁力が失われると、弁ばね51により閉弁位置(c)へと自動的に復帰し、シリンダ2内の液圧室10Aをストロークシミュレータ20の蓄圧室37から遮断する。
これにより、例えばシステムの失陥時等には、液圧室10A内の液圧がストロークシミュレータ20側で余分に消費されるのを防止できると共に、液圧室10A内に発生した液圧をブレーキ配管53Aを介してホイールシリンダ52Aに対し効率的に供給することができる。
ところで、ストロークシミュレータ20の作動によりスプリング39,40が上述の如く撓み変形するときには、ばね室38が拡縮され、ばね室38内の空気が外部に排気されたり、外気がばね室38(蓋体24のばね収容部30)内に吸込まれたりする。このため、蓋体24側では水分やゴミ等の異物が入り込んでシミュレータの作動に影響を与える虞れがある。
そこで、本実施の形態によれば、ストロークシミュレータ20の一部を構成する蓋体24に、ばね収容部30に隣接させて空洞部からなる空間29Aを形成し、該空間29Aを連通路32を介してばね室38(ばね収容部30の有底穴30A)内に連通させると共に、連通路32とは異なる位置に形成した通気孔29D、通気溝29Eにより、空間29Aを蓋体24の外部(大気)に開放するラビリンス構成としている。
これにより、ブレーキペダル9の踏込み操作に伴ってストロークシミュレータ20が作動し、ばね室38が縮小,拡大されても、ラビリンス構成となっていることで、水滴やゴミ等の異物は、空間29A内に留められてばね室38に侵入してくる虞れはなくなる。このため、蓋体24の空間29A内に通気孔29D、通気溝29Eから入り込む異物によりストロークシミュレータ20の作動が阻害されるのを抑えることができ、例えば車両の運転者に不快感を与える等の問題を解消することができる。
また、ストロークシミュレータ20のばね室38は、上述の如く大気に開放する構造であるため、従来技術のようにブレーキ液用の配管作業等を行う必要がなくなり、ストロークシミュレータ20を付設したマスタシリンダ装置1の構造を簡素化できると共に、装置の製造、組立て時にわたる作業性を向上することができる。
また、本実施の形態においては、ストロークシミュレータ20の蓋体24に、ピストン4の突出端側(ロッド取付部4A)を外側から取囲んで覆うピストンカバー部25を設け、ピストンカバー部25の挿通穴25A内を連絡通路33によりばね室38(ばね収容部30の有底孔30A)に連通させる構成としている。
そして、連絡通路33は、図5、図6に示す如くピストンカバー部25の挿通穴25Aをばね収容部30の有底穴30A内に上,下方向で連通するため、挿通穴25Aの最下部位から下向きに延びている。このため、仮にシリンダ2内のブレーキ液がシール部材13の損傷等によってピストン4のロッド取付部4A側へと漏出したとしても、この漏出液をピストンカバー部25の挿通穴25A内から連絡通路33によりばね室38(ばね収容部30の有底穴30A)内へと自動的に導くことができ、ブレーキ液が装置の外部に漏洩するのを防ぐことができる。
従って、本実施の形態によれば、ストロークシミュレータ20のばね室38を大気に開放できるので、ストロークシミュレータ20を付設したマスタシリンダ装置1の構造を簡素化することができ、製造、組立て時の作業性を向上できると共に、ばね室38側に異物等が侵入するのを防止でき、装置の信頼性、商品価値等を高めることができる。
また、シリンダ2内で第1,第2のピストン4,5が共に待機位置あるときには、図3に示す如くピストン4,5間の離間寸法を距離Laとし、液孔7とシール部材18との間隔(寸法Lb)を、ピストン4,5間の距離Laよりも大なる寸法(Lb>La)に設定している。
このため、例えばマスタシリンダ装置1のエア抜き(ブレーキ液の充填)作業等を行うときに、第2のピストン5が図3に示す待機位置から第1のピストン4に当接する位置まで矢示B方向にオーバリターンしたとしても、第2のピストン5に形成した液孔7がシール部材18に接触(摺接)する位置まで摺動変位するのを抑えることができ、シール部材18の損傷防止を図ることができる。
なお、前記実施の形態では、シリンダ2内に第1,第2のピストン4,5を設ける構成とした所謂タンデム型マスタシリンダを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばシリンダ内に1個または3個以上のピストンを設ける構成とした種々の型式のマスタシリンダにも適用できるものである。
本発明の実施の形態によるマスタシリンダ装置を示すブレーキ液圧回路図である。 図1中のマスタシリンダ装置を拡大して示す縦断面図である。 図2中のシリンダおよびストロークシミュレータ等を拡大して示す断面図である。 図3中の蓋体を単体として示す断面図である。 図4の蓋体を右側からみた右側面図である。 図4の蓋体を左側からみた左側面図である。 蓋体を図6中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。
符号の説明
1 マスタシリンダ装置
2 シリンダ
3 リザーバ
4 第1のピストン(ピストン)
4A ロッド取付部(突出端側)
5 第2のピストン
8 プッシュロッド
9 ブレーキペダル
10A,10B 液圧室
11A,11B 配管ポート
12,15 戻しばね
20 ストロークシミュレータ
21 シミュレータケース
22 通液路
23,46 フィルタ
24 蓋体
25 ピストンカバー部
26,27,28,29 取付座部
29A 空間
29D 通気孔(通気開口)
29E 通気溝(通気開口)
30 ばね収容部
32 連通路
33 連絡通路
35 ナット
36 段付ピストン(可動隔壁)
37 蓄圧室
38 ばね室
39,40 スプリング(付勢部材)
43 ソレノイドバルブ(開閉弁)
44 弁座部材
50 弁体
52A,52B ホイールシリンダ
53A,53B ブレーキ配管
54A,54B フェイルセーフ弁
55A,55B 液圧ユニット(液圧源)
56A,56B 液圧ポンプ
58A,58B 供給弁
59A,59B 排出弁
60 コントロールユニット(制御装置)

Claims (3)

  1. 有底筒状のシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設けられブレーキ操作に応じて該シリンダ内を軸方向に変位するピストンと、該ピストンによりシリンダ内に画成され車輪側のホイールシリンダにフェイルセーフ弁を介して接続される液圧室と、該液圧室とホイールシリンダとの間を前記フェイルセーフ弁により遮断しているときに、前記ブレーキ操作によって該液圧室内に発生する液圧を蓄圧しブレーキ反力を生じさせるストロークシミュレータとを備えてなるマスタシリンダ装置において、
    前記ストロークシミュレータは、前記シリンダに一体形成され内部が該シリンダに沿って軸方向に延びる筒状の空間となったシミュレータケースと、該シミュレータケース内を軸方向の端部から閉塞する蓋体と、前記シミュレータケース内に摺動可能に挿嵌され該シミュレータケース内を前記液圧室に連通する蓄圧室と前記蓋体との間のばね室とに画成する可動隔壁と、前記ばね室内に設けられ該可動隔壁を前記蓄圧室側に向けて付勢する付勢部材とにより構成し、
    前記蓋体には、前記ばね室とは別個に形成され内部が空洞となった空間と、該空間を前記ばね室に連通する連通路と、前記空間に連通し前記空間を大気に開放する通気開口とを設ける構成としたことを特徴とするマスタシリンダ装置。
  2. 有底筒状のシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設けられブレーキ操作に応じて該シリンダ内を軸方向に変位するピストンと、該ピストンによりシリンダ内に画成され車輪側のホイールシリンダにフェイルセーフ弁を介して接続される液圧室と、該液圧室とホイールシリンダとの間を前記フェイルセーフ弁により遮断しているときに、前記ブレーキ操作によって該液圧室内に発生する液圧を蓄圧しブレーキ反力を生じさせるストロークシミュレータとを備えてなるマスタシリンダ装置において、
    前記ストロークシミュレータは、前記シリンダに一体形成され内部が該シリンダに沿って軸方向に延びる筒状の空間となったシミュレータケースと、該シミュレータケース内を軸方向の端部から閉塞する蓋体と、前記シミュレータケース内に摺動可能に挿嵌され該シミュレータケース内を前記液圧室に連通する蓄圧室と前記蓋体との間のばね室とに画成する可動隔壁と、前記ばね室内に設けられ該可動隔壁を前記蓄圧室側に向けて付勢する付勢部材とにより構成し、
    前記蓋体には、前記ばね室とは別個に形成され前記ピストンのうち前記シリンダから突出する部分を外側から取囲んで覆うピストンカバー部を設け、該ピストンカバー部と前記ばね室との間には両者の間を連通する連絡通路を設ける構成としたことを特徴とするマスタシリンダ装置。
  3. 前記ストロークシミュレータのばね室は、前記蓋体のピストンカバー部に対して下側となる位置に配置し、前記連絡通路は、前記ピストンカバー部からばね室内へと下向きに延びる構成としてなる請求項2に記載のマスタシリンダ装置。
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