JP4345846B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
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Description
従来より、図12に示したように、内燃機関の燃焼室内においてタンブル流を発生させるロータリ型タンブル制御弁(またはロータリ型スロットルバルブ)を備えた内燃機関の吸気装置が公知である(例えば、特許文献1及び2参照)。
このロータリ型タンブル制御弁(またはロータリ型スロットルバルブ)は、その回転軸線を中心にして回転するロータリ型バルブ(弁体)101と、このロータリ型バルブ101を回転自在に収容するダクト102と、このダクト102の外部に装着されて、ロータリ型バルブ101の回転軸を駆動するアクチュエータとを備えている。
そして、ロータリ型バルブ101は、その回転軸線よりも吸入空気の流れ方向(吸気流方向)の上流側に配設された第1バルブ本体103、その回転軸線よりも吸気流方向の下流側に配設された第2バルブ本体104を有している。
また、2つの第1、第2バルブ本体103、104間には、2つの第1、第2吸気通路111、112を連通する中継通路(中空部)105が設けられている。
また、内燃機関のアイドル運転時には、ダクト102の円筒部と第1バルブ本体103の図示下端部との間に第1絞り部121が形成される。さらに、ダクト102の円筒部と第2バルブ本体104の図示上端部との間に第2絞り部122が形成される。これらの2つの第1、第2絞り部121、122は、2つの第1、第2吸気通路111、112の通路面積を絞る部分で、内燃機関の低回転速度領域または低負荷領域の時に同一の開口面積となっている。あるいは第1絞り部121の開口面積よりも第2絞り部122の開口面積の方を小さくしている。
ところが、特許文献1及び2に記載の内燃機関の吸気装置においては、内燃機関の燃焼室内においてタンブル流を必要とする内燃機関のアイドル運転に必要な吸入空気量を達成するという目的で、第1絞り部121の開度が微小開度となるように設定すると、第1バルブ本体103と第2バルブ本体104とが機械的に連結されているので、第2絞り部122の開口面積が小さくなってしまう。したがって、内燃機関のアイドル運転における、第2絞り部122の微小な開口面積により、内燃機関の燃焼室内において強いタンブル流を出し難いという問題点があった。
すなわち、第2絞り部122の微小な開口面積により、吸気流が急激に薄くなり(または2つの第1、第2吸気通路111、112の通路面積が急激に小さくなり)、内燃機関の吸気ポートの天壁面に沿った薄い吸気流となる。これによって、内燃機関の吸気ポート形状の影響を強く受けて、内燃機関の燃焼室内での燃焼効率を向上して燃費等を改善するという要求に合致した意図通りのタンブル流を得ることが非常に困難となるという問題点があった。
これによって、第1絞り部の開口面積が狭く、内燃機関の燃焼室内に供給される吸入空気量が少ない場合であっても、第2絞り部の開口面積を第1絞り部の開口面積よりも大きくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1バルブ本体および第2バルブ本体を、吸気通路内に直列的に配置している。これによって、内燃機関の回転速度または負荷がある閾値以下の時に、ダクトの内部(吸気通路)を流れる吸入空気流は、第1絞り部および第2絞り部を通過して、内燃機関の燃焼室に導入される。
請求項5に記載の発明によれば、第1バルブ本体および第2バルブ本体は、全閉位置から開弁作動方向に対して逆転方向に開弁した中間開度の状態に保持される。
請求項7に記載の発明によれば、第1バルブ本体の板長さよりも第2バルブ本体の板長さの方が短くなるように設定されている。すなわち、2つの第1、第2バルブ本体の形状を変更することにより、第2絞り部の開口面積を第1絞り部の開口面積よりも大きくすることが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、第1バルブ本体の回転軸線の垂線に対する第1バルブ本体の傾斜角度よりも第2バルブ本体の回転軸線の垂線に対する第2バルブ本体の傾斜角度の方が大きくなるように設定されている。すなわち、2つの第1、第2バルブ本体の傾斜角度を変更することにより、第2絞り部の開口面積を第1絞り部の開口面積よりも大きくすることが可能となる。
請求項11に記載の発明によれば、第1吸気通路の中心軸線に対して第2吸気通路の中心軸線を第2絞り部側にオフセット配置することにより、第2絞り部の開口面積を第1絞り部の開口面積よりも大きくすることが可能となる。
請求項12に記載の発明によれば、第1絞り部の開口面積よりも第2絞り部の開口面積の方が大きくなるように、ダクトまたは第1バルブ本体または第2バルブ本体を切り欠くことにより、第2絞り部の開口面積を第1絞り部の開口面積よりも大きくすることが可能となる。
ここで、第1バルブ本体および第2バルブ本体の回転軸線を、吸気通路の軸線方向に対して直交する方向に配置しても良い。なお、第1バルブ本体の回転軸線(回転軸)と第2バルブ本体の回転軸線(回転軸)とを同一軸線上に配置しても良い。
なお、第1バルブ本体および第2バルブ本体を一体的に結合(一体化)してロータリ型バルブを構成した場合には、ロータリ型バルブの回転軸は、1つだけで良く、当然第1バルブ本体の回転軸線と第2バルブ本体の回転軸線とは同一軸線上に配置される。
図1ないし図3は本発明の実施例1を示したもので、図1は内燃機関の吸気制御装置を示した図である。
ここで、本実施例のロータリ型タンブル制御弁は、図1ないし図3に示したように、エンジンの吸気管の一部を構成するインテークマニホールド(ダクト)6と、このインテークマニホールド6の円筒部(ハウジング)7の内部(特に断面円形状の空間であるバルブ収納室10)に回転方向に摺動自在に支持されたロータリ型バルブ1と、このロータリ型バルブ1の回転軸(図示せず)を駆動する1つのアクチュエータ(図示せず)とによって1組のバルブユニットを構成している。
また、本実施例の吸気渦流発生装置においては、エンジン回転速度またはエンジン負荷(例えばアクセル開度等)がある閾値以下の時、例えばエンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時(より具体的にはエンジン始動時またはアイドル運転時またはエンジンの低速低負荷時等)に、ロータリ型バルブ1とインテークマニホールド6における円筒部7との間に形成される2つの第1、第2吸気絞り部11、12等を有している。なお、図3に示した第2バルブ本体4には、第2絞り部(貫通孔)13が形成されている。また、閾値とは、エンジンの燃焼室内に吸気渦流(タンブル流)を生じさせることによる燃費向上効果および触媒の早期活性化効果が得られるエンジン回転速度(またはエンジン負荷)の上限値のことである。
そして、第1パイプ部17の内部には、図2(b)および図3(b)に示したように、断面円形状の第1吸気通路21が形成されている。また、第2パイプ部19の内部には、図2(d)および図3(d)に示したように、断面長方形状の第2吸気通路22が形成されている。したがって、インテークマニホールド6の円筒部7の内部(バルブ収納室10)は、第1吸気通路21と第2吸気通路22とを連通する吸気通路を構成している。すなわち、2つの第1、第2吸気通路21、22は、エンジンの各気筒毎に、ロータリ型バルブ1またはバルブ収納室10を介して、直列接続されている。
シリンダヘッド8の一方側には、複数のインテークポート(各気筒毎の吸気ポート:以下吸気ポートと略す)23が形成されている。これらの吸気ポート23は、3次元的な吸気通路形状を有し、それぞれ対応したポペット型のインテークバルブ(各気筒毎の吸気バルブ:以下吸気バルブと略す)24によって開閉される。また、複数の吸気ポート23の吸気流方向の上流端には、インテークマニホールド6の各第2パイプ部19が気密的に接続されている。そして、シリンダヘッド8の他方側には、複数のエキゾーストポート(各気筒毎の排気ポート:以下排気ポートと略す)25が形成されている。これらの排気ポート25は、3次元的な排気通路形状を有し、それぞれ対応したポペット型のエキゾーストバルブ(各気筒毎の排気バルブ:以下排気バルブと略す)26によって開閉される。また、複数の排気ポート25の排気ガス流方向の下流端には、排気管が気密的に接続されている。
また、本実施例のシリンダブロック9には、エンジンのウォータジャケット28に循環供給されるエンジン冷却水の温度(冷却水温)を検出する冷却水温センサ29が搭載されている。また、エンジンのクランクシャフトの近傍には、所定のクランク角度毎にクランク角度信号(NEパルス信号)を出力するクランク角度センサ(図示せず)が取り付けられている。
この排気管は、エキゾーストマニホールド31およびエキゾーストパイプ32等を有している。
また、本実施例の排気管には、エンジンの各気筒毎の燃焼室より流出した排気ガスの状態(空燃比等)を検出する排気ガスセンサ(空燃比センサ、酸素センサ)34が搭載されている。
この点火装置は、混合気に点火するための高電圧を発生させるイグニッションコイル、およびこのイグニッションコイルで発生した高電圧の電流により火花を飛ばして混合気に点火するスパークプラグ35等によって構成されている。このスパークプラグ35は、先端部が各気筒毎の燃焼室内に露出するように、エンジンのシリンダヘッド8に取り付けられている。
この燃料噴射装置は、燃料タンクから汲み上げた燃料をエンジンの各気筒毎の吸気ポート23内に最適なタイミングで噴射するインジェクタ36等によって構成されている。このインジェクタ36は、エンジンのシリンダヘッド8またはインテークマニホールド6に取り付けられている。
ここで、点火装置および燃料噴射装置は、ECUによって駆動(通電制御)されるように構成されている。
なお、ロータリ型バルブ1は、2つの第1、第2バルブ本体3、4間に断面円形状(または断面長方形状)の貫通路2を有している。ロータリ型バルブ1の貫通路2は、第1吸気通路21と第2吸気通路22とを連通する連通路である。
なお、ロータリ型バルブ1が全閉位置と全開位置との中間位置に保持(設定)されている時には、第1開口部41が部分的に開放されて、つまり第1開口部41が第1吸気通路21と部分的に連通する。すなわち、第1開口部41は、ロータリ型バルブ1(特に第1バルブ本体3)をその回転軸線を中心にして回転(開弁)させた時(全開位置は含まない)に、ロータリ型バルブ1(特に第1バルブ本体3)の回転角度に応じて第1吸気通路21の通路断面積を絞る第1可変絞り部としての機能を有している。
なお、ロータリ型バルブ1が全閉位置と全開位置との中間位置に保持(設定)されている時には、第2開口部42が部分的に開放されて、つまり第2開口部42が第2吸気通路22と部分的に連通する。すなわち、第2開口部42は、ロータリ型バルブ1(特に第2バルブ本体4)をその回転軸線を中心にして回転(開弁)させた時(全開位置は含まない)に、ロータリ型バルブ1(特に第2バルブ本体4)の回転角度に応じて第2吸気通路22の通路断面積を絞る第2可変絞り部としての機能を有している。
電動モータは、ブラシレスDCモータやブラシ付きのDCモータ等の直流(DC)モータが採用されている。なお、三相誘導電動機等の交流(AC)モータを用いても良い。
ECUは、クランク角度センサ、アクセル開度センサ、エアフローメータ16、冷却水温センサ29、排気ガスセンサ34等の各種センサからのセンサ信号が、A/D変換器によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。そして、ECUは、クランク角度センサより出力されたNEパルス信号の間隔時間を計測することによってエンジン回転速度(以下エンジン回転数と言う:NE)を検出するための回転速度検出手段として機能する。
なお、ロータリ型バルブ1のスロットル開度は、エンジンの運転領域(低回転速度領域、中回転速度領域、高回転速度領域等)に対応して算出される目標スロットル開度となるように、あるいはアクセル開度センサより出力されるアクセル開度信号(低負荷領域、中負荷領域、高負荷領域等)に対応して算出される目標スロットル開度となるように制御される。そして、ロータリ型バルブ1のスロットル開度は、エンジンの全運転領域に渡って段階的または連続的に変化する。
また、ECUは、イグニッションスイッチがオフ(IG・OFF)されると、メモリ内に格納された制御プログラムまたは制御ロジックに基づく点火制御や燃料噴射制御等を含むエンジン制御等が強制的に終了されるように構成されている。
また、ロータリ型バルブ1の全開位置とは、第1、第2吸気通路21、22の通路断面積が最大となるように第1、第2吸気通路21、22を全開する(開く)回転角度(スロットル開度)のことである。
また、ロータリ型バルブ1の中間位置とは、ロータリ型バルブ1の全閉位置から所定の回転角度(例えば5〜45°程度)分だけ開弁作動方向に開弁した中間開度(微小開度)、つまり第1、第2吸気通路21、22の通路断面積が所定の面積となるように第1、第2吸気通路21、22を絞る(開く)回転角度(スロットル開度)のことである。
ここで、第1バルブ本体3は、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に、ロータリ型バルブ1の全閉位置から開弁作動方向に僅かに(少しだけ)開弁した、つまり半開きした中間開度(微小開度)の状態に保持される(図2(c)、図2(e)、図3(c)参照)。
ここで、第2バルブ本体4は、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に、ロータリ型バルブ1の全閉位置から開弁作動方向に僅かに(少しだけ)開弁した、つまり半開きした中間開度(微小開度)の状態に保持される(図2(c)、図2(e)、図3(c)参照)。
これによって、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時、つまりロータリ型バルブ1が中間開度(微小開度)の状態に保持された際には、図2(b)〜(e)に示したように、第1吸気絞り部11の開口面積よりも第2吸気絞り部12の開口面積の方が大きくなるように設定される。すなわち、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時には、第2吸気絞り部12の開口面積が、第1吸気絞り部11の開口面積よりも大きくなる。
これによって、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時、つまりロータリ型バルブ1が中間開度(微小開度)の状態に保持された際には、図3(b)〜(d)に示したように、第1吸気絞り部11の開口面積よりも貫通孔13の開口面積の方が大きくなるように設定される。すなわち、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時には、第2絞り部として機能する貫通孔13の開口面積が、第1吸気絞り部11の開口面積よりも大きくなる。
次に、本実施例の内燃機関の吸気制御装置(吸気渦流発生装置)の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。
このとき、エンジンの特定気筒が排気行程から、吸気バルブ24が開弁し、ピストン27が下降する吸気行程に移行すると、ピストン27の下降に従って当該気筒の燃焼室内の負圧(大気圧よりも低い圧力)が大きくなり、開弁している吸気ポート23から燃焼室に混合気が吸い込まれる。
そして、吸気ポート23内に導入された吸気流は、吸気ポート23の吸気弁口(開口部)から燃焼室内に供給される。このとき、エンジンの燃焼室内において縦方向の吸気渦流(タンブル流)は発生しない。
そして、貫通路2に流入した吸気流は、ロータリ型バルブ1の第2バルブ本体4とインテークマニホールド6の円筒部7との間に形成される第2吸気絞り部12、あるいは第2バルブ本体4自体に貫通形成された貫通孔13を通過する。このとき、ロータリ型バルブ1の図示上方側で開口する第2吸気絞り部12または貫通孔13より強い吸気流が吹き出されて、インテークマニホールド6の第2吸気通路22内に流入する。
このとき、吸気ポート23から燃焼室内に流入する吸気流は、その吸気ポート形状(円弧状に滑らかに屈曲したポート形状)および吸気バルブ24の開弁状態によってタンブル流となる。
したがって、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において強いタンブル流が生成されるため、吸入空気と共に燃焼室内に導入される燃料が燃焼室内の全域に略均等に拡がって燃焼が効率良く行われる。これにより、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時における燃焼室内での燃焼効率を向上させることができるので、燃費、出力およびエミッション(例えばHC低減効果)等を大幅に向上させることができる。
以上のように、本実施例の吸気渦流発生装置においては、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に、第1吸気通路21の通路断面積よりも第2吸気通路22の通路断面積の方が大きくなるように、インテークマニホールド6の各第1、第2パイプ部17、19の通路形状を異ならせている。具体的には、第1吸気通路21の断面形状を円形状とし、第2吸気通路22の断面形状を長方形状とすることで、図2(b)〜(e)および図3(b)〜(d)に示したように、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に、第2吸気絞り部12または貫通孔13の開口面積を第1吸気絞り部11の開口面積よりも大きくすることが可能となる。
具体的には、図2に示したロータリ型バルブ1と同様に、第1吸気通路21の断面形状を円形状とし、第2吸気通路22の断面形状を長方形状としている。
これにより、ロータリ型バルブ1は、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に、全閉位置から閉弁作動方向(逆転方向)に僅かに(少しだけ)開弁した、つまり半開きした微小開度の状態となるように保持(制御)される(図4(b)〜(d)参照)。
これにより、ロータリ型バルブ1の図示下方側で開口する第2吸気絞り部12より強い吸気流が吹き出されて、インテークマニホールド6の第2吸気通路22を通りエンジンの各気筒毎の燃焼室内に流入し、強いタンブル流となる。
これによって、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に、エンジン始動またはエンジンのアイドル運転またはエンジンの低速低負荷時の運転に必要な吸入空気量を達成しながら、エンジンの各気筒毎の燃焼室内での燃焼効率を向上して燃費等を改善するという要求に合致した意図通りの強いタンブル流をエンジンの各気筒毎の燃焼室内に生成できる。
そして、本実施例の吸気渦流発生装置においては、図5(b)〜(d)に示したように、第2バルブ本体4の図示下部側に、その第2バルブ本体4の両端面を連通するように貫通する断面長円形状の貫通孔14を形成している。この貫通孔14は、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に開口する第2吸気絞り部12よりも開口面積の小さい副開口部を構成している。
この場合には、インテークマニホールド6の第1、第2パイプ部17、19の形状を共に円管形状としても、貫通孔14が形成されているので、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に、第2バルブ本体側の総開口面積(第2吸気絞り部12の開口面積および貫通孔14の開口面積)の方が、第1吸気絞り部11の開口面積よりも大きくなる。
これによって、本実施例の吸気渦流発生装置においても、実施例1と同様な効果を達成することができる。
これによって、本実施例の吸気渦流発生装置においても、実施例1と同様な効果を達成することができる。
また、本実施例の吸気渦流発生装置においては、図7(a)に示したように、例えばロータリ型バルブ1の全閉時における円形状のハウジング5の外周部に対する第1バルブ本体3の中心部の形成位置よりも、ロータリ型バルブ1の全閉時におけるハウジング5の外周部に対する第2バルブ本体4の中心部の形成位置の方が、ハウジング5の外周部寄りに配置されるように設定されている。すなわち、1つのロータリ型バルブ1におけるハウジング5の外周部に対する2つの第1、第2バルブ本体3、4の形成位置を互いに異ならせる(変更する)ことで、図7(b)〜(d)に示したように、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時のように、第1吸気絞り部11の開口面積が狭く、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に供給される吸入空気量が比較的に少ない場合であっても、第2吸気絞り部12の開口面積を第1吸気絞り部11の開口面積よりも大きくすることができる。
これによって、本実施例の吸気渦流発生装置においても、実施例1と同様な効果を達成することができる。
これによって、本実施例の吸気渦流発生装置においても、実施例1と同様な効果を達成することができる。
また、吸気渦流発生装置においては、図9(a)に示したように、例えばロータリ型バルブ1の全閉時における円形状のハウジング5の外周部に対する第1バルブ本体3の中心部の形成位置よりも、ロータリ型バルブ1の全閉時におけるハウジング5の外周部に対する第2バルブ本体4の中心部の形成位置の方が、ハウジング5の外周部寄りに配置されるように設定されている。
これによって、本実施例の吸気渦流発生装置においても、実施例1と同様な効果を達成することができる。
これによって、本実施例の吸気渦流発生装置においても、実施例1と同様な効果を達成することができる。
また、吸気渦流発生装置においては、1つのロータリ型バルブ1における第2バルブ本体4の図示上端面に2つの切欠き部62および1つの突起部63を設けることで、図11(c)、(e)に示したように、エンジンの低回転速度領域または低負荷領域の時に、ロータリ型バルブ1がその回転軸線を中心にして回転し、第2バルブ本体4が微小開度の状態に保持された際、第2バルブ本体4の2つの切欠き部62および1つの突起部63とインテークマニホールド6の円筒部7との間に第2吸気絞り部12が形成される。
これによって、本実施例の吸気渦流発生装置においても、実施例1と同様な効果を達成することができる。
本実施例では、吸気渦流発生装置を、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための縦方向の吸気渦流(タンブル流)の生成が可能となるように構成したが、吸気渦流発生装置を、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための横方向の吸気渦流(スワール流)の生成が可能となるように構成しても良い。また、吸気渦流発生装置を、エンジンの燃焼を促進させるためのスキッシュ渦の生成が可能となるように構成しても良い。
また、ロータリ型バルブ1を、インテークマニホールド6を除く他の吸気管内、あるいはエンジンのシリンダヘッド8の吸気ポート23内に組み込んでも良い。
なお、ロータリ型バルブ1の回転軸を開弁作動方向または閉弁作動方向に付勢するスプリング(ロータリ型バルブ1の回転軸を開弁作動方向(または閉弁作動方向)に付勢するリターンスプリング、ロータリ型バルブ1の回転軸を閉弁作動方向(または開弁作動方向)に付勢するデフォルトスプリング)等のバルブ付勢手段を設置しなくても良い。
2 ロータリ型バルブの貫通路(連通路、中継路)
3 ロータリ型バルブの第1バルブ本体
4 ロータリ型バルブの第2バルブ本体
5 ロータリ型バルブのハウジング
6 インテークマニホールド(ダクト)
7 インテークマニホールドの円筒部(ハウジング)
10 バルブ収納室(吸気通路)
11 第1吸気絞り部(第1絞り部)
12 第2吸気絞り部(第2絞り部)
13 貫通孔(第2絞り部)
14 貫通孔(第2絞り部)
21 第1吸気通路
22 第2吸気通路
Claims (13)
- (a)内燃機関の燃焼室に吸入空気を供給するための吸気通路を形成するダクトと、
(b)前記吸気通路に回転自在に設置されて、前記ダクトに対して相対回転する第1バルブ本体と、
(c)前記吸気通路に回転自在に設置されて、前記ダクトに対して相対回転すると共に、前記第1バルブ本体と連動して動く第2バルブ本体と、
(d)前記ダクトと前記第1バルブ本体との間に形成される第1絞り部と、
(e)前記ダクトと前記第2バルブ本体との間に形成される、あるいは前記第2バルブ本体自体に形成される第2絞り部と
を備えた内燃機関の吸気装置において、
前記第1バルブ本体は、前記第2バルブ本体と機械的に連結して、前記ダクトの内部に回転方向に摺動自在に支持される1つのロータリ型バルブを構成し、
前記第2バルブ本体は、前記第1バルブ本体よりも吸入空気の流れ方向の下流側に配設されており、
前記第1絞り部の開口面積よりも前記第2絞り部の開口面積の方が大きくなるように設定されることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の吸気装置において、
前記第1バルブ本体および前記第2バルブ本体は、前記吸気通路内に直列的に配置されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気装置において、
前記第1バルブ本体または前記第1絞り部は、前記内燃機関の燃焼室内に供給される吸入空気の流量を可変する機能を有し、
前記第2バルブ本体または前記第2絞り部は、前記内燃機関の燃焼室内に吸気流動または吸気渦流を発生させる機能を有していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記第1バルブ本体および前記第2バルブ本体を全閉した全閉開度の状態を全閉位置としたとき、
前記第1バルブ本体および前記第2バルブ本体は、前記全閉位置から開弁作動方向に開弁した中間開度の状態に保持されることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記第1バルブ本体および前記第2バルブ本体を全閉した全閉開度の状態を全閉位置としたとき、
前記第1バルブ本体および前記第2バルブ本体は、前記全閉位置から開弁作動方向に対して逆転方向に開弁した中間開度の状態に保持されることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記吸気通路は、前記第1バルブ本体よりも吸入空気の流れ方向の上流側に形成される第1吸気通路、および前記第2バルブ本体よりも吸入空気の流れ方向の下流側に形成される第2吸気通路を有し、
前記第1吸気通路の通路断面積よりも前記第2吸気通路の通路断面積の方が大きくなるように設定されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記第1バルブ本体の板長さよりも前記第2バルブ本体の板長さの方が短くなるように設定されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
- 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記第1バルブ本体と前記第2バルブ本体とは、円形状のハウジングによって機械的に連結されており、
前記ハウジングの外周部に対する前記第1バルブ本体の中心部の形成位置よりも前記ハウジングの外周部に対する前記第2バルブ本体の中心部の形成位置の方が前記ハウジングの外周部寄りに配置されるように設定されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記第1バルブ本体の回転軸線の垂線に対する前記第1バルブ本体の傾斜角度よりも前記第2バルブ本体の回転軸線の垂線に対する前記第2バルブ本体の傾斜角度の方が大きくなるように設定されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
- 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記吸気通路の中心軸線に対して前記第1バルブ本体の回転軸線および前記第2バルブ本体の回転軸線を第2絞り部側にオフセット配置していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
- 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、
前記吸気通路は、前記第1バルブ本体よりも吸入空気の流れ方向の上流側に形成される第1吸気通路、および前記第2バルブ本体よりも吸入空気の流れ方向の下流側に形成される第2吸気通路を有し、
前記第1吸気通路の中心軸線に対して前記第2吸気通路の中心軸線を第2絞り部側にオフセット配置していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、
前記ダクトまたは前記第1バルブ本体または前記第2バルブ本体は、前記第1絞り部の開口面積よりも前記第2絞り部の開口面積の方が大きくなるように切り欠かれていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 請求項1ないし請求項12のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、
前記第1バルブ本体および前記第2バルブ本体の回転角度を一括変更する1つのアクチュエータを備えたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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