JP5206604B2 - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents
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Description
従来より、図5に示したように、内燃機関(エンジン)のインマニ取付面に接続されるインテークマニホールド101の内部に、吸気通路長(吸気管長)を変更するロータリ型の吸気制御弁(ACISV)と、エンジンの燃焼室内において縦方向の旋回流(タンブル流)を発生させる吸気制御弁(TCV)とを回転自在に設置したロータリ型の吸気制御システム(内燃機関の吸気制御装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
独立吸気通路は、サージタンク(分岐部)で分岐して合流部で合流する2つの第1、第2吸気導入通路111、112、およびこれらの第1、第2吸気導入通路111、112の合流部よりも下流側を隔壁113によって上下に区画形成された2つの第1、第2吸気導出通路114、115を有している。
第1吸気導入通路111は、分岐部から合流部までの吸気通路長が第2吸気導入通路112よりも長くなっている。また、第2吸気導入通路112は、分岐部から合流部までの吸気通路長が第1吸気導入通路111よりも短くなっている。
そして、第1吸気導出通路114は、第2吸気導出通路115よりも自動車等の車両上下方向の上方側に形成され、通路断面積の小さいタンブルポートである。また、第2吸気導出通路115は、第1吸気導出通路114よりも車両上下方向の下方側に形成され、通路断面積の大きいメインポートである。
そして、アクチュエータおよびモータは、インテークマニホールド101の外壁面から外部に突出するように搭載されている。
ところが、特許文献1に記載の吸気制御装置においては、インテークマニホールド101に2種類の吸気制御弁をそれぞれ搭載しており、しかもACISVの可変吸気長バルブ102を駆動するアクチュエータと、TCVのタンブル制御バルブ103を駆動するモータとが別々に必要となる。これにより、部品点数が多くなるので、製品コストが上昇するという問題が生じている。
また、ACISVのアクチュエータとTCVのモータとをインテークマニホールド101の外壁面から外部に突出するように搭載しているので、吸気制御システム全体の体格が大型になり、広い搭載スペースが必要となるという問題が生じている。
しかし、TCVは、タンブル制御バルブ103によって第2吸気導出通路(メインポート)115を閉鎖することでタンブル流を発生させているので、インテークマニホールド101の独立吸気通路内で吸入空気の圧力損失が増加するという問題が生じている。また、大きなエンジン出力が必要な時(例えばスロットルバルブ全開時)に、エンジンの燃焼室内においてタンブル流を生成する場合、独立吸気通路内におけるポンピングロス(吸気抵抗、通路抵抗)が増加し、燃焼改善効果および燃費向上効果が少なくなるという問題が生じている。
ダクトは、吸気制御弁(例えばバルブを開閉自在に収容するバルブ収容部)よりも空気流方向の上流側に、互いに吸気通路長が異なる2つの吸気導入通路を有している。なお、これらの吸気導入通路は、吸気制御弁よりも空気流方向の上流側の吸気通路を構成する。 ダクトは、吸気制御弁(例えばバルブを開閉自在に収容するバルブ収容部)よりも空気流方向の下流側に、内燃機関の吸気ポートに接続される吸気導出通路を有している。なお、吸気導出通路は、吸気制御弁よりも空気流方向の下流側の吸気通路を構成する。
また、装置全体(ダクトと吸気制御弁とを備えた吸気モジュール)の体格を小型化できるので、例えば車両等への搭載スペースを縮小化することができる。
したがって、ダクトにおける吸気制御弁よりも空気流方向の上流側の吸気通路長が長くなる全開吸気モード時には、ダクトにおける吸気制御弁よりも空気流方向の下流側の吸気導出通路を全て開放することで、ダクトの内部を流通する吸入空気の圧力損失の増加を抑えることができる。
したがって、内燃機関の吸気ポート内に導入される吸入空気を偏流して内燃機関の燃焼室内において旋回流を発生させる吸気偏流モード時には、2つの吸気導入通路のうち少なくとも吸気通路長の短い方の吸気導入通路を開放することで、吸気制御弁よりも空気流方向の上流側の吸気導入通路内におけるポンピングロス(吸気抵抗、通路抵抗)を減らし、燃焼改善効果および燃費向上効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1吸気導入通路は、2つの第1、第2吸気導入通路の分岐部から2つの第1、第2吸気導入通路の合流部に至るまでの吸気通路長が第2吸気導入通路よりも長くなっている。また、第2吸気導入通路は、2つの第1、第2吸気導入通路の分岐部から2つの第1、第2吸気導入通路の合流部に至るまでの吸気通路長が第1吸気導入通路よりも短くなっている。
なお、第1吸気導入通路は、吸気通路長の長い方の吸気導入通路を構成し、また、第2吸気導入通路は、吸気通路長の短い方の吸気導入通路を構成している。
請求項6に記載の発明によれば、吸気制御弁のバルブには、全開吸気モード時に湾曲部の曲がり方向内側の壁面を形成する曲面が設けられている。
これにより、吸気制御弁のバルブにより全開吸気モードに切り替えられた際に、吸気制御弁のバルブの曲面(湾曲部の曲がり方向内側の壁面)またはダクトの第1吸気導入通路における湾曲部の曲がり方向外側の壁面(曲面)に沿うように吸入空気が流通する。
請求項7に記載の発明によれば、吸気導出通路は、2つの吸気導入通路よりも空気流方向の下流側に形成される分岐部で複数の吸気導出通路(例えば2つの第1、第2吸気導出通路または3つの第1〜第3吸気導出通路)に分岐するように構成されている。そして、複数の吸気導出通路は、分岐部よりも空気流方向の下流側に形成される合流部で合流するように構成されている。
請求項9に記載の発明によれば、内燃機関(エンジン本体)に結合される結合部、および吸気制御弁のバルブを回転自在に収容するバルブ収容室をダクトに設けている。
そして、ダクトの仕切り壁は、ダクトの結合部からバルブ収容室近傍まで延伸されている。なお、吸気制御弁のバルブとダクトの仕切り壁との間に形成されるクリアランスは、吸気制御弁のバルブとダクトの仕切り壁とが干渉しない最低限の隙間となっている。これにより、全開位置から全閉位置に至るバルブ動作範囲全体に渡って吸気制御弁のバルブの開閉動作(回転動作)が円滑なものとなるので、吸気制御弁のバルブの動作不良を防止することができる。
吸気制御弁のバルブにより吸気偏流モードに切り替えられると、メインポートが閉鎖(閉塞)され、タンブルポートが開放される。これにより、内燃機関の吸気ポート内に導入される吸入空気を偏流して内燃機関の燃焼室内においてタンブル流が発生する。
なお、タンブルポートは、(複数の)吸気導出通路のうちの残部の吸気導出通路を構成しメインポートは、(複数の)吸気導出通路のうちの一部の吸気導出通路を構成している。
請求項12に記載の発明によれば、ダクトの対向部が断面円弧状に湾曲している。
請求項13に記載の発明によれば、ダクトの対向部が回転軸の中心位置を中心にした曲率半径の曲面を有する部分円筒形状に形成されている。
なお、吸気制御弁のバルブのシール部とダクトの対向部との間に形成される微小隙間は、吸気制御弁のバルブとダクトとが干渉しない最低限の隙間となっている。これにより、少なくとも中間位置から全閉位置に至るまでの期間(バルブ動作範囲中における、吸気制御弁のバルブのシール部とダクトの対向部とが微小隙間(クリアランス)を隔てて対向する区間)、吸気制御弁のバルブの開閉動作(回転動作)が円滑なものとなるので、吸気制御弁のバルブの動作不良を防止することができる。
なお、吸気制御弁のアクチュエータを、ダクトの外壁面より突出するように搭載しても良い。また、吸気制御弁のバルブとして、バルブが回転軸を中心にして回転すると共に、ダクトに対して相対的に回転するプレート状(断面円弧状)のバタフライバルブ(バルブプレート)を採用しても良い。
本発明は、部品点数を削減してコストを低減するという目的、また、装置全体の体格を小型化して搭載スペースを縮小化するという目的を、ダクトの吸気通路長を変更する機能と、吸入空気を偏流して旋回流を発生させる機能とを併せ持つ1つのバルブを有する吸気制御弁をダクトに搭載することで実現した。
さらに、ダクトの内部を流通する吸入空気の圧力損失の増加を抑えるという目的を、全開吸気モード時に吸気導出通路の全部(複数の吸気導出通路(例えば2つの第1、第2吸気導出通路、あるいは3つの第1〜第3吸気導出通路)のうちの全ての吸気導出通路)を開放することで実現した。また、ダクトの内部のポンピングロスを減らし、燃焼改善効果および燃費向上効果を得るという目的を、吸気偏流モード時に2つの(第1、第2)吸気導入通路のうち少なくとも吸気通路長の短い方の(第2)吸気導入通路を開放することで実現した。
図1および図2は本発明の実施例1を示したもので、内燃機関の吸気制御システムを示した図である。
この吸気制御システムは、吸気管の内部を流通する吸入空気の流量(吸入空気量)を制御する電子スロットル装置と、吸気管の吸気通路長(吸気管長)をエンジン運転状況に応じて変更する可変吸気システム(内燃機関の可変吸気装置)とを備えている。なお、可変吸気システムは、エンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室内において混合気の燃焼を促進させるための縦方向の旋回流(吸気渦流、タンブル流)を発生させる吸気渦流発生装置を兼ねている。
吸気管は、エンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室に吸入空気を供給するための吸気通路(内燃機関の吸気通路)を形成するインテークダクト(吸気導入ダクト)である。この吸気導入ダクトは、エアクリーナのエアクリーナケース、スロットルボディを含むインテークパイプ1およびインテークマニホールド2等を有している。
排気管は、エンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室より流出した排気ガスを、排気浄化装置を経由して外部に排出するための排気通路(内燃機関の排気通路)を形成するエキゾーストダクト(排気導出ダクト)である。この排気導出ダクトは、エキゾーストマニホールドおよびエキゾーストパイプ等を有している。
また、吸気制御弁は、バルブプレート3を支持固定するバルブシャフト(回転軸)4、およびこのバルブシャフト4を駆動する電動アクチュエータ(モータ5を含む)等を有している。
なお、インテークパイプ1、インテークマニホールド2および吸気制御弁の詳細は後述する。
エンジン本体Eのシリンダブロックの内部には、気筒配列方向に4つの燃焼室(第1〜第4燃焼室)が形成されている。各気筒毎の燃焼室は、シリンダヘッドに形成される吸気ポート(インテークポート)6および排気ポート(エキゾーストポート)に連通している。
エンジン本体Eのシリンダブロックの各気筒の内部に形成されるシリンダボア内には、連接棒を介してクランクシャフトに連結されたピストン9が、シリンダボアの中心軸線方向に摺動自在に支持されている。
また、インテークパイプ1の内部には、電子スロットル装置のスロットルバルブ14が開閉自在に収容されている。
電子スロットル装置は、吸気導入ダクトの途中に設置されたインテークパイプ1、このインテークパイプ1内に形成される共通吸気通路13を流通する吸入空気量を可変するスロットルバルブ14、このスロットルバルブ14を支持固定するバルブシャフト(回転軸)15、およびスロットルバルブ14を閉弁作動方向(または開弁作動方向)に付勢するリターンスプリング(またはデフォルトスプリング)等によって構成されている。
ここで、スロットルバルブ14のバルブシャフト15を駆動するモータは、エンジン制御ユニット(エンジン制御装置:以下ECUと言う)によって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
また、サージタンク16には、各気筒毎の吸気分岐管17内に形成される各気筒毎の独立吸気通路に連通する複数(各気筒毎)の空気出口部が形成されている。各気筒毎の空気出口部は、サージタンク室18の壁面(空気流方向の下流側壁面)で開口している。なお、各気筒毎の空気出口部は、1つの燃焼室および吸気ポート6に対して2つの第1、第2空気出口部を有するように仕切り壁21によって区画されている。
インテークマニホールド2には、各気筒毎の吸気分岐管17の吸気流方向の下流側(エンジン側)の独立吸気通路(以下インテークマニホールド2の下流側の独立吸気通路(吸気導出通路)と言う)を、2つの第1、第2吸気導出通路(第1、第2吸気導出ポート41、42)に気密的に区画するエンジン側仕切り壁(以下隔壁と言う)22が設けられている。なお、隔壁22は、エンジン本体Eのシリンダヘッドに結合する結合端面、つまり第2結合フランジ12からバルブ収容室20近傍まで真っ直ぐ(ストレート)に延伸されている。
また、隔壁22の吸気流方向の上流側の壁面には、後述する吸気偏流モード時に、吸気制御弁のバルブプレート3の下流側端部(第2シール部)が微小隙間(クリアランス)を隔てて対向する対向部(第2対向部)24が設けられている。
また、インテークマニホールド2に設けられる傾斜壁部(平面部)25とストレート壁部(平面部)26との交点近傍の壁面(後述するバルブ収容室20を形成する傾斜壁面)には、後述する全開吸気モード時に、吸気制御弁のバルブプレート3の下流側端部(第2シール部)が微小隙間(クリアランス)を隔てて対向する対向部(第2対向部)27が設けられている。
なお、突出壁29の対向面(曲面)のみが、断面円弧状に湾曲した湾曲面であっても構わない。
第1吸気導入ポート31は、後述する2つの第1、第2吸気導出ポート41、42の上流端に連通することが可能な湾曲部を有する第1吸気導入通路である。
第2吸気導入ポート32は、第1吸気導出ポート41の上流端に連通することが可能な曲管部(湾曲部)を有する第2吸気導入通路である。
2つの第1、第2吸気導入ポート31、32は、吸気制御弁のバルブプレート3を回転自在に収容するバルブ収容室(2つの第1、第2吸気導入ポート31、32の合流部)20よりも吸気流方向の上流側で、且つスロットルバルブ14よりも吸気流方向の下流側に設けられる。
各気筒毎の第2吸気導入ポート32は、インテークマニホールド2の上流側の独立吸気通路の吸気通路長を、各気筒毎の第1吸気導入ポート31よりも短くすることが可能なショートポートを構成する。この第2吸気導入ポート32は、隔壁21によって第1吸気導入ポート31に対して気密的に区画されている。なお、第2吸気導入ポート32は、後記する吸気偏流モードにおいて、吸気通路長の短い方の吸気導入通路を構成する。
ここで、インテークマニホールド2の上流側の独立吸気通路、特にバルブ収容室20を含む第1吸気導入ポート31中には、断面円弧状に湾曲する湾曲部(湾曲通路)34が形成されている。このため、インテークマニホールド2の内側面には、湾曲部34の曲がり方向外側の壁面(曲面)が形成される。また、インテークマニホールド2の壁面(曲面)との間に湾曲部34を形成する隔壁21の外側面には、湾曲部34の曲がり方向内側の壁面(曲面)が形成される。
第1吸気導出ポート41は、エンジン本体Eの各気筒毎の吸気ポート6の上流端(吸気ポート開口部)に連通することが可能な直管部(ストレート部)を有する第1吸気導出通路(タンブルポート、第1ストレートポート)である。
第2吸気導出ポート42は、エンジン本体Eの各気筒毎の吸気ポート6の上流端(吸気ポート開口部)に連通することが可能な直管部(ストレート部)を有する第2吸気導出通路(メインポート、第2ストレートポート)である。
2つの第1、第2吸気導出ポート41、42は、吸気制御弁のバルブプレート3を回転自在に収容するバルブ収容室(2つの第1、第2吸気導出ポート41、42の分岐部)20よりも吸気流方向の下流側で、且つ各気筒毎の吸気ポート6よりも吸気流方向の上流側に設けられる。
ここで、慣性過給効果とは、エンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室に吸い込まれる吸入空気の脈動によって発生する慣性力を利用して、より多くの吸入空気をエンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室に吸入する過給効果のことである。
各気筒毎の吸気制御弁は、バルブ収容室20内に回転自在に収容される複数(各気筒毎)のバルブプレート3、各気筒毎のバルブプレート3を支持固定するバルブシャフト(回転軸)4、およびバルブプレート3を閉弁作動方向(または開弁作動方向)に付勢するリターンスプリング(またはデフォルトスプリング)等によって構成されている。
バルブプレート3は、2つの第1、第2吸気導入ポート31、32の中で吸気通路長が短い方の第2吸気導入ポート(ショートポート)32を開閉することで、インテークマニホールド2の上流側の吸気通路長を変更する吸気制御バルブ(可変吸気システム用の吸気通路長可変バルブ、ACISV)としての機能と、2つの第1、第2吸気導出ポート41、42の中で上層部側に偏って形成される第1吸気導出ポート(タンブルポート)41を開放し、この第1吸気導出ポート41よりも下方側に形成される第2吸気導出ポート(メインポート)42を閉鎖(閉塞)することで、各気筒毎の吸気ポート6内に導入される吸入空気を上層部側に偏流して各気筒毎の燃焼室内において旋回流(タンブル流)を発生させる吸気制御バルブ(タンブル制御バルブ、TCV)としての機能とを併せ持つ。
ここで、バルブプレート3がバルブシャフト4を中心にして回転することで全閉位置に設定されると、インテークマニホールド2の各気筒毎の独立吸気通路を構成する第1吸気導入ポート31、第2吸気導入ポート32、第1吸気導出ポート41および第2吸気導出ポート42が全て閉鎖される(全閉モード)。
また、バルブプレート3がバルブシャフト4を中心にして回転することで全開位置に設定されると、図1に示したように、第1吸気導入ポート31および2つの第1、第2吸気導出ポート41、42が開放され、第2吸気導入ポート32のみ閉鎖される(全開吸気モード)。
以上により、バルブプレート3は、全閉モードと全開吸気モードと吸気偏流モードとを切り替えるモード切替制御バルブとしての機能を有している。
そして、全開吸気モード時に第2吸気導入ポート32を閉鎖し、第1吸気導入ポート31と両方の第1、第2吸気導出ポート41、42とを連通するように全開位置にて設定されるバルブプレート3は、全開吸気モード時に形成されるバルブ収容室20の湾曲部34を空気流がスムーズに流れるようにするという目的で、湾曲部34の曲がり方向外側の壁面(曲面)に沿うように(対応するように、あるいは通路断面積が変化(増加または減少)しないように)断面円弧状に湾曲している。
なお、バルブプレート3は、全開吸気モード時に湾曲部34の曲がり方向内側の壁面(曲面)を形成するバルブ側面(バルブ上面、図1において図示上面)を有している。
なお、バルブプレート3が吸気偏流モードに切り替えられることで、第1シール部51が微小隙間を隔てて突出壁29と対向し、且つ第2シール部52が微小隙間を隔てて隔壁22の対向部24と対向すると、インテークマニホールド2の下流側の独立吸気通路のうち上層部側に形成される第1吸気導出ポート41が開放され、第1吸気導出ポート41よりも下方側に形成される第2吸気導出ポート42が閉鎖される。
また、インテークマニホールド2には、バルブシャフト4を開弁作動方向(または閉弁作動方向)に駆動する電動アクチュエータが搭載されている。この電動アクチュエータは、電力の供給を受けると駆動力を発生するモータ5、およびこのモータ5の駆動力をバルブプレート3に伝達する動力伝達機構(例えば歯車減速機構)等を有している。
なお、電動アクチュエータは、各気筒毎のバルブプレート3のバルブ開度を一括変更することが可能なバルブ駆動装置である。
ECUには、制御処理、演算処理を行うCPU、制御プログラムまたは制御ロジックや各種データを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、入力回路(入力部)、出力回路(出力部)、電源回路、タイマー等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが設けられている。
ここで、クランク角度センサは、エンジンのクランクシャフトの回転角度を電気信号に変換するピックアップコイルよりなり、例えば30°CA(クランク角度)毎にNEパルス信号が出力される。また、マイクロコンピュータは、クランク角度センサより出力されたNEパルス信号の間隔時間を計測することによってエンジン回転数(NE)を検出(算出)するための回転速度検出手段として機能する。
次に、本実施例の吸気制御システムの作用を図1および図2に基づいて簡単に説明する。
ここで、各気筒毎のインジェクタ8は、ECUからインジェクタ8のコイルに噴射指令信号が与えられると、各気筒毎の吸気ポート6内に燃料を噴射する。なお、各気筒の吸気行程の前に各気筒毎のインジェクタ8からの燃料噴射が終了するように、各気筒毎の燃料噴射時期および燃料噴射量(燃料圧力と燃料噴射期間で決まる)が制御される。
そこで、ECUは、エンジン運転状況に対応して吸気制御弁のバルブ開度を可変制御するようにしている。これにより、エンジン運転状況(特にエンジン回転数やエンジン負荷等)に対応して、インテークマニホールド2の上流側の独立吸気通路の吸気通路長が変更される。
すなわち、低回転高負荷な運転領域で、大きなエンジン出力を要求する場合、図1に示したように、吸気制御弁のバルブプレート3の第1シール部51が隔壁21の対向部23と微小隙間を隔てて対向し、且つバルブプレート3の第2シール部52がインテークマニホールド2の対向部27と微小隙間を隔てて対向する。つまり、第1吸気導入ポート31および2つの第1、第2吸気導出ポート41、42を開放し、第2吸気導入ポート32を閉鎖(閉塞)する全開吸気モードに切り替えられる。
これにより、慣性過給効果を利用した低回転高負荷な運転領域における吸入空気の充填効率を良好なものとすることができるので、エンジン出力トルクを向上することができる。
したがって、大きなエンジン出力トルクが必要な時、つまり低回転高負荷な運転領域の場合、あるいはインテークマニホールド2の上流側の独立吸気通路の吸気通路長が長くなる全開吸気モード時には、インテークマニホールド2の下流側の独立吸気通路のうちの全ての吸気導出通路(両方の第1、第2吸気導出ポート41、42)を開放することで、インテークマニホールド2の内部(独立吸気通路)を流通する吸入空気の圧力損失の増加を抑えることができる。
すなわち、低回転低負荷な運転領域または低温始動(冷間始動)時でタンブル流が必要な場合、図2に示したように、吸気制御弁のバルブプレート3の第1シール部51がインテークマニホールド2の突出壁29と微小隙間を隔てて対向し、且つバルブプレート3の第2シール部52が隔壁22の対向部24と微小隙間を隔てて対向する。つまり、2つの第1、第2吸気導入ポート31、32のうち少なくとも吸気通路長の短い方の第2吸気導入ポート32を開放し、第1吸気導出ポート41を開放し、第2吸気導出ポート42を閉鎖(閉塞)する吸気偏流モードに切り替えられる。
ここで、本実施例のインテークマニホールド2の上流側の独立吸気通路では、第1吸気導入ポート31よりも第2吸気導入ポート32の方が吸気通路長が短く、第2吸気導入ポート32を通過する吸入空気の圧力損失(通風抵抗)の方が第1吸気導入ポート31を通過する吸入空気の圧力損失(通風抵抗)よりも小さいため、サージタンク室18内に導入された吸入空気は、第1吸気導入ポート31よりも第2吸気導入ポート32の方に流れ込み易い。
これにより、慣性過給効果を利用した低回転低負荷な運転領域または低温始動(冷間始動)時における吸入空気量の充填効率を良好なものとすることができるので、エンジン出力トルクを向上することができる。
したがって、吸気ポート6内に導入される吸入空気を上層部側に偏流してエンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室内においてタンブル流を発生させる吸気偏流モード時、つまりエンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室内に混合気の燃焼を促進させるための旋回流(タンブル流)が必要な時には、2つの第1、第2吸気導入ポート31、32のうち少なくとも吸気通路長の短い方の第2吸気導入ポート32を開放することで、インテークマニホールド2の上流側の独立吸気通路内におけるポンピングロス(吸気抵抗、通路抵抗)を減らし、燃焼改善効果および燃費向上効果を得ることができる。
以上のように、本実施例の吸気制御システムにおいては、エンジン本体Eに結合されるインテークマニホールド2に、2つの機能を併せ持つ1つの吸気制御弁を搭載している。この吸気制御弁は、2つの第1、第2吸気導入ポート31、32の中で吸気通路長が短い方の第2吸気導入ポート(ショートポート)32を開閉することで、インテークマニホールド2の上流側の吸気通路長を変更する機能と、2つの第1、第2吸気導出ポート41、42の中で上層部側に偏って形成される第1吸気導出ポート(タンブルポート)41を開放し、この第1吸気導出ポート41よりも下方側に形成される第2吸気導出ポート(メインポート)42を閉鎖(閉塞)することで、各気筒毎の吸気ポート6内に導入される吸入空気を上層部側に偏流して各気筒毎の燃焼室内においてタンブル流を発生させる機能とを併せ持つ1つのバルブプレート3、このバルブプレート3を支持固定するバルブシャフト4、およびこのバルブシャフト4を駆動する電動アクチュエータを有している。
そして、吸気制御弁は、インテークマニホールド2のバルブ収容室20内に回転自在に収容されるバルブプレート3を有している。このバルブプレート3の下流側の先端には、吸気偏流モード時に隔壁22の対向部24との間に微小隙間を形成する第2シール部52が設けられている。
なお、バルブプレート3の第2シール部52とインテークマニホールド2の隔壁22の対向部24との間に形成される微小隙間(吸気偏流モード時に形成されるクリアランス)は、バルブプレート3の第2シール部52とインテークマニホールド2の隔壁22の対向部24とが干渉しない最低限の隙間となっている。これにより、全開位置(全開吸気モード)から全閉位置(全閉モード)に至るバルブ動作範囲全体に渡ってバルブプレート3の開閉動作(回転動作)が円滑なものとなるので、バルブプレート3の動作不良を防止することができる。
そして、バルブプレート3の上流側の先端には、吸気偏流モードよりも開弁側の中間位置から全閉位置(全閉モード)に至るまでの期間、インテークマニホールド2の突出壁29との間に微小隙間を形成する第1シール部51が設けられている。
なお、バルブプレート3の第1シール部51とインテークマニホールド2の突出壁29との間に形成される微小隙間は、バルブプレート3の第1シール部51とインテークマニホールド2の突出壁29とが干渉しない最低限の隙間となっている。これにより、吸気偏流モードよりも開弁側の中間位置から全閉位置に至るまでの期間(バルブ動作範囲中における、バルブプレート3の第1シール部51とインテークマニホールド2の突出壁29とが微小隙間(クリアランス)を隔てて対向する区間)、バルブプレート3の開閉動作(回転動作)が円滑なものとなるので、バルブプレート3の動作不良を防止することができる。
このような吸気偏流モードの場合、バルブプレート3の第1シール部51とインテークマニホールド2の突出壁29との間に形成される微小隙間から洩れる吸入空気量、およびバルブプレート3の第2シール部52と隔壁22の対向部24との間に形成される微小隙間から洩れる吸入空気量を最小限に抑えることができる。これにより、インテークマニホールド2の下流側の独立吸気通路のうちの残部(開放されている吸気導出通路)である第1吸気導出ポート41を通過した吸入空気は、吸気ポート6内で上層部側に偏った偏流となり、エンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室内に流れ込んでエンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室内に強いタンブル流を発生させることができる。したがって、エンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室内におけるタンブル流の生成の安定化を図る、あるいはエンジン本体Eの各気筒毎の燃焼室内のタンブル流を強化することができるので、エンジン本体Eの燃焼効率の向上や燃焼安定化による燃費の向上を図ることができる。
本実施例のインテークマニホールド2には、エンジン本体Eのシリンダヘッドに結合する第2結合フランジ12からバルブ収容室20近傍まで延伸された2つの第1、第2仕切り壁(第1、第2隔壁)61、62が設けられている。これらの第1、第2仕切り壁61、62は、インテークマニホールド2の下流側の独立吸気通路を、3つの第1〜第3吸気導出ポート71〜73に気密的に区画する隔壁である。
第2仕切り壁62は、第2結合フランジ12からバルブ収容室20近傍まで真っ直ぐ(ストレート)に延伸されている。この第2仕切り壁62の吸気流方向の上流側の壁面には、後述する第2吸気偏流モード時に、吸気制御弁のバルブプレート3の第2シール部52が微小隙間(クリアランス)を隔てて対向する対向部(第2対向部)64が設けられている。なお、第2仕切り壁62の方が第1仕切り壁61よりも軸線距離が短い。
第1中間通路65は、図4に示したように、バルブプレート3よりも図示上方側に形成される第1中継路であって、断面円弧状に湾曲する湾曲部34を含んで構成されている。この第1中間通路65を流通する吸入空気(第1吸気導入ポート31を通過した吸入空気)は、湾曲部34の曲がり方向外側の壁面(インテークマニホールド2の曲面)または湾曲部34の曲がり方向内側の壁面(バルブプレート3の曲面)に沿うように流れる。
第2中間通路66は、図4に示したように、バルブプレート3よりも図示下方側に形成される第2中継路である。この第2中間通路66を流通する吸入空気(第2吸気導入ポート32を通過した吸入空気)は、インテークマニホールド2の傾斜壁部25またはバルブプレート3の曲面(図示下方側のバルブ側面)に沿うように流れる。
第1吸気導出ポート71は、インテークマニホールド2の下流側の独立吸気通路の中で、例えば車両上下方向の最も上層部側に偏って設けられる第1吸気導出通路(第1タンブルポート)である。この第1吸気導出ポート71は、エンジン本体Eのシリンダヘッドに結合する結合端面、つまり第2結合フランジ12で開口している。また、第1吸気導出ポート71は、第1仕切り壁61によって第2吸気導出ポート72に対して気密的に区画されている。また、第1吸気導出ポート71は、バルブ収容室20から各気筒毎の吸気ポート6に至るまで真っ直ぐに延びている。
なお、第1吸気導出ポート71は、後記する第1、第2吸気偏流モード時において、複数の吸気導出通路のうちの残部の吸気導出通路を構成する。
なお、第2吸気導出ポート72は、後記する第1吸気偏流モード時において、複数の吸気導出通路のうちの一部の吸気導出通路を構成する。また、第2吸気導出ポート72は、後記する第2吸気偏流モード時において、複数の吸気導出通路のうちの残部の吸気導出通路を構成する。
なお、第3吸気導出ポート73は、後記する第1、第2吸気偏流モード時において、複数の吸気導出通路のうちの一部の吸気導出通路を構成する。
ここで、バルブプレート3がバルブシャフト4を中心にして回転することで全閉位置に設定されると、実施例1と同様に、2つの第1、第2吸気導入ポート31、32および3つの第1〜第3吸気導出ポート71〜73が全て閉鎖される(全閉モード)。
また、バルブプレート3がバルブシャフト4を中心にして回転することで中間位置(例えば全閉位置近傍の中間位置)に設定されると、2つの第1、第2吸気導入ポート31、32のうち少なくとも吸気通路長が短い方の第2吸気導入ポート32が開放され、第1吸気導出ポート71のみが開放され、2つの第2、第3吸気導出ポート72、73が閉鎖される(第1吸気偏流モード)。
また、バルブプレート3がバルブシャフト4を中心にして回転することで中間位置(例えば第2吸気偏流モードよりも開弁側の中間位置)に設定されると、図4に示したように、2つの第1、第2吸気導入ポート31、32および3つの第1〜第3吸気導出ポート71〜73が開放される(全開吸気モード)。この全開吸気モードでは、実施例1と比べてバルブプレート3が中間開度で使用される。
以上により、バルブプレート3は、全閉モードと全開吸気モードと第1、第2吸気偏流モードとを切り替えるモード切替制御バルブとしての機能を有している。
バルブプレート3は、第1吸気偏流モードに切り替えられた際に、第1仕切り壁61の対向部63との間に微小隙間(クリアランス)を形成する第2シール部52を有している。また、バルブプレート3の第2シール部52は、第2吸気偏流モードに切り替えられた際に、第2仕切り壁62の対向部64との間に微小隙間(クリアランス)を形成する。
また、バルブプレート3の第2シール部52は、全開吸気モードに切り替えられた際に、インテークマニホールド2の対向部27との間に隙間(吸入空気が通過可能なクリアランス)を形成する。
また、バルブプレート3が第2吸気偏流モードに切り替えられることで、バルブプレート3の第1シール部51が微小隙間を隔てて突出壁29と対向し、且つバルブプレート3の第2シール部52が微小隙間を隔てて第2仕切り壁62の対向部64と対向すると、インテークマニホールド2の下流側の独立吸気通路のうち2つの第1、第2吸気導出ポート71、72が開放され、第3吸気導出ポート73のみが閉鎖される。
本実施例では、吸気制御システム(特に吸気渦流発生装置)を、内燃機関(エンジン本体E)の各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための縦方向の旋回流(タンブル流)の生成が可能となるように構成したが、吸気制御システム(特に吸気渦流発生装置)を、内燃機関(エンジン本体E)の各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための横方向の旋回流(スワール流)の生成が可能となるように構成しても良い。また、吸気制御システム(特に吸気渦流発生装置)を、内燃機関(エンジン本体E)の燃焼を促進させるためのスキッシュ渦の生成が可能となるように構成しても良い。
また、吸気制御弁の弁体であるバルブプレート3は、多連一体型のバルブに限定されず、内燃機関の吸気通路等の流体流路に設置されるバルブであれば、1個のバルブでも良い。
また、内燃機関(エンジン本体E)として、ディーゼルエンジンを用いても良い。また、内燃機関(エンジン本体E)として、多気筒エンジンだけでなく、単気筒エンジンを用いても良い。
1 インテークパイプ(吸気導入ダクト)
2 インテークマニホールド(吸気導入ダクト)
3 吸気制御弁のバルブプレート(弁体)
4 吸気制御弁のバルブシャフト(回転軸)
5 モータ(アクチュエータ)
6 吸気ポート
20 バルブ収容室
21 隔壁(サージタンク側仕切り壁)
22 隔壁(エンジン側仕切り壁)
23 サージタンク側仕切り壁(隔壁)の対向部(第1対向部)
24 エンジン側仕切り壁(隔壁)の対向部(第2対向部)
27 インテークマニホールドの対向部(第2対向部)
29 インテークマニホールドの突出壁(第1対向部)
31 第1吸気導入ポート(第1吸気導入通路、ロングポート)
32 第2吸気導入ポート(第2吸気導入通路、ショートポート)
34 第1吸気導入ポートにおける湾曲部
41 第1吸気導出ポート(第1吸気導出通路、タンブルポート)
42 第2吸気導出ポート(第2吸気導出通路、メインポート)
51 バルブプレートの第1シール部
52 バルブプレートの第2シール部
61 第1仕切り壁(エンジン側仕切り壁、第1隔壁)
62 第2仕切り壁(エンジン側仕切り壁、第2隔壁)
63 第1仕切り壁の対向部(第2対向部)
64 第2仕切り壁の対向部(第2対向部)
71 第1吸気導出ポート(第1吸気導出通路、第1タンブルポート)
72 第2吸気導出ポート(第2吸気導出通路、第2タンブルポート)
73 第3吸気導出ポート(第3吸気導出通路、メインポート)
Claims (14)
- (a)内燃機関の燃焼室および吸気ポートに吸入空気を導入するダクトと、
(b)このダクトに搭載された吸気制御弁と
を備えた内燃機関の吸気制御装置において、
前記ダクトは、前記吸気制御弁よりも空気流方向の上流側に形成されて、互いに吸気通路長が異なる2つの吸気導入通路、および前記吸気制御弁よりも空気流方向の下流側に形成されて、前記内燃機関の吸気ポートに接続される吸気導出通路を有し、
前記吸気制御弁は、前記ダクトの内部に開閉自在に設置された1つのバルブを有し、
前記バルブは、前記2つの吸気導入通路のうち少なくとも吸気通路長の短い方の吸気導入通路を開閉することで吸気通路長を変更する機能と、前記吸気導出通路のうちの一部を閉鎖することで吸入空気を偏流して旋回流を発生させる機能とを併せ持ち、
前記バルブは、前記2つの吸気導入通路のうち少なくとも吸気通路長の長い方の吸気導入通路および前記吸気導出通路の全部を開放する全開吸気モードと、前記2つの吸気導入通路のうち少なくとも吸気通路長の短い方の吸気導入通路を開放し、且つ前記吸気導出通路のうちの一部を閉鎖する吸気偏流モードとを切り替えることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記2つの吸気導入通路は、前記吸気制御弁よりも空気流方向の上流側に形成される分岐部で2つの第1、第2吸気導入通路に分岐し、
前記2つの第1、第2吸気導入通路は、前記分岐部よりも空気流方向の下流側に形成される合流部で合流することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項2に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記第1吸気導入通路は、前記分岐部から前記合流部に至るまでの吸気通路長が前記第2吸気導入通路よりも長く、前記吸気通路長の長い方の吸気導入通路を構成し、
前記第2吸気導入通路は、前記分岐部から前記合流部に至るまでの吸気通路長が前記第1吸気導入通路よりも短く、前記吸気通路長の短い方の吸気導入通路を構成することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記第1吸気導入通路は、断面円弧状に湾曲する湾曲部を有していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項4に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記バルブは、前記湾曲部の曲がり方向外側の壁面に沿うように断面円弧状に湾曲していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項4または請求項5に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記バルブは、前記全開吸気モード時に前記湾曲部の曲がり方向内側の壁面を形成する曲面を有していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記吸気導出通路は、前記2つの吸気導入通路よりも空気流方向の下流側に形成される分岐部で複数の吸気導出通路に分岐し、
前記複数の吸気導出通路は、前記分岐部よりも空気流方向の下流側に形成される合流部で合流することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記ダクトは、前記吸気導出通路を複数の吸気導出通路に区画する仕切り壁を有していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項8に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記ダクトは、前記内燃機関に結合される結合部、および前記バルブを回転自在に収容するバルブ収容室を有し、
前記仕切り壁は、前記結合部から前記バルブ収容室近傍まで延伸されていることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項7ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記複数の吸気導出通路は、前記吸気導出通路の中で上下方向の上層部側に設けられるタンブルポート、および前記吸気導出通路の中で前記タンブルポートよりも上下方向の下方に設けられるメインポートを有し、
前記メインポートは、前記吸気導出通路のうちの一部を構成することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記バルブを全閉した状態を全閉位置、前記バルブを全開した状態を全開位置、前記全閉位置と前記全開位置との中間の状態を中間位置としたとき、
前記バルブは、前記中間位置から前記全閉位置に至るまでの期間、前記ダクトとの間に微小隙間を形成するシール部を有し、
前記ダクトは、前記中間位置から前記全閉位置に至るまでの期間、前記シール部が前記微小隙間を隔てて対向する対向部を有していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項11に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記対向部は、断面円弧状に湾曲していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項11または請求項12に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記吸気制御弁は、前記ダクトに回転自在に軸支されて、前記バルブを支持する回転軸を有し、
前記対向部は、前記回転軸の中心位置を中心にした曲率半径の曲面を有する部分円筒形状に形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1ないし請求項13のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記吸気制御弁は、前記バルブを支持する回転軸、およびこの回転軸を駆動するアクチュエータを有していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
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