JP2007170223A - バルブユニットの製造方法 - Google Patents

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    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles

Abstract

【課題】 異音の発生や吸入空気流の圧力損失の増加への影響が大きい、バルブユニット2の吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の下流側に形成される2つの第1、第2凹部を廃止することを課題とする。
【解決手段】 吸気流制御バルブ4は、自由端側に対して逆側に回転中心を成すバルブ軸5を有する片持ち式のバルブであって、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とを射出成形用金型内で一体的に同時成形する際に、射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向(吸入空気流の流れ方向の上流側)に延ばされた状態で、しかも吸気流制御バルブ4の全開位置に対して空気流路9の軸線方向の反対側の位置にて吸気流制御バルブ4が開弁した状態で、ハウジング3の内部に形成される空気流路9の軸線方向の上流側に向けて型抜きされて成形される板状弁体6を有している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ハウジング内部に片持ち式バルブが開閉自在に収容されたバルブユニットの製造方法に関するもので、特に内燃機関の吸気系または排気系に配備されるバルブユニットの製造方法に係わる。
[従来の技術]
近年、軽量化、断熱性および設計自由度の観点から、内燃機関の気筒に連通する空気流路を形成するハウジングと、このハウジングの内部においてハウジングに対して相対回転可能に配設されたバルブとを樹脂化したバルブユニットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、ハウジングとバルブとを同一の樹脂材料によって成形型内で同時成形している。このとき、バルブは、バルブ軸の外周から成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、且つバルブ位置が全閉位置にセットされた状態で、空気流路の軸線方向の両側(上流側および下流側)に向けて型抜きされて成形される。また、バルブ軸は、ハウジングとバルブとを同時成形する成形型内に予めセットされているため、バルブが成形された時点で、バルブ内部にインサート成形されて一体化される。
[従来の技術の不具合]
ところが、特許文献1に記載のバルブと異なり、バルブの回転中心を成すバルブ軸がバルブの面方向の一方側に偏った片持ち式のバルブの場合には、バルブ軸がハウジングの一方側の流路壁面に近接した位置で、軸受け部品を介してハウジングに軸支されることになる。この場合、後述する比較例1(図12参照)に示したように、ハウジング101の中で図示上下方向に対向して配置される2つの上下壁102、103のうちの一方側の下壁103は、特許文献1に記載のバルブユニットよりも、軸部105との間の距離が小さくなる。このとき、ハウジング101およびバルブ104を成形する成形型をバルブユニットから抜くために、バルブ位置が全開位置となる状態で、ハウジング101およびバルブ104は成形される。この結果、ハウジング101の下壁103とバルブ104との間に入り込む成形型は、板厚が薄くなり、強度が低下してしまうという問題が生じる。
[先行の技術の不具合]
そこで、本願出願人は、ハウジング101とバルブ104とを、成形型内で同時成形する際の成形型の強度を確保するという目的で、特願2005−228278(提出日:平成17年8月5日:以下比較例1と呼ぶ)を出願した。
ここで、図9および図12に、インテークマニホールドに配備されるバルブユニットを示す。このバルブユニットは、ハウジング101と、バルブ104と、軸部105とを備えている。なお、軸部105の軸方向の両側は、図11に示したように、ハウジング101の流路壁面で開口した貫通穴106、107内に差し込まれており、軸受け部品108、109を介して、ハウジング101に回転自在に軸支されている。
次に、図10に、比較例1のバルブユニットのハウジング101とバルブ104とを成形型内で同時成形する射出成形方法を示す。なお、成形型は、少なくとも6つの分割スライドコア111〜116によって構成されている。また、119は、ハウジング101の製品形状に対応した形状の第1キャビティ、およびバルブ104の製品形状に対応した形状の第2キャビティにペレット状の樹脂素材を供給する樹脂素材供給装置である。
ここで、比較例1のような熱可塑性樹脂製品は、ペレット状の樹脂素材を熱で溶融し、それに圧力をかけて成形型の中に射出注入して樹脂成形体を作成し、冷やして固まった樹脂成形体を型抜きして成形型の中から取り出す射出成形方法を用いて成形される。その後に、成形型の中から取り出された比較例1のバルブユニットは、図11に示したように、ハウジング101の貫通穴106、107と軸部105との間に、軸受け部品108、109が圧入嵌合によって組み付けられて製作されている。
しかるに、比較例1のバルブユニットのハウジング101とバルブ104とを、図10に示した成形型内で同時成形する場合、バルブ104の延長方向が空気流方向と略同一方向である。すなわち、図12に示したように、空気流路110の軸線方向(空気の平均的な流れの軸線方向)と略同一方向となる全開位置の状態で成形されるため、ハウジング101の流路壁面とバルブ104の両側面との間に成形型(特に分割スライドコア111、112のバルブ軸方向の両側に設けられる2つの第1、第2凸部121、122)が入り込む2つの第1、第2凹部131、132が必要であった。
そして、比較例1のバルブユニットにおいては、バルブ104の全閉位置(バルブ全閉角度(θ))が、空気流路110の軸線方向に垂直な垂線に対して空気流方向の下流側に若干傾いた角度で設定されている。このため、比較例1のバルブ104の型抜き方向は、空気流方向の上流側から下流側に向けてであり、このとき凹部131、132は、軸部105近傍からバルブ104よりも空気流方向の下流側へ延伸するように成形される。
したがって、比較例1のバルブユニットをインテークマニホールドに配備して、バルブ104のバルブ位置を全開位置にて開くと、図9に示したように、ハウジング101の入口部から空気流路110へと流れ込んだ空気流は、バルブ104の軸部105を通過した後に、バルブ104の表裏2面に沿って分流して流れてハウジング101の出口部より内燃機関の気筒に向けて流出するが、空気流路110の流路壁面に沿って流れる空気流の一部が、2つの第1、第2凹部131、132に流れ込むため、空気流路110内部を流れる空気流に乱れが発生する。
そして、空気流に乱れが発生すると、笛吹現象等により異音が発生したり、空気流路110を通過する空気流の圧力損失が大きくなったりする。ここで、空気流の圧力損失が大きくなると、バルブ104の全開時における内燃機関の気筒に導入される吸入空気量(バルブ全開流量)が少なくなり、必要な吸入空気量を得ることができなくなるため、内燃機関の出力が低下するという問題が生じてしまう。
また、ハウジング101の流路壁面からハウジング101の外壁面側に凹むように2つの第1、第2凹部131、132が設けられているので、図9に示したように、ハウジング101の外壁面がバルブ104の軸方向に張り出してしまい、バルブユニットの体格が大型化し、バルブユニットの搭載性が悪化するという問題が生じてしまう。
特開2005−54627号公報(第1−17頁、図1−図8)
本発明の目的は、異音の発生や流体流の圧力損失の増加への影響が大きい、片持ち式のバルブの軸部よりも流体流路の軸線方向の下流側に形成される溝部を廃止することのできるバルブユニットの製造方法を提供することにある。また、バルブの全開時に必要な流体流量を得ることのできるバルブユニットの製造方法を提供することにある。さらに、バルブユニットの体格の小型化および搭載性の向上を図ることのできるバルブユニットの製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、自由端側に対して逆側に回転中心を成す軸部を有する片持ち式のバルブは、ハウジングとバルブとを成形型内で一体的に同時成形する際に、成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、ハウジング内部に形成される流体流路の軸線方向の上流側、すなわち、流体流路内を流れる流体の平均的な流れの軸線方向の上流側(流体流方向の上流側)に向けて型抜きされて成形される板状弁体を有している。これによって、異音の発生や流体流の圧力損失の増加への影響が大きい、バルブの軸部よりも流体流路の軸線方向の下流側(流体流方向の下流側)に形成される溝部を廃止することができる。したがって、異音の発生を抑制することができる。また、流体流の圧力損失の増加を抑えることができるので、バルブの全開時に必要な流体流量を確保することができる。
請求項2に記載の発明によれば、バルブは、ハウジングとバルブとを成形型内で一体的に同時成形する際に、バルブの全開位置に対して流体流路の軸線方向の反対側の位置にてバルブが開弁した状態で成形される板状弁体を有している。これにより、ハウジング内部に形成される流体流路の軸線方向の上流側、すなわち、流体流路内を流れる流体の平均的な流れの軸線方向の上流側(流体流方向の上流側)に向けて成形型を型抜きすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ハウジングは、バルブが全開位置に対して流体流路の軸線方向の反対側の位置にて成形された際に、あるいはバルブが全開位置にセットされた際に、バルブの板状弁体の表裏2面に対向する2つの流路壁面を有している。そして、バルブの軸部を、流体流路の中心軸線よりも2つの流路壁面のうちの片側の流路壁面側にオフセット配置し、且つ流体流路の中心部よりも流体流路の軸線方向の上流側にオフセット配置することにより、バルブの軸部よりも流体流路の軸線方向の上流側(流体流方向の上流側)に形成される溝部寸法を短縮することができる。これによって、ハウジングの外壁面の張り出し量を減らすことができるので、バルブユニットの体格の小型化を図ることができる。これにより、バルブユニットの搭載性を向上することができるので、搭載スペースを容易に確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、バルブは、ハウジングとバルブとを成形型内で一体的に同時成形する際に、バルブの両側面より軸方向の両側に突出してハウジングに回転自在に収容された状態で成形される軸部を有している。
また、請求項5に記載の発明によれば、ハウジングは、ハウジングとバルブとを成形型内で一体的に同時成形する際に、成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、流体流路の軸線方向の上流側に向けて型抜きされる2つの第1、第2溝部を有している。そして、2つの第1、第2溝部は、バルブの板状弁体の両側面に対向する流路壁面からハウジングの外壁面側に凹むように設けられている。これにより、成形型の一部がバルブの板状弁体の両側面とハウジングの2つの第1、第2溝部との間に入り込むことで、バルブの板状弁体の両側面より軸方向の両側に突出した軸部を所望の形状に成形することができる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、ケーシングは、2つの第1、第2溝部、およびハウジングの内部において2つの第1、第2溝部間に形成される空間を埋めるブロックを有している。したがって、異音の発生を抑制することができる。また、流体流の圧力損失の増加を抑えることができるので、バルブの全開時に必要な流体流量を確保することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ハウジングとバルブとが同時成形された後に、ハウジングおよびバルブを弾性変形させた状態で、バルブを軸部の軸心を中心にして、全開位置に対して反対側の位置から全閉位置を通り越す位置まで回転させる(第1組付工程)。次に、バルブを全閉位置にセットする(第2組付工程)。
以上のようにして製造されたバルブユニットは、異音の発生や流体流の圧力損失の増加への影響が大きい、バルブの軸部よりも流体流路の軸線方向の下流側(流体流方向の下流側)に形成される溝部を廃止することができる。したがって、ハウジング内部に形成される流体流路を流れる流体流の圧力損失の増加を抑えることができるので、バルブの全開時に必要な流体流量を確保することができる。
請求項8に記載の発明によれば、ハウジングは、ハウジングとバルブとの同時成形時に、流体流路の軸線方向の上流側に向けて型抜きされる逃げ溝または開口部を有している。そして、ハウジングとバルブとが同時成形された後に、バルブを軸部の軸心を中心にして、全開位置に対して反対側の位置から逃げ溝または開口部を経由して全閉位置を通り越す位置まで回転させる(第1組付工程)。次に、バルブを全閉位置にセットする(第2組付工程)。
以上のようにして製造されたバルブユニットは、異音の発生や流体流の圧力損失の増加への影響が大きい、バルブの軸部よりも流体流路の軸線方向の下流側(流体流方向の下流側)に形成される溝部を廃止することができる。したがって、ハウジング内部に形成される流体流路を流れる流体流の圧力損失の増加を抑えることができるので、バルブの全開時に必要な流体流量を確保することができる。
請求項9に記載の発明によれば、バルブを全閉位置にセットした際に、流体流路の軸線方向に垂直な垂線に対して開弁作動方向に傾くようにバルブを配置することにより、例えばバルブを全開位置から閉弁作動方向に駆動して全閉位置にて作動停止させる場合、バルブをハウジングの流路壁面にメカニカルタッチさせることができる。したがって、バルブの全閉時に、ハウジングとバルブとの隙間が必要最小限となり、例えばバルブの洩れ流体流量を必要最小限に設定することができる。
請求項10に記載の発明によれば、自由端側に対して逆側に回転中心を成す軸部を有するバルブは、ハウジングとバルブとを成形型内で一体的に同時成形する際に、成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、ハウジング内部に形成される流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側に向けて型抜きされて成形される板状弁体を有している。これによって、異音の発生や流体流の圧力損失の増加への影響が大きい、バルブの軸部よりも流体流路の軸線方向の下流側(流体流方向の下流側)に形成される溝部を廃止することができる。したがって、異音の発生を抑制することができる。また、流体流の圧力損失の増加を抑えることができるので、バルブの全開時に必要な流体流量を確保することができる。
請求項11に記載の発明によれば、バルブは、ハウジングとバルブとを成形型内で一体的に同時成形する際に、ハウジング内部からハウジング外部に向けて突き出した状態で成形される板状弁体を有している。これにより、ハウジング内部に形成される流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側に向けて型抜きすることができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、バルブは、ハウジングとバルブとを成形型内で一体的に同時成形する際に、バルブの両側面より軸方向の両側に突出してハウジングに回転自在に収容された状態で成形される軸部を有している。
請求項13に記載の発明によれば、ハウジングは、バルブが全開位置にセットされた際に、バルブの板状弁体の表裏2面に対向する2つの流路壁面を有している。そして、バルブの軸部を、流体流路の中心軸線よりも2つの流路壁面のうちの片側の流路壁面側にオフセット配置し、且つ流体流路の中心部よりも流体流路の軸線方向の上流側にオフセット配置することにより、バルブの軸部よりも流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側に形成される溝部寸法を短縮することができる。特に、流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側と、流体流路の中心軸線よりも2つの流路壁面のうちの片側の流路壁面側とを一致させることで、より溝部寸法を短縮することができる。これによって、ハウジングの外壁面の張り出し量を減らすことができるので、バルブユニットの体格の小型化を図ることができる。これにより、バルブユニットの搭載性を向上することができるので、搭載スペースを容易に確保することができる。
請求項14に記載の発明によれば、ハウジングは、ハウジングとバルブとを成形型内で一体的に同時成形する際に、成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側に向けて型抜きされる2つの第1、第2溝部を有している。そして、2つの第1、第2溝部は、バルブの板状弁体の両側面に対向する流路壁面からハウジングの外壁面側に凹むように設けられている。これにより、成形型の一部がバルブの板状弁体の両側面とハウジングの2つの第1、第2溝部との間に入り込むことで、バルブの板状弁体の両側面より軸方向の両側に突出した軸部を所望の形状に成形することができる。
また、請求項15に記載の発明によれば、ケーシングは、2つの第1、第2溝部、およびハウジングの内部において2つの第1、第2溝部間に形成される空間を埋めるブロックを有している。したがって、異音の発生を抑制することができる。また、流体流の圧力損失の増加を抑えることができるので、バルブの全開時に必要な流体流量を確保することができる。
請求項16に記載の発明によれば、ハウジングは、ハウジングとバルブとの同時成形時に、流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側に向けて型抜きされる開口部を有している。そして、ハウジングとバルブとが同時成形された後に、バルブを軸部の軸心を中心にして、現在の位置から開口部を経由して全開位置を通り越す位置まで回転させる(第1組付工程)。次に、バルブを全閉位置にセットする(第2組付工程)。
以上のようにして製造されたバルブユニットは、異音の発生や流体流の圧力損失の増加への影響が大きい、バルブの軸部よりも流体流路の軸線方向の下流側(流体流方向の下流側)に形成される溝部を廃止することができる。したがって、ハウジング内部に形成される流体流路を流れる流体流の圧力損失の増加を抑えることができるので、バルブの全開時に必要な流体流量を確保することができる。
請求項17に記載の発明によれば、バルブを全閉位置にセットした際に、流体流路の軸線方向に垂直な垂線に対して開弁作動方向に傾くようにバルブを配置することにより、例えばバルブを全開位置から閉弁作動方向に駆動して全閉位置にて作動停止させる場合、バルブをハウジングの流路壁面にメカニカルタッチさせることができる。したがって、バルブの全閉時に、ハウジングとバルブとの隙間が必要最小限となり、例えばバルブの洩れ流体流量を必要最小限に設定することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、異音の発生や流体流の圧力損失の増加への影響が大きい、片持ち式のバルブの軸部よりも流体流路の軸線方向の下流側に形成される溝部を廃止して、バルブの全開時に必要な流体流量を得るという目的を、ハウジングとバルブとを同時成形する際に、成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、流体流路の軸線方向の上流側に向けて、あるいは流体流路の軸線方向に略直交する垂直方向の片側に向けて型抜きされて成形される板状弁体をバルブに設けることで実現した。
また、バルブユニットの体格の小型化および搭載性の向上を図るという目的を、バルブの軸部をハウジングの中心よりも偏心した位置で軸支して、ハウジングの外壁面の張り出し量を減らすことで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図4は本発明の実施例1を示したもので、図1(a)は樹脂成形体を示した図で、図1(b)はバルブユニットを示した図で、図2および図3は内燃機関用吸気流制御装置を示した図である。
本実施例の内燃機関用吸気流制御装置は、自動車等の車両に搭載された多気筒内燃機関(例えば4気筒ガソリンエンジン:以下エンジンまたはエンジン本体と言う)の各気筒内において混合気の燃焼を促進させるための縦方向の吸気渦流(タンブル流)を生成することが可能な吸気流発生装置(渦流発生装置)である。エンジンは、吸入空気と燃料との混合気を燃焼室内で燃焼させて得られる熱エネルギーにより出力を発生するもので、エンジン本体の各気筒毎の燃焼室内に吸入空気(吸気)を供給するためのインテークダクト(エンジン吸気管)と、エンジン本体の各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを排気浄化装置を経由して外部に排出するためのエキゾーストダクト(エンジン排気管)とを備えている。
そして、エンジン本体は、インテークダクトの下流端に気密的に結合されるシリンダヘッド(図示せず)と、このシリンダヘッドに設けられる3次元的な吸気流路形状の吸気ポート(インテークポート)より混合気が吸入される燃焼室を形成するシリンダブロック(図示せず)とを備えている。なお、シリンダヘッドには、先端部が各気筒毎の燃焼室内に露出するようにスパークプラグ(図示せず)が取り付けられている。また、シリンダヘッドには、吸気ポート内に最適なタイミングで燃料を噴射するインジェクタ(図示せず)が取り付けられている。また、シリンダヘッドの一方側に形成される複数の吸気ポートは、ポペット型の吸気バルブ(インテークバルブ)によって開閉され、また、シリンダヘッドの他方側に形成される複数の排気ポートは、ポペット型の排気バルブ(エキゾーストバルブ)によって開閉される。
ここで、インテークダクトは、吸入空気を濾過するエアクリーナ(濾過エレメント)を収容保持するエアクリーナケース、このエアクリーナケースよりも吸入空気の流れ方向の下流側に結合されるスロットルボデー、このスロットルボデーよりも吸入空気の流れ方向の下流側に結合されるサージタンク、およびこのサージタンクよりも吸入空気の流れ方向の下流側に結合されるインテークマニホールド等を有している。インテークマニホールドは、内部に流入した吸入空気を、エンジンのシリンダヘッドに設けられる気筒分の吸気ポートに分配供給する吸気多岐管であって、軽量化およびコスト削減を目的として樹脂化されており、樹脂材料(例えばガラス繊維強化の熱可塑性樹脂)によって一体的に形成されている。
そして、吸気流発生装置は、エンジンの気筒(燃焼室、シリンダ)に連通する吸気通路を形成するインテークダクトに一体的に設けられている。この吸気流発生装置は、エンジンのインテークダクトの一部を成す直方体形状のケーシング1と、このケーシング1の内部に支持固定された複数の樹脂ハウジング(第1〜第4樹脂ハウジング:以下ハウジングと略す)3と、これらのハウジング3毎に対応して設けられて、複数のハウジング3の内部にそれぞれ開閉自在(回転自在)に収容された複数の樹脂バルブ(多連一体型の吸気流制御バルブ、第1〜第4樹脂バルブ、タンブル流制御バルブ(TCV):以下吸気流制御バルブと呼ぶ)4と、これらの吸気流制御バルブ4の回転中心軸線近傍にそれぞれ一体的に形成(樹脂一体成形)された軸部(以下バルブ軸と呼ぶ)5と、複数の吸気流制御バルブ4のバルブ開度(回転角度)を一括変更することが可能な1つのバルブ駆動装置とを備えている。すなわち、吸気流発生装置は、1個の樹脂ハウジングの内部に1個の樹脂バルブを開閉自在に組み込んだバルブユニット2を、共通のケーシング1の内部に一定の間隔でバルブシャフト(角形鋼製シャフト)7の軸方向に並列的に複数配置した吸気流制御バルブモジュール(多連一体型のバルブ開閉装置)を構成している。なお、バルブシャフト7は、例えば鉄系の金属材料によって回転中心軸線に垂直な断面が多角形状(例えば四角形状)に形成された多角断面シャフトである。
ここで、本実施例の複数の吸気流制御バルブ4を閉弁駆動または開弁駆動するバルブ駆動装置は、電力の供給を受けて駆動力(モータ出力軸トルク)を発生する電動モータと、この電動モータのモータシャフト(出力軸)の回転運動をバルブシャフト7に伝達するための動力伝達機構(本実施例では歯車減速機構)とを含んで構成される動力ユニットを備えた電動式アクチュエータによって構成されている。電動モータは、ブラシレスDCモータやブラシ付きのDCモータ等の直流(DC)モータが採用されている。なお、三相誘導電動機等の交流(AC)モータを用いても良い。また、歯車減速機構は、電動モータのモータシャフトの回転速度を所定の減速比となるように減速するもので、電動モータのモータ出力軸トルクをバルブシャフト7に伝達する動力伝達機構を構成する。ここで、バルブ駆動装置、特に電動モータは、エンジン制御ユニット(以下ECUと呼ぶ)によって通電制御されるように構成されている。
本実施例のケーシング1は、インテークマニホールドの一部(または全体)を成すブロック(自動車部品、エンジン部品、樹脂製インテークマニホールド)であって、熱可塑性樹脂等の樹脂材料によって直方体形状に一体的に形成されている。そして、ケーシング1には、複数のバルブユニット(第1〜第4バルブユニット)2毎の各ハウジング3を収容保持する複数個の嵌合穴(バルブユニット収納部、第1〜第4嵌合穴)11、および隣設する2つの嵌合穴11間(例えば第1、第2嵌合穴間、第2、第3嵌合穴間、第3、第4嵌合穴間等)を気密的に区画する複数の区画壁12が設けられている。
また、ケーシング1には、図示左端側の左壁部13から図示右端側の右壁部14に向けて、空気流路内を流れる吸入空気の平均的な流れの軸線方向に対して直交する方向(軸方向、水平方向)に真っ直ぐに延びる複数のシャフト貫通孔15が、全ての嵌合穴11および全ての区画壁12を連通(貫通)するように設けられている。また、ケーシング1の各嵌合穴11よりも空気流方向の上流側(例えばサージタンク側)には、図3に示したように、段差部(第1〜第4段差部)16を介して、上流側の開口面積を下流側の開口面積よりも小さくするためのブロック(第1〜第4ブロック)17が一体的に形成(樹脂一体成形)されている。なお、ブロック17の流路壁面のうちの図示上端面(入口ポートの下側流路壁面)を、吸気流制御バルブ4のバルブ全開時に、吸気流制御バルブ4の表裏2面のうちの裏面側の端面と略同一平面上に位置するように設けても良い。また、ブロック17を含んで形成されるケーシング1の各開口部は、複数のバルブユニット2の各ハウジング3の内部に吸入空気を導入するための複数の入口ポート(第1〜第4インテークポート:以下空気流路と呼ぶ)8を構成している。
また、ケーシング1の各嵌合穴11の下流側の開口端の開口周縁部(フランジ部:第1〜第4開口周縁部)19には、この開口周縁部19の周囲を取り囲むように方形状の環状凹部(第1〜第4環状凹部)20がそれぞれ形成されている。そして、複数の環状凹部20内には、ケーシング1の下流端とインテークマニホールドの残部またはシリンダヘッドの気筒分の吸気ポートの上流端との間を気密的に密閉するシール機能を持つ複数の環状ガスケット(ゴム系弾性体、フローティングゴム)29が嵌め合わされている。
ここで、複数のバルブユニット2は、エンジンの気筒数分だけ設けられており、バルブシャフト7の挿入方向の先端から後端に向かって順番に第1〜第4バルブユニットが配置されたタンブル流制御バルブユニットである。これらのバルブユニット2は、複数のハウジング3毎に内部を吸入空気が流れる断面長方形状の空気流路(流体流路)9を有し、且つ複数の吸気流制御バルブ4毎に各空気流路9の内部を流れる吸入空気の平均的な流れの軸線方向(各空気流路9の軸線方向)に対して直交する方向(軸方向、水平方向)に真っ直ぐに延びるシャフト貫通穴(片持ち式バルブの貫通穴)10を有している。
複数のハウジング3は、内部にケーシング1の空気流路8よりも下流側に配設された空気流路9がそれぞれ形成された長方形状(または矩形状)の筒状体(枠体)である。これらのハウジング3は、全て樹脂化されており、樹脂材料(例えばガラス繊維強化の熱可塑性樹脂)によって所定の形状に一体的に形成(樹脂一体成形)されている。そして、ハウジング3の内部には、二組の対辺よりなる4つの辺で囲まれた略長方形状の空気流路9が形成されている。これらの空気流路9は、複数のバルブユニット2毎に独立(対応)して接続される複数の吸気ポートを介してエンジン本体の各気筒(燃焼室、シリンダ)に連通している。
そして、複数のハウジング3は、図1および図4(a)に示したように、射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向(吸入空気流の流れ方向の上流側および下流側)に延ばされた状態で、空気流路9の軸線方向の上流側および下流側に向けて型抜きされる4つの第1〜第4壁部よりなり、空気流路9の周囲を取り囲む長方形状(または矩形状)の枠体である。ここで、第1壁部とこの第1壁部に空気流路9を隔てて対向配置される第3壁部とは、空気流路9の軸線方向に対して略直交する方向(水平方向)の両側に配置される2つの左右壁部(第1、第2側壁部31、32)である。また、第2壁部とこの第2壁部に空気流路9を隔てて対向配置される第4壁部とは、空気流路9の軸線方向に対して略直交する方向(垂直方向)の両側に配置される2つの上下壁部(天壁部33および底壁部34)である。
そして、複数のハウジング3は、2つの第1、第2側壁部31、32よりも天壁部33および底壁部34の方が長く(または短く)なっている。ここで、ハウジング3の天壁部33および底壁部34には、吸気流制御バルブ4が全開位置に対して空気流路9の軸線方向の反対側(空気流路9の軸線方向の上流側)の位置にて成形された際に、あるいは吸気流制御バルブ4が全開位置にセットされた際に、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の表裏2面に所定の隙間を隔てて対向する2つの第1、第2流路壁面(以下天壁面、底壁面と言う)が設けられている。
そして、複数のハウジング3には、各空気流路9の軸線方向に対して直交する方向(軸方向、水平方向)の両側に断面円形状の軸受け穴(以下2つの第1、第2軸受け穴と言う)35、36がそれぞれ形成されている。これらの第1、第2軸受け穴35、36は、空気流路9の図示上下方向の中心を通る中心軸線(空気流路9の中心軸線)よりも天壁面、底壁面のうちの片側(図示下方側)の底壁面側にオフセット配置され、且つ空気流路9の中心部よりも空気流路9の軸線方向の上流側にオフセット配置されている。すなわち、2つの第1、第2軸受け穴35、36は、ハウジング3の上流側の開口端寄りで、且つハウジング3の底壁部34の底壁面(下面)に接近した位置に配設されている。
そして、2つの第1、第2軸受け穴35、36の内周には、2つの第1、第2ベアリング21、22が圧入嵌合等によって嵌合保持されている。2つの第1、第2ベアリング21、22は、全て樹脂化されており、樹脂材料(例えば熱可塑性樹脂)によって円筒形状に一体的に形成(樹脂一体成形)されている。これらの第1、第2ベアリング21、22の内部には、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5の軸方向の両端部を回転方向に摺動自在に支持するための断面円形状の第1、第2摺動孔が形成されている。
ここで、本実施例のハウジング3の第1、第2側壁部31、32には、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の軸方向の両側面に所定の隙間を隔てて対向する2つの第1、第2流路壁面(左側壁面、右側壁面:以下側壁面と言う)が設けられている。これらの第1、第2側壁部31、32の側壁面には、2つの第1、第2軸受け穴35、36の空気流路側開口端から、ハウジング3の第1、第2側壁部31、32の上流側の開口端に向けて真っ直ぐに延びる2つの第1、第2凹部41、42が設けられている。これらの第1、第2凹部41、42は、ハウジング3と吸気流制御バルブ4との同時成形時に、成形型の型抜き方向と略同一方向(吸入空気流の流れ方向の上流側)に延ばされた状態で、2つの第1、第2軸受け穴35、36の空気流路側の開口端近傍から、空気流路9の軸線方向の上流側に向けて型抜きされる2つの第1、第2溝部である。2つの第1、第2凹部41、42は、ハウジング3の第1、第2側壁部31、32の側壁面からハウジング3の第1、第2側壁部31、32の外壁面側に凹むように設けられている。
複数の吸気流制御バルブ4は、自由端側に対して逆側に回転中心を成すバルブ軸5、およびこのバルブ軸5の軸心を中心にしてハウジング3に対して相対回転して空気流路9の開口面積を変更する方形状(または矩形状)の板状弁体6を有している。ここで、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5は、空気流路9の中心軸線よりも天壁面、底壁面のうちの片側(図示下方側)の底壁面側にオフセット配置され、且つ空気流路9の中心部よりも空気流路9の軸線方向の上流側にオフセット配置されている。
すなわち、バルブ軸5は、ハウジング3の上流側の開口端寄りで、且つハウジング3の底壁部34の底壁面に接近した位置に配設されている。このため、図1(b)ないし図3に示したように、複数の吸気流制御バルブ4が全開位置にセットされると、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の裏面側(リブが形成されている側)の端面は、ハウジング3の底壁部34の底壁面との間に必要最小限の隙間を隔てて対向して配置される。また、複数の吸気流制御バルブ4は、複数の吸気流制御バルブ4が全閉位置にセットされた場合、バルブ軸5が板状弁体6の片側(図示下方端)に位置している。このため、複数の吸気流制御バルブ4は、自由端側に対して逆側に回転中心を成すバルブ軸5を有する片持ち式バルブを構成している。
複数の吸気流制御バルブ4は、全て樹脂化されており、樹脂材料(例えばガラス繊維強化の熱可塑性樹脂)によって所定の形状に一体的に形成(樹脂一体成形)されている。そして、吸気流制御バルブ4は、ハウジング3の軸線方向(空気流路9の内部を流れる吸入空気の平均的な流れの軸線方向)に対して直交する方向に回転中心軸線を有する回転型バルブ(インテークマニホールド用吸気切替バルブ、吸気渦流(タンブル流)制御バルブ)である。そして、複数の吸気流制御バルブ4は、複数のハウジング3毎の各空気流路9の内部を流れる吸入空気の流量が最大となる全開位置から、複数のハウジング3毎の各空気流路9の内部を流れる吸入空気の流量が最小となる全閉位置に至るまでの回転動作範囲にて回転角度(バルブ開度)が変更されることで、複数のハウジング3毎の各空気流路9を開閉する。なお、これらの吸気流制御バルブ4は、図示しないコイルスプリング等によって全開位置に戻る方向に付勢されている。
そして、複数の吸気流制御バルブ4の各板状弁体6は、二組の対辺よりなる4つの辺で囲まれた略長方形状で、図示左右方向の両端側に位置する左右辺(左右側面、両側面)よりも、図示上下方向の両端側に位置する上下辺(上下端面、両端面)の方が短く(または長く)なっている。そして、吸気流制御バルブ4は、ハウジング3の空気流路9の内部に開閉自在(回転自在)に収容されている。なお、吸気流制御バルブ4が全閉位置にセットされている時の、吸気流制御バルブ4の上端面の中央部(空気流路9の上層部)を一部切り欠くことで、ハウジング3と吸気流制御バルブ4との間に所望の吸気流を形成するための開口部37を形成しても良い。この開口部37は設けなくても良い。また、吸気流制御バルブ4が全閉位置にセットされている時の、吸気流制御バルブ4の下端面または左右側面の一部を切り欠くことで、ハウジング3と吸気流制御バルブ4との間に所望の吸気流を形成するための開口部(スリット)を形成しても良い。
また、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の表裏2面のうちの裏面側の端面には、バルブ軸5から板状弁体6の先端側に向かって徐々に高さが低くなるように複数のリブ39が形成されている。そして、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の回転中心を成す回転中心軸線近傍には、軸方向に延びる円筒状のバルブ軸5が一体的に形成されている。このバルブ軸5の内部には、バルブシャフト7が軸方向に貫通するシャフト貫通穴10が形成されている。そして、シャフト貫通穴10は、バルブシャフト7の断面形状と略同一の孔形状に形成され、吸気流制御バルブ4とバルブシャフト7との相対的な回転が規制されている。
本実施例のバルブ軸5は、ハウジング3と吸気流制御バルブ4との同時成形時に、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の両側面(サイド面)より軸方向の両側に突出して、ハウジング3の2つの第1、第2側壁部31、32に設けられた2つの第1、第2軸受け穴35、36内に回転自在に収容された状態で成形される。また、バルブ軸5の軸方向の両側は、2つの第1、第2ベアリング21、22を介して、ハウジング3の2つの第1、第2軸受け穴35、36の内周に摺動自在に軸支される2つの第1、第2摺動部として機能する(比較例1の図11参照)。
ここで、断面形状が多角形状のバルブシャフト7を直接ハウジング3の2つの第1、第2軸受け穴35、36に支持しても、バルブシャフト7を円滑に回転させることはできない。そのため、バルブシャフト7は、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5により被覆され、外周側がバルブ軸5の軸方向の両端部(2つの第1、第2摺動部)を介して2つの第1、第2ベアリング21、22に回転自在に軸支されている。そして、複数の吸気流制御バルブ4は、1本のバルブシャフト7にそれぞれ保持固定されている。
ここで、ケーシング1、ハウジング3および吸気流制御バルブ4に用いられる熱可塑性樹脂としては、耐熱性や強度上の観点から、ポリアミド樹脂(PA)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が好ましい。また、第1、第2ベアリング21、22に用いられる熱可塑性樹脂としては、摺動性に優れ、耐摩耗性に優れる樹脂材料(例えばポリアミド樹脂(PA)等よりなる熱可塑性樹脂)が好ましい。なお、2つの第1、第2ベアリング21、22を、樹脂材料に、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5と2つの第1、第2ベアリング21、22との相対運動における摺動抵抗を低下させるための低摺動抵抗材料(例えば四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等のフッ素系樹脂粉末)を混合または添加した樹脂系の複合材料によって一体的に形成しても良い。
[実施例1の製造方法]
次に、本実施例のバルブユニットの製造方法を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
本実施例のバルブユニット2は、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とを、1つの射出成形用金型(成形型)内で熱可塑性樹脂によって一体的に同時成形する射出成形方法を用いて製造される。この射出成形方法を簡単に説明すると、ペレット状の樹脂素材を加熱して溶融し、この溶融樹脂に圧力を加えて射出成形用金型(成形型)のキャビティ内に射出注入し、冷却して固化(硬化)した後に、射出成形用金型を所定の型抜き方向に型抜きして射出成形用金型の中から取り出す成形方法である。
ここで、本実施例のバルブユニット2は、図1(a)および図4(a)に示したように、ハウジング3と吸気流制御バルブ4との同時成形時に、吸気流制御バルブ4の板状弁体6が、射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向(吸入空気流の流れ方向の上流側)に延ばされた状態で、しかも全開位置に対して空気流路9の軸線方向の反対側(空気流路9の軸線方向の上流側)の位置にて吸気流制御バルブ4が開弁した状態で、射出成形用金型の分割型スライドコアを空気流路9の軸線方向の上流側および下流側に向けて型抜きして、ハウジング3および吸気流制御バルブ4が同時成形(樹脂一体成形)されるように構成されている。
なお、射出成形用金型の分割型スライドコアは、図10に示した比較例1のバルブユニットを同時成形する成形型の分割スライドコア111〜116とほぼ同様な構造(形状)をしている。但し、成形型と異なる点は、2つの第1、第2凹部131、132に入り込む2つの第1、第2凸部121、122を有する分割スライドコア111、112が、全開位置にてバルブ104が開弁した状態で、成形型の分割型スライドコア111、112を空気流路110の軸線方向の上流側および下流側に向けて型抜きするのに対し、射出成形用金型の分割型スライドコアは、全開位置に対して空気流路9の軸線方向の反対側(空気流路9の軸線方向の上流側)の位置にて吸気流制御バルブ4が開弁した状態で、射出成形用金型の分割型スライドコアを空気流路9の軸線方向の上流側および下流側に向けて型抜きする点である。
したがって、比較例1のバルブユニットでは、図9および図12(a)に示したように、ハウジング101の流路壁面からハウジング101の外壁面側に凹むように設けられる2つの第1、第2凹部131、132が、ハウジング101の貫通穴106、107の空気流路側開口端から、ハウジング101の下流側の開口端に至るまで真っ直ぐに図示左右方向に長く形成されるのに対して、本実施例のバルブユニット2では、ハウジング3の第1、第2側壁部31、32の各側壁面からハウジング3の第1、第2側壁部31、32の各外壁面側に凹むように設けられる2つの第1、第2凹部41、42が、2つの第1、第2軸受け穴35、36の空気流路側開口端から、ハウジング3の第1、第2側壁部31、32の上流側の開口端に向けて真っ直ぐに空気流方向(吸気方向:図示左右方向)に非常に短く形成される。
特に、本実施例のハウジング3の2つの第1、第2側壁部31、32の各側壁面に設けられる2つの第1、第2凹部41、42は、ハウジング3と吸気流制御バルブ4との同時成形時に、射出成形用金型の分割型スライドコアの型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、空気流路9の軸線方向の上流側に向けて型抜きされる。これによって、異音の発生や吸入空気流の圧力損失の増加への影響が大きい、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の下流側(空気流方向の下流側)に形成される2つの第1、第2凹部131、132を廃止することができる。
ここで、図1(a)に、射出成形用金型内でハウジング3と吸気流制御バルブ4とを一体的に同時成形する射出成形方法によって樹脂一体成形された熱可塑性樹脂製品(樹脂成形体)を示す。この樹脂成形体(バルブユニット2)のハウジング3は、上述したように、射出成形用金型の分割型スライドコアの型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、空気流路9の軸線方向の上流側および下流側に向けて型抜きされる空気流路9を有している。この空気流路9の型抜きによって、空気流路9の周囲を方形状(または矩形状)に取り囲む4つの第1〜第4壁部(2つの第1、第2側壁部31、32、天壁部33および底壁部34)が樹脂一体成形される。
また、ハウジング3の内部でハウジング3に対して相対回転可能に樹脂一体成形される吸気流制御バルブ4は、空気流路9の軸線方向の上流側および下流側に向けて型抜きされて樹脂成形される円筒状のバルブ軸5、および射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、しかも全開位置に対して空気流路9の軸線方向の反対側(空気流路9の軸線方向の上流側)の位置にて吸気流制御バルブ4が開弁した状態で、射出成形用金型の分割型スライドコアを空気流路9の軸線方向の上流側および下流側に向けて型抜きされて樹脂成形される板状弁体6を有している。このとき、板状弁体6の型抜きによって、板状弁体6の表裏2面のうちの裏面側の端面に複数のリブ39が樹脂一体成形される。
ここで、射出成形用金型を型抜きしてハウジング3と吸気流制御バルブ4との同時成形が終了した段階で、板状弁体6の自由端側に対して逆側に回転中心を成すバルブ軸5を有する片持ち式の吸気流制御バルブ4は、ハウジング3の内部に回転方向および軸方向に移動自在に組み付けられている。そして、ハウジング3と吸気流制御バルブ4との同時成形後に、2つの第1、第2ベアリング21、22を、バルブ軸5の軸方向の両端側から、ハウジング3の2つの第1、第2側壁部31、32に設けられた2つの第1、第2軸受け穴35、36の内周部に圧入嵌合等によって組み込む。これにより、吸気流制御バルブ4の回転中心を成すバルブ軸5の軸方向の両端部(2つの第1、第2摺動部)が、2つの第1、第2ベアリング21、22の各第1、第2摺動孔内に回転方向に摺動自在に軸支されると共に、2つの第1、第2ベアリング21、22の圧入方向の先端部にて吸気流制御バルブ4の板状弁体6の両端面が規制されるため、吸気流制御バルブ4の軸方向位置が調整される。
その後に、射出成形用金型の中から取り出されたバルブユニット2は、図4(b)に示したように、ハウジング3の天壁部33および吸気流制御バルブ4の板状弁体6を弾性変形させた状態で、吸気流制御バルブ4をバルブ軸5の軸心を中心にして、全開位置に対して反対側の位置(図示一点鎖線参照)から全閉位置を通り越す位置まで図示左回転方向に回転(オーバーターン)させる(第1組付工程)。
次に、ハウジング3毎の空気流路9の内部に吸気流制御バルブ4を開閉自在に組み込んだ複数のバルブユニット2を、図2および図3に示したように、ケーシング1の複数の嵌合穴11に組み込む。これにより、バルブユニット2が、共通のケーシング1の内部に一定の間隔でバルブシャフト7の軸方向に並列的に複数配置される。
次に、複数のバルブユニット2毎の各ハウジング3の空気流路9の内部において、複数のバルブユニット2毎の各吸気流制御バルブ4を全閉位置にセットする(第2組付工程)。すなわち、複数の吸気流制御バルブ4の各板状弁体6の先端側(被当接部)を、複数のハウジング3の天壁部33の天壁面に(全閉位置に対応して)設けられたバルブ係止部にメカニカルタッチ(直接的に線接触)させる。このとき、複数の吸気流制御バルブ4は、空気流路9の軸線方向に垂直な垂線に対して開弁作動方向に所定の回転角度(全閉角:θ)だけ若干傾くように配置される。すなわち、複数の吸気流制御バルブ4のバルブ開度は、全閉位置に相当するバルブ開度に設定される。このとき、全ての吸気流制御バルブ4のバルブ軸5に設けられるシャフト貫通穴10を、ケーシング1の全てのシャフト貫通孔15と同一中心軸線上に位置するように配置することが望ましい。
次に、図2および図3に示したように、バルブシャフト7を、ケーシング1の左壁部13のシャフト貫通孔15から、全ての吸気流制御バルブ4のシャフト貫通穴10およびケーシング1の全ての区画壁12のシャフト貫通孔15を貫いて、ケーシング1の右壁部14のシャフト貫通孔15に挿入(圧入)する。これにより、1本のバルブシャフト7によってバルブ開度が一括変更可能なように全ての吸気流制御バルブ4がバルブシャフト7の外周に一体的に連結される。
そして、ケーシング1、複数のバルブユニット2およびバルブシャフト7が一体化された吸気流発生装置をエンジンの吸気系、すなわち、エンジンのシリンダヘッド(またはインテークマニホールド)に組み付けて、バルブ駆動装置によって複数の吸気流制御バルブ4を一括して閉弁駆動または開弁駆動できるようにセットし、つまりエンジンに動作可能に搭載し、例えば吸気流制御バルブ4を全開位置から閉弁作動方向に駆動して全閉位置にて作動停止させる場合、複数の吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端側(被当接部)を、複数のハウジング3の天壁部33の天壁面(に設けられたバルブ係止部)にメカニカルタッチさせることができる。したがって、吸気流制御バルブ4のバルブ全閉時に、ハウジング3の天壁部33の天壁面と吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端部との隙間が必要最小限となり、吸気流制御バルブ4の全閉洩れ空気流量を必要最小限に設定することができる。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の内燃機関用吸気流制御装置(吸気流発生装置)の作用を図1(b)ないし図3に基づいて簡単に説明する。
ECUは、エンジンの運転状態が所定の運転状態の時(例えばエンジン始動時またはアイドル運転時)に、複数のバルブユニット2の各吸気流制御バルブ4が全閉状態となるように電動モータを通電する。電動モータが通電されると、歯車減速機構を介して、1本のバルブシャフト7に電動モータの回転出力(モータ出力軸トルク)が伝達される。これにより、1本のバルブシャフト7によって、全ての吸気流制御バルブ4のバルブ開度(バルブ位置)が一括変更される。すなわち、コイルスプリングの付勢力に抗して、全ての吸気流制御バルブ4のバルブ開度(バルブ位置)が全開位置(図1(b)ないし図3参照)から全閉位置に変更される。
これによって、エアクリーナで濾過された吸入空気は、インテークダクト(スロットルボデーやサージタンク)の吸気通路、インテークマニホールドやケーシング1の複数の空気流路8を経由して、複数のバルブユニット2毎の各ハウジング3の空気流路9の内部に流入する。このとき、全ての吸気流制御バルブ4のバルブ開度(バルブ位置)が全閉位置にセットされているため、全ての吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端側(図示上端側)に形成された開口部37だけの片側(上層側)偏向通気状態が形成される。そして、複数の開口部37を通過して空気流路9の片側(上層側)に偏った吸入空気は、シリンダヘッドの吸気ポートの内部に供給され、更に、吸気バルブの周囲を通ってエンジン本体の各気筒毎の燃焼室内に導入される。このとき、燃焼室内に導入される吸入空気の殆どは、複数の吸気流制御バルブ4の開口部37を通過しているので、燃焼室内に導入される吸入空気流は、縦方向の吸気渦流(タンブル流)となる。
すなわち、複数のバルブユニット2の全ての吸気流制御バルブ4のバルブ全閉時に、複数の空気流路8、複数の空気流路9および複数の吸気ポートの上層部を経由してエンジン本体の各気筒毎の燃焼室内に混合気を入れることができるので、エンジン本体の各気筒毎の燃焼室内において縦方向の吸気渦流(タンブル流)を容易に生成できる。したがって、エンジン本体の各気筒毎の燃焼室内において混合気の燃焼を促進させるためのタンブル流を積極的に生成できるので、通常では燃え難い空燃比で燃焼(希薄燃焼)させることができ、エンジン性能を落とさずに燃費を改善できる。また、縦方向の吸気渦流(タンブル流)を容易に生成できるので、燃焼室内の燃焼速度が促進され、燃焼効率が向上して、エンジンの運転状態が所定の運転状態の時(例えばアイドル運転時)の燃費やエミッションを改善できる。
ここで、本実施例では、エンジンの運転状態が所定の運転状態の時に、電動モータを通電制御して、全ての吸気流制御バルブ4のバルブ開度(バルブ位置)を全閉状態(全閉位置)となるようにしている。すなわち、バルブ駆動装置によって常開型の吸気流制御バルブ4を閉弁駆動している。これとは逆に、エンジンの運転状態が所定の運転状態の時に、電動モータへの通電を停止して、コイルスプリングの付勢力によって、全ての吸気流制御バルブ4のバルブ開度(バルブ位置)を全閉状態(全閉位置)となるようにしても良い。この場合には、常閉型の吸気流制御バルブとなる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のバルブユニット2の吸気流制御バルブ4は、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とを射出成形用金型内で一体的に同時成形する際に、射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、しかも吸気流制御バルブ4の全開位置に対して空気流路9の軸線方向の反対側の位置にて吸気流制御バルブ4が開弁した状態で、ハウジング3の内部に形成される空気流路9の軸線方向の上流側、すなわち、空気流路9の内部を流れる流体の平均的な流れの軸線方向の上流側(吸入空気流方向の上流側)に向けて型抜きされて成形される板状弁体6を有している。
これによって、異音の発生や吸入空気流の圧力損失の増加への影響が大きい、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の下流側(吸入空気流方向の下流側)に形成される2つの第1、第2凹部131、132(比較例1の図9および図11参照)を廃止することができる。したがって、吸気流制御バルブ4のバルブ全開時に、ケーシング1の空気流路8からバルブユニット2のハウジング3の空気流路9に流入して、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5を通過した後に、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の表裏2面のうちの裏面側の端面に沿って流れる吸入空気流の一部が、2つの第1、第2凹部131、132に流れ込むことはないため、バルブ軸5よりも吸入空気流の流れ方向の下流側の空気流路9の内部を流れる吸入空気流に乱れが発生することはない。
したがって、吸気流制御バルブ4のバルブ全開時における異音の発生を抑制することができる。また、吸気流制御バルブ4のバルブ全開時におけるバルブ軸5よりも吸入空気流の流れ方向の下流側の空気流路9の内部を流れる吸入空気流の圧力損失の増加を抑えることができるので、吸気流制御バルブ4のバルブ全開時に必要な吸入空気流量を確保することができる。これにより、エンジンの出力の低下を抑制することができる。
また、本実施例のバルブユニット2の吸気流制御バルブ4のバルブ軸5を、空気流路9の中心軸線よりも底壁部34の底壁面側にオフセット配置し、且つ空気流路9の中心部よりも空気流路9の軸線方向の上流側にオフセット配置している。これにより、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の上流側(吸入空気流方向の上流側)に形成される2つの第1、第2凹部41、42の軸線方向長さを、比較例1の第1、第2凹部131、132と比べて飛躍的に短縮することができる。これによって、2つの第1、第2凹部41、42を形成することで、仮にハウジング3の外壁面に張り出し部が設けられる場合であっても、ハウジング3の外壁面の張り出し量を減らすことができるので、バルブユニット2の体格の小型化を図ることができる。これにより、ケーシング1の嵌合穴11に対するバルブユニット2の搭載性を向上することができるので、吸気流発生装置を自動車等の車両のエンジンの吸気系に搭載する搭載スペースを容易に確保することができる。
図5は本発明の実施例2を示したもので、図5は内燃機関用吸気流制御装置を示した図である。
ここで、実施例1では、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の上流側(吸入空気流方向の上流側)に2つの第1、第2凹部41、42が形成されている。このため、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも吸入空気流方向の上流側に吸入空気流の乱れに伴う圧力損失の増加が懸念される。
そこで、本実施例の吸気流発生装置のケーシング1には、2つの第1、第2凹部41、42、ハウジング3の空気流路9の内部において2つの第1、第2凹部41、42間に形成される空間、およびハウジング3の空気流路9の内部において2つの第1、第2側壁部31、32の流路壁面間に形成される空間を埋める隔壁部23を有するブロック17が一体的に形成(樹脂一体成形)されている。したがって、吸気流制御バルブ4のバルブ全開時におけるバルブ軸5よりも吸入空気流の流れ方向の上流側の空気流路9の内部を流れる吸入空気の乱れを防止できるので、異音の発生を確実に防止することができ、吸入空気流の圧力損失の増加を抑えることができる。これにより、吸気流制御バルブ4のバルブ全開時に必要な吸入空気流量を更に確保することができるので、エンジンの出力の低下を確実に抑制することができる。
図6は本発明の実施例3を示したもので、図6はバルブユニットの製造方法を示した図である。
本実施例のバルブユニット2のハウジング3は、図6(a)、(b)に示したように、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とを射出成形用金型内で一体的に同時成形する際に、空気流路9の軸線方向の上流側に向けて型抜きされる逃げ溝43および開口部44を有している。
ここで、逃げ溝43は、図6(a)に示したように、ハウジング3の天壁部33の天壁面において吸気流制御バルブ4の全閉位置よりも空気流路9の軸線方向の上流側に延びる溝部で、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端側端面に対向するハウジング3の天壁部33の天壁面からハウジング3の天壁部33の外壁面側に凹むようにハウジング3の天壁部33の天壁面の一部に設けられている。また、開口部44は、図6(b)に示したように、ハウジング3の天壁部33の天壁面において吸気流制御バルブ4の全閉位置よりも空気流路9の軸線方向の上流側に延びるスリットで、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端側端面に対向するハウジング3の天壁部33の天壁面とハウジング3の天壁部33の外壁面とを貫通するようにハウジング3の天壁部33の一部に設けられている。
なお、逃げ溝43および開口部44は、バルブ軸5の軸心を中心にした、吸気流制御バルブ4の回転軌跡に沿って設けられ、特に全開位置に対して反対側の位置(図示二点鎖線参照)から全閉位置を通り越す位置まで図示左回転方向に回転(オーバーターン)させる第1組付工程の際に、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端側にハウジング3の天壁部33の天壁面が干渉して吸気流制御バルブ4の回転動作(組付作業)の障害とならないように設けることが望ましい。
本実施例のバルブユニット2は、実施例1と同様に、ハウジング3の内部において吸気流制御バルブ4を射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、しかも全開位置に対して空気流路9の軸線方向の反対側の位置(図示二点鎖線参照)にて開弁した状態で、空気流路9の軸線方向の上流側に向けて型抜きされて、ハウジング3および吸気流制御バルブ4が成形される。次に、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とが射出成形用金型内で一体的に同時成形されて、射出成形用金型の中から取り出されたバルブユニット2は、図6(a)、(b)に示したように、吸気流制御バルブ4をバルブ軸5の軸心を中心にして、全開位置に対して反対側の位置(図示二点鎖線参照)から逃げ溝43および開口部44を経由して全閉位置を通り越す位置まで図示左回転方向に回転(オーバーターン)させる(第1組付工程)。
次に、バルブユニット2のハウジング3の空気流路9の内部において、吸気流制御バルブ4を全閉位置にセットする(第2組付工程)。すなわち、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端側(被当接部)を、ハウジング3の天壁部33の天壁面にメカニカルタッチ(直接的に線接触)させる。このとき、吸気流制御バルブ4は、空気流路9の軸線方向に垂直な垂線に対して開弁作動方向に所定の回転角度(全閉角:θ)だけ若干傾くように配置される。
以上の製造方法(射出成形方法(特にハウジング3と吸気流制御バルブ4との同時成形方法)および組付方法)によって製造されたバルブユニット2は、実施例1と同様に、異音の発生や吸入空気流の圧力損失の増加への影響が大きい、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の下流側に形成される2つの第1、第2凹部131、132を廃止することができる。したがって、本実施例の吸気流発生装置のバルブユニット2は、実施例1と同様な効果を達成することができる。
ここで、本実施例では、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の上流側(吸入空気流方向の上流側)にて逃げ溝43が形成され、または開口部44が開口している。このため、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも吸入空気流方向の上流側に吸入空気流の乱れに伴う圧力損失の増加が懸念される。そこで、ケーシング1に、バルブユニット2を嵌合穴11内に組み込んだ際に、逃げ溝43および開口部44を埋めるブロックを一体的に形成(樹脂一体成形)しておくことが望ましい。
図7および図8は本発明の実施例4を示したもので、図7および図8はバルブユニットの製造方法を示した図である。
本実施例のバルブユニット2のハウジング3は、図7および図8に示したように、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とを射出成形用金型内で一体的に同時成形する際に、空気流路9の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側(図示下方)に向けて型抜きされる開口部45、46を有している。
本実施例の吸気流制御バルブ4は、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とを射出成形用金型内で一体的に同時成形する際に、射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、ハウジング3の内部からハウジング3の外部に向けて突き出した状態で、空気流路9の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側(図示下方)に向けて型抜きされて成形される板状弁体6を有している。
また、吸気流制御バルブ4は、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とを射出成形用金型内で一体的に同時成形する際に、吸気流制御バルブ4の両側面(サイド面)より軸方向の両側に突出してハウジング3の2つの第1、第2側壁部31、32に設けられた2つの第1、第2軸受け穴35、36内部に回転自在に収容(または軸支)された状態で、空気流路9の軸線方向の両側(上流側および下流側)、並びに空気流路9の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側(図示下方)に向けて型抜きされて成形されるバルブ軸5を有している。
ここで、開口部45は、図7(a)、(b)に示したように、ハウジング3の底壁部34の底壁面において2つの第1、第2軸受け穴35、36近傍の位置よりも空気流路9の軸線方向の上流側(図示左方向)に延びるスリットで、ハウジング3の底壁部34の底壁面と底壁部34の外壁面とを貫通するようにハウジング3の底壁部34の一部に設けられている。また、開口部46は、図8(a)、(b)に示したように、ハウジング3の底壁部34の底壁面において2つの第1、第2軸受け穴35、36近傍の位置よりも空気流路9の軸線方向の上流側に延びる開放穴で、ハウジング3の底壁部34の底壁面と底壁部34の外壁面とを貫通するようにハウジング3の底壁部34の一部(空気流路9の軸線方向全体)に設けられている。但し、ハウジング3の2つの第1、第2側壁部31、32の各側壁面側に底壁部34が若干残されていても良い。
なお、開口部45、46は、バルブ軸5の軸心を中心にした、吸気流制御バルブ4の回転軌跡に沿って設けられ、特にハウジング3と同時成形された位置(現在位置:図示二点鎖線参照)から全開位置を通り越す位置まで図示右回転方向に回転させる第1組付工程の際に、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端側にハウジング3の底壁部34の底壁面が干渉して吸気流制御バルブ4の回転動作(組付作業)の障害とならないように設けることが望ましい。
本実施例のバルブユニット2は、ハウジング3の内部において吸気流制御バルブ4を射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向(図示下方)に延ばされた状態で、しかもハウジング3の内部からハウジング3の外部に向けて突き出した状態で、空気流路9の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側(図示下方)に向けて型抜きされて、ハウジング3および吸気流制御バルブ4が成形される。また、本実施例の2つの第1、第2凹部41、42は、射出成形用金型の型抜き方向と略同一方向(図示下方)に延ばされた状態で、空気流路9の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側(図示下方)に向けて型抜きされる。これらの第1、第2凹部41、42は、2つの第1、第2側壁部31、32の2つの第1、第2軸受け穴35、36の空気流路側の開口端近傍からハウジング3の底壁部34の外壁面側に至るまで真っ直ぐに型抜き(形成)され、2つの第1、第2側壁部31、32の各側壁面から2つの第1、第2側壁部31、32の各外壁面側に凹むように設けられる。
次に、ハウジング3と吸気流制御バルブ4とが射出成形用金型内で一体的に同時成形されて、射出成形用金型の中から取り出されたバルブユニット2は、図7(b)、図8(b)に示したように、吸気流制御バルブ4をバルブ軸5の軸心を中心にして、ハウジング3と同時成形された位置(現在位置:図示二点鎖線参照)から開口部45,46を経由して全開位置を通り越す位置まで図示右回転方向に回転させる(第1組付工程)。次に、バルブユニット2のハウジング3の空気流路9の内部において、吸気流制御バルブ4を全閉位置にセットする(第2組付工程)。すなわち、吸気流制御バルブ4の板状弁体6の先端側(被当接部)を、ハウジング3の天壁部33の天壁面にメカニカルタッチ(直接的に線接触)させる。このとき、吸気流制御バルブ4は、空気流路9の軸線方向に垂直な垂線に対して開弁作動方向に所定の回転角度(全閉角:θ)だけ若干傾くように配置される。
以上の製造方法(射出成形方法(特にハウジング3と吸気流制御バルブ4との同時成形方法)および組付方法)によって製造されたバルブユニット2は、実施例1と同様に、異音の発生や吸入空気流の圧力損失の増加への影響が大きい、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の下流側に形成される2つの第1、第2凹部131、132を廃止することができる。したがって、本実施例の吸気流発生装置のバルブユニット2は、実施例1と同様な効果を達成することができる。
ここで、本実施例では、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも空気流路9の軸線方向の下流側(吸入空気流方向の下流側)にて開口部45、46が開口している。このため、吸気流制御バルブ4のバルブ軸5よりも吸入空気流方向の下流側に吸入空気流の乱れに伴う圧力損失の増加が懸念される。そこで、ケーシング1に、バルブユニット2を嵌合穴11内に組み込んだ際に、開口部45、46を埋めるブロックを一体的に形成(樹脂一体成形)しておくことが望ましい。
[変形例]
本実施例では、内燃機関用吸気流制御装置(吸気流発生装置、渦流発生装置)を、エンジン本体の各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための縦方向の吸気渦流(タンブル流)の生成が可能となるように構成したが、内燃機関用吸気流制御装置(吸気流発生装置、渦流発生装置)を、エンジン本体の各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための横方向の吸気渦流(スワール流)の生成が可能となるように構成しても良い。また、内燃機関用吸気流制御装置(吸気流発生装置、渦流発生装置)を、エンジンの燃焼を促進するためのスキッシュ渦の生成が可能となるように構成しても良い。
本実施例では、本発明のバルブユニットを、内燃機関の各気筒毎の燃焼室内に吸入される吸入空気を制御する内燃機関用吸気流制御装置に組み込んでいるが、本発明のバルブユニットを、内燃機関の各気筒毎の燃焼室内に吸入される吸入空気の流量を制御する内燃機関用吸気制御装置に組み込んでも良い。この場合には、アイドル回転速度制御バルブ、スロットルバルブ等の吸気流量制御バルブがハウジングの内部に組み込まれる。また、本発明のバルブユニットを、エンジンの排気ガスの一部(EGRガス)を排気系から吸気系に再循環させる排気ガス還流路に連通する空気流路を有するハウジングと、このハウジング内部に開閉自在に収容されて、排気ガス還流量を制御するEGR制御バルブとを備えた排気ガス再循環装置(EGR制御バルブユニット)に適用しても良い。また、本発明のバルブユニットを、エンジンの排気通路に連通する空気流路を有するハウジングと、このハウジング内部に開閉自在に収容されて、エンジンの気筒より流出する排気ガスを制御する排気制御バルブとを備えた排気制御バルブユニットに適用しても良い。
また、本発明のバルブユニットを、可変吸気バルブを備えた内燃機関用可変吸気装置に組み込んでも良い。可変吸気バルブは、エンジン回転速度に対応してインテークマニホールドの吸気通路の通路長または通路断面積を可変する内燃機関用吸気制御弁である。なお、内燃機関用可変吸気装置は、例えばエンジン回転速度が低中速回転領域の時にはインテークマニホールドの吸気通路の通路長が伸長するように可変吸気バルブによって吸気通路を切り替え、また、エンジン回転速度が高速回転領域の時にはインテークマニホールドの吸気通路の通路長が短縮するように可変吸気バルブによって吸気通路を切り替えることで、エンジン回転速度に拘らず、エンジン出力軸トルク(エンジントルク)を向上できる装置である。また、流体として、吸入空気や排気ガス等の気体だけでなく、水、オイル、燃料等の液体を用いても良い。
本実施例では、バルブユニット2の吸気流制御バルブ4を閉弁駆動(または開弁駆動)するバルブ駆動装置を、電動モータと動力伝達機構(例えば歯車減速機構等)とを含んで構成される動力ユニットを備えた電動式アクチュエータによって構成したが、バルブを開弁駆動または閉弁駆動するバルブ駆動装置を、電磁式または電動式負圧制御弁を備えた負圧作動式アクチュエータや、電磁式アクチュエータによって構成しても良い。なお、バルブを開弁方向または閉弁方向に付勢するスプリング等のバルブ付勢手段を設置しなくても良い。
本実施例では、本発明のバルブユニットを、気筒が群配置された直列4気筒のエンジンの吸気系(または排気系)に搭載しているが、本発明のバルブユニットを、気筒が群配置された複数のバンクを有する内燃機関の吸気系(または排気系)に搭載しても良い。このような内燃機関としては、V型エンジン、水平型エンジン、水平対向型エンジン等の多気筒エンジンがある。また、本実施例では、2つの第1、第2ベアリング21、22を樹脂化しているが、2つの第1、第2軸受け部品を金属製としても良い。また、バルブは、多連一体型のバルブに限定されず、バルブ軸一体型のバルブであれば1個の片持ち式バルブでも良い。
(a)は樹脂成形体を示した斜視図で、(b)はバルブユニットを示した斜視図である(実施例1)。 内燃機関用吸気流制御装置を示した斜視図である(実施例1)。 内燃機関用吸気流制御装置を示した分解図である(実施例1)。 (a)、(b)はバルブユニットの製造方法を示した説明図である(実施例1)。 (a)は内燃機関用吸気流制御装置を示した分解図で、(b)は内燃機関用吸気流制御装置を示した断面図である(実施例2)。 (a)、(b)はバルブユニットの製造方法を示した説明図である(実施例3)。 (a)、(b)はバルブユニットの製造方法を示した説明図である(実施例4)。 (a)、(b)はバルブユニットの製造方法を示した説明図である(実施例4)。 バルブユニットを示した斜視図である(比較例1)。 (a)、(b)は射出成形用金型を示した断面図である(比較例1)。 (a)、(b)はバルブユニットを示した断面図である(比較例1)。 (a)、(b)はバルブユニットの製造方法を示した説明図である(比較例1)。
符号の説明
1 ケーシング
2 バルブユニット
3 ハウジング
4 吸気流制御バルブ(片持ち式バルブ)
5 吸気流制御バルブのバルブ軸(片持ち式バルブの軸部)
6 吸気流制御バルブの板状弁体(片持ち式バルブの板状弁体)
7 バルブシャフト(角形鋼製シャフト)
8 ケーシングの空気流路
9 ハウジングの空気流路(流体流路)
10 シャフト貫通穴(片持ち式バルブの軸部の貫通穴)
11 ケーシングの嵌合穴
15 ケーシングのシャフト貫通孔
17 ケーシングのブロック
21 第1ベアリング
22 第2ベアリング
23 ブロックの隔壁部
31 ハウジングの第1側壁部
32 ハウジングの第2側壁部
33 ハウジングの天壁部
34 ハウジングの底壁部
35 ハウジングの第1側壁部の第1軸受け穴
36 ハウジングの第2側壁部の第2軸受け穴
41 ハウジングの第1側壁部の第1凹部(第1溝部)
42 ハウジングの第2側壁部の第2凹部(第2溝部)
43 ハウジングの天壁部の逃げ溝
44 ハウジングの天壁部の開口部
45 ハウジングの底壁部の開口部
46 ハウジングの底壁部の開口部

Claims (17)

  1. 内部に流体流路が形成されたハウジングと、
    自由端側に対して逆側に回転中心を成す軸部を有し、前記ハウジングに対して相対回転して前記流体流路を開閉する片持ち式のバルブとを、
    成形型内で一体的に同時成形するバルブユニットの製造方法において、
    前記バルブは、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、前記流体流路の軸線方向の上流側に向けて型抜きされて成形される板状弁体を有していることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  2. 請求項1に記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最大となるバルブ位置を全開位置としたとき、 前記板状弁体は、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記全開位置に対して前記流体流路の軸線方向の反対側の位置にて前記バルブが開弁した状態で成形されることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  3. 請求項2に記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングは、前記バルブが前記全開位置に対して前記流体流路の軸線方向の反対側の位置にて成形された際に、あるいは前記バルブが前記全開位置にセットされた際に、前記板状弁体の表裏2面に対向する2つの流路壁面を有し、
    前記軸部は、前記流体流路の中心軸線よりも前記2つの流路壁面のうちの片側の流路壁面側にオフセット配置され、且つ前記流体流路の中心部よりも前記流体流路の軸線方向の上流側にオフセット配置されていることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記軸部は、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記バルブの両側面より軸方向の両側に突出して前記ハウジングに回転自在に収容された状態で成形されることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングは、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、前記流体流路の軸線方向の上流側に向けて型抜きされる2つの第1、第2溝部を有し、
    前記2つの第1、第2溝部は、前記板状弁体の両側面に対向する流路壁面から前記ハウジングの外壁面側に凹むように設けられていることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  6. 請求項5に記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングの周囲を取り囲むように配設されて、前記バルブユニットを嵌合保持するケーシングを備え、
    前記ケーシングは、前記2つの第1、第2溝部、および前記ハウジングの内部において前記2つの第1、第2溝部間に形成される空間を埋めるブロックを有していることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最小となるバルブ位置を全閉位置とし、前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最大となるバルブ位置を全開位置としたとき、
    前記ハウジングと前記バルブとの同時成形後に、
    前記ハウジングおよび前記バルブを弾性変形させた状態で、前記バルブを前記軸部の軸心を中心にして、前記全開位置に対して反対側の位置から前記全閉位置を通り越す位置まで回転させる第1組付工程と、
    前記バルブを前記全閉位置にセットする第2組付工程と
    を備えたことを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最小となるバルブ位置を全閉位置とし、前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最大となるバルブ位置を全開位置としたとき、
    前記ハウジングは、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記流体流路の軸線方向の上流側に向けて型抜きされる逃げ溝または開口部を有し、
    前記ハウジングと前記バルブとの同時成形後に、
    前記バルブを前記軸部の軸心を中心にして、前記全開位置に対して反対側の位置から前記逃げ溝または前記開口部を経由して前記全閉位置を通り越す位置まで回転させる第1組付工程と、
    前記バルブを前記全閉位置にセットする第2組付工程と
    を備えたことを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記バルブは、前記全閉位置にセットされると、前記流体流路の軸線方向に垂直な垂線に対して開弁作動方向に傾くように配置されることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  10. 内部に流体流路が形成されたハウジングと、
    自由端側に対して逆側に回転中心を成す軸部を有し、前記ハウジングに対して相対回転して前記流体流路を開閉する片持ち式のバルブとを、
    成形型内で一体的に同時成形するバルブユニットの製造方法において、
    前記バルブは、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、前記流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側に向けて型抜きされて成形される板状弁体を有していることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  11. 請求項10に記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記板状弁体は、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記ハウジング内部から前記ハウジング外部に向けて突き出した状態で成形されることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  12. 請求項10または請求項11に記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記軸部は、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記バルブの両側面より軸方向の両側に突出して前記ハウジングに回転自在に収容された状態で成形されることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  13. 請求項10ないし請求項12のうちのいずれか1つに記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最大となるバルブ位置を全開位置としたとき、 前記ハウジングは、前記バルブが前記全開位置にセットされた際に、前記板状弁体の表裏2面に対向する2つの流路壁面を有し、
    前記軸部は、前記流体流路の中心軸線よりも前記2つの流路壁面のうちの片側の流路壁面側にオフセット配置され、且つ前記流体流路の中心部よりも前記流体流路の軸線方向の上流側にオフセット配置されていることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  14. 請求項10ないし請求項13のうちのいずれか1つに記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングは、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記成形型の型抜き方向と略同一方向に延ばされた状態で、前記流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側に向けて型抜きされる2つの第1、第2溝部を有し、
    前記2つの第1、第2溝部は、前記板状弁体の両側面に対向する流路壁面から前記ハウジングの外壁面側に凹むように設けられていることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  15. 請求項14に記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングの周囲を取り囲むように配設されて、前記バルブユニットを嵌合保持するケーシングを備え、
    前記ケーシングは、前記2つの第1、第2溝部、および前記ハウジングの内部において前記2つの第1、第2溝部間に形成される空間を埋めるブロックを有していることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  16. 請求項10ないし請求項15のうちのいずれか1つに記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記ハウジングは、前記ハウジングと前記バルブとの同時成形時に、前記流体流路の軸線方向に対して略直交する垂直方向の片側に向けて型抜きされる開口部を有し、
    前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最小となるバルブ位置を全閉位置とし、前記ハウジングと前記バルブとの隙間が最大となるバルブ位置を全開位置としたとき、
    前記ハウジングと前記バルブとの同時成形後に、
    前記バルブを前記軸部の軸心を中心にして、現在の位置から前記開口部を経由して前記全開位置を通り越す位置まで回転させる第1組付工程と、
    前記バルブを前記全閉位置にセットする第2組付工程と
    を備えたことを特徴とするバルブユニットの製造方法。
  17. 請求項16に記載のバルブユニットの製造方法において、
    前記バルブは、前記全閉位置にセットされると、前記流体流路の軸線方向に垂直な垂線に対して開弁作動方向に傾くように配置されることを特徴とするバルブユニットの製造方法。
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