JP2007172502A - 印刷データ生成装置、印刷データ生成方法及びプログラム - Google Patents

印刷データ生成装置、印刷データ生成方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本印刷と同じ印刷画質で画像の一部を試し印刷可能な印刷データを生成できる印刷データ生成装置、印刷データ生成方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】基本設定画面で試し印刷タブを選択して開く試し印刷設定画面には、プルダウンメニューが表示されるとともに、試し印刷サイズ/本印刷サイズの比に応じた枠サイズのエリア指定枠を指定数表示する(S40)。試し印刷ボタンが押されると(S110)、エリア指定枠内の画像領域をトリミング処理する(S120)。トリミング画像を試し印刷サイズで印刷可能な試し印刷データを画像条件記述付きで生成・出力する(S130)。このとき試し印刷データは、部分画像が試し印刷サイズ/本印刷サイズの比に応じたサイズで切り出されるので、本印刷と同じ倍率で拡大処理され、本印刷と画素の粗さも同じとなり、本印刷の印刷条件(特にガンマ、インテント等の画質条件)を決めるのに好適な試し印刷を行える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばプリンタドライバのように画像データから印刷データを生成する機能を有するとともに、特に画像の一部を切り出した部分画像の印刷データを生成する印刷データ生成装置、印刷データ生成方法及びプログラムに関する。
近年、例えばデジタルカメラ等で撮影した画像を、インクジェットプリンタ等の記録装置を用いて写真印刷が行われている。この写真印刷は、L判、2L判、はがきサイズなどの比較的小さめの用紙サイズで行われるのが主流ではあるが、例えば大型プリンタを用いて、大判サイズの印刷用紙でポスター等の大判の写真印刷が行われる場合がある。写真印刷に使用される用紙は光沢紙などが使われ高額であるうえ、大判印刷をする場合は、多量のインクも消費することになる。
ところで、写真印刷のできあがりの良さは、印刷条件によって大きく変わり、例えばプリンタに付帯されたプリンタドライバでは、印刷品質(解像度)を、例えば5760dpi、2880dpi、1440dpi、720dpi等の中から選択でき、またコントラストを決めるガンマ値も複数の設定値の中から選択でき、さらに色調を決めるインテントも複数の中から選択できるようになっている。このため、通常は、試し印刷を行ってみて、印刷条件を決めることが行われている。
しかし、試し印刷を行う場合、小さな用紙サイズの写真印刷を行う場合であれば、数枚印刷しても用紙の価格およびインク消費量もさほど問題ないが、ポスター等を大判サイズで写真印刷する場合は、高価な大判写真用紙および多量のインクを消費することになるので、写真印刷コストが非常にかかることになっていた。
例えば特許文献1及び特許文献2には、本印刷の前にドラフト印刷ができるプリンタが開示されている。ドラフト印刷することで、本印刷の出来映えをおおよそイメージできる。
また、特許文献3には、パーソナルコンピュータのモニタに写真画像を表示し、表示された写真画像においてトリミング枠を設定し、写真画像をトリミング枠で切り出してプリントする写真画像プリント装置が開示されている。この装置によれば、画像の中から所望の部分をトリミングして、そのトリミング画像を印刷できるので、画像の一部を試し印刷することは可能である。
さらに、特許文献4には、写真フィルムをスキャンして読み取った画像を表示手段に表示し、表示手段の画面上で画像の中から試し焼きを行う領域を設定し、該領域で規定されるトリミング画像を抽出し、トリミング画像を配列した画像をロール状感光材料に露光・現像してのプリントする試し焼きプリント作成システムが開示されている。このシステムでは、トリミング手段は、表示手段に、予め定められた形状の枠又は複数のマーカーを操作可能に表示し、枠で囲まれた領域、又は、複数のマーカーを結ぶ線を囲む領域が、試し焼きの領域として設定されるようになっていた。また、トリミング画像に対応付けて、トリミング画像を特定するための情報、又は、トリミング画像のプリント条件に関する情報の少なくとも一方を合成して試し焼きが行われるようになっていた。なお、特許文献5には写真画像から顔を検出する顔検出装置が開示されている。
特開平8−156327号公報 特開平8−321843号公報 特開2005−110000号公報 特開2005−62320号公報(段落[0040]〜[0049]、図2〜図8) 特開2005−242640号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のように、試し印刷を目的にドラフト印刷を行っても、印刷解像度が低く画素が粗いために本印刷の画質の良し悪しを判断できるものではなく、本印刷に設定すべき印刷解像度はもちろんのこと、ガンマ値やインテント等の本印刷に最適な印刷条件(特に画質条件)を決められるものではなかった。このため、仮にドラフト印刷した印刷画質を見て判断した最適な画質条件で本印刷を行っても、その本印刷で所望の印刷画質は得られなかった。
また、特許文献3のように、画像の一部をトリミング(切り出し)して試し印刷をすることはできる。しかし、印刷画像は使用される用紙サイズに合わせた印刷サイズに画像が拡大・縮小等される変倍処理が行われて印刷されることになるため、この変倍処理の倍率が、本印刷と試し印刷で異なると、本印刷と同等の印刷画質が得られないという問題があった。例えば本印刷の倍率と異なる倍率で変倍処理されて試し印刷された場合は、たとえ同じ印刷解像度で印刷が行われても、元々の画像の解像度をその設定された印刷解像度に変換する過程で入るスムージング処理等の各種画像処理の条件(例えば画素の補間処理条件や、画素の間引き率など)が、倍率が異なると変わってしまい、見かけ上の印刷画質が粗くなったり逆に密になったりするなど、本印刷の印刷画質と同じ印刷画質が得られないという問題があった。もちろん、試し印刷の倍率が本印刷の倍率と一致するように、トリミング画像サイズをサイズ調整すればよいが、このようなサイズ調整をマニュアル操作で行うことは至難の技であり、事実上不可能であった。このため、従来、本印刷で使用される大判用紙を使用して試し印刷するしか方法がなかった。
また、特許文献4の技術についても、スキャン画像は所定の解像度を有するので、この画像を感光紙等に露光・現像してプリントされた写真画質はスキャナの解像度に依存し、写真フィルムを用いて露光・現像して得られる本番プリントの写真画質とは当然異なることになる。このため、試し焼きの写真画質を見て、本番プリントのプリント条件(露光・現像条件)を決定はできるものの、十分ではなかった。また、特許文献4の技術では最適な露光・現像条件が決まれば所望の写真画質を得ることができる。しかし、インクジェット式プリンタ等のプリンタのように、画像データから画像処理により印刷データを生成する装置の場合、前述のように試し印刷と本印刷で変倍処理の倍率が異なると、スムージング処理等の他の画像処理の条件が変わり、本印刷と同じ印刷画質が得られないという特有の問題がある。この結果、高い印刷品質の写真画像が要求される場合は、本印刷と同じ印刷サイズで試し印刷を行うより方法がなかった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、本印刷と略同じ印刷画質で画像の一部を印刷可能な印刷データを生成できる印刷データ生成装置、印刷データ生成方法及びプログラムを提供することにある。
本発明は、印刷対象として指定された画像の画像データを基に該画像の一部を試し印刷可能な印刷データを生成する印刷データ生成装置であって、前記画像の一部エリアを指定するエリア指定手段と、印刷サイズを決める印刷サイズ条件と印刷画質を決める画質条件とを含む印刷条件を設定するとともに前記印刷サイズ条件として前記画像の本印刷のための印刷サイズ条件を少なくとも含むように設定する設定手段と、前記画像データから前記エリア指定手段で指定されたエリアに相当する部分を切り出して部分画像データを取得する画像切出し処理と、前記本印刷の印刷サイズ条件から定まる印刷サイズに前記画像を変倍する前記本印刷の倍率と略同じ倍率が設定された変倍処理と、前記印刷条件のうち前記本印刷と同じ画質条件もしくは前記本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理とを、前記画像データに対して順不同に施して、前記部分画像の印刷データを生成する印刷データ生成手段とを備え、前記印刷データ生成手段において、前記変倍処理と前記画像処理とは、前記本印刷と同順で行われるたことを要旨とする。
ここで、印刷サイズ条件とは、印刷サイズを決める条件であり印刷サイズに画像を変倍処理する際の倍率を定める条件ともなり、例えば用紙サイズ、縁なし印刷・縁あり印刷の種別、余白条件などが挙げられる。画質条件とは、印刷画質(印刷解像度、コントラスト、色調、明度など)を決める条件であり、例えば印刷解像度(印刷品質)、ガンマ、インテント、基準色(色空間)等が挙げられる。なお、本印刷とは、画像の一部を印刷する試し印刷と対比される用語として用いられ、印刷対象の画像全体の印刷をいう。
これによれば、印刷対象として指定された画像の一部エリアがエリア指定手段により指定される。また、設定手段により印刷条件が設定され、このとき少なくとも本印刷の印刷サイズ条件が設定される。そして、印刷データ生成手段は、エリア指定手段で指定されたエリアに相当する部分を画像データから切り出して部分画像データを取得する画像切出し処理と、本印刷の印刷サイズ条件から定まる本印刷の倍率(用紙サイズ等の印刷サイズ条件から定まる印刷サイズに合わせて画像を変倍処理(拡大・縮小処理)する際の倍率)と同じ倍率による変倍処理と、本印刷と同じ画質条件もしくは本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理とを、順不同に施して、部分画像の印刷データを生成する。この際、印刷データ生成手段において、変倍処理と画像処理とは、本印刷と同順で行われる。この印刷データはプリンタに出力され、プリンタは取得した印刷データに基づいて部分画像を印刷する。部分画像の印刷画像(以下、「部分印刷画像」という)は、本印刷と同じ倍率で変倍処理されているので、部分印刷画像の見かけ解像度(印刷解像度が同じでも変倍処理の倍率が高くなるほど印刷画像の画素が粗く見える見かけ上の解像度)を本印刷のものと同じにできる。例えば倍率が異なって変倍処理後の解像度が異なると、その後施されるスムージング等の他の画像処理条件が変わって実際の印刷画像が本印刷のものと異なるものとなる。しかし、本発明では、本印刷と試し印刷が同じ倍率で変倍処理されるので、本印刷の画質の良し悪しを判断する試し印刷として好適なものとなる。また、部分印刷画像は、本印刷と同じ画質条件又は本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理が施されて形成されたものなので、この部分印刷画像の画質を確認することで、その画質条件が本印刷に適しているか否かを適切に判断できる。この試し印刷の印刷データ生成の際には変倍処理と画像処理とが、本印刷と同順で行われるため、本印刷のときの印刷画質が試し印刷時にほぼ正確に反映される。また、試し印刷は、本印刷と同じ倍率で画像の一部を印刷するだけなので、本印刷と同じ印刷サイズで試し印刷する場合に比べ、用紙などの印刷媒体およびインクの消費量を少なく抑えることが可能となる。
なお、変倍処理は、印刷データ生成手段自身が実施してもよいし、他の変倍処理部に変倍処理に必要な情報を与えて他の変倍処理部に行わせてもよい。他の変倍処理部としては、ホストコンピュータに備えられたOS(オペレーティングシステム)又はアプリケーションが持つ変倍処理機能が挙げられる。また、変倍処理とは、画像を印刷サイズに変倍する変倍処理に限らず、変倍処理後の画像解像度を印刷解像度に変換すると印刷サイズとなるような画像解像度に画像の画像解像度を調整する変倍処理であってもよい。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記印刷対象として指定された画像のプレビュー画像を、該画像中の一部領域を区別できる状態で表示装置に表示させるプレビュー手段と、前記プレビュー画像上で表示している領域を入力装置からの入力に基づき位置変更をする表示制御手段と、をさらに備え、前記エリア指定手段は該領域を前記エリアとして指定することが好ましい。
これによれば、例えば入力装置からの入力に基づき画像が印刷対象として指定されると、プレビュー手段がその指定された画像のデータを取得してプレビュー画像を、該画像中の一部領域を区別できる状態で表示装置に表示させる。入力装置からの入力に基づき、プレビュー画像上で表示している領域は、表示制御手段により位置変更され、プレビュー画像上の領域に相当する画像の一部を試し印刷対象として指定できる。すなわち、印刷データ生成手段が、画像データから切り出すエリアが領域の指定により決定される。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記設定手段は、前記部分画像を試し印刷する際の試し印刷サイズ条件をも設定し、前記プレビュー手段は、前記領域を前記エリアとして前記印刷データ生成手段で生成された印刷データの印刷サイズが、前記試し印刷サイズ条件から定まる試し印刷を行うサイズである試し印刷サイズと略一致するようなサイズで前記領域を表示させることが好ましい。
これによれば、設定手段により、部分画像を試し印刷する際の試し印刷サイズ条件をも設定される。プレビュー手段によりプレビュー画像上に表示される領域は、該領域をエリアとして印刷データ生成手段で生成された印刷データの印刷サイズが、試し印刷サイズ条件から定まる試し印刷を行うサイズである試し印刷サイズと略一致するようなサイズで表示される。よって、領域のサイズを調整する必要はなく、領域の位置を所望の位置に選択するだけで、試し印刷を適切に行うことができる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記設定手段は、前記部分画像が印刷される用紙のサイズである試し用紙サイズと、前記試し用紙サイズ未満の前記部分画像を印刷する試し印刷サイズとを入力装置からの入力に基づいて設定し、前記印刷データ生成手段は、前記試し用紙サイズの用紙上に前記部分画像が前記試し印刷サイズで複数配置されて印刷される印刷データを生成することが好ましい。
これによれば、部分画像が印刷される用紙のサイズである試し用紙サイズと、試し用紙サイズ未満の部分画像を印刷する試し印刷サイズとが入力装置からの入力に基づいて設定手段により設定される。試し印刷サイズを設定するために入力装置から入力される情報としては、例えば「試し印刷サイズ」そのもの、試し用紙サイズとの関係で試し印刷サイズを決められる例えば「Nアップ印刷」「試し用紙サイズの1/Nサイズ」などの情報が挙げられる。そして、印刷データ生成手段は、試し用紙サイズの用紙上に部分画像が試し印刷サイズで複数配置されて印刷されうる印刷データを生成する。この印刷データはプリンタに出力され、プリンタはこの印刷データに基づき、一枚の試し用紙に複数の部分画像が配置された複数アップ印刷を行う。従って、試し印刷で消費する試し用紙をなるべく少なく抑えることが可能となる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、定型用紙のサイズ名とサイズを対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、指示された定型用紙のサイズ名に対応して前記記憶手段から取得したサイズの用紙への試し印刷を行うための印刷データを生成することが好ましい。
これによれば、指示された定型用紙のサイズ名(例えばA4、2L判、L判)に対応して記憶手段から取得したサイズの用紙への試し印刷を行うための印刷データが生成される。このため、簡単に入手できる定型紙に印刷することで、用紙サイズを数字(例えば縦寸法及び横寸法)で入力する必要もなくなり、簡単に試し印刷できるようになる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、所定の定型用紙のサイズを記憶する記憶手段をさらに備え、前記試し印刷は、前記定型用紙のサイズの紙への印刷を行うための印刷データを生成することが好ましい。
これによれば、記憶手段から取得した所定の定型用紙のサイズの用紙への印刷を行うための印刷データが生成され、該印刷データに基づいて試し印刷は行われる。試し印刷をする際に用紙サイズの入力操作が必要なく、しかも簡単に入手できる所定の定型用紙に試し印刷できるようになる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記プレビュー手段は、入力装置から入力された数と同数の前記領域を前記プレビュー画像上に表示させることが好ましい。
これによれば、入力装置から数を入力すれば、プレビュー手段によって、その入力された数と同数の領域がプレビュー画像上に表示される。このため、一つの画像に対して複数の異なる部分画像を指定できるので、一度の印刷実行操作で、一つの画像の中の複数の異なる部分画像を一度に試し印刷できる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記表示制御手段は、入力装置から入力されたキーワードに対応する所定の画像解析処理を前記画像データに施すとともに該画像解析処理の解析結果から前記画像上において特定される位置に相当する前記プレビュー画像上の位置に前記領域を表示させることが好ましい。
これによれば、入力装置からキーワードを入力すれば、その入力されたキーワードに対応する所定の画像解析処理が画像データに施され、その画像解析処理の解析結果から画像上において特定される位置に相当するプレビュー画像上の位置に領域が表示される。このように、キーワードで指定した所望の位置に領域が表示されるので、その後の領域の位置変更操作を不要もしくは少し位置変更する程度の簡単な操作に済ませることが可能となる。よって、試し印刷操作が簡単で済む。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記キーワードは少なくとも「顔」を含み、前記表示制御手段は、キーワード「顔」に対応する前記所定の画像解析処理として顔認識処理を前記画像データに施し、該顔認識処理の認識結果から前記画像上で特定される位置に相当する前記プレビュー画像上の位置に前記領域を表示させることが好ましい。
これによれば、入力装置からキーワードとして「顔」を入力すれば、表示制御手段により、キーワード「顔」に対応する所定の画像解析処理として顔認識処理が画像データに対して施され、その顔認識処理の認識結果から画像上で特定される位置に相当するプレビュー画像上の位置に領域が表示される。このように、試し印刷で確認したい場所の代表である顔の位置に領域が表示されるので、その後の領域の位置変更操作を不要もしくは少し位置変更する程度の簡単な操作で済ませることが可能となる。よって、試し印刷操作が簡単で済む。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記キーワードは色に関連付けられた色関連キーワードを含み、前記表示制御手段は、前記色関連キーワードに対応する前記所定の画像解析処理として該色関連キーワードから特定される所定の色が分布する位置を解析する色解析処理を前記画像データに施し、該色解析処理の解析結果から前記画像上で特定される位置に相当する前記プレビュー画像上の位置に前記領域を表示させることが好ましい。
これによれば、入力装置から色関連キーワードを入力すれば、表示制御手段により、色関連キーワードに対応する所定の画像解析処理として該色関連キーワードから特定される所定の色が分布する位置を解析する色解析処理が画像データに施され、その色解析処理結果から画像上において特定される位置に相当するプレビュー画像上の位置に領域が表示される。例えば、空、海、葉、肌などの色に関する色関連キーワードを入力すれば、試し印刷で色を確認したい場所の代表である例えば空(青)、海(青)、葉(緑)、肌(肌色)などの位置に領域が表示されるので、その後の領域の位置変更操作を不要もしくは少し位置変更する程度の簡単な操作で済ませることが可能となる。よって、試し印刷操作が簡単で済む。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記キーワードは明るさに関連付けられた明るさ関連キーワードを含み、前記表示制御手段は、前記明るさ関連キーワードに対応する前記所定の画像解析処理として該明るさ関連キーワードから特定される所定の明るさが分布する位置を解析する明るさ解析処理を前記画像データに施し、該明るさ解析処理の結果から前記画像上で特定される位置に相当する前記プレビュー画像上の位置に前記領域を表示させることが好ましい。
これによれば、入力装置から明るさ関連キーワードを入力すれば、表示制御手段により、明るさ関連キーワードに対応する所定の画像解析処理として該明るさ関連キーワードから特定される所定の明るさが分布する位置を解析する明るさ解析処理が画像データに施される。そして、その明るさ解析処理結果から特定される画像上の位置に相当するプレビュー画像上の位置に領域が表示される。例えばシャドウ、ハイライトなどの明るさに関する明るさ関連キーワードを指定すれば、試し印刷で明るさを確認したい場所の代表である例えばシャドウ、ハイライトなどの位置に領域が表示されるので、その後の領域の位置変更操作を不要もしくは少し位置変更する程度の簡単な操作で済ませることが可能となる。よって、試し印刷操作が簡単で済む。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記設定手段は、入力装置からの入力に基づき前記部分画像に設定される複数の画質条件のうちから少なくとも一つを選択し、前記印刷データ生成手段は、前記選択された画質条件について2以上の値の各々について、その値を持つ画質条件に基づく画像処理を行って、当該指定の画質条件について値の異なる2以上の前記部分画像を印刷可能な印刷データを生成することが好ましい。なお、画質条件についての「値」とは、例えば画質条件が「ガンマ」「印刷解像度」であれば数値(「ガンマ値」、「印刷解像度」)を指し、画質条件が「インテント」であれば、「彩度」「知覚的」等の数値以外で表現された条件を指す。
これによれば、入力装置からの入力に基づき部分画像に設定される複数の画質条件のうち少なくとも一つが選択される。印刷データ生成手段により、選択された画質条件について2以上の値の各々について、その値を持つ画質条件に基づく画像処理が行われ、指定の画質条件について値の異なる2以上の部分画像を印刷可能な印刷データが生成される。このため、画質条件について値の異なる2以上の部分画像を試し印刷する場合、一度の印刷実行操作で、指定の画質条件について値の異なる2以上の部分画像が印刷されるので、画質条件について異なる値毎に部分画像の印刷を複数回行う手間を省くことができる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記表示制御手段は、前記印刷データ生成手段により生成された前記2以上の前記部分画像を印刷可能な印刷データが出力された後、入力装置からの入力に基づき前記本印刷の実行の指示を受け付けると、前記画質条件について前記2以上の値の中から本印刷で使用する値の選択を要求する選択画面を前記表示装置に表示させ、前記印刷データ生成手段は、入力装置からの入力に基づき前記選択画面で選択された値に基づく画像条件での画像処理を行って本印刷の印刷データをも生成することが好ましい。
これによれば、印刷データ生成手段により生成された2以上の部分画像を印刷可能な印刷データが出力された後、入力装置からの入力に基づき本印刷の実行の指示を受け付けると、画質条件について2以上の値の中から本印刷で使用する値の選択を要求する選択画面が、表示制御手段により表示装置に表示される。そして、入力装置からの入力に基づき選択画面で選択された値に基づく画像条件での画像処理が印刷データ生成手段により行われて、本印刷の印刷データが生成される。このため、画質条件について2以上の値の各々について試し印刷を行った後、試し印刷で使用した画質条件の2以上の値のうち本印刷で採用する画像条件の値の選択が容易となる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記印刷データ生成手段は、前記部分画像の印刷条件のうち少なくとも所定の画質条件がテキストで前記部分画像と共に印刷されうる印刷データを生成することが好ましい。
これによれば、印刷データ生成手段は、部分画像の印刷条件のうち少なくとも所定の画質条件がテキストで部分画像と共に印刷されうる印刷データを生成する。よって、試し印刷された用紙には部分画像と共に適用された印刷条件のうち少なくとも所定の画質条件がテキストで印刷されるので、部分印刷画像を見ればその印刷画質と、適用された画質条件を対応付けて把握でき、複数の試し印刷の中から最適な印刷画質の印刷画像を見ればそこに一緒に印刷されたテキストから最適な画質条件を知ることができる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記表示制御手段は、印刷対象の画像が指定されると、前記表示装置に本印刷のための印刷設定画面を表示させるとともに、前記入力装置からの入力に基づき前記印刷設定画面上で所定操作されると、試し印刷実行操作部を有する試し印刷設定画面の表示に切り換え、前記プレビュー手段は、前記試し印刷設定画面の所定エリアに前記プレビュー画像及び前記領域を表示させ、前記表示制御手段は、前記試し印刷設定画面が表示された状態で入力装置からの入力に基づき画面切り換え指示を受け付けると、前記試し印刷設定画面から前記印刷設定画面に戻すとともに、該印刷設定画面において試し印刷の開始指示を可能にすることが好ましい。
これによれば、表示制御手段は、印刷対象の画像が指定されると、表示装置に本印刷のための印刷設定画面(例えば基本設定画面)を表示させる。入力装置からの入力に基づき印刷設定画面上で所定操作されると、試し印刷実行操作部を有する試し印刷設定画面に表示が切り換わる。プレビュー手段は、試し印刷設定画面の所定エリアにプレビュー画像及び領域を表示させる。このため、本印刷の印刷設定画面から必要に応じて試し印刷設定画面を開いて試し印刷を行うことが可能となる。また、試し印刷設定画面の所定エリアに表示されたプレビュー画像を見ながら領域により試し印刷したい所望の部分画像を指定できる。そして、試し印刷の対象(部分画像)および試し印刷条件を指定できた段階で、同一画面上に用意された試し印刷実行操作部を入力装置からの入力に基づき操作すれば、部分画像の印刷データが生成・出力されて、部分画像を印刷できる。また、一旦、試し印刷設定画面を表示させた状態で、入力装置からの入力に基づいて画面切り換え指示を受け付けると、表示制御手段は、試し印刷設定画面から印刷設定画面に戻すとともに、戻った印刷設定画面において試し印刷の開始指示が可能になる。このため、本印刷のための印刷設定画面からでも、試し印刷の開始指示を行うことで試し印刷を実行できる。
また、本発明の印刷データ生成装置では、前記表示制御手段は、前記試し印刷実行操作部が操作されて生成された印刷データに基づく試し印刷が終わっても、前記試し印刷実行操作部が操作されたときの画面の表示を維持するとともに該画面における試し印刷実行操作部の表示も維持することが好ましい。
これによれば、試し印刷実行操作部が操作されて生成された印刷データに基づく試し印刷が終わっても、前記試し印刷実行操作部が操作されたときの画面(試し印刷設定画面又は印刷設定画面)の表示が維持されるとともに、該画面における試し印刷実行操作部の表示も維持される。このため、表示が維持された画面から引き続き、試し印刷を行ったり、本印刷の実行を指示する操作を行って本印刷を実行させたりすることができる。
本発明は、印刷対象として指定された画像の画像データを基に該画像の一部を印刷する印刷データを生成する印刷データ生成方法であって、印刷サイズを決める印刷サイズ条件と印刷画質を決める画質条件とを含む印刷条件を入力装置からの入力に基づき設定するとともに前記印刷サイズ条件として前記画像を印刷する本印刷に係る印刷サイズ条件を少なくとも含むように設定する設定ステップと、前記画像の一部エリアを指定するエリア指定ステップと、前記画像データから前記エリア指定ステップで指定されたエリアに相当する部分を切り出して部分画像データを取得する画像切出し処理と、前記本印刷の印刷サイズ条件から定まる印刷サイズに前記画像の画像サイズを変倍する本印刷の倍率と略同じ倍率が設定された変倍処理と、前記印刷条件のうち前記本印刷と同じ画質条件もしくは前記本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理とを、前記画像データに対して順不同に施して、前記部分画像の印刷データを生成する印刷データ生成ステップとを備え、前記印刷データ生成ステップにおいて、前記変倍処理と前記画像処理とは、前記本印刷と同順で行われることを要旨とする。
本発明は、印刷対象として指定された画像の画像データから該画像の一部を試し印刷可能な印刷データを生成するためにコンピュータが実行するプログラムであって、コンピュータが、印刷サイズを決める印刷サイズ条件と印刷画質を決める画質条件とを含む印刷条件を入力装置からの入力に基づき設定するとともに前記印刷サイズ条件として前記画像を印刷する本印刷に係る印刷サイズ条件を少なくとも含むように設定する設定ステップと、前記画像の一部エリアを指定するエリア指定ステップと、前記画像データから前記エリア指定ステップで指定されたエリアに相当する部分を切り出して部分画像データを取得する画像切出し処理と、前記本印刷の印刷サイズ条件から定まる印刷サイズに前記画像の画像サイズを変倍する本印刷の倍率と略同じ倍率が設定された変倍処理と、前記印刷条件のうち前記本印刷と同じ画質条件もしくは前記本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理とを、前記画像データに対して前記変倍処理と前記画像処理とが前記本印刷と同順で行われる限りにおいて順不同に施して、前記部分画像の印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を実行するためのプログラムであることを要旨とする。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図8に従って説明する。図1は印刷システムを示す。同図に示すように、印刷システム1は、ホストコンピュータ10(例えばパーソナルコンピュータ)とプリンタ20とから構成される。ホストコンピュータ10は、本体11と、モニタ12(表示手段)と、キーボード13及びマウス14等からなる入力装置15(入力手段)とを備えている。本体11には、CD−ROM等の記憶媒体17を挿着可能に構成されるとともに挿着された記憶媒体17からプログラムソフト等の記憶データを読み取り可能な読取装置18(CD/DVDドライブ装置)が搭載されている。
記憶媒体17には、プリンタ20に出力する印刷データを生成するために必要な各種プログラムや設定データ等からなるプリンタドライバプログラムが記憶されており、プリンタドライバプログラムが、読取装置18により読み込まれて本体11に内蔵されるハードディスク34(図2参照)にインストールされている。本実施形態のプリンタドライバプログラムには、試し印刷ができるプログラムが組み込まれている。このプリンタドライバプログラムがインストールされることで、ホストコンピュータ10に印刷データ生成装置が構築されている。なお、インストール方法は、CD−ROM等の記憶媒体から読み取る方法に限定されず、インターネット等のネットワーク手段を介してインストールする方法を採用することもできる。
プリンタ20は、本実施形態では大判写真印刷を四辺縁なしで印刷可能なインクジェット式プリンタである。プリンタ20の本体21内には、キャリッジモータ22により駆動されるキャリッジ23が主走査方向(紙幅方向)に往復移動可能に設けられており、キャリッジ23の下部にはインク色毎に多数個(例えば90〜180個)ずつ形成された各ノズルからインク滴を吐出可能な記録ヘッド(図示せず)が搭載されている。本体21の背面寄り位置に設けられた用紙トレイ24から用紙25は挿入されて本体21内を副走査方向(主走査方向と直交する方向)に搬送されるように構成されており、用紙25の所定量の紙送りと、記録ヘッドからインク滴を吐出しながら主走査方向に移動するキャリッジ23の1走査とが交互に繰り返されることにより用紙25への印刷が行われる。
例えば画像描画用のアプリケーション(アプリケーションソフト)を使ってモニタ12の画面19に表示させた画像等を印刷する場合は、予めホストコンピュータ10の本体11とプリンタ20とを通信ケーブル27を用いて接続しておく。そして、入力装置15を操作して画面19に表示された画像の印刷をアプリケーションから指示すると、本体11内に構築されたプリンタドライバが、印刷対象として指定されたその画像の画像データをアプリケーションから取得する。そして、プリンタドライバは、取得した画像データから印刷データを生成し、この印刷データが通信ケーブル27を介してプリンタ20に送信(出力)されることで、プリンタ20は印刷データに従って印刷を実施する。
図2は、ホストコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、ホストコンピュータ10は、CPU31(中央処理装置)、ROM32、RAM33、ハードディスク34、モニタ12及び入出力インターフェイス35を備え、これらはバス36を通じて互いに接続されている。
ハードディスク34には、前述のプリンタドライバプログラムが記憶されており、その他、OS(オペレーティングシステム)及びアプリケーション等の各種プログラムが記憶されている。
RAM33は、CPU31が実行するプログラム及び、該プログラムを実行するうえで必要な各種データや演算結果等が一時的に格納されるメモリ領域として用いられる。
CPU31はハードディスク34から各種プログラムをRAM33に読み込んで実行する。例えばモニタ12の画面19に画像等を表示させるアプリケーションを実行したり、実行中のアプリケーションにより画面19に表示されている画像の印刷を入力装置15の操作で指示された場合にOSから受け取る印刷要求に応答してプリンタドライバプログラムを実行したりする。本実施形態では、例えばデジタルカメラで撮影するなどした写真の画像データ(例えばJPEGデータ、BMPデータ等)を描画可能なアプリケーションがインストールされている。なお、ROM32には、ホストコンピュータ10を機能させるうえで必要な所定のプログラムやデータ等が記憶されている。
CPU31がプリンタドライバプログラムを実行することで構築されるプリンタドライバは、例えば写真画像を描画可能なアプリケーションで印刷が指定された写真画像の画像データを基に印刷データを生成し、その生成した印刷データを、入出力インターフェイス35を介してプリンタ20に出力する。本実施形態のプリンタドライバプログラムには、プリンタ20でポスター等の大判写真を大判サイズの写真用紙に本印刷する前に、予め最適な画質条件を決めるための試し印刷を、本印刷より小さな用紙サイズの写真用紙を使って行える試し印刷用のプログラムが組み込まれている。
図3に示すフローチャートが試し印刷用のプログラムを示すものであり、このプログラムを実行したときに画面19に表示される各種設定画面(図4〜図6参照)の画像データ等も試し印刷用のプログラムの一部としてハードディスク34に一緒にインストールされている。なお、本実施形態では、本印刷を行うときに表示される設定画面に、試し印刷条件などを選択・実行できる機能を追加した形態をとっているため、設定画面は厳密に本印刷用と試し印刷用とに区分できる訳ではない。本実施形態では、プリンタドライバのうち試し印刷機能に関与する部分を便宜上、試し印刷用プログラムと呼ぶことにする。
次に、図4〜図6に示す各種設定画面についてその構成を簡単に説明する。図4は基本設定画面、図5は試し印刷設定画面、図6は試し印刷が設定された後に表示される基本設定画面である。まず、印刷設定基本画面について説明する。
図4に示すように、基本設定画面40は、その四角形の表示領域内の上部に横一列に並ぶ複数の選択タブが設けられており、詳しくは基本設定タブ41、用紙設定タブ42、レイアウトタブ43、試し印刷タブ44、ユーティリティタブ45が設けられている。同図に示す基本設定画面40は、アプリケーションで印刷指示の入力操作をした際に最初に画面19に表示される初期画面であり、この初期画面から所望のタブを選択することにより、選択されたタブの設定画面が表示されるようになっている。
基本設定画面40では、印刷条件の入力可能項目として、「用紙種類」、「カラー」、「モード設定」があり、確認情報として「インク残量」が表示されている。そして、これらのうち入力可能項目については、同図における右側部分に上から順に示されるように、用紙種類を選択できるプルダウンメニュー46、カラーを選択できるプルダウンメニュー47、モード設定欄48内に設けられて「推奨設定」と「詳細設定」を選択できるラジオボタン49,50、基準色(基準とする色空間(カラースペース))を選択できるプルダウンメニュー51が用意されている。また、インク残量表示欄52には、この例では8色のインクのインク残量が視覚的に分かるイラスト形態で表示されるようになっている。このインク残量は、プリンタ20が管理しているインク残量情報を受信して作成されるものである。
プルダウンメニュー46では、用紙種類として、「スーパーファイン紙(高光沢紙)」、「フォトマット紙」、「写真用紙(光沢紙)」、「写真用紙(絹目調)」、「普通紙」等の中から所望の1つを選択できる。プルダウンメニュー47では、カラーとして、「カラー」、「モノクロ」等の中から1つを選択できる。
また、「推奨設定」のラジオボタン49を選択すると、予めメーカー側で推奨された印刷条件が設定され、一方、「詳細設定」のラジオボタン50を選択すると、図示しない詳細設定画面(手動設定画面)に表示が切り替わり、手動で画質条件等に関する詳細設定ができるようになる。この詳細設定画面のうち画質条件に関する設定項目として「カラー調整」があり、「カラー調整」ではカラー調整の仕方を、例えば「マニュアル色補正」、「色補正なし」、「ICM」等の中から選択できる。
この「カラー調整」で「マニュアル色補正」を選択すると、その下位の設定画面に切り替わり、「色補正方法」および「ガンマ値」をそれぞれプルダウンメニュー方式で選択できるとともに、「コントラスト」と、シアン・マゼンタ・イエローの3色の「彩度」を、表示された操作部をスライドさせることで基準値「0」に対して連続数値でプラス側又はマイナス側に数値指定できるようになる。「色補正方法」のプルダウンメニューでは、「基準色(sRGB)」、「Adobe RGB」等の中から1つを選択でき、「ガンマ値」のプルダウンメニューでは、「1.5」、「1.8」、「2.2」の中から1つを選択できる。この「マニュアル色補正」を選択した場合、「ガンマ値」として選択する値によって、印刷された際の印刷画質(特にコントラスト)が大きく影響される。
また、「カラー調整」で「ICM」を選択すると、アプリケーションには依存せず、データとプリントとのICM(Image Color Management)カラーマッチングを実現できる設定となり、プリンタドライバ内でプリントプロファイルだけではなく、「入力プロファイル」および「インテント」を指定できるようになる。「入力プロファイル」のプルダウンメニューでは、予め用意された複数の入力プロファイル(ICCプロファイル)から1つを選択できる。また、「インテント」のプルダウンメニューでは、予め設定された「彩度」、「知覚的」、「相対的な色域を維持」、「絶対的な色域を維持」の4つの中から1つを選択できる。この「ICM」を選択した場合、「インテント」として選択する項目によって、印刷された際の印刷画質(特に色調)が大きく影響される。このように「カラー調整」では、「マニュアル色補正」と「ICM」のどちらかを選択でき、「マニュアル色補正」を選択した場合は「ガンマ値」を指定できるようになり、「ICM」を選択した場合は「インテント」を指定できるようになる。
図4において、基準色のプルダウンメニュー51では、既に詳細設定画面で説明したように、基準色として、「基準色(sRGB)」、「Adobe RGB」等の中から1つを選択できる。この基本設定画面40には、最下端部に横一列に並んで各種ボタンが設けられ、詳しくは左から順に、OKボタン53、キャンセルボタン54、適用ボタン55及びヘルプボタン56が設けられている。マウス14を操作して適用ボタン55を押すと、選択されている印刷条件が適用(設定)され、OKボタン53を押すと、適用された印刷条件で本印刷が開始(実行)される。
ここで、タブについて説明すると、用紙設定タブ42を選択すると、用紙設定画面に切り替わり、用紙種類や用紙サイズ等の入力設定が可能となる。また、レイアウトタブ43を選択すると、レイアウト設定画面に切り替わり、余白設定や、縁なし印刷、複数アップ印刷等の選択などレイアウト条件が設定可能となる。試し印刷タブ44は、本実施形態に特有のものであり、試し印刷する画像領域及び試し印刷の用紙サイズ等の設定を行う、図5に示す試し印刷設定画面60が表示されるようになっている。また、ユーティリティタブ45を選択すると、クリーニング等のユーティリティの選択および選択したユーティリティの実行を選択できる設定画面が表示されるようになっている。
次に、図5に示す試し印刷設定画面60について説明する。試し印刷設定画面60は、その中央右側部分にプレビューエリア61(所定エリア)が設けられており、アプリケーションで印刷が指示された写真画像のプレビュー画像62がプレビューエリア61内に表示されるようになっている。プレビュー画像62としては、低解像度のサムネイル画像を表示させることが好ましいが、高解像度の本画像を表示させてもよい。また、プレビューエリア61の左側には、試し印刷する用紙の用紙サイズである「試し用紙サイズ」、試し印刷する領域の数を指定する「数」、試し印刷する領域をキーワードから画像解析するためのそのキーワードを指定する「キーワード」を、それぞれ選択できるプルダウンメニュー63,64,65が、上から順に配置されている。
「試し用紙サイズ」のプルダウンメニュー63では、試し用紙サイズとして、「L」、「2L」、「A4」の中から1つを選択できる。ここで、「L」「2L」「A4」は、それぞれL判サイズ、2L判サイズ、A4サイズを指す。また、「数」のプルダウンメニュー64では、数として、「1」〜「10」の中から1つを選択できる。さらに、「キーワード」のプルダウンメニュー65では、同図に示すようにキーワードとして、「顔」、「空」、「葉」、「海」、「肌色」、「シャドウ」、「ハイライト」の中から選択できるようになっている。
本実施形態では、基本設定画面40で初めて試し印刷タブ44が選択されたときは、3つのプルダウンメニュー63、64,65のすべてが、何も選択されていないブランクとなるのがデフォルトとなっている。このデフォルトの状態から、プルダウンメニュー63で具体的な「試し用紙サイズ」(例えば「L」)が選択され、さらにプルダウンメニュー64で具体的な「数」(例えば「2」)が選択されると、その選択された試し用紙サイズ(例えば「L」)に応じた枠サイズのエリア指定枠67が、選択した「数」(例えば「2」)と同じ数だけプレビュー画像62上に表示されるようになっている。この場合、選択された数のエリア指定枠67は、プレビュー画像62上の所定位置に表示されるだけなので、マウス14を操作してエリア指定枠67上にマウスポインタを移動させて、エリア指定枠67を選択し、その選択状態でマウス14を操作してエリア指定枠67を所望する位置に移動させることで、試し印刷したい領域をエリア指定枠67で指定する。また、マウス14を操作してエリア指定枠67のコーナー部分にマウスポインタを移動させると回転操作モードとなり、マウス14を操作してそのコーナー部分を動かすことで、エリア指定枠67を回転させることが可能となる。こうしてエリア指定枠67をプレビュー画像62に対して縦、横、斜めなど任意の回転位置に配置可能となっており、エリア指定枠67を回転操作することで、試し印刷で印刷画質を確認したい複数箇所を、同一の試し用紙サイズ内に配置し易くなっている。このため、比較的少ない枚数の試し印刷でも、比較的多くの箇所の印刷画質を確認できる。
試し印刷設定画面60では、本印刷を実行するOKボタン53の右隣に、試し印刷ボタン68が追加されている。マウス14を操作して試し印刷ボタン68が押されると、エリア指定枠67によってプレビュー画像62の一部である部分画像が選択されていることを条件に、エリア指定枠67で選択された部分画像の試し印刷が実行されるようになっている。この場合、エリア指定枠67が複数ある場合は、エリア指定枠67と同数の複数枚の試し印刷が実行されることになる。
また、図5の試し印刷設定画面60で、プルダウンメニュー63,64がマウス14の操作で設定されるなど、試し印刷が可能な設定がなされた状態で、基本設定タブ41を選択して、基本設定画面40に戻ったときに表示される、図6に示す基本設定画面40Aでは、OKボタン53の右隣に試し印刷ボタン68が追加されている。
次に、エリア指定枠67の表示方法について図7を用いて説明する。図7は、エリア指定枠の表示位置及び枠サイズの演算方法を説明するレイアウト図である。
本実施形態では、印刷設定画面でレイアウトタブ43を選択したときに切り替わる図示しないレイアウト設定画面で「四辺縁ナシ印刷」の設定が可能となっている。この「四辺縁ナシ印刷」が設定されると、用紙の四辺に余白のない縁ナシ写真印刷をすることが可能となる。「四辺縁ナシ印刷」が選択された場合におけるエリア指定枠の枠サイズを求める方法を以下に説明する。ここで、用紙の幅方向(同図における左右方向)にX方向、用紙搬送方向(同図における上下方向)にY方向をとる。
基本設定で選択されている本印刷の用紙サイズ(例えばA2判)から決まる用紙エリアPaperAreaのX方向長さを「Xpaper」、Y方向長さを「Ypaper」とする。また、縁なし印刷が行われる印刷エリア(印刷サイズ)PrintAreaのX方向長さを「Xprint」、Y方向長さを「Yprint」とする。縁なし印刷を行う場合は、用紙の搬送位置が上下・左右にばらついても余白なく縁なし印刷ができるように、用紙の四辺外側に所定のはみ出し量が予め設定されており、用紙サイズとはみ出し量とから印刷エリアPrintAreaは決まる。用紙の上側のはみ出し量を「Top」、下側のはみ出し量を「Bottom」、左側のはみ出し量を「Left」、右側のはみ出し量を「Right」とすると、印刷エリアPrintAreaのX,Y方向の各寸法Xprint、Yprintは、以下のように示される。
Xprint =Xpaper+Left+Right …(1)
Yprint =Ypaper+Top+Bottom …(2)
本印刷で画像が縁なし印刷されるときは、印刷エリアPrintAreaのうちはみ出し量に相当する画像の四辺周縁の一部が印刷されなくなるが、プレビュー画像62としては印刷エリアPrintAreaの全体画像がプレビュー表示される。なお、図7は、印刷画像系で示されており、プレビュー画像系は[ ]書きで示されている。そして、印刷画像系とプレビュー画像系の関係は、印刷エリアPrintAreaがプレビュー画像エリアPreviewAreaに対応し、試し印刷エリアTrialAreaが枠エリアFlameAreaに対応している。
ここで、プレビュー画像系の全体画像に相当するプレビュー画像エリアPreviewAreaのXY方向の各寸法をそれぞれXpreview、Ypreviewとする。また、印刷画像系の部分画像に相当する試し印刷エリアTrialAreaのXY方向の各寸法をそれぞれXtrialprint、Ytrialprintとする。すると、エリア指定枠67に相当する枠エリアFlameAreaのXY方向の各寸法「X」、「Y」は、以下のように示される。
X=Xtrialprint/Xprint・Xpreview …(3)
Y=Ytrialprint/Yp rint・Ypreview …(4)
なお、試し印刷は、本印刷のレイアウト設定に関係なく常に「四辺縁ナシ印刷」とする本例の場合、試し印刷エリアは、試し用紙サイズに等しくなり、例えば試し用紙サイズのXY方向の各寸法をそれぞれXtrialpaper、Ytrialpaperとすると、枠エリアFlameAreaのXY方向の各寸法「X」、「Y」は、以下のように示される。
X=Xtrialpaper/Xprint・Xpreview …(5)
Y=Ytrialpaper/Yprint・Ypreview …(6)
上記(3),(4)から分かるように、エリア指定枠67の枠サイズ(X,Y)は、プレビュー画像サイズ(Xpreview,Ypreview)に対して、印刷サイズ(Xprint,Yprint)に対する試し印刷サイズ(Xtrialprint,Ytrialprint)の比(=試し印刷サイズ/印刷サイズ)を乗じた値となる。そして、特に「四辺縁ナシ印刷」の場合は、上記(5),(6)から分かるように、エリア指定枠67の枠サイズ(X,Y)は、プレビュー画像サイズ(Xpreview,Ypreview)に対して、印刷サイズ(Xpri nt,Yprint)に対する試し用紙サイズ(Xtrialpaper,Ytrialpaper)の比(=試し用紙サイズ/印刷サイズ)を乗じた値となる。
また、本印刷が「四辺縁ナシ印刷」でなく余白のある「普通印刷」の場合は、上記(1),(2)式に替えて、上下左右の余白マージンを、それぞれ「Mtop」、「Mbottom」、「Mleft」、「Mright」として、以下の式で表される「Xprint」「Yprint」をそれぞれ用いて、(3),(4)式(又は(5),(6)式)のX,Yを求める。
Xprint =Xpap er−Mleft−Mright …(7)
Yprint =Ypaper−Mtop−Mbottom …(8)
もちろん、試し印刷は、本印刷のレイアウト設定に依存したレイアウト設定とされる構成を採用することもできる。例えば本印刷が「普通印刷」であれば、本印刷の余白設定と同じ比率の余白もしくは試し印刷用にデフォルト設定された余白を設けて、前記(3),(4)式において、上記(7),(8)式から決まるXprint,Yprintを用いるとともに、試し印刷サイズを、Xtrialprint=Xtrialpaper−Xleft−Xright、Ytrialprint=Ytrialpaper−Ytop−Ybottomとし、X,Yを算出する。但し、Xleft、Xright、Ytop、Ybottomは、試し印刷におけるそれぞれ左、右、上、下の余白量である。また、本印刷が「四辺縁ナシ印刷」であれば、試し印刷も「四辺縁ナシ印刷」に設定され、上記(5),(6)に従ってX,Yを算出する。
また、用紙エリア、印刷エリア、エリア指定枠の各矩形領域の位置は、矩形領域の左上コーナーの座標で表される。座標の原点は例えば印刷エリアの位置座標を示す点よりさらに左上の位置に設定されており、印刷エリア等の各矩形領域の位置座標は、原点に対して正の値をとるXY座標値で示される(但し、同図における右方向がX正方向、下方向がY正方向)。
このようにして前記(3),(4)式(又は(5),(6)式)に基づいて算出された「X」,「Y」をそれぞれXY方向の各寸法とする枠サイズでエリア指定枠67を表示する。よって、用紙サイズおよび試し用紙サイズの設定条件が同じであっても、「四辺縁ナシ印刷」と「普通印刷」とでは、プレビュー画像62上に表示されるエリア指定枠67の枠サイズが異なる。
また、本印刷において、縁なし印刷をするときは、画像がXprint、Yprintのサイズに拡大(変倍)される。そして、この拡大された印刷エリアPrintAreaから、指定された位置座標(x,y)でサイズ(X,Y)の領域を試し印刷エリアTrialAreaとして切り出す(トリミングする)。但し、拡大処理(変倍処理)をプリンタドライバ側で行う場合は、拡大処理を先にすると画像全体に拡大処理を施す必要があるので、実際には、画像データから試し印刷領域に相当する部分画像データを切り出してから、その切り出した部分画像データに本印刷と同じ倍率で拡大処理を施す手順をとる。
すなわち、画像データから、指定された位置座標(x,y)でサイズ(X,Y)の領域を試し印刷エリアTrialAreaとして切り出す(トリミングする)。このとき、「四辺縁ナシ印刷」の場合は、サイズ(X,Y)にはみ出し量を付加した位置・サイズで切り出すことになる。そして、その切り出した部分画像データについて、本印刷をするときの「用紙サイズ」(例えばA2判)、「四辺縁ナシ印刷」か「普通印刷」かの種別、「余白条件」などを含む印刷サイズ条件から定まる本印刷の印刷サイズに、画像を変倍させる倍率と同じ倍率で変倍処理(拡大処理)を施す。ここで、元々、部分画像データが本印刷と同じ倍率で変倍処理されたときに試し印刷サイズ(又は試し用紙サイズ)と等しいサイズとなるように枠サイズが設定されたエリア指定枠67を用いて設定されたものなので、拡大処理された部分画像データは、試し印刷サイズ(又は試し用紙サイズ)と等しいサイズとなる。
また、変倍処理は、プリンタドライバで設定されている印刷サイズ条件から決まる印刷サイズ及び印刷解像度を認識したOSが、アプリケーションから取得した画像データをプリンタドライバ側で画像解像度を印刷解像度に変換したときに印刷サイズとなるような画像解像度に予め処理してプリンタドライバに渡すことにより、OS側で行われる構成でもよい。さらに変倍処理がアプリケーション側で行われる構成でもよい。このように変倍処理がOS又はアプリケーションで行われる構成の場合、変倍処理後の全体の画像データを受け取って、前記(3),(4)式(又は(5),(6)式)から決まる枠サイズのエリア指定枠67で指定したサイズ(但し、部分画像の試し印刷を「四辺縁ナシ印刷」で行う本例の場合は、枠サイズよりも四辺外側に、はみ出し量分広いサイズ)の部分画像を切り出す方法がある。また、他の方法として、部分画像の位置・サイズの情報(切り出し情報)及び印刷解像度の情報をOS等に通知し、その情報に基づいて画像データから指定された位置・サイズの領域を切り出した部分画像データをプリンタドライバ側で印刷解像度に変換したときに試し印刷サイズとなるような所定の画像解像度で、OS等からプリンタドライバが受け取る方法がある。いずれの方法で得た部分画像データもその画像解像度を印刷解像度に変換すると、試し印刷サイズに匹敵する画像サイズとなる。
図3は、試し印刷用にプリンタドライバの一部として組み込まれたプログラムのフローチャートを示す。以下、図3のフローチャートに従って、CPU31が実行する試し印刷処理について説明する。アプリケーションによりモニタ12の画面19上に表示された画像を選択して印刷を指示すると、プリンタドライバは印刷条件を設定可能な図4に示す基本設定画面40を表示する。
まずステップS10において、試し印刷タブ44が選択されたか否かを判断する。試し印刷タブ44が選択されれば、ステップS20に進み、試し印刷タブ44が選択されなければステップS160に進んで通常印刷処理ルーチンに移行する。つまり、図4の基本設定画面40において試し印刷タブ44以外のタブ42,43,45を選択して開く設定画面で行われる印刷条件の設定処理や、OKボタン53の操作を受け付けたときに開始する印刷データ生成処理を実行する。但し、通常印刷処理に移行した後においても基本設定画面40にある試し印刷タブ44が選択されれば当該試し印刷処理ルーチンに復帰することになる。
ステップS20では、試し印刷設定画面60およびプレビュー画像62を表示する。すなわち、図5に示す試し印刷設定画面60を表示させるとともに、印刷対象として選択された画像の画像データ又はサムネイル画像を読み込んで、この試し印刷設定画面60のプレビューエリア61にプレビュー画像62を表示させる。この試し印刷設定画面60には、図5に示すように、プレビューエリア61の左側に、「試し用紙サイズ」指定用のプルダウンメニュー63、「数」指定用のプルダウンメニュー64及び「キーワード」指定用のプルダウンメニュー65が用意されている。
ステップS30では、試し印刷のサイズ(試し用紙サイズ)・数の設定変更があったか否かを判断する。設定変更があった場合はステップS40に進み、設定変更がなければステップS50に進む。例えば図5に示すように、試し印刷設定画面60のプルダウンメニュー63で「試し用紙サイズ」として例えば「L判」を選択し、プルダウンメニュー64で「数」として例えば「2」を選択したとすると、ステップS40に進むことになる。ここで、プルダウンメニュー63に表示されるサイズ名(「L」、「2L」、「A4」)と用紙サイズを対応付けてハードディスク34の所定記憶領域(記憶手段)に記憶されている。ユーザは、用紙サイズを数字で入力する必要はなく、プルダウンメニュー63でサイズ名を選択すればよい。また、プルダウンメニュー63で選択できる試し用紙は、簡単に入手できる定型用紙としているので、簡単に試し印刷を行うことができる。
ステップS40では、プレビューエリア61に、試し印刷サイズ/本印刷サイズの比に応じた枠サイズのエリア指定枠67を指定数表示するとともに、試し印刷ボタン68を追加する。ここで、エリア指定枠67の枠サイズは、XY方向の各寸法が、(3),(4)式(特に試し印刷は常に「四辺縁ナシ印刷」とする構成の場合は(5),(6)式)から求まるX,Yとなるようなサイズに決められ、プレビューエリア61内のプレビュー画像62に対して、試し印刷サイズ/本印刷サイズの比に相当する枠サイズでエリア指定枠67を表示させる。このときエリア指定枠67は図示しない番号が付されて予め定められた所定の位置(デフォルト位置)に表示される。このステップS40の処理が終わると、ステップS30に戻る。ステップS30、S50、S70、S90、S110及びS140の各判断処理は、所定の入力操作の有無を判断する処理で、該当する入力操作があると、次の所定処理(S40,S60,S80,S100,S120,S150)を行う。ステップS30、S50、S70及びS110の判断処理については該当する入力操作があり次の所定処理を終えると、再びステップS30に戻り、当該試し印刷処理ルーチン内をループする。
ステップS50では、キーワードの設定変更があったか否かを判断する。設定変更があった場合はステップS60に進み、設定変更がなければステップS70に進む。
ステップS60では、キーワードに応じた画像解析処理を実行して解析結果から決まる位置にエリア指定枠67を移動させる。ここで、キーワードとしては図5に示すように、「顔」、「空」、「葉」、「海」、「肌色」、「シャドウ」、「ハイライト」が用意されている。画像解析処理として、「顔」が選択された場合は顔認識処理を実行し、「空」「葉」「海」「肌色」のうちいずれかが選択された場合は、対応する色を解析する色解析処理が実行され、さらに「シャドウ」又は「ハイライト」が選択された場合は、対応する明るさについて明るさ解析処理を実行する。キーワードにより特定される画像解析処理が実行されてキーワードから決まる特定の位置が求まると、その解析結果から定まる位置にエリア指定枠を移動させる。例えば画像解析の結果、キーワードに該当する所定の領域が求まると、その領域の少なくとも一部を含むように、指定数のエリア指定枠の表示位置を求める。例えば、指定数が「1」であれば、試し用紙サイズと本印刷サイズの比から決まる所定サイズのエリア指定枠67内に、画像解析で特定された領域を全部含む位置か、エリア指定枠67内に画像解析で特定された領域を最も高い占有率(%)で含むことが可能な位置(エリア指定枠67の左上コーナーの位置座標)を算出し、その算出された位置にエリア指定枠67を表示させる。
画像解析処理は、キーワードに応じた画像解析処理が用意されており、本実施形態では、前述の顔認識処理、色解析処理、明るさ解析処理の3つが用意されている。これら3つの解析処理について以下に説明する。まず顔認識処理について説明する。顔認識処理は、顔認識用プログラムがインストールされることで構築される、例えば特許文献5に記載の顔認識装置(顔検出装置)により行われる。
顔認識装置は、顔の識別に用いる特徴量を写真画像から算出する特徴量抽出部と、特徴量の組み合わせを用いて顔の画像と顔でない画像とを識別する識別部と、識別部が顔の画像と顔でない画像とを識別する際に参照する参照データを記憶する記憶部とを有する。
特徴量算出部は、例えば勾配ベクトル(すなわち写真画像上の各画素における濃度が変化する方向および変化の大きさ)を特徴量として算出する。具体的には、写真画像に対して水平方向及び垂直方向の各エッジ検出を行い、各方向のエッジの大きさから求めた勾配ベクトルの大きさを正規化したものを特徴量とする。この正規化は、写真画像の全画素における勾配ベクトルの大きさのヒストグラムを求め、その大きさの分布が写真画像の各画素が取り得る値(8ビットであれば0〜255)に均一に分布されるようにヒストグラムを平滑化して得られる。特徴量算出部は、写真画像に含まれている顔のサイズには大小があるため、写真画像を拡大・縮小させ、サイズの異なる写真画像毎にマスク(例えば30×30画素)を1画素ずつ順番に移動させてそれぞれについて特徴量を抽出する。
記憶部は、特徴量抽出部が抽出した各画素群を構成する各画素における特徴量の組み合わせについて、顔として識別する識別条件を規定した参照データを記憶している。特徴量の組み合わせおよび識別条件は、顔であることが分かっている複数のサンプル画像と顔でないことが分かっている複数のサンプル画像とからなるサンプル画像群の学習により予め決められる。写真画像に含まれる顔のサイズおよび傾きは色々あるため、顔であることが分かっているサンプル画像として、両目の中心間距離の画素数(例えば9,10,11画素)が異なる各顔サイズにおいて、段階的に顔を傾けた(例えば−15度〜+15度の角度範囲で3度単位)サンプル画像を用いて学習することで参照データは作成されている。参照データは、通常顔認識用、眼鏡顔認識用および髭顔認識用の3種類の参照データからなる。この識別の基準は、もちろんヒストグラム形式に限られず、2値データ、閾値または関数等であってもよく、学習方法についても上記手法以外に、ニューラルネットワーク等他のマシンラーニングの手法を用いてもよい。
識別部は、特徴量の組み合わせと参照データとに基づいて顔認識を行い、3種類の顔を個別に検出する通常顔検出部と眼鏡顔検出部と髭顔検出部とを有する。通常顔検出部は、任意の多数の人間のサンプル写真画像および顔ではないと分かっているサンプル画像を学習して得た第1参照データと、特徴量算出部により得られた特徴量とに基づいて写真画像に顔が含まれているか否かの識別を行う。眼鏡顔検出部は、眼鏡をかけた人間の顔のみがそれぞれ写っているサンプル写真画像および顔ではいなと分かっているサンプル画像を学習して得た第2参照データと、特徴量算出部により算出された特徴量とに基づいて写真画像に顔が含まれているか否かの識別を行う。髭顔検出部は、髭のある人間の顔のみがそれぞれ写っているサンプル写真画像および顔ではいなと分かっているサンプル画像を学習して得た第3参照データと、特徴量算出部により算出された特徴量とに基づいて写真画像に顔が含まれているか否かの識別を行う。なお、通常顔認識部、眼鏡顔認識部および髭顔認識部の順で処理を実行し、顔が最初に認識された時点で処理は終了する。
写真画像(画像データ)に対して画像認識装置を実行させることで、写真中の顔の部分(顔領域)を検出すると、予め算出した枠サイズのエリア指定枠67内に、検出された顔領域が最も高い占有率で含むことができるエリア指定枠の位置をその左上コーナーの位置座標として求める。
また、色解析処理の場合は、キーワード「空」「葉」「海」「肌色」毎に対応する特定色が設定されており、その特定色が写真画像中に分布する領域を画像解析で検出する。例えば特定色は、RGB階調値で若干の幅を持たせて設定されており、その幅範囲内のRGB階調値を有するが画素が分布している画像中の領域を特定色の分布領域として検出する。例えば特定色が孤立して分布する複数領域が存在する場合は、連続する分布領域が最も広いものから順番に優先して選択する。
また、明るさ解析処理は、キーワード「シャドウ」「ハイライト」毎に対応する特定の明るさが設定されており、その特定の明るさが写真画像中に分布する領域を画像解析で検出する。例えばキーワード「シャドウ」には、特定の明るさとして特定の暗い輝度値が所定の幅を持たせて設定されており、キーワード「ハイライト」には、特定の明るさとして明るい輝度値が所定の幅を持たせて設定されている。その設定された幅範囲内の輝度値となるRGB階調値を有するが画素が分布している画像中の領域を特定の明るさの分布領域として検出する。例えば特定の明るさが孤立して分布する複数領域が存在する場合は、連続する分布領域が最も広いものから順番に優先して選択する。
このように指定されたキーワードに応じた画像解析処理を行って位置が特定されると、その特定された位置に、用紙サイズおよび印刷方法(縁なし・縁あり)から決まる本印刷サイズに対する試し用紙サイズの比(試し用紙サイズ/本印刷サイズ)に基づき、プレビュー画像サイズに対する枠サイズの比が同じになるような枠サイズでエリア指定枠67を表示(移動)する。
なお、ステップS20で試し印刷設定画面60を最初に表示するとき表示内容として、前回使用された設定条件をそのまま表示する方法や、予め決まったデフォルト条件を表示させる方法を挙げることができる。この場合、試し印刷設定画面60が最初に表示されたとき、そのとき設定された条件から決まる指定数及び枠サイズのエリア指定枠を表示させる。このように構成した場合、前回使用した条件又はデフォルトで設定された条件でエリア指定枠67が表示されるので、エリア指定枠67を位置変更する必要がなくなったり、位置変更を少しで済ませられたりする可能性が高くなる。この場合、ステップS20において、エリア指定枠67の表示位置・サイズを決めるためにステップS40と同様の処理を行うことになり、試し印刷ボタン68の追加のみは、ステップS30で試し用紙サイズ・数のうちいずれか一方を変更したと判断されたときに行われることになる。もちろん、試し印刷設定画面60では、試し印刷ボタン68が常時表示される構成であっても構わない。
ステップS70では、エリア指定枠67が選択されたか否かを判断する。エリア指定枠67が選択されればステップS80に進み、選択されなければステップS90に進む。
ステップS80では、マウス14の操作に応じてエリア指定枠67を移動・回転させる。例えばユーザがマウス14を操作してマウスポインタでエリア指定枠67を選択してその選択状態のままマウス14を操作させると、そのマウス14の操作に応じた位置座標にエリア指定枠67を移動させる。また、ユーザがマウス14を操作してエリア指定枠67のコーナーにマウスポインタを合わせると、エリア指定枠67を回転操作できるモードとなり、マウス14を操作するとその操作に応じた回転方向・回転量にエリア指定枠67を回転させる。こうしてユーザは、マウス14によるマニュアル操作で、エリア指定枠67を所望の位置及び向きに配置できる。
こうしてユーザによる入力操作に応じて、ステップS30〜80の処理を繰り返すことで、ユーザの所望する、試し用紙サイズ、試し印刷をする部分画像の数および位置が決められる。
ステップS90では、基本設定タブ41が選択されたか否かを判断する。基本設定タブ41が選択されればステップS100に進み、選択されなければステップS110に進む。
ステップS100では、試し印刷ボタン68を追加した基本設定画面40Aを表示させる。すなわち、図6に示す基本設定画面40Aが表示されるとともに、最初の基本設定画面40には表示されていなかった試し印刷ボタン68が追加される。なお、図3では、基本設定タブ41を選択して基本設定画面に戻れば、試し印刷ボタン68が追加される処理となっているが、ステップS30、S50、S70のうちいずれかの判断処理で、「YES」となる何らかの操作がなされて試し印刷の意志が確認された場合のみ、試し印刷ボタン68が追加された基本設定画面40Aを表示させるようにしてもよい。この場合、ステップS90では、試し印刷設定画面60において試し印刷に関する何らかの入力操作が行われた後に基本設定タブ41が選択されたか否かを判断することになる。ステップS100の処理を終了した後は、基本的には通常印刷処理ルーチンに移行することになるが、試し印刷ボタン68を操作することで後述するステップS110〜S130の処理による試し印刷を実施することができるようになっている。
ステップS110では、試し印刷設定画面60において試し印刷ボタン68が押されたか否かを判断する。試し印刷ボタン68が押されればステップS120に進み、押されなければステップS140に進む。
ステップS120では、エリア指定枠67内の画像領域をトリミング処理する。すなわち、RAM33に一時格納されている画像データから、エリア指定枠67で指定された枠領域内の部分に相当する領域の画像部分を切り出して(トリミング処理して)、その切り出した部分画像の画像データ(以下「トリミング画像データ」という)を取得する。エリア指定枠67が複数あれば、それぞれについて同様のトリミング処理を実行して複数のトリミング画像データを取得する。トリミング画像データは、RAM33の所定記憶領域に記憶される。
次のステップS130では、トリミング画像を試し印刷サイズで印刷可能な試し印刷データを、画質条件記述付きで生成・出力する。ここで、画質条件とは、試し印刷した印刷画質に影響する画質条件で、印刷解像度(dpi)、ガンマ値、インテントなどが挙げられ、本実施形態では、試し印刷された印刷画像とともにこれらの所定の画質条件が用紙に一緒に印刷されるようになっている(図8参照)。そして、このステップの処理では、図8に示すような番号及び画質条件のテキストが記述されて印刷されるように、番号及び画質条件のテキストとトリミング画像を合成して、トリミング画像の印刷データ(試し印刷データ)を生成して出力する。
例えば印刷条件の一つとして「縁なし印刷」が選択されていれば、トリミング画像データは、エリア指定枠67で指定された領域より縁なし印刷のはみ出し量分だけ大きなサイズの領域として切り出される(トリミング処理される)。つまり、縁なし印刷されたときにエリア指定枠67で指定した領域の全域が用紙に印刷されるように画像切出し処理が行われる。そして、その切り出されたトリミング画像データを本印刷の印刷条件から決まる画像の倍率で拡大処理する。一方、例えば印刷条件の一つとして「縁あり印刷(普通印刷)」が選択されていれば、エリア指定枠67は用紙サイズより余白マージン分小さな印刷サイズに合わせたサイズに表示されているので、トリミング画像データは、エリア指定枠67で指定された領域で切り出される(トリミング処理される)。つまり、縁あり印刷されたときにエリア指定枠67で指定した領域の全域が用紙に印刷されるように画像切出し処理が行われる。そして、その切り出されたトリミング画像データを本印刷の印刷条件から決まる画像の倍率で拡大処理する。この拡大処理は、所定の位置に画質条件の記述(テキスト)を付けたトリミング画像データに対して行われる。
そして、拡大処理後の画像データに対して、通常印刷処理(本印刷処理)のときにプリンタドライバが実行するのと同様に、色変換処理、ハーフトーン処理およびマイクロウィーブ処理を順次行う。さらにこれらの処理を経て取得したラスタデータにコマンド変換処理を施して、プリンタ固有のコマンドで記述された印刷データ(PRNデータ)に変換する。そして、この生成した印刷データを、ホストコンピュータ10の入出力インターフェイス35からプリンタ20へ出力するように出力指示を出す。こうして試し印刷データがプリンタ20に出力され、プリンタ20において試し用紙サイズの用紙に、エリア指定枠67で指定された部分画像の試し印刷が実施される。
図8に示すように試し印刷で得られた印刷写真P1は、エリア指定枠67で指定された部分画像が印刷画像69aとして印刷されるとともに、その印刷画像69aのうちその下部に番号と画質条件が記述されたテキスト部69bが印刷されている。この例では、試し印刷番号「No1.」と印刷品質「フォト2880dpi」、ガンマ「1.8」が印刷されている。ここでは、ラジオボタン50を選択して表示される詳細設定の「マニュアル色補正」で「ガンマ」を選択して設定した設定値である「ガンマ1.8」が印刷された例となっているが、例えば詳細設定の「ICM」で「インテント」を選択した場合は、選択したインテントの内容(例えば「彩度」)が、「ガンマ」に代わって、印刷されることになる。
ステップS130の処理を終了すると、ステップS30に戻る。つまり、本印刷であれば印刷ジョブを終了すれば基本設定画面40は消えてしまうが、この試し印刷では、試し印刷が終了しても、試し印刷設定画面60は消えることなく表示が維持される。これは、本印刷がまだ終わっていないからであり、OKボタン53が押されて本印刷が実行されるか、基本設定画面40,40Aでキャンセルボタン54が押されるまでは、試し印刷設定画面60又は基本設定画面40Aの表示は維持される。このため、試し印刷を、部分画像や画質条件を変更するなどして、最終的な本印刷の印刷条件が決まるまで繰り返し何度でも行うことができる。
ステップS140では、OKボタン53が押されたか否かを判断する。OKボタン53が押されればステップS150に進み、押されなければステップS30に戻る。ここで、試し印刷を実施して最終的に本印刷するときの印刷条件が決まると、その印刷条件が設定された状態でOKボタン53を押すことになる。
ステップS150では、指定されている印刷条件で本印刷データを生成・出力する。すなわち、RAM33に格納されている本画像の画像データに対して、試し印刷で決められて設定されている印刷条件(画質条件を含む)に従って、色変換処理、ハーフトーン処理及びマイクロウィーブ処理を施すとともに、これらの処理を経て取得したラスタデータをコマンド変換して印刷データを生成し、生成した印刷データを入出力インターフェイス35を介してプリンタ20に出力する。こうしてプリンタ20によって本印刷が行われ、例えばA2判の用紙に本画像が印刷される。
以上、詳述したように本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本印刷のときに画像が本印刷の印刷サイズ条件から定まる印刷サイズに変倍されるときの倍率と同じ倍率の変倍処理が施されるように、試し印刷サイズ(試し用紙サイズ)から決まるサイズで部分画像をトリミングできるようにエリア指定枠67の枠サイズを設定した。このため、エリア指定枠67で指定した領域(部分画像)を試し印刷すれば、本印刷と同じ倍率で印刷される部分画像の印刷データを得ることができる。本印刷と同じ倍率であると、部分画像の変倍処理後の解像度が本印刷とほぼ同じになることから、その後施されるスムージング等の他の画像処理の処理条件が、試し印刷と本印刷とでほぼ同じになり、試し印刷画像が本印刷画質を正確に反映した印刷画質となる。これはスムージング等の画像処理の処理条件が、処理対象となる画像の画像解像度に依存する傾向にあるからである。試し印刷画像の印刷画質を見ることで本印刷に適した画質条件(印刷解像度、ガンマ、インテント等)を決めることができる。
(2)本印刷と同じ印刷画質の試し印刷を、本印刷に用いられる用紙サイズより小さな試し用紙サイズの用紙(定型紙)に行うことができる。このため、小さな用紙で試し印刷して、部分的に印刷画質を確認してから、本印刷の印刷条件(特に画質条件)を決めることができる。従って、本印刷に用いる大判写真用紙に試し印刷をする従来方法に比べ、試し印刷に要する時間を節約できるとともに、高価な大判写真用紙及びインクの大量消費を抑えることができる。
(3)プルダウンメニュー63で試し用紙サイズを指定すれば、試し印刷領域を指定するためのエリア指定枠67が、プレビュー画像62上に試し用紙サイズに合った枠サイズで表示されるので、エリア指定枠67を位置変更させるだけの比較的簡単な入力操作で部分画像を選択できる。また、用紙サイズに合った適切な印刷サイズで試し印刷をすることができる。
(4)プレビュー画像サイズに対する枠サイズの比が、本印刷サイズに対する試し印刷サイズの比(=試し印刷サイズ/本印刷サイズ)と一致するような枠サイズでエリア指定枠67が表示される。試し用紙から過度にはみ出て部分画像が印刷されたり、試し用紙サイズの割りに部分画像が小さすぎたりする事態を回避できる。また、例えば用紙に余白付きで試し印刷する場合において、エリア指定枠67内に入っているにも拘わらず印刷されない事態を回避できる。
(5)プレビュー画像サイズに対する枠サイズの比が、本印刷サイズに対する試し用紙サイズの比(=試し用紙サイズ/本印刷サイズ)と一致するような枠サイズでエリア指定枠67を表示させた。このため、エリア指定枠67で領域を指定すれば、用紙に四辺縁なしで試し印刷できる部分画像を簡単に指定できる。よって、部分画像を用紙一杯に四辺縁なし印刷できる。また、用紙よりも広い四辺縁なし印刷時の印刷エリアではなく、試し用紙サイズから枠サイズを決めているので、エリア指定枠67内に入っていればほぼ確実に印刷される。つまり、試し印刷サイズから枠サイズを決めた場合に起こりうるエリア指定枠67内に入っているにも拘わらず印刷されない事態を回避できる。
(6)試し用紙サイズ入力手段としてのプルダウンメニュー63で、所望の試し用紙サイズを選択できる。よって、所望の試し用紙サイズに応じた枠サイズで表示されたエリア指定枠67でプレビュー画像の一部の領域を指定すれば、試し用紙サイズに合ったサイズの領域を部分画像として印刷できる。
(7)「四辺縁ナシ印刷」が指定された場合、本印刷サイズは用紙サイズよりも四辺ではみ出る大サイズに求められ、また試し印刷サイズも試し用紙サイズよりも四辺ではみ出る大サイズに求められる。プレビュー画像サイズに対して、試し用紙サイズ/印刷サイズの比に応じたサイズでエリア指定枠67を表示させる。よって、試し用紙サイズに縁なし印刷できる枠サイズでエリア指定枠67が表示されるので、このエリア指定枠67を用いることで、試し用紙サイズに縁なし印刷できるサイズの領域を簡単に指定できる。
(8)数入力手段としてのプルダウンメニュー64に、数を入力指定すれば、その指定された数と同数のエリア指定枠67が表示される。このため、一つの画像に対して複数の異なる部分画像を指定できる。よって、一度の印刷実行操作で、一つの画像の中の複数の異なる部分画像を一度に印刷できる。
(9)キーワード入力手段としてのプルダウンメニュー65でキーワードを選択指定すれば、その指定されたキーワードに対応する所定の画像解析処理が画像データに施され、その画像解析処理の解析結果から画像上の特定位置が求められ、その特定位置に相当するプレビュー画像62上の位置にエリア指定枠67が表示される。このように、キーワードで指定した所望の位置にエリア指定枠67が表示されるので、その後のエリア指定枠67の位置変更操作を不要もしくは少し位置変更する程度の簡単な操作に済ませることが可能となる。よって、試し印刷操作が簡単で済む。
(10)キーワードとして「顔」を入力指定すれば、キーワード「顔」に対応する顔認識処理が画像データに対して施され、その顔認識処理の認識結果から決まる画像上の特定位置に相当するプレビュー画像62上の位置にエリア指定枠67が表示される。このように、試し印刷で確認したい場所の代表である顔の位置にエリア指定枠67が表示されるので、その後のエリア指定枠67の位置変更操作を不要もしくは少し位置変更する程度の簡単な操作で済ませることが可能となる。よって、試し印刷操作が簡単で済む。
(11)キーワードとして色関連キーワードである「ハイライト」又は「シャドウ」を入力指定すれば、色関連キーワードに対応する色解析処理が画像データに施され、色関連キーワードから特定される所定の色が分布する位置を色解析処理で求め、その色解析処理結果から決まる画像上の特定位置に相当するプレビュー画像62上の位置にエリア指定枠67が表示される。例えば、空、海、葉、肌などの色に関する色関連キーワードを指定すれば、試し印刷で色を確認したい場所の代表である例えば空(青)、海(青)、葉(緑)、肌(肌色)などの位置にエリア指定枠67が表示されるので、その後のエリア指定枠67の位置変更操作を不要もしくは少し位置変更する程度の簡単な操作で済ませることが可能となる。よって、試し印刷操作が簡単で済む。
(12)キーワードとして明るさ関連キーワードである「ハイライト」又は「シャドウ」を入力指定すれば、明るさ関連キーワードに対応する明るさ解析処理が画像データに施され、明るさ関連キーワードから特定される所定の明るさが分布する位置が明るさ解析処理で求められる。その明るさ解析処理結果から決まる画像上の特定位置に相当するプレビュー画像上の位置にエリア指定枠67が表示される。例えばシャドウ、ハイライトなどの明るさに関するキーワードを指定すれば、試し印刷で明るさを確認したい場所の代表である例えばシャドウ、ハイライトなどの位置にエリア指定枠67が表示されるので、その後のエリア指定枠67の位置変更操作を不要もしくは少し位置変更する程度の簡単な操作で済ませることが可能となる。よって、試し印刷操作が簡単で済む。
(13)部分画像が印刷された印刷媒体(用紙)には、適用された印刷条件のうち所定の画質条件が印刷画像69aと共にテキスト部69bとして印刷されるので、部分印刷画像を見ればその印刷画質と、適用された画質条件を対応付けて把握でき、最適な印刷画質の印刷用紙を見れば最適な画質条件を知ることができる。
(14)プリンタドライバプログラムに試し印刷処理プログラムを組み込んで、印刷対象の画像が指定されると、モニタ12に本印刷のための表示される基本設定画面40を表示させるとともに、入力手段により印刷設定画面上の試し印刷タブ44が操作されると、試し印刷実行操作部としての試し印刷ボタン68を有する試し印刷設定画面を表示させる。本印刷の基本設定画面40等から必要に応じて試し印刷設定画面60を開いて試し印刷を行うことが可能となる。
(15)一旦、試し印刷設定画面60を開いて、試し印刷可能に設定された試し印刷設定画面60から、入力手段を操作して基本設定画面40Aに戻すと、戻った基本設定画面40Aには試し印刷ボタン68(試し印刷実行操作部)が追加される。このため、本印刷のための基本設定画面40Aからでも、試し印刷ボタン68を操作することで試し印刷を実行できる。
(16)試し印刷ボタン68が操作されて生成された印刷データに基づく試し印刷が終わっても、試し印刷ボタン68が操作されたときの試し印刷設定画面60又は基本設定画面40Aの表示が維持されるとともに、該画面における試し印刷ボタン68の表示も維持される。このため、表示が維持された画面から引き続き、試し印刷を行ったり、OKボタン53を操作するなどして本印刷を実行させたりすることができる。
(17)試し印刷設定画面60からでも、OKボタン53(本印刷実行操作部)を操作することで、本印刷を実行させることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について図9〜図12に従って説明する。この第2実施形態では、試し印刷設定画面が前記第1実施形態と異なる。その他の構成については前記第1実施形態と同様であるので、特に異なる点についてのみ詳細に説明する。
図9は、本実施形態における試し印刷設定画面70である。同図に示すように、試し印刷設定画面70には各プルダウンメニュー63〜65の下側に、試し印刷に設定する代表的な画質条件を選択できる3つのラジオボタン71,72,73が設けられている。すなわち、印刷品質を選択可能なラジオボタン71、ガンマを選択可能なラジオボタン72およびインテントを選択可能なラジオボタン73である。ラジオボタンを選択すると、その選択した画質条件に関するすべてのパラメータについて試し印刷をできるようになっている。
同図に示すように、「印刷品質」のラジオボタン71が選択されると、同図において試し印刷設定画面70の下側に矢印で指し示している、印刷品質に関するパラメータ「5760dpi」「2880dpi」「1440dpi」「720dpi」「360dpi」のすべてが選択設定される。もちろん、印刷方法として「写真印刷」を選択したときは高解像度しか元々選択できないプリンタドライバであれば、写真印刷に対応するすべてのパラメータとして例えば「5760dpi」「2880dpi」の2つが設定される構成とすることもできる。
また、「ガンマ」のラジオボタン72が選択されると、同図において試し印刷設定画面70の下側に矢印で指し示している、ガンマに関するパラメータ「1.5」「1.8」「2.2」のすべてが選択設定される。さらに「インテント」のラジオボタン73が選択されると、同図において試し印刷設定画面70の下側に矢印で指し示している、インテントに関するパラメータ「彩度」「知覚的」「相対的な色域を維持」「絶対的な色域を維持」のすべてが選択設定される。
図10は、本実施形態における試し印刷処理のフローチャートを示す。以下、本実施形態の試し印刷処理について図10に従って説明する。なお、ステップS10〜ステップS90までの処理については、前記第1実施形態と同様であるので、ステップS90の次のステップから説明する。すなわち、ステップS90で「NO」の場合は、ステップS210に進む。試し印刷設定画面70では、前記第1実施形態における設定の他、ラジオボタン71〜73のうちから画質条件を選択する。例えば「印刷品質」のパラメータを振りたい場合はラジオボタン71を選択し、「ガンマ」のパラメータを振りたい場合はラジオボタン72を選択し、さらに「インテント」のパラメータを振りたい場合はラジオボタン73を選択する。「ガンマ」のラジオボタン72を選択した場合は、ガンマ値設定の前提条件である「マニュアル色補正」の条件が設定されることになり、一方、「インテント」のラジオボタン73を選択した場合は、インテント設定の前提条件である「ICM」の条件が設定されることになる。ラジオボタン71〜73は3つすべてを選択することも可能である。選択されていない項目については、基本設定画面40など他の画面で設定された本印刷の印刷条件が採用される。例えば図9に示すように「ガンマ」のラジオボタン72が1つ選択されたとする。
ステップS210では、試し印刷ボタン68が押されたか否かを判断する。試し印刷ボタン68が押されればステップS220に進み、押されなければステップS240に進む。
ステップS220では、エリア指定枠67内の画像領域をトリミング処理する。これは前記第1実施形態におけるステップS120の処理と同様である。
次のステップS230では、指定された画像条件のすべてのパラメータを振った複数の試し印刷データを画質条件記述付きで生成するとともに出力する。例えば図9の例では画質条件としてラジオボタン72により「ガンマ」が選択されているので、「ガンマ」のパラメータ「1.5」「1.8」「2.2」のすべてを振った3つの印刷データを生成する。ラジオボタンで選択されていない項目については本印刷の設定条件が採用される。この例では、本印刷に設定された印刷品質「2880dpi」が採用される。なお、「インテント」は、「ガンマ」と相独立した画質条件であるので、「インテント」のラジオボタン73がさらに選択されている場合は、ガンマのパラメータを振った3枚とインテントのパラメータを振った4枚の合わせて計7枚の印刷画像が得られることになる。
詳しくは、トリミング画像に対して、印刷品質「2880dpi」を含む本印刷と同一の印刷条件(但しガンマを除く)で、「ガンマ」のパラメータ「1.5」「1.8」「2.2」だけを振った印刷条件で色変換処理を行い、色変換処理後のデータについてさらにハーフトーン処理およびマイクロウィーブ処理を施し、得られた印刷用のラスタデータにコマンド変換処理を施して印刷データ(PRNデータ)を生成し、この印刷データを入出力インターフェイス35を介してプリンタ20に出力する。こうして図12に示すように、「ガンマ」のパラメータが振られた3枚の試し印刷用の印刷写真P2,P3,P4が印刷される。印刷写真P2,P3,P4は、それぞれエリア指定枠67で指定された部分画像に相当する印刷画像76a,77a,78aと、その下部に画質条件が印刷されたテキスト部76b,77b,78bとからなる。こうしてガンマのパラメータを振った3枚の印刷写真P2,P3,P4の印刷画質を見て本印刷の印刷条件として最適なガンマパラメータを決定する。なお、図12では、テキスト部76b,77b,78bには、インテントが選択された場合の印刷例を( )内に示している(但しインテントパラメータのうちの3つのみ)。
ステップS240では、OKボタン53が押されたか否かを判断する。OKボタン53が押されればステップS250に進み、押されなければステップS30に戻る。
ステップS250では、パラメータ選択画面を表示する。図11はパラメータ選択画面である。パラメータ選択画面74には、ラジオボタン71〜73のうち選択された画質条件のパラメータの中から本印刷として選択するパラメータを選択するための画面である。ガンマのラジオボタン72を選択した本例の場合、ガンマのパラメータを選択できるパラメータと同数(本例では3つ)のラジオボタン74a,74b,74cが表示され、ラジオボタンの中から所望の番号(ガンマ値)を選択する。図11の例では、ガンマ「1.8」に対応する番号のラジオボタン74bが選択されている。パラメータ選択画面74は、写真印刷番号でラジオボタンを選択できるようにしているが、パラメータ毎にラジオボタンを表示させて、パラメータ毎に所望のパラメータを選択する構成としてもよい。写真印刷番号でラジオボタンを選択できる本実施形態によれば、印刷画質、ガンマ、インテントと複数のパラメータを振った場合でも、写真印刷番号に対応するラジオボタン一つを選択するだけで、複数の画質条件に関する各パラメータを一度に設定できるので、パラメータの設定操作が簡単である。なお、CPU31は、写真印刷番号と各パラメータの組合せの関係をRAM33の所定領域に記憶させている。
なお、印刷品質のラジオボタン71が選択されて印刷品質のパラメータを振った試し印刷が行われた場合は、パラメータ選択画面74に、所望の印刷品質を選択できる複数のラジオボタンが表示され、その中から所望の印刷品質を選択する。同様にインテントのラジオボタン73を選択して試し印刷を行った場合は、パラメータ選択画面74に所望のインテントを選択できる複数のラジオボタンが表示され、その中から所望のインテントを選択することになる。例えばラジオボタン71〜73のすべてを選択して試し印刷を行った場合は、このパラメータ選択画面74に、「印刷品質」、「ガンマ」、「インテント」のラジオボタンがそれぞれのパラメータ数ずつ表示されることになる。
そして、パラメータ選択画面74で所望のパラメータのラジオボタンを選択すると、その選択したパラメータが採用されて本印刷の印刷データを生成するとともに出力する。このようにOKボタン53を押せば、パラメータ選択画面74が表示されるので、試し印刷を見て決めた所望の画質条件を基本設定画面などで設定し直すことなく、例えば試し印刷の写真印刷番号をラジオボタンで指定すればよいので、試し印刷後の本印刷の条件設定操作が簡単となる。
(18)画質条件入力手段としてのラジオボタン71〜73に、選択入力された指定の画質条件について予め設定された全てのパラメータを振って画質条件に基づく画像処理が行われ、指定の画質条件のパラメータを振った複数の部分画像を印刷可能な印刷データが生成される。このため、画質条件のパラメータを振って部分画像を試し印刷する場合、一度の印刷実行操作で、指定の画質条件のパラメータを振った複数の部分画像が印刷されるので、パラメータ毎に部分画像の印刷を複数回行う手間を省くことができる。
(19)本印刷実行操作部としてのOKボタン53を押して本印刷の実行を指示すると、パラメータ選択画面74が表示されるので、パラメータを振って試し印刷を行った場合、複数の試し印刷写真のテキスト部中の写真印刷番号を入力すれば、簡単に画質条件を設定できる。このため、設定画面を開いてパラメータをいちいち入力設定する必要がなくなる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態について図13〜図15に従って説明する。この第3実施形態では、試し印刷設定画面が前記第1実施形態と異なる。その他の構成については前記第1実施形態とほぼ同様であるので、特に異なる点についてのみ詳細に説明する。
図13は、本実施形態における試し印刷設定画面70である。同図に示すように、試し印刷設定画面80には各プルダウンメニュー63〜65の下側に、試し印刷の印刷サイズを選択できるプルダウンメニュー81が設けられている。すなわち、印刷サイズとして「L判」「L/2判」「L/4判」「カードサイズ」の中から選択できるようになっている。ここで例えば試し用紙サイズとして「2L判」を選択した状態で、印刷サイズを「L判」に選択すると、2L判の用紙に、L判の印刷サイズの部分画像が2つ印刷されるようになる。すなわち、試し用紙サイズ/印刷サイズで示される数「N」(但し小数点以下切り捨て)で、Nアップ印刷がなされる。但し、試し用紙サイズと印刷サイズのアスペクト比(縦横比)が異なる場合は、試し用紙サイズの用紙に配置できる最大数の印刷サイズの部分画像が印刷されるようになっている。
図14は、本実施形態における試し印刷処理のフローチャートを示す。以下、本実施形態の試し印刷処理について図14に従って説明する。なお、ステップS10〜ステップS90までの処理については、前記第1実施形態とほぼ同様である。
但し、ステップS40で、エリア指定枠67を表示する処理では、印刷サイズから決めるようになっており、以下のような処理が行われる。枠エリアFlameAreaのX方向長さ「X」、Y方向長さ「Y」は、試し印刷サイズ(例えばL判)のXY方向の各寸法をXtrialprint、Ytrialprintとすると、前記(3),(4)式で示される。前記(3),(4)式から決まる枠サイズでエリア指定枠67は表示される。エリア指定枠の位置については、前記第1実施形態と同様の処理手順で演算により求められる。すなわち、プレビュー画像62上に、エリア指定枠67が印刷サイズに合わせたサイズで表示される。
ステップS90までのその他の処理については前記第1実施形態と同様であるので、ステップS90の次のステップから説明する。すなわち、ステップS90で「NO」の場合は、ステップS310に進む。試し印刷設定画面80では、前記第1実施形態における設定の他、プルダウンメニュー81で1つの「印刷サイズ」を選択する。例えば印刷サイズとして「L判」が選択されたとする。
ステップS310では、試し印刷ボタン68が押されたか否かを判断する。試し印刷ボタン68が押されればステップS320に進み、押されなければステップS340に進む。
ステップS320では、エリア指定枠67内の画像領域をトリミング処理する。これは前記第1実施形態におけるステップS120の処理と同様である。
次のステップS330では、試し用紙1枚につき複数のトリミング画像が試し印刷サイズで配置された試し印刷データを画質条件記述付きで生成するとともに出力する。すなわち、エリア指定枠67で指定された領域に対応する領域を画像データから切り出したトリミング画像に画質条件を記述したテキスト部を合成した後、トリミング画像(部分画像)を、試し用紙1枚につきN数配置したレイアウト処理を施す。そして、レイアウト処理を施した後の画像データに本印刷と同じ倍率で拡大処理を施す。拡大処理で得られた画像データに対して、色変換処理、ハーフトーン処理、マイクロウィーブ処理を順次施し、さらにコマンド変換処理を施して、エリア指定枠67で指定された部分画像が1枚の試し用紙にN数配置されたNアップ印刷が可能な印刷データを生成し、入出力インターフェイス35を介してプリンタ20に出力する。こうして、プリンタ20がホストコンピュータ10から受信した受信データに基づき印刷処理を行うことにより、エリア指定枠67で指定された部分画像が1枚の試し用紙にNアップ印刷された図15に示す印刷写真P5が出力される。
図15に示すように、印刷写真P5には、複数のエリア指定枠67で指定された各部分画像に相当する複数の印刷画像82a,83aがNアップ(本例では2アップ)印刷され、各印刷画像82a,83aの下部にはそれぞれの画質条件を記述したテキスト部82b,83bが印刷されている。このように試し印刷用の1枚の用紙に部分画像を複数アップで印刷できることから、前記各実施形態に比べ用紙をさらに節約して、効率のよい試し印刷を実施することができる。
(20)プルダウンメニュー63,81からそれぞれ試し用紙サイズと試し印刷サイズとを入力し、プレビュー画像サイズに対する枠サイズの比が、本印刷の印刷サイズに対する試し印刷サイズの比(=試し印刷サイズ/本印刷サイズ)に一致するような枠サイズでエリア指定枠67が表示される。試し用紙サイズの半分以下の試し印刷サイズを選択指定すれば、試し用紙サイズの用紙上に部分画像が複数配置された複数アップ印刷可能な印刷データが生成される。よって、一枚の試し用紙に複数の部分画像が配置された複数アップ印刷を行うことで、用紙及びインクをさらに節約できる。
(第4実施形態)
次に第4実施形態について図16に従って説明する。この第4実施形態では、試し印刷設定画面が前記第1実施形態と異なる。その他の構成については前記第1実施形態とほぼ同様であるので、特に異なる点についてのみ詳細に説明する。
図16は、本実施形態における試し印刷設定画面である。同図に示すように、試し印刷設定画面90には、前記第3実施形態と同様の試し印刷サイズを選択できるプルダウンメニュー91が設けられている。プルダウンメニュー91を選択することで、印刷サイズとして「L判」「L/2判」「L/4判」「カードサイズ」の中から1つを選択できるようになっている。さらに前記第2実施形態と同様の画質条件のパラメータを指定できるラジオボタン92,93,94が設けられている。但し、本実施形態では、画質条件のパラメータを個々に選択できるようになっている。すなわち、ラジオボタン92は、「印刷品質」を選択するためのもので、各パラメータと対応するものが複数(本例では写真印刷用に4つ)設けられている。また、ラジオボタン93は、「ガンマ」を選択するためのもので、各パラメータと対応するものが複数(本例では3つ)設けられている。ラジオボタン94は、「インテント」を選択するためのもので、各パラメータと対応するものが複数(本例では4つ)設けられている。そして、3つの画質条件毎のラジオボタン92,93,94のうちパラメータとして採用して試し印刷を行いたいパラメータに対応するラジオボタンを選択する。
例えば同図の例では、「印刷品質」として「5760dpi」と「2880dpi」の2つのラジオボタン92が選択されている。また、「ガンマ」として「1.5」「1.8」「2.2」の3つのラジオボタン93がすべて選択されている。さらに、「インテント」として「彩度」と「知覚的」の2つのラジオボタン94が選択されている。
この設定内容で試し印刷ボタン68が押されると、印刷サイズに対応する枠サイズの複数(本例では2つ)のエリア指定枠67で指定された部分画像がトリミング画像として切り出され、それぞれのトリミング画像に対して10通りの画質条件(「印刷品質」2通り×(「ガンマ」3通り+「インテント」2通り))で印刷データを生成する。詳しくは、2つのトリミング画像について、試し用紙サイズの用紙1枚につき2つ配置して2アップ印刷可能なレイアウトとなるようにレイアウト処理を行う。レイアウト処理後の画像データについて10通りの画質条件を振った印刷条件で、画質条件(印刷条件)を毎回変更して、色変換処理、ハーフトーン処理、マイクロウィーブ処理の一連の画像処理を10回施して、10枚分の印刷用のラスタデータを生成し、さらにコマンド変換処理を施して印刷データを生成し、その生成した印刷データを入出力インターフェイス35を介してプリンタ20に出力する。
プリンタ20は、2つの部分画像が10通りの画像条件で2アップ印刷された印刷写真を10枚出力する。このようにエリア指定枠67で指定した部分画像を、1枚の試し用紙に複数アップ印刷できるうえ、画像条件についても複数のパラメータの中から所望のパラメータを個々に選択して指定できるので、より一層写真印刷用紙及びインクの無駄な消費を抑え、効率よく試し印刷を行うことができる。
尚、発明の実施の形態は、上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
(変形例1)前記実施形態では、本印刷と同じ倍率で変倍処理されたときに試し印刷サイズに一致するような部分画像を指定できる枠サイズでエリア指定枠67を表示させたが、エリア指定枠の枠サイズは任意とすることもできる。例えば所定の枠サイズで指定された部分画像や、枠サイズをマニュアル操作で変更して部分画像を選択した場合、その部分画像の変倍処理の倍率を本印刷の印刷サイズ条件から定まる倍率と同じにする。こうすれば、前記各実施形態に比べ余白が増えることがありうるが、本印刷と同等な印刷画質で試し印刷できる。
(変形例2)入力装置の入力操作により領域としてのエリア指定枠を移動させるようにしたが、入力したキーワード等から特定される領域(顔、特定色、特定の明るさの領域等)を画像解析処理により検出し、その特定した領域に相当する位置にエリア指定枠を設定し、入力装置の入力操作による移動を許可することなく画像の切出し領域を確定する構成としてもよい。
(変形例3)エリア指定枠(トリミング枠)の枠サイズをユーザがマウスの操作でサイズ調整する構成でもよい。部分画像を試し用紙サイズに合った印刷サイズで印刷することはやや困難だが、本印刷の印刷サイズ条件から定まる倍率で変倍処理を施せば、印刷画質の良否を的確に判断することはできる。
(変形例4)前記第3及び第4実施形態では、複数アップ印刷のアップ数を決める試し印刷サイズ情報として、試し印刷サイズを採用したが、試し印刷サイズ情報として、複数の部分画像を1枚の用紙に印刷する「数(アップ数)」を入力するようにしてもよい。この場合、試し用紙サイズをアップ数で等分割したサイズを印刷サイズとし、この印刷サイズに応じたサイズのエリア指定枠をプレビュー画像上に表示するようにする。前記第3第4実施形態では、印刷サイズで指定する構成であったので、例えばA4サイズの用紙にL判サイズの印刷画像を4枚とするか、L判の半分サイズ(L/2)の印刷画像を8枚印刷することになり、この場合は余白ができる。これに対し、この変形例の方法であれば、A4サイズの用紙に該用紙をN等分割したサイズの部分画像を、例えば縁なし印刷で余白なくN枚(Nアップ)印刷することができ、しかも、N数を4枚や8枚以外の任意な値(例えば6枚)に設定することもできる。
(変形例5)前記実施形態では、試し用紙サイズを入力指定できる構成としたが、予めデフォルトで決められた1つの固定値であってもよい。なお、試し用紙サイズの固定値としては、例えばL判又は2L判(所定の定型用紙のサイズ)が好ましい。この構成によれば、用紙サイズの設定操作をせず試し印刷をすることができる。また、第4実施形態における印刷サイズについても、入力指定できる構成ではなく、デフォルトで決められた1つの固定値とすることもできる。なお、印刷サイズの固定値としては、L判が好ましい。この構成によれば、印刷サイズの設定操作をせず複数アップの試し印刷をすることができる。
(変形例6)前記第3及び第4実施形態では、プレビュー画像上に複数表示される場合のエリア指定枠をすべて同サイズとし、複数アップ印刷する場合の部分画像の印刷サイズもすべて同サイズとした。これに対し、例えば異なるサイズのエリア指定枠を表示させたり、エリア指定枠のサイズを入力手段の入力操作により変更できたりする構成とし、異なるサイズのエリア指定枠で指定された異なるサイズの部分画像を1枚の用紙上に配置して印刷する構成を採用することもできる。
(変形例7)前記各実施形態では、試し印刷処理プログラムをプリンタドライバプログラムに組み込む構成としたが、別のプログラムとして構成することもできる。例えば、プリンタドライバと同じCDに同梱される添付ソフトとしてもよい。また、試し印刷処理プログラムをプリンタドライバに組み込むのではなく、試し印刷専用のアプリケーションとして構成すること、さらには描画用アプリケーションプログラムに組み込む構成を採用することもできる。
(変形例8)前記実施形態では、試し印刷設定画面を1つとして試し印刷用の印刷条件の印刷条件入力手段(プルダウンメニューやラジオボタン)とプレビュー画像を同一画面に表示させたが、試し印刷設定画面を複数用意して、印刷条件入力手段とプレビュー画像が別々の画面に表示される構成としてもよい。
以下、前記実施形態および各変形例から把握される技術的思想を記載する。
(1)プリンタと通信可能な通信機能を有するとともに入力装置及び表示装置を有するホストコンピュータにプログラムがインストールされることにより該ホストコンピュータ内に構築されるプリンタドライバであって、印刷対象として指定された画像のプレビュー画像を、該画像中の一部領域を区別できる状態で前記表示装置に表示させるプレビュー手段と、前記プレビュー画像上で表示している領域を入力装置からの入力に基づき位置変更をする表示制御手段と、前記領域に相当する画像の一部エリアを指定するエリア指定手段と、印刷サイズを決める印刷サイズ条件と印刷画質を決める画質条件とを含む印刷条件を前記入力装置からの入力に基づき設定するとともに前記印刷サイズ条件として前記画像の本印刷のための印刷サイズ条件を少なくとも含むように設定する設定手段と、前記画像データから前記エリア指定手段で指定されたエリアに相当する部分を切り出して部分画像データを取得する画像切出し処理と、前記本印刷の印刷サイズ条件から定まるとともに前記本印刷の印刷サイズを決める倍率と略同じ倍率が設定された変倍処理と、前記本印刷と同じ画質条件もしくは前記本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理とを、前記部分画像データに対して順不同に施して、前記部分画像の印刷データを生成する印刷データ生成手段とを備え、前記印刷データ生成手段において、前記変倍処理と前記画像処理とは、前記本印刷と同順で行われることを特徴とするプリンタドライバ。
(2)請求項17に記載の印刷データ生成方法において、印刷対象として指定された前記画像のプレビュー画像を、該画像中の一部領域を区別できる状態で表示装置に表示させるプレビューステップと、前記プレビュー画像上で表示している領域を入力装置からの入力に基づき位置変更する表示制御ステップと、をさらに備え、前記エリア指定ステップでは該領域を前記エリアとして指定することを特徴とする印刷データ生成方法。
(3)請求項15乃至16のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、前記表示制御手段は、前記試し印刷設定画面に本印刷実行操作部を表示させることを特徴とする印刷データ生成装置。これによれば、試し印刷設定画面からでも、本印刷実行操作部を操作することで、本印刷を実行させることができる。
第1実施形態における印刷システムを示す斜視図。 ホストコンピュータの電気的構成を示すブロック図。 試し印刷処理ルーチンを示すフローチャート。 基本設定画面を示す模式図。 試し印刷設定画面を示す模式図。 試し印刷が設定された後に表示される基本設定画面を示す模式図。 エリア指定枠の表示位置及び枠サイズの演算方法を説明するレイアウト図。 印刷写真を示す模式図。 第2実施形態における試し印刷設定画面を示す模式図。 試し印刷処理ルーチンを示すフローチャート。 パラメータ選択画面を示す画面図。 画質条件のパラメータが振られて試し印刷された印刷写真の模式図。 第3実施形態における試し印刷設定画面の模式図。 試し印刷処理ルーチンを示すフローチャート。 印刷写真を示す模式図。 第4実施形態における試し印刷設定画面を示す模式図。
符号の説明
1…印刷システム、10…ホストコンピュータ、11…本体、13…入力装置としてのキーボード、14…入力装置としてのマウス、15…エリア指定手段を構成する入力装置、12…表示装置としてのモニタ、17…記憶媒体、19…画面、20…プリンタ、25…用紙、31…プレビュー手段、設定手段、エリア指定手段、表示制御手段、印刷データ生成手段を構成するCPU、33…RAM、34…ハードディスク、35…入出力インターフェイス、40,40A…印刷設定画としての基本設定画面、44…試し印刷タブ、53…OKボタン、60,70,80,90…試し印刷設定画面、61…所定エリアとしてのプレビューエリア、62…プレビュー画像、63…プルダウンメニュー、64…プルダウンメニュー、65…プルダウンメニュー、67…領域としてのエリア指定枠、68…試し印刷実行操作部としての試し印刷ボタン、71〜73…ラジオボタン、74…選択画面としてのパラメータ選択画面、81,91…プルダウンメニュー、92〜94…ラジオボタン。

Claims (18)

  1. 印刷対象として指定された画像の画像データを基に該画像の一部を試し印刷可能な印刷データを生成する印刷データ生成装置であって、
    前記画像の一部エリアを指定するエリア指定手段と、
    印刷サイズを決める印刷サイズ条件と印刷画質を決める画質条件とを含む印刷条件を設定するとともに前記印刷サイズ条件として前記画像の本印刷のための印刷サイズ条件を少なくとも含むように設定する設定手段と、
    前記画像データから前記エリア指定手段で指定されたエリアに相当する部分を切り出して部分画像データを取得する画像切出し処理と、前記本印刷の印刷サイズ条件から定まる印刷サイズに前記画像を変倍する前記本印刷の倍率と略同じ倍率が設定された変倍処理と、前記印刷条件のうち前記本印刷と同じ画質条件もしくは前記本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理とを、前記画像データに対して順不同に施して、前記部分画像の印刷データを生成する印刷データ生成手段とを備え、
    前記印刷データ生成手段において、前記変倍処理と前記画像処理とは、前記本印刷と同順で行われることを特徴とする印刷データ生成装置。
  2. 請求項1に記載の印刷データ生成装置であって、
    前記印刷対象として指定された画像のプレビュー画像を、該画像中の一部領域を区別できる状態で表示装置に表示させるプレビュー手段と、
    前記プレビュー画像上で表示している領域を入力装置からの入力に基づき位置変更をする表示制御手段と、をさらに備え、
    前記エリア指定手段は該領域を前記エリアとして指定することを特徴とする印刷データ生成装置。
  3. 請求項2に記載の印刷データ生成装置において、
    前記設定手段は、前記部分画像を試し印刷する際の試し印刷サイズ条件をも設定し、
    前記プレビュー手段は、前記領域を前記エリアとして前記印刷データ生成手段で生成された印刷データの印刷サイズが、前記試し印刷サイズ条件から定まる試し印刷を行うサイズである試し印刷サイズと略一致するようなサイズで前記領域を表示させることを特徴とする印刷データ生成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    前記設定手段は、前記部分画像が印刷される用紙のサイズである試し用紙サイズと、前記試し用紙サイズ未満の前記部分画像を印刷する試し印刷サイズとを入力装置からの入力に基づいて設定し、前記印刷データ生成手段は、前記試し用紙サイズの用紙上に前記部分画像が前記試し印刷サイズで複数配置されて印刷される印刷データを生成することを特徴とする印刷データ生成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    定型用紙のサイズ名とサイズを対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
    指示された定型用紙のサイズ名に対応して前記記憶手段から取得したサイズの用紙への試し印刷を行うための印刷データを生成することを特徴とすることを特徴とする印刷データ生成装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    所定の定型用紙のサイズを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記試し印刷は、前記定型用紙のサイズの紙への印刷を行うための印刷データを生成することを特徴とする印刷データ生成装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    前記プレビュー手段は、入力装置から入力された数と同数の前記領域を前記プレビュー画像上に表示させることを特徴とする印刷データ生成装置。
  8. 請求項2乃至7のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    前記表示制御手段は、入力装置から入力されたキーワードに対応する所定の画像解析処理を前記画像データに施すとともに該画像解析処理の解析結果から前記画像上において特定される位置に相当する前記プレビュー画像上の位置に前記領域を表示させることを特徴とする印刷データ生成装置。
  9. 請求項8に記載の印刷データ生成装置において、
    前記キーワードは少なくとも「顔」を含み、
    前記表示制御手段は、キーワード「顔」に対応する前記所定の画像解析処理として顔認識処理を前記画像データに施し、該顔認識処理の認識結果から前記画像上で特定される位置に相当する前記プレビュー画像上の位置に前記領域を表示させることを特徴とする印刷データ生成装置。
  10. 請求項8又は9に記載の印刷データ生成装置において、
    前記キーワードは色に関連付けられた色関連キーワードを含み、
    前記表示制御手段は、前記色関連キーワードに対応する前記所定の画像解析処理として該色関連キーワードから特定される所定の色が分布する位置を解析する色解析処理を前記画像データに施し、該色解析処理の解析結果から前記画像上で特定される位置に相当する前記プレビュー画像上の位置に前記領域を表示させることを特徴とする印刷データ生成装置。
  11. 請求項8乃至10のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    前記キーワードは明るさに関連付けられた明るさ関連キーワードを含み、
    前記表示制御手段は、前記明るさ関連キーワードに対応する前記所定の画像解析処理として該明るさ関連キーワードから特定される所定の明るさが分布する位置を解析する明るさ解析処理を前記画像データに施し、該明るさ解析処理の結果から前記画像上で特定される位置に相当する前記プレビュー画像上の位置に前記領域を表示させることを特徴とする印刷データ生成装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    前記設定手段は、入力装置からの入力に基づき前記部分画像に設定される複数の画質条件のうちから少なくとも一つを選択し、
    前記印刷データ生成手段は、前記選択された画質条件について2以上の値の各々について、その値を持つ画質条件に基づく画像処理を行って、当該指定の画質条件について値の異なる2以上の前記部分画像を印刷可能な印刷データを生成することを特徴とする印刷データ生成装置。
  13. 請求項12に記載の印刷データ生成装置において、
    前記表示制御手段は、前記印刷データ生成手段により生成された前記2以上の前記部分画像を印刷可能な印刷データが出力された後、入力装置からの入力に基づき前記本印刷の実行の指示を受け付けると、前記画質条件について前記2以上の値の中から本印刷で使用する値の選択を要求する選択画面を前記表示装置に表示させ、
    前記印刷データ生成手段は、入力装置からの入力に基づき前記選択画面で選択された値に基づく画質条件での画像処理を行って本印刷の印刷データをも生成することを特徴とする印刷データ生成装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    前記印刷データ生成手段は、前記部分画像の印刷条件のうち少なくとも所定の画質条件がテキストで前記部分画像と共に印刷されうる印刷データを生成することを特徴とする印刷データ生成装置。
  15. 請求項2乃至14のいずれか一項に記載の印刷データ生成装置において、
    前記表示制御手段は、印刷対象の画像が指定されると、前記表示装置に本印刷のための印刷設定画面を表示させるとともに、前記入力装置からの入力に基づき前記印刷設定画面上で所定操作されると、試し印刷実行操作部を有する試し印刷設定画面に表示を切り換え、
    前記プレビュー手段は、前記試し印刷設定画面の所定エリアに前記プレビュー画像及び前記領域を表示させ、
    前記表示制御手段は、前記試し印刷設定画面が表示された状態で入力装置からの入力に基づき画面切り換え指示を受け付けると、前記試し印刷設定画面から前記印刷設定画面に戻すとともに、該印刷設定画面において試し印刷の開始指示を可能にすることを特徴とする印刷データ生成装置。
  16. 請求項15に記載の印刷データ生成装置において、
    前記表示制御手段は、前記試し印刷実行操作部が操作されて生成された印刷データに基づく試し印刷が終わっても、前記試し印刷実行操作部が操作されたときの画面の表示を維持するとともに該画面における試し印刷実行操作部の表示も維持することを特徴とする印刷データ生成装置。
  17. 印刷対象として指定された画像の画像データを基に該画像の一部を試し印刷する印刷データを生成する印刷データ生成方法であって、
    印刷サイズを決める印刷サイズ条件と印刷画質を決める画質条件とを含む印刷条件を入力装置からの入力に基づき設定するとともに前記印刷サイズ条件として前記画像を印刷する本印刷に係る印刷サイズ条件を少なくとも含むように設定する設定ステップと、
    前記画像の一部エリアを指定するエリア指定ステップと、
    前記画像データから前記エリア指定ステップで指定されたエリアに相当する部分を切り出して部分画像データを取得する画像切出し処理と、前記本印刷の印刷サイズ条件から定まる印刷サイズに前記画像を変倍する前記本印刷の倍率と略同じ倍率が設定された変倍処理と、前記印刷条件のうち前記本印刷と同じ画質条件もしくは前記本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理とを、前記画像データに対して順不同に施して、前記部分画像の印刷データを生成する印刷データ生成ステップとを備え、
    前記印刷データ生成ステップにおいて、前記変倍処理と前記画像処理とは、前記本印刷と同順で行われることを特徴とする印刷データ生成方法。
  18. 印刷対象として指定された画像の画像データから該画像の一部を試し印刷可能な印刷データを生成するためにコンピュータが実行するプログラムであって、
    コンピュータが、
    印刷サイズを決める印刷サイズ条件と印刷画質を決める画質条件とを含む印刷条件を入力装置からの入力に基づき設定するとともに前記印刷サイズ条件として前記画像を印刷する本印刷に係る印刷サイズ条件を少なくとも含むように設定する設定ステップと、
    前記画像の一部エリアを指定するエリア指定ステップと、
    前記画像データから前記エリア指定ステップで指定されたエリアに相当する部分を切り出して部分画像データを取得する画像切出し処理と、前記本印刷の印刷サイズ条件から定まる印刷サイズに前記画像を変倍する本印刷の倍率と略同じ倍率が設定された変倍処理と、前記印刷条件のうち前記本印刷と同じ画質条件もしくは前記本印刷とは別に設定された画質条件に基づく画像処理とを、前記画像データに対して前記変倍処理と前記画像処理とが前記本印刷と同順で行われる限りにおいて順不同に施して、前記部分画像の印刷データを生成する印刷データ生成ステップと
    を実行するためのプログラム。
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