JPH10171042A - 写真画像のプリント方法および装置 - Google Patents
写真画像のプリント方法および装置Info
- Publication number
- JPH10171042A JPH10171042A JP8326542A JP32654296A JPH10171042A JP H10171042 A JPH10171042 A JP H10171042A JP 8326542 A JP8326542 A JP 8326542A JP 32654296 A JP32654296 A JP 32654296A JP H10171042 A JPH10171042 A JP H10171042A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- printing
- photographic
- image processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Projection-Type Copiers In General (AREA)
- Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
- Storing Facsimile Image Data (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大伸ばしプリントのように高い精度が要求さ
れるプリントを作成する際に、経験の少ないオペレータ
でも簡単に補正作業などを行って高画質なプリントを作
成できるようにする。 【解決手段】 モニタ10に表示された画像を見ながら所
定の領域を試し焼き用領域として指定し、スキャナ1に
よりその試し焼き用領域の画像を表す指定領域画像デー
タを得、指定領域画像データに対し所定の画像処理を施
し、画像処理された複数の指定領域画像データ13を所定
のレイアウトで合成して1枚の試し焼きプリント3を作
成する。次に各写真画像をスキャナ1により読み取っ
て、本番焼き用画像データを得、その本番焼き用画像デ
ータに施す画像処理の条件を、試し焼きプリント3を見
ながら決定し、決定された画像処理条件で画像処理を施
し、画像処理された本番焼き用画像データをプリンタ2
により出力する。
れるプリントを作成する際に、経験の少ないオペレータ
でも簡単に補正作業などを行って高画質なプリントを作
成できるようにする。 【解決手段】 モニタ10に表示された画像を見ながら所
定の領域を試し焼き用領域として指定し、スキャナ1に
よりその試し焼き用領域の画像を表す指定領域画像デー
タを得、指定領域画像データに対し所定の画像処理を施
し、画像処理された複数の指定領域画像データ13を所定
のレイアウトで合成して1枚の試し焼きプリント3を作
成する。次に各写真画像をスキャナ1により読み取っ
て、本番焼き用画像データを得、その本番焼き用画像デ
ータに施す画像処理の条件を、試し焼きプリント3を見
ながら決定し、決定された画像処理条件で画像処理を施
し、画像処理された本番焼き用画像データをプリンタ2
により出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真画像のプリント
方法および装置に関し、特に、色濃度などを確認するた
めの試し焼きを行い、必要に応じて補正を行ってから本
番焼きプリントを作成するプリント方法および装置に関
するものである。
方法および装置に関し、特に、色濃度などを確認するた
めの試し焼きを行い、必要に応じて補正を行ってから本
番焼きプリントを作成するプリント方法および装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真フィルム(以下、単にフィル
ムという)に記録された写真画像をフィルムスキャナに
より読み取ってその写真画像を表すデジタル画像データ
を得、そのデジタル画像データに所定の画像処理を施し
た後に、デジタルプリンタによりプリント出力するデジ
タル方式のフォトフィニッシングシステムが知られてい
る。
ムという)に記録された写真画像をフィルムスキャナに
より読み取ってその写真画像を表すデジタル画像データ
を得、そのデジタル画像データに所定の画像処理を施し
た後に、デジタルプリンタによりプリント出力するデジ
タル方式のフォトフィニッシングシステムが知られてい
る。
【0003】一般に、このようなシステムは写真画像の
色濃度などを確認するためのモニタを備えており、オペ
レータがモニタ上の写真画像が所望の色濃度となるよう
に上記画像処理の条件を調整することにより所望の色濃
度の写真プリントを得られるようになっている。
色濃度などを確認するためのモニタを備えており、オペ
レータがモニタ上の写真画像が所望の色濃度となるよう
に上記画像処理の条件を調整することにより所望の色濃
度の写真プリントを得られるようになっている。
【0004】一方、フィルムに記録された写真画像に光
を照射してその透過光もしくは反射光を印画紙等の記録
媒体に面露光することによって、感光材料上に写真画像
を記録するアナログ方式の写真プリンタが知られてい
る。
を照射してその透過光もしくは反射光を印画紙等の記録
媒体に面露光することによって、感光材料上に写真画像
を記録するアナログ方式の写真プリンタが知られてい
る。
【0005】このアナログ方式の写真プリンタの場合に
は、印画紙に写真画像を記録しなければ色濃度を確認す
ることができないため、顧客に渡すプリント(以下、本
番焼きプリントという)の作成に先だって、色濃度など
の確認のためのプリント(以下、試し焼きプリントとい
う)を作成しなければならない。特に、大伸ばしの写真
プリントの場合には、小さなサイズの写真プリントに縮
小し、同じ色濃度となるように処理しても、再現される
画像の印象が微妙に異なって見える場合があるため、実
際に再現されるサイズの画像の画質を見てから上記調整
を行ったうえでプリントを行うことが望ましいとされて
いる。
は、印画紙に写真画像を記録しなければ色濃度を確認す
ることができないため、顧客に渡すプリント(以下、本
番焼きプリントという)の作成に先だって、色濃度など
の確認のためのプリント(以下、試し焼きプリントとい
う)を作成しなければならない。特に、大伸ばしの写真
プリントの場合には、小さなサイズの写真プリントに縮
小し、同じ色濃度となるように処理しても、再現される
画像の印象が微妙に異なって見える場合があるため、実
際に再現されるサイズの画像の画質を見てから上記調整
を行ったうえでプリントを行うことが望ましいとされて
いる。
【0006】実際には、このような色濃度確認のための
試し焼きプリントは、印画紙を節約するために、複数の
写真画像からそれぞれ一部分のみを切り出したり、1つ
の写真画像からいくつかの領域を切り出したりして、そ
の切り出した複数の画像を1枚の印画紙に記録すること
により作成されている。そして、この試し焼きプリント
の余白部分(白ぶち部分など)にその試し焼き時のカラ
ーバランス等の画像処理条件を記録しておき、後に本番
焼きを行う際に試し焼きの画像とこれらの条件を見て画
像処理条件をどのように調整するかを決定し、その決定
にしたがって調整を行うことによって本番焼きプリント
が作成されている。
試し焼きプリントは、印画紙を節約するために、複数の
写真画像からそれぞれ一部分のみを切り出したり、1つ
の写真画像からいくつかの領域を切り出したりして、そ
の切り出した複数の画像を1枚の印画紙に記録すること
により作成されている。そして、この試し焼きプリント
の余白部分(白ぶち部分など)にその試し焼き時のカラ
ーバランス等の画像処理条件を記録しておき、後に本番
焼きを行う際に試し焼きの画像とこれらの条件を見て画
像処理条件をどのように調整するかを決定し、その決定
にしたがって調整を行うことによって本番焼きプリント
が作成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記デジタル方式のフ
ォトフィニッシングシステムは一般顧客用の例えばサー
ビスサイズの写真プリントを作成するシステムとしては
十分ではあるものの、モニタ上で観察される写真画像の
色濃度と写真プリントの色濃度は本質的に異なるため、
上記色濃度などの補正機能の精度は、専門家から見れば
明らかに不十分なものであった。また上記のように、大
伸ばしプリントの色濃度の補正には特に高い精度が要求
されるため、モニタによる確認には限界があった。
ォトフィニッシングシステムは一般顧客用の例えばサー
ビスサイズの写真プリントを作成するシステムとしては
十分ではあるものの、モニタ上で観察される写真画像の
色濃度と写真プリントの色濃度は本質的に異なるため、
上記色濃度などの補正機能の精度は、専門家から見れば
明らかに不十分なものであった。また上記のように、大
伸ばしプリントの色濃度の補正には特に高い精度が要求
されるため、モニタによる確認には限界があった。
【0008】一方、アナログ方式の写真プリンタでは試
し焼きを繰り返すことにより高画質な写真プリントを作
成することができる。しかし、写真画像の試し焼きした
い部分以外の部分をマスクで覆ってからフィルムに光を
照射し、その透過光などを1枚の印画紙に面露光すると
いう操作を繰り返すことは容易ではなく、特に経験の少
ないオペレータなどの場合には作業のために多く印画紙
あるいは多くの時間を費やしていた。
し焼きを繰り返すことにより高画質な写真プリントを作
成することができる。しかし、写真画像の試し焼きした
い部分以外の部分をマスクで覆ってからフィルムに光を
照射し、その透過光などを1枚の印画紙に面露光すると
いう操作を繰り返すことは容易ではなく、特に経験の少
ないオペレータなどの場合には作業のために多く印画紙
あるいは多くの時間を費やしていた。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みて、大伸ばしプ
リントのように高い精度が要求されるプリントを作成す
る際に、経験の少ないオペレータでも簡単に補正作業な
どを行って高画質なプリントを作成できるような写真画
像のプリント方法および装置を提供することを目的とす
るものである。
リントのように高い精度が要求されるプリントを作成す
る際に、経験の少ないオペレータでも簡単に補正作業な
どを行って高画質なプリントを作成できるような写真画
像のプリント方法および装置を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の写真画像のプリ
ント方法は、フィルムに記録された複数の写真画像をス
キャナによって読み取って前記各写真画像を表すデジタ
ル画像信号を得、該各デジタル画像信号を画像処理して
所定の記録媒体上に記録することにより前記写真画像の
写真プリントを作成する方法であって、前記複数の写真
画像のそれぞれについて、該各写真画像の中の所定の領
域を試し焼き用領域として指定し、前記各写真画像を前
記スキャナにより読み取って、前記各写真画像の前記試
し焼き用領域の画像を表す複数の指定領域画像データを
得、該各指定領域画像データに対し第1の画像処理を施
し、該画像処理された複数の指定領域画像データを所定
のレイアウトで前記所定の記録媒体上に記録して1枚の
試し焼きプリントを作成し、前記各写真画像を前記スキ
ャナにより読み取って、前記各写真画像の本番焼きプリ
ントを作成するための本番焼き用画像データを得、該本
番焼き用画像データに施す第2の画像処理の画像処理条
件を前記試し焼きプリントに記録された各試し焼き用領
域の画像を使用して決定し、前記本番焼き用画像データ
に対し前記決定された画像処理条件で前記第2の画像処
理を施し、該画像処理された本番焼き用画像データを前
記所定の記録媒体上に記録することにより前記写真画像
の写真プリントを作成することを特徴とするものであ
る。
ント方法は、フィルムに記録された複数の写真画像をス
キャナによって読み取って前記各写真画像を表すデジタ
ル画像信号を得、該各デジタル画像信号を画像処理して
所定の記録媒体上に記録することにより前記写真画像の
写真プリントを作成する方法であって、前記複数の写真
画像のそれぞれについて、該各写真画像の中の所定の領
域を試し焼き用領域として指定し、前記各写真画像を前
記スキャナにより読み取って、前記各写真画像の前記試
し焼き用領域の画像を表す複数の指定領域画像データを
得、該各指定領域画像データに対し第1の画像処理を施
し、該画像処理された複数の指定領域画像データを所定
のレイアウトで前記所定の記録媒体上に記録して1枚の
試し焼きプリントを作成し、前記各写真画像を前記スキ
ャナにより読み取って、前記各写真画像の本番焼きプリ
ントを作成するための本番焼き用画像データを得、該本
番焼き用画像データに施す第2の画像処理の画像処理条
件を前記試し焼きプリントに記録された各試し焼き用領
域の画像を使用して決定し、前記本番焼き用画像データ
に対し前記決定された画像処理条件で前記第2の画像処
理を施し、該画像処理された本番焼き用画像データを前
記所定の記録媒体上に記録することにより前記写真画像
の写真プリントを作成することを特徴とするものであ
る。
【0011】ここで「写真画像の中の所定の領域を試し
焼き用領域として指定」するとは、例えばいわゆるトリ
ミング処理を行うことを意味する。トリミング処理は、
例えば予め写真画像に対しプレスキャンを行ってその写
真画像をモニタなどに表示し、マウスなどのポインティ
ングデバイスを使用して領域指定を行うようにすればよ
い。あるいは、プレスキャンなどは行わずに、例えば写
真画像の中心部の所定の大きさの領域を固定座標として
予め指定しておき、写真画像の絵柄に拘わらず常にその
座標で示される領域を試し焼き用領域としてもよい。
焼き用領域として指定」するとは、例えばいわゆるトリ
ミング処理を行うことを意味する。トリミング処理は、
例えば予め写真画像に対しプレスキャンを行ってその写
真画像をモニタなどに表示し、マウスなどのポインティ
ングデバイスを使用して領域指定を行うようにすればよ
い。あるいは、プレスキャンなどは行わずに、例えば写
真画像の中心部の所定の大きさの領域を固定座標として
予め指定しておき、写真画像の絵柄に拘わらず常にその
座標で示される領域を試し焼き用領域としてもよい。
【0012】なお、ここでプレスキャンとは条件設定な
どに使用する低解像度の画像データを取得するために行
う読取りを意味し、これに対しプリント作成に使用する
高解像度の画像データを取得するための読取りをファイ
ンスキャンというものとする。
どに使用する低解像度の画像データを取得するために行
う読取りを意味し、これに対しプリント作成に使用する
高解像度の画像データを取得するための読取りをファイ
ンスキャンというものとする。
【0013】また「複数の指定領域画像データを所定の
レイアウトで前記所定の記録媒体上に記録して」とは、
具体的にはシステムのフレームメモリ上で複数の指定領
域画像データを所定のレイアウトで合成して1つの合成
画像データを作成し、それをプリント出力することを意
味する。
レイアウトで前記所定の記録媒体上に記録して」とは、
具体的にはシステムのフレームメモリ上で複数の指定領
域画像データを所定のレイアウトで合成して1つの合成
画像データを作成し、それをプリント出力することを意
味する。
【0014】また第1および第2の画像処理は、具体的
にはカラーバランス(DCMY)の補正などを意味し、
画像処理の画像処理条件とは、D、C、M、Yの各補正
量や、ルックアップテーブルおよびマトリクスなどの値
を意味する。
にはカラーバランス(DCMY)の補正などを意味し、
画像処理の画像処理条件とは、D、C、M、Yの各補正
量や、ルックアップテーブルおよびマトリクスなどの値
を意味する。
【0015】また「第2の画像処理の画像処理条件を前
記試し焼きプリントに記録された各試し焼き用領域の画
像を使用して決定し」とは、試し焼きプリントの色濃度
を参考にしながら、その色濃度を基準として所望の色濃
度のプリントを得るためにどのような調整を行えばよい
かを決定するということである。
記試し焼きプリントに記録された各試し焼き用領域の画
像を使用して決定し」とは、試し焼きプリントの色濃度
を参考にしながら、その色濃度を基準として所望の色濃
度のプリントを得るためにどのような調整を行えばよい
かを決定するということである。
【0016】この際、前記第1の画像処理の画像処理条
件を所定の記憶媒体に記憶せしめることにより保存し、
前記第2の画像処理の画像処理条件は、保存された第1
の画像処理の画像処理条件を調整することにより決定す
ることが望ましい。
件を所定の記憶媒体に記憶せしめることにより保存し、
前記第2の画像処理の画像処理条件は、保存された第1
の画像処理の画像処理条件を調整することにより決定す
ることが望ましい。
【0017】また、前記本番焼き用画像データに対する
前記第2の画像処理においては、前記指定領域画像デー
タ取得時から前記本番焼き用画像データ取得時までの間
の前記スキャナの読取特性の経時変化に起因する前記指
定領域画像データと前記本番焼き用画像データの差を補
正することが望ましい。
前記第2の画像処理においては、前記指定領域画像デー
タ取得時から前記本番焼き用画像データ取得時までの間
の前記スキャナの読取特性の経時変化に起因する前記指
定領域画像データと前記本番焼き用画像データの差を補
正することが望ましい。
【0018】この補正は、例えば、前記写真画像の読取
りを前記スキャナによるプレスキャンとファインスキャ
ンの2回のスキャニングにより行う場合には、前記指定
領域画像データ取得時に行うプレスキャンにより得られ
る指定領域プレスキャンデータと、前記本番焼き用画像
データ取得時に行うプレスキャンにより得られる本番焼
きプレスキャンデータの差に基づいて行うことが望まし
い。より具体的には、例えば、前記補正を、前記指定領
域プレスキャンデータの濃度ヒストグラムと前記本番焼
きプレスキャンデータの濃度ヒストグラムの差に基づい
て行うことなどが考えられる。
りを前記スキャナによるプレスキャンとファインスキャ
ンの2回のスキャニングにより行う場合には、前記指定
領域画像データ取得時に行うプレスキャンにより得られ
る指定領域プレスキャンデータと、前記本番焼き用画像
データ取得時に行うプレスキャンにより得られる本番焼
きプレスキャンデータの差に基づいて行うことが望まし
い。より具体的には、例えば、前記補正を、前記指定領
域プレスキャンデータの濃度ヒストグラムと前記本番焼
きプレスキャンデータの濃度ヒストグラムの差に基づい
て行うことなどが考えられる。
【0019】なお、上記方法は、試し焼きプリントを複
数回行う場合も含むものとする。思い通りの仕上がりの
本番プリントを確実に得るためには、納得のいく色濃度
が得られるまで試し焼きを繰り返すことが望ましい。但
し、この場合には試し焼き1枚ごとにスキャナによる読
み取りを行わなくてもよいように、最終的に本番プリン
トを作成するまで画像処理前の未処理のデータをフレー
ムメモリ上に保存しておくことが望ましい。
数回行う場合も含むものとする。思い通りの仕上がりの
本番プリントを確実に得るためには、納得のいく色濃度
が得られるまで試し焼きを繰り返すことが望ましい。但
し、この場合には試し焼き1枚ごとにスキャナによる読
み取りを行わなくてもよいように、最終的に本番プリン
トを作成するまで画像処理前の未処理のデータをフレー
ムメモリ上に保存しておくことが望ましい。
【0020】また、上記方法にしたがって処理を行う本
発明の写真画像のプリント装置は、フィルムに記録され
た複数の写真画像を読み取って該各写真画像を表すデジ
タル画像信号を得るスキャナと、前記各デジタル画像信
号に対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、該画
像処理されたデジタル画像信号を所定の記録媒体上に記
録して前記写真画像の写真プリントを作成するプリント
出力手段とを備えてなる装置であって、前記複数の写真
画像のそれぞれについて、該各写真画像の中の所定の領
域を試し焼き用領域として指定し、前記各写真画像を前
記スキャナにより読み取って、前記指定された前記各写
真画像の試し焼き用領域の画像を表す複数の指定領域画
像データを得、該各指定領域画像データに対しそれぞれ
第1の画像処理を施し、該画像処理された複数の指定領
域画像データを所定のレイアウトで前記所定の記録媒体
上に記録して1枚の試し焼きプリントを作成する試し焼
き用プリント作成手段と、前記各写真画像を前記スキャ
ナにより読み取って、前記各写真画像の本番焼きプリン
トを作成するための本番焼き用画像データを得、該本番
焼き用画像データに施す第2の画像処理の画像処理条件
を前記試し焼きプリントに記録された各試し焼き用領域
の画像を使用して決定し、前記本番焼き用画像データに
対し決定された画像処理条件で前記第2の画像処理を施
し、該画像処理された本番焼き用画像データを前記所定
の記録媒体上に記録することにより前記写真画像の写真
プリントを作成する本番焼きプリント作成手段とを備え
たことを特徴とするものである。
発明の写真画像のプリント装置は、フィルムに記録され
た複数の写真画像を読み取って該各写真画像を表すデジ
タル画像信号を得るスキャナと、前記各デジタル画像信
号に対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、該画
像処理されたデジタル画像信号を所定の記録媒体上に記
録して前記写真画像の写真プリントを作成するプリント
出力手段とを備えてなる装置であって、前記複数の写真
画像のそれぞれについて、該各写真画像の中の所定の領
域を試し焼き用領域として指定し、前記各写真画像を前
記スキャナにより読み取って、前記指定された前記各写
真画像の試し焼き用領域の画像を表す複数の指定領域画
像データを得、該各指定領域画像データに対しそれぞれ
第1の画像処理を施し、該画像処理された複数の指定領
域画像データを所定のレイアウトで前記所定の記録媒体
上に記録して1枚の試し焼きプリントを作成する試し焼
き用プリント作成手段と、前記各写真画像を前記スキャ
ナにより読み取って、前記各写真画像の本番焼きプリン
トを作成するための本番焼き用画像データを得、該本番
焼き用画像データに施す第2の画像処理の画像処理条件
を前記試し焼きプリントに記録された各試し焼き用領域
の画像を使用して決定し、前記本番焼き用画像データに
対し決定された画像処理条件で前記第2の画像処理を施
し、該画像処理された本番焼き用画像データを前記所定
の記録媒体上に記録することにより前記写真画像の写真
プリントを作成する本番焼きプリント作成手段とを備え
たことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の効果】本発明の写真画像のプリント方法および
装置によれば、フィルムスキャナと画像処理装置とデジ
タルプリンタとを備えたデジタル方式のフォトフィニッ
シングシステムで、フィルムスキャナにより読み取った
複数の写真画像データに対してトリミング処理を施すこ
とにより写真画像の一部分のみを切り出し、さらに切り
出された複数の画像をメモリ上で所定のレイアウトで合
成して1枚の印画紙にプリント出力することにより試し
焼きプリントを作成するので、アナログ方式の写真プリ
ンタのような煩雑な操作を行わずに、またオペレータの
熟練度に拘わらずに手軽に試し焼きプリントを作成する
ことができる。これにより高い画質が要求される大伸ば
しプリントを作成する場合でも、モニタではなく試し焼
きプリントで色濃度を確認することができ、専門家の要
求にも十分応えられる高画質なプリントを作成すること
ができる。
装置によれば、フィルムスキャナと画像処理装置とデジ
タルプリンタとを備えたデジタル方式のフォトフィニッ
シングシステムで、フィルムスキャナにより読み取った
複数の写真画像データに対してトリミング処理を施すこ
とにより写真画像の一部分のみを切り出し、さらに切り
出された複数の画像をメモリ上で所定のレイアウトで合
成して1枚の印画紙にプリント出力することにより試し
焼きプリントを作成するので、アナログ方式の写真プリ
ンタのような煩雑な操作を行わずに、またオペレータの
熟練度に拘わらずに手軽に試し焼きプリントを作成する
ことができる。これにより高い画質が要求される大伸ば
しプリントを作成する場合でも、モニタではなく試し焼
きプリントで色濃度を確認することができ、専門家の要
求にも十分応えられる高画質なプリントを作成すること
ができる。
【0022】また、試し焼きプリント作成時の色濃度設
定値などの画像処理条件は、単に試し焼きプリントの余
白部分に記録しておくだけでもよいが、データとしてシ
ステムのディスクやメモリに保存しておけば、本番焼き
プリント作成時にそのデータを読み出して画像処理条件
の調整作業を行うことができるので、あらためて色濃度
設定をするよりも調整が簡単になる。
定値などの画像処理条件は、単に試し焼きプリントの余
白部分に記録しておくだけでもよいが、データとしてシ
ステムのディスクやメモリに保存しておけば、本番焼き
プリント作成時にそのデータを読み出して画像処理条件
の調整作業を行うことができるので、あらためて色濃度
設定をするよりも調整が簡単になる。
【0023】さらに、スキャナの読取特性は時間ととも
に変化するものであるため、本番焼きプリント作成時に
行う画像処理で、この経時変化に起因する画像データの
差を補正するようにすれば、より高精度な色濃度補正を
行うことができる。
に変化するものであるため、本番焼きプリント作成時に
行う画像処理で、この経時変化に起因する画像データの
差を補正するようにすれば、より高精度な色濃度補正を
行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の写真画像のプリン
ト方法および装置について、図面を参照して説明する。
本発明のプリント方法および装置は、本番焼きプリント
の作成に先立ち、色濃度などを確認するための試し焼き
プリントを作成するものである。そこで、まず図1およ
び図2を参照して試し焼きプリント作成処理について説
明し、次に図3および図4により本番焼きプリント作成
処理について説明する。
ト方法および装置について、図面を参照して説明する。
本発明のプリント方法および装置は、本番焼きプリント
の作成に先立ち、色濃度などを確認するための試し焼き
プリントを作成するものである。そこで、まず図1およ
び図2を参照して試し焼きプリント作成処理について説
明し、次に図3および図4により本番焼きプリント作成
処理について説明する。
【0025】図1および図2は試し焼きプリント作成処
理におけるデータの流れを示す図と、処理を示すフロー
チャートである。本実施の形態では、写真10コマ分に
ついて1枚の試し焼きプリントを作成するものとする。
図1、図2に示されるように、本発明のプリント方法で
は、まずスキャナ1により現像済フィルムをプレスキャ
ンしてプレスキャン画像を得る。このプレスキャン画像
はオートセットアップ演算部5により処理される。
理におけるデータの流れを示す図と、処理を示すフロー
チャートである。本実施の形態では、写真10コマ分に
ついて1枚の試し焼きプリントを作成するものとする。
図1、図2に示されるように、本発明のプリント方法で
は、まずスキャナ1により現像済フィルムをプレスキャ
ンしてプレスキャン画像を得る。このプレスキャン画像
はオートセットアップ演算部5により処理される。
【0026】オートセットアップ演算部5では、まずプ
レスキャン画像に基づいてファインスキャンを行う際の
光源絞り量を決定し、スキャナ1の光源絞り制御部に対
して指示信号を送る。またそのプレスキャン画像のヒス
トグラムを作成してディスク8に記憶せしめ、さらに所
定のセットアップアルゴリズムにしたがって演算を行っ
て画像処理に使用するルックアップテーブル(LUT
1)6やマトリクス7(MTX)を求め、設定する。
レスキャン画像に基づいてファインスキャンを行う際の
光源絞り量を決定し、スキャナ1の光源絞り制御部に対
して指示信号を送る。またそのプレスキャン画像のヒス
トグラムを作成してディスク8に記憶せしめ、さらに所
定のセットアップアルゴリズムにしたがって演算を行っ
て画像処理に使用するルックアップテーブル(LUT
1)6やマトリクス7(MTX)を求め、設定する。
【0027】次に、プレスキャン画像を使用して上記設
定したルックアップテーブル5やマトリクス7による画
像処理をシミュレートし、そのシミュレート画像をユー
ザインタフェース部9を介してモニタ10に表示する。
定したルックアップテーブル5やマトリクス7による画
像処理をシミュレートし、そのシミュレート画像をユー
ザインタフェース部9を介してモニタ10に表示する。
【0028】オペレータはモニタ10に表示された写真画
像を観察しながら、キーボード12により色濃度の補正を
行う。この補正は濃度(D)、シアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)ごとにそれぞれ補正することが
できる。オートセットアップ部5およびユーザインタフ
ェース部9は、補正された内容に応じてルックアップテ
ーブルなどを再設定して、再設定されたテーブルによる
シミュレート画像を再表示する。
像を観察しながら、キーボード12により色濃度の補正を
行う。この補正は濃度(D)、シアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)ごとにそれぞれ補正することが
できる。オートセットアップ部5およびユーザインタフ
ェース部9は、補正された内容に応じてルックアップテ
ーブルなどを再設定して、再設定されたテーブルによる
シミュレート画像を再表示する。
【0029】このような処理を繰り返すことにより、オ
ペレータが補正量を決定すると、次にモニタ10には領域
指定画面が表示される。領域指定画面では、オペレータ
はマウス11などにより、表示される写真画像から試し焼
きを行う短冊領域を指定して切り出すことができる。
ペレータが補正量を決定すると、次にモニタ10には領域
指定画面が表示される。領域指定画面では、オペレータ
はマウス11などにより、表示される写真画像から試し焼
きを行う短冊領域を指定して切り出すことができる。
【0030】最終的に決定されたルックアップテーブル
6やマトリクス7(セットアップ情報)、およびキーボ
ード12から入力されたDCMY情報は、絞り量やヒスト
グラムとともにディスク8に保存される。
6やマトリクス7(セットアップ情報)、およびキーボ
ード12から入力されたDCMY情報は、絞り量やヒスト
グラムとともにディスク8に保存される。
【0031】次に、スキャナ1によるファインスキャン
が行われファインスキャン画像が得られる。ファインス
キャンは、上記領域指定画面で指定された短冊領域のみ
に対して行ってもよいし、写真の全領域を読み取ってか
ら指定領域を切り出してもよい。
が行われファインスキャン画像が得られる。ファインス
キャンは、上記領域指定画面で指定された短冊領域のみ
に対して行ってもよいし、写真の全領域を読み取ってか
ら指定領域を切り出してもよい。
【0032】指定領域画像は、上記オートセットアップ
処理およびオペレータによる調整の結果設定されたルッ
クアップテーブル6やマトリクス7により処理される。
本実施の形態では、さらに別のルックアップテーブルに
よる変換処理やシャープネス処理が施される。
処理およびオペレータによる調整の結果設定されたルッ
クアップテーブル6やマトリクス7により処理される。
本実施の形態では、さらに別のルックアップテーブルに
よる変換処理やシャープネス処理が施される。
【0033】このように画像処理された指定領域画像13
は、メモリ上で試し焼きプリント画像としてレイアウト
される。この際、ディスク8から上記処理により記憶さ
れたDCMY情報が読み出され、指定領域画像13ととも
に試し焼きプリント画像の一部として合成される。合成
された画像は各コマの処理が終了する度に一旦ディスク
などに保存してもよい。
は、メモリ上で試し焼きプリント画像としてレイアウト
される。この際、ディスク8から上記処理により記憶さ
れたDCMY情報が読み出され、指定領域画像13ととも
に試し焼きプリント画像の一部として合成される。合成
された画像は各コマの処理が終了する度に一旦ディスク
などに保存してもよい。
【0034】以上は写真の1コマに対して行われる処理
であるが、本実施の形態は10コマにつき1枚の試し焼
きプリントを作成するものであるため、上記処理が10
コマ分繰り返される。これにより、10コマ分の指定領
域画像13とDCMY情報とを含む合成画像がメモリある
いはディスク上に保存されることとなり、最後にこれを
プリンタ2により出力して試し焼きプリント3が作成さ
れる。
であるが、本実施の形態は10コマにつき1枚の試し焼
きプリントを作成するものであるため、上記処理が10
コマ分繰り返される。これにより、10コマ分の指定領
域画像13とDCMY情報とを含む合成画像がメモリある
いはディスク上に保存されることとなり、最後にこれを
プリンタ2により出力して試し焼きプリント3が作成さ
れる。
【0035】以上説明したように、本発明のプリント方
法における試し焼きは、複数の写真のコマから短冊領域
を切り出して1枚の印画紙に記録する際に、マスク処理
などを必要とせず、全てデジタルデータとしてメモリ上
で合成することができるので、誰でも簡単に試し焼きプ
リントを作成することができる。
法における試し焼きは、複数の写真のコマから短冊領域
を切り出して1枚の印画紙に記録する際に、マスク処理
などを必要とせず、全てデジタルデータとしてメモリ上
で合成することができるので、誰でも簡単に試し焼きプ
リントを作成することができる。
【0036】次に、本番焼きプリントの作成処理につい
て図3および図4を参照して説明する。本番焼きプリン
トの作成の場合も、試し焼きプリント作成処理と同様
に、まずスキャナ1によりフィルムに対するプレスキャ
ンが行われ、オートセットアップ演算部5によりプレス
キャン画像のヒストグラム作成が行われる。さらにオー
トセットアップ演算部5では、試し焼きプリント作成処
理においてディスク8に保存されたヒストグラムと、こ
のヒストグラムとの差分を求め、これにより試し焼きプ
リント作成時から本番焼きプリント作成時までの間に生
じたスキャナ1の読取特性の経時変化を吸収すべく補正
演算を行って、試し焼きプリント作成時にプレスキャン
で得られた画像データと同じヒストグラムの画像データ
を得る。
て図3および図4を参照して説明する。本番焼きプリン
トの作成の場合も、試し焼きプリント作成処理と同様
に、まずスキャナ1によりフィルムに対するプレスキャ
ンが行われ、オートセットアップ演算部5によりプレス
キャン画像のヒストグラム作成が行われる。さらにオー
トセットアップ演算部5では、試し焼きプリント作成処
理においてディスク8に保存されたヒストグラムと、こ
のヒストグラムとの差分を求め、これにより試し焼きプ
リント作成時から本番焼きプリント作成時までの間に生
じたスキャナ1の読取特性の経時変化を吸収すべく補正
演算を行って、試し焼きプリント作成時にプレスキャン
で得られた画像データと同じヒストグラムの画像データ
を得る。
【0037】次に同じく試し焼きプリント作成処理にお
いてディスク8に保存されたDCMY情報とセットアッ
プ情報とを読み込み、これらの情報に基づいて処理した
プレスキャン画像をユーザインタフェース制御部9を介
してモニタ10に表示する。この際、ディスク8に保存さ
れていたDCMY情報などを一緒にモニタ10に表示する
ようにしてもよい。
いてディスク8に保存されたDCMY情報とセットアッ
プ情報とを読み込み、これらの情報に基づいて処理した
プレスキャン画像をユーザインタフェース制御部9を介
してモニタ10に表示する。この際、ディスク8に保存さ
れていたDCMY情報などを一緒にモニタ10に表示する
ようにしてもよい。
【0038】この状態でモニタ10に表示される写真画像
は試し焼きプリント3と同じ条件で処理された写真画像
である。したがって、オペレータは試し焼きプリント3
を見ながらDCMY情報の補正量を決定し、これをキー
ボード12から入力する。オートセットアップ部5は入力
された補正量に応じて随時セットアップ情報を更新し、
モニタ10への写真画像の再表示を行う。すなわち、ルッ
クアップテーブル6およびマトリクス7は、ディスク8
に保存されていたセットアップ情報にキーボード12から
入力された補正量を加味したものとなる。
は試し焼きプリント3と同じ条件で処理された写真画像
である。したがって、オペレータは試し焼きプリント3
を見ながらDCMY情報の補正量を決定し、これをキー
ボード12から入力する。オートセットアップ部5は入力
された補正量に応じて随時セットアップ情報を更新し、
モニタ10への写真画像の再表示を行う。すなわち、ルッ
クアップテーブル6およびマトリクス7は、ディスク8
に保存されていたセットアップ情報にキーボード12から
入力された補正量を加味したものとなる。
【0039】最終的にルックアップテーブル6とマトリ
クス7が決定されると、次にスキャナ1によるファイン
スキャンが行われる。ファインスキャンにより得られた
ファインスキャン画像はルックアップテーブル6、マト
リクス7などにより処理され、プリンタ2により本番焼
きプリントとして出力される。1枚の試し焼きにより確
認を行える写真画像は10コマなので、以降この処理が
10コマ分繰り返される。
クス7が決定されると、次にスキャナ1によるファイン
スキャンが行われる。ファインスキャンにより得られた
ファインスキャン画像はルックアップテーブル6、マト
リクス7などにより処理され、プリンタ2により本番焼
きプリントとして出力される。1枚の試し焼きにより確
認を行える写真画像は10コマなので、以降この処理が
10コマ分繰り返される。
【0040】すなわち、本発明の写真プリント方法では
従来のアナログ方式の写真プリンタのように試し焼きプ
リントに記録されているDCMY情報を見て最初から設
定を行うのではなく、試し焼きプリント作成時に保存し
ておいた情報を有効に活用して、まず試し焼きプリント
と同じ条件を整えた上で、補正量を決定するようにす
る。特に同じ条件を整える場合に、単にディスク8に保
存した条件と同じにするだけではなく、スキャナの読取
特性の経時変化をも吸収するべく、ヒストグラムの差に
基づく補正を自動的に行うので、高精度な色濃度補正が
可能となる。
従来のアナログ方式の写真プリンタのように試し焼きプ
リントに記録されているDCMY情報を見て最初から設
定を行うのではなく、試し焼きプリント作成時に保存し
ておいた情報を有効に活用して、まず試し焼きプリント
と同じ条件を整えた上で、補正量を決定するようにす
る。特に同じ条件を整える場合に、単にディスク8に保
存した条件と同じにするだけではなく、スキャナの読取
特性の経時変化をも吸収するべく、ヒストグラムの差に
基づく補正を自動的に行うので、高精度な色濃度補正が
可能となる。
【0041】以上、試し焼きプリント作成処理および本
番焼きプリント作成処理についてそれぞれ説明したが、
これは本番焼き1回に対し試し焼きを1回行うというこ
とではなく、本番焼き1回のために試し焼きを複数回行
う場合も含む。すなわち、試し焼きを複数回行ってDC
MYを繰り返し調整することにより、より確実に所望通
りの本番焼きプリントを得ることができる。
番焼きプリント作成処理についてそれぞれ説明したが、
これは本番焼き1回に対し試し焼きを1回行うというこ
とではなく、本番焼き1回のために試し焼きを複数回行
う場合も含む。すなわち、試し焼きを複数回行ってDC
MYを繰り返し調整することにより、より確実に所望通
りの本番焼きプリントを得ることができる。
【0042】但し、この場合には、試し焼きプリントを
1枚作成する度にスキャナによる読取処理を繰り返すこ
とは効率上好ましくないため、図5に示すように、スキ
ャナ1により読み取った画像を未処理の状態でフレーム
メモリ14などに保存しておき、2回目以降の試し焼きの
際には、このフレームメモリ14内の画像に対して1回目
とは異なるDCMY条件で画像処理を施して試し焼きプ
リントを作成するようにするのがよい。
1枚作成する度にスキャナによる読取処理を繰り返すこ
とは効率上好ましくないため、図5に示すように、スキ
ャナ1により読み取った画像を未処理の状態でフレーム
メモリ14などに保存しておき、2回目以降の試し焼きの
際には、このフレームメモリ14内の画像に対して1回目
とは異なるDCMY条件で画像処理を施して試し焼きプ
リントを作成するようにするのがよい。
【図1】試し焼きプリント作成処理におけるデータの流
れを示す図
れを示す図
【図2】試し焼きプリント作成処理を表すフローチャー
ト
ト
【図3】本番焼きプリント作成処理におけるデータの流
れを示す図
れを示す図
【図4】本番焼きプリント作成処理を表すフローチャー
ト
ト
【図5】試し焼きを複数回行う形態を示す図
1 スキャナ 2 プリンタ 3 試し焼きプリント 4 本番焼きプリント 5 オートセットアップ演算部 6 LUT 7 MTX 8 記憶媒体 9 ユーザインタフェース制御部 10 モニタ 11 マウス 12 キーボード 13 指定領域画像 14 フレームメモリ
Claims (10)
- 【請求項1】 フィルムに記録された複数の写真画像を
スキャナによって読み取って前記各写真画像を表すデジ
タル画像信号を得、該各デジタル画像信号を画像処理し
て所定の記録媒体上に記録することにより前記写真画像
の写真プリントを作成する写真画像のプリント方法にお
いて、 前記複数の写真画像のそれぞれについて、該各写真画像
の中の所定の領域を試し焼き用領域として指定し、 前記各写真画像を前記スキャナにより読み取って、前記
各写真画像の前記試し焼き用領域の画像を表す複数の指
定領域画像データを得、 該各指定領域画像データに対し第1の画像処理を施し、 該画像処理された複数の指定領域画像データを所定のレ
イアウトで前記所定の記録媒体上に記録して1枚の試し
焼きプリントを作成し、 前記各写真画像を前記スキャナにより読み取って、前記
各写真画像の本番焼きプリントを作成するための本番焼
き用画像データを得、 該本番焼き用画像データに施す第2の画像処理の画像処
理条件を前記試し焼きプリントに記録された各試し焼き
用領域の画像を使用して決定し、 前記本番焼き用画像データに対し前記決定された画像処
理条件で前記第2の画像処理を施し、 該画像処理された本番焼き用画像データを前記所定の記
録媒体上に記録することにより前記写真画像の写真プリ
ントを作成することを特徴とする写真画像のプリント方
法。 - 【請求項2】 前記第1の画像処理の画像処理条件を所
定の記憶媒体に記憶せしめることにより保存し、 前記第2の画像処理の画像処理条件を前記保存された第
1の画像処理の画像処理条件を調整することにより決定
することを特徴とする請求項1記載の写真画像のプリン
ト方法。 - 【請求項3】 前記本番焼き用画像データに対する前記
第2の画像処理において、前記指定領域画像データ取得
時から前記本番焼き用画像データ取得時までの間の前記
スキャナの読取特性の経時変化に起因する前記指定領域
画像データと前記本番焼き用画像データの差を補正する
ことを特徴とする請求項1または2記載の写真画像のプ
リント方法。 - 【請求項4】 前記写真画像の読取りを、前記スキャナ
によるプレスキャンとファインスキャンの2回のスキャ
ニングにより行い、 前記補正を、前記指定領域画像データ取得時に行うプレ
スキャンにより得られる指定領域プレスキャンデータ
と、前記本番焼き用画像データ取得時に行うプレスキャ
ンにより得られる本番焼きプレスキャンデータの差に基
づいて行うことを特徴とする請求項3記載の写真画像の
プリント方法。 - 【請求項5】 前記補正を、前記指定領域プレスキャン
データの濃度ヒストグラムと前記本番焼きプレスキャン
データの濃度ヒストグラムの差に基づいて行うことを特
徴とする請求項4記載の写真画像のプリント方法。 - 【請求項6】 フィルムに記録された複数の写真画像を
読み取って該各写真画像を表すデジタル画像信号を得る
スキャナと、前記各デジタル画像信号に対して所定の画
像処理を施す画像処理手段と、該画像処理されたデジタ
ル画像信号を所定の記録媒体上に記録して前記写真画像
の写真プリントを作成するプリント出力手段とを備えて
なる写真画像のプリント装置において、 前記複数の写真画像のそれぞれについて、該各写真画像
の中の所定の領域を試し焼き用領域として指定し、前記
各写真画像を前記スキャナにより読み取って、前記指定
された前記各写真画像の試し焼き用領域の画像を表す複
数の指定領域画像データを得、該各指定領域画像データ
に対しそれぞれ第1の画像処理を施し、該画像処理され
た複数の指定領域画像データを所定のレイアウトで前記
所定の記録媒体上に記録して1枚の試し焼きプリントを
作成する試し焼き用プリント作成手段と、 前記各写真画像を前記スキャナにより読み取って、前記
各写真画像の本番焼きプリントを作成するための本番焼
き用画像データを得、該本番焼き用画像データに施す第
2の画像処理の画像処理条件を前記試し焼きプリントに
記録された各試し焼き用領域の画像を使用して決定し、
前記本番焼き用画像データに対し決定された画像処理条
件で前記第2の画像処理を施し、該画像処理された本番
焼き用画像データを前記所定の記録媒体上に記録するこ
とにより前記写真画像の写真プリントを作成する本番焼
きプリント作成手段とを備えたことを特徴とする写真画
像のプリント装置。 - 【請求項7】 前記試し焼き用プリント作成手段が、前
記第1の画像処理の画像処理条件の所定の記憶媒体への
保存を行い、 前記本番焼きプリント作成手段が、前記第2の画像処理
の画像処理条件を前記保存された第1の画像処理の画像
処理条件を調整することにより決定することを特徴とす
る請求項6記載の写真画像のプリント装置。 - 【請求項8】 前記本番焼きプリント作成手段が、前記
スキャナの読取特性の、前記指定領域画像データ取得時
から前記本番焼き用画像データ取得時までの間の経時変
化に起因する前記指定領域画像データと前記本番焼き用
画像データの差を補正することを特徴とする請求項6ま
たは7記載の写真画像のプリント装置。 - 【請求項9】 前記本番焼きプリント作成手段が、前記
補正を、前記指定領域画像データ取得時に行うプレスキ
ャンにより得られる指定領域プレスキャンデータと、前
記本番焼き用画像データ取得時に行うプレスキャンによ
り得られる本番焼きプレスキャンデータの差に基づいて
行うことを特徴とする請求項8記載の写真画像のプリン
ト装置。 - 【請求項10】 前記本番焼きプリント作成手段が、前
記補正を、前記指定領域プレスキャンデータの濃度ヒス
トグラムと前記本番焼きプレスキャンデータの濃度ヒス
トグラムの差に基づいて行うことを特徴とする請求項9
記載の写真画像のプリント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8326542A JPH10171042A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 写真画像のプリント方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8326542A JPH10171042A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 写真画像のプリント方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10171042A true JPH10171042A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18189001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8326542A Pending JPH10171042A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 写真画像のプリント方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10171042A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7843602B2 (en) | 2004-03-24 | 2010-11-30 | Fujifilm Corporation | Image inspection apparatus, image inspecting method, and program therefor |
US8638467B2 (en) | 2005-12-26 | 2014-01-28 | Seiko Epson Corporation | Print data generating apparatus a print data generating method |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP8326542A patent/JPH10171042A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7843602B2 (en) | 2004-03-24 | 2010-11-30 | Fujifilm Corporation | Image inspection apparatus, image inspecting method, and program therefor |
US8638467B2 (en) | 2005-12-26 | 2014-01-28 | Seiko Epson Corporation | Print data generating apparatus a print data generating method |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050607 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051115 |