JP2529548B2 - 多気筒エンジンの吸気装置 - Google Patents
多気筒エンジンの吸気装置Info
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- JP2529548B2 JP2529548B2 JP18694395A JP18694395A JP2529548B2 JP 2529548 B2 JP2529548 B2 JP 2529548B2 JP 18694395 A JP18694395 A JP 18694395A JP 18694395 A JP18694395 A JP 18694395A JP 2529548 B2 JP2529548 B2 JP 2529548B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気の動的効果を
利用して出力の向上を図るようにした多気筒エンジンの
吸気装置の改良に関するものである。
利用して出力の向上を図るようにした多気筒エンジンの
吸気装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの吸気装置におい
て、吸気開始に伴って生じる負圧波(負圧の圧力波)が
吸気通路上流側の大気または吸気拡大室への開口端で反
射反転して正圧波(正圧の圧力波)となって吸気ポート
方向に戻されることを利用し、上記正圧波が吸気弁の閉
弁寸前に吸気ポートに達して吸気を燃焼室に押し込むよ
うにする,いわゆる吸気の慣性効果によって吸気の充填
効率を高めるようにすることは知られている。このよう
な技術を用いようとする場合に、吸気通路の形状が一定
であると、吸気通路に生じる圧力波の振動周期と吸気弁
の開閉周期とがマッチングして吸気慣性効果が高められ
るのは特定回転域に限られる。
て、吸気開始に伴って生じる負圧波(負圧の圧力波)が
吸気通路上流側の大気または吸気拡大室への開口端で反
射反転して正圧波(正圧の圧力波)となって吸気ポート
方向に戻されることを利用し、上記正圧波が吸気弁の閉
弁寸前に吸気ポートに達して吸気を燃焼室に押し込むよ
うにする,いわゆる吸気の慣性効果によって吸気の充填
効率を高めるようにすることは知られている。このよう
な技術を用いようとする場合に、吸気通路の形状が一定
であると、吸気通路に生じる圧力波の振動周期と吸気弁
の開閉周期とがマッチングして吸気慣性効果が高められ
るのは特定回転域に限られる。
【0003】このため、従来、特開昭56−11581
9号公報にみられるように、エンジンの回転数に応じて
吸気通路の長さ等を変えるようにし、例えば、各気筒別
の吸気通路を上流部で2叉に分岐させて長い通路と短い
通路とを形成し、これらの通路の上流端を吸気拡大室等
に開口させるとともに、短い通路に制御弁を設けて、高
回転域でこの制御弁を開くことにより吸気通路の有効長
を短縮するようにしたもの(上記公報の第6図参照)が
提案されており、該エンジンの吸気装置によると、低回
転域と高回転域とでそれぞれ吸気の慣性効果を高めるこ
とができる。
9号公報にみられるように、エンジンの回転数に応じて
吸気通路の長さ等を変えるようにし、例えば、各気筒別
の吸気通路を上流部で2叉に分岐させて長い通路と短い
通路とを形成し、これらの通路の上流端を吸気拡大室等
に開口させるとともに、短い通路に制御弁を設けて、高
回転域でこの制御弁を開くことにより吸気通路の有効長
を短縮するようにしたもの(上記公報の第6図参照)が
提案されており、該エンジンの吸気装置によると、低回
転域と高回転域とでそれぞれ吸気の慣性効果を高めるこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構造では、各気筒に対応した独立吸気通路は単に、該独
立吸気通路から上方へ分岐した分岐路を介して容積室へ
連通されているにすぎないため、この吸気系の剛性が十
分ではないばかりか、吸気系が大型化し、車両搭載の際
に問題となるものであった。
構造では、各気筒に対応した独立吸気通路は単に、該独
立吸気通路から上方へ分岐した分岐路を介して容積室へ
連通されているにすぎないため、この吸気系の剛性が十
分ではないばかりか、吸気系が大型化し、車両搭載の際
に問題となるものであった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、広い運転域に亘って吸気動的効果により出力の
向上を図りながら、この吸気動的効果を発揮する吸気系
のコンパクト化及び高剛性化を図ることを課題とする。
であり、広い運転域に亘って吸気動的効果により出力の
向上を図りながら、この吸気動的効果を発揮する吸気系
のコンパクト化及び高剛性化を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明の解決手段は、第1容積室の下流に
各気筒に対応して設けられた独立吸気通路を接続した多
気筒エンジンの吸気装置において、上記各独立吸気通路
の途中から分岐して設けられた分岐路と、該各分岐路を
介して上記各独立吸気通路を連通する第2容積室と、上
記各分岐路に設けられ、エンジンの運転状態に応じて分
岐路を開閉するよう開閉作動する制御弁とを備える。そ
して、上記各独立吸気通路は上記第2容積室を構成する
構成壁によって一体的に連結されていて、該構成壁は、
上記各独立吸気通路間の空間が第2容積室の空間の一部
となるように、各独立吸気通路の通路壁と各独立吸気通
路間に位置して該各独立吸気通路の通路壁間を連結する
連結リブ部分とによって形成されているものとする。
め、請求項1の発明の解決手段は、第1容積室の下流に
各気筒に対応して設けられた独立吸気通路を接続した多
気筒エンジンの吸気装置において、上記各独立吸気通路
の途中から分岐して設けられた分岐路と、該各分岐路を
介して上記各独立吸気通路を連通する第2容積室と、上
記各分岐路に設けられ、エンジンの運転状態に応じて分
岐路を開閉するよう開閉作動する制御弁とを備える。そ
して、上記各独立吸気通路は上記第2容積室を構成する
構成壁によって一体的に連結されていて、該構成壁は、
上記各独立吸気通路間の空間が第2容積室の空間の一部
となるように、各独立吸気通路の通路壁と各独立吸気通
路間に位置して該各独立吸気通路の通路壁間を連結する
連結リブ部分とによって形成されているものとする。
【0007】これにより、請求項1の発明では、エンジ
ンの運転状態に応じて制御弁が開閉状態となる。そし
て、制御弁の閉弁時には、各気筒は各々対応する独立吸
気通路を介して第1容積室に連通する一方、制御弁の開
弁時には、各気筒は各々対応する独立吸気通路及びその
途中から分岐した分岐路を介して第2容積室にも連通す
るので、広い運転域に亘って吸気の動的効果が発揮さ
れ、エンジン出力の向上が図られる。
ンの運転状態に応じて制御弁が開閉状態となる。そし
て、制御弁の閉弁時には、各気筒は各々対応する独立吸
気通路を介して第1容積室に連通する一方、制御弁の開
弁時には、各気筒は各々対応する独立吸気通路及びその
途中から分岐した分岐路を介して第2容積室にも連通す
るので、広い運転域に亘って吸気の動的効果が発揮さ
れ、エンジン出力の向上が図られる。
【0008】その場合、上記各独立吸気通路は上記第2
容積室を構成する構成壁によって一体的に連結されてい
て、該構成壁は、上記各独立吸気通路間の空間が第2容
積室の空間の一部となるように、各独立吸気通路の通路
壁と各独立吸気通路間に位置して該各独立吸気通路の通
路壁間を連結する連結リブ部分とによって形成されてお
り、本来デッドスペースである独立吸気通路間の空間を
第2容積室の空間として活用することができるので、上
記吸気動的効果を発揮する既存の吸気系部品を有効に活
用して、吸気系全体としてコンパクトに構成できるとと
もに、上記独立吸気通路の通路壁が第2容積室の構成壁
の一部を構成していて、上記吸気動的効果を発揮する吸
気系部品を有効に活用して兼用化しているので、吸気系
のコンパクト化が図れることに加えて、第2容積室の構
成壁の一部が不要となることから、その分軽量となる。
また、各独立吸気通路同志が第2容積室の構成壁で連結
されることにより、吸気系の剛性の向上も図られる。
容積室を構成する構成壁によって一体的に連結されてい
て、該構成壁は、上記各独立吸気通路間の空間が第2容
積室の空間の一部となるように、各独立吸気通路の通路
壁と各独立吸気通路間に位置して該各独立吸気通路の通
路壁間を連結する連結リブ部分とによって形成されてお
り、本来デッドスペースである独立吸気通路間の空間を
第2容積室の空間として活用することができるので、上
記吸気動的効果を発揮する既存の吸気系部品を有効に活
用して、吸気系全体としてコンパクトに構成できるとと
もに、上記独立吸気通路の通路壁が第2容積室の構成壁
の一部を構成していて、上記吸気動的効果を発揮する吸
気系部品を有効に活用して兼用化しているので、吸気系
のコンパクト化が図れることに加えて、第2容積室の構
成壁の一部が不要となることから、その分軽量となる。
また、各独立吸気通路同志が第2容積室の構成壁で連結
されることにより、吸気系の剛性の向上も図られる。
【0009】そして、請求項2の発明では、上記制御弁
を、エンジン運転状態としてエンジン回転数に応じて開
閉作動させ、エンジンの低回転域では分岐路を閉じ、高
回転域では分岐路を開くようにしている。これにより、
低回転域と高回転域とで吸気動的効果による出力の向上
を得ながら、上記請求項1と同様に吸気系のコンパクト
化、軽量化及び高剛性化を図ることができる。
を、エンジン運転状態としてエンジン回転数に応じて開
閉作動させ、エンジンの低回転域では分岐路を閉じ、高
回転域では分岐路を開くようにしている。これにより、
低回転域と高回転域とで吸気動的効果による出力の向上
を得ながら、上記請求項1と同様に吸気系のコンパクト
化、軽量化及び高剛性化を図ることができる。
【0010】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
2における制御弁を、エンジン負荷が所定負荷以上の領
域でのみ開閉作動させるものとする。これにより、上記
制御弁の開閉が所定負荷以上の高負荷領域のみで行われ
るので、制御弁の開閉頻度をできるだけ少なくでき、制
御弁の信頼性の向上を図ることができる。
2における制御弁を、エンジン負荷が所定負荷以上の領
域でのみ開閉作動させるものとする。これにより、上記
制御弁の開閉が所定負荷以上の高負荷領域のみで行われ
るので、制御弁の開閉頻度をできるだけ少なくでき、制
御弁の信頼性の向上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳細に説明する。
て図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1〜図4は本発明を4気筒4サイクルエ
ンジンに適用した場合の実施形態を示す。同図におい
て、1はシリンダブロック2およびシリンタヘッド3等
からなるエンジン本体であって、該エンジン本体1には
その長手方向に第1〜第4の4つの気筒4,4,…が直
列状に形成されている。この各気筒4にはそれぞれ燃焼
室5が形成されている。
ンジンに適用した場合の実施形態を示す。同図におい
て、1はシリンダブロック2およびシリンタヘッド3等
からなるエンジン本体であって、該エンジン本体1には
その長手方向に第1〜第4の4つの気筒4,4,…が直
列状に形成されている。この各気筒4にはそれぞれ燃焼
室5が形成されている。
【0013】6は気筒毎に互いに独立して設けられた独
立吸気通路であって、該各独立吸気通路6は、シリンダ
ヘッド3内に形成され独立吸気通路6の下流端部を構成
する吸気ポート7を介して各気筒4の燃焼室5に開口し
ている。また、8はエンジン長手方向に平行に延びる略
角筒形状のタンクよりなる吸気拡大室であって、該吸気
拡大室8は仕切板9によって上下に仕切られて、上側に
比較的大きな容積の第1容積室8a と下側に比較的小さ
な容積の第2容積室8b とに区画されている。そして、
上記各独立吸気通路6,6…の上流端はそれぞれほぼ同
一通路長でもって上記吸気拡大室8の第1容積室8a に
連通接続されている。該第1容積室8aの一端面には外
気を導入する吸気導入管10が接続されていて、該吸気
導入管10内には吸入空気量を制御するスロットル弁1
1が配設されており、上記吸気導入管10により第1容
積室8a に導入された吸気を各独立吸気通路6を介して
各気筒4の燃焼室5に供給するようになされている。ま
た、上記吸気ポート7には吸気弁12が設けられてい
る。
立吸気通路であって、該各独立吸気通路6は、シリンダ
ヘッド3内に形成され独立吸気通路6の下流端部を構成
する吸気ポート7を介して各気筒4の燃焼室5に開口し
ている。また、8はエンジン長手方向に平行に延びる略
角筒形状のタンクよりなる吸気拡大室であって、該吸気
拡大室8は仕切板9によって上下に仕切られて、上側に
比較的大きな容積の第1容積室8a と下側に比較的小さ
な容積の第2容積室8b とに区画されている。そして、
上記各独立吸気通路6,6…の上流端はそれぞれほぼ同
一通路長でもって上記吸気拡大室8の第1容積室8a に
連通接続されている。該第1容積室8aの一端面には外
気を導入する吸気導入管10が接続されていて、該吸気
導入管10内には吸入空気量を制御するスロットル弁1
1が配設されており、上記吸気導入管10により第1容
積室8a に導入された吸気を各独立吸気通路6を介して
各気筒4の燃焼室5に供給するようになされている。ま
た、上記吸気ポート7には吸気弁12が設けられてい
る。
【0014】さらに、上記各独立吸気通路6の途中箇所
から分岐路としての第2通路13が分岐していて、該各
第2通路13,13…の他端はそれぞれほぼ同一通路長
でもって上記吸気拡大室8の第2容積室8b に連通接続
されており、これにより第2容積室8b 及び各第2通路
13によって各独立吸気通路6,6…同士は相互に連通
しており、第2容積室8b 及び第2通路13によって各
独立吸気通路6,6…間を連通する連通路が構成されて
いる。この場合、図1に示すように、第2通路13は独
立吸気通路6に対して鋭角の交差角で合流している。
から分岐路としての第2通路13が分岐していて、該各
第2通路13,13…の他端はそれぞれほぼ同一通路長
でもって上記吸気拡大室8の第2容積室8b に連通接続
されており、これにより第2容積室8b 及び各第2通路
13によって各独立吸気通路6,6…同士は相互に連通
しており、第2容積室8b 及び第2通路13によって各
独立吸気通路6,6…間を連通する連通路が構成されて
いる。この場合、図1に示すように、第2通路13は独
立吸気通路6に対して鋭角の交差角で合流している。
【0015】また、上記各第2通路13における開口部
近傍にはそれぞれ第2通路13を開閉する制御弁として
のバタフライ式のシャッター弁14が設けられており、
この各シャッター弁14は、吸気拡大室8長手方向と平
行に延びるバルブシャフト15に回動可能に支持されて
いる。この場合、シャッター弁14は、図1の一点鎖線
で示すように、開弁時に一端部が独立吸気通路6内に進
出する一方、他端部が第2通路13内に退避し、且つ一
端部がシャッター弁14の回動軸よりも吸気の流入方向
の下流側に位置するように設けられている。このように
シャッター弁14を設けたため、独立吸気通路6を流通
する吸気はバタフライ式シャッター弁14の独立吸気通
路側の面に沿って下流側に流れるので、開弁時にシャッ
ター弁14の一端部が独立吸気通路6内に進出するにも
拘らず、吸気抵抗の増大を極力抑制することができる。
近傍にはそれぞれ第2通路13を開閉する制御弁として
のバタフライ式のシャッター弁14が設けられており、
この各シャッター弁14は、吸気拡大室8長手方向と平
行に延びるバルブシャフト15に回動可能に支持されて
いる。この場合、シャッター弁14は、図1の一点鎖線
で示すように、開弁時に一端部が独立吸気通路6内に進
出する一方、他端部が第2通路13内に退避し、且つ一
端部がシャッター弁14の回動軸よりも吸気の流入方向
の下流側に位置するように設けられている。このように
シャッター弁14を設けたため、独立吸気通路6を流通
する吸気はバタフライ式シャッター弁14の独立吸気通
路側の面に沿って下流側に流れるので、開弁時にシャッ
ター弁14の一端部が独立吸気通路6内に進出するにも
拘らず、吸気抵抗の増大を極力抑制することができる。
【0016】そして、各シャッター弁14は、図示して
いないが、エンジン回転数検出手段等の出力を受ける制
御回路によりアクチュエータを介して開閉制御され、上
記第2容積室8b による各独立吸気通路6,6…相互間
の連通をエンジン運転状態に応じて制御し、エンジン回
転数が設定値未満の低回転域では閉じられ、エンジン回
転数が設定値以上の高回転域では開かれるように制御さ
れる。なお、このようなエンジン回転数に応じたシャッ
ター弁14の開閉作動は、少なくとも出力が要求される
高負荷時において行われるようにすればよく、低負荷時
にはシャッター弁14が開状態または閉状態に保たれる
ようにしてもよい。
いないが、エンジン回転数検出手段等の出力を受ける制
御回路によりアクチュエータを介して開閉制御され、上
記第2容積室8b による各独立吸気通路6,6…相互間
の連通をエンジン運転状態に応じて制御し、エンジン回
転数が設定値未満の低回転域では閉じられ、エンジン回
転数が設定値以上の高回転域では開かれるように制御さ
れる。なお、このようなエンジン回転数に応じたシャッ
ター弁14の開閉作動は、少なくとも出力が要求される
高負荷時において行われるようにすればよく、低負荷時
にはシャッター弁14が開状態または閉状態に保たれる
ようにしてもよい。
【0017】そして、このような吸気系システムにおい
て、16は、上記吸気拡大室8、各独立吸気通路6,6
…および各第2通路13,13…を形成するための吸気
系構造体であって、該構造体16は、吸気拡大室8(第
1容積室8a および第2容積室8b )を構成するタンク
部17と、該タンク部17のエンジン側とは反対側の側
辺上部から側辺および下辺にかけてタンク部17の周囲
を迂回して延び、かつその構成壁の一部つまり側壁およ
び下壁を利用して各独立吸気通路6,6…の上流側部分
6a ,6a …をその各上流端がタンク部17(第1容積
室8a )側辺上部に開口するように一体的に形成する一
体吸気管部18,18…と、該各一体吸気管部18,1
8…の下辺部からエンジン側へ向かって各気筒別に分岐
して延び、各独立吸気通路6,6…の下流側部分6b ,
6b …を形成する分岐吸気管部19,19…と、上記各
一体吸気管部18の分岐吸気管部19近傍においてタン
ク部17(第2容積室8b )の構成壁のうちの下壁を利
用して各独立吸気通路6の途中を第2容積室8b に連通
する第2通路13を一体的に形成する連通管部20,2
0…と、上記各分岐吸気管部19,19…の先端部を互
いに連結するフランジ部21とからなり、該フランジ部
21にてエンジン本体1に対し各分岐吸気管部19の独
立吸気通路下流側部分6b を各気筒4の吸気ポート7に
合致せしめた状態でボルト22,22…を側方から挿入
して締付けることによりエンジン本体1に固定される。
また、上記タンク部17のエンジン側の側辺上部はエン
ジン側に膨出するように形成されており、第1容積室8
a の容積を十分に確保するようにしている。
て、16は、上記吸気拡大室8、各独立吸気通路6,6
…および各第2通路13,13…を形成するための吸気
系構造体であって、該構造体16は、吸気拡大室8(第
1容積室8a および第2容積室8b )を構成するタンク
部17と、該タンク部17のエンジン側とは反対側の側
辺上部から側辺および下辺にかけてタンク部17の周囲
を迂回して延び、かつその構成壁の一部つまり側壁およ
び下壁を利用して各独立吸気通路6,6…の上流側部分
6a ,6a …をその各上流端がタンク部17(第1容積
室8a )側辺上部に開口するように一体的に形成する一
体吸気管部18,18…と、該各一体吸気管部18,1
8…の下辺部からエンジン側へ向かって各気筒別に分岐
して延び、各独立吸気通路6,6…の下流側部分6b ,
6b …を形成する分岐吸気管部19,19…と、上記各
一体吸気管部18の分岐吸気管部19近傍においてタン
ク部17(第2容積室8b )の構成壁のうちの下壁を利
用して各独立吸気通路6の途中を第2容積室8b に連通
する第2通路13を一体的に形成する連通管部20,2
0…と、上記各分岐吸気管部19,19…の先端部を互
いに連結するフランジ部21とからなり、該フランジ部
21にてエンジン本体1に対し各分岐吸気管部19の独
立吸気通路下流側部分6b を各気筒4の吸気ポート7に
合致せしめた状態でボルト22,22…を側方から挿入
して締付けることによりエンジン本体1に固定される。
また、上記タンク部17のエンジン側の側辺上部はエン
ジン側に膨出するように形成されており、第1容積室8
a の容積を十分に確保するようにしている。
【0018】また、図2及び図3に示されているよう
に、各独立吸気通路6の下流側部分6b は第2容積室8
b の主に底部及び側部を構成する構成壁8b 1 で一体的
に連結されており、該各独立吸気通路下流側部分6b の
通路壁が第2容積室8b の構成壁の一部を構成してい
る。つまり、第2容積室8b の底部構成壁8b 1 は、上
記各独立吸気通路下流側部分6b ,6b 間の空間が第2
容積室8b の空間の一部となるように、各独立吸気通路
下流側部分6b の通路壁の上側部分8b 2 と各独立吸気
通路下流側部分6b ,6b 間に位置して該各独立吸気通
路下流側部分6b の通路壁間を連結する連結リブ部分8
b 3 とによって形成されている。
に、各独立吸気通路6の下流側部分6b は第2容積室8
b の主に底部及び側部を構成する構成壁8b 1 で一体的
に連結されており、該各独立吸気通路下流側部分6b の
通路壁が第2容積室8b の構成壁の一部を構成してい
る。つまり、第2容積室8b の底部構成壁8b 1 は、上
記各独立吸気通路下流側部分6b ,6b 間の空間が第2
容積室8b の空間の一部となるように、各独立吸気通路
下流側部分6b の通路壁の上側部分8b 2 と各独立吸気
通路下流側部分6b ,6b 間に位置して該各独立吸気通
路下流側部分6b の通路壁間を連結する連結リブ部分8
b 3 とによって形成されている。
【0019】また、上記各分岐吸気管部19の独立吸気
通路下流側部分6b および各吸気ポート7は、斜め上方
から燃焼室5に向ってほぼ直線状に延びて燃焼室5に開
口するように形成されている。そして、該各分岐吸気管
部19の独立吸気通路下流側部分6b の下流端近傍上部
には噴射弁装着孔23が形成されており、燃料噴射弁2
4はその先端噴射口部がシールリング23a を介して装
着孔23に挿入されて固定されている。この装着孔23
及び燃料噴射弁24の取付方向は該噴射弁24からの燃
料が燃焼室5の吸気弁12に向って噴射されるように装
着されていて、各燃料噴射弁24,24…はエンジン長
手方向に平行に配設された燃料供給管25に連通接続さ
れている。このことにより、燃料噴射弁24は分岐吸気
管部19にほぼ沿って寝た状態で取付けられることとな
り、該燃料噴射弁24の中心線の延長線l上に上記吸気
拡大室8(タンク部17)が燃料噴射弁24および燃料
供給管25に近接して位置することになる。
通路下流側部分6b および各吸気ポート7は、斜め上方
から燃焼室5に向ってほぼ直線状に延びて燃焼室5に開
口するように形成されている。そして、該各分岐吸気管
部19の独立吸気通路下流側部分6b の下流端近傍上部
には噴射弁装着孔23が形成されており、燃料噴射弁2
4はその先端噴射口部がシールリング23a を介して装
着孔23に挿入されて固定されている。この装着孔23
及び燃料噴射弁24の取付方向は該噴射弁24からの燃
料が燃焼室5の吸気弁12に向って噴射されるように装
着されていて、各燃料噴射弁24,24…はエンジン長
手方向に平行に配設された燃料供給管25に連通接続さ
れている。このことにより、燃料噴射弁24は分岐吸気
管部19にほぼ沿って寝た状態で取付けられることとな
り、該燃料噴射弁24の中心線の延長線l上に上記吸気
拡大室8(タンク部17)が燃料噴射弁24および燃料
供給管25に近接して位置することになる。
【0020】また、上記各連通管部20の第2通路13
にシャッター弁14が配設されること、および吸気拡大
室8(タンク部17)が燃料噴射弁24の中心延長線l
上に位置することから、上記吸気系構造体16は、その
タンク部17において、上記中心延長線lよりも下側の
位置でかつ各第2通路13,13…を含む吸気拡大室8
の第2容積室8b の部分と吸気拡大室8の第1容積室8
a の部分との間としての上記仕切板9の位置で吸気拡大
室8の長手方向に沿った分割面によって上下に分割され
て形成されていて、タンク部17の上半部および各一体
吸気管部18,18…の上半部が一体成形された上側分
割体16a と、タンク部17の下半部,一体吸気管部1
8,18…の下半部、各分岐吸気管部19,19…、各
連通管部20,20…およびフランジ部21が一体成形
された下側分割体16b とからなり、両分割体16a ,
16b が上記仕切板9を介して接合され、ボルト26,
26…を下方から挿入して締付けることにより気密的に
結合されてなる。
にシャッター弁14が配設されること、および吸気拡大
室8(タンク部17)が燃料噴射弁24の中心延長線l
上に位置することから、上記吸気系構造体16は、その
タンク部17において、上記中心延長線lよりも下側の
位置でかつ各第2通路13,13…を含む吸気拡大室8
の第2容積室8b の部分と吸気拡大室8の第1容積室8
a の部分との間としての上記仕切板9の位置で吸気拡大
室8の長手方向に沿った分割面によって上下に分割され
て形成されていて、タンク部17の上半部および各一体
吸気管部18,18…の上半部が一体成形された上側分
割体16a と、タンク部17の下半部,一体吸気管部1
8,18…の下半部、各分岐吸気管部19,19…、各
連通管部20,20…およびフランジ部21が一体成形
された下側分割体16b とからなり、両分割体16a ,
16b が上記仕切板9を介して接合され、ボルト26,
26…を下方から挿入して締付けることにより気密的に
結合されてなる。
【0021】また、図4に詳示するように、上記タンク
部17(第2容積室8b )の下壁には、各第2通路13
の第2容積室8b への開口部間および両端部にシャッタ
ー弁14のバルブシャフト15を回転自在に支承するボ
ス部27,27…が一体に形成されているとともに、上
記各開口部周囲つまりシャッター弁14の弁体14aが
着座する弁座部分に上記各ボス部27,27を一連に連
続させるように環状に隆起するリブ部28,28…が一
体に形成されており、このリブ部28,28…を介して
一連に連なるボス部27,27…によって吸気拡大室8
(タンク部17)のエンジン長手方向の剛性を増大させ
るようにしている。
部17(第2容積室8b )の下壁には、各第2通路13
の第2容積室8b への開口部間および両端部にシャッタ
ー弁14のバルブシャフト15を回転自在に支承するボ
ス部27,27…が一体に形成されているとともに、上
記各開口部周囲つまりシャッター弁14の弁体14aが
着座する弁座部分に上記各ボス部27,27を一連に連
続させるように環状に隆起するリブ部28,28…が一
体に形成されており、このリブ部28,28…を介して
一連に連なるボス部27,27…によって吸気拡大室8
(タンク部17)のエンジン長手方向の剛性を増大させ
るようにしている。
【0022】また、図4に示す如く上記第2通路13は
第2容積室8b 側からドリルで穴明け加工されるが、こ
の第2通路13の独立吸気通路との接続部を滑らかなR
部に形成して、第2通路13の通路断面積の変化を小さ
くかつ緩かなものに抑え、第2容積室8b から第2通路
13を介しての独立吸気通路6への流通抵抗およびその
変化を小さく抑えるようにしている。また、29はボス
部27に沿って形成され、第2通路13開口部周りの環
状リブ部28,28同士を連結するリブ部である。
第2容積室8b 側からドリルで穴明け加工されるが、こ
の第2通路13の独立吸気通路との接続部を滑らかなR
部に形成して、第2通路13の通路断面積の変化を小さ
くかつ緩かなものに抑え、第2容積室8b から第2通路
13を介しての独立吸気通路6への流通抵抗およびその
変化を小さく抑えるようにしている。また、29はボス
部27に沿って形成され、第2通路13開口部周りの環
状リブ部28,28同士を連結するリブ部である。
【0023】次に、上記実施形態の作用について述べる
に、各シャッター弁14が閉じて第2通路13の閉塞に
よって第2容積室8b による各独立吸気通路6,6…相
互間の連通が遮断されている状態では、各気筒4の吸気
行程で生じる負圧波が第1容積室8a まで伝播されてこ
こで反射され、つまり比較的長い通路を通して上記負圧
波およびその反射波が伝播することにより、低回転域に
おいてこのような圧力波の振動周期が吸気弁開閉周期に
マッチングすることになり、低回転域での吸気の慣性効
果が高められて、吸気充填効率が高められる。
に、各シャッター弁14が閉じて第2通路13の閉塞に
よって第2容積室8b による各独立吸気通路6,6…相
互間の連通が遮断されている状態では、各気筒4の吸気
行程で生じる負圧波が第1容積室8a まで伝播されてこ
こで反射され、つまり比較的長い通路を通して上記負圧
波およびその反射波が伝播することにより、低回転域に
おいてこのような圧力波の振動周期が吸気弁開閉周期に
マッチングすることになり、低回転域での吸気の慣性効
果が高められて、吸気充填効率が高められる。
【0024】一方、上記各シャッター弁14が開かれ第
2通路13が開放されて、第2容積室8b により各独立
吸気通路6,6…相互間が連通している状態では、各気
筒4の吸気行程で生じる負圧波が上記第2通路13を介
して第2容積室8b で反射されてこの負圧波および反射
波の伝播に供される通路長さが短くなることにより、高
回転域で吸気慣性効果が高められるとともに、この運転
域では他の気筒から伝播される圧力波も第2容積室8b
を介して有効に作用することになり、高回転域での充填
効率が大幅に高められる。従って、少なくとも高負荷時
に、上記低回転域と高回転域との吸気慣性効果が得られ
る各回転数の中間回転数に相当する所定回転数を境に、
これより低回転側でシャッター弁14を閉じ、これより
高回転側でシャッター弁14を開くようにしておくこと
により、全回転域で吸気充填効率が高められて出力を向
上させることができる。特に、高回転域での吸気充填効
率は、従来のように単に吸気通路を短縮させて慣性効果
を高めるようにした場合と比べても、気筒間の圧力伝播
作用でより一層高められることとなる。
2通路13が開放されて、第2容積室8b により各独立
吸気通路6,6…相互間が連通している状態では、各気
筒4の吸気行程で生じる負圧波が上記第2通路13を介
して第2容積室8b で反射されてこの負圧波および反射
波の伝播に供される通路長さが短くなることにより、高
回転域で吸気慣性効果が高められるとともに、この運転
域では他の気筒から伝播される圧力波も第2容積室8b
を介して有効に作用することになり、高回転域での充填
効率が大幅に高められる。従って、少なくとも高負荷時
に、上記低回転域と高回転域との吸気慣性効果が得られ
る各回転数の中間回転数に相当する所定回転数を境に、
これより低回転側でシャッター弁14を閉じ、これより
高回転側でシャッター弁14を開くようにしておくこと
により、全回転域で吸気充填効率が高められて出力を向
上させることができる。特に、高回転域での吸気充填効
率は、従来のように単に吸気通路を短縮させて慣性効果
を高めるようにした場合と比べても、気筒間の圧力伝播
作用でより一層高められることとなる。
【0025】さらに、吸気行程が終わり吸気弁12が燃
焼室5の吸気口を閉塞したときには、上記反射波の伝播
により独立吸気通路6の吸気ポート7に圧力波が伝わる
が、該圧力波は吸気弁12で反射された後、第2通路1
3及び第2容積室8b を通って吸気行程の独立吸気通路
6に伝播、導入される。この場合、第2通路13は独立
吸気通路6に対して鋭角の交差角を有して合流している
ため、圧力波は、吸気行程が終了した独立吸気通路6か
ら該独立吸気通路6の途中部で開口する第2通路13に
スムーズに導入された後、第2容積室8b 及び吸気行程
の独立吸気通路6の途中部で開口する第2通路13から
吸気行程の独立吸気通路6にスムーズに導入される。こ
のため、当該独立吸気通路6の吸気ポート7に圧力波が
効率良く伝達されるので、吸気の充填効率が向上する。
焼室5の吸気口を閉塞したときには、上記反射波の伝播
により独立吸気通路6の吸気ポート7に圧力波が伝わる
が、該圧力波は吸気弁12で反射された後、第2通路1
3及び第2容積室8b を通って吸気行程の独立吸気通路
6に伝播、導入される。この場合、第2通路13は独立
吸気通路6に対して鋭角の交差角を有して合流している
ため、圧力波は、吸気行程が終了した独立吸気通路6か
ら該独立吸気通路6の途中部で開口する第2通路13に
スムーズに導入された後、第2容積室8b 及び吸気行程
の独立吸気通路6の途中部で開口する第2通路13から
吸気行程の独立吸気通路6にスムーズに導入される。こ
のため、当該独立吸気通路6の吸気ポート7に圧力波が
効率良く伝達されるので、吸気の充填効率が向上する。
【0026】なお、以上のような作用を有効に発揮させ
るに適当な第1および第2容積室8a ,8b の大きさと
しては、第1容積室8a は排気量の0.5倍以上の容量
とし、第2容積室8b は排気量の1.5倍以下の容量と
しておくことが望ましい。さらに、上記第2容積室8b
は第1容積室8a よりも容量を小さくし、かつ第2容積
室8b の断面積は各独立吸気通路6の断面積よりも大き
くしておくことが望ましい。
るに適当な第1および第2容積室8a ,8b の大きさと
しては、第1容積室8a は排気量の0.5倍以上の容量
とし、第2容積室8b は排気量の1.5倍以下の容量と
しておくことが望ましい。さらに、上記第2容積室8b
は第1容積室8a よりも容量を小さくし、かつ第2容積
室8b の断面積は各独立吸気通路6の断面積よりも大き
くしておくことが望ましい。
【0027】そして、この場合、吸気系構造体16にお
ける吸気拡大室8(第1容積室8aおよび第2容積室8b
)を構成するタンク部17と各独立吸気通路6の上流
側部分6a を構成する一体吸気管部18と各独立吸気通
路6の下流側部分6b を構成する分岐吸気管部19と各
第2通路13を構成する連通管部20とによって、各独
立吸気通路6が吸気拡大室8の周囲に迂回しながらかつ
吸気拡大室8(タンク部17)の構成壁の一部を利用し
て一体的に形成されているとともに、各第2通路13が
吸気拡大室8(第2容積室8b )の構成壁の一部と一体
的に形成されているので、上記独立吸気通路6の所要長
さおよび吸気拡大室8の第1および第2容積室8a ,8
b の各所要容積を得るに当って、これら吸気系をコンパ
クトに小型のものに形成することができ、よって限られ
たスペース(エンジンルーム)内で上記所要長さおよび
所要容積を十分に確保することができ、車載性の向上を
図ることができる。
ける吸気拡大室8(第1容積室8aおよび第2容積室8b
)を構成するタンク部17と各独立吸気通路6の上流
側部分6a を構成する一体吸気管部18と各独立吸気通
路6の下流側部分6b を構成する分岐吸気管部19と各
第2通路13を構成する連通管部20とによって、各独
立吸気通路6が吸気拡大室8の周囲に迂回しながらかつ
吸気拡大室8(タンク部17)の構成壁の一部を利用し
て一体的に形成されているとともに、各第2通路13が
吸気拡大室8(第2容積室8b )の構成壁の一部と一体
的に形成されているので、上記独立吸気通路6の所要長
さおよび吸気拡大室8の第1および第2容積室8a ,8
b の各所要容積を得るに当って、これら吸気系をコンパ
クトに小型のものに形成することができ、よって限られ
たスペース(エンジンルーム)内で上記所要長さおよび
所要容積を十分に確保することができ、車載性の向上を
図ることができる。
【0028】また、この場合、上記各独立吸気通路6の
下流側部分6b が上記第2容積室8b の底部及び側部を
構成する構成壁8b 1 によって一体的に連結されてい
て、該第2容積室8b の底部構成壁8b 1 は、上記各独
立吸気通路下流側部分6b ,6b 間の空間が第2容積室
8b の空間の一部となるように、各独立吸気通路下流側
部分6b の通路壁の上側部分8b 2 と各独立吸気通路下
流側部分6b ,6b 間に位置して該各独立吸気通路下流
側部分6b の通路壁間を連結する連結リブ部分8b 3 と
によって形成されているとともに、上記各独立吸気通路
6の下流側部分6b の通路壁が第2容積室8b の構成壁
の一部を構成しているので、上記吸気動的効果を発揮す
る既存の吸気系部品を有効に活用しかつ兼用化すること
ができ、吸気系全体としてコンパクトに構成できるとと
もに、第2容積室8b の構成壁の一部が不要となること
から、その分軽量化できる。また、各独立吸気通路6,
6…の下流側部分6b ,6b …同志が第2容積室8b の
構成壁で連結されることにより、吸気系の剛性の向上も
図ることができる。
下流側部分6b が上記第2容積室8b の底部及び側部を
構成する構成壁8b 1 によって一体的に連結されてい
て、該第2容積室8b の底部構成壁8b 1 は、上記各独
立吸気通路下流側部分6b ,6b 間の空間が第2容積室
8b の空間の一部となるように、各独立吸気通路下流側
部分6b の通路壁の上側部分8b 2 と各独立吸気通路下
流側部分6b ,6b 間に位置して該各独立吸気通路下流
側部分6b の通路壁間を連結する連結リブ部分8b 3 と
によって形成されているとともに、上記各独立吸気通路
6の下流側部分6b の通路壁が第2容積室8b の構成壁
の一部を構成しているので、上記吸気動的効果を発揮す
る既存の吸気系部品を有効に活用しかつ兼用化すること
ができ、吸気系全体としてコンパクトに構成できるとと
もに、第2容積室8b の構成壁の一部が不要となること
から、その分軽量化できる。また、各独立吸気通路6,
6…の下流側部分6b ,6b …同志が第2容積室8b の
構成壁で連結されることにより、吸気系の剛性の向上も
図ることができる。
【0029】また、この場合、燃料噴射弁24が上記分
岐吸気管部19の下流端近傍つまり独立吸気通路6の下
流側においてその噴射燃料をその霧化を良好にしながら
燃焼室5に応答性良く供給すべく燃焼室5に向けて装着
されている関係上、該燃料噴射弁24の中心延長線l上
に近接して吸気系構造体16のタンク部17(吸気拡大
室8)が位置すること、および上記各第2通路13にシ
ャッター弁14を配設することが必要である。このた
め、上記吸気系構造体16はそのタンク部17において
上記中心延長線lよりも下側即ち分岐吸気管部19側の
位置でかつ仕切板9の位置で吸気拡大室8の長手方向に
沿った分割面で上下に上側分割体16a と下側分割体1
6b とに分割され両分割体16a ,16b が仕切板9を
介して結合されてなるので、下側分割体16b をそのフ
ランジ部21にてエンジン本体1に側方からのボルト2
2による締付けにより取付けたのち、該下側分割体16
b の各分岐吸気管部19の噴射弁装着孔23に燃料噴射
弁24を中心延長線l方向から挿入し燃料供給管25を
下側分割体16b に固定することによって各燃料噴射弁
24を取付けるとともに、下側分割体16b の各連通管
部20の第2通路13にその上方からシャッター弁14
を挿入してバルブシャフト15に固定し、しかる後上記
下側分割体16b に対して仕切板9を介在させて上側分
割体16a を接合して下方からのボルト26の締付けに
より両者16a ,16b を一体に結合することによっ
て、良好な成形性を確保し、かつ上側および下側分割体
16a ,16b の組付けを容易に行い得るのは勿論のこ
と、シャッター弁14および燃料噴射弁24の組付けを
容易に行うことができ、良好な組付け性を確保すること
ができる。
岐吸気管部19の下流端近傍つまり独立吸気通路6の下
流側においてその噴射燃料をその霧化を良好にしながら
燃焼室5に応答性良く供給すべく燃焼室5に向けて装着
されている関係上、該燃料噴射弁24の中心延長線l上
に近接して吸気系構造体16のタンク部17(吸気拡大
室8)が位置すること、および上記各第2通路13にシ
ャッター弁14を配設することが必要である。このた
め、上記吸気系構造体16はそのタンク部17において
上記中心延長線lよりも下側即ち分岐吸気管部19側の
位置でかつ仕切板9の位置で吸気拡大室8の長手方向に
沿った分割面で上下に上側分割体16a と下側分割体1
6b とに分割され両分割体16a ,16b が仕切板9を
介して結合されてなるので、下側分割体16b をそのフ
ランジ部21にてエンジン本体1に側方からのボルト2
2による締付けにより取付けたのち、該下側分割体16
b の各分岐吸気管部19の噴射弁装着孔23に燃料噴射
弁24を中心延長線l方向から挿入し燃料供給管25を
下側分割体16b に固定することによって各燃料噴射弁
24を取付けるとともに、下側分割体16b の各連通管
部20の第2通路13にその上方からシャッター弁14
を挿入してバルブシャフト15に固定し、しかる後上記
下側分割体16b に対して仕切板9を介在させて上側分
割体16a を接合して下方からのボルト26の締付けに
より両者16a ,16b を一体に結合することによっ
て、良好な成形性を確保し、かつ上側および下側分割体
16a ,16b の組付けを容易に行い得るのは勿論のこ
と、シャッター弁14および燃料噴射弁24の組付けを
容易に行うことができ、良好な組付け性を確保すること
ができる。
【0030】しかも、上記上側分割体16a と下側分割
体16b との結合は、下方からのボルト26の締付けに
よって行われるので、その良好な組付け性を確保しなが
ら、上述の如くタンク部17(吸気拡大室8)における
エンジン側の側辺上部の膨出形成が可能となって、吸気
拡大室8の特に第1容積室8a の容積を十分に確保でき
る利点もある。また、上記第2容積室8b は吸気系構造
体16のタンク部17を仕切板9で上下に分割すること
によって第1容積室8a に並設され、第1容積室8a の
構成壁の一部(仕切板9)を共用して形成されているの
で、上記吸気系のコンパクト化を一層図ることができ
る。
体16b との結合は、下方からのボルト26の締付けに
よって行われるので、その良好な組付け性を確保しなが
ら、上述の如くタンク部17(吸気拡大室8)における
エンジン側の側辺上部の膨出形成が可能となって、吸気
拡大室8の特に第1容積室8a の容積を十分に確保でき
る利点もある。また、上記第2容積室8b は吸気系構造
体16のタンク部17を仕切板9で上下に分割すること
によって第1容積室8a に並設され、第1容積室8a の
構成壁の一部(仕切板9)を共用して形成されているの
で、上記吸気系のコンパクト化を一層図ることができ
る。
【0031】さらに、上記タンク部17(第2容積室8
b )の下壁には、各シャッター弁14の弁体14a が固
定されたエンジン長手方向に平行に延びるバルブシャフ
ト15を回転自在に支承するボス部27,27…が一体
に形成され、かつ該各ボス部27,27…は各第2通路
13の開口部周囲に一体に形成された環状のリブ部2
8,28…によって一連に連なっているので、吸気拡大
室8(タンク部17)のエンジン長手方向の剛性強度が
増強されることになる。そのため、エンジン振動に伴う
タンク部17の振動変形が可及的に抑制されて、従来の
如くシャッター弁14の開閉に支障を与えることがな
く、そのスムーズな開閉動作が安定して確保されること
になり、上記の吸気慣性効果の発揮を確実なものとする
ことができる。また、上記タンク部17の構成壁への上
記ボス部27およびリブ部28の一体形成により、構造
のコンパクト化および簡素化を図ることもできる。
b )の下壁には、各シャッター弁14の弁体14a が固
定されたエンジン長手方向に平行に延びるバルブシャフ
ト15を回転自在に支承するボス部27,27…が一体
に形成され、かつ該各ボス部27,27…は各第2通路
13の開口部周囲に一体に形成された環状のリブ部2
8,28…によって一連に連なっているので、吸気拡大
室8(タンク部17)のエンジン長手方向の剛性強度が
増強されることになる。そのため、エンジン振動に伴う
タンク部17の振動変形が可及的に抑制されて、従来の
如くシャッター弁14の開閉に支障を与えることがな
く、そのスムーズな開閉動作が安定して確保されること
になり、上記の吸気慣性効果の発揮を確実なものとする
ことができる。また、上記タンク部17の構成壁への上
記ボス部27およびリブ部28の一体形成により、構造
のコンパクト化および簡素化を図ることもできる。
【0032】尚、本発明は以上の実施形態の如く4気筒
エンジンに限らず、他の多気筒エンジン、例えば5気筒
エンジンや6気筒エンジンにも適用することができるの
は勿論である。
エンジンに限らず、他の多気筒エンジン、例えば5気筒
エンジンや6気筒エンジンにも適用することができるの
は勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3の発
明によれば、広い運転域に亘って吸気動的効果による出
力の向上を図ることができるとともに、この吸気動的効
果を発揮する吸気系をコンパクトかつ軽量に、しかも高
剛性に構成することができ、車両搭載性に優れたもので
ある。
明によれば、広い運転域に亘って吸気動的効果による出
力の向上を図ることができるとともに、この吸気動的効
果を発揮する吸気系をコンパクトかつ軽量に、しかも高
剛性に構成することができ、車両搭載性に優れたもので
ある。
【図1】本発明の一実施形態に係る多気筒エンジンの吸
気装置を示し、図3のI−I線における縦断側面図であ
る。
気装置を示し、図3のI−I線における縦断側面図であ
る。
【図2】上記多気筒エンジンの吸気装置を示し、図3の
II−II線における縦断側面図である。
II−II線における縦断側面図である。
【図3】上記多気筒エンジンの吸気装置の一部を破断し
た平面図である。
た平面図である。
【図4】上記多気筒エンジンの吸気装置を示し、図1の
IV−IV線における拡大断面図である。
IV−IV線における拡大断面図である。
1…エンジン本体 4…気筒 6…独立吸気通路 8…吸気拡大室 8a …第1容積室 8b …第2容積室 13…第2通路 14…シャッター弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 英夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−69431(JP,U) 実開 昭61−66621(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 第1容積室の下流に各気筒に対応して設
けられた独立吸気通路を接続した多気筒エンジンの吸気
装置において、 上記各独立吸気通路の途中から分岐して設けられた分岐
路と、該各分岐路を介して上記各独立吸気通路を連通する 第2
容積室と、 上記各分岐路に設けられ、エンジンの運転状態に応じて
分岐路を開閉するよう開閉作動する制御弁とを備え、上記各独立吸気通路は上記第2容積室を構成する構成壁
によって一体的に連結されていて、該構成壁は、上記各
独立吸気通路間の空間が第2容積室の空間の一部となる
ように、各独立吸気通路の通路壁と各独立吸気通路間に
位置して該各独立吸気通路の通路壁間を連結する連結リ
ブ部分とによって形成されている、 ことを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項2】 上記制御弁は、エンジンの運転状態とし
てエンジン回転数に応じて開閉作動し、エンジンの低回
転域では分岐路を閉じ、高回転域では分岐路を開くよう
開閉作動するものであることを特徴とする請求項1記載
の多気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項3】 上記制御弁は、エンジン負荷が所定負荷
以上の領域でのみ開閉作動するものであることを特徴と
する請求項2記載の多気筒エンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18694395A JP2529548B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 多気筒エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18694395A JP2529548B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 多気筒エンジンの吸気装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3029857A Division JPH086596B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 多気筒エンジンの吸気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
1995
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0842347A (ja) | 1996-02-13 |
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