JP5633488B2 - 流体制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、金属製のバルブと金属製のシャフトとを結合一体化する合成樹脂製のカップリングを備えた流体制御弁に関するもので、特に金属製のロータリバルブと金属製のシャフトとを結合一体化する合成樹脂製のカップリングを備えた吸気制御弁に係わる。
[従来の技術]
従来より、内燃機関(エンジン)の燃焼室内において縦方向の旋回流(タンブル流)を発生させるタンブル制御弁を、インテークマニホールドに搭載した内燃機関の吸気装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
タンブル制御弁は、図11に示したように、インテークマニホールドの内部に挿入されて保持される複数のダクト101と、これらのダクト101の内部に形成される吸気通路102の開口面積(流路断面積)を変更するコの字状のロータリバルブ103と、これらのロータリバルブ103の回転軸方向に延びるシャフト104と、このシャフト104の周囲を被覆する筒状のモールド樹脂材105とを備えている。
ロータリバルブ103は、金属薄板をプレス成形機で打ち抜き成形を行い、この打ち抜き成形と同時または打ち抜き成形後に所定の部位で折り曲げ成形を行うことで製造される。例えばロータリバルブ103は、ダクト101の形成方向に垂直な断面が、コの字形状に形成された金属バルブである。
これらのロータリバルブ103は、インテークマニホールドの内部空間内に回転自在(揺動自在)に収容されており、シャフト104の回転軸線上に位置する中心点を中心にした曲率半径の円弧曲線である回転作動線上を往復移動(開閉動作)する。
ロータリバルブ103は、シャフト104の周囲を周方向に取り囲む一対のリングプレート111、112を有し、モールド樹脂材105の内部にインサート成形により固定(埋設保持)されている。
また、各リングプレート111、112の中央部には、シャフト104の嵌合部が回転軸方向に貫通する嵌合孔113、114が形成されている。なお、嵌合部の外周と嵌合孔113、114の孔壁面との間の環状隙間には、モールド樹脂材105の一部(連結樹脂部)が入り込んでいる。
シャフト104は、金属材料によって一体的に形成されている。このシャフト104は、モールド樹脂材105を介して、ロータリバルブ103を一体回転可能に連結している。
モールド樹脂材105は、ロータリバルブ103の各リングプレート111、112をインサート成形により支持固定している。モールド樹脂材105には、ダクト101に摺接する鍔状の外周突起(周方向突起)121が形成されている。これらの外周突起121は、ダクト10より延長された挟持片122を係止するように設けられている。
そして、モールド樹脂材105の各バルブ保持部の外周に形成された2つの外周突起121は、複数のダクト101の各挟持片122を係止することで、ダクト101の回転軸方向の位置決めを行うことができる。
以上のように、特許文献1に記載のタンブル制御弁においては、モールド樹脂材105によるインサート成形によって、ロータリバルブ103とシャフト104とを一体回転可能に連結している。
[従来の技術の不具合]
ところが、特許文献1に記載のタンブル制御弁においては、シャフト104の嵌合部の外周とリングプレート111、112の嵌合孔113、114の孔壁面との間の環状隙間も、樹脂モールドされているので、熱クリープ等によりロータリバルブ103とモールド樹脂材105との界面、あるいはシャフト104とモールド樹脂材105との界面で剥離が起こる可能性がある。
このようにロータリバルブ103とモールド樹脂材105との間に界面剥離が起きる、あるいはシャフト104とモールド樹脂材105との間に界面剥離が起きると、ロータリバルブ103とシャフト104との間にガタが発生し、シャフト104に対する、各ロータリバルブ103の位置保持精度が低下するという問題があった。
また、ロータリバルブ103とシャフト104との間にガタが発生すると、モールド樹脂材105が摩耗し、ガタ量が増大する。これにより、シャフト104に対する、各ロータリバルブ103の位置保持精度が更に低下するという問題があった。
また、ロータリバルブ103の各リングプレート111、112とシャフト104との固定保持時に、吸気差圧や振動等を要因としてロータリバルブ103にかかる荷重がモールド樹脂材105に全て伝わる。そして、ロータリバルブ103の各リングプレート111、112の板厚が薄いため、嵌合孔113、114の孔壁面から荷重を受けるモールド樹脂材105の受圧面積が小さいので、ロータリバルブ103とモールド樹脂材105との接触面圧が過大となり、樹脂割れが発生する可能性がある。
このように、モールド樹脂材105のバルブ当接部に過大な面圧(高面圧)が作用し、樹脂割れが発生すると、ロータリバルブ103とシャフト104とが完全に分離してしまい、バルブ位置制御を実施することができないという問題があった。
特許第4706775号公報
本発明の目的は、バルブとシャフトとの間にガタが発生することを抑制して、シャフトに対する、バルブの位置保持精度を向上することのできる流体制御弁を提供することにある。また、バルブとシャフトとが分離せず、バルブ位置制御を実施することのできる流体制御弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明(流体制御弁)は、流体が流れる流路を開閉するバルブと、このバルブの回転軸方向に延びる(金属製または樹脂製の)シャフトと、このシャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成された樹脂製のカップリングとを備えている。
バルブは、シャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成された環板状の金属プレートを有している。
カップリングは、バルブの金属プレートとシャフトとを結合する。
金属プレートは、シャフトの外周に接触するように突出する突起片を有している。
突起片は、シャフトの外周に弾性的に係合するばね性を有している。
請求項1に記載の発明によれば、バルブの金属プレートに、シャフトの外周に弾性的に係合するばね性を有する突起片を設けたことにより、バルブとシャフトとが、突出片のばね性によって直接的に結合一体化されている。これにより、熱クリープ等によりバルブとカップリングとの間に界面剥離が発生、あるいはシャフトとカップリングとの間に界面剥離が発生しても、バルブの金属プレートとシャフトとの間にガタが発生することはない。
また、バルブの金属プレートに、シャフトの外周に弾性的に係合するばね性を有する突起片を設けたことにより、金属プレートより伝わる荷重をカップリングの広い面で受けることができる。これにより、金属プレートとカップリングとの接触面圧を低減できるので、樹脂割れの発生を抑制することができる。
このように、カップリングに過大な面圧(高面圧)が作用しないので、樹脂割れの発生を抑制できる。これにより、バルブとシャフトとが分離する等の不具合が発生せず、バルブ位置制御を精度良く実施することができる。
請求項2に記載の発明によれば、金属プレートは、シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔を有している。
請求項3に記載の発明によれば、突起片は、貫通孔の周方向の一部から、バルブの回転軸方向に対して傾斜するように延伸している。
請求項4に記載の発明によれば、突起片は、貫通孔の周方向に2つ以上に分割して設けられた複数の分割片によって構成されている。
請求項5に記載の発明によれば、シャフトは、各分割片のばね力により支持されている。
請求項6に記載の発明(流体制御弁)は、流体が流れる流路を開閉するバルブと、このバルブの回転軸方向に延びる(金属製または樹脂製の)シャフトと、このシャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成された樹脂製のカップリングとを備えている。
バルブは、シャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成された環板状の金属プレートを有している。
カップリングは、バルブの金属プレートとシャフトとを結合する。
金属プレートは、シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔、およびこの貫通孔の周方向全周から、シャフトの回転軸方向に延伸するように突出する筒状の突出部を有している。
突出部は、シャフトの外周に弾性的に係合(接触)する周方向括れ部を有している。
請求項6に記載の発明によれば、バルブの金属プレートに、シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔、およびこの貫通孔の周方向全周から、シャフトの回転軸方向に延伸するように突出する筒状の突出部を設け、金属プレートの突出部に、シャフトの外周に弾性的に係合(接触)する周方向括れ部を設けたことにより、バルブとシャフトとが、金属プレートの周方向括れ部によって直接的に結合一体化されている。これにより、熱クリープ等によりバルブとカップリングとの間に界面剥離が発生、あるいはシャフトとカップリングとの間に界面剥離が発生しても、バルブの金属プレートとシャフトとの間にガタが発生することはない。
また、バルブの金属プレートの突出部に、シャフトの外周に弾性的に係合(接触)する周方向括れ部を設けたことにより、金属プレートより伝わる荷重をカップリングの広い面で受けることができる。これにより、金属プレートとカップリングとの接触面圧を低減できるので、樹脂割れの発生を抑制することができる。
このように、カップリングに過大な面圧(高面圧)が作用しないので、樹脂割れの発生を抑制できる。これにより、バルブとシャフトとが分離する等の不具合が発生せず、バルブ位置制御を精度良く実施することができる。
請求項7に記載の発明によれば、シャフトは、金属プレートの周方向括れ部を係合支持する周方向溝を有している。
これにより、シャフトの周方向溝が、シャフトに対する、バルブの回転軸方向の位置決めを行うことができるので、シャフトに対する、バルブの回転軸方向の位置ズレを確実に防止できる。
請求項8に記載の発明によれば、カップリングは、バルブに形成される金属プレートを支持する保持部を有している。これにより、カップリングの保持部が、シャフトに対する、バルブの回転軸方向の位置決めを行うことができるので、シャフトに対する、バルブの回転軸方向の位置ズレを確実に防止できる。
請求項9に記載の発明(流体制御弁)は、流体が流れる流路を開閉するバルブと、このバルブの回転軸方向に延びる(金属製または樹脂製の)シャフトとを備えている。
バルブは、シャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成された環板状の金属プレートを有している。
金属プレートは、シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔、およびこの貫通孔の周方向全周から、シャフトの回転軸方向に延伸するように突出する筒状の突出部を有している。
突出部は、シャフトの外周に弾性的に係合(接触)する周方向括れ部を有している。
シャフトは、金属プレートの周方向括れ部を係合支持する周方向溝を有している。
請求項9に記載の発明によれば、バルブの金属プレートに、シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔、およびこの貫通孔の周方向全周から、シャフトの回転軸方向に延伸するように突出する筒状の突出部を設け、金属プレートの突出部に、シャフトの外周に弾性的に係合(接触)する周方向括れ部を設けたことにより、バルブとシャフトとが、金属プレートの周方向括れ部によって直接的に結合一体化されている。これにより、バルブの金属プレートとシャフトとの間にガタが発生することはない。 そして、シャフトに、金属プレートの周方向括れ部を係合支持する周方向溝を設けたことにより、シャフトの周方向溝が、シャフトに対する、バルブの回転軸方向の位置決めを行うことができるので、シャフトに対する、バルブの回転軸方向の位置ズレを確実に防止できる。
また、バルブとシャフトとが分離する等の不具合が発生しないので、バルブ位置制御を精度良く実施することができる。
請求項10に記載の発明によれば、周方向括れ部は、突出部の一部を塑性変形させることで形成される。
請求項11に記載の発明によれば、流路とは、内燃機関に吸い込まれる吸気が流れる吸気通路のことである。そして、吸気通路の周囲を取り囲むダクトを備えている。
請求項12に記載の発明によれば、吸気通路は、ダクトの吸気流方向の下流端面で開口した出口部を有している。
バルブは、その全閉時に、ダクトの出口部との間に隙間を隔てて対向する対向部を有している。
請求項13に記載の発明によれば、バルブとは、シャフトの回転軸線上に位置する中心点を中心とした曲率半径の曲線である回転作動線上を往復移動するロータリバルブのことである。
なお、流体制御弁として、内燃機関(エンジン)の燃焼室に吸い込まれる吸入空気を制御する吸気制御弁、あるいは内燃機関(エンジン)の燃焼室内において旋回流を発生させるタンブル制御弁(またはスワール制御弁)を採用しても良い。
(a)はタンブル制御弁の主要構造を示した断面図で、(b)は(a)の拡大図である(実施例1)。 タンブル制御弁の全体構造を示した正面図である(実施例1)。 タンブル制御弁の全体構造を示した断面図である(実施例1)。 (a)、(b)は図2のA−A断面図である(実施例1)。 タンブル制御弁の主要構造を示した断面図である(実施例2)。 タンブル制御弁の主要構造を示した断面図である(実施例3)。 タンブル制御弁の主要構造を示した断面図である(実施例4)。 (a)はタンブル制御弁の全開状態を示した断面図で、(b)はタンブル制御弁の全閉状態を示した断面図である(実施例5)。 バルブサブアッシーを示した正面図である(実施例5)。 バルブサブアッシーを示した正面図である(実施例6)。 タンブル制御弁の主要構造を示した断面図である(従来の技術)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明は、バルブとシャフトとの間にガタが発生することを抑制して、シャフトに対する、バルブの位置保持精度を向上するという目的、あるいはバルブとカップリングとの接触面圧を低減して、樹脂割れの発生を抑制するという目的、あるいはバルブとシャフトとが分離せず、バルブ位置制御を実施するという目的を、バルブの金属プレートに、シャフトの外周に弾性的に係合するばね性を有する突起片を設けたことで実現した。
また、上記の目的を、バルブの金属プレートに、シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔、およびこの貫通孔の周方向全周から、シャフトの回転軸方向に延伸するように突出する筒状の突出部を設け、金属プレートの突出部に、シャフトの外周に弾性的に係合(接触)する周方向括れ部を設けたことで実現した。
なお、樹脂製のカップリング(モールド樹脂材)は設けなくても良い。
[実施例1の構成]
図1ないし図4は本発明の実施例1を示したもので、図1はタンブル制御弁の主要構造を示した図で、図2および図3はタンブル制御弁の全体構造を示した図で、図4(a)はタンブル制御弁の全開状態を示した図で、図4(b)はタンブル制御弁の全閉状態を示した図である。
本実施例の内燃機関の吸気装置は、複数の気筒を有する内燃機関(エンジン)の燃焼室および吸気ポートに吸い込まれる吸入空気(吸気)の流量をスロットルバルブの開閉動作により制御する電子スロットル装置と、この電子スロットル装置よりも吸気流方向の下流側の吸気通路および吸気ポートを流れる吸気を、吸気通路および吸気ポートの上部(または上部中央)に偏流させてエンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(吸気渦流:以下タンブル流と言う)を発生させる吸気渦流発生装置とを備えている。
ここで、エンジンは、吸気と燃料との混合気を燃焼室内で燃焼して得られる熱エネルギーにより出力を発生する多気筒ガソリンエンジンが採用されている。但し、多気筒ガソリンエンジンに限定されず、多気筒ディーゼルエンジンを本発明に適用しても構わない。
エンジンは、複数の気筒(シリンダボア)および複数の燃焼室が気筒配列方向に直列に配置されている。
エンジン本体(シリンダヘッドやシリンダブロック等)には、吸気バルブによって開閉される吸気ポート、および排気バルブによって開閉される排気ポートが形成されている。
エンジンのシリンダヘッドには、先端部が各気筒毎の燃焼室内に露出するようにスパークプラグが取り付けられている。また、シリンダヘッドには、各吸気ポートまたは各燃焼室内に最適なタイミングで燃料を噴射するインジェクタが取り付けられている。
各シリンダボア内には、連接棒を介して、クランクシャフトに連結されたピストンがその往復摺動方向に摺動自在にそれぞれ支持されている。
各気筒毎の燃焼室に独立して接続する複数の吸気ポートには、内部に吸気通路が形成される吸気管(インテークダクト)が接続されている。また、各気筒毎の燃焼室に独立して接続する複数の排気ポートには、内部に排気通路が形成される排気管(エキゾーストダクト)が接続されている。
エンジンには、エアクリーナ、電子スロットル装置および吸気渦流発生装置等が搭載されている。
エアクリーナは、インレットダクト(外気導入ダクト)の上流端で開口した外気導入口より空気導入通路に導入される外気(吸気)を濾過するフィルタエレメント(濾過エレメント)を有している。
そして、エアクリーナの出口端は、フィルタエレメントを通過した吸気が流れる吸気通路を形成するインテークパイプ(ゴムホース)を介して、電子スロットル装置のスロットルボディに接続している。スロットルボディの出口端は、インテークマニホールドを介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室および吸気ポートに接続している。
電子スロットル装置は、エアクリーナの出口端に接続するスロットルボディと、このスロットルボディの内部に開閉自在に収容されるスロットルバルブと、このスロットルバルブを支持固定するシャフトと、このシャフトを回転駆動してスロットルバルブを開閉動作させるアクチュエータと、スロットルバルブのシャフトの回転角度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサとを備え、スロットルバルブのバルブ開度に相当するスロットル開度に応じて、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に吸い込まれる空気流量を可変制御するシステム(内燃機関の吸気制御装置)である。
吸気渦流発生装置は、自動車等の車両のエンジンルームに電子スロットル装置と共に設置されている。この吸気渦流発生装置は、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(吸気渦流:以下タンブル流と言う)を発生させる複数の吸気制御弁(タンブル制御弁、TCV)を備えている。
吸気渦流発生装置は、インテークマニホールドの上流側端部を介してスロットルボディまたはサージタンクの出口端に接続する合成樹脂製のカバー1と、このカバー1とは別体部品で構成された合成樹脂製のダクト2と、このダクト2の周囲を取り囲むように設置された合成樹脂製のケーシング(インテークマニホールドの下流側端部)3とを備えている。
タンブル制御弁は、ダクト2およびケーシング3内に形成される吸気通路を開閉する複数のロータリバルブと、これらのロータリバルブに一体形成される一対のリングプレート4、5の回転軸方向に延伸された金属製のピンロッド6と、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5とピンロッド6とを結合一体化する合成樹脂製のカップリング7と、ピンロッド6およびカップリング7を回転駆動して複数のロータリバルブを開閉動作させるアクチュエータとを備えている。
アクチュエータは、ケーシング3の外壁に装着されている。このアクチュエータは、電力の供給を受けて駆動力(トルク)を発生するモータ、およびこのモータの回転を減速してピンロッド6に伝達する減速機構等により構成されている。また、アクチュエータは、ピンロッド6、カップリング7を介して、複数のロータリバルブの開度(TCVのバルブ開度)を一括変更することが可能となる。
複数のロータリバルブを回転駆動するモータは、エンジン制御ユニット(電子制御装置:以下ECUと言う)によって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
複数のロータリバルブは、ケーシング3の内部空間内に回転自在(揺動自在)に収容されている。これらのロータリバルブは、ピンロッド6の周囲を周方向に取り囲むように形成された一対のリングプレート4、5と、エンジンの各気筒毎の燃焼室に連通する空気流路(吸気通路11〜13)の開口面積を変更するバルブプレート14と、互いに対向配置される一対のサイドプレート15、16とを備えている。
なお、タンブル制御弁の詳細は後述する。
本実施例のカバー1は、ダクト2およびケーシング3とは別体部品で構成されている。このカバー1には、スロットルボディまたはサージタンクから吸気が流入する複数の吸気通路11が形成されている。
カバー1には、ケーシング3の結合部17に結合される結合部18が形成されている。また、カバー1は、ケーシング3の段差部19との間にダクト2のフランジ20を挟み込むダクト取付部21を有している。
本実施例のダクト2は、ケーシング3とは別体部品で構成されている。このダクト2は、ダクト周方向に延びる角筒状の周壁部である。また、ダクト2は、ケーシング3の内部空間に挿入されて保持されている。
ダクト2は、吸気通路12の周囲を周方向に取り囲むように設置されている。
吸気通路12は、ケーシング3の複数の吸気分岐管内に形成される吸気通路から流入した吸気を吸気通路13へ導く独立吸気通路(中継流路)を構成する。この吸気通路12は、ダクト2の吸気流方向の上流端面で開口した吸気入口部、およびダクト2の吸気流方向の下流端面で開口した吸気出口部を有している。
ダクト2は、角環状のフランジ20、およびこのフランジ20の中央部から突出した突出片22の先端をダクト2の吸気流方向の下流端側に折り曲げて形成された断面L字状の挟持片23を有している。
複数の挟持片23は、ケーシング3に対する図示上下方向および回転軸方向の位置決めが成されたピンロッド6およびカップリング7、特に鍔状の外周突起(周方向突起)24を挟み込まれるように設けられている。なお、ダクト2の各挟持片23は、ダクト2の外側面を伴って、カップリング7を挟み込むコの字状のカップリング挟持部を構成している。また、挟持片23は、2つの外周突起24間に係止される被係止部を有している。
ケーシング3は、吸気通路13の周囲を周方向に取り囲むように設置されている。
吸気通路13は、インテークマニホールドの上流側端部から流出した吸気をエンジンの各気筒毎の吸気ポートへ吹き出す独立吸気通路(吹出流路)を構成する。
なお、複数の吸気通路11〜13は、シリンダヘッドの各吸気ポートを介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に互いに独立して接続されている。
ダクト2の吸気流方向の下流端には、ピンロッド6の回転軸を中心とする曲率半径を有する部分円筒状(円弧状)の曲線部25が設けられている。この曲線部25は、複数のロータリバルブの各バルブプレート14に一体形成される曲面部26の曲率半径よりも隙間(クリアランス)分だけ小さい曲率半径を有している。これにより、バルブプレート14の曲面部26は、ロータリバルブの全閉時に、ダクト2の曲線部25および吸気通路12の吸気出口部との間に隙間(クリアランス)を隔てて対向して配置される。
また、ダクト2の吸気流方向の下流端部には、ダクト2の下流端面から吸気流方向の下流側へ向かって突出するように庇状(コの字状)の突起部27が形成されている。この突起部27は、ロータリバルブの全閉時に、バルブプレート14の上端面(切欠き部)との間に開口部28を形成する。
本実施例のケーシング3は、複数のパーツよりなり、吸気の圧力脈動を低減するサージタンクと、このサージタンクの複数の出口にそれぞれ接続する複数の吸気分岐管とを備えたサージタンク一体型のインテークマニホールドのうちの下流側端部を構成している。
ケーシング3は、エンジンのシリンダヘッドの結合端面(締結面)に締結ボルトを用いて締結固定される複数の結合フランジ29を有している。
複数の結合フランジ29には、締結ボルトが貫通する複数の貫通孔30がそれぞれ形成されている。
ケーシング3の吸気通路13よりも吸気流方向の上流側には、それぞれ対応するダクト2およびロータリバルブを収容する中空部が形成されている。
また、ケーシング3は、ダクト2の外周との間に、ピンロッド6の半径方向外側に向かって開口し、この開口側から奥側まで延びるシャフト収納凹部31を有している。これらのシャフト収納凹部31は、ピンロッド6と平行な回転軸方向(スラスト方向)に延びる軸方向孔(軸受孔)を有している。シャフト収納凹部31の奥側には、この奥側を閉塞する底部が設けられている。そして、シャフト収納凹部31の底部には、ピンロッド6の回転軸を中心とする所定の曲率半径を有する円弧状の凹曲面が形成されている。
本実施例の吸気渦流発生装置では、ケーシング3の内部空間に開閉自在(回転自在)に収容された金属製のロータリバルブと、このロータリバルブの各リングプレート4、5の回転軸方向に延びるピンロッド6と、このピンロッド6の周囲を被覆するようにモールド成形(樹脂一体成形)された合成樹脂製のカップリング7とによってバルブサブアッシーを構成している。
複数のロータリバルブは、ケーシング3の内部空間内に回転自在(揺動自在)に収容されており、ピンロッド6の回転軸線上に位置する中心点を中心とした所定の曲率半径の曲線(円弧曲線)である回転作動線上を往復移動(開閉動作)することで、エンジンの各気筒毎の燃焼室で発生するタンブル流を調整するブランコ式のタンブルコントロールバルブである。
複数のロータリバルブは、タンブル制御弁の弁体を構成するもので、ケーシング3の内部にピンロッド6の回転軸方向に一定の間隔で並列的に配置されている。
複数のロータリバルブは、アクチュエータ、特にモータのトルクを利用して全開される。また、複数のロータリバルブは、アクチュエータ、特にモータのトルクを利用して全閉される。すなわち、複数のロータリバルブは、モータのトルクを利用して、全開位置から全閉位置に至るまでの全可動範囲にて回転角度が変更される。
タンブル制御弁は、複数のロータリバルブの全開時に、ケーシング3内に形成される吸気通路11〜13を開放してケーシング3の内部空間の図示下部、特にダクト2の図示下方に形成されるバルブ収納凹部32に収納される収納姿勢(収納状態)となる。
一対のリングプレート4、5は、複数のロータリバルブの各サイドプレート15、16のピンロッド(カップリング)側に一体的に形成されている。これらのリングプレート4、5は、バルブプレート14の回転軸方向(ピンロッド6の回転軸方向に平行な軸線方向)の両端をピンロッド側に略直角に折り曲げて形成されている。
一対のリングプレート4、5は、ピンロッド6およびカップリング7の周囲を取り囲む金属プレートである。
なお、一対のリングプレート4、5の詳細は後述する。
バルブプレート14は、一対のサイドプレート15、16の自由端部(ピンロッド側に対して逆側端部)同士を繋ぐ連結部である。このバルブプレート14は、ダクト2よりも外側をダクト2の左右壁部の下流端面に沿うように、ピンロッド6の回転中心軸線上に位置する中心点を中心にして回転方向に往復移動することで、吸気通路11〜13の開口面積を変更する。
バルブプレート14には、ピンロッド6の回転中心軸線上に位置する中心点を中心とした所定の曲率半径を有する部分円筒形状の曲面部(対向部)26が設けられている。
また、バルブプレート14には、ロータリバルブの全閉時に吸気通路11〜13を流れる吸気を吸気通路12の上下(高さ)方向の一方側(ダクト2の上壁部側)に偏流させて、燃焼室内においてタンブル流を発生させるための開口部(切欠き、連通口)28が形成されている。この開口部28は、ロータリバルブの全閉時にダクト2の上下方向の一方側(上壁部側)の流路壁面近傍で開口している。
なお、開口部28を、吸気通路12の幅方向の上部中央で開口しても良い。また、開口部28の開口面積を小さくする程、燃焼室内に発生するタンブル流を強化することができる。
一対のサイドプレート15、16は、一対のリングプレート4、5からピンロッド6の半径方向の外方側(自由端部側、先端側)に向けて真っ直ぐに延長されている。これらのサイドプレート15、16は、ケーシング3の側壁部の内側面との間に所定の隙間(サイドクリアランス)を隔てて対向して配置される外側面をそれぞれ有している。また、一対のサイドプレート15、16は、ダクト2の側壁部の外側面との間に所定の隙間(サイドクリアランス)を隔てて対向して配置される内側面をそれぞれ有している。
ピンロッド6は、その回転軸方向に垂直な断面が多角形状(例えば四角形状)に形成された多角断面シャフトであって、金属材料によって一体的に形成されている。このピンロッド6は、ケーシング3の吸気通路11〜13内の吸気流方向に対して直交する方向に延びる回転軸である。
ピンロッド6は、ダクト2の外側面よりも外側、つまりピンロッド6と平行な回転軸方向に延びるシャフト収納凹部31の軸方向孔内を通り抜けるように、複数のロータリバルブの回転軸線上に配置されている。
ピンロッド6は、カップリング7を介して、複数のロータリバルブを連動可能となるように連結している。これにより、複数のロータリバルブの開度が1本のピンロッド6により一括変更することが可能となる。
ピンロッド6は、カップリング7の内部にモールド樹脂材によるインサートにより固定(埋設保持)されている。
ピンロッド6の回転軸方向の一端部(第1端部41)は、カップリング7の一端面から外部に突き出している。さらに、第1端部41は、ケーシング3の一端面から外部に突き出しており、アクチュエータと連結している。
また、ピンロッド6の回転軸方向の他端部(第2端部42)は、カップリング7の他端面から外部に突き出している。なお、第2端部42は、断面が円形状となるように切削されている。
ピンロッド6の第1端部41の外周には、円筒状のジョイントシャフト43が嵌合保持されている。第1端部41およびジョイントシャフト43は、ボールベアリング44およびオイルシール45を介して、ケーシング3の軸受け部46に回転自在に支持されている。
ピンロッド6の第2端部42は、合成樹脂製の軸受け部材47および金属製のカラー48を介して、ケーシング3の軸受け部49に回転自在に支持されている。なお、軸受け部49の軸受け孔は、キャップ50によって塞がれている。
また、ピンロッド6は、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5をその板厚方向に貫通して各リングプレート4、5にそれぞれ嵌合する複数の嵌合部51、52を有している。
本実施例のカップリング7は、例えば熱可塑性樹脂等のモールド樹脂材による一体成形で構成されている。具体的には、ペレット状の樹脂素材を加熱して溶融し、それに圧力をかけて金型のキャビティの中に射出注入して樹脂成形体を作成し、冷却して固まった樹脂成形体を金型のキャビティの中から取り出す射出成形方法を用いて合成樹脂製のカップリング7が製造される。
このとき、少なくとも一対の金型間に複数のロータリバルブの各リングプレート4、5およびピンロッド6を保持してカップリング7を射出成形することで、モールド樹脂材の内部に複数のロータリバルブの各リングプレート4、5およびピンロッド6がインサート成形(埋設保持)される。
カップリング7は、複数のロータリバルブ毎に対応して設置されて、ピンロッド6の周囲を周方向に取り囲むようにモールド成形された円筒状のモールド樹脂材(合成樹脂製の樹脂成形部)である。このカップリング7は、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5とピンロッド6の各嵌合部51、52とをそれぞれ結合一体化する結合部材である。
また、カップリング7は、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5をそれぞれインサート成形により支持固定する複数のバルブ保持部53、54を有している。これらのバルブ保持部53、54は、リングプレート4、5とピンロッド6とを連結する連結樹脂部を構成している。
これにより、カップリング7のバルブ保持部53、54が、ピンロッド6に対する、複数のロータリバルブの回転軸方向の位置決めを行うことができるので、ピンロッド6に対する、全ての(各)ロータリバルブの回転軸方向(シャフト軸線方向)の位置ズレを確実に防止することができる。
隣接するバルブ保持部53、54間には、カップリング7の外周面から半径方向の外側に向けて突出する2つの外周突起(周方向突起部)24が形成されている。これらの外周突起24は、所定の軸方向距離を隔てて設置されており、カップリング7の円周方向に延びる円環状の外周突条である。また、2つの外周突起24は、ダクト2の外壁面に摺接する摺接部55を有している。
2つの外周突起24は、ダクト2のフランジ20の中央部に形成された突出片22より延長された挟持片23の被係止部を係止するように設けられている。これらの外周突起24は、挟持片23の被係止部を係止することで、ケーシング3に対するダクト2の図示左右方向(回転軸方向)の位置決めを行うことができる。
これにより、複数のロータリバルブの各サイドプレート15とダクト2の左側壁部との間に形成される左側サイドクリアランスと、複数のロータリバルブの各サイドプレート16とダクト2の右側壁部との間に形成される右側サイドクリアランスとが均等となるように、ケーシング3に対するダクト2の図示左右方向の取付位置を規制することが可能となる。
[実施例1の特徴]
本実施例のタンブル制御弁は、上述したように、ケーシング3の内部に開閉自在(回転自在)に収容された金属製のロータリバルブと、複数の吸気通路11〜13の配列方向(エンジンの気筒配列方向に対して並列方向)に対して平行な回転軸方向に真っ直ぐに延びる金属製のピンロッド6と、このピンロッド6の周囲を被覆するようにモールド成形された合成樹脂製のカップリング7と、ピンロッド6を回転駆動して複数のロータリバルブを開閉動作させるアクチュエータとを備えている。
複数のロータリバルブは、金属材料によって所定の形状に一体的に形成されている。これらのロータリバルブは、カップリング7の各バルブ保持部53、54にインサート成形により支持固定される一対のリングプレート4、5を備えている。
複数のロータリバルブの各リングプレート4、5は、ピンロッド6の周囲を周方向に取り囲むように、一対のサイドプレート15、16の結合端側に一体形成された環板状の金属プレートである。
これらのリングプレート4、5には、ピンロッド6がその回転軸方向に余裕を持って貫通する嵌合孔61、62が形成されている。
また、リングプレート4、5の一部(嵌合孔61、62の開口周縁部)は、カップリング7の内部にモールド樹脂材によるインサートにより固定(埋設保持)されている。
一対のリングプレート4、5には、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に接触するように突出する突起片63、64が一体的に形成されている。なお、突起片63、64の突出方向は、各リングプレート4、5の嵌合孔61、62にピンロッド6を挿入する方向と同一方向である。
一対のリングプレート4、5の各突起片63、64は、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に弾性的に係合するばね性を有している。これらの突起片63、64は、一対のリングプレート4、5の各嵌合孔61、62の周方向の一部から、ロータリバルブの回転軸方向に対して傾斜するように延伸している。
また、各突起片63、64は、先端面と傾斜面との間の稜線が、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に弾性的に接触する接触部65、66を構成している。
また、突起片63、64が設けられない側の嵌合孔61、62の孔壁面は、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に隙間無く接触する接触部67、68を構成している。
[実施例1の作用]
次に、本実施例のタンブル制御弁(TCV)のバルブ開度の制御方法を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
ECUは、エンジンの運転状況、例えばエンジン回転速度(エンジン回転数)とエンジン負荷(アクセル開度またはスロットル開度)とから、燃焼室内のタンブル流を強化する必要のある「タンブル実施領域」であるか、燃焼室内のタンブル流を強化する必要のない「タンブル非実施領域」であるかを判断する。
なお、エンジンの運転状況、例えばエンジン回転速度とエンジン負荷に基づいて要求タンブル比を求めて、要求タンブル比が所定値以上の時に複数のロータリバルブを全閉し、要求タンブル比が所定値未満の時に複数のロータリバルブを全開しても良い。
ECUが「タンブル実施領域」であると判断すると、モータへの供給電力を制御(例えばモータを通電)する。このとき、モータトルクを利用して複数のロータリバルブが閉弁作動方向に駆動されるため、複数のロータリバルブが閉じられる。つまり複数のロータリバルブのバルブプレート14の各曲面部26が、図4(b)に示したように、全閉姿勢(全閉状態)となるように開閉制御(全閉制御)される。このとき、各吸気通路11〜13の流路開口断面積は最小となる。また、複数のロータリバルブの全閉時、ロータリバルブの曲面部26とダクト2の曲線部25および吸気通路12の吸気出口部との間には、僅かな隙間(クリアランス)が形成される。
この場合、インテークマニホールドのうちの上流側端部から下流側端部(吸気通路11〜13)に流入した吸気流が、複数のロータリバルブの各バルブプレート14に形成される曲面部26の凹曲面に沿うように流れて、バルブプレート14の上部で開口した開口部28に流入する。
そして、開口部28に流入した吸気流は、開口部28から吸気通路13内に吹き出し、ケーシング3の上壁部の幅方向の中央部の流路壁面に沿うように流れる偏流となる。
そして、吸気通路13の上壁部を流れる偏流は、吸気通路13の吸気出口部の上壁部側から、シリンダヘッドの吸気ポートの上層部内に導入され、吸気ポートの上層部の流路壁面に沿うように流れる。
そして、吸気ポートの上層部の流路壁面に沿って流れる吸気流は、吸気ポート開口部から燃焼室内に供給される。このとき、エンジンの各気筒毎の燃焼室内においてタンブル流が発生するため、エンジン始動時またはアイドル運転時における燃焼室内での燃焼効率が向上し、燃費やエミッション(例えばHC低減効果)等が改善される。
一方、ECUが「タンブル非実施領域」であると判断すると、モータへの供給電力を制御(例えばモータを通電)する。このとき、モータトルクを利用して複数のロータリバルブが開弁作動方向に駆動されるため、複数のロータリバルブが開かれる。つまり複数のロータリバルブのバルブプレート14が、図4(a)に示したように、吸気通路11〜13を開放してケーシング3の下壁部とダクト2の下壁部との間に形成されるバルブ収納凹部32内に収納される収納姿勢(収納状態、全開状態)となるように開閉制御(全開制御)される。このとき、各吸気通路11〜13の流路開口断面積は最大となる。
この場合、インテークマニホールドのうちの上流側端部から下流側端部(吸気通路11〜13)に流入した吸気流は、吸気通路13をストレートに通過して、吸気通路13の吸気出口部から吸気ポート内に導入される。そして、吸気ポートを通過した吸気流は、吸気ポート開口部から燃焼室内に供給される。このとき、燃焼室内においてタンブル流は発生しない。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のタンブル制御弁においては、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5に、ピンロッド6の外周に弾性的に係合するばね性を有する突起片63、64を設けたことにより、複数のロータリバルブとピンロッド6とが、一対のリングプレート4、5の各突起片63、64の板ばね性によって直接的に結合一体化されている。 すなわち、一対のリングプレート4、5の各嵌合孔61、62の周方向の一部から傾斜するように突出する各突起片63、64の接触部65、66が、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に弾性的に接触している。そして、各突起片63、64のばね性によって各嵌合孔61、62の接触部67、68がピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に隙間無く係合接触することになる。この結果、一対のリングプレート4、5の各嵌合孔61、62とピンロッド6の各嵌合部51、52との間の隙間を、モールド樹脂材を介することなく詰めることができる。
これにより、熱クリープ等により複数のロータリバルブの各リングプレート4、5とカップリング7との間に界面剥離が発生、あるいはピンロッド6とカップリング7との間に界面剥離が発生しても、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5とピンロッド6との間にガタが発生することはない。
また、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5に、ピンロッド6の外周に弾性的に係合するばね性を有する突起片63、64を設けたことにより、リングプレート4、5より伝わる荷重をカップリング7の広い面(突起片63、64の端面)で受けることができる。これにより、リングプレート4、5とカップリング7との接触面圧を低減できるので、樹脂割れの発生を抑制することができる。
このように、カップリング7に過大な面圧(高面圧)が作用しないので、樹脂割れの発生を抑制できるので、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5とピンロッド6とが分離する等の不具合が発生せず、複数のロータリバルブの各バルブプレート14の位置制御、つまりエンジン負荷やエンジン回転速度等の運転領域に対する複数のロータリバルブの位置制御を精度良く実施することができる。
これにより、エンジンの各気筒毎の燃焼室内におけるタンブル流の生成が安定する。したがって、タンブル制御弁としての目的の性能(エンジンの燃焼効率の向上効果や燃焼安定化による燃費向上効果等)を得ることができる。
ここで、温度変化、例えば金属製のピンロッド6および金属製のリングプレート4、5と合成樹脂製のカップリング7との線膨張係数の差により、ピンロッド6の外周面とカップリング7の内周面との間の径方向隙間が拡がるような寸法変化が発生した場合、あるいはピンロッド6の外周面とリングプレート4、5の嵌合孔61、62の孔壁面との間の径方向隙間が拡がるような寸法変化が発生した場合であっても、リングプレート4、5の突起片63、64がピンロッド6の外周に弾性的に係合接触しているので、ピンロッド6に対するカップリング7およびリングプレート4、5の半径方向のガタ付きを吸収することができる。
図5は本発明の実施例2を示したもので、図5はタンブル制御弁の主要構造を示した図である。
本実施例のバルブサブアッシーは、金属製のリングプレート4、5を有するロータリバルブと、金属製のピンロッド6と、合成樹脂製のカップリング7とを備えている。
本実施例の複数のロータリバルブの各リングプレート4、5には、実施例1と同様に、ピンロッド6がその回転軸方向に余裕を持って貫通する嵌合孔61、62が形成されている。
一対のリングプレート4、5には、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に接触するように突出する突起片が一体的に形成されている。
突起片は、嵌合孔61、62の周方向に2つ以上に分割して設けられた複数の分割片71によって構成されている。なお、複数の分割片71の突出方向は、各リングプレート4、5の嵌合孔61、62にピンロッド6を挿入する方向と同一方向である。
複数の分割片71は、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に弾性的に係合するばね性を有している。これらの分割片71は、一対のリングプレート4、5の各嵌合孔61、62の周方向の一部から、ロータリバルブの回転軸方向に対して傾斜するように延伸している。複数の分割片71は、例えば2つまたは3つまたは4つずつ、各嵌合孔61、62の周方向に等間隔で設けられている。
また、各分割片71は、先端面と傾斜面との間の稜線が、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に弾性的に接触する接触部72を構成している。
ピンロッド6は、一対のリングプレート4、5の各分割片71のばね力により支持されている。つまり複数の分割片71のばね力が釣り合う位置で、ピンロッド6の半径方向位置が決まる。
以上のように、本実施例のバルブサブアッシーにおいては、実施例1と同様な効果を達成することができる。
図6は本発明の実施例3を示したもので、図6はタンブル制御弁の主要構造を示した図である。
本実施例のバルブサブアッシーは、金属製のリングプレート4、5を有するロータリバルブと、金属製のピンロッド6と、合成樹脂製のカップリング7とを備えている。
本実施例の複数のロータリバルブの各リングプレート4、5には、実施例1及び2と同様に、ピンロッド6がその回転軸方向に余裕を持って貫通する嵌合孔61、62が形成されている。
また、各嵌合孔61、62の周方向全周からは、円筒状(または角筒状)の突出部73がピンロッド6の回転軸方向に延伸するように突出している。なお、突出部73の突出方向は、各リングプレート4、5の嵌合孔61、62にピンロッド6を挿入する方向と同一方向(または逆方向または互いに異なる方向)である。
突出部73には、ピンロッド6の外周面に弾性的に係合接触する周方向括れ部74が設けられている。
周方向括れ部74は、カップリング7を構成するモールド樹脂材でリングプレート4、5およびピンロッド6を覆う前に、突出部73の一部をかしめ等により塑性変形させることで形成される。周方向括れ部74は、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に弾性的に係合するばね性を有している。
また、各突出部73は、周方向括れ部74の環状凸部(稜線)が、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面に弾性的に係合接触する接触部75を構成している。
以上のように、本実施例のバルブサブアッシーにおいては、実施例1及び2と同様な効果を達成することができる。
図7は本発明の実施例4を示したもので、図7はタンブル制御弁の主要構造を示した図である。
本実施例のバルブサブアッシーは、金属製のリングプレート4、5を有するロータリバルブと、金属製のピンロッド6と、合成樹脂製のカップリング7とを備えている。
本実施例の複数のロータリバルブの各リングプレート4、5には、実施例1〜3と同様に、ピンロッド6がその回転軸方向に余裕を持って貫通する嵌合孔61、62が形成されている。
また、各嵌合孔61、62の周方向全周からは、周方向括れ部74を有する円筒状(または角筒状)の突出部73がピンロッド6の回転軸方向に延伸するように突出している。なお、突出部73の突出方向は、各リングプレート4、5の嵌合孔61、62にピンロッド6を挿入する方向と同一方向(または逆方向または互いに異なる方向)である。
本実施例のピンロッド6の各嵌合部51、52には、一対のリングプレート4、5の各突出部73の周方向括れ部74を係合支持する周方向溝76が形成されている。周方向溝76は、ピンロッド6の嵌合部51、52の外周面の円周方向に延びる環状凹溝である。 周方向括れ部74は、ピンロッド6の周方向溝76の底面に弾性的に係合するばね性を有している。
また、各突出部73は、周方向括れ部74の環状凸部(稜線)が、ピンロッド6の周方向溝76の底面に弾性的に係合接触する接触部75を構成している。また、各突出部73の内周面(傾斜面)には、ピンロッド6の周方向溝76の側面とピンロッド6の外周面とが交差する稜線に弾性的に係合接触する接触部77、78が形成されている。
以上のように、本実施例のバルブサブアッシーにおいては、実施例1〜3と同様な効果を達成することができる。
また、本実施例のバルブサブアッシーにおいては、ピンロッド6の各嵌合部51、52に、一対のリングプレート4、5の各周方向括れ部74を係合支持する周方向溝76を設けたことにより、ピンロッド6の周方向溝76が、ピンロッド6に対する、ロータリバルブの回転軸方向の位置決めを行うことができるので、ピンロッド6に対する、ロータリバルブの回転軸方向の位置ズレを確実に防止することができる。
図8および図9は本発明の実施例5を示したもので、図8(a)はタンブル制御弁の全開状態を示した図で、図8(b)はタンブル制御弁の全閉状態を示した図で、図9はバルブサブアッシーを示した図である。
本実施例の吸気渦流発生装置は、カバー1とダクト2とがモールド樹脂材による一体成形で構成されている。
本実施例のバルブサブアッシーは、複数の吸気通路11〜13にそれぞれ開閉自在(回転自在)に収容された複数のロータリバルブと、これらのロータリバルブを連動可能となるように連結するピンロッド6と、複数のロータリバルブとピンロッド6とを結合一体化する合成樹脂製のカップリング7とを備えている。
また、複数のロータリバルブの各バルブプレート14の上端面には、ロータリバルブの全閉時に、ダクト2の突起部27との間に開口部28を形成する切欠き部33が形成されている。
カップリング7は、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5をそれぞれ支持固定すると共に、各リングプレート4、5とピンロッド6の各嵌合部51、52とをそれぞれ結合一体化する複数のバルブ保持部53、54を有している。これらのバルブ保持部53、54は、リングプレート4、5とピンロッド6とを連結する連結樹脂部を構成している。これにより、カップリング7のバルブ保持部53、54が、ピンロッド6に対する、ロータリバルブの回転軸方向の位置決めを行うことができるので、ピンロッド6に対する、全ての(各)ロータリバルブの回転軸方向(シャフト軸線方向)の位置ズレを確実に防止することができる。
以上のように、本実施例のバルブサブアッシーにおいては、実施例1〜4と同様な効果を達成することができる。
図10は本発明の実施例6を示したもので、図10はバルブサブアッシーを示した図である。
本実施例のバルブサブアッシーは、複数の吸気通路11〜13にそれぞれ開閉自在(回転自在)に収容された複数のロータリバルブと、これらのロータリバルブを連動可能となるように連結するピンロッド6と、複数のロータリバルブとピンロッド6とを結合一体化する合成樹脂製のカップリング7とを備えている。
本実施例のカップリング7は、ピンロッド6の周囲を部分的に被覆する複数のモールド樹脂材81、82により構成されている。
2つのモールド樹脂材81は、ピンロッド6の回転軸方向の両側に配置されて、両側のロータリバルブの外側のサイドプレート15、16の各リングプレート4、5をそれぞれ結合するバルブ保持部を構成している。これらのモールド樹脂材81は、ピンロッド6の回転軸方向の外周にインサート成形(アウトサート成形)されている。
3つのモールド樹脂材82は、隣接する2つのロータリバルブのサイドプレート16、15の各リングプレート5、4間をそれぞれ結合するバルブ保持部を構成している。これらのモールド樹脂材82は、ピンロッド6の回転軸方向の外周にインサート成形(アウトサート成形)されている。
以上のように、本実施例のバルブサブアッシーにおいては、実施例1〜5と同様な効果を達成することができる。
[変形例]
本実施例では、本発明を、内燃機関(エンジン)の燃焼室内において縦方向の旋回流(タンブル流)を発生させる吸気渦流発生装置に適用しているが、本発明を、内燃機関(エンジン)の燃焼室内において横方向の旋回流(スワール流)を発生させる吸気渦流発生装置に適用しても良い。また、本発明を、内燃機関(エンジン)の燃焼を促進させるためのスキッシュ渦の生成が可能な吸気装置に適用しても良い。
本実施例では、本発明を、吸気渦流発生装置に適用しているが、本発明を、内燃機関(エンジン)に吸い込まれる吸気の流量を調整する電子スロットル装置や、内燃機関の吸気通路の通路長や吸気通路断面積を変更する可変吸気装置に適用しても良い。
また、流体制御弁として、内燃機関の燃焼室に吸い込まれる吸気が流れる吸気通路を開閉するバルブを有する吸気制御弁に限定されず、内燃機関の燃焼室より排出された排気ガスが流れる排気通路(またはEGRガス流路)を開閉するバルブを有する排気制御弁に適用しても良い。
本実施例では、流体制御弁(吸気制御弁または排気制御弁)の弁体であるロータリバルブを駆動するアクチュエータを、モータおよび減速機構とを備えた電動アクチュエータによって構成したが、流体制御弁(吸気制御弁または排気制御弁)の弁体であるバルブを駆動するアクチュエータを、モータのみによって構成しても良い。また、電磁式または電動式負圧制御弁を備えた負圧作動式アクチュエータ、あるいは電磁アクチュエータによって構成しても良い。
なお、複数のバルブを開弁作動方向または閉弁作動方向に付勢するスプリング等のバルブ付勢手段を設置しても設置しなくても構わない。
本実施例では、コの字状のロータリバルブ(またはバタフライバルブ)を金属材料により一体的に形成しているが、コの字状のロータリバルブ(またはバタフライバルブ)を樹脂材料により一体的に形成しても良い。
また、本発明を、1個のカートリッジ(ハウジング)の内部に1個のバルブを開閉自在に組み込んだバルブユニット(流体制御弁)を、ケーシングとしてのインテークマニホールドの内部にシャフトの回転軸方向に一定の間隔で複数配置した多連一体型のバルブ開閉装置(吸気通路開閉装置)に適用しても良い。
また、内燃機関として、ディーゼルエンジンを用いても良い。また、内燃機関として、多気筒エンジンだけでなく、単気筒エンジンを用いても良い。
また、複数のロータリバルブの各リングプレート4、5全体を、カップリング7の内部にモールド樹脂材によるインサートにより固定(埋設保持)しても良い。
また、実施例4のバルブサブアッシーにおいて、カップリング7を設けずに、各リングプレート4、5をピンロッド6の周方向溝76に係合させることで、ピンロッド6に対して、ロータリバルブの回転軸方向の位置決めを行うようにしても良い。
1 カバー
2 ダクト
3 ケーシング
4 リングプレート(金属プレート)
5 リングプレート(金属プレート)
6 ピンロッド(シャフト)
7 カップリング
11 吸気通路(流路)
12 吸気通路(流路)
13 吸気通路(流路)
14 バルブプレート(バルブ)
15 サイドプレート(バルブ)
16 サイドプレート(バルブ)
26 曲面部(対向部)
53 バルブ保持部
54 バルブ保持部
61 嵌合孔(貫通孔)
62 嵌合孔(貫通孔)
63 突起片
64 突起片
71 分割片(突起片)
73 突出部
74 周方向括れ部
76 周方向溝

Claims (13)

  1. (a)流体が流れる流路を開閉するバルブと、
    (b)このバルブの回転軸方向に延びるシャフトと、
    (c)このシャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成されて、前記バルブと前記シャフトとを結合する樹脂製のカップリングと
    を備えた流体制御弁において、
    前記バルブは、前記シャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成された環板状の金属プレートを有し、
    前記金属プレートは、前記シャフトの外周に接触するように突出する突起片を有し、
    前記突起片は、前記シャフトの外周に弾性的に係合するばね性を有していることを特徴とする流体制御弁。
  2. 請求項1に記載の流体制御弁において、
    前記金属プレートは、前記シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔を有していることを特徴とする流体制御弁。
  3. 請求項2に記載の流体制御弁において、
    前記突起片は、前記貫通孔の周方向の一部から、前記バルブの回転軸方向に対して傾斜するように延伸していることを特徴とする流体制御弁。
  4. 請求項2または請求項3に記載の流体制御弁において、
    前記突起片は、前記貫通孔の周方向に2つ以上に分割して設けられた複数の分割片によって構成されていることを特徴とする流体制御弁。
  5. 請求項4に記載の流体制御弁において、
    前記シャフトは、各分割片のばね力により支持されていることを特徴とする流体制御弁。
  6. (a)流体が流れる流路を開閉するバルブと、
    (b)このバルブの回転軸方向に延びるシャフトと、
    (c)このシャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成されて、前記バルブと前記シャフトとを結合する樹脂製のカップリングと
    を備えた流体制御弁において、
    前記バルブは、前記シャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成された環板状の金属プレートを有し、
    前記金属プレートは、前記シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔、およびこの貫通孔の周方向全周から、前記シャフトの回転軸方向に延伸するように突出する筒状の突出部を有し、
    前記突出部は、前記シャフトの外周に弾性的に係合する周方向括れ部を有していることを特徴とする流体制御弁。
  7. 請求項6に記載の流体制御弁において、
    前記シャフトは、前記周方向括れ部を係合支持する周方向溝を有していることを特徴とする流体制御弁。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の流体制御弁において、
    前記カップリングは、前記金属プレートを支持する保持部を有し、
    前記シャフトに対する、前記バルブの回転軸方向の位置決めを行うことを特徴とする流体制御弁。
  9. (a)流体が流れる流路を開閉するバルブと、
    (b)このバルブの回転軸方向に延びるシャフトと
    を備えた流体制御弁において、
    前記バルブは、前記シャフトの周囲を周方向に取り囲むように形成された環板状の金属プレートを有し、
    前記金属プレートは、前記シャフトがその回転軸方向に余裕を持って貫通する貫通孔、およびこの貫通孔の周方向全周から、前記シャフトの回転軸方向に延伸するように突出する筒状の突出部を有し、
    前記突出部は、前記シャフトの外周に弾性的に係合する周方向括れ部を有し、
    前記シャフトは、前記周方向括れ部を係合支持する周方向溝を有していることを特徴とする流体制御弁。
  10. 請求項6または請求項9に記載の流体制御弁において、
    前記周方向括れ部は、前記突出部の一部を塑性変形させることで形成されることを特徴とする流体制御弁。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の流体制御弁において、
    前記流路とは、内燃機関に吸い込まれる吸気が流れる吸気通路のことであって、
    前記吸気通路の周囲を取り囲むダクトを備えたことを特徴とする流体制御弁。
  12. 請求項11に記載の流体制御弁において、
    前記吸気通路は、前記ダクトの吸気流方向の下流端面で開口した出口部を有し、
    前記バルブは、その全閉時に、前記ダクトの出口部との間に隙間を隔てて対向する対向部を有していることを特徴とする流体制御弁。
  13. 請求項1ないし請求項12のうちのいずれか1つに記載の流体制御弁において、
    前記バルブとは、前記シャフトの回転軸線上に位置する中心点を中心とした曲率半径の曲線である回転作動線上を往復移動するロータリバルブのことであることを特徴とする流体制御弁。
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