JP4623206B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気ポートに連通する吸気流路を開閉する片持ち型バルブを備えた内燃機関の吸気装置に関するものである。
[従来の技術]
従来より、内燃機関(エンジン)の燃焼室に吸入空気を供給する吸気通路の通路断面積を絞ることで、エンジンの燃焼室内における旋回流(タンブル流)の生成を安定化させることにより、燃焼のばらつきを抑制するようにした内燃機関の吸気装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この内燃機関の吸気装置は、図10に示したように、エンジンのインテークマニホールド101と、このインテークマニホールド101内に形成される吸気通路102を開閉する吸気流制御弁と、この吸気流制御弁の弁体であるバルブ103を支持する回転軸104とを備えている。
ここで、吸気流制御弁の弁体として、バルブ103の中心位置に対して回転軸104の中心位置(バルブ103の回転中心位置)をオフセットした片持ち型バルブが使用されている。また、吸気流制御弁には、バルブ103の回転軸104を駆動するモータ、およびバルブ103を全開の状態(全閉位置)となるように付勢するリターンスプリング等を内蔵するアクチュエータが連結されている。そして、モータは、エンジン制御ユニット(ECU)によりバルブ103の開閉タイミング等が制御されるように構成されている。
吸気流制御弁のバルブ103を全閉する場合には、モータに電力を供給してモータの駆動トルクを利用してバルブ103の開度が全閉の状態(全閉位置)となるように駆動する。また、吸気流制御弁のバルブ103を全開する場合には、モータへの電力供給を停止してリターンスプリングのスプリング力を利用してバルブ103の開度が全開の状態(全開位置)となるように付勢する。
[従来の技術の不具合]
ところが、特許文献1に記載の吸気流制御弁においては、バルブ103の中心位置に対して回転軸104の中心位置をオフセットした片持ち型バルブを採用している。この場合、吸気流制御弁のバルブ103を全閉した際に発生するバルブ103の前後差圧により、吸気流制御弁の回転軸104を中心とする開弁作動方向への回転トルク(曲げモーメント)がバルブ103に加わり、吸気流制御弁のバルブ103を全閉の状態(全閉位置)に維持(保持)する開度保持精度が悪化するという問題があった。
そこで、吸気流制御弁のバルブ103を全閉の状態(全閉位置)に維持(保持)するために、モータが過大な保持トルクを必要とするので、モータを含むアクチュエータの大型化またはモータの消費電力の増加等の不具合が発生するという問題が生じる。
また、通常、エンジンのピストンの昇降および吸気バルブの開閉に伴って大きな吸気負圧と小さな大気圧とが繰り返し作用する吸気通路102内に吸気流制御弁のバルブ103が設置されている。つまり、吸気通路102内に設置されたバルブ103には、吸入空気の圧力が脈動的に加わる。このように吸入空気の圧力が脈動的に加わる場合、吸気通路102内でバルブ103がばたついてしまう。
このため、吸気流制御弁のバルブ103を全閉の状態(全閉位置)に維持(保持)したり、また、吸気流制御弁のバルブ103を全開の状態(全開位置)に維持(保持)したりすることが困難であり、吸気流制御弁のバルブ103を全開位置および全閉位置に維持(保持)する開度保持精度が悪化するという問題があった。
したがって、エンジンの燃焼室内における旋回流(タンブル流)の生成が不安定となるので、エンジンの燃焼効率の向上効果や燃焼安定化による燃費向上効果が低下するという問題が生じる。
特開2008−25363号公報
本発明の目的は、片持ち型バルブのバルブ本体を全閉の状態または全開の状態に維持(保持)する開度保持精度を向上させることのできる内燃機関の吸気装置を提供することにある。また、内燃機関の燃焼室内における旋回流の生成の安定化を図る、あるいは内燃機関の燃焼室内の旋回流を強化することで、内燃機関の燃焼効率の向上や燃焼安定化による燃費の向上を図ることのできる内燃機関の吸気装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、ダクトに対して相対回転してダクトの吸気通路を開閉する吸気流制御弁として片持ち型バルブを採用している。
そして、片持ち型バルブは、バルブ本体からバルブ閉弁方向の後方側に向けて延びるバルブ延長部を有している。また、ダクトは、少なくともバルブ本体を全閉した時にバルブ本体との間に形成される絞り部、少なくともバルブ本体を全開した時にバルブ本体とバルブ延長部を収容する収納凹部、および少なくともバルブ本体を全閉した時にバルブ本体との間に形成される圧力導入流路を有している。
そして、片持ち型バルブのバルブ延長部は、少なくともバルブ本体を全閉した時に、ダクトとの間に絞り部よりも流路断面積の小さいクリアランスを形成するシール部を有している。また、圧力導入流路は、少なくともバルブ本体を全閉した時に、バルブ本体とバルブ延長部との間に形成される空間に繋がるように構成されている。
ここで、片持ち型バルブは、少なくともバルブ本体を全開すると、ダクトの吸気通路内に突き出さないように、つまり吸気抵抗とならないようにバルブ本体およびバルブ延長部が収納凹部に収容される。これにより、バルブ本体よりも上流側の吸気通路からバルブ本体よりも下流側の吸気通路に向かう吸入空気が片持ち型バルブに邪魔されることなくスムーズに流れる。つまり、片持ち型バルブの全開時における吸入空気の圧力損失の増加を抑えることができるので、内燃機関の燃焼室に十分な空気量の吸入空気を供給することができる。
また、片持ち型バルブは、少なくともバルブ本体を全閉すると、ダクトとバルブ本体との間に形成される絞り部を通過した空気流が吸気通路から燃焼室内に流れ込むことにより、内燃機関の燃焼室内に強い旋回流(吸気渦流:例えばタンブル流やスワール流等)を形成する。
また、片持ち型バルブは、少なくともバルブ本体を全閉した時に、片持ち型バルブのバルブ延長部のシール部とダクトの間に、ダクトとバルブ本体との間に形成される絞り部よりも流路断面積の小さいクリアランスが形成される。これにより、片持ち型バルブのバルブ本体よりも上流側の吸入空気の圧力が、圧力導入流路を通って片持ち型バルブのバルブ本体とバルブ延長部との間に形成される空間、つまり片持ち型バルブのバルブ本体よりも下流側の空間に回り込み、バルブ本体の下流側面に加わる。したがって、片持ち型バルブのバルブ本体の上流側面に加わる圧力(=上流側圧力)と片持ち型バルブのバルブ本体の下流側面に加わる圧力(≒上流側圧力)との圧力差が小さくなる。つまり、片持ち型バルブのバルブ本体の前後差圧が小さくなるので、片持ち型バルブのバルブ本体の下流側面に加わる吸入空気の圧力がほぼバルブ上流側圧力となる。
これによって、片持ち型バルブのバルブ本体の全閉時における前後差圧、つまりバルブ本体の板厚方向の上流側面に加わる圧力とバルブ本体の板厚方向の下流側面に加わる圧力との圧力差が小さくなり、前後差圧による回転軸を中心とする開弁作動方向への回転トルク(曲げモーメント)の発生を抑制することができる。また、吸入空気の圧力が片持ち型バルブのバルブ本体に脈動的に加わった場合でも、ダクトの吸気通路内で片持ち型バルブがばたつかず、片持ち型バルブのバルブ本体を全閉の状態または全開の状態に維持(保持)する開度保持精度を向上させることができる。これにより、片持ち型バルブのバルブ本体を全閉の状態または全開の状態に維持(保持)することが容易となる。
特に片持ち型バルブのバルブ本体を全閉の状態に維持(保持)することができるので、上述したように、ダクトとバルブ本体との間に形成される絞り部を通過した吸入空気は、吸気通路から燃焼室内に流れ込んで内燃機関の燃焼室内に強い旋回流を形成することができる。これにより、内燃機関の燃焼室内における旋回流の生成の安定化を図る、あるいは内燃機関の燃焼室内の旋回流を強化することができるので、内燃機関の燃焼効率の向上や燃焼安定化による燃費の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ダクトは、片持ち型バルブのバルブ延長部(のシール部)とのシール壁面を形成する段差部を有している。
請求項3に記載の発明によれば、段差部は、断面円弧状に湾曲している。この場合、片持ち型バルブのバルブ本体よりも上流側の吸入空気の圧力が、圧力導入流路を通って片持ち型バルブのバルブ本体よりも下流側に回り込み易くなる。
請求項4に記載の発明によれば、段差部は、回転軸の中心位置を中心にした曲率半径の曲面が形成された部分円筒形状に形成されている。この場合、片持ち型バルブのバルブ本体よりも上流側の吸入空気の圧力が、(圧力導入流路を通って)片持ち型バルブのバルブ本体よりも下流側に回り込み易くなる。
請求項5に記載の発明によれば、片持ち型バルブのバルブ本体は、直線状に延びている。また、片持ち型バルブのバルブ延長部は、断面円弧状に湾曲している。
請求項6に記載の発明によれば、片持ち型バルブのバルブ延長部は、回転軸を中心にした曲率半径の曲面が形成された部分円筒形状に形成されている。つまり、片持ち型バルブの部分円筒形状のバルブ延長部は、回転軸を中心にした曲率半径の曲面を有する部分円筒部であるため、そのバルブ延長部(部分円筒部)に加わる力(圧力)が大きくても、回転軸を中心とする開弁作動方向(または閉弁作動方向)への回転トルク(曲げモーメント)は小さい。これにより、吸入空気の圧力が片持ち型バルブのバルブ本体に脈動的に加わった場合でも、ダクトの吸気通路内で片持ち型バルブがばたつかず、片持ち型バルブのバルブ本体を全閉の状態または全開の状態に維持(保持)する開度保持精度を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、片持ち型バルブのバルブ本体およびバルブ延長部は、直線状に延びている。
請求項8に記載の発明によれば、片持ち型バルブは、バルブ本体とバルブ延長部との間に、屈曲角度が鋭角である屈曲部を有している。これにより、片持ち型バルブは、少なくともバルブ本体を全閉した時に、片持ち型バルブのバルブ延長部のシール部とダクトとの間に、ダクトとバルブ本体との間に形成される絞り部よりも流路断面積の小さいクリアランスが形成される。
請求項9に記載の発明によれば、ダクトは、収納凹部の対向壁面で開口する軸受け孔を有している。そして、回転軸は、軸受け孔内に挿入されてダクトに回転自在に支持されている。これにより、片持ち型バルブは、ダクトに対して相対回転して吸気通路の通路断面積を変更することが可能となる。特に片持ち型バルブのバルブ本体を全閉した時に、ダクトとバルブ本体との間に、吸気通路の通路断面積を絞る絞り部が形成されるため、内燃機関の燃焼室内に旋回流を発生させることができる。
本発明を実施するための最良の形態は、片持ち型バルブのバルブ本体を全閉の状態または全開の状態に維持(保持)する開度保持精度を向上させるという目的、また、内燃機関の燃焼室内における旋回流の生成の安定化を図る、あるいは内燃機関の燃焼室内の旋回流を強化することで、内燃機関の燃焼効率の向上や燃焼安定化による燃費の向上を図るという目的を、片持ち型バルブに、バルブ本体からバルブ閉弁方向の後方側に向けて延びるバルブ延長部を設け、このバルブ延長部に、少なくともバルブ本体を全閉した時にダクトとの間に、絞り部よりも流路断面積の小さいクリアランスを形成するシール部を設け、ダクトに、少なくともバルブ本体を全閉した時にバルブ本体との間に形成される圧力導入流路を設け、この圧力導入流路を、少なくともバルブ本体を全閉した時に、バルブ本体とバルブ延長部との間に形成される空間に繋がるように構成したことで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図4は本発明の実施例1を示したもので、図1は内燃機関の吸気装置を示した図で、図2ないし図4はバルブユニット(TCV)を示した図である。
本実施例の内燃機関の吸気装置は、複数の気筒を有する内燃機関(エンジン)の吸気管(吸気ダクト)内に格納される吸気流制御弁(タンブル流制御弁)として使用される複数のバルブユニットを備えている。このバルブユニット(TCV)は、エンジンのシリンダヘッド1に気密的に結合されるインテークマニホールド2内に格納される角筒状のハウジング3と、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(吸気渦流、タンブル流)を発生させる片持ち型バルブとを備えている。
複数の片持ち型バルブは、回転軸方向に真っ直ぐに延びるシャフト4の周囲を取り囲むように円筒状の軸方向部(回転軸)5、エンジンの各気筒毎の燃焼室に連通する空気流路(独立吸気通路11、12および吸気ポート13)を開閉するプレート状(断面直線状)のバルブ本体(バルブプレート)6、およびこのバルブプレート6の軸方向部側に対して逆側の端部からバルブ閉弁方向の後方側(バルブ閉弁方向に対して反対側(例えばバルブ閉弁方向の遅角側))に向けて円弧状に延びるプレート状(断面円弧状)のバルブ延長部(セパレータプレート)7を有している。
なお、インテークマニホールド2は、1つまたは複数のガスケット8を介して、エンジンのシリンダヘッド1に気密的に結合されている。また、複数のバルブユニットの各ハウジング3は、2つのガスケット9を介して、インテークマニホールド2のハウジング格納室内に弾性支持されている。これにより、温度変化によりインテークマニホールド2とシャフト4との間に熱膨張係数の差に基づく、組み付け用の摺動クリアランスのラジアル方向(半径方向)の寸法変化を吸収して、シャフト摺動トルクを低減することで、複数の片持ち型バルブのバルブプレート6の高応答性を確保することが可能なフローティングガスケット構造が構成される。
ここで、エンジンは、エアクリーナ(内燃機関のエアクリーナ)で濾過された清浄な吸入空気とインジェクタより噴射された燃料との混合気を、各気筒の燃焼室内で燃焼させて得られる熱エネルギーによりエンジン出力を発生するガソリンエンジンである。
エンジンは、複数の気筒(第1〜第4気筒)を有し、第1〜第4気筒が気筒配列方向に直列に配置されたシリンダブロックと、複数の吸気ポート(インテークポート)13および複数の排気ポート(エキゾーストポート)を有するシリンダヘッド1とを備えている。 エンジンの各気筒毎の燃焼室に独立して接続される複数の吸気ポート13は、ポペット型の吸気バルブ(インテークバルブ)によって開閉される。また、エンジンの各気筒毎の燃焼室に独立して接続される複数の排気ポートは、ポペット型の排気バルブ(エキゾーストバルブ)によって開閉される。さらに、エンジンのシリンダヘッド1には、先端部が各気筒毎の燃焼室内に露出するようにスパークプラグが取り付けられている。そして、シリンダヘッド1には、各吸気ポート13内に最適なタイミングで燃料を噴射するインジェクタ(電磁式燃料噴射弁)が取り付けられている。
また、エンジンのシリンダヘッド1には、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に吸入空気を導入するための吸気管(吸気ダクト)と、エンジンの各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを排気浄化装置を経由して外部に排出するための排気管(排気ダクト)とが接続されている。
吸気ダクトの内部には、エアクリーナで濾過された清浄な外気を、電子スロットル装置のスロットルボディ、サージタンク、インテークマニホールド2を経由して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に導入するための空気流路(各独立吸気通路11、12)が形成されている。また、吸気ダクトは、エアクリーナケース、エアクリーナホース(またはインテークパイプ)、スロットルボディおよびインテークマニホールド2等を有している。
また、エンジンのシリンダブロックの内部には、気筒配列方向に4つの燃焼室が形成されている。また、シリンダブロックの各気筒の内部に形成されるシリンダボア内には、連接棒を介して、クランクシャフトに連結されたピストンがその摺動方向に摺動自在に支持されている。
また、エンジンのシリンダヘッド1は、インテークマニホールド2を締結ボルト等を用いて締結固定するための結合端面(締結面)を有している。また、シリンダヘッド1の結合端面とインテークマニホールド2のフランジ14に形成される結合端面(締結面)との間には、1つまたは複数(気筒数分)のガスケット8が装着されている。
本実施例のインテークマニホールド2は、複数のパーツよりなり、吸入空気の圧力脈動を低減するサージタンクと、このサージタンクの複数の出口に接続する複数の吸気分岐管とを備えたサージタンク一体型のインテークマニホールドである。なお、複数のパーツは、全て合成樹脂製となっている。
また、インテークマニホールド2は、複数の吸気分岐管を有している。また、各吸気分岐管の内部には、断面方形状の独立吸気通路11および断面方形状のハウジング格納室15が気筒数に対応した個数形成されている。各ハウジング格納室15の内部には、それぞれ対応したバルブユニット、特にハウジング3が嵌合保持されている。つまり、インテークマニホールド2は、複数のハウジング3を有する吸気導入ダクトを構成している。
そして、インテークマニホールド2は、各独立吸気通路11の重力方向における上部側壁面(上面)と各ハウジング格納室15の重力方向における上部側壁面(上面)との間に段差面16を有している。また、インテークマニホールド2は、各独立吸気通路11の重力方向における下部側壁面(底面、下面)と各ハウジング格納室15の重力方向における下部側壁面(底面、下面)との間に段差面17を有している。
また、インテークマニホールド2には、シャフト4を介して、複数のバルブユニットの各片持ち型バルブを開閉駆動するアクチュエータが搭載されている。このアクチュエータは、電力の供給を受けると駆動力(駆動トルク)を発生する電動モータ、およびこの電動モータの駆動トルクをシャフト4に伝達する動力伝達機構(例えば歯車減速機構)等を有している。
ここで、シャフト4を介して、複数の片持ち型バルブを駆動する電動モータは、エンジン制御ユニット(エンジン制御装置:以下ECUと言う)によって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
ここで、複数のバルブユニットの各片持ち型バルブは、エンジン始動時またはアイドル運転時に、アクチュエータ、特に電動モータの駆動トルクを利用して全閉される。つまりエンジン始動時またはアイドル運転時には、複数のバルブユニット(TCV)のバルブ開度が、全閉開度の状態(バルブ全閉位置)となるように制御(全閉方向に駆動)される。 また、複数のバルブユニットの各片持ち型バルブは、エンジンの通常運転時に、電動モータの駆動トルクを利用して全開される。つまりエンジンの通常運転時には、複数のバルブユニット(TCV)のバルブ開度が、全開開度の状態(バルブ全開位置)となるように制御(全開方向に駆動)される。なお、アクチュエータに内蔵されたスプリング等の付勢力によって全ての片持ち型バルブがバルブ全開位置となるように開弁作動方向に付勢しても良い。
また、複数のバルブユニットの各片持ち型バルブは、エンジン停止時に電動モータへの電力の供給が停止されると、スプリング等の付勢力によってバルブ全開位置(またはバルブ全開位置より僅かに閉じた中間開度の状態(中間位置))に戻される。
ここで、本実施例のバルブユニットは、ハウジング3毎に、インテークマニホールド2の各独立吸気通路11に対応して接続され、且つシリンダヘッド1の各吸気ポート13に対応して接続される複数の独立吸気通路12を有している。つまり、各ハウジング3の内部には、断面方形状の独立吸気通路12がそれぞれ形成されている。これらの独立吸気通路12は、インテークマニホールド2を構成する複数の吸気分岐管の各独立吸気通路11よりも吸気流方向の下流側に配設されて、シリンダヘッド1の各吸気ポート13を介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に互いに独立して接続されている。
また、バルブユニットは、自動車等の車両のエンジンルームに設置されて、エンジンの各気筒毎の燃焼室に連通する複数の独立吸気通路11、12の通路断面積を絞ることで、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(吸気渦流、タンブル流)を発生させる吸気渦流発生装置を構成している。
バルブユニットは、スロットルボディ内にスロットルバルブを有する電子スロットル装置と共に、エンジンの吸気系統に組み込まれている。そして、内燃機関の吸気装置は、1組のバルブユニットを、インテークマニホールド2の内部にシャフト(ピンロッド)4の軸線方向(回転軸方向)に一定の間隔で並列的に複数配置した多連一体型の吸気通路開閉装置(バルブ開閉装置)である。
本実施例のバルブユニットは、上述したように、ハウジング3および片持ち型バルブ等によって、インテークマニホールド2の各ハウジング格納室15内に嵌合保持されるカートリッジを構成している。
複数のバルブユニットの各ハウジング3は、合成樹脂により所定の形状に一体的に形成されている。これらのハウジング3は、各独立吸気通路12の軸線方向(吸気流方向)に対して直交する水平方向の両側に一対の左右側壁部(対向壁部、ハウジング左右壁部)21、22を有している。また、複数のハウジング3は、各独立吸気通路12の軸線方向(吸気流方向)に対して直交する垂直方向の両側(重力方向の上方、下方)に一対の上下壁部(対向壁部、ハウジング上下壁部)23、24を有している。
複数のハウジング3は、各片持ち型バルブを開閉自在に収容している。そして、各ハウジング3は、各独立吸気通路12の重力方向における下方側、つまり各独立吸気通路12の重力方向における下面よりも外側に、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全開した時に複数の片持ち型バルブ、特に各バルブプレート6および各セパレータプレート7を収納(格納)するためのバルブ収納凹部25を有している。
複数のハウジング3の各ハウジング左右壁部21、22は、各バルブ収納凹部25の両側に形成される対向壁面で開口する一対の軸受け孔26を有している。これらの軸受け孔26は、ハウジング3の内部と外部とを連通するように、ハウジング3のハウジング左右壁部21、22を回転軸方向に貫通している。
そして、複数のハウジング3の各ハウジング左右壁部21、22およびハウジング下壁部24は、各バルブ収納凹部25のシリンダヘッド側に対して逆側(スロットルボディ側)に、バルブプレート6よりも上流側の独立吸気通路12を形成するブロック27を有している。このブロック27のインテークマニホールド2の結合端面側に対して逆側の端面(バルブ収納凹部25のスロットルボディ側壁面)は、バルブ収納凹部25のスロットルボディ側段差面としての第1段差面31となっている。この第1段差面31は、各独立吸気通路12の重力方向における下部側壁面(底面、下面、ブロック27の上面)とバルブ収納凹部25の重力方向における下部側壁面(底面、下面)との間に形成される。
また、複数のハウジング3の各ハウジング左右壁部21、22およびハウジング下壁部24は、各バルブ収納凹部25のシリンダヘッド側に円弧状壁(段差部)29を有している。この円弧状壁29のシリンダヘッド1の結合端面側に対して逆側の端面(バルブ収納凹部25のシリンダヘッド側壁面)は、バルブ収納凹部25のシリンダヘッド側段差面としての第2段差面32となっている。この第2段差面32は、各独立吸気通路12の重力方向における下部側壁面(底面、下面)とバルブ収納凹部25の重力方向における下部側壁面(底面、下面)との間に形成される。つまり、ハウジング3は、バルブ収納凹部25のシリンダヘッド側壁面(第2段差面32)を形成する円弧状壁29を有している。なお、第2段差面32は、セパレータプレート7のシール部(後述する)とのシール壁面を構成している。
そして、円弧状壁29は、断面円弧状に湾曲している。また、円弧状壁29は、シャフト4および軸方向部5の中心位置を中心にした曲率半径の凹曲面(第2段差面32)が形成された部分円筒形状に形成されている。
なお、円弧状壁29の先端には、バルブプレート6よりも下流側の独立吸気通路12を形成する平板状の仕切り壁30が形成されている。
また、複数のハウジング3のハウジング上壁部23は、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全閉した時に各バルブプレート6の軸方向部(回転軸、回転中心位置)側に対して反対側の端部(バルブプレート上端部)との間に形成される絞り部(隙間)33を有している。
また、複数のハウジング3のブロック27は、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全閉した時に各バルブプレート6の軸方向部(回転軸、回転中心位置)側の端部(バルブプレート下端部)との間に形成される圧力導入流路34を有している。この圧力導入流路34は、少なくとも複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全閉した時に、各バルブプレート6と各セパレータプレート7との間に形成される空間45に繋がるように構成されている。これにより、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6よりも上流側の吸入空気の圧力が、圧力導入流路34を通って各バルブプレート6よりも下流側の空間45に回り込み、各バルブプレート6の下流側面に加わる。
本実施例のシャフト4は、ハウジング3の軸線方向(吸気流方向)と平行な方向に対して直交する垂直方向に真っ直ぐに延びる金属シャフトであって、圧入嵌合によって複数の片持ち型バルブの各軸方向部5毎に形成される各シャフト貫通孔35の内部に挿入されている。このシャフト4は、複数の片持ち型バルブの各軸方向部5を串刺し状態となるように結合することで、全ての片持ち型バルブを連動可能に連結する1本の駆動軸である。また、シャフト4は、全てのバルブユニット(TCV)のバルブ開度を変更する回転軸であって、複数の片持ち型バルブの各軸方向部5毎に形成される各シャフト貫通孔35の内周に圧入固定されている。また、シャフト4は、金属材料によって一体的に形成されている。
なお、シャフト4は、インテークマニホールド2の軸受け孔(図示せず)内およびハウジング3の軸受け孔26内に挿入されてインテークマニホールド2およびハウジング3に回転自在に支持されている。また、インテークマニホールド2の軸受け孔内に、シャフト4を回転自在に軸支するボールベアリング等の軸受け部材を設置しても良い。また、ハウジング3の軸受け孔26の孔壁面に、シャフト4を回転自在に軸支する円筒状の軸受け部材(ベアリング)を圧入固定しても良い。
複数の片持ち型バルブは、合成樹脂により所定の形状に一体的に形成されている。これらの片持ち型バルブは、各ハウジング3の軸線方向(吸気流方向)に対して直交する方向(回転軸方向)に円筒状の軸方向部(円筒部)5を有し、1本のシャフト4に串刺し状態となるように結合された回転型のバルブである。複数の片持ち型バルブの各軸方向部5は、バルブプレート6を支持固定している。また、各軸方向部5の内部には、シャフト4の軸線方向(回転軸方向)に貫通するシャフト貫通孔(円形孔)35が形成されている。
また、複数の片持ち型バルブは、上述したように、軸方向部5に接続されるバルブプレート6、およびこのバルブプレート6に接続されるセパレータプレート7等によって構成されている。
そして、複数の片持ち型バルブは、複数のハウジング3の各独立吸気通路12内を流れる吸入空気の流量が最大となるバルブ全開位置から、各独立吸気通路12内を流れる吸入空気の流量が最小となるバルブ全閉位置に至るまでの全バルブ作動範囲にて回転角度(バルブ開度)が変更される。特にバルブ本体としての機能を有するバルブプレート6の回転角度(バルブ開度)が、バルブ全開位置からバルブ全閉位置に至るまでの全バルブ作動範囲にて変更されることで、各ハウジング3に対して相対回転して各独立吸気通路12を開閉する。つまり、各独立吸気通路12の通路断面積を変更することができる。
また、複数の片持ち型バルブは、各バルブプレート6の中心位置に対して軸方向部5の中心位置がバルブ面方向の片側(図示下方側)にオフセットしたヒンジ式バルブを構成している。これにより、複数の片持ち型バルブの全開時に、各バルブプレート6および各セパレータプレート7が独立吸気通路12内に突き出さないように、各ハウジング3の下部のバルブ収納凹部25内に各バルブプレート6を収納(格納)することが可能となるので、複数の片持ち型バルブの全開時における吸入空気の吸気抵抗および圧力損失を低減することができる。
複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6は、軸方向部5の近傍位置から軸方向部側に対して逆側の端部(バルブプレート上端部:以下上端部と略す)36に至るまで直線状に真っ直ぐに延びた方形状または矩形状の平面板である。
各バルブプレート6には、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全閉した時に複数のハウジング3の各ハウジング上壁部23の通路壁面(天壁面)との間に絞り部33を形成する上端部36が一体的に形成されている。この絞り部33は、複数のハウジング3の各独立吸気通路12の通路断面積を所定値以下となるように絞ることで、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にガス流動(旋回流、タンブル流)を発生させる機能を有している。なお、絞り部33の通路開口面積を小さくする程、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に発生する旋回流(タンブル流)を強化することができる。
また、各バルブプレート6の軸方向部5の近傍には、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全閉した時に複数のハウジング3の各ブロック27の第1段差面31との間に圧力導入流路34を形成する断面への字状のバルブプレート下端部(以下下端部と略す)37が一体的に形成されている。また、各バルブプレート6の下端部37には、軸方向部5の接線方向に突出する突出部(吸気ガイド)38が形成されている。この突出部38は、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6が全開開度の状態となっている時に、複数のハウジング3の各ブロック27の第1段差面31とバルブプレート6の下端部37の上流側面との間に形成される隙間を塞ぐように各バルブプレート6の下端部37に設置されている。これにより、複数の片持ち型バルブの全開時におけるバルブ収納凹部25への吸気流の回り込みや、吸気流の停滞(澱み)を抑制することが可能となる。
複数の片持ち型バルブの各セパレータプレート7は、各バルブプレート6の上端部36からバルブ閉弁方向の後方側に向けて円弧状に湾曲しながら延びる方形状または矩形状の曲面板である。そして、各セパレータプレート7は、ハウジング3の円弧状壁29の第2段差面32との間に所定距離の隙間(クリアランス43)を隔てて対向するように断面円弧状に湾曲している。また、各セパレータプレート7は、シャフト4および軸方向部5の中心位置を中心にした曲率半径の凹曲面42が形成された部分円筒形状に形成されている。
そして、各セパレータプレート7の先端部(上端部側に対して反対側の端部)には、バルブ全開位置からバルブ全閉位置に至るまでの全バルブ作動範囲に渡って、(特に少なくとも各バルブプレート6を全閉した時に、)ハウジング3の円弧状壁29の第2段差面(セパレータプレート7とのシール壁面)32との間に所定距離の隙間(クリアランス43)を形成するシール部44が設けられている。
また、各セパレータプレート7は、シール部44によって、少なくとも各バルブプレート6を全閉した時に、ハウジング3のハウジング左右壁部21、22の対向壁面とハウジング3のハウジング下壁部24の上面と各バルブプレート6の下流側面と各セパレータプレート7の上流側面とで囲まれた空間(バルブプレート6とセパレータプレート7との間に形成される空間)45と、片持ち型バルブよりも下流側の吸気通路(独立吸気通路12および吸気ポート13)とを区画している。
なお、バルブプレート6の回転軸方向の一端(左端)とセパレータプレート7の回転軸方向の一端(左端)とを繋ぐサイドプレートを設けても良い。また、バルブプレート6の回転軸方向の他端(右端)とセパレータプレート7の回転軸方向の他端(右端)とを繋ぐサイドプレートを設けても良い。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の内燃機関の吸気装置、特にバルブユニットの作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
ECUは、イグニッションスイッチがオン(IG・ON)されると、電子スロットル装置の電動モータを通電制御すると共に、点火装置(イグニッションコイル、スパークプラグ等)および燃料噴射装置(電動フューエルポンプ、インジェクタ等)を駆動する。これにより、エンジンが運転される。このとき、エンジンの特定気筒が排気行程から、吸気バルブが開弁し、ピストンが下降する吸気行程に移行すると、ピストンの下降に従って当該気筒の燃焼室内の負圧(大気圧よりも低い圧力)が大きくなり、開弁している吸気ポート13から燃焼室に混合気が吸い込まれる。
また、ECUは、エンジンが冷えており、吸入空気量が少なくても良い時、つまりエンジン始動時またはアイドル運転時に、複数のバルブユニットの電動モータへの供給電力を制御(例えばモータを通電)する。このとき、電動モータの駆動トルクを利用して複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6およびシャフト4が閉弁作動方向に駆動されるため、各バルブプレート6が閉じられる。つまり複数のバルブユニットのバルブ開度が、バルブ全閉位置にて閉弁した状態(全閉開度の状態)となるように制御される。
この場合、インテークマニホールド2の独立吸気通路11からハウジング3の内部(独立吸気通路12)に流入した吸気流の殆どは、ハウジング3のハウジング上壁部23の通路壁面とバルブプレート6の上端部36との間の絞り部(開口部)33を通過して、ハウジング3の内部(独立吸気通路12)からシリンダヘッド1に設けられる吸気ポート13の上層部内に導入され、吸気ポート13の上層部の天壁面に沿って流れる。そして、吸気ポート13の上層部の天壁面に沿って流れる吸気流は、吸気ポート13の吸気弁口(ポート開口部)から燃焼室内に供給される。このとき、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において旋回流(タンブル流)が発生するため、エンジン始動時またはアイドル運転時における燃焼室内での燃焼効率が向上し、燃費やエミッション(例えばHC低減効果)等が改善される。
一方、ECUは、エンジンが温まっており、吸入空気量が多く必要な時、つまりエンジンの通常運転時に、複数のバルブユニットの電動モータへの供給電力を制御(例えば電動モータを通電)する。このとき、電動モータの駆動トルクを利用して複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6およびシャフト4が開弁作動方向に駆動されるため、各バルブプレート6が開かれる。つまり複数のバルブユニットのバルブ開度が、バルブ全開位置にて開弁した状態(全開開度の状態)となるように制御される。
この場合、インテークマニホールド2の独立吸気通路11からハウジング3の内部(独立吸気通路12)に流入した吸気流は、ハウジング3の内部(独立吸気通路12)をストレートに通過して、ハウジング3の内部(独立吸気通路12)から吸気ポート13内に導入される。そして、吸気ポート13を通過した吸気流は、吸気ポート13の吸気弁口(ポート開口部)から燃焼室内に供給される。このとき、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(タンブル流)は発生しない。
ここで、本実施例のインテークマニホールド2のハウジング格納室15内に格納されたバルブユニットにおいては、ハウジング3に対して相対回転してインテークマニホールド2の独立吸気通路11、12の通路断面積を絞ることでエンジンの各気筒毎の燃焼室内に旋回流を発生させる吸気流制御弁の弁体として、バルブプレート6の中心位置に対してシャフト4および軸方向部5の中心位置をオフセット配置した複数の片持ち型バルブを採用している。そして、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全開する時に複数のハウジング3の各独立吸気通路12よりも外側(重力方向の下方側)に形成されるバルブ収納凹部25内に片持ち型バルブ全体、特に各バルブプレート6が収容されるように構成されている。
これによって、片持ち型バルブを全開した全開状態の時、つまり片持ち型バルブの全開時に、ハウジング3の内部(独立吸気通路12)に流入した吸気流は、片持ち型バルブのバルブプレート6および軸方向部5に邪魔されることなく、ハウジング3の内部(独立吸気通路12)をストレートに通過する。すなわち、ハウジング3の内部(独立吸気通路12)に流入した吸気流は、ハウジング3の内部(独立吸気通路12)を真っ直ぐに流れて、ハウジング3の内部(独立吸気通路12)からシリンダヘッド1の吸気ポート13を経てエンジンの各気筒毎の燃焼室に導入される。これにより、片持ち型バルブの全開時にハウジング3の内部(独立吸気通路12)を通過する吸入空気の吸気抵抗を低減させることができる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のバルブユニットにおいては、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に旋回流を発生させる吸気流制御弁の弁体として、バルブプレート6の中心位置に対してシャフト4および軸方向部5の中心位置をオフセット配置した片持ち型バルブを採用している。
そして、片持ち型バルブは、ハウジング3の独立吸気通路12の通路断面積を変更するバルブプレート(バルブ本体)6、およびこのバルブプレート6の上端部36からバルブ閉弁方向の後方側に向けて円弧状に延びるセパレータプレート(バルブ延長部)7を備えている。このセパレータプレート7は、片持ち型バルブのバルブプレート6を全閉した時にハウジング3のバルブ収納凹部25の第2段差面32との間にクリアランス43を形成するシール部44を有している。なお、セパレータプレート7のシール部44とハウジング3のバルブ収納凹部25の第2段差面32との間に形成されるクリアランス43は、片持ち型バルブのバルブプレート6を全閉した時にハウジング3のハウジング上壁部23の通路壁面(天壁面)とバルブプレート6の上端部36との間に形成される絞り部33よりも流路(通路)断面積が小さくなるように設定されている。
ここで、片持ち型バルブは、エンジンの通常運転時にバルブプレート6を全開すると、ハウジング3の独立吸気通路12内に突き出さないように、つまり吸気抵抗とならないようにバルブプレート6がハウジング3のバルブ収納凹部25に収容される。これにより、バルブプレート6よりも上流側の独立吸気通路11、12からバルブプレート6よりも下流側の独立吸気通路12および吸気ポート13に向かう吸気流が片持ち型バルブのバルブプレート6に邪魔されることなくスムーズに流れる。つまり、片持ち型バルブのバルブプレート6の全開時における吸入空気の圧力損失の増加を抑えることができるので、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に十分な空気量の吸入空気を供給することができる。これにより、エンジン出力の低下を防止できるので、ドライバビリティを向上できる。
また、片持ち型バルブは、エンジン始動時またはアイドル運転時にバルブプレート6を全閉すると、ハウジング3のハウジング上壁部23の通路壁面(天壁面)とバルブプレート6の上端部36との間に形成される絞り部33を通過した吸気流が、独立吸気通路12から吸気ポート13を経て燃焼室内に流れ込むことにより、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に強い旋回流(タンブル流)を形成する。
このとき、ハウジング3のバルブ収納凹部25の第2段差面32とセパレータプレート7のシール部44との間に、絞り部33よりも流路(通路)断面積の小さいクリアランス43が形成される。また、ハウジング3のブロック27の第1段差面31とバルブプレート6の下端部37の上流側面との間に圧力導入流路34が形成される。
これにより、片持ち型バルブのバルブプレート6よりも上流側の吸入空気の圧力(上流側圧力)が、圧力導入流路34およびバルブ収納凹部25を通ってバルブプレート6よりも下流側の空間45に回り込み、バルブプレート6の下流側面に加わる。すなわち、片持ち型バルブのバルブプレート6の下流側面に加わる吸入空気の圧力は、ほぼ上流側の吸入空気の圧力(上流側圧力)となる。
したがって、片持ち型バルブのバルブプレート6の上流側面に加わる圧力(=上流側圧力)と各バルブプレート6の下流側面に加わる圧力(≒上流側圧力)との圧力差が小さくなる。つまり、片持ち型バルブのバルブプレート6の全閉時における前後差圧が小さくなる。これにより、片持ち型バルブのバルブプレート6の全閉時における前後差圧によるシャフト4を中心とする開弁作動方向への回転トルク(曲げモーメント)の発生を抑制することができる。
また、片持ち型バルブのセパレータプレート7は、シャフト4および軸方向部5を中心にした曲率半径の曲面が形成された部分円筒形状に形成されている。つまり、片持ち型バルブの部分円筒形状のセパレータプレート7は、シャフト4および軸方向部5を中心にした曲率半径の曲面を有する部分円筒部であるため、その部分円筒部に加わる力(圧力)が大きくても、シャフト4および軸方向部5を中心とする開弁作動方向への回転トルク(曲げモーメント)は小さい。これにより、吸入空気の圧力が片持ち型バルブのバルブプレート6に脈動的に加わった場合でも、ハウジング3の独立吸気通路12内で片持ち型バルブがばたつかず、バルブプレート6を全閉開度の状態または全開開度の状態に維持(保持)する開度保持精度を向上させることができる。
したがって、片持ち型バルブのバルブプレート6を全閉開度の状態または全開開度の状態に維持(保持)することが容易となる。これにより、片持ち型バルブのバルブプレート6を全閉開度の状態(バルブ全閉位置)または全開開度の状態(バルブ全開位置)に維持(保持)する保持トルクを減少させることができるので、電動モータを含むアクチュエータの体格を小型化することができる。また、電動モータの消費電力を抑えることができるので、燃費の悪化を抑制することができる。
特に片持ち型バルブのバルブプレート6を全閉開度の状態(バルブ全閉位置)に維持(保持)することができるので、ハウジング3のハウジング上壁部23の通路壁面(天壁面)とバルブプレート6の上端部36との間に形成される絞り部33を通過した吸気流は、独立吸気通路12から吸気ポート13を経て燃焼室内に流れ込んでエンジンの各気筒毎の燃焼室内に強い旋回流(タンブル流)を形成することができる。これにより、エンジンの各気筒毎の燃焼室内における旋回流(タンブル流)の生成の安定化を図る、あるいはエンジンの各気筒毎の燃焼室内の旋回流(タンブル流)を強化することができるので、エンジンの燃焼効率の向上や燃焼安定化による燃費の向上を図ることができる。
図5は本発明の実施例2を示したもので、内燃機関の吸気装置を示した図である。
本実施例のエンジンのシリンダヘッド(ダクト)1は、インテークマニホールド2を締結ボルト等を用いて締結固定するための結合端面を有している。また、シリンダヘッド1の結合端面、特に吸気ポート13の重力方向の下方側のブロック(段差部)61の結合端面には、片持ち型バルブのセパレータプレート7のシール部44とのシール壁面(段差面)62が形成されている。
これにより、セパレータプレート7のシール部44は、少なくともバルブプレート6を全閉した時に、シリンダヘッド1のブロック61のシール壁面62との間に所定距離の隙間(クリアランス43)を形成する。
なお、ハウジング3のハウジング下壁部24には、円弧状壁29が設けられておらず、ハウジング下壁部24の上面全体がバルブ収納凹部25の重力方向における下部側壁面(底面、下面)を形成している。また、シール壁面62を含むブロック61の結合端面は、バルブ収納凹部25のシリンダヘッド側段差面を構成している。また、ブロック61の結合端面は、ハウジング3の第1段差面31との間にバルブ収納凹部25を隔てて対向している。
以上のように、本実施例のバルブユニットにおいては、実施例1と同様な効果を達成することができる。
図6ないし図9は本発明の実施例2を示したもので、図6は内燃機関の吸気装置を示した図で、図7ないし図9はバルブユニット(TCV)を示した図である。
本実施例の片持ち型バルブは、シャフト4の回転軸方向に真っ直ぐに延びる円筒状の軸方向部(回転軸)5と、この軸方向部5の近傍位置から直線状に真っ直ぐに延びる平面板状(プレート状)のバルブプレート(バルブ本体)6と、このバルブプレート6との接続部からバルブ閉弁方向の後方側に向けて直線状に真っ直ぐに延びる平面板状(プレート状)のセパレータプレート(バルブ延長部)7とを備えている。
ここで、ハウジング3は、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全閉した時に各バルブプレート6の軸方向部(回転軸、回転中心位置)側に対して反対側の端部(バルブプレート6の上端部)との間に絞り部(隙間)33を形成するハウジング上壁部23を有している。
また、ハウジング3は、片持ち型バルブのバルブプレート6を全閉した時にバルブプレート6の下端部37との間に圧力導入流路34を形成するブロック27を有している。そして、ハウジング3は、ブロック27の第1段差面31と円弧状壁29の第2段差面32との間に、片持ち型バルブのバルブプレート6を全開した時に片持ち型バルブのバルブプレート6を収容するバルブ収納凹部25を有している。
また、各バルブプレート6の軸方向部5の近傍には、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全閉した時に複数のハウジング3の各ブロック27の第1段差面31との間に圧力導入流路34を形成する断面への字状の下端部37が一体的に形成されている。また、圧力導入流路34は、少なくとも複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6を全閉した時に、各バルブプレート6と各セパレータプレート7との間に形成される空間55に繋がるように構成されている。これにより、複数の片持ち型バルブの各バルブプレート6よりも上流側の吸入空気の圧力が、圧力導入流路34を通って各バルブプレート6よりも下流側の空間55に回り込み、各バルブプレート6の下流側面に加わる。
また、各バルブプレート6の下端部37には、軸方向部5の接線方向に突出する突出部(吸気ガイド)38が形成されている。
そして、バルブプレート6の上端部とセパレータプレート7の上端部とを接続する接続部は、屈曲角度(内角)が鋭角である屈曲部51となっている。つまり、片持ち型バルブは、バルブプレート6とセパレータプレート7との間に、屈曲角度が鋭角である屈曲部51を有している。
そして、セパレータプレート7の先端部(屈曲部側に対して反対側の端部)には、バルブ全開位置からバルブ全閉位置に至るまでの全バルブ作動範囲に渡って、(特に少なくとも各バルブプレート6を全閉した時に、)ハウジング3の円弧状壁29の第2段差面32との間に所定距離の隙間(クリアランス53)を形成するシール部54が設けられている。
また、セパレータプレート7は、シール部54によって、少なくとも各バルブプレート6を全閉した時に、ハウジング3のハウジング左右壁部21、22の対向壁面とハウジング3のハウジング下壁部24の上面と各バルブプレート6の下流側面と各セパレータプレート7の上流側面とで囲まれた空間(バルブプレート6よりも下流側の空間)55と、片持ち型バルブよりも下流側の吸気通路(独立吸気通路12および吸気ポート13)とを区画している。
なお、バルブプレート6の回転軸方向の一端(左端)とセパレータプレート7の回転軸方向の一端(左端)とを繋ぐサイドプレートを設けても良い。また、バルブプレート6の回転軸方向の他端(右端)とセパレータプレート7の回転軸方向の他端(右端)とを繋ぐサイドプレートを設けても良い。
以上のように、本実施例のバルブユニットにおいては、実施例1と同様な効果を達成することができる。
[変形例]
本実施例では、本発明の内燃機関の吸気装置を、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための縦方向の旋回流(タンブル流)の生成が可能となるように構成したが、本発明の内燃機関の吸気装置を、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための横方向の旋回流(スワール流)の生成が可能となるように構成しても良い。また、本発明の内燃機関の吸気装置を、エンジンの燃焼を促進させるためのスキッシュ渦の生成が可能となるように構成しても良い。
本実施例では、本発明の内燃機関の吸気装置を、吸気渦流発生装置に適用しているが、本発明の内燃機関の吸気装置を、電子スロットル装置(内燃機関のスロットル装置)や、内燃機関の吸気通路長や吸気通路断面積を変更する可変吸気装置に適用しても良い。
本実施例では、シャフト4を介して片持ち型バルブを駆動するアクチュエータを、電動モータおよび動力伝達機構(例えば歯車減速機構等)によって構成したが、片持ち型バルブを駆動するアクチュエータを、電磁式または電動式負圧制御弁を備えた負圧作動式アクチュエータによって構成しても良い。
また、吸気ダクトまたはインテークマニホールド2等のケーシング内部に形成される吸気通路に設置されたバルブを有し、内燃機関の燃焼室に吸い込まれる吸入空気(吸気)を制御する吸気制御弁として、本実施例のバルブユニット(タンブル流制御弁)の代わりに、スロットルボディ内部に形成される吸気通路に設置されたスロットルバルブを有し、内燃機関の燃焼室に吸い込まれる吸入空気(吸気)の流量を制御する吸気流量制御弁、ハウジング内部に形成される吸気通路に設置されたアイドル回転速度制御バルブを有し、スロットルバルブを迂回する吸入空気(吸気)の流量を制御する吸気流量制御弁等を用いても良い。
また、ダクトとバルブとによって構成される吸気制御弁として、吸気流制御弁または吸気流量制御弁の代わりに、吸気通路開閉弁、吸気通路切替弁、吸気圧力制御弁を用いても良い。また、吸気制御弁を、タンブル流制御弁(実施例1及び2)やスワール流制御弁等の吸気流制御弁、内燃機関の吸気通路の通路長や通路断面積を変更する吸気可変弁等に適用しても良い。また、内燃機関として、ディーゼルエンジンを用いても良い。また、内燃機関として、多気筒エンジンだけでなく、単気筒エンジンを用いても良い。
本実施例では、1個のハウジング3の内部に1個の片持ち型バルブを開閉自在に組み込んだバルブユニットを、ケーシングとしてのインテークマニホールド2の内部にシャフト4の回転軸方向に一定の間隔で複数配置した多連一体型のバルブ開閉装置(吸気通路開閉装置)を採用しているが、ダクト(その他の吸気ダクトまたはエンジンヘッドカバーまたはシリンダヘッド)の内部にシャフトの回転軸方向に一定の間隔で複数のバルブを直接配置した多連一体型のバルブ開閉装置(吸気通路開閉装置)を採用しても良い。この場合には、ハウジング3を廃止できる。
本実施例では、ハウジング3の軸受け孔26内に設置される軸受け部材としてベアリングを採用しているが、ダクトの軸受け孔内に設置される軸受け部材としてボールベアリング等の他の軸受け部材を採用しても良い。
内燃機関の吸気装置を示した断面図である(実施例1)。 TCV(バルブユニット)を示した正面図である(実施例1)。 図2のA−A断面図である(実施例1)。 TCV(バルブユニット)を示した断面図である(実施例1)。 内燃機関の吸気装置を示した断面図である(実施例2)。 内燃機関の吸気装置を示した断面図である(実施例3)。 TCV(バルブユニット)を示した正面図である(実施例3)。 図7のB−B断面図である(実施例3)。 TCV(バルブユニット)を示した断面図である(実施例3)。 (a)、(b)はバルブユニットを示した断面図である(従来の技術)。
符号の説明
1 エンジンのシリンダヘッド(ダクト)
2 インテークマニホールド(ダクト)
3 ハウジング(ダクト)
4 シャフト
5 片持ち型バルブの軸方向部(回転軸)
6 片持ち型バルブのバルブプレート(バルブ本体)
7 片持ち型バルブのセパレータプレート(バルブ延長部)
11 インテークマニホールドの独立吸気通路(内燃機関の吸気通路)
12 ハウジングの独立吸気通路(内燃機関の吸気通路)
13 シリンダヘッドの吸気ポート(内燃機関の吸気通路)
21 ハウジング左壁部
22 ハウジング右壁部
23 ハウジング上壁部
24 ハウジング下壁部
25 バルブ収納凹部
26 ハウジングの軸受け孔
27 ハウジングのブロック
29 ハウジングの円弧状壁(段差部)
32 円弧状壁の第2段差面(収納凹部のシリンダヘッド側壁面、セパレータプレートとのシール壁面)
33 絞り部(隙間)
34 圧力導入流路
36 バルブプレートの上端部(バルブプレートとセパレータプレートとの接続部)
37 バルブプレートの下端部
38 バルブプレートの突出部
43 クリアランス
44 セパレータプレートのシール部
45 空間(バルブプレートとセパレータプレートとの間に形成される空間)
51 屈曲部(バルブプレートとセパレータプレートとの接続部)
53 クリアランス
54 セパレータプレートのシール部
55 空間(バルブプレートとセパレータプレートとの間に形成される空間)

Claims (9)

  1. (a)内燃機関の燃焼室に吸入空気を供給するための吸気通路を形成するダクトと、
    (b)このダクトの吸気通路を開閉する板状のバルブ本体、およびこのバルブ本体を支持する回転軸を有する片持ち型バルブと
    を備えた内燃機関の吸気装置において、
    前記片持ち型バルブは、前記バルブ本体からバルブ閉弁方向の後方側に向けて延びるバルブ延長部を有し、
    前記ダクトは、少なくとも前記バルブ本体を全閉した時に前記バルブ本体との間に形成される絞り部、少なくとも前記バルブ本体を全開した時に前記バルブ本体と前記バルブ延長部を収容する収納凹部、および少なくとも前記バルブ本体を全閉した時に前記バルブ本体との間に形成される圧力導入流路を有し、
    前記バルブ延長部は、少なくとも前記バルブ本体を全閉した時に、前記ダクトとの間に前記絞り部よりも流路断面積の小さいクリアランスを形成するシール部を有し、
    前記圧力導入流路は、少なくとも前記バルブ本体を全閉した時に、前記バルブ本体と前記バルブ延長部との間に形成される空間に繋がるように構成されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記ダクトは、前記バルブ延長部とのシール壁面を形成する段差部を有していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記段差部は、断面円弧状に湾曲していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記段差部は、前記回転軸の中心位置を中心にした曲率半径の曲面が形成された部分円筒形状に形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記バルブ本体は、直線状に延びており、
    前記バルブ延長部は、断面円弧状に湾曲していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記バルブ延長部は、前記回転軸を中心にした曲率半径の曲面が形成された部分円筒形状に形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  7. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記バルブ本体および前記バルブ延長部は、直線状に延びていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記片持ち型バルブは、前記バルブ本体と前記バルブ延長部との間に、屈曲角度が鋭角である屈曲部を有していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記ダクトは、前記収納凹部の対向壁面で開口する軸受け孔を有し、
    前記回転軸は、前記軸受け孔内に挿入されて前記ダクトに回転自在に支持されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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