JP2008298056A - エンジンの吸気制御装置 - Google Patents

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Hiroteru Akihisa
浩輝 秋久
Tsutomu Tsukii
勉 月井
Makoto Hirata
誠 平田
Fumio Kawamata
文雄 川又
Shigehiko Ota
成彦 太田
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】弁板を切換作動したり,所定の切換位置に保持するための動力を大幅に軽減し得,しかも弁板の剛性を強化し得る,エンジンの吸気制御装置を提供する。
【解決手段】 弁板15を,弁軸14から互いに反対方向に延出する第1及び第2弁板半部15a,15bによりバタフライ型に構成し,この弁板15の第1切換位置Aでは弁板15の片側の第1板面F1がロング吸気路4の一部を形成する一方,その第2切換位置Bでは弁板15の他の片側の第2板面F2がショート吸気路5の一部を形成するように,弁板15を第1及び第2吸気路4,5の曲がりに沿って湾曲させ,この弁板15の凹状に湾曲した第2板面F2に,吸気流方向に延びるリブ28を突設した。
【選択図】 図5

Description

本発明は,エンジンに取り付けられる吸気路ボディと,この吸気路ボディに形成され,エンジンの吸気ポートに下流端が接続される第1吸気路と,同吸気路ボディに形成され,吸気ポートに下流端が接続される第2吸気路と,吸気路ボディに回転自在に支持される弁軸及び,この弁軸に取り付けられる弁板よりなる切換弁とを備えてなり,前記弁板は,前記弁軸の回動により前記第2吸気路を閉鎖すると共に前記第1吸気路を前記吸気ポートに導通させる第1切換位置と,前記第1吸気路を閉鎖すると共に第2吸気路を前記吸気ポートに導通させる第2切換位置との間を回動される,エンジンの吸気制御装置の改良に関する。
かゝるエンジン用吸気制御装置は,特許文献1に開示されているように,既に知られている。
特開2000−234522号公報
かゝるエンジン用吸気制御装置では,切換弁は,弁軸と,この弁軸に取り付けられてその一側方にのみ延出する弁板とで構成され,弁板は片持ち支持とされるため,その第1及び第2切換位置の何れにおいても,弁板には,エンジンの吸気負圧による一方向のモーメントが作用することになり,そのモーメントに抗して弁板を切換作動したり,所定の切換位置に保持するために大なる動力を必要とする。特に,弁板が第1及び第2切換位置で対応する吸気路の一部を形成して,吸気抵抗とならないように,弁板を第1及び第2吸気路の曲がりに沿って湾曲させる場合には,吸気負圧を受ける弁板の板面が広くなるため,上記の傾向が一層強くなるのみならず,弁板の剛性不足が懸念される。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,回動式の弁板を採用しながらも,弁板を切換作動したり,所定の切換位置に保持するための動力を大幅に軽減することができ,しかも弁板が大型化しても,その重量増を抑えつゝ剛性を確保し得るようにした,前記エンジンの吸気制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,エンジンに取り付けられる吸気路ボディと,この吸気路ボディに形成され,エンジンの吸気ポートに下流端が接続される第1吸気路と,同吸気路ボディに形成され,吸気ポートに下流端が接続される第2吸気路と,吸気路ボディに回転自在に支持される弁軸及び,この弁軸に取り付けられる弁板よりなる切換弁とを備えてなり,前記弁板は,前記弁軸の回動により前記第2吸気路を閉鎖すると共に前記第1吸気路を前記吸気ポートに導通させる第1切換位置と,前記第1吸気路を閉鎖すると共に第2吸気路を前記吸気ポートに導通させる第2切換位置との間を回動される,エンジンの吸気制御装置において,前記弁板を,前記弁軸から互いに反対方向に延出する第1及び第2弁板半部によりバタフライ型に構成し,この弁板の第1切換位置では該弁板の片側の第1板面が前記第1吸気路の一部を形成する一方,その第2切換位置では該弁板の他の片側の第2板面が前記第2吸気路の一部を形成するように,該弁板を第1及び第2吸気路の曲がりに沿って湾曲させ,この弁板の凹状に湾曲した板面に,吸気流方向に延びるリブを突設したことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記弁板の凸状に湾曲した板面に,前記弁軸の一部を収容する凹部を設ける一方,前記弁軸には,前記凸状に湾曲した板面と略面一となる平坦面を形成したことを第2の特徴とする。
尚,前記吸気路ボディは,後述する本発明の実施例中の吸気マニフォルドMに対応し,第1及び第2吸気路は,ロング吸気路4及びショート吸気路5にそれぞれ対応する。
本発明の第1の特徴によれば,弁板を第1及び第2切換位置の何れの位置に回動したときでも,弁板の第1弁板半部及び第2弁板半部は,弁軸を境にして対応する吸気路の下流側と上流側に配置されることになり,したがってエンジンの吸気負圧により第1弁板半部に働く弁軸周りのモーメントと,同負圧により第2弁板半部に働く弁軸周りのモーメントとは,方向が反対となって互いに打ち消し合うことにより,弁軸に働くモーメントを零,もしくは大幅に減少させることができる。その結果,弁板の各切換位置への保持力,並びに弁板を切換回動する際の駆動トルクは小さくて足りることになる。
また弁板は,第1及び第2吸気路の曲がりに沿って湾曲していて,第1切換位置では弁板の第1板面が第1吸気路の一部を形成し,また第2切換位置では弁板の第2板面が第2吸気路の一部を形成するので,各吸気路での吸気抵抗を効果的低減して,エンジン出力性能の向上を図ることができる。
さらに,弁板の凹状に湾曲した板面には,吸気流方向に延びるリブが突設されるので,弁板が上記構造から大型化しても,弁板は前記リブにより補強され,剛性を充分確保して,吸気路の切換機能を的確に発揮することができるのみならず,前記リブは,弁板の凹状に湾曲した板面側を流れる吸気流を整流させる役割をも果たし,吸気抵抗の更なる低減を図ることができる。
本発明の第2の特徴によれば,弁板の凸状に湾曲した板面には,弁軸の一部を収容する凹部を設けられる一方,弁軸には,弁板の凸状に湾曲した板面と略面一となる平坦面が形成されることで,弁板のの凸状に湾曲した板面からの突出物を無くして,弁板の凸状に湾曲した板面側での吸気抵抗を効果的に低減することができる。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の吸気制御装置を備える吸気マニフォルドを,エンジンへの取り付け状態で示す縦断側面図,図2は同吸気マニフォルドの分解状態を示す,図1との対応図,図3は同吸気マニフォルドの第1及び第2ブロックの分解斜視図,図4は同吸気マニフォルドの第3ブロックの斜視図,図5は図1の切換弁(弁板の第1切換位置状態を示す。)周りの拡大図,図6は図5の6−6線断面図,図7は図5の7−7線断面図,図8は図5の8−8線断面図,図9は弁板の第2切換位置を示す,図5との対応図,図10は図9の9−9線断面図,図11は図9の11−11線断面図,図12は弁板の斜視図,図13は図12の13−13線断面図,図14は図13の14−14線断面図,図15は吸気マニフォルドの第3ブロックの変形を示す斜視図,図16は吸気マニフォルドの第3ブロックの他の変形を示す斜視図である。
先ず,図1において,多気筒(図示例では4気筒)エンジンEのシリンダヘッドに形成されるマニフォルド取り付け面1には複数本の吸気ポート2が開口しており,これら吸気ポート2に吸入空気を分配する吸気マニフォルドMがマニフォルド取り付け面1に複数のボルト6により締結される。尚,以下の説明において,吸気マニフォルドMの前後方向とは,エンジンEと反対側を前方,エンジンE側を後方と言い,左右方向とは,複数の吸気ポート2の配列方向を言う。
この吸気マニフォルドMは,図1〜図3に示すように,第1ブロックM1と,この第1ブロックM1の上面に複数のボルト7により接合される第2ブロックM2との少なくとも2つのブロックに分割され,その第1ブロックM1の一側面は,図示しないスロットルボディの吸気道と連通する空気入口3a(図3参照)を左右方向一側に持つ単一のサージ室3が形成される。また第1ブロックM1から第2ブロックM2にかけて,サージ室3を複数本の吸気ポート2に連通する複数本のロング吸気路4が形成される。即ち,ロング吸気路4の上流側半部4aが第1ブロックM1に,同下流側半部4bが第2ブロックM2にそれぞれ一体に形成される。その上流側半部4aは,その上流端部を形成するファンネル部4a′をサージ室3の下部に開口しながら,サージ室3の前方上向きに湾曲して延びる。またそれに連なる下流側半部4bは,上方後ろ向きに湾曲して延びて吸気ポート2に達する。
図4〜図7において,第2ブロックM2には,ロング吸気路4の下流側半部4b底面から第1ブロックM1の下面に至る複数の嵌合孔8が設けられており,これら嵌合孔8に複数の第3ブロックM3が嵌合され,これら第3ブロックM3の周辺部が複数のボルト9により第2ブロックM2の下面に締結される。第3ブロックM3には,ロング吸気路4の下流端部をサージ室3に直接連通する,流路長さがロング吸気路4より短いショート吸気路5が設けられる。第3ブロックM3は,第2ブロックM2に直接締結される第3ブロック本体10と,この第3ブロック本体10の下面にボルト12で連結されるファンネル部材11とよりなっている。そのファンネル部材11はショート吸気路5の上流端部を構成するもので,サージ室3の上部に下向きで開口する。このファンネル部材11は,成形性と軽量化を狙って合成樹脂製とされる。
尚,複数の第3ブロック本体10は,図示例のようにショート吸気路5毎に1個宛成形する他,複数組毎に一体成形してもよく(図15参照),また全部を一体成形してもよく(図16参照),そのようにすれば,ボルト9等の取り付け部材の個数の削減が可能となる。尚,この場合,第3ブロック本体10とファンネル部材11とは,相互に一体成形することもできる。
図1〜図3に示すように,第1ブロックM1の成形上の都合により,サージ室3の後壁は,第1ブロックM1に着脱可能にボルト接合される蓋板13として構成される。
図5において,吸気マニフォルドMには,エンジンEの運転条件に応じてロング吸気路4及びショート吸気路5を吸気ポート2に選択的に導通させる切換弁Vが設けられるもので,次にこの切換弁Vについて,図5,図6,図12〜図14を参照しながら説明する。
切換弁Vは,複数のロング吸気路4を左右方向に貫通するように第2ブロックM2に回転自在に支承される共通1本の弁軸14(特に図6参照)と,ロング吸気路4及びショート吸気路5に対応してこの弁軸14に取り付けられる複数の弁板15とで構成され,この弁板15は,弁軸14の回動によりロング吸気路4のみを吸気ポート2に導通させる第1切換位置A(図1,図5参照)と,ショート吸気路5のみを吸気ポート2に導通させる第2切換位置B(図9参照)との間を回動されるもので,弁軸14の外端部には,吸気マニフォルドMの左右方向一側面に取り付けられるアクチュエータ24が連結され,このアクチュエータ24により弁軸14が回転駆動されるようになっている。このアクチュエータ24は電動式,電磁式,負圧式等,何れの式のものも使用可能である。第2ブロックM2における,相隣るロング吸気路4同士間の隔壁が弁軸14の軸受部となる。この軸受部には,ボールベアリングやブッシュ等の軸受部材を取り付けてもよい。
弁板15は,弁軸14から互いに反対方向に延出する第1及び第2弁板半部15a,15bによりバタフライ型に構成されており,第1切換位置A(図5参照)では上側の第1板面F1によりロング吸気路4の下流部下面の一部を形成すべく,第1弁板半部15aを弁軸14からロング吸気路4の下流側に向けると共に,第2弁板半部15bを弁軸14からロング吸気路4の上流側に向け,また第2切換位置B(図9参照)では下側の第2板面F2により前記ショート吸気路5の下流部上面の一部を形成すべく,第1弁板半部15aを弁軸14からショート吸気路5の下流側に向けると共に,第2弁板半部15bを弁軸14からショート吸気路5の上流側に向けるようになっている。
第3ブロックM3には,第2切換位置Bに回動する弁板15の第2弁板半部15bを受容する切欠き16が設けられる。
弁板15は,ロング吸気路4及びショート吸気路5の湾曲した曲がり形状に沿うように湾曲していて,吸気抵抗を極力生じないようにしてある。即ち,弁板15は,その第1板面F1を凸側にして全体が湾曲していて,第1切換位置Aでは,第1板面F1がロング吸気路4の内面に略連続し,第2切換位置Bでは,第2板面F2がショート吸気路5の内面に略連続するようになっている。この弁板15の板厚は,第1板面F1及び第2板面F2の曲率を互いに相違させて,第2弁板半部15bの弁軸14に遠い先端部から,第1弁板半部15aの弁軸に遠い先端部に向かって漸減している。
またこの弁板15は,図13及び図14より明らかなように,弁軸14の一側の平坦面14aに複数のビス17により固着される金属製又は硬質合成樹脂製の芯板18と,この芯板18に,その表裏を被覆するようにモールド結合されるゴム等の弾性材製の外皮19とよりなっており,第1板面F1側の外皮19には,弁軸14の一部を収める凹部20が設けられ,第2板面F2側の外皮19には,ビス17の頭部を収める凹部21が設けられる。一方,弁軸14には,第1板面F1と略面一となる平坦面14aが形成される。
前記芯板18には,凹状に湾曲した第2板面F2から突出して吸気流方向に延びる1条又は複数条(図示例では2条)のリブ28が一体に形成される。
また弁板15の第1及び第2弁板半部15a,15bは,ロング吸気路4及びショート吸気路5の断面形状に合わせて,それぞれ平面視で略正方形に形成される。そして前記外皮19には,第1弁板半部15aの第1板面F1側周縁部を形成するコ字状の第1シールリップ22aと,第1弁板半部15aの第2板面F2側周縁部を形成するコ字状の第2シールリップ22bと,第2弁板半部15bの第1板面F1側周縁部を形成するコ字状の第3シールリップ22cと,第2弁板半部15bの第2板面F2側周縁部を形成するコ字状の第4シールリップ22dとが形成される。
第1及び第2シールリップ22a,22bは,第2弁板半部15bがその先端部に向かって厚肉になっていることから,その肉厚分,相互に完全に離間しているが,第3及び第4シールリップ22c,22dは,第2弁部15bがその先端に向かって薄肉になっていることから,第2弁板半部15bの先端部で相互に融合して,弁軸14と平行な横方向に延びる共通1条の横方向リップ22cdを構成する。換言すれば,第3及び第4シールリップ22c,22dは,第2弁板半部15bの先端部側で横方向リップ22cdを共有することになる。しかしながら,第3及び第4シールリップ22c,22dも,前記第1及び第2シールリップ22a,22bと同様にそれぞれ全体を独立させてもよい。
また第2及び第4シールリップ22b,22dは,相互に連続するように弁板15の一側方で一体に連結され,弁板15の第1及び第2切換位置A,Bで対応するロング吸気路4及びショート吸気路5の内側面に接触するようになっている。
図2,図5,図7及び図8〜図11に示すように,一方,吸気マニフォルドMには,弁板15が第1切換位置Aを占めるとき,第1弁板半部15aの第1シールリップ22aが着座する平面視でコ字状の第1弁座23aと,同じく弁板15が第1切換位置Aを占めるとき,第2弁板半部15bの第3シールリップ22cが着座する平面視でコ字状の第2弁座23bと,弁板15が第2切換位置Bを占めるとき,第1弁板半部15aの第2シールリップ22bが着座する平面視でコ字状の第3弁座23cと,同じく弁板15が第2切換位置Bを占めるとき,第2弁板半部15bの第4シールリップ22dが着座する平面視でコ字状の第4弁座23dとが形成される。
具体的には,図2,図5,図7及び図8に示すように,第1弁板半部15aの第1シールリップ22aが着座する第1弁座23aは第3ブロックM3に形成され,第2弁板半部15bの第3シールリップ22cが着座する第2弁座23bは,第2ブロックM2から第3ブロックM3に亙り形成される。即ち,このコ字状の第2弁座23bは,第3シールリップ22cの両側部分が着座するように第2ブロックM2に形成される一対の縦方向座23b1と,第3シールリップ22cの横方向リップ22cdが着座するように第3ブロックM3に形成される横方向座23b2とから構成され,これら縦方向座23b1及び横方向座23b2は,これらに第3シールリップ22cが切れ目なく接触するように連続的に形成される。
また図2,図9〜図11に示すように,第1弁板半部15aの第2シールリップ22bが着座する第3弁座23cは第2ブロックM2に形成され,第2弁板半部15bの第4シールリップ22dが着座する第4弁座23dは第3ブロックM3に形成される。
上記第1〜第4弁座23a〜23dは,対応する吸気路内方に張り出す段部として形成される。しかしながら,各吸気路4,5の断面が不連続に変化することがないように,上述の段部よりなる第1〜第4弁座23a〜23dの一部又は全部を,各吸気路4,5の断面を弁板15の回動方向に連続的に狭めるようにテーパ状に構成して,弁板15が第1切換位置A又は第2切換位置Bで各吸気路4,5の内面に密接させるようにすれば,流路抵抗の低減を図る上で有効である。
以上のように,第1〜第4弁座23a〜23dを第1〜第3ブロックM1〜M3に分散して形成することは,これら弁座の形成の容易化を図る上で有効である。
尚,図5より明らかなように,第1及び第2ブロックM1,M2の接合面間には,ロング吸気路4及びショート吸気路5を囲繞するOリング等のシール部材25が介装される。
次に,この実施例の作用について説明する。
エンジンEの低速運転時には,アクチュエータ24により切換弁Vの弁軸14を図5で反時計方向に回動して弁板15を第1切換位置Aに回動する。この状態では,弁板15は,第1及び第2弁板半部15a,15bの第1板面F1によりロング吸気路4の下流部下面の一部を形成するように第1弁板半部15aを弁軸14からロング吸気路4の下流側に向けると共に,第2弁板半部15bを弁軸14からロング吸気路4の上流側に向けることで,ショート吸気路5を閉鎖すると共に,ロング吸気路4を吸気ポート2に導通させるので,エンジンEの各気筒の吸気行程では,図示しないスロットルボディで流量を制御された空気は,空気入口3aからサージ室3に流入すると,ロング吸気路4及び吸気ポート2よりなる比較的長い管路を通してエンジンEに供給されることになる。したがって吸気マニフォルドMの内部は低速運転に適応する低速吸気モードとなり,吸気慣性効果の有効利用により充填効率を高め,エンジンEの低速出力性能を高めることができる。
その際,ロング吸気路4に臨む弁板15の第1板面F1には,エンジンEの吸気負圧が作用するが,弁板15は,弁軸14から互いに反対方向に延出する第1及び第2弁板半部15a,15bより構成されるので,上記吸気負圧により第1弁板半部15aに働く弁軸14周りのモーメントと,上記吸気負圧により第2弁板半部15bに働く弁軸14周りのモーメントとは,方向が反対となって互いに打ち消し合うことにより,弁軸14に働くモーメントを零,もしくは大幅に減少させることができる。その結果,弁板15の第1切換位置Aへの保持力,並びに弁板15を第1切換位置Aから第2切換位置Bへ回動する際の駆動トルクは小さくて足りることになる。
また,弁板15の第1切換位置Aでは,弁板15の凸状に湾曲した第1板面F1が,ロング吸気路4の凸状に湾曲した下面に連続し,しかも弁軸14の大部分が第1板面F1下に没入することで,切換弁Vによるロング吸気路4の流路抵抗の増加を防ぎ,吸気慣性効果を効果的に得ることができる。
さらに,弁板15の第1切換位置Aでは,第1弁板半部15aの第1シールリップ22aが第3ブロックM3の第1弁座23aに着座すると共に,第2弁板半部15bの第3シールリップ22cが第2及び第3ブロックM2,M3の第2弁座23bに着座することにより,ショート吸気路5からロング吸気路4側への空気のリークを確実に防ぐことができ,これも効果的な吸気慣性効果を得る上で極めて有効である。
エンジンEの高速運転時には,アクチュエータ24により切換弁Vの弁軸14を図9で時計方向に回動して弁板15を第2切換位置Bに切り換える。この状態では,弁板15は,第1及び第2弁板半部15a,15bの第2板面F2によりショート吸気路5の上面の一部を形成するように第1弁板半部15aを弁軸14からショート吸気路5の下流側に向けると共に,第2弁板半部15bを弁軸14からショート吸気路5の上流側に向けることで,ロング吸気路4を閉鎖すると共に,ショート吸気路5を吸気ポート2に導通させるので,エンジンEの各気筒の吸気行程では,図示しないスロットルボディで流量を制御された空気は,空気入口3aからサージ室3に流入すると,ショート吸気路5及び吸気ポート2よりなる比較的短い管路を通してエンジンEに供給されることになる。したがって吸気マニフォルドMの内部は高速運転に適応する高速吸気モードとなり,吸気抵抗の減少と,吸気の脈動効果の利用とにより充填効率を高め,エンジンEの高速出力性能を高めることができる。
その際,ロング吸気路4に臨む弁板15の第1及び第2弁板半部15a,15bの第2板面F2には,エンジンEの吸気負圧が作用するが,この場合も,上記吸気負圧により第1弁板半部15aに働く弁軸14周りのモーメントと,上記吸気負圧により第2弁板半部15bに働く弁軸14周りのモーメントとは,方向が反対となって互いに打ち消し合うことにより,弁軸14に働くモーメントを零,もしくは大幅に減少させることができる。その結果,弁板15の第2切換位置Bへの保持力,並びに弁板15を第2切換位置Bから第1切換位置Aへ回動する際の駆動トルクは小さくて足りることになる。かくして,弁軸14を回転駆動するアクチュエータ24の小出力化,延いてはその小型化を図ることができる。
また,弁板15の第2切換位置Bでは,弁板15の凹状に湾曲した第2板面F2が,ショート吸気路の凹状に湾曲した上面に連続し,しかも弁軸14に弁板15を固定するビス14の頭部は第2板面F2下に没入することで,切換弁Vによるショート吸気路5の流路抵抗の増加をも防ぐことができる。
さらに,弁板15の第2切換位置Bでは,第1弁板半部15aの第2シールリップ22bが第2ブロックM2の第3弁座23cに着座すると共に,第2弁板半部15bの第4シールリップ22dが第3ブロックM3の第4弁座23dに着座することにより,ロング吸気路4からショート吸気路5への空気のリークを確実に防ぐことができ,これも効果的な脈動効果を得る上で極めて有効である。
また弁板15の第2及び第4シールリップ22b,22dは,弁軸14の一側方で相互に連続するように連結され,これら第2及び第4シールリップ22b,22dが第1及び第2切換位置A,Bで対応するロング吸気路4及びショート吸気路5の内側面に接触することにより,弁軸14の周囲におけるロング吸気路4及びショート吸気路5間での空気のリークを防ぐことができる。
また第1弁板半部15aでは,その板厚を厚くして,第1及び第2板面F1,F2の第1及び第2シールリップ22a,22b間を相互に離間したので,その離間距離分,弁板15の第1及び第2切換位置A,B間の切換角度を極力小さくし得て,切換応答性の向上を図ることができる。
ところで,弁板15は,弁軸14から互いに反対方向に延出する第1及び第2弁板半部15a,15bよりなることから,比較的大型化するが,弁板15の凹状に湾曲した第2板面F2には,吸気流方向に延びるリブ28が突設されるので,弁板15はリブ28により補強され,剛性を充分確保して,吸気路の切換機能を的確に発揮することができ,さらにリブ28は,弁板15の凹状に湾曲した第2板面14b側,即ちショート吸気路5を流れる吸気流を整流させる役割をも果たし,吸気抵抗の更なる低減を図ることができる。
また弁板15の凸状に湾曲した第1板面F1には,弁軸14の一部を収容する凹部20を設けられる一方,弁軸14には,弁板15の凸状に湾曲した第1板面F1と略面一となる平坦面14bが形成されることで,弁板15の凸状に湾曲した第1板面F1からの突出物を無くして,弁板15の第1板面F1側での吸気抵抗を効果的に低減することができる。
吸気マニフォルドMは,互いに接合される第1ブロックM1及び第2ブロックM2の少なくとも2ブロックに分割され,その第1ブロックM1にサージ室3と,ロング吸気路4の上流側半部4aとが一体に形成され,第2ブロックM2には,ロング吸気路4の下流側半部4bが一体に形成されると共に切換弁Vの弁軸14が取り付けられ,さらに第2ブロックM2には,サージ室3及びロング吸気路4の下流端部間を連通するショート吸気路5が連設されるので,第1,第2及び第3ブロックM1,M2,M3を,その機能に応じた材料で構成することができる。例えば第1ブロックM1は,大容積のサージ室3と比較的長いロング吸気路4の上流側半部4aとを持つことから特に軽量化を要求されるので,これを合成樹脂製とし,また第2ブロックM2は,エンジンEに近接していて特に耐熱性を要求され,且つ弁軸14を支持すると共に第2及び第3弁座23b,23cを有することから耐摩耗性を要求されるので,これを軽合金の鋳造製とし,また第3ブロックM3は,第1及び第4弁座23a,23dを有することから耐摩耗性を要求されるので,これを軽合金の鋳造製とする。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,第1,第2及び第3ブロックM1,M2,M3を3層に積み重ねて,ロング吸気路4を第1,第2及び第3ブロックM1,M2,M3に亙り形成することもできる。また本発明の吸気制御装置は,4気筒以外の多気筒エンジンにも,単気筒エンジンにも適用可能であることは勿論である。
本発明の吸気制御装置を備える吸気マニフォルドを,エンジンへの取り付け状態で示す縦断側面図。 同吸気マニフォルドの分解状態を示す,図1との対応図。 同吸気マニフォルドの第1及び第2ブロックの分解斜視図。 同吸気マニフォルドの第3ブロックの斜視図。 図1の切換弁(弁板の第1切換位置状態を示す。)周りの拡大図。 図5の6−6線断面図。 図5の7−7線断面図。 図5の8−8線断面図。 弁板の第2切換位置を示す,図5との対応図。 図9の9−9線断面図。 図9の11−11線断面図。 弁板の斜視図。 図12の13−13線断面図。 図13の14−14線断面図。 吸気マニフォルドの第3ブロックの変形を示す斜視図。 吸気マニフォルドの第3ブロックの他の変形を示す斜視図。
符号の説明
A・・・・・弁板の第1切換位置
B・・・・・弁板の第2切換位置
E・・・・・エンジン
F1・・・・弁板の片側の板面(第1板面)
F1・・・・弁板の他の片側の板面(第2板面)
M・・・・・吸気路ボディ(吸気マニフォルド)
V・・・・・切換弁
2・・・・・吸気ポート
4・・・・・第1吸気路(ロング吸気路)
5・・・・・第2吸気路(ショート吸気路)
14・・・・弁軸
14b・・・平坦面
15・・・・弁板
15a・・・第1弁板半部
15b・・・第2弁板半部
28・・・・リブ

Claims (2)

  1. エンジン(E)に取り付けられる吸気路ボディ(M)と,この吸気路ボディ(M)に形成され,エンジン(E)の吸気ポート(2)に下流端が接続される第1吸気路(4)と,同吸気路ボディ(M)に形成され,吸気ポート(2)に下流端が接続される第2吸気路(5)と,吸気路ボディ(M)に回転自在に支持される弁軸(14)及び,この弁軸(14)に取り付けられる弁板(15)よりなる切換弁(V)とを備えてなり,前記弁板(15)は,前記弁軸(14)の回動により前記第2吸気路(5)を閉鎖すると共に前記第1吸気路(4)を前記吸気ポート(2)に導通させる第1切換位置(A)と,前記第1吸気路(4)を閉鎖すると共に第2吸気路(5)を前記吸気ポート(2)に導通させる第2切換位置(B)との間を回動される,エンジンの吸気制御装置において,
    前記弁板(15)を,前記弁軸(14)から互いに反対方向に延出する第1及び第2弁板半部(15a,15b)によりバタフライ型に構成し,この弁板(15)の第1切換位置(A)では該弁板(15)の片側の第1板面(F1)が前記第1吸気路(4)の一部を形成する一方,その第2切換位置(B)では該弁板(15)の他の片側の第2板面(F2)が前記第2吸気路(5)の一部を形成するように,該弁板(15)を第1及び第2吸気路(4,5)の曲がりに沿って湾曲させ,この弁板(15)の凹状に湾曲した板面(F2)に,吸気流方向に延びるリブ(28)を突設したことを特徴とする,エンジンの吸気制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの吸気制御装置において,
    前記弁板(15)の凸状に湾曲した板面(F1)に,前記弁軸(14)の一部を収容する凹部(20)を設ける一方,前記弁軸(14)には,前記凸状に湾曲した板面(F1)と略面一となる平坦(14b)を形成したことを特徴とする,エンジンの吸気制御装置。
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