JP2005080070A - 推奨されるトリミングサイズの決定 - Google Patents

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Abstract

【課題】 適切なトリミングサイズを推奨することによって、ユーザが所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることのできる技術を提供する。
【解決手段】 画像処理装置は、プリンタによる印刷が予定されている画像形成領域のサイズと、プリンタドライバによるハーフトーン処理の実行に要求される要求解像度と、を用いて、推奨されるトリミングサイズを算出する。さらに、画像処理装置は、推奨トリミングサイズに基づいて、表示部に、原画像と共に推奨トリミングサイズを示す枠画像を表示させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像をトリミングするための技術に関する。
プリンタを利用して画像を印刷する際には、ユーザは、レタッチアプリケーションプログラムを利用して、画像をトリミングする場合が多い。
なお、画像のトリミングに関する従来技術としては、特許文献1〜4が挙げられる。特許文献4では、トリミングサイズのアスペクト比は、用紙のサイズと、縁有り印刷,縁無し印刷,マルチ印刷などの印刷パターンによって、決定されており、該アスペクト比を満足するトリミングサイズが推奨されている。また、原画像データに対する拡大処理が実行されずに済むように、トリミングサイズの最小値が決定されている。
特開2000−261645号公報 特開2002−281269号公報 特開2003−60899号公報 特開2003−57763号公報
しかしながら、従来の技術では、推奨されるトリミングサイズが適切でないことに起因して、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を得ることが困難であるという問題があった。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、適切なトリミングサイズを推奨することによって、ユーザが所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることのできる技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、原画像データに対してトリミングを実行することによって生成する画像処理装置であって、
前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得するための画像形成領域サイズ取得部と、
前記印刷データ生成部によるハーフトーン処理の実行に要求される要求解像度を取得するための要求解像度取得部と、
前記画像形成領域サイズと前記要求解像度とを用いて、推奨されるトリミングサイズを算出するための推奨トリミングサイズ算出部と、
前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行するための処理実行部と、
を備えることを特徴とする。
この装置では、印刷データ生成部の要求解像度に適した推奨トリミングサイズが算出されるため、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることが可能となる。
上記の装置において、
前記画像形成領域サイズ取得部は、印刷媒体のサイズを取得することが好ましい。
こうすれば、画像形成領域のサイズを比較的正確に得ることができる。
前記画像形成領域サイズ取得部は、さらに、印刷媒体上の画像の形成範囲を取得することが好ましい。
こうすれば、画像形成領域のサイズを精度良く得ることができる。
上記の装置において、さらに、
前記印刷部の出力解像度に関連する出力解像度情報を取得するための出力解像度情報取得部を備え、
前記推奨トリミングサイズ算出部は、さらに、前記出力解像度情報を利用して、前記推奨トリミングサイズを算出するようにしてもよい。
こうすれば、印刷部の出力解像度に適した推奨トリミングサイズを算出することができるため、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の印刷品質を有する印刷済み画像を得ることができる。
上記の装置において、
前記印刷データ生成部は、前記ハーフトーン処理に先行して、解像度変換処理を実行し、
前記推奨トリミングサイズは、前記要求解像度のn倍または1/n倍(ここで、nは整数である)の解像度に相当するサイズを含むことが好ましい。
こうすれば、印刷データ生成部は、ハーフトーン処理の実行前に、比較的簡単な解像度変換処理を実行すれば済むため、印刷データ生成部は、迅速に印刷データを生成することができる。
上記の装置において、
前記印刷データ生成部は、前記ハーフトーン処理に先行して、解像度変換処理を実行し、
前記画像処理装置は、さらに、
前記印刷データ生成部による前記解像度変換処理の特性を取得するための解像度変換処理特性取得部を備え、
前記推奨トリミングサイズ算出部は、さらに、前記解像度変換処理の特性を利用して、前記推奨トリミングサイズを算出し、
前記推奨トリミングサイズは、前記要求解像度のn倍または1/n倍(ここで、nは整数である)の解像度に相当するサイズを基準とする所定の推奨範囲内のサイズを含むようにしてもよい。
こうすれば、印刷データ生成部の解像度変換処理特性に適した推奨トリミングサイズを算出することができるため、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、解像度変換処理に起因する印刷済み画像の質の劣化を抑制することができる。
上記の装置において、
前記解像度変換処理は、解像度変換済みの画像の質が比較的高い第1のリサンプリング手法を用いた第1の部分変換処理と、解像度変換済みの画像の質が比較的の低い第2のリサンプリング手法を用いた第2の部分変換処理と、を含み、
前記推奨トリミングサイズ算出部は、前記第2の部分変換処理の前後の解像度の差分が所定の範囲内となるように、前記所定の推奨範囲を決定することが好ましい。
こうすれば、第2の部分変換処理に起因する印刷済み画像の質の劣化を抑制することができる。
上記の装置において、さらに、
観察者が印刷済み画像を観察する際の観察条件を取得するための観察条件取得部を備え、
前記推奨トリミングサイズ算出部は、さらに、前記観察条件に基づいて、前記推奨トリミングサイズを算出するようにしてもよい。
ここで、前記観察条件は、想定される観察者の視力と、想定される観察者と印刷済み画像との間の距離と、を含むことが好ましい。
こうすれば、観察条件に適した推奨トリミングサイズを算出することができるため、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、印刷済みの画像の解像度を観察に適した解像度に設定することができる。
上記の装置において、さらに、
前記推奨トリミングサイズは、推奨されるトリミングサイズの下限値を含むことが好ましい。
こうすれば、下限値よりも小さなトリミングサイズで、原画像データがトリミングされるのを抑制することができる。
上記の装置において、さらに、
前記印刷媒体の質を取得するための印刷媒体質取得部を備え、
前記推奨トリミングサイズ算出部は、前記印刷媒体の質を利用して、前記推奨トリミングサイズを変更するようにしてもよい。
こうすれば、印刷媒体の質に応じて、例えば、予想される印刷媒体上におけるインクの滲みの程度に応じて、推奨トリミングサイズを変更することができる。
上記の装置において、
前記印刷部は、インクを利用して印刷を実行し、
前記画像処理装置は、さらに、
前記インクの種類を取得するためのインク種類取得部を備え、
前記推奨トリミングサイズ算出部は、前記インクの種類を利用して、前記推奨トリミングサイズを変更するようにしてもよい。
こうすれば、予想される印刷媒体上におけるインクの滲みの程度に応じて、推奨トリミングサイズを変更することができる。
上記の装置において、
前記画像処理装置は、さらに、表示部を備え、
前記処理実行部は、前記表示部に、前記原画像データによって表される原画像を表示させると共に、前記推奨トリミングサイズを示す指示画像を表示させることが好ましい。
こうすれば、ユーザは、推奨トリミングサイズを容易に知ることができる。
上記の装置において、
前記処理実行部は、ユーザからの指示に従って、前記表示部に表示された前記原画像内で、前記指示画像を移動させることが好ましい。
こうすれば、ユーザは指示画像を確認しながら、原画像内の任意の位置をトリミング位置として指定することができる。
上記の装置において、
前記処理実行部は、ユーザによって前記推奨トリミングサイズと異なるサイズが選択された場合には、前記ユーザに対して所定の通知を行うことが好ましい。
こうすれば、推奨トリミングサイズと異なるサイズが選択されたことに関し、ユーザに注意を促すことができる。
本発明の第1の方法は、印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、原画像データに対してトリミングを実行することによって生成する画像処理方法であって、
(a)前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得する工程と、
(b)前記印刷データ生成部によるハーフトーン処理の実行に要求される要求解像度を取得する工程と、
(c)前記画像形成領域サイズと前記要求解像度とを用いて、推奨されるトリミングサイズを算出する工程と、
(d)前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行する工程と、
を備えることを特徴とする。
第1の方法を用いる場合にも、第1の装置を用いる場合と同様の作用・効果を奏し、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることが可能となる。なお、工程(a)と工程(b)との順序は、任意である。
本発明のプログラムは、印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、コンピュータに原画像データに対してトリミングを実行させることによって生成させるコンピュータプログラムであって、
前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得する機能と、
前記印刷データ生成部によるハーフトーン処理の実行に要求される要求解像度を取得する機能と、
前記画像形成領域サイズと前記要求解像度とを用いて、推奨されるトリミングサイズを算出する機能と、
前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行する機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする。
このプログラムを用いる場合にも、第1の装置を用いる場合と同様の作用・効果を奏し、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることが可能となる。
本発明の第2の装置は、印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、原画像データに対してトリミングを実行することによって生成する画像処理装置であって、
前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得するための画像形成領域サイズ取得部と、
観察者が印刷済み画像を観察する際の観察条件を取得するための観察条件取得部と、
前記画像形成領域サイズと前記観察条件とに基づいて、推奨されるトリミングサイズを算出するための推奨トリミングサイズ算出部と、
前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行するための処理実行部と、
を備えることを特徴とする。
この装置では、観察条件に適した推奨トリミングサイズが算出されるため、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることが可能となる。
本発明の第2の方法は、印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、原画像データに対してトリミングを実行することによって生成する画像処理方法であって、
(a)前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得する工程と、
(b)観察者が印刷済み画像を観察する際の観察条件を取得する工程と、
(c)前記画像形成領域サイズと前記観察条件とに基づいて、推奨されるトリミングサイズを算出する工程と、
(d)前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行する工程と、
を備えることを特徴とする。
第2の方法を用いる場合にも、第2の装置を用いる場合と同様の作用・効果を奏し、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることが可能となる。なお、工程(a)と工程(b)との順序は、任意である。
なお、この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および装置(システム)、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
A.第1実施例:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、画像処理システムの一例を示す説明図である。画像処理システム100は、パーソナルコンピュータ200とプリンタ300とを備えている。なお、本実施例では、プリンタ300としてインクジェット方式のプリンタが利用されている。
パーソナルコンピュータ200は、CPU210と、ROMやRAMなどの内部記憶装置220と、外部記憶装置250と、表示部260と、マウスやキーボードなどの操作部270と、を備えている。内部記憶装置220には、画像処理部230および印刷データ生成部240として機能するコンピュータプログラムが格納されている。なお、画像処理部230は、画像処理を実行するためのアプリケーションプログラムであり、印刷データ生成部240は、プリンタ300に供給される印刷データを生成するためのプリンタドライバである。
また、コンピュータ200には、メモリカード制御部280と、インタフェース部(I/F部)290と、が設けられている。メモリカード制御部280は、メモリカードMC内の画像データを読み込む機能を有している。I/F部290は、複数の入出力端子を備えており、外部に設けられた種々の機器との間でデータ通信を行う。例えば、I/F部290は、ケーブルを介してデジタルスチルカメラと接続され、デジタルスチルカメラから与えられた画像データを読み込む。また、I/F部290は、ケーブルを介してプリンタ300と接続され、プリンタ300に印刷データを供給する。
画像処理部230は、メモリカード制御部280やI/F部290によって読み出された画像データを取得して、画像データに対して種々の処理を施すことができる。この際、表示部260には、画像データによって表される画像が表示され、ユーザは、操作部270を操作することによって、表示部260に表示されたユーザインタフェースを介して、画像処理部230に種々の処理を実行させる。特に、本実施例の画像処理部230は、原画像データに対してトリミングを実行して、処理済みの画像データを生成する機能を有している。具体的には、画像処理部230は、パラメータ取得部232と、推奨トリミングサイズ算出部234と、処理実行部236と、を備えている。パラメータ取得部232は、推奨すべきトリミングサイズを算出するための種々のパラメータを取得する。推奨トリミングサイズ算出部234は、パラメータ取得部232によって取得された種々のパラメータを利用して、推奨トリミングサイズを算出する。処理実行部236は、算出された推奨トリミングサイズに基づいて、種々の処理を実行する。なお、画像処理部230の機能については、さらに、後述する。
印刷データ生成部240は、画像処理部230から与えられた処理済みの画像データを用いて、印刷データを生成する。そして、プリンタ300は、印刷データに従って、印刷媒体(例えば印刷用紙)上に画像を印刷する。
なお、画像処理部230によって処理される対象の画像データとしては、デジタルスチルカメラによって取得(生成)された画像データが多く用いられる。デジタルスチルカメラによって画像データが生成される場合には、通常、画像データには、撮影モードなどの撮影情報を含む付加情報が関連付けられている。より具体的には、デジタルスチルカメラでは、通常、画像データと付加情報とを含むExif形式の画像ファイルが生成される。本実施例の印刷データ生成部240は、該付加情報を利用して、画像処理部230から与えられた処理済みの画像データを処理することも可能である。
図2は、印刷データ生成部240の機能を示すブロック図である。印刷データ生成部240(以下、プリンタドライバとも呼ぶ)は、前処理実行部242と、解像度変換処理実行部244と、色変換&ハーフトーン処理実行部246と、を備えている。
前処理実行部242は、画像処理部(以下、画像処理プログラムとも呼ぶ)230から与えられた処理済みの画像データ(RGBデータ)を解析して、適切な色を有する画像が印刷されるように、カラーバランスなどの補正を行う。なお、前処理実行部242は、画像データと関連付けられた付加情報内に撮影モードが含まれる場合には、該撮影モードに応じて、補正の内容を変更することもできる。
解像度変換処理実行部244は、前処理実行部242から与えられた画像データ(RGBデータ)の解像度を、色変換&ハーフトーン処理実行部246に適した解像度に変換する。具体的には、色変換&ハーフトーン処理実行部246は、ハーフトーン処理を実行する際には、所定の解像度の画像データのみを処理することができる。なお、この所定の解像度は、通常、プリンタ300の解像度(出力解像度)に応じて決定されている。このため、解像度変換処理実行部244は、色変換&ハーフトーン処理実行部246に適した解像度の画像データを生成している。
色変換&ハーフトーン処理実行部246は、解像度変換処理実行部244から与えられた画像データ(RGBデータ)を用いて、プリンタ300による印刷に適した印刷データを生成する。具体的には、色変換&ハーフトーン処理実行部246は、RGBデータをCMYKデータに変換して(色変換処理)、変換済みのCMYKデータに基づいてドットデータすなわち印刷データを生成する(ハーフトーン処理)。
図3は、第1実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。なお、図3は、画像処理部230がトリミングを実行するときの処理内容を示している。特に、ステップS112,S116は、図1のパラメータ取得部232によって実行され、ステップS122は、推奨トリミングサイズ算出部234によって実行され、ステップS132,S134,S136は、処理実行部によって実行される。
ステップS102では、画像データが取得される。具体的には、ユーザが操作部270を操作することによって処理対象の画像データを選択すると、画像処理部230は、選択された画像データを取得し、表示部260に、画像データによって表される画像を表示させる。
ステップS104では、一連のトリミング処理が開始される。具体的には、ユーザは、表示部260に表示されたユーザインタフェースを介して、一連のトリミング処理の開始を指示する。
ステップS112では、印刷サイズが取得される。具体的には、ステップS104においてトリミング処理が開始されると、表示部260には、印刷サイズを指定するためのダイアログボックスが表示される。そして、ユーザは、ダイアログボックス内で、印刷用紙のサイズ(例えば、縦横サイズやアスペクト比)を設定する。なお、印刷用紙としては、カット紙やロール紙などを利用することができる。カット用紙が利用される場合には、ユーザは、ダイアログボックス内で、L判サイズ,A4サイズなどのサイズ名を選択すればよい。また、ロール紙が利用される場合には、ユーザは、ダイアログボックス内で、ロール紙の幅と所望の長さを実現するアスペクト比とを選択すればよい。
また、印刷用紙内における印刷パターン(例えば、縁有り印刷,縁無し印刷,マルチ印刷)を選択可能な場合には、ステップS112において、ユーザは、操作部270を操作することによって、印刷パターンを設定する。なお、縁有り印刷またはマルチ印刷が選択される場合には、ユーザは、さらに、マージンを設定することもできる。
上記のように、印刷用紙のサイズを設定すれば、印刷サイズ(画像形成領域のサイズ)を比較的正確に決定することができる。また、印刷用紙内における印刷パターン(印刷用紙上の画像の形成範囲)をさらに設定すれば、印刷サイズ(画像形成領域のサイズ)を精度良く決定することができる。
ステップS116では、プリンタドライバ240の処理解像度が取得される。なお、処理解像度は、前述したように、プリンタドライバ240によるハーフトーン処理の実行に要求される要求解像度であり、プリンタ300の解像度に依存する。
処理解像度は、例えば、パラメータ取得部232がプリンタドライバ240に対して、処理解像度を問い合わせることによって、取得可能である。あるいは、処理解像度は、パラメータ取得部232が複数種類のプリンタドライバに対応する処理解像度を示すリストを備え、該リストから、使用されるプリンタドライバ240に対応する処理解像度を選択することによっても、取得可能である。
ステップS122では、推奨トリミングサイズが算出される。具体的には、推奨トリミングサイズ算出部234は、ステップS112,S116で取得された印刷サイズとプリンタドライバの処理解像度とを利用して、推奨トリミングサイズを算出する。
図4は、第1実施例における推奨トリミングサイズを示す説明図である。図4(A)は、プリンタの解像度と、プリンタドライバの処理解像度と、トリミング後の解像度と、の関係を示している。図4(A)では、2つの例が示されている。第1の例では、プリンタの解像度は4800dpiであり、プリンタドライバの処理解像度は300dpiである。第2の例では、プリンタの解像度は2880dpiであり、プリンタドライバの処理解像度は360dpiである。トリミング後の解像度は、処理解像度のn倍あるいは1/n倍(nは整数)であることが好ましい。このため、図4(A)に示す第1の例では、トリミング後の解像度として、4つの解像度600dpi(2倍に相当),300dpi(1倍に相当),150dpi(1/2倍に相当),100dpi(1/3倍に相当)が推奨されている。ここで、トリミング後の解像度とは、画像の1インチ当たりに利用される画像データ(RGBデータ)の画素数(pixel/inch)を意味している。上記のように、トリミング後の解像度が処理解像度のn倍または1/n倍であれば、解像度変換処理実行部244は、トリミング後の画像データに対して、比較的簡単な1/n倍またはn倍の解像度変換を実行すれば済むため、解像度変換処理を迅速に実行することができる。
図4(B)は、プリンタの解像度と、プリンタドライバの処理解像度と、トリミング後の画素数(トリミングサイズ)と、の関係を示している。図4(B)でも、図4(A)に対応する2つの例が示されている。トリミングサイズは、印刷サイズに応じて決定される。図4(B)では、L判用紙(127mm×89mm)に画像が印刷される場合を想定している。L判用紙が利用される場合には、図4(A)に示す第1の例のトリミング後の解像度「150dpi」に対応するトリミング後の画素数は、長辺:750(=150(dpi)×127(mm)/25.4(mm/inch))画素,短辺:526(=150(dpi)× 89(mm)/25.4(mm/inch))画素である。すなわち、画像処理部230が、原画像データに含まれる750×526画素をトリミングする場合には、解像度変換処理実行部244には、150dpiの解像度を有する画像データが与えられる。
ステップS132では、算出結果に基づいて、ユーザへの通知が実行される。図5は、第1実施例における表示部260の表示内容を示す説明図である。図示するように、表示部260には、画像処理プログラムのウィンドウWDが表示されている。そして、ウィンドウWD内には、人物を含む画像PTが表示されている。また、画像PT上には、図4(B)に示す4つの推奨トリミングサイズのうち、実際にトリミングを実行可能な3つの推奨トリミングサイズが3つの枠画像F1〜F3によって示されている。3つの枠画像F1〜F3は、それぞれ、図4(B)に示す500×350画素の範囲と、750×526画素の範囲と、1500×1051画素の範囲と、に対応する。なお、図5に示す画像PTのサイズは、図4(B)に示す最大の推奨トリミングサイズ(3000×2102画素)よりも小さい。このため、表示部260には、最大の推奨トリミングサイズは、表示されない。このように、枠画像を表示させれば、ユーザは、推奨されるトリミングサイズを容易に知ることができる。
ステップS134では、トリミングサイズが決定される。具体的には、ユーザは、操作部270を操作することによって、トリミングサイズを指定する。推奨トリミングサイズを採用する場合には、ユーザは、操作部270を操作することによって、3つの枠画像F1〜F3のいずれかを選択すればよい。一方、推奨トリミングサイズを採用しない場合には、ユーザは、操作部270を操作することによって、任意のサイズの枠画像を形成し、任意のトリミングサイズを指定すればよい。
なお、ユーザは、操作部270を操作することによって、図5に示す画像PT上で、枠画像F1〜F3を個別に移動することができる。これにより、ユーザは、枠画像を確認しながら、画像PT内の任意の位置をトリミング位置として指定することができる。
また、図5では、各枠画像F1〜F3の長辺が水平方向に設定されているが、ユーザは、操作部270を操作することによって、長辺を垂直方向に設定することもできる。
ステップS136では、決定されたトリミングサイズに従って、原画像データに対するトリミングが実行される。このとき、原画像データのうちの少なくとも一部を含む部分画像データが生成される。
ステップS142では、印刷の実行が指示される。具体的には、ユーザが印刷の実行を指示すると、トリミング済みの部分画像データが、プリンタドライバ240に供給される。このとき、前述したように、プリンタドライバ240は、与えられた部分画像データを用いて、印刷データを生成し、プリンタ300は、該印刷データに従って、印刷を実行する。
例えば、L判用紙が利用され、ステップS134で第2の枠画像F2によって表される第2の推奨トリミングサイズが選択される場合には、ステップS136では、原画像データのうちの750×526画素を含む部分画像データが生成される。このとき、画像処理部230からプリンタドライバ240に供給される部分画像データの解像度は、150dpiである。そして、プリンタドライバ240の解像度変換処理実行部244は、150dpiの画像データを、色変換&ハーフトーン処理実行部246に適した処理解像度300dpiに変換する。色変換&ハーフトーン処理実行部246は、300dpiの解像度を有する部分画像データを利用して、印刷データを生成する。
以上説明したように、本実施例では、プリンタドライバ240の処理解像度に適した推奨トリミングサイズが算出されるため、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることが可能となる。また、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、プリンタドライバ240は、解像度変換処理を迅速に実行することができるため、印刷データを迅速に生成することができ、この結果、プリンタ300による印刷を迅速に実行することが可能となる。
B.第2実施例:
プリンタで印刷を実行する際には、印刷品質を選択できる場合が多い。本実施例では、印刷品質に応じた印刷を実行可能なプリンタを利用する場合について説明する。
図6は、第2実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。図6は、図3とほぼ同じであるが、ステップS113が追加されている。なお、ステップS113は、パラメータ取得部232によって実行される。
ステップS113では、印刷品質が取得される。具体的には、前述のように、ステップS104においてトリミング処理が開始されると、表示部260には、印刷品質を指定するためのダイアログボックスが表示される。そして、ユーザは、ダイアログボックス内で、印刷品質を、より具体的には、プリンタ300の出力解像度に関連する印刷モード(出力解像度情報)を設定する。なお、印刷モードは、通常、出力解像度(ドット密度)が高い順に、高精細モード、きれいモード、速いモード等、呼ばれている。
図7は、プリンタの最高解像度と、プリンタの出力解像度と、プリンタドライバの処理解像度と、の関係を示す説明図である。図7(A)は、プリンタの最高解像度(図4のプリンタの解像度と同じ)と、印刷品質に応じたプリンタの出力解像度と、の関係を示しており、図7(B)は、プリンタの最高解像度と、印刷品質に応じたプリンタドライバの処理解像度と、の関係を示している。図7(A),(B)では、図4(A),(B)と同様に、2つの例が示されている。図示するように、プリンタの出力解像度と、プリンタドライバの処理解像度とは、選択される印刷品質に応じて変更される。
図7(A),(B)に示す第1の例では、高精細モードが選択されると、プリンタは、最高解像度と等しい4800dpiの出力解像度で印刷を実行し、プリンタドライバの処理解像度は、600dpiに設定される。同様に、きれいモードが選択されると、プリンタは、最高解像度の1/2倍の2400dpiの出力解像度で印刷を実行し、プリンタドライバの処理解像度は、300dpiに設定される。また、速いモードが選択されると、プリンタは、最高解像度の1/4倍の1200dpiの出力解像度で印刷を実行し、プリンタドライバの処理解像度は、300dpiに設定される。
本実施例のステップS122では、推奨トリミングサイズ算出部234は、ステップS112,S113,S116で取得された印刷サイズと印刷品質とプリンタドライバの処理解像度とを利用して、推奨トリミングサイズを算出する。
図8は、第2実施例における推奨トリミングサイズを示す説明図である。図8(A),(B)は、図4(A),(B)とほぼ同じである。ただし、第2実施例では、図4(A),(B)に示す4つのトリミングサイズのうち、図中破線で囲まれた2つのみが推奨トリミングサイズの算出結果として得られる。
具体的には、ユーザによってきれいモードが選択されると、第1の例では、プリンタドライバの処理解像度は、300dpiに設定される。そして、トリミング後の解像度として、300dpiと150dpiとが推奨される。また、L判用紙が利用される場合には、トリミング後の解像度150dpiに対応するトリミング後の画素数は、750×526画素であり、トリミング後の解像度300dpiに対応するトリミング後の画素数は、1500×1051画素である。
本実施例においても、ステップS132では、算出結果に基づいて、ユーザへの通知が実行される。具体的には、図5と同様に、推奨トリミングサイズを示す枠画像が表示される。ただし、本実施例では、750×526画素の範囲に対応する第2の枠画像F2と、1500×1051画素の範囲に対応する第3の枠画像F3とが、表示部260に表示されるのみである。このように、枠画像を表示させれば、ユーザは、印刷品質に適した推奨トリミングサイズを容易に知ることができる。
以上説明したように、本実施例では、印刷品質に適した推奨トリミングサイズが算出されるため、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の印刷品質を有する印刷済み画像を得ることができる。
C.第3実施例:
図9は、第3実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。図9は、図3とほぼ同じであるが、ステップS115が追加されている。なお、ステップS115は、パラメータ取得部232によって実行される。
ステップS115では、プリンタドライバ240の解像度変換処理特性が取得される。より具体的には、図2に示すように、プリンタドライバ240に含まれる解像度変換処理実行部244による解像度変換処理の特性が取得される。
解像度変換処理特性は、例えば、パラメータ取得部232がプリンタドライバ240に対して、解像度変換処理特性を問い合わせることによって、取得可能である。あるいは、解像度変換処理特性は、パラメータ取得部232が複数種類のプリンタドライバに対応する解像度変換処理特性を示すリストを備え、該リストから、使用されるプリンタドライバ240に対応する解像度変換処理特性を選択することによっても、取得可能である。
本実施例のステップS122では、推奨トリミングサイズ算出部234は、ステップS112,S115,S116で取得された印刷サイズと解像度変換処理特性とプリンタドライバの処理解像度とを利用して、推奨トリミングサイズを算出する。
図10は、解像度変換処理実行部の第1の例を示す説明図である。この解像度変換処理実行部244aは、バイキュービック法とニアレストネイバー法とを組み合わせた解像度変換を行う。
バイキュービック法は、解像度変換後の特定の画素を生成する際に、該特定の画素に対応する解像度変換前の座標を計算し、該特定の画素の輝度値を、解像度変換前の座標の近傍に位置する16個の画素の輝度値を用いて決定する方法である。一方、ニアレストネイバー法は、解像度変換後の特定の画素を生成する際に、該特定の画素に対応する解像度変換前の座標を計算し、該特定の画素の輝度値を、解像度変換前の座標に位置する1つの画素の輝度値を用いて決定する方法である。この説明から分かるように、バイキュービック法は、解像度変換済みの画像の質は比較的高いが、処理速度が比較的低いという特徴を有する。一方、ニアレストネイバー法は、解像度変換済みの画像の質は比較的低いが、処理速度が比較的高いという特徴を有する。
このため、ニアレストネイバー法を利用する場合には、解像度変換後の画像は、ユーザが所望する画像とは異なる場合がある。したがって、ニアレストネイバー法による解像度の変換が抑制されるように、換言すれば、ニアレストネイバー法による解像度の変換が実行されないように、あるいは、ニアレストネイバー法による解像度の変換の程度が小さくなるように、トリミングサイズが決定されることが好ましい。
図示するように、解像度変換処理実行部244aは、後段の色変換&ハーフトーン処理実行部246によるハーフトーン処理に適した解像度(図10では、300dpi)を有する画像データを出力するように、動作する。
図11は、図10の解像度変換処理実行部244aが用いられる場合の推奨トリミングサイズを示す説明図である。図11(A),(B)は、図4(A),(B)とほぼ同じであるが、推奨トリミングサイズが変更されている。
具体的には、図8(A),(B)では、推奨されるトリミング後の解像度および画素数に「約」が付されている。このように「約」で表現されるのは、ニアレストネイバー法による解像度の変換を抑制するためである。
例えば、解像度変換処理実行部244aに、150dpiの画像データが与えられる場合には、まず、バイキュービック法によって、300dpiの画像データに変換される。バイキュービック変換後の画像データの解像度は、処理解像度300dpiと等しいため、ニアレストネイバー法による解像度の変換は、実行されない。
一方、解像度変換処理実行部244aに、155dpi(または145dpi)の画像データが与えられる場合には、まず、バイキュービック法によって、310dpi(または290dpi)の画像データに変換される。次に、ニアレストネイバー法によって、310dpi(または290dpi)の画像データは、300dpiの画像データに変換される。すなわち、この場合には、ニアレストネイバー法による解像度の変換の程度は、比較的小さい。
本実施例においても、ステップS132では、算出結果に基づいて、ユーザへの通知が実行される。
図12は、図10の解像度変換処理実行部244aが用いられる場合の表示部260の表示内容を示す説明図である。なお、本実施例では、ユーザによって所望のトリミングサイズが一旦指定された後に、推奨トリミングサイズが表示される。図12に示すユーザによって指定されたトリミングサイズを示す枠画像USは、190dpiに相当するサイズである。この場合には、処理実行部236は、図11(A),(B)に示す最も推奨される4つのトリミングサイズ(600dpi,300dpi,150dpi,100dpiに相当)のうち、ユーザが指定したトリミングサイズ(190dpiに相当)に最も近い150dpiに相当するトリミングサイズを示す枠画像F2を表示させる。また、図12では、処理実行部236は、枠画像F2と共に、ニアレストネイバー法による解像度の変換を効果的に抑制可能な推奨範囲を示す2つの枠画像F2L,F2Sを表示させる。第1の枠画像F2Lは、推奨範囲内の最大サイズを示しており、第2の枠画像F2Sは、推奨範囲内の最小サイズを示している。
図12に示すように、最も推奨されるトリミングサイズ(印刷サイズとプリンタドライバの処理解像度とに従って決定されるサイズ)を示す枠画像F2と共に、推奨範囲を示す枠画像F2L,F2Sを表示させれば、ニアレストネイバー法による解像度の変換を抑制することが容易となる。すなわち、最も推奨されるトリミングサイズが採用される場合には、ニアレストネイバー法による解像度の変換は実行されずに済む。一方、最も推奨されるトリミングサイズが採用されない場合にも、推奨範囲内のトリミングサイズが採用される場合には、ニアレストネイバー法による解像度の変換の程度を小さくすることができる。
なお、推奨範囲は、ニアレストネイバー法による解像度変換処理の前後の解像度の差分が所定の範囲内となるように、決定されることが好ましい。具体的には、上記の解像度の差分が解像度変換後の解像度の約20%以内であることが好ましく、約10%以内あるいは約5%以内であることが望ましい。このように、推奨範囲を設けることによって、ニアレストネイバー法による解像度変換処理に起因する印刷済み画像の質の劣化を抑制することができる。
なお、図12では、最も推奨されるトリミングサイズを示す枠画像F2と共に、推奨範囲を示す2つの枠画像F2L,F2Sが表示されているが、枠画像F2の表示は省略してもよい。この場合にも、ニアレストネイバー法による解像度の変換の程度を小さくすることができる。
また、図12では、最も推奨される4つのトリミングサイズのうち、ユーザが指定したトリミングサイズに最も近いトリミングサイズを示す1つの枠画像F2のみが表示されているが、これと共に、図5と同様に、第1および第3の枠画像F1,F3が表示されるようにしてもよい。さらに、第1および第3の枠画像のぞれぞれを関し、推奨範囲を示す枠画像が表示されるようにしてもよい。
図13は、解像度変換処理実行部の第2の例を示す説明図である。この解像度変換処理実行部244bも、図10と同様に、バイキュービック法とニアレストネイバー法とを組み合わせた解像度変換を行う。ただし、図13に示す解像度変換処理実行部244bでは、ニアレストネイバー法による解像度変換の内容が変更されている。
具体的には、図10の第1の解像度変換処理実行部244aでは、ニアレストネイバー法による解像度変換は、解像度を増大させることも減少させることも可能である。しかしながら、図13の第2の解像度変換処理実行部244bでは、ニアレストネイバー法による解像度変換は、解像度を増大させることのみ可能であり、解像度を減少させることはできない。
図14は、図13の解像度変換処理実行部244bが用いられる場合の推奨トリミングサイズを示す説明図である。図14(A),(B)は、図11(A),(B)とほぼ同じであるが、推奨トリミングサイズが変更されている。
具体的には、図14(A),(B)では、推奨されるトリミング後の解像度および画素数に「以下(≦)」が付されている。このように「以下」で表現されるのは、ニアレストネイバー法による解像度の変換を抑制するためである。また、「以下」で表現されるのは、上記のように、第2の解像度変換処理実行部244bでは、ニアレストネイバー法による解像度変換は、解像度を減少させることができないためである。
例えば、第2の解像度変換処理実行部244bに150dpiの画像データが与えられる場合と145dpiの画像データが与えられる場合とには、第1の解像度変換処理実行部244aと同じ解像度変換が実行される。
しかしながら、第2の解像度変換処理実行部244bに、150dpiよりも解像度の高い155dpiの画像データが与えられる場合には、バイキュービック法による解像度変換は実行されず、ニアレストネイバー法によって、155dpiの画像データは、300dpiの画像データに変換される。すなわち、この場合には、ニアレストネイバー法による解像度の変換の程度が、大きくなる。このため、第2の解像度変換処理実行部244bでは、図14(A)に示すように、推奨されるトリミング後の解像度は、150dpi以下に設定されている。
図15は、図13の解像度変換処理実行部244bが用いられる場合の表示部260の表示内容を示す説明図である。図15は、図12とほぼ同じであるが、図15では、枠画像F2が推奨範囲内の最大トリミングサイズを示すため、図12の枠画像F2Lが省略されている。
この場合にも、ニアレストネイバー法による解像度の変換を抑制することが容易となる。すなわち、最も推奨されるトリミングサイズが採用される場合には、ニアレストネイバー法による解像度の変換は実行されずに済む。一方、最も推奨されるトリミングサイズが採用されない場合にも、推奨範囲内のトリミングサイズが採用される場合には、ニアレストネイバー法による解像度の変換の程度を小さくすることができる。
第3実施例では、バイキュービック法とニアレストネイバー法とを用いた2種類の解像度変換処理実行部244a,244bについて説明したが、他のリサンプリング手法を用いた解像度変換処理実行部が使用される場合もある。例えば、バイキュービック法に代えて、バイリニア法が用いられる場合がある。また、webスムージング法とニアレストネイバー法とが用いられる場合や、バイキュービック法のみが用いられる場合にある。このような他の手法を用いた解像度変換処理実行部が採用される場合にも、上記と同様に、解像度変換特性に応じて、トリミングサイズを決定することが好ましい。
特に、解像度変換処理実行部による解像度変換処理が、解像度変換済みの画像の質が比較的高い第1のリサンプリング手法を用いた第1の部分変換処理と、解像度変換済みの画像の質が比較的の低い第2のリサンプリング手法を用いた第2の部分変換処理と、を含む場合には、第2の部分変換処理の前後の解像度の差分が所定の範囲内となるように、推奨範囲が決定されればよい。
以上説明したように、本実施例では、解像度変換処理特性に適した推奨トリミングサイズが算出されるため、推奨トリミングサイズに従って原画像データをトリミングすれば、解像度変換処理に起因する印刷済み画像の質の劣化を抑制することができる。
D.第4実施例:
図16は、第4実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。図16は、図3とほぼ同じであるが、ステップS117が追加されている。なお、ステップS117は、パラメータ取得部232によって実行される。
ステップS117では、観察条件が取得される。具体的には、前述のように、ステップS104においてトリミング処理が開始されると、表示部260には、観察条件を指定するためのダイアログボックスが表示される。そして、ユーザは、ダイアログボックス内で、観察条件を、より具体的には、想定される観察者の視力と、想定される観察者と印刷物との間の観察距離と、を設定する。
図17は、観察者の視力と観察距離とに応じた目の解像力を示す説明図である。ここで、目の解像力とは、観察者の識別可能な解像度を意味している。図示するように、観察者の解像力は、観察距離に応じて変化する。例えば、観察者の視力が1.0である場合には、150mm,300mm,600mm,900mm離れた位置における解像力は、それぞれ、約528dpi,約291dpi,約146dpi,約97dpiである。なお、解像力は、白の線画像と黒の線画像とが交互に印刷される場合に、観察者が隣り合う2つの黒の線画像を識別可能な黒の線画像間の最小距離Sを用いて、1/Sで表される。Sは、(2×L×tan(θ/2))で表される。ここで、Lは観察距離である。θは観察者が識別可能な最小視角であり、視力に応じて変化する。例えば、視力が1.0の場合の最小視角は、1分(=1/60度)である。
印刷物(例えば、記念写真)が比較的近い位置で観察されることが想定される場合には、印刷物の解像度を増大させることが好ましい。逆に、印刷物(例えば、ポスタ)が比較的遠い位置で観察されることが想定される場合には、印刷物の解像度を低下させることができる。
本実施例のステップS122では、推奨トリミングサイズ算出部234は、ステップS112,S116,S117で取得された印刷サイズとプリンタドライバの処理解像度と観察条件を利用して、推奨トリミングサイズを算出する。具体的には、本実施例では、観察条件に応じて、推奨されるトリミングサイズの下限値が算出される。
図18は、印刷用紙のサイズと想定される観察距離とに応じたトリミング後の画素数の下限値の第1の例を示す説明図である。なお、図18では、観察者の視力が1.0である場合を想定している。
図18に示すように、例えば、L判用紙は、300mm離れた位置で観察されると想定されている。そして、観察者の視力が1.0で、観察者が300mm離れた位置で印刷物を観察する場合には、図17に示すように、観察者の解像力は、291dpiである。このため、トリミング後の解像度、換言すれば、印刷済み画像の1インチ当たりに利用される画像データ(RGBデータ)の画素数(pixel/inch)は、291dpi以上に設定されることが好ましい。そして、印刷用紙としてL判用紙が利用される場合には、図18(B)に示すように、トリミング後の解像度が291dpi以上となるトリミング後の画素数の下限値は、長辺:1455(291(dpi )×127(mm)/25.4(mm/inch ))画素,短辺:1020(291(dpi )× 89(mm)/25.4(mm/inch ))画素である。
本実施例においても、ステップS132では、算出結果に基づいて、ユーザへの通知が実行される。図19は、第4実施例における表示部260の表示内容を示す説明図である。図19では、推奨されるトリミングサイズの下限値を示す枠画像FLが表示されている。また、図19では、図5に示す3つのトリミングサイズのうち、第3のトリミングサイズを示す第3の枠画像F3のみが表示されている。これは、3つの枠画像F1〜F3によって表される3つのトリミングサイズのうち、推奨されるトリミングサイズの下限値(1455×1020画素)以上となるサイズは、第3の枠画像F3によって表される第3のトリミングサイズ(1500×1051画素)のみであるためである。このように、推奨されるトリミングサイズの下限値を示す枠画像FLが表示されれば、ユーザは、観察条件に適した推奨されるトリミングサイズの下限値を容易に知ることができる。
図20は、印刷用紙のサイズと想定される観察距離とに応じたトリミング後の画素数の下限値の第2の例を示す説明図である。図20は、図18とほぼ同じである。ただし、図18と比較して分かるように、図20では、観察距離は、いずれの用紙サイズについても300mmに固定されている。このため、図20では、L判用紙以外の用紙に関し、図18と比較して、推奨されるトリミング後の下限値は大きく設定されている。
以上説明したように、本実施例では、観察条件に適した推奨トリミングサイズの下限値が算出されるため、該下限値よりも小さなトリミングサイズで、原画像データがトリミングされるのを抑制することができる。また、該下限値以上のサイズに従って原画像データをトリミングすれば、印刷済みの画像の解像度を観察に適した解像度に設定することができ、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることができる。換言すれば、トリミングサイズが過度に小さいことに起因して、観察者が印刷済み画像の解像度を過度に低いと認識する恐れを排除することができる。さらに、本実施例では、プリンタドライバの処理解像度および観察条件に適した推奨トリミングサイズ(すなわち、枠画像F2によって表されるサイズ)に従って原画像データをトリミングすれば、プリンタドライバは、印刷データを迅速に生成することができる。また、推奨されるトリミングサイズの下限値が算出されるため、ユーザによってトリミングサイズが過度に大きく設定されることを抑制することができ、この結果、印刷終了までの時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
E.第5実施例:
図21は、第5実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。図21は、図3とほぼ同じであるが、ステップS114が追加されている。なお、ステップS114は、パラメータ取得部232によって実行される。
ステップS114では、印刷用紙の質と、インクの種類と、が取得される。具体的には、前述のように、ステップS104においてトリミング処理が開始されると、表示部260には、印刷用紙の質を指定するためのダイアログボックスが表示される。そして、ユーザは、ダイアログボックス内で、印刷用紙の質を、より具体的には、インクジェット用の写真用紙や、光沢紙、マット紙(光沢を押さえた用紙)、上質紙、普通紙などの質を設定する。また、インクの種類、より具体的には、顔料インクや染料インクなどの種類は、パラメータ取得部232が複数種類のプリンタに対応するインクの種類を示すリストを備え、該リストに基づいて決定される。
本実施例のステップS122では、推奨トリミングサイズ算出部234は、ステップS112,S113,S114で取得された印刷サイズとプリンタドライバの処理解像度と印刷用紙の質とインクの種類を利用して、推奨トリミングサイズを算出する。具体的には、プリンタドライバの処理解像度に適した推奨トリミングサイズを、印刷用紙の質とインクの種類とに応じて、変更することができる。
例えば、写真用紙では、通常、インクの滲みを防止するために、用紙表面にコーティングが施されているが、普通紙では、このような表面処理は施されていない。すなわち、普通紙では、高い解像度で出力することは、比較的困難である。そこで、印刷用紙の質が比較的低い場合には、印刷用紙の質が比較的高い場合と比較して、推奨トリミングサイズを小さく設定することが好ましい。
また、顔料インクが使用される場合には、染料インクが使用される場合よりも滲みが少ない。したがって、顔料インクが使用される場合には、染料インクが使用される場合よりも、推奨されるトリミングサイズを大きく設定することが好ましい。
このようにすれば、印刷用紙上におけるインクの滲みの程度に応じて、推奨トリミングサイズを変更することができる。
なお、本実施例では、印刷用紙の質とインクの種類との双方を利用して推奨トリミングサイズが決定されているが、いずれか一方のみを利用して決定されるようにしてもよい。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)第4実施例では、推奨トリミングサイズの下限値は、2値画像に対する観察者の解像力に基づいて算出されているが、これに代えて、多値画像に対する観察者の解像力に基づいて算出されるようにしてもよい。多値画像に対する解像力は、2値画像に対する解像力よりも小さい。このため、推奨されるトリミングサイズの下限値は、多値画像に対する解像力に基づく場合には、2値画像に対する解像力に基づく場合よりも、小さく設定されることが好ましい。
(2)第4実施例では、観察条件に基づいて、推奨されるトリミングサイズの下限値が算出されているが、該下限値としては、印刷物が観察されるときの水平方向の辺に対する下限値のみが算出されるようにしてもよい。そして、印刷物が観察されるときの垂直方向の辺に対する解像度の下限値は、水平方向の辺に対する解像度の下限値よりも低く設定されてもよい。このようにしても、人間の目の垂直方向の解像力は、水平方向の解像力より低いため、観察者は、印刷物の解像度を過度に低いと認識せずに済む。なお、印刷物が観察されるときの水平方向の辺は、デジタルスチルカメラにおいて画像データを取得(生成)するときの水平方向と同じである場合が多い。したがって、画像データに関連付けられた付加情報内に画像データの天地情報が存在する場合には、該天地情報に基づいて水平方向が決定されればよい。また、トリミング処理を実行する際には、通常、表示部に表示される原画像の水平方向は、印刷物が観察されるときの水平方向と同じ方向に設定される。したがって、このトリミング処理を実行する際の原画像の天地情報を利用して、印刷物が観察されるときの水平方向の辺が決定されるようにしてもよい。
(3)第4実施例(図16)では、プリンタドライバの処理解像度と観察条件とに適した推奨トリミングサイズ(すなわち、図19の枠画像F3によって表されるサイズ)が算出されている。しかしながら、ステップS116を省略して、観察条件に適した推奨されるトリミングサイズの下限値のみが算出され、表示部に、該下限値を示す枠画像FLのみが表示されるようにしてもよい。この場合にも、推奨トリミングサイズ、すなわち、下限値以上のサイズに従って原画像データをトリミングすれば、ユーザは、所望の質を有する印刷済み画像を容易に得ることができる。換言すれば、印刷済み画像の解像度を観察に適した解像度に設定することができる。
(4)上記実施例では、推奨トリミングサイズは、画像データの内容を考慮せずに算出されているが、これに代えて、画像データの内容を考慮して算出されるようにしてもよい。例えば、画像データが文字を含むデータである場合には、画像データが自然画のみを含むデータである場合よりも、大きなトリミングサイズが推奨されるようにしてもよい。なお、これは、文字を含む画像に対する解像力は、自然画のみを含む画像に対する解像力よりも大きいためである。
(5)上記実施例では、表示部には、推奨トリミングサイズを示す枠画像が表示されているが、他の形状の画像を表示させるようにしてもよい。例えば、推奨トリミングサイズの四隅にL字型の画像を表示させるようにしてもよい。一般には、表示部には、推奨トリミングサイズを示す指示画像が表示されればよい。
また、上記実施例では、表示部には、推奨トリミングサイズを示す指示画像が表示されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、ユーザに対して他の通知、具体的には、表示部にメッセージを表示させたり、スピーカに音声を発生させたりするようにしてもよい。こうすれば、例えば、ユーザによって推奨トリミングサイズと異なるサイズが選択された場合に、ユーザに対して推奨トリミングサイズと異なるサイズが選択されたことを通知することができ、この結果、ユーザに注意を促すことができる。また、ユーザが選択したトリミングサイズを採用すると、印刷済み画像の質が良好でないことや、印刷終了までに時間が掛かることが予想されることを、ユーザに通知することもできる。
さらに、上記実施例では、ユーザによって指定されたサイズに従って、トリミングが実行されるが、推奨トリミングサイズ以外のサイズに従ったトリミングの実行を禁止するようにしてもよい。あるいは、推奨トリミングサイズ以外のサイズをユーザが指定できないようにしてもよい。
一般には、画像処理部230内の処理実行部234は、推奨トリミングサイズに基づいて、原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行すればよい。
(6)上記実施例では、種々のパラメータに応じて、推奨トリミングサイズが算出されているが、これらのパラメータを任意に組み合わせて、推奨トリミングサイズを算出するようにしてもよい。この場合には、いずれのパラメータを優先するかを予め決定しておけばよい。そして、異なるパラメータによって、異なるトリミングサイズが推奨される場合には、優先されるパラメータに応じて推奨トリミングサイズを算出すればよい。
また、上記実施例では、種々のパラメータが順次取得されているが、パラメータの取得順序は、任意である。
さらに、上記実施例では、パラメータは、ユーザによって設定されているが、デフォルト値として設定されていてもよい。こうすれば、ユーザがパラメータを設定する際の手間を軽減することができる。
(7)上記実施例では、画像処理プログラム230がパラメータ取得部232と推奨トリミングサイズ算出部234と処理実行部236との機能を備えているが、パラメータ取得部232と推奨トリミングサイズ算出部234との機能は、専用のコンピュータプログラムによって実現されるようにしてもよい。この場合には、該専用のコンピュータプログラムによって得られた推奨トリミングサイズの算出結果が、画像処理プログラムに提供されればよい。
(8)上記実施例では、パーソナルコンピュータ200が画像処理部230および印刷データ生成部240の機能を有しているが、画像処理部230および印刷データ生成部240の機能は、表示部を有するデジタルスチルカメラに設けられていてもよい。こうすれば、カメラとプリンタとをケーブルを介して直接接続することによって、プリンタに印刷を実行させることができる。換言すれば、カメラがパーソナルコンピュータと同様の処理を実行することができる。具体的には、ユーザは、上記実施例と同様に、カメラ内部の画像処理部にトリミングを実行させ、カメラ内部の印刷データ生成部にトリミング後の部分画像データを用いて印刷データを生成させる。そして、生成された印刷データは、ケーブルを介してプリンタ300に供給される。
また、画像処理部230および印刷データ生成部240の機能は、表示部を有するプリンタに設けられていてもよい。こうすれば、プリンタがパーソナルコンピュータと同様の処理を実行することができる。具体的には、ユーザは、上記実施例と同様に、プリンタ内部の画像処理部にトリミングを実行させ、プリンタ内部の印刷データ生成部にトリミング後の部分画像データを用いて印刷データを生成させる。そして、生成された印刷データは、プリンタ内部の印刷部に供給される。
画像処理システムの一例を示す説明図である。 印刷データ生成部240の機能を示すブロック図である。 第1実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。 第1実施例における推奨トリミングサイズを示す説明図である。 第1実施例における表示部260の表示内容を示す説明図である。 第2実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。 プリンタの最高解像度と、プリンタの出力解像度と、プリンタドライバの処理解像度と、の関係を示す説明図である。 第2実施例における推奨トリミングサイズを示す説明図である。 第3実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。 解像度変換処理実行部の第1の例を示す説明図である。 図10の解像度変換処理実行部244aが用いられる場合の推奨トリミングサイズを示す説明図である。 図10の解像度変換処理実行部244aが用いられる場合の表示部260の表示内容を示す説明図である。 解像度変換処理実行部の第2の例を示す説明図である。 図13の解像度変換処理実行部244bが用いられる場合の推奨トリミングサイズを示す説明図である。 図13の解像度変換処理実行部244bが用いられる場合の表示部260の表示内容を示す説明図である。 第4実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。 観察者の視力と観察距離とに応じた目の解像力を示す説明図である。 印刷用紙のサイズと想定される観察距離とに応じたトリミング後の画素数の下限値の第1の例を示す説明図である。 第4実施例における表示部260の表示内容を示す説明図である。 印刷用紙のサイズと想定される観察距離とに応じたトリミング後の画素数の下限値の第2の例を示す説明図である。 第5実施例における画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
100…画像処理システム
200…パーソナルコンピュータ
210…CPU
220…内部記憶装置
230…画像処理部(画像処理プログラム)
232…パラメータ取得部
234…推奨トリミングサイズ算出部
236…処理実行部
240…印刷データ生成部(プリンタドライバ)
242…前処理実行部
244,244a,244b…解像度変換処理実行部
246…色変換&ハーフトーン処理実行部
250…外部記憶装置
260…表示部
270…操作部
280…メモリカード制御部
290…インタフェース部
300…プリンタ
MC…メモリカード

Claims (20)

  1. 印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、原画像データに対してトリミングを実行することによって生成する画像処理装置であって、
    前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得するための画像形成領域サイズ取得部と、
    前記印刷データ生成部によるハーフトーン処理の実行に要求される要求解像度を取得するための要求解像度取得部と、
    前記画像形成領域サイズと前記要求解像度とを用いて、推奨されるトリミングサイズを算出するための推奨トリミングサイズ算出部と、
    前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行するための処理実行部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記画像形成領域サイズ取得部は、印刷媒体のサイズを取得する、画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    前記画像形成領域サイズ取得部は、さらに、印刷媒体上の画像の形成範囲を取得する、画像処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記印刷部の出力解像度に関連する出力解像度情報を取得するための出力解像度情報取得部を備え、
    前記推奨トリミングサイズ算出部は、さらに、前記出力解像度情報を利用して、前記推奨トリミングサイズを算出する、画像処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記印刷データ生成部は、前記ハーフトーン処理に先行して、解像度変換処理を実行し、
    前記推奨トリミングサイズは、前記要求解像度のn倍または1/n倍(ここで、nは整数である)の解像度に相当するサイズを含む、画像処理装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記印刷データ生成部は、前記ハーフトーン処理に先行して、解像度変換処理を実行し、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記印刷データ生成部による前記解像度変換処理の特性を取得するための解像度変換処理特性取得部を備え、
    前記推奨トリミングサイズ算出部は、さらに、前記解像度変換処理の特性を利用して、前記推奨トリミングサイズを算出し、
    前記推奨トリミングサイズは、前記要求解像度のn倍または1/n倍(ここで、nは整数である)の解像度に相当するサイズを基準とする所定の推奨範囲内のサイズを含む、画像処理装置。
  7. 請求項6記載の画像処理装置であって、
    前記解像度変換処理は、解像度変換済みの画像の質が比較的高い第1のリサンプリング手法を用いた第1の部分変換処理と、解像度変換済みの画像の質が比較的の低い第2のリサンプリング手法を用いた第2の部分変換処理と、を含み、
    前記推奨トリミングサイズ算出部は、前記第2の部分変換処理の前後の解像度の差分が所定の範囲内となるように、前記所定の推奨範囲を決定する、画像処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    観察者が印刷済み画像を観察する際の観察条件を取得するための観察条件取得部を備え、
    前記推奨トリミングサイズ算出部は、さらに、前記観察条件に基づいて、前記推奨トリミングサイズを算出する、画像処理装置。
  9. 請求項8記載の画像処理装置であって、
    前記観察条件は、想定される観察者の視力と、想定される観察者と印刷済み画像との間の距離と、を含む、画像処理装置。
  10. 請求項8または9に記載の画像処理装置であって、
    前記推奨トリミングサイズは、推奨されるトリミングサイズの下限値を含む、画像処理装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    印刷媒体の質を取得するための印刷媒体質取得部を備え、
    前記推奨トリミングサイズ算出部は、前記印刷媒体の質を利用して、前記推奨トリミングサイズを変更する、画像処理装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記印刷部は、インクを利用して印刷を実行し、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記インクの種類を取得するためのインク種類取得部を備え、
    前記推奨トリミングサイズ算出部は、前記インクの種類を利用して、前記推奨トリミングサイズを変更する、画像処理装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像処理装置は、さらに、表示部を備え、
    前記処理実行部は、前記表示部に、前記原画像データによって表される原画像を表示させると共に、前記推奨トリミングサイズを示す指示画像を表示させる、画像処理装置。
  14. 請求項13記載の画像処理装置であって、
    前記処理実行部は、ユーザからの指示に従って、前記表示部に表示された前記原画像内で、前記指示画像を移動させる、画像処理装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記処理実行部は、ユーザによって前記推奨トリミングサイズと異なるサイズが選択された場合には、前記ユーザに対して所定の通知を行う、画像処理装置。
  16. 印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、原画像データに対してトリミングを実行することによって生成する画像処理方法であって、
    (a)前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得する工程と、
    (b)前記印刷データ生成部によるハーフトーン処理の実行に要求される要求解像度を取得する工程と、
    (c)前記画像形成領域サイズと前記要求解像度とを用いて、推奨されるトリミングサイズを算出する工程と、
    (d)前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行する工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  17. 印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、コンピュータに原画像データに対してトリミングを実行させることによって生成させるコンピュータプログラムであって、
    前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得する機能と、
    前記印刷データ生成部によるハーフトーン処理の実行に要求される要求解像度を取得する機能と、
    前記画像形成領域サイズと前記要求解像度とを用いて、推奨されるトリミングサイズを算出する機能と、
    前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
  18. 請求項17記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、原画像データに対してトリミングを実行することによって生成する画像処理装置であって、
    前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得するための画像形成領域サイズ取得部と、
    観察者が印刷済み画像を観察する際の観察条件を取得するための観察条件取得部と、
    前記画像形成領域サイズと前記観察条件とに基づいて、推奨されるトリミングサイズを算出するための推奨トリミングサイズ算出部と、
    前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行するための処理実行部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  20. 印刷部に供給される印刷データを生成するための印刷データ生成部に与えられる画像データを、原画像データに対してトリミングを実行することによって生成する画像処理方法であって、
    (a)前記印刷部による印刷が予定されている画像形成領域のサイズを取得する工程と、
    (b)観察者が印刷済み画像を観察する際の観察条件を取得する工程と、
    (c)前記画像形成領域サイズと前記観察条件とに基づいて、推奨されるトリミングサイズを算出する工程と、
    (d)前記推奨トリミングサイズに基づいて、前記原画像データに対するトリミングに関する所定の処理を実行する工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
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